WO2023199505A1 - 自動保管装置、自動保管システム、自動保管方法及び生産システム - Google Patents

自動保管装置、自動保管システム、自動保管方法及び生産システム Download PDF

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Abstract

この発明は、部品を収納した部品収納体を出し入れ自在な収容スロットが複数個設けられた、ラックを搬入出可能な第1開口部が設けられた本体部と、第1開口部を介して本体部の内部に搬入されたラックを第1移載位置で保持する第1ラック保持部と、本体部の内部で部品収納体を複数個保管可能な保管部と、第1移載位置のラックと保管部との間で部品収納体を移載する移載部と、移載部を制御する保管制御部と、を備え、保管制御部は、出庫要求の対象となった複数の部品収納体がそれぞれ収容スロットに移載されるように、移載部を制御する出庫制御部を有する。

Description

自動保管装置、自動保管システム、自動保管方法及び生産システム
 この発明は、部品を収納した部品収納体(リールやトレイなど)を保管する自動保管装置、当該自動保管装置を用いて部品収納体を保管する自動保管システム及び自動保管方法、ならびに当該自動保管装置に保管された部品収納体を用いて部品実装基板を生産する生産システムに関するものである。
 プリント配線板等の基板上に電子部品(以下、単に「部品」という)を実装する部品実装装置に対して部品を供給するために、リールやトレイなどの部品収納体が用いられている。例えば、リールでは、部品を格納したキャリヤテープが巻回されている。リールが部品供給装置に装着された状態で部品供給装置はリールからキャリヤテープを引き出す。一方、部品実装装置の実装ヘッドがキャリヤテープに収納されている部品をピックアップし、基板に実装する。こうして実装基板の生産が行われる。部品収納体としてトレイを用いる場合も基本的に同様にして行われる。
 この実装基板の生産中において、部品供給装置からの部品の供給が停止し、実装基板の生産が停止しないように、実装基板の生産に伴う部品の消費量に応じて、部品を補給する補給作業が作業者によって行われる。近年、部品補給作業を効率的に行うために、パーツタワーなどと称される自動保管装置が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2018-164017号公報
 特許文献1に記載の自動保管装置を装備する部品補給管理システムでは、部品実装装置における部品残数が少なくなると、自動保管装置に当該部品を収納する部品収納体の出庫を指示する。当該出庫指示を受けて自動保管装置は当該部品収納体の出庫を開始する。そして、自動保管装置は部品収納体を取り出し位置まで移送し、作業者による部品収納体の受取を待つ。ここで、問題となるのが出庫作業性である。つまり、自動保管装置では、部品収納体を1個ずつ作業者が取り出す必要がある。特に、補給すべき部品収納体の個数が増えると、出庫作業が煩雑なものとなる。このことが出庫作業の効率低下を招く主要因のひとつとなっている。
 この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、複数の部品収納体を効率的に出庫することができる自動保管装置、ならびに当該自動保管装置を用いた自動保管システム、自動保管方法及び生産システムを提供することを目的とする。
 本発明の第1の態様は、自動保管装置であって、部品を収納した部品収納体を出し入れ自在な収容スロットが複数個設けられた、ラックを搬入出可能な第1開口部が設けられた本体部と、第1開口部を介して本体部の内部に搬入されたラックを第1移載位置で保持する第1ラック保持部と、本体部の内部で部品収納体を複数個保管可能な保管部と、第1移載位置のラックと保管部との間で部品収納体を移載する移載部と、移載部を制御する保管制御部と、を備え、保管制御部は、出庫要求の対象となった複数の部品収納体がそれぞれ収容スロットに移載されるように、移載部を制御する出庫制御部を有することを特徴としている。
 また、本発明の第2の態様は、上記自動保管装置と、保管部に保管された部品収納体毎に、部品収納体の種類と保管部での保管位置とを関連付けた保管情報を管理する情報管理部と、出庫要求の対象となった部品収納体毎に、部品収納体に対応する保管情報に基づき部品収納体が収容スロットに移載されるように、移載部による部品収納体の出庫順を含む出庫情報を作成する出庫情報作成部と、を備え、保管制御部は、出庫情報作成部により作成された出庫情報にしたがって部品収納体を保管部からラックに移載するように、移載部を制御することを特徴としている。
 また、本発明の第3の態様は、上記自動保管装置を用いて複数の部品収納体を出庫する自動保管方法であって、複数の収容スロットに部品収納体が収容されていない空のラックを第1移載位置で保持する工程と、出庫要求の対象となった部品収納体毎に、第1移載位置で保持されたラックの収容スロットに移載する工程と、出庫要求の対象となった複数の部品収納体がそれぞれラックに収容されたことを確認した後で、ラックの保持を解除すると共に出庫準備が完了した旨を報知する工程と、を備えることを特徴としている。
 また、本発明の第4の態様は、部品実装装置により部品実装基板を生産する生産システムであって、上記自動保管装置と、自動保管装置と部品実装装置との間でラックを運搬する運搬装置と、自動保管装置において複数の部品収納体が収容された後で第1受渡位置に運搬された、ラックが部品実装装置に運搬されるように、運搬装置を制御する運搬制御部と、を備え、自動保管装置は、第1開口部を挟んで第1移載位置の反対側に位置する第1受渡位置と、第1移載位置との間で、ラックを搬送する第1ラック搬送部をさらに有し、第1ラック固定機構は、第1ラック搬送部により第1移載位置に搬送されたラックを第1ラック搬送部に固定することを特徴としている。
 このように構成された発明では、出庫要求の対象となった複数の部品収納体がそれぞれラックの収容スロットに移載される。そして、複数の部品収納体を収容した状態でラックが第1開口部を介して自動保管装置から搬出される。
 ここで、第1ラック保持部が、ラックを第1移載位置に固定する第1ラック固定機構を有するように構成してもよい。第1ラック固定機構によるラックの固定によって、収容スロットへの部品収納体の移載を安定して行うことができる。
 また、第1開口部を介して空のラックを第1移載位置に直接搬入し、また第1開口部を介して複数の部品収納体を収容したラックを第1移載位置から直接搬出してもよいが、作業者の作業性を考慮すると、次のように構成するのが望ましい。すなわち、第1開口部を挟んで第1移載位置の反対側に位置する第1受渡位置と、第1移載位置との間で、ラックを搬送する第1ラック搬送部をさらに設けるのが望ましい。そして、第1ラック固定機構が、第1ラック搬送部により第1移載位置に搬送されたラックを第1ラック搬送部に固定する一方、出庫要求の対象となった複数の部品収納体がそれぞれラックに収容された後でラックの第1ラック搬送部への固定を解除して第1ラック搬送部によるラックの第1受渡位置への搬送を可能とすることで、上記作業性を向上させることができる。
 本体部の内部に対するラックの搬入出を行うために、上記第1開口部以外に、第2開口部を設けてもよい。つまり、本体部において第1開口部と異なる位置に設けられた第2開口部を介して本体部の内部に搬入されたラックを、第1移載位置と異なる第2移載位置で保持する第2ラック保持部をさらに設け、移載部が、第2移載位置のラックと保管部との間において、部品収納体を移載するように構成してもよい。この場合、2つのラックを用いて部品収納体を出庫することができ、出庫効率を高めることができる。
 また、第2ラック保持部が、ラックを第2移載位置に固定する第2ラック固定機構を有するように構成してもよい。第2ラック固定機構によるラックの固定によって、収容スロットへの部品収納体の移載を安定して行うことができる。
 また、第2ラック保持部は、第2開口部を挟んで第2移載位置の反対側に位置する第2受渡位置と、第2移載位置との間で、ラックを搬送する第2ラック搬送部を設けるのが望ましい。そして、第2ラック固定機構が、第2ラック搬送部により第2移載位置に搬送されたラックを第2ラック搬送部に固定する一方、出庫要求の対象となった複数の部品収納体がそれぞれラックに収容された後でラックの第2ラック搬送部への固定を解除して第2ラック搬送部によるラックの第2受渡位置への搬送を可能とすることで、上記作業性を向上させることができる。
 また、上記においては部品収納体の出庫について説明したが、部品収納体の入庫も同様にして実行可能である。つまり、保管制御部は、収容スロットに収容された複数の部品収納体の保管部への入庫要求があったときに複数の部品収納体が保管部に移載されるように、移載部を制御する入庫制御部を有するように構成してもよい。
 また、上記自動保管システムにおいて、情報管理部が、部品実装装置により部品を基板に実装して部品実装基板を生産するための生産計画をさらに管理し、出庫情報作成部が、情報管理部から受け取る生産計画に基づいて出庫すべき部品収納体を決定するように構成してもよい。これによって、部品実装基板の生産に必要な部品収納体を適切なタイミングで出庫することができる。
 また、情報管理部が部品実装装置による部品実装基板の生産状況を管理し、出庫情報作成部が情報管理部から受け取る生産状況に基づき出庫順の変更又は出庫中断を決定し、保管制御部が出庫情報作成部による出庫順の変更を受けたときには変更後の出庫順で部品収納体を保管部からラックに移載し、出庫情報作成部による出庫中断を受けたときには保管部からラックへの部品収納体の移載を中断するように、移載部を制御してもよい。このような構成を有することで、生産の進捗状況に変化があった場合にも、柔軟に対応することができる。
 また、部品収納体のラックへの出庫状況を報知する報知部をさらに備え、保管制御部が、出庫順の変更があったときに出庫順変更の発生が報知され、部品収納体の移載中断があったときに出庫中断の発生が報知されるように、報知部を制御するように構成してもよい。また、保管制御部は、出庫順にしたがった部品収納体の移載が完了したときにラックの搬出準備の完了が報知されるように、報知部を制御するように構成してもよい。このように、報知部がマンマシンインターフェースとして機能し、各種情報を的確に、かつ迅速に知らせることができる。
 また、ラック内には複数の収容スロットが設けられるが、その構造は必ずしも一定というわけではない。そこで、ラック内に設けられた複数の収容スロットの構造に関するラック構造情報を取得する情報取得部をさらに設け、出庫情報作成部が、出庫すべき部品収納体毎に、部品収納体の種類とラック構造情報とに基づき、複数の収容スロットのうち部品収納体を移載すべき収容スロットに関する情報を出庫順と共に出庫情報として作成するように構成してもよい。これによって、出庫順が最適化され、効率的な出庫処理を行うことができる。
 さらに、収容スロット構造が互いに異なる複数の空のラックから一のラックを選択的に運搬装置に受渡し可能なラック供給位置に供給するラック供給部と、自動保管装置から部品実装装置への部品収納体の出庫に使用する際に部品収納体の収容量が最大となる収容スロット構造を有する空のラックを選択するラック選択部と、を備え、ラック供給部は、ラック決定部により決定されたラックをラック供給位置に供給し、運搬制御部は、ラックがラック供給部から自動保管装置に運搬されるように、運搬装置を制御するように構成してもよい。これによって、空のラックについても、出庫に適したものが選択的に使用され、効率的な出庫処理を行うことができる。
 上記したように、本発明によれば、複数の部品収納体がラックに収容された状態で一括して搬出可能となっているため、複数の部品収納体を効率的に出庫することができる。
本発明に係る自動保管装置の第1実施形態を用いた生産システムの構成を示す模式図である。 図1に示す生産システムの主要な電気的構成を示すブロック図である。 本発明に係る自動保管装置の第1実施形態の全体構成を示す斜視図である。 自動保管装置に対するリールの入出庫に使用されるラックの一例を示す図である。 図3Aに示す自動保管装置の断面図である。 本発明に係る自動保管方法の第1実施形態であるリール出庫処理を示すフローチャートである。 リール出庫処理動作を模式的に示す図である。 出庫順リストの一例を示している。 自動保管装置に対するリールの入出庫に使用されるラックの他の例を示す図である。 出庫順の最適化処理の一例を示す図である。 本発明に係る自動保管装置の第2実施形態の構成を示す斜視図である。 図10に示す自動保管装置での出庫動作を模式的に示す図である。 本発明に係る生産システムにおける入庫処理の一例を模式的に示す図である。 本発明に係る生産システムにおける出庫処理の一例を模式的に示す図である。
 図1は、本発明に係る自動保管装置の第1実施形態を用いた生産システムの構成を示す模式図である。また、図2は、図1に示す生産システムの主要な電気的構成を示すブロック図である。この生産システム100は、基板に部品を実装して部品実装基板を生産する生産ラインにおける部品補給作業を管理する。本実施形態では、基板生産工程にしたがって基板を上流側(左側)から下流側(右側)に向かって搬送しつつ生産ラインL1を構成する各装置(印刷装置PR、部品実装装置MC1~MC3及び検査装置IN)により種々の処理が実行される。より具体的には、印刷装置PRはスクリーン印刷機であり、クリーム半田を基板の実装面上に塗布する。また、部品実装装置MC1~MC3は、クリーム半田が印刷された基板に対してLSI、IC、トランジスタ、コンデンサ及び抵抗器などの小片状の部品を実装する。本実施形態では、3台の部品実装装置MC1~MC3がこの順序で基板の搬送方向に沿って配置されている。各部品実装装置MC1~MC3はリールに巻回されたキャリヤテープに収納された部品をピックアップし、基板に実装する。さらに、検査装置INは上流の部品実装装置MC3から基板を受け取り、可視光又はX線により基板の外観を検査する。なお、生産ラインL1の構成はこれに限定されるものではなく、例えば、部品種類や個数などに応じて部品実装装置を増減し、トレイに収納された部品を実装する部品実装装置を配置してもよい。また、生産ラインの本数も「1」に限定されるものではなく、基板生産工場のレイアウトなどに応じて複数本設けてもよい。
 部品実装基板の生産に伴い部品実装装置MC1~MC3の部品供給装置(図示省略)で保有している部品の残数が減少していく。部品供給装置からの部品の供給が停止すると、部品実装基板の生産を停止させる必要が生じて稼働率の低下を招く。そこで、部品実装基板の生産に伴う部品の消費量に応じて、作業者OPにより新たなリールを部品供給装置に装着して部品を補給してもらう作業、いわゆる部品補給作業が必要となる。この部品補給作業を効率的に行うために、本実施形態では、図1に示すように1台の自動保管装置200と部品庫(図示省略)が生産ラインL1から離れた保管エリアに配置されている。自動保管装置200は、本発明の「部品収納体」の一例として、部品を収納したキャリヤテープを巻回したリールを複数保管している。そして、自動保管装置200は、出庫要請に応じて複数のリールを一括して出庫する。なお、自動保管装置200の構成及び動作については後で詳述する。また、本実施形態では、自動保管装置200の設置台数は「1」であるが、2台以上であってもよい。
 生産ラインL1を構成する各装置(印刷装置PR、部品実装装置MC1~MC3及び検査装置IN)や自動保管装置200を統括的に制御するために、生産システム100の管理エリアにおいて、生産管理装置300が設けられている。生産管理装置300は通信ネットワークNWを介して生産ラインL1の各装置、自動保管装置200及び作業者OPの携帯端末400に接続されている。
 生産管理装置300は、論理演算を実行する周知のCPU(Central Processing Unit)、初期設定等を記憶しているROM(Read Only Memory)、装置動作中の様々なデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等から構成されたシステム管理制御部310を有している。システム管理制御部310は、予め設定されたプログラムにしたがって作動して情報管理部311、出庫情報作成部312及びメッセージ作成部313として機能する。情報管理部311は、種々の情報を管理する。代表的な情報として、
 ・自動保管装置200に保管されたリールの種類と自動保管装置200における保管位置(保管棚情報)とを関連付けた保管情報、
 ・部品実装装置MC1~MC3により部品を基板に実装して部品実装基板を生産するための生産計画、
 ・部品実装装置MC1~MC3による部品実装基板の生産状況、
がある。ここで、生産プログラムを作成する装置を生産管理装置300から独立して設けてもよい。また、出庫情報作成部312は部品実装装置MC1~MC3での部品残数の低下に応じて自動保管装置200から出庫すべきリールに関する出庫情報を作成する。さらに、メッセージ作成部313はリール出庫に関連する各種メッセージを作成する。
 また、生産管理装置300は、システム管理制御部310以外に、入力部320、表示部330及び通信部340を有している。入力部320は作業者OPなどからのデータ入力や指示などを受け付ける。表示部330は各種情報を表示する。このように本実施形態では入力部320及び表示部330がマンマシンインターフェースとして設けられているが、タッチパネルを入力部320及び表示部330として設けてもよい。通信部340は他の装置からの各種情報を受信し、生産管理装置300の各部で作成した指示や情報などを他の装置に送信する。
 携帯端末400は、作業中において作業者OPが常時携帯している端末であり、端末制御部410、タッチパネル420、コード読取部430及び通信部440を有している。通信部440は通信ネットワークNWを介して他の装置と無線通信可能となっている。端末制御部410はCPU、ROM、RAM等から構成され、他の装置から受信した各種情報をタッチパネル420に表示する。タッチパネル420は作業者OPによるタッチ入力情報を読み取り、端末制御部410に与える。また、コード読取部430はリールや次に説明するラックに付されたバーコードや2次元コードなどの識別コードをスキャンしてスキャン情報を端末制御部410に与える。これらタッチ入力情報やスキャン情報を受け取った端末制御部410は各種指示や情報に変換して無線で他の装置に送る。
 図3Aは、本発明に係る自動保管装置の第1実施形態の全体構成を示す斜視図である。図3Bは、自動保管装置に対するリールの入出庫に使用されるラックの一例を示す図である。図4は、図3Aに示す自動保管装置の断面図である。これらの図面では、互いに直交するX方向、Y方向及びZ方向で構成されるXYZ直交座標系を適宜示す。なお、この座標系において、X方向はラックの搬入出方向であり、Y方向は搬入出方向Xと直交する水平方向であり、Z方向は鉛直方向である。
 自動保管装置200は、本発明の部品収納体の一例であるリールRLを本体部210の内部に入庫して保管し、生産管理装置300からの出庫要求(出庫順リストを含む)に対応するリールRLを選択的に出庫する。自動保管装置200の本体部210の正面には、開口部211が設けられると共に、当該開口部211を開閉するためのフロントドア212が設けられている。開口部211は図3Bに示すラック10に対応した開口サイズを有している。ラック10は複数の収容スロット12を有している。各収容スロット12はリールRLを出し入れ自在に構成されている。本実施形態では、フロントドア212は、作業者OPによる手動操作により開閉されるように構成されているが、フロントドア212にドア駆動部を接続し、作業者OPのボタンスイッチの操作に応じてフロントドア212が開閉するように構成してもよい。また、本実施形態では、フロントドア212は、いわゆる片開きドアで構成されているが、スライドドアで構成してもよい。これらの点については、後で説明する実施形態においても同様である。
 フロントドア212の下方には、ラック保持部220が設けられている。ラック保持部220は、ラック10を下方から支持しながらX方向に往復移動可能に構成されたラック搬送部221を有している。ラック搬送部221は、ベルトコンベアやローラコンベアなどで構成されており、開口部211の下方においてX方向に延設されている。より詳しくは、図3A及び図4に示すように、ラック搬送部221の(+X)方向側の端部が本体部210の外側に飛び出すと共に、(-X)方向側の端部が本体部210の内部に入り込み、移載位置Pt1まで延設されている。ラック搬送部221は搬入出駆動部222(図2)と接続されている。搬入出駆動部222は、自動保管装置200を制御する保管制御部230からの搬送指令に応じてラック搬送部221を駆動する。例えば、フロントドア212が開いた状態で、ラック搬送部221の(+X)方向側にラック10が載置された後に、ラック搬送部221が作動すると、ラック10が開口部211を介して本体部210の内部に搬入される。
 こうして搬入されるラック10を移載位置Pt1に位置決めするために、ラック保持部220の(-Y)方向側の端部にストッパ部材223が設けられている。つまり、ラック搬送部221により搬入されてくるラック10は、図4に示すように、Y方向に延設されたストッパ部材223に係止される。また、移載位置Pt1でラック10を確実に保持するために、ラック搬送部221の(+X)方向側において、一対のラッチ機構224が設けられている。図4において、(+Y)方向側のラッチ機構224のみが図示されているが、(-Y)方向側にもラッチ機構224が設けられている。
 各ラッチ機構224は、図4の拡大図に示すように、可動レバー225と、可動レバー225を駆動するラッチ駆動部226とを有している。可動レバー225の一方端部はラック10の側面に突設された突設部位11に対して係合可能な形状(本実施形態では凹形状)を有している。可動レバー225の他方端部は、ラック搬送部221のフレーム側面に対して回動自在に軸支されている。ラッチ駆動部226はエアシリンダやソレノイドなどのアクチュエータ(駆動源)を有し、保管制御部230からの指令に応じて可動レバー225を回動させる。例えば、図4に示すように、ラック10が移載位置Pt1まで搬入された状態でラッチ駆動部226により可動レバー225が時計回りに回動されると、可動レバー225の一方端部、つまり凹部形状に仕上げられた端部がラック10に向かって回動してラック10の突設部位11と係合する。これにより、ラック10が移載位置Pt1でしっかりとラック保持部220で保持される。一方、後述するように複数のリールRLが収容されたラック10を自動保管装置200から出庫する際には、上記搬入保持とは逆のプロセスでラック10の保持が解除される。つまり、ラッチ駆動部226により可動レバー225が図4において反時計回りに回動されることで、可動レバー225の一方端部がラック10の突設部位11から離れる。これによって、ラック10の保持が解除される。また、可動レバー225全体がラック10の搬送経路よりも下方に退避する。これにより、ラック10が(+X)方向に搬送される際に、可動レバー225がラック10と干渉するのを確実に防止することができる。
 また、ラック保持部220では、移載位置Pt1に対するラック10の搬入出をセンシングするために、ラック搬送部221の(-X)方向側において、投光器と受光器とを組み合わせた、いわゆる透過型のセンサ227が設けられている。図4に示すように(+Y)方向側に投光器228が取り付けられている。また、図4には図示されていないが、ラック10を挟んで投光器228の(-Y)方向側に受光器がラック搬送部221のフレーム側面に取り付けられている。つまり、投光器228からY方向に進む光がラック10により遮光されることをもって移載位置Pt1でのラック10の位置決めを検知し、その検知結果が保管制御部230に送信される。なお、本実施形態では、透過型センサ227を用いているが、いわゆる反射型のセンサや静電容量タイプのセンサにより検知するように構成してもよい。
 このように構成されたラック保持部220は、図4に示すように、本体部210の内部の(+X)方向側領域に配置されている。一方、本体部210の内部の(-X)方向側領域には、棚状の保管部240が配置されている。保管部240は、リールRLを個別に横置き状態で収容する保管空間を複数個、マトリックス状に配置した保管棚を有している。このため、リールRLが保管されている保管棚を示す情報(以下「保管棚情報」という)とリールRLに付された識別コード(以下「リール識別コード」という)とを関連付けることでリールRLを所望位置に保管し、また所望の部品を収納しているリールRLを保管部240から正確に出庫させることが可能となっている。
 ラック保持部220と保管部240とはX方向に一定の距離だけ離間しており、その離間空間に2つの移載部250、250が配置されている。各移載部250、250はY方向、Z方向及びR方向に移動可能なロボット本体251と、ロボット本体251からX方向に移動自在なリール把持ハンド252とを有している。この「R方向」とは、Z方向に延びる回転軸まわりの方向を意味している。このため、保管制御部230からの移載指令に応じて移載部250の各部が駆動されることで、後述するように出庫順リストにしたがって所望のリールRLがリール把持ハンド252で把持され、ラック10に設けられた複数の収容スロット12のうち指定された収容スロット12に移載される。なお、本実施形態では、2台の移載部250が設けられているが、移載部250は「2」に限定されるものではなく、任意である。
 自動保管装置200では、上記のように構成されたラック保持部220及び移載部250を制御するために、図2に示すように、保管制御部230が設けられている。保管制御部230は、CPU、ROM、RAM等から構成され、予め設定されたプログラムにしたがって作動して出庫制御部231、入庫制御部232及び搬入出制御部233として機能する。出庫制御部231は、出庫要求の対象となる複数のリールRLがそれぞれ収容スロット12に移載されるように、移載部250を制御する。また、入庫制御部232は、空の保管棚にリールRLを入庫する際の移載部250の動作を制御する。つまり、入庫制御部232は、入庫要求の対象となる複数のリールRLがそれぞれ保管部240の保管棚に移載されるように、移載部250を制御する。さらに、搬入出制御部233は、ラック10が移載位置Pt1に搬入された後にラック保持部220に保持される搬入動作と、移載位置Pt1でのラック10の保持が解除された後にラック10が移載位置Pt1から搬出される搬出動作とを制御する。
 また、自動保管装置200は、保管制御部230以外に、搬入出駆動部222、ラッチ駆動部226、入力部260、表示部270、コード読取部280及び通信部290を有している。入力部260は作業者OPなどからのデータ入力や指示などを受け付ける。表示部270は各種情報を表示する。このように本実施形態では入力部260及び表示部270がマンマシンインターフェースとして設けられているが、タッチパネルを入力部260及び表示部270として設けてもよい。コード読取部280はリールRLやラック10などに付された識別コードをスキャンしてスキャン情報を保管制御部230に与える。通信部290は他の装置からの各種指示や情報を受信し、自動保管装置200で取得したステータス情報などを他の装置に送信する。
 次に、上記のように構成された生産システム100における出庫処理について、図5及び図6を参照しつつ説明する。図5は、本発明に係る自動保管方法の第1実施形態であるリール出庫処理を示すフローチャートである。図6は、リール出庫処理動作を模式的に示す図である。ここでは、図6(a)に示すように、自動保管装置200では、空のラック10が移載位置Pt1に位置決めされた状態でラッチ機構224によりラック保持部220に保持され、自動保管装置200に保管されているリールRLの出庫準備が完了している。なお、空のラック10とは、ラック10の内部空間を仕切り板により仕切ることで形成された複数の収容スロット12のいずれにもリールRLが収容されていない状態を意味している。
 また、生産管理装置300では、システム管理制御部310が予め設定されたプログラムにしたがって作動して部品実装装置MC1~MC3により部品を基板に実装して部品実装基板を生産するための生産計画を作成する(ステップS31)。また、システム管理制御部310は、自動保管装置200に保管されたリールRLの種類と自動保管装置200における保管位置(保管棚情報)とを関連付けた保管情報を記憶部(図示省略)に記憶している。さらに、システム管理制御部310は上記生産計画にしたがって部品実装装置MC1~MC3に各種指示を与えて部品実装基板の生産を実行させると共に、部品実装装置MC1~MC3から送られてくる各種情報に基づいて生産の進捗状況を把握する。そして、部品実装装置MC1~MC3における部品残数が少なくなると、システム管理制御部310は、当該部品を収納したキャリヤテープを巻回したリールRLの出庫が必要であると判断する(ステップS32で「YES」)。また、リールRLの出庫が必要であるとの判断は、生産の進捗状況に基づくもの以外に、作業者OPからの途中出庫要求に基づくものもある。つまり、作業者OPは、部品実装装置MC1~MC3の稼働状況や経験則などに基づき、リールRLの出庫が必要であると判断することがある(ステップS41で「YES」)。この場合、作業者OPは携帯端末400を操作することで生産管理装置300に途中出庫を指示する(ステップS42)。このように本実施形態では、システム管理制御部310は、自己判断(ステップS32)または途中出庫指示(ステップS42)をトリガーとして出庫順リストを作成する(ステップS33)。
 図7は、出庫順リストの一例を示している。出庫順リストは、出庫順と、リール識別コードと、保管棚情報と、収容スロット12の位置(以下「スロット位置情報」という)との関連性をテーブル形式で示したものである。なお、同図中の「保管棚情報」は、YZ方向にマトリックス状に配置された保管棚の座標位置(Y座標、Z座標)を示している。また、同図中の「スロット位置情報」は、Z方向に積層配置された収容スロット12のZ座標を示しており、「1」は最上の収容スロット12を意味している。このように本実施形態では、スロット位置情報が本発明の「部品収納体を移載すべき収容スロットに関する情報」の一例に相当している。
 システム管理制御部310は、作成した出庫順リストを自動保管装置200の保管制御部230に送信すると共に、ステップS34~S36を繰り返して実行する。つまり、システム管理制御部310は、生産システム100の各部から順次送られてくる各種情報に基づき部品実装基板の生産進捗を確認する(ステップS34)。そして、ステップS35で出庫順の変更が発生していない間、リールRLの収容スロット12への収容通知を受け取る(ステップS36)。ここで、システム管理制御部310が、当該収容通知に基づき出庫状況を更新すると共に、出庫状況を作業者OPの携帯端末400に送信してもよい。これによって、出庫状況が携帯端末400のタッチパネル420上に表示される。作業者OPは出庫状況をリアルタイムで正確に把握する。
 その後で、ステップS34に戻って上記処理を繰り返す。一方、上記処理中に、例えば、作業者OPからの途中出庫要求が発生するなどの理由により出庫順変更が発生した場合(ステップS35で「YES」)、システム管理制御部310はステップS33に戻り、出庫順変更を加味して出庫順リストを再度作成する。
 また、システム管理制御部310は、部品実装基板の生産が進行している間に、次に説明するようにして自動保管装置200における出庫対象となっている全リールRLがラック10に収容された旨の情報を受ける。すると、システム管理制御部310は、出庫対象となっている複数のリールRLが全てラック10に移載された旨の移載完了報告メッセージを作業者OPの携帯端末400に送信する(ステップS37)。すると、作業者OPの携帯端末400が当該メッセージを受け取り、タッチパネル420上に表示する。
 システム管理制御部310から出庫順リストを受け取った自動保管装置200の保管制御部230は、出庫順リストを確認する(ステップS21)。そして、保管制御部230は、出庫順の順番で、出庫対象となるリールRLが保管されている保管棚の座標位置(Y座標、Z座標)と、当該リールRLを収容すべき収容スロット12のZ座標とを確認する(ステップS22)。それに続いて、保管制御部230は、移載部250による当該リールRLのラック10への移載を実行する(ステップS23)。すなわち、移載部250がステップS22で確認された保管棚にアクセスし、リール把持ハンド252によりリールRLを取り出す。それに続いてリール把持ハンド252によりリールRLを把持したまま移載部250がステップS22で確認された収容スロット12の近傍まで移動し、リール把持ハンド252によりリールRLを当該収容スロット12に受け渡す。
 こうして1つのリールRLの移載が完了すると、出庫順リストにリストアップされた全リールRLのラック10への収容が完了したか否かを、保管制御部230が判定する(ステップS24)。このステップS24で「NO」と判定している間、保管制御部230はステップS21に戻って次のリールRLの移載を繰り返す。
 一方、ステップS24で「YES」、つまり図6(b)中において1点鎖線で示すように、出庫順リストの最後にリストアップされたリールRLがラック10に収容されたことを確認すると、保管制御部230は上記したように出庫対象となっている全リールRLのラック10への収容完了通知をシステム管理制御部310に送信する。それによって、システム管理制御部310を経由して、移載完了報告メッセージが作業者OPの携帯端末400に表示される(ステップS43)。
 これと並行して、保管制御部230はラック10を用いた作業者OPによるリールRLの搬送を可能とする。より詳しくは、保管制御部230は、ラッチ駆動部226に保持解除指令を与えることで、可動レバー225を同図において反時計回りに回動させる。これによって、可動レバー225によるラック10の保持が解除されると共に、可動レバー225と干渉することなくラック10の(+X)方向移動が可能となる。
 そして、移載完了報告メッセージを見た作業者OPが空のラック10を所持したまま自動保管装置200まで移動する。そして、保管制御部230は、作業者OPによってフロントドア212が開かれたことを確認すると、搬入出駆動部222に搬出指令を与える。これを受けた搬入出駆動部222は、図6(c)に示すように、複数のリールRLを収容したラック10が移載位置Pt1から(+X)方向に搬出され、作業者OPがピックアップし易い位置、つまり受渡位置Pd1に位置決めされる(ステップS26)。このとき、保管制御部230が、生産管理装置300にラック10の運び出し準備が完了した旨を通知してもよい。これを受けたシステム管理制御部310が、当該運び出し準備の完了を作業者OPの携帯端末400に送信することで、運び出し準備の完了が携帯端末400のタッチパネル420上に表示され、作業者OPに報知される。
 作業者OPは、当該リール収容済のラック10を受渡位置Pd1からピックアップした後で(ステップS44)、空のラック10を受渡位置Pd1に載置する(ステップS45)。この載置処理が完了した旨を作業者OPが自動保管装置200に与えると、自動保管装置200の保管制御部230は、搬入出駆動部222に搬入指令を与える。これを受けた搬入出駆動部222は、図6(a)に示すように、空のラック10を受渡位置Pd1から移載位置Pt1に搬入して位置決めする(ステップS27)。また、保管制御部230は、ラッチ機構224により空のラック10がラック保持部220に保持されるように、ラッチ駆動部226を制御する。こうして、出庫準備が完了すると、作業者OPはフロントドア212を閉じた後、リール収容済のラック10を所持したままリール補給すべき部品実装装置MC1~MC3に運ぶ。
 以上のように、第1実施形態によれば、出庫要求の対象となった複数のリールRLがそれぞれラック10の収容スロット12に移載された後で、これらのリールRLを収容した状態でラック10が開口部211を介して自動保管装置200から運び出し可能となっている。したがって、作業者OPはラック10の運び出しによって複数のリールRLを一括して自動保管装置200から出庫することができる。その結果、複数のリールRLを効率的に出庫することができる。
 また、ラッチ機構224がラック10を保持した状態で移載部250がリールRLを収容スロット12に移載しているため、リールRLの移載作業を安定して行うことができる。
 また、上記実施形態において、ラック搬送部221は必須の構成要素ではない。つまり、作業者OPが開口部211を介して移載位置Pt1に対するラック10の搬入出を行うことは可能である。しかしながら、ラック搬送部221を設けたことで、次のような作用効果が得られる。上記実施形態によれば、作業者OPがラック搬送部221の(+X)方向側、つまり受渡位置Pd1に空のラック10を載置することで、当該ラック10はラック搬送部221により移載位置Pt1まで自動的に搬入される。リール収容済のラック10をピックアップする際には、当該ラック10は受渡位置Pd1に搬出されているため、受渡位置Pd1で受け取ればよい。したがって、作業者OPの作業性はラック搬送部221を設けない場合よりも格段に向上する。また、作業者OPの代わりに、無人搬送車や自動搬送ロボットなどのAGV(Automatic Guided Vehicle)がラック10を運搬するように構成してもよい。なお、AGVが本発明の「運搬装置」の一例に相当しており、この点については、後で図13を参照しつつ説明する。
 また、上記実施形態では、自動保管装置200からのリールRLの出庫について説明したが、自動保管装置200へのリールRLの入庫についても実行可能である。つまり、自動保管装置200に入庫すべきリールRLを収容したラック10が作業者OPやAGVが受渡位置Pd1に載置されると、ラック搬送部221が当該ラック10を移載位置Pt1に搬入する。そして、出庫動作とは逆の動作でラック10からリールRLが保管部240の保管棚に移載される。つまり、保管制御部230の入庫制御部232は、入庫要求の対象となる複数のリールRLが保管情報にしたがって保管部240の保管棚にそれぞれ移載されるように、移載部250を制御する。この入庫作業についても、出庫作業と同様に、作業効率を向上させることができる。また、作業者OPの代わりにAGVがラック10を運搬するように構成してもよく、この点については、後で図12を参照しつつ説明する。
 さらに、第1実施形態では、出庫順に変更が発生した場合(ステップS35で「YES」)、出庫順変更を加味して出庫順リストを再度作成している。したがって、生産の進捗状況に変化があった場合にも、柔軟に対応することができる。なお、第1実施形態では、生産の進捗状況の変化に対し、出庫順を変更しているが、リールRLの移載を中断するように構成してもよい。例えば、特定の部品が極端に少なくなっており、当該部品を収納するキャリヤテープを巻回したリールRLの出庫が優先されることがある。この場合、当該リールRLがラック10に収容済みであるときには、追加移載を中断して当該ラック10の搬出を優先するのが望ましい。この出庫中断によって、生産の進捗状況変化に対して適切に対応することができる。
 上記した第1実施形態では、開口部211、移載位置Pt1、受渡位置Pd1、ラック保持部220、ラック搬送部221及びラッチ機構224がそれぞれ本発明の「第1開口部」、「第1移載位置」、「第1受渡位置」、「第1ラック保持部」、「第1ラック搬送部」及び「第1ラック固定機構」の一例に相当している。また、携帯端末400のタッチパネル420が本発明の「報知部」の一例に相当し、タッチパネル420に表示されるメッセージが本発明の「報知」の一例に相当している。
 ところで、ラック10の構成はリールRLの大きさ、特にリール径に応じたものを使用するのが望ましい。現在市場の流通しているリールRLのリール径は7インチ(以下、「小リール径」という)と、13~15インチ(以下「大リール径」という)とに大別される。そこで、例えば、図8に示すように、小リール専用のラック10A、大小兼用のラック10B及び大リール専用のラック10Cを準備することが考えられる。そして、出庫対象となるリールRLのリール径に応じて上記3種類から適切なものを選択して受渡位置Pd1に載置してもよい。これにより、1回あたりに出庫あるいは入庫可能なリールRLの個数を増やし、リールRLの出庫及び入庫効率を高めることができる。
 また、リールRLのリール径に応じて収容スロットを使い分けるのが望ましい。特に、小リール専用のラック10Aに設けられる収容スロット12に大リールを収容することは不可である。したがって、システム管理制御部310が出庫順リストを作成するにあたって収容スロット12に関するラック構造情報を取得し、出庫順を最適化するように構成するのが望ましい。以下、図9を参照しつつ、出庫順の最適化について説明する。
 図9は、出庫順の最適化処理の一例を示す図である。ここでは、小リール専用のラック10と大小兼用のラック10とを用いて50本のリールRLを自動保管装置200から出庫する場合を例示して説明する。また、図9(c)に示すように、小リール専用のラック10には、小リール径のリールRLを収容する収容スロット12が30個設けられる一方、大小兼用のラック10には、小リール径のリールRLを収容する収容スロット12が15個設けられると共に大リール径のリールRLを収容する収容スロット12が5個設けられているものと仮定して説明を続ける。
 上記したようにシステム管理制御部310は、自動保管装置200からリールRLを出庫する際には、例えば、図9(a)に示す出庫順リストを作成する。ここでは、45本の小リール径のリールRLと、5本の大リール径のリールRLとを出庫するための出庫順リストが作成されている。この出庫順リストにしたがって、自動保管装置200は、最初に小リール専用のラック10を用いて20本の小リール径のリールRLを出庫させる。それに続いて、5本の大リール径のリールRLを出庫させるために、2番目に大小兼用のラック10が用いられる。つまり、自動保管装置200は、大小兼用のラック10を用いて5本の大リール径のリールRLを当該ラック10の大リール径用の収容スロット12に移載した後で小リール径用の収容スロット12の全部に小リール径のリールRLを移載する。この段階で、大小兼用のラック10へのリール収容はできなくなっているので、残残り10本の小リール径のリールRLを出庫するために、3番目に小リール専用のラック10が用いられる(残りが10本なので、大小兼用のラック10を用いてもよい)。
 図9(a)の出庫順で問題となるのは、21番目の出庫において、出庫対象が小リール径のリールRLから大リール径のリールRLに切り替わっている点である。より具合的には、小リール径用の収容スロット12が「10」個も空であるにもかかわらず、ラック10を大小兼用に切り替える点が、出庫効率を低下させる要因となっている。そこで、システム管理制御部310は、図9中の破線矢印で示すように、大小兼用のラック10を用いた出庫(図9においてドットを付した領域)を優先させている。これによって、ラック10の搬入出回数が減少し、出庫に要する時間を短縮することができる。このようにシステム管理制御部310が本発明の「情報取得部」として機能することで、出庫効率を高めることができる。
 図10は、本発明に係る自動保管装置の第2実施形態の構成を示す斜視図である。図11は、図10に示す自動保管装置での出庫動作を模式的に示す図である。この第2実施形態が第1実施形態に係る自動保管装置200(図3A)と大きく相違する点は、2つのラック10に対して出庫処理を並行して実施することが可能となっている点である。すなわち、自動保管装置200の本体部210の正面には、開口部211以外に開口部211Aが追加されると共に、当該開口部211Aを開閉するためのフロントドア212Aが設けられている。開口部211Aは複数のリールRLを収容可能なラック10に対応した開口サイズを有している。フロントドア212Aの下方には、ラック保持部220と同様に構成されたラック保持部220Aが追加されている。
 ラック保持部220Aは、ラック10を下方から支持しながらX方向に往復移動可能に構成されたラック搬送部221Aを有している。ラック搬送部221Aは、ベルトコンベアやローラコンベアなどで構成されており、開口部211Aの下方においてX方向に延設されている。より詳しくは、図10及び図11に示すように、ラック搬送部221Aの(+X)方向側の端部が本体部210の外側に飛び出すと共に、(-X)方向側の端部が本体部210の内部に入り込み、移載位置Pt2まで延設されている。ラック搬送部221Aは、ラック搬送部221と同様に、搬入出駆動部222(図2)により駆動され、ラック10を移載位置Pt2と受渡位置Pd2との間で搬送する。なお、図10及び図11への図示を省略するが、ラック10を移載位置Pt2に位置決めするためのストッパ部材及びラッチ機構が設けられており、ラック10が移載位置Pt2でしっかりとラック保持部220Aにより保持される。このように、第2実施形態では、開口部211A、移載位置Pt2、受渡位置Pd2、ラック保持部220A、ラック搬送部221A及びラック保持部220Aに設けられたラッチ機構がそれぞれ本発明の「第2開口部」、「第2移載位置」、「第2受渡位置」、「第2ラック保持部」、「第2ラック搬送部」及び「第2ラック固定機構」の一例に相当している。
 このように構成された自動保管装置200では、移載位置Pt1、Pt2のいずれか一方に保持されているラック10に対し、第1実施形態と同様にして、出庫処理が実行される。例えば、図11(a)に示すように、移載位置Pt1に位置決めされたラック10に対して移載部250が保管部240からリールRLを出庫しているのに並行し、保管制御部230は移載位置Pt2に空のラック10が保持されているか否かを判定する。ここで、移載位置Pt2に空のラック10が保持されている場合には、保管制御部230はそのまま出庫順リストにしたがって移載位置Pt1に位置決めされたラック10へのリールRLの移載を継続する。
 一方、移載位置Pt2に空のラック10が保持されていない場合には、その旨を保管制御部230が生産管理装置300に知らせる。それを受けた生産管理装置300のシステム管理制御部310は、自動保管装置200の受渡位置Pd2に空のラック10を載置するように促すメッセージを作業者OPの携帯端末400に送信する。すると、作業者OPの携帯端末400が当該メッセージを受け取り、タッチパネル420上に表示する。これを見た作業者OPがフロントドア212Aを開き、空のラック10を載置すると、保管制御部230は搬入出駆動部222に指令を与えて空のラック10を受渡位置Pd2から移載位置Pt2に搬入する。こうして、図11(a)に示すように、移載位置Pt1に位置決めされたラック10へのリールRLの出庫が完了するまでに、空のラック10を移載位置Pt2に位置決めし、保持しておく。
 移載位置Pt1に位置決めされたラック10へのリールRLの出庫が完了すると、保管制御部230は、ラッチ駆動部226に保持解除指令を与えることで、当該ラック10の保持を解除する。これに続いて、保管制御部230は搬入出駆動部222に搬出指令を与え、図11(b)に示すように、複数のリールRLを収容したラック10を移載位置Pt1から(+X)方向に搬送し、作業者OPがピックアップし易い位置、つまり受渡位置Pd1に位置決めする。
 この位置決めが完了すると、保管制御部230は、その旨を生産管理装置300に知らせる。それを受けた生産管理装置300のシステム管理制御部310は、出庫済のリールRLが収容されたラック10が受渡位置Pd1に位置している旨、ならびに当該ラック10を受け取った後で、受渡位置Pd1に空のラック10を載置することを促すメッセージを作業者OPの携帯端末400に送信する。
 すると、作業者OPの携帯端末400が当該メッセージを受け取り、タッチパネル420上に表示する。これを見た作業者OPが自動保管装置200の受渡位置Pd1に移動し、当該リール収容済のラック10を受渡位置Pd1からピックアップした後で空のラック10を受渡位置Pd1に載置する。この載置処理が完了した旨を作業者OPが自動保管装置200に与えると、自動保管装置200の保管制御部230は、搬入出駆動部222に搬入指令を与え、空のラック10を受渡位置Pd1から移載位置Pt1に搬入して位置決めする。こうして、図11(c)に示すように、移載位置Pt2に位置決めされたラック10へのリールRLの出庫が完了するまでに、空のラック10を移載位置Pt1に位置決めし、保持しておく。
 移載位置Pt2に位置決めされたラック10へのリールRLの出庫が完了すると、保管制御部230は、ラッチ駆動部226に保持解除指令を与えることで、当該ラック10の保持を解除する。これに続いて、保管制御部230は搬入出駆動部222に搬出指令を与え、複数のリールRLを収容したラック10を移載位置Pt2から(+X)方向に搬送し、作業者OPがピックアップし易い位置、つまり受渡位置Pd2に位置決めする。
 この位置決めが完了すると、保管制御部230は、その旨を生産管理装置300に知らせる。それを受けた生産管理装置300のシステム管理制御部310は、出庫済のリールRLが収容されたラック10が受渡位置Pd1に位置している旨、ならびに当該ラック10を受け取った後で、受渡位置Pd1に空のラック10を載置することを促すメッセージを作業者OPの携帯端末400に送信する。このような出庫処理を繰り返すことで、自動保管装置200から大量のリールRLを効率的に出庫することができる。
 ところで、上記実施形態では、作業者OPが部品実装装置MC1~MC3と自動保管装置200との間でラック10を搬送しているが、AGVを用いることで出庫処理を自動化することができる。また、入庫処理についても同様である。
 図12は、本発明に係る生産システムにおける入庫処理の一例を模式的に示す図である。また、図13は、本発明に係る生産システムにおける出庫処理の一例を模式的に示す図である。図12中の矢印AR1~AR4は、それぞれ
 AR1:作業者OPによるラックへのリール収容動作
 AR2:入庫準備エリアからリール保管エリアへのAGVによるラック運搬動作
 AR3:AGVから自動保管装置200へのラック搬入動作
 AR4:ラック10から保管部240へのリール入庫動作
を示している。また、図13中の矢印AR5~AR8は、それぞれ
 AR5:保管部240からラック10へのリール収容動作
 AR6:自動保管装置200からAGVへのラック搬出動作
 AR7:リール保管エリアから部品実装エリアへのAGVによるラック運搬動作
 AR8:作業者OPによるラック10から部品実装装置MC1~MC3へのリール装着動作
を示している。このようにAGVを用いることでリールRLの入庫処理及び出庫処理の大部分を自動化することができ、作業効率をさらに高めることができる。なお、図12及び図13に示す生産システム100では、生産管理装置300のシステム管理制御部310がAGVを制御し、本発明の「運搬制御部」として機能する。
 また、図13に示す生産システム100において、空のラック10についてもAGVを用いてもよい。また、空のラック10をAGVにより運搬する際に、例えば、図8に示すように収容スロット構造が互いに異なる複数の空のラック10を用意しておき、それらから一のラックをAGVに受け渡すように構成するのが望ましい。この場合、当該ラック10のAGVへの受渡し可能なラック供給位置を設け、ラック供給部が選択したラック10をラック供給位置に供給するように構成してもよい。また、ラック10の選択にあたっては、システム管理制御部310が、自動保管装置200から部品実装装置MC1~MC3へのリールRLの出庫に使用する際にリールRLの収容量が最大となる収容スロット構造を有する空のラックを選択する。このように、システム管理制御部310が本発明の「ラック選択部」として機能する。
 なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では、各種メッセージが携帯端末400に表示されるように構成しているが、携帯端末400以外に入庫準備エリア、リール保管エリアや部品実装エリアなどに設置された大型モニタ(図示省略)などにも表示するように構成してもよい。
 また、複数の部品実装装置MC1~MC3に対して1名の作業者OPが入出庫処理を行っているが、複数の作業者が入庫処理や出庫処理を分担して行う場合にも携帯端末400に同一メッセージを表示してもよい。
 また、上記実施形態では、各種メッセージなどを携帯端末400や大型モニタなどに表示して視覚的に作業者OPに報知しているが、上記表示と一緒にあるいは表示の代わりに音声で報知してもよい。
 また、上記実施形態では、リールRLを自動保管装置200で保管しているが、本発明の「部品収納体」はこれに限定されるものではなく、例えば、部品を収納するトレイを保管する自動保管装置、当該自動保管装置を用いてトレイを保管する自動保管システム及び自動保管方法、ならびに当該自動保管装置に保管されたトレイを用いて部品実装基板を生産する生産システムに対しても本発明を適用することができる。
 この発明は、部品を収納した部品収納体(リールやトレイなど)を保管する自動保管技術全般に対して適用することが可能である。
 10,10A~10C…ラック
 12…(ラックの)収容スロット
 100…生産システム
 200…自動保管装置
 210…本体部
 211…(第1)開口部
 211A…(第2)開口部
 220…(第1)ラック保持部
 220A…(第2)ラック保持部
 221…(第1)ラック搬送部
 221A…(第2)ラック搬送部
 224…ラッチ機構(第1ラック固定機構)
 224A…ラッチ機構(第2ラック固定機構)
 230…保管制御部
 231…出庫制御部
 232…入庫制御部
 233…搬入出制御部
 240…保管部
 250…移載部
 300…生産管理装置
 310…システム管理制御部
 311…情報管理部
 312…出庫情報作成部
 313…メッセージ作成部
 400…携帯端末
 420…タッチパネル(報知部)
 OP…作業者
 Pd1…(第1)受渡位置
 Pd2…(第2)受渡位置
 Pt1,Pt2…移載位置
 RL…リール(部品収納体)
 X…搬入出方向
 

Claims (16)

  1.  部品を収納した部品収納体を出し入れ自在な収容スロットが複数個設けられた、ラックを搬入出可能な第1開口部が設けられた本体部と、
     前記第1開口部を介して前記本体部の内部に搬入された前記ラックを第1移載位置で保持する第1ラック保持部と、
     前記本体部の内部で前記部品収納体を複数個保管可能な保管部と、
     前記第1移載位置の前記ラックと前記保管部との間で前記部品収納体を移載する移載部と、
     前記移載部を制御する保管制御部と、を備え、
     前記保管制御部は、出庫要求の対象となった複数の前記部品収納体がそれぞれ前記収容スロットに移載されるように、前記移載部を制御する出庫制御部を有する
    ことを特徴とする自動保管装置。
  2.  請求項1に記載の自動保管装置であって、
     前記第1ラック保持部は、前記ラックを前記第1移載位置に固定する第1ラック固定機構を有する自動保管装置。
  3.  請求項2に記載の自動保管装置であって、
     前記第1ラック保持部は、前記第1開口部を挟んで前記第1移載位置の反対側に位置する第1受渡位置と、前記第1移載位置との間で、前記ラックを搬送する第1ラック搬送部を有し、
     前記第1ラック固定機構は、前記第1ラック搬送部により前記第1移載位置に搬送された前記ラックを前記第1ラック搬送部に固定する一方、出庫要求の対象となった前記複数の部品収納体がそれぞれ前記ラックに収容された後で前記ラックの前記第1ラック搬送部への固定を解除して前記第1ラック搬送部による前記ラックの前記第1受渡位置への搬送を可能とする自動保管装置。
  4.  請求項1ないし3のいずれか一項に記載の自動保管装置であって、
     前記本体部において前記第1開口部と異なる位置に設けられた第2開口部を介して前記本体部の内部に搬入された前記ラックを、前記第1移載位置と異なる第2移載位置で保持する第2ラック保持部をさらに備え、
     前記移載部は、前記第2移載位置の前記ラックと前記保管部との間において、前記部品収納体を移載する自動保管装置。
  5.  請求項4に記載の自動保管装置であって、
     前記第2ラック保持部は、前記ラックを前記第2移載位置に固定する第2ラック固定機構を有する自動保管装置。
  6.  請求項5に記載の自動保管装置であって、
     前記第2ラック保持部は、前記第2開口部を挟んで前記第2移載位置の反対側に位置する第2受渡位置と、前記第2移載位置との間で、前記ラックを搬送する第2ラック搬送部を有し、
     前記第2ラック固定機構は、前記第2ラック搬送部により前記第2移載位置に搬送された前記ラックを前記第2ラック搬送部に固定する一方、出庫要求の対象となった前記複数の部品収納体がそれぞれ前記ラックに収容された後で前記ラックの前記第2ラック搬送部への固定を解除して前記第2ラック搬送部による前記ラックの前記第2受渡位置への搬送を可能とする自動保管装置。
  7.  請求項1ないし6のいずれか一項に記載の自動保管装置であって、
     前記保管制御部は、前記収容スロットに収容された複数の部品収納体の前記保管部への入庫要求があったとき、前記複数の部品収納体が前記保管部に移載されるように、前記移載部を制御する入庫制御部を有する自動保管装置。
  8.  請求項1ないし7のいずれか一項に記載の自動保管装置と、
     前記保管部に保管された前記部品収納体毎に、前記部品収納体の種類と前記保管部での保管位置とを関連付けた保管情報を管理する情報管理部と、
     出庫要求の対象となった前記部品収納体毎に、前記部品収納体に対応する前記保管情報に基づき前記部品収納体が前記収容スロットに移載されるように、前記移載部による前記部品収納体の出庫順を含む出庫情報を作成する出庫情報作成部と、を備え、
     前記保管制御部は、前記出庫情報作成部により作成された前記出庫情報にしたがって前記部品収納体を前記保管部から前記ラックに移載するように、前記移載部を制御することを特徴とする自動保管システム。
  9.  請求項8に記載の自動保管システムであって、
     前記情報管理部は、部品実装装置により前記部品を基板に実装して部品実装基板を生産するための生産計画をさらに管理し、
     前記出庫情報作成部は、前記情報管理部から受け取る前記生産計画に基づいて前記出庫すべき前記部品収納体を決定する自動保管システム。
  10.  請求項9に記載の自動保管システムであって、
     前記情報管理部は、前記部品実装装置による前記部品実装基板の生産状況を管理し、
     前記出庫情報作成部は、前記情報管理部から受け取る前記生産状況に基づき前記出庫順の変更又は出庫中断を決定し、
     前記保管制御部は、前記出庫情報作成部による前記出庫順の変更を受けたときには変更後の出庫順で前記部品収納体を前記保管部から前記ラックに移載し、前記出庫情報作成部による前記出庫中断を受けたときには前記保管部から前記ラックへの前記部品収納体の移載を中断するように、前記移載部を制御することを特徴とする自動保管システム。
  11.  請求項10に記載の自動保管システムであって、
     前記部品収納体の前記ラックへの出庫状況を報知する報知部をさらに備え、
     前記保管制御部は、前記出庫順の変更があったときに出庫順変更の発生が報知され、前記部品収納体の前記ラックへの移載の中断があったときに出庫中断の発生が報知されるように、前記報知部を制御する自動保管システム。
  12.  請求項8ないし10のいずれか一項に記載の自動保管システムであって、
     前記部品収納体の前記ラックへの出庫状況を報知する報知部をさらに備え、
     前記保管制御部は、前記出庫順にしたがった前記部品収納体の移載が完了したときに前記ラックの運び出し準備の完了が報知されるように、前記報知部を制御する自動保管システム。
  13.  請求項8ないし12のいずれか一項に記載の自動保管システムであって、
     前記ラック内に設けられた前記複数の収容スロットの構造に関するラック構造情報を取得する情報取得部をさらに備え、
     前記出庫情報作成部は、出庫すべき前記部品収納体毎に、前記部品収納体の種類と前記ラック構造情報とに基づき、前記複数の収容スロットのうち前記部品収納体を移載すべき収容スロットに関する情報を前記出庫順と共に前記出庫情報として作成する自動保管システム。
  14.  請求項1ないし7のいずれか一項に記載の自動保管装置を用いて複数の前記部品収納体を出庫する自動保管方法であって、
     前記複数の収容スロットに前記部品収納体が収容されていない空の前記ラックを第1移載位置で保持する工程と、
     出庫要求の対象となった前記部品収納体毎に、前記第1移載位置で保持された前記ラックの前記収容スロットに移載する工程と、
     出庫要求の対象となった前記複数の部品収納体がそれぞれ前記ラックに収容されたことを確認した後で、前記ラックの保持を解除すると共に出庫準備が完了した旨を報知する工程と、
    を備えることを特徴とする自動保管方法。
  15.  部品実装装置により部品実装基板を生産する生産システムであって、
     請求項3に記載の自動保管装置と、
     前記自動保管装置と前記部品実装装置との間で前記ラックを運搬する運搬装置と、
     前記自動保管装置において前記複数の部品収納体が収容された後で前記第1受渡位置に搬出された、前記ラックが前記部品実装装置に運搬されるように、前記運搬装置を制御する運搬制御部と、
    を備えることを特徴とする生産システム。
  16.  請求項15に記載の生産システムであって、
     収容スロット構造が互いに異なる複数の空のラックから一のラックを選択的に前記運搬装置に受渡し可能なラック供給位置に供給するラック供給部と、
     前記自動保管装置から前記部品実装装置への前記部品収納体の出庫に使用する際に前記部品収納体の収容量が最大となる収容スロット構造を有する空のラックを選択するラック選択部と、を備え、
     前記ラック供給部は、前記ラック選択部により決定された前記ラックを前記ラック供給位置に供給し、
     前記運搬制御部は、前記ラックが前記ラック供給部から前記自動保管装置に運搬されるように、前記運搬装置を制御する生産システム。
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