WO2023120357A1 - アンテナモジュールおよび通信装置 - Google Patents
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Abstract
アンテナモジュール(100)は、屈曲部(130)と第1平坦部(120a)とを備える。第1平坦部(120a)は、屈曲部(130)に接続される接続面(122)と、接続面(122)と交差する背面(123)と、フレキシブルケーブル(FC)に接続される給電パッド(PD)と、接地電極(GNDa)と、放射素子(121a)とを有する。接地電極(GNDa)は、接続面(122)において屈曲部の接地電極(GNDc)に接続されるとともに、給電パッド(PD)に接続される。
Description
本開示は、アンテナモジュール、およびそのアンテナモジュールを備えた通信装置に関する。
国際公開第2021/059671号(特許文献1)には、平板状のアンテナ基板内に、所定間隔を隔てて互いに対向する放射素子および接地電極が配置されたアンテナモジュールが開示されている。このアンテナモジュールにおいては、給電回路から放射素子に給電することによって放射素子から電波を放射させるとともに、同じ給電回路から接地電極に給電することによって接地電極を片側短絡型のパッチアンテナ(いわゆる逆Fアンテナ)として機能させて接地電極からも電波を放射させるように構成されている。
スマートフォンには、通常、28GHz、39GHzおよび60GHzなどを中心とする周波数帯(いわゆるミリ波)の電波と、ミリ波の周波数帯よりも低い5~6GHzを中心とする周波数帯(いわゆるsub6)の電波とを放射可能な、いわゆるマルチバンドタイプのアンテナモジュールが搭載される。近年のスマートフォンの高機能化に伴って、スマートフォンにおけるアンテナモジュールの搭載スペースは制限される傾向にある。
その対策として、特許文献1のように、ミリ波用の放射素子のグランドとして用いられる接地電極を逆Fアンテナとして機能させて接地電極からsub6の電波を放射させることが想定される。すなわち、ミリ波用の放射素子のグランドとして用いられる接地電極をsub6用の放射素子として兼用することで、sub6用の放射素子の個数を低減可能である。
しかしながら、ミリ波用の給電線とsub6用の給電線とを同一の給電経路内に配置すると、給電経路が大型化することが懸念される。
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、第1周波数帯の電波と、第1周波数帯よりも低い第2周波数帯の電波とを放射するアンテナモジュールあるいは通信装置において、第1周波数帯の電波を放射する放射素子への給電経路が大型化することを抑制しつつ、第2周波数帯の電波を放射する放射素子の個数を低減することである。
本開示によるアンテナモジュールは、第1給電線および第1接地電極が屈曲された状態で配置される屈曲部と、屈曲部に接続される第1平坦部とを備える。第1平坦部は、屈曲部に接続される接続面と、接続面と交差する交差面と、接続面および交差面とは異なる側面と、交差面または側面に配置される外部端子と、交差面に沿って延在するように配置され、第1接地電極に接続されるとともに、外部端子に接続される第2接地電極と、第2接地電極に対向するように配置され、第1給電線に接続される放射素子とを有する。放射素子は、第1給電線から給電されることによって第1周波数帯の電波を放射する。第2接地電極は、外部端子から給電されることによって第1周波数帯よりも低い第2周波数帯の電波を放射する。
本開示による通信装置は、上記アンテナモジュールを備える。
上記のアンテナモジュールあるいは通信装置において、第1平坦部の放射素子は、屈曲部の第1給電線から給電されることによって、第1周波数帯(たとえばミリ波)の電波を放射する。第1平坦部の第2接地電極は、屈曲部との接続面において屈曲部の第1接地電極に接続されるとともに、接続面とは異なる面(交差面または側面)に配置される外部端子から給電されることによって、第1周波数帯よりも低い第2周波数帯(たとえばsub6)の電波を放射する。外部端子が屈曲部との接続面とは異なる面に配置されることによって、外部端子に給電するための給電線を、第1給電線および第1接地電極が配置される屈曲部ではなく、屈曲部の外部に設けることができる。そのため、第1給電線が配置される屈曲部が大型化することを抑制しつつ、第1周波数帯用の放射素子のグランドとして用いられる第2接地電極を、第2周波数帯用の放射素子として兼用することができる。その結果、第1周波数帯用の放射素子への給電経路が大型化することを抑制しつつ、第2周波数帯用の放射素子の個数を低減することができる。
上記のアンテナモジュールあるいは通信装置において、第1平坦部の放射素子は、屈曲部の第1給電線から給電されることによって、第1周波数帯(たとえばミリ波)の電波を放射する。第1平坦部の第2接地電極は、屈曲部との接続面において屈曲部の第1接地電極に接続されるとともに、接続面とは異なる面(交差面または側面)に配置される外部端子から給電されることによって、第1周波数帯よりも低い第2周波数帯(たとえばsub6)の電波を放射する。外部端子が屈曲部との接続面とは異なる面に配置されることによって、外部端子に給電するための給電線を、第1給電線および第1接地電極が配置される屈曲部ではなく、屈曲部の外部に設けることができる。そのため、第1給電線が配置される屈曲部が大型化することを抑制しつつ、第1周波数帯用の放射素子のグランドとして用いられる第2接地電極を、第2周波数帯用の放射素子として兼用することができる。その結果、第1周波数帯用の放射素子への給電経路が大型化することを抑制しつつ、第2周波数帯用の放射素子の個数を低減することができる。
本開示によれば、第1周波数帯の電波と、第1周波数帯よりも低い第2周波数帯の電波とを放射するアンテナモジュールあるいは通信装置において、第1周波数帯の電波を放射する放射素子への給電経路が大型化することを抑制しつつ、第2周波数帯の電波を放射する放射素子の個数を低減することができる。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
(通信装置の基本構成)
図1は、本実施の形態に係るアンテナモジュール100が適用される通信装置10のブロック図の一例である。本実施の形態においては、主に、通信装置10がスマートフォンである場合について説明する。なお、通信装置10は、スマートフォンであることに限定されず、携帯電話、タブレット、通信機能を備えたパーソナルコンピュータなどであってもよい。
図1は、本実施の形態に係るアンテナモジュール100が適用される通信装置10のブロック図の一例である。本実施の形態においては、主に、通信装置10がスマートフォンである場合について説明する。なお、通信装置10は、スマートフォンであることに限定されず、携帯電話、タブレット、通信機能を備えたパーソナルコンピュータなどであってもよい。
本実施の形態に係るアンテナモジュール100は、第1周波数帯f1の電波と第1周波数帯f1よりも低い第2周波数帯f2の電波とを放射可能な、いわゆるマルチバンドタイプのアンテナモジュールである。たとえば、第1周波数帯f1はいわゆるミリ波(28GHz、39GHzおよび60GHzなどを中心とする周波数帯)であり、第2周波数帯f2はいわゆるsub6(5~6GHzを中心とする周波数帯)である。
図1を参照して、通信装置10は、アンテナモジュール100と、ベースバンド信号処理回路を構成するBBIC200,300とを備える。アンテナモジュール100は、給電回路の一例であるRFIC110,190と、アンテナ装置120とを備える。
通信装置10は、BBIC200,300からアンテナモジュール100へ伝達された信号を、それぞれRFIC110,190にて高周波信号にアップコンバートし、アンテナ装置120から放射する。また、通信装置10は、アンテナ装置120で受信した高周波信号をRFIC110,190へ送信し、ダウンコンバートしてBBIC200,300にて信号を処理する。
アンテナ装置120は、複数の放射素子121a,121bを含む。放射素子121a,121bは、いずれも、平板形状を有するパッチアンテナである。
本実施の形態においては、平板状の誘電体基板で構成される第1平坦部120aに複数(図1では4つ)の放射素子121aが一次元状に配置される。また、平板状の誘電体基板で構成される第2平坦部120bに複数(図1では4つ)の放射素子121bが一次元状に配置される。なお、放射素子121aは、一次元状に配置されることに限定されず、二次元状に配置されてもよい。放射素子121aは、1つであってもよい。同様に、放射素子121bは、一次元状に配置されることに限定されず、二次元状に配置されてもよい。放射素子121bは、1つであってもよい。
第1平坦部120aには、各放射素子121aのグランドとして用いられる接地電極GNDaが配置される。RFIC110から各放射素子121aに給電されることによって、各放射素子121aと接地電極GNDaとの間で電気力線が形成され、各放射素子121aから第1周波数帯f1の電波が放射される。
第2平坦部120bには、各放射素子121bのグランドとして用いられる接地電極GNDbが配置される。RFIC110から各放射素子121bに給電されることによって、各放射素子121bと接地電極GNDbとの間で電気力線が形成され、各放射素子121bから第1周波数帯f1の電波が放射される。
RFIC110は、第1周波数帯f1に対応した給電回路である。なお、説明を容易にするために、図1においては、放射素子121aの一部および放射素子121bの一部に対応する詳細構成のみが示されており、放射素子121aの残部および放射素子121bの残部に対応する詳細構成については省略されている。
RFIC110は、スイッチ111A~111D,113A~113D,117と、パワーアンプ112AT~112DTと、ローノイズアンプ112AR~112DRと、減衰器114A~114Dと、移相器115A~115Dと、信号合成/分波器116と、ミキサ118と、増幅回路119とを備える。
高周波信号を送信する場合には、スイッチ111A~111D,113A~113Dがパワーアンプ112AT~112DT側へ切換えられるとともに、スイッチ117が増幅回路119の送信側アンプに接続される。高周波信号を受信する場合には、スイッチ111A~111D,113A~113Dがローノイズアンプ112AR~112DR側へ切換えられるとともに、スイッチ117が増幅回路119の受信側アンプに接続される。
BBIC200から伝達された信号は、増幅回路119で増幅され、ミキサ118でアップコンバートされる。アップコンバートされた高周波信号である送信信号は、信号合成/分波器116で4分波され、4つの信号経路を通過して、それぞれ異なる放射素子121a,121bに給電される。このとき、各信号経路に配置された移相器115A~115Dの移相度が個別に調整されることにより、アンテナ装置120の指向性を調整することができる。また、減衰器114A~114Dは送信信号の強度を調整する。
各放射素子121a,121bで受信された高周波信号である受信信号は、それぞれ、異なる4つの信号経路を経由し、信号合成/分波器116で合波される。合波された受信信号は、ミキサ118でダウンコンバートされ、増幅回路119で増幅されてBBIC200へ伝達される。
RFIC110は、例えば、上記回路構成を含む1チップの集積回路部品として形成される。あるいは、各給電回路ごとに個別の集積回路部品として形成されてもよい。さらに、各放射素子に対応する機器(スイッチ、パワーアンプ、ローノイズアンプ、減衰器、移相器)について、対応する放射素子毎に1チップの集積回路部品として形成されてもよい。
RFIC190は、第2周波数帯f2に対応した給電回路である。なお、RFIC190の構成はRFIC110の構成と同様であるため、RFIC190の詳細構成については省略されている。
RFIC190は、BBIC300に接続されるとともに、フレキシブルケーブルFCを介して、第1平坦部120aの接地電極GNDaに接続される。RFIC190は、BBIC300から伝達された信号をアップコンバートし、アップコンバートされた高周波信号をフレキシブルケーブルFCを介して第1平坦部120aの接地電極GNDaに給電する。第1平坦部120aの接地電極GNDaの端部は、後述するように、第2平坦部120bの接地電極GNDbに接続されて接地されている。これにより、第1平坦部120aの接地電極GNDaは、フレキシブルケーブルFCから給電されることによって、いわゆる逆Fアンテナとして機能して第2周波数帯f2の電波を放射する。すなわち、第1周波数帯f1の電波を放射する放射素子121aのグランドとして用いられる接地電極GNDaが、第2周波数帯f2の電波を放射する放射素子として兼用される。
図2は、通信装置10の斜視図である。通信装置10は、スマートフォンであり、ケース30と表示画面40とで構成される矩形状の筐体50で覆われている。アンテナ装置120は、ケース30内部における前面(表示画面40が配置される面)と側面とで形成される角に沿って略L字状に配置され、ケース30の前面の法線方向とケース30の側面の法線方向との2方向に第1周波数帯f1の電波を放射するように構成される。
以下では、図2に示すように、筐体50の短手方向を「X軸方向」、筐体50の長手方向を「Y軸方向」、Z軸方向およびX軸方向に垂直な方向、すなわち筐体50の前面(表示画面40が配置される面)の法線方向を「Z軸方向」とも称する。
(アンテナモジュール100の構造)
図3は、アンテナモジュール100をZ軸正方向から視た斜視図である。図4は、アンテナモジュール100をZ軸負方向から視た斜視図である。図5は、アンテナモジュール100をZ軸正方向から視た平面図である。図6は、アンテナモジュール100の図5におけるVI-VI断面図である。図3~6を参照して、本実施の形態によるアンテナモジュール100の構造について説明する。
図3は、アンテナモジュール100をZ軸正方向から視た斜視図である。図4は、アンテナモジュール100をZ軸負方向から視た斜視図である。図5は、アンテナモジュール100をZ軸正方向から視た平面図である。図6は、アンテナモジュール100の図5におけるVI-VI断面図である。図3~6を参照して、本実施の形態によるアンテナモジュール100の構造について説明する。
上述したように、アンテナモジュール100は、放射素子121aが配置される平板状の第1平坦部120aと、放射素子121bが配置される平板状の第2平坦部120bとを備える。さらに、アンテナモジュール100は、第1平坦部120aと第2平坦部120bとを接続する屈曲部130を備える。なお、本実施の形態においては、屈曲部130が第1平坦部120aおよび第2平坦部120bと一体的に形成されている。
第1平坦部120a、屈曲部130および第2平坦部120bは、通信装置10の内部に配置される矩形状の金属シャーシ20の角に沿って略L字状に配置される。具体的には、金属シャーシ20は、主面21と、主面21と略直交する側面23とを有する。第1平坦部120aは金属シャーシ20の側面23と対向するように配置され、第2平坦部120bは金属シャーシ20の主面21と対向するように配置される。屈曲部130は、法線方向が互い異なる第1平坦部120aと第2平坦部120bとを接続するために、金属シャーシ20の側面23と主面21とで形成される角に沿って、略L字形状に屈曲された状態で配置される。
第1周波数帯f1用の給電回路であるRFIC110は、金属シャーシ20の主面21と第2平坦部120bの背面(Z軸負方向側の表面)との間に配置される。第2周波数帯f2用の給電線であるフレキシブルケーブルFCは、金属シャーシ20の側面23に沿ってY軸方向に延在するように配置される。フレキシブルケーブルFCのY軸負方向側の先端部は、接続ピンP1を介して第1平坦部120aの背面に接続される。なお、屈曲部130および第2平坦部120bが配置される部材は、安定したグランドとして機能する比較的大きな板状部材であればよく、必ずしも金属シャーシ20であることに限定されない。たとえば、屈曲部130および第2平坦部120bが配置される部材は、多層基板(マザーボード)あるいは熱拡散ボード(グラファイトシートで構成される)などであってもよい。
本実施の形態においては、屈曲部130が、図5に示すように、Y軸方向に所定間隔を隔てて配列される3つの屈曲部131,132,133によって構成される。屈曲部131は、第1平坦部120aにおけるY軸正方向側の端部と、第2平坦部120bにおけるY軸正方向側の端部との間に接続される。屈曲部132は、第1平坦部120aにおけるY軸負方向側の端部と、第2平坦部120bにおけるY軸負方向側の端部との間に接続される。屈曲部133は、第1平坦部120aにおけるY軸方向の中央部分と、第2平坦部120bにおけるY軸方向の中央部分との間に接続される。
本実施の形態においては、図5に示すように、両端の屈曲部131,132には接地電極GNDcが配置されるが、中央の屈曲部133には接地電極GNDcは配置されない。したがって、第1平坦部120aの接地電極GNDaのY軸方向の両端部分が、屈曲部131,132の接地電極GNDcを介して、第2平坦部120bの接地電極GNDbに接地される。なお、中央の屈曲部133に接地電極GNDcを配置するようにしてもよい。
第1平坦部120a、屈曲部130および第2平坦部120bは、いずれも多層構造を有している。図6に示すように、第1平坦部120aには、X軸の正方向から負方向に向けて、放射素子121aおよび接地電極GNDaがこの順に所定間隔を隔てて配置されている。第2平坦部120bには、Z軸の正方向から負方向に向けて、放射素子121bおよび接地電極GNDbがこの順に所定間隔を隔てて配置されている。屈曲部130には、外周側から内周側に向けて、給電線171および接地電極GNDcがこの順に配置されている。
さらに、第1平坦部120aは、屈曲部130に接続される接続面122と、接続面122と略直交する背面(X軸負方向側の表面)123と、背面123に配置された給電パッドPDとを備える。背面123は、接続面122よりも屈曲部130の内周側に位置する。給電パッドPDは、接続ピンP1を介してフレキシブルケーブルFCに接続される。
接地電極GNDaは、第1平坦部120aの背面123に沿って延在するように配置され、第1平坦部120aの接続面122において屈曲部130の接地電極GNDcに接続される。給電パッドPDは、第1平坦部120aの内部において接地電極GNDaの略中央部分に接続される。
接地電極GNDaは、X軸方向(背面123の法線方向)から視た場合に、Y軸方向を長手方向とし、Z軸方向を短手方向とする略矩形形状を有する。
放射素子121aは、接地電極GNDaに対向するように配置される。給電線171は、第1平坦部120a、屈曲部130および第2平坦部120bの内部を延在するように形成される。給電線171の一方の端部は、第1平坦部120aの内部において放射素子121aに接続される。給電線171の他方の端部は、RFIC110に接続される。RFIC110からの高周波信号が給電線171を介して放射素子121aに供給されることによって、放射素子121aは、X軸正方向に向けて第1周波数帯f1の電波を放射する。
接地電極GNDbは、第2平坦部120bの背面に沿って延在するように配置され、屈曲部130の接地電極GNDcに接続される。接地電極GNDbは、Z軸方向から視た場合に、Y軸方向を長手方向とし、X軸方向を短手方向とする略矩形形状を有する。放射素子121bは、接地電極GNDbに対向するように配置される。給電線170は、第2平坦部120bの内部を延在するように形成される。給電線170の一方の端部は、第2平坦部120bの内部において放射素子121bに接続される。給電線170の他方の端部は、RFIC110に接続される。RFIC110からの高周波信号が給電線170を介して放射素子121bに供給されることによって、放射素子121bは、Z軸正方向に向けて第1周波数帯f1の電波を放射する。
図1に示した第2周波数帯f2用のRFIC190は、図2~図6には示されていないが、金属シャーシ20あるいは金属シャーシ20とは別のシャーシに実装される母基板に設けられ、フレキシブルケーブルFCに接続される。RFIC190からの高周波信号がフレキシブルケーブルFCを介して第1平坦部120aの接地電極GNDaに供給されることによって、接地電極GNDaが逆Fアンテナとして機能し、X軸正方向に向けて第2周波数帯f2の電波を放射する。
以上のように、本実施の形態によるアンテナモジュール100は、屈曲部130と、第1平坦部120aとを備える。屈曲部130には、給電線171および接地電極GNDcが屈曲された状態で配置される。第1平坦部120aは、屈曲部130に接続される接続面122と、接続面122と交差する背面123と、背面123に配置される給電パッドPDと、接地電極GNDaと、放射素子121aとを有する。放射素子121aは、給電線171に接続される。接地電極GNDaは、接続面122において屈曲部130の接地電極GNDcに接続されるとともに、給電パッドPDに接続される。
上記構成を有するアンテナモジュール100において、第1平坦部120aの放射素子121aは、屈曲部130の給電線171から給電されることによって、第1周波数帯f1の電波を放射する。さらに、第1平坦部120aの接地電極GNDaは、屈曲部130との接続面122において屈曲部130の接地電極GNDcに接続(接地)されるとともに、接続面122と直交する背面123に配置される給電パッドPDから給電されることによって、第2周波数帯f2の電波を放射する。給電パッドPDが屈曲部130との接続面122ではなく背面123に配置されることによって、給電パッドPDに給電するためのフレキシブルケーブルFCは、屈曲部130ではなく、屈曲部130の外部に設けられる。そのため、屈曲部130が大型化することを抑制しつつ、第1周波数帯f1用の放射素子121aのグランドとして用いられる接地電極GNDaを、第2周波数帯f2用の放射素子として兼用することができるため、第2周波数帯f2用の放射素子の個数を低減することができる。
さらに、本実施の形態によるアンテナモジュール100は、屈曲部130を介して第1平坦部120aに接続される第2平坦部120bをさらに備える。通信装置10は、金属シャーシ20を備える。金属シャーシ20は、第2平坦部120bと対向する主面21と、第1平坦部120aと対向する側面23とを有する。第2平坦部120bと金属シャーシ20の主面21との間には給電回路であるRFIC110が配置されるが、第1平坦部120aと金属シャーシ20の側面23との間には給電回路は配置されていない。この点を利用し、第1平坦部120aの背面123に給電パッドPDが配置されるとともに、第1平坦部120aの背面123と金属シャーシ20の側面23との間の領域にフレキシブルケーブルFCが配置され、第1平坦部120aの背面123から接地電極GNDaに給電される。これにより、第1平坦部120aの背面123と金属シャーシ20の側面23との間の空間を、第2周波数帯f2用の給電経路として有効に活用することができる。
さらに、本実施の形態によるアンテナモジュール100においては、第1平坦部120aの接地電極GNDaは、X軸方向から視た場合にY軸方向を長手方向としZ軸方向を短手方向とする略矩形形状を有する。そして、接地電極GNDaのY軸方向の両端部分が、屈曲部131,132の接地電極GNDcを介して、第2平坦部120bの接地電極GNDbに接地される。さらに、接地電極GNDaは、Y軸方向(長手方向)およびZ軸方向(短手方向)の略中央部分において給電パッドPDに接続される。これにより、接地電極GNDaの給電点を中心として接地電極GNDaの接地部分の対称性を確保することができるため、接地電極GNDaから放射される電波をX軸方向に適切に放射することでき、指向性を向上させることができる。
さらに、本実施の形態によるアンテナモジュール100は、平板形状を有する通信装置10に搭載される。そして、第1平坦部120aは、通信装置10の側面に配置される。そのため、スマートフォンの側面をアンテナモジュール100の搭載スペースとして有効に利用することができる。
本実施の形態のアンテナモジュール100および通信装置10は、本開示の「アンテナモジュール」および「通信装置」にそれぞれ対応し得る。また、本実施の形態の給電線171、接地電極GNDc、屈曲部130、第1平坦部120a、およびフレキシブルケーブルFCは、本開示の「第1給電線」、「第1接地電極」、「屈曲部」、「第1平坦部」、「第2給電線」にそれぞれ対応し得る。また、本実施の形態の接続面122、背面123、給電パッドPD、および接地電極GNDaは、本開示の「接続面」、「交差面」、「外部端子」、および「第2接地電極」にそれぞれ対応し得る。
また、本実施の形態の第2平坦部120b、金属シャーシ20、主面21、および側面23は、本開示の「第2平坦部」、「板状部材」、ならびに、当該板状部材の「主面」、および「側面」にそれぞれ対応し得る。
また、本実施の形態の「屈曲部131」および「屈曲部132」は、本開示の「第1屈曲部」および「第2屈曲部」にそれぞれ対応し得る。
[変形例1]
上述の実施の形態においては、第1平坦部120a、第2平坦部120bおよび屈曲部130が一体的に形成される例について説明した。しかしながら、第1平坦部120a、第2平坦部120bおよび屈曲部130は、必ずしも一体的に形成されることに限定されない。
上述の実施の形態においては、第1平坦部120a、第2平坦部120bおよび屈曲部130が一体的に形成される例について説明した。しかしながら、第1平坦部120a、第2平坦部120bおよび屈曲部130は、必ずしも一体的に形成されることに限定されない。
図7は、本変形例1によるアンテナモジュール100AをZ軸正方向から視た平面図である。アンテナモジュール100Aは、上述の実施の形態のアンテナモジュール100に対して以下の点が異なる。
アンテナモジュール100Aにおいては、第1平坦部120a、第2平坦部120bおよび屈曲部130が別々に形成されている。第2平坦部120bは、第1平坦部120aよりも、Y軸正方向側にオフセットされた位置に配置されている。屈曲部130は、たとえばフレキシブルケーブルなどによって構成され、略L字形状に屈曲された状態で、第1平坦部120aにおけるY軸負方向側の端部に接続される。屈曲部130と第2平坦部120bとは、金属シャーシ20の主面21に配置される接続部材140を介して接続されている。
接続部材140には、接地電極GNDdが配置される。屈曲部130の接地電極GNDcと、第2平坦部120bの接地電極GNDbとは、接続部材140の接地電極GNDdによって接続される。
このように、第1平坦部120a、第2平坦部120bおよび屈曲部130を別々に形成するようにしてもよい。
[変形例2]
上述の実施の形態および変形例1においては、フレキシブルケーブルFCの先端部と、第1平坦部120aの給電パッドPDとが、接続ピンP1を介して接続される例について説明した。
上述の実施の形態および変形例1においては、フレキシブルケーブルFCの先端部と、第1平坦部120aの給電パッドPDとが、接続ピンP1を介して接続される例について説明した。
しかしながら、フレキシブルケーブルFCと第1平坦部120aとを接続する部材は、必ずしも接続ピンP1であることに限定されず、たとえば、ポゴピン、はんだバンプ、あるいは、ばね接点であってもよい。
図8は、本変形例2によるアンテナモジュール100BをZ軸正方向から視た平面図である。アンテナモジュール100Bは、上述の変形例2のアンテナモジュール100Aの接続ピンP1を、ばね接点150に変更したものである。アンテナモジュール100Bのその他の点は、上述のアンテナモジュール100Aと同じである。
ばね接点150は、フレキシブルケーブルFCの先端部に実装される。ばね接点150は、外力によってX軸方向に弾性変形する第1端子151と、フレキシブルケーブルFC内の給電線に導通されている第2端子152とを備える。
図9は、ばね接点150の斜視図である。図9には、第1端子151と第2端子152との組合せが4組配列される例が示されている。
第1端子151は、先端部が第2端子152側に向いた状態で、第2端子152から離れる側に凸状となるように略L字状に曲げられている。第1端子151は、外力が作用しない初期状態において、先端部が第2端子152とは接触しないように配置される。第1端子151に対して第2端子152に向かう方向に外力が作用することによって、第1端子151が弾性変形し、第1端子151の先端部が第2端子152に接触する。
本変形例2においては、フレキシブルケーブルFCを金属シャーシ20の側面23に配置する際に、ばね接点150を金属シャーシ20の側面23と第1平坦部120aの背面123との間に挿入することによって、ばね接点150の第1端子151が第1平坦部120aの給電パッドPDに接触する。この際、第1平坦部120aはケース30に当接しておりX軸正方向には変位しないため、第1端子151が第1平坦部120aからX軸負方向の反力を受けて弾性変形することで、第1端子151の先端部が第2端子152に接触する。これにより、第1平坦部120aの給電パッドPDがばね接点150を介してフレキシブルケーブルFCに導通される。同時に、ばねの押し返しにより第1平坦部120aのケース30に対する位置も決まり易くなり、第1周波数帯f1および第2周波数帯f2のアンテナの共振周波数も安定し易い。
このように、フレキシブルケーブルFCと第1平坦部120aの給電パッドPDとをばね接点150によって接続することによって、フレキシブルケーブルFCと第1平坦部120aの給電パッドPDとを容易かつ安定的に導通させることができる。なお、本変形例2のばね接点150は、本開示の「ばね接点」に対応し得る。
[変形例3]
上述の実施の形態においては、第1平坦部120aと第2平坦部120bとを接続する屈曲部130が3つの屈曲部131,132,133によって構成され、第1平坦部120aと第2平坦部120bとがY軸方向の両端および中央で接続される例について説明した。
上述の実施の形態においては、第1平坦部120aと第2平坦部120bとを接続する屈曲部130が3つの屈曲部131,132,133によって構成され、第1平坦部120aと第2平坦部120bとがY軸方向の両端および中央で接続される例について説明した。
しかしながら、第1平坦部120aと第2平坦部120bとを接続する屈曲部130の数および範囲は、必ずしも上述のものに限定されない。
図10は、本変形例3によるアンテナモジュール100Cの斜視図である。アンテナモジュール100Cは、上述の実施の形態のアンテナモジュール100の中央の屈曲部133を省略したものである。アンテナモジュール100Cのその他の構成は、上述の実施の形態のアンテナモジュール100の構成と同じである。
アンテナモジュール100Cにおいては、接地電極GNDaのZ軸正方向の端面におけるY軸方向の両端部分が、屈曲部131,132の接地電極GNDcを介して第2平坦部120bの接地電極GNDbに接地される。そして、接地電極GNDaの略中央部分に、フレキシブルケーブルFCから給電される給電点SP1が設けられる。これにより、第1平坦部120aの接地電極GNDaは、給電点SP1に給電されることによって、Z軸負方向側の端部を開放端部とする逆Fアンテナとして機能して、第2周波数帯f2の電波を放射する。
図11は、アンテナモジュール100Cの接地電極GNDaから第2周波数帯f2の電波を放射する場合の反射損失の周波数特性を示す図である。図11において、横軸は周波数(GHz)を示し、縦軸は反射損失を減衰量として示す。
反射損失とは、アンテナ装置に入力された電力に対する反射電力の比をデシベル(dB)で表わしたものである。全反射(反射率が100%)の場合、反射損失の値は0dBで、反射が少ないほど反射損失の値は大きくなる。言い換えれば、反射損失の値が大きいほど、反射による電力損失そのものは小さく、反射電力が小さく、より多くの電力がアンテナに入力されていることを意味する。
図11に示されるように、アンテナモジュール100Cにおいては、6.5GHz前後を中心とする周波数帯での反射損失の値が大きい。すなわち、アンテナモジュール100Cにおいては、6.5GHz前後を中心とする周波数帯が、第2周波数帯f2となる。
なお、第2周波数帯f2の中心周波数は、接地電極GNDaに整合回路を追加することによって調整することができる。
図12は、アンテナモジュール100Cの接地電極GNDaに追加する整合回路500の一例を示す図である。図12に示すようなキャパシタンスC1およびインダクタンスL1を有する整合回路500を追加することによって、第2周波数帯f2の中心周波数を低下させることができる。
図13は、整合回路500を追加した後のアンテナモジュール100Cの反射損失の周波数特性を示す図である。図13に示されるように、整合回路500を追加することによって、第2周波数帯f2の中心周波数が、6.5GHz前後から、5.5GHz前後に低下していることが理解できる。すなわち、整合回路500を追加することによって、第2周波数帯f2をいわゆるsub6に整合させることができる。
[変形例4]
図14は、本変形例4によるアンテナモジュール100Dの斜視図である。アンテナモジュール100Dは、上述の実施の形態のアンテナモジュール100のY軸負方向側の屈曲部132を省略し、さらにY軸中央の屈曲部133に接地電極GNDcを追加したものである。
図14は、本変形例4によるアンテナモジュール100Dの斜視図である。アンテナモジュール100Dは、上述の実施の形態のアンテナモジュール100のY軸負方向側の屈曲部132を省略し、さらにY軸中央の屈曲部133に接地電極GNDcを追加したものである。
アンテナモジュール100Dにおいては、接地電極GNDaのZ軸正方向の端面のうちのY軸の正方向側端部および中央部分が、屈曲部131,133の接地電極GNDcを介して第2平坦部120bの接地電極GNDbに接地される。そして、接地電極GNDaのY軸方向中央よりも屈曲部131に近い領域に、フレキシブルケーブルFCから給電される給電点SP2が設けられる。アンテナモジュール100Dのその他の構成は、上述の実施の形態のアンテナモジュール100の構成と同じである。
アンテナモジュール100Dにおいて、第1平坦部120aの接地電極GNDaは、給電点SP2に給電されることによって、Y軸負方向側の端部を開放端部とする逆Fアンテナとして機能して、第2周波数帯f2の電波を放射する。
図15は、アンテナモジュール100Dの接地電極GNDaから第2周波数帯f2の電波を放射する場合の反射損失の周波数特性を示す図である。図15に示されるように、アンテナモジュール100Dにおいては、5.0GHz前後を中心とする周波数帯が、第2周波数帯f2となる。
すなわち、アンテナモジュール100Dにおいては、接地電極GNDaのY軸方向(長手方向)の一方の端部を屈曲部131の接地電極GNDcで接地し、さらに、給電点SP2を接地電極GNDaのY軸方向中央よりも屈曲部131に近い領域に配置している。これにより、上述の変形例3で示したアンテナモジュール100Cに比べて、給電点SP2から開放端部(Y軸負方向側の端部)までの距離を長くすることができるため、第2周波数帯f2をsub6の周波数帯域まで低下させることが可能となる。
なお、第2周波数帯f2の幅は、接地電極GNDaに整合回路を追加することによって調整することができる。
図16は、アンテナモジュール100Dの接地電極GNDaに追加する整合回路510の一例を示す図である。図16に示すようなキャパシタンスC2,C3を有する整合回路510を追加することによって、第2周波数帯f2の幅を広げることができる。
図17は、整合回路510を追加した後のアンテナモジュール100Dの反射損失の周波数特性を示す図である。図17に示されるように、整合回路510を追加することによって、整合回路510を追加しない場合よりも、広い周波数帯で反射損失の値が大きくなることが理解できる。
なお、アンテナモジュール100Dにおいては、接地電極GNDaのZ軸正方向の端面のうちのY軸の正方向側端部に屈曲部131に設けられるだけなく、中央部分にも屈曲部133が設けられる。これは、第1平坦部120aの各放射素子121aに接続される給電線171の等長配線を実現するのに有効である。すなわち、仮にY軸の正方向側の屈曲部131のみが設けられる場合には、放射素子121aに接続される給電線171のすべてを屈曲部131を経由させることになり、4つの放射素子121aにそれぞれ接続される4本の給電線171の長さに差が生じ易くなる。これに対し、Y軸の中央部分にも屈曲部133を設けることによって、放射素子121aに接続される給電線171を屈曲部133を経由させることも可能になり、4つの放射素子121aにそれぞれ接続される4本の給電線171の長さに極力差が生じないようにすることができる。
[変形例5]
上述の実施の形態および変形例1-5においては、第1平坦部120aの給電パッドPDが第1平坦部120aの背面123に配置される例について説明したが、給電パッドPDが配置される面は、第1平坦部120aの背面123以外の面であってもよい。たとえば、第1平坦部120aの前面124(背面123と対向する、X軸正方向の表面(図5,6参照))に給電パッドPDを配置し、その給電パッドPDにフレキシブルケーブルFCを接続するようにしてもよい。また、第1平坦部120aの接続面122、背面123および前面124とは異なる側面125~127(すなわちY軸正方向の端面125、Y軸負方向の端面126、Z軸負方向の端面127のいずれか(図5,6参照))に給電パッドPDを配置し、その給電パッドPDにフレキシブルケーブルFCを接続するようにしてもよい。
上述の実施の形態および変形例1-5においては、第1平坦部120aの給電パッドPDが第1平坦部120aの背面123に配置される例について説明したが、給電パッドPDが配置される面は、第1平坦部120aの背面123以外の面であってもよい。たとえば、第1平坦部120aの前面124(背面123と対向する、X軸正方向の表面(図5,6参照))に給電パッドPDを配置し、その給電パッドPDにフレキシブルケーブルFCを接続するようにしてもよい。また、第1平坦部120aの接続面122、背面123および前面124とは異なる側面125~127(すなわちY軸正方向の端面125、Y軸負方向の端面126、Z軸負方向の端面127のいずれか(図5,6参照))に給電パッドPDを配置し、その給電パッドPDにフレキシブルケーブルFCを接続するようにしてもよい。
[変形例6]
上述の実施の形態によるアンテナモジュール100においては第1平坦部120aのY軸方向寸法と第2平坦部120bのY軸方向寸法とが同じであるが、第1平坦部120aのY軸方向寸法は、第2平坦部120bのY軸方向寸法と異なっていてもよい。
上述の実施の形態によるアンテナモジュール100においては第1平坦部120aのY軸方向寸法と第2平坦部120bのY軸方向寸法とが同じであるが、第1平坦部120aのY軸方向寸法は、第2平坦部120bのY軸方向寸法と異なっていてもよい。
図18は、本変形例6によるアンテナモジュール100EをZ軸正方向から視た平面図である。このアンテナモジュール100Eにおいては、第2平坦部120bのY軸方向寸法Lbよりも、第1平坦部120aのY軸方向寸法Laの方が短い。
このように、第1平坦部120aのY軸方向寸法を第2平坦部120bのY軸方向寸法と異なるようにしてもよい。これにより、逆Fアンテナとして機能する第1平坦部120aの接地電極GNDaから放射される第2周波数帯f2を調整することができる。
また、図18に示すように第2平坦部120bのY軸方向寸法Lbよりも第1平坦部120aのY軸方向寸法Laを短くすることによって、たとえば筐体50内にアンテナモジュール100Eとは別のsub6用アンテナが配置される場合であっても、そのsub6用アンテナとアンテナモジュール100Eとの干渉を抑制し易くなり、sub6用アンテナとアンテナモジュール100Eとのアイソレーションの確保および相関係数の改善が見込まれる。したがて、sub6用アンテナとアンテナモジュール100EとをMIMO(Multi Input Multi Output)で用いる場合に、放射効率の改善、および、指向性の乱れの抑制が可能となり、MIMO性能を改善することができる。
[変形例7]
上述の実施の形態によるアンテナモジュール100においては第1平坦部120aの法線方向と第2平坦部120bの法線方向とがなす角度は略90度であるが、第1平坦部120aの法線方向と第2平坦部120bの法線方向とがなす角度は、必ずしも略90度であることに限定されず、任意に調整可能である。
上述の実施の形態によるアンテナモジュール100においては第1平坦部120aの法線方向と第2平坦部120bの法線方向とがなす角度は略90度であるが、第1平坦部120aの法線方向と第2平坦部120bの法線方向とがなす角度は、必ずしも略90度であることに限定されず、任意に調整可能である。
図19は、本変形例7によるアンテナモジュール100Fの断面図である。なお、図19においては、ケース30等の図示が省略されている。
このアンテナモジュール100Fにおいては、第1平坦部120aの法線方向と第2平坦部120bの法線方向とがなす角度(接地電極GNDaと接地電極GNDbとがなす角度)が、90度よりも小さい角度(75度程度)である。
このように、第1平坦部120aの法線方向と第2平坦部120bの法線方向とがなす角度を調整することによって、逆Fアンテナとして機能する接地電極GNDaとその周囲の接地電極との相対距離を調整することができるので、逆FアンテナのQ値を調整することができる。また、逆Fアンテナの指向性を調整することもできる。
[変形例8]
上述の実施の形態においては、第1平坦部120aと第2平坦部120bとを接続する屈曲部130が3つの屈曲部131,132,133によって構成され、3つの屈曲部131,132,133がY軸方向の両端および中央に配置される例について説明した。しかしながら、屈曲部130の数および配置は、必ずしも上述のものに限定されない。
上述の実施の形態においては、第1平坦部120aと第2平坦部120bとを接続する屈曲部130が3つの屈曲部131,132,133によって構成され、3つの屈曲部131,132,133がY軸方向の両端および中央に配置される例について説明した。しかしながら、屈曲部130の数および配置は、必ずしも上述のものに限定されない。
図20は、本変形例8によるアンテナモジュール100GをZ軸正方向から視た平面図である。なお、図20においては、第1平坦部120a、第2平坦部120b、および屈曲部130以外の構成の図示が省略されている。
このアンテナモジュール100Gにおいては、屈曲部130が5つの屈曲部131~135によって構成される。屈曲部131,132,133がY軸方向の両端および中央にそれぞれ配置される。屈曲部134は、屈曲部131と屈曲部133との間に配置される。屈曲部135は、屈曲部132と屈曲部133との間に配置される。
図21は、本変形例8によるアンテナモジュール100HをZ軸正方向から視た平面図である。なお、図21においては、第1平坦部120a、第2平坦部120b、および屈曲部130以外の構成については図示が省略されている。
このアンテナモジュール100Hにおいては、屈曲部130が2つの屈曲部136、137によって構成される。屈曲部136、137は、Y軸方向の両端ではない位置に、所定距離を隔てて配置される。
このように屈曲部130の数および配置を適宜調整することにより、逆Fアンテナとして機能する接地電極GNDaが屈曲部130の接地電極GNDcに接続される位置を調整することができるので、逆Fアンテナの周波数を調整することができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 通信装置、20 金属シャーシ、21 主面、23 側面、30 ケース、40 表示画面、50 筐体、100,100A~100H アンテナモジュール、111A~113D,117 スイッチ、112AR~112DR ローノイズアンプ、112AT~112DT パワーアンプ、114A~114D 減衰器、115A~115D 移相器、116 分波器、118 ミキサ、119 増幅回路、120 アンテナ装置、120a 第1平坦部、120b 第2平坦部、121a,121b 放射素子、122 接続面、123 背面、130,131~137 屈曲部、140 接続部材、150 ばね接点、151 第1端子、152 第2端子、170,171 給電線、500,510 整合回路、FC フレキシブルケーブル、GNDa~GNDd 接地電極、P1 接続ピン、PD 給電パッド、SP1,SP2 給電点。
Claims (11)
- 第1給電線および第1接地電極が屈曲された状態で配置される屈曲部と、
前記屈曲部に接続される第1平坦部とを備え、
前記第1平坦部は、
前記屈曲部に接続される接続面と、
前記接続面と交差する交差面と、
前記接続面および前記交差面とは異なる側面と、
前記交差面または前記側面に配置される外部端子と、
前記交差面に沿って延在するように配置され、前記第1接地電極に接続されるとともに、前記外部端子に接続される第2接地電極と、
前記第2接地電極に対向するように配置され、前記第1給電線に接続される放射素子とを有し、
前記放射素子は、前記第1給電線から給電されることによって第1周波数帯の電波を放射し、
前記第2接地電極は、前記外部端子から給電されることによって前記第1周波数帯よりも低い第2周波数帯の電波を放射する、アンテナモジュール。 - 前記交差面は、前記接続面よりも前記屈曲部の内周側に位置する、請求項1に記載のアンテナモジュール。
- 前記第2接地電極は、前記交差面の法線方向から視た場合に長手方向と短手方向とを有する矩形形状を有し、
前記屈曲部は、
前記第2接地電極における前記長手方向の一方の端部に接続される接地電極が配置される第1屈曲部と、
前記第2接地電極における前記長手方向の他方の端部に接続される接地電極が配置される第2屈曲部とを有する、請求項1または2に記載のアンテナモジュール。 - 前記第2接地電極は、前記長手方向および前記短手方向の略中央部分において前記外部端子に接続される、請求項3に記載のアンテナモジュール。
- 前記第2接地電極は、前記交差面の法線方向から視た場合に長手方向と短手方向とを有する矩形形状を有し、
前記第1接地電極は、前記第2接地電極における前記長手方向の一方の端部に接続される、請求項1または2に記載のアンテナモジュール。 - 前記第2接地電極は、前記長手方向の中央部分よりも前記屈曲部に近い側の領域において前記外部端子に接続される、請求項5に記載のアンテナモジュール。
- 請求項1~6のいずれかに記載のアンテナモジュールを備える、通信装置。
- 前記アンテナモジュールは、前記屈曲部を介して前記第1平坦部に接続される第2平坦部をさらに備え、
前記通信装置は、
第2給電線と、
板状部材とをさらに備え、
前記板状部材は、
前記第2平坦部と対向する主面と、
前記主面と交差する側面とを有し、
前記第1平坦部の前記外部端子は、前記板状部材の側面と対向し、
前記第2給電線は、前記板状部材と前記第1平坦部との間の領域を前記板状部材の前記側面に沿って延在するように配置される、請求項7に記載の通信装置。 - 前記外部端子と前記第2給電線とは、ばね接点によって電気的に接続される、請求項8に記載の通信装置。
- 前記第2平坦部と前記板状部材の前記主面との間に配置され、前記屈曲部の前記第1給電線に給電する給電回路をさらに備える、請求項8または9に記載の通信装置。
- 前記通信装置は、平板形状を有し、
前記第1平坦部は、前記通信装置の側面に配置される、請求項7~10のいずれかに記載の通信装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013123086A (ja) * | 2011-12-09 | 2013-06-20 | Sharp Corp | 電子機器 |
WO2020261806A1 (ja) * | 2019-06-28 | 2020-12-30 | 株式会社村田製作所 | アンテナモジュールおよびそれを搭載した通信装置 |
WO2021059671A1 (ja) * | 2019-09-27 | 2021-04-01 | 株式会社村田製作所 | アンテナモジュールおよびそれを備える通信装置 |
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2022
- 2022-12-15 WO PCT/JP2022/046172 patent/WO2023120357A1/ja unknown
Patent Citations (3)
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