WO2023182067A1 - 表示装置 - Google Patents

表示装置 Download PDF

Info

Publication number
WO2023182067A1
WO2023182067A1 PCT/JP2023/009769 JP2023009769W WO2023182067A1 WO 2023182067 A1 WO2023182067 A1 WO 2023182067A1 JP 2023009769 W JP2023009769 W JP 2023009769W WO 2023182067 A1 WO2023182067 A1 WO 2023182067A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
output
display device
flat panel
section
piezo element
Prior art date
Application number
PCT/JP2023/009769
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
大祐 山岡
ムハンマド ザヒディン イスマイル ビン
カマル ディズル アシュラフ フィルダウス ムスタファ
フアイ エン チュウ
Original Assignee
ソニー イーエムシーエス (マレーシア) センディリアン ベラハッド
ソニーグループ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ソニー イーエムシーエス (マレーシア) センディリアン ベラハッド, ソニーグループ株式会社 filed Critical ソニー イーエムシーエス (マレーシア) センディリアン ベラハッド
Publication of WO2023182067A1 publication Critical patent/WO2023182067A1/ja

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R1/00Details of transducers, loudspeakers or microphones
    • H04R1/02Casings; Cabinets ; Supports therefor; Mountings therein
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R1/00Details of transducers, loudspeakers or microphones
    • H04R1/20Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics
    • H04R1/22Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics for obtaining desired frequency characteristic only 
    • H04R1/26Spatial arrangements of separate transducers responsive to two or more frequency ranges
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R17/00Piezoelectric transducers; Electrostrictive transducers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R7/00Diaphragms for electromechanical transducers; Cones
    • H04R7/02Diaphragms for electromechanical transducers; Cones characterised by the construction
    • H04R7/04Plane diaphragms

Abstract

表示装置(100)は、映像を表示するフラットパネルを含む表示部と、前記フラットパネルの裏面に配置され、前記フラットパネルを振動させる複数の加振器と、2つのコーン型スピーカとの駆動により音声を出力する出力部と、を備える。前記加振器は、高音域出力のための2つのピエゾ素子と、中音域出力のための1つの振動素子とを含む。前記2つのピエゾ素子は、前記フラットパネルの裏面において、前記振動素子を中心として左右にそれぞれ1つずつ配置され、かつ、高さ方向において前記振動素子よりも上部に配置される。

Description

表示装置
 本開示は、フラットパネルスピーカーを搭載する表示装置に関する。
 テレビ等の表示装置において、フラットパネルと、フラットパネルを振動させる複数の加振器とにより構成されるフラットパネルスピーカが提案されている。フラットパネルスピーカは、加振器によりフラットパネルに振動を発生させることで、音声を出力する。
国際公開第2018/123310号
 加振器としてエキサイターを用いたフラットパネルスピーカは、高音域を再生する能力が低くなる傾向にあった。スマートフォン等の小型表示機器では、高音域を補うため、ピエゾ素子を用いたフラットパネルスピーカも提案されている。しかし、テレビ等の大型表示機器にピエゾ素子を用いたフラットパネルスピーカを採用するには、優れた音声出力を実現するため、ピエゾ素子をフラットパネルのどの位置に配置するか、また、ピエゾ素子をどのような向きで設置するかが課題となる。
 また、フラットパネルスピーカが加振器を複数含む場合、それぞれから出力される音声が干渉しないよう、音声を調整する必要がある。
 本開示では、これらの課題を解決し、優れた音声出力を実現することができる表示装置を提案する。
 上記の課題を解決するために、本開示に係る一形態の表示装置は、映像を表示するフラットパネルを含む表示部と、前記フラットパネルの裏面に配置され、前記フラットパネルを振動させる複数の加振器と、2つのコーン型スピーカとの駆動により音声を出力する出力部と、を備える。前記加振器は、高音域出力のための2つのピエゾ素子と、中音域出力のための1つの振動素子とを含む。前記2つのピエゾ素子は、前記フラットパネルの裏面において、前記振動素子を中心として左右にそれぞれ1つずつ配置され、かつ、高さ方向において前記振動素子よりも上部に配置される。
実施形態に係る表示装置を示す図である。 ピエゾ素子の配置の一例を示す図である。 フラットパネルのインチ数とピエゾ素子が配置される位置との関係の一例を示す図である。 ピエゾ素子が設置される向きの一例を示す図である。 追加のエンクロージャテープの配置例を示す図である。 加振器とウーファの配置の一例を示す図である。 各加振器とウーファとの距離の一例を示す図である。 3チャンネル音声が出力される状況を模式的に示す図である。 音声信号分配処理のフローを示す図である。 表示装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
 以下に、実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の各実施形態において、同一の部位には同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
 以下に示す項目順序に従って本開示を説明する。
  1.実施形態
   1-1.実施形態に係る表示装置の構成
   1-2.ピエゾ素子の配置
   1-3.各出力部の配置
   1-4.実施形態に係る出力制御処理
  2.その他の実施形態
  3.本開示に係る表示装置の効果
  4.ハードウェア構成
(1.実施形態)
(1-1.実施形態に係る表示装置の構成)
 図1は、実施形態に係る表示装置100の構成を示す。表示装置100は、映像を表示するフラットパネルを含む表示部を備える。また、表示装置100は、フラットパネル150の裏面に配置され、フラットパネル150を振動させる複数の加振器と、2つのコーン型スピーカとの駆動により音声を出力する出力部を備える。
 加振器は、高音域出力のための2つのピエゾ素子(Piezo elements)と、中音域出力のための1つの振動素子(例えばエキサイター(exciter))とを含む。図1に示すように、2つのピエゾ素子は、フラットパネル150の裏面において、振動素子であるエキサイター200を中心として左右にそれぞれ1つずつ配置され、かつ、高さ方向においてエキサイター200よりも上部に配置される。
 具体的には、表示装置100は、複数の加振器として、フラットパネル150の中央近傍に配置される1つの振動素子であるエキサイター200と、表示装置と正対した場合に向かって左に配置される第1ピエゾ素子210と、表示装置と正対した場合に向かって右に配置される第2ピエゾ素子220とを有する。
 表示装置100において、2つのピエゾ素子は、主に高音域を出力する。また、振動素子は、主に中音域を出力する。また、左右に配置された2つのコーン型スピーカである左ウーファ(Woofer)230および右ウーファ240は、主に中音域、および、低音域を出力する。
 なお、図1に示すように、左ウーファ230および右ウーファ240は、エキサイター200を中央として左右それぞれ1つずつ配置され、かつ、フラットパネル150の下部に配置される。例えば、左ウーファ230は、表示装置100と正対した場合に向かって中央より左側、かつ、フラットパネル150の中央より下部に配置される。右ウーファ240は、表示装置100と正対した場合に向かって中央より右側、かつ、フラットパネル150の中央より下部に配置される。
 フラットパネル150は、エキサイター200が配置される第1区画300と、第1ピエゾ素子210が配置される第2区画310と、第2ピエゾ素子220が配置される第3区画320と、左ウーファ230および右ウーファ240が配置される第4区画330に、それぞれ区画される。フラットパネル150は、例えば、エンクロージャテープと称される、フラットパネル150の裏面に固定される制振部材によって区画される。一例として、第1区画300、第2区画310および第3区画320は、図1に示すように、フラットパネル150の水平方向をおよそ3分の1ずつに区切るような領域に区画される。
 図1に示すように、表示装置100は、加振器をそれぞれ別の区画に配置することで、フラットパネル150が振動する範囲を制限し、不要な振動が発生することを抑止する。
(1-2.ピエゾ素子の配置)
 ところで、表示装置100において、主に高音域を担当するピエゾ素子は、その設置位置や設置される向きによって、出力される音に影響を及ぼしやすい。これは、人間の聴感上、高音域ほど音の定位に敏感であったり、あるいは、高音域は素子が設置される振動体(本開示ではフラットパネル150)の剛性等に影響を受けやすかったりすること等による。よって、表示装置100においては、音声出力において最適な位置にピエゾ素子が配置されることが望ましい。
 具体的には、第1ピエゾ素子210および第2ピエゾ素子220は、定在波を生じさせないよう、振動する区画において、水平方向および上下方向のいずれも中心を避けて配置されることが望ましい。すなわち、第1ピエゾ素子210は、第2区画310において、水平方向および上下方向のいずれも中心を避けて配置される。また、第2ピエゾ素子220は、第3区画320において、水平方向および上下方向のいずれも中心を避けて配置される。
 図2に、ピエゾ素子の配置の一例を示す。例えば、第1ピエゾ素子210は、第2区画310のうち、図2に示す(1)乃至(6)の位置に設置されうる。このうち、第1ピエゾ素子210は、音の縦方向の広がり、音の横方向の広がり、定在波の発生させにくさ等に基づき、例えば図2に示す(2)の位置に設置されることが望ましい。具体的には、第1ピエゾ素子210は、フラットパネル150の中心からの水平距離が、中心から水平方向端部を100%とした場合のおよそ68%から80%ほどの距離に配置される。また、第1ピエゾ素子210は、高さが、フラットパネル150の下端から上端を100%とした場合のおよそ70%から81%ほどの距離に配置される。なお、図2に示す(1)乃至(6)のいずれの位置であっても、第1ピエゾ素子210および第2ピエゾ素子220は、高さ方向においてエキサイター200よりも高い位置に設置される。
 図3に、フラットパネル150のインチ数と、ピエゾ素子が配置される位置との関係の一例を示す。具体的には、図3には、フラットパネル150のインチ数と、第1ピエゾ素子210および第2ピエゾ素子220が配置されることが望ましい位置(図2に示す(2)の位置)との関係を示している。図3に示すように、例えば、フラットパネル150が55インチサイズである場合、第1ピエゾ素子210および第2ピエゾ素子220は、水平距離がフラットパネル150の中心から外側に向かって80%ほどの距離が望ましい。また、第1ピエゾ素子210および第2ピエゾ素子220は、高さ方向がフラットパネル150の下端から81%ほどの距離に配置されることが望ましい。
 次に、図4を用いて、ピエゾ素子が設置される向きについて説明する。図4は、ピエゾ素子が設置される向きの一例を示す図である。なお、本開示に係るピエゾ素子は、基盤部と加振部とを含む略長方形の形状である。例えば、図4に示すように、第1ピエゾ素子210は、電圧に応じて加振する加振部212と、電圧を制御する基盤部214とを有する。加振部212と基盤部214とは、コネクタにより接続される。
 本開示に係る表示装置100にピエゾ素子が設置される場合、ピエゾ素子は、フラットパネル150の長手方向と平行となるよう長手方向が横向きに配置され、かつ、加振部がフラットパネル150の外側に近くなるよう配置されることが望ましい。かかる向きは、ピエゾ素子の振動に基づいて出力される音の縦方向の広がりや横方向の広がりを考慮して決定されたものである。
 さらに、表示装置100は、ピエゾ素子が配置される区画を狭くするよう、追加のエンクロージャテープ216を備えてもよい。図5に、追加のエンクロージャテープ216の配置例を示す。例えば、表示装置100は、2つのピエゾ素子の位置から所定距離だけ離れた下部に、第2区画310および第3区画320のそれぞれをさらに狭く区画するための、追加のエンクロージャテープ216(第2制振部材)を備える。例えば、表示装置100は、2つのピエゾ素子の位置から80~100mmほど離れた箇所に、フラットパネル150の長手方向と平行に、追加のエンクロージャテープ216を備える。このように、表示装置100は、ピエゾ素子により振動されるフラットパネル150の領域を制限することで、不要な定在波が発生することを抑え、フラットパネル150の剛性に適した音を出力することができる。
(1-3.各出力部の配置)
 また、表示装置100は、ピエゾ素子の接地位置や向きのみならず、ピエゾ素子、エキサイター200、左右のウーファのそれぞれの位置関係を最適化してもよい。すなわち、表示装置100は、出力部を構成する各要素の位置を最適化することで、出力される音声の合成周波数特性を改善し、定位感および音質を向上させることができる。
 本開示において、表示装置100は、エキサイター200が出力するセンターチャンネルの音声と、ピエゾ素子が出力する左右チャンネルの音声という、3チャンネル音声出力の構造を有する。この場合、センターチャンネルは、エキサイター200と左右ウーファの組み合わせで音声が出力される。また、左チャンネルは、第1ピエゾ素子210と左ウーファ230の組み合わせで音声が出力される。また、右チャンネルは、第2ピエゾ素子220と右ウーファ240の組み合わせで音声が出力される。
 すなわち、左右ウーファは、センターチャンネルと左右いずれかのチャンネルの双方の音を出力することになる。センターチャンネルと左右チャンネルの音は、視聴ポイントでのずれを補正するためディレイ(delay)などの処理が施されるが、ウーファの出力は1つであることから、あまりにそのずれが大きくなると、視聴ポイントで音がずれたように聞こえるなど、聴感上の問題が発生する可能性がある。このため、本開示に係る表示装置100は、エキサイター200、ピエゾ素子、ウーファという各出力部の位置関係の配置を工夫することで、音声を視聴する者の違和感を軽減する。以下、図6を用いて、各出力部の位置関係について説明する。
 図6に、各加振器とウーファの配置の一例を示す。図6に示すように、エキサイター200および第1ピエゾ素子210は、エキサイター200から左ウーファ230までの距離260(図6に示す線(a))と、第1ピエゾ素子210から左ウーファ230までの距離262(図6に示す線(b))との差が所定範囲内となるよう、配置される。
 同様に、エキサイター200および第2ピエゾ素子220は、エキサイター200から右ウーファ240までの距離と、第2ピエゾ素子220から右ウーファ240までの距離との差が所定範囲内となるよう配置される。
 具体的には、第1ピエゾ素子210は、エキサイター200から左ウーファ230までの距離260と、第1ピエゾ素子210から左ウーファ230までの距離262との差が、距離260の長さ(もしくは距離262の長さ)の一割以内になるような位置に配置されることが望ましい。
 同様に、第2ピエゾ素子220は、エキサイター200から右ウーファ240までの距離と、第2ピエゾ素子220から右ウーファ240までの距離との差が、第2ピエゾ素子220から右ウーファ240までの距離の一割以内となるような位置に配置されることが望ましい。
 図7に、各加振器とウーファとの距離の一例を示す。図7に示すように、例えば、フラットパネル150が55インチサイズである場合、第1ピエゾ素子210から左ウーファ230までの距離は570mmであり、エキサイター200から左ウーファ230までの距離は530mmであることが望ましい。かかる例に示されるように、それぞれの距離の差は、第1ピエゾ素子210から左ウーファ230までの距離もしくはエキサイター200から左ウーファ230までの距離の一割以内となっている。
 すなわち、表示装置100は、このようにウーファとエキサイター200との距離と、ウーファとピエゾ素子との距離とを略同一にすることにより、出力される音声のずれを軽減し、聴感上、違和感のない音声出力を実現することができる。
(1-4.実施形態に係る出力制御処理)
 次に、表示装置100が、フラットパネル150から出力される音を調整する処理について説明する。図1に示したように、表示装置100は、制御部130を有しており、かかる制御部130が実行する信号処理等により、出力部から出力される音を調整する。
 なお、制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等によって、表示装置100内部に記憶されたプログラム(例えば、本開示に係る信号処理プログラム)がRAM(Random Access Memory)等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
 制御部130は、加振器やウーファ等の出力部から音声を出力するよう制御する出力制御部131を有する。出力制御部131は、センターチャンネル(エキサイター200)が出力する音声信号と、左右チャンネル(第1ピエゾ素子210および第2ピエゾ素子220)が出力する音声信号とを制御する。すなわち、表示装置100は、3つの音声出力チャンネルを備えた音声出力装置である。なお、表示装置100において、3チャンネル出力のうち、センターチャンネルの信号は、エキサイター200および左右のウーファが出力する。また、表示装置100において、3チャンネル出力のうち、LR(左右)チャンネルの信号は、左右のピエゾ素子および左右のウーファが出力する。
 このような3チャンネルの音声出力機構では、信号処理を用いて、出力される信号の出力値や周波数帯域を調整することが求められる。これは、従来の2チャンネル再生時と比較して、3チャンネル再生では、センターチャンネルの出力を左右チャンネルよりも高くする必要があることによる。すなわち、従来の2チャンネル再生では、左右チャンネルの音が視聴ポイント(例えば、表示装置100正面前方)で合成される。これにより、視聴者は、聴感上、単独のチャンネルで出力される音よりも大きな音を聴取することになる。しかしながら、3チャンネル音声出力機構では、画面中央に定位すべき音をセンターチャンネルが担うため、センターチャンネルは、従来の左右チャンネルの出力していた信号よりも大きな音を出力することを要する。例えば、視聴ポイントが左右チャンネルのそれぞれから同距離である場合、視聴ポイントの音は各チャンネルから発せられた音よりも3デシベルほど大きく聞こえるため、センターチャンネルは、左右チャンネルが出力していた音よりも3デシベル大きい音を出力することを要する。
 ここで、エキサイター200等の振動素子は、出力できる高音域に制限があることから、通常、出力時に、高音域を電気的に増幅するなどの処理がとられている。しかし、振動素子は、出力値が増加するにつれ高音域から徐々に出力限界に達し、高音域から減衰するような周波数特性となってしまう。このため、センターチャンネルで従来よりも大きな音を出力しようとすると、特に高音域で正確な周波数特性が得られていない音が出力されるおそれがある。
 そこで、出力制御部131は、センターチャンネルの出力値が増加するにつれ徐々に出力が減衰していくセンターチャンネルの周波数特性に合わせて、左右チャンネルへ、センターチャンネルから出力される信号を分配する。これにより、出力制御部131は、高い出力値であっても、センターチャンネルの周波数特性を平坦にすることができる。
 かかる点について、図8を用いて説明する。図8は、3チャンネル音声が出力される状況を模式的に示した図である。図8に示すように、表示装置100は、出力する音量が低い場合、すなわち、センターチャンネルが高音域において無理のない出力が可能な音量の範囲では、センターチャンネルから出力すべき信号を、センターチャンネルのみから出力する。
 一方、表示装置100は、出力する音量が徐々に高くなった場合、すなわち、センターチャンネルが高音域において出力限界に達したとき、センターチャンネルから出力すべき信号を、左右チャンネルに分配し、左右チャンネルからもセンターチャンネル信号を出力する。
 これにより、出力制御部131は、高い出力値であっても、センターチャンネルの周波数特性を平坦にすることができ、適切な出力を行うことができる。
 この点について、図9を用いて説明する。図9は、音声信号分配処理のフローを示す図である。
 図9に示すように、表示装置100は、再生すべき音声信号を取得すると、まず、3チャンネルで出力できるよう音声信号を分配する。具体的には、表示装置100は、センターチャンネルの信号と、左右チャンネルの信号とを、それぞれ別々の経路に分離する。
 さらに、図9に示すように、表示装置100は、センターチャンネルの信号について、センタースピーカで出力する信号と、左右チャンネルに分配する音声信号とに経路を分離する(図9に示す「Distribute Cch signal」が該当する)。
 そして、表示装置100に係る出力制御部131は、左右チャンネルに分配する信号について、所定の信号処理を実行する。具体的には、表示装置100は、分配するセンターチャンネルの信号の分量、および、左右チャンネルで出力される音の周波数帯域を、音量(ゲイン)に応じて変動させる。すなわち、左右チャンネルで出力されるセンターチャンネルの信号は、出力値(音量等)に連動して、その分配量(出力値)と周波数帯域幅とが変化する。
 例えば、出力制御部131は、出力値に応じて透過する周波数帯域が変化するハイパスフィルタを用いて、センターチャンネルの信号を、左右チャンネルに分配する。
 すなわち、出力制御部131は、ピエゾ素子から出力される信号と、エキサイター200から出力される信号とをそれぞれ制御する。また、出力制御部131は、エキサイター200から出力される信号の出力値に応じて、エキサイター200から出力される信号の一部を、ピエゾ素子への出力に分配する。
 具体的には、出力制御部131は、エキサイター200から出力される信号の出力値に応じて、エキサイター200から出力される信号のうちピエゾ素子への出力に分配する信号の周波数帯域を変化させる。例えば、出力制御部131は、エキサイター200から出力される信号の出力値が高くなるほど、エキサイター200から出力される信号のうちピエゾ素子への出力に分配する信号の周波数帯域を広くする。
 かかる制御は、図9に示す動的ハイパスフィルタ(図9に示す「Dynamic HPF」)の挙動を示したグラフで説明される。すなわち、動的ハイパスフィルタは、センターチャンネルの信号の出力値であるゲインの調整(図9に示す「Gain setting」)が行われ、出力値が上昇すると、徐々に透過させる音の周波数帯域を広くする。これは、出力値が上昇することによって、エキサイター200の出力において、徐々に出力限界に達する周波数が高帯域から低帯域に広がっていくことに連動することを示す。このように、出力制御部131は、出力値に応じて透過する音の周波数帯域や分配量を変化させる動的なハイパスフィルタを通すことで、歪みのない、全体的に周波数が整った音声出力を実現することができる。
 すなわち、表示装置100は、出力値に応じて分配量や周波数帯域が変化させながらセンターチャンネルの信号を左右チャンネルにミックスすることで、センターチャンネルと左右チャンネルとを融合させてバランスの取れた信号再生を行う。このように、表示装置100は、センターチャンネルのみでは完全に出力できない周波数帯域や信号を左右チャンネルで補うことで、最適な音声出力を実現する。
(2.その他の実施形態)
 上述した各実施形態に係る処理は、上記各実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。
 また、上記各実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
 また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
 また、上述してきた各実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
 また、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、他の効果があってもよい。
(3.本開示に係る表示装置の効果)
 上述のように、本開示に係る表示装置(実施形態では表示装置100)は、映像を表示するフラットパネルを含む表示部と、フラットパネルの裏面に配置され、フラットパネルを振動させる複数の加振器の駆動により音声を出力する出力部と、出力部から音声を出力するよう制御する出力制御部(実施形態では出力制御部131)とを備える。加振器は、高音域出力のための2つのピエゾ素子(実施形態では第1ピエゾ素子210および第2ピエゾ素子220)と、中音域出力のための1つの振動素子(実施形態ではエキサイター200)とを含む。出力制御部は、ピエゾ素子から出力される信号と、振動素子から出力される信号とをそれぞれ制御するとともに、振動素子から出力される信号の出力値に応じて、振動素子から出力される信号の一部を、ピエゾ素子への出力に分配する。
 また、出力制御部は、振動素子から出力される信号の出力値に応じて、振動素子から出力される信号のうちピエゾ素子への出力に分配する信号の周波数帯域を変化させる。
 また、出力制御部は、振動素子から出力される信号の出力値が高くなるほど、振動素子から出力される信号のうちピエゾ素子への出力に分配する信号の周波数帯域を広くする。
 このように、本開示に係る表示装置は、振動素子から出力される信号をピエゾ素子に分配することで、3チャンネル音声を出力する。このとき、表示装置は、振動素子から出力される信号を出力値に応じて動的にピエゾ素子に分配することで、振動素子が出力しにくい高帯域を補った音声を出力できる。また、表示装置は、出力値に連動して周波数帯域を拡げることで、出力値の上昇に伴って高帯域が徐々に限界に達するという振動素子の出力特性を動的に補うことで、3チャンネル全体で再生される音声の周波数帯域を適切なものに保つことができる。
 また、表示装置に係る2つのピエゾ素子は、フラットパネルの裏面において、振動素子を中心として左右にそれぞれ1つずつ配置され、かつ、高さ方向において振動素子よりも上部に配置される。
 また、表示装置は、振動素子が配置される第1区画と、2つのピエゾ素子のうち表示装置と正対した場合に向かって左に配置される第1ピエゾ素子が配置される第2区画と、2つのピエゾ素子のうち表示装置と正対した場合に向かって右に配置される第2ピエゾ素子が配置される第3区画と、に区画する部材であって、フラットパネルの裏面に固定される制振部材を備える。
 また、第1ピエゾ素子は、第2区画において、水平方向および上下方向のいずれも中心を避けて配置される。第2ピエゾ素子は、第3区画において、水平方向および上下方向のいずれも中心を避けて配置される。
 また、2つのピエゾ素子は、基盤部と加振部とを含む略長方形の形状であり、フラットパネルの長手方向と平行となるよう長手方向が横向きに配置され、かつ、加振部がフラットパネルの外側に近くなるよう配置される。
 また、表示装置は、2つのピエゾ素子の位置から所定距離だけ離れた下部に、第2区画および第3区画のそれぞれをさらに狭く区画する第2制振部材をさらに備える。
 このように、本開示に係る表示装置は、ピエゾ素子から出力される音声が最も広がりのよくなる位置に配置される。また、表示装置は、ピエゾ素子が設置された区画を狭めるように第2制振部材を追加することで、振動するフラットパネルの剛性を高め、より明瞭な音が出力されるよう調整する。これにより、表示装置は、出力される音声の質をより高めることができる。
 また、表示装置に係る加振器は、フラットパネルの中央近傍に配置される1つの振動素子と、表示装置と正対した場合に向かって左に配置される第1ピエゾ素子と、表示装置と正対した場合に向かって右に配置される第2ピエゾ素子とを含む。振動素子、第1ピエゾ素子および第2ピエゾ素子は、振動素子から左のコーン型スピーカ(実施形態では左ウーファ230)までの距離と、第1ピエゾ素子から左のコーン型スピーカまでの距離との差が所定範囲内であり、かつ、振動素子から右のコーン型スピーカ(実施形態では右ウーファ240)までの距離と、第2ピエゾ素子から右のコーン型スピーカまでの距離との差が所定範囲内となるよう配置される。
 また、第1ピエゾ素子は、振動素子から左のコーン型スピーカまでの距離と、第1ピエゾ素子から左のコーン型スピーカまでの距離との差が、第1ピエゾ素子から左のコーン型スピーカまでの距離の一割以内となる位置に配置される。第2ピエゾ素子は、振動素子から右のコーン型スピーカまでの距離と、第2ピエゾ素子から右のコーン型スピーカまでの距離との差が、第2ピエゾ素子から右のコーン型スピーカまでの距離の一割以内となる位置に配置される。
 また、第1ピエゾ素子および第2ピエゾ素子は、フラットパネルの裏面において、振動素子よりも上部に配置される。
 また、左のコーン型スピーカは、表示装置と正対した場合に向かって中央より左側、かつ、フラットパネルの中央より下部に配置される。右のコーン型スピーカは、表示装置と正対した場合に向かって中央より右側、かつ、フラットパネルの中央より下部に配置される。
 このように、本開示に係る表示装置は、このようにウーファとエキサイターとの距離と、ウーファとピエゾ素子との距離とを略同一にすることにより、出力される音声のずれを軽減し、聴感上、違和感のない音声出力を実現することができる。すなわち、表示装置は、ピエゾ素子、エキサイターおよびウーファの各スピーカの音による合成周波数特性を改善し、定位感および音質を向上させることができる。
(4.ハードウェア構成)
 上述してきた実施形態に係る表示装置100等の情報機器は、例えば図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、実施形態に係る表示装置100を例に挙げて説明する。図10は、表示装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス1500、及び入出力インターフェイス1600を有する。コンピュータ1000の各部は、バス1050によって接続される。
 CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。例えば、CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムをRAM1200に展開し、各種プログラムに対応した処理を実行する。
 ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるBIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
 HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を非一時的に記録する、コンピュータが読み取り可能な記録媒体である。具体的には、HDD1400は、プログラムデータ1450の一例である本開示に係る情報処理プログラムを記録する記録媒体である。
 通信インターフェイス1500は、コンピュータ1000が外部ネットワーク1550(例えばインターネット)と接続するためのインターフェイスである。例えば、CPU1100は、通信インターフェイス1500を介して、他の機器からデータを受信したり、CPU1100が生成したデータを他の機器へ送信したりする。
 入出力インターフェイス1600は、入出力デバイス1650とコンピュータ1000とを接続するためのインターフェイスである。例えば、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、キーボードやマウス等の入力デバイスからデータを受信する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやスピーカやプリンタ等の出力デバイスにデータを送信する。また、入出力インターフェイス1600は、所定の記録媒体(メディア)に記録されたプログラム等を読み取るメディアインターフェイスとして機能してもよい。メディアとは、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
 例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る表示装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされた信号処理プログラムを実行することにより、制御部130等の機能を実現する。また、HDD1400には、本開示に係る信号処理プログラム等のデータが格納される。なお、CPU1100は、プログラムデータ1450をHDD1400から読み取って実行するが、他の例として、外部ネットワーク1550を介して、他の装置からこれらのプログラムを取得してもよい。
 なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
 映像を表示するフラットパネルを含む表示部と、
 前記フラットパネルの裏面に配置され、前記フラットパネルを振動させる複数の加振器の駆動により音声を出力する出力部と、
 前記出力部から音声を出力するよう制御する出力制御部と、
 を備え、
 前記加振器は、
 高音域出力のための2つのピエゾ素子と、中音域出力のための1つの振動素子とを含み、
 前記出力制御部は、
 前記ピエゾ素子から出力される信号と、前記振動素子から出力される信号とをそれぞれ制御するとともに、前記振動素子から出力される信号の出力値に応じて、前記振動素子から出力される信号の一部を、前記ピエゾ素子への出力に分配する、
 表示装置。
(2)
 前記出力制御部は、
 前記振動素子から出力される信号の出力値に応じて、前記振動素子から出力される信号のうち前記ピエゾ素子への出力に分配する信号の周波数帯域を変化させる、
 前記(1)に記載の表示装置。
(3)
 前記出力制御部は、
 前記振動素子から出力される信号の出力値が高くなるほど、前記振動素子から出力される信号のうち前記ピエゾ素子への出力に分配する信号の周波数帯域を広くする、
 前記(2)に記載の表示装置。
(4)
 映像を表示するフラットパネルを含む表示部と、
 前記フラットパネルの裏面に配置され、前記フラットパネルを振動させる複数の加振器の駆動により音声を出力する出力部であって、前記複数の加振器として高音域出力のための2つのピエゾ素子と、中音域出力のための1つの振動素子とを含む出力部と、
 を有するコンピュータが、
 前記出力部から音声を出力するよう制御することと、
 前記ピエゾ素子から出力される信号と、前記振動素子から出力される信号とをそれぞれ制御するとともに、前記振動素子から出力される信号の出力値に応じて、前記振動素子から出力される信号の一部を、前記ピエゾ素子への出力に分配することと、
 を実行することを含む信号処理方法。
(5)
 映像を表示するフラットパネルを含む表示部と、
 前記フラットパネルの裏面に配置され、前記フラットパネルを振動させる複数の加振器の駆動により音声を出力する出力部であって、前記複数の加振器として高音域出力のための2つのピエゾ素子と、中音域出力のための1つの振動素子とを含む出力部と、
 を有するコンピュータを、
 前記出力部から音声を出力するよう制御する出力制御部、
 として機能させるための信号処理プログラムであって、
 前記出力制御部は、
 前記ピエゾ素子から出力される信号と、前記振動素子から出力される信号とをそれぞれ制御するとともに、前記振動素子から出力される信号の出力値に応じて、前記振動素子から出力される信号の一部を、前記ピエゾ素子への出力に分配する、
 信号処理プログラム。
(6)
 映像を表示するフラットパネルを含む表示部と、
 前記フラットパネルの裏面に配置され、前記フラットパネルを振動させる複数の加振器と、2つのコーン型スピーカとの駆動により音声を出力する出力部と、を備え、
 前記加振器は、
 高音域出力のための2つのピエゾ素子と、中音域出力のための1つの振動素子とを含み、
 前記2つのピエゾ素子は、
 前記フラットパネルの裏面において、前記振動素子を中心として左右にそれぞれ1つずつ配置され、かつ、高さ方向において前記振動素子よりも上部に配置される、
 表示装置。
(7)
 前記振動素子が配置される第1区画と、前記2つのピエゾ素子のうち前記表示装置と正対した場合に向かって左に配置される第1ピエゾ素子が配置される第2区画と、前記2つのピエゾ素子のうち前記表示装置と正対した場合に向かって右に配置される第2ピエゾ素子が配置される第3区画と、に区画する部材であって、前記フラットパネルの裏面に固定される制振部材を備える、
 前記(6)に記載の表示装置。
(8)
 前記第1ピエゾ素子は、
 前記第2区画において、水平方向および上下方向のいずれも中心を避けて配置され、
 前記第2ピエゾ素子は、
 前記第3区画において、水平方向および上下方向のいずれも中心を避けて配置される、
 前記(7)に記載の表示装置。
(9)
 前記2つのピエゾ素子は、
 基盤部と加振部とを含む略長方形の形状であり、前記フラットパネルの長手方向と平行となるよう長手方向が横向きに配置され、かつ、前記加振部が前記フラットパネルの外側に近くなるよう配置される、
 前記(6)~(8)のいずれかに記載の表示装置。
(10)
 前記2つのピエゾ素子の位置から所定距離だけ離れた下部に、前記第2区画および前記第3区画のそれぞれをさらに狭く区画する第2制振部材を備える、
 前記(7)または(8)に記載の表示装置。
(11)
 映像を表示するフラットパネルを含む表示部と、
 前記フラットパネルの裏面に配置され、前記フラットパネルを振動させる複数の加振器と、左右2つのコーン型スピーカとの駆動により音声を出力する出力部と、を備える表示装置であって、
 前記加振器は、
 前記フラットパネルの中央近傍に配置される1つの振動素子と、前記表示装置と正対した場合に向かって左に配置される第1ピエゾ素子と、前記表示装置と正対した場合に向かって右に配置される第2ピエゾ素子とを含み、
 前記振動素子、前記第1ピエゾ素子および前記第2ピエゾ素子は、
 前記振動素子から前記左のコーン型スピーカまでの距離と、前記第1ピエゾ素子から前記左のコーン型スピーカまでの距離との差が所定範囲内であり、かつ、前記振動素子から前記右のコーン型スピーカまでの距離と、前記第2ピエゾ素子から前記右のコーン型スピーカまでの距離との差が所定範囲内となるよう配置される、
 表示装置。
(12)
 前記第1ピエゾ素子は、
 前記振動素子から前記左のコーン型スピーカまでの距離と、前記第1ピエゾ素子から前記左のコーン型スピーカまでの距離との差が、前記第1ピエゾ素子から前記左のコーン型スピーカまでの距離の一割以内となる位置に配置され、
 前記第2ピエゾ素子は、
 前記振動素子から前記右のコーン型スピーカまでの距離と、前記第2ピエゾ素子から前記右のコーン型スピーカまでの距離との差が、前記第2ピエゾ素子から前記右のコーン型スピーカまでの距離の一割以内となる位置に配置される、
 前記(11)に記載の表示装置。
(13)
 前記第1ピエゾ素子および前記第2ピエゾ素子は、
 前記フラットパネルの裏面において、前記振動素子よりも上部に配置される、
 前記(11)または(12)に記載の表示装置。
(14)
 前記左のコーン型スピーカは、
 前記表示装置と正対した場合に向かって中央より左側、かつ、前記フラットパネルの中央より下部に配置され、
 前記右のコーン型スピーカは、
 前記表示装置と正対した場合に向かって中央より右側、かつ、前記フラットパネルの中央より下部に配置される、
 前記(11)~(13)のいずれかに記載の表示装置。
 100 表示装置
 130 制御部
 131 出力制御部
 150 フラットパネル
 200 エキサイター
 210 第1ピエゾ素子
 212 加振部
 214 基盤部
 216 エンクロージャテープ
 220 第2ピエゾ素子
 230 左ウーファ
 240 右ウーファ
 300 第1区画
 310 第2区画
 320 第3区画
 330 第4区画

Claims (5)

  1.  映像を表示するフラットパネルを含む表示部と、
     前記フラットパネルの裏面に配置され、前記フラットパネルを振動させる複数の加振器と、2つのコーン型スピーカとの駆動により音声を出力する出力部と、を備え、
     前記加振器は、
     高音域出力のための2つのピエゾ素子と、中音域出力のための1つの振動素子とを含み、
     前記2つのピエゾ素子は、
     前記フラットパネルの裏面において、前記振動素子を中心として左右にそれぞれ1つずつ配置され、かつ、高さ方向において前記振動素子よりも上部に配置される、
     表示装置。
  2.  前記振動素子が配置される第1区画と、前記2つのピエゾ素子のうち前記表示装置と正対した場合に向かって左に配置される第1ピエゾ素子が配置される第2区画と、前記2つのピエゾ素子のうち前記表示装置と正対した場合に向かって右に配置される第2ピエゾ素子が配置される第3区画と、に区画する部材であって、前記フラットパネルの裏面に固定される制振部材を備える、
     請求項1に記載の表示装置。
  3.  前記第1ピエゾ素子は、
     前記第2区画において、水平方向および上下方向のいずれも中心を避けて配置され、
     前記第2ピエゾ素子は、
     前記第3区画において、水平方向および上下方向のいずれも中心を避けて配置される、
     請求項2に記載の表示装置。
  4.  前記2つのピエゾ素子は、
     基盤部と加振部とを含む略長方形の形状であり、前記フラットパネルの長手方向と平行となるよう長手方向が横向きに配置され、かつ、前記加振部が前記フラットパネルの外側に近くなるよう配置される、
     請求項2に記載の表示装置。
  5.  前記2つのピエゾ素子の位置から所定距離だけ離れた下部に、前記第2区画および前記第3区画のそれぞれをさらに狭く区画する第2制振部材を備える、
     請求項2に記載の表示装置。
PCT/JP2023/009769 2022-03-25 2023-03-14 表示装置 WO2023182067A1 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022050853 2022-03-25
JP2022-050853 2022-03-25

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2023182067A1 true WO2023182067A1 (ja) 2023-09-28

Family

ID=88101427

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2023/009769 WO2023182067A1 (ja) 2022-03-25 2023-03-14 表示装置

Country Status (1)

Country Link
WO (1) WO2023182067A1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007267302A (ja) * 2006-03-30 2007-10-11 Nec Access Technica Ltd ディスプレイ用スピーカの構造およびそのスピーカを用いた音源画像一致型ディスプレイ
WO2010071008A1 (ja) * 2008-12-16 2010-06-24 ソニー株式会社 音声出力装置、映像音声再生装置及び音声出力方法
JP2011035552A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Sony Corp 表示装置及び音声出力装置
WO2020141581A1 (ja) * 2018-12-31 2020-07-09 ソニー株式会社 表示装置及びスピーカー

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007267302A (ja) * 2006-03-30 2007-10-11 Nec Access Technica Ltd ディスプレイ用スピーカの構造およびそのスピーカを用いた音源画像一致型ディスプレイ
WO2010071008A1 (ja) * 2008-12-16 2010-06-24 ソニー株式会社 音声出力装置、映像音声再生装置及び音声出力方法
JP2011035552A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Sony Corp 表示装置及び音声出力装置
WO2020141581A1 (ja) * 2018-12-31 2020-07-09 ソニー株式会社 表示装置及びスピーカー

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10206027B2 (en) Speakers and headphones related to vibrations in an audio system, and methods for operating same
US10063984B2 (en) Method for creating a virtual acoustic stereo system with an undistorted acoustic center
JP4214961B2 (ja) 超指向性音響システム及びプロジェクタ
US7688989B2 (en) Method and system for processing sound signals for a surround left channel and a surround right channel
US9258665B2 (en) Apparatus, systems and methods for controllable sound regions in a media room
KR20180003264A (ko) 음향 출력 장치 및 그 제어 방법
JP2006518956A (ja) サウンドビームスピーカーシステム
WO2017169888A1 (ja) 音響再生装置および方法、並びにプログラム
JP2007267368A (ja) スピーカ装置、音響再生方法、及びスピーカ制御装置
JP2008244964A (ja) 静電型超音波トランスデューサ、静電型トランスデューサ、超音波スピーカ、スピーカ装置、静電型超音波トランスデューサによる音声信号再生方法、指向性音響システム、および表示装置
JP3982394B2 (ja) スピーカ装置および音響再生方法
JP4036140B2 (ja) 音出力システム
JP5215299B2 (ja) 少なくとも2つのスピーカ装置と、音声コンテンツ信号を処理するための1つのユニットとを有するスピーカシステム
WO2023182067A1 (ja) 表示装置
WO2023182088A1 (ja) 表示装置、信号処理方法及び信号処理プログラム
WO2023182068A1 (ja) 表示装置
CN111512642B (zh) 显示设备和信号生成设备
JP7447808B2 (ja) 音声出力装置、音声出力方法
WO2021203474A1 (zh) 微型扬声器阵列、车内声场控制方法及装置、存储装置
JP4171023B2 (ja) 映像受像機用スピーカシステム及びスピーカ設置方法
JP2012195800A (ja) スピーカ装置
JP6330098B1 (ja) オーディオコントローラ、プログラム、超音波スピーカ、音源装置
WO2024057821A1 (ja) 表示装置および信号処理方法
WO2023058410A1 (ja) 音響再生装置および音響再生方法
JP2013062772A (ja) 音響再生装置およびこれを含む立体映像再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 23774664

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1