WO2024058039A1 - 通信装置、分散電源及び通信方法 - Google Patents

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Abstract

通信装置は、電力系統に接続される施設に設置される分散電源であって、前記電力系統の周波数を維持するための需給調整制御で用いる分散電源を管理する電力管理サーバと通信を実行する第1通信部と、前記分散電源の制御で参照される基準電力の計測方法の種類を指定する情報要素を含むコマンドの通信を前記分散電源と実行する第2通信部と、を備える。

Description

通信装置、分散電源及び通信方法
 本開示は、通信装置、分散電源及び通信方法に関する。
 近年、電力系統の電力需給バランスを維持するために、蓄電装置を分散電源として用いる技術(例えば、VPP(Virtual Power Plant))が知られている。このようなケースにおいては、施設から電力系統に供給される逆潮流電力によって、電力系統の周波数を調整する必要がある(以下、需給調整制御)。
 このような需給調整制御を実行する場合に、サービス(エネルギーマネジメント、需給調整制御)毎に蓄電装置の充放電電力を決定する技術が知られている。例えば、需給調整制御において、蓄電装置の充放電電力の上限値が設定される(例えば、特許文献1)。
特開2020-137368号公報
 開示の一態様は、電力系統に接続される施設に設置される分散電源であって、前記電力系統の周波数を維持するための需給調整制御で用いる分散電源を管理する電力管理サーバと通信を実行する第1通信部と、前記分散電源の制御で参照される基準電力の計測方法の種類を指定する情報要素を含むコマンドの通信を前記分散電源と実行する第2通信部と、を備える、通信装置である。
 開示の一態様は、電力系統に接続される施設に設置される分散電源であって、前記電力系統の周波数を維持するための需給調整制御で用いる分散電源を管理する電力管理サーバと通信を実行する通信装置と、前記分散電源の制御で参照される基準電力の計測方法の種類を指定する情報要素を含むコマンドの通信を実行する通信部を備える、分散電源である。
 開示の一態様は、電力系統に接続される施設に設置される分散電源であって、前記電力系統の周波数を維持するための需給調整制御で用いる分散電源を制御するステップAと、前記分散電源の制御で参照される基準電力の計測方法の種類を指定する情報要素を含むコマンドの通信を前記分散電源と実行するステップBと、を備える、通信方法である。
図1は、実施形態に係る電力管理システム1を示す図である。 図2は、実施形態に係る施設100を示す図である。 図3は、実施形態に係る蓄電装置120を示す図である。 図4は、実施形態に係るゲートウェイ装置160を示す図である。 図5は、実施形態に係る電力管理サーバ200を示す図である。 図6は、実施形態に係る周波数の変動調整を説明するための図である。 図7は、実施形態に係る分散電源の優先順位を説明するための図である。 図8は、実施形態に係る分散電源の優先順位を説明するための図である。 図9は、実施形態に係る分散電源の優先順位を説明するための図である。 図10は、実施形態に係る分散電源の優先順位を説明するための図である。 図11は、実施形態に係る分散電源の優先順位を説明するための図である。 図12は、実施形態に係る負担率を説明するための図である。 図13は、実施形態に係る通信方法を示す図である。
 以下において、実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものである。
 [実施形態]
 (電力管理システム)
 以下において、実施形態に係る電力管理システムについて説明する。電力管理システムは、単に、電力システムと称されてもよい。
 図1に示すように、電力管理システム1は、施設100及び電力管理サーバ200を有する。
 ここで、施設100及び電力管理サーバ200は、ネットワーク11を介して通信可能に構成される。ネットワーク11は、インターネットを含んでもよく、VPN(Virtual Private Network)などの専用回線を含んでもよく、移動体通信網を含んでもよい。
 施設100は、電力系統12に接続されており、電力系統12から電力が供給されてもよく、電力系統12に電力を供給してもよい。電力系統12から施設100への電力は、潮流電力、買電電力又は需要電力と称されてもよい。施設100から電力系統12への電力は、逆潮流電力又は売電電力と称されてもよい。図1では、施設100として、施設100A~施設100Cが例示されている。
 特に限定されるものではないが、施設100は、住宅などの施設であってもよく、店舗などの施設であってもよく、オフィスなどの施設であってもよい。施設100は、2以上の住宅を含む集合住宅であってもよい。施設100は、住宅、店舗及びオフィスの少なくともいずれか2以上の施設を含む複合施設であってもよい。施設100の詳細については後述する(図2を参照)。
 電力管理サーバ200は、電力系統12に関する電力を管理する事業者によって管理される。事業者は、発電事業者、送配電事業者或いは小売事業者であってもよい。事業者は、リソースアグリゲータ(以下、RA)であってもよく、RAを管理するアグリゲーションコーディネータ(AC)であってもよい。RAは、電力系統12の電力需給バランスを調整する事業者であってもよい。電力需給バランスの調整は、施設100の需要電力(潮流電力)の削減電力を価値と交換する取引(以下、ネガワット取引)を含んでもよい。電力需給バランスの調整は、逆潮流電力の増大電力を価値と交換する取引を含んでもよい。RAは、VPPにおいて、発電事業者、送配電事業者及び小売事業者などの事業者であってもよい。
 実施形態では、電力管理サーバ200とゲートウェイ装置160との間の通信は、第1プロトコルに従って行われる。一方で、ゲートウェイ装置160と分散電源(太陽電池装置110、蓄電装置120又は燃料電池装置130)との間の通信は、第1プロトコルとは異なる第2プロトコルに従って行われる。例えば、第1プロトコルとしては、Open ADR(Automated Demand Response)に準拠するプロトコル、或いは、独自の専用プロトコルを用いることができる。例えば、第2プロトコルは、ECHONET Lite(登録商標)に準拠するプロトコル、SEP(Smart Energy Profile)2.0、KNX、或いは、独自の専用プロトコルを用いることができる。なお、第1プロトコルと第2プロトコルは異なっていればよく、例えば、両方が独自の専用プロトコルであっても異なる規則で作られたプロトコルであればよい。但し、第1プロトコル及び第2プロトコルは同一の規則で作られたプロトコルであってもよい。
 (施設)
 以下において、実施形態に係る施設について説明する。図2に示すように、施設100は、太陽電池装置110と、蓄電装置120と、燃料電池装置130と、負荷機器140と、ゲートウェイ装置160と、を有する。施設100は、計測装置190A及び計測装置190Bの少なくともいずれか1つを有してもよい。
 太陽電池装置110は、太陽光などの光に応じて発電をする分散電源である。例えば、太陽電池装置110は、PCS(Power Conditioning System)及び太陽光パネルによって構成される。ここで、設置とは、太陽電池装置110と電力系統12とが接続されることであってもよい。
 蓄電装置120は、電力の充電及び電力の放電をする分散電源である。例えば、蓄電装置120は、PCS及び蓄電セルによって構成される。ここで、設置とは、蓄電装置120と電力系統12とが接続されることであってもよい。
 実施形態では、蓄電装置120は、電力系統12に接続される施設100に設置される分散電源であって、電力系統12の周波数を維持するために用いる分散電源の一例である。
 燃料電池装置130は、燃料を用いて発電を行う分散電源である。例えば、燃料電池装置130は、PCS及び燃料電池セルによって構成される。ここで、設置とは、燃料電池装置130と電力系統12とが接続されることであってもよい。
 例えば、燃料電池装置130は、固体酸化物型燃料電池(SOFC; Solid Oxide Fuel Cell)であってもよく、固体高分子型燃料電池(PEFC; Polymer Electrolyte Fuel Cell)であってもよく、リン酸型燃料電池(PAFC; Phosphoric Acid Fuel Cell)であってもよく、溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC; Molten Carbonate Fuel Cell)であってもよい。
 負荷機器140は、電力を消費する機器である。例えば、負荷機器140は、施設100の所定空間の温度を調整する空調装置を含んでもよく、施設100の所定空間の照度を調整する照明装置を含んでもよい。負荷機器140は、映像機器、音響機器、冷蔵庫、洗濯機、パーソナルコンピュータなどを含んでもよい。
 ゲートウェイ装置160は、電力管理サーバ200と通信を実行し、蓄電装置120と通信を実行する。ゲートウェイ装置160は、VPPコントローラと称されてもよい。ゲートウェイ装置160は、施設100に関する電力を管理する機能を有してもよい。ゲートウェイ装置160は、太陽電池装置110、蓄電装置120、燃料電池装置130、負荷機器140を制御する機能を有してもよい。このようなケースにおいて、ゲートウェイ装置160は、EMS(Energy Management System)と称されてもよく、LEMS(Local EMS)と称されてもよく、HEMS(Home EMS)と称されてもよい。
 計測装置190Aは、電力系統12から施設100への潮流電力及び施設100から電力系統12への逆潮流電力の少なくともいずれか1つを計測する。例えば、計測装置190Aは、電力会社に帰属するSmart Meterであってもよい。計測装置190Aは、第1間隔(例えば、30分)における計測結果(潮流電力又は逆潮流電力の積算値)を示す情報要素を第1間隔毎にゲートウェイ装置160に送信してもよい。計測装置190Aは、第1間隔よりも短い第2間隔(例えば、1分)における計測結果を示す情報要素をゲートウェイ装置160に送信してもよい。
 計測装置190Bは、蓄電装置120から出力(放電)される電力及び蓄電装置120に入力(充電)される電力の少なくともいずれか1つを計測する。例えば、計測装置190Bは、CT(Current Transformer)であってもよい。計測装置190Bは、第三者によって検定された計測装置であってもよい。
 (蓄電装置)
 以下において、実施形態に係る蓄電装置について説明する。図3に示すように、蓄電装置120は、BT121と、監視部122と、通信部123と、制御部124と、を有する。図3では省略しているが、蓄電装置120は、PCSを含んでもよい。
 BT121は、蓄電装置120が有する蓄電セルである。
 監視部122は、電力系統12の周波数を監視する。例えば、監視部122は、電力系統12と蓄電装置120との間に設置された計測装置と接続されており、計測装置によって計測された電力の周波数を監視する。計測装置は、上述した計測装置190Aであってもよく、上述した計測装置190Bであってもよい。計測装置は、上述した計測装置190Aと同様の位置に設置されてもよい。
 通信部123は、通信モジュールによって構成される。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax、ZigBee、Wi-SUN、LTE、5G、6Gなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3又は独自の専用プロトコルなどの規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。
 実施形態では、通信部123は、蓄電装置120の制御で参照される基準電力の計測方法の種類を指定する情報要素を含むコマンドの通信をゲートウェイ装置160と実行する通信部を構成する。通信部123は、蓄電装置120の制御で用いる目標電力を指定する情報要素を含むコマンドの通信をゲートウェイ装置160と実行してもよい。
 制御部124は、少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路(IC)によって構成されてもよく、通信可能に接続された複数の回路(集積回路及び又はディスクリート回路(discrete circuit(s))など)によって構成されてもよい。
 制御部124は、BT121を制御する。実施形態では、制御部124は、電力系統12の周波数を維持するための需給調整制御において、蓄電装置120の充電又は放電を制御してもよい。制御部124は、需給調整制御以外の制御(以下、エネルギーマネジメント制御)において、蓄電装置120の充電又は放電を制御してもよい。
 第1に、需給調整制御は、施設100内において蓄電装置120(BT121)を制御する第1制御を含んでもよい。第1制御は、監視部122によって監視される電力系統12の周波数に基づいて自律的に蓄電装置120(BT121)の充放電を実行する制御であってもよい。第1制御は、後述する短周期制御(例えば、GF)であってもよい。第1制御による電力系統12の周波数の調整力は、一次調整力と称されてもよい。
 第2に、需給調整制御は、施設100外から蓄電装置120(BT121)を制御する第2制御を含んでもよい。第2制御は、電力管理サーバ200によって直接的に蓄電装置120(BT121)の充放電を実行する制御であってもよい。第2制御は、後述する中周期制御(例えば、LFC)であってもよい。第2制御による電力系統12の周波数の調整力は、二次調整力と称されてもよい。
 エネルギーマネジメント制御は、蓄電装置120が設置される施設100の需要電力の管理に関する制御であってもよい。エネルギーマネジメント制御は、施設100の需要電力の計画値に対する誤差を縮小する制御であってもよい。エネルギーマネジメント制御は、エネルギーマネジメント制御と称されてもよい。
 特に限定されるものではないが、需要電力の計画値に対する誤差は、需要電力の計画値と需要電力の実績値との誤差であってもよく、需要電力の計画値と需要電力の予測値との誤差であってもよい。需要電力の予測値は、需要電力の計画値が策定されるタイミングよりも後のタイミングで予測される値であってもよい。
 例えば、需給調整制御が適用され得る期間を対象期間(例えば、1日)と定義してもよい。このようなケースにおいて、需要電力の計画値は、対象期間よりも前のタイミング(例えば、対象期間の前日の12:00)に策定される計画を含んでもよい。需要電力の予測値は、対象期間に含まれる単位期間(例えば、30分の期間)よりも前のタイミング(例えば、単位期間の1時間前)で予測される値を含んでもよい。
 実施形態では、制御部124は、需給調整制御(例えば、後述するLFC)及びエネルギーマネジメント制御において、ゲートウェイ装置160によって指定された計測方法で計測された電力を、ゲートウェイ装置160によって指定された目標電力に近づけるように、BT121の放電電力及び充電電力の少なくともいずれか1つを制御する。
 (ゲートウェイ装置)
 以下において、実施形態に係るゲートウェイ装置について説明する。図4に示すように、ゲートウェイ装置160は、第1通信部161と、第2通信部162と、制御部163と、を有する。実施形態では、ゲートウェイ装置160は、通信装置の一例である。
 第1通信部161は、通信モジュールによって構成される。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax、ZigBee、Wi-SUN、LTE、5G、6Gなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3又は独自の専用プロトコルなどの規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。
 実施形態では、第1通信部161は、ネットワーク11を介して電力管理サーバ200と通信を実行する第1通信部を構成する。電力管理サーバ200は、電力系統12の周波数を維持するために用いる分散電源(実施形態では、蓄電装置120)を管理する。
 第2通信部162は、通信モジュールによって構成される。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax、ZigBee、Wi-SUN、LTE、5G、6Gなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3又は独自の専用プロトコルなどの規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。
 第2通信部162は、太陽電池装置110、蓄電装置120及び燃料電池装置130と通信を実行してもよい。図2では信号ラインを省略しているが、第2通信部162は、負荷機器140と通信を実行してもよく、計測装置190A及び計測装置190Bと通信を実行してもよい。
 実施形態では、第2通信部162は、電力系統12の周波数を維持するために用いる分散電源(実施形態では、蓄電装置120)と通信を実行する第2通信部を構成する。
 第1に、第2通信部162は、蓄電装置120の制御で参照される基準電力の計測方法の種類を指定する情報要素を含むコマンド(以下、第1コマンド)の通信を蓄電装置120と実行する。第1コマンドは、蓄電装置120に情報を設定するコマンド(SETコマンド)を含んでもよく、蓄電装置120に情報を要求するコマンド(GETコマンド)を含んでもよい。
 蓄電装置120の制御は、需給調整制御及びエネルギーマネジメント制御を含んでもよい。需給調整制御は、第1制御(例えば、GF)及び第2制御(例えば、LFC)を含んでもよい。
 基準電力の計測方法は、電力系統12から施設100に供給される電力(潮流電力)及び施設100から電力系統12に供給される電力(逆潮流電力)の少なくともいずれかの電力を計測する第1方法を含んでもよい。第1方法は、計測装置190Aによって電力を計測する方法であってもよく、計測装置190Aと同様の位置に設置された計測装置によって電力を計測する方法であってもよい。以下において、第1方法は、受電点計測と称されてもよい。
 基準電力の計測方法は、蓄電装置120から出力(放電)される電力(放電電力)及び蓄電装置120に入力(充電)される電力(充電電力)の少なくともいずれかの電力を計測する第2方法を含んでもよい。第2方法は、計測装置190Bによって電力を計測する方法であってもよい。以下において、第2方法は、機器個別計測と称されてもよい。
 すなわち、基準電力は、第1方法が指定される場合には、潮流電力及び逆潮流電力の少なくともいずれか1つであり、第2方法が指定される場合には、放電電力及び充電電力の少なくともいずれか1つである。
 ここで、需給調整制御で参照される基準電力の計測方法は、エネルギーマネジメント制御で参照される基準電力の計測方法と異なってもよい。
 第2に、第2通信部162は、蓄電装置120の制御で用いる目標電力を指定する情報要素を含むコマンド(以下、第2コマンド)の通信を蓄電装置120と実行する。第2コマンドは、蓄電装置120に情報を設定するコマンド(SETコマンド)を含んでもよく、蓄電装置120に情報を要求するコマンド(GETコマンド)を含んでもよい。
 目標電力は、第1方法が指定される場合には、潮流電力及び逆潮流電力の少なくともいずれか1つの目標電力であり、第2方法が指定される場合には、放電電力及び充電電力の少なくともいずれか1つである。
 このように、第1コマンド及び第2コマンドの組合せによって、基準電力の計測方法の種類及び特定された計測方法で計測される電力の目標電力が特定される。
 ここでは、第1コマンド及び第2コマンドが別々のコマンドであるケースについて例示したが、第1コマンド及び第2コマンドは、1つの第3コマンドに集約されてもよい。すなわち、第3コマンドは、第1方法で計測された電力の目標電力を指定するコマンド又は第2方法で計測された電力の目標電力を指定するコマンドであってもよい。このようなケースにおいても、第3コマンドは、蓄電装置120の制御で参照される基準電力の計測方法の種類を指定する情報要素を含むコマンドであると考えられる。
 制御部163は、ゲートウェイ装置160を制御する。制御部163は、少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路(IC)によって構成されてもよく、通信可能に接続された複数の回路(集積回路及び又はディスクリート回路(discrete circuit(s))など)によって構成されてもよい。
 制御部163は、太陽電池装置110、蓄電装置120及び燃料電池装置130を制御してもよい。制御部163は、負荷機器140を制御してもよい。例えば、制御部163は、電力管理サーバ200から受信する制御指令に基づいて、蓄電装置120の充放電を制御してもよい。需給調整制御の1つである第2制御(例えば、LFC)に関する制御指令は、電力系統12の周波数の維持を目的として電力管理サーバ200から受信されてもよい。エネルギーマネジメント制御に関する制御指令は、施設100のエネルギーマネジメントを目的として策定された充放電計画に従って電力管理サーバ200から受信されてもよい。制御指令は、蓄電装置120の放電電力又は充電電力の目標電力を含んでもよい。
 (電力管理サーバ)
 以下において、実施形態に係る電力管理サーバについて説明する。図5に示すように、電力管理サーバ200は、通信部210と、管理部220と、制御部230と、を有する。
 通信部210は、通信モジュールによって構成される。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax、ZigBee、Wi-SUN、LTE、5G、6Gなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3などの規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。
 例えば、通信部210は、施設100(蓄電装置120又はゲートウェイ装置160)と通信を行ってもよい。
 第1に、通信部210は、需給調整制御に関する施設100の挙動を示す情報(以下、第1挙動情報)を施設100から受信してもよい。第1挙動情報は、需給調整制御への参加を希望するか否かを示す情報を含んでもよく、需給調整制御への寄与を積極的に希望するか否かを示す情報を含んでもよい。
 第2に、通信部210は、エネルギーマネジメント制御に関する施設100の挙動を示す情報(以下、第2挙動情報)を施設100から受信してもよい。第2挙動情報は、需給調整制御について蓄電装置120が供出可能な供出可能量を確保しながらエネルギーマネジメント制御を実行するか否かを示す情報を含んでよく、施設100の需要電力の計画値によって定められた通りにエネルギーマネジメント制御を実行するか否かを示す情報を含んでもよく、施設100の需要電力の計画値に対する誤差を縮小するようにエネルギーマネジメント制御を実行するか否かを示す情報を含んでもよい。
 管理部220は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、不揮発性メモリなどの記憶媒体によって構成される。
 管理部220は、施設100に関する情報を管理する。例えば、施設100に関する情報は、施設100に設けられる分散電源(太陽電池装置110、蓄電装置120又は燃料電池装置130)の種別、施設100に設けられる分散電源(太陽電池装置110、蓄電装置120又は燃料電池装置130)のスペックなどである。スペックは、太陽電池装置110の定格発電電力、蓄電装置120の定格充電電力、蓄電装置120の定格放電電力、燃料電池装置130の定格出力電力を含んでもよい。スペックは、蓄電装置120の定格容量、最大充放電電力などを含んでもよい。
 制御部230は、少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路(IC)によって構成されてもよく、通信可能に接続された複数の回路(集積回路及び又はディスクリート回路(discrete circuit(s))など)によって構成されてもよい。
 例えば、制御部230は、電力系統12の周波数を維持するための需給調整制御において、需給調整制御に用いる対象分散電源を特定してもよい。制御部230は、需給調整制御に関する分散電源の第1優先度及び需給調整制御以外のエネルギーマネジメント制御に関する分散電源の第2優先度の少なくともいずれか1つに基づいて、対象分散電源として特定される分散電源の優先順位を決定する。分散電源の優先順位の詳細については後述する。
 (周波数の変動調整)
 以下において、実施形態に係る電力系統12の周波数の変動調整について説明する。
 図6に示すように、周波数の変動調整に係る制御は、調整対象の変動周期毎に異なる。具体的には、周波数の変動調整に係る制御は、調整対象の変動周期が短周期(例えば、数十秒~数分程度)である短周期制御と、調整対象の変動周期が短周期よりも長い中周期(例えば、数分~数十分程度)である中周期制御と、調整対象の変動周期が中周期よりも長い長周期(例えば、数十分~数時間程度)である長周期制御と、を含む。
 ここで、短周期制御は、GF(Governor Free)と称されてもよい。短周期制御は、中周期制御では追従できないような需給変動を解消するための制御である。例えば、このような需給変動は、短周期制御で動作する調整電源の動作停止などが考えられる。
 中周期制御は、LFC(Load Frequency Control)と称されてもよく、AFC(Automatic Frequency Control)と称されてもよい。中周期制御は、需給予測が困難である需給変動を解消するための制御である。
 長周期制御は、DPC(Dispatching Power Control)と称されてもよく、EDC(Economic Load Dispatching Control)と称されてもよい。長周期制御は、需給予測に基づいた需給変動を解消するための制御である。
 特に限定されるものではないが、蓄電装置120が電力系統12の周波数に基づいて自律的に充放電を制御する需給調整制御については、上述した短周期制御(例えば、GF)に適用されてもよい。
 (需給調整制御及びエネルギーマネジメント制御)
 上述した背景下において、需給調整制御及びエネルギーマネジメント制御の双方を考慮するケースについて考える。以下においては、需給調整制御及びエネルギーマネジメント制御に用いられる分散電源が蓄電装置120であるケースについて主として説明する。従って、対象分散電源については、対象蓄電装置120と称されてもよい。
 このようなケースにおいて、需給調整制御の1つである第1制御(例えば、GF)への参加を希望する蓄電装置120が第1制御を一律に実行すると想定すると、以下に示す課題が存在する。
 第1に、蓄電装置120は、第1制御に対応するために、供出可能量を常に確保しておく必要がある。従って、実際には、第1制御が必要とされない期間においても供出可能量を確保する必要があり、エネルギーマネジメント制御においては、蓄電装置120の定格電力から供出可能電力を除いた残余電力を用いることしかできない。例えば、第1制御が適用され得る対象期間の99%以上において周波数の変動が±0.2Hz以内に収まっている実情があり、調定率が5%であるケースを想定すると、供出可能量の約8%しか第1制御に用いられていない。すなわち、供出可能量をエネルギーマネジメント制御で用いる余地があるにもかかわらず、供出可能量が常に確保されるため、蓄電装置120を有効に利用することができない。
 第2に、電力管理サーバ200が蓄電装置120を動的に制御することによって、第1制御及びエネルギーマネジメント制御を効率的に実行する手法が考えられるが、第1制御においては、供出可能量の0.3%の粒度で蓄電装置120の充放電電力を計測することが求められるため、蓄電装置120の充放電電力を0.3%の粒度で電力管理サーバ200が取得する負荷が極めて大きい。従って、対象蓄電装置120については予め選択しておき、第1制御の動作そのものについては対象蓄電装置120の自律的な動作に任せた方がよい。
 実施形態では、上述した課題を解決するために、電力管理サーバ200は、2以上の施設100の各々に設置される蓄電装置120の中から、第1制御に用いる対象蓄電装置120を予め特定する。
 (分散電源の優先順位)
 以下において、実施形態に係る蓄電装置120の優先順位について説明する。対象蓄電装置120は、電力管理サーバ200によって特定されるため、電力管理サーバ200の制御部230の動作について主として説明する。
 第1に、制御部230は、上述した第1挙動情報に基づいて蓄電装置120の第1優先度を特定してもよい。
 第1優先度は、第1制御への寄与を積極的に希望するか否かを示す要素によって定義されてもよい。例えば、第1制御への寄与を積極的に希望する蓄電装置120の第1優先度は、第1制御への寄与を積極的に希望しない蓄電装置120の第1優先度よりも高くてもよい(以下、判断基準1-A)。
 第2に、制御部230は、上述した第2挙動情報に基づいて蓄電装置120の第2優先度を特定してもよい。
 第2優先度は、第1制御について蓄電装置120が供出可能な供出可能量(すなわち、充放電可能量)を確保しながらエネルギーマネジメント制御を実行するか否かを示す要素によって定義されてもよい。第1制御について供出可能量を確保しながらエネルギーマネジメント制御を実行する蓄電装置120の第2優先度は、第1制御について供出可能量を確保せずにエネルギーマネジメント制御を実行する蓄電装置120の第2優先度よりも高くてもよい(以下、判断基準2-A)。
 第2優先度は、施設100の需要電力の計画値によって定められた通りにエネルギーマネジメント制御を実行するか否かを示す要素によって定義されてもよい。施設100の需要電力の計画値によって定められた通りにエネルギーマネジメント制御を実行する蓄電装置120の第2優先度は、施設100の需要電力の計画値によって定められた通りにエネルギーマネジメント制御を実行しない蓄電装置120の第2優先度よりも高くてもよい(以下、判断基準2-B)。
 第2優先度は、施設100の需要電力の計画値に対する誤差を縮小するようにエネルギーマネジメント制御を実行するか否かを示す要素によって定義されてもよい。施設100の需要電力の計画値に対する誤差を縮小するようにエネルギーマネジメント制御を実行しない蓄電装置120の第2優先度は、施設100の需要電力の計画値に対する誤差を縮小するようにエネルギーマネジメント制御を実行する蓄電装置120の第2優先度よりも高くてもよい(以下、判断基準2-C)。
 さらに、第2優先度は、上述した判断基準2A~2Cの組合せによって定義されてもよい。例えば、施設100の需要電力の計画値によって定められた通りにエネルギーマネジメント制御を実行する蓄電装置120の第2優先度は、第1制御について供出可能量を確保しながらエネルギーマネジメント制御を実行する蓄電装置120の第2優先度よりも高くてもよい(以下、判断基準2-D)。第1制御について供出可能量を確保しながらエネルギーマネジメント制御を実行する蓄電装置120の第2優先度は、施設100の需要電力の計画値に対する誤差を縮小するようにエネルギーマネジメント制御を実行する蓄電装置120の第2優先度よりも高くてもよい(以下、判断基準2-E)。
 ここで、第1優先度及び第2優先度は、第1制御に用いる対象蓄電装置120として特定される蓄電装置120の優先順位を決定するための優先度である。従って、第2優先度は、エネルギーマネジメント制御に用いる蓄電装置120優先度ではなく、第1制御に用いる蓄電装置120の優先度であることに留意すべきである。エネルギーマネジメント制御に用いる蓄電装置120優先度は、第1制御に用いる蓄電装置120(すなわち、第2優先度)とは逆順の優先度であると考えてもよい。
 第3に、制御部230は、第1優先度及び第2優先度の少なくともいずれか1つに基づいて蓄電装置120の優先順位を決定する。すなわち、制御部230は、判断基準1-A、判断基準2A~判断基準2Eの中から選択された1以上の判断基準に基づいて蓄電装置120の優先順位を決定する。
 ここで、制御部230は、第1制御への参加を希望する蓄電装置120の中から対象蓄電装置120を特定してもよい。制御部230は、第1制御が要求される電力系統12の周波数の変動範囲毎に対象蓄電装置120を特定してもよい。変動範囲毎の対象蓄電装置120は、蓄電装置120の優先順位(すなわち、第1優先度及び第2優先度の少なくともいずれか1つ)に基づいて特定されてもよい。
 例えば、図7に示すように、電力管理サーバ200で管理される蓄電装置120の供出可能量(全体)が±1000kWであり、電力系統12の周波数が50Hzであり、調定率が5%であるケースについて例示する。このようなケースにおいては、周波数の変動が2.5Hzである場合に、電力管理サーバ200で管理される蓄電装置120が1000kWの電力を放電することが求められる。特に限定されるものではないが、所定範囲(-0.01~+0.01Hz)については不感帯であってもよい。
 ここでは、制御部230は、-0.2Hz以下及び-0.2~1.25Hzの変動範囲で用いる対象蓄電装置120として蓄電装置#Aを特定し、-0.2Hz以下及び1.25~2.0Hzの変動範囲で用いる対象蓄電装置120として蓄電装置#Bを特定し、-0.2Hz以下及び2.0~2.5Hzの変動範囲で用いる対象蓄電装置120として蓄電装置#Cを特定する。第1制御で用いる優先度としては、蓄電装置#Aの優先度は、蓄電装置#Bの優先度よりも高く、蓄電装置#Bの優先度は、蓄電装置#Cの優先度よりも高い。蓄電装置#A~蓄電装置#Cの各々は、少なくとも1つの対象蓄電装置120を含んでいればよい。蓄電装置#A~蓄電装置#Cは、グループ#A~グループ#Cであると考えてもよい。
 このような前提下において、制御部230は、第1優先度及び第2優先度に基づいて、グループ#A~グループ#Cの各々に属する対象蓄電装置120を特定する。例えば、制御部230は、グループ#Aに属する対象蓄電装置120として、第1制御への寄与を積極的に希望し、かつ、施設100の需要電力の計画値によって定められた通りにエネルギーマネジメント制御を実行する蓄電装置120を特定してもよい。制御部230は、グループ#Bに属する対象蓄電装置120として、第1制御への寄与を積極的に希望し、かつ、第1制御について供出可能量を確保しながらエネルギーマネジメント制御を実行する蓄電装置120を特定してもよい。制御部230は、グループ#Cに属する対象蓄電装置120として、第1制御への寄与を積極的に希望せず、かつ、施設100の需要電力の計画値に対する誤差を縮小するようにエネルギーマネジメント制御を実行する蓄電装置120を特定してもよい。
 例えば、グループ#Aに属する対象蓄電装置120の供出可能量が±500kWであるケースにおいては、図8に示すように、グループ#Aに属する対象蓄電装置120は、-0.2以下及び-0.2~1.25Hzの変動範囲において第1制御を実行する。このようなケースにおいて、グループ#Aに属する対象蓄電装置120に適用する調定率(+側)を5%から2.5%に変更する必要があることに留意すべきである。
 例えば、グループ#Bに属する対象蓄電装置120の供出可能量が±300kWであるケースにおいては、図9に示すように、グループ#Bに属する対象蓄電装置120は、-0.2以下及び1.25~2.0Hzの変動範囲において第1制御を実行する。このようなケースにおいて、グループ#Bに属する対象蓄電装置120に適用する調定率(+側)を5%から4%に変更するとともに、0~1.25Hzを不感帯として設定する必要があることに留意すべきである。
 例えば、グループ#Cに属する対象蓄電装置120の供出可能量が±200kWであるケースにおいては、図10に示すように、グループ#Cに属する対象蓄電装置120は、-0.2以下及び2.0~2.5の変動範囲において第1制御を実行する。このようなケースにおいて、グループ#Cに属する対象蓄電装置120に適用する調定率(+側)を5%のまま変更せずに、0~2.0Hzを不感帯として設定する必要があることに留意すべきである。
 図8~図10に示す例では、-0.2~0Hzの変動範囲においては、グループ#Aに属する対象蓄電装置120のみが第1制御を実行し、グループ#B及びグループ#Cに属する対象蓄電装置120のみが第1制御を実行しなくてもよい。
 ここで、-0.2~0Hzの変動範囲に着目して、グループ#A~グループ#Cに属する対象蓄電装置120の挙動について説明する。ここで、基準値は、供出可能量の算定に用いられる蓄電装置120の充放電量であり、実績値は、第1制御又はエネルギーマネジメント制御の結果として得られる蓄電装置120の充放電量である。
 図11に示すように、グループ#Aに属する対象蓄電装置120は、基準値をベースとして第1制御を実行するため、実績値は、電力系統12の周波数を維持するために基準値をベースにして変動してもよい。一方で、グループ#B及びグループ#Cに属する対象蓄電装置120は、エネルギーマネジメント制御を実行する余地があり、実績値は、エネルギーマネジメント制御によって基準値から乖離してもよい。すなわち、グループ#B及びグループ#Cに属する対象蓄電装置120をエネルギーマネジメント制御に有効に利用することができる。なお、図11においては、時刻t以前において周波数偏差が不感帯(例えば、-0.1~1.0Hz)に収まっており、時刻t以降において周波数偏差が-0.2Hzを下回るケースについて例示する。
 ここで、エネルギーマネジメント制御で要求される充電及び放電の切り替え頻度は、第1制御で要求される充電及び放電の切り替え頻度よりも低くてもよい。このような構成では、グループ#Aに属する対象蓄電装置120の劣化は避けられないが、グループ#B及びグループ#Cに属する対象蓄電装置120の劣化を抑制することができる。
 (負担率)
 以下において、実施形態に係る負担率について説明する。上述したように、需給調整制御の1つである第1制御(例えば、GF)において、電力系統12の周波数偏差に対する蓄電装置120の電力(放電電力又は充電電力)がグループ毎に異なる。このような制御を実現するために、電力系統12の周波数偏差に対する蓄電装置120の電力(放電電力又は充電電力)をグループ毎に定義するために、グループ毎の負担率が導入されてもよい。負担率は、調定率をグループ毎の値に変換するための値である。負担率は、負担率を定義するグループ毎の負担関数と読み替えられてもよい。具体的には、図12を参照しながら制御にいて説明する。
 第1に、図12の左側に示すように、電力管理サーバ200は、2以上の施設100(蓄電装置120)に共通する調定率をゲートウェイ装置160に送信する。各ゲートウェイ装置160は、電力管理サーバ200から受信する調定率を指定する情報要素を含むコマンドを蓄電装置120に送信する。調定率は、電力系統12の周波数偏差に対する制御指令の関数(制御関数)によって表されてもよい。
 第2に、図12の中央に示すように、ゲートウェイ装置160は、施設100(蓄電装置120)に個別に定められた負担関数を指定する情報要素を含むコマンドを蓄電装置120に送信する。制御指令は、電力管理サーバ200からゲートウェイ装置160に送信される指令であってもよい。出力指令は、蓄電装置120から実際に出力(放電)される電力及び蓄電装置120に実際に入力(放電)される電力の少なくともいずれか1つであると考えてもよい。
 ここで、負担関数は、電力管理サーバ200から受信されてもよく、ゲートウェイ装置160に予め設定されてもよい。負担関数は、制御指令(x軸)と出力指令(y軸)との関数によって表されてもよい。負担関数は、x軸及びy軸によって定義される座標空間において少なくとも2点の座標を指定する情報要素によって指定されてもよい。例えば、図12に示すように、グループ#Aの負担関数のように、(x1, y1)及び(x5, y5)の2座標によって負担関数が指定されてもよい。グループ#B, グループ#Cの負担関数のように、(x1, y1)、(x2, y2)、(x4, y4)及び(x5, y5)の4座標によって負担関数が指定されてもよい。
 結果として、図12の右側(制御イメージ)に示すように、蓄電装置120は、上述した図8~図10に示す制御を負担関数によって実現することができる。
 ここでは、第1制御(例えば、GF)に負担関数を適用するケースについて説明したが、負担関数は、第2制御(例えば、LFC)に適用されてもよい。第2制御に適用される負担関数は、第1制御に適用される負担関数と共通であってもよく、第1制御に適用される負担関数と別に設定されてもよい。例えば、第2制御では、蓄電装置120の制御で用いる目標電力として、制御指令に含まれる目標電力に負担関数が反映された電力が用いられてもよい。
 (通信方法)
 以下において、実施形態に係る通信方法について説明する。
 第1に、エネルギーマネジメント制御について説明する。
 図13に示すように、ステップS10において、電力管理サーバ200は、エネルギーマネジメント制御に関する制御指令をゲートウェイ装置160に送信する。制御指令は、エネルギーマネジメント制御で用いる目標電力を指定する情報要素を含んでもよい。
 ステップS11Aにおいて、ゲートウェイ装置160は、エネルギーマネジメント制御で参照される基準電力の計測方法の種類を指定する情報要素を含む第1コマンド(SETコマンド)を蓄電装置120に送信する。ゲートウェイ装置160は、エネルギーマネジメント制御で用いる目標電力を指定する情報要素を含む第2コマンド(SETコマンド)を蓄電装置120に送信する。上述したように、第1コマンド及び第2コマンドは1つの第3コマンドに集約されてもよい。エネルギーマネジメント制御で用いる目標電力は、ACエネマネ充放電目標値と称されてもよい。
 ステップS11Bにおいて、ゲートウェイ装置160は、SETコマンドに対する応答コマンド(SET応答)を蓄電装置120から受信する。
 ステップS11A及びステップS11Bの処理によって、基準電力の計測方法及び目標電力が蓄電装置120に設定される。
 ステップS12において、蓄電装置120は、エネルギーマネジメント制御を実行する。具体的には、蓄電装置120は、ステップS11で指定された基準電力の計測方法に従って電力を計測するとともに、計測された電力を目標電力に近づけるように、蓄電装置120(BT121)の放電電力及び充電電力の少なくともいずれか1つを制御する。
 ステップS13Aにおいて、ゲートウェイ装置160は、エネルギーマネジメント制御で参照される基準電力の計測方法の種類を指定する情報要素を含む第1コマンド(GETコマンド)を蓄電装置120に送信する。ゲートウェイ装置160は、エネルギーマネジメント制御で用いる目標電力を指定する情報要素を含む第2コマンド(GETコマンド)を蓄電装置120に送信する。上述したように、第1コマンド及び第2コマンドは1つの第3コマンドに集約されてもよい。
 ステップS13Bにおいて、ゲートウェイ装置160は、GETコマンドに対する応答コマンド(GET応答)を蓄電装置120から受信する。GET応答は、蓄電装置120に設定されている基準電力の計測方法の種類を指定する情報要素を含む。GET応答は、蓄電装置120に設定されている目標電力を指定する情報要素を含む。
 なお、ゲートウェイ装置160が基準電力の計測方法の種類及び目標電力を確認する必要がない場合には、ステップS13A及びステップS13Bの処理は省略されてもよい。
 第2に、需給調整制御の1つである第2制御(例えば、LFC)について説明する。
 図13に示すように、ステップS20において、電力管理サーバ200は、第2制御に関する制御指令をゲートウェイ装置160に送信する。制御指令は、第2制御で用いる目標電力を指定する情報要素を含んでもよい。
 ステップS21Aにおいて、ゲートウェイ装置160は、第2制御で参照される基準電力の計測方法の種類を指定する情報要素を含む第1コマンド(SETコマンド)を蓄電装置120に送信する。ゲートウェイ装置160は、第2制御で用いる目標電力を指定する情報要素を含む第2コマンド(SETコマンド)を蓄電装置120に送信する。上述したように、第1コマンド及び第2コマンドは1つの第3コマンドに集約されてもよい。第2制御で用いる目標電力は、AC充放電電力指令値と称されてもよい。
 ステップS21Bにおいて、ゲートウェイ装置160は、SETコマンドに対する応答コマンド(SET応答)を蓄電装置120から受信する。
 ステップS21A及びステップS21Bの処理によって、基準電力の計測方法及び目標電力が蓄電装置120に設定される。
 ステップS22において、蓄電装置120は、第2制御を実行する。具体的には、蓄電装置120は、ステップS21で指定された基準電力の計測方法に従って電力を計測するとともに、計測された電力を目標電力に近づけるように、蓄電装置120(BT121)の放電電力及び充電電力の少なくともいずれか1つを制御する。
 ステップS23Aにおいて、ゲートウェイ装置160は、第2制御で参照される基準電力の計測方法の種類を指定する情報要素を含む第1コマンド(GETコマンド)を蓄電装置120に送信する。ゲートウェイ装置160は、第2制御で用いる目標電力を指定する情報要素を含む第2コマンド(GETコマンド)を蓄電装置120に送信する。上述したように、第1コマンド及び第2コマンドは1つの第3コマンドに集約されてもよい。
 ステップS23Bにおいて、ゲートウェイ装置160は、GETコマンドに対する応答コマンド(GET応答)を蓄電装置120から受信する。GET応答は、蓄電装置120に設定されている基準電力の計測方法の種類を指定する情報要素を含む。GET応答は、蓄電装置120に設定されている目標電力を指定する情報要素を含む。
 なお、ゲートウェイ装置160が基準電力の計測方法の種類及び目標電力を確認する必要がない場合には、ステップS23A及びステップS23Bの処理は省略されてもよい。
 ここで、需給調整制御で参照される基準電力の計測方法は、エネルギーマネジメント制御で参照される基準電力の計測方法と異なってもよい。
 (作用及び効果)
 実施形態では、ゲートウェイ装置160は、蓄電装置120の制御で参照される基準電力の計測方法の種類を指定する情報要素を含む第1コマンド(又は、第3コマンド)を蓄電装置120に送信する。このような構成によれば、受電点計測及び機器個別計測などのように2以上の基準電力の計測方法が想定される場合であっても、蓄電装置120を用いた需給調整制御を適切に実行することができる。
 例えば、需給調整制御で機器個別計測を適用するとともに、需給調整制御が行われる期間以外のエネルギーマネジメント制御で受電点計測を適用するといった運用を行うことによって、需給調整制御を適切に実行しつつ、エネルギーマネジメント制御を適切に実行することができる。言い換えると、需給調整制御とエネルギーマネジメント制御との間で基準電力の計測方法を使い分けることによって、需給調整制御及びエネルギーマネジメント制御の双方を適切に実行することができる。
 特に限定されるものではないが、需給調整制御が行われる期間においては、エネルギーマネジメント制御においても、需給調整制御と同様に機器個別計測が適用されてもよい。
 [変更例1]
 以下において、実施形態の変更例1について説明する。以下においては、上述した実施形態に対する相違点について主として説明する。
 変更例1では、ゲートウェイ装置160は、電力系統12の周波数偏差の閾値を指定する情報要素を含むコマンド(第4コマンドと称してもよい)の通信を蓄電装置120に送信する。需給調整制御の1つである第1制御(例えば、GF)は、電力系統12の周波数偏差が閾値以下である場合に、蓄電装置120の出力(放電電力)を特定電力まで増大する制御を含む。特定電力は、蓄電装置120の最大放電電力であってもよく、予め定められた電力であってもよい。
 ここで、電力系統12の周波数偏差が閾値以下であるケースとは、電力系統12で異常が生じているケースであると考えてもよい。従って、閾値は、異常判定閾値と称されてもよい。異常判定閾値の単位はHzで表されてもよい。例えば、図8~図10を例に挙げると、異常判定閾値は-0.2Hzである。
 ここで、異常判定閾値は、ヒステリシスを有する値であってもよい。例えば、異常判定閾値は、電力系統12の周波数偏差が小さい方向に遷移するケースで参照される第1閾と、電力系統12の周波数偏差が大きい方向に遷移するケースで参照される第2閾と、を含んでもよい。第2閾値は、第1閾値よりも大きい。すなわち、蓄電装置120は、電力系統12の周波数偏差が第1閾値を下回った場合に、蓄電装置120の放電電力を特定電力まで増大する。蓄電装置120は、電力系統12の周波数偏差が第2閾値を上回った場合に、蓄電装置120の放電電力を特定電力まで増大する前の電力に戻す。
 電力系統12の周波数偏差が異常判定閾値の近傍で変化するケースであっても、異常判定閾値がヒステリシスを有する値であることによって、全ての蓄電装置120の放電電力が頻繁に増減する事態を抑制することができる。
 電力系統12の周波数偏差が異常判定閾値(第1閾値)以下である場合には、上述した負担関数が適用されなくてもよい。
 [変更例2]
 以下において、実施形態の変更例2について説明する。以下においては、上述した実施形態に対する相違点について主として説明する。
 実施形態では、ゲートウェイ装置160は、2以上の施設100(蓄電装置120)に共通する制御関数(調定率)及び施設100(蓄電装置120)に個別に定められた負担関数を指定する情報要素を含むコマンド(第5コマンドと称してもよい)を蓄電装置120に送信する。すなわち、蓄電装置120の電力(放電電力又は充電電力)は、制御関数及び負担関数によって制御される。
 変更例2では、ゲートウェイ装置160は、制御関数に負担関数が反映された関数(以下、個別関数)を指定する情報要素を蓄電装置120に送信する。個別関数は、周波数偏差及び出力の関係を表す関数であってもよい。すなわち、個別関数は、図12の右側に示す制御イメージを表す関数であってもよい。
 このような構成によれば、蓄電装置120の演算負荷が軽減され、ゲートウェイ装置160と蓄電装置120との間の通信量も抑制される。
 [その他の実施形態]
 本開示は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
 上述した開示では、電力系統12の周波数を維持するために用いる分散電源(需給調整制御に用いる分散電源)が蓄電装置120であるケースについて例示した。しかしながら、上述した開示は、これに限定されるものではない。需給調整制御に用いる分散電源は、燃料電池装置130などのように、出力電力を調整可能な分散電源であればよい。
 上述した開示では特に触れていないが、電力系統12の周波数を維持するために用いる分散電源(需給調整制御に用いる分散電源)が蓄電装置120である場合には、蓄電装置120の電力又は出力は、放電又は充電と適宜読み替えられてもよい。すなわち、蓄電装置120のマイナス電力又はマイナス出力が充電であると考えてもよい。
 上述した開示では、第1制御が蓄電装置120によって自律的に実行されるケースについて例示した。しかしながら、上述した開示は、これに限定されるものではない。第1制御は、施設100内において自律的に実行されればよく、ゲートウェイ装置160の制御下において自律的に実行されてもよい。
 上述した開示では、ゲートウェイ装置160が施設100に設けられるケースについて例示した。しかしながら、上述した開示はこれに限定されるものではない。ゲートウェイ装置160は、ネットワーク11上に設けられるサーバなどによって実現されるクラウドサービスによって提供されてもよい。
 上述した開示では特に触れていないが、エネルギーマネジメント制御において第1方法(受電点計測)が適用される場合には、施設100の需要電力の目標電力をゼロとすることによって、蓄電装置120による負荷追従制御を実現することができる。
 上述した開示では特に触れていないが、需給調整制御において第2方法(機器個別計測)が適用される場合には、負荷機器140の消費電力の増減に影響を受けることなく、電力系統12の周波数の維持への貢献度を容易に特定することができる。
 上述した開示は、以下に示す課題及び効果を有していてもよい。
 一般的に、分散電源の制御で参照される基準電力の計測方法としては、電力系統から施設への潮流電力又は施設から電力系統への逆潮流電力を計測する方法(以下、受電点計測)、分散電源の放電電力又は分散電源の充電電力を計測する方法(以下、機器個別計測)などが考えられる。
 しかしながら、現在の需給調整市場では、受電点計測については認められているが、機器個別計測については認められていない。
 発明者等は、鋭意検討の結果、機器個別計測についても認められるケースを想定した場合に、分散電源を用いた需給調整制御を適切に実行する仕組みについて検討することが必要であることを見出した。
 上述した開示によれば、2以上の基準電力の計測方法が想定される場合に、分散電源を用いた需給調整制御を適切に実行することを可能とする通信装置、分散電源及び通信方法を提供することができる。
 を目的とする。
 [付記]
 第1の特徴は、電力系統に接続される施設に設置される分散電源であって、前記電力系統の周波数を維持するための需給調整制御で用いる分散電源を管理する電力管理サーバと通信を実行する第1通信部と、前記分散電源の制御で参照される基準電力の計測方法の種類を指定する情報要素を含むコマンドの通信を前記分散電源と実行する第2通信部と、を備える、通信装置である。
 第2の特徴は、第1の特徴において、前記分散電源の制御は、前記施設の需要電力の管理に関するエネルギーマネジメント制御を含む、通信装置である。
 第3の特徴は、第2の特徴において、前記需給調整制御で参照される前記基準電力の計測方法は、前記エネルギーマネジメント制御で参照される前記基準電力の計測方法と異なる、通信装置である。
 第4の特徴は、第1の特徴乃至第3の特徴のいずれか1つにおいて、前記計測方法は、前記電力系統から前記施設に供給される電力及び前記施設から前記電力系統に供給される電力の少なくともいずれかの電力を計測する第1方法と、前記分散電源から出力される電力及び前記分散電源に入力される電力の少なくともいずれかの電力を計測する第2方法と、を含む、通信装置である。
 第5の特徴は、第1の特徴乃至第4の特徴のいずれか1つにおいて、前記需給調整制御は、前記施設内において前記分散電源の電力を制御する第1制御と、前記施設外から前記分散電源の電力を制御する第2制御と、を含む、通信装置である。
 第6の特徴は、第5の特徴において、前記第2通信部は、前記電力系統の周波数偏差の閾値を指定する情報要素を含むコマンドの通信を前記分散電源と実行し、前記第1制御は、前記電力系統の周波数偏差が前記閾値以下である場合に、前記分散電源の出力を特定電力まで増大する制御を含む、通信装置である。
 第7の特徴は、第6の特徴において、前記閾値は、ヒステリシスを有する値である、通信装置である。
 第8の特徴は、電力系統に接続される施設に設置される分散電源であって、前記電力系統の周波数を維持するための需給調整制御で用いる分散電源を管理する電力管理サーバと通信を実行する通信装置と、前記分散電源の制御で参照される基準電力の計測方法の種類を指定する情報要素を含むコマンドの通信を実行する通信部を備える、分散電源である。
 第9の特徴は、電力系統に接続される施設に設置される分散電源であって、前記電力系統の周波数を維持するための需給調整制御で用いる分散電源を管理する電力管理サーバと通信を実行するステップAと、前記分散電源の制御で参照される基準電力の計測方法の種類を指定する情報要素を含むコマンドの通信を前記分散電源と実行するステップBと、を備える、通信方法である。
 1…電力管理システム、11…ネットワーク、12…電力系統、100…施設、110…太陽電池装置、120…蓄電装置、121…BT、122…監視部、123…通信部、124…制御部、130…燃料電池装置、140…負荷機器、160…ゲートウェイ装置、190A…計測装置、190B…計測装置、200…電力管理サーバ、210…通信部、220…管理部、230…制御部

Claims (9)

  1.  電力系統に接続される施設に設置される分散電源であって、前記電力系統の周波数を維持するための需給調整制御で用いる分散電源を管理する電力管理サーバと通信を実行する第1通信部と、
     前記分散電源の制御で参照される基準電力の計測方法の種類を指定する情報要素を含むコマンドの通信を前記分散電源と実行する第2通信部と、を備える、通信装置。
  2.  前記分散電源の制御は、前記施設の需要電力の管理に関するエネルギーマネジメント制御を含む、請求項1に記載の通信装置。
  3.  前記需給調整制御で参照される前記基準電力の計測方法は、前記エネルギーマネジメント制御で参照される前記基準電力の計測方法と異なる、請求項2に記載の通信装置。
  4.  前記計測方法は、前記電力系統から前記施設に供給される電力及び前記施設から前記電力系統に供給される電力の少なくともいずれかの電力を計測する第1方法と、前記分散電源から出力される電力及び前記分散電源に入力される電力の少なくともいずれかの電力を計測する第2方法と、を含む、請求項1に記載の通信装置。
  5.  前記需給調整制御は、前記施設内において前記分散電源の電力を制御する第1制御と、前記施設外から前記分散電源の電力を制御する第2制御と、を含む、請求項1に記載の通信装置。
  6.  前記第2通信部は、前記電力系統の周波数偏差の閾値を指定する情報要素を含むコマンドの通信を前記分散電源と実行し、
     前記第1制御は、前記電力系統の周波数偏差が前記閾値以下である場合に、前記分散電源の出力を特定電力まで増大する制御を含む、請求項5に記載の通信装置。
  7.  前記閾値は、ヒステリシスを有する値である、請求項6に記載の通信装置。
  8.  電力系統に接続される施設に設置される分散電源であって、
     前記電力系統の周波数を維持するための需給調整制御で用いる分散電源を管理する電力管理サーバと通信を実行する通信装置と、前記分散電源の制御で参照される基準電力の計測方法の種類を指定する情報要素を含むコマンドの通信を実行する通信部を備える、分散電源。
  9.  電力系統に接続される施設に設置される分散電源であって、前記電力系統の周波数を維持するための需給調整制御で用いる分散電源を管理する電力管理サーバと通信を実行するステップAと、
     前記分散電源の制御で参照される基準電力の計測方法の種類を指定する情報要素を含むコマンドの通信を前記分散電源と実行するステップBと、を備える、通信方法。
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