WO2021256505A1

WO2021256505A1 - 搬送装置の動作確認装置及びコンピュータプログラム

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Publication number: WO2021256505A1
Application number: PCT/JP2021/022854
Authority: WO
Inventors: 俊之橘; 真浅田
Original assignee: 伊東電機株式会社
Priority date: 2020-06-19
Filing date: 2021-06-16
Publication date: 2021-12-23
Also published as: EP4169856A1; CN115884929A; JPWO2021256505A1; US20230227268A1; EP4169856A4

Abstract

コンベヤ装置の動作を再現して確認することができるコンベヤ装置の動作確認装置を提供する。　表示装置５３と、ログデータ作成手段５１と、動作再現手段７１を有し、　前記ログデータ作成手段５１は、コンベヤ装置１の各コンベヤユニット２の駆動モータと、在荷センサーＳの動作状態を個別に記録したログデータを作成するものであり、動作再現手段７１は、前記ログデータに基づいて、コンベヤ装置１の動作を模式的に再現する動画データと、刻々の前記駆動モータの動作状況データと前記在荷センサーの動作状況データを作成するものであり、前記動作再現手段７１で再現された動画データに基づく動画と、動作状況データに基づく表示が前記表示装置５３に表示される。

Description

搬送装置の動作確認装置及びコンピュータプログラム

　本発明は、搬送装置の動作を再現して確認する搬送装置の動作確認装置に関するものである。
　また本発明は、搬送装置の動作確認装置を制御するコンピュータプログラムに関するものである。

  配送場や集荷場、倉庫等には、搬送装置が設置される場合が多い。
  搬送装置の一形態として、分散制御式の搬送装置が知られている（特許文献１）。分散制御とは、複数のゾーンコンベヤと称されるコンベヤユニットを直列状や枝分かれ状に並べて一連の搬送路を形成するものであり、各コンベヤユニットはそれぞれ独立した駆動モータ（駆動装置）を持っている。また各コンベヤユニットには在荷センサーが設けられている。在荷センサーはコンベヤユニット上に物品があるか否かを検知するセンサーである。
  分散制御式の搬送装置では、各コンベヤユニットが一つのゾーンを構成し、各ゾーンがつながれている。
　そして例えば自己のゾーン（搬送ユニット）に物品が存在し、下流側のゾーンに物品（搬送物）が存在しないといった所定の条件が揃うと、自己のゾーン（搬送ユニット）の駆動モータを起動し、物品を下流側のゾーンに送る。
　また分岐機能を有するゾーンを含む搬送装置も知られている（特許文献２）。
　分岐機能を有するゾーンは、例えば物品を直進させたり、物品を横方向に排出する機能を持ったコンベヤユニットで構成されている。

特開２００５－２３１７４５号公報特開２０１３－２３０９１４号公報

　搬送装置は、運転中に不具合が発生する場合がある。例えば、搬送されている物品がジャムを起こすことがある。また物品が、本来、停止すべき位置をオーバーランしてしまうことがある。
　不具合が発生した場合には、直ちに原因を追究し、修正することとなる。しかしながら、不具合の再発頻度が低い場合がある。即ち、当該ゾーンに物品が到達した際に、常に不具合が発生するのではなく、何らかの要因が重なって不具合が生じる場合がある。
　このような場合の原因追及は困難であり、保全技術者は、搬送装置の近傍で待機し、不具合の再発を待つこととなり、時間を浪費してしまう。
　本発明は、従来技術の上記した問題点に注目し、搬送装置の動作を再現して確認することができる搬送装置の動作確認装置を提供することを課題とするものである。

　上記した課題を解決するための態様は、搬送装置の動作を確認する動作確認装置であって、前記搬送装置は、複数の搬送ユニットが繋がれて構成された部分があり、各搬送ユニットを個別に制御する制御回路を有する個別制御装置を有し、前記制御回路はシーケンス回路を含むものである搬送装置の動作確認装置において、ログデータ作成手段と、動作再現手段を有し、前記ログデータ作成手段は、個々の個別制御装置の前記シーケンス回路を構成するスイッチ類の同時期におけるオンオフ状況に関する情報を取得して各制御装置のログデータを作成するものであり、前記動作再現手段は、前記ログデータに基づいて各制御装置の前記シーケンス回路の動作を再現するものであることを特徴とする搬送装置の動作確認装置である。

　本態様の動作確認装置が対象とする搬送装置は、各搬送ユニットを個別に制御する制御回路を有する個別制御装置を有し、個別制御装置はシーケンス回路を含む。
　本態様の動作確認装置で採用するログデータ作成手段は、個々の個別制御装置の前記シーケンス回路を構成するスイッチ類の同時期におけるオンオフ状況に関する情報を取得して各制御装置のログデータを作成する。
　そのため、シーケンス回路の通電状況を再現することができ、不具合の原因追及が容易である。

　上記した態様において、搬送ユニットを指定して当該搬送ユニットを制御する制御回路の前記シーケンス回路の動作を再現する個別再生と、複数の搬送ユニットを指定して当該搬送ユニットを制御する制御回路の前記シーケンス回路の動作を同時に再現する複数再生することが可能であることが望ましい。

　上記した各態様において、前記搬送ユニットには、当該搬送ユニットを駆動する駆動装置と、前記搬送ユニット上に物品があるか否かを検知する在荷センサーを有するものが含まれており、前記ログデータ作成手段が作成するログデータには、前記駆動モータと、在荷センサーの動作状態を個別に記録したデータが含まれ、前記動作再現手段は、前記ログデータに基づいて、搬送装置の動作を模式的に再現する動画データを作成することが可能であることが望ましい。

　上記した各態様において、表示装置を有し、前記ログデータに基づいて、前記表示装置に動画を表示し、前記動画の、一時停止、ステップ送り、早送りが可能であることが望ましい。

　同様の課題を解決するためのもう一つの態様は、搬送装置の動作を確認する動作確認装置であって、前記搬送装置は、複数の搬送ユニットを有し、前記搬送ユニットには、当該搬送ユニットを駆動する駆動装置と、前記搬送ユニット上に物品があるか否かを検知する在荷センサーを有するものが含まれている搬送装置である動作確認装置において、表示装置と、ログデータ作成手段と、動作再現手段を有し、前記ログデータ作成手段は、前記搬送装置の各搬送ユニットの前記駆動装置と、在荷センサーの動作状態を個別に記録したログデータを作成するものであり、前記動作再現手段は、前記ログデータに基づいて、搬送装置の動作を模式的に再現する動画データと、刻々の前記駆動装置の動作状況データと前記在荷センサーの動作状況データを作成するものであり、前記動作再現手段で作成された前記動画データに基づく動画と、前記動作状況データに基づく表示が前記表示装置に表示されることを特徴とする搬送装置の動作確認装置である。

　搬送装置は、例えばコンベヤ装置である。搬送装置には、例えばコンベヤが上下多段に設置されていて、これらの間で物品を受け渡す、昇降装置を有するものであってもよい。
　またエレベータの様に、物品を上下方向に搬送する装置も、搬送装置に含まれる。

　上記した課題を解決するためのもう一つの態様は、搬送装置の動作を確認する動作確認装置であって、前記搬送装置は、複数の搬送ユニットが繋がれて構成された部分があり、前記搬送ユニットには、当該搬送ユニットを駆動する駆動装置と、前記搬送ユニット上に物品があるか否かを検知する在荷センサーを有するものが含まれている搬送装置である動作確認装置において、表示装置と、ログデータ作成手段と、動作再現手段を有し、前記ログデータ作成手段は、前記搬送装置の各搬送ユニットの前記駆動装置と、在荷センサーの動作状態を個別に記録したログデータを作成するものであり、前記動作再現手段は、前記ログデータに基づいて、搬送装置の動作を模式的に再現する動画データと、刻々の前記駆動装置の動作状況データと前記在荷センサーの動作状況データを作成するものであり、前記動作再現手段で作成された前記動画データに基づく動画と、前記動作状況データに基づく表示が前記表示装置に表示されることを特徴とする搬送装置の動作確認装置である。

　本態様の搬送装置の動作確認装置（以下単に動作確認装置と称する場合がある）は、ログデータ作成手段を有し、対象とする搬送装置の各搬送ユニットの駆動装置と、在荷センサーの動作状態が個々に記録されて、ログデータが作成される。
　例えば、搬送装置の運転中に何らかの不具合が発生した場合、その際の、各搬送ユニットの駆動装置と、在荷センサーの動作状態も記録されている。
　また本態様の搬送装置の動作確認装置は、動作再現手段を有し、ログデータに基づいて、搬送装置の動作を模式的に再現する動画データが作成され、表示装置に動画が表示される。そのため不具合の発生状況が表示装置に再現される。
　また動作状況データに基づく表示が表示装置に表示されるので、不具合の原因追及の資料が提供され、原因追及の助けとなる。

　上記した態様において、前記駆動装置はモータであり、前記ログデータ作成手段は、前記在荷センサーのオンオフ状況と、前記駆動装置のオンオフ状況と、前記駆動装置が駆動した際の回転に関する情報を取得して前記ログデータを作成するものであることが望ましい。

　回転に関する情報は、例えば、一回の回転数や、回転速度である。
　本態様の動作確認装置は、動作の再現精度が高い。

　上記した各態様において、前記搬送ユニットは、当該搬送ユニットを制御する制御回路を有し、制御回路はシーケンス回路を含み、前記ログデータ作成手段は、前記シーケンス回路を構成するスイッチ類のオンオフ状況に関する情報を取得して前記ログデータを作成するものであることが望ましい。

　本態様の動作確認装置によると、不具合の原因追及が容易である。

　上記した各態様において、前記動画データによって前記表示装置に表示される表示には、前記搬送装置を模した概観図形があり、前記概観図形は、前記搬送ユニットを模した図形がつながったものであり、前記在荷センサーが物品を検知した状態の搬送ユニットの図形には、物品を模した図形が表示されることが望ましい。

　本態様の動作確認装置は、動作の再現精度が高い。

　上記した態様において、前記在荷センサーが物品を検知した状態であって、且つ前記駆動装置に通電されている場合には、前記物品を模した図形が隣接する搬送ユニットに向かって移動することが望ましい。

　本態様の動作確認装置は、動作の再現精度が高い。

　上記した態様において、前記搬送ユニットは、当該搬送ユニットを制御する制御回路を有し、特定の前記搬送ユニットの前記制御回路の刻々の動作状況を前記表示装置に表示することが可能であることが望ましい。

　上記した各態様において、前記動作再現手段は、形態記憶手段と回路記憶手段を有し、前記形態記憶手段は、前記搬送装置を構成する前記搬送ユニットの構成と、各搬送ユニット同士のつながりを記憶するものであり、前記回路記憶手段は、前記各搬送ユニットの制御回路を記憶するものであることが望ましい。

　本態様の動作確認装置は、動作の再現精度が高い。また本態様の動作確認装置によると、不具合の原因追及が容易である。

　同様の課題を解決するためのもう一つの態様は、搬送装置の動作を確認する動作確認装置を動作させるためのコンピュータプログラムであって、前記搬送装置は、複数の搬送ユニットが繋がれて構成されたものであり、前記搬送ユニットには、当該搬送ユニットを駆動する駆動装置と、前記搬送ユニット上に物品があるか否かを検知する在荷センサーを有するものが含まれている搬送装置であり、前記搬送装置の各搬送ユニットの前記駆動装置と、在荷センサーの動作状態を個別に記録したログデータが入力され、前記ログデータに基づいて、搬送装置の動作を模式的に再現する動画データと、刻々の前記駆動装置の動作状況と前記在荷センサーの動作状況データを作成することを特徴とするコンピュータプログラムである。

　本態様のコンピュータプログラムは、ログデータに基づいて、搬送装置の動作を模式的に再現する動画データと、動作状況データが作成されるので、不具合が発生した際の状況を再現することができる。

　本発明の搬送装置の動作確認装置及びコンピュータプログラムによると、搬送装置の動作を再現して確認することができる。

本発明の実施形態の搬送装置の動作確認装置を含むコンベヤシステムの概念図である。動作確認の対象となる搬送装置のレイアウト及び表示装置の表示画面である。直線搬送ゾーンを構成するコンベヤユニットの斜視図である。搬送方向変換装置によって構成された搬送方向変換ゾーン近傍の斜視図である。ゾーンコントローラのブロック図及び各ゾーンコントローラとログデータ作成手段の関係を示す回路図である。表示画面に表示される動画を示す説明図であり、（ａ）（ｂ）（ｃ）は時間の経過とともに状態が変化する様子を示す。表示画面に表示されるゾーン１２のシーケンス回路であり、（ａ）（ｂ）（ｃ）は、それぞれ図６の（ａ）（ｂ）（ｃ）と同じ時刻における通電状態を示す。

　以下さらに本発明の実施形態について説明する。
　図１は、搬送装置の動作確認装置５０と、確認対象のコンベヤ装置１によって構成されるコンベヤシステム１００を概念的に図示したものである。
　本実施形態の動作確認装置５０は、図１に示すように、ログデータ作成手段５１と、外部装置４８によって構成されている。本実施形態では、ログデータ作成手段５１は、コンベヤ装置１の上位制御装置４６に内蔵されている。
　外部装置４８は、公知のパーソナルコンピュータや携帯端末等であり、制御装置５２と表示装置５３を有している。
　また制御装置５２内に、記憶手段７０と、通信手段７２と、動作再現手段７１が内蔵されている。
　本実施形態の動作確認装置５０は、現実のコンベヤ装置１における各コンベヤユニット２、２０の動作状態を個別に記録したログデータを作成し、当該ログデータに則って各コンベヤユニットを動作させた場合における物品の動作と、その時の電気回路の状態を表示装置５３に表示して確認することができるものである。

　対象となるコンベヤ装置１は任意であるが、その一例を図２に示す。
　コンベヤ装置１は、例えば図２に示す様なレイアウトのコンベヤであり、搬送路が複数に分岐されていて、物品を搬送する目的場所が複数存在する。
　コンベヤ装置１は、分散制御式の装置であり、搬送路の直線部分が複数の短いゾーンに分割されている。即ちコンベヤ装置１では、複数の直線搬送ゾーンが直列に連結されて搬送路の直線部分が構成されている。またコンベヤ装置１は、複数の搬送方向変換ゾーンを含んでおり、枝分かれした搬送路を構成するものである。

　各ゾーンにはそれぞれ一台ずつコンベヤユニット（搬送ユニット）２、２０が配置されている。コンベヤユニット２、２０は、機械的構造部分とゾーンコントローラ１０が一体化されたものである。ゾーンコントローラ１０は、搬送ユニットを個別に制御する制御回路を有する個別制御装置である。
　直線搬送ゾーンに設置されたコンベヤユニット２は、代表的な搬送ユニットであり、図３に示す様なゾーンコンベヤである。搬送方向変換ゾーンに設置されたコンベヤユニット２０は、図４に示す様な移載装置である。コンベヤユニット２０も搬送ユニットの一つである。

　コンベヤユニット２は、短尺のローラコンベヤであり、平行に配置された左右の一対のサイドフレーム３，３間に複数の搬送ローラ５を所定間隔で軸支したものである。搬送ローラ５は、自由に回転する従動ローラ５ｂと、モータ内蔵ローラ５ａとからなる。本実施形態では、モータ内蔵ローラ５ａは１本だけであり、他はすべて従動ローラ５ｂである。モータ内蔵ローラ５ａには駆動装置として、駆動モータ（図示せず）が内蔵されている。内蔵された駆動モータは、回転に応じてパルス信号を出力する機能を有している。他のモータ内蔵ローラの駆動モータについても同様である。なお、パルス信号は、「駆動モータが駆動した際の回転に関する情報」の一例である。

　コンベヤユニット２内で隣接する搬送ローラ５同士は、伝動ベルト６で巻回されている。そのため、モータ内蔵ローラ５ａの回転駆動力を全ての従動ローラ５ｂに伝動することができる。

　また図３に示すように、コンベヤユニット２には在荷センサーＳが設けられている。在荷センサーＳは、サイドフレーム３上に設けられている。また在荷センサーＳの位置は、下流端の近傍である。

　在荷センサーＳは、物品が、当該コンベヤユニット２上にあるか否かを検知するものである。

　次に搬送方向変換ゾーンについて説明する。搬送方向変換ゾーンに設置されたコンベヤユニット（搬送ユニット）２０は、図４に示す様な移載装置である。コンベヤユニット２０は、搬送方向又は搬入方向を切り換える方向変換機構を有している。
　コンベヤユニット２０は、図４の様に主搬送コンベヤ２１と、副搬送コンベヤ２２及び図示しない昇降装置によって構成されている。
　コンベヤユニット２０の主搬送コンベヤ２１は、複数の細いベルト２５が一定の間隔を設けて配されたベルトコンベヤである。主搬送コンベヤ２１は、端部に設けられたモータ内蔵ローラ２８によって駆動される。

　コンベヤユニット２０の副搬送コンベヤ２２は、ローラコンベヤである。副搬送コンベヤ２２は、複数のローラ２６が平行に配され、且つこれらがベルト２７によって連動するものである。副搬送コンベヤ２２を構成する複数のローラ２６の内の一本が、モータ内蔵ローラであり、モータ内蔵ローラを駆動することによって全てのローラ２６が回転する。
　副搬送コンベヤ２２は、図４の様に主搬送コンベヤ２１のベルト２５同士の間にローラ２６が存在する様に配置されている。

　コンベヤユニット２０に載置された物品Ｗを直進させる場合には、昇降装置（図示せず）によって主搬送コンベヤ２１を副搬送コンベヤ２２よりも上に突出させ、主搬送コンベヤ２１のモータ内蔵ローラ２８を駆動し、ベルト２５を走行させる。
　コンベヤユニット２０に載置された物品Ｗを横方向に排出する場合は、主搬送コンベヤ２１に物品を引き入れた後に、図示しない昇降装置によって副搬送コンベヤ２２を上昇させると共に主搬送コンベヤ２１を降下し、副搬送コンベヤ２２を主搬送コンベヤ２１よりも上に突出させ、副搬送コンベヤ２２のモータ内蔵ローラを駆動し、各ローラ２６を回転させる。
　コンベヤユニット２０にも在荷センサーが設けられている（図示せず）。またコンベヤユニット２０にもゾーンコントローラ（図示せず）が取り付けられている。

　各ゾーンには、それぞれ固有のアドレスが設定されている。便宜上、図２の様に１番から８８番のアドレスが付されたものとする。本実施形態では、第１ゾーンのアドレスが１であり、第２ゾーンのアドレスは２である。以下、順次アドレスが付されている。
　各ゾーンのアドレスは、各ゾーンのゾーンコントローラ（個別制御装置）１０に記憶されている。

　前記した様に、各ゾーンには、ゾーンコントローラ１０と在荷センサーＳがある。ゾーンコントローラ１０は、各ゾーンのコンベヤユニット２、２０の駆動モータに電力を供給するものであり、各ゾーンのコンベヤユニットの駆動モータを駆動、停止するものである。即ちゾーンコントローラ１０には、図５の様に駆動モータ１５を制御する制御回路４０があり、当該制御回路４０に駆動回路４２が含まれている。制御回路４０の一部又は全部は、シーケンス回路である。
　またゾーンコントローラ１０には、送受信部４１が内蔵されている。

　ゾーンコントローラ１０は、各搬送ユニットを個別に制御する個別制御装置である。
　ゾーンコントローラ１０は、全てのゾーンに設けられており、隣接するゾーンコントローラ１０同士の間は、信号線４３で相互に接続されている。また、各ゾーンコントローラ１０には、それぞれのゾーンの在荷センサーＳの信号が入力される。
　コンベヤ装置１は、上位制御装置４６を有し、当該上位制御装置４６も信号線でゾーンコントローラ１０と接続されている。

　本実施形態では、各ゾーンコントローラ１０と上位制御装置４６とが通信手段で相互通信される。当該通信手段によって、各ゾーンコントローラ１０からは在荷センサーＳの情報と、当該ゾーンの駆動状況に関する情報が上位制御装置４６に入力される。
　具体的には、各コンベヤユニット２、２０の駆動モータのオンオフ状況や、駆動モータの回転数、制御回路４０の通電状況等が上位制御装置４６に入力される。本実施形態では、ゾーンコントローラ１０は、シーケンス回路を有しているので、回路内のスイッチ、タイマー、その他のオンオフ状況や、通電状況が、逐一、上位制御装置４６に入力される。また駆動モータの回転に応じて発生させるパルス信号も、逐一、上位制御装置４６に入力される。

　上位制御装置４０には、同時期における、コンベヤユニット２、２０の駆動モータのオンオフ状況や、駆動モータの回転数、制御回路４０の通電状況やシーケンス回路を構成するスイッチ類のオンオフ状況に関する情報が上位制御装置４６に入力される。
　即ち、各ゾーンの同じ時刻の情報が、全て上位制御装置４６に入力される。

　次に、コンベヤ装置の動作確認装置５０について説明する。
　本実施形態の動作確認装置５０は、上位制御装置４６に内蔵されたログデータ作成手段５１と、他の位置に設置された外部装置４８によって構成されている。

　ログデータ作成手段５１は、情報取得手段６０、時刻確定手段６１、記憶手段６２及び通信手段６３を有している。
　時刻確定手段６１は時計である。
　情報取得手段６０は、コンピュータプログラムによって実現されるものであり、各コンベヤユニット２、２０のゾーンコントローラ１０から上位制御装置４６に送信されてくる在荷センサーＳの情報と、各ゾーンの駆動状況をすべて取得するものである。

　情報取得手段６０は、同時期における、コンベヤユニット２、２０の駆動モータのオンオフ状況や、駆動モータの回転数、制御回路４０の通電状況やシーケンス回路を構成するスイッチ類のオンオフ状況に関する情報を取得する。

　そして情報取得手段６０によって取得された情報が、情報の取得時刻と共に、ログデータとして、記憶手段６２に格納される。
　記憶手段６２の情報は、連続的に蓄積されていく。またコンベヤ装置１の稼働時期ごとに整理されて保存されてゆく。例えば、「２０２０年５月２０日のコンベヤ装置１の情報」「２０２０年５月２１日のコンベヤ装置１の情報」というように個別ファイルに区別されて保存される。
　メモリーの容量が不足すると、過去の情報が自動的に消去される。
　記憶手段６２に蓄積された情報は、通信手段６３を介して、外部装置４８に送信される。通信手段６３は、例えばインターネット回線を使用するものであってもよい。

　次に、外部装置４８について説明する。外部装置４８には、制御装置５２と表示装置５３が内蔵されている。
　制御装置５２は、記憶手段７０と、動作再現手段７１と、通信手段７２を有している。
　通信手段７２はログデータ作成手段５１の通信手段６３との間で通信を行い、ログデータ作成手段５１の記憶手段６２に格納されたログデータを外部装置４８で取得するものである。通信手段７２で取得されたログデータは、記憶手段７０に記憶される。

　動作再現手段７１は、コンピュータプログラムによって実現されるものであり、ログデータに基づいて、コンベヤ装置１の動作を模式的に再現する動作再現動画データと、刻々の各駆動モータの動作状況と在荷センサーＳの動作状況を動画で表現する通電状況再現動画データを作成するものである。
　即ち、動作再現手段７１は、動作再現動画データを作成する動作動画作成手段８０たるコンピュータプログラムと、通電状況再現動画データを作成する回路動画作成手段８１たるコンピュータプログラムを備えている。

　その他、動作再現手段７１は、形態記憶手段７３と回路記憶手段７５を有している。
　形態記憶手段７３は、コンベヤ装置１を構成するコンベヤユニットの構成と、各コンベヤユニット同士のつながりを記憶するものである。
　形態記憶手段７３は、図２に示す様なコンベヤ装置１のレイアウトと、各ゾーンのコンベヤユニット２、２０が何であるかを記憶しておくメモリーである。
　また回路記憶手段７５には、各コンベヤユニット２、２０に内蔵された制御回路４０が記憶されている。少なくとも、各コンベヤユニット２、２０の制御回路４０に含まれているシーケンス回路の一部又は全部が記憶されている。

　次に、本実施形態の動作確認装置５０の機能について説明する。
　説明の便宜上、現実のコンベヤ装置１を「現実のコンベヤ装置１」と称し、現実のコンベヤ装置１に起こった事象に対しては「現実の」という形容詞を付ける。動作確認装置５０で再現される事項については、「バーチャル上の」という形容詞を付けて区別することとする。

　本実施形態の動作確認装置５０では、ログデータ作成手段５１から外部装置４８に入力されたログデータに基づいて、動作再現手段７１によって動作再現動画データと、通電状況再現動画データが作成され、表示装置５３に動画が表示される。
　動画は、一時停止、ステップ送り、早送り、巻き戻し、スロー再生、拡大等が可能である。
　表示装置５３には、図２の様な、現実のコンベヤ装置１のレイアウトが模式的に表示される。
　表示装置５３表示される図形は、コンベヤ装置１を模した概観図形であり、コンベヤユニット２、２０を模した長方形の図形がつながったものである。

　バーチャル上のレイアウトは、図６の様に、任意の位置を拡大することができる。また現実のコンベヤ装置１に物品が乗っていたゾーンには、物品を模した表示Ｍがバーチャル上のレイアウトに表出される。図１、図６（ａ）は、アドレス１０、１１の位置に、物品が存在していた状態を図示している。表示画面には、日付及び時刻が表示され、いつの時点の様子であるのかが明らかにされている。

　物品を模した表示Ｍは、ログデータに含まれている在荷センサーＳの動作状況に基づいて行われる。具体的には、現実のコンベヤ装置１の在荷センサーＳが、特定の時刻に物品の存在を検知しており、その記録がログデータに存在する場合、バーチャル上のゾーンに、物品を模した表示Ｍが表示される。　
　また現実のコンベヤ装置１の駆動モータに通電されていたゾーンは、バーチャル上のゾーンに、例えば波うった様な、動きある動画表示がなされる。
　仮に現実のコンベヤ装置１の、物品が載置されているゾーンの駆動モータに通電されていたならば、バーチャル上の表示Ｍが移動しているような動画が表出される。移動速度や移動距離は、駆動モータが発信するパルスの間隔と総数で決定される。
　また特定のゾーンをクリックすることにより、当該ゾーンを構成するコンベヤユニットの通電状態が、動画表示される。

　例えば現実のコンベヤ装置１が動作していた特定の時刻に、ゾーン１０、ゾーン１１に物品があり、在荷センサーＳ１０と、在荷センサーＳ１１がオンであった場合、その事実が、ログデータに記録されている。
　動作再現手段７１の動作動画作成手段８０は、在荷センサーＳ１０と、在荷センサーＳ１１がオンである記録があれば、図６（ａ）の様に、バーチャル上のゾーン１０、ゾーン１１に、表示Ｍを表示する。

　また現実のコンベヤ装置１において、ゾーン１０、ゾーン１１の物品がゾーン１２側に搬送された場合、ログデータには、ゾーン１０、ゾーン１１、ゾーン１２の駆動モータがオン状態となって通電された記録が残っている。
　動作再現手段７１の動作動画作成手段８０は、在荷センサーＳ１０と、在荷センサーＳ１１がオンであり、且つ当該ゾーンの駆動モータがオンであって通電されていた記録があれば、図６（ｂ）の様に、バーチャル上のゾーン１０、ゾーン１１の、表示Ｍを移動させる。

　現実のコンベヤ装置１において、ゾーン１０、ゾーン１１にあった物品がそれぞれ、ゾーン１１、ゾーン１２への移動が完了したならば、ログデータに、在荷センサーＳ１１と、在荷センサーＳ１２がオンであった記録が残っている。
　動作動画作成手段８０は、在荷センサーＳ１１と、在荷センサーＳ１２がオンである記録があれば、図６（ｃ）の様に、バーチャル上のゾーン１１、ゾーン１２に、表示Ｍを表示する。

　また本実施形態の動作確認装置５０では、各コンベヤユニット２、２０の刻々の通電状況が、表示装置５３に表示される。表示は、前記したレイアウトと同じ画面に表示することもできる、また画面を切り替えて表示することもできる。
　さらに動作確認装置５０では、ゾーンを特定することによってゾーンコントローラ（搬送ユニット）１０を指定して当該ゾーンを制御する制御回路のシーケンス回路の動作を再現する個別再生と、複数のゾーンを指定して各ゾーンを制御する制御回路のシーケンス回路の動作を同時に再現する複数再生することができる。

　図７は、ゾーン１２のコンベヤユニット２の通電状況を示す動画である。
　前記した設例に従うと、特定の時刻において、現実のコンベヤ装置１では、ゾーン１０、ゾーン１１に物品があるが、表示対象となっているゾーン１２には、物品はない。

　そのため、在荷センサーＳ１２はオフであった。またゾーン１２のコンベヤユニット２の駆動モータはオフであって停止しており、駆動モータには通電されていない。これらの事実が、ログデータに記録されている。
　図７（ａ）は、図６（ａ）に対応するものであり、バーチャル表示された回路は、在荷センサーＳ１２がオフであり、駆動モータもオフである。

　前記した設例に従うと、現実のコンベヤ装置１において、ゾーン１０、ゾーン１１の物品がゾーン１２側に搬送された場合、ログデータには、ゾーン１２の駆動モータに通電された記録が残っている。
　図７（ｂ）は、図６（ｂ）に対応するものであり、表示装置に表示された回路は、在荷センサーＳ１２がオフであり、駆動モータがオンである。

　現実のコンベヤ装置１において、ゾーン１１の物品のゾーン１２への移動が完了すると、ログデータには、在荷センサーＳ１２がオンであり、駆動モータがオフであって通電が停止された記録が残っている。
　図７（ｃ）は、図６（ｃ）に対応するものであり、表示装置に表示された回路は、在荷センサーＳ１２がオンであり、駆動モータがオフである。

　現実のコンベヤ装置１に何らかの不具合があった場合も、ログデータにはその時の在荷センサーＳや駆動モータの駆動状況等が記録されている。
　そのため、バーチャル上で、その不具合の発生状況を再現することができる。またその時の、電気回路の状態を確認することができる。そのため、故障等の原因を容易に発見することができる。

　以上説明した実施形態では、代表的なコンベヤユニットを２例示したが、コンベヤユニットの構造や形態は、この二種類に限定されるものではない。
　例えば曲線路を構成するものや、バー等で、物品の進路を誘導する様なコンベヤユニットであってもよい。
　以上、理解を容易にするために簡単な制御回路４０を例に説明した。しかしながら、実際の制御回路４０はより複雑である。
　また実際のコンベヤ装置には、在荷センサー等を持たないゾーンや、常時駆動しているゾーンを有するものもあるが、本発明は、これらを含むコンベヤ装置を除外するものではない。
　表示装置５３に表示される回路は、静止画であってもよい。
　以上説明した実施形態では、在荷センサーＳは、物品を検知した際にオンとなるものとして説明したが、物品を検知した際にオフとなるものであってもよい。

　本発明は、上記コンピュータプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体、を包含する。また本発明は、上記コンピュータプログラムが記録された非一過性の記録媒体、を包含する。

１　　　コンベヤ装置
２、２０　コンベヤユニット（搬送ユニット）
５ａ　　モータ内蔵ローラ
１０　　ゾーンコントローラ（個別制御装置）
２８　　モータ内蔵ローラ
４０　　制御回路
４６　　上位制御装置
４８　　外部装置
５０　　コンベヤ装置の動作確認装置
５１　　ログデータ作成手段
５２　　制御装置
５３　　表示装置
６０　　情報取得手段
６１　　時刻確定手段
６２　　記憶手段
６３　　通信手段
７０　　記憶手段
７１　　動作再現手段
７２　　通信手段
７３　　形態記憶手段
７５　　回路記憶手段
８０　　動作動画作成手段
８１　　回路動画作成手段
１００　コンベヤシステム
Ｓ　　　在荷センサー

Claims

　搬送装置の動作を確認する動作確認装置であって、前記搬送装置は、複数の搬送ユニットが繋がれて構成された部分があり、各搬送ユニットを個別に制御する制御回路を有する個別制御装置を有し、前記制御回路はシーケンス回路を含むものである搬送装置の動作確認装置において、
　ログデータ作成手段と、動作再現手段を有し、
　前記ログデータ作成手段は、個々の個別制御装置の前記シーケンス回路を構成するスイッチ類の同時期におけるオンオフ状況に関する情報を取得して各制御装置のログデータを作成するものであり、
　前記動作再現手段は、前記ログデータに基づいて各制御装置の前記シーケンス回路の動作を再現するものであることを特徴とする搬送装置の動作確認装置。
　搬送ユニットを指定して当該搬送ユニットを制御する制御回路の前記シーケンス回路の動作を再現する個別再生と、複数の搬送ユニットを指定して当該搬送ユニットを制御する制御回路の前記シーケンス回路の動作を同時に再現する複数再生することが可能であることを特徴とする請求項１に記載の搬送装置の動作確認装置。
　前記搬送ユニットには、当該搬送ユニットを駆動する駆動装置と、前記搬送ユニット上に物品があるか否かを検知する在荷センサーを有するものが含まれており、
　前記ログデータ作成手段が作成するログデータには、前記駆動モータと、在荷センサーの動作状態を個別に記録したデータが含まれ、
　前記動作再現手段は、前記ログデータに基づいて、搬送装置の動作を模式的に再現する動画データを作成することが可能であることを特徴とする請求項１又は２に記載の搬送装置の動作確認装置。
　表示装置を有し、前記ログデータに基づいて、前記表示装置に動画を表示し、前記動画の、一時停止、ステップ送り、早送りが可能であることを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載の搬送装置の動作確認装置。
　搬送装置の動作を確認する動作確認装置であって、前記搬送装置は、複数の搬送ユニットを有し、前記搬送ユニットには、当該搬送ユニットを駆動する駆動装置と、前記搬送ユニット上に物品があるか否かを検知する在荷センサーを有するものが含まれている搬送装置である動作確認装置において、
　表示装置と、ログデータ作成手段と、動作再現手段を有し、
　前記ログデータ作成手段は、前記搬送装置の各搬送ユニットの前記駆動装置と、在荷センサーの動作状態を個別に記録したログデータを作成するものであり、
　前記動作再現手段は、前記ログデータに基づいて、搬送装置の動作を模式的に再現する動画データと、刻々の前記駆動装置の動作状況データと前記在荷センサーの動作状況データを作成するものであり、
　前記動作再現手段で作成された前記動画データに基づく動画と、前記動作状況データに基づく表示が前記表示装置に表示されることを特徴とする搬送装置の動作確認装置。
　搬送装置の動作を確認する動作確認装置であって、前記搬送装置は、複数の搬送ユニットが繋がれて構成された部分があり、前記搬送ユニットには、当該搬送ユニットを駆動する駆動装置と、前記搬送ユニット上に物品があるか否かを検知する在荷センサーを有するものが含まれている搬送装置である動作確認装置において、
　表示装置と、ログデータ作成手段と、動作再現手段を有し、
　前記ログデータ作成手段は、前記搬送装置の各搬送ユニットの前記駆動装置と、在荷センサーの動作状態を個別に記録したログデータを作成するものであり、
　前記動作再現手段は、前記ログデータに基づいて、搬送装置の動作を模式的に再現する動画データと、刻々の前記駆動装置の動作状況データと前記在荷センサーの動作状況データを作成するものであり、
　前記動作再現手段で作成された前記動画データに基づく動画と、前記動作状況データに基づく表示が前記表示装置に表示されることを特徴とする搬送装置の動作確認装置。
　前記駆動装置はモータであり、
　前記ログデータ作成手段は、前記在荷センサーのオンオフ状況と、前記駆動装置のオンオフ状況と、前記駆動装置が駆動した際の回転に関する情報を取得して前記ログデータを作成するものであることを特徴とする請求項５又は６に記載の搬送装置の動作確認装置。
　前記搬送ユニットは、当該搬送ユニットを制御する制御回路を有し、制御回路はシーケンス回路を含み、
　前記ログデータ作成手段は、前記シーケンス回路を構成するスイッチ類のオンオフ状況に関する情報を取得して前記ログデータを作成するものであることを特徴とする請求項５乃至７のいずれかに記載の搬送装置の動作確認装置。
　前記動画データによって前記表示装置に表示される表示には、前記搬送装置を模した概観図形があり、前記概観図形は、前記搬送ユニットを模した図形がつながったものであり、
　前記在荷センサーが物品を検知した状態の搬送ユニットの図形には、物品を模した図形が表示されることを特徴とする請求項５乃至８のいずれかに記載の搬送装置の動作確認装置。
　前記在荷センサーが物品を検知した状態であって、且つ前記駆動装置に通電されている場合には、前記物品を模した図形が隣接する搬送ユニットに向かって移動することを特徴とする請求項９に記載の搬送装置の動作確認装置。
　前記搬送ユニットは、当該搬送ユニットを制御する制御回路を有し、特定の前記搬送ユニットの前記制御回路の刻々の動作状況を前記表示装置に表示することが可能であることを特徴とする請求項５乃至１０のいずれかに記載の搬送装置の動作確認装置。
　前記動作再現手段は、形態記憶手段と回路記憶手段を有し、
　前記形態記憶手段は、前記搬送装置を構成する前記搬送ユニットの構成と、各搬送ユニット同士のつながりを記憶するものであり、
　前記回路記憶手段は、前記各搬送ユニットの制御回路を記憶するものであることを特徴とする請求項１乃至１１のいずれかに記載の搬送装置の動作確認装置。
　搬送装置の動作を確認する動作確認装置を動作させるためのコンピュータプログラムであって、
　前記搬送装置は、複数の搬送ユニットが繋がれて構成されたものであり、前記搬送ユニットには、当該搬送ユニットを駆動する駆動装置と、前記搬送ユニット上に物品があるか否かを検知する在荷センサーを有するものが含まれている搬送装置であり、
　前記搬送装置の各搬送ユニットの前記駆動装置と、在荷センサーの動作状態を個別に記録したログデータが入力され、
　前記ログデータに基づいて、搬送装置の動作を模式的に再現する動画データと、刻々の前記駆動装置の動作状況と前記在荷センサーの動作状況データを作成することを特徴とするコンピュータプログラム。