WO2024070478A1 - 変速装置、電動駆動装置、車載システム - Google Patents

変速装置、電動駆動装置、車載システム Download PDF

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佳紀 秋津
淳 藤井
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Abstract

変速装置(50)は、入力軸(70b)と、入力軸が延びる方向に延びる出力軸(72b)と、入力軸の回転速度を変速して出力軸に伝達する変速機構(70a,71a,72a)と、入力軸、出力軸及び変速機構を収容するケース(60)と、入力軸及び出力軸の少なくとも一方に制動トルクを付与するブレーキ機構(80)と、を備える。ブレーキ機構は、ケースに収容されている。

Description

変速装置、電動駆動装置、車載システム 関連出願の相互参照
 本出願は、2022年9月27日に出願された日本出願番号2022-154091号に基づくもので、ここにその記載内容を援用する。
 本開示は、変速装置、変速装置を備える電動駆動装置、及び電動駆動装置を備える車載システムに関する。
 従来、特許文献1に記載されているように、モータと一体化された変速装置が知られている。
特許第6148509号公報
 変速装置は、入力軸と、入力軸が延びる方向に延びる出力軸と、入力軸の回転速度を変速して出力軸に伝達する変速機構とを備えている。入力軸、出力軸及び変速機構は、変速装置のケースに収容されている。
 変速装置の入力軸及び出力軸の少なくとも一方に制動力を付与するブレーキ機構が要求されることがある。変速装置にブレーキ機構が備えられると、変速装置の体格が大型化する懸念がある。
 本開示は、体格の大型化を極力抑制できる変速装置、変速装置を備える電動駆動装置、及び電動駆動装置を備える車載システムを提供することを主たる目的とする。
 本開示は、入力軸と、
 前記入力軸が延びる方向に延びる出力軸と、
 前記入力軸の回転速度を変速して前記出力軸に伝達する変速機構と、
 前記入力軸、前記出力軸及び前記変速機構を収容するケースと、
 前記入力軸及び前記出力軸の少なくとも一方に制動トルクを付与するブレーキ機構と、を備え、
 前記ブレーキ機構は、前記ケースに収容されている。
 これにより、変速装置の体格の大型化を極力抑制することができる。
 本開示についての上記目的およびその他の目的、特徴や利点は、添付の図面を参照しながら下記の詳細な記述により、より明確になる。その図面は、
図1は、一実施形態に係る無人搬送車の全体構成を示す図であり、 図2は、無人搬送車の側面図であり、 図3は、減速装置の斜視図であり、 図4は、モータ及び減速装置の内部構造を示す図であり、 図5は、第2,第3ケース部材を取り外した状態における減速装置の内部構成を示す図であり、 図6は、第3ケース部材を取り外した状態における減速装置の内部構成を示す図であり、 図7は、第3ケース部材を取り外した状態における減速装置の内部構成を示す図であり、 図8は、ドラムブレーキ機構を示す図であり、 図9は、ブレーキ作動状態のドラムブレーキ機構を示す図であり、 図10は、ブレーキ非作動状態のドラムブレーキ機構を示す図であり、 図11は、ケース内部のうちソレノイドコイル付近を上方から見た図であり、 図12は、その他の実施形態に係る無人搬送車の全体構成を示す図であり、 図13は、その他の実施形態に係る無人搬送車の側面図である。
 以下、本開示に係る変速装置、及び変速装置を備える電動駆動装置を具体化した一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。電動駆動装置は、小型モビリティに適用される。本実施形態の小型モビリティは、走行速度が例えば10km/h以下の低速で走行する車両である。小型モビリティは、具体的には工場の生産ライン又は倉庫等の作業場において物品の搬送に用いられる電動車両の無人搬送車であり、より具体的にはAGV(Automatic Guided Vehicle)である。
 図1及び図2に示すように、無人搬送車10は、車体11と、複数の駆動輪12とを備えている。本実施形態において、複数の駆動輪12は、右側前輪12FR、車幅方向において右側前輪12FRと並ぶ左側前輪12FL、右側後輪12RR、及び車幅方向において右側後輪12RRと並ぶ左側後輪12RLである。つまり、無人搬送車10は、右駆動輪及び左駆動輪を2組備えている。なお、図2には、便宜上、左右の駆動輪のうち右側の駆動輪の構成のみ図示している。
 車体11は、車長方向の寸法が車幅方向の寸法よりも大きい構造である。車体11の上面は、搬送物が載置される載置面11aとなっている。載置面11aは、無人搬送車10の走行路面GLと略平行である。なお、図1では、車体11の外周縁を破線にて描き、車体11の載置面11aよりも下側の構成の一部を実線で描いている。
 車体11には、車載システムとして、駆動輪12を回転させて無人搬送車10を走行させるための電動駆動装置20と、駆動輪12の操舵を行う操舵機構13と、無人搬送車10の走行制御を行う図示しない上位ECUと、電動駆動装置20及び上位ECUの電源となる図示しない蓄電部とが備えられている。蓄電部は、例えば、リチウムイオン蓄電池等の2次電池である。蓄電部は、例えば、車体11の下部に設けられている。
 電動駆動装置20は、各駆動輪12に対応して個別に設けられている。本実施形態において、各電動駆動装置20は、基本的には同一の構成である。電動駆動装置20は、駆動輪12の回転動力源となるモータ30と、モータ30の出力トルクを増幅して駆動輪12に伝達する減速装置50とを備えている。
 まず、図4を用いて、モータ30について説明する。図4は、モータ30及び減速装置50の縦全面図である。
 モータ30は、界磁極(例えば永久磁石)を含むロータ31と、ロータ31に固定されたシャフト32と、ロータ31に対して径方向外側に対向配置されたステータ33とを備えている。シャフト32の回転中心軸線は、水平方向に延びている。ステータ33は、図示しないステータコアと、ステータコアに巻回された図示しないステータ巻線とを備えている。
 モータ30は、モータハウジング34を備えている。モータハウジング34は、管状部35、第1接続部36、第2接続部37及び蓋部38を備えている。管状部35は、シャフト32が延びる方向に長い管状をなしており、具体的には円筒状をなしている。管状部35の長手方向における両端のうち第1端側には、第1接続部36が設けられ、第2端側には、第2接続部37が設けられている。管状部35、第1接続部36及び第2接続部37で囲まれる筒状の空間には、ロータ31及びステータ33が収容されている。ステータ33は、管状部35の内周面に設けられている。なお、モータハウジング34は、横断面が円筒状のものに限らず、例えば横断面が矩形状のものであってもよい。
 第1接続部36には第1開口部36aが形成されている。第1開口部36aには第1モータ軸受39が設けられている。また、第2接続部37には第2開口部37aが形成されており、第2開口部37aには第2モータ軸受40が設けられている。本実施形態において、各軸受39,40は、内輪、外輪、及び内輪と外輪との間に設けられた転動体を有する転がり軸受である。シャフト32の第1端側は第1モータ軸受39に回転可能に支持され、シャフト32の第2端側は第2モータ軸受40に回転可能に支持されている。
 第2接続部37のうち、モータハウジング34の長手方向において管状部35とは反対側には、蓋部38が設けられている。第2接続部37及び蓋部38により囲まれる空間には、制御基板41が配置されている。本実施形態では、制御基板41の板面がシャフト32の延びる方向と直交するように制御基板41が配置されている。制御基板41には、ステータ巻線に電気的に接続されたインバータと、制御部としてのモータECUとが設けられている。インバータは、上,下アームの半導体スイッチを3相分備えている。インバータは、上,下アームの半導体スイッチのスイッチング制御により、無人搬送車10が備える蓄電部から供給される直流電力を交流電力に変換してステータ巻線に供給する。モータECUは、マイコンを主体として構成されている。モータECUは、モータ30の制御量(例えばトルク)を上位ECUから送信された指令値に制御すべく、インバータのスイッチング制御を行う。
 続いて、図3~図5を用いて、減速装置50について説明する。図4に示すケース等の一部の構成については、便宜上、図3に示す構成を簡略化して図示している。減速装置50は、シャフト32からの入力トルクを増幅して駆動輪12に出力する。本実施形態では、電動駆動装置20の車幅方向の体格の増大を抑制するために、減速装置50は、車長方向に長い構成をなしている。減速装置50は、モータハウジング34に連結されたケース60を備えている。
 ケース60は、入力軸70b及び出力軸72bと直交する方向を長手方向とする略直方体形状をなしている。ケース60は、略長方形状の底板部66、底板部66の長辺から垂直方向に延びる第1,第2長手方向壁部67a,67b、底板部66の短辺から垂直方向に延びる第1,第2短手方向壁部68a,68b、及び天板部69を備えている。ケース60は、第1ケース部材61、第2ケース部材62及び第3ケース部材63から構成されている。ケース60のうち第1長手方向壁部67aに形成された出力側開口部から出力軸72bがケース60の外まで延びている。また、ケース60のうち第2長手方向壁部67bに形成された開口部63a(「入力側開口部」に相当)に向かって入力軸70bが延びている。なお、図5は、第2,第3ケース部材62,63を取り外した状態における減速装置50の内部構成を示す図である。図5において、便宜上、一部の構成の図示を省略している。
 第1ケース部材61及び第2ケース部材62により囲まれる第1空間64には、減速(変速)機構を構成する複数の平歯車が収容されている。詳しくは、第1空間64には、入力側歯車70a、中間歯車71a及び出力側歯車72aがケース60の長手方向に並んで収容されている。入力側歯車70aには入力軸70bが設けられ、中間歯車71aには中間軸71bが設けられ、出力側歯車72aには出力軸72bが設けられている。入力軸70b、中間軸71b及び出力軸72bは、シャフト32が延びる方向と同じ方向に延びている。本実施形態において、入力軸70b、中間軸71b、出力軸72b及びシャフト32それぞれの回転中心軸線は、同一の平面上に位置している。
 第3ケース部材63には開口部63aが形成されている。開口部63aにはシャフト32が挿通されている。シャフト32の第1端は、継手等により入力軸70bの第1端に固定されている。入力軸70bの第2端は、第1長手方向壁部67aに設けられた第1軸受70c(転がり軸受)により回転可能に支持されている。
 入力側歯車70aに噛み合う中間歯車71aの中間軸71bは、第1,第2長手方向壁部67a,67bに設けられた第2軸受71c(転がり軸受)により回転可能に支持されている。中間歯車71aに噛み合う出力側歯車72aの出力軸72bは、第1,第2長手方向壁部67a,67bに設けられた第3軸受72c(転がり軸受)により回転可能に支持されている。出力軸72bは、第1長手方向壁部67aにおいて第3軸受72cが設けられた出力側開口部を介してケース60の外部まで延びている。出力軸72bの端部には、駆動輪12が連結されている。
 中間歯車71aの直径は入力側歯車70aの直径よりも大きく、出力側歯車72aの直径は中間歯車71aの直径よりも大きい。つまり、第1空間64に収容されている各歯車70a,71a,72aの直径は、ケース60の長手方向において入力軸70bの側から出力軸72bの側に向かうにつれて大きくなる。これにより、入力側歯車70aに対する出力側歯車72aの回転速度が減速され、モータ30から入力軸70bに伝達されたトルクを増幅して出力軸72bに伝達することが可能となる。
 図1及び図2の説明に戻り、各電動駆動装置20は、減速装置50を構成するケース60の長手方向が車長方向を向くように配置されている。また、車幅方向に並ぶ各電動駆動装置20は、車幅方向において各出力軸72bが並ぶように配置されている。
 図2に示すように、各電動駆動装置20のケース60の上部と車体11の下部とは操舵機構13を介して接続されている。操舵機構13は、載置面11aと直交する軸線周りに、車体11に対して電動駆動装置20を回転可能に支持する。これにより、駆動輪12の操舵が可能となる。操舵機構13による操舵は、例えば上位ECUにより行われる。
 なお、図1に示す例では、右側前輪12FRに対応する電動駆動装置20(「右側装置」に相当)のモータ30と、左側前輪12FLに対応する電動駆動装置20(「左側装置」に相当)のモータ30とが車長方向において対向している。また、右側後輪12RRに対応する電動駆動装置20(「右側装置」に相当)のモータ30と、左側後輪12RLに対応する電動駆動装置20(「左側装置」に相当)のモータ30とが車長方向において対向している。これにより、無人搬送車10の車幅方向寸法の低減を図っている。また、各電動駆動装置20は、天板部69が上向きになるように配置されている。
 各電動駆動装置20は、駆動輪12に対する制動を行うブレーキ機構80を備えている。以下、図4~図8を用いて、ブレーキ機構80について説明する。なお、図6及び図7は、第3ケース部材63を取り外した状態における減速装置50の内部構成を示す図である。図6及び図7において、便宜上、一部の構成の図示を省略している。
 本実施形態のブレーキ機構80は、入力軸70b及び出力軸72bのうち入力軸70bのみに制動トルクを付与する。出力軸72bのトルクは入力軸70bのトルクよりも大きい。このため、出力軸72bに制動トルクを付与するブレーキ機構は大型化する傾向にある。これに対し、本実施形態のブレーキ機構80によれば、小型化を図ることができる。
 ブレーキ機構80は、ドラムブレーキ機構であり、入力軸70bに設けられたブレーキドラム81(「回転部」に相当)を備えている。ブレーキドラム81は、第2ケース部材62及び第3ケース部材63により囲まれる第2空間65に収容され、入力軸70bと一体回転する。ブレーキ機構80がケース60に収容されていることにより、減速装置50の体格の大型化を抑制することができる。
 入力軸70bのうち入力側歯車70aよりもモータ30側には、ブレーキドラム81を固定するための固定部73が設けられている。ブレーキドラム81は、固定部73にボルト等の締結部材で固定された円板部81aと、摺動部81bとを備えている。摺動部81bは、入力軸70bが延びる方向において円板部81aの周縁部から入力側歯車70aの側に延びる円環状をなしている。ブレーキドラム81は、入力軸70bと一体回転する。なお、図6及び図7は、ブレーキドラム81を取り外した状態の図である。
 図4、図6及び図7に示すように、ブレーキ機構80は、第1ブレーキシュー82及び第2ブレーキシュー83を備えている。第1ブレーキシュー82は、ブレーキドラム81の摺動部81bの内周面に対向するとともに、この内周面に沿って延びる円弧状をなしている。第2ブレーキシュー83は、摺動部81bの内周面のうち入力軸70bに対して第1ブレーキシュー82が対向する面とは反対側の内周面に対向するとともに、この内周面に沿って延びる円弧状をなしている。
 ブレーキ機構80は、アンカー部84と、付勢部としてのリターンスプリング85(図8参照)とを備えている。なお、図8は、図7に示すブレーキ機構80を裏側から見た図である。アンカー部84は、第1ブレーキシュー82及び第2ブレーキシュー83それぞれの第1端部を、入力軸70bが延びる方向周りにケース60に対して回転可能に支持する部材である。アンカー部84は、ケース60(例えば第1ケース部材61の第1長手方向壁部67a)に固定されている。
 リターンスプリング85は、各ブレーキシュー82,83に取り付けられ、第1ブレーキシュー82及び第2ブレーキシュー83それぞれの第2端部が近づく方向に第1ブレーキシュー82及び第2ブレーキシュー83に弾性力を付与する部材である。なお、リターンスプリング85に代えて、回転バネが各ブレーキシュー82,83に取り付けられていてもよい。回転バネは、アンカー部84を周回するように設けられている。この場合においても、第1ブレーキシュー82及び第2ブレーキシュー83それぞれの第2端部が近づく方向に第1ブレーキシュー82及び第2ブレーキシュー83に回転バネが弾性力を付与する。
 各ブレーキシュー82,83の第1端部が入力軸70bを挟んで各ブレーキシュー82,83の第2端部と対向するように各ブレーキシュー82,83が構成されている。
 第1ブレーキシュー82のうち摺動部81bと対向する円弧状部分には、円弧状の第1ライニング82a(「押し当て部」に相当)が設けられている。第2ブレーキシュー83のうち摺動部81bと対向する円弧状部分には、円弧状の第2ライニング83a(「押し当て部」に相当)が設けられている。
 各ブレーキシュー82,83の第1端部が底板部66側となり、各ブレーキシュー82,83の第2端部が天板部69側となるように各ブレーキシュー82,83が配置されている。また、各ブレーキシュー82,83の第2端部がケース60の長手方向において入力軸70bよりも出力軸72bの側に位置するように各ブレーキシュー82,83が配置されている。
 ブレーキ機構80は、各ライニング82a,83aを、第1ブレーキシュー82の第2端部と第2ブレーキシュー83の第2端部とが離れる方向に第1ブレーキシュー82及び第2ブレーキシュー83を押し広げて摺動部81bの内周面に当接させた図6の状態、又は第1ブレーキシュー82の第2端部と第2ブレーキシュー83の第2端部とを近づけて摺動部81bの内周面から離間させた図7の状態のいずれかにするための位置変更部を備えている。具体的には、位置変更部は、図4~図11に示すように、カム部90、ソレノイドコイル100、スプリング110、台座部111及びレバー部120を備えている。なお、図9は図6に対応する図であり、図10は図7に対応する図である。
 カム部90は、横断面形状が長円形状をなし、長径方向及び短径方向を有している。カム部90は、図11に示すように、レバー部120を構成する支持部121の第1端部に固定されている。支持部121は、入力軸70bが延びる方向に延びている。支持部121の第2端部は、入力軸70bが延びる方向周りに回転可能に第1長手方向壁部67aに支持されている。これにより、カム部90は、入力軸70bが延びる方向周りに回転可能にケース60に支持されている。
 ソレノイドコイル100は、固定鉄心及び固定鉄心に巻回されたコイルを含むコイル部101(「本体部」に相当)と、コイル部101に対して直線方向に動作可能な可動鉄心102(「可動部」に相当)とを備えるリニアアクチュエータである。ソレノイドコイル100は、図4及び図11に示すように、ケース60内において、入力側歯車70aよりも第2短手方向壁部68b側に配置されている。また、ソレノイドコイル100は、ケース60内において、ブレーキドラム81よりも第1長手方向壁部67a側に配置されている。
 ソレノイドコイル100のコイル部101は、ケース60(例えば、底板部66及び第2短手方向壁部68bの少なくとも一方)に固定されている。可動鉄心102は、コイル部101への通電操作により、ケース60の長手方向及び入力軸70bに直交する方向に動作可能である。コイル部101への通電操作は、例えばモータECU又は上位ECUにより行われる。コイル部101に通電されると、コイル部101の磁力により可動鉄心102が吸引され、コイル部101に近づく方向に可動鉄心102が動作する。
 なお、ソレノイドコイル100は、コイル部101に通電するための配線103を備えている。配線103は、蓄電部からの電力をコイル部101に供給するためのものである。配線103は、ケース60の第2短手方向壁部68bに形成された貫通孔130及び封止部131(図3参照)を介してケース60外部に引き出されている。配線103は、ケース60内において、入力側歯車70aよりも第2短手方向壁部68b側のスペースに配置されている。このため、入力側歯車70a等の回転部材に配線103が巻き込まれにくくなっている。
 スプリング110(例えば圧縮スプリング)は、可動鉄心102の動作方向に延びるとともに、入力軸70bが延びる方向においてソレノイドコイル100と並んで設けられている。スプリング110の基端部は、底板部66に固定された台座部111に取り付けられている。
 レバー部120は、支持部121からケース60の長手方向に延びる主接続部122と、主接続部122の中間部から分岐する副接続部123とを備えている。本実施形態では、支持部121、主接続部122及び副接続部123が一体形成されてレバー部120が一部材として構成されている。主接続部122の先端部は、可動鉄心102の先端部に接続されている。本実施形態において、主接続部122と可動鉄心102との接続箇所は、入力軸70bが延びる方向まわりの回転が許容されるようになっている。
 副接続部123には、座部124が設けられている。座部124には、スプリング110の先端部が取り付けられている。
 続いて、ブレーキ機構80の動作態様について説明する。以下では、モータECU又は上位ECUのことを単にECUと称すこととする。
 ECUは、制動指示がなされていると判定した場合、蓄電部からコイル部101への通電を停止させる。これにより、可動鉄心102に吸引力が作用しなくなり、スプリング110の復元力によって可動鉄心102がコイル部101から離れるように動作する。その結果、可動鉄心102の先端位置は、図9に示す第1位置にされる。
 可動鉄心102の先端位置が第1位置に近づくとともに、レバー部120を介してカム部90が第1方向に回転する。可動鉄心102の先端位置が第1位置にされると、カム部90の長径方向における第1端部が第1ブレーキシュー82の第2端部に当接するとともにカム部90の長径方向における第2端部が第2ブレーキシュー83の第2端部に当接した第1状態になる。これにより、第1ブレーキシュー82及び第2ブレーキシュー83が押し広げられ、各ライニング82a,83aがブレーキドラム81を構成する摺動部81bの内周面に当接した状態になる。その結果、入力軸70bに制動トルクが付与される。
 スプリング110によりレバー部120に弾性力が付与されるようになっている。ここで、スプリング110は、入力軸70bが延びる方向においてソレノイドコイル100と並んで配置されている。このため、カム部90とスプリング110の先端部との距離を大きくすることができ、レバー部120のスプリング110側端部における上下方向の所定変位量に対するカム部90の回転量を大きくでき、各ブレーキシュー82,83を的確に押し広げることができる。また、カム部90とスプリング110の先端部との距離を大きくすることができ、主接続部122周りのモーメントを大きくすることができる。さらに、図9及び図10に示すような空きスペースにスプリング110を配置する構成によれば、スプリング110の自由長及び直径を大きくできる。以上の構成によれば、制動トルクを大きくでき、例えば無人搬送車10の停車状態を的確に維持できる。
 また、入力軸70bが延びる方向においてソレノイドコイル100と並んでスプリング110が配置される構成によれば、可動鉄心102にスプリングが設けられる構成と比較して、ソレノイドコイル100の上下方向寸法を小さくできる。その結果、無人搬送車10の上下方向寸法を小さくできる。
 本実施形態では、図9に示す状態において、スプリング110の長さが自由長よりも短く、スプリング110が圧縮状態とされている。このため、各ライニング82a,83aを摺動部81bの内周面に的確に押し当てることができる。
 本実施形態では、減速機構を構成する各平歯車のうち、直径が最も小さい入力側歯車70aよりも天板部69側に空きスペースがある。そのスペースを有効利用するために、レバー部120の支持部121がそのスペースに配置されている。これにより、カム部90とスプリング110の先端部との距離をより大きくすることができ、主接続部122周りのモーメントをより大きくすることができる。その結果、減速装置50の上下方向における寸法を大きくすることなく、制動トルクをより大きくすることができる。
 コイル部101への非通電時に入力軸70bに制動トルクが付与されるようになっている。このため、無人搬送車10が保管されている状態等、無人搬送車10が使用されていない状態において、無人搬送車10が動き出すことを防止できる。
 一方、ECUは、制動指示がなされていないと判定した場合、蓄電部からコイル部101に通電する。これにより、可動鉄心102に吸引力が作用し、可動鉄心102がスプリング110の復元力に打ち勝ちながら、可動鉄心102がコイル部101に近づくように動作する。その結果、可動鉄心102の先端位置は、図10に示す第2位置にされる。
 可動鉄心102の先端位置が第2位置に近づくとともに、レバー部120を介してカム部90が、第1方向とは逆方向の第2方向に回転する。可動鉄心102の先端位置が第2位置にされると、カム部90の短径方向の端部が各ブレーキシュー82,83の第2端部側を向いた状態になる。リターンスプリング85の復元力により、カム部90の短径方向における第1端部が第1ブレーキシュー82の第2端部に当接するとともにカム部90の短径方向における第2端部が第2ブレーキシュー83の第2端部に当接した第2状態になる。これにより、第1ブレーキシュー82の第2端部と第2ブレーキシュー83の第2端部とが近づいて各ライニング82a,83aが摺動部81bの内周面から離間した状態になる。その結果、入力軸70bに制動トルクが付与されなくなる。
 本実施形態では、各ブレーキシュー82,83の動作に必要なソレノイドコイル100及びスプリング110等の構成が、各ブレーキシュー82,83の間ではなく、各ブレーキシュー82,83の隣接スペースに設けられている。これにより、ブレーキドラム81の外径を小さくすることができ、ひいては減速装置50を小型化することができる。
 本実施形態では、車体11が車長方向に長く、車幅方向に短い。このため、減速装置50の車長方向寸法を極力小さくしたい。そこで、減速機構として平歯車を備える機構が用いられ、ケース60内において、入力軸70bに対して車長方向に隣接する空間にソレノイドコイル100及びスプリング110等が配置されている。これにより、減速装置50の車幅方向寸法を小さくすることができる。
 <その他の実施形態>
 なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
 ・減速機構において、ケース60の長手方向に並んで中間歯車が複数設けられてもよい。この場合、各中間歯車の直径は、例えば、ケース60の長手方向において入力軸70bの側から出力軸72bの側に向かうにつれて大きくなっていればよい。また、減速機構において中間歯車71aが設けられず、入力側歯車70aと出力側歯車72aとが直接噛み合ってもよい。
 ・リニアアクチュエータとしては、ソレノイドコイルに限らず、例えば、ボールねじ(「可動部」に相当)と、ボールねじを直線方向に動作させるためのモータ(「本体部」に相当)とを備えるものであってもよい。
 ・カム部90を回転可能に支持する支持部121が、レバー部120とは別部材で構成されていてもよい。
 ・ブレーキ機構としては、ドラムブレーキ機構に限らず、例えば、ディスクブレーキ機構であってもよい。この場合、ブレーキ機構は、ディスクロータ(「回転部」に相当)と、ブレーキパッド(「押し当て部」に相当)と、ブレーキキャリパ(「位置変更部」に相当)とを備えていればよい。ディスクロータは、入力軸に設けられるとともに入力軸と一体回転する。ブレーキパッドは、ディスクロータに当接することにより入力軸に制動トルクを付与し、ディスクロータから離間することにより入力軸への制動トルクの付与を停止する。ブレーキキャリパは、通電操作されることにより、ブレーキパッドを、ディスクロータに当接させた状態又はディスクロータから離間させた状態のいずれかにする。
 ・ブレーキ機構としては、入力軸及び出力軸のうち、入力軸のみに制動トルクを付与するものに限らず、出力軸のみに制動トルクを付与するものであったり、入力軸及び出力軸の双方に制動トルクを付与するものであったりしてもよい。
 ・減速機構としては、平歯車を備える機構に限らず、例えば、入力軸及び出力軸の回転中心軸線が同じである遊星歯車機構又はサイクロイド歯車機構であってもよい。
 ・電動駆動装置が備える変速装置としては、減速装置に限らず、入力軸の回転速度を増速して出力軸に伝達する増速装置であってもよい。
 ・モータとしては、インナロータ型のものに限らず、アウタロータ型のものであってもよい。また、モータとしては、ラジアルギャップ型のものに限らず、アキシャルギャップ型のものであってもよい。
 ・無人搬送車としては、例えば図12及び図13に示す無人搬送車10aであってもよい。この無人搬送車10aにおいて、車幅方向に並ぶ各電動駆動装置20は、車幅方向においてモータ30同士が向かい合って、かつ、車幅方向において各出力軸72bが並ぶように配置されている。なお、図12及び図13に示す例では、右側前輪12FR及び左側後輪12RLを回転駆動する電動駆動装置20は、天板部69が上向きになるように配置されている。一方、左側前輪12FL及び右側後輪12RRを回転駆動する電動駆動装置20は、底板部66が上向きになるように配置されている。
 ・無人搬送車としては、4輪車両に限らず、例えば、車幅方向に並ぶ駆動輪を3組備える6輪車両であってもよいし、1組備える2輪車両であってもよい。また、無人搬送車としては、全ての車輪を駆動輪とするものに限らず、一部の車輪を従動輪とするものであってもよい。
 ・工場で用いられる無人搬送車としては、AGVに限らず、例えば自律走行搬送ロボット(AMR:Autonomous Mobile Robot)であってもよい。
 また、小型モビリティとしては、無人搬送車に限らず、例えば、電動車椅子又はセニアカー等の小型電動車両であってもよい。小型電動車両は、例えば、走行速度が10km/h以下の車両である。
 ・本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウェア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
 以下、上述した各実施形態から抽出される特徴的な構成を記載する。
[構成1]
 入力軸(70b)と、
 前記入力軸が延びる方向に延びる出力軸(72b)と、
 前記入力軸の回転速度を変速して前記出力軸に伝達する変速機構(70a,71a,72a)と、
 前記入力軸、前記出力軸及び前記変速機構を収容するケース(60)と、
 前記入力軸及び前記出力軸の少なくとも一方に制動トルクを付与するブレーキ機構(80)と、
を備え、
 前記ブレーキ機構は、前記ケースに収容されている、変速装置(50)。
[構成2]
 前記変速機構は、前記入力軸の回転速度を減速して前記出力軸に伝達する減速機構であり、
 前記ブレーキ機構は、前記入力軸及び前記出力軸のうち前記入力軸に制動トルクを付与する、構成1に記載の変速装置。
[構成3]
 前記ブレーキ機構は、
 前記入力軸に設けられるとともに該入力軸と一体回転する回転部(81)と、
 前記回転部に当接することにより前記入力軸に制動トルクを付与し、前記回転部から離間することにより前記入力軸への制動トルクの付与を停止する押し当て部(82a,83a)と、
 通電操作されることにより、前記押し当て部を、前記回転部に当接させた状態又は前記回転部から離間させた状態のいずれかにする位置変更部(90,100,110,111,120)と、
を有し、
 前記位置変更部は、前記ケースに収容されている、構成2に記載の変速装置。
[構成4]
 前記回転部は、ブレーキドラムであり、
 前記ブレーキ機構は、
 前記ブレーキドラムの内周面に対向するとともに、該内周面に沿って延びる円弧状部分を含む第1ブレーキシュー(82)と、
 前記ブレーキドラムの内周面のうち前記入力軸に対して前記第1ブレーキシューが対向する面とは反対側の内周面に対向するとともに、該内周面に沿って延びる円弧状部分を含む第2ブレーキシュー(83)と、
 前記第1ブレーキシュー及び前記第2ブレーキシューそれぞれの第1端部を、前記入力軸が延びる方向周りに前記ケースに対して回転可能に支持するアンカー部(84)と、
 前記第1ブレーキシュー及び前記第2ブレーキシューそれぞれの第2端部が近づく方向に前記第1ブレーキシュー及び前記第2ブレーキシューに弾性力を付与する付勢部(85)と、
を有し、
 前記押し当て部は、前記第1ブレーキシュー及び前記第2ブレーキシューそれぞれの円弧状部分に設けられたライニング(82a,83a)であり、
 前記位置変更部は、前記ライニングを、前記第1ブレーキシューの第2端部と前記第2ブレーキシューの第2端部とが離れる方向に前記第1ブレーキシュー及び前記第2ブレーキシューを押し広げて前記ブレーキドラムの内周面に当接させた状態、又は前記第1ブレーキシューの第2端部と前記第2ブレーキシューの第2端部とを近づけて前記ブレーキドラムの内周面から離間させた状態のいずれかにする、構成3に記載の変速装置。
[構成5]
 前記位置変更部は、
 長径方向及び短径方向を有するカム部(90)と、
 前記入力軸が延びる方向周りに前記カム部を回転可能に支持する支持部(121)と、
 レバー部(120)と、
 本体部(101)、及び前記本体部に対して直線方向に動作可能な可動部(101)を含むアクチュエータ(100)と、
を有し、
 前記カム部と前記可動部とが前記レバー部により接続されており、
 前記カム部の長径方向における第1端部が前記第1ブレーキシューの第2端部に当接するとともに前記カム部の長径方向における第2端部が前記第2ブレーキシューの第2端部に当接した第1状態において、前記第1ブレーキシュー及び前記第2ブレーキシューが押し広げられて前記ライニングが前記ブレーキドラムの内周面に当接した状態とされ、
 前記カム部の短径方向における第1端部が前記第1ブレーキシューの第2端部に当接するとともに前記カム部の短径方向における第2端部が前記第2ブレーキシューの第2端部に当接した第2状態において、前記第1ブレーキシューの第2端部と前記第2ブレーキシューの第2端部とが近づいて前記ライニングが前記ブレーキドラムの内周面から離間した状態とされ、
 前記位置変更部は、前記可動部の先端位置が第1位置にされることにより、前記カム部の動作状態が前記第1状態とされ、前記可動部の先端位置が、前記第1位置よりも前記本体部に近い第2位置にされることにより、前記カム部の動作状態が前記第2状態とされるように構成されている、構成4に記載の変速装置。
[構成6]
 前記ケースは、前記入力軸及び前記出力軸と直交する方向を長手方向とする形状をなしており、
 前記入力軸及び前記出力軸は、前記ケースの長手方向に並んで配置されており、
 前記減速機構は、
 前記入力軸に設けられた入力側平歯車(70a)と、
 前記出力軸に設けられ、前記入力側平歯車よりも直径が大きい出力側平歯車(72a)と、
を有し、
 前記ケース内において、前記入力軸に対して前記出力軸の側とは反対側に前記アクチュエータが設けられており、
 前記可動部は、前記ケースの長手方向及び前記入力軸に直交する方向に動作可能であり、
 前記カム部及び前記支持部は、前記入力軸から前記カム部に向かう方向において、前記入力軸に対して前記入力側平歯車よりも離れた位置に配置されている、構成5に記載の変速装置。
[構成7]
 前記アクチュエータは、前記本体部としてのコイル部と、前記可動部としての可動鉄心とを有するソレノイドコイルであり、
 前記位置変更部は、前記可動部の位置が前記第1位置となるように前記レバー部に弾性力を付与するスプリング(110)を有し、
 前記本体部に通電されることにより、前記可動部の位置が前記第2位置とされ、前記本体部への通電が停止されることにより、前記可動部の位置が前記第1位置とされるように前記位置変更部が構成されている、構成5又は6に記載の変速装置。
[構成8]
 前記可動部は、前記ケースの長手方向及び前記入力軸と直交する方向に動作可能であり、
 前記スプリングは、前記可動部の動作方向に延びるとともに、前記入力軸が延びる方向において前記ソレノイドコイルと並んで設けられている、構成7に記載の変速装置。
[構成9]
 構成5~8のいずれか1つに記載の変速装置と、
 前記変速装置の前記入力軸に回転トルクを付与するモータ(30)と、
を備え、車両(10,10a)に搭載される電動駆動装置(20)。
[構成10]
 構成9に記載の電動駆動装置を複数備える車載システムにおいて、
 前記各電動駆動装置において、前記出力軸は、前記ケースのうち該ケースの長手方向における第1端部の側に形成された出力側開口部から前記ケースの外まで延びており、
 前記各電動駆動装置において、前記入力軸は、前記ケースのうち該ケースの長手方向における第2端部の側に形成された入力側開口部に向かって延びており、
 前記各電動駆動装置において、前記入力側開口部は、前記ケースの長手方向に延びる軸線に対して前記出力側開口部の側とは反対側に形成されており、
 前記各電動駆動装置において、前記モータは、前記ケースのうち前記入力側開口部の位置に取り付けられており、
 前記各電動駆動装置において、前記出力軸に前記車両の駆動輪(12)が連結され、
 前記車両の右側の前記駆動輪を回転駆動する前記電動駆動装置である右側装置と、前記車両の左側の前記駆動輪を回転駆動する前記電動駆動装置である左側装置とが、車幅方向に並んで前記車両の車体(11)に設けられ、
 車幅方向に並ぶ前記右側装置及び前記左側装置が有する前記ケースの長手方向が車長方向を向くように前記右側装置及び前記左側装置が配置される、車載システム。
[構成11]
 前記車体の車幅方向寸法が前記車体の車長方向寸法よりも小さい、構成10に記載の車載システム。
[構成12]
 前記車両は、作業場で用いられる無人搬送車である、構成9又は10に記載の車載システム。
 本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。

Claims (12)

  1.  入力軸(70b)と、
     前記入力軸が延びる方向に延びる出力軸(72b)と、
     前記入力軸の回転速度を変速して前記出力軸に伝達する変速機構(70a,71a,72a)と、
     前記入力軸、前記出力軸及び前記変速機構を収容するケース(60)と、
     前記入力軸及び前記出力軸の少なくとも一方に制動トルクを付与するブレーキ機構(80)と、
    を備え、
     前記ブレーキ機構は、前記ケースに収容されている、変速装置(50)。
  2.  前記変速機構は、前記入力軸の回転速度を減速して前記出力軸に伝達する減速機構であり、
     前記ブレーキ機構は、前記入力軸及び前記出力軸のうち前記入力軸に制動トルクを付与する、請求項1に記載の変速装置。
  3.  前記ブレーキ機構は、
     前記入力軸に設けられるとともに該入力軸と一体回転する回転部(81)と、
     前記回転部に当接することにより前記入力軸に制動トルクを付与し、前記回転部から離間することにより前記入力軸への制動トルクの付与を停止する押し当て部(82a,83a)と、
     通電操作されることにより、前記押し当て部を、前記回転部に当接させた状態又は前記回転部から離間させた状態のいずれかにする位置変更部(90,100,110,111,120)と、
    を有し、
     前記位置変更部は、前記ケースに収容されている、請求項2に記載の変速装置。
  4.  前記回転部は、ブレーキドラムであり、
     前記ブレーキ機構は、
     前記ブレーキドラムの内周面に対向するとともに、該内周面に沿って延びる円弧状部分を含む第1ブレーキシュー(82)と、
     前記ブレーキドラムの内周面のうち前記入力軸に対して前記第1ブレーキシューが対向する面とは反対側の内周面に対向するとともに、該内周面に沿って延びる円弧状部分を含む第2ブレーキシュー(83)と、
     前記第1ブレーキシュー及び前記第2ブレーキシューそれぞれの第1端部を、前記入力軸が延びる方向周りに前記ケースに対して回転可能に支持するアンカー部(84)と、
     前記第1ブレーキシュー及び前記第2ブレーキシューそれぞれの第2端部が近づく方向に前記第1ブレーキシュー及び前記第2ブレーキシューに弾性力を付与する付勢部(85)と、
    を有し、
     前記押し当て部は、前記第1ブレーキシュー及び前記第2ブレーキシューそれぞれの円弧状部分に設けられたライニング(82a,83a)であり、
     前記位置変更部は、前記ライニングを、前記第1ブレーキシューの第2端部と前記第2ブレーキシューの第2端部とが離れる方向に前記第1ブレーキシュー及び前記第2ブレーキシューを押し広げて前記ブレーキドラムの内周面に当接させた状態、又は前記第1ブレーキシューの第2端部と前記第2ブレーキシューの第2端部とを近づけて前記ブレーキドラムの内周面から離間させた状態のいずれかにする、請求項3に記載の変速装置。
  5.  前記位置変更部は、
     長径方向及び短径方向を有するカム部(90)と、
     前記入力軸が延びる方向周りに前記カム部を回転可能に支持する支持部(121)と、
     レバー部(120)と、
     本体部(101)、及び前記本体部に対して直線方向に動作可能な可動部(101)を含むアクチュエータ(100)と、
    を有し、
     前記カム部と前記可動部とが前記レバー部により接続されており、
     前記カム部の長径方向における第1端部が前記第1ブレーキシューの第2端部に当接するとともに前記カム部の長径方向における第2端部が前記第2ブレーキシューの第2端部に当接した第1状態において、前記第1ブレーキシュー及び前記第2ブレーキシューが押し広げられて前記ライニングが前記ブレーキドラムの内周面に当接した状態とされ、
     前記カム部の短径方向における第1端部が前記第1ブレーキシューの第2端部に当接するとともに前記カム部の短径方向における第2端部が前記第2ブレーキシューの第2端部に当接した第2状態において、前記第1ブレーキシューの第2端部と前記第2ブレーキシューの第2端部とが近づいて前記ライニングが前記ブレーキドラムの内周面から離間した状態とされ、
     前記位置変更部は、前記可動部の先端位置が第1位置にされることにより、前記カム部の動作状態が前記第1状態とされ、前記可動部の先端位置が、前記第1位置よりも前記本体部に近い第2位置にされることにより、前記カム部の動作状態が前記第2状態とされるように構成されている、請求項4に記載の変速装置。
  6.  前記ケースは、前記入力軸及び前記出力軸と直交する方向を長手方向とする形状をなしており、
     前記入力軸及び前記出力軸は、前記ケースの長手方向に並んで配置されており、
     前記減速機構は、
     前記入力軸に設けられた入力側平歯車(70a)と、
     前記出力軸に設けられ、前記入力側平歯車よりも直径が大きい出力側平歯車(72a)と、
    を有し、
     前記ケース内において、前記入力軸に対して前記出力軸の側とは反対側に前記アクチュエータが設けられており、
     前記可動部は、前記ケースの長手方向及び前記入力軸に直交する方向に動作可能であり、
     前記カム部及び前記支持部は、前記入力軸から前記カム部に向かう方向において、前記入力軸に対して前記入力側平歯車よりも離れた位置に配置されている、請求項5に記載の変速装置。
  7.  前記アクチュエータは、前記本体部としてのコイル部と、前記可動部としての可動鉄心とを有するソレノイドコイルであり、
     前記位置変更部は、前記可動部の位置が前記第1位置となるように前記レバー部に弾性力を付与するスプリング(110)を有し、
     前記本体部に通電されることにより、前記可動部の位置が前記第2位置とされ、前記本体部への通電が停止されることにより、前記可動部の位置が前記第1位置とされるように前記位置変更部が構成されている、請求項5又は6に記載の変速装置。
  8.  前記可動部は、前記ケースの長手方向及び前記入力軸と直交する方向に動作可能であり、
     前記スプリングは、前記可動部の動作方向に延びるとともに、前記入力軸が延びる方向において前記ソレノイドコイルと並んで設けられている、請求項7に記載の変速装置。
  9.  請求項5又は6に記載の変速装置と、
     前記変速装置の前記入力軸に回転トルクを付与するモータ(30)と、
    を備え、車両(10,10a)に搭載される電動駆動装置(20)。
  10.  請求項9に記載の電動駆動装置を複数備える車載システムにおいて、
     前記各電動駆動装置において、前記出力軸は、前記ケースのうち該ケースの長手方向における第1端部の側に形成された出力側開口部から前記ケースの外まで延びており、
     前記各電動駆動装置において、前記入力軸は、前記ケースのうち該ケースの長手方向における第2端部の側に形成された入力側開口部に向かって延びており、
     前記各電動駆動装置において、前記入力側開口部は、前記ケースの長手方向に延びる軸線に対して前記出力側開口部の側とは反対側に形成されており、
     前記各電動駆動装置において、前記モータは、前記ケースのうち前記入力側開口部の位置に取り付けられており、
     前記各電動駆動装置において、前記出力軸に前記車両の駆動輪(12)が連結され、
     前記車両の右側の前記駆動輪を回転駆動する前記電動駆動装置である右側装置と、前記車両の左側の前記駆動輪を回転駆動する前記電動駆動装置である左側装置とが、車幅方向に並んで前記車両の車体(11)に設けられ、
     車幅方向に並ぶ前記右側装置及び前記左側装置が有する前記ケースの長手方向が車長方向を向くように前記右側装置及び前記左側装置が配置される、車載システム。
  11.  前記車体の車幅方向寸法が前記車体の車長方向寸法よりも小さい、請求項10に記載の車載システム。
  12.  前記車両は、作業場で用いられる無人搬送車である、請求項10に記載の車載システム。
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