WO2023228755A1 - 伸縮シートの製造方法および製造装置 - Google Patents

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Abstract

弾性部材が配置された第1シートの第1面に単票状の複数の第2シートを前記連続方向に間欠的に配置すると共に積層して、第1シートと前記第2シートとの間に弾性部材を保持した積層シートを生成する積層工程と、積層シートのうちの互いに隣り合う第2シートの間の露出部における第1カット位置において、弾性部材を切断する第1切断工程と、露出部における第1カット位置よりも下流の第2カット位置において、弾性部材を切断して弾性部材の断片を生成する第2切断工程と、断片を回収する回収工程とを備える。

Description

伸縮シートの製造方法および製造装置
 本発明は伸縮シート、特に使い捨て着用物品の胴回り部を構成する伸縮シートの製造方法および製造装置に関する。
 従来技術では、連続する第1シートの第1面に複数の弾性部材を配置し、さらに単票状の第2シートを第1シートの第1面側に間欠的に積層することで、第1シートと第2シートとの間で弾性部材を挟み込んで保持している。さらに、第2シートが積層されていない領域において、弾性部材を切断することで、この領域において伸縮性が発現しないようにしている。(下記特許文献1)
WO 2021/140831
 このように製造された伸縮シートにおいては、切断された弾性部材が収縮した状態で不揃いのまま残っており、外観が損なわれる。
 したがって、本発明の目的は、切断された弾性部材が不揃いの状態で残ることにより伸縮シートの外観が損なわれることのない伸縮シートの製造方法および製造装置を提供することである。
本発明の伸縮シートの製造方法は、連続した第1シート1を連続方向Xに搬送する工程と、
 前記第1シート1の第1面11に複数本の連続した細長い弾性部材Fを前記連続方向Xに沿って配置する工程と、
 前記弾性部材Fが配置された前記第1シート1の第1面11に単票状の複数の第2シート2を前記連続方向Xに間欠的に配置すると共に積層して、前記第1シート1と前記第2シート2との間に前記弾性部材Fを保持した積層シート3を生成する積層工程と、
 前記積層シート3のうちの互いに隣り合う前記第2シート2,2の間の露出部12における第1カット位置C1において、前記弾性部材Fを切断する第1切断工程と、
 前記露出部12における前記第1カット位置C1よりも下流の第2カット位置C2において、前記弾性部材Fを切断して前記弾性部材Fの断片Fを生成する第2切断工程と、
前記断片Fを回収する回収工程とを備える。
一方、本発明の伸縮シートの製造装置は、連続した第1シート1を連続方向Xに搬送する搬送装置40と、
 前記第1シート1の第1面11に複数本の連続した細長い弾性部材Fを前記連続方向Xに沿って配置する配置装置41と、
 前記弾性部材Fが配置された前記第1シート1の第1面11に単票状の複数の第2シート2を前記連続方向Xに間欠的に配置すると共に積層して、前記第1シート1と前記第2シート2との間に前記弾性部材Fを保持した積層シート3を生成する積層装置42と、
 前記積層シート3のうちの互いに隣り合う前記第2シート2,2の間の露出部12における第1カット位置C1において、前記弾性部材Fを切断する第1の刃21と、
 前記露出部12における前記第1カット位置C1よりも下流の第2カット位置C2において、前記弾性部材Fを切断して前記弾性部材Fの断片Fを生成する第2の刃22と、
前記断片Fを回収する回収装置とを備える。
これらの発明によれば、弾性部材Fのうちの切断された断片Fが、伸縮シート4に残らず、そのため、伸縮シート4の外観が向上する。
図1は伸縮シートの製造方法の工程を示す概略斜視図である。 図2は積層シートの製造装置を示すレイアウト図である。なお、図を見易くするためにホーンにはハッチングを施してある。 図3はアンビルロールおよびカッタロールの一例を示す概略斜視図である。 図4は同概略側面図である。 図5は第1切断工程における同概略側面図である。 図6は第2切断工程および回収工程の直後における同概略側面図である。なお、図4~図6の断面図において、図を分かり易くするために弾性部材を破線で示している。
図7は積層シートの一単位と、アンビルロールの外周面の一部と、一対の第1および第2の刃とを展開して示す展開図である。 図8はアンビルロールの外周面の一部を平坦に展開して示すもので、(a)は断面図、(b)は平面図である。 図9は弾性部材F、溝および吸引口の一組を拡大して示しており、第1および第2切断工程と回収工程を示す展開図である。なお、図9において、図を見易くするために弾性部材はグレーで着色されており、また、断面のハッチングを省略している。 本伸縮シートを含む着用物品の一例を示す展開図である。
本発明は、添付の図面を参考にした以下の好適な実施形態の説明からより明瞭に理解されるであろう。しかしながら、実施形態および図面は単なる図示および説明のためのものであり、本発明の範囲を定めるために利用されるべきものではない。本発明の範囲は請求の範囲によってのみ定まる。添付図面において、複数の図面における同一の部品番号は、同一または相当部分を示す。
なお、本明細書中のカタカナ表記の一部には、その意味をより明瞭にするために英単語を()で併記している。
 以下、本発明の一実施形態にかかる着用物品Nの構造が図面にしたがって説明される。
 図10に示すように、着用物品Nは、吸収性本体7、前後の一対の胴回り部材5,5を備えている。吸収性本体7は、フロント(front)部70、バック(back)部71および股部72を有している。フロント部70は着用者の前胴(胴の前部)を覆い胴回り方向X1(搬送方向X)に延びる。バック部71は着用者の後胴(胴の後部)を覆い胴回り方向X1に延びる。股部72はフロント部70とバック部71との間の着用者の股間を覆う。
 股部72はフロント部70およびバック部71に連なり、胴回り方向X1に直交する縦方向(長手方向)Yに延びる。吸収性本体7は股部72の一部又は全部を構成する。
 図10において、本着用物品は、股部72が胴回り方向X1に平行な仮想のライン(line)において2つに折られた状態で着用される。これにより、一方の胴回り部材5と他方の胴回り部材5の胴回り方向X1の端部同士が互いに重なる。
 吸収性本体7には図示しない吸収コア(core)が設けられている。この吸収コアは体液を吸収する。吸収コアは、トップシート(top sheet)とバックシート(back sheet)との間で挟まれている。各シートおよび吸収コアは互いに積層されている。なお、図10において吸収性本体7は図を見易くするために二点鎖線で描かれている。
 図10において、吸収性本体7は一方の胴回り部材5と他方の胴回り部材5との間に架設されている。すなわち、吸収性本体7の縦方向Yの一方の端部であるフロント部70は、一方の胴回り部材5に貼り付けられている。一方、吸収性本体7の縦方向Yの他方の端部であるバック部71は、他方の胴回り部材5に貼り付けられている。
 前後の胴回り部材5は、それぞれ、吸収性本体7から胴回り方向X1に突出する一対の前フラップ(flap)5Fおよび後フラップ5Fを形成し、各フラップ5Fは前後の胴回り部の一部を構成する。つまり、この図に示すように、各フラップ5Fは、股部72よりも胴回り方向X1に突出し、吸収性本体7(股部72)の両縁7Eから胴回り方向X1に延び出ている。
 前後の各胴回り部材5は、後述する伸縮シート4(図1)が切断されてなる。
 各胴回り部材5は、それぞれ図1(b)の弾性部材F、第1および第2シート1,2が互いに積層された伸縮シート4を切断して形成される。
図10の第1シート1および一対の第2シート2は、通気性を有する不織布で構成されている。第1シート1は、着用者の前胴または後胴から両側部まで胴回り方向X1に連続して延びる。一方、一対の第2シート2,2は前胴および後胴に設けられず、かつ、両側部に配置されるように、第1シート1上に積層され胴回り方向X1に互いに離間して配置されている。
弾性部材Fは、第1シート1と第2シート2との間に挟まれており、胴回り方向X1に伸縮する。弾性部材F、第2シート2および第1シート1は、前後のフラップ5Fの部位において互いに積層されている。したがって、フラップ5Fは3層となっている。
弾性部材Fは、胴回り方向X1に互いに離間して配置された一対の第2シート2,2の間の前後の胴回り部材5,5において切断除去されている。すなわち、一対の第2シート2,2の間の中央部54において第1シート1と吸収性本体7とが弾性部材Fを間に挟むことなく互いに積層されている。これにより、弾性部材Fの収縮力が一対の第2シート2,2の間の中央部54において発揮されない状態となっている(無効化されている)。このように無効化された領域はギャザーが生じないため、吸収性本体7を配置し易い上、外観もよい。
図10に示すように、本実施形態の場合、切断された弾性部材Fの一方の端部Feは、第2シート2から中央部54に向かって突出している。なお、弾性部材Fの突出量は図を分かり易くするために長く描かれている。
弾性部材Fは、各胴回り部材5を着用者にフィット(fit)させるためのものである。この弾性部材Fとしては、たとえば、複数本の糸ゴム(rubber)や平ゴムなどの糸状又は帯状の材料を採用することができる。
図10において、吸収性本体7は第2シート2が配置されていない前胴の中央部54と後胴の中央部54とにわたって架設されている。この実施形態の場合、吸収性本体7は一対の第2シート2,2の端部の少なくとも一部を覆う(に重なる)ように配置されていてもよい。
 着用物品がオムツである場合、後の胴回り部材5の肌面には、図示しない雄面ファスナ(fastener)が固着され、一方、前の胴回り部材5の非肌面には雌面ファスナが固着されていてもよい。
一方、着用物品がパンツ型である場合、前のフラップ5Fと後のフラップ5Fの胴回り方向X1の端部同士がシール部51において互いに溶着されていてもよい。
つぎに、図10の胴回り部材5を構成する本伸縮シート4の製造方法の一例の概要について説明する。
図1(a)に示すように、連続した第1シート1を連続方向Xに搬送する搬送工程が実行されると共に、第1シート1の第1面11に複数本の連続した細長い弾性部材Fを連続方向Xに沿って配置する配置工程が実行される。
同時に、第1シート1の第1面11にウエスト部となるウエストシート3Wを積層して、第1シート1の中心領域とウエストシート3Wとの間に弾性部材Fを保持する。更に、弾性部材Fが配置された第1シート1の第1面11に単票状の複数の第2シート2を間欠的に配置すると共に積層して、第1シート1と第2シート2との間に弾性部材Fを保持した積層シート3を生成する積層工程が実行される。
図1(b)に示すように、第1および第2切断工程と、シュリンク工程、回収工程とが実行されて伸縮シート4が生成される。
図1(b)の第1切断工程では、積層シート3のうちの搬送方向Xに互いに隣り合う第2シート2,2の間の露出部12における第1カット位置C1において、弾性部材Fを切断する。弾性部材Fは搬送方向Xに張設された状態で搬送されており、そのため、第1カット位置C1でカットされると、直ちに縮むシュリンク工程が実行される。
その後、第2切断工程では、露出部12における第1カット位置C1よりも下流の第2カット位置C2において、弾性部材Fを切断して弾性部材Fの断片Fを生成する。この生成後、断片Fを回収する回収工程が実行される。
その後、伸縮シート4はアンビルロール30の幅方向の仮想の中心線において搬送方向Xに沿ってスリットされ、更に個々の着用物品の単位に切り取られて図10の胴回り部材5となる。
かかる図10の胴回り部材5は中央部54に弾性部材Fが殆ど残存しないので、着用物品Nの外観が著しく向上する。
つぎに、図1の伸縮シート4の製造装置の一例の概要について説明する。
図2に示すように、第2シート2となる連続シート2Aがアンビルドラム60とカットドラム61との間に供給され、溶着用アンビルである配置装置(配置ロール)41上に供給される。
一方、配置装置41上にはウエストシート3W、弾性部材Fおよび第1シート1の連続体が供給される。第1シート1は搬送装置40である導入ロールにより前述の配置装置41上に供給搬送される。
配置装置41は超音波溶着のためのアンビルとしての溶着ドラムを構成し、第1シート1の第1面11に複数本の連続した細長い弾性部材Fを連続方向Xに沿って配置する。
この配置装置41には、積層装置42を構成する超音波ホーンが対向している。配置装置41は弾性部材Fが配置された第1シート1の第1面11に単票状の複数の第2シート2を間欠的に配置すると共に超音波ホーンが溶着により積層して、第1シート1と第2シート2との間に弾性部材Fを保持した積層シート3を生成する。
これらの配置装置41および積層装置42は、第1シート1と第2シート2とを積層するために、両シート1,2を互いに溶着する溶着工程を実行する。また、これら配置装置41および積層装置42は溶着工程において、弾性部材Fを第1シート1および第2シート2に溶着して固定する。
図3および図4に示すように、積層シート3が巻き付けられる前記回収装置としてのアンビルロール30と、第1の刃21および第2の刃22を有するカッタロール20とが積層シート3(図4参照)を介して互いに接する。
第1の刃21は、図1(b)の積層シート3のうちの搬送方向Xに互いに隣り合う第2シート2,2の間の露出部12における第1カット位置C1において、弾性部材Fを切断する。一方、図4の第2の刃22は、図1(b)の露出部12における第1カット位置C1よりも下流の第2カット位置C2において、弾性部材Fを切断して弾性部材Fの断片Fを生成する。
すなわち、図5のように、第1の刃21は露出部12における上流端部の前記第1カット位置C1において弾性部材Fを切断する。図6のように、第2の刃22は当該露出部12における下流端部の第2カット位置C2において弾性部材Fを切断して図1(b)の断片Fを生成する。
 図3、図7および図8に明示するように、各第1および第2の刃21,22は搬送方向Xに交差する方向に延びている。互いに隣り合う第1の刃21同士は互いに平行で搬送方向Xから見たときに互いにラップする。また、互いに隣り合う第2の刃22同士も互いに平行で搬送方向Xから見たときに互いにラップする。
 このような第1および第2の刃21,22の配置および形状のパターンは、弾性部材Fの切断漏れを防止し得ると共に、弾性部材Fを切断しても第1シート1の連続性を確保することができる。
アンビルロール30(図6)は断片Fを回収する回収装置を備える。
図6において、前記アンビルロール30の回収装置は吸引口Oを備える。吸引口Oは第1および第2カット位置C1,C2の間であってアンビルロール30の回転方向Rにおける第2カット位置C2の手前に配置され、断片Fを吸引して回収する。この吸引口Oは図3および図7に示すように、弾性部材Fに対し、各弾性部材Fごとに設けられている。
図8(a)および(b)の展開図に示すように、アンビルロール30の外周面31には弾性部材Fを搬送方向に案内する溝Gが各弾性部材Fごとに形成されている。
つぎに、図1(b)の積層シート3を伸縮シート4に加工する方法について説明する。
図4に示すように、積層シート3はアンビルロール30に所定の中心角αの範囲において接するように、アンビルロール30とカッタロール20との間に導入される。図4の導入工程おいては積層シート3の非露出部(積層部)13は、第1シート1がカッタロール20に接し、第2シート2がアンビルロール30に接するように、積層シート3が両ロール20,30の間に導入されて搬送される。
続いて、図5のように、積層シート3の露出部12が両ロール20,30の間に導入される際には、弾性部材Fが第1シート1とアンビルロール30の外周面31との間に配置されるように、積層シート3がアンビルロール30に巻き掛けられている。この際、弾性部材Fが弾性部材Fの張力でアンビルロール30の外周面31に押し付けられた状態でアンビルロール30に積層シート3が巻き掛けられている。
第1および第2切断工程を実行する際に、カッタロール20とアンビルロール30とが積層シート3を介して互いに接している。
露出部12における弾性部材Fがアンビルロール30の外周面31に接するように、かつ、第1シート1の第1面11がアンビルロール30の外周面31に対向するように、第1シート1がアンビルロール30に巻き掛けられた状態で、図5の第1切断工程および図6の第2切断工程が実行される。
したがって、第1シート1と共に弾性部材Fが切断されることで第1および第2切断工程が実行される。
これらの切断工程の後に、断片F(図1(b))の吸引により回収工程が実行される。
図6の第2カット位置C2の手前(上流側の近傍)には弾性部材Fの断片Fを吸引する吸引口Oがアンビルロール30に設けられ、この吸引口Oから断片Fを吸引して回収工程が実行される。
つぎに、前述の両切断工程および回収工程等の詳細を説明する。
図7は積層シート3とアンビルロール30の外周面と第1および第2の刃の位置関係を示す展開図である。この図および図8(a),(b)に示すように、露出部12の各弾性部材Fは溝Gに嵌るようにして回転方向R(搬送方向X)に案内される。
図9(a)に示すように、積層シート3の搬送中に、弾性部材Fは溝Gに沿って搬送される。
図9(b)のように、第1の刃21は溝Gの若干上流の第1カット位置C1において弾性部材Fを切断し、第1切断工程を実行する。その直後に、図9(c)のように、弾性部材Fは大きく収縮し、図1(b)の前述のシュリンク工程が実行される。
その後、図9(d)に示すように、第2の刃22は吸引口Oの若干下流の第2カット位置C2において弾性部材Fを切断し、第2切断工程を実行する。これにより、搬送方向Xの上流と下流において切断された断片Fが生成される。
一方、吸引口Oは溝Gの下流端においてエアを吸引している。弾性部材Fはアンビルロール30の回転方向Rに沿って延びる溝Gにより吸引口Oに案内される。こうして、図9(d)の断片Fは吸引口Oから吸引されて回収される。
ところで、前述の実施形態においては、第1シートと第2シートとが別々のシートであったが、本発明において、第1シートと第2シートとが互いに連なっていてもよい。たとえば、JP6,529,136 B2に開示されているように、第1シートの幅方向の一方の側縁から第2シートが間欠的に延出しており、この第2シートを折り返すことで第2シートが第1シートに積層されていてもよい。すなわち、単票状の第2シートとは、隣り合う第2シート同士の間に露出部12が現われるように間欠的に配置されるシートを意味する。
上述した具体的実施形態には以下の工程または構成等を有する発明が含まれている。
好ましい製造方法においては、前記回収工程は前記断片Fを吸引することにより実行される。
この種の製造にはシートを吸引保持する構成が付帯しており、これを利用することで断片を回収し易い。
好ましくは、前記第1および第2切断工程を実行するカッタロール20と前記回収工程を実行するアンビルロール30とが前記積層シート3を介して互いに接し、
前記露出部12における前記弾性部材Fが前記アンビルロール30の外周面31に接するように、かつ、前記第1シート1の第1面11が前記アンビルロール30の外周面31に対向するように、前記第1シート1が前記アンビルロール30に巻き掛けられた状態で、前記第1および第2切断工程が実行される。
この場合、張設された第1シートとアンビルロールとの間で弾性部材Fが保持される。そのため、第1切断工程の後の弾性部材Fおよび断片Fの安定した保持が可能となる。その結果、断片Fを確実に回収することができる。
この場合、前記第1シート1と共に前記弾性部材Fが切断されることで前記第1および第2切断工程が実行される。
好ましくは、前記第2カット位置C2の手前(上流側の近傍)には前記弾性部材Fの断片Fを吸引する吸引口Oが前記アンビルロール30に設けられ、この吸引口Oから前記断片Fを吸引して前記回収工程が実行される。
この場合、吸引口が第2カット位置C2の手前にあるため、断片Fに負圧が作用し易く、そのため、断片Fを回収できる確度が高い。
好ましくは、前記アンビルロール30の回転方向Rに沿って延びる溝Gにより前記弾性部材Fが前記吸引口Oに案内される案内工程を更に備える。
この場合、切断されて生成された断片Fが溝内に保持され、断片Fの位置にバラツキが生じにくく、吸引による確実な回収が期待できる。
好ましくは、前記第1シート1と第2シート2とを積層するために、前記両シート1,2を互いに溶着する溶着工程を更に備える。
更に好ましくは、前記溶着工程において、前記弾性部材Fを前記第1シート1および第2シート2に溶着する。
好ましい製造装置においては、前記積層シート3が巻き付けられる前記回収装置としてのアンビルロール30と、前記第1の刃21および第2の刃22を有するカッタロール20とが前記積層シート3を介して互いに接し、
 前記第1の刃21は前記露出部12における上流端部の前記第1カット位置C1において前記弾性部材Fを切断し、
前記第2の刃22は当該露出部12における下流端部の前記第2カット位置C2において前記弾性部材Fを切断して前記断片Fを生成する。
第1および第2の刃は1組でもよいが複数組設けるのが好ましい。
更に好ましくは、前記アンビルロール30は、
前記第1および第2カット位置C1,C2の間であって前記アンビルロール30の回転方向Rにおける前記第2カット位置C2の手前に配置され、前記断片Fを吸引して回収する吸引口Oを更に備える。
この場合、第2カット位置C2の手前に配置された吸引口Oにより断片Fを確実に回収することができる。
更に好ましくは、前記吸引口Oが前記弾性部材Fに対し、各弾性部材Fごとに設けられている。
この場合、各吸引口から断片Fを確実に吸引して回収できる。
好ましくは、前記弾性部材Fが前記第1シート1と前記アンビルロール30の外周面31との間に配置されるように、前記積層シート3が前記アンビルロール30に巻き掛けられている。
この場合、張設された第1シートとアンビルロールとの間で弾性部材Fが保持される。そのため、第1切断工程の後の弾性部材Fおよび断片Fの安定した保持が可能となる。その結果、断片Fを確実に回収することができる。
この場合、前記弾性部材Fが前記弾性部材Fの張力で前記アンビルロール30の外周面31に押し付けられた状態で前記アンビルロール30に前記積層シート3が巻き掛けられている。
好ましくは、前記アンビルロール30の外周面31には前記弾性部材Fを搬送方向である周方向に案内する溝Gが形成されている。
この場合、切断されて生成された断片Fが溝内に保持され、断片Fの位置にバラツキが生じにくく、吸引による確実な回収が期待できる。
1つの実施態様または好ましい各実施形態に関連して説明および/または図示した特徴は、1つまたはそれ以上の他の実施態様において同一または類似な形で、および/または他の実施態様と組み合わせて、または、その代わりに利用することができる。
 以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施形態を説明したが、当業者であれば本明細書を見て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。
 たとえば、本製造方法によって製造された伸縮シートは着用物品以外に利用されてもよい。
また、着用物品はT型のオムツであってもよい。
 したがって、そのような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲内のものと解釈される。
 本発明はオムツ型およびパンツ型の使い捨て着用物品の製造装置およびその製造方法に適用し得る。
 1:第1シート 11:第1面 12:露出部 13:非露出部
 2:第2シート 2A:連続シート
 20:カッタロール 21:第1の刃 22:第2の刃
 3:積層シート 3W:ウエストシート
 30:アンビルロール 31:外周面
 4:伸縮シート
40:搬送装置 41:配置装置 42:積層装置
5:胴回り部材 5F:フラップ 50e:端部 51:シール部 54:中央部
7:吸収性本体 7E:縁 70:フロント部 71:バック部 72:股部
 C1:第1カット位置 C2:第2カット位置
 F:弾性部材 F:断片 Fe:端部 E1:端部
 G:溝
 O:吸引口 M:マニホールド
 N:着用物品 R:回転方向 X:搬送方向 α:中心角

Claims (15)

  1.  連続した第1シート1を連続方向Xに搬送する工程と、
     前記第1シート1の第1面11に複数本の連続した細長い弾性部材Fを前記連続方向Xに沿って配置する工程と、
     前記弾性部材Fが配置された前記第1シート1の第1面11に単票状の複数の第2シート2を前記連続方向Xに間欠的に配置すると共に積層して、前記第1シート1と前記第2シート2との間に前記弾性部材Fを保持した積層シート3を生成する積層工程と、
     前記積層シート3のうちの互いに隣り合う前記第2シート2,2の間の露出部12における第1カット位置C1において、前記弾性部材Fを切断する第1切断工程と、
     前記露出部12における前記第1カット位置C1よりも下流の第2カット位置C2において、前記弾性部材Fを切断して前記弾性部材Fの断片Fを生成する第2切断工程と、
     前記断片Fを回収する回収工程とを備える、伸縮シート4の製造方法。
  2.  請求項1において、前記回収工程は前記断片Fを吸引することにより実行される、伸縮シート4の製造方法。
  3.  請求項2において、前記第1および第2切断工程を実行するカッタロール20と前記回収工程を実行するアンビルロール30とが前記積層シート3を介して互いに接し、
     前記露出部12における前記弾性部材Fが前記アンビルロール30の外周面31に接するように、かつ、前記第1シート1の第1面11が前記アンビルロール30の外周面31に対向するように、前記第1シート1が前記アンビルロール30に巻き掛けられた状態で、前記第1および第2切断工程が実行される、伸縮シート4の製造方法。
  4.  請求項3において、前記第1シート1と共に前記弾性部材Fが切断されることで前記第1および第2切断工程が実行される、伸縮シート4の製造方法。
  5.  請求項1~4のいずれか1項において、前記第2カット位置C2の手前には前記弾性部材Fの断片Fを吸引する吸引口Oが前記アンビルロール30に設けられ、この吸引口Oから前記断片Fを吸引して前記回収工程が実行される、伸縮シート4の製造方法。
  6.  請求項5において、前記アンビルロール30の回転方向Rに沿って延びる溝Gにより前記弾性部材Fが前記吸引口Oに案内される案内工程を更に備える、伸縮シート4の製造方法。
  7.  請求項6において、前記第1シート1と第2シート2とを積層するために、前記両シート1,2を互いに溶着する溶着工程を更に備える、伸縮シート4の製造方法。
  8.  請求項7において、前記溶着工程において、前記弾性部材Fを前記第1シート1および第2シート2に溶着する、伸縮シート4の製造方法。
  9.  連続した第1シート1を連続方向Xに搬送する搬送装置40と、
     前記第1シート1の第1面11に複数本の連続した細長い弾性部材Fを前記連続方向Xに沿って配置する配置装置41と、
     前記弾性部材Fが配置された前記第1シート1の第1面11に単票状の複数の第2シート2を前記連続方向Xに間欠的に配置すると共に積層して、前記第1シート1と前記第2シート2との間に前記弾性部材Fを保持した積層シート3を生成する積層装置42と、
     前記積層シート3のうちの互いに隣り合う前記第2シート2,2の間の露出部12における第1カット位置C1において、前記弾性部材Fを切断する第1の刃21と、
     前記露出部12における前記第1カット位置C1よりも下流の第2カット位置C2において、前記弾性部材Fを切断して前記弾性部材Fの断片Fを生成する第2の刃22と、
     前記断片Fを回収する回収装置とを備える、伸縮シート4の製造装置。
  10.  請求項9において、前記積層シート3が巻き付けられる前記回収装置としてのアンビルロール30と、前記第1の刃21および第2の刃22を有するカッタロール20とが前記積層シート3を介して互いに接し、
     前記第1の刃21は前記露出部12における上流端部の前記第1カット位置C1において前記弾性部材Fを切断し、
     前記第2の刃22は当該露出部12における下流端部の前記第2カット位置C2において前記弾性部材Fを切断して前記断片Fを生成する、伸縮シート4の製造装置。
  11.  請求項10において、前記アンビルロール30は、
     前記第1および第2カット位置C1,C2の間であって前記アンビルロール30の回転方向Rにおける前記第2カット位置C2の手前に配置され、前記断片Fを吸引して回収する吸引口Oを更に備える、伸縮シート4の製造装置。
  12.  請求項11において、前記吸引口Oが前記弾性部材Fに対し、各弾性部材Fごとに設けられている、伸縮シート4の製造装置。
  13.  請求項9~12のいずれか1項において、前記弾性部材Fが前記第1シート1と前記アンビルロール30の外周面31との間に配置されるように、前記積層シート3が前記アンビルロール30に巻き掛けられている、伸縮シート4の製造装置。
  14.  請求項13において、前記弾性部材Fが前記弾性部材Fの張力で前記アンビルロール30の外周面31に押し付けられた状態で前記アンビルロール30に前記積層シート3が巻き掛けられている、伸縮シート4の製造装置。
  15.  請求項14において、前記アンビルロール30の外周面31には前記弾性部材Fを搬送方向である周方向に案内する溝Gが形成されている、伸縮シート4の製造装置。
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