WO2024004262A1 - 基板 - Google Patents

基板 Download PDF

Info

Publication number
WO2024004262A1
WO2024004262A1 PCT/JP2023/005686 JP2023005686W WO2024004262A1 WO 2024004262 A1 WO2024004262 A1 WO 2024004262A1 JP 2023005686 W JP2023005686 W JP 2023005686W WO 2024004262 A1 WO2024004262 A1 WO 2024004262A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
electronic components
wiring
electrode
sealing material
substrate
Prior art date
Application number
PCT/JP2023/005686
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
竜一 久保
Original Assignee
株式会社村田製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社村田製作所 filed Critical 株式会社村田製作所
Publication of WO2024004262A1 publication Critical patent/WO2024004262A1/ja

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/46Manufacturing multilayer circuits

Abstract

第1面11及び第1面11と反対側の第2面12を有し、内部に開口部13が設けられたコア基板10と、開口部13に少なくとも複数設けられ、コア基板10の第2面12に対して直交する方向であって第1面11側に向かう第1方向D1に第1電極21を有すると共に第1方向D1と反対の第2方向D2に第2電極22を有する同種の電子部品20と、開口部13と複数の電子部品20の間と、複数の電子部品20間とに設けられ、第1面11側の第3面31及び第2面12側の第4面32を有する封止材30と、封止材30の第3面31を貫通し、複数の電子部品20の第1電極21に電気的に接続された複数の第1ビア導体40と、複数の電子部品20の第2電極22に電気的に接続された複数の第2ビア導体50と、を備え、第1電極21は、第1面11側に位置する第1端面23を有し、第2面12を水平に配置したときに、第2面12と平行な基準面Pに対する複数の電子部品20の第1電極21の第1端面23の高さH1は、第2面12に対して直交する断面において、互いに異なっている、基板100。

Description

基板
 本発明は、基板に関する。
 特許文献1には、コア部材と、コア部材を貫通する貫通孔と、貫通孔に配置された一つ以上の受動部品と、受動部品の少なくとも一部を覆い、貫通孔の少なくとも一部を満たす封止材と、を備える半導体パッケージが記載されている(例えば図9参照)。
 特許文献2には、コア材を貫通する開口が設けられたコア基板と、開口内に収容された複数の種類の電子部品と、開口内に形成され、複数の種類の電子部品をコア基板に固定する樹脂と、を備えるプリント配線板が記載されている(例えば図1参照)。
特許第6694931号公報 特開2019-207978号公報
 しかしながら、特許文献1に記載された半導体パッケージにおいては、受動部品は、その一対の電極がコア部材と平行な方向に配置されているため、当該受動部品として一般的な一対の電極が長手方向の端部に位置する長手形状のチップ部品を配置すると、実装面積が増加してしまう。すなわち、特許文献1に記載された半導体パッケージは、受動部品の配置密度をより向上するという点で改善の余地がある。
 また、特許文献2に記載されたプリント配線板においては、樹脂を開口内に充填する際に、樹脂を加熱し上面から圧力をかけ開口に押し込むことになる。しかしながら、複数の電子部品の高さが揃っており、ばらつきが無いため、その際に、応力の方向が比較的揃ってしまい、電子部品のエッジ等に応力が集中しやすくなり、電子部品にダメージが入るおそれがある。また、残留応力の方向も揃いやすくなる。その結果、基板の反りや信頼性の低下等を誘発するおそれがある。また、特許文献2に記載されたプリント配線板では、電子部品は、その一対の電極がコア材と直交する方向に配置されているため、当該受動部品として一般的な一対の電極が長手方向の端部に位置する長手形状のチップ部品を配置すると、応力が加わる電極面積が小さくなる。したがって、樹脂を充填する際に当該部品に加わる応力がより大きくなってしまう。
 本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、電子部品を高密度に配置でき、基板の反りを低減可能な信頼性に優れた基板を提供することを目的とする。
 本発明の基板は、第1面及び上記第1面と反対側の第2面を有し、内部に開口部が設けられたコア基板と、上記開口部に少なくとも複数設けられ、上記コア基板の上記第2面に対して直交する方向であって上記第1面側に向かう第1方向に第1電極を有すると共に上記第1方向と反対の第2方向に第2電極を有する同種の電子部品と、上記開口部と上記複数の電子部品の間と、上記複数の電子部品間とに設けられ、上記第1面側の第3面及び上記第2面側の第4面を有する封止材と、上記封止材の上記第3面を貫通し、上記複数の電子部品の上記第1電極に電気的に接続された複数の第1ビア導体と、上記複数の電子部品の上記第2電極に電気的に接続された複数の第2ビア導体と、を備え、上記第1電極は、上記第1面側に位置する第1端面を有し、上記第2面を水平に配置したときに、上記第2面と平行な基準面に対する上記複数の電子部品の上記第1電極の上記第1端面の高さは、上記第2面に対して直交する断面において、互いに異なっている。
 本発明によれば、電子部品を高密度に配置でき、基板の反りを低減可能な信頼性に優れた基板を提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る基板の一例を模式的に示す断面図であり、コア基板の第2面を水平に配置した状態を示す。 図2は、図1に示す基板が備えるコア基板及び電子部品の一例を模式的に示す平面図である。 図3は、同種の電子部品を封止材で封止するときを模式的に示す断面図である。 図4は、図1に示す基板を示す別の断面図であり、複数の第1ビア導体の第1電極に接触する面の最大幅を説明するための図である。 図5は、図1に示す基板の変形例を模式的に示す断面図である。 図6は、図1に示す基板の変形例を模式的に示す断面図である。 図7は、コア基板に電子部品固定用の粘着フィルムを貼り付ける工程の一例を模式的に示す図である。 図8は、電子部品を粘着フィルム上に配置する工程の一例を模式的に示す断面図である。 図9は、電子部品及び半導体チップを粘着フィルム上に配置する工程の一例を模式的に示す断面図である。 図10は、コア基板の開口部に封止材を充填する工程の一例を模式的に示す断面図である。 図11は、ビアを形成する工程の一例を模式的に示す断面図である。 図12は、配線層を形成する工程の一例を模式的に示す断面図である。 図13は、ビルドアップ層を形成する工程の一例を模式的に示す断面図である。
 以下、本発明の基板について説明する。
 しかしながら、本発明は、以下の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において適宜変更して適用することができる。なお、以下において記載する個々の望ましい構成を2つ以上組み合わせたものもまた本発明である。
[基板]
 図1は、本発明の実施形態に係る基板の一例を模式的に示す断面図であり、コア基板の第2面を水平に配置した状態を示す。図2は、図1に示す基板が備えるコア基板及び電子部品の一例を模式的に示す平面図である。なお、図1は、図2に示すX-X線に沿った断面図である。
 図1及び図2に示す基板100は、第1面11及び第1面11と反対側の第2面12を有し、内部に開口部13が設けられたコア基板10と、開口部13に少なくとも複数設けられ、コア基板10の第2面12に対して直交する方向であって第1面11側に向かう第1方向D1に第1電極21を有すると共に第1方向D1と反対の第2方向D2に第2電極22を有する同種の電子部品20と、開口部13と電子部品20の間と、複数の電子部品20間とに設けられ、第1面11側の第3面31及び第2面12側の第4面32を有する封止材30と、封止材30の第3面31を貫通し、複数の電子部品20の第1電極21に電気的に接続された複数の第1ビア導体40と、複数の電子部品20の第2電極22に電気的に接続された複数の第2ビア導体50と、コア基板10の第1面11及び封止材30の第3面31上に設けられた第1ビルドアップ層(再配線層)60と、コア基板10の第2面12及び封止材30の第4面32上に設けられた第2ビルドアップ層(再配線層)70と、を備えている。
 コア基板10としては、樹脂基板、ガラス基板、セラミック基板等を用いることができる。コア基板10は、その表面又は内部に導体配線が設けられているプリント配線板であってもよい。コア基板10として好ましくは、エポキシ樹脂等の樹脂とガラスクロス等の補強材とから形成された絶縁性の支持基板(コア材)を使用することができる。支持基板には、シリカ粒子、アルミナ粒子等の無機粒子が含まれていてもよい。
 コア基板10の第1面11及び第2面12は、互いに平行な面であり、コア基板10の対向する一対の主面を構成している。
 コア基板10の開口部13は、コア基板10を貫通している。コア基板10を平面視したときの開口部13の形状は、特に限定されず、図2に示す矩形の他、円形、楕円形、長円形、n角形(nは5以上の整数)等であってもよい。
 基板100は、複数の電子部品20が埋め込まれた部品埋め込み基板であり、各電子部品20は、コア基板10の第1面11及び第2面12上ではなく、コア基板10の開口部13内に収納されている。
 電子部品20は、図2に示したように開口部13内に二次元的に配置されてもよいし、開口部13内に一次元的に配置されてもよい。前者の場合は、電子部品20は、例えば、マトリクス状に配列されてもよいし(図2)、千鳥状に配列されてもよい。
 電子部品20は、特に限定されず、例えば、コンデンサ(例えば積層セラミックコンデンサ(MLCC))、インダクタ等の受動部品が挙げられる。電子部品20は、直方体状、円柱状等の長手形状を有するチップ部品である。
 また、各電子部品20の寸法は、コア基板10の第2面12と平行な方向よりも第2面12に対して直交する方向(第1方向D1又は第2方向D2)においてより大きい。これにより、電子部品20をより高密度に配置することができる。なお、電子部品20を高密度に配置する観点から、隣接する複数の電子部品20間の間隔は、当該電子部品20の最大幅よりも小さいことが好ましい。
 同種の電子部品20とは、チップ部品のサイズ表記で規格された同一サイズの部品である。サイズ表記は、JIS(Japanese Industrial Standards:日本工業規格)とEIA(Electronic Industries Alliance:電子工業会)で定められた表記であり、JISでいえば、例えば0603等の表記が挙げられる。
 また、同種の電子部品20とは、例えば、コンデンサ同士やインダクタ同士のように、電気回路の基本構成部品のうちの同じ種類の部品であってもよい。
 また、同種の電子部品20とは、例えば、コンデンサ同士やインダクタ同士のうち、同一の型式を有する部品であってもよい。
 なお、同じ1つの開口部13内には、1種のみの電子部品20が配置されていてもよいし、2種以上の電子部品20が配置(混在)されていてもよい。ただし、後者の場合、少なくとも1種の電子部品20が少なくとも複数設けられればよいが、各種の電子部品20が、それぞれ少なくとも複数設けられてもよい。
 各電子部品20において、第1電極21は、第1面11側に位置する第1端面23を有し、第2電極22は、第2面12側に位置する第2端面24を有している。第1電極21及び第2電極22は、それぞれ、長手形状の電子部品20の長手方向における一方及び他方の端部に位置し、第1端面23及び第2端面24は、それぞれ、長手形状の電子部品20の長手方向における一方及び他方の端面に相当する。第1端面23及び第2端面24は、通常は平面状であるが、曲面状(例えば凸状)であってもよい。
 封止材30は、開口部13内に電子部品20を封止するための部材であり、開口部13内において各電子部品20の周囲に充填されている。封止材30は、エポキシ樹脂等の樹脂と、シリカ粒子、アルミナ粒子等の無機粒子から構成されるフィラーとを含んでいる。
 第1ビア導体40は、各電子部品20に少なくとも1つずつ設けられており、各電子部品20は、第1ビア導体40を介して第1ビルドアップ層60に電気的に接続されている。各第1ビア導体40は、第1ビルドアップ層60の最もコア基板10に近い絶縁層61と、封止材30の第3面31とを少なくとも貫通し、対応する電子部品20の第1電極21まで達している。
 第2ビア導体50は、各電子部品20に少なくとも1つずつ設けられており、各電子部品20は、第2ビア導体50を介して第2ビルドアップ層70に電気的に接続されている。各第2ビア導体50は、第2ビルドアップ層70の最もコア基板10に近い絶縁層71を少なくとも貫通し、対応する電子部品20の第2電極22まで達している。
 第1ビルドアップ層60は、電子部品20同士や、電子部品20と他の部品やスルーホール、端子等とを電気的に接続しており、少なくとも1つの絶縁層61と少なくとも1つの配線層62とが交互に積層されている。
 第2ビルドアップ層70も同様に、電子部品20同士や、電子部品20と他の部品やスルーホール、端子等とを電気的に接続しており、少なくとも1つの絶縁層71と少なくとも1つの配線層72とが交互に積層されている。
 本実施形態では、各電子部品20の第1電極21及び第2電極22は、コア基板10の第2面12に対して直交する第1方向D1及び第2方向D2にそれぞれ配置されているため、長手形状の電子部品20を、すなわち一般的な形状を有する電子部品(チップ部品)を基板100の開口部13に高密度に配置することができる。
 図3は、同種の電子部品を封止材で封止するときを模式的に示す断面図である。
 また、図1及び図3に示すように、コア基板10の第2面12を水平に配置したときに、第2面12と平行な基準面Pに対する複数の電子部品(すなわち、同種の電子部品)20の第1電極21の第1端面23の高さH1は、第2面12に対して直交する断面(以下、垂直断面と言う)において、互いに異なっている。これにより、図3に示すように、電子部品20を封止材形成用の未硬化のフィルム81で封止する際に、応力の方向がアトランダムになり、応力集中が起こりにくくなるため、電子部品20にかかるダメージを低減できる。その結果、基板100の信頼性を向上できる。また、残留応力も低減できると共に、その方向もアトランダムになるため、基板100の反りを抑制することができる。さらに、高さH1にばらつきがあることで、アンカー効果により、封止材30と電子部品20の密着性が増す。このことも基板100の信頼性向上に寄与する。
 なお、本実施形態では、同じ1つの開口部13内に設けられた少なくとも1種の電子部品20において、上述のように複数の第1端面23の高さH1が互いに異なっていてもよいが、同じ1つの開口部13内に設けられた各種類(1種のみの場合も含む)の電子部品20において、上述のように複数の第1端面23の高さH1が互いに異なっていることが好ましい。
 また、開口部13内には他に、第1電極の第1端面の高さが実質的に同じである同種の電子部品が複数設けられていてもよいが、そのような電子部品は設けられないことが好ましい。すなわち、同じ1つの開口部13内には、電子部品として、複数の第1端面23の高さH1が互いに異なる同種(1種でも2種以上でもよい)の電子部品20のみが配置されることが好ましい。
 第1端面23の高さH1は、基準面Pから、第1端面23の基準面Pから最も離れた地点までの距離に相当する。基準面Pは、図1に示したように、コア基板10の第2面12と同じ平面上に位置していてもよい。
 コア基板10の第2面12を水平に配置したときに、基準面Pに対する複数の電子部品(同種の電子部品)20の第1電極21の第1端面23の高さH1は、垂直断面において、それらの平均高さに対して-10%以上、+10%以下のばらつきであることが好ましい。これにより、第1ビア導体40用のビアの加工性を向上できる。具体的には、レーザー加工における通常の加工マージン内でビアの加工ができるため、ビア毎に加工条件を調整したり、より安全なマージン形成のために加工速度を遅くしたりしなくてもよい。他方、複数の第1端面23の高さH1が、それらの平均高さに対して±10%より大きなばらつきであると、第1ビア導体40用のビアの加工性が悪化し、レーザーで加工する際に加工速度が低下したり、第1電極21にダメージを与えたりするおそれがある。また、第1ビア導体40の第1電極21に接触する面の面積が大幅にばらついてしまい、電気抵抗(接触抵抗)が大きくばらつき、その結果、特性面で不具合が生じる可能性がある。ただし、後述するように、第1ビア導体40の第1電極21に接触する面の面積(最大幅)は、ある程度はばらついていてもよい。
 コア基板10の第2面12を水平に配置したときに、基準面Pに対する複数の電子部品(同種の電子部品)20の第1電極21の第1端面23の高さH1は、垂直断面において、10μm以上ばらついていることが好ましい。各第1端面23の高さH1のばらつきは、当該断面に存在する複数の電子部品20の高さのうちの最大高さと、最小高さの差として定める。
 第1電極21及び第2電極22は、第11族元素とその合金との少なくとも一方を含むことが好ましく、銅とその合金との少なくとも一方を含むことがより好ましい。第11族元素は、COレーザーの波長である波長10μm付近の光に対して吸収率が小さいので、第1ビア導体40用のビアの加工に比較的高出力なCOレーザーを用いることができる。その結果、第1ビア導体40用のビアの加工が容易になると共に高速で処理できるため低コスト化が図れる。また、銅及びその合金は、他の第11族元素やその合金に比べてコスト面で有利である。
 本実施形態では、コア基板10の第2面12を水平に配置したときに、基準面Pに対する複数の電子部品(同種の電子部品)20の第1電極21の第1端面23の高さH1のばらつきは、垂直断面において、基準面Pに対するそれらの電子部品20の第2電極22の第2端面24の高さのばらつきよりも大きい。
 第2端面24の高さは、基準面Pから、第2端面24の基準面Pから最も離れた地点までの距離に相当する。図1に示したように、基準面Pをコア基板10の第2面12と同じ平面上に設定した場合は、各第2端面24の高さは、実質的に0であってもよい。すなわち、各第2端面24は、基準面P上に位置していてもよい。
 図4は、図1に示す基板を示す別の断面図であり、複数の第1ビア導体の第1電極に接触する面の最大幅を説明するための図である。
 図4に示すように、複数の第1ビア導体40の第1電極21に接触する面の最大幅W1は、互いに異なっていてもよい。これにより、第1ビア導体40用のビアをレーザーで加工する際に同一条件でトレパリング加工を行うことができるため、第1ビア導体40用のビアの加工性を向上できる。より詳細には、ビアはすり鉢状になっているため、ビアが深くなるほど底面部の面積は小さくなる。したがって、第1ビア導体40の最大幅W1は、第1端面23の高さH1がより低い第1電極21に接触するものほど、より小さくなっていてもよい。
 他方、複数の第2ビア導体50の第2電極22に接触する面の最大幅は、実質的に同じであってもよい。
 なお、第1ビア導体40の第1電極21に接触する面の最大幅W1とは、当該面(例えば円形)の中心を通る幅であってもよい。第2ビア導体50の第2電極22に接触する面の最大幅についても同様である。
 図1に示したように、本実施形態では、封止材30の第3面31は、封止材30の第4面32よりも凹凸が大きい。より詳細には、封止材30の第3面31は、複数の電子部品20の第1電極21の第1端面23の高さH1のばらつきに応じた凹凸を有していてもよく、封止材30の第4面32は、実質的に平坦であり、実質的に同一の平面上に位置していてもよい。
 基板100は、封止材30の第3面31側に設けられ、複数の第1ビア導体40の少なくとも1つに接続された第1配線63と、封止材30の第4面32側に設けられ、複数の第2ビア導体50の少なくとも1つに接続された第2配線73と、をさらに備えている。第1配線63は、第1ビルドアップ層60の配線層62に含まれる配線であり、第2配線73は、第2ビルドアップ層70の配線層72に含まれる配線である。
 上述のように、封止材30の第4面32は、封止材30の第3面31に比べてより平坦であるため、この面を有効に活用することが好ましい。具体的には、以下の態様が好ましく、いずれの場合も、電子部品20の機能をより有効に活用することができる。
 すなわち、第2配線73の配線の幅(ライン)のうち最も小さい値である最小のラインは、第1配線63の配線の幅(ライン)のうち最も小さい値である最小のラインよりも細いことが好ましい。これにより、封止材30の第3面31に比べてより平坦な封止材30の第4面32側に、より高精細なビアや配線を形成することができる。
 また、複数の配線が等間隔で並んでいる場合の配線と配線の間隔をスペースと呼ぶが、第2配線73の最小のスペースが、第1配線63の最小のスペースよりも細いことが好ましい。
 ライン及びスペースを合わせてラインアンドスペースと呼び、ラインアンドスペースが細いと、より高精細な配線となる。第2配線73により高精細な配線を形成できることから、第2配線73の最小のラインアンドスペースが第1配線63の最小のラインアンドスペースより細いことが好ましい。
 より詳細には、基板100を平面視したときに、コア基板10の開口部13と重なる領域内において、封止材30の第4面32側に設けられる再配線(RDL)である第2配線73のラインの最小値が、封止材30の第3面31側に設けられる第1配線63のラインの最小値よりも小さいことが好ましい。
 また、基板100を平面視したときに、コア基板10の開口部13と重なる領域内において、封止材30の第4面32側に設けられる再配線(RDL)である第2配線73のスペースの最小値が、封止材30の第3面31側に設けられる第1配線63のスペースの最小値よりも小さいことが好ましい。
 また、基板100を平面視したときに、コア基板10の開口部13と重なる領域内において、封止材30の第4面32側に設けられる再配線(RDL)である第2配線73のラインアンドスペースの最小値が、封止材30の第3面31側に設けられる第1配線63のラインアンドスペースの最小値よりも小さいことが好ましい。
 また、コア基板10の第2面12に平行な平面において、第2配線73の配線密度は、第1配線63の配線密度よりも高いことが好ましい。これにより、封止材30の第3面31に比べてより平坦な封止材30の第4面32側に、より高密度にビアや配線を形成することができる。
 より詳細には、基板100を平面視したときに、コア基板10の開口部13と重なる領域内において、封止材30の第4面32側に設けられる再配線(RDL)である第2配線73の占有面積の割合が、封止材30の第3面31側に設けられる第1配線63の占有面積の割合よりも大きくてもよい。
 さらに、封止材30の第4面32側には、封止材30の第3面31側に比べて、より多層の配線層が設けられていることが好ましい。すなわち、第2ビルドアップ層70の配線層72の層数は、第1ビルドアップ層60の配線層62の層数よりも多いことが好ましい。
 図5は、図1に示す基板の変形例を模式的に示す断面図である。
 図5に示す基板100では、封止材30の第4面32側に設けられる配線層72の層数が4層であり、封止材30の第3面31側に設けられる配線層62の層数が2層である。すなわち、配線層72の層数が配線層62の層数より多くなっている。
 図6は、図1に示す基板の変形例を模式的に示す断面図である。
 図6に示すように、コア基板10の開口部13には、電子部品20と共に、集積回路(IC)等の半導体チップ20Aが混載されていてもよい。この場合、電子部品20と半導体チップ20Aは同種の電子部品ではなく、電子部品20と半導体チップ20Aの端面の高さの関係は特に限定されない。
[基板の製造方法]
 基板100は、以下の方法により製造することができる。図7は、コア基板に電子部品固定用の粘着フィルムを貼り付ける工程の一例を模式的に示す図である。
 まず、図7に示すように、コア基板10に開口部13を形成し、コア基板10の第2面12に電子部品固定用の粘着フィルム80を貼り付ける。
 図8は、電子部品を粘着フィルム上に配置する工程の一例を模式的に示す断面図である。図9は、電子部品及び半導体チップを粘着フィルム上に配置する工程の一例を模式的に示す断面図である。
 次に、図8に示すように、同種の電子部品20を粘着フィルム80上に縦に配置する。すなわち、第1電極21が上方向を、第2電極22が下方向を向くように電子部品20を粘着フィルム80上に配置する。これにより、第2電極22の第2端面24が粘着フィルム80に貼り付けられる。このとき、図9に示すように、電子部品20と半導体チップ20Aとを混載してもよい。
 図10は、コア基板の開口部に封止材を充填する工程の一例を模式的に示す断面図である。
 次に、図10に示すように、電子部品20を封止材30で封止する。具体的には、真空下においてコア基板10の第1面11上に、熱硬化性樹脂とフィラーとを含む未硬化のフィルムを積層する。その後、このフィルムを加熱プレスして軟化させることによって、開口部13内において各電子部品20の周囲に熱硬化性樹脂及びフィラーを充填する。このとき、同種の電子部品20の第1電極21の第1端面23の高さH1は、互いに異なっていることから、上述のように、応力集中が起こりにくく、電子部品20にかかるダメージを低減できる。そして、熱硬化性樹脂を硬化させることによって封止材30が形成される。封止材30は、粘着フィルム80が配置された平らな面側では平坦であるが(第4面32)、その反対側では凹凸がある(第3面31)。
 図11は、ビアを形成する工程の一例を模式的に示す断面図である。
 次に、図11に示すように、粘着フィルム80を剥がした後、コア基板10の第1面11及び封止材30の第3面31上に絶縁層61を形成すると共に、コア基板10の第2面12及び封止材30の第4面32上に絶縁層71を形成する。なお、粘着フィルム80は、剥がさずにそのまま用いることも可能である。そして、レーザー等により、絶縁層61にビア82を形成して第1電極21の第1端面23を露出させると共に、絶縁層71にビア83を形成して第2電極22の第2端面24を露出させる。このとき、COレーザーを用いれば高速で処理できる。
 図12は、配線層を形成する工程の一例を模式的に示す断面図である。
 次に、図12に示すように、めっき(例えばセミアディティブ工法)を用いて、ビア82及び83を埋めて第1ビア導体40及び第2ビア導体50を形成すると共に配線層62及び72を形成する。
 図13は、ビルドアップ層を形成する工程の一例を模式的に示す断面図である。
 その後、図13に示すように、必要に応じてレイヤーを追加して、第1ビルドアップ層60及び第2ビルドアップ層70を形成する。
 以上により、基板100を製造することができる。
 本明細書には、以下の内容が開示されている。
<1>
 第1面及び前記第1面と反対側の第2面を有し、内部に開口部が設けられたコア基板と、
 前記開口部に少なくとも複数設けられ、前記コア基板の前記第2面に対して直交する方向であって前記第1面側に向かう第1方向に第1電極を有すると共に前記第1方向と反対の第2方向に第2電極を有する同種の電子部品と、
 前記開口部と前記複数の電子部品の間と、前記複数の電子部品間とに設けられ、前記第1面側の第3面及び前記第2面側の第4面を有する封止材と、
 前記封止材の前記第3面を貫通し、前記複数の電子部品の前記第1電極に電気的に接続された複数の第1ビア導体と、
 前記複数の電子部品の前記第2電極に電気的に接続された複数の第2ビア導体と、
 を備え、
 前記第1電極は、前記第1面側に位置する第1端面を有し、
 前記第2面を水平に配置したときに、前記第2面と平行な基準面に対する前記複数の電子部品の前記第1電極の前記第1端面の高さは、前記第2面に対して直交する断面において、互いに異なっている、基板。
<2>
 前記第2面を水平に配置したときに、前記基準面に対する前記複数の電子部品の前記第1電極の前記第1端面の高さは、前記断面において、それらの平均高さに対して-10%以上、+10%以下のばらつきである、<1>に記載の基板。
<3>
 前記第2面を水平に配置したときに、前記基準面に対する前記複数の電子部品の前記第1電極の前記第1端面の高さは、前記断面において、10μm以上ばらついている、<1>に記載の基板。
<4>
 前記第1電極及び前記第2電極は、第11族元素とその合金との少なくとも一方を含む、<1>から<3>のいずれか1つに記載の基板。
<5>
 前記第1電極及び前記第2電極は、銅とその合金との少なくとも一方を含む、<4>に記載の基板。
<6>
 前記第2電極は、前記第2面側に位置する第2端面を有し、
 前記第2面を水平に配置したときに、前記基準面に対する前記複数の電子部品の前記第1電極の前記第1端面の高さのばらつきは、前記断面において、前記基準面に対する前記複数の電子部品の前記第2電極の前記第2端面の高さのばらつきよりも大きい、<1>から<5>のいずれか1つに記載の基板。
<7>
 前記複数の第1ビア導体の前記第1電極に接触する面の最大幅は、互いに異なっている、<6>に記載の基板。
<8>
 前記封止材の前記第3面は、前記封止材の前記第4面よりも凹凸が大きい、<6>又は<7>に記載の基板。
<9>
 前記封止材の前記第3面側に設けられ、前記複数の第1ビア導体の少なくとも1つに接続された第1配線と、
 前記封止材の前記第4面側に設けられ、前記複数の第2ビア導体の少なくとも1つに接続された第2配線と、
 をさらに備える、<8>に記載の基板。
<10>
 前記第2配線の最小のラインが前記第1配線の最小のラインより細い、又は、前記第2配線の最小のスペースが前記第1配線の最小のスペースより細い、<9>に記載の基板。
<11>
 前記第2面に平行な平面において、前記第2配線の配線密度は、前記第1配線の配線密度よりも高い、<9>又は<10>に記載の基板。
<12>
 前記封止材の前記第4面側には、前記封止材の前記第3面側に比べて、より多層の配線層が設けられている、<9>から<11>のいずれか1つに記載の基板。
 10 コア基板
 11 第1面
 12 第2面
 13 開口部
 20 電子部品
 20A 半導体チップ
 21 第1電極
 22 第2電極
 23 第1端面
 24 第2端面
 30 封止材
 31 第3面
 32 第4面
 40 第1ビア導体
 50 第2ビア導体
 60 第1ビルドアップ層
 61 絶縁層
 62 配線層
 63 第1配線
 70 第2ビルドアップ層
 71 絶縁層
 72 配線層
 73 第2配線
 80 粘着フィルム
 81 未硬化のフィルム
 82、83 ビア
 100 基板
 D1 第1方向
 D2 第2方向
 P 基準面
 H1 第1端面の高さ
 W1 第1ビア導体の第1電極に接触する面の最大幅

 

Claims (12)

  1.  第1面及び前記第1面と反対側の第2面を有し、内部に開口部が設けられたコア基板と、
     前記開口部に少なくとも複数設けられ、前記コア基板の前記第2面に対して直交する方向であって前記第1面側に向かう第1方向に第1電極を有すると共に前記第1方向と反対の第2方向に第2電極を有する同種の電子部品と、
     前記開口部と前記複数の電子部品の間と、前記複数の電子部品間とに設けられ、前記第1面側の第3面及び前記第2面側の第4面を有する封止材と、
     前記封止材の前記第3面を貫通し、前記複数の電子部品の前記第1電極に電気的に接続された複数の第1ビア導体と、
     前記複数の電子部品の前記第2電極に電気的に接続された複数の第2ビア導体と、
     を備え、
     前記第1電極は、前記第1面側に位置する第1端面を有し、
     前記第2面を水平に配置したときに、前記第2面と平行な基準面に対する前記複数の電子部品の前記第1電極の前記第1端面の高さは、前記第2面に対して直交する断面において、互いに異なっている、基板。
  2.  前記第2面を水平に配置したときに、前記基準面に対する前記複数の電子部品の前記第1電極の前記第1端面の高さは、前記断面において、それらの平均高さに対して-10%以上、+10%以下のばらつきである、請求項1に記載の基板。
  3.  前記第2面を水平に配置したときに、前記基準面に対する前記複数の電子部品の前記第1電極の前記第1端面の高さは、前記断面において、10μm以上ばらついている、請求項1に記載の基板。
  4.  前記第1電極及び前記第2電極は、第11族元素とその合金との少なくとも一方を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の基板。
  5.  前記第1電極及び前記第2電極は、銅とその合金との少なくとも一方を含む、請求項4に記載の基板。
  6.  前記第2電極は、前記第2面側に位置する第2端面を有し、
     前記第2面を水平に配置したときに、前記基準面に対する前記複数の電子部品の前記第1電極の前記第1端面の高さのばらつきは、前記断面において、前記基準面に対する前記複数の電子部品の前記第2電極の前記第2端面の高さのばらつきよりも大きい、請求項1~5のいずれか1項に記載の基板。
  7.  前記複数の第1ビア導体の前記第1電極に接触する面の最大幅は、互いに異なっている、請求項6に記載の基板。
  8.  前記封止材の前記第3面は、前記封止材の前記第4面よりも凹凸が大きい、請求項6又は7に記載の基板。
  9.  前記封止材の前記第3面側に設けられ、前記複数の第1ビア導体の少なくとも1つに接続された第1配線と、
     前記封止材の前記第4面側に設けられ、前記複数の第2ビア導体の少なくとも1つに接続された第2配線と、
     をさらに備える、請求項8に記載の基板。
  10.  前記第2配線の最小のラインが前記第1配線の最小のラインより細い、又は、前記第2配線の最小のスペースが前記第1配線の最小のスペースより細い、請求項9に記載の基板。
  11.  前記第2面に平行な平面において、前記第2配線の配線密度は、前記第1配線の配線密度よりも高い、請求項9又は10に記載の基板。
  12.  前記封止材の前記第4面側には、前記封止材の前記第3面側に比べて、より多層の配線層が設けられている、請求項9~11のいずれか1項に記載の基板。

     
PCT/JP2023/005686 2022-06-27 2023-02-17 基板 WO2024004262A1 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022102604 2022-06-27
JP2022-102604 2022-06-27

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2024004262A1 true WO2024004262A1 (ja) 2024-01-04

Family

ID=89381919

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2023/005686 WO2024004262A1 (ja) 2022-06-27 2023-02-17 基板

Country Status (1)

Country Link
WO (1) WO2024004262A1 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004349672A (ja) * 2002-07-10 2004-12-09 Ngk Spark Plug Co Ltd 充填材及びそれを用いた多層配線基板並びに多層配線基板の製造方法
US20140247570A1 (en) * 2013-03-01 2014-09-04 Unimicron Technology Corporation Circuit board structure having electronic components embedded therein and method of fabricating the same
WO2014162478A1 (ja) * 2013-04-01 2014-10-09 株式会社メイコー 部品内蔵基板及びその製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004349672A (ja) * 2002-07-10 2004-12-09 Ngk Spark Plug Co Ltd 充填材及びそれを用いた多層配線基板並びに多層配線基板の製造方法
US20140247570A1 (en) * 2013-03-01 2014-09-04 Unimicron Technology Corporation Circuit board structure having electronic components embedded therein and method of fabricating the same
WO2014162478A1 (ja) * 2013-04-01 2014-10-09 株式会社メイコー 部品内蔵基板及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7624501B2 (en) Method of manufacturing multilayer wiring board
JP2701802B2 (ja) ベアチップ実装用プリント基板
KR101475172B1 (ko) 부품내장 배선기판
KR101096045B1 (ko) 적층 반도체 패키지 및 그 제조방법
US7960822B2 (en) Package on package substrate
US10674604B2 (en) Printed wiring board and method for manufacturing the same
US10262930B2 (en) Interposer and method for manufacturing interposer
CN1591841A (zh) 带式电路基板及使用该带式电路基板的半导体芯片封装
KR20170014958A (ko) 반도체 패키지 및 반도체 패키지의 제조방법
TW200304346A (en) Wiring board and method for producing the same
US8975742B2 (en) Printed wiring board
JP6639934B2 (ja) 配線基板、半導体装置及び配線基板の製造方法
WO2024004262A1 (ja) 基板
WO2012165111A1 (ja) 多層基板の製造方法および多層基板
WO2024004263A1 (ja) 基板
JP4975655B2 (ja) 配線基板、半導体パッケージ
WO2024004261A1 (ja) 基板
US11495549B2 (en) Electronic device with crack arrest structure
JPH1092968A (ja) 半導体ベアチップ実装基板
JP2004228446A (ja) プリント基板
JP2008311508A (ja) 電子部品パッケージおよびその製造方法
JP5260067B2 (ja) 配線基板、半導体パッケージ
JP5286957B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
TW202322669A (zh) 電路板及具有該電路板之半導體封裝
CN117096126A (zh) 封装基板及其制法

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 23830718

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1