WO2022137744A1 - センサ、ヘルメット、および、計測方法 - Google Patents

センサ、ヘルメット、および、計測方法 Download PDF

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Abstract

センサ(10)は、制御部(20)、発光素子(30)、光検出器(41,42)、近接判定部(53)、および、計測部(54)を備える。制御部(20)は、送信期間と非送信期間とを設け、間欠的な送信信号を生成する。発光素子(30)は、送信信号に基づくレーザ光を計測対象へ放射する。光検出器(41,42)は、レーザ光が計測対象に反射した反射光を含む外部からの光を継続的に受光して受信信号を出力する。近接判定部(53)は、送信期間の受信信号の強度と、非送信期間の受信信号の強度とを用いて、計測対象の近接を判定する。計測部(54)は、受信信号を用いて計測対象の所定の物理量を計測する。

Description

センサ、ヘルメット、および、計測方法
 本発明は、計測対象に近接させて用いるセンサに関する。
 特許文献1には、血流センサが記載されている。特許文献1に記載の血流センサは、発光部と光検出部とを備える。特許文献1に記載の血流センサは、発光部から生体組織へレーザ光を放射する。光検出部は、レーザ光が血管等に反射した反射光を検出する。
 特許文献1に記載の血流センサは、レーザ光のスペクトルと反射光のスペクトルとの差分に基づいて、血流速度を算出する。このような血流センサは、計測対象に近接させて利用される。
特開2009-189651号公報
 しかしながら、特許文献1に示すような従来の構成では、計測対象への近接を、装置のみで確認することはできなかった。また、装置のみを近接を確認する場合、近接検知センサを別途設けなければならず、装置が大型化してしまう。
 したがって、本発明の目的は、不要に大型化することなく、計測対象への近接の検知と計測対象の計測とを行うことができるセンサを提供することにある。
 この発明のセンサは、制御部、発光素子、光検出器、および、近接判定部を備える。制御部は、送信期間と非送信期間とを設ける。発光素子は、制御部に制御され、送信期間中にレーザ光を放射する。光検出器は、外部からの光を受光して受信信号を出力する。近接判定部は、送信期間の受信信号の強度と、非送信期間の受信信号の強度とを用いて、計測対象の近接を判定する。
 この構成では、計測対象の物理量を計測する発光素子、光検出器を用いて、計測対象の近接を判定する。
 この発明によれば、不要に大型化することなく、近接の検知と、計測対象の計測とを行うことができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るセンサ10の構成を示す機能ブロック図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係るセンサ10の計測対象への配置の一例を示す図である。 図3は、送信制御における送信期間と非送信期間との設定の一例を示す図である。 図4は、本発明の第1の実施形態に係るセンサ10の演算部50の構成の一例を示す機能ブロック図である。 図5(A)、図5(B)、図5(C)、図5(D)は、明るい場所での周波数スペクトルの一例を示す。 図6(A)、図6(B)、図6(C)、図6(D)は、暗い場所での周波数スペクトルの一例を示す。 図7は、本発明の第1の実施形態に係る計測方法の一例を示すフローチャートである。 図8は、本発明の第1の実施形態に係る近接判定方法の一例を示すフローチャートである。 図9は、本発明の第2の実施形態に係る演算部50Aの構成を示す機能ブロック図である。 図10は、第3の実施形態に係る計測方法の一例を示すフローチャートである。
 [第1の実施形態]
 本発明の第1の実施形態に係るセンサ、および、計測方法について、図を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るセンサ10の構成を示す機能ブロック図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係るセンサ10の計測対象への配置の一例を示す図である。
 図1に示すように、センサ10は、制御部20、発光素子30、光検出器41、光検出器42、演算部50を備える。制御部20および演算部50は、マイコン等のIC、または、パーソナルコンピュータ等の演算処理装置とこの演算処理装置で実行されるプログラム等によって実現される。
 発光素子30、光検出器41、および、光検出器42は、それぞれに、チップ型の電子部品によって実現される。
 発光素子30は、例えば、VCSELである。なお、発光素子30は、直進性の高い光(レーザ光)を放射できるものであれば、他のものであってもよい。
 光検出器41および光検出器42は、例えば、フォトダイオードやフォトトランジスタを用いて実現される。
 図2に示すように、発光素子30、光検出器41、および、光検出器42は、回路基板81の一方主面に実装される。より具体的には、発光素子30は、レーザ光の照射面が回路基板81への実装面と反対側になるように、回路基板81に実装される。光検出器41、および、光検出器42は、受光面が回路基板81への実装面と反対側になるように、回路基板81に実装される。光検出器41および光検出器42は、発光素子30を挟んで配置される。
 回路基板81における発光素子30、光検出器41、および、光検出器42の実装面は、透光性を有するカバー82によって覆われている。この構成によって、発光素子30、光検出器41、および、光検出器42を含むセンサモジュールが実現される。
 計測対象の所定の物理量を計測するとき、図2に示すように、センサモジュールは、発光素子30の発光面、光検出器41および光検出器42の受光面が、計測対象に向き、計測対象に近接するように配置される。図2の例では、計測対象90は、血管の血液であり、計測対象の所定の物理量(計測量)は、血流である。
 このような配置を行うことによって、発光素子30から放射されたレーザ光が血管に反射する。光検出器41および光検出器42は、反射波を受信して、受信信号を出力する。センサ10は、光検出器41の受信信号と光検出器42の受信信号とを用いることで、血液のドップラ周波数を算出し、このドップラ周波数から血流量を計測する。
 このような発光素子30と光検出器41および光検出器42とを用いた計測では、センサモジュールが計測対象に近接していないと、誤差が大きくなり、計測精度(この場合、血流量の計測精度)は、劣化してしまう。したがって、センサモジュールが計測対象に近接したことを検出する必要がある。これを実現するため、センサ10は、次の構成をさらに備える。
 制御部20は、送信期間と非送信期間とを交互に繰り返す制御信号を生成する。図3は、送信制御における送信期間と非送信期間との設定の一例を示す図である。図3に示すように、制御部20は、非送信期間TOFFと送信期間TONとを繰り返すように、制御信号を生成する。
 この際、制御部20は、例えば、非送信期間TOFFを送信期間TONよりも長くする。なお、この設定は一例であり、他の設定であってもよい。
 制御部20は、制御信号を発光素子30に出力する。発光素子30は、制御信号に基づいてレーザ光を放射する。したがって、発光素子30は、送信期間TONにレーザ光を放射し、非送信期間TOFFにレーザ光の放射を停止する。
 光検出器41および光検出器42は、センサモジュールの外部からの光を継続的に受光し、受信信号を出力する。光検出器41および光検出器42は、受信信号を演算部50に出力する。
 図4は、本発明の第1の実施形態に係るセンサ10の演算部50の構成の一例を示す機能ブロック図である。図4に示すように、演算部50は、FFT処理部51、差分算出部52、近接判定部53、および、計測部54を備える。FFT処理部51が、本発明の「周波数スペクトル生成部」に対応する。
 FFT処理部51は、光検出器41および光検出器42の受信信号に対して、FFT処理を実行し、周波数スペクトルを算出する。この際、FFT処理部51には、制御部20から非送信期間TOFFを送信期間TONの情報が入力される。FFT処理部51は、この情報を参照し、非送信期間TOFFの受信信号を用いて非送信期間TOFFの周波数スペクトルを算出し、送信期間TONの受信信号を用いて送信期間TONの周波数スペクトルを算出する。
 FFT処理部51は、非送信期間TOFFの周波数スペクトルと送信期間TONの周波数スペクトルとを差分算出部52に出力する。この際、FFT処理部51は、光検出器41および光検出器42のいずれか一方の周波数スペクトルを差分算出部52に出力すればよい。一方、FFT処理部51は、光検出器41および光検出器42の両方の周波数スペクトルを計測部54に出力する。
 差分算出部52は、非送信期間TOFFの周波数スペクトルと送信期間TONの周波数スペクトルとの差分値を算出する。差分算出部52は、差分値を近接判定部53に出力する。
 近接判定部53は、近接判定用の閾値を記憶している。近接判定部53は、差分値と閾値とを比較して、計測対象90の近接を判定する。より具体的には、近接判定部53は、差分値が閾値よりも大きければ、計測対象90が近接していると判定する。一方、近接判定部53は、差分値が閾値以下であれば、他の物体が近接していないと判定する。
 近接判定部53は、判定結果を計測部54に出力する。
 (近接判定の原理)
 このようなFFT処理部51、差分算出部52、および、近接判定部53の処理は、次の原理に基づく。
 (明所(明るい場所)の場合)
 図5(A)、図5(B)、図5(C)、図5(D)は、明るい場所での周波数スペクトルの一例を示す。図5(A)、図5(B)は、計測対象がセンサモジュールに近接する場合を示し、図5(C)、図5(D)は、他の物体がセンサモジュールに近接していない状態を示す。図5(A)、図5(C)は、非送信期間TOFFを示し、図5(B)、図5(D)は、送信期間TONを示す。
 (明所、且つ、計測対象とセンサモジュールとが近接する場合)
 図5(A)、図5(B)に示すように、計測対象90がセンサモジュールに近接する場合、外部からの光(図5(A)、図5(B)の白矢印)は、センサモジュールの光検出器41および光検出器42に殆ど到達しない。
 この状態において、非送信期間TOFFでは、発光素子30は、レーザ光を放射していないので、計測対象90からの反射光も無い。したがって、計測対象90がセンサモジュールに近接し、且つ、非送信期間TOFFであれば、図5(A)に示すように、周波数スペクトルPoboffの略全周波数成分は、略0になる。
 送信期間TONでは、発光素子30がレーザ光を放射し、計測対象90からの反射光が光検出器41および光検出器42で受光される。したがって、計測対象90がセンサモジュールに近接し、且つ、送信期間TONであれば、図5(B)に示すように、周波数スペクトルPobonは、レーザ光に応じた所定周波数分布を有する。
 このように、明所において、計測対象90がセンサモジュールに近接しているとき、送信期間TONの周波数スペクトルPobonと、非送信期間TOFFの周波数スペクトルPoboffとは、大きく異なる。したがって、これらの差分値は、略0よりも大きい所定値となる。
 (明所、且つ、他の物体がセンサモジュールに近接しない場合)
 図5(C)、図5(D)に示すように、計測対象90を含む他の物体がセンサモジュールに近接しない場合、外部からの光(図5(A)、図5(B)の白矢印)は、センサモジュールの光検出器41および光検出器42に到達する。
 この状態において、非送信期間TOFFでは、発光素子30は、レーザ光を放射していないので、計測対象90からの反射光も無い。したがって、計測対象90を含む他の物体がセンサモジュールに近接しておらず、且つ、非送信期間TOFFであれば、図5(C)に示すように、周波数スペクトルPnooffは、外光に応じた所定周波数分布を有する。
 送信期間TONでは、発光素子30がレーザ光を放射する。しかしながら、計測対象90が近接していないので、計測対象90からの反射光は存在しない。したがって、計測対象90を含む他の物体がセンサモジュールに近接しておらず、且つ、送信期間TONであれば、図5(D)に示すように、周波数スペクトルPnoonは、外光に応じた所定周波数分布を有する。
 このように、明所において、計測対象90を含む他の物体がセンサモジュールに近接していないとき、送信期間TONの周波数スペクトルPnoonと、非送信期間TOFFの周波数スペクトルPnooffとは、ほぼ同じになる。したがって、これらの差分値は、略0となる。
 このように、明所の場合、送信期間TONの周波数スペクトルと、非送信期間TOFFの周波数スペクトルとの差分値が所定の大きさを有していれば、計測対象90がセンサモジュールに近接していると判定できる。一方、送信期間TONの周波数スペクトルと、非送信期間TOFFの周波数スペクトルとの差分値が略0であれば、計測対象90がセンサモジュールに近接していると判定できる。
 (暗所(暗い場所)の場合)
 図6(A)、図6(B)、図6(C)、図6(D)は、暗い場所での周波数スペクトルの一例を示す。図6(A)、図6(B)は、計測対象がセンサモジュールに近接する場合を示し、図6(C)、図6(D)は、他の物体がセンサモジュールに近接していない状態を示す。図6(A)、図6(C)は、非送信期間TOFFを示し、図6(B)、図6(D)は、送信期間TONを示す。
 (暗所、且つ、計測対象とセンサモジュールとが近接する場合)
 図6(A)、図6(B)に示すように、暗所では、外部からの光は無いまたは小さく、光がセンサモジュールの光検出器41および光検出器42に殆ど到達しない。
 この状態において、非送信期間TOFFでは、発光素子30は、レーザ光を放射していないので、計測対象90からの反射光も無い。したがって、計測対象90がセンサモジュールに近接し、且つ、非送信期間TOFFであれば、図6(A)に示すように、周波数スペクトルPoboffの略全周波数成分は、略0になる。
 送信期間TONでは、発光素子30がレーザ光を放射し、計測対象90からの反射光が光検出器41および光検出器42で受光される。したがって、計測対象90がセンサモジュールに近接し、且つ、送信期間TONであれば、図6(B)に示すように、周波数スペクトルPobonは、レーザ光に応じた所定周波数分布を有する。
 このように、暗所において、計測対象90がセンサモジュールに近接しているとき、送信期間TONの周波数スペクトルPobonと、非送信期間TOFFの周波数スペクトルPoboffとは、大きく異なる。したがって、これらの差分値は、略0よりも大きい所定値となる。
 (暗所、且つ、他の物体がセンサモジュールに近接しない場合)
 図6(C)、図6(D)に示すように、計測対象90を含む他の物体がセンサモジュールに近接しない場合であっても、暗所では、外部からの光は無いまたは小さく、光がセンサモジュールの光検出器41および光検出器42に殆ど到達しない。
 この状態において、非送信期間TOFFでは、発光素子30は、レーザ光を放射していないので、計測対象90からの反射光も無い。したがって、計測対象90を含む他の物体がセンサモジュールに近接しておらず、且つ、非送信期間TOFFであれば、図6(C)に示すように、周波数スペクトルPnooffの略全周波数成分は、略0になる。
 送信期間TONでは、発光素子30がレーザ光を放射する。しかしながら、計測対象90が近接していないので、計測対象90からの反射光は存在しない。したがって、計測対象90を含む他の物体がセンサモジュールに近接しておらず、且つ、送信期間TONであれば、図6(D)に示すように、周波数スペクトルPnoonの略全周波数成分は、略0になる。
 このように、暗所において、計測対象90を含む他の物体がセンサモジュールに近接していないとき、送信期間TONの周波数スペクトルPnoonと、非送信期間TOFFの周波数スペクトルPnooffとは、略0で、ほぼ同じになる。したがって、これらの差分値は、略0となる。
 このように、暗所の場合、送信期間TONの周波数スペクトルと、非送信期間TOFFの周波数スペクトルとの差分値が所定の大きさを有していれば、計測対象90がセンサモジュールに近接していると判定できる。一方、送信期間TONの周波数スペクトルと、非送信期間TOFFの周波数スペクトルとの差分値が略0であれば、計測対象90がセンサモジュールに近接していると判定できる。
 以上のように、センサ10は、明所、暗所によらず、言い換えれば、外部の光の状態によらず、計測対象90がセンサモジュールに近接しているか否かを判定できる。
 計測部54は、近接判定結果に基づいて、計測対象90の物理量を計測する。例えば、計測部54は、血流量を計測する。概略的には、計測部54は、光検出器41および光検出器42の周波数スペクトルから、ドップラ周波数を検出する。計測部54は、ドップラ周波数の周波数スペクトルから血流量を算出する。この際、光検出器41および光検出器42が異なる位置に配置されていることで、光検出器41の受信信号の周波数スペクトルと光検出器42の受信信号の周波数スペクトルとに含まれる外光の成分を効果的にキャンセルできる。したがって、計測部54は、血流量を精度良く計測できる。
 この際、計測部54は、送信期間TONの周波数スペクトルを用いて、物理量を計測する。これにより、計測部54は、血流量の計測に対して誤差要因になりえる非送信期間TOFFの周波数スペクトルを用いないので、血流量を、より精度良く計測できる。
 このように、センサ10は、光検出器41および光検出器42の受信信号から得られる周波数スペクトルによって、近接判定と物理量の計測とを実現できる。言い換えれば、センサ10は、物理量の計測用のセンサモジュールに対して、近接判定用の構成を追加することなく、物理量の計測と、近接判定を行うことができる。したがって、センサ10は、不要に大型化することなく、計測対象の近接の検知と、計測対象の計測とを行うことができる。
 (計測方法)
 図7は、本発明の第1の実施形態に係る計測方法の一例を示すフローチャートである。なお、図7のフローチャートに示す各処理の具体的な内容は、上述の構成の説明と同じ内容の説明を省略する。
 制御部20および発光素子30は、計測用の検知波(レーザ光)を間欠送信(放射)する(S11)。光検出器41および光検出器42は、計測用の反射波を含む光を受光し、受信信号を出力する(S12)。
 演算部50は、送信期間の受信強度(送信期間TONの周波数スペクトルの強度)と、非送信期間の受信強度(非送信期間TOFFの周波数スペクトルの強度)とから、近接判定を行う(S13)。
 演算部50は、計測対象が近接していなければ(S14:NO)、近接判定を継続する。演算部50は、計測対象が近接していれば(S14:YES)、送信期間の受信信号を用いて、計測対象の物理量を計測する(S15)。
 より具体的に、近接判定は、次の処理を実行する。図8は、本発明の第1の実施形態に係る近接判定方法の一例を示すフローチャートである。
 演算部50は、受信信号の周波数スペクトルを算出する(S31)。演算部50は、送信時の周波数スペクトルと非送信時の周波数スペクトルとの差分値を算出する(S32)。演算部50は、差分値が近接判定用の閾値よりも大きければ(S33:YES)、計測対象有りを判定する(S34)。演算部50は、差分値が近接判定用の閾値以下であれば(S33:NO)、計測対象無しを判定する(S35)。
 [第2の実施形態]
 本発明の第2の実施形態に係るセンサ、および、計測方法について、図を参照して説明する。図9は、本発明の第2の実施形態に係る演算部50Aの構成を示す機能ブロック図である。
 図9に示すように、第2の実施形態に係るセンサは、第1の実施形態に係るセンサ10に対して、演算部50Aの構成、処理において異なる。第2の実施形態に係るセンサの他の構成および処理は、第1の実施形態に係るセンサの構成および処理と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
 演算部50Aは、FFT処理部51、差分算出部52A、近接判定部53、および、計測部54を備える。演算部50Aは、差分算出部52Aの処理を除き、演算部50と同様の処理を行うので、同様の箇所の説明は省略する。
 差分算出部52Aには、光検出器41および光検出器42のいずれか一方の受信信号が入力される。差分算出部52Aは、送信期間TONでの受信信号の受信強度と、非送信期間TOFFでの受信信号の受信強度との差分値を算出する。差分算出部52Aは、差分値を、近接判定部53に出力する。
 このように、演算部50Aは、光検出器41および光検出器42の受信信号を直接用いて、近接判定用の差分値を算出する。このような構成および処理を用いても、近接判定は実行可能である。
 [第3の実施形態]
 本発明の第3の実施形態に係るセンサ、および、計測方法について、図を参照して説明する。図10は、第3の実施形態に係る計測方法の一例を示すフローチャートである。
 第3の実施形態に係るセンサは、第1の実施形態に係るセンサ10と同様の構成を備え、さらに電源制御を追加した点で第1の実施形態に係るセンサ10と異なる。以下では、第3の実施形態に係るセンサと第1の実施形態に係るセンサ10とで同様の箇所の説明は省略する。
 演算部は、計測対象が無ければ(S14:NO)、省エネルギーモードへ移行する(S53)。より具体的には、演算部は、省エネルギーモードとして、送信期間TONの時間を短くし、非送信期間TOFFを長くする。言い換えれば、演算部は、送信期間TONと非送信期間TOFFからなる繰り返し周期における非送信期間TOFFの割合を大きくする。これにより、発光素子30の発光時間は短くなり、消費電力を低減できる。
 また、演算部は、計測対象が有り(S14:YES)、省エネモード(省エネルギーモード)であると(S51:YES)、省エネモードから定常計測モードへ移行する(S52)。より具体的には、演算部は、省エネモードよりも、送信期間TONの時間を長くし、非送信期間TOFFを短くする。これにより、計測に用いる受信信号の時間長(周波数スペクトルを取得可能な時間長)を長くでき、計測精度を向上できる。
 なお、電源制御では、送信期間TONを無くし、非送信期間TOFFのみにすることも可能である。例えば、演算部の制御部は、センサモジュールへの通電を停止する。さらには、演算部の制御部は、センサの電源を停止する。この場合、例えば、定常計測モードへの復帰は、センサにスイッチ等を設置して、操作者等にこのスイッチをオン操作することによって可能である。
 上述のセンサは、例えば、ヘルメットに装着される。ヘルメットは、装着者の頭を覆う筐体を備える。センサは、ヘルメットの筐体における内部に装着される。この際、センサは、例えば、筐体における前頭部を覆う部分の内側に配置される。そして、センサは、装着者の方向にレーザ光を放射するように筐体の内側に装着される。
 このような構成によって、装着者がヘルメットを装着しただけで、装着者の前頭部がセンサに近接する。そして、センサは、この近接を判定、検知して、装着者の血流量を計測できる。特に、上述の電源制御の処理を行うことで、装着者がヘルメットを装着したときには計測用の通電が行われ、装着者がヘルメットを脱ぐと省エネモードに移行する。これにより、センサは、消費電力を低減できる。
 なお、上述の説明では、送信期間TONにレーザ光を放射し、非送信期間TOFFにレーザ光の放射を停止する態様を示した。しかしながら、非送信期間TOFFにレーサ光を放射してもよい。この場合、例えば、非送信期間TOFFのレーザ光の強度を、送信期間TONのレーサ光の強度よりも低下させればよい。
 また、上述の説明では、近接判定のときにも、2個の光検出器41および光検出器42を駆動させる態様を示した。しかしながら、近接判定は、光検出器41または光検出器42の1つの光検出器の受信信号があれば、実現可能である。したがって、近接判定時には、光検出器41または光検出器42のいずれか1つを動作させ、計測時に光検出器41および光検出器42の2つを動作させてもよい。
 上述の各実施形態の構成および処理は、適宜組み合わせることが可能であり、それぞれの組合せに応じた作用効果を奏することができる。
10:センサ
20:制御部
30:発光素子
41、42:光検出器
50、50A:演算部
51:FFT処理部
52、52A:差分算出部
53:近接判定部
54:計測部
81:回路基板
82:カバー
90:計測対象
Pnooff、Pnoon、Poboff、Pobon:周波数スペクトル
TOFF:非送信期間
TON:送信期間

Claims (10)

  1.  送信期間と非送信期間とを設けた制御部と、
     前記制御部に制御され、前記送信期間中にレーザ光を放射する発光素子と、
     外部からの光を受光して受信信号を出力する光検出器と、
     前記送信期間の受信信号の強度と、前記非送信期間の受信信号の強度とを用いて、計測対象の近接を判定する近接判定部と、
     を備える、センサ。
  2.  前記受信信号の周波数スペクトルを生成する周波数スペクトル生成部を備え、
     前記近接判定部は、前記送信期間の前記周波数スペクトルと前記非送信期間の前記周波数スペクトルとを用いて近接を判定する、
     請求項1に記載のセンサ。
  3.  前記送信期間の前記周波数スペクトルと前記非送信期間の前記周波数スペクトルの差分を算出する差分算出部を備え、
     前記近接判定部は、前記差分を用いて近接を判定する、
     請求項2に記載のセンサ。
  4.  前記近接判定部は、近接判定用の閾値と前記差分との比較結果を用いて近接を判定する、
     請求項3に記載のセンサ。
  5.  前記受信信号を用いて前記計測対象の所定の物理量を計測する計測部をさらに備え、
     前記計測部は、前記送信期間の受信信号を用いて計測を行う、
     請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のセンサ。
  6.  前記制御部は、前記近接の判定結果に基づいて電源制御を行う、
     請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のセンサ。
  7.  前記制御部は、前記計測対象が近接していないことを判定すると、前記送信期間に対する前記非送信期間の比を大きくする、
     請求項6に記載のセンサ。
  8.  前記光検出器は、第1光検出器と第2光検出器とを備え、
     前記第1光検出器と前記第2光検出器とは異なる位置に配置される、
     請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のセンサ。
  9.  請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のセンサと、
     装着者の頭部を覆う筐体と、を備え、
     前記センサは、装着者の方向に前記レーザ光を放射するように前記筐体の内側に装着されている、
     ヘルメット。
  10.  送信期間と非送信期間とを設け、前記送信期間にレーザ光を放射するステップと、
     外部からの光を受光して受信信号を出力するステップと、
     前記送信期間の受信信号の強度と、前記非送信期間の受信信号の強度とを用いて、計測対象の近接を判定するステップと、
     を有する、計測方法。
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