WO2024095327A1

WO2024095327A1 - 操作装置、情報処理システム、情報処理方法およびコンピュータプログラム

Info

Publication number: WO2024095327A1
Application number: PCT/JP2022/040759
Authority: WO
Inventors: 啓佑川合; 好之今田; 信哉三上
Original assignee: 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント
Priority date: 2022-10-31
Filing date: 2022-10-31
Publication date: 2024-05-10

Abstract

コントローラ６は、アナログ入力デバイスの調整モードにおいて、アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する第１の値と第２の値とを含む操作情報を生成する。コントローラ６は、生成した操作情報を情報処理装置１０へ送信する。第１の値は、アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値を、調整モードにおいて調整中の設定情報を用いて調整した値である。第２の値は、調整中の設定情報を未適用の値である。

Description

操作装置、情報処理システム、情報処理方法およびコンピュータプログラム

　本発明は、データ処理技術に関し、特に操作装置、情報処理システム、情報処理方法およびコンピュータプログラムに関する。

　近年、ゲーム等のアプリケーションをプレイする際にユーザが操作を入力するコントローラとして、アナログスティックやトリガーボタン等のアナログ入力デバイスを備えるコントローラが普及している。

　コントローラのアナログ入力デバイスを調整するための操作インタフェースとして、ユーザにとって直観的に分かり易い操作インタフェースが求められている。

　本発明は、コントローラのアナログ入力デバイスを調整するための、ユーザにとって直観的に分かり易い操作インタフェースを実現する技術の提供を目的とする。

　上記課題を解決するために、本発明のある態様の操作装置は、ユーザの操作が入力されるアナログ入力デバイスと、アナログ入力デバイスの設定情報を記憶する記憶部と、アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値を、設定情報に基づいて調整した値を含む操作情報を生成する生成部と、生成された操作情報を外部の情報処理装置へ送信する送信部と、を備える。生成部は、アナログ入力デバイスの調整モードにおいて、アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する第１の値と第２の値とを含む操作情報を生成し、第１の値は、アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値を、調整モードにおいて調整中の設定情報を用いて調整した値であり、第２の値は、調整中の設定情報を未適用の値である。

　本発明の別の態様は、操作装置である。この装置は、ユーザの操作が入力されるアナログ入力デバイスと、アナログ入力デバイスの設定情報を記憶する記憶部と、プロセッサと、を備える。プロセッサは、アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値を、設定情報が示す感度に基づいて調整した値を含む操作情報を生成し、プロセッサは、生成した操作情報を外部の情報処理装置へ送信し、プロセッサは、アナログ入力デバイスの調整モードにおいて、アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する第１の値と第２の値とを含む操作情報を生成し、第１の値は、アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値を、調整モードにおいて調整中の設定情報を用いて調整した値であり、第２の値は、調整中の設定情報を未適用の値である。

　本発明のさらに別の態様は、情報処理システムである。この情報処理システムは、情報処理装置と操作装置とを備える。操作装置は、ユーザの操作が入力されるアナログ入力デバイスと、アナログ入力デバイスの設定情報を記憶する記憶部と、アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値を、設定情報に基づいて調整した値を含む操作情報を生成する生成部と、生成された操作情報を情報処理装置へ送信する送信部と、を備える。生成部は、アナログ入力デバイスの調整モードにおいて、アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する第１の値と第２の値とを含む操作情報を生成し、第１の値は、アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値を、調整モードにおいて調整中の設定情報を用いて調整した値であり、第２の値は、調整中の設定情報を未適用の値であり、情報処理装置は、アナログ入力デバイスの設定画面において、操作情報に含まれる第１の値と第２の値との関係性を表す画像を設定画面に配置する。

　本発明のさらに別の態様は、情報処理方法である。この方法は、ユーザの操作が入力されるアナログ入力デバイスと、アナログ入力デバイスの設定情報を記憶する記憶部と、を備える操作装置が、アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値を、設定情報に基づいて調整した値を含む操作情報を生成するステップと、生成した操作情報を、操作装置から外部の情報処理装置へ送信するステップと、を実行し、生成するステップは、アナログ入力デバイスの調整モードにおいて、アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する第１の値と第２の値とを含む操作情報を生成し、第１の値は、アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値を、調整モードにおいて調整中の設定情報を用いて調整した値であり、第２の値は、調整中の設定情報を未適用の値である。

　なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現をコンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。

　本発明によると、コントローラのアナログ入力デバイスを調整するための、ユーザにとって直観的に分かり易い操作インタフェースを実現することができる。

実施例に係る情報処理システムを示す図である。コントローラの上面を示す図である。コントローラの奥側側面を示す図である。コントローラのハードウェア構成を示す図である。情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。コントローラの機能ブロックを示すブロック図である。情報処理装置の機能ブロックを示すブロック図である。情報処理装置とコントローラとの相互作用の例を示す図である。出力レポートの構成例を示す図である。出力レポートの構成例を示す図である。アナログスティック設定画面の例を示す図である。出力レポートの構成例を示す図である。感度カーブの例を示す図である。トリガー設定画面の例を示す図である。出力レポートの構成例を示す図である。デッドゾーンの設定値を説明する図である。トリガー設定画面の例を示す図である。コントローラの動作を示すフローチャートである。入力レポートの構成例を示す図である。第３の特徴を適用しないプロファイル切替の通知態様を示す図である。第３の特徴を適用したプロファイル切替の通知態様を示す図である。

　図１は、実施例に係る情報処理システム１を示す。情報処理システム１は、情報処理装置１０、表示装置４、コントローラ６を備える。実施例の情報処理装置１０は、据置型ゲーム機である。変形例として、情報処理装置１０は、ゲーム等のアプリケーションを実行可能なコンピュータ、タブレット端末、スマートフォンであってもよい。

　コントローラ６は、情報処理装置１０が実行する情報処理（例えばビデオゲーム）に関してユーザが入力した操作を受け付ける操作装置である。コントローラ６は、ユーザから入力された操作を示す操作情報を情報処理装置１０へ逐次送信する。コントローラ６は、ゲームコントローラとも言える。情報処理装置１０とコントローラ６は、有線または無線にて接続される。実施例の情報処理装置１０は、ユーザ宅等に設置された機器とするが、変形例として、実施例における情報処理装置１０の機能は、クラウド上に設置された、インターネット等を介してクラウドサービス（クラウドゲーム等）を提供するサーバに実装されてもよい。コントローラ６は、ユーザ宅等に設置された端末や通信機器を介してサーバと通信してもよい。

　表示装置４は、画像を出力するディスプレイおよび音声を出力するスピーカを有するテレビであってもよく、コンピュータディスプレイであってもよい。表示装置４は、情報処理装置１０に有線ケーブルで接続されてよく、無線接続されてもよい。情報処理装置１０は、コントローラ６から提供された操作情報を受け付けると、その操作情報をシステムソフトウェアやアプリケーションソフトウェアの処理に反映し、処理結果に関する画像を表示装置４に表示させる。

　実施例の情報処理システム１の概要と特徴を説明する。
　実施例のコントローラ６は、ユーザによりカスタマイズされた、コントローラ６への操作に関する設定情報（以下「プロファイル情報」または単に「プロファイル」とも呼ぶ。）を不揮発メモリに保存する。プロファイル情報は、コントローラ６の挙動に関する設定情報を含む。コントローラ６は、複数のプロファイル情報を記憶可能であり、ユーザの操作に応じて、適用するプロファイル情報を切替可能である。

　プロファイル情報は、コントローラ６への操作に関して予め定められた設定値等を含んでもよい。また、プロファイル情報は、コントローラ６への入力操作をもとに情報処理装置１０に入力される操作情報を生成することに関する設定情報を含んでもよい。また、プロファイル情報は、コントローラ６に対する操作の入力に応じて検出されたアナログ値をデジタル値に変換する際に参照される情報を含んでもよい。また、プロファイル情報は、コントローラ６におけるフィードバック（例えば振動や発光、音声等）の強度に関する設定情報を含んでもよい。

　また、プロファイル情報は、コントローラ６に入力された操作をもとに情報処理装置１０による画像生成態様や表示装置４による画像表示態様を変更することに関する設定情報を含んでもよい。また、プロファイル情報は、コントローラ６に入力された操作をもとに情報処理装置１０やヘッドホン（不図示）等からの音声出力態様を変更することに関する設定情報を含んでもよい。また、プロファイル情報は、コントローラ６に入力された操作をもとにチャットの態様を変更することに関する設定情報を含んでもよい。

　また、プロファイル情報は、マイクに関連する設定情報を含んでもよい。マイクに関連する設定情報は、例えば、マイクのノイズキャンセル機能のオン／オフ情報や、マイクミュート機能のオン／オフ情報、マイクのボリュームの設定情報等を含んでもよい。

　実施例のプロファイル情報は、プロファイルのＩＤや名称、ボタン割り当て情報、アナログ入力デバイスの感度関連情報、対応ボタン情報を含む。ボタン割り当て情報は、コントローラ６の各ボタンにユーザが割り当てた、各種のアクションやコマンド、機能を示す情報である。言い換えれば、ボタン割り当て情報は、各ボタンに対する各種のアクションやコマンド、機能の割り当て状況を示す情報である。対応ボタン情報は、プロファイル情報が対応付けられたコントローラ６のボタンの識別情報であり、例えば、後述の○ボタン７２や×ボタン７３を示す情報である。

　アナログ入力デバイスの感度関連情報は、アナログ入力デバイスの感度に関する設定値を示す情報を含む。アナログ入力デバイスの感度は、ユーザがアナログ入力デバイスに実際に入力した操作の大きさ（例えば傾動量や回動量）に対する情報処理装置１０で認識される操作の大きさを規定するものである。情報処理装置１０で認識される操作の大きさは、情報処理装置１０におけるデータ処理に入力される操作の大きさとも言える。感度の設定値は、アナログ入力デバイスに実際に入力された操作量と、情報処理装置１０で認識される操作量との比であってもよい。

　また、アナログ入力デバイスの感度関連情報は、アナログ入力デバイスのデッドゾーン情報を含み、例えば、デッドゾーンに関する設定値を含む。デッドゾーンは、不感帯とも言え、アナログ入力デバイスに入力された操作を受け付けない範囲である。言い換えれば、デッドゾーンは、アナログ入力デバイスに入力された操作を無視する範囲である。デッドゾーンの設定値は、デッドゾーンに該当する傾動量や回動量の値範囲であってもよい。このように、実施例のプロファイル情報は、コントローラ６のアナログ入力デバイスの設定情報を含む。後述するように、実施例のコントローラ６は、アナログ入力デバイスとして、アナログスティックとトリガーボタンを備える。

　本発明者は、第１の課題として、コントローラのアナログ入力デバイスを調整するための調整モードにおける操作インタフェースとして、ユーザにとって直観的に分かり易い操作インタフェースが求められていることを認識した。

　上記第１の課題を解決するための、情報処理システム１の第１の特徴として、コントローラ６は、調整モードにおいて、アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値として、調整中の設定情報を用いて調整した第１の値と、調整中の設定情報を未適用の第２の値の両方を情報処理装置１０へ送信する。情報処理装置１０は、第１の値と第２の値との関係性を表す画像を調整モードにおける設定画面に表示させる。

　また、本発明者は、第２の課題として、ユーザがコントローラ６で適用するプロファイル情報を切り替えた場合、コントローラ６で実行中のアプリケーション（アクティブなアプリケーションとも呼ぶ。）が期待するキー割り当てとは異なるキー割り当てが適用され手しまう可能性があることを認識した。

　上記第２の課題を解決するための、情報処理システム１の第２の特徴として、コントローラ６の動作モードは、情報処理装置１０の制御にしたがってプロファイル情報を切り替える第１モードと、ユーザによる所定の入力に応じてプロファイル情報を切り替える第２モードを含む。情報処理装置１０は、アプリケーションの実行状況に基づいて、適用するプロファイル情報の切替をコントローラ６に指示する。

　また、本発明者は、第３の課題として、プロファイル情報の切替をコントローラ６の振動や発光等によりユーザに通知する場合に、アプリケーションからユーザへの通知と、プロファイル情報の切替に伴うユーザへの通知との区別がつきにくく、ユーザに混乱が生じる可能性があることを認識した。

　上記第３の課題を解決するための、情報処理システム１の第３の特徴として、コントローラ６に適用するプロファイル情報が切替えられた場合、情報処理装置１０は、コントローラ６の通知装置を作動させない区切り期間が経過した後、所定パターンにて通知装置を作動させてプロファイル情報の切替を通知する。

　コントローラ６のボタン構成について説明する。図２は、コントローラ６の上面を示す。ユーザは左手で左側把持部７８ｂを把持し、右手で右側把持部７８ａを把持して、コントローラ６を操作する。コントローラ６の筐体上面には、入力部である方向ボタン７１、右アナログスティック７７ａ、左アナログスティック７７ｂ、操作ボタン７６が設けられている。方向ボタン７１は、上下左右および斜めの８方向の入力が可能な構成となっており、本実施例においては、上ボタン７１ａ、左ボタン７１ｂ、下ボタン７１ｃおよび右ボタン７１ｄを含む。４種の操作ボタン７６には、それぞれを区別するために、異なる色で異なる図形が記されている。操作ボタン７６は、○ボタン７２、×ボタン７３、□ボタン７４および△ボタン７５を含む。

　右アナログスティック７７ａおよび左アナログスティック７７ｂは、コントロールスティックまたはサムスティックまたはジョイスティックとも呼ばれ、傾動されて方向および傾動量を入力するために用いられる。傾動量は、右アナログスティック７７ａまたは左アナログスティック７７ｂが傾けられた角度とも言える。右アナログスティック７７ａおよび左アナログスティック７７ｂは、ユーザが押すことで下方に沈み込み、またユーザが手を離すと元の位置に復帰する押下式ボタンとしても機能する。以下、右アナログスティック７７ａと左アナログスティック７７ｂを総称する場合、「アナログスティック７７」とも呼ぶ。操作ボタン７６、方向ボタン７１、アナログスティック７７は、情報処理装置１０で実行されるアプリケーション（例えばゲーム）の操作に用いられる。

　筐体上面において、方向ボタン７１と操作ボタン７６の間の平坦な領域には、タッチパッド７９が設けられる。タッチパッド７９は、ユーザの指によるタッチ検出に加え、ユーザが押すことで下方に沈み込み、またユーザが手を離すと元の位置に復帰する押下式ボタンとしても機能する。また、筐体上面にはさらに、スピーカ８９とマイク９１が設けられている。

　右アナログスティック７７ａおよび左アナログスティック７７ｂの間にはホームボタン８０が設けられる。ホームボタン８０はコントローラ６や情報処理装置１０の電源をオンし、同時に情報処理装置１０と無線接続する通信機能をアクティブにするために使用される。コントローラ６が情報処理装置１０と接続した後は、ホームボタン８０は、情報処理装置１０にメニュー画面またはホーム画面を表示させるためにも使用される。メニュー画面またはホーム画面は、情報処理装置１０に実行させるべき機能やアプリケーションをユーザに選択させるための画面である。

　ＣＲＥＡＴＥボタン８１は、タッチパッド７９の左側に設けられる。ＯＰＴＩＯＮＳボタン８２は、タッチパッド７９の右側に設けられる。ＣＲＥＡＴＥボタン８１およびＯＰＴＩＯＮＳボタン８２は、情報処理装置１０におけるＯＳ（Operating System）ないしはシステムソフトウェアに対するユーザからの指示を入力するために利用される。言い換えれば、ＣＲＥＡＴＥボタン８１およびＯＰＴＩＯＮＳボタン８２は、情報処理装置１０におけるＯＳ（Operating System）ないしはシステムソフトウェアの機能を呼び出す（操作する）ために使用されるボタンである。ＣＲＥＡＴＥボタン８１およびＯＰＴＩＯＮＳボタン８２は、いずれもプッシュ式ボタンとして形成されてよい。

　発光部８６は、タッチパッド７９の下縁部に設けられる。発光部８６は、ＬＥＤを含んでもよい。発光部８６は、複数のランプ（図２の例では５つのランプ）を含み、複数のランプの点灯態様（すなわち点灯状態と消灯状態の組み合わせ）によりコントローラを識別するコントローラ番号に関する情報や、コントローラ６の状態に関する情報を表示する。発光部８６は、情報処理装置１０で実行中のアプリケーションにより指定された点灯態様に制御される。また、発光部８６は、コントローラ６への操作に適用するプロファイル情報が切り替えられた場合、短時間、コントローラ６のプロファイル情報が切り替えられたことを示す所定の点灯態様に制御される。

　タッチパッド７９の左横および右横には、縦長の発光部８５が設けられる。発光部８５は、赤（Ｒ）、緑（Ｇ）、青（Ｂ）のＬＥＤを有し、情報処理装置１０から送信される発光色情報にしたがって点灯する。

　右機能ボタン８８ａおよび左機能ボタン８８ｂ（以下、総称する場合、機能ボタン８８とも呼ぶ。）は、他のボタンの機能を変更または拡張するボタンである。実施例では、機能ボタン８８への操作を入力しながら操作ボタン７６への操作を入力すると、コントローラ６への操作に適用するプロファイル情報が、機能ボタン８８とともに操作された操作ボタン７６の種類に対応づけられたプロファイル情報に切り替えられる。右機能ボタン８８ａおよび左機能ボタン８８ｂは、機能的に全く等しくてもよい。その場合、左右どちらのボタンが操作された場合にも同じ機能を提供する。

　図３は、コントローラ６の奥側側面を示す。コントローラ６の筐体奥側側面の上側には、タッチパッド７９が筐体上面から折れ曲がって延設されている。筐体奥側側面において、Ｒ１ボタン８３ａ、Ｒ２ボタン８４ａと、Ｌ１ボタン８３ｂ、Ｌ２ボタン８４ｂ、右トリガーストッパー８７ａ、左トリガーストッパー８７ｂとが長手方向の左右対称な位置に設けられる。Ｒ１ボタン８３ａ、Ｒ２ボタン８４ａは、それぞれユーザ右手の人差し指、中指により操作され、Ｌ１ボタン８３ｂ、Ｌ２ボタン８４ｂは、それぞれユーザ左手の人差し指、中指により操作される。

　上側のＲ１ボタン８３ａ、Ｌ１ボタン８３ｂはプッシュ式ボタンとして構成され、下側のＲ２ボタン８４ａ、Ｌ２ボタン８４ｂは回動支持されたトリガー式のボタンとして構成される。Ｒ２ボタン８４ａおよびＬ２ボタン８４ｂは、右アナログスティック７７ａおよび左アナログスティック７７ｂと同様にアナログ出力が可能であり、回動の量に応じた値を出力する。Ｒ２ボタン８４ａとＬ２ボタン８４ｂを総称する場合、トリガーボタン８４と呼ぶ。

　右トリガーストッパー８７ａは、Ｒ２ボタン８４ａの回動範囲を調節または制限する部材である。左トリガーストッパー８７ｂは、Ｌ２ボタン８４ｂの回動範囲を調節または制限する部材である。右トリガーストッパー８７ａと左トリガーストッパー８７ｂを総称する場合、トリガーストッパー８７と呼ぶ。右トリガーストッパー８７ａと左トリガーストッパー８７ｂのそれぞれは、第１段階、第２段階、第３段階のいずれかに設定可能である。第１段階では最大回動角度が２６度であり、第２段階では最大回動角度が１４度であり、第３段階はで最大回動角度が１０度である。

　図２と図３に示したように、コントローラ６は、様々な入力部（各種ボタンやスティック等）を有して構成される。ユーザは、表示装置４に表示されたメニュー画面やゲーム画面を見ながら、コントローラ６の入力部に操作を入力する。

　図４は、コントローラ６の本実施例に関連するハードウェア構成を示す。コントローラ６は、図２と図３に図示したハードウェアに加え、振動子９０、記憶部９２、通信制御部９４、プロセッサ９６を備える。プロセッサ９６は、各種データ処理を実行し、また、各種ハードウェアの動作を制御する。プロセッサ９６は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）やメモリ、ＳｏＣ（System on a chip）を含んでもよい。

　振動子９０は、プロセッサ９６からの制御信号に基づいて振動することにより、ユーザに対して触覚刺激を提供する。振動子９０は、ボイスコイルモータ（ＶＣＭ）を含んでもよい。振動子９０と発光部８６は、各種情報をユーザに通知する通知装置として動作する。振動子９０は、触覚情報による通知を行い、発光部８６は、視覚情報による通知を行う。

　記憶部９２は、プロセッサ９６により参照または更新されるデータを記憶する。通信制御部９４は、外部装置との通信を制御する。実施例では、通信制御部９４は、情報処理装置１０と無線通信を行うが、変形例として、通信制御部９４は、情報処理装置１０と有線通信を行ってもよい。

　図５は、情報処理装置１０の本実施例に関連するハードウェア構成を示す。情報処理装置１０は、メイン電源ボタン２０、電源ＯＮ用ＬＥＤ２１、スタンバイ用ＬＥＤ２２、システムコントローラ２４、クロック２６、デバイスコントローラ３０、メディアドライブ３２、ＵＳＢモジュール３４、フラッシュメモリ３６、無線通信モジュール３８、有線通信モジュール４０、サブシステム５０およびメインシステム６０を備える。

　メインシステム６０は、メインＣＰＵ、主記憶装置であるメモリおよびメモリコントローラ、ＧＰＵ（Graphics Processing Unit）などを備える。ＧＰＵはゲームプログラムの演算処理に主として利用される。これらの機能はＳｏＣ（System on a chip）として構成されて、１つのチップ上に形成されてよい。メインＣＰＵはＯＳを起動し、ＯＳが提供する環境下において、記憶部（例えばフラッシュメモリ３６または不図示の補助記憶装置）にインストールされたアプリケーションを実行する機能をもつ。また、メインシステム６０は、表示装置４における表示内容を制御する機能をもつ。

　サブシステム５０は、サブＣＰＵ、主記憶装置であるメモリおよびメモリコントローラなどを備え、ＧＰＵを備えない。サブＣＰＵの回路ゲート数は、メインＣＰＵの回路ゲート数よりも少なく、サブＣＰＵの動作消費電力は、メインＣＰＵの動作消費電力よりも少ない。サブＣＰＵは、メインＣＰＵがスタンバイ状態にある間に動作するものであり、消費電力を低く抑えるべく、その処理機能を制限されている。なおサブＣＰＵおよびメモリは、別個のチップに形成されてもよい。

　メイン電源ボタン２０は、ユーザからの操作入力が行われる入力部であって、情報処理装置１０の筐体の前面に設けられ、情報処理装置１０のメインシステム６０への電源供給をオンまたはオフするために操作される。以下、メイン電源がオン状態にあるとは、メインシステム６０がアクティブ状態にあることを意味し、メイン電源がオフ状態にあるとは、メインシステム６０がスタンバイ状態にあることを意味する。電源ＯＮ用ＬＥＤ２１は、メイン電源ボタン２０がオンされたときに点灯し、スタンバイ用ＬＥＤ２２は、メイン電源ボタン２０がオフされたときに点灯する。

　システムコントローラ２４は、ユーザによるメイン電源ボタン２０の押下を検出する。メイン電源がオフ状態にあるときにメイン電源ボタン２０が押下されると、システムコントローラ２４は、その押下操作を「オン指示」として取得し、一方で、メイン電源がオン状態にあるときにメイン電源ボタン２０が押下されると、システムコントローラ２４は、その押下操作を「オフ指示」として取得する。システムコントローラ２４は、コントローラ６からの操作入力から、上記と同様の電源オン・オフ指示を取得してもよい。

　メインＣＰＵは、所定の記憶部やＲＯＭ媒体４４にインストールされているゲームプログラムを実行する機能をもつ一方で、サブＣＰＵはそのような機能をもたない。しかしながら、サブＣＰＵは、記憶部にアクセスする機能、外部装置との間でデータを送受信する機能を有している。サブＣＰＵは、このような制限された処理機能のみを有して構成されており、したがってメインＣＰＵと比較して小さい消費電力で動作できる。これらのサブＣＰＵの機能は、メインＣＰＵがスタンバイ状態にある際に実行される。

　クロック２６はリアルタイムクロックであって、現在の日時情報を生成し、システムコントローラ２４やサブシステム５０およびメインシステム６０に供給する。

　デバイスコントローラ３０は、サウスブリッジのようにデバイス間の情報の受け渡しを実行するＬＳＩ（Large-Scale Integrated Circuit）として構成される。図示のように、デバイスコントローラ３０には、システムコントローラ２４、メディアドライブ３２、ＵＳＢモジュール３４、フラッシュメモリ３６、無線通信モジュール３８、有線通信モジュール４０、サブシステム５０およびメインシステム６０などのデバイスが接続される。デバイスコントローラ３０は、それぞれのデバイスの電気特性の違いやデータ転送速度の差を吸収し、データ転送のタイミングを制御する。

　メディアドライブ３２は、ゲームなどのアプリケーションソフトウェア、およびライセンス情報を記録したＲＯＭ媒体４４を装着して駆動し、ＲＯＭ媒体４４からプログラムやデータなどを読み出すドライブ装置である。ＲＯＭ媒体４４は、光ディスクや光磁気ディスク、ブルーレイディスクなどの読出専用の記録メディアである。

　ＵＳＢモジュール３４は、外部機器とＵＳＢケーブルで接続するモジュールである。フラッシュメモリ３６は、内部ストレージを構成する補助記憶装置である。無線通信モジュール３８は、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（商標または登録商標）プロトコルやＩＥＥＥ８０２．１１プロトコルなどの通信プロトコルで、例えばコントローラ６と無線通信する。有線通信モジュール４０は、外部機器と有線通信し、例えば不図示のアクセスポイントを介してインターネットやサーバ等に接続する。

　図６は、コントローラ６の機能ブロックを示すブロック図である。本明細書のブロック図で示す各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのプロセッサ、ＣＰＵ、メモリをはじめとする素子や電子回路、機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはメモリにロードされたコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。

　コントローラ６は、記憶部１００と処理部１１０を備える。記憶部１００は、図４の記憶部９２に対応し、処理部１１０により参照または更新されるデータを記憶する。記憶部１００は、プロファイル記憶部１０２を含む。

　プロファイル記憶部１０２は、複数のプロファイル情報を記憶する不揮発メモリを含む。プロファイル記憶部１０２は、複数のプロファイル情報のそれぞれを、互いに異なるスロットおよび操作ボタン７６に関連付けて記憶する。実施例では、プロファイル記憶部１０２は、４つのスロット（スロット１～スロット４）と４つの操作ボタン７６（○ボタン７２、×ボタン７３、□ボタン７４、△ボタン７５）に関連付けて、最大４つのプロファイル情報を記憶する。

　実施例では、コントローラ６の工場出荷時、プロファイル記憶部１０２に、スロット１（例えば△ボタン７５）に対応付けてデフォルトプロファイルが保存される。デフォルトプロファイルは、キーの割り当てや感度、デッドゾーン等がデフォルト値に定められたプロファイル情報である。デフォルトプロファイルは、ユーザが編集や削除することはできない。スロット２～４では、ユーザがカスタマイズした新たなプロファイル情報の保存、既存プロファイル情報の編集および削除が可能である。

　処理部１１０は、出力レポート受信部１１２、入力レポート送信部１１４、操作検出部１１６、操作情報生成部１１８、操作情報送信部１２０、切替部１２２、通知制御部１２４を備える。これら複数の機能のうち少なくとも一部の機能を実装したコンピュータプログラム（例えばファームウェア）が、コントローラ６の記憶部９２に記憶されてもよい。コントローラ６のプロセッサ９６は、このコンピュータプログラムをメインメモリに読み出して実行することにより、これら複数の機能のうち少なくとも一部の機能を発揮してもよい。

　出力レポート受信部１１２は、情報処理装置１０からコントローラ６へ所定の周期で送信される制御データである出力レポートを受信する。入力レポート送信部１１４は、コントローラ６から情報処理装置１０へ送信される通知データである入力レポートを出力レポートの受信に基づいて送信する。

　操作検出部１１６は、コントローラ６に対して入力されたユーザの操作を検出する。ユーザの操作は、例えば、ボタンを押下する操作やアナログスティック７７を傾動する操作、トリガーボタン８４を回動させる操作を含む。操作検出部１１６は、アナログ入力デバイス（実施例ではアナログスティック７７およびトリガーボタン８４）への操作に伴うアナログ値を検出してアナログデジタル変換し、変換後のデジタル値を操作情報生成部１１８に渡す。

　操作情報生成部１１８は、ユーザまたは情報処理装置１０の指示に基づいて、プロファイル記憶部１０２に記憶された複数のプロファイル情報のうちいずれかを、コントローラ６に入力された操作に適用すべきプロファイル情報（以下「適用プロファイル」とも呼ぶ。）として特定する。操作情報生成部１１８は、操作検出部１１６により検出された、コントローラ６に対して入力されたユーザの操作と、適用プロファイルとに基づいて、コントローラ６から情報処理装置１０へ送信されるユーザの操作情報を生成する。操作情報生成部１１８は、アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値を適用プロファイルに基づいて調整した値を含む操作情報を生成する。

　例えば、操作情報生成部１１８は、アナログスティック７７に対して第１の傾動量の操作が入力された場合、適用プロファイルが示す感度およびデッドゾーンの大きさに基づいて、情報処理装置１０に入力すべきアナログスティック７７の第２の傾動量を決定してもよい。そして操作情報生成部１１８は、アナログスティック７７の第２の傾動量を示す操作情報を生成してもよい。

　操作情報送信部１２０は、操作情報生成部１１８により生成されたユーザの操作情報を情報処理装置１０へ送信する。なお、操作情報送信部１２０は、コントローラ６から情報処理装置１０へ送信される入力レポートを用いて操作情報を情報処理装置１０へ送信してもよい。

　切替部１２２は、所定の切り替え指示が入力された場合に、コントローラ６で適用するプロファイル情報を切り替える。切替部１２２の動作モードは、第１モードとしてのホストマスタモードと、第２モードとしてのデバイスマスタモードを含む。ホストマスタモードは、情報処理装置１０の制御にしたがって適用プロファイルを切り替える動作モードである。デバイスマスタモードは、ユーザによる所定の入力に応じて適用プロファイルを切り替える動作モードである。デバイスマスタモードは、情報処理装置１０からの指示の有無にかかわらず、ユーザによる所定の入力を検出したことを契機に切替部１２２が適用プロファイルを切り替える動作モードとも言える。

　切替部１２２のデフォルトの動作モードは、デバイスマスタモードである。切替部１２２は、ホストマスタモードへの切替を指示する内容の制御データを情報処理装置１０から受け付けたことを条件として、動作モードをデバイスマスタモードからホストマスタモードに切り替える。切替部１２２は、現在の適用プロファイルが対応するスロットの情報をプロファイル記憶部１０２に格納する。

　通知制御部１２４は、情報処理装置１０からの指示に基づいて、通知装置に作動信号を入力して、通知装置を作動させる。情報処理装置１０からの指示は、例えば、情報処理装置１０で実行中のアプリケーションからの指示であってもよい。また、通知制御部１２４は、コントローラ６において適用プロファイルが切り替えられた場合、通知装置に作動信号を入力して、適用プロファイルの切替を示す所定の態様で通知装置を作動させる。既述したように、通知装置は、発光部８６と振動子９０を含む。通知制御部１２４は、発光部８６の点灯と消灯を制御し、かつ、振動子９０の振動を制御することにより、ユーザへの通知を制御する。

　図７は、情報処理装置１０の機能ブロックを示すブロック図である。情報処理装置１０は、記憶部２００と処理部２１０を備える。処理部２１０は、各種情報処理を実行する。処理部２１０は、情報処理装置１０のプロセッサにより実現され、例えば、図５に示したメインシステム６０により実現されてもよい。記憶部２００は、処理部２１０により参照または更新されるデータを記憶する。記憶部２００は、図５に示したフラッシュメモリ３６やＲＯＭ媒体４４を含み得る。

　記憶部２００は、アプリケーション記憶部２０２とプロファイル記憶部２０４を含む。アプリケーション記憶部２０２は、情報処理装置１０で実行可能なアプリケーション（例えばゲームプログラム）のデータを記憶する。

　プロファイル記憶部２０４は、コントローラ６から通知された、コントローラ６のプロファイル情報を記憶する。プロファイル記憶部２０４は、コントローラ６のプロファイル記憶部１０２と同様に、４つのスロットと４つの操作ボタン７６（○ボタン７２、×ボタン７３、□ボタン７４、△ボタン７５）に関連付けて、最大４つのプロファイル情報を記憶する。また、プロファイル記憶部２０４は、コントローラ６から通知された、コントローラ６における現在の適用プロファイルに関する情報を記憶する。具体的には、スロット１～４のいずれのスロットに対応するプロファイルが適用プロファイルであるかを記憶する。

　処理部２１０は、入力レポート受信部２１２、出力レポート送信部２１４、プロファイル情報取得部２１６、操作情報受付部２１８、アプリケーション実行部２２０、設定画面生成部２２２、表示制御部２２４、切替指示部２２６を備える。これら複数の機能のうち少なくとも一部の機能を実装したコンピュータプログラムが、情報処理装置１０の記憶部２００に記憶されてもよい。情報処理装置１０のプロセッサ（例えばメインシステム６０）は、このコンピュータプログラムをメインメモリに読み出して実行することにより、これら複数の機能のうち少なくとも一部の機能を発揮してもよい。

　出力レポート送信部２１４は、情報処理装置１０からコントローラ６へ所定の周期で送信される制御データである出力レポートを送信する。入力レポート受信部２１２は、コントローラ６から出力レポートの受信に応じて情報処理装置１０へ送信される通知データである入力レポートを受信する。

　プロファイル情報取得部２１６は、情報処理装置１０に接続されたコントローラ６から、当該コントローラ６に記憶された、ユーザが選択可能な複数のプロファイルに関する情報を取得する。また、プロファイル情報取得部２１６は、コントローラ６から、当該コントローラ６における現在の適用プロファイルに関する情報を取得する。プロファイル情報取得部２１６は、これらの情報をプロファイル記憶部２０４に格納する。

　操作情報受付部２１８は、情報処理装置１０に接続されたコントローラ６から送信された、コントローラ６に対するユーザの操作情報を受け付ける。

　アプリケーション実行部２２０は、アプリケーション記憶部２０２に記憶されたアプリケーション（例えばゲームプログラムやシステムソフトウェア）を実行する。例えば、アプリケーション実行部２２０は、コントローラ６に対するユーザの操作情報にしたがってゲームを進行させ、ゲームの進行結果を示す画像（以下「ゲーム画面」とも呼ぶ。）を逐次生成する。

　設定画面生成部２２２は、アプリケーションの実行中（例えばゲーム画面の表示中）に、コントローラ６に対するユーザの操作情報に基づいて、コントローラ６のアナログ入力デバイスの設定画面のデータを生成する。

　表示制御部２２４は、表示装置４における情報や画像の表示を制御する。例えば、表示制御部２２４は、アプリケーション実行部２２０により生成されたゲーム画面のデータを表示装置４へ出力することにより、ゲーム画面を表示装置４に表示させる。また、表示制御部２２４は、設定画面生成部２２２により生成された設定画面のデータを表示装置４へ出力することにより、設定画面を表示装置４に表示させる。

　切替指示部２２６は、所定のユーザ操作が入力された場合、または、実行中のアプリケーションからの指示に応じて、適用プロファイルの切替をコントローラ６に指示する。

　以上の構成による情報処理システム１の動作を説明する。
　まず、情報処理システム１の第１の特徴に関する動作を説明する。図８は、情報処理装置１０とコントローラ６との相互作用の例を示す。

　（図８のＳ１）
　コントローラ６の操作検出部１１６は、アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作を検出する。コントローラ６の操作情報生成部１１８は、通常モードにおいて、アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値（以下「操作量」とも呼ぶ。）を適用プロファイルに基づいて調整し、その調整済の値を含む操作情報を生成する。調整済の値は、例えば、適用プロファイルを反映した右アナログスティック７７ａの傾動量を示す値であってもよく、適用プロファイルを反映したＲ２ボタン８４ａの回動量を示す値であってもよい。コントローラ６の操作情報送信部１２０は、適用プロファイルに基づき調整済の値を含む操作情報を情報処理装置１０へ送信する。

　（図８のＳ２）
　情報処理装置１０の出力レポート送信部２１４は、コントローラ６に対して出力レポートを定期的に繰り返し送信する。コントローラ６のアナログ入力デバイスの調整モードへの移行を指示するユーザ操作がコントローラ６を介して入力された場合、出力レポート送信部２１４は、調整モードへの移行指示を含む出力レポートをコントローラ６へ送信する。

　図９と図１０は、出力レポートの構成例を示す。図９は、出力レポートにおける項目Ａの構成を示し、図１０は、出力レポートにおける項目Ｂの構成を示している。項目Ａには、出力レポートにおける他の項目の設定値を有効化または無効化するフラグデータが設定される。項目Ｂには、コントローラの動作モードや適用プロファイルを指定するデータが設定される。図９の項目Ａの動作モード制御ビットに１を指定すると、図１０の項目Ｂの動作モードビット列が有効になる。動作モードビット列では、通常モード、左アナログスティック調整モード、右アナログスティック調整モード、トリガーボタン調整モードのいずれかの値を指定可能である。出力レポート送信部２１４は、設定モードにおけるユーザの操作に基づいて、動作モードビット列の値を設定する。コントローラ６（操作情報生成部１１８）は、受信された出力レポートの動作モードビット列の値に応じた調整モードに移行する。

　また、コントローラ６のアナログ入力デバイスの調整モードへの移行を指示するユーザ操作が入力された場合、情報処理装置１０の設定画面生成部２２２は、アナログ入力デバイスに関する設定値をユーザに入力させるための設定画面を生成する。情報処理装置１０の表示制御部２２４は、アナログ入力デバイスの設定画面を表示装置４に表示させる。アナログ入力デバイスの設定画面は、アナログスティック７７の設定画面とトリガーボタン８４の設定画面を含む。

　まず、コントローラ６のアナログスティック７７の調整について説明する。アナログスティック７７の調整モードへ移行する場合、情報処理装置１０の設定画面生成部２２２は、アナログスティック設定画面を生成する。

　図１１は、アナログスティック設定画面１３０の例を示す。図１１のアナログスティック設定画面１３０は、コントローラ６のアナログスティック７７の感度およびデッドゾーンを設定するコンテンツを示している。アナログスティック設定画面１３０は、設定対象選択欄１３２、感度パターン選択欄１３４、感度カーブ調整ゲージ１３６、デッドゾーン調整ゲージ１３８、感度カーブ画像１４０、設定状態画像１４８を含む。

　設定対象選択欄１３２は、アナログスティック設定画面１３０において設定対象とするアナログスティック７７の種類（実施例では右アナログスティック７７ａまたは左アナログスティック７７ｂ）を選択する画面要素である。図１１では、左アナログスティック７７ｂが選択されている。

　感度パターン選択欄１３４は、予め定められた複数の感度カーブのパターンの中から、特定のパターンを選択する画面要素である。感度カーブは、アナログスティック７７の傾倒角度と出力値との関係を示す曲線（直線を含む）である。具体的には、感度カーブは、ユーザがアナログスティック７７に入力した操作の大きさ（以下「ユーザ入力操作量」とも呼ぶ。）と、情報処理装置１０のデータ処理において認識される操作の大きさ（以下「システム認識操作量」とも呼ぶ。）を対応づけた曲線である。ユーザ入力操作量は、アナログスティック７７の実際の傾動量または傾倒角とも言える。また、システム認識操作量は、情報処理装置１０のデータ処理（実施例ではアプリケーション実行部２２０）に入力されるアナログスティック７７の傾動量または傾倒角度とも言える。

　複数の感度カーブのパターンは、リニア、ディレイ、クイックを含んでもよい。リニアは、ユーザ入力操作量の増加に比例してシステム認識操作量が増加するパターンであり、例えば感度カーブの傾きが一定になるデフォルトのパターンである。ディレイは、ユーザ入力操作量が小さいうちはシステム認識操作量の増加量が緩やかであり、ユーザ入力操作量が大きくなるとシステム認識操作量も大きく増加するパターンである。クイックは、ユーザ入力操作量が小さくてもシステム認識操作量の増加量が大きく、システム認識操作量が早期に上限に達するパターンである。

　感度カーブ調整ゲージ１３６は、アナログスティック７７に対するユーザ入力操作量とシステム認識操作量との対応関係を調整する画面要素であり、具体的には、感度カーブの傾きまたは曲率を調整する画面要素である。感度カーブ調整ゲージ１３６は、アナログスティック７７の感度の値を示唆するスライダーを含む。デッドゾーン調整ゲージ１３８は、アナログスティック７７のデッドゾーンの範囲（言い換えればデッドゾーンの大きさ）を調整する画面要素である。デッドゾーン調整ゲージ１３８は、アナログスティック７７のデッドゾーンの値を示唆するスライダーを含む。

　アナログスティック設定画面１３０は、アナログスティック７７の感度とデッドゾーンの両方を共通の尺度（言い換えれば共通の基準）で示す２つの画像を含む。１つの画像は、ユーザがアナログスティック７７に入力した操作の大きさに関する軸に沿って感度とデッドゾーンとを示す感度カーブ画像１４０である。もう１つの画像は、ユーザーがアナログスティック７７に入力した操作の大きさに基づく中心からの距離によって感度とデッドゾーンとを示す設定状態画像１４８である。設定画面生成部２２２は、感度カーブ画像１４０と設定状態画像１４８をアナログスティック設定画面１３０に配置する。

　感度カーブ画像１４０は、ユーザがアナログスティック７７に入力した操作の大きさを横軸とし、情報処理装置１０で認識される操作の大きさを縦軸とするグラフ領域に配置された感度カーブを示すオブジェクト（初期感度カーブ１４６および調整感度カーブ１４４）を含む。初期感度カーブ１４６は、感度パターン選択欄１３４において選択されたパターンで規定された感度カーブの初期値を示すものである。調整感度カーブ１４４は、感度カーブ調整ゲージ１３６において調整後の感度カーブを示すものである。また、感度カーブ画像１４０は、グラフ領域の横軸に沿って配置されたデッドゾーンの範囲を示すオブジェクト（デッドゾーン１４２）を含む。図６のデッドゾーン１４２は、アナログスティック７７の静止位置（言い換えれば初期位置）からユーザが入力可能な傾動量のうち１８％がデッドゾーンであることを示している。

　設定状態画像１４８は、設定対象の入力部（図１１では左アナログスティック７７ｂ）を示す画像を含み、その画像の上に、感度およびデッドゾーンに関する情報が重畳される。具体的には、設定状態画像１４８は、アナログスティック７７の静止位置（言い換えれば初期位置）を中心とし、その静止位置からの操作の大きさを複数段階で示す複数の同心円（レベルライン１５０）を含む。複数のレベルライン１５０は、操作の大きさの最大値を基準として、その最大値の１００％、７５％、５０％を示す３つのレベルライン１５０を含んでもよい。レベルライン１５０は、操作の大きさに関する等高線とも言える。

　設定状態画像１４８には、不感帯を示す第１のオブジェクトであるデッドゾーン１５２が配置される。デッドゾーン１５２は、アナログスティック７７の静止位置、すなわちレベルライン１５０で示す円の中心からの距離によってデッドゾーンの範囲を示す。設定状態画像１４８にはさらに、調整済操作量インジケータ１５４と未調整操作量インジケータ１５６が配置される。調整済操作量インジケータ１５４と未調整操作量インジケータ１５６はともに、上記中心からの距離によってアナログスティック７７に対する操作の大きさを示す。また、調整済操作量インジケータ１５４と未調整操作量インジケータ１５６はともに、上記中心から線が延びる向きによってアナログスティック７７の傾動方向を示す。

　調整済操作量インジケータ１５４は、アナログスティック７７に入力されたユーザの操作に関する値を、調整モード（例えば左アナログスティック調整モード）において調整中のプロファイル情報を用いて調整した値を示す。すなわち、調整中のプロファイル情報がコントローラ６に適用された場合に、情報処理装置１０が認識するアナログスティック７７の操作量を示す。調整中のプロファイル情報は、例えば、感度カーブ調整ゲージ１３６およびデッドゾーン調整ゲージ１３８により調整された感度カーブにより規定される感度の設定値を含む。

　未調整操作量インジケータ１５６は、アナログスティック７７に入力されたユーザの操作に関する値に対して、調整モードにおいて調整中のプロファイル情報を未適用の値を示す。具体的には、未調整操作量インジケータ１５６は、調整モードにおいて調整中のプロファイル情報にかかわらず、アナログスティック７７に入力されたユーザの操作量と線形の感度カーブを用いて導出された値を示す。未調整操作量インジケータ１５６が示す値は、アナログスティック７７に入力されたユーザの操作量に基づいて、情報処理装置１０が認識するアナログスティック７７の操作量のデフォルト値である。なお、「未調整」という用語を用いるが、工場でのコントローラ６の製造時や出荷時におけるアナログスティック７７の調整は済んだ状態である。

　設定状態画像１４８は、アナログスティック設定画面１３０においてユーザが設定した感度カーブに基づくアナログスティック７７の感度を表す画像である。具体的には、設定状態画像１４８は、調整済操作量インジケータ１５４が示す調整中のプロファイル情報を用いた調整済の値と、未調整操作量インジケータ１５６が示す調整中のプロファイル情報を未適用の値との関係性を表す画像である。

　アナログスティック設定画面１３０において、ユーザは、感度パターン選択欄１３４にて、予め定められた複数の感度カーブのパターンの中から所望のパターンを選択する。ここではディレイパターンを選択したこととする。設定画面生成部２２２は、ディレイパターンで定められた初期感度カーブ１４６を感度カーブ画像１４０に配置する。また、設定画面生成部２２２は、感度カーブ調整ゲージ１３６およびデッドゾーン調整ゲージ１３８の設定値を反映した調整感度カーブ１４４を感度カーブ画像１４０に配置する。

　（図８のＳ３）
　情報処理装置１０の出力レポート送信部２１４は、アナログスティック設定画面１３０で指定されたアナログスティック７７の感度特性を表す折れ線グラフ（図１１の調整感度カーブ１４４）の頂点の情報を含む出力レポートをコントローラ６へ送信する。

　図１２は、出力レポートの構成例を示す。図１２は、左アナログスティック調整モードまたは右アナログスティック調整モード時の出力レポートにおける項目Ｃの構成を示している。項目Ｃには、設定画面（例えば、アナログスティック設定画面１３０や、後述のトリガー設定画面３００）に入力された設定値が設定される。図１２の１つのセルは、１バイトの値である。「設定ポイント数」には、調整感度カーブ１４４の頂点の個数が指定される。実施例において指定可能な頂点数は最大４個とするが、これに制限されず、４個以上の頂点を指定可能であってもよい。

　「設定ポイントｎ」（ｎは１～４の値）には、調整感度カーブ１４４の頂点ｎについて、アナログスティック７７の復帰位置（すなわち無操作時の初期位置）を中心として、その中心からの入力値の大きさが指定される。ここで指定される位置は、アナログスティック７７の復帰位置を中心とする円で表現される。「設定ポイントｎ」には、中心を０、最外周を２５５とする０～２５５の値が指定される。

　「設定ゲインｎ」（ｎは１～４の値）には、調整感度カーブ１４４の頂点ｎについて、上記中心からの出力値の大きさが指定される。「設定ゲインｎ」には、中心を０、最外周の出力値を２５５とする０～２５５の値が指定される。

　図１３は、感度カーブの例を示す。図１３の例では、情報処理装置１０の出力レポート送信部２１４は、調整感度カーブ１４４の頂点１、頂点２、頂点３、頂点４の情報を出力レポートにおける項目Ｃに設定する。
　図１３の調整感度カーブ１４４に基づく項目Ｃの設定例を示す。
　設定ポイント数：４
　設定ポイント１：入力値１、設定ゲイン１：０　　　　（頂点１の情報）
　設定ポイント２：入力値２、設定ゲイン２：出力値１　（頂点２の情報）
　設定ポイント３：入力値３、設定ゲイン３：出力値２　（頂点３の情報）
　設定ポイント４：２５５、設定ゲイン４：２５５　　　（頂点４の情報）

　図８のＳ２に戻り、コントローラ６のトリガーボタン８４の調整について説明する。トリガーボタン８４の調整モードへ移行する場合、情報処理装置１０の設定画面生成部２２２は、トリガー設定画面を生成する。

　図１４は、トリガー設定画面３００の例を示す。図１４のトリガー設定画面３００は、コントローラ６のトリガーボタン８４（Ｒ２ボタン８４ａおよびＬ２ボタン８４ｂ）のデッドゾーンを設定するコンテンツを含む。トリガー設定画面３００は、Ｒ２デッドゾーン設定エリア３０２ａ、Ｒ２挙動確認エリア３０４ａ、Ｌ２デッドゾーン設定エリア３０２ｂ、Ｌ２挙動確認エリア３０４ｂを含む。

　Ｒ２デッドゾーン設定エリア３０２ａは、Ｒ２ボタン８４ａのデッドゾーンを設定するエリアであり、Ｌ２デッドゾーン設定エリア３０２ｂは、Ｌ２ボタン８４ｂのデッドゾーンを設定するエリアである。実施例では、Ｒ２デッドゾーン設定エリア３０２ａとＬ２デッドゾーン設定エリア３０２ｂでは、有効範囲の始点および終点が百分率で指定される。言い換えれば、始点側と終点側のそれぞれにおける有効範囲とデッドゾーンとの境界が指定される。図１４の例では、Ｒ２ボタン８４ａの入力可能範囲の全体が有効範囲に指定され、Ｌ２ボタン８４ｂの入力可能範囲の終点側の５０％が有効範囲に指定されている。

　Ｒ２挙動確認エリア３０４ａは、Ｒ２ボタン８４ａの回動操作に応じたシステム入力値の大きさが表示されるエリアであり、Ｒ２ボタン８４ａの操作量（システム入力値）を示す操作量インジケータ３０６（図１４では不図示）が表示される。Ｌ２挙動確認エリア３０４ｂは、Ｌ２ボタン８４ｂの回動操作に応じたシステム入力値の大きさが表示されるエリアであり、Ｌ２ボタン８４ｂの操作量（システム入力値）を示す操作量インジケータ３０６が表示される。デッドゾーンに該当する部分は相対的に低い明度で表示され、有効範囲に該当する部分は相対的に高い明度で表示される。

　図８のＳ３として、ユーザは、Ｒ２デッドゾーン設定エリア３０２ａにＲ２ボタン８４ａのデッドゾーンの設定値を入力し、および／または、Ｌ２デッドゾーン設定エリア３０２ｂにＬ２ボタン８４ｂのデッドゾーンの設定値を入力する。情報処理装置１０の出力レポート送信部２１４は、Ｒ２デッドゾーン設定エリア３０２ａに入力された設定値およびＬ２デッドゾーン設定エリア３０２ｂに入力された設定値を含む出力レポートをコントローラ６へ送信する。

　図１５は、出力レポートの構成例を示す。図１５は、トリガーボタン調整モード時の出力レポートにおける項目Ｃの構成を示している。図１５の１つのセルは、１バイトの値である。図１６は、デッドゾーンの設定値を説明する図である。項目Ｃの各セルには、トリガーボタン８４がリリースされた状態を０、トリガーボタン８４がフルストロークされた状態を２５５とする０～２５５の値が指定される。始点側のデッドゾーンをリリースデッドゾーンと呼び、終点側のデッドゾーンをフルストロークデッドゾーンと呼ぶ。

　図１５に戻り、出力レポート送信部２１４は、項目Ｃの左トリガリリースデッドゾーンに、トリガー設定画面３００のＬ２デッドゾーン設定エリア３０２ｂ：始点の入力値を０～２５５に換算した値を設定する。また、出力レポート送信部２１４は、項目Ｃの左トリガフルストロークデッドゾーンに、トリガー設定画面３００のＬ２デッドゾーン設定エリア３０２ｂ：終点の入力値を０～２５５に換算した値を設定する。また、出力レポート送信部２１４は、項目Ｃの右トリガリリースデッドゾーンに、トリガー設定画面３００のＲ２デッドゾーン設定エリア３０２ａ：始点の入力値を０～２５５に換算した値を設定する。また、出力レポート送信部２１４は、項目Ｃの右トリガフルストロークデッドゾーンに、トリガー設定画面３００のＲ２デッドゾーン設定エリア３０２ａ：終点の入力値を０～２５５に換算した値を設定する。

　（図８のＳ４）
　アナログ入力デバイスの調整モードにおいて、コントローラ６の操作情報生成部１１８は、出力レポート受信部１１２が取得した出力レポートに設定されたアナログ入力デバイスの設定値を取得する。操作情報生成部１１８は、出力レポートに設定されたアナログ入力デバイスの設定値を、調整中のプロファイル情報（以下「調整中プロファイル」とも呼ぶ。）として操作情報の生成に使用する。調整中プロファイルは、例えば、調整中の感度カーブの特性や、調整中のデッドゾーンの範囲を含む。

　操作検出部１１６は、所定のサンプリングレートでユーザによるアナログ入力デバイスの操作に関するアナログ入力デバイスからの出力をＡ／Ｄ変換し出力値を取得する。操作情報生成部１１８は、アナログ入力デバイスの調整モードにおいて、出力値に関してアナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値として、調整済操作値と未調整操作値の両方を含む操作情報を生成する。調整済操作値は、アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値を、調整中プロファイルを用いて調整した値である。未調整操作値は、アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値に対して調整中のプロファイルを未適用の値である。

　コントローラ６の操作情報送信部１２０は、調整済操作値と未調整操作値の両方を含む操作情報を情報処理装置１０へ送信する。調整済操作値と未調整操作値はともに、０～２５５の範囲の値とする。なお、アナログ入力デバイスにおいてデッドゾーンが設定された場合、調整済操作値は、デッドゾーンを除いた有効範囲におけるシステム入力値（０～２５５の値）となる。

　実施例では、操作情報生成部１１８は、アナログ入力デバイスに入力された操作量とシステム入力値とが線形であるデフォルトの感度カーブを用いて、アナログ入力デバイスに入力された操作量に対応するシステム入力値を導出し、このシステム入力値を未調整操作値として扱う。したがって、未調整操作値は、アナログ入力デバイスに入力された操作量と線形となる。一方、調整済操作値は、例えば図１３の調整感度カーブ１４４に示すように、アナログ入力デバイスに入力された操作量と非線形となりうる。

　情報処理装置１０の設定画面生成部２２２は、調整モードにおいて、コントローラ６から送信された操作情報が示す調整済操作値と未調整操作値とに基づいて、アナログ入力デバイスの設定画面の表示内容を更新する。

　例えば、設定画面生成部２２２は、図１１に示したアナログスティック設定画面１３０の設定状態画像１４８における調整済操作量インジケータ１５４の位置を調整済操作値に基づき更新する。また、設定画面生成部２２２は、設定状態画像１４８における未調整操作量インジケータ１５６の位置を未調整操作値に基づき更新する。このように、設定状態画像１４８では、ユーザによるアナログスティック７７の感度カーブの設定に応じて、調整済操作量インジケータ１５４（調整済操作値）と、未調整操作量インジケータ１５６（未調整操作値）との関係が変化する。これにより、現在の調整値に基づくアナログスティック７７の感度特性をユーザに分かり易く提示できる。

　また、設定画面生成部２２２は、図１４に示したトリガー設定画面３００の操作量インジケータ３０６を未調整操作値および調整済操作値に応じて更新する。例えば、図１４に示すようにＬ２ボタン８４ｂの操作量がデッドゾーンの範囲内である場合、設定画面生成部２２２は、デッドゾーンと有効範囲の両方を含む操作量インジケータ３０６の可動範囲を０～２５５とし、未調整操作値に応じた長さの操作量インジケータ３０６を表示させる。

　一方、図１７のトリガー設定画面３００に示すように、Ｌ２ボタン８４ｂの操作量が有効範囲内（デッドゾーン範囲外）である場合、設定画面生成部２２２は、有効範囲における操作量インジケータ３０６の可能範囲を０～２５５とし、調整済操作値に応じた長さの操作量インジケータ３０６を表示させる。これにより、現在の調整値に基づくトリガーボタン８４の感度特性をユーザに分かり易く提示できる。

　Ｓ４では、以下の（１）、（２）の処理が繰り返される。（１）情報処理装置１０は、所定の通信周期で出力レポートをコントローラに送信する。（２）コントローラ６は、Ｓ３で設定された調整プロファイルに基づいて、所定のサンプリングタイミングで取得したアナログスティック７７やトリガーボタン８４などのアナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値について、調整済操作値と未調整操作値の両方を含む操作情報を生成して情報処理装置１０に送信する。

　（図８のＳ５）
　ユーザは、アナログスティック設定画面１３０の設定状態画像１４８を確認しつつ、アナログスティック７７の感度カーブ（デッドゾーンを含む）を調節・更新する。また、ユーザは、トリガー設定画面３００のＲ２挙動確認エリア３０４ａやＬ２挙動確認エリア３０４ｂを確認しつつ、トリガーボタン８４のデッドゾーンを調節・更新する。情報処理装置１０の出力レポート送信部２１４は、更新された調整中プロファイルの情報を含む出力レポートをコントローラ６へ送信する。

　（図８のＳ６）
　コントローラ６の操作情報生成部１１８は、更新された調整中プロファイルの情報をもとに、アナログ入力デバイスに対するユーザの操作に応じて、調整済操作値と未調整操作値の両方を含む新たな操作情報を生成する。コントローラ６の操作情報送信部１２０は、新たな操作情報を情報処理装置１０へ送信する。

　（図８のＳ７）
　ユーザは、アナログスティック設定画面１３０の設定状態画像１４８を確認し、または、トリガー設定画面３００のＲ２挙動確認エリア３０４ａやＬ２挙動確認エリア３０４ｂを確認して、調整モードの終了を指示する操作をコントローラ６に入力する。情報処理装置１０の出力レポート送信部２１４は、調整モードの終了を指示するユーザ操作がコントローラ６を介して入力された場合、調整モードの終了指示（言い換えれば通常モードへの復帰指示）を含む出力レポートをコントローラ６へ送信する。コントローラ６（操作情報生成部１１８）は、受信された出力レポートにしたがって通常モードに移行する。

　実施例の情報処理システム１の第１の特徴の効果を述べる。コントローラ６のアナログ入力デバイスからの出力値は、コントローラ６においてアナログデジタル変換される。そのため、情報処理装置１０単独では、アナログ入力デバイスの感度カーブ変更前と変更後の出力値を正しく設定画面に反映することができない。実施例の情報処理システム１では、調整中プロファイルを反映した調整済操作値と、調整中プロファイルを未反映の未調整操作値の両方をコントローラ６から情報処理装置１０へ提供する。これにより、正しい調整済操作値と未調整操作値を表示する設定画面であって、かつ、アナログ入力デバイスの感度特性が直観的に分かり易い設定画面をユーザに提供できる。

　次に、情報処理システム１の第２の特徴に関する動作を説明する。図１８は、第２の特徴に関するコントローラ６の動作を示すフローチャートである。

　コントローラ６（切替部１２２）の初期状態はデバイスマスタモードであり、コントローラ６（切替部１２２）は、デバイスマスタモードで起動する（Ｓ１０）。切替部１２２は、プロファイル記憶部１０２を参照して、直近で使用したプロファイルであり、例えば電源オフの時点で使用していたプロファイルを、操作情報の生成に用いる適用プロファイルとして選択する（Ｓ１１）。切替部１２２は、適用プロファイルに対応するスロット（以下「アクティブスロット」とも呼ぶ。）の情報をプロファイル記憶部１０２から取得する。

　コントローラ６の入力レポート送信部１１４は、適用プロファイルに関する情報であり、具体的には、アクティブスロットの情報を含む入力レポートを情報処理装置１０へ送信する（Ｓ１２）。情報処理装置１０のプロファイル情報取得部２１６は、入力レポートが示すコントローラ６のアクティブスロットの情報であり、すなわちコントローラ６における現在の適用プロファイルの情報をプロファイル記憶部２０４に格納する。

　図１９は、入力レポートの構成例を示す。図１９は、入力レポートにおける項目Ｄの構成を示している。入力レポートにおける項目Ｄには、コントローラの状態を示す値が設定される。動作モードビットには、コントローラ６の現在の動作モードが設定され、具体的には、ホストマスタモードを示す値またはデバイスマスタモードを示す値が設定される。アクティブスロットビット列には、現在のアクティブスロットを示す値（スロット１～４のいずれか）が設定される。

　情報処理装置１０がコントローラ６のプロファイル切替に対応している場合、情報処理装置１０の切替指示部２２６は、コントローラの接続が検出されたときに、ホストマスタモードへの切替指示を含む出力レポートをコントローラ６へ送信させる。ここでの出力レポートのデータを説明する。図９に示した出力レポート：項目Ａの切替モード制御ビットに１を指定すると、図１０に示した出力レポート：項目Ｂの切替モードビットが有効になる。切替モードビットには、ここではホストマスタモードを示す値が指定されるが、デバイスマスタモードを示す値も指定可能である。

　コントローラ６の出力レポート受信部１１２によりホストマスタモードへの切替指示を含む出力レポートが受信されると（Ｓ１３のＹ）、コントローラ６の切替部１２２は、動作モードをホストマスタモードに切り替える（Ｓ１４）。ホストマスタモードへの切替指示を含む出力レポートが未受信であれば（Ｓ１３のＮ）、Ｓ１４の処理をスキップし、デバイスマスタモードを維持する。

　ホストマスタモードにおいて、情報処理装置１０からコントローラ６への適用プロファイルの切替指示は、所定のプロファイル切替操作が入力された場合に実行され、また、情報処理装置１０におけるアプリケーションの実行状況に基づいて実行される。プロファイル切替操作は、コントローラ６の機能ボタン８８と操作ボタン７６とを同時押しである。例えば、左機能ボタン８８ｂと□ボタン７４の同時押しは、□ボタン７４に関連付けられたプロファイルを切替先として指定するプロファイル切替操作となる。また、右機能ボタン８８ａと○ボタン７２の同時押しは、○ボタン７２に関連付けられたプロファイルを切替先として指定するプロファイル切替操作となる。

　情報処理装置１０の切替指示部２２６は、コントローラ６から受信した操作情報がプロファイル切替操作を示す場合、そのプロファイル切替操作で指定されたプロファイルへの切替指示を含む出力レポートをコントローラ６へ送信する。

　また、切替指示部２２６は、アプリケーション実行部２２０におけるアプリケーションの実行状況に基づいて、適用プロファイルの切替指示を含む出力レポートをコントローラ６へ送信させる。例えば、切替指示部２２６は、実行対象のアプリケーションで定められたプロファイル（例えばデフォルトプロファイル）を新たな適用プロファイルとして指定する出力レポートをコントローラ６へ送信させてもよい。また、切替指示部２２６は、実行中のアプリケーションから指示されたプロファイルを新たな適用プロファイルとして指定する出力レポートをコントローラ６へ送信させてもよい。

　ここでの出力レポートでは、図９に示した出力レポート：項目Ａの切替モード制御ビットに１が指定され、図１０に示した出力レポート：項目Ｂの切替モードビットにホストマスタモードを示す値が指定される。さらに、項目Ｂのアクティブスロットビット列に切替先となるプロファイルに対応するスロット（アクティブスロット）の識別情報が指定される。なお、切替モードビットが０、すなわち切替モードビットにデバイスマスタモードを示す値が指定されると、アクティブスロットビット列の値は無視される。

　切替指示部２２６は、適用プロファイルの切替指示を含む出力レポートをコントローラ６へ送信する場合、切替先のプロファイルを示す情報をプロファイル記憶部２０４に格納し、例えば、アクティブスロットの情報をプロファイル記憶部２０４に格納する。

　プロファイル切替のモードがホストマスタモードであって（Ｓ１５のＹ）、新たなアクティブスロットを指定する出力レポートが受信された場合（Ｓ１６のＹ）、コントローラ６の切替部１２２は、プロファイル記憶部１０２を参照して、出力レポートで指定された新たなアクティブスロットに対応するプロファイルが保存されているかを確認する。出力レポートで指定された新たなアクティブスロットに対応するプロファイルが保存されている場合（Ｓ１７のＹ）、切替部１２２は、適用プロファイルを新たなアクティブスロットに対応するプロファイルに切り替える（Ｓ１８）。言い換えれば、切替部１２２は、出力レポートに含まれる特定のプロファイルを指定する情報が、プロファイル記憶部１０２に記憶された複数のプロファイル情報のいずれかに該当する場合、適用プロファイルを上記特定のプロファイルに切り替える。

　出力レポートで指定された新たなアクティブスロットに対応するプロファイルがプロファイル記憶部１０２に保存されていない場合（Ｓ１７のＮ）、Ｓ１８の処理をスキップして、これまでの適用プロファイルを維持する。また、新たなアクティブスロットを指定する出力レポートが未受信であれば（Ｓ１６のＮ）、Ｓ１７とＳ１８の処理をスキップして、これまでの適用プロファイルを維持する。

　プロファイル切替のモードがデバイスマスタモードの場合（Ｓ１５のＮ）、プロファイル切替はコントローラ６において自律的に、つまりコントローラ６の内部の処理のみで実行される。具体的には、操作検出部１１６がプロファイル切替操作の入力を検出すると（Ｓ１９のＹ）、切替部１２２は、そのプロファイル切替操作で指定された操作ボタン７６（スロット）に対応するプロファイルが保存されている場合、適用プロファイルをプロファイル切替操作で指定されたプロファイルに切り替える（Ｓ２０）。プロファイル切替操作の入力を未検出であれば（Ｓ１９のＮ）、Ｓ２０の処理をスキップして、これまでの適用プロファイルを維持する。

　コントローラ６の電源オフ等、所定の終了条件が満たされると（Ｓ２１のＹ）、図１８に示す処理を終了する。終了条件が満たされなければ（Ｓ２１のＮ）、Ｓ１２に戻る。コントローラ６は、動作中、現在の適用プロファイルの情報を含む入力レポートを定期的に情報処理装置１０へ送信する。

　情報処理装置１０のプロファイル情報取得部２１６は、コントローラ６から送信された入力レポートに基づいて、コントローラ６における現在の適用プロファイルを識別する。プロファイル情報取得部２１６は、プロファイル記憶部２０４に記憶されたコントローラ６の適用プロファイルと、入力レポートで通知された適用プロファイルとが不一致の場合、所定の情報を、表示制御部２２４を介して表示装置４に表示させる。この情報は、エラーやアラートを示す内容を含んでもよい。また、この情報は、コントローラ６または情報処理装置１０の再起動や初期化等、所定の対処をユーザに促す内容を含んでもよい。

　実施例の情報処理システム１の第２の特徴によると、コントローラ６が第１モードで動作可能であることにより、情報処理装置１０で実行中のアプリケーションが期待するプロファイル（例えばキー割り当て）とは異なるプロファイルがコントローラ６に適用されることを抑制できる。また、コントローラ６が第２モードで動作可能であることにより、コントローラ６がプロファイル制御に未対応の装置と接続された場合でも、ユーザは所望のプロファイルを選択することができる。

　次に、情報処理システム１の第３の特徴について説明する。図２０は、第３の特徴を適用しないプロファイル切替の通知態様を示す。図２０は、適用プロファイルをスロット１のプロファイルからスロット２のプロファイルに切り替える状況を示している。情報処理装置１０のアプリケーション実行部２２０は、アプリケーションの実行状況に応じて、振動または発光によるユーザへの通知を指示するデータを含む出力レポートをコントローラ６へ送信させる。コントローラ６の通知制御部１２４は、情報処理装置１０から送信された、アプリケーションが指定する振動パターンにしたがって振動子９０を作動させ、また、アプリケーションが指定する点灯パターンにしたがって発光部８６を作動させる。

　また、通知制御部１２４は、切替部１２２により適用プロファイルが切り替えられた場合に、振動子９０と発光部８６を制御して、プロファイル切替をユーザに通知する。プロファイル切替振動パターンは、プロファイル切替を通知するための予め定められた振動パターンであり、振動態様および振動時間を含む。同様に、プロファイル切替点灯パターンは、プロファイル切替を通知するための予め定められた点灯パターン（発光パターンとも言える）であり、点灯態様および点灯時間を含む。なお、発光部８５を用いて通知してもよい。

　図２０で示すように、アプリケーションの指定により振動子９０が作動している状態においてプロファイルの切替を行うと、アプリケーション指定の振動パターンの中にプロファイル切替の振動パターンが挟まり、ユーザにとってアプリケーション指定の振動とプロファイル切替の振動との区別がつきにくい。同様に、アプリケーションの指定により発光部８６が作動している状態においてプロファイルの切替を行うと、アプリケーション指定の点灯パターンの中にプロファイル切替の点灯パターンが挟まり、ユーザにとってアプリケーション指定の点灯とプロファイル切替の点灯との区別がつきにくい。

　そこで、実施例のコントローラ６では、少なくともプロファイル切替を振動で通知する期間の前に、予め定められた区切り期間を設ける。区切り期間は、触覚や視覚等、ユーザの知覚に対して提供される刺激のパターンや情報が、アプリケーションから提供されるものとは異なる（言い換えれば、アプリケーションによる提供パターンから変化する）期間である。実施例での区切り期間は、振動子９０を振動させないミュート期間と、発光部８６を発光させないミュート期間とを含む。実施例ではさらに、プロファイル切替を振動で通知する期間の後に、振動子９０を振動させないミュート期間を設ける。同様に、プロファイル切替を発光で通知する期間の前および／または後に、発光部８６を発光させないミュート期間を設ける。

　図２１は、第３の特徴を適用したプロファイル切替の通知態様を示す。上記のミュート期間は、第１振動ミュート期間３１０、第２振動ミュート期間３１２、第１発光ミュート期間３１４、第２発光ミュート期間３１６を含む。実施例では、第１振動ミュート期間３１０、第２振動ミュート期間３１２、第２発光ミュート期間３１６の長さは７０ミリ秒であり、第１発光ミュート期間３１４の長さは７１ミリ秒である。各ミュート期間の長さはこれに限定されない。ミュート期間は振動と発光とで異なる長さで設定されてもよく、また、通知する期間の前と後とで異なる長さに設定してもよい。

　通知制御部１２４は、切替部１２２によりコントローラ６における適用プロファイルが切り替えられた場合、そのことを検出する。通知制御部１２４は、コントローラ６における適用プロファイルの切替を検出した場合、第１振動ミュート期間３１０が経過した後に、プロファイル切替振動パターンにて振動子９０を作動させる。それとともに、通知制御部１２４は、コントローラ６における適用プロファイルが切り替えられた場合、第１発光ミュート期間３１４が経過した後に、プロファイル切替点灯パターンにて発光部８６を作動させる。

　通知制御部１２４は、コントローラ６における適用プロファイルの切替を検出した場合、情報処理装置１０からの指示による振動子９０の作動を停止させる。例えば、通知制御部１２４は、コントローラ６における適用プロファイルの切替を検出した場合であって、かつ、情報処理装置１０からの指示により振動子９０を作動させている場合、情報処理装置１０からの指示による振動子９０の作動を停止させて、第１振動ミュート期間３１０を開始する。なお、以下の説明において、情報処理装置１０からの指示は、情報処理装置１０で実行中のアプリケーションからの指示とも言える。

　なお、通知制御部１２４は、コントローラ６における適用プロファイルが切り替えられた場合、第１振動ミュート期間３１０の開始前、情報処理装置１０からの指示による振動子９０の作動を徐々に小さくした上で停止させてもよい（いわゆるフェードアウト）。

　通知制御部１２４は、第１振動ミュート期間３１０においては、振動子９０の作動を制限する。実施例では、通知制御部１２４は、第１振動ミュート期間３１０においては、情報処理装置１０から振動子９０の作動指示を受け付けた場合でも振動子９０を作動させない。変形例として、通知制御部１２４は、第１振動ミュート期間３１０においては、情報処理装置１０から振動子９０の作動指示を受け付けたか否かにかかわらず、ミュート期間であることを表す所定のパターンで振動子９０を作動させてもよい。

　通知制御部１２４は、コントローラ６における適用プロファイルの切替を検出した場合、情報処理装置１０からの指示による発光部８６の作動を停止させる。例えば、通知制御部１２４は、コントローラ６における適用プロファイルの切替を検出した場合であって、かつ、情報処理装置１０からの指示により発光部８６を作動させている場合、情報処理装置１０からの指示による発光部８６の作動を停止させて、第１発光ミュート期間３１４を開始する。

　通知制御部１２４は、第１発光ミュート期間３１４において発光部８６の作動を制限する。実施例では、通知制御部１２４は、第１発光ミュート期間３１４においては、情報処理装置１０から発光部８６の作動指示を受け付けた場合でも発光部８６を作動させず消灯状態を維持させる。変形例として、通知制御部１２４は、第１発光ミュート期間３１４においては、情報処理装置１０から振動子９０の作動指示を受け付けたか否かにかかわらず、ミュート期間であることを表す所定のパターンで発光部８６を作動させてもよい。

　通知制御部１２４は、プロファイル切替振動パターンにしたがって振動子９０を作動させてプロファイルの切替を通知した後、第２振動ミュート期間３１２において振動子９０の作動を制限する。実施例では、通知制御部１２４は、第２振動ミュート期間３１２においては振動子９０を作動させない。変形例として、通知制御部１２４は、第２振動ミュート期間３１２においては、情報処理装置１０から振動子９０の作動指示を受け付けたか否かにかかわらず、ミュート期間であることを表す所定のパターンで振動子９０を作動させてもよい。

　通知制御部１２４は、第２振動ミュート期間３１２経過後、情報処理装置１０からの指示に基づいて振動子９０を作動させる状態に復帰する。なお、通知制御部１２４は、第２振動ミュート期間３１２の終了後、情報処理装置１０からの指示による振動子９０の作動を通常のレベルまで徐々に大きくしてもよい（いわゆるフェードイン）。

　通知制御部１２４は、プロファイル切替点灯パターンにしたがって発光部８６を作動させてプロファイルの切替を通知した後、第２発光ミュート期間３１６において発光部８６の作動を制限する。実施例では、通知制御部１２４は、第２発光ミュート期間３１６においては、情報処理装置１０から発光部８６の作動指示を受け付けた場合でも発光部８６を作動させない。変形例として、通知制御部１２４は、第２発光ミュート期間３１６においては、情報処理装置１０から振動子９０の作動指示を受け付けたか否かにかかわらず、ミュート期間であることを表す所定のパターンで発光部８６を作動させてもよい。通知制御部１２４は、第２発光ミュート期間３１６経過後、情報処理装置１０からの指示に基づいて発光部８６を作動させる状態に復帰する。

　通知制御部１２４は、第１振動ミュート期間３１０経過後、プロファイル切替振動パターンが定める時間、振動子９０を作動させる。また、通知制御部１２４は、第１発光ミュート期間３１４経過後、プロファイル切替発光パターンが定める時間、発光部８６を作動させる。実施例では、プロファイル切替振動パターンが定める時間は１４０ミリ秒である一方、プロファイル切替点灯パターンが定める時間は５００ミリ秒である。すなわち、通知制御部１２４は、プロファイルの切替に伴い、振動子９０の作動時間より長い時間、発光部８６を作動させる。発光による通知を振動による通知より長く継続することで、プロファイルの切替を一層確実にユーザに認知させることができる。なお、プロファイル切替通知における振動子９０と発光部８６の作動時間は上記に限定されない。

　通知制御部１２４は、第１振動ミュート期間３１０経過後、振動子９０に対して作動指示信号を入力し、第１発光ミュート期間３１４経過後、発光部８６に対して作動指示信号を入力する。既述したように、第１発光ミュート期間３１４（７１ミリ秒）は、第１振動ミュート期間３１０（７０ミリ秒）より長い。すなわち、通知制御部１２４は、第１振動ミュート期間３１０経過後、振動子９０に対して作動指示信号を入力し、その入力から予め定められた待機時間経過後、発光部８６に対して作動指示信号を入力する。

　待機時間は、第１振動ミュート期間３１０と第１発光ミュート期間３１４との差とも言える。待機時間は、予め計測された、振動子９０に対する作動指示信号の入力から振動子９０が作動を開始するまでの遅延時間（例えばＶＣＭの駆動遅延時間）に基づいて定められる。実施例での待機時間は１ミリ秒である。なお、待機時間は、実験等により求められた、人が振動を感知するのに要する時間と、人が光を感知するのに要する時間との差に基づいて定められてもよい。

　実施例の情報処理システム１の第３の特徴によると、コントローラ６の通知装置（実施例では振動子９０および発光部８６）を介した、情報処理装置１０で実行中のアプリケーションからユーザへの通知と、コントローラ６で適用されるプロファイルの切替に関するユーザへの通知とを容易に区別できるよう支援できる。

　以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。

　変形例を説明する。情報処理装置１０は、通知制御部をさらに含んでもよい。情報処理装置１０の通知制御部は、切替指示部２２６がコントローラ６に適用されるプロファイルを切り替えた場合に、プロファイル切替に関連する内容を、表示制御部２２４を介して表示装置４に表示させてもよい。プロファイル切替に関連する内容は、切替先のプロファイルの名称やキー割り当て情報を含んでもよい。

　別の変形例を説明する。情報処理装置１０の切替指示部２２６は、アプリケーションの実行状況に基づいて、コントローラ６における適用プロファイルを切り替えた場合、切替前のプロファイルの情報（スロット番号等）をプロファイル記憶部２０４に格納してもよい。切替指示部２２６は、コントローラ６における適用プロファイル切替の原因となったアプリケーション、例えば特定のプロファイルを要求するアプリケーション（デフォルトプロファイルを要求するシステム設定画面等）の実行が終了した場合、コントローラ６の適用プロファイルを、プロファイル記憶部２０４に記憶された切替前のプロファイルに戻してもよい。

　さらに別の変形例を説明する。上記実施例では、プロファイル切替の通知手段として振動および発光を用いたが、変形例として、音声を用いてもよい。コントローラ６の通知制御部１２４は、切替部１２２により適用プロファイルが切り替えられた場合に、予め定められたプロファル切替音声パターンにしたがってスピーカ８９を制御して、スピーカ８９からプロファイル切替を示す所定音声を出力させることにより、プロファイル切替をユーザに通知してもよい。そして、プロファイル切替を音声で通知する期間の前後に、スピーカ８９から音声を出力させないミュート期間を設けてもよい。

　上述した実施例および変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施の形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施例および変形例それぞれの効果をあわせもつ。また、請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、実施例および変形例において示された各構成要素の単体もしくはそれらの連携によって実現されることも当業者には理解されるところである。

　上記実施例および変形例に記載の技術思想は、以下の各項目に記載の態様のように表現することができる。
［項目１－１］
　ユーザの操作が入力されるアナログ入力デバイスと、
　前記アナログ入力デバイスの設定情報を記憶する記憶部と、
　前記アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値を、前記設定情報に基づいて調整した値を含む操作情報を生成する生成部と、
　生成された操作情報を外部の情報処理装置へ送信する送信部と、
　を備え、
　前記生成部は、前記アナログ入力デバイスの調整モードにおいて、前記アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する第１の値と第２の値とを含む操作情報を生成し、
　前記第１の値は、前記アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値を、前記調整モードにおいて調整中の設定情報を用いて調整した値であり、
　前記第２の値は、前記調整中の設定情報を未適用の値である、
　操作装置。
　この操作装置によると、調整中の設定情報を適用した第１の値と、調整中の設定情報を未適用の第２の値とに基づく、アナログ入力デバイスを調整するための、ユーザにとって直観的に分かり易い操作インタフェースを情報処理装置が提供することを支援できる。
［項目１－２］
　前記第２の値は、前記アナログ入力デバイスに入力された操作量と線形である一方、前記第１の値は、前記アナログ入力デバイスに入力された操作量と非線形である、
　項目１－１に記載の操作装置。
　この操作装置によると、第１の値はユーザの感覚と乖離しうるが、ユーザの感覚に即した第２の値とともに情報処理装置に提供することにより、ユーザにとって直観的に分かり易い調整用の操作インタフェースを情報処理装置が提供することを支援できる。
［項目１－３］
　前記設定情報は、感度に関する情報である、
　項目１－１または１－２に記載の操作装置。
　この操作装置によると、アナログ入力デバイスの感度の調整を支援できる。
［項目１－４］
　前記感度に関する情報は、前記アナログ入力デバイスに入力された操作量を変換する値を含む、
　項目１－３に記載の操作装置。
　この操作装置によると、アナログ入力デバイスの感度として、アナログ入力デバイスに入力された操作量を変換する値の調整を支援できる。
［項目１－５］
　前記感度に関する情報は、前記アナログ入力デバイスのデッドゾーンの設定値を含む、
　項目１－３または１－４に記載の操作装置。
　この操作装置によると、アナログ入力デバイスの感度として、アナログ入力デバイスのデッドゾーンの調整を支援できる。
［項目１－６］
　前記アナログ入力デバイスは、アナログスティックである、
　項目１－１から１－５のいずれかに記載の操作装置。
　この操作装置によると、アナログスティックの調整を支援できる。
［項目１－７］
　前記アナログ入力デバイスは、トリガーボタンである、
　項目１－１から１－５のいずれかに記載の操作装置。
　この操作装置によると、トリガーボタンの調整を支援できる。
［項目１－８］
　ユーザの操作が入力されるアナログ入力デバイスと、
　前記アナログ入力デバイスの設定情報を記憶する記憶部と、
　プロセッサと、を備え、
　前記プロセッサは、前記アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値を、前記設定情報が示す感度に基づいて調整した値を含む操作情報を生成し、
　前記プロセッサは、生成した操作情報を外部の情報処理装置へ送信し、
　前記プロセッサは、前記アナログ入力デバイスの調整モードにおいて、前記アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する第１の値と第２の値とを含む操作情報を生成し、
　前記第１の値は、前記アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値を、前記調整モードにおいて調整中の設定情報を用いて調整した値であり、
　前記第２の値は、前記調整中の設定情報を未適用の値である、
　操作装置。
　この操作装置によると、調整中の設定情報を適用した第１の値と、調整中の設定情報を未適用の第２の値とに基づく、アナログ入力デバイスを調整するための、ユーザにとって直観的に分かり易い操作インタフェースを情報処理装置が提供することを支援できる。
［項目１－９］
　情報処理装置と操作装置とを備え、
　前記操作装置は、
　ユーザの操作が入力されるアナログ入力デバイスと、
　前記アナログ入力デバイスの設定情報を記憶する記憶部と、
　前記アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値を、前記設定情報に基づいて調整した値を含む操作情報を生成する生成部と、
　生成された操作情報を前記情報処理装置へ送信する送信部と、
　を備え、
　前記生成部は、前記アナログ入力デバイスの調整モードにおいて、前記アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する第１の値と第２の値とを含む操作情報を生成し、
　前記第１の値は、前記アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値を、前記調整モードにおいて調整中の設定情報を用いて調整した値であり、
　前記第２の値は、前記調整中の設定情報を未適用の値であり、
　前記情報処理装置は、前記アナログ入力デバイスの設定画面において、前記操作情報に含まれる前記第１の値と前記第２の値との関係性を表す画像を前記設定画面に配置する、
　情報処理システム。
　この情報処理システムによると、調整中の設定情報を適用した第１の値と、調整中の設定情報を未適用の第２の値とに基づく、アナログ入力デバイスを調整するための、ユーザにとって直観的に分かり易い設定画面を情報処理装置が提供できる。
［項目１－１０］
　前記第１の値と前記第２の値との関係性を表す画像は、前記アナログ入力デバイスの感度を表す画像である、
　項目１－９に記載の情報処理システム。
　この情報処理システムによると、操作装置のアナログ入力デバイスの感度を直観的に分かり易い態様で提示できる。
［項目１－１１］
　前記情報処理装置は、制御データを繰り返し前記操作装置へ送信し、
　前記情報処理装置は、前記アナログ入力デバイスの調整がユーザにより選択された場合、前記調整モードへの移行指示を含む制御データを前記操作装置へ送信する、
　項目１－９または１－１０に記載の情報処理システム。
　この情報処理システムによると、ユーザの操作に応じて、操作装置を調整モードに移行させることができる。
［項目１－１２］
　前記情報処理装置は、前記設定画面で指定された前記アナログ入力デバイスの感度特性を表す折れ線グラフの頂点の情報を含む制御データを前記操作装置へ送信する、
　項目１－９から１－１１のいずれかに記載の情報処理システム。
　この情報処理システムによると、設定画面で指定されたアナログ入力デバイスの感度特性を効率的に操作装置に伝達することができる。
［項目１－１３］
　前記情報処理装置は、前記設定画面で指定された前記アナログ入力デバイスのデッドゾーンの情報を含む制御データを前記操作装置へ送信する、
　項目１－９から１－１２のいずれかに記載の情報処理システム。
　この情報処理システムによると、設定画面で指定されたアナログ入力デバイスのデッドゾーンの情報を操作装置に伝達することができる。
［項目１－１４］
　ユーザの操作が入力されるアナログ入力デバイスと、前記アナログ入力デバイスの設定情報を記憶する記憶部と、を備える操作装置が、
　前記アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値を、前記設定情報に基づいて調整した値を含む操作情報を生成するステップと、
　生成した操作情報を、前記操作装置から外部の情報処理装置へ送信するステップと、
　を実行し、
　前記生成するステップは、前記アナログ入力デバイスの調整モードにおいて、前記アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する第１の値と第２の値とを含む操作情報を生成し、
　前記第１の値は、前記アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値を、前記調整モードにおいて調整中の設定情報を用いて調整した値であり、
　前記第２の値は、前記調整中の設定情報を未適用の値である、
　情報処理方法。
　この情報処理方法によると、調整中の設定情報を適用した第１の値と、調整中の設定情報を未適用の第２の値とに基づく、アナログ入力デバイスを調整するための、ユーザにとって直観的に分かり易い操作インタフェースを情報処理装置が提供することを支援できる。
［項目１－１５］
　ユーザの操作が入力されるアナログ入力デバイスと、前記アナログ入力デバイスの設定情報を記憶する記憶部と、を備える操作装置に、
　前記アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値を、前記設定情報に基づいて調整した値を含む操作情報を生成する機能と、
　生成された操作情報を、前記操作装置から外部の情報処理装置へ送信する機能と、
　を実現させ、
　前記生成する機能は、前記アナログ入力デバイスの調整モードにおいて、前記アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する第１の値と第２の値とを含む操作情報を生成し、
　前記第１の値は、前記アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値を、前記調整モードにおいて調整中の設定情報を用いて調整した値であり、
　前記第２の値は、前記調整中の設定情報を未適用の値である、
　コンピュータプログラム。
　このコンピュータプログラムによると、調整中の設定情報を適用した第１の値と、調整中の設定情報を未適用の第２の値とに基づく、アナログ入力デバイスを調整するための、ユーザにとって直観的に分かり易い操作インタフェースを情報処理装置が提供することを支援する操作装置を実現できる。

［項目２－１］
　ユーザの操作が入力される操作装置であって、
　前記操作装置の挙動に関する複数の設定情報を記憶する記憶部と、
　入力されたユーザの操作を示す操作情報であって、前記複数の設定情報のうちいずれかの設定情報を適用した操作情報を外部の情報処理装置へ送信する送信部と、
　前記操作装置で適用する設定情報を切り替える切替部と、
　を備え、
　前記切替部の動作モードは、前記情報処理装置の制御にしたがって前記操作装置で適用する設定情報を切り替える第１モードと、ユーザによる所定の入力に応じて前記操作装置で適用する設定情報を切り替える第２モードとを含む、
　操作装置。
　この操作装置によると、第１モードを設けたことにより、情報処理装置で実行中のアプリケーションが期待する設定情報とは異なる設定情報が操作装置に適用されることを抑制できる。また、第２モードを設けたことにより、コントローラ６がプロファイル制御に未対応の装置と接続されても、ユーザは所望のプロファイルを選択することができる。
［項目２－２］
　前記切替部は、前記情報処理装置から所定内容の制御データを受け付けた場合、前記第１モードで動作し、前記所定内容の制御データが受け付けられない場合、前記第２モードで動作する、
　項目２－１に記載の操作装置。
　この操作装置によると、情報処理装置が設定情報の切替制御に対応する場合は第１モードで動作し、情報処理装置が設定情報の切替制御に未対応であれば第２モードで動作することを実現できる。
［項目２－３］
　前記切替部は、前記記憶部に記憶された特定の設定情報を指定する情報を含む制御データを受け付ける、
　項目２－２に記載の操作装置。
　この操作装置によると、情報処理装置からの指定に応じて操作装置に適用する設定情報を切り替えることができる。
［項目２－４］
　前記切替部は、前記第１モードで動作中に受け付けた設定情報を指定する情報が、前記記憶部に記憶された複数の設定情報のいずれかに該当した場合、前記操作情報に適用する設定情報を切り替える、
　項目２－２または２－３に記載の操作装置。
　この操作装置によると、情報処理装置からの指定が正しい場合に設定情報を切り替えることで、操作装置の不正な動作を防止できる。
［項目２－５］
　前記切替部の動作モードと、適用中の設定情報とを前記情報処理装置へ通知する通知部をさらに備える、
　項目２－１から２－４のいずれかに記載の操作装置。
　この操作装置によると、切替部の動作モードと適用中の設定情報を情報処理装置側で把握させ、管理させることができる。
［項目２－６］
　前記切替部は、前記操作装置の起動時、前記第２モードで動作する、
　項目２－１から２－５のいずれかに記載の操作装置。
　この操作装置によると、第２モードをデフォルトの動作モードとし、情報処理装置からの指示に応じて第１モードに切り替わることを実現できる。
［項目２－７］
　前記切替部は、前記操作装置の起動時、直近で適用していた設定情報を前記操作情報に適用する、
　項目２－１から２－６のいずれかに記載の操作装置。
　この操作装置によると、起動時に、適切な設定情報を適用できる。
［項目２－８］
　ユーザの操作が入力される操作装置であって、
　前記操作装置の挙動に関する複数の設定情報を記憶する記憶部と、
　プロセッサと、
　を備え、
　前記プロセッサは、入力されたユーザの操作を示す操作情報であって、前記複数の設定情報のうちいずれかの設定情報を適用した操作情報を外部の情報処理装置へ送信し、
　前記プロセッサは、前記操作装置で適用する設定情報を切り替え、
　前記設定情報の切替に関する前記プロセッサの動作モードは、前記情報処理装置の制御にしたがって前記操作装置で適用する設定情報を切り替える第１モードと、ユーザによる所定の入力に応じて前記操作装置で適用する設定情報を切り替える第２モードとを含む、
　操作装置。
　この操作装置によると、第１モードを設けたことにより、情報処理装置で実行中のアプリケーションが期待する設定情報とは異なる設定情報が操作装置に適用されることを抑制できる。また、第２モードを設けたことにより、コントローラ６がプロファイル制御に未対応の装置と接続されても、ユーザは所望のプロファイルを選択することができる。
［項目２－９］
　ユーザの操作が入力される操作装置と、
　アプリケーションを実行する情報処理装置と、
　を備え、
　前記操作装置は、前記操作装置の挙動に関する複数の設定情報を記憶し、
　前記情報処理装置は、前記アプリケーションの実行状況に基づいて、前記操作装置に適用する設定情報の切替を指示する制御データを前記操作装置へ送信し、
　前記操作装置は、前記情報処理装置から送信された制御データに基づいて、適用する設定情報を切り替える、
　情報処理システム。
　この情報処理システムによると、操作装置に第１モードを設けたことにより、情報処理装置で実行中のアプリケーションが期待する設定情報とは異なる設定情報が操作装置に適用されることを抑制できる。また、操作装置に第２モードを設けたことにより、操作装置がプロファイル制御に未対応の装置と接続されても、ユーザは所望のプロファイルを選択することができる。
［項目２－１０］
　前記制御データは、切替先の設定情報を指定するデータを含む、
　項目２－９に記載の情報処理システム。
　この情報処理システムによると、操作装置における切替先の設定情報を情報処理装置が制御できる。
［項目２－１１］
　前記情報処理装置は、特定のアプリケーションを実行する場合、前記特定のアプリケーションで定められた設定情報を前記切替先の設定情報として指定する制御データを前記操作装置へ送信する、
　項目２－１０に記載の情報処理システム。
　この情報処理システムによると、情報処理装置で実行中のアプリケーションが期待する設定情報を操作装置に適用することができる。
［項目２－１２］
　前記情報処理装置は、前記操作装置に適用中の設定情報を記憶し、
　前記操作装置は、適用中の設定情報を前記情報処理装置に通知し、
　前記情報処理装置は、記憶する前記操作装置に適用中の設定情報と、前記操作装置から通知された適用中の設定情報とが不一致の場合、所定の情報を画面に表示させる、
　項目２－９から２－１１のいずれかに記載の情報処理システム。
　この情報処理システムによると、操作装置と情報処理装置の間で適用中の設定情報に齟齬が生じた場合、アラート報知やエラー表示等、所定の情報をユーザに提示することができる。
［項目２－１３］
　ユーザの操作が入力される操作装置であって、前記操作装置の挙動に関する複数の設定情報を記憶する記憶部を備える操作装置が、
　入力されたユーザの操作を示す操作情報であって、前記複数の設定情報のうちいずれかの設定情報を適用した操作情報を外部の情報処理装置へ送信するステップと、
　前記操作装置で適用する設定情報を切り替えるステップと、
　を実行し、
　前記切り替えるステップの動作モードは、前記情報処理装置の制御にしたがって前記操作装置で適用する設定情報を切り替える第１モードと、ユーザによる所定の入力に応じて前記操作装置で適用する設定情報を切り替える第２モードとを含む、
　情報処理方法。
　この情報処理方法によると、操作装置が第１モードで動作可能であるため、情報処理装置で実行中のアプリケーションが期待する設定情報とは異なる設定情報が操作装置に適用されることを抑制できる。また、操作装置が第２モードでも動作可能であるため、操作装置がプロファイル制御に未対応の装置と接続されても、ユーザは所望のプロファイルを選択することができる。
［項目２－１４］
　ユーザの操作が入力される操作装置であって、前記操作装置の挙動に関する複数の設定情報を記憶する記憶部を備える操作装置に、
　入力されたユーザの操作を示す操作情報であって、前記複数の設定情報のうちいずれかの設定情報を適用した操作情報を外部の情報処理装置へ送信する機能と、
　前記操作装置で適用する設定情報を切り替える機能と、
　を実現させ、
　前記切り替える機能の動作モードは、前記情報処理装置の制御にしたがって前記操作装置で適用する設定情報を切り替える第１モードと、ユーザによる所定の入力に応じて前記操作装置で適用する設定情報を切り替える第２モードとを含む、
　コンピュータプログラム。
　このコンピュータプログラムによると、操作装置を第１モードで動作させることができ、情報処理装置で実行中のアプリケーションが期待する設定情報とは異なる設定情報が操作装置に適用されることを抑制できる。また、操作装置を第２モードでも動作させることができ、操作装置がプロファイル制御に未対応の装置と接続されても、ユーザは所望のプロファイルを選択することができる。

［項目３－１］
　アプリケーションをプレイするユーザの操作が入力される操作装置であって、
　前記ユーザに対する通知装置と、
　前記通知装置を作動させる通知制御部と、
　前記操作装置の挙動に関する複数の設定情報を記憶する記憶部と、
　所定の切替指示が入力された場合に、前記操作装置に適用する設定情報を切り替える切替部と、
　を備え、
　前記操作装置に適用する設定情報の切替を検出した場合、前記通知制御部は、予め定められた第１区切り期間が経過した後、所定パターンにて前記通知装置を作動させて前記設定情報の切替を通知する、
　操作装置。
　この操作装置によると、実行中のアプリケーションからユーザへの通知と、設定情報の切替に伴うユーザへの通知とが容易に区別できるよう支援できる。
［項目３－２］
　前記操作装置に適用する設定情報の切替を検出した場合であって、前記アプリケーションからの指示により前記通知装置が作動している場合、前記通知制御部は、前記アプリケーションからの指示による前記通知装置の作動を停止し、前記第１区切り期間を開始する、
　項目３－１に記載の操作装置。
　この操作装置によると、アプリケーションからの指示があっても通知装置の作動を停止することにより、第１区切り期間を確保できる。
［項目３－３］
　前記通知制御部は、前記通知装置を作動させて前記設定情報の切替を通知した後、予め定められた第２区切り期間において前記通知装置の作動を制限する、
　項目３－１または３－２に記載の操作装置。
　この操作装置によると、通知装置の作動を制限した（例えば通知装置を作動させない）第２区切り期間を確保することにより、設定情報の切替の通知と、アプリケーションからユーザへの通知とが容易に区別できるよう支援できる。
［項目３－４］
　前記通知制御部は、前記第２区切り期間経過後、前記アプリケーションからの指示に基づいて前記通知装置を作動させる状態に復帰する、
　項目３－３に記載の操作装置。
　この操作装置によると、設定情報の切替に伴う通知装置の作動とは明確に分離しつつ、アプリケーションの指示に基づいて通知装置を作動させる通常の状態に復帰できる。
［項目３－５］
　前記通知制御部は、前記第１区切り期間においては、前記アプリケーションから前記通知装置の作動指示を受け付けた場合でも前記通知装置の作動を制限する、
　項目３－１から３－４のいずれかに記載の操作装置。
　この操作装置によると、通知装置の作動を制限した（例えば通知装置を作動させない）第１区切り期間を確保できる。
［項目３－６］
　前記通知装置は、振動装置と発光装置とを含み、
　前記通知制御部は、前記第１区切り期間経過後、前記振動装置を第１時間作動させるとともに、前記発光装置を前記第１時間より長い第２時間作動させる、
　項目３－１から３－５のいずれかに記載の操作装置。
　この操作装置によると、設定情報の切替を一層確実にユーザに認知させやすくなる。
［項目３－７］
　前記通知装置は、振動装置と発光装置とを含み、
　前記通知制御部は、前記第１区切り期間経過後、前記振動装置に対して作動指示信号を入力し、前記振動装置に対する作動指示信号の入力から予め定められた待機時間経過後、前記発光装置に対して作動指示信号を入力し、
　前記待機時間は、前記振動装置に対する作動指示信号の入力から前記振動装置が作動を開始するまでの遅延時間に基づいて定められたものである、
　項目３－１から３－６のいずれかに記載の操作装置。
　この操作装置によると、発光装置の作動開始タイミングと振動装置の作動開始タイミングとのずれを小さくでき、言い換えれば、発光装置の発光をユーザが認識するタイミングと振動装置の振動をユーザが認識するタイミングとのずれを小さくできる。これにより、ユーザに違和感を抱かせにくくなる。
［項目３－８］
　アプリケーションをプレイするユーザの操作が入力される操作装置であって、
　プロセッサと、
　前記プロセッサにより制御される、前記ユーザに対する通知装置と、
　前記操作装置の挙動に関する複数の設定情報を記憶する記憶部と、
　を備え、
　前記プロセッサは、所定の切替指示が入力された場合に、前記操作装置に適用する設定情報を切り替え、
　前記操作装置に適用する設定情報の切替を検出した場合、前記プロセッサは、予め定められた第１区切り期間が経過した後、所定パターンにて前記通知装置を作動させて前記設定情報の切替を通知する、
　操作装置。
　この操作装置によると、実行中のアプリケーションからユーザへの通知と、設定情報の切替に伴うユーザへの通知とが容易に区別できるよう支援できる。
［項目３－９］
　アプリケーションをプレイするユーザの操作が入力される操作装置であって、前記ユーザに対する通知装置と、前記操作装置の挙動に関する複数の設定情報を記憶する記憶部と、を備える操作装置が、
　所定の切替指示が入力された場合に、前記操作装置に適用する設定情報を切り替えるステップと、
　前記操作装置に適用する設定情報の切替を検出した場合、予め定められた第１区切り期間が経過した後、所定パターンにて前記通知装置を作動させて前記設定情報の切替を通知するステップと、
　を実行する情報処理方法。
　この情報処理方法によると、実行中のアプリケーションからユーザへの通知と、設定情報の切替に伴うユーザへの通知とが容易に区別できるよう支援できる。
［項目３－１０］
　アプリケーションをプレイするユーザの操作が入力される操作装置であって、前記ユーザに対する通知装置と、前記操作装置の挙動に関する複数の設定情報を記憶する記憶部と、を備える操作装置に、
　前記通知装置を作動させる通知制御機能と、
　所定の切替指示が入力された場合に、前記操作装置に適用する設定情報を切り替える機能と、
　を実現させ、
　前記操作装置に適用する設定情報の切替を検出した場合、前記通知制御機能は、予め定められた第１区切り期間が経過した後、所定パターンにて前記通知装置を作動させて前記設定情報の切替を通知する、
　コンピュータプログラム。
　このコンピュータプログラムによると、実行中のアプリケーションからユーザへの通知と、設定情報の切替に伴うユーザへの通知とが容易に区別できるよう支援する操作装置を実現できる。

　本発明は、操作装置、情報処理システム、情報処理方法およびコンピュータプログラムに適用できる。

　１　情報処理システム、　６　コントローラ、　１０　情報処理装置、　７７　アナログスティック、　８４　トリガーボタン、　１１８　操作情報生成部、　１２０　操作情報送信部、　１２２　切替部、　１２４　通知制御部、　２２０　アプリケーション実行部、　２２２　設定画面生成部、　２２４　表示制御部、　２２６　切替指示部。

Claims

　ユーザの操作が入力されるアナログ入力デバイスと、
　前記アナログ入力デバイスの設定情報を記憶する記憶部と、
　前記アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値を、前記設定情報に基づいて調整した値を含む操作情報を生成する生成部と、
　生成された操作情報を外部の情報処理装置へ送信する送信部と、
　を備え、
　前記生成部は、前記アナログ入力デバイスの調整モードにおいて、前記アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する第１の値と第２の値とを含む操作情報を生成し、
　前記第１の値は、前記アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値を、前記調整モードにおいて調整中の設定情報を用いて調整した値であり、
　前記第２の値は、前記調整中の設定情報を未適用の値である、
　操作装置。
　前記第２の値は、前記アナログ入力デバイスに入力された操作量と線形である一方、前記第１の値は、前記アナログ入力デバイスに入力された操作量と非線形である、
　請求項１に記載の操作装置。
　前記設定情報は、感度に関する情報である、
　請求項１に記載の操作装置。
　前記感度に関する情報は、前記アナログ入力デバイスに入力された操作量を変換する値を含む、
　請求項３に記載の操作装置。
　前記感度に関する情報は、前記アナログ入力デバイスのデッドゾーンの設定値を含む、
　請求項３に記載の操作装置。
　前記アナログ入力デバイスは、アナログスティックである、
　請求項１に記載の操作装置。
　前記アナログ入力デバイスは、トリガーボタンである、
　請求項１に記載の操作装置。
　ユーザの操作が入力されるアナログ入力デバイスと、
　前記アナログ入力デバイスの設定情報を記憶する記憶部と、
　プロセッサと、を備え、
　前記プロセッサは、前記アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値を、前記設定情報が示す感度に基づいて調整した値を含む操作情報を生成し、
　前記プロセッサは、生成した操作情報を外部の情報処理装置へ送信し、
　前記プロセッサは、前記アナログ入力デバイスの調整モードにおいて、前記アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する第１の値と第２の値とを含む操作情報を生成し、
　前記第１の値は、前記アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値を、前記調整モードにおいて調整中の設定情報を用いて調整した値であり、
　前記第２の値は、前記調整中の設定情報を未適用の値である、
　操作装置。
　情報処理装置と操作装置とを備え、
　前記操作装置は、
　ユーザの操作が入力されるアナログ入力デバイスと、
　前記アナログ入力デバイスの設定情報を記憶する記憶部と、
　前記アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値を、前記設定情報に基づいて調整した値を含む操作情報を生成する生成部と、
　生成された操作情報を前記情報処理装置へ送信する送信部と、
　を備え、
　前記生成部は、前記アナログ入力デバイスの調整モードにおいて、前記アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する第１の値と第２の値とを含む操作情報を生成し、
　前記第１の値は、前記アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値を、前記調整モードにおいて調整中の設定情報を用いて調整した値であり、
　前記第２の値は、前記調整中の設定情報を未適用の値であり、
　前記情報処理装置は、前記アナログ入力デバイスの設定画面において、前記操作情報に含まれる前記第１の値と前記第２の値との関係性を表す画像を前記設定画面に配置する、
　情報処理システム。
　前記第１の値と前記第２の値との関係性を表す画像は、前記アナログ入力デバイスの感度を表す画像である、
　請求項９に記載の情報処理システム。
　前記情報処理装置は、制御データを繰り返し前記操作装置へ送信し、
　前記情報処理装置は、前記アナログ入力デバイスの調整がユーザにより選択された場合、前記調整モードへの移行指示を含む制御データを前記操作装置へ送信する、
　請求項９に記載の情報処理システム。
　前記情報処理装置は、前記設定画面で指定された前記アナログ入力デバイスの感度特性を表す折れ線グラフの頂点の情報を含む制御データを前記操作装置へ送信する、
　請求項９に記載の情報処理システム。
　前記情報処理装置は、前記設定画面で指定された前記アナログ入力デバイスのデッドゾーンの情報を含む制御データを前記操作装置へ送信する、
　請求項９に記載の情報処理システム。
　ユーザの操作が入力されるアナログ入力デバイスと、前記アナログ入力デバイスの設定情報を記憶する記憶部と、を備える操作装置が、
　前記アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値を、前記設定情報に基づいて調整した値を含む操作情報を生成するステップと、
　生成した操作情報を、前記操作装置から外部の情報処理装置へ送信するステップと、
　を実行し、
　前記生成するステップは、前記アナログ入力デバイスの調整モードにおいて、前記アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する第１の値と第２の値とを含む操作情報を生成し、
　前記第１の値は、前記アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値を、前記調整モードにおいて調整中の設定情報を用いて調整した値であり、
　前記第２の値は、前記調整中の設定情報を未適用の値である、
　情報処理方法。
　ユーザの操作が入力されるアナログ入力デバイスと、前記アナログ入力デバイスの設定情報を記憶する記憶部と、を備える操作装置に、
　前記アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値を、前記設定情報に基づいて調整した値を含む操作情報を生成する機能と、
　生成された操作情報を、前記操作装置から外部の情報処理装置へ送信する機能と、
　を実現させ、
　前記生成する機能は、前記アナログ入力デバイスの調整モードにおいて、前記アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する第１の値と第２の値とを含む操作情報を生成し、
　前記第１の値は、前記アナログ入力デバイスに入力されたユーザの操作に関する値を、前記調整モードにおいて調整中の設定情報を用いて調整した値であり、
　前記第２の値は、前記調整中の設定情報を未適用の値である、
　コンピュータプログラム。