WO2023068168A1 - 吸収性物品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

製造装置の設置面積を抑制しやすい吸収性物品の製造方法を提供する。吸収性物品の製造方法は、搬送工程(S1)と、移動工程(S4)と、導入工程(S6)と、を含む。搬送工程では、第1方向に沿って複数列並べられている吸収性物品が、第1搬送経路において、第1方向と直交する第2方向に搬送される。移動工程では、第1方向における最上流の吸収性物品の列を基準として、第1方向に沿って数えた時の、奇数列又は偶数列の吸収性物品の列が、第1搬送経路とは別の第2搬送経路に移動させられる。導入工程では、分割グループの吸収性物品の列を第2搬送経路に移動させた後に、第1搬送経路及び第2搬送経路において、吸収性物品の列が、吸収性物品の長手方向と直交する方向に搬送され、複数の吸収性物品の折り畳み装置のうち、それぞれの吸収性物品の列に対応する折り畳み装置に導入される。

Description

吸収性物品の製造方法
 本願発明は、吸収性物品の製造方法に関する。
 従来、特許文献1(特開昭60-225554号公報)のように、吸収性物品を多列で製造する製造方法が知られている。
特開昭60-225554号公報
 特許文献1(特開昭60-225554号公報)に開示されている製造方法では、多列で搬送される吸収体にシートが組み合わせられた後に、各列を分離し、搬送路の幅を拡張して搬送する処理が行われている。このような吸収性物品の製造方法では、搬送路の拡幅により、吸収性物品の製造装置の設置面積が増大するという問題がある。
 また、特許文献1(特開昭60-225554号公報)に開示されている製造方法では、吸収体とシートとが組み合わせられた後に、シートを搬送方向と直交する方向に複数に分割する処理が行われている。このような製造方法では、シートと吸収体とが隣接して配置されることで、シートに作用する力が一様ではなくなるため、シートの切断時に、シートに局所的に不適切な力が作用し、シートに皺やヨレが発生するおそれがある。
 これらの問題に鑑み、本願発明の一の課題は、製造装置の設置面積を抑制しやすい吸収性物品の製造方法を提供することにある。
 本願発明の他の課題は、吸収性物品を構成するシートに、皺やヨレが発生しにくい吸収性物品の製造方法を提供することにある。
 本願発明の一の観点に係る吸収性物品の製造方法は、搬送工程と、移動工程と、導入工程と、を備える。搬送工程では、第1方向に沿って複数列並べられている吸収性物品が、第1搬送経路において、第1方向と直交する第2方向に搬送される。移動工程では、第1方向における最上流の吸収性物品の列を基準として、第1方向に沿って数えた時の、奇数列又は偶数列の吸収性物品の列が、第1方向における配列状態は維持したまま、分割グループの吸収性物品の列として、第1搬送経路とは別の第2搬送経路に移動させられる。導入工程は、分割グループの吸収性物品の列を第2搬送経路に移動させた後に行われる。導入工程では、第1搬送経路及び第2搬送経路において、吸収性物品の列が、吸収性物品の長手方向と直交する方向に搬送され、複数の吸収性物品の加工装置のうち、それぞれの吸収性物品の列に対応する加工装置に導入される。
 本願発明の他の観点に係る吸収性物品の製造方法は、吸収体と、吸収体と隣接して配置されるシート片と、を有する吸収性物品の製造方法である。吸収性物品の製造方法は、形成工程と、配置工程と、接合工程と、切り出し工程と、を備える。形成工程では、搬送される原料シートのうち、少なくとも第1原料シートが、第1原料シートの搬送方向と直交する方向に複数に分割され、複数の分割シートが形成される。配置工程では、複数のシート材と、吸収体と、が配置される。複数のシート材には、第1原料シートから形成された分割シートと、第1原料シート以外の原料シート又は第1原料シート以外の原料シートを搬送方向と直交する方向に複数に分割して形成された分割シートと、を含む。配置工程では、少なくとも2つのシート材の間に吸収体が配置される。接合工程では、吸収体と、吸収体と対向するシート材とが接合される。切り出し工程では、吸収体の接合されたシート材が切断され、シート片が切り出される。
 本願発明の一の観点に係る吸収性物品の製造方法では、搬送方向と直交する方向に複数列並べられている吸収性物品が、奇数列と偶数列とに分けられた後、吸収性物品の各列に対応する吸収性物品の加工装置に導入される。そのため、吸収性物品の列間の距離を拡幅しなくても、吸収性物品の加工装置への導入時に、吸収性物品の各列の周りにスペースが確保されやすい。その結果、吸収性物品の搬送幅を拡幅することなく、吸収性物品の各列の加工装置への導入を、隣接する列の吸収性物品が阻害する事態の発生を抑制できる。
 本願発明の一の観点に係る吸収性物品の製造方法では、原料シートである第1原料シートが、第1原料シートの搬送方向と直交する方向に複数に分割され、複数の分割シートが形成された後に、第1原料シートの分割シートを含むシート材と吸収体とを配置する工程が行われる。そのため、吸収体と第1原料シートとを隣接して配置した後に、第1原料シートの搬送方向と直交する方向に複数に第1原料シートを分割する場合に比べ、第1原料シートの切断時に、第1原料シートに局所的に不適切な力が作用し、吸収性物品を構成するシート材に皺やヨレが発生する事態の発生を抑制できる。
図1は、本願発明の吸収性物品の製造方法を用いて製造される吸収性物品の、折り畳み前の状態を描画した図である。 図2は、図1のII-II矢視の部分概略断面図である。 図3は、第1シート、第2シート及び吸収体から折り畳み前の状態の吸収性物品を形成する工程の流れを示す図である。 図4Aは、搬送される第1シートを描画した図である。 図4Bは、搬送される第1シートに、第1シートの搬送方向に沿ってスリットを入れた状態を描画しており、スリットを二点鎖線で描画している。 図4Cは、スリットにより分割された複数の第1分割シートの搬送幅を、隣接する第1分割シート間の距離を広げるように、第1分割シートの搬送方向に直交する方向に、拡張した状態を描画した図である。 図5Aは、搬送される第2シートを描画した図である。 図5Bは、搬送される第2シートに、第2シートの搬送方向に沿ってスリットを入れた状態を描画しており、スリットを二点鎖線で描画している。 図5Cは、スリットにより分割された複数の第2分割シートの搬送幅を、隣接する第2分割シート間の距離を広げるように、第2分割シートの搬送方向に直交する方向に、拡張した状態を描画した図である。 図6は、吸収体の搬送状態を描画した図である。 図7は、第1分割シート、第2分割シート、及び吸収体が一体化された一体化シートの搬送状態を描画した図である。 図8は、図7のVIII-VIII矢視の概略断面図である。 図9は、図7の複数列の一体化シートから形成された複数列の吸収性物品が、第1搬送経路を搬送される状態を示す図である。 図10は、本願発明の吸収性物品の製造方法を用いて吸収性物品を製造する製造装置の構成のうち、一体化シートから形成された吸収性物品を折り畳み終わるまでの製造装置の構成を概略的に示す図である。 図11は、一体化シートから形成された吸収性物品が、折り畳まれて、包装されるまでの工程を概略的に示すフローチャートである。 図12は、折り畳み装置が、一体化シートから形成された吸収性物品を、長手方向と直交する方向に折り畳んだ(吸収性物品の長手方向と直交する方向において、吸収性物品の幅を縮小した)状態を描画している。 図13は、回転装置が、吸収性物品の長手方向に沿って搬送される吸収性物品を、吸収性物品の長手方向が、吸収性物品の搬送方向と直交する方向に一致するように、90°回転させた状態を描画している。 図14は、回転装置による吸収性物品の回転後に、図13における最下列を基準(第1列)として、上方向に吸収性物品の列を数えた時の、偶数列の吸収性物品を、第1搬送経路から第2搬送経路に移動させた後の状態を描画している。 図15は、位置調整装置が、第1搬送経路及び第2搬送経路を搬送される吸収性物品の搬送方向における距離を縮小した後の状態を描画している。 図16は、第1搬送経路及び第2搬送経路を搬送され、折り畳み装置に導入された吸収性物品が、折り畳み装置により長手方向に折り畳まれる(吸収性物品の長手方向において、吸収性物品の幅が縮小される)状態を描画している。 図17は、折り畳み完了後の吸収性物品が第3搬送経路に集合させられて、第3搬送経路を搬送される状態を描画している。 図18は、第3搬送経路を搬送される吸収性物品が、包装シートにより挟まれ、包装シートにより挟まれた状態で搬送される状態を描画している。 図19は、第3搬送経路を搬送される吸収性物品が、他の吸収性物品とは独立した区画に収容されるように、包装シートの縁部がシールされた状態を描画している。 図20は、各吸収性物品が収容された包装体が、他の吸収性物品が収容された包装体から切り離された状態を描画している。 図21は、第1搬送経路を搬送される吸収性物品が5列である場合に、回転装置が、吸収性物品の長手方向に沿って搬送される吸収性物品を、吸収性物品の長手方向が、吸収性物品の搬送方向と直交する方向に一致するように、90°回転させた状態を描画している。 図22は、回転装置による吸収性物品の回転後に、図21における最下列を基準(第1列)として、上方向に吸収性物品の列を数えた時の、偶数列の吸収性物品を、第1搬送経路から第2搬送経路に移動させた後の状態を描画している。 図23は、変形例Bに係る吸収性物品の製造方法に関し、第1搬送経路を8列の吸収性物品が搬送される状態を描画している。 図24は、図23における最下列を基準(第1列)として、上方向に吸収性物品の列を数えた時の、3列目及び6列目の吸収性物品を、第1搬送経路から第2搬送経路に移動させ、2列目、5列目及び8列目の吸収性物品を、第1搬送経路から第3搬送経路に移動させた後の状態を描画している。 図25は、変形例Aの吸収性物品の製造方法における、一体化シートから形成された吸収性物品が、折り畳まれて、包装されるまでの工程を概略的に示すフローチャートである。 図26は、変形例Aにおいて、複数列の一体化シートから形成された複数列の吸収性物品が、第1搬送経路を搬送される状態を示す図である。 図27は、図26における最下列を基準(第1列)とする、上方向に吸収性物品の列を数えた時の偶数列の吸収性物品が、第2搬送経路に移動させられ、さらに、第1搬送経路及び第2搬送経路を搬送される吸収性物品が、折り畳み装置により長手方向と直交する方向に折り畳まれた状態を描画している。 図28は、吸収性物品の長手方向に沿って第1搬送経路及び第2搬送経路を搬送される吸収性物品を、回転・位置調整装置が、吸収性物品の長手方向が吸収性物品の搬送方向と直交する方向に一致するように90°回転させるとともに、搬送方向における吸収性物品間の距離を縮小させた状態を描画している。 図29は、変形例Aの吸収性物品の製造方法を用いて吸収性物品を製造する製造装置の構成のうち、一体化シートから形成された吸収性物品を折り畳み終わるまでの製造装置の構成を概略的に示す図である。
 以下に、図面を参照しながら、本願発明に係る吸収性物品の製造方法の実施形態を説明する。
 なお、以下で説明する実施形態は、本願発明の一実施例に過ぎず、本願発明の範囲を限定するものではない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された本願発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、以下の実施形態に多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
 (1)吸収性物品
 本願発明に係る吸収性物品の製造方法を用いて製造される吸収性物品20について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、本願発明の吸収性物品の製造方法を用いて製造される吸収性物品20を描画した図である。具体的には、図1は、吸収性物品20を、長手方向Da及び長手方向Daと直交する方向に折り畳む前の吸収性物品20を描画している。図2は、図1のII-II矢視の部分概略断面図である。
 吸収性物品20は、液体を吸収して保持する物品である。吸収性物品20は、例えば、生理用ナプキン、尿もれパッド、使い捨ておむつ等である。生理用ナプキン、尿もれパッド、使い捨ておむつ等の吸収性物品20は、装着者から排出される体液を、吸収体6で吸収して保持する。
 吸収性物品20は、図1のように、オーバル形状の、より具体的には角丸長方形状の、シート状の物品である。吸収性物品20は、長手方向Daを有する。吸収性物品20の長手方向Daの長さを、ここでは符号“L”で表す。なお、吸収性物品20の形状は、図1に描画したような形状に限定されるものではない。吸収性物品20の形状は、例えば、長方形状のシート状の物品であってもよい。また、吸収性物品20の形状は、吸収性物品20の用途や、吸収性物品20に求められる機能等に応じて、適宜設計されればよい。
 吸収性物品20は、主に、第1シート2から切り出されるシート片(トップシート)2pと、第2シート4から切り出されるシート片(バックシート)4pと、液保持性の吸収体6と、を含む。吸収体6は、シート片2pと、シート片4pと、の間に配置されている。吸収体6と、シート片2pと、シート片4pとは、例えば、接着剤により所定の位置で接合され、一体化されている。あるいは、吸収体6と、シート片2pと、シート片4pとは、例えば、ヒートシールや超音波シールにより所定の位置で接合され、一体化されてもよい。
 なお、吸収性物品20は、第1シート2のシート片2pと、第2シート4のシート片4pと、吸収体6とからだけ構成されなくてもよい。例えば、吸収性物品20は、第1シート2のシート片2p、第2シート4のシート片4p、及び吸収体6以外のシート片を含んでいてもよい。また、吸収性物品20は、シート片2pや、シート片4pに貼り付けられるテープ等を含んでいてもよい。
 シート片2pは、吸収性物品20を着用者が着用した際に、着用者の肌に接する面である。第1シート2は、液透過性のシートである。第1シート2は、例えば不織布である。第1シート2としての不織布の素材には、限定するものではないが、例えば、合成繊維、再生繊維、綿等の天然繊維を採用することができる。
 第2シート4は、液不透過性のシートである。なお、ここでの液不透過性とは、液体の透過性が比較的低いことを意味し、液体が全く透過しない場合だけに限定されるものではない。第2シート4の素材は、限定するものではないが、例えば、ポリオレフィン系樹脂シートや、ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布を採用することができる。
 吸収体6は、吸収体コア6cと、カバーシート6aのシート片と、キャリアシート6bのシート片と、を主に含む。吸収体コア6cは、カバーシート6aのシート片と、キャリアシート6bのシート片と、の間に配置される。なお、吸収体6からは、カバーシート6a及び/又はキャリアシート6bが省略されてもよい。
 吸収体コア6cは、例えば、フラッフパルプやエアレイド不織布で形成される。また、吸収体コア6cは、吸水性の高分子ポリマーを含んでもよい。
 カバーシート6aは、第1シート2と吸収体コア6cとの間に配置される。カバーシート6a(カバーシート6aの原料シートである第4シート60b)は、例えば、親水化処理された不織布で形成される。カバーシート6aは、第1シート2の側から流入した液体を拡散して吸収体コア6cの表面上に広げ、液体が吸収体コア6cに速やかに吸収されやすくする。
 キャリアシート6bは、吸収体コア6cと、第2シート4との間に配置される、キャリアシート6b(キャリアシート6bの原料シートである第3シート60a)は、例えば、不織布で形成される。
 (2)吸収性物品の製造方法
 吸収性物品20の製造方法の具体例について説明する。なお、ここでは、吸収性物品20の製造方法とは、第1シート2、第2シート4、及び吸収体6から吸収性物品20を形成し、吸収性物品20に更に加工を加え、最終的に吸収性物品20の入った包装体Pを製造するまでの工程を含む。
 (2-1)吸収性物品の形成方法
 初めに、第1シート2、第2シート4、及び吸収体6から吸収性物品20を形成する方法について、図3~図9に基づいて説明する。
 図3は、第1シート2、第2シート4及び吸収体6から、折り畳み前の状態の吸収性物品20を形成する工程の流れを示す図である。図4Aは、搬送される第1シート2を描画した図である。図4Bは、搬送される第1シート2に、第1シート2の搬送方向Aに沿ってスリット2bを入れた状態を描画している。図4Bでは、スリット2bを二点鎖線で描画している。図4Cは、スリット2bにより分割された複数の第1分割シート2aの搬送幅を、隣接する第1分割シート2a間の距離を広げるように、第1分割シート2aの搬送方向Aに直交する方向に、拡張した状態を描画した図である。図5Aは、搬送される第2シート4を描画した図である。図5Bは、搬送される第2シート4に、第2シート4の搬送方向Bに沿ってスリット4bを入れた状態を描画している。図5Bでは、スリット4bを二点鎖線で描画している。図5Cは、スリット4bにより分割された複数の第2分割シート4aの搬送幅を、隣接する第2分割シート4a間の距離を広げるように、第2分割シート4aの搬送方向Bに直交する方向に、拡張した状態を描画した図である。図6は、吸収体6の搬送状態を描画した図である。図7は、第1分割シート2a、第2分割シート4a、及び吸収体6が一体化されたシート(一体化シート10と呼ぶ)の搬送状態を描画した図である。図8は、図7のVIII-VIII矢視の断面図である。図9は、図7の複数列の一体化シート10から切り出された複数列の吸収性物品20が、第1搬送経路R1を搬送される状態を示す図である。なお、図9では、図面が煩雑になるのを避けるため、吸収性物品20の搬送方向において、吸収性物品20を3個しか描画していない。しかしながら、通常は、各吸収性物品20の搬送方向における上流側及び下流側に吸収性物品20が存在する状態で、吸収性物品20は第1搬送経路R1を搬送される。
 吸収性物品20の形成では、まず、吸収体6が形成され、第1シート2及び第2シート4に対し後述するような加工が行われる。
 吸収体6は、主に、吸収体コア6cと、カバーシート6aと、キャリアシート6bと、から、以下のように形成される。
 吸収体6の吸収体コア6cは、その搬送方向と直交する方向に複数列並べられた状態で、図示しない搬送装置により、所定の搬送方向に搬送される。各列の吸収体コア6cは、原反ロール(図示省略)から繰り出される第3シート60aが、第3シート60aの搬送方向と直交する方向に分割されて作成される複数列のキャリアシート6b(分割された第3シート60a)のうち、対応する列のキャリアシート6b上に、吸収体コア6cの搬送方向において所定の間隔を空けて載置される。吸収体コア6cとキャリアシート6bとは、例えば、接着剤により、又は、ヒートシールや超音波シールにより、接合される。さらに、各列の複数の吸収体コア6cには、原反ロール(図示省略)から繰り出される第4シート60bが、第4シート60bの搬送方向と直交する方向に分割されて作成される複数列のカバーシート6a(分割された第4シート60b)のうち、対応する列のカバーシート6aが被せられる。吸収体コア6cとカバーシート6aとは、例えば、接着剤により、又は、ヒートシールや超音波シールにより、接合される。
 なお、ここでは、吸収体コア6cとキャリアシート6bとが接合され、吸収体コア6cとカバーシート6aとが接合されるが、接合の態様は、このような態様に限定されるものではない。例えば、キャリアシート6b及びカバーシート6aと吸収体コア6cとの接合に代えて、又は、キャリアシート6b及びカバーシート6aと吸収体コア6cとの接合に加えて、吸収体コア6cをキャリアシート6bとカバーシート6aとの間に挟み込んだ状態で、キャリアシート6bとカバーシート6aとが接合されてもよい。また、吸収体コア6cと、キャリアシート6bと、カバーシート6aとの接合による一体化は、後述する一体化シート10の形成時に合わせて行われてもよい。
 このようにして形成されたシート状の吸収体6は、搬送方向Cと直交する方向に複数列並べられた状態で、図示しない搬送装置により、搬送方向Cに搬送される(図6参照)。なお、図示しない搬送装置は、複数列の吸収体6を、各列を搬送される吸収体コア6cの位置を、搬送方向Cにおいて少しずらして搬送する。
 なお、ここでは、図示しない搬送装置により搬送される吸収体6の列数は、本実施形態では3列である。ただし、これに限定されるものではなく、図示しない搬送装置により搬送される吸収体6の列数は、2列であってもよいし、4列以上であってもよい。
 第1シート2に対しては、以下のような加工が行われる。第1シート2は、第1シート2の巻き回された原反ロール(図示省略)から繰り出され、搬送方向Aに搬送される(図4A参照)。そして、第1シート2には、図示を省略する切断装置により、第1シート2の搬送方向Aに沿ってスリット2bが入れられ、第1シート2の搬送方向Aと直交する方向に複数に(複数の第1分割シート2aに)分割される(図4B参照)。例えば、第1シート2は、第1シート2の搬送方向Aと直交する方向に同一の幅で複数に分割される。なお、図4Bの例では、第1シート2は、3つに分割されるが、これに限定されるものではなく、分割数は、吸収体6の列数と同数になるように決定されればよい。スリット2bにより分割された複数の第1分割シート2aの搬送幅は、隣接する第1分割シート2a間の距離を広げるように、第1分割シート2aの搬送方向Aに直交する方向に拡張される。なお、複数の第1分割シート2aの搬送幅の拡張量は、複数の第1分割シート2aの各列の搬送位置が、その第1分割シート2aに対応する吸収体6の搬送位置と重なるように決定される。
 第2シート4に対しては、以下のような加工が行われる。第2シート4は、第2シート4の巻き回された原反ロール(図示省略)から繰り出され、搬送方向Bに搬送される(図5A参照)。そして、第2シート4には、図示を省略する切断装置により、第2シート4の搬送方向Bに沿ってスリット4bが入れられ、第2シート4の搬送方向Bと直交する方向に複数に(複数の第2分割シート4aに)分割される(図5B参照)。例えば、第2シート4は、第2シート4の搬送方向Bと直交する方向に同一の幅で複数に分割される。なお、図5Bの例では、第2シート4は、3つに分割されるが、これに限定されるものではなく、分割数は、吸収体6の列数と同数になるように決定されればよい。スリット4bにより分割された複数の第2分割シート4aの搬送幅は、隣接する第2分割シート4a間の距離を広げるように、第2分割シート4aの搬送方向Bに直交する方向に拡張される。なお、複数の第2分割シート4aの搬送幅の拡張量は、複数の第2分割シート4aの各列の搬送位置が、その第2分割シート4aに対応する吸収体6の搬送位置と重なるように決定される。
 このように、吸収体6、第1分割シート2a、第2分割シート4aが準備された上で、以下のようにして、一体化シート10が形成される。
 搬送方向Cに搬送される複数列の吸収体6のそれぞれには、搬送方向Cと同方向に搬送される複数列の第1分割シート2aのうち、対応する列の第1分割シート2aが合流する(図3参照)。具体的には、搬送方向Cに搬送される複数列の吸収体6のそれぞれには、搬送方向Cと同方向に搬送される複数列の第1分割シート2aのうち、対応する列の第1分割シート2aが被せられる。さらに、第1分割シート2aが被せられ、搬送方向Cに搬送される複数列の吸収体6のそれぞれには、搬送方向Cと同方向に搬送される複数列の第2分割シート4aのうち、対応する列の第2分割シート4aが合流する(図3参照)。具体的には、第1分割シート2aが被せられ、搬送方向Cに搬送される複数列の吸収体6のそれぞれは、搬送方向Cと同方向に搬送される複数列の第2分割シート4aのうち、対応する列の第2分割シート4aの上に載置される。
 要するに、一体化シート10の形成には、吸収体の一例としての吸収体コア6cと、複数のシート材とを、所定の位置関係になるように配置する工程を含む。ここでは、複数のシート材には、カバーシート6a(分割された第4シート60b)と、キャリアシート6b(分割された第3シート60a)と、第1分割シート2aと、第2分割シート4aと、を含む。言い換えれば、本実施形態の一体化シート10の形成には、吸収体の一例としての吸収体コア6cと、原料シート(第1シート2、第2シート4、第3シート60a及び第4シート60b)を各原料シートの搬送方向と直交する方向に分割して形成された分割シート(第1分割シート2a、第2分割シート4a、キャリアシート6b、及びカバーシート6a)と、を配置する工程を含む。なお、一体化シート10では、図8に示すように、第2シート4(第2分割シート4a)、キャリアシート6b、吸収体コア6c、カバーシート6a、及び第1シート2(第1分割シート2a)が、この順に積層されている。
 そして、吸収体6と、第1分割シート2aと、第2分割シート4aとが、例えば、接着剤により、又は、ヒートシールや超音波シールにより接合され、一体化シート10となる(図3及び図7参照)。
 搬送方向Eに直交する方向に並べられた複数列の一体化シート10は、搬送方向Eに搬送される(図7参照)。各列の一体化シート10は、各吸収体コア6cが略中央に配置されるように、所定の形状(本実施形態では角丸長方形状)に、図示しない切断装置(例えば、ダイカッターロール装置)により切断され、搬送方向Eに直交する方向に複数列並ぶように吸収性物品20が切り出される。言い換えれば、図示しない切断装置は、搬送方向Eに直交する方向に複数列並べられた一体化シート10から、搬送方向Eに直交する方向に複数列並べられ、各々が1の吸収体コア6cを有する吸収性物品20を次々と形成していく。さらに言い換えれば、図示しない切断装置は、一体化シート10を構成する第1シート2を切断して吸収性物品20を構成するシート片2pを切り出し、一体化シート10を構成する第2シート4を切断して吸収性物品20を構成するシート片4pを切り出す。また、図示しない切断装置は、一体化シート10を構成するキャリアシート6bからシート片を切り出し、カバーシート6aからシート片を切り出す。
 以上のようにして、第1シート2、第2シート4、及び吸収体6から吸収性物品20が形成される。
 (2-2)吸収性物品の形成後の工程
 次に、吸収性物品20の製造方法のうち、吸収性物品20の形成後の工程について、図10~図20を参照して説明する。
 図10は、吸収性物品20を製造する製造装置100の構成のうち、一体化シートから形成された吸収性物品20を折り畳むまでの製造装置100の構成を概略的に示す図である。なお、一体化シートから形成された吸収性物品20を折り畳み終わるまでの製造装置100の構成には、図10に示すように、主に、搬送装置110、折り畳み装置120、回転装置130、移動装置150,第1前段搬送装置140、第2前段搬送装置160、位置調整装置170a,170b、第1後段搬送装置180a、第2後段搬送装置180b、及び、折り畳み装置190a,190b,190cを含む。
 図11は、一体化シート10から形成された吸収性物品20が、折り畳まれて、包装されるまでの工程を概略的に示すフローチャートである。図12は、折り畳み装置120が、一体化シート10から形成された吸収性物品20を、吸収性物品20の長手方向Daと直交する方向に折り畳んだ(吸収性物品20の長手方向Daと直交する方向において、吸収性物品20の幅を縮小した)状態を描画している。図13は、回転装置130が、吸収性物品20の長手方向Daに沿って搬送される吸収性物品20を、吸収性物品20の長手方向Daが、吸収性物品20の搬送方向である第2方向D2と直交する方向に一致するように、90°回転された状態を描画している。図14は、回転装置130による吸収性物品20の回転後に、図13における最下列を基準(第1列)として、上方向に吸収性物品20の列を数えた時の、偶数列の吸収性物品を、配列状態は維持したまま、第1搬送経路R1から第2搬送経路R2に移動させた後の状態を描画している。図15は、位置調整装置170aが、第1搬送経路R1を搬送される吸収性物品20の搬送方向である第2方向D2における距離を縮小し、位置調整装置170bが、第2搬送経路R2を搬送される吸収性物品20の搬送方向である第2方向D2aにおける距離を縮小した後の状態を描画している。図16は、第1搬送経路R1及び第2搬送経路R2を搬送され、折り畳み装置190a,190bに導入された吸収性物品20が、折り畳み装置190a,190bにより長手方向に折り畳まれる(吸収性物品の長手方向において、吸収性物品の幅が縮小される)状態を描画している。図17は、折り畳み完了後の吸収性物品20が、第1搬送経路R1及び第2搬送経路R2から第3搬送経路R3に集合させられて、第3搬送経路R3を搬送される状態を描画している。図18は、第3搬送経路R3を搬送される吸収性物品20が、包装シート30により挟まれ、包装シート30により挟まれた状態で搬送される状態を描画している。図19は、第3搬送経路R3を搬送される吸収性物品20が、他の吸収性物品20とは独立した区画に収容されるように、包装シート30の縁部がシールされた状態を描画している。図20は、各吸収性物品20が収容された包装体Pが、他の吸収性物品20が収容された包装体Pから切り離された状態を描画している。なお、図11~図20では、図面が煩雑になるのを避けるため、吸収性物品20の搬送方向において、限られた数の吸収性物品20しか描画していない。しかしながら、通常は、各吸収性物品20の搬送方向における上流側及び下流側に吸収性物品20が存在する状態で、吸収性物品20は搬送される。
 搬送方向に直交する方向に並べられた複数列の吸収性物品20は、搬送装置110により、第1搬送経路R1を搬送される。搬送装置110は、例えばコンベアである。搬送装置110は、吸収性物品20が搬送面から浮き上がらないよう、搬送面において吸収性物品20を負圧により吸着しながら搬送する。搬送装置110は、第1方向D1に沿って複数列並べられている吸収性物品20を、第1搬送経路R1において、第1方向D1と直交する第2方向D2に搬送する(図11のステップS1、図9参照)。搬送装置110は、吸収性物品20の長手方向Daが吸収性物品20の搬送方向である第2方向D2と一致する状態で搬送する。
 なお、この時点で、第1搬送経路R1を搬送される吸収性物品20の列の、第1方向D1における列間の距離Q1(図9参照)は、吸収性物品20の長手方向Daにおける長さLより小さい。なお、ここで、第1方向D1における列間の距離Q1とは、第1方向D1において各列の吸収性物品20の中央を通過する、第2方向D2に延びる仮想直線間の距離を意味する。
 搬送装置110により第1搬送経路R1を搬送される吸収性物品20の列は、吸収性物品20の各列に対応する折り畳み装置120に導入される。折り畳み装置120は、第2方向D2に搬送される吸収性物品20を、吸収性物品20の搬送方向である第2方向D2と直交する第1方向D1(吸収性物品20の長手方向Daに直交する方向)に折り畳む(ステップS2、図12参照)。なお、折り畳み装置120の構造は、後述する折り畳み装置190a,190b,190cと同様であるため、折り畳み装置190a,190b,190cの構造の説明の中で、合わせて説明する。
 折り畳み装置120により、吸収性物品20の長手方向Daに直交する方向に折り畳まれた吸収性物品20は、回転装置130により90°回転させられる。言い換えれば、回転装置130は、吸収性物品20の長手方向Daが吸収性物品20の搬送方向である第2方向D2と一致する状態で搬送される吸収性物品20を、吸収性物品20の長手方向Daが吸収性物品20の搬送方向と直交する状態になるように(第1方向D1と一致する状態になるように)回転させる(ステップS3、図13参照)。
 限定するものではないが、回転装置130は、以下のような構造を有する。
 回転装置130は、ドラム132と、複数のアーム136と、各アーム136の端部に設けられた吸着パッド134と、を有する。ドラム132は、円柱状であり、ドラム132は、円柱状のドラム132の中心軸周りに回転する。複数のアーム136は、円柱状のドラム132から径方向外側に延びる。アーム136は、円柱状であり、アーム136は、円柱状のアーム136の中心軸周りに回転する。複数のアーム136は、ドラム132の外面に、周方向において等間隔に配置される。各アーム136の端部(径方向外側の末端)には、吸収性物品20を吸着把持する吸着パッド134が設けられている。吸着パッド134は、負圧により吸収性物品20を吸着把持する。吸着パッド134が、吸収性物品20を吸着把持する吸着面は、吸収性物品20と概ね同様の形状及び大きさを有する。言い換えれば、吸着パッド134も、長手方向を有する。
 回転装置130は、搬送装置110の搬送方向における下流に、搬送装置110と隣接して配置される。また、回転装置130は、第1前段搬送装置140の搬送方向における上流に、第1前段搬送装置140と隣接して配置される。回転装置130のアーム136が、搬送装置110の近傍を通過する際に、各アーム136の端部に設けられた吸着パッド134は、搬送装置110の搬送してくる吸収性物品20を受け取る。そして、ドラム132が回転することで、アーム136は、第1前段搬送装置140の近傍を通過する。この際、アーム136の吸着パッド134が把持している吸収性物品20は、第1前段搬送装置140に受け渡される。
 なお、アーム136は、ドラム132の回転に合わせて、円柱状のアーム136の中心軸周りに回転する。具体的には、アーム136が搬送装置110の近傍を通過する際には、アーム136の端部に設けられた吸着パッド134の長手方向が、円柱状のドラム132の周方向と概ね一致する。これに対し、アーム136が、ドラム132の回転に合わせて円柱状のアーム136の中心軸周りに回転する結果、アーム136が第1前段搬送装置140の近傍を通過する際には、アーム136の端部に設けられた吸着パッド134の長手方向と直交する方向が、円柱状のドラム132の周方向と概ね一致する。この結果、搬送装置110により、吸収性物品20の長手方向Daが吸収性物品20の搬送方向である第2方向D2と一致する状態で搬送される吸収性物品20は、吸収性物品20の長手方向Daが、吸収性物品20の搬送方向と直交する状態になるように(第1方向D1と一致する状態になるように)回転させられて、第1前段搬送装置140に受け渡される。
 なお、回転装置130は、各吸収性物品20を、その中心点O周りに回転させる。ここで、吸収性物品20の中心点Oとは、搬送装置110が搬送する吸収性物品20における、吸収性物品20の第1方向D1における仮想中心線と、吸収性物品20の第2方向D2における仮想中心線とが交わる点である。なお、各吸収性物品20の中心点O周りに回転させた時に、その吸収性物品20が、隣接する列を搬送される回転後の吸収性物品20と重なり合うのを避けるため、図11に示すように、各列を搬送される吸収性物品20は、第2方向D2において、位置をずらして配置されている。
 第1前段搬送装置140は、回転装置130による回転後の吸収性物品20を受け取り、
第1搬送経路R1を搬送する。第1前段搬送装置140は、例えばコンベアである。第1前段搬送装置140は、吸収性物品20が搬送面から浮き上がらないよう、吸収性物品20を負圧により吸着しながら搬送する。第1前段搬送装置140は、第1方向D1に沿って複数列並べられている吸収性物品20を、第1搬送経路R1において、第1方向D1と直交する第2方向D2に搬送する(図11のステップS1)。第1前段搬送装置140は、吸収性物品20の長手方向Daが吸収性物品20の搬送方向と直交する状態で搬送する。
 第1前段搬送装置140により搬送される吸収性物品20は、後述するように、下流側で折り畳み装置(符号“190”が付された装置)に導入される。しかし、図13のように、吸収性物品20の列は、第1方向D1において、隣接する吸収性物品20の列と重なり合う状態にあるため、図13の状態で搬送される吸収性物品20を、対応する折り畳み装置へ導入しようとすると、吸収性物品20の折り畳み装置への導入が、隣接する列を搬送される吸収性物品20により阻害されるおそれがある。
 そこで、ここでは、第1前段搬送装置140により第1搬送経路R1を搬送される吸収性物品20の列の一部が、移動装置150を用いて、第1搬送経路R1とは別の第2搬送経路R2に移動させられる。具体的には、移動装置150は、第1方向D1における最上流の吸収性物品20の列(図13であれば、最下列)を基準として、第1方向D1に沿って数えた時の、奇数列又は偶数列の吸収性物品20の列を、第1方向D1における配列状態は維持したまま、分割グループの吸収性物品20の列として、第1搬送経路R1とは別の第2搬送経路R2に移動させる(図14参照、図11のステップS4)。例えば、本実施形態では、移動装置150は、第1方向D1における最上流の吸収性物品20の列を基準として、第1方向D1に沿って数えた時の、偶数列の吸収性物品20の列を、第1方向D1における配列状態は維持したまま、分割グループの吸収性物品20の列として、第1搬送経路R1とは別の第2搬送経路R2に移動させる。
 このように構成される結果、吸収性物品20の列を搬送する搬送経路の幅は広げずに、搬送経路を搬送される吸収性物品20の、隣接する列の間の幅を広げることができる。例えば、図13及び図14に描画した例では、移動装置150により分割グループの吸収性物品20の列を第2搬送経路R2に移動させる前の、第1搬送経路R1における吸収性物品20の列間の距離はQ1であるのに対し、移動装置150により分割グループの吸収性物品20の列を第2搬送経路R2に移動させた後の、第1搬送経路R1における吸収性物品20の列間の距離はQ1×2となる。特に、移動装置150により分割グループの吸収性物品20の列を移動させた後の、第1搬送経路R1における吸収性物品20の列間の距離Q1×2が、吸収性物品20の長手方向Daの長さLより長ければ、吸収性物品20の折り畳み装置への導入が、隣接する列を搬送される吸収性物品20により阻害される可能性を低減できる。
 なお、ここで、“第1方向D1における配列状態は維持したまま”とは、吸収性物品20の列を第1搬送経路R1から第2搬送経路R2に移動させる際に、吸収性物品20の並べ替えを行い、第1方向D1(言い換えれば、吸収性物品20の搬送方向と直交する方向)の列数を増減させたりすることが無いことを意味する。
 例えば、図13及び図14に示す例であれば、移動装置150は、第1方向D1における最上流の吸収性物品20の列を基準として、第1方向D1に沿って数えた時の、偶数列の1列の吸収性物品20の列を、列数を増やすことなく(吸収性物品20が搬送方向に沿って一列に並ぶように)、第1搬送経路R1から第2搬送経路R2に移動させる。
 また、例えば、図21に示すように、第1前段搬送装置140がもともと5列の吸収性物品20を搬送しており、移動装置150が、第1方向D1における最上流の吸収性物品20の列を基準として、第1方向D1に沿って数えた時の、偶数列の(2列目及び4列目の)吸収性物品20の列を第2搬送経路R2に移動させる場合には、移動装置150は、列数を増減させることなく(2列のまま)、第1搬送経路R1から第2搬送経路R2に移動させる。
 また、移動装置150が、第1方向D1における最上流の吸収性物品20の列を基準として、第1方向D1に沿って数えた時の、奇数列又は偶数列の吸収性物品20の列を、分割グループの吸収性物品20の列として、第1搬送経路R1から第2搬送経路R2に移動させる際には、移動装置150は、第1方向D1における吸収性物品20の列間の距離を変更しないことが好ましい。
 第1前段搬送装置140により第1搬送経路R1を搬送される吸収性物品20の列の一部の、第1搬送経路R1とは別の第2搬送経路R2への移動は、例えば、図10に示すような複数の円柱状の回転ドラム152,154と、コンベア156と、により実現される。吸収性物品20の搬送方向と直交する方向において、回転ドラム152,154の幅は、第1前段搬送装置140の幅と略同一である。回転ドラム152は、回転時に、その外表面が第1前段搬送装置140の搬送面と略接するように配置される。回転ドラム154は、回転時に、その外表面が回転ドラム152の外表面と略接するように配置される。また、回転ドラム154は、回転時に、その外表面がコンベア156の搬送面と略接するように配置される。
 製造装置100の運転中、回転ドラム152,154は、図10中に矢印で示す方向に回転する。また、コンベア156のローラは、図10中に矢印で示す方向に回転する。
 第1前段搬送装置140の搬送面と略接する回転ドラム152の外表面のうち、第1搬送経路R1から第2搬送経路R2へと搬送される吸収性物品20と接すことになる位置には、負圧により吸収性物品20を吸着するための吸引穴が、少なくとも1カ所に設けられている。このように構成される結果、第1前段搬送装置140の搬送面を搬送される吸収性物品20は、回転ドラム152の外表面と接する際に、回転ドラム152の外表面へと移動する。なお、スムーズに吸収性物品20の受け渡しが行われるよう、移動させる吸収性物品20に対する第1前段搬送装置140の搬送面による吸着は、移動装置150による移動時には中止されていることが好ましい。
 詳細な説明は省略するが、後は同じ要領で、回転ドラム152の外表面に吸着されていた吸収性物品20は、回転ドラム154の外表面と接する際に、回転ドラム154の外表面へと移動し、回転ドラム154の外表面に吸着されていた吸収性物品20は、コンベア156の搬送面と接する際に、コンベア156の搬送面へと移動する。そして、最終的に、移動装置150は、第1方向D1における最上流の吸収性物品20の列を基準として、第1方向D1に沿って数えた時の、奇数列又は偶数列の吸収性物品20の列(本実施形態では偶数列)を、分割グループの吸収性物品20の列として、第2前段搬送装置160に移動させる。
 第2前段搬送装置160は、移動装置150から吸収性物品20を受け取り、第2搬送経路R2を搬送する。第2前段搬送装置160は、吸収性物品20が搬送面から浮き上がらないよう、吸収性物品20を負圧により吸着しながら搬送する。第2前段搬送装置160は、第1方向D1aに沿って複数列並べられている吸収性物品20を、第2搬送経路R2において、第1方向D1aと直交する第2方向D2aに搬送する(図14参照)。第2前段搬送装置160は、吸収性物品20の長手方向Daが吸収性物品20の搬送方向と直交する状態で搬送する。
 なお、好ましくは、第1前段搬送装置140と第2前段搬送装置160とは、異なる高さ位置に配置される。言い換えれば、第1前段搬送装置140が吸収性物品20を搬送する第1搬送経路R1と、第2前段搬送装置160が吸収性物品20を搬送する第2搬送経路R2とは、少なくとも部分的に、異なる高さ位置に配置されることが好ましい。第1搬送経路R1と第2搬送経路R2とを、少なくとも部分的に、異なる高さ位置に配置することで、高さ方向に空間を有効利用することができ、製造装置100の設置される面積が低減されやすい。より好ましくは、第1搬送経路R1と第2搬送経路R2とは、平面視において、少なくとも部分的に重なる位置に配置されることが好ましい。
 次に、第1搬送経路R1及び第2搬送経路R2を搬送される吸収性物品20に対しては、吸収性物品20の各列において、吸収性物品20の搬送方向における吸収性物品20間の距離を、距離K1から距離K2に縮小する工程が行われる(ステップS5、図15参照)。このように、吸収性物品20の搬送方向における吸収性物品20間の距離を近づけておくことで、後段の処理(例えば、後述する、吸収性物品20が内部に収容された包装体Pを製造する工程)を、複数の吸収性物品20に対して同時に行うことが可能となり、製造工程の効率化や、製造装置100の簡略化を図ることができる。
 吸収性物品20の搬送方向における吸収性物品20間の距離の調整は、位置調整装置170a,170bにより行われる。位置調整装置170aは、第1搬送経路R1に対応する装置であり、位置調整装置170bは、第2搬送経路R2に対応する装置である。位置調整装置170a及び位置調整装置170bは、説明の便宜上、符号の末尾に異なるアルファベット“a”,“b”を付しているが、構造や機能は同一の装置である。そのため、ここでは、位置調整装置170aについて説明し、位置調整装置170bについての説明は省略する。
 位置調整装置170aは、例えば、以下のような構造を有する。
 位置調整装置170aは、ドラム172aと、複数のアーム176aと、各アーム176aの端部に設けられた吸着パッド174aと、を有する。ドラム172は、円柱状であり、ドラム172は、円柱状のドラム172の中心軸周りに回転する。複数のアーム176は、円柱状のドラム172から径方向外側に延びる。アーム176は、ドラム172の周方向に沿って複数配置される。アーム176は、ドラム172の周方向に沿って、ドラム172に対して相対移動可能であり、隣接するアーム176間の距離は、図10に描画されているように調整可能である。各アーム176の端部(径方向外側の末端)には、吸収性物品20を吸着把持する吸着パッド174が設けられている。吸着パッド174は、負圧により吸収性物品20を吸着把持する。吸着パッド174が、吸収性物品20を吸着把持する吸着面は、吸収性物品20と概ね同様の形状及び大きさを有する。
 位置調整装置170aは、第1前段搬送装置140の搬送方向における下流に、第1前段搬送装置140と隣接して配置される。また、位置調整装置170aは、第1後段搬送装置180aの搬送方向における上流に、第1後段搬送装置180aと隣接して配置される。回転装置170のアーム176が、第1前段搬送装置140の近傍を通過する際に、各アーム176の端部に設けられた吸着パッド174は、第1前段搬送装置140の搬送してくる吸収性物品20を受け取る。そして、ドラム172が回転することで、アーム176は、第1後段搬送装置180aの近傍を通過する。この際、アーム176の吸着パッド174が把持している吸収性物品20は、第1後段搬送装置180aに受け渡される。
 なお、アーム176は、ドラム172の周方向において、隣接するアーム176間の距離が所定の距離まで接近するように、ドラム172の回転に合わせて、ドラム172の周方向に移動する。この結果、第1後段搬送装置180aにより搬送される吸収性物品20の距離K2は、第1前段搬送装置140により搬送される吸収性物品20の距離K1よりも小さくなる。
 第1後段搬送装置180a及び第2後段搬送装置180bは、吸収性物品20が搬送面から浮き上がらないよう、吸収性物品20を負圧で吸引しながら搬送するコンベアである。第1後段搬送装置180aは、位置調整装置170aから吸収性物品20を受け取り、第1搬送経路R1において吸収性物品20の列を搬送する。一方、第2後段搬送装置180bは、位置調整装置170bから吸収性物品20を受け取り、第2搬送経路R2において、吸収性物品20の列を搬送する。第1後段搬送装置180a及び第2後段搬送装置180bは、吸収性物品20の列を、吸収性物品20の長手方向Daと直交する方向に搬送し、複数ある吸収性物品20の折り畳み装置190a,190b,190cのうち、それぞれの吸収性物品20の列に対応する折り畳み装置190a,190b,190cに導入する(図16参照、図11のステップS6)。具体的には、第1後段搬送装置180aに搬送される吸収性物品20の列のうち、図15において上方に描画されている列の吸収性物品20は、折り畳み装置190aに導入される。第1後段搬送装置180aに搬送される吸収性物品20の列のうち、図15において下方に描画されている列の吸収性物品20は、折り畳み装置190bに導入される。第2後段搬送装置180bに搬送される吸収性物品20の列は、折り畳み装置190cに導入される。
 折り畳み装置190aは、以下のような構造の装置である。なお、折り畳み装置190b,190cの構造や機能は、折り畳み装置190aの構造や機能と同一であるため、説明の重複を避けるため、ここでは説明を省略する。なお、前出の折り畳み装置120も、折り畳み装置190aと同様の構造や機能を有する装置である。
 折り畳み装置190aは、折り畳み装置190aに導入される吸収性物品20の搬送方向に沿って装置を見た時に、左側に配置される側壁192aと、右側に配置される側壁192bと、を有する。側壁192aは、吸収性物品20の搬送幅を狭めるためのテーパ部194aを有している。
 テーパ部194aは、折り畳み装置190aに導入される吸収性物品20の左端部を案内するように曲面状に形成されている。テーパ部194aは、折り畳み装置190aに導入される吸収性物品20の左端部を持ち上げて、吸収性物品20の左端部が、吸収性物品20の搬送方向と直交する方向における吸収性物品20の中央近傍に配置されるように、吸収性物品20を折り畳む。
 また、テーパ部194bは、折り畳み装置190aに導入される吸収性物品20の右端部を案内するように曲面状に形成されている。テーパ部194bは、折り畳み装置190aに導入される吸収性物品20の右端部を持ち上げて、吸収性物品20の右端部が、吸収性物品20の搬送方向と直交する方向における吸収性物品20の中央近傍に配置されるように、吸収性物品20を折り畳む。
 このように、側壁192aのテーパ部194aと、側壁192bのテーパ部194bと、を利用して、吸収性物品20を折り畳むことで、吸収性物品20の長手方向Daにおける幅が小さくなり、折り畳み装置190aでの折り畳みが完了した時点では、吸収性物品20は、概ね正方形状の折り畳まれたシート状物品となる。
 次に、製造装置100は、折り畳み装置190a,190bにより折り畳まれ、第1搬送経路R1を搬送される吸収性物品20と、折り畳み装置190cにより折り畳まれ、第2搬送経路R2を搬送される吸収性物品20とを、合流させる(図11のステップS7)。そして、製造装置100は、第3搬送経路R3において、合流した吸収性物品20の列を搬送する。
 なお、第3搬送経路R3は、第1搬送経路R1又は第2搬送経路R2の一方であってもよいし、第1搬送経路R1及び第2搬送経路R2とは独立した他の経路であってもよい。例えば一実施例では、第2搬送経路R2を搬送される吸収性物品20の列は、移動装置150と同様の装置(図示せず)を用いて、第1搬送経路R1を搬送される2列の吸収性物品20の列の間に移動させられる。言い換えれば、第2搬送経路R2を搬送される吸収性物品20の列は、移動装置150と同様の装置(図示せず)を用いて、吸収性物品20の搬送方向と直交する方向において、もともと第1搬送経路R1を搬送されていた時の位置に移動させられる。このようにして第3搬送経路R3(第1搬送経路R1)において合流させられた吸収性物品20の列は、第3搬送経路R3を第3方向D3に搬送される(図17参照)。
 次に、第3搬送経路R3を搬送される吸収性物品20を挟みこむように、第3搬送経路R3を搬送される吸収性物品20の各列に対して包装シート30が供給される(図18参照)さらに、各吸収性物品20が互いに独立した空間に配置されるよう、包装シート30がシールされる。包装シート30のシール方法は、接着剤を利用する方法であってもよいし、ヒートシールや超音波シールによる方法であってもよい(図11のステップS8、図19参照)。図19では、シール箇所にハッチングを付している。
 さらに、シールされた包装シート30は、各々に吸収性物品20が収容された包装体Pが製造されるように適切な位置で切断される(図11のステップS9)。
 以上の工程により、吸収性物品20が製造される。なお、以上で説明した吸収性物品20の製造方法は一例に過ぎず、矛盾の無い範囲で適宜変更可能である。
 例えば、吸収性物品20の製造工程には、上記で説明した以外の工程、例えば、吸収性物品20の外面へのテープの貼り付け等の工程が含まれていてもよい。
 また、例えば、吸収性物品20の製造工程には、上記で説明した工程の一部が含まれなくてもよい。例えば、仮に、吸収性物品20の長手方向Daと直交する方向の幅の縮小が不要であるような場合には、ステップS2の折り畳み工程は省略されてもよい。
 また、例えば、上述の吸収性物品20の製造工程は、第1搬送経路R1及び第2搬送経路R2を搬送される吸収性物品20の列を合流させる工程を含むが、これに限定されるものではない。例えば、第1搬送経路R1及び第2搬送経路R2を搬送される吸収性物品20の列を別々の装置で包装するような場合には、ステップS7の合流工程は省略されてもよい。
 また、例えば、上述の製造装置100では、移動装置150が移動させられた吸収性物品20は、第2前段搬送装置160に引き渡され、その後に、位置調整装置170bに受け渡される。ただし、これに限定されるものではなく、移動装置150が移動させられた吸収性物品20は、位置調整装置170bに直接引き渡され、その後、第2後段搬送装置180bに引き渡されてもよい。
 (3)特徴
 以下に、本願発明の吸収性物品20の製造方法の特徴について説明する。
 (3-1)
 本実施形態の吸収性物品20の製造方法は、搬送工程(図10のステップS1)と、移動工程(図10のステップS4)と、導入工程(図10のステップS6)と、を含む。搬送工程では、第1方向D1に沿って複数列並べられている吸収性物品20が、第1搬送経路R1において、第1方向D1と直交する第2方向D2に搬送される。移動工程では、第1方向D1における最上流の吸収性物品20の列を基準として、第1方向D1に沿って数えた時の、奇数列又は偶数列の吸収性物品20の列が、第1方向D1における配列状態は維持したまま、分割グループの吸収性物品20の列として、第1搬送経路R1とは別の第2搬送経路R2に移動させられる。導入工程では、分割グループの吸収性物品20の列を第2搬送経路R2に移動させた後に行われる。導入工程では、第1搬送経路R1及び第2搬送経路R2において、吸収性物品20の列が、吸収性物品20の長手方向と直交する方向に搬送され、複数の吸収性物品20の折り畳み装置190a,190b,190cのうち、それぞれの吸収性物品20の列に対応する折り畳み装置190a,190b,190cに導入される。折り畳み装置190a,190b,190cは、特許請求の範囲における加工装置の一例である。
 なお、上記の実施形態では、図9において、第1方向D1を上向きの矢印で表しているが、これは第1方向D1を限定するものではない。例えば、図9において、第1方向D1は、下向きの矢印で表される方向であってもよい。
 この吸収性物品20の製造方法では、搬送方向である第2方向D2と直交する第1方向D1に複数列並べられている吸収性物品が、奇数列と偶数列とに分けられた後、吸収性物品20の各列に対応する吸収性物品20の加工装置に導入される。そのため、吸収性物品20の列間の距離を拡幅しなくても、吸収性物品20の加工装置への導入時に、吸収性物品20の各列の周りにスペースが確保されやすい。その結果、吸収性物品20の搬送幅を拡幅することなく、吸収性物品20の各列の加工装置への導入を、隣接する列の吸収性物品20が阻害する事態の発生を抑制できる。
 (3-2)
 本実施形態の吸収性物品20の製造方法では、分割グループの吸収性物品20の列を第2搬送経路R2に移動させる前の、第1搬送経路R1を搬送される吸収性物品20の列の間の第1方向D1における距離Q1は、吸収性物品20の長手方向Daの長さLより小さい。
 このように構成されることで、第1搬送経路R1の幅(搬送方向と直交する方向の幅)を抑制し、吸収性物品20の製造装置100の設置面積を抑制できる。
 (3-3)
 本実施形態の吸収性物品20の製造方法は、吸収性物品20の長手方向Daが吸収性物品20の搬送方向と一致する状態で搬送される吸収性物品20を、吸収性物品20の長手方向Daが吸収性物品20の搬送方向と直交する状態になるように回転させる工程(図11のステップS3)を有する。
 このように構成することで、吸収性物品20の長手方向Daが吸収性物品20の搬送方向と直交する状態で吸収性物品20を常に搬送する場合に比べて、第1搬送経路R1の幅(搬送方向と直交する方向の幅)を抑制し、製造装置100の設置面積を抑制できる。
 (3-4)
 本実施形態の吸収性物品20の製造方法では、吸収性物品20を回転させる工程は、分割グループの吸収性物品20の列を第2搬送経路R2に移動させる前に、吸収性物品20の長手方向Daと第2方向D2とが一致する状態で第1搬送経路R1を搬送される吸収性物品20を、吸収性物品20の長手方向Daが第1方向D1と一致するように回転させる工程である。
 分割グループの吸収性物品20の列を第2搬送経路R2に移動させる前に、吸収性物品20を回転させる工程を行うことで、第1搬送経路R1を搬送される吸収性物品20と、第2搬送経路R2を搬送される吸収性物品20と、のために、個別の回転装置130を設ける必要が無い。そのため、この製造方法を用いることで、製造装置100の設置面積の増大や、製造装置100のコストの増大を抑制できる。
 (3-5)
 本実施形態の吸収性物品20の製造方法は、吸収性物品20を回転させる工程の後に、吸収性物品20の各列において、吸収性物品20の搬送方向における、吸収性物品20の間の距離を縮小する工程(図11のステップS5)を有する。
 ここでは、吸収性物品20を近くに配置しておくことで、後段の処理(例えば、図11のステップS8及びステップS9のように、吸収性物品20が内部に収容された包装体Pを製造する工程)を、複数の吸収性物品20に対して同時に行うことが可能となる。その結果、製造工程の効率化や、製造装置100の簡略化を図ることができる。
 (3-6)
 本実施形態の吸収性物品20の製造方法では、第1搬送経路R1と第2搬送経路R2とは、少なくとも部分的に、異なる高さ位置に配置される。
 このように構成されることで、高さ方向にも空間を有効利用することができ、製造装置100の設置される面積が低減されやすい。
 (3-7)
 上記実施形態の吸収性物品20の製造方法は、吸収体6と、吸収体6と隣接して配置されるシート片(ここでは、シート片2p、シート片4p、カバーシート6aのシート片、及びキャリアシート6bのシート片含む)と、を有する吸収性物品20の製造方法である。吸収性物品20の製造方法は、形成工程と、配置工程と、接合工程と、切り出し工程と、を有する。形成工程では、搬送される複数の原料シートのうち、少なくとも1の原料シートが、その原料シートの搬送方向と直交する方向に複数に分割され、複数の分割シートが形成される。本実施形態では、複数の原料シート(第1シート2、第2シート4、第3シート60a及び第4シート60b)の全てが、各原料シートの搬送方向と直交する方向に複数に分割され、複数の分割シートが形成される。配置工程では、複数のシート材と、吸収体の一例としての吸収体コア6cと、が配置される。ここでの複数のシート材には、第1シート2から形成された第1分割シート2aと、第2シート4から形成された第2分割シート4aと、第3シート60aから形成されたキャリアシート6bと、第4シート60bから形成されたカバーシート6aと、を含む。配置工程では、少なくとも2つのシート材の間に吸収体コア6cが配置される。本実施形態では、第2分割シート4a、キャリアシート6b、吸収体コア6c、カバーシート6a、及び第1分割シート2aが、この順に積層される。接合工程では、吸収体コア6cと、吸収体コア6cと対向するシート材とが接続される。なお、ここでの吸収体コア6cと対向するシート材との接合には、吸収体コア6cとシート材とが接着剤やヒートシールにより直接接合される形態の他、吸収体コア6cを間に挟むシート材が接着剤やヒートシールにより接合されることで、吸収体コア6cとシート材とが密着した状態になる場合を含む。また、ここでの吸収体コア6cと対向するシート材との接合には、吸収体コア6cと他のシート材を介して対向シート材とが、他のシート材を介して密着した状態になる場合を含む。切り出し工程では、吸収体コア6cの接合されたシート材が切断され、シート片が切り出される。
 この吸収性物品20の製造方法では、原料シートである第1シート2、第2シート4、第3シート60a及び第4シート60bが、各原料シートの搬送方向と直交する方向に複数に分割され、複数の分割シートが形成された後に、分割シートを含むシート材と吸収体コア6cとを所定の位置関係に配置する工程が行われる。そのため、吸収体コア6cと原料シートとを隣接して配置した後に、原料シートの搬送方向と直交する方向に複数に原料シートを分割する場合に比べ、原料シートの切断時に、原料シートに局所的に不適切な力が作用し、吸収性物品を構成するシート材に皺やヨレが発生する事態の発生を抑制できる。
 (4)変形例
 以下に、上記実施形態の変形例を説明する。なお、以下の変形例は、互いに矛盾しない範囲で適宜組み合わされてもよい。
 (4-1)変形例A
 上記実施形態では、分割グループの吸収性物品20の列を第2搬送経路R2に移動させる工程(図11のステップS4の工程)前に、吸収性物品20を90°回転させる工程(図11のステップS3の工程)が実行される。
 ただし、上記実施形態で説明した工程の順番は一例に過ぎず、分割グループの吸収性物品20の列を第2搬送経路R2に移動させる工程と、吸収性物品20を90°回転させる工程と、の順番は逆であってもよい。なお、この場合には、第1搬送経路R1において搬送される各列の吸収性物品20の位置は、第2方向D2において揃えられていてもよい(第2方向D2においてずらして配置しなくてもよい)。
 変形例Aにおける吸収性物品20の製造方法及びこの製造方法に用いられる製造装置300の具体例について、図25~図29を参照して説明する。なお、変形例Aにおける吸収性物品20の製造方法及び製造装置300には、上記実施形態における吸収性物品20の製造方法及び製造装置100と同様の点も多い。ここでは、説明の重複を避けるため、主に相違点について説明し、共通点については基本的に説明を省略する。
 図25は、変形例Aの吸収性物品20の製造方法における、一体化シート10から形成された吸収性物品20が、折り畳まれて、包装されるまでの工程を概略的に示すフローチャートである。図26は、変形例Aにおいて、複数列の一体化シート10から形成された複数列の吸収性物品20が、第1搬送経路R1を搬送される状態を示す図である。図27は、図26における最下列を基準(第1列)として、上方向に吸収性物品20の列を数えた時の偶数列の吸収性物品20を、第1搬送経路R1から第2搬送経路R2に移動させた状態を描画している。なお、図27は、第1搬送経路R1及び第2搬送経路R2を搬送させる吸収性物品20が、折り畳み装置332a,332bにより長手方向Daと直交する方向に折り畳まれた後の状態を描画している。図28は、吸収性物品20の長手方向Daに沿って第1搬送経路R1及び第2搬送経路R2を搬送される吸収性物品20を、回転・位置調整装置340が、長手方向Daが吸収性物品20の搬送方向である第2方向D2と直交する方向に一致するように90°回転させるとともに、第2方向D2における吸収性物品20の間の距離を縮小させた状態を描画している。
 図29は、変形例Aの製造方法を用いて吸収性物品20を製造する製造装置300の構成のうち、一体化シート10から形成された吸収性物品20を折り畳み終わるまでの製造装置300の構成を概略的に示す図である。製造装置300の構成には、図29に示すように、主に、第1搬送装置310、分岐装置320、第2搬送装置330a,330b、折り畳み装置332a,332b、回転・位置調整装置340a,340b、第3搬送装置350a,350b、折り畳み装置352a,352bを含む。
 変形例Aの吸収性物品20の製造方法について説明する。
 搬送方向に直交する方向に並べられた複数列の吸収性物品20は、第1搬送装置310により、第1搬送経路R1を搬送される。第1搬送装置310は、例えばコンベアである。第1搬送装置310は、具体的には、第1搬送経路R1において、第1方向D1に沿って複数列並べられている吸収性物品20を、第1方向D1と直交する第2方向D2に搬送する(図25のステップS1a)。第1搬送装置310は、図26に示すように、吸収性物品20の長手方向Daが吸収性物品20の搬送方向である第2方向D2と一致する状態で、吸収性物品20を搬送する。
 なお、この時点では、上記実施形態と同様に、第1搬送経路R1を搬送される吸収性物品20の列の、第1方向D1における列間の距離Q1(図26参照)は、吸収性物品20の長手方向Daにおける長さLより小さいことが好ましい。
 次に、変形例Aでは、製造装置300は、上記実施形態とは異なり、長手方向Daに直交する方向に吸収性物品20を折り畳んだり、吸収性物品20を回転させたりせずに(長手方向Daと第2方向D2とが一致した状態で)、吸収性物品20の搬送経路を2つに分岐させる。言い換えれば、変形例Aでは、製造装置300は、長手方向Daと第2方向D2とが一致した状態で、第1搬送経路R1を搬送される複数列の吸収性物品20のうち、一部の列の吸収性物品20を、第2搬送経路R2に移動させる。(図25のステップS4a)
 具体的には、製造装置300の分岐装置320は、第1方向D1における最上流の吸収性物品20の列(図26であれば、最下列)を基準として、第1方向D1に沿って数えた時の、奇数列の吸収性物品20及び偶数列の吸収性物品20を、第1方向D1における配列状態は維持したまま、それぞれ異なる搬送経路へと移動させる。ここでは、分岐装置320が奇数列の吸収性物品20を移動させる経路を、第1搬送装置310による搬送経路と共に第1搬送経路R1と定義する。また、分岐装置320が偶数列の吸収性物品20(分割グループの吸収性物品20と呼ぶ場合がある)を移動させる経路を、第1搬送経路R1とは別の第2搬送経路R2と定義する。なお、この定義は便宜上の物であり、分岐装置320が偶数列の吸収性物品20を移動させる経路を、第1搬送装置310による搬送経路と共に第1搬送経路R1と定義し、分岐装置320が奇数列の吸収性物品20を移動させる経路を、第1搬送経路R1とは別の第2搬送経路R2と定義してもよい。
 分岐装置320は、例えば、内部へと空気を吸い込む吸引穴(図示せず)が外周面に形成された複数のローラ322a,322bを有する。ここでは、ローラ322aは、第1搬送経路R1へと吸収性物品20を移動させるために用いられ、ローラ322bは、第2搬送経路R2へと吸収性物品20を移動させるために用いられる。本変形例Aであれば、ローラ322aの外表面には、第1方向D1において、第1搬送装置310を搬送される奇数列の吸収性物品20と対応する位置に、吸引穴(図示せず)が形成されている。また、ローラ322bの外表面には、第1方向D1において、第1搬送装置310を搬送される偶数列の吸収性物品20と対応する位置に、吸引穴(図示せず)が形成されている。例えば、図29のように配置されたローラ322a,322bが、吸引穴から空気を吸引しながら、図29中の矢印のように回転することで、奇数列の吸収性物品20は、第1搬送経路R1の一部を構成する第2搬送装置330aに、偶数列の吸収性物品20は、第1搬送経路R1の一部を構成する第2搬送装置330bに、それぞれ移動させられる。
 このように、奇数列の吸収性物品20を第2搬送装置330aに、偶数列の吸収性物品20を第2搬送装置330bに移動させる結果、吸収性物品20の列を搬送する搬送経路の幅は広げずに、搬送経路を搬送される吸収性物品20の、隣接する列の間の幅を広げることができる。例えば、図26及び図27に描画した例では、分岐装置320により分割グループの吸収性物品20の列を第2搬送経路R2に移動させる前の、第1搬送経路R1における吸収性物品20の列間の距離はQ1であるのに対し、分岐装置320により分割グループの吸収性物品20の列を第2搬送経路R2に移動させた後の、第1搬送経路R1における吸収性物品20の列間の距離はQ1×2となる。特に、分岐装置320により分割グループの吸収性物品20の列を第2搬送経路R2に移動させた後の、第1搬送経路R1における吸収性物品20の列間の距離Q1×2が、吸収性物品20の長手方向Daの長さLより長ければ、吸収性物品20の折り畳み装置への導入が、隣接する列を搬送される吸収性物品20により阻害される可能性を低減できる。
 以下で、図25におけるステップS5a,S5b、S6の処理について、第1搬送経路R1を搬送される吸収性物品20に対して行われる処理を例に説明する。ここでは、説明の重複を避けるため、第2搬送経路R2を搬送される吸収性物品20に対して行われる処理の説明は省略する。なお、第2搬送経路R2を搬送される吸収性物品20に対して行われる処理については、以下の説明において、機器に付される符号“a”を、符号“b”と読み替えればよい。また、図25におけるステップS7~S9の処理は、上記実施形態における図11のステップS7~S9の処理と同様であるため、説明は省略する。
 分岐装置320により第2搬送装置330aへと移動させられた吸収性物品20は、第2搬送装置330aにより、第1搬送経路R1を搬送される。第2搬送装置330aは、例えばコンベアである。第2搬送装置330aは、吸収性物品20が搬送面から浮き上がらないよう、搬送面において吸収性物品20を負圧により吸着しながら搬送する。第2搬送装置330aは、吸収性物品20の長手方向Daが吸収性物品20の搬送方向である第2方向D2と一致する状態で、吸収性物品20を搬送する。
 そして、第2搬送装置330aにより第1搬送経路R1を搬送される吸収性物品20の列は、吸収性物品20の各列に対応する折り畳み装置332aに導入される。折り畳み装置332aは、第2方向D2に搬送される吸収性物品20を、吸収性物品20の搬送方向である第2方向D2と直交する第1方向D1(吸収性物品20の長手方向Daに直交する方向)に折り畳む(図25のステップS5a)。なお、折り畳み装置332aの構造は、前述の折り畳み装置120の構造と同様であるため、ここでは説明を省略する。
 折り畳み装置332aにより、吸収性物品20の長手方向Daに直交する方向に折り畳まれた吸収性物品20は、回転・位置調整装置340aへと搬送される。回転・位置調整装置340aは、上記実施形態の回転装置130と、位置調整装置170a,170bと、を組み合わせて一体とした装置である。
 回転・位置調整装置340aは、吸収性物品20を90°回転させる。具体的には、回転・位置調整装置340aは、吸収性物品20の長手方向Daが吸収性物品20の搬送方向である第2方向D2と一致する状態で搬送される吸収性物品20を、吸収性物品20の長手方向Daが吸収性物品20の搬送方向(第2方向D2)と直交する状態になるように(第1方向D1と一致する状態になるように)回転させる(図26のステップS5b、図28参照)。
 また、回転・位置調整装置340aは、吸収性物品20の回転と同時に、吸収性物品20の搬送方向(第2方向D2)における吸収性物品20間の距離の調整を行う(図26のステップS5b、図28参照)。なお、ここで、回転・位置調整装置340aが、吸収性物品20の回転と吸収性物品20の搬送方向(第2方向D2)における吸収性物品20間の距離の調整とを同時に行うとは、文字通り同時に両方の処理が行われる場合に限定されない。回転・位置調整装置340aが吸収性物品20の回転と吸収性物品20の搬送方向(第2方向D2)における吸収性物品20間の距離の調整とを同時に行うとは、回転・位置調整装置340aにより、吸収性物品20の回転と吸収性物品20間の距離の調整とが、(タイミングは異なったとしても)両方行われることを意味する。好ましくは、回転・位置調整装置340aは、吸収性物品20の回転と吸収性物品20の搬送方向(第2方向D2)における吸収性物品20間の距離の調整とを、両方の処理のタイミングが少なくとも部分的に重なるように実行する。
 吸収性物品20間の距離の調整について、具体的に説明する。
 回転・位置調整装置340aが、単に吸収性物品20を回転させた場合、吸収性物品20は、図14に示すように、搬送方向(第2方向D2)において互いに距離K1だけ離れた状態となる。これに対し、回転・位置調整装置340aが行う、吸収性物品20の搬送方向(第2方向D2)における吸収性物品20間の距離の調整は、吸収性物品20間の距離K1を、距離K2(<K1)に縮小する処理である(図28参照)。このように、吸収性物品20の搬送方向における吸収性物品20間の距離を近づけておくことで、後段の処理(例えば、後述する、吸収性物品20が内部に収容された包装体Pを製造する工程)を、複数の吸収性物品20に対して同時に行うことが可能となり、製造工程の効率化や、製造装置100の簡略化を図ることができる。
 回転・位置調整装置340aは、回転装置130及び位置調整装置170a、170bと類似の構成を有するため、ここでは、構造と動作を簡単に説明する。
 回転・位置調整装置340aは、ドラム342aと、複数のアーム346aと、各アーム346aの端部に設けられた吸着パッド344aと、を有する。ドラム342aは、円柱状であり、ドラム342aは、円柱状のドラム342aの中心軸周りに回転する。複数のアーム346aは、円柱状のドラム342aから径方向外側に延びる。アーム346aは、ドラム342aの周方向に沿って複数配置される。各アーム346aの端部(径方向外側の末端)には、吸収性物品20を吸着把持する吸着パッド344aが設けられている。吸着パッド344aは、負圧により吸収性物品20を吸着把持する。吸着パッド344aが吸収性物品20を吸着把持する吸着面は、吸収性物品20と概ね同様の形状及び大きさを有する。言い換えれば、吸着パッド344aも、長手方向を有する。
 アーム346aは、円柱状であり、アーム346aは、回転装置130のアーム136と同様に、円柱状のアーム346aの中心軸周りに回転する。アーム346aは、ドラム342aの回転に合わせて、円柱状のアーム346aの中心軸周りに回転する。具体的には、アーム346aが第2搬送装置330aの近傍を通過する際(第2搬送装置330aから吸収性物品20を受け取る際)には、アーム346aの端部に設けられた吸着パッド344aの長手方向が、円柱状のドラム342aの周方向と概ね一致する。これに対し、アーム346aが、ドラム342aの回転に合わせて円柱状のアーム346aの中心軸周りに回転する結果、アーム346aが第3搬送装置350aの近傍を通過する際(第3搬送装置350aに吸収性物品20を渡す際)には、アーム136の端部に設けられた吸着パッド134の長手方向と直交する方向が、円柱状のドラム132の周方向と概ね一致する。この結果、第3搬送装置350aにより、吸収性物品20の長手方向Daが吸収性物品20の搬送方向である第2方向D2と一致する状態で搬送される吸収性物品20は、吸収性物品20の長手方向Daが、吸収性物品20の搬送方向と直交する状態になるように(第1方向D1と一致する状態になるように)回転させられて、第3搬送装置350aに受け渡される。
 また、アーム346aは、ドラム342aの周方向に沿って、ドラム342aに対して相対移動可能であり、隣接するアーム346a間の距離が調整可能である。これにより、回転・位置調整装置340aは、第3搬送装置350aにおける搬送方向(第2方向D2)における吸収性物品20間の距離を(単に吸収性物品20を回転させただけの)“K1”ではなく、“K2(<K1)”に縮小する。
 このような回転・位置調整装置340a,340bを用いた吸収性物品20の製造方法では、吸収性物品20の回転と、搬送方向(第2方向D2)における吸収性物品20間の距離調整が行われるので、設備費用の抑制や、吸収性物品の製造の効率化を図ることができる。
 回転・位置調整装置340aから吸収性物品20を受け取る第3搬送装置350aは、吸収性物品20が搬送面から浮き上がらないよう、吸収性物品20を負圧で吸引しながら搬送するコンベアである。第3搬送装置350aは、第1搬送経路R1において吸収性物品20の列を搬送する。第3搬送装置350aは、吸収性物品20の列を、吸収性物品20の長手方向Daと直交する方向に搬送し、複数ある吸収性物品20の折り畳み装置352aのうち、それぞれの吸収性物品20の列に対応する折り畳み装置352aに導入する(図29参照、図25のステップS6)。折り畳み装置352aの構造や機能は、上述の折り畳み装置190aの構造や機能と同一であるため、説明の重複を避けるため、ここでは説明を省略する。
 (4-2)変形例B
 上記実施形態では、1の搬送経路を搬送される複数列の吸収性物品20を2つのグループに分割し、一方のグループの吸収性物品20を他の搬送経路に移動する吸収性物品の製造方法の例を説明している。
 ただし、これに限定されるものではなく、吸収性物品の製造方法では、1の搬送経路を搬送されるM列(Mは、2以上の整数)の吸収性物品20を、N個(Nは、2以上の整数でM以下の数、好ましくは、Nは、2以上の整数でMより小さな数)のグループに分割し、(N-1)個のグループの吸収性物品20を他の搬送経路に移動してもよい。例えば、一例に係る吸収性物品の製造方法では、第1搬送経路R1を搬送されるM列の吸収性物品20を、第1方向D1における最上流の吸収性物品の列を基準として第1方向D1に沿って数えた時の列番号をNで除した時の余りが、0のグループ(Nで割り切れるグループ),1のグループ,・・・(N-1)のグループに分割してもよい。そして、この製造方法では、N個のグループのうち、1のグループを除く(N-1)個のグループの吸収性物品20を、グループ別に、第1搬送経路R1以外の搬送経路(第2搬送経路~第N搬送経路)に移動する。第1搬送経路R1を含むN個の搬送経路を搬送される吸収性物品の列は、吸収性物品の長手方向と直交する方向に搬送され、複数の吸収性物品の加工装置のうち、それぞれの吸収性物品の列に対応する加工装置に導入される。
 具体例を挙げて説明する。例えば、図23のように、1の搬送経路(第1搬送経路R1)を搬送される8列の吸収性物品20を、3個のグループに分割することを想定する。この時、8列の吸収性物品20は、第1方向D1における最上流の吸収性物品の列を基準として第1方向D1に沿って数えた時の列番号を3で除した時の余りが、0の第1グループ(3列目、6列目)と、1の第2グループ(1列目、4列目、7列目)と、2の第3グループ(2列目、5列目、8列目)と、に分割される。そして、例えば、図24のように、第1グループの吸収性物品20は、第1搬送経路R1から第2搬送経路R2に移動させられ、第3グループの吸収性物品20は、第1搬送経路R1から第3搬送経路R3に移動させられる。第2グループの吸収性物品20は、そのまま第1搬送経路R1を搬送される。そして、図示は省略するが、第1搬送経路R1、第2搬送経路R2及び第3搬送経路R3を搬送される吸収性物品20の列は、吸収性物品20の長手方向と直交する方向に搬送され、複数の吸収性物品20の加工装置(例えば、折り畳み装置190)のうち、それぞれの吸収性物品の列に対応する加工装置に導入される。
 この吸収性物品20の製造方法では、搬送方向である第2方向D2と直交する第1方向D1に複数列並べられている吸収性物品が、N個のグループに分けられた後、吸収性物品20の各列に対応する吸収性物品20の加工装置に導入される。そのため、この製造方法でも、吸収性物品20の列間の距離を拡幅しなくても、吸収性物品20の加工装置への導入時に、吸収性物品20の各列の周りにスペースが確保されやすい。その結果、吸収性物品20の搬送幅を拡幅することなく、吸収性物品20の各列の加工装置への導入を、隣接する列の吸収性物品20が阻害する事態の発生を抑制できる。
 (4-3)変形例C
 上記実施形態では、吸収性物品20の製造の際に、キャリアシート6bの上方に吸収体コア6cが配置され(キャリアシート6bの上方に吸収体コア6cが載置され)、第2分割シート4aの上方に吸収体6が配置される(第2分割シート4aの上方に吸収体6が載置される)。ただし、このような態様に限定されるものではなく、吸収性物品20の製造工程において、カバーシート6aの上方に吸収体コア6cが配置され、第2分割シート4aの上方に吸収体6が配置されてもよい。
 (4-4)変形例D
 上記実施形態では、原料シート(第1シート2、第2シート4、第3シート60a及び第4シート60b)を、各原料シートの搬送方向と直交する方向に複数に分割することで、第1分割シート2a、第2分割シート4a、キャリアシート6b、及びカバーシート6aを形成している。ただし、これに限定されるものではない。例えば、吸収性物品20の製造には、第1分割シート2aと同じ幅の第1シート2が巻き回された複数の原反ロール、第2分割シート4aと同じ幅の第2シート4が巻き回された複数の原反ロール、キャリアシート6bと同じ幅の第3シート60aが巻き回された複数の原反ロール、及びカバーシート6aと同じ幅の第4シート60bが巻き回された複数の原反ロールの、少なくとも1つが用いられてもよい。要するに、上記実施形態の第1分割シート2a、第2分割シート4a、キャリアシート6b、及びカバーシート6aのうち少なくとも1つは、製造装置100において、原料シートを分割して形成されなくてもよい。そして、第1分割シート2a、第2分割シート4a、キャリアシート6b、及びカバーシート6aに代えて、初めから、搬送方向に直交する方向の幅が、吸収性物品20の長手方向Daと直交する方向の幅と略同一のシートが用いられてもよい。
 具体的には、本願の吸収性物品20の製造方法は、例えば、以下のような、形成工程と、配置工程と、接合工程と、切り出し工程と、を有するものであってもよい。形成工程では、搬送される第1シート2、第2シート4、第3シート60a及び第4シート60bのうち、少なくとも1つ(第1原料シートと呼ぶ)が、第1原料シートの搬送方向と直交する方向に複数に分割され、複数の分割シートが形成される。配置工程では、複数のシート材と、吸収体コア6cと、が配置される。複数のシート材には、第1原料シートから形成された分割シートと、第1原料シート以外の原料シート(搬送方向と直交する方向に複数に分割されないシート)と、を含む。配置工程では、少なくとも2つのシート材の間に吸収体コア6cが配置される。接合工程では、吸収体コア6cと吸収体コア6cと対向するシート材とが接合される。切り出し工程では、吸収体コア6cの接合されたシート材が切断され、シート片が切り出される。
 最後に、上記実施形態及び別例(変形例)から把握できる技術的思想について以下に追記する。
 本願発明の第1観点の吸収性物品の製造方法は、搬送工程と、移動工程と、導入工程と、を備える。搬送工程では、第1方向に沿って複数列並べられている吸収性物品が、第1搬送経路において、第1方向と直交する第2方向に搬送される。移動工程では、第1方向における最上流の吸収性物品の列を基準として、第1方向に沿って数えた時の、奇数列又は偶数列の吸収性物品の列が、第1方向における配列状態は維持したまま、分割グループの吸収性物品の列として、第1搬送経路とは別の第2搬送経路に移動させられる。導入工程は、分割グループの吸収性物品の列を第2搬送経路に移動させた後に行われる。導入工程では、第1搬送経路及び第2搬送経路において、吸収性物品の列が、吸収性物品の長手方向と直交する方向に搬送され、複数の吸収性物品の加工装置のうち、それぞれの吸収性物品の列に対応する加工装置に導入される。
 第1観点に係る吸収性物品の製造方法では、搬送方向と直交する方向に複数列並べられている吸収性物品が、奇数列と偶数列とに分けられた後、吸収性物品の各列に対応する吸収性物品の加工装置に導入される。そのため、吸収性物品の列間の距離を拡幅しなくても、吸収性物品の加工装置への導入時に、吸収性物品の各列の周りにスペースが確保されやすい。その結果、吸収性物品の搬送幅を拡幅することなく、吸収性物品の各列の加工装置への導入を、隣接する列の吸収性物品が阻害する事態の発生を抑制できる。
 本願発明の第2観点に係る吸収性物品の製造方法は、第1観点の吸収性物品の製造方法であって、分割グループの吸収性物品の列を第2搬送経路に移動させる前の、第1搬送経路を搬送される吸収性物品の列の間の第1方向における距離は、吸収性物品の長手方向の長さLより小さい。
 第2観点の製造方法では、第1搬送経路R1の幅(搬送方向と直交する方向の幅)を抑制し、吸収性物品の製造装置の設置面積を抑制することができる。
 本願発明の第3観点に係る吸収性物品の製造方法は、第1観点又は第2観点の吸収性物品の製造方法であって、吸収性物品の長手方向が吸収性物品の搬送方向と一致する状態で搬送される吸収性物品を、吸収性物品の長手方向が吸収性物品の搬送方向と直交する状態になるように回転させる工程、を更に備える。
 第3観点の製造方法では、吸収性物品の長手方向が吸収性物品の搬送方向と直交する状態で吸収性物品を常に搬送する場合に比べて、第1搬送経路の幅(搬送方向と直交する方向の幅)を抑制し、製造装置の設置面積を抑制できる。
 本願発明の第4観点に係る吸収性物品の製造方法は、第3観点の吸収性物品の製造方法であって、吸収性物品を回転させる工程は、分割グループの吸収性物品の列を第2搬送経路に移動させる前に、吸収性物品の長手方向と第2方向とが一致する状態で第1搬送経路を搬送される吸収性物品を、吸収性物品の長手方向が第1方向と一致するように回転させる工程である。
 第4観点の製造方法では、第1搬送経路を搬送される吸収性物品と、第2搬送経路を搬送される吸収性物品と、のために、個別の回転装置を設ける必要が無い。そのため、第4観点の製造方法では、製造装置の設置面積の増大や、製造装置のコストの増大を抑制できる。
 本願発明の第5観点に係る吸収性物品の製造方法は、第3観点又は第4観点の吸収性物品の製造方法であって、吸収性物品を回転させる工程の後に、吸収性物品の各列において、吸収性物品の搬送方向における、吸収性物品の間の距離を縮小する工程を更に備える。
 第5観点の製造方法では、吸収性物品を近くに配置しておくことで、後段の処理(例えば、吸収性物品が内部に収容された包装体を製造する工程)を、複数の吸収性物品に対して同時に行うことが可能となる。その結果、製造工程の効率化や、製造装置の簡略化を図ることができる。
 本願発明の第6観点に係る吸収性物品の製造方法は、第3観点の吸収性物品の製造方法であって、吸収性物品を回転させる工程は、分割グループの吸収性物品の列を第2搬送経路に移動させた後に、吸収性物品の長手方向と第2方向とが一致する状態で第1搬送経路及び第2搬送経路を搬送される吸収性物品を、吸収性物品の長手方向が第1方向と一致するように回転させる工程である。吸収性物品を回転させる工程では、吸収性物品の各列において、吸収性物品の搬送方向における、吸収性物品の間の距離が縮小される。
 本願発明の第6観点に係る吸収性物品の製造方法では、吸収性物品の回転と、搬送方向における吸収性物品間の距離調整と、が同時に行われるので、設備費用の抑制や、吸収性物品の製造の効率化を図ることができる。
 本願発明の第7観点に係る吸収性物品の製造方法は、第1観点から第6観点のいずれかの吸収性物品の製造方法であって、第1搬送経路と第2搬送経路とは、少なくとも部分的に、異なる高さ位置に配置される。
 第7観点の製造方法では、高さ方向にも空間を有効利用することができ、製造装置100の設置される面積が低減されやすい。
 本願発明の他の観点の吸収性物品の製造方法は、搬送工程と、移動工程と、導入工程と、を備える。搬送工程では、第1方向に沿ってM列(Mは、2以上の整数)並べられている吸収性物品が、第1搬送経路において、第1方向と直交する第2方向に搬送される。移動工程では、第1方向における最上流の吸収性物品の列を基準として、第1方向に沿って数えた時の列番号をN(Nは、2以上の整数で、M以下の数)で除した時の余りの数が同じ列番号毎にグループ化される。そして、移動工程では、N個のグループのM列の吸収性物品の列のうち、(N-1)個のグループの吸収性物品の列が、グループ毎に、それぞれ別の搬送経路に、第1方向における配列状態は維持したまま、移動させられる。導入工程は、(N-1)個のグループの吸収性物品の列を、第1搬送経路から、グループ毎に、それぞれ別の搬送経路に移動させた後に行われる。導入工程では、第1搬送経路を含むN個の搬送経路において、吸収性物品の列が、吸収性物品の長手方向と直交する方向に搬送され、複数の吸収性物品の加工装置のうち、それぞれの吸収性物品の列に対応する加工装置に導入される。
 この吸収性物品の製造方法では、搬送方向である第2方向と直交する第1方向に複数列並べられている吸収性物品が、N個のグループに分けられた後、吸収性物品の各列に対応する吸収性物品の加工装置に導入される。そのため、吸収性物品の列間の距離を拡幅しなくても、吸収性物品の加工装置への導入時に、吸収性物品の各列の周りにスペースが確保されやすい。その結果、吸収性物品の搬送幅を拡幅することなく、吸収性物品の各列の加工装置への導入を、隣接する列の吸収性物品が阻害する事態の発生を抑制できる。
 本願発明の第8観点に係る吸収性物品の製造方法は、吸収体と、吸収体と隣接して配置されるシート片と、を有する吸収性物品の製造方法である。吸収性物品の製造方法は、形成工程と、配置工程と、接合工程と、切り出し工程と、を備える。形成工程では、搬送される原料シートのうち、少なくとも第1原料シートが、第1原料シートの搬送方向と直交する方向に複数に分割され、複数の分割シートが形成される。配置工程では、複数のシート材と、吸収体と、が配置される。複数のシート材には、第1原料シートから形成された分割シートと、第1原料シート以外の原料シート又は第1原料シート以外の原料シートを搬送方向と直交する方向に複数に分割して形成された分割シートと、を含む。配置工程では、少なくとも2つのシート材の間に吸収体が配置される。接合工程では、吸収体と、吸収体と対向するシート材とが接合される。切り出し工程では、吸収体の接合されたシート材が切断され、シート片が切り出される。
 この吸収性物品の製造方法では、原料シートである第1原料シートが、第1原料シートの搬送方向と直交する方向に複数に分割され、複数の分割シートが形成された後に、分割シートを含むシート材と吸収体とを配置する工程が行われる。そのため、吸収体と第1原料シートとを隣接して配置した後に、第1原料シートの搬送方向と直交する方向に複数に第1原料シートを分割する場合に比べ、第1原料シートの切断時に、第1原料シートに局所的に不適切な力が作用し、吸収性物品を構成するシート材に皺やヨレが発生する事態の発生を抑制できる。
2    第1シート(原料シート)
2a   第1分割シート(分割シート)
2p   シート片
4    第2シート(原料シート)
4a   第2分割シート(分割シート)
4p   シート片
6a   カバーシート(分割シート)
6b   キャリアシート(分割シート)
6    吸収体
20   吸収性物品
60a  第3シート(原料シート)
60b  第4シート(原料シート)
190a,190b,190c 折り畳み装置(加工装置)
D1   第1方向
D2   第2方向
Da   長手方向
L    吸収性物品の長手方向の長さ
R1   第1搬送経路
R2   第2搬送経路
 

Claims (8)

  1.  第1方向に沿って複数列並べられている吸収性物品を、第1搬送経路において、前記第1方向と直交する第2方向に搬送する工程と、
     前記第1方向における最上流の前記吸収性物品の列を基準として、前記第1方向に沿って数えた時の、奇数列又は偶数列の前記吸収性物品の列を、前記第1方向における配列状態は維持したまま、分割グループの前記吸収性物品の列として、前記第1搬送経路とは別の第2搬送経路に移動する工程と、
     前記分割グループの前記吸収性物品の列を前記第2搬送経路に移動させた後に、前記第1搬送経路及び前記第2搬送経路において、前記吸収性物品の列を、前記吸収性物品の長手方向と直交する方向に搬送し、複数の前記吸収性物品の加工装置のうち、それぞれの前記吸収性物品の列に対応する前記加工装置に導入する工程と、
    を備える、吸収性物品の製造方法。
  2.  前記分割グループの前記吸収性物品の列を前記第2搬送経路に移動させる前の、前記第1搬送経路を搬送される前記吸収性物品の列の間の前記第1方向における距離は、前記吸収性物品の長手方向の長さより小さい、
    請求項1に記載の吸収性物品の製造方法。
  3.  前記吸収性物品の長手方向が前記吸収性物品の搬送方向と一致する状態で搬送される前記吸収性物品を、前記吸収性物品の長手方向が前記吸収性物品の搬送方向と直交する状態になるように回転させる工程、を更に備える、
    請求項1又は2に記載の吸収性物品の製造方法。
  4.  前記吸収性物品を回転させる工程は、前記分割グループの前記吸収性物品の列を前記第2搬送経路に移動させる前に、前記吸収性物品の長手方向と前記第2方向とが一致する状態で前記第1搬送経路を搬送される前記吸収性物品を、前記吸収性物品の長手方向が前記第1方向と一致するように回転させる工程である、
    請求項3に記載の吸収性物品の製造方法。
  5.  前記吸収性物品を回転させる工程の後に、前記吸収性物品の各列において、前記吸収性物品の搬送方向における、前記吸収性物品の間の距離を縮小する工程、を更に備える、
    請求項3又は4に記載の吸収性物品の製造方法。
  6.  前記吸収性物品を回転させる工程は、前記分割グループの前記吸収性物品の列を前記第2搬送経路に移動させた後に、前記吸収性物品の長手方向と前記第2方向とが一致する状態で前記第1搬送経路及び前記第2搬送経路を搬送される前記吸収性物品を、前記吸収性物品の長手方向が前記第1方向と一致するように回転させる工程であり、
     前記吸収性物品を回転させる工程では、前記吸収性物品の各列において、前記吸収性物品の搬送方向における、前記吸収性物品の間の距離が縮小される、
    請求項3に記載の吸収性物品の製造方法。
  7.  前記第1搬送経路と前記第2搬送経路とは、少なくとも部分的に、異なる高さ位置に配置される、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法。
  8.  吸収体と、前記吸収体と隣接して配置されるシート片と、を有する吸収性物品の製造方法であって、
     搬送される複数の原料シートのうち、少なくとも第1原料シートを、前記第1原料シートの搬送方向と直交する方向に複数に分割して、複数の分割シートを形成する工程と、
     前記第1原料シートから形成された前記分割シートと、前記第1原料シート以外の前記原料シート又は前記第1原料シート以外の前記原料シートを搬送方向と直交する方向に複数に分割して形成された分割シートと、を含む複数のシート材と、前記吸収体と、を配置する工程であって、少なくとも2つの前記シート材の間に前記吸収体を配置する工程と、
     前記吸収体と、前記吸収体と対向する前記シート材とを接合する工程と、
     前記吸収体の接合された前記シート材を切断して前記シート片を切り出す工程と、
    を備える、吸収性物品の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012200356A (ja) * 2011-03-24 2012-10-22 Unicharm Corp 吸収性物品の製造方法
JP2015512717A (ja) * 2012-03-29 2015-04-30 ザ プロクター アンド ギャンブルカンパニー 個人用衛生吸収性物品製造のための方法及び装置

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