WO2024018769A1 - ダイシング方法および記録素子製造方法 - Google Patents

ダイシング方法および記録素子製造方法 Download PDF

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Abstract

第1基板と第2基板とが接合されている接合ウエハのダイシング方法であって、第1基板と第2基板との間には、空間部が形成されており、空間部内には、外部と電気接続するための端子が形成されており、第1基板にテープを貼付する貼付ステップと、第1基板と直交する方向から見た際に、空間部と重なる部分の第1基板にレーザを照射する照射ステップと、第1基板と直交する方向から見た際に、空間部と重なる部分の第2基板にレーザを照射する照射ステップと、テープを拡張することにより、照射ステップにおけるレーザの照射箇所を起点に、ウエハを複数の個片に分割する分割ステップを有するダイシング方法を用いる。

Description

ダイシング方法および記録素子製造方法
 本発明は、ダイシング方法および記録素子製造方法に関する。
 ウエハの製造において、複数の半導体素子を配列したウエハをダイシングして、半導体素子を個片化することがある。ウエハ同士を接合することにより、薄化に対する補強や電気配線の形成ができる。このような接合ウエハでは、ダイシングの際にウエハ下層を露出させて半導体素子を個片化することが必要な場合がある。例えば、ウエハ下層にある外部との電気接用の端子を露出させる場合である。
 特許文献1には、接合ウエハのダイシング方法が提案されている。特許文献1では、下層ウエハと上層ウエハが接合され、下層ウエハと上層ウエハの間に中空部を有する接合ウエハにおいて、下層ウエハ上の中空部に面する位置に端子が設けられている。そして、上層ウエハをブレードで削ることで、接合ウエハから個片化された素子において端子が露出するようにしている。
特開2016-186526号公報
 特許文献1に記載の方法では、ブレードでウエハ上層を削るため、切削紛など廃材が落下し、端子が設けられたウエハ下層が、汚れたり損傷したりする懸念がある。
 本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、接合ウエハをダイシングして半導体素子を個片化する際に、ウエハの汚れや損傷を抑制する技術を提供することにある。
 本発明は、以下の構成を採用する。すなわち、
 第1基板と第2基板とが接合されている接合ウエハのダイシング方法であって、
 前記第1基板と前記第2基板との間には、空間部が形成されており、
 前記空間部内には、外部と電気接続するための端子が形成されており、
 前記第1基板にテープを貼付する貼付ステップと、
 前記第1基板と直交する方向から見た際に、前記空間部と重なる部分の前記第1基板にレーザを照射する照射ステップと、
 前記第1基板と直交する方向から見た際に、前記空間部と重なる部分の前記第2基板にレーザを照射する照射ステップと、
 前記テープを拡張することにより、前記照射ステップにおけるレーザの照射箇所を起点に、前記ウエハを複数の個片に分割する分割ステップと、
を有することを特徴とするダイシング方法である。
 本発明は、また、以下の構成を採用する。すなわち、
 第1基板と第2基板が積層方向において積層されて接合された接合ウエハのダイシング方法であって、
 前記第1基板は、第1の面と、凹部が形成された第2の面と、を有し、
 前記接合ウエハにおいては、前記第1基板の前記第2の面が前記第2基板と対向していることにより、前記第1基板の前記凹部と、前記第2基板と、に囲まれた中空部が形成されており、
 前記ダイシング方法は、
 前記第1基板の前記第1の面にダイシングテープを貼付する貼付ステップと、
 前記接合ウエハに対して前記積層方向にレーザを照射することでダイシングラインに沿って改質領域を形成する照射ステップであって、前記第1基板においては、前記空間部に対応する領域に含まれるような前記ダイシングラインが設定されている、照射ステップと、
 前記ダイシングテープを拡張することにより、前記第1基板の前記空間部に対応する前記領域を前記ダイシングテープに保持したまま、前記接合ウエハを分割して複数の個片を製造する分割ステップと、
を有することを特徴とするダイシング方法である。
 本発明は、また、以下の構成を採用する。すなわち、
 第1基板と第2基板とが接合されている接合ウエハをダイシングして記録素子を製造する記録素子製造方法であって、
 前記第1基板と前記第2基板との間には、空間部が形成されており、
 前記空間部内には、外部と電気接続するための端子が形成されており、
 前記第1基板にテープを貼付する貼付ステップと、
 前記第1基板と直交する方向から見た際に、前記空間部と重なる部分の前記第1基板にレーザを照射する照射ステップと、
 前記第1基板と直交する方向から見た際に、前記空間部と重なる部分の前記第2基板にレーザを照射する照射ステップと、
 前記テープを拡張することにより、前記照射ステップにおけるレーザの照射箇所を起点に、前記ウエハを複数の個片に分割する分割ステップと、
を有することを特徴とする記録素子製造方法である。
 本発明は、また、以下の構成を採用する。すなわち、
 第1基板と第2基板が積層方向において積層されて接合された接合ウエハをダイシングして記録素子を製造する記録素子製造方法であって、
 前記第1基板は、第1の面と、凹部が形成された第2の面と、を有し、
 前記接合ウエハにおいては、前記第1基板の前記第2の面が前記第2基板と対向していることにより、前記第1基板の前記凹部と、前記第2基板と、に囲まれた中空部が形成されており、
 前記第2基板の前記空間部と対向する領域には、外部と電気接続するための端子が設けられており、
 前記ダイシング方法は、
 前記第1基板の前記第1の面にダイシングテープを貼付する貼付ステップと、
 前記接合ウエハに対して前記積層方向にレーザを照射することでダイシングラインに沿って改質領域を形成する照射ステップであって、前記第1基板においては、前記空間部に対応する領域に含まれるような前記ダイシングラインが設定されている、照射ステップと、
 前記ダイシングテープを拡張することにより、前記第1基板の前記空間部に対応する前記領域を前記ダイシングテープに保持したまま前記接合ウエハを分割して、複数の、前記端子が露出した記録素子を製造する、分割ステップと、
を有することを特徴とする記録素子製造方法である。
 本発明によれば、接合ウエハをダイシングして半導体素子を個片化する際に、ウエハの汚れや損傷を抑制する技術を提供することができる。
 本発明のさらなる特徴は、添付の図面を参照した後述される各実施形態の記載により明らかになるであろう。
ウエハを示す模式的な平面図 (a)はウエハ構造を示す模式的な斜視図、(b)は個片化された半導体素子構造を示す模式的な斜視図 実施例1におけるダイシング方法を示すフローチャート (a)~(e)は実施例1におけるウエハ切断過程を示す模式的な断面図 実施例1における空間部切断方法を示す模式的な断面図 (a)、(b)は実施例1におけるエキスパンド工程を示す模式的な断面図 (a)、(b)は実施例1におけるエキスパンド工程を示す別方向の模式的な断面図 (a)~(c)は実施例1における半導体素子ソート工程を示す模式的な断面図 実施例2におけるダイシング方法を示すフローチャート (a)~(c)は実施例2におけるウエハ切断過程を示す模式図 (a)、(b)は実施例2における空間部切断方法を示す模式図 (a)、(b)は本発明を適用したインクジェット記録素子の一例を示す模式図 インクジェット記録素子ユニットの一例を示す模式図 インクジェット記録ヘッド形態の一例を示す模式図
 以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。ただし、実施形態に記載されている構成部品の寸法や材質や形状やそれらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件などにより適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施形態に限定する趣旨ではない。
 本発明は、複数のウエハが積層されて接合された接合ウエハのダイシングにおいて好適である。本発明は、ウエハのダイシング方法として捉えられる。また本発明は、ダイシングにより得られる素子(典型的には、インクジェット記録装置に用いるインクジェット記録素子)を製造する、記録素子製造方法としても捉えられる。一例として、以下の実施形態では、2つのウエハが接合された2層構造の接合ウエハを、複数の個片に分割している。接合ウエハの接合部分の一部には空間部が設けられ、一方のウエハに設けられた端子がその空間部に面している。ただし本発明の適用対象はこれには限定されず、2層よりも多いウエハが接合された接合ウエハや、端子が設けられていないウエハにも適用可能である。また、半導体素子としてインクジェット記録素子が例示されているが、インクジェット方式以外の記録素子に適用してもよいし、記録素子以外の半導体素子にも適用可能である。
 図1は本発明が適用可能なウエハを示す模式的な平面図である。ウエハ10を所定のサイズで切断することで、ウエハ10が複数の個片に個片化される。ここで製造される個片は、半導体素子11である。
 図2(a)は、本発明が適用可能なウエハ構造を示す模式的な斜視図である。図2(b)は、個片化された半導体素子構造を示す模式的な斜視図である。図2(a)に示すように、ウエハ10は第1基板20と第2基板22が接着層21によって接合された構成である。第1基板20の、第2基板22と接合する面側(図5に示す第1基板20の第2の面20d)には、凹部が形成されている。また、第2基板22の、第1基板20と接合する面側(図5に示す第2基板22の第1の面22c)には、外部と電気接続するための端子24が設けられている。第1基板20と第2基板22は、第1基板20の凹部が第2基板22の端子24と重なるように接合されている。これにより、第1基板20と第2基板22の間に、空間部23が形成されている。なお、端子24が空間部23に面するように形成できれば良いので、第2基板22の上面側に溝状の凹部を設け、第1基板20の底面側に端子24を設ける構成でも構わない。
 図5を参照して、各基板の面の呼称を説明する。第1基板20において、ダイシングテープ40が貼られる面を、第1基板の第1の面20cと呼ぶ。第1基板20において、第1の面20cと反対側の面を、第1基板の第2の面20dと呼ぶ。また、第2基板22において、第1基板の第2の面20dと接着層21を介して対向している面を、第2基板の第1の面22cと呼ぶ。第2基板22において、第1の面22cと反対側の面を、第2基板の第2の面22dと呼ぶ。
 図2(a)のような中空構造構成の複数層のウエハ10を、ダイシングライン25~28に沿って切断する。ダイシングライン25~28は、ウエハ10に対して所望のダイシングを行う際の基準として設定されている線である。ダイシングにおいて、基本的には設定されたダイシングラインに沿って分割が行われるが、後述するように、実際の分割位置をダイシングラインとずらす場合もある。その結果、第1基板20のうち空間部23の上にある部分が除去されることにより、ウエハ下層である第2基板22上の端子24が露出され、かつ、半導体素子11に個片化される。
 図2(b)に示すように、半導体素子11はウエハ10から個片化されたものである。本実施例の半導体素子11はインクジェット記録素子である。端子24を外部と電気接続することで素子が駆動し、第1基板20からインクが供給され、第2基板22からインクが吐出される。
 ダイシングの結果、第1基板20の一部(除去予定部分20f)が、第2基板22上の端子24を露出する際に不要となり、廃材60となる。詳細は後述するが、ダイシングの際は、第1基板20側にダイシングテープを貼ることで、この廃材が落下せずにダイシングテープに保持される。そのため、第2基板22及び端子24の汚れや損傷を抑制しつつ、第2基板22及び端子24を露出させて半導体素子11を個片化することができる。また、ステルスダイシングによるドライプロセスのため、切削水によるウエハの汚れを抑制することができる。
 [実施例1]
 実施例1について図3~図8(c)を用いて具体的な手順を説明する。図3は実施例1におけるダイシング方法を示すフローチャートである。図4(a)~(e)は実施例1におけるウエハ切断過程を示す模式的な断面図である。図5は実施例1における空間部切断方法を示す模式的な断面図である。図6(a)、(b)、図7(a)、(b)は、それぞれ別方向から見た、実施例1におけるエキスパンド工程を示す模式的な断面図である。図8(a)~(c)は実施例1における半導体素子ソート工程を示す模式的な断面図である。
 まず、図3の貼付ステップであるステップS100では、図4(a)に示すように、ウエハ10にダイシングテープ40を貼る。貼付する位置は、第1基板20の、第2基板22との接合面とは反対側の面(すなわち、第1基板20の第1の面20c)である。ダイシングテープ40はウエハ外周より大きい一般的なダイシングフレーム(不図示)に貼り固定してからウエハ10に貼ることが好ましい。ダイシングテープ40は、少なくとも、第1基板20と第2基板22の積層方向において、空間部23に対応する部分に貼付する。言い換えると、第2基板22上の端子24を露出させる際に不要になる部分に、ダイシングテープ40が貼付される。なお、本実施例のようにダイシングテープ40をエキスパンド工程に使用する場合、図4(a)に示したように第1基板20の全体にダイシングテープ40を貼ることが好ましい。
 ダイシングテープ40としては、後述するステルスダイシング方式において用いられるレーザが透過しやすいテープが好ましい。また、ダイシング時はウエハ10を保持できる粘着力があることが好ましい。また、半導体素子11ソート時に剥がしやすくするために、粘着力を弱めることができるものが好ましい。粘着力を弱める用法として例えば、UV照射による粘着剤の硬化などが考えられる。
 次に、ステップS101以降でステルスダイシング方式による切断を行うため、ステルスダイシング方式の説明をする。ステルスダイシング方式においては、まず、レーザ光を対物レンズ光学系で集光し、所定のダイシングラインに沿ってウエハに照射し、ウエハ層の中に結晶強度が低い改質領域を形成する。その後、当該改質領域を起点としてエキスパンド工程などによりウエハを切断する。ウエハに対し非接触で切断を行うので、ブレードダイシングと比較して切削紛や切削水によるウエハ汚れや損傷を抑制することができる。
 上記改質領域の形成を詳細に説明する。ウエハの所定の深さで集光されるようにレーザを照射することで、上記所定の深さに改質領域が形成される。ここで、ウエハはレーザの照射方向に対し垂直な面で移動可能になっている。そして、所定速度で移動しながら所定の周期でレーザを照射する照射走査を行うことにより、ウエハの所定の深さに、改質領域が配列された改質領域の層を形成することができる。さらに、焦点距離を異ならせた複数の深さにおいてレーザを照射走査することで、ウエハ内に複数の改質領域の層を形成することができる。なお、改質領域の層の数を多くするほど、照射走査の回数は多くなるものの、エキスパンドにおける効率性や切断の確実性を向上させることができる。改質領域の層の数は、切断対象物の厚みやレーザの強度のほか様々な要因に応じて適切に調整することが好ましい。なお、ウエハを移動させる代わりに、レーザ装置からのレーザ41の射出部を移動させる構成であってもよい。
 図3に戻り、説明を続ける。照射ステップであるステップS101では、第1基板20のダイシングライン25に沿って、空間部23上部の第1基板20の切断を行う。図4(b)に示すように、レーザ41はダイシングテープ40越しに第1基板20の第1の面20c側から照射する。第1基板20と空間部23の界面から、第1基板20とダイシングテープ40の界面までの範囲内で、ダイシングライン25に沿って、照射深さを調整しながら改質領域の層を複数層形成する。
 レーザ41の照射位置に関して、図5を用いて詳細に説明する。好ましくは、レーザ41は、ダイシングライン25よりも内側、すなわち、積層方向において空間部23に対応する領域内に照射される。換言すると、レーザ41は、第1基板20と直交する方向から見た際に、空間部23と重なる部分の第1基板20に照射される。この結果、第1基板20におけるレーザ41の照射位置は、積層方向において空間部23を投影した領域内に含まれることとなる。こうする理由は、レーザ41が空間部23の領域外に照射された場合、空間部23上部の第1基板20の切断ができず、第2基板22上の端子24が露出できないからである。そのため、レーザ41は、レーザ集光部50が、装置上の公差を考慮した上で、空間部23に対応する領域内に確実に入るように照射される。
 したがって本実施例において「ダイシングライン」という用語は、少なくとも第1の基板の切断については、必ずしも実際の分割線とは一致しない場合がある。すなわち実際の分割線は、ダイシングラインよりも空間部23寄りの位置となる場合がある。なお、ダイシングライン25の直上にレーザ41を照射した場合でも空間部23を露出させることは可能である。ただし、照射位置の誤差や、後傾の実施例2で説明するような集光上の問題を考慮すると、本実施例のように空間部23に対向する位置に照射することが好ましい。
 なお、レーザは照射部から所定の照射幅を持って照射されたのち、ウエハの積層方向(図中のz方向)に向かって進行しながら幅を狭めて行き、焦点において集光する。このとき照射位置という用語は、積層方向における焦点の直上を指すことができる。あるいは、照射位置という用語は、第1基板20に照射されたときのレーザの照射領域の重心位置を指してもよい。
 なお、レーザ41をダイシングライン25の直上ではなく空間部23に対応する領域内に照射すると、個片化後の半導体素子11において、第1基板20が空間部23の領域内に出っ張り、段差となる。そこで、レーザ41の照射にあたっては、この段差が製品における許容範囲内に収まるようにする。また、空間部23上部の第1基板20を確実に切断するために、図5に示すように、ダイシングライン25の近傍で照射位置を変えながら複数回レーザ41を照査し改質領域を増やすことも有効である。
 図3に戻り、説明を続ける。ステップS102でウエハ10を次のダイシングラインへ移動する。本実施例においては、ウエハ10を同一平面で90°回転させる。そしてステップS103では、第1基板20のダイシングライン26に沿って第1基板20の切断を行う。図4(c)に示すように、レーザ41はダイシングテープ40越しに第1基板20側から照射される。第1基板20と第2基板22の界面から、第1基板20とダイシングテープ40の界面までの範囲内で、ダイシングライン26に沿って、照射深さを調整しながら改質領域の層を複数層形成する。
 ステップS104でウエハ10を上下左右反転する。そしてステップS105では、第2基板22のダイシングライン27に沿って第2基板22の切断を行う。このとき、図4(d)に示すように、レーザ41は第2基板22の第2の面22d側から照射する。第2基板22内で、ダイシングライン27に沿って、照射深さを調整しながら改質領域の層を複数層形成する。なお、すでにレーザ41の照射が終わった第1基板20には改質領域42が形成されている。このとき、レーザ41は、第1基板20と直交する方向(すなわち第2基板22とも直交する方向)から見た際に、空間部23と重なる部分の第2基板22に照射される。
 ステップS106でウエハ10を次のダイシングラインへ移動する。本実施例においてはウエハを同一平面で90°回転させる。そしてステップS107では、第2基板22のダイシングライン28に沿って第2基板22の切断を行う。図4(e)に示すように、レーザ41は第2基板22側から照射する。第2基板22内で、ダイシングライン28に沿って、照射深さを調整しながら改質領域の層を複数層形成する。
 分割ステップであるステップS108で、エキスパンド(拡張)によるウエハ10の分割、個片化を行う。このとき、図6(a)、図7(a)に示すような状態から、所定の力でダイシングテープ40をエキスパンドすることで、図6(b)、図7(b)に示すように、改質領域42を起点としてウエハ10が分割され半導体素子11に個片化される。同時に、第2基板22の端子24も露出している。一方、第2基板22の端子24を露出する際に不要となる廃材60(第1基板20の除去予定部分20fに相当する)は、ダイシングテープ40に保持され落下しない。そのため、第2基板22及び端子24の汚れや損傷を抑制しつつ、第2基板22及び端子24を露出させて半導体素子11を個片化することができる。
 ステップS109では、個片化された半導体素子11をソートする。図8(a)に示すように、吸着コレット70で半導体素子11を吸着し、同時に吸着の反対面からはニードル71で半導体素子11を突き上げて半導体素子11を一つずつダイシングテープ40より剥がす。剥がす前には、剥がしやすいように粘着力を弱めるのが好ましい。粘着力を弱めるには、ダイシングテープ40にUV照射して粘着剤を硬化させるなどの方法がある。取り出した半導体素子11は所定のトレイにソートする。これにより、図8(c)のような個片化された半導体素子11が得られる。一方、すべての半導体素子11が取り出された後は、図8(b)に示すように、ダイシングテープ40上に残るのは廃材60のみである。ダイシングテープ40と廃材60は廃棄する。
 なお、図3のステップS101、S103、S105、S107の切断順番に制限はなく、ダイシングライン25~28の切断がすべて出来さえすればよい。また、ステップS102、S104、S106のウエハの回転や反転の順序は、切断するダイシングラインの順番に応じて適宜変更すればよい。また、ウエハが3層以上積層されている場合など、上下からレーザ照射する際の上下のレーザ境界は、レーザの減衰影響を考慮しながら適宜対応するのが好ましい。
 以上、本実施例によれば、接合ウエハのダイシング時に、ウエハ下層の汚れや損傷を抑制しつつウエハ下層を露出させて半導体素子を個片化することが可能となる。
 [実施例2]
 実施例2について図9~図11(b)を用いて具体的な手順を説明する。なお、実施例1と同様の部分については説明を簡略化する。図9は実施例2におけるダイシング方法を示すフローチャートである。図10(a)~(c)は実施例2におけるウエハ切断過程を示す模式図である。図11(a)、(b)は実施例2における空間部切断方法を示す模式図である。
 本実施例においても、実施例1と同じくステルスダイシング方式を用いる。実施例1では第1基板20と第2基板22の上下からレーザ41を照射していたが、本実施例では一方向から照射する。実施例1と比較して、接着層21や空間部23を介してレーザ41を照射するため、レーザ減衰により切断能力は低下する可能性がある。一方で、ウエハ10を上下反転させる必要がないため、タクトタイムを短縮できる点で有利である。本実施例の方法は、ステルスダイシング装置の能力、ウエハ10の構成、所望のタクトタイムなどに応じて、実施例1の方法と使い分けるのが好ましい。例えば、レーザ装置の出力が高く、減衰の影響があっても所望の加工ができる場合や、ウエハ10の接着層21に減衰影響が少ない材料を使用している場合に、本実施例は有利である。
 図9のステップS200で、実施例1と同様にダイシングテープ40をウエハ10に貼る。ステップS201で、実施例1と同様に第1基板20のダイシングライン25に沿って、図10(a)に示すように空間部23上部の第1基板20の切断を行う。
 ステップS202で、第1基板20のダイシングライン25および第2基板22のダイシングライン27に沿って、図10(b)に示すように第1基板20および第2基板22の切断を行う。第2基板22の底面から、第1基板20とダイシングテープ40の界面までの範囲内で、ダイシングライン25及び27に沿って、照射深さを調整しながら改質領域の層を複数層形成する。
 なお、図10(b)において第2基板22に改質領域を形成するときのように、レーザ41が接着層21を通過する場合は、接着層21によりレーザが減衰することが考えられる。そのため、レーザ出力を強くするなどの方法で減衰の影響を補正する必要がある。減衰としては、材料自体による吸収や、屈折率の異なる材料が接合している界面でのフレネル反射の影響が想定される。
 レーザ41の照射位置に関して、図11(a)、(b)を用いて詳細に説明する。ここで、ダイシングライン25およびダイシングライン27により画定される直線を考える。この直線は、第1基板20と空間部23の縦方向の境界およびその延長線上に位置する。仮に、図11(a)に示すようにレーザ41をダイシングライン25の直上に照射した場合、レーザ41は、この境界線を境として2つの部分に分けられる。すなわち、集光する過程で空間部23を通過するレーザ第1部分100(紙面で左側)と、集光する過程で第1基板20を通過するレーザ第2部分101(紙面で右側)である。
 このようにレーザ第1部分100とレーザ第2部分101で異なる物質を通過したレーザ41は、正常に集光されず切断能力が低下すると考えられる。よって、レーザ41は、左右で異なる物質を通過して集光しないように照射位置を調整する。すなわち、図11(b)に示すように、レーザ41の照射位置を、レーザ41の左右で異なる物質を通過しないような位置とする。そのためにはレーザの照射位置が、空間部23の上部の領域内に入るようにする。具体的には、第1基板20側からレーザ41を照射した場合、第2基板22下面にレーザ集光部50が来る時が、ウエハ内でのレーザの広がりが最も大きくなるので、この時でもレーザ41が空間部23に収まるようにする。また、実施例1と同じく、空間部23の領域内で切断することで、個片化後に第1基板20の一部が空間部23の領域内に出っ張り、段差が形成される。そこで、この段差が製品における許容範囲内になるような照射位置にする。
 ステップS203でウエハ10を次のダイシングラインへ移動する。本実施例においてはウエハを同一平面で90°回転させる。そして、ステップS204で、第1基板20のダイシングライン26および第2基板22のダイシングライン28に沿って、図10(c)に示すように第1基板20および第2基板22の切断を行う。この場合も、ステップS202と同様に接着層21によるレーザ減衰が起こると考えられる。そのため、接着層21を介して改質領域を形成する際はレーザ出力を強くするなどして、減衰の影響を補正する必要がある。
 ステップS205で、実施例1同様にエキスパンドによるウエハ10の分割、個片化を行う。本実施例においても実施例1と同様に、ダイシングテープ40を用いてダイシングを行うことで、第2基板22及び端子24の汚れや損傷を抑制しつつ、第2基板22及び端子24を露出させて半導体素子11を個片化することができる。
 ステップS206では、実施例1同様に個片化された半導体素子11をソートする。ソート後、ダイシングテープ40上に残るのは廃材60のみであり、ダイシングテープ40と廃材60は廃棄する。
 なお、本実施例においては、レーザ41の照射は第1基板20と第2基板22のどちら側から照射してもよい。すなわち、レーザ41を第1基板20と第2基板22のいずれか一方の側から照射すればよい。しかし、第2基板22側から照射した場合、空間部23上部の第1基板20の切断の際に、図10(a)と異なり、図10(b)同様に空間部23をレーザが通過することによるレーザ減衰の影響を受ける。よって、レーザ減衰の影響を受ける切断箇所をできるだけ少なくするために、本実施例のように第1基板20側からレーザ41を照射するほうが好ましい。
 以上、本実施例によれば、実施例1と同様の効果を奏することに加えて、接着層21や空間部23を介してレーザ41を照射するため、ウエハ10を上下反転させる必要がなくなり、タクトタイムを短縮できるという有利な点がある。
(適用例)
 実施例1から2のダイシング方法は、インクジェット記録ヘッドの製造方法として適用可能である。その適用事例について説明する。図12(a)、(b)は、実施例1から2のダイシング方法で得られるインクジェット記録素子の一例を示す模式図である。図12(a)はインクの供給口側を上面とした模式図であり、図12(b)はインクの吐出口側を上面とした模式図である。図13は図12のインクジェット記録素子と電気配線基板が電気接続されたインクジェット記録素子ユニットの一例を示す模式図である。図14は図13のインクジェット記録素子ユニットをインクジェット記録ヘッド形態とした際の一例を示す模式図である。
 図12(a)、(b)のインクジェット記録素子121は、インク流路基板122、インク吐出エネルギー発生基板123、およびインク吐出基板124が接着層21により接合された3層構造である。実施例1から2の第1基板20がインク流路基板122に該当する。また、第2基板22に相当する部分は2層構造となっており、インク吐出エネルギー発生基板123、インク吐出基板124に該当する。
 インク吐出基板124は、インクを吐出するための複数のインク吐出口126が設けられている。また、インク流路基板122には、複数のインク吐出口126にインクを導くためのインク流路125が形成されている。インク吐出エネルギー発生基板123には、インク吐出口126からインクを吐出させるエネルギーを発生するエネルギー発生素子(不図示)が設けられている。また、エネルギー発生素子に電力を供給するために、外部と電気接続するための電気接続部となる端子24が設けられている。端子24の上部はダイシング前のウエハ10形態では空間部23となっていた部分である。このような3層構造の空間部23を持つインクジェット記録素子121が、実施例1から2のダイシング方法で得られる。
 図13のインクジェット記録素子ユニット131は、図12(a)、(b)のインクジェット記録素子121と電気配線基板132を接続したものである。ワイヤボンディングを用いて、インクジェット記録素子121の端子24と、電気配線基板132のリード部133を、1対1で電気接続部材134により電気接続している。電気接続部材134は、例えば、金、銅、アルミニウムおよび銀のいずれか1つの金属、またはこれらの金属のうちの2以上を含む合金を主成分とするものであればよい。また、電気接続方法はワイヤボンディングに限定されず、バンプボンディング、リード端子、NCPや、ACFでもよい。また、電気配線基板132は、インクを吐出するためにエネルギー発生素子へ電力供給や信号のやり取りをする、例えばFPC(Flexible printed circuits)やTAB(Tape Automated Bonding)といったものである。電気接続部は、一般的に封止剤(不図示)によって保護する。
 図14のインクジェット記録ヘッド141は、図13のインクジェット記録素子ユニット131を接合する支持部材142と、インクジェット記録素子ユニット131を保護するフェイスカバー143と、インクを供給する流路部材144で構成されている。インクジェット記録素子ユニット131は2ユニット(131a、131b)が配列され、インク吐出口126が図の上側となっている。インクが流路部材144と支持部材142を介してインクジェット記録素子ユニット131に供給され、電気配線基板132に電気信号を与えることで、インクの吐出が可能となる。
 本発明は例示的な各実施形態を参照して記載されているが、本発明はこれら開示された例示的な各実施形態には限定されないと理解されるべきである。後述の各クレームの範囲は、全ての変形物や同等な構造および機能を包含するように最も広い解釈をなされるべきである。
 本出願は、2022年7月21日に出願された日本国特許出願第2022-116641号、および、2023年6月1日に出願された日本国特許出願2023-091172号の利益を主張するものであり、その開示の全体は参照により本出願に組み込まれる。
 10:ウエハ、11:半導体素子、20:第1基板、21:接着層、22:第2基板、23:中空部、24:端子、25~28:ダイシングライン、40:ダイシングテープ、41:レーザ、42:改質領域

Claims (12)

  1.  第1基板と第2基板とが接合されている接合ウエハのダイシング方法であって、
     前記第1基板と前記第2基板との間には、空間部が形成されており、
     前記空間部内には、外部と電気接続するための端子が形成されており、
     前記第1基板にテープを貼付する貼付ステップと、
     前記第1基板と直交する方向から見た際に、前記空間部と重なる部分の前記第1基板にレーザを照射する照射ステップと、
     前記第1基板と直交する方向から見た際に、前記空間部と重なる部分の前記第2基板にレーザを照射する照射ステップと、
     前記テープを拡張することにより、前記照射ステップにおけるレーザの照射箇所を起点に、前記ウエハを複数の個片に分割する分割ステップと、
    を有することを特徴とするダイシング方法。
  2.  第1基板と第2基板が積層方向において積層されて接合された接合ウエハのダイシング方法であって、
     前記第1基板は、第1の面と、凹部が形成された第2の面と、を有し、
     前記接合ウエハにおいては、前記第1基板の前記第2の面が前記第2基板と対向していることにより、前記第1基板の前記凹部と、前記第2基板と、に囲まれた空間部が形成されており、
     前記ダイシング方法は、
     前記第1基板の前記第1の面にダイシングテープを貼付する貼付ステップと、
     前記接合ウエハに対して前記積層方向にレーザを照射することでダイシングラインに沿って改質領域を形成する照射ステップであって、前記第1基板においては、前記空間部に対応する領域に含まれるような前記ダイシングラインが設定されている、照射ステップと、
     前記ダイシングテープを拡張することにより、前記第1基板の前記空間部に対応する前記領域を前記ダイシングテープに保持したまま、前記接合ウエハを分割して複数の個片を製造する分割ステップと、
    を有することを特徴とするダイシング方法。
  3.  前記分割ステップにより、複数の、前記第2基板の前記空間部に対向する領域が露出した前記個片が製造される
    ことを特徴とする請求項2に記載のダイシング方法。
  4.  前記第2基板の前記空間部と対向する領域には、外部と電気接続するための端子が設けられている
    ことを特徴とする請求項3に記載のダイシング方法。
  5.  前記照射ステップにおいて、前記第1基板に設定されている前記ダイシングラインは、前記分割ステップにおいて形成される前記個片と、前記個片には含まれない除去予定部分と、の境界に沿って設定される
    ことを特徴とする請求項2に記載のダイシング方法。
  6.  前記照射ステップにおいて、前記第1基板に対する前記レーザの照射位置は、前記積層方向において前記空間部を投影した領域内に含まれる
    ことを特徴とする請求項2に記載のダイシング方法。
  7.  前記照射ステップにおいて、前記第1基板に対する前記レーザの照射位置を変えながら複数回の照射を行う
    ことを特徴とする請求項6に記載のダイシング方法。
  8.  前記照射ステップにおいて、前記第1基板に前記改質領域を形成するときには、前記第1基板の側から前記レーザを照射し、前記第2基板に前記改質領域を形成するときには、前記第2基板の側から前記レーザを照射する
    ことを特徴とする請求項2から7のいずれか1項に記載のダイシング方法。
  9.  前記照射ステップにおいて、前記第1基板および前記第2基板のいずれか一方の側から前記レーザを照射する
    ことを特徴とする請求項2から7のいずれか1項に記載のダイシング方法。
  10.  第1基板と第2基板とが接合されている接合ウエハをダイシングして記録素子を製造する記録素子製造方法であって、
     前記第1基板と前記第2基板との間には、空間部が形成されており、
     前記空間部内には、外部と電気接続するための端子が形成されており、
     前記第1基板にテープを貼付する貼付ステップと、
     前記第1基板と直交する方向から見た際に、前記空間部と重なる部分の前記第1基板にレーザを照射する照射ステップと、
     前記第1基板と直交する方向から見た際に、前記空間部と重なる部分の前記第2基板にレーザを照射する照射ステップと、
     前記テープを拡張することにより、前記照射ステップにおけるレーザの照射箇所を起点に、前記ウエハを複数の個片に分割する分割ステップと、
    を有することを特徴とする記録素子製造方法。
  11.  第1基板と第2基板が積層方向において積層されて接合された接合ウエハをダイシングして記録素子を製造する記録素子製造方法であって、
     前記第1基板は、第1の面と、凹部が形成された第2の面と、を有し、
     前記接合ウエハにおいては、前記第1基板の前記第2の面が前記第2基板と対向していることにより、前記第1基板の前記凹部と、前記第2基板と、に囲まれた空間部が形成されており、
     前記第2基板の前記空間部と対向する領域には、外部と電気接続するための端子が設けられており、
     前記記録素子製造方法は、
     前記第1基板の前記第1の面にダイシングテープを貼付する貼付ステップと、
     前記接合ウエハに対して前記積層方向にレーザを照射することでダイシングラインに沿って改質領域を形成する照射ステップであって、前記第1基板においては、前記空間部に対応する領域に含まれるような前記ダイシングラインが設定されている、照射ステップと、
     前記ダイシングテープを拡張することにより、前記第1基板の前記空間部に対応する前記領域を前記ダイシングテープに保持したまま前記接合ウエハを分割して、複数の、前記端子が露出した記録素子を製造する、分割ステップと、
    を有することを特徴とする記録素子製造方法。
  12.  請求項1から7のいずれか1項に記載のダイシング方法により、前記接合ウエハから形成された複数のインクジェット記録素子を搭載している
    ことを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
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