WO2023063115A1 - 照明装置 - Google Patents
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Abstract
本実施形態の目的は、所望の位置に光を照射させることが可能な照明装置を提供することにある。 本実施形態では、照明装置の第2導光板は、プリズムシートに対向する第5主面の第1領域に設けた第4凸部と、前記第5主面の第2領域に設けた複数の第5凸部と、前記第5主面と反対側の第6主面に設けた第6凸部と、を有し、前記第4凸部の断面形状、及び、前記第5凸部の断面形状は、不等辺三角形であり、前記第4凸部と前記第5凸部は、平面視で線対称の位置に配置される。
Description
本発明の実施形態は、照明装置に関する。
導光板端面に光源素子を備えた照明装置が開発されている。特に光の出射方向を制御した照明装置が開発されている。
本実施形態は、所望の位置に光を照射させることが可能な照明装置を提供する。
一実施形態に係る照明装置は、
第1導光板と、前記第1導光板の第1側面に設けられる、複数の第1光源素子と、前記第1側面と反対側の第2側面に設けられる、複数の第2光源素子と、を備える第1照明素子と、
第2導光板と、前記第2導光板の第3側面に設けられる、複数の第3光源素子と、前記第3側面と反対側の第4側面に設けられる、複数の第4光源素子と、を備える第2照明素子と、
前記第1照明素子及び前記第2照明素子の間に設けられる、プリズムシートと、
を備え、
前記第1導光板は、第1主面に設けた複数の第1凸部と、前記第1主面と反対側の第2主面に設けた複数の第2凸部と、を有し、
前記プリズムシートは、前記第1導光板に対向する第3主面に設けた複数の第3凸部と、前記第2導光板に対向する第4主面とを、有し、
前記第2導光板は、前記プリズムシートに対向する第5主面の第1領域に設けた複数の第4凸部と、前記第5主面の第2領域に設けた複数の第5凸部と、前記第5主面と反対側の第6主面に設けた複数の第6凸部と、を有し、
前記第4凸部の断面形状、及び、前記第5凸部の断面形状は、不等辺三角形であり、
前記第4凸部と前記第5凸部は、平面視で線対称の位置に配置される。
第1導光板と、前記第1導光板の第1側面に設けられる、複数の第1光源素子と、前記第1側面と反対側の第2側面に設けられる、複数の第2光源素子と、を備える第1照明素子と、
第2導光板と、前記第2導光板の第3側面に設けられる、複数の第3光源素子と、前記第3側面と反対側の第4側面に設けられる、複数の第4光源素子と、を備える第2照明素子と、
前記第1照明素子及び前記第2照明素子の間に設けられる、プリズムシートと、
を備え、
前記第1導光板は、第1主面に設けた複数の第1凸部と、前記第1主面と反対側の第2主面に設けた複数の第2凸部と、を有し、
前記プリズムシートは、前記第1導光板に対向する第3主面に設けた複数の第3凸部と、前記第2導光板に対向する第4主面とを、有し、
前記第2導光板は、前記プリズムシートに対向する第5主面の第1領域に設けた複数の第4凸部と、前記第5主面の第2領域に設けた複数の第5凸部と、前記第5主面と反対側の第6主面に設けた複数の第6凸部と、を有し、
前記第4凸部の断面形状、及び、前記第5凸部の断面形状は、不等辺三角形であり、
前記第4凸部と前記第5凸部は、平面視で線対称の位置に配置される。
本実施形態により、所望の位置に光を照射させることが可能な照明装置を提供することができる。
以下に、本発明の各実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
以下、図面を参照しながら一実施形態に係る照明装置について詳細に説明する。
以下、図面を参照しながら一実施形態に係る照明装置について詳細に説明する。
本実施形態においては、第1方向X、第2方向Y、及び、第3方向Zは、互いに直交しているが、90度以外の角度で交差していてもよい。第3方向Zの矢印の先端に向かう方向を上又は上方と定義し、第3方向Zの矢印の先端に向かう方向とは反対側の方向を下又は下方と定義する。
また、「第1部材の上方の第2部材」及び「第1部材の下方の第2部材」とした場合、第2部材は、第1部材に接していてもよく、又は第1部材から離れて位置していてもよい。後者の場合、第1部材と第2部材との間に、第3の部材が介在していてもよい。一方、「第1部材の上の第2部材」及び「第1部材の下の第2部材」とした場合、第2部材は第1部材に接している。
また、第3方向Zの矢印の先端側に照明装置を観察する観察位置があるものとし、この観察位置から、第1方向X及び第2方向Yで規定されるX-Y平面に向かって見ることを平面視という。第1方向X及び第3方向Zによって規定されるX-Z平面、あるいは第2方向Y及び第3方向Zによって規定されるY-Z平面における照明装置の断面を見ることを断面視という。
図1は、本実施形態の照明装置の概略的な構成を示す分解斜視図である。図2は、図1の線A1-A2に沿った照明装置の断面図である。
照明装置ILDは、第3方向Zと逆方向に沿って積層された、反射板RFSと、照明素子IL1と、プリズムシートPRSと、照明素子IL2と、を備えている。照明装置ILDから出射した光は、下方に出射する。
照明装置ILDは、第3方向Zと逆方向に沿って積層された、反射板RFSと、照明素子IL1と、プリズムシートPRSと、照明素子IL2と、を備えている。照明装置ILDから出射した光は、下方に出射する。
照明素子IL1は、導光板LG1と、複数の光源素子LSM11及びLSM12と、を備えている。複数の光源素子LSM11は、導光板LG1の側面LG1s1に隣接して設けられている。複数の光源素子LSM12は、側面LG1s1の反対側の側面LG1s2に隣接して設けられている。側面LG1s1及びLG1s2は、それぞれ、光源素子LSM11及びLSM12からの光が入射する入射部である。導光板LG1の第1方向Xに平行な辺において、中央部をLG1cとする。
導光板LG1は、反射板RFSと対向する主面LG1aと、プリズムシートPRSに対向する主面LG1bと、を備えている。主面LG1bは、主面LG1aと対向し、反対側に設けられている。導光板LG1には、主面LG1aに複数の凸部TV1a、及び、主面LG1bに複数の凸部TV1bが設けられている。
複数の凸部TV1aは、第1方向Xに平行な方向に配列され、それぞれが第2方向Yに平行な方向に沿って延伸する。複数の凸部TV1bは、それぞれが第1方向Xに平行な方向に延伸し、第2方向Yに平行な方向に沿って配列されている。複数の凸部TV1aのそれぞれ、及び、複数の凸部TV1bのそれぞれは、三角柱形状を有しており、その断面形状は二等辺三角形である。当該断面形状は、正三角形であってもよい。
プリズムシートPRSは、導光板LG1に対向する主面PRaと、導光板LG2に対向する主面PRaと、を備えている。主面PRaは、主面PRaと対向し、反対側に設けられている。図1及び図2において主面PRaの全面には、複数の凸部PRVが設けられている。図示しないが、主面PRbの前面にも複数の凸部PRVを設けても良い。
複数の凸部PRVは、第1方向Xに平行な方向に配列され、それぞれが第2方向Yに平行な方向に沿って延伸している。複数の凸部PRVのそれぞれは、三角柱形状を有しており、その断面形状は三角形である。当該断面形状は、二等辺三角形が好ましく、さらに正三角形であってもよい。
照明素子IL2は、導光板LG2と、複数の光源素子LSM21と、複数の光源素子LSM22と、を備えている。複数の光源素子LSM21は、導光板LG2の1つの側面LG2s1に隣接して設けられている。複数の光源素子LSM22は、側面LG2s1と反対側の側面LG2s2に隣接して設けられている。側面LG2s1及びLG2s2は、それぞれ、光源素子LSM21及びLSM22からの光が入射する入射部である。導光板LG2の第1方向Xに平行な辺において、中央部をLG2cとする。
導光板LG2は、プリズムシートPRSと対向する主面LG2aと、主面LG2bは、主面LG2aと対向し、反対側に設けられる主面LG2bと、を備えている。導光板LG2には、主面LG2aに複数の凸部TV2a1及びTV2a2、並びに、主面LG2bに複数の凸部TV2bが設けられている。
主面LG2aのうち、側面LG2s1に隣接する端部から中央部LG2cまでの領域をAR21とし、側面LG2s2に隣接する端部から中央部LG2cまでの領域をAR22とする。複数の凸部TV2a1は領域AR21に設けられ、複数の凸部TV2a2は領域AR22に設けられている。
複数の凸部TV2a1及びTV2a2は、第1方向Xに平行な方向に配列され、それぞれが第2方向Yに平行な方向に沿って延伸する。複数の凸部TV2a1のそれぞれ、及び、複数の凸部TV2a2のそれぞれは、三角柱形状を有している。
複数の凸部TV2a1のそれぞれにおいて、X-Z平面での断面形状は、不等辺三角形である。当該不等辺三角形は、辺の長さがすべて異なる三角形である。
複数の凸部TV2a2のそれぞれにおいて、X-Z平面での断面形状は、不等辺三角形である。凸部TV2a1及びTV2a2の断面形状の詳細については後述する。
複数の凸部TV2a2のそれぞれにおいて、X-Z平面での断面形状は、不等辺三角形である。凸部TV2a1及びTV2a2の断面形状の詳細については後述する。
複数の凸部TV2bは、それぞれが第1方向Xに平行な方向に延伸し、第2方向Yに平行な方向に沿って配列されている。複数の凸部TV2bのそれぞれは、三角柱形状を有しており、その断面形状は二等辺三角形である。当該断面形状は、正三角形であってもよい。
図3は、照明装置の凸部の形状を示す概略拡大断面図である。導光板LG2の凸部TV2a1及びTV2a2それぞれにおいて、X-Z平面における断面形状は不等辺三角形である。
凸部TV2a1の断面形状の辺のうち、導光板LG2の主面LG2aと接する辺をE1a1とする。凸部TV2a1は、辺E1a1から伸びる辺E1a2及び辺E1a3を有している。辺E1a1及びE1a2が成す角をT1a1、辺E1a1及びE1a3が成す角をT1a2、辺E1a2及びE1a3が成す角をT1a3とする。
凸部TV2a1の断面形状の辺のうち、導光板LG2の主面LG2aと接する辺をE1a1とする。凸部TV2a1は、辺E1a1から伸びる辺E1a2及び辺E1a3を有している。辺E1a1及びE1a2が成す角をT1a1、辺E1a1及びE1a3が成す角をT1a2、辺E1a2及びE1a3が成す角をT1a3とする。
辺E1a1、E1a2、及びE1a3の長さは、全て異なる。
角T1a1は90°であることが好ましい。すなわち、凸部TV2a1の断面形状は、直角三角形であることが好ましい。角T1a1が90°であると、凸部TV2a1に入射する光を効率よく反射することができるので、好適である。ただし、これに限定されず、角T1a1は、90度に近い角度、例えば、80°以上90°以下の範囲内であればよい。
角T1a1は90°であることが好ましい。すなわち、凸部TV2a1の断面形状は、直角三角形であることが好ましい。角T1a1が90°であると、凸部TV2a1に入射する光を効率よく反射することができるので、好適である。ただし、これに限定されず、角T1a1は、90度に近い角度、例えば、80°以上90°以下の範囲内であればよい。
角T1a2は、鋭角であり、例えば15°である。角T1a3は、鋭角であり、例えば、75°である。角T1a2及びT1a3は、出射光の配光角度等に応じて、適宜決定すればよい。
複数の凸部TV2a1が隣り合う間隔及びピッチを、それぞれ、Tg1及びTp1する。ピッチTp1は、辺E1a1の長さと間隔Tg1の和である。角T1a1、角T1a2、角T1a3及びピッチTp1を所定の値に設定し、辺E1a1の長さと凸部TV2a1の高さTh1を変えることにより、出射される光の分布を制御することができる。
複数の凸部TV2a1が隣り合う間隔及びピッチを、それぞれ、Tg1及びTp1する。ピッチTp1は、辺E1a1の長さと間隔Tg1の和である。角T1a1、角T1a2、角T1a3及びピッチTp1を所定の値に設定し、辺E1a1の長さと凸部TV2a1の高さTh1を変えることにより、出射される光の分布を制御することができる。
凸部TV2a2の断面形状の辺のうち、導光板LG2の主面LG2aと接する辺をE2a1とする。凸部TV2a2の断面形状は、辺E2a1から伸びる辺E2a2及び辺E2a3を有している。辺E2a1及びE2a2が成す角をT2a1、辺E2a1及びE2a3が成す角をT2a2、辺E2a2及びE2a3が成す角をT2a3とする。
辺E2a1、E2a2、及びE2a3の長さは、全て異なる。
凸部TV2a1の角T1a1と同様に、角T2a1は90°であることが好ましい。すなわち、凸部TV2a2の断面形状は、直角三角形であることが好ましい。角T2a1が90°であると、凸部TV2aに入射する光を効率よく反射することができるので、好適である。ただし、これに限定されず、角T2a1は、90°に近い角度、例えば、80°以上90°以下の範囲内であればよい。
凸部TV2a1の角T1a1と同様に、角T2a1は90°であることが好ましい。すなわち、凸部TV2a2の断面形状は、直角三角形であることが好ましい。角T2a1が90°であると、凸部TV2aに入射する光を効率よく反射することができるので、好適である。ただし、これに限定されず、角T2a1は、90°に近い角度、例えば、80°以上90°以下の範囲内であればよい。
角T2a2は、鋭角であり、例えば15°である。角T2a3は、鋭角であり、例えば、75°である。角T2a2及びT2a3は、出射光の配光角度等に応じて、適宜決定すればよい。
複数の凸部TV2a2が隣り合う間隔及びピッチを、それぞれ、Tg2及びTp2とする。ピッチTp2は、辺E2a1の長さと間隔Tg2の和である。凸部TV2a1と同様に、角T1a1、角T2a2、角T2a3及びピッチTp2を所定の値に設定し、辺E2a1の長さと凸部TV2a2の高さTh2を変えることにより、出射される光の分布を制御することができる。
複数の凸部TV2a2が隣り合う間隔及びピッチを、それぞれ、Tg2及びTp2とする。ピッチTp2は、辺E2a1の長さと間隔Tg2の和である。凸部TV2a1と同様に、角T1a1、角T2a2、角T2a3及びピッチTp2を所定の値に設定し、辺E2a1の長さと凸部TV2a2の高さTh2を変えることにより、出射される光の分布を制御することができる。
凸部TV2a1それぞれの断面形状と、凸部TV2a2それぞれの断面形状は、Y-Z平面と平行な方向に対して線対称の位置に配置される。本実施形態において、辺E1a1及びE2a1の長さ、辺E1a2及びE2a2の長さ、並びに、辺E1a3及びE2a3の長さは、それぞれ等しい。
角T1a1及びT2a1の大きさ、角T1a2及びT2a2の大きさ、並びに、角T1a3及びT2a3の大きさは、それぞれ等しい。
間隔Tg1及びTg2、並びに、ピッチTp1及びTp2は、それぞれ等しい。
間隔Tg1及びTg2、並びに、ピッチTp1及びTp2は、それぞれ等しい。
図4は、図1の線B1-B2に沿った照明装置の断面図である。導光板LG1の複数の凸部TV1bそれぞれ、及び、導光板LG2の複数の凸部TV2bそれぞれについて、X-Z平面における断面形状は、二等辺三角形である。当該断面形状は、正三角形であってもよい。
図2に戻って出射光の配光角について説明する。
照明素子IL1では、光源素子LSM11から出射された光LT11は、側面LG1s1から導光板LG1に入射する。光LT11は、第1方向Xに沿って、導光板LG1内を全反射しながら伝搬する。光LT11は、凸部TV1aにより反射角度が変化し、プリズムシートPRSに向かって、出射される。
照明素子IL1では、光源素子LSM11から出射された光LT11は、側面LG1s1から導光板LG1に入射する。光LT11は、第1方向Xに沿って、導光板LG1内を全反射しながら伝搬する。光LT11は、凸部TV1aにより反射角度が変化し、プリズムシートPRSに向かって、出射される。
プリズムシートPRSの主面PRaに入射した光LT11は、凸部PRVにより、さらに反射角度が変化し、主面PRbから出射される。出射される光LT11は、第3方向Zに対して、より平行な光となる。すなわち、主面PRbに対して、より垂直な方向に出射する。このとき第3方向Zに対する、光LT11の角度をRb1とすると、角度Rb1は、例えば10°である。プリズムシートPRSの主面PRbから出射された光LT11は、照明素子IL2に入射する。
照明素子IL2に入射した光LT11は、導光板LG2を通過し、下方に出射される。第3方向Zに対して、照明素子IL2から出射された光LT11の角度をRc1とする。
光源素子LSM12から出射された光LT12は、側面LG1s2から導光板LG1に入射する。光LT12は、第1方向Xと逆方向に沿って、導光板LG1内を全反射しながら伝搬する。光LT12は、凸部TV1a及びTV1bにより反射角度が変化し、プリズムシートPRSに向かって、出射される。
プリズムシートPRSの主面PRaに入射した光LT12は、光LT11と同様に、凸部PRVにより、さらに反射角度が変化し、主面PRbから出射される。出射される光LT1Tは、第3方向Zに対して、より平行な光となる。すなわち、主面PRbに対して、より垂直な方向に出射する。このとき第3方向Zに対する、光LT12の角度をRb2とすると、角度Rb2は、例えば10°である。プリズムシートPRSの主面PRbから出射された光LT12は、照明素子IL2に入射する。角度Rb1及びRb2の和を角度Rbとする。
照明素子IL2に入射した光LT12は、導光板LG2を通過し、下方に出射される。第3方向Zに対して、照明素子IL2から出射された光LT12の角度をRc2とする。角度Rc1及びRc2の和を角度Rcとすると、角度Rcは、照明素子IL1からの出射光の配光角である。
光LT11、LT12、LT21、及び、LT22はコリメート光である。理想的なコリメート光では、第1方向X及び第2方向Yにおける出射光の角度は0°であるが、実際の出射光においては、出射角の分布が存在する。凸部TV1a、TV2a1、及びTV2a2は、第1方向Xに対する出射角に寄与し、凸部TV1b及びTV2bは、第2方向Yに対する出射角に寄与する。
ここでX-Y平面において、照明装置ILDから出射される光による照射面IFを仮定する。照明装置ILDから出射される照明光で照らされる範囲は、実際には立体的な広がりを持っている。しかし、説明を分かり易くするために、図2においては、X-Y平面に広がる照射面IFについて述べる。
照射面IFにおいて、出射される光LT11及びLT12により照射される領域を、AR1cとする。領域AR1cは、導光板LG1の中央部LG1c及び導光板LG2の中央部LG2cに、平面視で重畳している。
照明素子IL2では、光源素子LSM21から出射された光LT21は、側面LG2s1から導光板LG2に入射する。光LT21は、第1方向Xに沿って、導光板LG2内を全反射しながら伝搬する。光LT21は、凸部TV2a1、TV2a2、及び、TV2bにより反射角度が変化し、第3方向Zに対して斜めに出射される。
光源素子LSM22から出射された光LT22は、側面LG2s2から導光板LG2に入射する。光LT22は、第1方向Xと逆方向に沿って、導光板LG2内を全反射しながら伝搬する。光LT22は、凸部TV2a1、TV2a2、及び、TV2bにより反射角度が変化し、第3方向Zに対して斜めに出射される。
第3方向Zに対して、出射された光LT21及びLT22の角度を、それぞれ、Rp1及びRp2とする。角度Rp1及びRp2の和を角度Rpとすると、角度Rpは、照明素子IL2からの出射光の配光角である。
導光板LG2から斜め方向に出射された光LT21により照明される領域を、AR2mとする。同様に、光LT22により照明される領域をAR2hとする。
角度Rpは、角度Rcより大きい。角度Rp1及びRp2は、それぞれ、例えば45°、すなわち、角度Rpは90°である。一方、角度Rc1及びRc2は、それぞれ、例えば15°、すなわち、角度Rcは30°である。
なお角度Rb1及びRb2は、それぞれ、例えば、上述のように10°である。すなわち、角度Rbは20°となる。光LT11及びLT12は、照明素子IL2を通過する際に、配光角が増加する。例えば、光LT11は、照明素子IL1を出射する際の角度Rb1が10°であるが、照明素子IL2を出射する際の角度Rc1は、20°と増加する。しかしながら、角度Rc1及びRb1の差異は、角度Rc1及びRp1の差異よりも小さい。角度Rc2及びRb2の差異は、角度Rc2及びRp2の差異よりも小さい。よって照明素子IL2を通過する際に配光角が増加したとしても、その影響は小さいものと考えられる。
照射面IFにおいて、領域AR1c及びAR2hとの間には、照明されない領域VChが存在する。領域AR1c及びAR2mとの間には、照明されない領域VCmが存在する。ただし、本実施形態はこれに限定されず、領域VCh及びVCmが生じないように、角度Rc及びRpを決定してもよい。
図5、図6、図7、及び、図8は、本実施形態の照明装置を応用した一例を示す図である。部屋RMには、ドアDR、机DK、椅子CR1及びCR2、物体OBJ、並びに、天井CILに設けられた照明装置ILDを有している。物体OBJは、部屋RMの中央付近に設けられ、例えば、テレビや絵画等であればよい。
図5は、照明装置ILDのうち照明素子IL1及びIL2の両方をオン状態、すなわち光源素子LSM11、LSM12、LSM21、及びLSM22を全て点灯する例を示している。紙面左右両方、かつ、内側外側の両方に、照明光ILTが照射される。照明光ILTは、光LT11、LT12、LT21、及びLT22に該当する。例えば、部屋RM全体を明るく照明する場合に、このような照明を行えばよい。
図6は、照明装置ILDのうち照明素子IL2のみをオン状態、すなわち光源素子LSM21及びLSM22を点灯する例を示している。照明素子IL1はオフ状態、すなわち光源素子LSM11及びLSM12は消灯している。照明光ILTは、紙面左右両方、かつ、外側のみに照射されるスポット光である。照明光ILTは、光LT21及びLT22に該当する。例えば、部屋RMの中央は照明せず、しかし部屋RMが暗闇状態としない場合に、このような照明を行えばよい。
図7は、照明装置ILDのうち照明素子IL1のみをオン状態、すなわち光源素子LSM11及びLSM12を点灯する例を示している。照明素子IL2はオフ状態、すなわち光源素子LSM21及びLSM22は消灯している。照明光ILTは、紙面左右両方、かつ、内側のみに照射されるスポット光である。照明光ILTは、光LT11及びLT12に該当する。例えば、図6とは逆に、部屋RMの中央を照明する場合に、このような照明を行えばよい。より具体的には、部屋RMの中央付近に配置された、机DK及び物体OBJを照明することができる。
図8は、照明装置ILDのうち照明素子IL2の光源素子LSM22のみを点灯する例を示している。照明素子IL1の光源素子LSM11及びLSM12、並びに、照明素子IL2の光源素子LSM21は消灯している。照明光ILTは、紙面左側、かつ、外側のみに照射されるスポット光である。照明光ILTは、光LT22に該当する。例えば、部屋RMの片側(紙面左側)を照明する場合に、このような照明を行えばよい。より具体的には、部屋RMの片側に設けられたドアDRを照明することができる。
本実施形態の照明装置は、照明素子IL1をオン状態とすることで、照射面の中央付近の領域を照明することができる。照明素子IL2をオン状態とすることで、照射面の外側の領域を照明することができる。また左右の端部に設けられた光源素子の点灯及び消灯状態を調整することにより、左右いずれか又は両方の領域を照明することが可能である。
以上本実施形態により、所望の位置に光を照射させることが可能な照明装置を提供することができる。
以上本実施形態により、所望の位置に光を照射させることが可能な照明装置を提供することができる。
本開示では、導光板LG1及びLG2を、それぞれ、第1導光板及び第2導光板ともいう。側面LG1s1、LG1s2、LG2s1、及び、LG2s2を、それぞれ、第1側面、第2側面、第3側面、及び、第4側面ともいう。主面LG1a、LG1b、PRa、PRb、LG2a、及び、LG2bを、それぞれ、第1主面、第2主面、第3主面、第4主面、第5主面、及び、第6主面ともいう。導光板LG2の領域AR21及びAR22を、それぞれ、第1領域及び第2領域ともいう。
凸部TV1a、TV1b、PRV、TV2a1、TV2a2、及び、TV2bを、それぞれ、第1凸部、第2凸部、第3凸部、第4凸部、第5凸部、及び、第6凸部ともいう。
凸部TV2a1の断面形状である不等辺三角形の辺のうち、辺E1a1、辺E1a2、及び、辺E1a3を、それぞれ、第1辺、第2辺、及び、第3辺と呼ぶ。辺E1a1及びE1a2が成す角T1a1、辺E1a1及びE1a3が成す角T1a2、及び、辺E1a2及びE1a3が成す角T1a3を、それぞれ、第1角、第2角、及び、第3角とする。
凸部TV2a2の断面形状である不等辺三角形の辺のうち、辺E2a1、辺E2a2、及び、辺E2a3を、それぞれ、第4辺、第5辺、及び、第6辺とする。辺E2a1及びE2a2が成す角T2a1、辺E2a1及びE2a3が成す角T2a2、及び、辺E2a2及びE2a3が成す角T2a3を、それぞれ、第4角、第5角、及び、第6角とする。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
AR1c…領域、AR21…領域、AR22…領域、IL1…照明素子、IL2…照明素子、ILD…照明装置、ILT…照明光、LG1…導光板、LG1a…主面、LG1b…主面、LG1c…中央部、LG1s1…側面、LG1s2…側面、LG2…導光板、LG2a…主面、LG2b…主面、LG2c…中央部、LG2s1…側面、LG2s2…側面、LSM11…光源素子、LSM12…光源素子、LSM21…光源素子、LSM22…光源素子、LT11…光、LT12…光、LT21…光、LT22…光、Rc…角度、Rc1…角度、Rc2…角度、Rp…角度、Rp1…角度、TV1a…凸部、TV1b…凸部、TV2a1…凸部、TV2a2…凸部、TV2b…凸部。
Claims (5)
- 第1導光板と、前記第1導光板の第1側面に設けられる、複数の第1光源素子と、前記第1側面と反対側の第2側面に設けられる、複数の第2光源素子と、を備える第1照明素子と、
第2導光板と、前記第2導光板の第3側面に設けられる、複数の第3光源素子と、前記第3側面と反対側の第4側面に設けられる、複数の第4光源素子と、を備える第2照明素子と、
前記第1照明素子及び前記第2照明素子の間に設けられる、プリズムシートと、
を備え、 前記第1導光板は、第1主面に設けた複数の第1凸部と、前記第1主面と反対側の第2主面に設けた複数の第2凸部と、を有し、
前記プリズムシートは、前記第1導光板に対向する第3主面に設けた複数の第3凸部と、前記第2導光板に対向する第4主面とを、有し、
前記第2導光板は、前記プリズムシートに対向する第5主面の第1領域に設けた複数の第4凸部と、前記第5主面の第2領域に設けた複数の第5凸部と、前記第5主面と反対側の第6主面に設けた複数の第6凸部と、を有し、
前記第4凸部の断面形状、及び、前記第5凸部の断面形状は、不等辺三角形であり、
前記第4凸部と前記第5凸部は、平面視で線対称の位置に配置される、照明装置。 - 前記第4凸部の断面形状である前記不等辺三角形は、前記第5主面と接する第1辺と、前記第1辺から伸びる第2辺及び第3辺と、を有し、
前記第1辺及び前記第2辺が成す角を第1角とし、前記第1辺及び前記第3辺が成す角を第2角とし、前記第2辺及び前記第3辺が成す角を第3角とし、
前記第5凸部の断面形状である前記不等辺三角形は、前記第5主面と接する第4辺と、前記第4辺から伸びる第5辺及び第6辺とを有し、
前記第4辺及び前記第5辺が成す角を第4角、前記第4辺及び前記第6辺が成す角を第5角、前記第5辺及び前記第6辺が成す角を第6角とし、
前記第1角及び第4角は、90°である、請求項1に記載の照明装置。 - 前記第1辺、前記第2辺、及び、前記第3辺の長さは異なり、
前記第4辺、前記第5辺、及び、前記第6辺の長さは異なる、請求項2に記載の照明装置。 - 前記複数の第1凸部、前記複数の第2凸部、前記複数の第3凸部、前記複数の第6凸部は、断面形状が二等辺三角形である、請求項1に記載の照明装置。
- 前記複数の第1凸部、前記複数の第2凸部、前記複数の第3凸部、前記複数の第6凸部は、断面形状が正三角形である、請求項4に記載の照明装置。
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PCT/JP2022/036700 WO2023063115A1 (ja) | 2021-10-11 | 2022-09-30 | 照明装置 |
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WO (1) | WO2023063115A1 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012099291A (ja) * | 2010-10-29 | 2012-05-24 | Toshiba Corp | 表示装置 |
JP2013190779A (ja) * | 2012-02-17 | 2013-09-26 | Keio Gijuku | 液晶表示装置 |
JP2014075334A (ja) * | 2012-10-04 | 2014-04-24 | Samsung Display Co Ltd | バックライトユニットとこれを含む表示装置 |
-
2022
- 2022-09-30 WO PCT/JP2022/036700 patent/WO2023063115A1/ja active Application Filing
Patent Citations (3)
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