WO2024042695A1

WO2024042695A1 - 表示装置及び表示装置の製造方法

Info

Publication number: WO2024042695A1
Application number: PCT/JP2022/032147
Authority: WO
Inventors: 健太休場
Original assignee: 三菱電機株式会社
Priority date: 2022-08-26
Filing date: 2022-08-26
Publication date: 2024-02-29

Abstract

収容部材と表側カバー部材との間の位置ずれを容易に解消可能な技術を提供することを目的とする。表示装置は、凹部に収容された表示部の裏面及び側面を覆う収容部材と、表示部の表面と接着され、収容部材の凹部を覆う表側カバー部材と、表側カバー部材の表示部が接着された面に設けられた接着部材と、表側カバー部材と接着部材で接着され、収容部材の凹部内で収容部材を保持する保持部材と、収容部材の貫通穴に遊嵌され、収容部材を保持部材に固定するねじとを備える。

Description

表示装置及び表示装置の製造方法

　本開示は、表示装置及び表示装置の製造方法に関する。

　特許文献１には、表側カバー部材（例えば表示カバー板）に接着された表示部（例えば液晶表示ユニット）を、収容部材（例えばブラケット部品）に収容し、表側カバー部材に収容部材を接着する構成が提案されている。このような構成によれば、表側カバー部材にかかる応力を緩和することによって、応力による表示部の表示ムラを抑制することが可能となる。

特開２０１９－１１９３８２号公報

　特許文献１のように従来技術では、表示部を収容する収容部材は、表側カバー部材と接着剤で固定される。しかしながら、寸法ばらつき、及び、位置合わせ精度のばらつきなどにより、収容部材と表側カバー部材との間の位置ずれが比較的大きい状態で、収容部材と表側カバー部材とが接着されてしまう場合がある。このような場合、位置ずれを解消するためには、接着の剥離などを行わなければならないため、位置ずれの解消が困難であるという問題があった。

　そこで、本開示は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、収容部材と表側カバー部材との間の位置ずれを容易に解消可能な技術を提供することを目的とする。

　本開示に係る表示装置は、表示部と、貫通穴が設けられた凹部を有し、凹部に収容された表示部の裏面及び側面を覆う収容部材と、表示部の表面と接着され、収容部材の凹部を覆い、透光性を有する板状の表側カバー部材と、表側カバー部材の表示部が接着された面に設けられた、弾性を有する接着部材と、ねじ受け部を有し、表側カバー部材と接着部材で接着され、収容部材の凹部内で収容部材を保持する保持部材と、収容部材の貫通穴に遊嵌され、保持部材のねじ受け部に螺合されて収容部材を保持部材に固定するねじとを備える。

　本開示によれば、表側カバー部材と接着部材で接着され、収容部材の凹部内で収容部材を保持する保持部材のねじ受け部に、収容部材の貫通穴に遊嵌されたねじが螺合されて、収容部材を固定する。このような構成によれば、収容部材と表側カバー部材との間の位置ずれを容易に解消することができる。

　本開示の目的、特徴、局面及び利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。

実施の形態１に係る表示装置の構成を示す分解斜視図である。実施の形態１に係る表示装置の構成を示す断面図である。第１関連表示装置の構成を示す断面図である。第２関連表示装置の構成を示す断面図である。実施の形態１に係る表示装置の製造工程を示す断面図である。実施の形態１の変形例に係る表示装置の構成を示す断面図である。実施の形態２に係る表示装置の構成を示す断面図である。実施の形態３に係る表示装置の構成を示す断面図である。

　＜実施の形態１＞
　図１は、本実施の形態１に係る表示装置２０の構成を示す分解斜視図であり、図２は、図１のＡ－Ａ線に対応する表示装置２０の構成を示す断面図である。図１及び図２に示すように、本実施の形態１に係る表示装置２０は、表示部１と、収容部材２と、表側カバー部材３と、接着部材４ａ，４ｂと、接着部材５と、保持部材６と、回路基板７と、基板シールド８と、ねじ９とを備える。

　表示部１は、各種情報を表示する表示ユニットなどの表示モジュールを含む。表示モジュールは、例えば、液晶表示モジュールであってもよいし、有機ＥＬ表示モジュールであってもよい。なお、表示部１は、タッチパネルなどを含んでもよい。以下、図２の表示部１の下面及び上面は、それぞれ表示部１の表面及び裏面であるとし、図２の表示部１の右面と、図２では図示しない表示部１の左面は、表示部１の側面であるものとして説明する。

　収容部材２は、裏側カバー部材２ａと、額縁部材２ｂとを含む。まず、収容部材２全体について説明する。収容部材２は、貫通穴２ｃが設けられた凹部を有する。この凹部には、表示部１が収容されており、収容部材２は、凹部に収容された表示部１の裏面及び側面を覆う。

　次に、裏側カバー部材２ａ及び額縁部材２ｂについて説明する。

　裏側カバー部材２ａは、表示部１の裏面を覆い、第１貫通穴を有する。裏側カバー部材２ａの材質は、例えば金属である。

　額縁部材２ｂは、表示部１の側面と、裏側カバー部材２ａとを覆い、第２貫通穴を有する。額縁部材２ｂの材質は、例えば樹脂である。額縁部材２ｂは、表示装置２０の外形を枠取る部材であり、デザインなどが適宜付加される。裏側カバー部材２ａの第１貫通穴と、額縁部材２ｂの第２貫通穴とは、収容部材２の貫通穴２ｃに含まれる。

　表側カバー部材３は、透光性を有する板状の部材であり、表示部１の表面と接着部材４ａ，４ｂによって接着されている。接着部材４ａは透光性を有し、接着部材４ｂは弾性を有する。表側カバー部材３は、収容部材２の凹部を覆う。これにより、表示装置２０の組立後には、外部からの収容部材２の凹部内への接触が妨げられる。

　接着部材５は、弾性を有する接着部材であり、図２に示すように表側カバー部材３の表示部１が接着された面に設けられている。

　保持部材６は、表側カバー部材３と接着部材５で接着されている。つまり、表示部１及び保持部材６は、表側カバー部材３の同一面に接着されている。保持部材６は、表側カバー部材３と収容部材２との間の距離が概ね維持されるように、収容部材２の凹部内で収容部材２を保持する。また、保持部材６は、例えばねじ山が設けられたねじ受け部６ａを有する。

　なお図１の例では、保持部材６は一つの枠状の部材であるが、これに限ったものではない。例えば、保持部材６は、平面視における収容部材２の複数の辺に一対一で設けられた複数の棒状の部材であってもよいし、ねじ９ごとに設けられた最低限の面積を有する複数の部材であってもよい。また図２の例では、保持部材６は、裏側カバー部材２ａと接して収容部材２を保持しているが、別の実施の形態で説明するように、額縁部材２ｂと接して収容部材２を保持してもよい。

　図１の回路基板７は、表示部１の表示を制御する制御信号を、表示部１に出力する。回路基板７は基板シールド８に取り付けられ、基板シールド８は、額縁部材２ｂの開口を介して裏側カバー部材２ａに取り付けられる。基板シールド８の材質は、例えば金属である。このような構成によれば、回路基板７の一部は、基板シールド８を介して裏側カバー部材２ａと接続されることにより電気的に接地される。

　ねじ９は、収容部材２の貫通穴２ｃに遊嵌されている。本実施の形態１では、ねじ９は、ねじ軸を有する一般的なねじであり、ねじ９のねじ軸が、収容部材２の貫通穴２ｃに遊嵌されている。例えば、ねじ９のねじ軸の中心と、収容部材２の貫通穴２ｃの中心とが揃えられている場合には、ねじ９のねじ軸と、収容部材２の貫通穴２ｃとの間にはスペースが生じる。

　ねじ９は、保持部材６のねじ受け部６ａに螺合されて収容部材２を保持部材６に固定する。本実施の形態１では、ねじ９は、ねじ頭を有する一般的なねじであり、ねじ９のねじ頭と、保持部材６とが、裏側カバー部材２ａ及び額縁部材２ｂを含む収容部材２を挟み込むことにより、収容部材２が保持部材６に固定される。

　図３は、本実施の形態１に係る表示装置２０に関連する第１関連表示装置２１の構成を示す断面図であり、図２と同様の断面図である。図４は、本実施の形態１に係る表示装置２０に関連する第２関連表示装置２２の構成を示す断面図であり、図２と同様の断面図である。

　図３では、裏側カバー部材２ａが、弾性接着部材１６によって表側カバー部材３と接着されており、額縁部材２ｂが裏側カバー部材２ａに固定されている。図４では、額縁部材２ｂが、弾性接着部材１６によって表側カバー部材３と接着されており、裏側カバー部材２ａがねじ１７によって額縁部材２ｂと固定されている。つまり、図３及び図４の構成では、保持部材６を設けずに、収容部材２が弾性接着部材１６によって表側カバー部材３と接着されている。

　ここで、表示装置２０、第１関連表示装置２１及び第２関連表示装置２２などでは、正面から視認された際の品位向上のために、収容部材２及び表側カバー部材３の位置のオフセット量、つまりこれらの間の位置ずれが基準値以内であることが求められる。しかしながら、寸法ばらつき、及び、位置合わせ精度のばらつきなどにより、収容部材２及び表側カバー部材３の間の位置ずれが基準値よりも大きくなることがある。このような場合に、図３及び図４の構成において位置ずれを解消するためには、収容部材２と表側カバー部材３との接着の剥離などを行わなければならないため、一度組み立てると位置ずれの解消が困難であるという問題があった。

　一方、本実施の形態１に係る表示装置２０では、図５に示すように、ねじ９による収容部材２の保持部材６への固定がない状態で、収容部材２及び保持部材６の側部のそれぞれが位置合わせ治具１０で押される。収容部材２及び保持部材６の側部のそれぞれが位置合わせ治具１０で押されると、収容部材２及び保持部材６のそれぞれが移動する。このため、ねじ９による収容部材２の保持部材６への固定がない状態で位置合わせ治具１０を用いて、収容部材２及び表側カバー部材３の面内方向の位置合わせを行うことができる。その位置合わせ後、ねじ９によって収容部材２を保持部材６に固定することができる。

　ねじ９によって収容部材２を保持部材６に固定したときに、何らかの原因によって収容部材２及び表側カバー部材３の間の位置ずれが基準値よりも大きくなる場合もある。そのような場合であっても、ねじ９は、収容部材２の貫通穴２ｃに遊嵌されているため、ねじ９による収容部材２の保持部材６への固定が緩めることにより、位置合わせ治具１０を用いて、収容部材及び表側カバー部材３の面内方向の位置合わせを行うことができる。

　＜実施の形態１のまとめ＞
　以上のような本実施の形態１に係る表示装置２０によれば、表側カバー部材３と接着部材５で接着され、収容部材２の凹部内で収容部材２を保持する保持部材６のねじ受け部６ａに、収容部材２の貫通穴２ｃに遊嵌されたねじ９が螺合されて、収容部材２を固定する。このような構成によれば、収容部材２と表側カバー部材３との間の位置ずれを容易に解消することができる。

　＜実施の形態１の変形例＞
　実施の形態１の構成（図２参照）では、収容部材２は、表側カバー部材３の側部を覆っていなかったが、図６の点線の丸内に示すように、収容部材２は、表側カバー部材３の側部を覆ってもよい。このような構成によれば、正面から視認された際の表示装置２０の品位を向上させることができる。なお、図６の構成の位置合わせを行う場合、図５の位置合わせ治具１０の代わりに、表側カバー部材３の側部と、収容部材２の側部との隙間に挿入可能な凸部が設けられた位置合わせ治具が用いられてもよい。

　＜実施の形態２＞
　図７は、本実施の形態２に係る表示装置２０の構成を示す断面図であり、図２と同様の断面図である。以下、本実施の形態２に係る構成要素のうち、上述の構成要素と同じまたは類似する構成要素については同じまたは類似する参照符号を付し、異なる構成要素について主に説明する。

　本実施の形態２では、裏側カバー部材２ａ及び額縁部材２ｂが、実施の形態１に係る裏側カバー部材２ａ及び額縁部材２ｂと異なっている。具体的には、額縁部材２ｂは、実質的に表示部１の裏面を覆わずに、表示部１の側面を覆う。裏側カバー部材２ａは、表示部１の裏面と、額縁部材２ｂの裏面の一部とを覆う。そして、保持部材６は、額縁部材２ｂと接して収容部材２を保持している。

　このような構成によれば、額縁部材２ｂと表側カバー部材３との間に、裏側カバー部材２ａが存在しないため、裏側カバー部材２ａの影響を受けずに、額縁部材２ｂと表側カバー部材３との間の位置合わせを行うことができる。その結果、正面から視認された際の表示装置２０の品位を向上させることができる。

　＜実施の形態３＞
　図８は、本実施の形態３に係る表示装置２０の構成を示す断面図であり、図２と同様の断面図である。以下、本実施の形態３に係る構成要素のうち、上述の構成要素と同じまたは類似する構成要素については同じまたは類似する参照符号を付し、異なる構成要素について主に説明する。

　本実施の形態３では、裏側カバー部材２ａ及び額縁部材２ｂが、実施の形態１に係る裏側カバー部材２ａ及び額縁部材２ｂと異なっている。具体的には、額縁部材２ｂは、実質的に表示部１の裏面を覆わずに、表示部１の側面を覆い、貫通穴２ｃを有する。裏側カバー部材２ａは、第１貫通穴を有さずに、表示部１の裏面と、額縁部材２ｂの裏面の一部とを覆う。そして、裏側カバー部材２ａは、額縁部材２ｂに係合されて固定されている。なお、本実施の形態３に係る表示装置２０を組み立てる際には、額縁部材２ｂがねじ９によって保持部材６に固定された後に、裏側カバー部材２ａが額縁部材２ｂに固定される。

　このような構成によれば、裏側カバー部材２ａ及び額縁部材２ｂの両方がねじ９によって保持部材６に固定されずに、額縁部材２ｂがねじ９によって保持部材６に固定される。このような構成によれば、額縁部材２ｂと保持部材６との固定強度を高めることができる。

　＜実施の形態１～３の変形例＞
　以上の説明では、収容部材２は、２つの部材（裏側カバー部材２ａ及び額縁部材２ｂ）から構成されたが、これに限ったものではない。例えば、収容部材２は、１つの部材から構成されてもよいし、３つ以上の部材から構成されてもよい。

　なお、各実施の形態及び各変形例を自由に組み合わせたり、各実施の形態及び各変形例を適宜、変形、省略したりすることが可能である。

　上記した説明は、すべての局面において、例示であって、限定的なものではない。例示されていない無数の変形例が、想定され得るものと解される。

　１　表示部、２　収容部材、２ａ　裏側カバー部材、２ｂ　額縁部材、２ｃ　貫通穴、３　表側カバー部材、５　接着部材、６　保持部材、６ａ　ねじ受け部、９　ねじ、１０　位置合わせ治具、２０　表示装置。

Claims

　表示部と、
　貫通穴が設けられた凹部を有し、前記凹部に収容された前記表示部の裏面及び側面を覆う収容部材と、
　前記表示部の表面と接着され、前記収容部材の前記凹部を覆い、透光性を有する板状の表側カバー部材と、
　前記表側カバー部材の前記表示部が接着された面に設けられた、弾性を有する接着部材と、
　ねじ受け部を有し、前記表側カバー部材と前記接着部材で接着され、前記収容部材の前記凹部内で前記収容部材を保持する保持部材と、
　前記収容部材の前記貫通穴に遊嵌され、前記保持部材の前記ねじ受け部に螺合されて前記収容部材を前記保持部材に固定するねじと
を備える、表示装置。
　請求項１に記載の表示装置であって、
　前記収容部材は、前記表側カバー部材の側部を覆う、表示装置。
　請求項１または請求項２に記載の表示装置であって、
　前記収容部材は、
　前記表示部の裏面を覆い、前記貫通穴に含まれる第１貫通穴を有する裏側カバー部材と、
　前記表示部の側面と、前記裏側カバー部材とを覆い、前記貫通穴に含まれる第２貫通穴を有する額縁部材と
を含む、表示装置。
　請求項１または請求項２に記載の表示装置であって、
　前記収容部材は、
　前記表示部の裏面を覆い、前記貫通穴に含まれる第１貫通穴を有する裏側カバー部材と、
　前記表示部の側面を覆い、前記貫通穴に含まれる第２貫通穴を有する額縁部材と
を含む、表示装置。
　請求項１または請求項２に記載の表示装置であって、
　前記収容部材は、
　前記表示部の側面を覆い、前記貫通穴を有する額縁部材と、
　前記表示部の裏面を覆い、前記額縁部材に固定される裏側カバー部材と
を含む、表示装置。
　請求項１から請求項５のうちのいずれか１項に記載の表示装置の製造方法であって、
　前記ねじによる前記収容部材の前記保持部材への固定が緩められた状態、または、前記ねじによる当該固定がない状態で位置合わせ治具を用いて、前記収容部材及び前記表側カバー部材の面内方向の位置合わせを行う、表示装置の製造方法。