WO2023170829A1 - 制御装置 - Google Patents

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D48/00External control of clutches
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D48/00External control of clutches
    • F16D48/06Control by electric or electronic means, e.g. of fluid pressure

Abstract

本発明の制御装置は、クラッチ装置のレリーズ操作部材に連結された連結部材と、前記連結部材に連結され、前記連結部材を介して前記レリーズ操作部材を変位させる電動アクチュエータと、前記電動アクチュエータを駆動して前記レリーズ操作部材を変位させ、前記クラッチ装置のクラッチ容量を変更する制御手段と、前記連結部材に対する前記電動アクチュエータの操作量を検知する第一のセンサと、前記レリーズ操作部材の変位量を検知する第二のセンサとを備える。前記制御手段は、前記クラッチ容量に関する特性情報を予め生成し、生成した前記特性情報に基づいて前記クラッチ容量を変更する制御を行う。前記特性情報は、前記電動アクチュエータを駆動して前記レリーズ操作部材の前記変位量を変化させた時の前記第一のセンサ及び前記第二のセンサの各検知結果に基づいて生成される。

Description

制御装置
 本発明はクラッチ装置の制御技術に関する。
 クラッチ装置の断接を自動化する技術が提案されている。特許文献1には、鞍乗型車両の原動機(エンジン)の出力の伝達を断接するクラッチ装置を自動制御可能な装置が開示されている。
特開2006-170228号公報
 従来の装置は、コストアップの要因となる構造の複雑化の点で改善の余地がある。
 本発明の目的は、比較的簡便な構成でクラッチ装置の自動制御を実現可能な制御装置を提供することにある。
 本発明によれば、
 原動機が出力する駆動力の伝達経路に配置され、前記駆動力の伝達を断接するクラッチ装置を制御する制御装置であって、
 前記クラッチ装置のレリーズ操作部材に連結された連結部材と、
 前記連結部材に連結され、前記連結部材を介して前記レリーズ操作部材を変位させる電動アクチュエータと、
 前記電動アクチュエータを駆動して前記レリーズ操作部材を変位させ、前記クラッチ装置のクラッチ容量を変更する制御手段と、
 前記連結部材に対する前記電動アクチュエータの操作量を検知する第一のセンサと、
 前記レリーズ操作部材の変位量を検知する第二のセンサと、を備え、
 前記制御手段は、前記クラッチ容量に関する特性情報を予め生成し、生成した前記特性情報に基づいて前記クラッチ容量を変更する制御を行い、
 前記特性情報は、前記電動アクチュエータを駆動して前記レリーズ操作部材の前記変位量を変化させた時の前記第一のセンサ及び前記第二のセンサの各検知結果に基づいて生成される、
ことを特徴とする制御装置が提供される。
 本発明によれば、比較的簡便な構成でクラッチ装置の自動制御を実現可能な制御装置を提供することができる。
鞍乗型車両の側面図。 図1の鞍乗型車両の正面図。 制御装置のブロック図。 クラッチ装置及び関連する構成の説明図。 テストデータ及び特性情報の例を示す図。 図3の制御ユニットが実行する処理例を示すフローチャート。 図3の制御ユニットが実行する処理例を示すフローチャート。 図3の制御ユニットが実行する処理例を示すフローチャート。 連結部材に関連する別の構成例を示す図。 特性情報の別の例を示す図。
 以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
 <第一実施形態>
 <鞍乗型車両の概略>
 図1及び図2は鞍乗型車両(以下、単に車両と呼ぶ)100の側面図及び正面図である。車両100は、前輪FWと後輪RWとを各一輪備えた自動二輪車である。図中、矢印D1は車両100の前後方向を示し、矢印D2は幅方向(左右方向)を示す。Frは前側、Rrは後側を示す。Rは前進時の右側、Lは前進時の左側を示す。
 車両100は、その骨格をなす車体フレーム101を備える。車体フレーム101の前端には前輪操向部102が支持され、後端にはスイングアーム107が揺動自在に支持されている。前輪操向部102は、前輪FWを支持する左右一対のフロントフォーク103と、一対のフロントフォーク103の上部に取り付けられる操向ハンドル104とを含む。
 操向ハンドル104の右グリップ112Rは車両100の加速をライダが指示可能な操作子(アクセルグリップ)である。右グリップ112Rに隣接して、前輪FWに対するライダの制動操作を受け付ける操作子(ブレーキレバー)113Rが回動自在に設けられている。操向ハンドル104の左グリップ112Lに隣接して、クラッチ装置120に対するライダの断接操作を受け付ける操作子(クラッチレバー)113Lが回動自在に設けられている。
 スイングアーム107は、その前端が車体フレーム101に揺動自在に支持され、その後端には後輪RWが支持されている。前輪FWと後輪RWとの間の領域において、車体フレーム101には原動機108と変速機109とが支持されている。原動機108は、本実施形態の場合、内燃機関であり、特に、並列四気筒の4ストローク・DOHC・水冷エンジンである。原動機108の排気ガスは排気管110、消音器111を含む排気通路を介して排出される。
 原動機108が出力する駆動力の伝達経路にはクラッチ装置120が配置されている。本実施形態の場合、クラッチ装置120は原動機108と変速機109との間に配置されており、変速機109に対する原動機108の駆動力の伝達を断接する。
 原動機108の駆動力は変速機109及び不図示のチェーン伝動機構を介して後輪RWに伝達される。原動機108の上方には、燃料タンク105が配置されており、燃料タンク105の後方にはライダが着座するシート106が配置されている。
 変速機109は原動機108の出力を変速する、マニュアル式で常時噛み合い式の変速機である。変速機109は、操作子115L(ギアチェンジペダル)に対するライダのシフト操作に応じて、複数のギア比(例えば一速~六速のギア比)と、ニュートラルとのいずれかの状態に切り替えられる。操作子115Lは、ライダが操作可能に左側のステップ114Lに隣接して設けられている。ライダは左側のステップ114Lに左足を置いて、操作子115Lを左足で操作することができる。
 操作子115Rは、ライダが操作可能に右側のステップ114Rに隣接して設けられているブレーキペダルである。ライダは右側のステップ114Rに右足を置いて、操作子115Rを右足で操作することで、後輪RWの制動操作を行うことができる。ステップ116R、116Lは同乗者用のステップである。
 クラッチ装置120は、本実施形態の場合、湿式多板コイルスプリング式のクラッチであり、その断接は電動アクチュエータ10により自動化されている。電動アクチュエータ10は車両100の前部で前輪操向部102の後方に配置されている。シート106の下方には制御ユニット2が配置されている。制御ユニット2は電動アクチュエータ10等の制御を行う。
 <制御装置>
 図3は、クラッチ装置120を制御する制御装置1のブロック図である。制御装置1は、制御ユニット2を含む。制御ユニット2は、処理部21と、記憶部22と、インタフェース部23とを含む。処理部21はCPUに代表されるプロセッサであり、記憶部22に記憶されたプログラムを実行する。記憶部22は半導体メモリ等の記憶デバイスであり、処理部21が実行するプログラムや処理に使用されるデータ等が格納される。インタフェース部23は処理部21と、制御ユニット2の外部のデバイスとのデータの入出力を行う。処理部21は、後述するとおり、各種のセンサ3~9の検知結果に基づいて電動アクチュエータ10を駆動し、クラッチ装置120のクラッチ容量を変化させる制御を実行する。
 スロットル開度センサ3は、原動機108の各燃焼室への空気の流入量を調整するスロットル弁の開度を検知するセンサであり、例えば、スロットル軸の回転量を検知するロータリエンコーダである。エンジン回転数センサ4は原動機108の回転数を検知するセンサであり、例えば、原動機108のクランク角を検知する磁気式のクランク角センサである。
 シフトポジションセンサ5は、変速機109の状態(例えば、一速~六速のいずれか、又は、ニュートラル)を検知するセンサであり、例えば、変速機109のシフトドラム(不図示)の回転角を検知するセンサである。車速センサ6は車両100の車速を検知するセンサであり、例えば、前輪FWの回転量を検知するセンサである。シフト操作センサ7は、操作子115Lに対するライダのシフト操作を検知するセンサであり、例えば操作子115Lの回動中心軸に作用する荷重を検知するトルクセンサである。
 ここで、図3に加えて図4を参照して操作量センサ8、変位量センサ9及び電動アクチュエータ10を説明する。図4はクラッチ装置120及び関連する構成の説明図である。
 クラッチ装置120は、原動機108のクランクシャフト(不図示)から原動機108の駆動力が入力される入力ギア122を備える。クラッチアウタ121は回転中心線X1の周りに入力ギア122と一体的に回転する。回転中心線X1は変速機109のメインシャフト109aの回転中心線(軸線)である。メインシャフト109aはクラッチセンタ123に結合されており、クラッチセンタ124と一体的に回転する。クラッチアウタ121とクラッチセンタ123との間には、円板状の複数のクラッチ板125が回転中心線X1の方向に積層されている。
 複数のクラッチ板125は、クラッチアウタ121と一体的に回転するクラッチ板と、クラッチセンタ123と一体的に回転するクラッチ板とが積層方向に交互に配置されており、これら複数のクラッチ板125の摩擦係合によってクラッチアウタ121とクラッチセンタ123との間の駆動伝達、すなわち、変速機109に対する原動機108の駆動力の伝達を行う。
 複数のクラッチ板125は、プレッシャプレート124を介してクラッチスプリング126の付勢力によりその積層方向に押圧され、摩擦係合する。クラッチスプリング126は回転中心線X1の周りに複数配置されている。
 クラッチ装置120は、レリーズ機構として、リフタシャフト127及びレリーズ操作部材128を備える。リフタシャフト127は、円筒形状のメインシャフト109aに端部が挿入され、回転中心線X1の方向であるD3方向にプレッシャプレート124と共に往復移動可能に設けられている。レリーズ操作部材128は、リフタシャフト127の軸方向(D3方向)と直交する方向に延びる軸部材であり、外部入力によりクラッチ装置120の駆動伝達を遮断するための部材である。
 レリーズ操作部材128は、クラッチカバー120aに、その軸線周り(回動中心線X2周り)に回動自在に支持されており、その上端部がクラッチカバー120aの外部に露出している。レリーズ操作部材128は偏心カム部128aを有する。偏心カム部128aは、クラッチカバー120aの内側において、リフタシャフト127の端部の係合部127aと係合する。レリーズ操作部材128を所定の方向に回動させると、偏心カム部128aと係合部127aとの係合によって、リフタシャフト127を、複数のクラッチ板125の摩擦係合解除方向(図4でD3方向右側)に移動させることができる。レリーズ操作部材128の回動量(作動角)とリフタシャフト127のD3方向の移動量は比例する。レリーズ操作部材128の回動により、複数のクラッチ板125の摩擦係合力を変化させてクラッチ装置120のクラッチ容量を変化させ、また、駆動伝達を遮断することができる。
 レリーズ操作部材128の上端部にはアーム部材16が固定されている。アーム部材16はレリーズ操作部材128の径方向に突出したレバー部材であり、その一方端部がレリーズ操作部材128に固定され、その他方端部には保持具14を介して連結部材C1が連結されている。アーム部材16とクラッチカバー120aとの間にはレリーズ操作部材128を初期位置に付勢するリターンスプリング129が設けられている。
 連結部材C1は、レリーズ操作部材128と電動アクチュエータ10とを連結する弾性変形可能な線材であり、例えば金属製のワイヤである。本実施形態の連結部材C1は、レリーズ操作部材128と電動アクチュエータ10との間に配置されたケーブルCのインナケーブルであり、連結部材C1のことをインナケーブルC1と呼ぶ場合がある。インナケーブルC1の両端部には、保持具14と係合する円柱形状の係合部C3がそれぞれ固定されている。ケーブルCは、インナケーブルC1が挿通するアウタケーブルC2を含む。アウタケーブルC2は湾曲可能な可撓性を有する管であり、アウタケーブルC2の両端部は、それぞれ、キャッチャ15に保持されている。クラッチ装置120の側のキャッチャ15は例えばクラッチカバー120aに固定される。電動アクチュエータ10の側のキャッチャ15は例えば電動アクチュエータ10の近傍において車体フレーム101にブラケット(不図示)を介して固定される。
 電動アクチュエータ10は、本実施形態の場合、ロッド13がD4方向に往復移動する電動シリンダである。電動アクチュエータ10は、電動モータである駆動源11と、駆動源11の出力軸の回転運動をロッド13の直線運動に変換する変換機構部12と、を含む。変換機構部12は例えばボールねじ機構や送りねじ機構等の変換機構を内蔵する。ロッド13には保持具14を介してインナケーブルC1が連結されている。
 電動アクチュエータ10の駆動により、インナケーブルC1を引っ張ると、レリーズ操作部材128を回動させてクラッチ装置120のクラッチ容量を低下させることができる。逆にインナケーブルC1を戻す(送り出す)とクラッチスプリング126の付勢によりレリーズ操作部材128がその初期位置の側に戻ってクラッチ容量が増大する。このため、制御ユニット2は、駆動源11を制御することで電動アクチュエータ10を駆動してレリーズ操作部材128を変位(回動)させ、クラッチ装置120のクラッチ容量を変更することができる。
 なお、本実施形態では電動アクチュエータ10として電動シリンダを例示したがこれに限られない。例えば、電動アクチュエータ10は連結部材C1の巻き取り、巻き戻しが可能なドラムを備えた電動ドラム等であってもよい。
 また、本実施形態におけるクラッチ装置120の断接は、電動アクチュエータ10によって自動的に行われることを基本としている。しかし、操作子113Lはケーブル113aを介してアーム部材16に連結されており、ライダが操作子113Lを操作してクラッチ装置120の断接を行うことも可能となっている。
 操作量センサ8は、連結部材C1に対する電動アクチュエータ10の操作量を検知するセンサであり、本実施形態の場合、駆動源11の回転量を検知するロータリエンコーダである。本実施形態の場合、操作量センサ8の検知結果をロッド13のD4方向の移動量に換算し、これを連結部材C1に対する電動アクチュエータ10操作量L1とする。換言すると、操作量L1は連結部材C1の電動アクチュエータ10側の端部の移動量である。図4の例ではロッド13の初期位置(最大突出位置)から、ロッド13を引き込む方向の移動量を操作量L1としている。
 変位量センサ9は、レリーズ操作部材128の変位量を検知するセンサであり、本実施形態の場合、変位量センサ9は、レリーズ操作部材128の変位量として、レリーズ操作部材128の回動中心線X2周りの回動量(作動角)を検知する角度センサである。変位量センサ9はブラケット17を介してクラッチカバー120aに支持されており、レリーズ操作部材128の上端部が変位量センサ9に連結されている。
 <クラッチ容量の制御>
 車両100の発進時や、変速機109のシフトチェンジ時には、駆動伝達の遮断状態から接続状態にクラッチ装置120のクラッチ容量を制御する。電動アクチュエータ10を使用した、クラッチ装置120のクラッチ容量(クラッチ押付荷重/クラッチスプリング荷重)に関する制御について説明する。
 本実施形態のクラッチ装置120は、通常時、クラッチスプリング126の付勢により接続状態(クラッチ容量が100%)とされ、レリーズ操作部材128の回動によるリフタシャフト127の移動によりクラッチ容量の低下(半クラッチ状態)及び遮断状態(クラッチ容量が0%)の実現が可能である。したがってクラッチ容量は、レリーズ操作部材123の回動中心線X2の周りのトルク(又は回動量)と相関がある。
 一方、連結部材C1は弾性体であるため、引っ張り荷重に対して弾性領域内で荷重に比例して伸びる。フックの法則に基づき、連結部材C1の伸び量は、レリーズ操作部材123の回動中心線X2の周りのトルク、すなわち、クラッチ容量と相関がある。連結部材C1の伸び量をL3とすると、L3=操作量L1-係数×回動量L2、で得られる。係数は回動量L2を連結部材C1のレリーズ操作部材128の側の端部の移動量に変換する係数であり、例えば、レリーズ操作部材123からの径方向のアーム部材16の長さに基づき設定される。操作量L1、回動量L2は、操作量センサ8、変位量センサ9で検知可能である。したがって、操作量センサ8、変位量センサ9の検知結果に基づき、クラッチ装置120のクラッチ容量を変化させる制御が可能となる。
 電動アクチュエータ10の制御に用いる、伸び量L3とクラッチ容量との相関を示す特性情報は、事前の学習動作により得ることができる。図5は学習動作により得たテストデータEXPと、テストデータEXPから得られる特性情報SIの例を示す。
 学習動作では少なくともクラッチ容量の変化の範囲(0~100%)に相当する範囲で、電動アクチュエータ10を駆動する。例えば、クラッチ装置120のトルク容量が100%である状態(レリーズ操作部材128がフリーの状態であればよい)で、ロッド13をその初期位置から引込方向にフルストロークさせ、続いて初期位置に戻すことで、クラッチ容量が0%~100%の範囲を包含するように電動アクチュエータ10を駆動する。電動アクチュエータ10の駆動中の操作量センサ8及び変位量センサ9の検知結果から伸び量L3を演算し、図5のテストデータEXPを得る。
 テストデータEXPは、横軸を回動量L2(連結部材C1の引っ張り荷重に相当)、縦軸を伸び量L3としており、破線は連結部材C1を引っ張っている段階のデータ、実線は引っ張りを戻している段階のデータを示している。
 このデータから、作動開始ポイントSP及びタッチポイントTCが特定される。作動開始ポイントSPはクラッチ装置120が接続状態から半クラッチ状態に移行するポイントである。作動開始ポイントは機構の遊び等によって変動する。タッチポイントTCはクラッチ装置120が接続状態から半クラッチ状態に移行するポイントであり、クラッチ板125の摩耗等により変動する。
 作動開始ポイントSP及びタッチポイントTCは、いずれも、テストデータEXPにおいて、傾きが変化する変曲点から特定される。例えば、タッチポイントTCにおいては、回動量L2に対して、伸び量L3の変化が鈍化する。
 特性情報SIは、作動開始ポイントSPとタッチポイントTCと、それらのポイント間での回動量L2とクラッチ容量との相関関係を示す。特性情報SIは例えば記憶部22に記憶される。
 以上の特性情報SIにより、クラッチ容量を変化させる制御においては、目標とするクラッチ容量に対応する回動量L2を実現するように、変位量センサ9の検知結果を監視しつつ、駆動源11のフィードバック制御を行えばよい。
 <制御ユニットの処理例>
 クラッチ装置120に制御に関する制御ユニット2の処理例について説明する。まず、特性情報SIの更新について説明する。車両100の使用による機構の摩耗等によって伸び量L3とクラッチ容量との相関は変動し得る。そこで、特性情報SIは車両100の出荷時にメーカによって設定されるだけでなく、ライダの使用に応じて随時自動的に更新されることが望ましい。
 本実施形態では、車両100の制御系の起動時(イグニションONに代表される電源ON時)に特性情報SIを生成・更新する処理を実行する。図6は電源ON時に制御ユニット2の処理部21が実行する処理例を示すフローチャートである。S1では初期処理を行う。ここでは制御装置1の動作確認や、可動部の初期位置への移動等を行う。この初期処理において図7を参照して後述する特性情報SIの生成・更新処理も行う。S1の初期処理で動作確認等が正常に完了した場合、S2へ進み、原動機108の始動許可を設定する。ライダがスタータボタン(不図示)を操作すると原動機10が始動する。
 図7を参照してS1の初期処理に含まれる、特性情報SIの生成・更新処理について説明する。S11~S14では図5に例示したテストデータEXPを得るための学習動作に関する処理を行う。S11では駆動源11の駆動を開始する。ここでは、上記のとおり、クラッチ容量が0%~100%の範囲を包含するように電動アクチュエータ10のロッド13をその初期位置から引込方向にフルストロークさせ、続いて初期位置に戻す動作を開始する。S12では操作量センサ8及び変位量センサ9の検知結果を取得する。
 S13では電動アクチュエータ10のロッド13の往復が終了したか(初期位置に戻ったか)を判定し、終了していない場合はS12へ戻って操作量センサ8及び変位量センサ9の検知結果の取得とロッド13の移動を継続する。ロッド13の往復が終了した場合はS14へ進み、駆動源11の駆動と操作量センサ8及び変位量センサ9の検知結果の取得を終了する。
 S15では、操作量センサ8及び変位量センサ9の検知結果から特性情報SIを生成する。ここで、例えば、学習動作中にロッド13の移動や、レリーズ操作部材128の回動を妨げる、或いは、抵抗する異物が存在した場合、特性情報SIの精度が低下する。精度の低い特性情報SIの更新を排除すべく、S16ではS15で生成した特性情報SIと基準データとを比較し、特性情報SIが正常なデータか否かを判定する。基準データは、例えば、クラッチ容量に対する伸び量L3の正常値の範囲を特定可能なデータであり、比較専用のデータであってもよいし、記憶部22に格納されている現在の特性情報SI(更新前の特性情報SI)であってもよい。
 S17では、S16での比較の結果、正常であればS18へ進み、異常であればS19へ進む。S18では記憶部22に格納されている現在の特性情報SIを、S15で今回生成した特性情報SIで更新する。S19では更新しない。
 以上により特性情報SIの生成・更新処理が終了する。なお、S11~S14の処理を複数セット行い、操作量センサ8及び変位量センサ9の検知結果の平均値を用いて特性情報SIを生成してもよい。
 図8は、特性情報SIを利用したクラッチ装置120のクラッチ容量の制御例を示すフローチャートであり、制御ユニット2の処理部21が実行する処理例を示す。図示の処理はクラッチ装置120が接続状態の場合に実行される処理例を示している。
 S21ではシフト操作センサ7の検知結果を取得する。S22ではS21で取得した検知結果に基づき、操作子115Lに対してライダがシフト操作を行ったか否かを判定し、シフト操作を行ったと判定した場合はS23へ進む。S23ではクラッチ装置120が遮断状態となるように電動アクチュエータ10を駆動する。ここでは、特性情報SIを記憶部22から読み出して、変位量センサ9の検知結果に基づく回動量L2が、タッチポイントTCに相当する回動量L2よりも大きくなるまで電動アクチュエータ10を駆動することで、確実にクラッチ装置120を遮断状態に移行できる。
 S24~S25は、シフト操作後、クラッチ装置120を接続状態に移行する処理に関する。S24では車両100の運転状態を検知する。ここでは、スロットル開度センサ3、エンジン回転数センサ4、シフトポジションセンサ5及び車速センサ6の検知結果を取得する。S25ではS24で取得した検知結果に基づいてクラッチ装置120のクラッチ容量の目標値が設定される。S26では、S25で設定したクラッチ容量の目標値を達成するように電動アクチュエータ10(駆動源11)の駆動制御を行う。ここでは、特性情報SIを記憶部22から読み出して、変位量センサ9の検知結果を監視して回動量L2が、S25で設定したクラッチ容量の目標値に対応する回動量L2となるように駆動源11のフィードバック制御を行う。
 S27ではクラッチ装置120を接続状態に移行済み(クラッチ容量が100%か)否かを判定し、移行済みでない場合はS24へ戻って同様の処理を繰り返す。移行済みであれば処理を終了する。以上の処理により、ライダのシフトチェンジの際にクラッチ装置120の断接を自動制御することができ、セミオートマチックの変速システムを実現することができる。
 以上のとおり、本実施形態では、連結部材C1を介して電動アクチュエータ10でレリーズ操作部材128を操作する構成を取ることで、従来のマニュアル式のクラッチ装置120をほとんどそのまま活用し、クラッチ装置120の外部の電動アクチュエータ10やセンサ8及び9等の追加で制御装置2を構成できる。したがって、比較的簡便な構成でクラッチ装置120の自動制御を実現することができる。連結部材C1の伸び量からクラッチ容量を推定できるので、クラッチ容量の制御も比較的簡便な構成で実現できる。クラッチ装置120と電動アクチュエータ10とを連結部材C1を介して離間して配置できるので、電動アクチュエータ10の配置自由度も向上できる。連結部材C1が湾曲可能な可撓性を有する構成の場合、電動アクチュエータ10の配置自由度を更に向上できる。特性情報SIを生成することで、クラッチ装置120等の個体差に対応した自動制御が可能であり、また、特性情報SIを適宜更新することで車両100の経年劣化に対応したクラッチ装置120の自動制御も可能である。
 <第二実施形態>
 連結部材C1が短い場合や、剛性が高い軸状の部材である場合では、有意な伸び量L3を得られない場合がある。そこで、図9の構成例も採用可能である。
 図9の構成例EX1は、連結部材(インナケーブル)C1が弾性部材18を介してレリーズ操作部材128に連結された例である。弾性部材18は図示の例ではコイルスプリングであり、連結部材(インナケーブル)C1よりも弾性係数が小さい。連結部材C1に引っ張り荷重が作用すると弾性部材18も伸長する。したがって、センサ8及び9の検知結果から得られる見かけ上の連結部材(インナケーブル)C1の伸び量が、連結部材C1の実際の伸び量よりも大きくなり、有意な伸び量L3を得られる。
 次に、図9の構成例EX2では、アウタケーブルC2のレリーズ操作部材128側の端部が、弾性部材19を介してキャッチャ15に支持されている。図示の例では弾性部材19はコイルスプリングである。レリーズ操作部材128側のキャッチャ15と電動アクチュエータ10側のキャッチャ15との間で、アウタケーブルC2と弾性部材19の総全長が変動可能である。連結部材C1に対する引っ張り荷重が大きい場合、弾性部材19が収縮して、アウタケーブルC2と弾性部材19の総全長が短くなる。したがって、センサ8及び9の検知結果から得られる見かけ上の連結部材(インナケーブル)C1の伸び量が、連結部材C1の実際の伸び量よりも大きくなり、有意な伸び量L3を得られる。
 次に、図9の構成例EX3は、連結部材C1’が、インナケーブルC1と弾性部材20とを連結して構成された例である。構成例EX1が連結部材とは別に弾性部材を設けた例であるのに対し、構成例EX3は連結部材のそれ自体が相対的に弾性係数が小さい部分(弾性部材20)と弾性係数が大きい部分(インナケーブルC1)とを有している。弾性部材20は図示の例ではコイルスプリングである。この構成例の場合も、インナケーブルC1において有意な伸び量L3が得られなくても、弾性部材20の弾性変形によって有意な伸び量L3を得られる。
 <第三実施形態>
 図5の特性情報SIはクラッチ容量と回動量L2との相関関係を示す情報であるが、特性情報SIはクラッチ容量と伸び量L3との相関関係を示す情報であってもよい。また、連結部材C1のヒステリシス特性を考慮してもよい。図10は本実施形態におけるテストデータEXPと、特性情報SIの例を示す。
 連結部材C1が金属製ワイヤの場合、その伸び量は、伸長時と、復元時とでヒステリシス特性を有している。学習動作では第一実施形態と同様、少なくともクラッチ容量の変化の範囲(0~100%)に相当する範囲で、電動アクチュエータ10を駆動する。例えば、クラッチ装置120のトルク容量が100%である状態(レリーズ操作部材128がフリーの状態であればよい)で、ロッド13をその初期位置から引込方向にフルストロークさせ、続いて初期位置に戻すことで、クラッチ容量が0%~100%の範囲を包含するように電動アクチュエータ10を駆動する。電動アクチュエータ10の駆動中の操作量センサ8及び変位量センサ9の検知結果から伸び量L3を演算し、図10のテストデータEXPを得る。
 テストデータEXPは、縦軸を回動量L2(連結部材C1の引っ張り荷重に相当)、横軸を伸び量L3としており、破線は連結部材C1を引っ張っている段階のデータ、実線は引っ張りを戻している段階のデータを示している。
 このデータから、特性情報SIを得る。各データの傾きの変曲点等から、作動開始ポイントとタッチポイントとを特定する。
 特性情報SIは、特性情報SI1と特性情報SI2とを含む。特性情報SI2は、特性情報クラッチ装置120を接続状態から遮断状態に移行させる場合に用いる制御情報であり、連結部材C1を電動アクチュエータ10で引っ張る場合に用いる制御情報である。特性情報SI2は作動開始ポイントSP2とタッチポイントTC2と、それらのポイント間での伸び量L3とクラッチ容量との相関関係を有している。
 特性情報SI1は、クラッチ装置120を遮断状態から接続状態に移行させる場合に用いる制御情報であり、電動アクチュエータ10で引っ張られた連結部材C1を送り出して元の長さに戻される場合に用いる制御情報である。特性情報SI1は作動開始ポイントSP1とタッチポイントTC1と、それらのポイント間での伸び量L3とクラッチ容量との相関関係を有している。特性情報SIは例えば記憶部22に記憶される。
 以上の特性情報SIにより、クラッチ容量を変化させる制御においては、目標とするクラッチ容量に対応する伸び量L3を実現するように、操作量センサ8及び変位量センサ9の検知結果を監視しつつ、駆動源11のフィードバック制御を行えばよい。
 本実施形態のように特性情報SIを構成した場合の図8の処理について、第一実施形態と異なる点について説明する。S23では、二種類の特性情報SI1及びSI2のうち、特性情報SI2を記憶部22から読み出す。そして、操作量センサ8及び変位量センサ9の検知結果に基づく連結部材C1の伸び量L3が、タッチポイントTC2に相当する伸び量L3よりも長くなるまで電動アクチュエータ10を駆動することで、確実にクラッチ装置120を遮断状態に移行できる。
 S26では、特性情報SI1を記憶部22から読み出して、操作量センサ8及び変位量センサ9の検知結果を監視して連結部材C1の伸び量L3が、S25で設定したクラッチ容量の目標値に対応する伸び量L3となるように駆動源11のフィードバック制御を行う。
 このように、特性情報SIをクラッチ容量と伸び量L3との相関関係を示す情報として構成してもよく、また、連結部材C1の伸びのヒステリシス特性を考慮することもできる。
 <他の実施形態>
 上記実施形態のクラッチ装置120では、レリーズ操作部材128がその回動運動によりクラッチ容量を変化させる構成であるが、レリーズ操作部材128がそのD3方向の並進運動によりリフタシャフト127を、D3方向に移動させ、クラッチ容量を変化させる構成であってもよい。
 上記実施形態では、電動アクチュエータ10を車両100の前部(前輪操向部102の後方)に配置したが、電動アクチュエータ10の配置箇所はこれに限られず、車両100の後部(例えば、シート106の下方)、車両100の側部(燃料タンク105付近で車体フレーム101の内側等)に配置してもよい。
 <実施形態のまとめ>
 上記実施形態は、以下の制御装置を少なくとも開示する。
 1.上記実施形態の制御装置(1)は、
 原動機(108)が出力する駆動力の伝達経路に配置され、前記駆動力の伝達を断接するクラッチ装置(120)を制御する制御装置であって、
 前記クラッチ装置(120)のレリーズ操作部材(128)に連結された連結部材(C1)と、
 前記連結部材(C1)に連結され、前記連結部材(C1)を介して前記レリーズ操作部材(128)を変位させる電動アクチュエータ(10)と、
 前記電動アクチュエータ(10)を駆動して前記レリーズ操作部材(128)を変位させ、前記クラッチ装置(128)のクラッチ容量を変更する制御手段(2)と、
 前記連結部材(C1)に対する前記電動アクチュエータ(10)の操作量(L1)を検知する第一のセンサ(8)と、
 前記レリーズ操作部材(128)の変位量(L2)を検知する第二のセンサ(9)と、を備え、
 前記制御手段(2)は、前記クラッチ容量に関する特性情報(SI)を予め生成し、生成した前記特性情報(SI)に基づいて前記クラッチ容量を変更する制御を行い(図8)、
 前記特性情報(SI)は、前記電動アクチュエータ(10)を駆動して前記レリーズ操作部材(128)の前記変位量を変化させた時の前記第一のセンサ(8)及び前記第二のセンサ(9)の各検知結果に基づいて生成される(図7)。
 この実施形態によれば、比較的簡便な構成でクラッチ装置の自動制御を実現可能な制御装置を提供することができる。クラッチ容量を前記連結部材の伸び量を基準として制御できる。
 2.上記実施形態では、
 前記連結部材(C1)は、該連結部材(C1)よりも弾性係数が小さい弾性部材(18)を介して前記レリーズ操作部材(128)に連結されている。
 この実施形態によれば、前記連結部材の伸び量が小さい場合であっても、前記第一のセンサ及び前記第二のセンサの各検知結果に基づく見かけ上の伸び量を増やすことができる。
 3.上記実施形態では、
 前記レリーズ操作部材(128)と前記電動アクチュエータ(10)との間には、アウタケーブル(C2)と、前記アウタケーブル(C2)を挿通するインナケーブル(C1)と、を有するケーブル(C)が設けられ、
 前記インナケーブル(C1)は前記連結部材であり、
 前記アウタケーブル(C2)の、前記レリーズ操作部材(128)の側の端部は弾性部材(19)を介してキャッチャ(15)に支持されている。
 この実施形態によれば、前記連結部材の伸び量が小さい場合であっても、前記第一のセンサ及び前記第二のセンサの各検知結果に基づく見かけ上の伸び量を増やすことができる。
 4.上記実施形態では、
 前記クラッチ装置(120)は、鞍乗型車両(100)の内燃機関(108)と変速機(109)との間に配置され、前記変速機(109)に対する前記内燃機関(108)の駆動力の伝達を断接し、
 前記制御手段(2)は、前記鞍乗型車両(100)の電源ONを契機として前記特性情報(SI)を生成する処理を実行する(図6,7)。
 この実施形態によれば、鞍乗型車両の経年劣化に対応して前記クラッチ装置を自動制御できる。
 5.上記実施形態では、
 前記制御手段(2)は、前記特性情報(SI)を生成する際、少なくとも前記クラッチ容量の変化の範囲に相当する範囲で、前記電動アクチュエータ(10)を駆動する。
 この実施形態によれば、前記特性情報として、前記クラッチ装置の遮断と接続との間の情報を得られる。
 6.上記実施形態では、
 前記特性情報(SI)は、前記クラッチ容量と、前記操作量と前記変位量との差分との関係を示す情報である(図10)。
 この実施形態によれば、前記連結部材の伸び量を監視してクラッチ容量を制御できる。
 7.上記実施形態では、
 前記特性情報(SI)は、前記クラッチ容量と、前記変位量との関係を示す情報である(図5)。
 この実施形態によれば、前記クラッチ操作部材の前記変位量を監視してクラッチ容量を制御できる。
 8.上記実施形態では、
 前記制御手段(2)は、前記特性情報の生成の際、前記電動アクチュエータ(10)を駆動して前記レリーズ操作部材(128)の前記変位量を変化させた時の、前記第一のセンサ(8)により検知された前記操作量(L1)と前記第二のセンサ(9)により検知された前記変位量(L2)との差分(L3)を演算し、前記差分の変化から前記クラッチ容量の変化を特定する。
 この実施形態によれば、クラッチ容量と前記連結部材の伸び量との相関関係を比較的簡易に特定できる。
 以上、発明の実施形態について説明したが、発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。

Claims (8)

  1.  原動機が出力する駆動力の伝達経路に配置され、前記駆動力の伝達を断接するクラッチ装置を制御する制御装置であって、
     前記クラッチ装置のレリーズ操作部材に連結された連結部材と、
     前記連結部材に連結され、前記連結部材を介して前記レリーズ操作部材を変位させる電動アクチュエータと、
     前記電動アクチュエータを駆動して前記レリーズ操作部材を変位させ、前記クラッチ装置のクラッチ容量を変更する制御手段と、
     前記連結部材に対する前記電動アクチュエータの操作量を検知する第一のセンサと、
     前記レリーズ操作部材の変位量を検知する第二のセンサと、を備え、
     前記制御手段は、前記クラッチ容量に関する特性情報を予め生成し、生成した前記特性情報に基づいて前記クラッチ容量を変更する制御を行い、
     前記特性情報は、前記電動アクチュエータを駆動して前記レリーズ操作部材の前記変位量を変化させた時の前記第一のセンサ及び前記第二のセンサの各検知結果に基づいて生成される、
    ことを特徴とする制御装置。
  2.  請求項1に記載の制御装置であって、
     前記連結部材は、該連結部材よりも弾性係数が小さい弾性部材を介して前記レリーズ操作部材に連結されている、
    ことを特徴とする制御装置。
  3.  請求項1に記載の制御装置であって、
     前記レリーズ操作部材と前記電動アクチュエータとの間には、アウタケーブルと、前記アウタケーブルを挿通するインナケーブルと、を有するケーブルが設けられ、
     前記インナケーブルは前記連結部材であり、
     前記アウタケーブルの、前記レリーズ操作部材の側の端部は弾性部材を介してキャッチャに支持されている、
    ことを特徴とする制御装置。
  4.  請求項1に記載の制御装置であって、
     前記クラッチ装置は、鞍乗型車両の内燃機関と変速機との間に配置され、前記変速機に対する前記内燃機関の駆動力の伝達を断接し、
     前記制御手段は、前記鞍乗型車両の電源ONを契機として前記特性情報を生成する処理を実行する、
    ことを特徴とする制御装置。
  5.  請求項1に記載の制御装置であって、
     前記制御手段は、前記特性情報を生成する際、少なくとも前記クラッチ容量の変化の範囲に相当する範囲で、前記電動アクチュエータを駆動する、
    ことを特徴とする制御装置。
  6.  請求項1に記載の制御装置であって、
     前記特性情報は、前記クラッチ容量と、前記操作量と前記変位量との差分との関係を示す情報である、
    ことを特徴とする制御装置。
  7.  請求項1に記載の制御装置であって、
     前記特性情報は、前記クラッチ容量と、前記変位量との関係を示す情報である、
    ことを特徴とする制御装置。
  8.  請求項1に記載の制御装置であって、
     前記制御手段は、前記特性情報の生成の際、前記電動アクチュエータを駆動して前記レリーズ操作部材の前記変位量を変化させた時の、前記第一のセンサにより検知された前記操作量と前記第二のセンサにより検知された前記変位量との差分を演算し、前記差分の変化から前記クラッチ容量の変化を特定する、
    ことを特徴とする制御装置。
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