WO2023176332A1 - 電子装置 - Google Patents

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WO2023176332A1
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遼平 梅野
弘招 松原
登茂平 菊地
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ローム株式会社
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    • H01L23/00Details of semiconductor or other solid state devices
    • H01L23/48Arrangements for conducting electric current to or from the solid state body in operation, e.g. leads, terminal arrangements ; Selection of materials therefor
    • H01L23/50Arrangements for conducting electric current to or from the solid state body in operation, e.g. leads, terminal arrangements ; Selection of materials therefor for integrated circuit devices, e.g. power bus, number of leads

Definitions

  • the third root portion 412 is the root portion of the third outer portion 41. As shown in FIGS. 1 and 2, the third root portion 412 is located at the end of the third outer portion 41 on the sealing resin 7 side in the first direction y. The third root portion 412 is located closer to the sealing resin 7 than the third mounting portion 411 and the third relay portion 413 in the first direction y. The third root portion 412 is located above the third mounting portion 411 in the thickness direction z, and protrudes from the central portion of the sealing resin 7 in the thickness direction z. The plurality of third root portions 412 are arranged at the same (or substantially the same) position in the thickness direction z.
  • the dimensions W41B and W41C are the same (or substantially the same) as the dimension W21 of the first outer part 21 and the dimension W31 of the second outer part 31, respectively.
  • the dimension (width) along the second direction x of the part (boundary 49 part) where the third outer part 41 and the third inner part 42 are connected is, for example, 0. It is 15 mm or more and 0.5 mm or less.
  • the width of the boundary 49 portion of each inner lead 4A is the same (or substantially the same) as the dimension W41A of the third outer portion 41 of each inner lead 4A.
  • the wire 61 is joined to the electrode 511 of the first chip 51 and the second inner part 32, and electrically connects the first chip 51 and the second lead 3. That is, the second outer part 31 of the second lead 3 is electrically connected to the first chip 51 of the electronic component 5 via the second inner part 32 and the wire 61.
  • the resin main surface 71 and the resin back surface 72 are spaced apart from each other in the thickness direction z.
  • the resin main surface 71 faces one direction in the thickness direction z, and the resin back surface 72 faces the other direction in the thickness direction z.
  • the main resin surface 71 is the upper surface of the sealing resin 7
  • the resin back surface 72 is the lower surface of the sealing resin 7 .
  • the length of the wire 61 is 65% or less of the average value of the distance d11 and the distance d12 in plan view. According to this configuration, it is possible to suppress an increase in the size of the electronic device A1 (an increase in the size of the sealing resin 7). Therefore, the electronic device A1 suppresses deformation or disconnection of the wire 61 by setting the length of the wire 61 in a plan view to 25% or more and 65% or less of the average value of the distance d11 and the distance d12. Enlargement of the electronic device A1 (enlargement of the sealing resin 7) can be suppressed.
  • the electronic component 5 of the electronic device A3 has a power conversion function rather than a voltage detection function.
  • the first chip 51 and the second chip 52 in this embodiment are each switching elements.
  • each of the first chip 51 and the second chip 52 is configured with an IGBT (Insulated Gate Bipolar Transistor), but instead of an IGBT, it is a MOSFET (Metal-Oxide-Semiconductor Field). Effect Transistor) or other transistors such as bipolar transistors.
  • the plurality of wires 64 are respectively joined to the electrode 522 and the second inner part 32 of the second lead 3 to electrically connect them. Thereby, the second lead 3 is electrically connected to the electrode 522 via the plurality of wires 64.
  • the sealing resin has a second resin side face facing the other side of the first direction,

Abstract

電子装置は、電子部品と、前記電子部品を覆う封止樹脂と、第1インナー部および第1アウター部を含む第1リードと、第2インナー部および第2アウター部を含む第2リードと、前記第1インナー部に固定された接合部および前記第2インナー部に固定された接合部を含むワイヤとを備える。前記第1インナー部は、前記第1アウター部との第1境界を除き、厚さ方向zに見て前記封止樹脂の周縁よりも内方に位置する。前記第2インナー部は、前記第2アウター部との第2境界を除き、厚さ方向zに見て前記封止樹脂の前記周縁よりも内方に位置する。厚さ方向zに見て、前記ワイヤの長さは、前記第1境界から前記第1インナー部に固定された前記接合部までの距離と、前記第2境界から前記第2インナー部に固定された前記接合部までの距離との平均値の25%以上である。

Description

電子装置
 本開示は、電子装置に関する。
 従来、種々の電子装置の一つとして、リードフレームを用いて製造される半導体装置が知られている。そのような半導体装置の一例が、特許文献1に記載されている。同文献に記載された半導体装置は、アイランド、リード、半導体チップ、ワイヤおよび樹脂パッケージを備える。半導体チップは、アイランドに搭載されている。リードは、アイランドから離れている。アイランドとリードとは、共通のリードフレームから形成される。ワイヤは、半導体チップとリードとに接合されている。樹脂パッケージは、アイランド、リード、半導体チップおよびワイヤを、一括して封止する。
特開2017-191895号公報
 特許文献1に記載の半導体装置のように、従来の電子装置には、電子部品とリードとがワイヤによって電気的に接続されうる。このような電子装置では、信頼性向上のために、たとえばワイヤの変形および断線を発生させないことが求められる。仮に、ワイヤの変形または断線が発生した場合、電子部品とリードとの相互導通に支障を来す。
 本開示は、従来より改良が施された電子装置を提供することを一の課題とする。特に本開示は、上記事情に鑑み、ワイヤの変形および断線を抑制することが可能な電子装置を提供することをその一の課題とする。
 本開示の一の側面によって提供される電子装置は、電子部品と、前記電子部品を覆う封止樹脂と、前記封止樹脂に覆われた第1インナー部および前記封止樹脂から露出する第1アウター部を含む第1リードと、前記封止樹脂に覆われた第2インナー部および前記封止樹脂から露出する第2アウター部を含む第2リードと、前記第1インナー部に固定された第1接合部および前記第2インナー部に固定された第2接合部を含む第1ワイヤと、を備える。前記第1インナー部は、前記第1アウター部に繋がり、且つ、前記第1アウター部との第1境界を除き、前記封止樹脂の厚さ方向に見て、前記封止樹脂の周縁よりも内方に位置する。前記第2インナー部は、前記第2アウター部に繋がり、且つ、前記第2アウター部との第2境界を除き、前記厚さ方向に見て、前記封止樹脂の周縁よりも内方に位置する。前記厚さ方向に見て、前記第1接合部は、前記第1境界から第1距離を隔てて配置される。前記厚さ方向に見て、前記第2接合部は、前記第2境界から第2距離を隔てて配置される。前記厚さ方向に見て、前記第1ワイヤの長さは、前記第1距離と前記第2距離との平均値の25%以上である。
 上記構成によれば、ワイヤの変形および断線を抑制することが可能となる。
図1は、第1実施形態にかかる電子装置を示す平面図である。 図2は、図1の平面図において封止樹脂を想像線で示した図である。 図3は、図2の一部を拡大した部分拡大平面図である。 図4は、図2の一部を拡大した部分拡大平面図である。 図5は、第1実施形態にかかる電子装置を示す正面図である。 図6は、第1実施形態にかかる電子装置を示す背面図である。 図7は、第1実施形態にかかる電子装置を示す左側面図である。 図8は、第1実施形態にかかる電子装置を示す右側面図である。 図9は、図2のIX-IX線に沿う断面図である。 図10は、図2のX-X線に沿う断面図である。 図11は、第1実施形態にかかる電子装置の回路構成図である。 図12は、第2実施形態にかかる電子装置を示す平面図であって、封止樹脂を想像線で示した図である。 図13は、図12の一部を拡大した部分拡大平面図である。 図14は、図12の一部を拡大した部分拡大平面図である。 図15は、第2実施形態にかかる電子装置を示す正面図である。 図16は、第2実施形態にかかる電子装置を示す背面図である。 図17は、第2実施形態の変形例にかかる電子装置を示す平面図であって、封止樹脂を想像線で示した図である。 図18は、第3実施形態にかかる電子装置を示す平面図であって、封止樹脂を想像線で示した図である。 図19は、第3実施形態にかかる電子装置の回路構成図である。 図20は、第3実施形態の変形例にかかる電子装置を示す平面図であって、封止樹脂を想像線で示した図である。
 本開示の電子装置の好ましい実施の形態について、図面を参照して、以下に説明する。以下では、同一あるいは類似の構成要素に、同じ符号を付して、重複する説明を省略する。本開示における「第1」、「第2」、「第3」等の用語は、単にラベルとして用いたものであり、必ずしもそれらの対象物に順列を付することを意図していない。以下で説明する各実施形態および各変形例における各部の構成は、技術的な矛盾が生じない範囲において相互に組み合わせ可能である。
 図1~図11は、第1実施形態にかかる電子装置A1を示している。電子装置A1は、複数のリード1、電子部品5、複数のワイヤ61~66および封止樹脂7を備える。電子装置A1の具体的な用途等は、たとえば電気自動車のバッテリ電圧を検出するためのものである。電子装置A1は、電気自動車のバッテリ電圧を検出するためのものではなく、電気自動車の他の電圧を検出してもよいし、電気自動車ではなく、産業機器、家電機器、あるいは、電源装置などで使用される電圧を検出してもよい。電子装置A1は、表面実装型の半導体パッケージであって、本実施形態では、図1~図10に示すように、SOP(Small Outline Package)型である。
 説明の便宜上、電子装置A1の厚さ方向を「厚さ方向z」という。以下の説明では、厚さ方向zの一方を上方といい、他方を下方ということがある。なお、「上」、「下」、「上方」、「下方」、「上面」および「下面」などの記載は、厚さ方向zにおける各部品等の相対的位置関係を示すものであり、必ずしも重力方向との関係を規定する用語ではない。また、「平面視」とは、厚さ方向zに見たときをいう。厚さ方向zに対して直交する方向を「第1方向y」という。第1方向yは、電子装置A1の平面図(図1および図2参照)における上下方向である。厚さ方向zおよび第1方向yに直交する方向を「第2方向x」という。第2方向xは、電子装置A1の平面図(図1および図2参照)における上下方向である。
 複数のリード1はそれぞれ、その材料に、たとえばCu(銅)、Ni(ニッケル)あるいはFe(鉄)等の金属を含む。各リード1は、同一のリードフレームから得られる。各リード1は、たとえば金属板材料に、打ち抜き、折り曲げ、あるいはエッチング等から選択された加工が施されることによって形成される。また、各リード1の適所には、必要に応じて、Ag(銀)、Ni、あるいはAu(金)等からなるめっき層を設けてもよい。
 複数のリード1は、第1リード2、第2リード3および複数の第3リード4を含む。図示された例では、13個の第3リード4を備えるが、第3リード4の数は、何ら限定されない。第1リード2、第2リード3および複数の第3リード4はそれぞれ、電子部品5に導通し、電子装置A1における導通経路を構成する。なお、複数の第3リード4には、電子部品5に導通しないものが含まれていてもよい。第1リード2、第2リード3および複数の第3リード4は、互いに離間する。第1リード2、第2リード3および複数の第3リード4はそれぞれ、封止樹脂7に覆われた部位と封止樹脂7から露出する部位とを有する。
 第1リード2は、第1アウター部21および第1インナー部22を含む。第1アウター部21および第1インナー部22は、互いに繋がり、一体的に形成される。
 第1アウター部21は、第1リード2のうち封止樹脂7から露出する部位である。第1アウター部21は、封止樹脂7から第1方向yの一方側に突き出る。第1アウター部21は、平面視において、第1方向yを長手方向とする矩形状である。第1アウター部21は、第2方向xに見て、ガルウィング状に屈曲する。第1アウター部21は、第1実装部211、第1根元部212および第1中継部213を含む。
 第1実装部211は、第1アウター部21の先端部分である。第1実装部211は、電子装置A1を電気自動車などの回路基板に実装する際に、当該回路基板に接合される部位である。図1および図2に示すように、第1実装部211は、第1アウター部21のうち、第1方向yにおいて封止樹脂7と反対側の端部に位置する。よって、第1実装部211は、第1方向yにおいて、第1根元部212および第1中継部213よりも封止樹脂7の遠くに位置する。第1実装部211は、第1根元部212よりも厚さ方向zの下方に位置する。
 第1根元部212は、第1アウター部21の根元部分である。図1および図2に示すように、第1根元部212は、第1方向yにおいて、第1アウター部21のうち、封止樹脂7側の端部に位置する。よって、第1根元部212は、第1方向yにおいて、第1実装部211および第1中継部213よりも封止樹脂7の近くに位置する。第1根元部212は、第1実装部211よりも厚さ方向zの上方に位置しており、封止樹脂7の厚さ方向zの中央部から突き出る。
 第1中継部213は、第1実装部211と第1根元部212とを繋ぐ。第1中継部213は、第2方向xに見て、第1実装部211および第1根元部212に対して傾斜する。
 第1インナー部22は、第1リード2のうち封止樹脂7に覆われた部位である。第1インナー部22は、第1アウター部21から封止樹脂7の内方に延びる。平面視において、第1インナー部22と第1アウター部21との第1境界29は、封止樹脂7の周縁79に重なる。平面視において、第1インナー部22は、第1境界29を除き、封止樹脂7の周縁79よりも内方に位置する。
 本実施形態における第1リード2の各部位の寸法の一例は、次の通りである。第1に、第1アウター部21の第2方向xに沿う寸法W21(図1参照)は、たとえば0.1mm以上1.5mm以下である。第2に、第1アウター部21と第1インナー部22とが繋がる部分(第1境界29部分)の第2方向xに沿う寸法(幅)は、たとえば0.1mm以上1.5mm以下である。第3に、第1リード2の第1境界29部分の厚さ方向zに沿う寸法(厚さ)は、たとえば100μm以上150μm以下である。
 第2リード3は、第2アウター部31および第2インナー部32を含む。第2アウター部31および第2インナー部32は、互いに繋がり、一体的に形成される。
 第2アウター部31は、第2リード3のうち封止樹脂7から露出する部位である。第2アウター部31は、封止樹脂7から第1方向yの一方側に突き出る。第2アウター部31は、平面視において、第1方向yを長手方向とする矩形状である。本実施形態では、第2アウター部31の平面視形状は、第1アウター部21の平面視形状と合同であるが、この構成と異なり、これらの平面視形状は、互いに合同でなくてもよい。第2アウター部31は、第1アウター部21に対して、第2方向xの一方側に位置する。第1アウター部21と第2アウター部31とは、第2方向xに第1間隔d23(図6参照)を空けて隣接する。当該第1間隔d23は、たとえば5mm以上10mm以下である。なお、第1アウター部21と第1インナー部22との電位差が800V程度の場合、第1間隔d23は、4mm以上とすることが好ましい。第2アウター部31は、第2方向xに見て、ガルウィング状に屈曲する。第2アウター部31は、第2方向xに見て、第1アウター部21に重なる。第2アウター部31は、第2実装部311、第2根元部312および第2中継部313を含む。
 第2実装部311は、第2アウター部31の先端部分である。第2実装部311は、電子装置A1を電気自動車などの回路基板に実装する際に、当該回路基板に接合される部位である。図1および図2に示すように、第2実装部311は、第2アウター部31のうち第1方向yにおいて封止樹脂7と反対側の端部に位置する。第2実装部311は、第1方向yにおいて、第2根元部312および第2中継部313よりも封止樹脂7の遠くに位置する。第2実装部311は、第2根元部312よりも厚さ方向zの下方に位置する。第2実装部311は、厚さ方向zにおいて、第1実装部211と同じ(あるいは略同じ)位置に配置される。
 第2根元部312は、第2アウター部31の根元部分である。図1および図2に示すように、第2根元部312は、第1方向yにおいて、第2アウター部31のうちの封止樹脂7側の端部に位置する。第2根元部312は、第1方向yにおいて、第2実装部311および第2中継部313よりも封止樹脂7の近くに位置する。第2根元部312は、第2実装部311よりも厚さ方向zの上方に位置しており、封止樹脂7の厚さ方向zの中央部から突き出る。
 第2中継部313は、第2実装部311と第2根元部312とを繋ぐ。第2中継部313は、第2方向xに見て、第2実装部311および第2根元部312に対して傾斜する。
 第2インナー部32は、第2リード3のうち封止樹脂7に覆われた部位である。第2インナー部32は、第2アウター部31に繋がる。第2インナー部32は、第2アウター部31から封止樹脂7の内方に延びる。平面視において、第2インナー部32と第2アウター部31との第2境界39は、封止樹脂7の周縁79に重なる。平面視において、第2インナー部32は、第2境界39を除き、封止樹脂7の周縁79よりも内方に位置する。
 本実施形態における第2リード3の各部位の寸法の一例は、次の通りである。第1に、第2アウター部31の第2方向xに沿う寸法W31(図1参照)は、たとえば0.1mm以上1.5mm以下である。本実施形態では、第2アウター部31の寸法W31は、第1アウター部21の寸法W21と同じであるが、寸法W21と寸法W31とは、互いに異なっていてもよい。第2に、第2アウター部31と第2インナー部32とが繋がる部分(第2境界39部分)の第2方向xに沿う寸法(幅)は、たとえば0.1mm以上1.5mm以下である。第3に、第2リード3の第2境界39部分の厚さ方向zに沿う寸法(厚さ)は、たとえば100μm以上150μm以下である。
 複数の第3リード4はそれぞれ、第3アウター部41および第3インナー部42を含む。各第3リード4において、第3アウター部41および第3インナー部42は、互いに繋がり、一体的に形成される。以下で説明する第3アウター部41および第3インナー部42は、特段の断りがない限り、各第3リード4で共通する。
 第3アウター部41は、封止樹脂7から露出する部位である。第3アウター部41は、封止樹脂7から第1方向yの他方側に突き出る。第3アウター部41は、平面視において、第1方向yを長手方向とする帯状である。複数の第3アウター部41は、第2方向xに沿って等間隔に配置される。複数の第3アウター部41は、第2方向xに並んでおり、互いに平行に配置される。第2方向xに隣接する2つの第3アウター部41はいずれも、第2方向xに第2間隔d44(図5参照)を空けて隣接する。当該第2間隔d44は、上記第1間隔d23よりも小さく、たとえば0.25mm以上5mm以下である。各第3アウター部41は、第2方向xに見て、ガルウィング状に屈曲する。複数の第3アウター部41は、第2方向xに見て、互いに重なる。第3アウター部41は、第3実装部411、第3根元部412および第3中継部413を含む。以下で説明する第3実装部411、第3根元部412および第3中継部413は、特段の断りがない限り、各第3アウター部41で共通する。
 第3実装部411は、第3アウター部41の先端部分である。第3実装部411は、電子装置A1を電気自動車などの回路基板に実装する際に、当該回路基板に接合される部位である。図1および図2に示すように、第3実装部411は、第3アウター部41のうち第1方向yにおいて封止樹脂7と反対側の端部に位置する。第3実装部411は、第1方向yにおいて、第3根元部412および第3中継部413よりも封止樹脂7の遠くに位置する。第3実装部411は、第3根元部412よりも厚さ方向zの下方に位置する。複数の第3実装部411は、厚さ方向zにおいて、同じ(あるいは略同じ)位置に配置される。
 第3根元部412は、第3アウター部41の根元部分である。図1および図2に示すように、第3根元部412は、第1方向yにおいて、第3アウター部41のうちの封止樹脂7側の端部に位置する。第3根元部412は、第1方向yにおいて、第3実装部411および第3中継部413よりも封止樹脂7の近くに位置する。第3根元部412は、第3実装部411よりも厚さ方向zの上方に位置しており、封止樹脂7の厚さ方向zの中央部から突き出る。複数の第3根元部412は、厚さ方向zにおいて、互いに同じ(あるいは略同じ)位置に配置される。
 第3中継部413は、第3実装部411と第3根元部412とを繋ぐ。第3中継部413は、第2方向xに見て、第3実装部411および第3根元部412に対して傾斜する。
 第3インナー部42は、うち封止樹脂7に覆われた部位である。第3インナー部42は、第3アウター部41に繋がる。第3インナー部42は、第3アウター部41から封止樹脂7の内方に延びる。平面視において、第3インナー部42と第3アウター部41との境界49は、封止樹脂7の周縁79に重なる。平面視において、第3インナー部42は、境界49を除き、封止樹脂7の周縁79よりも内方に位置する。
 複数の第3リード4は、複数の内方リード4Aおよび一対の外方リード4B,4Cを含む。複数の内方リード4Aおよび一対の外方リード4B,4Cはそれぞれ、第3アウター部41および第3インナー部42を含んでいる。
 複数の内方リード4Aは、第2方向xに配列される。一対の外方リード4B,4Cは、第2方向xにおいて、複数の内方リード4Aの両側にそれぞれ位置する。よって、複数の内方リード4Aの第3アウター部41は、第2方向xに沿って配置され、一対の外方リード4B,4Cの第3アウター部41は、複数の内方リード4Aの第3アウター部41に対して、第2方向xの両側にそれぞれ配置される。
 本実施形態における複数の第3リード4の各部位の寸法の一例は、次の通りである。第1に、複数の内方リード4Aの各第3アウター部41の第2方向xに沿う寸法W41A(図1参照)は、たとえば0.15mm以上0.5mm以下である。本実施形態では、当該寸法W41Aは、第1アウター部21の寸法W21および第2アウター部31の寸法W31のそれぞれよりも小さい。第2に、一対の外方リード4B,4Cの各第3アウター部41の第2方向xに沿う寸法W41B,W41C(図1参照)は、たとえば0.15mm以上1.5mm以下である。本実施形態では、当該寸法W41B,W41Cは、第1アウター部21の寸法W21および第2アウター部31の寸法W31のそれぞれと同じ(あるいは略同じ)である。第3に、複数の内方リード4Aの各々において、第3アウター部41と第3インナー部42とが繋がる部分(境界49部分)の第2方向xに沿う寸法(幅)は、たとえば0.15mm以上0.5mm以下である。各内方リード4Aの境界49部分の幅は、各内方リード4Aの第3アウター部41の寸法W41Aと同じ(あるいは略同じ)である。第4に、各内方リード4Aの境界49部分の厚さ方向zに沿う寸法(厚さ)は、たとえば100μm以上150μm以下である。第5に、一対の外方リード4B,4Cの各々において、第3アウター部41と第3インナー部42とが繋がる部分(境界49部分)の第2方向xに沿う寸法(幅)は、たとえば0.15mm以上1.5mm以下である。各外方リード4B,4Cの境界49部分の幅は、各外方リード4B,4Cの第3アウター部41の寸法W41B,W41Cと同じ(あるいは略同じ)である。第6に、各外方リード4B,4Cの境界49部分の厚さ方向zに沿う寸法(厚さ)は、たとえば100μm以上150μm以下である。
 図2に示すように、複数のリード1において、第1リード2の第1インナー部22は、第1アイランド部223を含み、外方リード4Bの第3インナー部42は、第2アイランド部423を含む。第1アイランド部223および第2アイランド部423は、電子部品5を支持する。第1アイランド部223と第2アイランド部423とは、互いに離間する。第1アイランド部223および第2アイランド部423の各平面視形状は、何ら限定されないが、図示された例では、矩形状である。図2に示すように、第1アイランド部223と第2アイランド部423とは、たとえば第1方向yに並んでおり、第1アイランド部223は、第2アイランド部423よりも第1方向yの一方側に位置する。
 電子部品5は、電子装置A1における電気的機能を発揮する要素である。電子部品5の具体的機能は何ら限定されないが、本実施形態では、電子部品5は、電圧を検出する機能を有する。電子部品5は、互いに分離した第1チップ51および第2チップ52を含む。
 第1チップ51は、第1アイランド部223に搭載される。本実施形態では、第1チップ51は、第1リード2の電位に応じた第1信号と、第2リード3の電位に応じた第2信号とを、第2チップ52に出力する。第1チップ51の厚さ方向zの上面には、複数の電極511,512,513が配置される。第1チップ51の大きさは、何ら限定されないが、一例では次の通りである。第1チップ51の厚さ(厚さ方向zに沿う寸法)は、100μm以上400μm以下である。第1チップ51の第2方向xに沿う寸法は、3mm以上4mm以下であり、第1チップ51の第1方向yに沿う寸法は、1.5mm以上2.0mm以下である。
 第2チップ52は、第2アイランド部423に搭載される。本実施形態では、第2チップ52は、第1チップ51から第1信号および第2信号が入力され、第1リード2と第2リード3との電位差に応じた第3信号を出力する。つまり、第2チップ52は、第1リード2と第2リード3との間に印加される電圧の検出信号(第3信号)を出力する。第2チップ52の厚さ方向zの上面には、複数の電極521,522が配置される。第2チップ52の大きさは、何ら限定されないが、一例では次の通りである。第2チップ52の厚さ(厚さ方向zに沿う寸法)は、100μm以上400μm以下である。第2チップ52の第2方向xに沿う寸法は、2mm以上3mm以下であり、第2チップ52の第1方向yに沿う寸法は、1.0mm以上2.0mm以下である。
 電子装置A1では、電子部品5(第1チップ51および第2チップ52)は、たとえば図11に示す回路構成となる。図11に示すように、第1チップ51は、複数の抵抗素子R1~R4を含み、第2チップ52は、オペアンプOPおよび抵抗素子R5を含む。なお、図11に示す電子部品5の回路構成は、図11に示す例に限定されない。
 2つの抵抗素子R1,R2は、互いに直列に接続される。2つの抵抗素子R1,R2は、端子T1の電圧(端子T1の電位とグランドGNDの基準電位との電位差)を、分圧する。本実施形態では、端子T1は、各電極512に相当する。2つの抵抗素子R1,R2の接続点は、オペアンプOPの非反転入力端子に接続される。2つの抵抗素子R3,R4は、互いに直列に接続される。2つ抵抗素子R3,R4は、端子T2の電圧(端子T2の電位とグランドGNDの基準電位との電位差)を、分圧する。本実施形態では、端子T2は、各電極511に相当する。2つの抵抗素子R3,R4の接続点は、オペアンプOPの反転入力端子に接続される。電子装置A1が、電気自動車に搭載されたバッテリの電圧を検出する際、端子T1と端子T2との一方が、バッテリの高電位側の端子に電気的に接続され、他方が低電位側の端子に電気的に接続される。
 オペアンプOPは、端子T1の電位に応じた第1信号(本実施形態では、端子T1の電圧を分圧した信号)と、端子T2の電位に応じた第2信号(本実施形態では、端子T2の電圧を分圧した信号)とが入力され、端子T1と端子T2との電位差に応じた第3信号を出力する。抵抗素子R5は、オペアンプOPの増幅ゲインを決定するための素子(帰還抵抗)で、抵抗素子R5の一端はオペアンプOPの反転入力端子に接続され、他端はオペアンプOPの出力端子に接続されている。なお、第2チップ52は、抵抗素子R5を含んでいなくてもよい。
 複数のワイヤ61~66はそれぞれ、互いに離間する部位間を電気的に接続する。複数のワイヤ61~66はそれぞれ、ボンディングワイヤである。複数のワイヤ61~66はそれぞれ、その材料に、Au、Al(アルミニウム)、Cuのいずれかを含む。複数のワイヤ61~66において、材料にAuを含むものの線径は、たとえば20μm以上40μm以下であり、材料にAlを含むものの線径は、たとえば80μm以上400μm以下であり、材料にCuを含むものの線径は、たとえば20μm以上40μm以下である。本実施形態では、複数のワイヤ61~66の各ループ形状は、たとえば三角形状であるが、台形形状であってもよい。
 ワイヤ61は、図2に示すように、第1チップ51の電極511と第2インナー部32とに接合され、第1チップ51と第2リード3とを電気的に接続する。つまり、第2リード3の第2アウター部31は、第2インナー部32およびワイヤ61を介して、電子部品5の第1チップ51に導通する。
 図3に示すように、ワイヤ61は、一対の接合部611,612を含む。接合部611は、電極511に接合される部位である。本実施形態では、第1チップ51が第1アイランド部223(第1リード2)に接合されていることから、接合部611は、第1チップ51を介して、第1リード2の第1インナー部22に固定される。接合部612は、第2インナー部32に接合される部位である。接合部612は、第2リード3の第2インナー部32に直接固定される。なお、ワイヤ61は、一対の接合部611,612の他、これらを繋ぐ部位も含む。
 ワイヤ62は、図2に示すように、第1チップ51の電極512と第1インナー部22とに接合され、第1チップ51と第1リード2とを電気的に接続する。つまり、第1リード2の第1アウター部21は、第1インナー部22およびワイヤ62を介して、電子部品5の第1チップ51に導通する。
 図3に示すように、ワイヤ62は、一対の接合部621,622を含む。接合部621は、電極512に接合される部位である。本実施形態では、第1チップ51が第1アイランド部223(第1リード2)に接合されていることから、接合部621は、第1チップ51を介して、第1リード2の第1インナー部22に固定される。接合部622は、第1インナー部22に接合される部位である。接合部622は、第1インナー部22に直接固定される。なお、ワイヤ62は、一対の接合部621,622の他、これらを繋ぐ部位も含む。
 複数のワイヤ63はそれぞれ、図2に示すように、第2チップ52の電極521と内方リード4Aの第3インナー部42とに接合され、第2チップ52と内方リード4Aとを電気的に接続する。つまり、各内方リード4Aの第3アウター部41は、当該内方リード4Aの第3インナー部42およびワイヤ63を介して、電子部品5の第2チップ52に導通する。
 図4に示すように、各ワイヤ63は、一対の接合部631,632を含む。接合部631は、電極521に接合される部位である。本実施形態では、第2チップ52が第2アイランド部423(外方リード4B)に接合されていることから、接合部631は、第2チップ52を介して、外方リード4Bの第3インナー部42に固定される。接合部632は、複数の内方リード4Aのいずれかの第3インナー部42に接合される部位である。接合部632は、複数の内方リード4Aのいずれかの第3インナー部42に直接固定される。なお、各ワイヤ63は、一対の接合部631,632の他、これらを繋ぐ部位も含む。
 ワイヤ64は、図2に示すように、第2チップ52の電極521と外方リード4Cの第3インナー部42とに接合され、第2チップ52と外方リード4Cとを電気的に接続する。つまり、外方リード4Cの第3アウター部41は、外方リード4Cの第3インナー部42およびワイヤ64を介して、電子部品5の第2チップ52に導通する。
 図4に示すように、ワイヤ64は、一対の接合部641,642を含む。接合部641は、電極521に接合される部位である。本実施形態では、第2チップ52が第2アイランド部423(外方リード4B)に接合されていることから、接合部641は、第2チップ52を介して、外方リード4Bの第3インナー部42に固定される。接合部642は、外方リード4Cの第3インナー部42に接合される部位である。接合部642は、外方リード4Cの第3インナー部42に直接固定される。なお、ワイヤ64は、一対の接合部641,642の他、これらを繋ぐ部位も含む。
 ワイヤ65は、図2に示すように、第2チップ52の電極521と外方リード4Bの第3インナー部42とに接合され、第2チップ52と外方リード4Bとを電気的に接続する。つまり、外方リード4Bの第3アウター部41は、外方リード4Bの第3インナー部42およびワイヤ65を介して、電子部品5の第2チップ52に導通する。
 図4に示すように、ワイヤ65は、一対の接合部651,652を含む。接合部651は、電極521に接合される部位である。本実施形態では、第2チップ52が第2アイランド部423(外方リード4B)に接合されていることから、接合部651は、第2チップ52を介して、外方リード4Bの第3インナー部42に固定される。接合部652は、外方リード4Bの第3インナー部42に接合される部位である。接合部652は、外方リード4Bの第3インナー部42に直接固定される。なお、ワイヤ65は、一対の接合部651,652の他、これらを繋ぐ部位も含む。
 複数のワイヤ66はそれぞれ、図2に示すように、第1チップ51の電極513と第2チップ52の電極522とに接合され、第1チップ51と第2チップ52とを電気的に接続する。
 図3および図4に示すように、各ワイヤ66は、一対の接合部661,662を含む。接合部661は、電極513に接合される部位である。本実施形態では、第1チップ51が第1アイランド部223(第1リード2)に接合されていることから、接合部661は、第1チップ51を介して、第1リード2の第1インナー部22に固定される。接合部662は、電極522に接合される部位である。本実施形態では、第2チップ52が第2アイランド部423(外方リード4B)に接合されていることから、接合部662は、第2チップ52を介して、外方リード4Bの第3インナー部42に固定される。なお、各ワイヤ66は、一対の接合部661,662の他、これらを繋ぐ部位も含む。
 本実施形態では、平面視において、ワイヤ61の長さは、次の長さ条件を満たす。それは、平面視において、ワイヤ61の長さは、接合部611から接合部611を固定する第1リード2の第1境界29までの距離d11と、接合部612から接合部612を固定する第2リード3の第2境界39までの距離d12との平均値の25%以上65%以下である。具体的には、図3に示すように、本実施形態のワイヤ61では、平面視において、接合部611が、第1境界29から距離d11を隔てて配置されている。この距離d11は、平面視における第1境界29の第2方向xの中央と、平面視における接合部611の中心とを結ぶ線分の長さである(図3参照)。また、図3に示すように、本実施形態のワイヤ61では、平面視において、接合部612が、第2境界39から距離d12を隔てて配置されている。この距離d12は、平面視における第2境界39の第2方向xの中央と、平面視における接合部612の中心とを結ぶ線分の長さである(図3参照)。そして、平面視において、ワイヤ61の長さL61は、上記距離d11と上記距離d12との平均値((d11+d12)/2)の25%以上65%以下である。本実施形態では、ワイヤ61は、特許請求の範囲に記載の「第1ワイヤ」の一例である。また、接合部611は、特許請求の範囲に記載の「第1接合部」の一例であり、接合部612は、特許請求の範囲に記載の「第2接合部」の一例である。また、距離d11は、特許請求の範囲に記載の「第1距離」の一例であり、距離d12は、特許請求の範囲に記載の「第2距離」の一例である。
 また、平面視において、他のワイヤ62~66の各長さも、ワイヤ61と同様の長さ条件を満たす。つまり、平面視において、ワイヤ62の長さは、接合部621から接合部621を固定する第1リード2の第1境界29までの距離と、接合部622から接合部622を固定する第1リード2の第1境界29までの距離との平均値の25%以上65%以下である。また、平面視において、各ワイヤ63の長さは、接合部631から接合部631を固定する外方リード4Bの境界49までの距離と、接合部632から接合部632を固定する内方リード4Aの境界49までの距離との平均値の25%以上65%以下である。また、平面視において、ワイヤ64の長さは、接合部641から接合部641を固定する外方リード4Bの境界49までの距離と、接合部642から接合部642を固定する外方リード4Cの境界49までの距離との平均値の25%以上65%以下である。また、平面視において、ワイヤ65の長さは、接合部651から接合部651を固定する外方リード4Bの境界49までの距離と、接合部652から接合部652を固定する外方リード4Bの境界49までの距離との平均値の25%以上65%以下である。また、平面視において、各ワイヤ66の長さは、接合部661から接合部661を固定する第1リード2の第1境界29までの距離と、接合部662から接合部662を固定する外方リード4Bの境界49までの距離との平均値の25%以上65%以下である。本実施形態では、複数のワイヤ62~66はそれぞれ、特許請求の範囲に記載の「第2ワイヤ」の一例である。
 たとえば、図4に示すように、本実施形態のワイヤ64では、平面視において、接合部641が、外方リード4Bの境界49から距離d41を隔てて配置されている。この距離d41は、平面視における外方リード4Bの境界49の第2方向xの中央と、平面視における接合部641の中心とを結ぶ線分の長さである(図4参照)。また、図4に示すように、本実施形態のワイヤ64では、平面視において、接合部642が、外方リード4Cの境界49から距離d42を隔てて配置されている。この距離d42は、平面視における外方リード4Cの境界49の第2方向xの中央と、平面視における接合部642の中心とを結ぶ線分の長さである(図4参照)。そして、平面視において、ワイヤ64の長さL64は、上記距離d41と上記距離d42との平均値((d41+d42)/2)の25%以上65%以下である。
 封止樹脂7は、複数のリード1(第1リード2、第2リード3および複数の第3リード4)それぞれの一部と、電子部品5(第1チップ51および第2チップ52)と、複数のワイヤ61~66とを覆う。封止樹脂7は、たとえばエポキシ樹脂等の絶縁性材料を含む。好ましくは、封止樹脂7は、CTI(Comparative Tracking Index:比較トラッキング指数)が600V以上である樹脂材料により構成される。封止樹脂7は、たとえば直方体形状である。封止樹脂7は、第2方向xに沿う寸法がたとえば5mm以上15mm以下であり、第1方向yに沿う寸法がたとえば3mm以上13mm以下である。封止樹脂7は、樹脂主面71、樹脂裏面72、第1樹脂側面731、第2樹脂側面732、第3樹脂側面733および第4樹脂側面734を有している。
 樹脂主面71および樹脂裏面72は、厚さ方向zに互いに離間する。樹脂主面71は、厚さ方向zの一方を向き、樹脂裏面72は、厚さ方向zの他方を向く。樹脂主面71は、封止樹脂7の上面であり、樹脂裏面72は、封止樹脂7の下面である。
 一対の第1樹脂側面731および第2樹脂側面732は、第1方向yに互いに離間する。第1樹脂側面731は、第1方向yの一方を向き、第2樹脂側面732は、第1方向yの他方を向く。一対の第3樹脂側面733および第4樹脂側面734は、第2方向xに互いに離間する。第3樹脂側面733は、第2方向xの一方を向き、第4樹脂側面734は、第2方向xの他方を向く。
 図1~図3および図6~図8に示すように、第1アウター部21および第2アウター部31はそれぞれ、第1樹脂側面731から突き出る。第1リード2および第2リード3はそれぞれ、平面視において、第1樹脂側面731に交差する。平面視において、上記第1境界29および上記第2境界39は、第1樹脂側面731に重なる。図1、図2、図4、図5、図7および図8に示すように、複数の第3アウター部41はそれぞれ、第2樹脂側面732から突き出る。複数の第3リード4はそれぞれ、平面視において、第2樹脂側面732に交差する。平面視において、上記複数の境界49はそれぞれ、第2樹脂側面732に重なる。
 電子装置A1の作用および効果は、次の通りである。
 電子装置A1は、第1リード2と第2リード3とワイヤ61とを備える。ワイヤ61は、第1リード2の第1インナー部22に固定された接合部611、および、第2リード3の第2インナー部32に固定された接合部612を含む。そして、平面視において、ワイヤ61の長さは、第1境界29から接合部611までの距離d11と、第2境界39から接合部612までの距離d12との平均値の25%以上である。第1境界29は、第1アウター部21と第1インナー部22との平面視における境界であり、第2境界39は、第2アウター部31と第2インナー部32との平面視における境界である。電子装置A1では、第1インナー部22は、第1アウター部21との第1境界29を除き、封止樹脂7の周縁79よりも内方に位置する。また、第2インナー部32は、第2アウター部31との第2境界39を除き、封止樹脂7の周縁79よりも内方に位置する。電子装置A1の製造時であって、複数のリード1が1つのリードフレームである状態において、第1リード2と第2リード3とは、タイバーで互いに繋がっている。そして、第1リード2と第2リード3とはそれぞれ、当該タイバーに一ヶ所で支持される。このような構成においては、電子装置A1の製造時(たとえば電子装置A1の製造工程における各工程間の搬送時)に第1リード2と第2リード3とが変形することがあり、このような変形によって、ワイヤ61の変形または断線が生じることがあった。このようなワイヤ61の変形または断線に対して、本願発明者の研究によれば、上記のように、平面視において、ワイヤ61の長さが、距離d11と距離d12との平均値の25%以上となるようにすると、ワイヤ61の変形または断線を抑制できるとの知見を得た。そこで、電子装置A1では、平面視において、ワイヤ61の長さを、距離d11と距離d12との平均値の25%以上を満たすように構成した。これにより、電子装置A1は、ワイヤ61の変形または断線を抑制することが可能となる。
 電子装置A1では、平面視において、ワイヤ61の長さは、距離d11と距離d12との平均値の65%以下である。この構成によると、電子装置A1の大型化(封止樹脂7の大型化)を抑制することができる。したがって、電子装置A1は、平面視におけるワイヤ61の長さを、距離d11と距離d12との平均値の、25%以上65%以下とすることで、ワイヤ61の変形または断線を抑制しつつ、電子装置A1の大型化(封止樹脂7の大型化)を抑制することができる。
 電子装置A1では、第1リード2は、第1チップ51(電子部品5)が搭載された第1アイランド部223を含む。第1アイランド部223は、第1チップ51を搭載するために、平面視面積を適度に確保する必要がある。このため、複数のリード1において、第1リード2は、相対的に平面視面積が大きくなり、電子装置A1の製造時に変形しやすい。つまり、ワイヤ61の変形または断線が生じる可能性が高い。したがって、変形または断線が生じる可能性が高いワイヤ61において、平面視における長さを、上記長さ条件の下限値以上(距離d11と距離d12との平均値の25%以上)に構成することは、電子装置A1の信頼性を向上する上で好ましい。
 電子装置A1では、各ワイヤ61~66のループ形状は、三角形状である。本願発明者の研究によれば、当該ループ形状が台形状であるワイヤよりも、当該ループ形状が三角形状であるワイヤの方が、ワイヤの変形または断線が生じる可能性が高いとの知見を得た。したがって、各ワイヤ61~66のループ形状が三角形状である構成において、各ワイヤ61~66の平面視における長さを、上記長さ条件の下限値以上(たとえばワイヤ61においては距離d11と距離d12との平均値の25%以上)に構成することは、電子装置A1の信頼性を向上する上で好ましい。
 上記第1実施形態では、複数のワイヤ61~66のすべてにおいて、上記長さ条件を満たすように構成した例を示した。この例と異なり、変形または断線の可能性が高いワイヤに対して、上記長さ条件を満たしてもよい。例えば、ワイヤ61のみが変形または断線の可能性が高い場合には、当該ワイヤ61のみ、ワイヤ61に対する長さ条件を満たしてもよい。さらに、ワイヤ64が変形または断線の可能性が高い場合には、当該ワイヤ64も、ワイヤ64に対する長さ条件を満たしてもよい。複数のワイヤ61~66のいずれが変形または断線の可能性が高いかは、電子装置A1の製造によって得られる実例データに基づいて判断してもよい。また、電子装置A1の設計時におけるシミュレーション等の検証データに基づいて判断してもよい。たとえば、本願発明者の研究によれば、ワイヤ61において、距離d11と距離d12のうちの大きい方が、接合部611を固定する第1リード2の第1境界29と、接合部612を固定する第2リード3の第2境界39とを結ぶ線分M1(図3参照)の55%以上である場合に、ワイヤ61が変形または断線する可能性が高いとの知見を得た。そこで、ワイヤ61において距離d11または距離d12のうちの大きい方が線分M1の55%以上である場合は、ワイヤ61が上記長さ条件を満たすように構成すればよい。このことは、他のワイヤ62~66においても同様である。
 図12~図16は、第2実施形態にかかる電子装置A2を示している。これらの図に示すように、電子装置A2は、電子装置A1と比較して、次の点で異なる。すなわち、第1リード2、第2リード3および一対の外方リード4B,4Cの各構成が異なる。
 図12、図13および図16に示すように、電子装置A2の第1リード2は、互いに分離した2つの第1アウター部21を含む。図示された例と異なり、第1アウター部21の数は、3つ以上であってもよい。2つの第1アウター部21はそれぞれ、第1実装部211、第1根元部212および第1中継部213を含む。図16に示すように、2つの第1アウター部21は、第2方向xに間隔d2を空けて隣接する。当該間隔d2は、たとえば上記第2間隔d44と同じであるが、これらは異なっていてもよい。
 また、図13に示すように、第1リード2の第1インナー部22は、第1分岐部222を含む。第1分岐部222は、第1インナー部22のうち、2つの第1アウター部21に繋がる端部に配置されている。第1リード2が2つの第1アウター部21を含む例において、第1分岐部222は、二股に分かれている。第1分岐部222の分岐した各先端から、第1アウター部21が延びる。よって、2つの第1アウター部21は、互いに同電位となる。
 本実施形態では、第1リード2が2つの第1アウター部21を含むことから、第1リード2は、2つの第1境界29を含む。そのため、たとえば上記距離d11を計測する際、図13に示すように、2つの第1境界29間の中央P1を基準とする。この基準とは異なり、2つの第1境界29のいずれか(第2方向xにおける内方側または外方側)の中央を基準としてもよい。あるいは、第1分岐部222の二股に分かれる根元部分P2(図13参照)を基準としてもよい。
 図12、図13および図16に示すように、電子装置A2の第2リード3は、互いに離間した2つの第2アウター部31を含む。図示された例と異なり、第2アウター部31の数は、3つ以上であってもよい。2つの第2アウター部31はそれぞれ、第2実装部311、第2根元部312および第2中継部313を含む。図16に示すように、2つの第2アウター部31は、第2方向xに間隔d3を空けて隣接する。当該間隔d3は、たとえば上記第2間隔d44と同じであるが、これらは異なっていてもよい。
 また、図13に示すように、第2リード3の第2インナー部32は、第2分岐部322を含む。第2分岐部322は、第2インナー部32のうち、2つの第2アウター部31に繋がる端部に配置されている。第2リード3が2つの第2アウター部31を含む例において、第2分岐部322は、二股に分かれている。第2分岐部322の分岐した各先端から、第2アウター部31が延びる。よって、2つの第2アウター部31は、互いに同電位となる。
 本実施形態では、第2リード3が2つの第2アウター部31を含むことから、第2リード3は、2つの第2境界39を含む。そのため、たとえば上記距離d12を計測する際、図13に示すように、2つの第2境界39間の中央を基準とする。この基準とは異なり、2つの第2境界39のいずれか(第2方向xにおける内方側または外方側)の中央を基準としてもよい。あるいは、第2分岐部322の二股に分かれる根元部分を基準としてもよい。
 図12、図14および図15に示すように、電子装置A2の一対の外方リード4B,4Cはそれぞれ、互いに離間した2つの第3アウター部41を含む。図示された例と異なり、各外方リード4B,4Cにおける第3アウター部41の数は、3つ以上であってもよい。各外方リード4B,4Cにおいて、2つの第3アウター部41はそれぞれ、第3実装部411、第3根元部412および第3中継部413を含む。図15に示すように、各外方リード4B,4Cにおいて、2つの第2アウター部31は、第2方向xに間隔d4B,d4Cを空けて隣接する。当該間隔d4B,d4Cはそれぞれ、たとえば上記第2間隔d44と同じであるが、これらは異なっていてもよい。
 また、図14に示すように、一対の外方リード4B,4Cの各第3インナー部42は、第3分岐部422を含む。以下で説明する第3分岐部422は、特段の断りがない限り、各外方リード4B,4Cで共通する。第3分岐部422は、第3インナー部42のうち、2つの第3アウター部41に繋がる端部に配置されている。各外方リード4B,4Cが2つの第3アウター部41を含む例において、第3分岐部422は、二股に分かれている。第3分岐部422の分岐した各先端から、第3アウター部41が延びる。よって、各外方リード4B,4Cの2つの第3アウター部41は、互いに同電位となる。
 本実施形態では、各外方リード4B,4Cが2つの第3アウター部41を含むことから、各外方リード4B,4Cは、2つの境界49を含む。そのため、たとえば上記距離d41,d42を計測する際、図14に示すように、2つの境界49間の中央を基準とする。この基準とは異なり、2つの境界49のいずれか(第2方向xにおける内方側または外方側)の中央を基準としてもよい。あるいは、各外方リード4B,4Cの第3分岐部422の二股に分かれる根元部分を基準としてもよい。
 電子装置A2においても、電子装置A1と同様に、平面視において、ワイヤ61の長さを、上記長さ条件の下限値以上(距離d11と距離d12との平均値の25%以上)に構成することで、ワイヤ61の変形または断線を抑制することが可能となる。また、平面視において、ワイヤ61の長さを、上記長さ条件の上限値以下(距離d11と距離d12との平均値の65%以下)に構成することで、電子装置A2の大型化を抑制することが可能となる。これらのことは、他のワイヤ62~66においても同様である。その他、電子装置A2は、電子装置A1と共通する構成により、共通の効果を奏する。
 第2実施形態では、一対の外方リード4B,4Cの各々が、2つの第3アウター部41を含む例を示した。この構成とは異なり、たとえば、一対の外方リード4B,4Cの各々が、1つの第3アウター部41を含んでいてもよい。図17は、このような第2実施形態の変形例にかかる電子装置を示している。図17に示す電子装置では、一対の外方リード4B,4Cの各第3アウター部41の幅(第2方向xに沿う寸法)は、複数の内方リード4Aの各第3アウター部41の幅(第2方向xに沿う寸法)と同じ(あるいは略同じ)である。また、図17に示す電子装置では、外方リード4Cは、外方リード4Bの第2アイランド部423と繋がっており、一対の外方リード4B,4Cは、一体的に形成されている。図17に示す電子装置においても、電子装置A2と同様の効果を奏する。なお、図17に示す電子装置では、一対の外方リード4B,4Cが一体的に形成されていることから、当該電子装置の製造時において、一対の外方リード4B,4Cはタイバーに二ヶ所で支持されている。このため、一対の外方リード4B,4Cの変形が生じにくい。そこで、一対の外方リード4B,4Cに固定されるワイヤについては、上記長さ条件を考慮しなくてもよい。ただし、ワイヤ変形およびワイヤ断線による信頼性の低下をより抑制する上では、一対の外方リード4B,4Cに固定されるワイヤについても、上記長さ条件を考慮することが好ましい。
 図18および図19は、第3実施形態にかかる電子装置A3を示している。これらの図に示すように、電子装置A3は、電子装置A1と比較して、電子部品5の機能が異なる。
 電子装置A3の電子部品5は、電圧検出機能ではなく、電力変換機能を有する。本実施形態における第1チップ51および第2チップ52はそれぞれ、スイッチング素子である。図19の回路図において、第1チップ51および第2チップ52のそれぞれが、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)で構成された例を示しているが、IGBTではなく、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor)またはバイポーラトランジスタなどの他のトランジスタであってもよい。
 図19に示すように、第1チップ51は、3つの電極511,512,513を有する。第1チップ51がIGBTである例において、電極511は、ゲートであり、電極512は、エミッタであり、電極513は、コレクタである。第1チップ51は、たとえば縦型構造で構成され、上面(厚さ方向zの上方を向く面)に2つの電極511,512が配置され、下面(厚さ方向zの下方を向く面)に電極513が配置されている。図18に示すように、第1チップ51は、たとえばはんだなどの導電性接合材(図示略)によって、第1アイランド部223に接合されている。第1チップ51の下面に設けられた電極513は、当該導電性接合材を介して第1アイランド部223に導通する。
 図19に示すように、第2チップ52は、3つの電極521,522,523を有する。第2チップ52がIGBTである例において、電極521は、ゲートであり、電極522は、エミッタであり、電極523は、コレクタである。第2チップ52は、たとえば縦型構造で構成され、上面(厚さ方向zの上方を向く面)に2つの電極521,522が配置され、下面(厚さ方向zの下方を向く面)に電極523が配置されている。図18に示すように、第2チップ52は、たとえばはんだなどの導電性接合材(図示略)によって、第2アイランド部423に接合されている。第2チップ52の下面に設けられた電極523は、当該導電性接合材を介して第2アイランド部423に導通する。
 第1チップ51および第2チップ52は、縦型構造ではなく、横型構造であってもよい。この場合、電極513は、第1チップ51の上面に配置され、電極523は、第2チップ52の上面に配置される。この例においては、電極513と第1インナー部22とが、ボンディングワイヤまたは板状の金属部材によって電気的に接続され、電極523と外方リード4Bの第3インナー部42とが、ボンディングワイヤまたは板状の金属部材によって電気的に接続される。
 電子装置A3において、複数のワイヤ61はそれぞれ、電極512と第2アイランド部423とに接合され、これらを電気的に接続する。これにより、外方リード4Bは、複数のワイヤ61を介して、電極512に導通する。
 ワイヤ62は、電極511と、複数の内方リード4Aのいずれかの第3インナー部42とに接合され、これらを電気的に接続する。ワイヤ62が接合された内方リード4Aの第3アウター部41は、第1チップ51の駆動信号を入力する信号入力端子である。
 ワイヤ63は、電極512と、複数の内方リード4Aのいずれかの第3インナー部42とに接合され、これらを電気的に接続する。ワイヤ63が接合された内方リード4Aの第3アウター部41は、第1チップ51に流れる電流(電子装置A3ではエミッタ電流)を検出するための検出端子である。
 複数のワイヤ64はそれぞれ、電極522と、第2リード3の第2インナー部32とに接合され、これらを電気的に接続する。これにより、第2リード3は、複数のワイヤ64を介して、電極522に導通する。
 ワイヤ65は、電極521と、複数の内方リード4Aのいずれかの第3インナー部42とに接合され、これらを電気的に接続する。ワイヤ65が接合された内方リード4Aの第3アウター部41は、第2チップ52の駆動信号を入力する信号入力端子である。
 ワイヤ66は、電極522と、複数の内方リード4Aのいずれかの第3インナー部42に接合され、これらを電気的に接続する。ワイヤ66が接合された内方リード4Aの第3アウター部41は、第2チップ52に流れる電流(電子装置A3ではエミッタ電流)を検出するための検出端子である。なお、複数のワイヤ62,63,65,66はそれぞれ、複数の内方リード4Aの互いに異なるものに接合される。
 複数のワイヤ67は、第2アイランド部423と外方リード4Cの第3インナー部42とに接合され、これらを電気的に接続する。これにより、外方リード4Cは、複数のワイヤ67を介して、外方リード4Bに導通する。電子装置A3では、外方リード4Bは、電極523に導通することから、外方リード4Cは、電極523に導通する。
 電子装置A3では、第1アウター部21と第1インナー部22とに電源電圧(たとえば直流電圧)が印加され、当該電源電圧が、第1チップ51および第2チップ52の各スイッチング動作によって所定の電圧(たとえば交流電圧)に変換される。この変換された電圧は、外方リード4Bの第3アウター部41および外方リード4Cの第3アウター部41から出力される。
 電子装置A3においても、各電子装置A1,A2と同様に、平面視において、ワイヤ61の長さを、上記長さ条件の下限値以上(距離d11と距離d12との平均値の25%以上)に構成することで、ワイヤ61の変形または断線を抑制することが可能となる。また、平面視において、ワイヤ61の長さを、上記長さ条件の上限値以下(距離d11と距離d12との平均値の65%以下)に構成することで、電子装置A3の大型化を抑制することが可能となる。これらのことは、他のワイヤ62~67においても同様である。その他、電子装置A3は、各電子装置A1,A2と共通する構成により、共通の効果を奏する。
 第3実施形態では、第1チップ51および第2チップ52の両方がスイッチング素子で構成された例を示した。この構成と異なり、たとえば、第2チップ52をスイッチング素子ではなく、第1チップ51の駆動を制御する制御ICで構成してもよい。図20は、このような第3実施形態の変形例にかかる電子装置を示している。図20に示す電子装置では、第2チップ52は、ワイヤ65を介して、第1チップ51に駆動信号を出力する。図20に示す電子装置では、複数のワイヤ61は、電極512と第2インナー部32とに接合される。図20に示す電子装置において、電子装置A3と同様の効果を奏する。
 上記第3実施形態およびその変形例から理解されるように、本開示の電子装置において、電子部品5の機能は、電圧検出機能に、限定されるものではない。また、本開示の電子装置において、電子部品5(第1チップ51および第2チップ52)は、半導体材料により構成された半導体素子を含む。つまり、本開示の電子装置は、電子部品5としての半導体素子を備えた半導体装置を含む。また、上記第3実施形態から理解されるように、上記長さ条件を考慮するワイヤは、複数のリード1のいずれかと電子部品5とに接合されるもの、電子部品5同士(第1チップ51と第2チップ52と)に接合されるもの、複数のリード1同士に接合されるもののいずれかに限定されない。
 本開示にかかる電子装置は、上記した実施形態に限定されるものではない。本開示の電子装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。たとえば、本開示の電子装置は、以下の付記に関する実施形態を含む。
 付記1.
 電子部品と、
 前記電子部品を覆う封止樹脂と、
 前記封止樹脂に覆われた第1インナー部および前記封止樹脂から露出する第1アウター部を含む第1リードと、
 前記封止樹脂に覆われた第2インナー部および前記封止樹脂から露出する第2アウター部を含む第2リードと、
 前記第1インナー部に固定された第1接合部および前記第2インナー部に固定された第2接合部を含む第1ワイヤと、
を備え、
 前記第1インナー部は、前記第1アウター部に繋がり、且つ、前記第1アウター部との第1境界を除き、前記封止樹脂の厚さ方向に見て、前記封止樹脂の周縁よりも内方に位置し、
 前記第2インナー部は、前記第2アウター部に繋がり、且つ、前記第2アウター部との第2境界を除き、前記厚さ方向に見て、前記封止樹脂の周縁よりも内方に位置し、
 前記厚さ方向に見て、前記第1接合部は、前記第1境界から第1距離を隔てて配置され、
 前記厚さ方向に見て、前記第2接合部は、前記第2境界から第2距離を隔てて配置され、
 前記厚さ方向に見て、前記第1ワイヤの長さは、前記第1距離と前記第2距離との平均値の25%以上である、電子装置。
 付記2.
 前記厚さ方向に見て、前記第1ワイヤの長さは、前記第1距離と前記第2距離との平均値の65%以下である、付記1に記載の電子装置。
 付記3.
 前記電子部品は、第1チップを含み、
 前記第1インナー部は、第1アイランド部を含み、
 前記第1チップは、前記第1アイランド部に搭載される、付記1または付記2に記載の電子装置。
 付記4.
 前記第1接合部は、前記第1チップに接合され、前記第1チップを介して前記第1インナー部に固定されている、付記3に記載の電子装置。
 付記5.
 前記第2接合部は、前記第2インナー部に接合されている、付記4に記載の電子装置。
 付記6.
 前記封止樹脂は、前記厚さ方向に直交する第1方向の一方を向く第1樹脂側面を有し、
 前記第1リードおよび前記第2リードは、前記厚さ方向に見て、前記第1樹脂側面に交差する、付記3ないし付記5のいずれかに記載の電子装置。
 付記7.
 前記第1距離および前記第2距離のうちの大きい方は、平面視において、前記第1境界と前記第2境界とを結ぶ線分の長さの55%以上である、付記6に記載の電子装置。
 付記8.
 各々が前記封止樹脂に覆われた第3インナー部および前記封止樹脂から露出する第3アウター部を含む複数の第3リードを、さらに備える、付記6または付記7に記載の電子装置。
 付記9.
 前記封止樹脂は、前記第1方向の他方を向く第2樹脂側面を有し、
 前記複数の第3リードの各々は、前記厚さ方向に見て、前記第2樹脂側面に交差する、付記8に記載の電子装置。
 付記10.
 前記第1アウター部と前記第2アウター部とは、前記厚さ方向および前記第1方向に直交する第2方向に、第1間隔を空けて隣接しており、
 前記複数の第3リードの第3端子部は、前記第2方向に第2間隔を空けて均等に配列されており、
 前記第1間隔は、前記第2間隔よりも大きい、付記9に記載の電子装置。
 付記11.
 前記複数の第3リードは、少なくとも1つの内方リード、および、前記少なくとも1つの内方リードに対して、前記第2方向の両側に位置する一対の外方リードを含む、付記10に記載の電子装置。
 付記12.
 前記電子部品は、第2チップを含む、
 前記一対の外方リードの一方は、第2アイランド部を含み、
 前記第2チップは、前記第2アイランド部に搭載される、付記11に記載の電子装置。
 付記13.
 前記第1チップは、抵抗素子を含み、前記第1アウター部の電位に応じた第1信号および前記第2アウター部の電位に応じた第2信号を出力し、
 前記第2チップは、オペアンプを含み、前記第1信号および前記第2信号が入力され、前記第1アウター部と前記第2アウター部との電位差に応じた第3信号を出力する、付記12に記載の電子装置。
 付記14.
 前記第1ワイヤと異なる少なくとも1つの第2ワイヤを備え、
 前記第1リードおよび前記第2リードを含む複数のリードを備えており、
 前記少なくとも1つの第2ワイヤの各々は、前記複数のリードのうちのいずれか1つに固定された第3接合部と、前記複数のリードのうちの他の1つに固定された第4接合部とを含む、付記1ないし付記13のいずれかに記載の電子装置。
 付記15.
 前記複数のリードの各々は、前記封止樹脂に覆われたインナー部および前記封止樹脂から露出するアウター部を含み、
 前記厚さ方向に見て、前記第3接合部は、前記複数のリードのうちの当該第3接合部を固定するリードのインナー部とアウター部との第3境界から第3距離を隔てて配置され、
 前記厚さ方向に見て、前記第4接合部は、前記複数のリードのうちの当該第4接合部を固定するリードのインナー部とアウター部との第4境界から第4距離を隔てて配置され、
 前記少なくとも1つの第2ワイヤのすべてにおいて、前記厚さ方向に見た長さは、前記第3距離と前記第4距離との平均値の25%以上である、付記14に記載の電子装置。
 付記16.
 前記少なくとも1つの第2ワイヤのすべてにおいて、前記厚さ方向に見た長さは、前記第3距離と前記第4距離との平均値の65%以下である、付記15に記載の電子装置。
A1,A2,A3:電子装置   1:リード
2:第1リード   21:第1アウター部
211:第1実装部   212:第1根元部
213:第1中継部   22:第1インナー部
222:第1分岐部   223:第1アイランド部
29:第1境界   3:第2リード
31:第2アウター部   311:第2実装部
312:第2根元部   313:第2中継部
32:第2インナー部   322:第2分岐部
39:第2境界   4:第3リード
4A:内方リード   4B,4C:外方リード
41:第3アウター部   411:第3実装部
412:第3根元部   413:第3中継部
42:第3インナー部   422:第3分岐部
423:第2アイランド部   49:境界
5:電子部品   51:第1チップ
511,512,513:電極   52:第2チップ
521,522,523:電極   61~67:ワイヤ
611,612:接合部   621,622:接合部
631,632:接合部   641,642:接合部
651,652:接合部   661,662:接合部
7:封止樹脂   71:樹脂主面
72:樹脂裏面   731:第1樹脂側面
732:第2樹脂側面   733:第3樹脂側面
734:第4樹脂側面   79:周縁
GND:グランド   OP:オペアンプ
R1~R5:抵抗素子   T1,T2:端子

Claims (16)

  1.  電子部品と、
     前記電子部品を覆う封止樹脂と、
     前記封止樹脂に覆われた第1インナー部および前記封止樹脂から露出する第1アウター部を含む第1リードと、
     前記封止樹脂に覆われた第2インナー部および前記封止樹脂から露出する第2アウター部を含む第2リードと、
     前記第1インナー部に固定された第1接合部および前記第2インナー部に固定された第2接合部を含む第1ワイヤと、
    を備え、
     前記第1インナー部は、前記第1アウター部に繋がり、且つ、前記第1アウター部との第1境界を除き、前記封止樹脂の厚さ方向に見て、前記封止樹脂の周縁よりも内方に位置し、
     前記第2インナー部は、前記第2アウター部に繋がり、且つ、前記第2アウター部との第2境界を除き、前記厚さ方向に見て、前記封止樹脂の周縁よりも内方に位置し、
     前記厚さ方向に見て、前記第1接合部は、前記第1境界から第1距離を隔てて配置され、
     前記厚さ方向に見て、前記第2接合部は、前記第2境界から第2距離を隔てて配置され、
     前記厚さ方向に見て、前記第1ワイヤの長さは、前記第1距離と前記第2距離との平均値の25%以上である、
    電子装置。
  2.  前記厚さ方向に見て、前記第1ワイヤの長さは、前記第1距離と前記第2距離との平均値の65%以下である、
    請求項1に記載の電子装置。
  3.  前記電子部品は、第1チップを含み、
     前記第1インナー部は、第1アイランド部を含み、
     前記第1チップは、前記第1アイランド部に搭載される、
    請求項1または請求項2に記載の電子装置。
  4.  前記第1接合部は、前記第1チップに接合され、前記第1チップを介して前記第1インナー部に固定されている、
    請求項3に記載の電子装置。
  5.  前記第2接合部は、前記第2インナー部に接合されている、
    請求項4に記載の電子装置。
  6.  前記封止樹脂は、前記厚さ方向に直交する第1方向の一方を向く第1樹脂側面を有し、
     前記第1リードおよび前記第2リードは、前記厚さ方向に見て、前記第1樹脂側面に交差する、
    請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の電子装置。
  7.  前記第1距離および前記第2距離のうちの大きい方は、平面視において、前記第1境界と前記第2境界とを結ぶ線分の長さの55%以上である、
    請求項6に記載の電子装置。
  8.  各々が前記封止樹脂に覆われた第3インナー部および前記封止樹脂から露出する第3アウター部を含む複数の第3リードを、さらに備える、
    請求項6または請求項7に記載の電子装置。
  9.  前記封止樹脂は、前記第1方向の他方を向く第2樹脂側面を有し、
     前記複数の第3リードの各々は、前記厚さ方向に見て、前記第2樹脂側面に交差する、請求項8に記載の電子装置。
  10.  前記第1アウター部と前記第2アウター部とは、前記厚さ方向および前記第1方向に直交する第2方向に、第1間隔を空けて隣接しており、
     前記複数の第3リードの第3端子部は、前記第2方向に第2間隔を空けて均等に配列されており、
     前記第1間隔は、前記第2間隔よりも大きい、
    請求項9に記載の電子装置。
  11.  前記複数の第3リードは、少なくとも1つの内方リード、および、前記少なくとも1つの内方リードに対して、前記第2方向の両側に位置する一対の外方リードを含む、
    請求項10に記載の電子装置。
  12.  前記電子部品は、第2チップを含む、
     前記一対の外方リードの一方は、第2アイランド部を含み、
     前記第2チップは、前記第2アイランド部に搭載される、
    請求項11に記載の電子装置。
  13.  前記第1チップは、抵抗素子を含み、前記第1アウター部の電位に応じた第1信号および前記第2アウター部の電位に応じた第2信号を出力し、
     前記第2チップは、オペアンプを含み、前記第1信号および前記第2信号が入力され、前記第1アウター部と前記第2アウター部との電位差に応じた第3信号を出力する、
    請求項12に記載の電子装置。
  14.  前記第1ワイヤと異なる少なくとも1つの第2ワイヤを備え、
     前記第1リードおよび前記第2リードを含む複数のリードを備えており、
     前記少なくとも1つの第2ワイヤの各々は、前記複数のリードのうちのいずれか1つに固定された第3接合部と、前記複数のリードのうちの他の1つに固定された第4接合部とを含む、
    請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の電子装置。
  15.  前記複数のリードの各々は、前記封止樹脂に覆われたインナー部および前記封止樹脂から露出するアウター部を含み、
     前記厚さ方向に見て、前記第3接合部は、前記複数のリードのうちの当該第3接合部を固定するリードのインナー部とアウター部との第3境界から第3距離を隔てて配置され、
     前記厚さ方向に見て、前記第4接合部は、前記複数のリードのうちの当該第4接合部を固定するリードのインナー部とアウター部との第4境界から第4距離を隔てて配置され、
     前記少なくとも1つの第2ワイヤのすべてにおいて、前記厚さ方向に見た長さは、前記第3距離と前記第4距離との平均値の25%以上である、
    請求項14に記載の電子装置。
  16.  前記少なくとも1つの第2ワイヤのすべてにおいて、前記厚さ方向に見た長さは、前記第3距離と前記第4距離との平均値の65%以下である、
    請求項15に記載の電子装置。
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