WO2023157680A1 - 樹脂成形金型 - Google Patents

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Abstract

本願の樹脂成形金型(100)は、ガイドレール(5)に摺動可能に取り付けられたスライドコア(3)と、このスライドコア(3)が摺動する際に、前記ガイドレール(5)に加わる力を検知するセンサーと、を備える。

Description

樹脂成形金型
 本願は、樹脂成形金型に関するものである。
 アンギュラピンを有するスライドコアを備える金型において、摺動不良がしばしば発生する。その検知に加速度センサーが用いられ、摺動抵抗が大きくなった時の加速度の変化、すなわち、かじり発生の有無を検出することができる。(例えば、特許文献1参照)。
特開2021-10922号公報(段落0018、図1)
 しかしながら、特許文献1のように、加速度センサーは、工作機械及びプレス機のような衝撃を伴う部分に採用されており、成形機100tonのような小型クラスの金型の大きさでは、微小なかじり及び摺動不良を検知することができないという問題があった。
 本願は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、成形機100tonのような小型クラスのスライドコアにおいてもかじり及び摺動不良を検知する樹脂成形金型を提供することを目的とする。
 本願に開示される樹脂成形金型は、ガイドレールに摺動可能に取り付けられたスライドコアと、このスライドコアが摺動する際に、前記ガイドレールに加わる力を検知するセンサーと、を備えたことを特徴とする。
 本願に開示される樹脂成形金型によれば、小型クラスの金型の大きさのスライドコアにおいてもスライドコアのかじり及び摺動不良を検知することができる。
実施の形態1に係る樹脂成形金型の構成を示す正面図である。 実施の形態1に係る樹脂成形金型の構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る樹脂成形金型の構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る樹脂成形金型の要部の構成を示す斜視図である。 実施の形態1に係る樹脂成形金型の要部の構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る樹脂成形金型におけるガイドレールにかかる荷重値を計測した結果の一例を示す図である。 実施の形態1に係る樹脂成形金型におけるスライドコアのかじり発生を想定した条件での荷重値データの一例を示す図である。 実施の形態2に係る樹脂成形金型の要部の構成を示す断面図である。 実施の形態3に係る樹脂成形金型の要部の構成を示す斜視図である。 実施の形態4に係る樹脂成形金型の要部の構成を示す斜視図である。
実施の形態1.
 図1は、本願の実施の形態1に係る樹脂成形金型100の構成を示す正面図である。図2は、図1の断面図(XZ断面)であり、図3は、型開き時の断面図(XZ断面)である。図4は、樹脂成形金型100のスライドコア部分の斜視図である。なお、図1乃至図4においては、各図にXYZ座標を示しているが、XY平面が水平面である。
 樹脂成形金型100は、図1に示すように、固定型1と、可動型2とを備える。固定型1は、成形機(図示略)によって、所定の位置に保持される。可動型2についても成形機(図示略)によって所定の位置に保持され、所定の方向(ここでは、Z軸方向)に往復移動する。これによって、可動型2は、固定型1に対して押し合わされたり、離型のために移動できるように保持されている。可動型2は、固定型1に対して押し合わせて型締めした際、可動型2と固定型1との間には、樹脂成形製品と略同一形状を含む製品キャビティ20が形成される。
 製品形状によっては、上記した金型の開閉動作のみで成形できないアンダーカットが生じる場合があり、樹脂成形金型100では、このアンダーカットの部分を成形するためにスライドコア3が用いられる。スライドコア3は、製品の凹み形状及び穴形状を構成する部分を有する。このスライドコア3は、油圧シリンダに連結することで移動、または傾斜ピンによって移動させることができ、金型開閉方向である鉛直方向(ここではZ軸方向)ではなく、水平面(ここではXY平面)、場合によっては斜め方向に移動可能となる。
 樹脂成形金型100は、図2に示すように、スライドコア3と、スライドコア3を金型開閉時に移動させるための傾斜ピンである、細長いアンギュラピン4を備える。
 型開き時には、樹脂成形金型100は、図3に示すように、スライドコア3が後退した状態となる。樹脂成形金型100が型開きし、傾斜しているアンギュラピン4がスライドコア3のアンギュラピン4に対応する穴から抜け切るまでスライドコア3は水平方向に移動する。
 本願の実施の形態1に係わる樹脂成形金型100は、図4に示すように、スライドコア3を固定、及び移動させるためのガイドレール5に、荷重センサー6を備えることを特徴とする。荷重センサー6は、ヤマナカゴーキン社製のピエゾボルトと呼ばれるボルト型センサーを用いた。荷重センサー6は、ボルトの内部に圧電素子が埋め込まれており、ボルトの首下部にかかる軸方向のひっぱりと圧縮の荷重を測定することができる。また、ボルトの頭部にデータを転送するためのケーブルを設置できるようになっている。このボルト型センサーを既設のボルトと置き換えることで、ボルト締結場所のボルトの首下部にかかる軸方向のひっぱりと圧縮の荷重の変化を検知することができる。
 スライドコア3は、可動型2に対して所定の方向(ここでは、X軸方向)に移動可能に設けられている。スライドコア3は、可動型2に対して移動させるためのツバ部3aを下側両端部に備える。スライドコア3と、このガイドレール5は、これら両ツバ部3a、3aに対して浮き上がりを防止して、かつ案内する下向きの段部5aを形成されたガイドレール5がそのスライドコア3のツバ部3aを押さえるようにするとともに、そのツバ部3a上面と両側面とに接して案内するような構成とされており、このガイドレール5は複数本のボルト7によって可動側プレート8に取付けられている。これにより可動型2を固定型1から離隔させて型開きさせた際、スライドコア3は、可動型2に対して所定の方向へ移動させることができる。
 このように、実施の形態1に係わる樹脂成形金型100において、ガイドレール5を締結している複数本のボルト7の内、1本を荷重センサー6を備えたボルト型センサーに置き換えることで、ガイドレール5の締結を損なうことなく、また、特別な箇所にセンサーを取り付けることなく、通常のボルト7でガイドレール5を可動側プレート8に取り付けるのと同様に、ガイドレール5を可動側プレート8に取り付けることができるだけでなく、ガイドレール5に荷重センサー6を備えることでスライドコアのかじり及び摺動不良を容易に検知することができる。
 図5は、実施の形態1に係わる樹脂成形金型100において、型開き時にスライドコアが後退する途中の状態を示す断面図である。上述のようにスライドコア3は、樹脂成形金型100が開く際、傾斜しているアンギュラピン4によって水平方向へ移動する。この時、図5に示すように、傾斜しているアンギュラピン4の法線方向の力Aがスライドコア3に働いている。また、この法線方向の力の垂直方向の分力(ここでは、Z軸方向)である分力Bがスライドコア3にかかる。スライドコア3はガイドレール5によって取り付けられているため、この分力Bはガイドレール5にかかることとなる。
 ガイドレール5は、荷重センサー6、すなわちボルト型センサーで締結しているため、アンギュラピン4の法線方向の力の分力Bは荷重センサー6、すなわち、締結しているボルトに直接かかる。樹脂成形金型100が開く度に毎回、荷重センサー6はアンギュラピン4の法線方向の力の垂直方向の分力Bを受けることとなる。例えば、スライドコア3の摺動面のグリス切れを起こした際、及びスライドコア3の摺動面に異物を挟んだ際には、スライドコア3の摺動抵抗力が増す。この摺動抵抗力を樹脂成形金型100が開く度に確認することができ、スライドコア3が摺動する際の抵抗力を樹脂成形金型100が開く度に荷重センサー6によって、直接測定することができる。
 また、荷重センサー6は、有線を介し、成形機の外の作業台に準備した計測器及びコンピュータに接続されている。コンピュータは、所定のプログラムを記憶した記憶装置、演算処理装置、入力装置、及び出力装置を備える。コンピュータは、荷重センサー6から上記した荷重値変化の時系列のデータを取得する。コンピュータは、この時系列の荷重値データを用いて所定のプログラムを実行し、その実行した結果を出力する。所定のプログラムは、例えば、荷重センサー6から取得した荷重値データを用いて、かじりの発生を判定する内容である。コンピュータとして、例えば、パーソナルコンピュータを利用することができる。コンピュータは、表示装置及び音声出力装置等を用いて、ユーザに「かじりが発生したこと」を通知してもよい。
 次に、上記した樹脂成形金型100の一実施例を用いて、荷重値を計測した結果について説明する。
 樹脂成形金型100の一実施例を用いて、所定の成形条件で、複数回の樹脂成形を連続して行った。具体的には、1サイクルの樹脂成形において、型締めステップ、射出/冷却ステップ、型開きステップ、及び製品突き出しステップを、この順で実施した。
 型締めステップでは、成形機の動きと連動し、可動型2を固定型1に押し合わせる。射出/冷却ステップでは、溶融した樹脂を製品キャビティ20に射出し、充填する。その後、樹脂成形金型100を冷却し樹脂を固化させることによって、所定の成形品が形成される。そして、型開きステップでは、成形機の動きと連動し、可動型2を固定型1から離隔するように移動させる。その際、アンダーカット部分を形成させるために、スライドコア3が成形品から離隔する。その後、製品突き出しステップでは、成形品を可動型2から取り外し、樹脂成形品を得る。
 この複数ステップに亘る樹脂成形工程において、スライドコア3が移動する際にガイドレール5にかかる荷重値を計測し、計測した結果の一例を、図6に示す。ガイドレール5にかかる荷重値は、上記した樹脂成形金型100によると荷重センサー6を備えたボルト型センサーで締結されているため、この荷重センサー6の出力値である。また、通常の成形時の場合と、スライドコア3のかじり発生を想定した条件の場合との荷重値データを重ね書きしたグラフの一例を、図7に示す。スライドコア3のかじり発生を想定した条件の場合E、すなわち、スライドコア3のツバ部3aとガイドレール5の下向きの段部5aの隙間を狭くすることで摺動抵抗を増やした場合、通常の成形時の場合Dと比べ荷重値に顕著な差が見られた。
 図6に示すように、ガイドレール5に鉛直上向きにかかる力の分力である荷重値は、樹脂成形の1サイクルにおいて変化する。ガイドレール5にかかるこの荷重値は、型開きステップIIIで大きく変動し、型締めステップI、射出/冷却ステップII、製品突き出しステップIVではほとんど変化しない。
 型締めステップIでは、型開きステップIIIとは反対に鉛直上向きにかかる力は発生しないため、ガイドレール5に鉛直上向きにかかる力の分力である荷重値は変動しない。
 射出/冷却ステップIIでは、スライドコア3の移動は発生しないため、ガイドレール5にかかる荷重に変化は無い。
 型開きステップIIIでは、上述のように、スライドコア3は、傾斜しているアンギュラピン4によって移動し、その際、スライドコア3にかかる鉛直上向きの分力(ここでは、Z軸方向)である分力Bがガイドレール5に直接かかるため、荷重値は変動する。
 製品突き出しステップIVでは、射出/冷却ステップIIと同様に、スライドコア3の移動は発生しないため、ガイドレール5にかかる荷重に変化は無い。
 したがって、型開きステップIIIにおいて、スライドコア3が移動している間は荷重センサー6の荷重値の変化を検出することができる。よって、この荷重値の変化に基づいて、かじりの発生の有無を判定することができる。
 また、図7に示すように、通常の成形時の場合Dの荷重センサー6の荷重値と比較し、かじり発生を想定した条件の場合Eの荷重センサー6の荷重値の方が顕著に高いことが分かる。
 このように、スライドコア3のガイドレール5を可動側プレート8に取付けるボルトに荷重センサー6を備えることで、荷重センサー6がスライドコア3の移動時にかかる力、すなわち、ガイドレール5に鉛直上向きにかかる分力Bの荷重値を計測することができ、スライドコア3が摺動する際にかかる抵抗力を検出することができる。そのため、この荷重値を用いて、かじりの発生の有無を判定することができ、この摺動する際にかかる抵抗力を直接計測することができるため、かじりの発生を高い精度で検出することができる。
 つまり、樹脂成形の際に、スライドコア摺動部のグリス切れ、スライドコア摺動部に異物を挟むなど、スライドコアの摺動抵抗が大きくなり、かじりが発生している場合に、型開きの際のアンギュラピンにかかる抵抗も大きくなり、スライドコア摺動方向に対して垂直な方向における荷重値が増加するため、荷重センサー6が、この垂直な方向におけるスライドコアの摺動抵抗を検出して、かじりの発生を高い精度で検出することができる。
 よって、荷重センサーは工作機械及びプレス機のような衝撃を伴う部分に採用されている加速度センサーよりも、小型クラスの金型の大きさのスライドコアにおいてもかじり及び摺動不良を検知することができる。
 実際、重量が350kgの金型を100t成形機に載せ、摺動抵抗を減らすためのグリスをスライドコア3の摺動面に塗布した場合と塗布しなかった場合で金型の開閉動作をした際、特許文献1で利用される加速度センサーでは加速度を検出することができなかったが、荷重センサー6を用いた樹脂成形金型100の場合は、顕著にスライドコア3にかかる摺動抵抗力の変化を検出することができた。
 以上のように、本実施の形態1に係る樹脂成形金型100によれば、ガイドレール5に摺動可能に取り付けられたスライドコア3と、このスライドコア3が摺動する際に、ガイドレール5に加わる力を検知する荷重センサー6と、を備え、荷重センサー6は、ガイドレール5を可動側プレート8に締結するボルト7に設けて、ガイドレール5に鉛直方向に加わる力を荷重により検知するようにしたので、小型クラスの金型の大きさのスライドコアにおいてもスライドコアのかじり及び摺動不良を検知することができる。
実施の形態2.
 実施の形態1では、ガイドレール5を締結するボルト7に、荷重センサー6を設けるようにしたが、実施の形態2では、ガイドレールの底部にセンサーを設置する場合について説明する。
 図8は、本願の実施の形態2に係る樹脂成形金型100のスライドコア及びガイドレールの部分の構成を示す断面図である。図8に示すように、実施の形態2に係る樹脂成形金型100は、ガイドレール5の底部5bにボタン形の圧力センサー9が設けられている。実施の形態2に係る樹脂成形金型100のその他の構成については、実施の形態1に係る樹脂成形金型100と同様であり、対応する部分には同符号を付してその説明を省略する。
 樹脂成形金型100において、スライドコア3の移動時にかかる力、すなわち、ガイドレール5に鉛直上向きにかかる分力Bの荷重値を、実施の形態1ではガイドレール5を締結するボルト7に備えた荷重センサー6を用いて計測したが、センサーとしてはガイドレール5に鉛直上向きにかかる分力Bを検知できればよく、実施の形態2では、図8のようにガイドレール5の底部に設置したボタン形の圧力センサー9を用いて計測した。
 圧力センサー9としては、双葉電子工業製のボタン形SSBシリーズのセンサーを用いた。この圧力センサー9は、本体に圧力素子が埋め込まれており、本体の上面にかかる圧力を計測するものである。従来は、成形時の圧力センサーにかかる樹脂圧力を計測するものであるが、ガイドレール5の底面5bに接するように設置することで、ガイドレール5に鉛直上向きにかかる分力Bを計測する。通常の成形時の場合のガイドレール5の締結状態での圧力センサー9の圧力値を基準とし、スライドコア3の移動時に摺動抵抗が増えた際、すなわち、ガイドレール5に鉛直上向きに力がかかった際、圧力値は小さくなる。よって、かじりの発生の有無を判定することができる。この場合も、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
 以上のように、本実施の形態2に係る樹脂成形金型100によれば、圧力センサー9をガイドレール5の底部5bに設けて、ガイドレール5に鉛直方向に加わる力を圧力により検知するようにしたので、実施の形態1と同様に、小型クラスの金型の大きさのスライドコアにおいてもスライドコアのかじり及び摺動不良を検知することができる。
実施の形態3.
 実施の形態2では、ガイドレール5の底部5bに圧力センサー9を設けるようにしたが、実施の形態3では、ガイドレールの側部にセンサーを設置する場合について説明する。
 図9は、本願の実施の形態3に係る樹脂成形金型100のスライドコア及びガイドレールの部分の構成を示す斜視図である。図9に示すように、実施の形態3に係る樹脂成形金型100は、ガイドレール5の側部5cにひずみゲージ10が設けられている。実施の形態3に係る樹脂成形金型100のその他の構成については、実施の形態1に係る樹脂成形金型100と同様であり、対応する部分には同符号を付してその説明を省略する。
 ガイドレール5は、形状及びボルト7の位置によっては、ガイドレール5に鉛直上向きに力がかかる際に、ひずむことがある。特に、ガイドレール5は、スライド距離が長く、スライドコア3と比較しガイドレール5が長くなる場合、及び金型の制約でガイドレール5が薄くなる場合、より顕著にひずむことになる。
 上記実施の形態1および実施の形態2では、ガイドレール5に鉛直上向きにかかる分力Bの荷重値を計測したが、実施の形態3では、ひずみゲージ10は、例えば、ガイドレール5の側部5cにスライドコア3の移動に影響しないように凹み部を設け、その凹み部にひずみゲージ10を貼付けることで、そのひずみを計測する。
 これにより、スライドコア3の移動時に摺動抵抗が増えた際、ガイドレール5に鉛直上向きの力がかかり、通常成形時より大きなひずみを検知ことができ、かじりの発生の有無を判定することができる。この場合も、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
 以上のように、本実施の形態3に係る樹脂成形金型100によれば、ひずみゲージ10をガイドレール5の側部5cに設けて、ガイドレール5に鉛直方向に加わる力をひずみにより検知するようにしたので、実施の形態1と同様に、小型クラスの金型の大きさのスライドコアにおいてもスライドコアのかじり及び摺動不良を検知することができる。
実施の形態4.
 実施の形態3では、ガイドレール5の側部5cに、ひずみゲージ10を設けるようにしたが、実施の形態4では、ガイドレールの側部に小型の荷重センサーを設置する場合について説明する。
 図10は、本願の実施の形態4に係る樹脂成形金型100のスライドコア及びガイドレールの部分の構成を示す斜視図である。図10に示すように、実施の形態4に係る樹脂成形金型100は、ガイドレール5の側部5cに荷重センサー11が複数個設けられている。実施の形態4に係る樹脂成形金型100のその他の構成については、実施の形態1に係る樹脂成形金型100と同様であり、対応する部分には同符号を付してその説明を省略する。
 ガイドレール5は、ボルト7の初期の締結状態、及び連続した成形の途中でボルト7が緩むことで成形時に所定の位置からずれることがある。このずれにより左右のガイドレール5間の距離の差異ができ、スライドコア3のかじり及び摺動不良が発生することがある。
 成形時、すなわち、金型の開閉時は、複数個設置する荷重センサー11には均等な荷重、及び初期の荷重値と変化のない荷重がかかっていることが望ましい。荷重センサー11は、スライドコア3のかじり及び摺動不良に繋がる、成形途中で変化する荷重を検知することができる。
 以上のように、本実施の形態4に係る樹脂成形金型100によれば、荷重センサー11をガイドレール5の側部5cに設けて、ガイドレール5の所定の位置からのずれを検知するようにしたので、実施の形態1と同様に、小型クラスの金型の大きさのスライドコアにおいてもスライドコアのかじり及び摺動不良を検知することができる。
 本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
 1 固定型、2 可動型、3 スライドコア、5 ガイドレール、5b 底部、5c 側部、6 荷重センサー、7 ボルト、9 圧力センサー、10 ひずみゲージ、11 荷重センサー、100 樹脂成形金型。

Claims (6)

  1.  ガイドレールに摺動可能に取り付けられたスライドコアと、
     このスライドコアが摺動する際に、前記ガイドレールに加わる力を検知するセンサーと、
    を備えたことを特徴とする樹脂成形金型。
  2.  前記センサーは、前記ガイドレールに鉛直方向に加わる力を検知することを特徴とする請求項1に記載の樹脂成形金型。
  3.  前記センサーは、前記ガイドレールを締結するボルトに設けられた荷重センサーであり、前記ガイドレールに鉛直方向に加わる力を荷重により検知することを特徴とする請求項2に記載の樹脂成形金型。
  4.  前記センサーは、ガイドレールの底部に設けられた圧力センサーであり、前記ガイドレールに加わる力を圧力により検知することを特徴とする請求項1に記載の樹脂成形金型。
  5.  前記センサーは、ガイドレールの側部に設けられたひずみゲージであり、前記ガイドレールに加わる力をひずみにより検知することを特徴とする請求項1に記載の樹脂成形金型。
  6.  前記センサーは、ガイドレールの側部に設けられた荷重センサーであり、前記ガイドレールの側部に加わる力を荷重により検知することを特徴とする請求項1に記載の樹脂成形金型。
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