WO2021251453A1

WO2021251453A1 - 核酸脂質粒子ワクチン

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Publication number: WO2021251453A1
Application number: PCT/JP2021/022057
Authority: WO
Inventors: 義裕河岡; 正樹今井; 誠也山吉; 健石井; 康司小檜山; 栄子難波; 竜也岡; 幸戸塚; 直城内; 宜郷小野寺; 文彦武下; 貴鈴木; 貴子丹羽; 誠小泉; 健介中村
Original assignee: 第一三共株式会社; 国立大学法人東京大学
Priority date: 2020-06-11
Filing date: 2021-06-10
Publication date: 2021-12-16
Also published as: JPWO2021251453A1; CN115605221A; TW202214296A; EP4166158A1; US20230248819A1; KR20230024261A

Abstract

新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）による感染を予防及び/又は治療するためのワクチンを提供する。　新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質及び/又はその断片を発現させることができる核酸を封入した脂質粒子であって、脂質が一般式（Ｉａ）で表されるカチオン性脂質、又はその薬学的に許容される塩を含む前記粒子。式中、Ｒ１及びＲ２は、独立して、Ｃ１－Ｃ３アルキル基を示し；Ｌ１は、Ｃ２－Ｃ４アルカノイルオキシ基を１若しくは複数個有していてもよいＣ１７－Ｃ１９アルケニル基を示し；Ｌ２は、Ｃ２－Ｃ４アルカノイルオキシ基を１若しくは複数個有していてもよいＣ１０－Ｃ１９アルキル基、又はＣ２－Ｃ４アルカノイルオキシ基を１若しくは複数個有していてもよいＣ１０－Ｃ１９アルケニル基を示し；ｐは、３、又は４である。

Description

核酸脂質粒子ワクチン

　本発明は、ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ｍＲＮＡを封入した核酸脂質粒子ワクチンに関する。

　新型コロナウイルス感染症（coronavirus disease 2019：COVID-19）は新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）に起因した感染症で、呼吸器での急性炎症を主体とした病態を呈し、特にハイリスク者における侵襲性肺炎及び急性呼吸窮迫症候群などの下気道での炎症を主体とする病態が疾病負担となっている（非特許文献１）。ヒトに感染して主に呼吸器症状を呈するcoronavirus（CoV）は6種類以上知られている。SARS-CoV-2はbetacoronavirus属に分類され、過去にアウトブレイクを引き起こしたSARS-CoVやMiddle East respiratory syndrome coronavirus（MERS-CoV）とウイルス学的に類似している。

　SARS-CoV-2のウイルス粒子表面に発現するspike protein（S）は、初期感染機序に重要な役割を果たしている。Sは、2つのサブユニットS1とS2から構成されるI型膜蛋白質で3量体を形成する（約500 kDa、約20 nm）。S1に存在するreceptor-binding domain（RBD）が宿主細胞表面に発現するangiotensin-converting enzyme 2（ACE2）と相互作用する。SARS-CoVのSと比較して、SARS-CoV-2のSは、ACE2に対する親和性が10-20倍高いこと及び熱力学的安定性が高いことが示唆されており、SARS-CoV-2の高い伝播性に関与していることが示唆されている（非特許文献２、３）。

　SARS患者の回復期血清中には、少なくとも3年以上RBDに対するIgGが存続し、血清をRBD蛋白質で処理して抗RBD抗体を吸着させた後には、中和活性が50%以下に減弱することから、抗RBD抗体が主要中和活性を担っていることが示唆されている（非特許文献４、５）。実際に、分離された抗SARS-CoV-2 RBDモノクローナル抗体は、SARS-CoV-2に対する中和活性を有することが報告されている（非特許文献６、７）。

　無症状となった後3週間程度経過したCOVID-19患者回復期末梢血を用いた解析から、SARS-CoV-2の感染防御には、特異的CD4+及びCD8+ T細胞の誘導が重要だと考えられている（非特許文献８）。具体的には、10-20例のCOVID-19患者血液検体を解析した結果、すべての症例で、血中抗SARS-CoV-2 RBD抗体応答及びSARS-CoV-2特異的CD4+ T細胞応答が確認され、約70%の症例で、SARS-CoV-2特異的CD8+　T細胞応答が確認されている。また、血中抗SARS-CoV-2 RBD IgG価とS特異的CD4+ T細胞頻度が相関する（R = 0.8109）ことから、SにT細胞エピトープが存在し、抗体応答の誘導にS特異的CD4+ T細胞が重要な役割を果たしている可能性が示唆された（非特許文献８）。更に、血中抗SARS-CoV-2 中和活性と血中抗SARS-CoV-2 S IgG価が相関する（R = 0.9279）ことが示されている（非特許文献９）。

　COVID-19症状が重症化する「immune enhancement」の機序として、cellular immunopathologyとantibody-dependent enhancement（ADE）が関与している可能性が想定されている（非特許文献10）。SARSの場合には、軽症で回復した患者と比較して、致死患者は、血中サイトカインプロファイルがTヘルパー（Th）2型優位になっていることが示唆されている（非特許文献11）。マウスSARS-CoV感染モデルにおいて、Sに対するTh2優位の免疫応答は、好酸球を主体とした炎症応答を伴う肺のimmunopathologyを誘発することが示唆されている（非特許文献12）。一方、ADEに関しては、デング熱ウイルス、呼吸器合胞体ウイルスなど他のウイルスに関して報告されているが、SARS患者において、SARS-CoVに対する特異的抗体がADEを誘発する報告はない。SARS-CoVに対するワクチン抗原候補について、S全長ではなくRBDのみの抗原でも、肺障害リスクを回避できる可能性を示唆するデータが報告されている（非特許文献13）。SARS-CoV-2に関しても、Sに対する抗体がADEに関与している直接的な臨床エビデンスはないが、リスク回避のためには、適切な細胞性免疫応答を誘導することが必要であることが指摘されている（非特許文献14）。

Viruses 12:372 2020 Science 367:1260 2020 Viruses 12:428 2020 Virol J 7:299 2010 Virology 334:74 2005 Nat Commun 11:2251 2020 Nature 583:290 2020 Cell 181:1 2020 Nat Med 26:1033 2020 Nat Rev Immunol 20:347 2020 J Immunol 181:5490 2008 PLoS One 7:e35421 2012 Vaccine 25:2832 2007 PNAS 117:8218 2020

　本発明は、新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）による感染を予防及び/又は治療するためのワクチンを提供することを目的とする。

　本発明者らは、マウスにSARS-CoV-2のRBDをコードするmRNAを封入した脂質粒子を投与したところ、血中SARS-CoV-2 S蛋白質IgGの誘導が観察され、またその免疫応答がＴｈ１型優位になることを見出し、本発明を完成させるに至った。

　本発明の要旨は以下の通りである。
（１）新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質及び/又はその断片を発現させることができる核酸を封入した脂質粒子であって、脂質が一般式（Ｉａ）で表されるカチオン性脂質、又はその薬学的に許容される塩を含む前記粒子。

式中、
Ｒ^１及びＲ^２は、独立して、Ｃ_１－Ｃ_３アルキル基を示し；
Ｌ^１は、Ｃ_２－Ｃ_４アルカノイルオキシ基を１若しくは複数個有していてもよいＣ_１７－Ｃ_１９アルケニル基を示し；
Ｌ^２は、Ｃ_２－Ｃ_４アルカノイルオキシ基を１若しくは複数個有していてもよいＣ_１０－Ｃ_１９アルキル基、又はＣ_２－Ｃ_４アルカノイルオキシ基を１若しくは複数個有していてもよいＣ_１０－Ｃ_１９アルケニル基を示し；
ｐは、３、又は４である。
（２）一般式（Ｉａ）中のＲ^１及びＲ^２が、共にメチル基である、（１）に記載の粒子。
（３）一般式（Ｉａ）中のｐが、３である（１）又は（２）に記載の粒子。
（４）一般式（Ｉａ）中のＬ^１が、アセトキシ基を１若しくは複数個有していてもよいＣ_１７－Ｃ_１９アルケニル基である、（１）～（３）のいずれかに記載の粒子。
（５）一般式（Ｉａ）中のＬ^２が、アセトキシ基を１若しくは複数個有していてもよいＣ_１０－Ｃ_１２アルキル基、又はアセトキシ基を１若しくは複数個有していてもよいＣ_１０－Ｃ_１９アルケニル基である、（１）～（４）のいずれかに記載の粒子。
（６）一般式（Ｉａ）中のＬ^２が、アセトキシ基を１若しくは複数個有していてもよいＣ_１０－Ｃ_１２アルキル基、又はアセトキシ基を１若しくは複数個有していてもよいＣ_１７－Ｃ_１９アルケニル基である、（１）～（４）のいずれかに記載の粒子。
（７）一般式（Ｉａ）中のＬ^１が、（Ｒ）－１１－アセチルオキシ－ｃｉｓ－８－ヘプタデセニル基、ｃｉｓ－８－ヘプタデセニル基、又は（８Ｚ，１１Ｚ）－ヘプタデカジエニル基である（１）～（６）のいずれか１項に記載の粒子。
（８）一般式（Ｉａ）中のＬ^２が、デシル基、ｃｉｓ－７－デセニル基、ドデシル基、又は（Ｒ）－１１－アセチルオキシ－ｃｉｓ－８－ヘプタデセニル基である、（１）～（７）のいずれかに記載の粒子。
（９）カチオン性脂質が下記の構造式：

で表される（１）に記載の粒子。
（１０）カチオン性脂質が下記の構造式：

で表される（１）に記載の粒子。
（１１）カチオン性脂質が下記の構造式：

で表される（１）に記載の粒子。
（１２）脂質が、さらに、両親媒性脂質、ステロール類及びＰＥＧ脂質を含む（１）～（１１）のいずれかに記載の粒子。
（１３）両親媒性脂質が、ジステアロイルホスファチジルコリン、ジオレオイルホスファチジルコリン及びジオレオイルホスファチジルエタノールアミンからなる群より選択される少なくとも１つである（１２）記載の粒子。
（１４）ステロール類がコレステロールである（１２）又は（１３）に記載の粒子。
（１５）ＰＥＧ脂質が、１、２－ジミリストイル－ｓｎ－グリセロール　メトキシポリエチレン　グリコール及び／又はＮ－［メトキシ　ポリ（エチレングリコール）２０００］カルバモイル］－１，２－ジミリスチルオキシプロピル－３－アミンである（１２）～（１４）のいずれかに記載の粒子。
（１６）両親媒性脂質、ステロール類、カチオン性脂質、及びＰＥＧ脂質の脂質組成が、モル量にて、両親媒性脂質が１５％以下、ステロール類が２０～５５％、カチオン性脂質が４０～６５％、ＰＥＧ脂質が１～５％であり、核酸重量に対する総脂質重量の比率が、１５～３０である（１２）～（１５）のいずれかに記載の粒子。
（１７）両親媒性脂質、ステロール類、カチオン性脂質、及びＰＥＧ脂質の脂質組成が、モル量にて、両親媒性脂質が５～１５％、ステロール類が３５～５０％、カチオン性脂質が４０～５５％、ＰＥＧ脂質が１～３％であり、核酸重量に対する総脂質重量の比率が、１５～２５である（１６）記載の粒子。
（１８）両親媒性脂質、ステロール類、カチオン性脂質、及びＰＥＧ脂質の脂質組成が、モル量にて、両親媒性脂質が１０～１５％、ステロール類が３５～４５％、カチオン性脂質が４０～５０％、ＰＥＧ脂質が１～２％であり、核酸重量に対する総脂質重量の比率が、１７．５～２２．５である（１７）記載の粒子。
（１９）両親媒性脂質、ステロール類、カチオン性脂質、及びＰＥＧ脂質の脂質組成が、モル量にて、両親媒性脂質が１０～１５％、ステロール類が３５～４５％、カチオン性脂質が４５～５０％、ＰＥＧ脂質が１．５～２％であり、核酸重量に対する総脂質重量の比率が、１７．５～２２．５である（１８）記載の粒子。
（２０）新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質の断片が、受容体結合ドメインを含む（１）～（１９）のいずれかに記載の粒子。
（２１）新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質の断片中の受容体結合ドメインが配列番号１１のアミノ酸配列と少なくとも９５％の同一性を有するアミノ酸配列からなる（２０）に記載の粒子。
（２２）新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質の断片中の受容体結合ドメインが配列番号２５、２９、３３、３７、９４～１０７のいずれかのアミノ酸配列と少なくとも９５％の同一性を有するアミノ酸配列からなる（２０）に記載の粒子。
（２３）新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質の断片が、配列番号１０のアミノ酸配列と少なくとも９５％の同一性を有するアミノ酸配列からなる（２０）に記載の粒子。
（２４）新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質の断片が、配列番号２４、２８、３２、３６、８０～９３のいずれかのアミノ酸配列と少なくとも９５％の同一性を有するアミノ酸配列からなる（２０）に記載の粒子。
（２５）新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質が配列番号６のアミノ酸配列と少なくとも９５％の同一性を有するアミノ酸配列からなる（１）～（１９）記載の粒子。
（２６）新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質中の受容体結合ドメインが配列番号１１のアミノ酸配列と少なくとも９５％の同一性を有するアミノ酸配列からなる（２５）記載の粒子。
（２７）新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質を発現させることができる核酸が、キャップ構造（Ｃａｐ）、５’非翻訳領域（５’－ＵＴＲ）、Ｓ蛋白質の翻訳領域、３’非翻訳領域（３’－ＵＴＲ）及びポリＡ尾部（ｐｏｌｙＡ）を含むｍＲＮＡである（２５）又は（２６）に記載の粒子。
（２８）新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質の断片を発現させることができる核酸が、キャップ構造（Ｃａｐ）、５’非翻訳領域（５’－ＵＴＲ）、リーダー配列（ｌｅａｄｅｒ　ｓｅｑｕｅｎｃｅ）、Ｓ蛋白質中の受容体結合ドメインの翻訳領域、３’非翻訳領域（３’－ＵＴＲ）及びポリＡ尾部（ｐｏｌｙＡ）を含むｍＲＮＡである（２０）～（２４）のいずれかに記載の粒子。
（２９）Ｓ蛋白質の翻訳領域の配列が、配列番号５の配列におけるＳ蛋白質の翻訳領域の配列と少なくとも９０％の同一性を有するヌクレオチド配列からなる（２７）記載の粒子。
（３０）Ｓ蛋白質の翻訳領域の配列が、配列番号１６の配列におけるＳ蛋白質の翻訳領域の配列と少なくとも９０％の同一性を有するヌクレオチド配列からなる（２７）記載の粒子。
（３１）新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質を発現させることができる核酸が、配列番号５のヌクレオチド配列からなる（２７）記載の粒子。
（３２）新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質を発現させることができる核酸が、配列番号１６のヌクレオチド配列からなる（２７）記載の粒子。
（３３）Ｓ蛋白質中の受容体結合ドメインの翻訳領域の配列が、配列番号９の配列におけるＳ蛋白質中の受容体結合ドメインの翻訳領域の配列と少なくとも９０％の同一性を有するヌクレオチド配列からなる（２７）記載の粒子。
（３４）Ｓ蛋白質中の受容体結合ドメインの翻訳領域の配列が、配列番号１９の配列におけるＳ蛋白質中の受容体結合ドメインの翻訳領域の配列と少なくとも９０％の同一性を有するヌクレオチド配列からなる（２７）記載の粒子。
（３５）Ｓ蛋白質中の受容体結合ドメインの翻訳領域の配列が、配列番号２１、２３、２７、３１、３５、６６～７９のいずれかの配列におけるＳ蛋白質中の受容体結合ドメインの翻訳領域の配列と少なくとも９０％の同一性を有するヌクレオチド配列からなる（２７）記載の粒子。
（３６）新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質の断片を発現させることができる核酸が、配列番号９のヌクレオチド配列からなる（２８）記載の粒子。
（３７）新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質の断片を発現させることができる核酸が、配列番号１９のヌクレオチド配列からなる（２８）記載の粒子。
（３８）核酸が少なくとも１個の修飾ヌクレオチドを含む（１）～（３７）のいずれかに記載の粒子。
（３９）修飾ヌクレオチドが、５位が置換したピリミジンヌクレオチド及び／又は１位が置換していてもよいシュードウリジンの少なくとも１個を含む（３８）記載の粒子。
（４０）修飾ヌクレオチドが、５－メチルシチジン、５－メトキシウリジン、５－メチルウリジン、シュードウリジン、及び１－アルキルシュードウリジンからなる群から選ばれる少なくとも１個を含む（３８）記載の粒子。
（４１）粒子の平均粒子径が３０ｎｍ～３００ｎｍである（１）～（４０）のいずれかに記載の粒子。
（４２）新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）による感染を予防及び／又は治療するための組成物を製造するための（１）～（４１）のいずれかに記載の粒子の使用。
（４３）（１）～（４１）のいずれかに記載の粒子を含有する、組成物。
（４４）新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質及び/又はその断片をｉｎ　ｖｉｖｏ又はｉｎ　ｖｉｔｒｏで発現させるための（４３）記載の組成物。
（４５）医薬として用いられる（４３）又は（４４）記載の組成物。
（４６）新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）に対する免疫反応を誘導するための（４５）記載の組成物。
（４７）新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）感染を予防及び／又は治療するための（４５）又は（４６）記載の組成物。
（４８）（４３）又は（４４）に記載の組成物を細胞に導入することを含む、新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質及び/又はその断片をｉｎ　ｖｉｔｒｏで発現させる方法。
（４９）（４３）～（４７）のいずれかに記載の組成物を哺乳動物に投与することを含む、新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質及び/又はその断片をｉｎ　ｖｉｖｏで発現させる方法。
（５０）（４５）又は（４６）に記載の組成物を哺乳動物に投与することを含む、新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）に対する免疫反応を誘導する方法。
（５１）（４５）～（４７）のいずれかに記載の組成物を哺乳動物に投与することを含む、新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）感染を予防及び／又は治療する方法。
（５２）哺乳動物がヒトである（４９）～（５１）のいずれかに記載の方法。

　本発明により、SARS-CoV-2による感染を予防及び／又は治療することが可能となる。
　本明細書は、本願の優先権の基礎である日本国特許出願、特願2020-101420及び特願2021-33278の明細書および／または図面に記載される内容を包含する。

実施例３及び実施例４の粒子によるRBD蛋白質発現レベル。Buffer；300 mM Sucrose含有10 mM Histidine緩衝液（pH6.5）。実施例３及び実施例４の粒子によって誘導された抗RBD抗体応答。Buffer；300 mM Sucrose含有10 mM Histidine緩衝液（pH6.5）。縦棒は幾何平均値を示し、１～５のシンボルは個々の抗体レベルを示す。実施例３及び実施例４群の血清が有するRBD-hACE2結合阻害活性。Buffer；300 mM Sucrose含有10 mM Histidine緩衝液（pH6.5）。横棒は幾何平均値を示し、丸シンボルは個々の阻害活性レベルを示す。実施例３及び実施例４群によって誘導されたRBD特異的細胞性免疫。Buffer；300 mM Sucrose含有10 mM Histidine緩衝液（pH6.5）。縦棒は平均値を示し、エラーバーは標準誤差を示す。全処理群において、DMSO濃度は0.1% (v/v)に調整した。No peptides：無ペプチド群。実施例４、実施例７または実施例８の粒子の投与によって誘導された血中抗RBD抗体応答。Buffer；300 mM Sucrose含有10 mM Histidine緩衝液（pH7.0）。縦棒は幾何平均値を示し、１～４のシンボルは個々の抗体レベルを示す。実施例８または実施例１０の粒子の投与によって誘導された血中抗RBD抗体応答。Buffer；300 mM Sucrose含有10 mM Histidine緩衝液（pH7.0）。縦棒は幾何平均値を示し、１～５のシンボルは個々の抗体レベルを示す。実施例10の粒子の投与によって誘導された血中抗SARS-CoV-2中和活性。Buffer；300 mM Sucrose含有10 mM Histidine緩衝液（pH7.0）。縦棒は幾何平均値を示し、１～５のシンボルは個々の中和活性を示す。実施例８及び実施例１０の粒子の投与によって誘導された血中抗SARS-CoV-2中和活性。Buffer；300 mM Sucrose含有10 mM Histidine緩衝液（pH7.0）。縦棒は幾何平均値を示し、１～５のシンボルは個々の中和活性を示す。実施例８または実施例１０の粒子の投与によって誘導された血中抗RBD抗体応答。Buffer；300 mM Sucrose含有10 mM Histidine緩衝液（pH7.0）。縦棒は幾何平均値を示し、エラーバーは標準偏差を示す。実施例１０によって誘導されたRBD特異的細胞性免疫。Buffer；300 mM Sucrose含有10 mM Histidine緩衝液（pH7.0）。縦棒は平均値を示し、１～7のシンボルは個々のサイトカイン誘導レベルを示す。全処理群において、DMSO濃度は0.1% (v/v)に調整した。No peptides：無ペプチド群。 SARS-CoV-2 RBDに対するmRNAワクチンの系統特異的免疫原性。(a-e、g、及びh)６週齢のC57BL/6マウス及びBALB/cマウスに、2週間隔で計2回、mockまたはLNP-mRNA-RBD（3μg mRNA）を筋肉内投与した。（a）２回目の投与から２週間後、ELISAで血中抗ＲＢＤ抗体価を測定した。（b-e）マウス膝窩リンパ節からをリンパ球を調製し、flow cytometry解析を行った。（b-d）germinal center（GC）B細胞をGL7⁺CD38^- CD19⁺細胞としてゲーティングした。(e) T_FH細胞はCD185⁺ PD-1⁺CD3ε+ CD4⁺T細胞としてゲーティングした。（f）SARS-CoV-2スパイク蛋白質のオーバーラッピングペプチド。1６個の重複ペプチドを１プールペプチドとして、８プールペプチドに分けた。（g及びh）マウス脾臓から脾臓細胞を調製し、プールペプチドで２４時間再処理した。培養上清中のIFN-γレベルをELISAで測定した。（g-h）プール２、３及び４を蛋白質輸送阻害剤とともに６時間処理した後のサイトカイン産生CD8⁺及びCD4⁺Ｔ細胞の割合を円グラフで示す。3+：IFN-γ+IL-2+TNF-α+、2+：IFN-γ+IL-2+、IFN-γ+TNF-α+、IL-2+TNF-α+、1+：IFN-γ+、IL-2+、TNF-α+。N ＝ 4～5。縦棒は平均値、エラーバーは標準誤差を示す。*P ＜ 0.05、Mann-Whitney検定を用いた。 HPLC精製したmRNAを封入したLNP-mRNA-RBD（mRNA-RBD(HPLC)）の免疫原性。(a) SARS-CoV-2非感染者のヒト末梢血単核細胞（peripheral blood mononuclear cell、PBMC）を、LNP-mRNA-Full（mRNA換算で0.4、2、及び10μg/mL）、LNP-mRNA-RBD（mRNA換算で0.4、2、及び10μg/mL）、またはmRNA-RBD（HPLC）（mRNA換算で0.4、2、及び10μg/mL）で24時間処理し、培養上清中のIFN-αレベルをELISAで測定した。(b) C57BL/6マウス及びBALB/cマウスの骨髄由来樹状細胞（BM-DC）をLNP-mRNA-Full（mRNA換算で0.4、2、及び10 μg/mL）、LNP-mRNA-RBD（mRNA換算で0.4、2、及び10 μg/mL）またはmRNA-RBD(HPLC)（mRNA換算で0.4、2、及び10 μg/mL）で24時間処理し、培養上清中のIFN-αレベルをELISAで測定した。（c-i）C57BL/6マウスを、０日目及び１４日目に、mock、LNP-mRNA-RBD（3μg mRNA）またはmRNA-RBD (HPLC）（3μg mRNA）で筋肉内投与した。（c）２回目投与から２週間後に、ELISAで血中抗RBD抗体価を測定した。（d及びe）マウスから膝窩リンパ節を採取した。（d）GC B細胞をGL7⁺CD38^- CD19⁺細胞としてゲーティングした。（e）T_FH細胞をCD185⁺ PD-1⁺ＣＤ３ε＋CD4⁺Ｔ細胞としてゲーティングした。(f及びg)マウス脾臓から脾臓細胞を調製し、プールペプチドで２４時間処理した。培養上清中のIFN-γレベルはELISAで測定した。ペプチドプール３及び４を蛋白質輸送阻害剤とともに６時間処理した後のサイトカイン産生CD8⁺及びCD4⁺Ｔ細胞の割合を円グラフに示す。3⁺：IFN-γ+IL-2⁺TNF-α⁺、2⁺：IFN-γ⁺IL-²⁺、IFN-γ⁺TNF-α⁺、及びIL-2⁺TNF-α⁺、1+：IFN-γ⁺、IL-2⁺、及びTNF-α⁺。（h、i）図12f、g、図21、22の代表的なデータを示す。IFN-γ^＋IL-2^＋TNF-α^＋及びIFN-γ^＋TNF-α^＋CD8⁺Ｔ細胞を散布点プロットで示す。Ｎ＝４～５。縦棒は平均値、エラーバーは標準誤差を示す。＊P＜0.05、ANOVAに続くDunnの多重比較検定を用いた。 HPLC精製mRNAを封入したLNP-mRNA-RBDを投与したカニクイザルにおける血中抗RBD抗体応答（a）LNP-mRNA-RBD投与、感染、及びサンプル採取のスケジュール。(b-c) カニクイザルを、0日目及び21日目にmockまたはLNP-mRNA-RBD（HPLC）（100μg）で筋肉内免疫した。（b）０日目、７日目、１４日目、２１日目、２８日目及び感染後７日目における血中抗RBD抗体価をELISAで測定した。（c）中和抗体を中和アッセイにより測定した。(d)スワブサンプル（結膜、口腔、鼻腔、気管、及び直腸）中の血中抗RBD IgG価をELISAで測定した。黒矢印はワクチン投与日、赤矢印はSARS-CoV-2感染日を示す。 mRNA-RBD (HPLC)を投与したカニクイザルの抗SARS-CoV-2感染防御応答。2回目の投与から1週間後に、SARS-CoV-2（2×10⁷ PFU）をカニクイザルの結膜、鼻腔、口腔及び気管に投与した。(a)スワブサンプル中のウイルスRNA及び(b)ウイルス力価をRT-PCR及び細胞培養法により測定した。（c-d）肺組織中のウイルスRNAをRT-PCR法により測定した。RU：右上葉、RM：右中葉、RL：右下葉、LU：左上葉、LM：左中葉、LL：左下葉。 LNP-mRNA-RBD投与マウスにおける血中抗スパイク蛋白質外部ドメイン（ECD）抗体応答。0日目及び14日目にmockまたはLNP-mRNA-RBD（3 μg mRNA）をC57BL/6マウス及びBALB/cマウスに筋肉内投与した。２回目の投与から２週間後に、ELISAで血中抗ECD抗体価を測定した。N = 4～5。横棒は平均値、シンボルは各個体のデータを示す。*P ＜ 0.05、Mann-Whitney検定を用いた。 GC B及びT_FH細胞のためのゲーティング。マウス膝窩リンパ節からリンパ球を調製し、GC B及びT_FH細胞を免疫染色後にflow cytometry解析を行った。細胞は、リンパ球サイズ、シングレット、ライブ、ＴまたはＢ細胞、及びT_FHまたはGC B細胞についてゲーティングした。 RBD特異的なT細胞応答。マウス脾臓から脾臓細胞を調製し、スパイク蛋白質ペプチドプール、ECD蛋白質、またはRBD蛋白質で24時間処理した。培養上清中のIFN-γ及びIL-13レベルをELISAで測定した。N = 4～5匹。縦棒は平均値、エラーバーは標準誤差を示す。* P < 0.05、ANOVA及びSidakの多重比較検定を用いた。 RBD特異的なCD8 T細胞応答。マウス脾臓から脾臓細胞を調製し、蛋白質輸送阻害剤とプールペプチドで６時間処理した。サイトカイン産生CD8⁺ T細胞の割合をflow cytometryで解析した。N = 4～5。縦棒は平均値、エラーバーは標準誤差を示す。*P ＜ 0.05、Mann-Whitney検定を用いた。 RBD特異的なＣＤ４Ｔ細胞応答。マウス脾臓から脾臓細胞を調製し、蛋白質輸送阻害剤とプールペプチドで６時間処理した。サイトカイン産生CD4⁺ T細胞の割合をflow cytometryで解析した。N = 4～5。縦棒は平均値、エラーバーは標準誤差を示す。*P < 0.05、Mann-Whitney検定を用いた。 mRNA-RBD(HPLC)を投与したマウスにおけるスパイク蛋白質特異的な免疫応答。（a）０日目及び１４日目に、C57BL/6マウス及びBALB/cマウスにmock、mRNA-RBD、またはmRNA-RBD（HPLC）（3μg mRNA）を筋肉内投与した。２回目の投与から２週間後、血中抗ECD抗体価をELISAで測定した。（b-e）マウス脾臓から脾臓細胞を調製し、スパイク蛋白質、ＥＣＤ、またはＲＢＤプールペプチドで２４時間処理した。N = 4。縦棒は平均値、エラーバーは標準誤差を示す。* P < 0.05、ANOVA及びDunnまたはSidakの多重比較検定を用いた。 mRNA-RBD (HPLC)を投与したC57BL/6マウスにおけるRBD特異的なＴ細胞応答。マウス脾臓から脾臓細胞を調製し、蛋白質輸送阻害剤とプールペプチドで６時間処理した。サイトカイン産生CD8⁺及びCD4⁺ T細胞の割合をflow cytometryで解析した。N = 4。縦棒は平均値、エラーバーは標準誤差を示す。*P ＜ 0.05、ANOVA及びDunnの多重比較検定を用いた。 mRNA-RBD (HPLC)を投与したBALB/cマウスにおけるRBD特異的なT細胞応答。マウス脾臓から脾臓細胞を調製し、蛋白質輸送阻害剤とプールペプチドで６時間処理した。サイトカイン産生CD8⁺及びCD4⁺ T細胞の割合をflow cytometryで解析した。N = 4。縦棒は平均値、エラーバーは標準誤差を示す、*P < 0.05、ANOVA及びDunnの多重比較検定を用いた。 SARS-CoV-2感染前後の体温の変化。2回目のmRNA-RBD (HPLC)投与から1週間後に、カニクイザルの口腔、鼻腔、及び気管内にSARS-CoV-2（2.2×10⁶ PFU）を投与した。体温は、SARS-CoV-2投与の2日前からテレメトリ送信機とコンピュータを用いて記録した。 mRNA-RBD (HPLC)を投与したカニクイザルのSARS-CoV-2感染後の胸部X線写真像。実施例１０、１２、１４、１６、１８、及び２０によって誘導された血中抗RBD抗体応答。Buffer；300 mM Sucrose含有10 mM Histidine緩衝液（pH7.0）。N＝４。縦棒は幾何平均値を示し、１～４のシンボルは個々の抗RBD抗体レベルを示す。実施例１０及び２１～３０によって誘導された血中抗RBD抗体応答。Buffer；300 mM Sucrose含有10 mM Histidine緩衝液（pH7.0）。N＝４。縦棒は幾何平均値を示し、１～４のシンボルは個々の抗RBD抗体レベルを示す。実施例８、３２a、３2b、３2c、３2d、３２f、及び３３によって誘導された血中抗RBD抗体応答。Buffer；300 mM Sucrose含有10 mM Histidine緩衝液（pH7.0）。N＝４～５。縦棒は幾何平均値を示し、１～５のシンボルは個々の抗RBD抗体レベルを示す。ELISAの固相化に用いたRBD抗原は、武漢株（Original）及びB.1.351株（351）に由来する。実施例１０を投与したBALB/cマウス血清のRBD-hACE2結合阻害活性。Buffer；300 mM Sucrose含有10 mM Histidine緩衝液（pH7.0）。RBD抗原として、SARS-CoV-1由来（Control）、武漢株由来（Original）、及びOriginalの点変異体（K417N、E484K、N501Y、K417N/E484K/N501Y）を用いた。N＝４。横棒は幾何平均値を示し、１～４のシンボルは個々の阻害活性レベルを示す。実施例１０を投与したカニクイザル血漿の抗SARS-CoV-2中和活性。N＝４。Preは実施例１０投与前、Postは実施例１０投与後を示す。縦棒は幾何平均値を示し、丸シンボルは個々の中和活性を示す。

　以下、本発明の実施の形態についてより詳細に説明する。

　本発明は、新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質及び/又はその断片を発現させることができる核酸を封入した脂質粒子であって、脂質が一般式（Ｉａ）で表されるカチオン性脂質、又はその薬学的に許容される塩を含む前記粒子を提供する。

式中、
Ｒ^１及びＲ^２は、独立して、Ｃ_１－Ｃ_３アルキル基を示し；
Ｌ^１は、Ｃ_２－Ｃ_４アルカノイルオキシ基を１若しくは複数個有していてもよいＣ_１７－Ｃ_１９アルケニル基を示し；
Ｌ^２は、Ｃ_２－Ｃ_４アルカノイルオキシ基を１若しくは複数個有していてもよいＣ_１０－Ｃ_１９アルキル基、又はＣ_２－Ｃ_４アルカノイルオキシ基を１若しくは複数個有していてもよいＣ_１０－Ｃ_１９アルケニル基を示し；
ｐは、３、又は４である。

　一般式（Ｉａ）中のＲ^１及びＲ^２は、独立して、Ｃ_１－Ｃ_３アルキル基を示すが、好ましくは、共にメチル基である。

　一般式（Ｉａ）中のｐは、３、又は４であるが、好ましくは、３である。

　一般式（Ｉａ）中のＬ^１は、Ｃ_２－Ｃ_４アルカノイルオキシ基を１若しくは複数個有していてもよいＣ_１７－Ｃ_１９アルケニル基を示すが、好ましくは、アセトキシ基を１若しくは複数個有していてもよいＣ_１７－Ｃ_１９アルケニル基である。Ｌ^１として、具体的には、（Ｒ）－１１－アセチルオキシ－ｃｉｓ－８－ヘプタデセニル基、ｃｉｓ－８－ヘプタデセニル基、又は（８Ｚ，１１Ｚ）－ヘプタデカジエニル基などを例示することができる。

　一般式（Ｉａ）中のＬ^２は、Ｃ_２－Ｃ_４アルカノイルオキシ基を１若しくは複数個有していてもよいＣ_１０－Ｃ_１９アルキル基、又はＣ_２－Ｃ_４アルカノイルオキシ基を１若しくは複数個有していてもよいＣ_１０－Ｃ_１９アルケニル基を示すが、好ましくは、アセトキシ基を１若しくは複数個有していてもよいＣ_１０－Ｃ_１２アルキル基、又はアセトキシ基を１若しくは複数個有していてもよいＣ_１０－Ｃ_１９アルケニル基である。あるいはまた、一般式（Ｉａ）中のＬ^２が、アセトキシ基を１若しくは複数個有していてもよいＣ_１０－Ｃ_１２アルキル基、又はアセトキシ基を１若しくは複数個有していてもよいＣ_１７－Ｃ_１９アルケニル基であることも好ましい。Ｌ^２として、具体的には、デシル基、ｃｉｓ－７－デセニル基、ドデシル基、又は（Ｒ）－１１－アセチルオキシ－ｃｉｓ－８－ヘプタデセニル基などを例示することができる。

　本発明の粒子を構成する成分であるカチオン性脂質として、具体的には、下記の構造式：

で表されるものを例示することができる。

　薬学的に許容される塩とは、医薬として使用することができる塩を示す。本発明の粒子を構成する成分であるカチオン性脂質は、薬学上許容される塩であってよく、そのような塩としては、好適にはナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩のようなアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩のようなアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、鉄塩、亜鉛塩、銅塩、ニッケル塩、コバルト塩等の金属塩；アンモニウム塩のような無機塩、ｔ－オクチルアミン塩、ジベンジルアミン塩、モルホリン塩、グルコサミン塩、フェニルグリシンアルキルエステル塩、エチレンジアミン塩、Ｎ－メチルグルカミン塩、グアニジン塩、ジエチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、Ｎ，Ｎ’－ジベンジルエチレンジアミン塩、クロロプロカイン塩、プロカイン塩、ジエタノールアミン塩、Ｎ－ベンジル－フェネチルアミン塩、ピペラジン塩、テトラメチルアンモニウム塩、トリス（ヒドロキシメチル）アミノメタン塩のような有機塩等のアミン塩；弗化水素酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、沃化水素酸塩のようなハロゲン原子化水素酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩、硫酸塩、燐酸塩等の無機酸塩；メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩のような低級アルカンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、ｐ－トルエンスルホン酸塩のようなアリ－ルスルホン酸塩、酢酸塩、りんご酸塩、フマ－ル酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、蓚酸塩、マレイン酸塩等の有機酸塩；及び、グリシン塩、リジン塩、アルギニン塩、オルニチン塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩のようなアミノ酸塩を挙げることができる。

　一般式（Ｉａ）で表されるカチオン性脂質は、１種類の化合物でも、２種類以上の化合物の組み合わせでもよい。

　一般式（Ｉａ）で表されるカチオン性脂質を製造する方法は、国際公開第２０１５／００５２５３号パンフレットに記載されている。

　本発明の脂質は、さらに、両親媒性脂質、ステロール類及びＰＥＧ脂質を含んでもよい。

　両親媒性脂質は、極性、非極性の溶媒に対してともに親和性を持つ脂質であり、具体的には、ジステアロイルホスファチジルコリン、ジオレオイルホスファチジルコリン、ジオレオイルホスファチジルエタノールアミン、それらの組み合わせなどを例示することができる。

　ステロール類は、ヒドロキシ基を持つステロールであり、具体的には、コレステロールなどを例示することができる。

　ＰＥＧ脂質は、ＰＥＧ修飾された脂質であり、具体的には、１、２－ジミリストイル－ｓｎ－グリセロール　メトキシポリエチレン　グリコール及び／又はＮ－［メトキシ　ポリ（エチレングリコール）２０００］カルバモイル］－１，２－ジミリスチルオキシプロピル－３－アミン、それらの組み合わせなどを例示することができる。

　両親媒性脂質、ステロール類、カチオン性脂質、及びＰＥＧ脂質の脂質組成は、特に限定されるわけではないが、モル量にて、両親媒性脂質が１５％以下、ステロール類が２０～５５％、カチオン性脂質が４０～６５％、ＰＥＧ脂質が１～５％であり、核酸重量に対する総脂質重量の比率が、１５～３０であることが好ましく、両親媒性脂質、ステロール類、カチオン性脂質、及びＰＥＧ脂質の脂質組成が、モル量にて、両親媒性脂質が５～１５％、ステロール類が３５～５０％、カチオン性脂質が４０～５５％、ＰＥＧ脂質が１～３％であり、核酸重量に対する総脂質重量の比率が、１５～２５であることがより好ましく、両親媒性脂質、ステロール類、カチオン性脂質、及びＰＥＧ脂質の脂質組成が、モル量にて、両親媒性脂質が１０～１５％、ステロール類が３５～４５％、カチオン性脂質が４０～５０％、ＰＥＧ脂質が１～２％であり、核酸重量に対する総脂質重量の比率が、１７．５～２２．５であることがさらに好ましく、両親媒性脂質、ステロール類、カチオン性脂質、及びＰＥＧ脂質の脂質組成が、モル量にて、両親媒性脂質が１０～１５％、ステロール類が３５～４５％、カチオン性脂質が４５～５０％、ＰＥＧ脂質が１．５～２％であり、核酸重量に対する総脂質重量の比率が、１７．５～２２．５であることがさらにより好ましい。

　本発明において、脂質粒子に封入される核酸は、新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質及び/又はその断片を発現させることができるものである。SARS-CoV-2のWuhan株の配列は公開されている（NCBI ID NC_045512）（https://www.ncbi.nlm.nih.gov/nuccore/NC_045512）。

　SARS-CoV-2のＳ蛋白質の断片は、Ｓ蛋白質に存在する受容体結合ドメイン（receptor-binding domain; RBD）を含むとよい。

　受容体結合ドメインには、分泌ペプチド（リーダー配列がコードするペプチド）が付加されていてもよい。リーダー配列としては、Ｓ蛋白質シグナル配列を例示することができる。

　SARS-CoV-2のＳ蛋白質のアミノ酸配列を配列番号６に示す。脂質粒子に封入される核酸は、配列番号６のアミノ酸配列と少なくとも９５％、好ましくは９６％、より好ましくは９７％の同一性を有するアミノ酸配列からなる、SARS-CoV-2のＳ蛋白質を発現できるものであるとよい。

　SARS-CoV-2のＳ蛋白質に存在する受容体結合ドメインのアミノ酸配列を配列番号１１に示す。SARS-CoV-2のＳ蛋白質に存在する受容体結合ドメインには、分泌ペプチド（例えば、Ｓ蛋白質シグナル配列）が付加されてもよい。SARS-CoV-2のＳ蛋白質に存在する受容体結合ドメインにＳ蛋白質シグナル配列が付加したもののアミノ酸配列を配列番号１０に示す。脂質粒子に封入される核酸は、配列番号１１又は１０のアミノ酸配列と少なくとも９５％、好ましくは９６％、より好ましくは９７％の同一性を有するアミノ酸配列からなる、SARS-CoV-2のＳ蛋白質中の受容体結合ドメインを発現できるものであるとよい。

　本明細書中において、同一性とは、当該分野で公知のように、配列の比較によって決定される、２つ以上のヌクレオチド配列又はアミノ酸配列の、配列間の関係をいう。当該分野において、「同一性」はまた、場合に応じて、一列の２つ以上のヌクレオチド配列間または２つ以上のアミノ酸配列間の一致によって決定したときの、核酸分子間またはポリペプチド間の配列関連性の程度を意味する。同一性は、２つ以上の配列のうち小さなものと、特定の数理的モデルまたはコンピュータプログラム（すなわち、「アルゴリズム」）によってアドレス指定されるギャップアラインメント（存在する場合）との間の同一一致のパーセントを算出することにより評価することができる。具体的には、European Molecular Biology Laboratory-European Bioinformatics Institute (EMBL-EBI) が提供するClustalW2等のソフトを使用することにより評価することができるが、当業者において使用されるものであればこれに限定されない。

　本発明における配列の同一性は配列解析ソフトウェアであるＧＥＮＥＴＹＸ－ＳＶ／ＲＣ（株式会社ゼネティックス製）を用いて算出されるものであり、このアルゴリズムは、当該技術分野で通常使用されるものである。本発明の脂質粒子に封入される核酸がコードするアミノ酸は、標的とするSARS-CoV-2のＳ蛋白質のアミノ酸配列及び／又はその断片と一定以上の同一性を保持する限り、アミノ酸の変異（置換）、欠失、挿入及び／又は付加が起こっていても良い。

　本発明の脂質粒子に封入される核酸がコードするアミノ酸は、上述の配列同一性を保持し、標的とするSARS-CoV-2のＳ蛋白質のアミノ酸配列及び／又はその断片のアミノ酸配列中、数箇所（好ましくは５箇所以下、より好ましくは３、２又は１箇所）において、１箇所当たり数個（好ましくは１０個以下、より好ましくは７個以下、更に好ましくは５、４、３、２又は１個）のアミノ酸が置換、欠失、挿入及び／又は付加していても良い。

　SARS-Cov-2のＳ蛋白質に存在する受容体結合ドメインのアミノ酸配列には、欠失、置換、付加がなされていてもよく、５３８番目（番号はＳタンパク質のＮ末端から数えた番号）のシステインをセリンに置換した配列（配列番号２５）（以下、「Ｃ５３８Ｓ型」と記すこともある。）、ＲＢＤの全長配列（Ｒ３１９－Ｆ５４１）のＮ末端及びＣ末端についてアミノ酸が欠失した配列（配列番号２９）、ＲＢＤの全長配列（Ｒ３１９－Ｆ５４１）のＮ末端及びＣ末端についてアミノ酸が付加した配列（配列番号３３）、複数のアミノ酸残基が置換した変異を導入した配列（配列番号３７）を例示することができる。これらの配列には、分泌ペプチド（例えば、Ｓ蛋白質シグナル配列）が付加されてもよく、配列番号２５、２９、３３及び３７にＳ蛋白質シグナル配列が付加したもののアミノ酸配列をそれぞれ配列番号２４、２８、３２及び３６に示す。

　SARS-CoV-2のＳ蛋白質に存在する受容体結合ドメインは変異株由来であってもよく、南アフリカ型、イギリス型、ブラジル型、カリフォルニア型、インド型、南アフリカＣ５３８Ｓ型、イギリスＣ５３８Ｓ型、ブラジルＣ５３８Ｓ型、カリフォルニアＣ５３８Ｓ型、インドＣ５３８Ｓ型、組合せ変異型（１）（後述の実施例３３参照）、組合せ変異型（２）（後述の実施例３３参照）、組合せ変異型（３）（後述の実施例３３参照）、組合せ変異型（４）（後述の実施例３３参照）の受容体結合ドメインのアミノ酸配列を配列番号９４～１０７に示す。配列番号９４～１０７のアミノ酸配列にS蛋白質シグナル配列を付加した配列を配列番号８０～９３に示す。

　脂質粒子に封入される核酸は、配列番号２５、２９、３３、３７、９４～１０７のアミノ酸配列（S蛋白質シグナル配列を含まない。）と少なくとも９５％、好ましくは９６％、より好ましくは９７％の同一性を有するアミノ酸配列からなる、SARS-CoV-2のＳ蛋白質中の受容体結合ドメインを発現できるものであるとよい。脂質粒子に封入される核酸は、配列番号２４、２８、３２、３６、８０～９３のアミノ酸配列（S蛋白質シグナル配列を含む。）と少なくとも９５％、好ましくは９６％、より好ましくは９７％の同一性を有するアミノ酸配列からなる、SARS-CoV-2のＳ蛋白質中の受容体結合ドメインを発現できるものであってもよい。

　SARS-CoV-2のＳ蛋白質を発現させることができる核酸は、キャップ構造（Ｃａｐ）、５’非翻訳領域（５’－ＵＴＲ）、Ｓ蛋白質の翻訳領域、３’非翻訳領域（３’－ＵＴＲ）及びポリＡ尾部（ｐｏｌｙＡ）を含むｍＲＮＡであるとよい。キャップ構造（Ｃａｐ）は、多くの真核生物のｍＲＮＡの５’末端に存在し、７－メチルグアノシン構造を有する部位である。キャップ構造としては、例えば、ｃａｐ０、ｃａｐ１、ｃａｐ２、ＡＲＣＡ、又はＣｌｅａｎＣａｐ（登録商標）などを挙げることができるが、好ましくはｃａｐ１、又はＣｌｅａｎＣａｐであり、より好ましくはＣｌｅａｎＣａｐである。５’非翻訳領域（５’－ＵＴＲ）の配列は、例えば、配列番号４の配列中の塩基番号１９～８８の配列である。Ｓ蛋白質の翻訳領域の配列は、Ｓ蛋白質のアミノ酸配列の全て又は一部を発現できる配列であって、開始コドン及び／又は終止コドンを含んでいても良く、例えば、配列番号４の配列中の塩基番号８９～３９１０の配列である。また、Ｓ蛋白質の翻訳領域の配列は、配列番号５の配列におけるＳ蛋白質の翻訳領域の配列と少なくとも９０％の同一性を有するヌクレオチド配列であってもよい。３’非翻訳領域（３’－ＵＴＲ）の配列は、例えば、配列番号４の配列中の塩基番号３９１１～４０４２の配列である。ポリＡ尾部（ｐｏｌｙＡ）の配列は、例えば、配列番号４の配列中の塩基番号４０４３～４１４２の配列である。キャップ構造（Ｃａｐ）、５’非翻訳領域（５’－ＵＴＲ）、Ｓ蛋白質の翻訳領域、３’非翻訳領域（３’－ＵＴＲ）及びポリＡ尾部（ｐｏｌｙＡ）の配列には、改変がなされていてもよく、SARS-CoV-2のＳ蛋白質を発現させることができる核酸の配列は、配列番号５の配列と少なくとも９０％、好ましくは９５％、より好ましくは９７％の同一性を有するヌクレオチド配列、最も好ましくは配列番号５のヌクレオチド配列からなるとよい。核酸のコドンは最適化するとよい。コドンを最適化することにより、ワクチンとしての効果を向上させ、副作用を低減しうる。対象生物のコドン使用頻度に合わせて最適化することができる。コドンの最適化は、例えば、コーディング配列について行うとよく、配列番号１６の配列においては、Ｓ蛋白質の翻訳領域の配列のコドンが最適化されている。SARS-CoV-2のＳ蛋白質を発現させることができる核酸の配列は、配列番号１６の配列と少なくとも９０％、好ましくは９５％、より好ましくは９７％の同一性を有するヌクレオチド配列からなるとよい。

　SARS-CoV-2のＳ蛋白質の断片を発現させることができる核酸は、キャップ構造（Ｃａｐ）、５’非翻訳領域（５’－ＵＴＲ）、リーダー配列（ｌｅａｄｅｒ　ｓｅｑｕｅｎｃｅ）、Ｓ蛋白質中の受容体結合ドメインの翻訳領域、３’非翻訳領域（３’－ＵＴＲ）及びポリＡ尾部（ｐｏｌｙＡ）を含むｍＲＮＡであるとよい。キャップ構造（Ｃａｐ）は、多くの真核生物のｍＲＮＡの５’末端に存在し、７－メチルグアノシン構造を有する部位である。キャップ構造としては、例えば、ｃａｐ０、ｃａｐ１、ｃａｐ２、ＡＲＣＡ、又はＣｌｅａｎＣａｐ（登録商標）などを挙げることができるが、好ましくはｃａｐ１、又はＣｌｅａｎＣａｐであり、より好ましくはＣｌｅａｎＣａｐである。５’非翻訳領域（５’－ＵＴＲ）の配列は、例えば、配列番号８の配列中の塩基番号１９～８８の配列である。リーダー配列（ｌｅａｄｅｒ　ｓｅｑｕｅｎｃｅ）の配列は、例えば、配列番号８の配列中の塩基番号８９～１２７の配列である。Ｓ蛋白質中の受容体結合ドメインの翻訳領域の配列は、Ｓ蛋白質中の受容体結合ドメインのアミノ酸配列の全て又は一部を発現できる配列であって、開始コドン及び／又は終止コドンを含んでいても良く、例えば、配列番号８の配列中の塩基番号１２８～７９９の配列である。また、Ｓ蛋白質中の受容体結合ドメインの翻訳領域の配列は、配列番号９の配列におけるＳ蛋白質中の受容体結合ドメインの翻訳領域の配列と少なくとも９０％の同一性を有するヌクレオチド配列であってもよい。３’非翻訳領域（３’－ＵＴＲ）の配列は、例えば、配列番号８の配列中の塩基番号８００～９３１の配列である。ポリＡ尾部（ｐｏｌｙＡ）の配列は、例えば、配列番号８の配列中の塩基番号９３２～１０３１の配列である。キャップ構造（Ｃａｐ）、５’非翻訳領域（５’－ＵＴＲ）、リーダー配列（ｌｅａｄｅｒ　ｓｅｑｕｅｎｃｅ）、Ｓ蛋白質中の受容体結合ドメインの翻訳領域、３’非翻訳領域（３’－ＵＴＲ）及びポリＡ尾部（ｐｏｌｙＡ）の配列には、改変がなされていてもよく、SARS-CoV-2のＳ蛋白質中の受容体結合ドメインを発現させることができる核酸の配列は、配列番号９の配列と少なくとも９０％、好ましくは９５％、より好ましくは９７％の同一性を有するヌクレオチド配列、最も好ましくは配列番号９のヌクレオチド配列からなるとよい。核酸のコドンは最適化するとよい。コドンを最適化することにより、ワクチンとしての効果を向上させ、副作用を低減しうる。対象生物のコドン使用頻度に合わせて最適化することができる。コドンの最適化は、例えば、コーディング配列について行うとよく、配列番号１９の配列においては、Ｓ蛋白質中の受容体結合ドメインの翻訳領域の配列のコドンが最適化されている。SARS-CoV-2のＳ蛋白質中の受容体結合ドメインを発現させることができる核酸の配列は、配列番号１９の配列と少なくとも９０％、好ましくは９５％、より好ましくは９７％の同一性を有するヌクレオチド配列からなるとよい。また、Ｓ蛋白質中の受容体結合ドメインの翻訳領域の配列は、配列番号２１、２３、２７、３１、３５、６６～７９のいずれかの配列におけるＳ蛋白質中の受容体結合ドメインの翻訳領域の配列と少なくとも９０％、好ましくは９５％、より好ましくは９７％の同一性を有するヌクレオチド配列であってもよい。

　配列番号２１は、実施例１１のｍＲＮＡのヌクレオチド配列であり、実施例１１のｍＲＮＡは、実施例６の配列のポリＡ以外の配列が同一のｍＲＮＡである。実施例６の配列ではポリＡが１１０個のアデニンヌクレオチドを有しているが、実施例１１のｍＲＮＡではアデニンヌクレオチドが５０個である。本発明の脂質粒子に含まれる核酸はポリＡ部分が比較的短いｍＲＮＡであってもよく、好ましくは３０以上、４０以上、より好ましくは５０以上である。ポリＡの上限は特に限定されないが、５００以下、４００以下、３００以下、２００以下、１１０以下が好ましい。

　配列番号２３は、実施例１３のｍＲＮＡのヌクレオチド配列であり、実施例１３のｍＲＮＡは、５３８番目（番号はＳタンパク質のＮ末端から数えた番号）のシステインをセリンに置換した配列を発現できるｍＲＮＡである。

　配列番号２７は、実施例１５のｍＲＮＡのヌクレオチド配列であり、実施例１５のｍＲＮＡは、ＲＢＤの全長配列（Ｒ３１９－Ｆ５４１）のＮ末端及びＣ末端についてアミノ酸が欠失した配列を発現できるｍＲＮＡである。

　配列番号３１は、実施例１７のｍＲＮＡのヌクレオチド配列であり、実施例１７のｍＲＮＡは、ＲＢＤの全長配列（Ｒ３１９－Ｆ５４１）のＮ末端及びＣ末端についてアミノ酸が付加した配列を発現できるｍＲＮＡである。

　配列番号３５は、実施例１９のｍＲＮＡのヌクレオチド配列であり、実施例１９のｍＲＮＡは、実施例６の配列においてアミノ酸残基の置換が複数の位置で起こった配列を発現できるｍＲＮＡである。

　配列番号６６～７９は、南アフリカ型、イギリス型、ブラジル型、カリフォルニア型、インド型、南アフリカＣ５３８Ｓ型、イギリスＣ５３８Ｓ型、ブラジルＣ５３８Ｓ型、カリフォルニアＣ５３８Ｓ型、インドＣ５３８Ｓ型、組合せ変異型（１）（後述の実施例３３参照）、組合せ変異型（２）（後述の実施例３３参照）、組合せ変異型（３）（後述の実施例３３参照）、組合せ変異型（４）（後述の実施例３３参照）の受容体結合ドメインのアミノ酸配列を発現できるｍＲＮＡのヌクレオチド配列である。

　脂質粒子に封入される核酸は、SARS-CoV-2のＳ蛋白質及び／又はその断片を発現させることができる核酸であれば、いかなる形態であってもよい。例えば、１本鎖DNA、１本鎖RNA（例えば、mRNA）、DNAとRNAが混合した１本鎖ポリヌクレオチド、２本鎖DNA、２本鎖RNA、DNA-RNAのハイブリッドポリヌクレオチド、DNAとRNAが混合した２種のポリヌクレオチドからなる２本鎖ポリヌクレオチドなどが挙げられるが、好ましくはmRNAである。

　脂質粒子に封入される核酸を構成するヌクレオチドは、天然型のものであっても、修飾ヌクレオチドであってもよいが、少なくとも１個の修飾ヌクレオチドを含むとよい。

　修飾ヌクレオチドは、塩基、糖及びリン酸ジエステル結合のいずれの部分が修飾されたものであってもよい。修飾部位は１箇所でも、２箇所以上であってもよい。

　塩基の修飾の例としては、シトシンの5-メチル化、5-フルオロ化、N4-メチル化、ウラシルの5-メチル化（チミン）、5-フルオロ化、アデニンのN6-メチル化、グアニンのN2-メチル化などを挙げることができる。

　糖の修飾の例としては、D-リボフラノースの2'-O-メチル化を挙げることができる。

　リン酸ジエステル結合の修飾の例としては、ホスホロチオエート結合を挙げることができる。

　修飾ヌクレオチドは、塩基部分が修飾されたものが好ましく、例えば、５位が置換したピリミジンヌクレオチド、１位が置換していてもよいシュードウリジンであるとよく、具体的には、５－メチルシチジン、５－メトキシウリジン、５－メチルウリジン、シュードウリジン、１－アルキルシュードウリジンを例示することができる。また、１－アルキルシュードウリジンとしては、１－（Ｃ１－Ｃ６アルキル）シュードウリジンであってよく、好ましくは１-メチルシュードウリジン又は１－エチルシュードウリジンである。塩基部分が修飾された修飾ヌクレオチドは、それ自体を単独で、又は複数を組み合わせて天然型のヌクレオチドの代わりに使用してもよい。塩基部分が修飾された修飾ヌクレオチドの組み合わせとしては、例えば、５－メチルシチジンと５－メチルウリジンの組み合わせ、５－メチルシチジンとシュードウリジンの組み合わせ、又は５－メチルシチジンと１－メチルシュードウリジンの組み合わせであってよく、好ましくは、５－メチルシチジンと５－メチルウリジンの組み合わせである。

　本発明のSARS-CoV-2のＳ蛋白質及び／又はその断片を発現させることができる核酸は、所望の塩基配列を有するDNAからin vitro転写反応により製造することができる。in vitro転写に必要な酵素、緩衝液、及び、ヌクレオシド-5’-トリリン酸混合物（アデノシン-5’-トリリン酸（ATP）、グアノシン-5’-トリリン酸（GTP）、シチジン-5’-トリリン酸（CTP）及びウリジン-5’-トリリン酸（UTP））は、市販されている（例えば、AmpliScribeT7 High Yield Transcription Kit（Epicentre）、mMESSAGE mMACHINE T7 Ultra Kit（Life thechnologies）等）。１本鎖RNAを製造するために使用されるDNAは、クローン化されたDNA、例えば、プラスミドDNAまたはDNA断片が用いられる。プラスミドDNAまたはDNA断片は、市販されているものを用いても良く、また当該分野で一般的に知らせている方法によって製造することができる（例えば、Sambrook, J. et al., Molecular Cloning a Laboratory Manual second edition (1989)、Rashtchian, A., Current Opinion in Biotechnology, 1995, 6(1), 30-36、Gibson D. G. et al., Science, 2008, 319(5867), 1215-1220に記載の方法など）。

　安定性及び／又は安全性を向上させたmRNAを得るために、in vitro転写反応において、一部又は全部の天然型ヌクレオシド-5’-トリリン酸を修飾ヌクレオシド-5’-トリリン酸に置換することによって、mRNAの中の一部又は全部の天然型ヌクレオチドを修飾ヌクレオチドに置換することもできる（Kormann, M., Nature Biotechnology, 2011, 29, 154-157.）。

　安定性及び／又は安全性を向上させたmRNAを得るために、in vitro転写反応後にキャップ化酵素を用いる方法によってmRNAの5’末端にキャップ構造（上記のCap0構造）を導入することができる。また、さらにCap0を有するmRNAに2’-O-メチルトランスフェラーゼを作用させる方法により、Cap0をCap1に変換することができる。キャップ化酵素及び2’-O-メチルトランスフェラーゼは市販の製品を用いることができる（例えば、Vaccinia Capping System，M2080；mRNA Cap 2’-O-Methyltransferase，M0366，共にNew England Biolab製）。市販の製品を使用する場合は、製品に付属するプロトコールに従ってキャップ構造を有するmRNAを製造することができる。

　mRNAの5’末端のキャップ構造は酵素を使用するものとは別の方法によっても導入することができる。例えば、ARCA又はCleanCap（登録商標）をin vitro転写反応に加えることによってARCAが有するキャップ類縁体の構造、又はCleanCap（登録商標）に由来するCap1構造をmRNAに導入することができる。ARCA及びCleanCap（登録商標）は、市販の製品を用いることができる（ARCA，N-7003；CleanCap Reagent AG，N-7113，共にTriLink BioTechnologies製）。市販の製品を使用する場合は、製品に付属するプロトコールに従ってキャップ構造を有するmRNAを製造することができる。

　本発明において、脂質粒子に封入される核酸は、脱塩、逆相カラム、ゲルろ過、HPLC、PAGEなどの方法で精製してもよい。精製処理により、不純物を除去することで、核酸を投与した生体における、炎症性サイトカインの産生が減少しうる。

　上記不純物としては、例えば二本鎖RNA（dsRNA）が例示できる。脂質粒子に封入される核酸が含むdsRNA量としては、質量百分率で好ましくは10%以下、より好ましくは7.5%以下、さらにより好ましくは5%以下、特に好ましくは3%以下である。

　本発明の核酸封入脂質粒子は、薄膜法、逆相蒸発法、エタノール注入法、エーテル注入法、脱水―再水和法、界面活性剤透析法、水和法、凍結融解法等の方法によって製造することができる。例えば、国際公開第２０１５／００５２５３号パンフレットに記載の方法により核酸封入脂質粒子を製造することができる。

　本発明の粒子は、平均粒子径が３０ｎｍ～３００ｎｍであるとよく、好ましくは３０～２００ｎｍであり、より好ましくは３０～１５０ｎｍであり、さらにより好ましくは３０～１００ｎｍである。平均粒子径は、Zeta Potential/Particle Sizer NICOMP（登録商標） 380ZLS(PARTICLE SIZING SYSTEMS)等の機器を用い、動的光散乱法等の原理に基づいて体積平均粒子径を測定することにより得ることができる。

　本発明の粒子は、新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）による感染を予防及び／又は治療するための組成物を製造するために用いることができる。SARS-CoV-2の株は、特に限定されないが、Wuhan株が好ましい。

　本発明の粒子を用いて、SARS-CoV-2のＳ蛋白質及び/又はその断片をｉｎ　ｖｉｖｏ又はｉｎ　ｖｉｔｒｏで発現させることができる。よって、本発明は、上記粒子を含有する組成物を細胞に導入することを含む、SARS-CoV-2のＳ蛋白質及び/又はその断片をｉｎ　ｖｉｔｒｏで発現させる方法を提供する。また、本発明は、上記粒子を含有する組成物を哺乳動物に投与することを含む、SARS-CoV-2のＳ蛋白質及び/又はその断片をｉｎ　ｖｉｖｏで発現させる方法も提供する。SARS-CoV-2のＳ蛋白質及び/又はその断片をｉｎ　ｖｉｖｏで発現させることにより、SARS-CoV-2に対する免疫反応を誘導することができる。その結果として、SARS-CoV-2感染を予防及び／又は治療することができる。よって、本発明は、上記粒子を含有する組成物を哺乳動物に投与することを含む、SARS-CoV-2に対する免疫反応を誘導する方法を提供する。また、本発明は、上記粒子を含有する組成物を哺乳動物に投与することを含む、SARS-CoV-2感染を予防及び／又は治療する方法を提供する。

　本発明の粒子は、医薬として、また、実験用試薬として利用できる。本発明の粒子は、通常、水、緩衝液、生理食塩水などの担体に添加され、この配合物（組成物）を、細胞に導入したり（in vitro）、哺乳動物に投与しうる（in vivo）。哺乳動物に投与される場合には、担体は薬学的に許容される担体（例えば、生理食塩水）であるとよい。また、本発明の粒子は、脂肪、脂肪油、ラノリン、ワセリン、パラフィン、ロウ、樹脂、プラスチック、グリコール類、高級アルコール、グリセリン、水、乳化剤、懸濁剤などを基剤原料とするクリーム、ペースト、軟膏、ゲル、ローションなどの剤型に製剤化してもよい。

　本発明の粒子は、ヒト、マウス、ラット、ハムスター、モルモット、ウサギ、ブタ、サル、ネコ、イヌ、ウマ、ヤギ、ヒツジ、ウシなどの哺乳動物に、経口投与、あるいは、筋肉内投与、静脈内投与、直腸内投与、経皮投与、経粘膜投与、皮下投与、皮内投与などの方法により非経口投与することができる。

　本発明の粒子をヒトに投与する場合には、例えば、成人１回あたりｍＲＮＡの量として約0.001～１mg、好ましくは0.01～0.2mgの投与量で、１回または数回、筋肉内注射、皮下注射、皮内注射、点滴静脈注射、または、静脈注射するとよいが、その投与量や投与回数は、疾患の種類、症状、年齢、投与方法などにより適宜変更しうる。

　実験試薬として用いる場合、本発明の粒子を、SARS-CoV-2のＳ蛋白質及び/又はその断片を発現させたい細胞（例えば、HEK293細胞及びその派生細胞（HEK293T細胞、FreeStyle 293細胞やExpi293細胞）、CHO細胞、C2C12マウス筋芽細胞、不死化マウス樹状細胞（MutuDC1940））に導入し、SARS-CoV-2のＳ蛋白質及び/又はその断片をｉｎ　ｖｉｔｒｏで発現させることができる。SARS-CoV-2のＳ蛋白質及び/又はその断片の発現は、サンプル中のSARS-CoV-2のＳ蛋白質及び/又はその断片をウェスタンブロット法で検出したり、SARS-CoV-2のＳ蛋白質及び/又はその断片に特異的なペプチド断片を質量分析法で検出したりすることにより解析することができる。

本明細書において治療とは、ウイルス又は細菌などによる感染症、又は当該感染を原因とする疾患（例えば、肺炎など）を発症した患者において、これら疾患の臨床症状の回復、寛解、緩和及び／又は悪化の遅延を意味する。

本明細書において、予防とは、ウイルス又は細菌などによる感染症による疾患の発症率を低減することを意味する。予防は、ウイルス又は細菌などによる感染症による疾患の進行のリスクの低下、あるいはそれら疾患の重症化の低減を含む。本発明の粒子は、防御免疫反応を誘導することから上記疾患の予防及び／又は治療に効果を示す。

　以下、本発明を実施例によって具体的に説明する。なお、これらの実施例は、本発明を説明するためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
［実施例１］　ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　Ｓ　ｆｕｌｌ　ｍＲＮＡ－００１の調製
（１）ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　Ｓ　ｆｕｌｌのｉｎｖｉｔｒｏ　ｔｒａｎｓｃｒｉｐｔｉｏｎ（ＩＶＴ）用の鋳型ＤＮＡの作製
　Ｉｎ　ｖｉｔｒｏ　ｔｒａｎｓｃｒｉｐｔｉｏｎ（ＩＶＴ）に用いる鋳型ＤＮＡを作製するためにＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　Ｓ　ｆｕｌｌ　ＤＮＡをＰＣＲにより増幅後精製した。Ｔ７プロモーター配列、ｈｕｍａｎ　β－ｇｌｏｂｉｎの５’－ＵＴＲ配列、ＫＯＺＡＫ配列、ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　Ｓ　ｆｕｌｌ、ｈｕｍａｎ　β－ｇｌｏｂｉｎの３’－ＵＴＲ配列が順に連結した配列を含むＤＮＡ断片（配列番号１）をプラスミドに導入した（ｐＵＣ５７ｍｉｎｉ－Ｓ　ｆｕｌｌ）。当該プラスミド６ｎｇを溶解したＮｕｃｌｅａｓｅ－ｆｒｅｅ　ｗａｔｅｒ（８４９．６μＬ）に１０×Ｂｕｆｆｅｒ　ｆｏｒ　ＫＯＤ－Ｐｌｕｓ－　Ｖｅｒ．２（１２０μＬ、東洋紡（株）ｃａｔａｌｏｇ　＃　ＫＯＤ－２１１）、２ｍＭ　ｄＮＴＰ　ｍｉｘ（１２０μＬ　、東洋紡（株）　ｃａｔａｌｏｇ　＃　ＫＯＤ－２１１）、２５ｍＭ　ＭｇＳＯ４（７２μＬ、東洋紡（株）　ｃａｔａｌｏｇ　＃　ＫＯＤ－２１１）、５０μＭ　センスプライマー（７．２μＬ、配列番号２）、５０μＭ　アンチセンスプライマー（７．２　μＬ、配列番号３）、ＫＯＤ　Ｐｌｕｓ　ｐｏｌｙｍｅｒａｓｅ（２４μＬ、東洋紡（株）　ｃａｔａｌｏｇ　＃　ＫＯＤ－２１１）を加え、９８℃で１分インキュベーション後、９８℃、５秒、５５℃、１５秒、６８℃、４分を２０サイクル実施し、更に６８℃で１分インキュベートし、Ｓ　ｆｕｌｌ　ＤＮＡを増幅した。反応後Ｗｉｚａｒｄ　ＳＶ　Ｇｅｌ　ａｎｄ　ＰＣＲ　Ｃｌｅａｎ－Ｕｐ　Ｓｙｓｔｅｍ（Ｐｒｏｍｅｇａ　ｃａｔａｌｏｇ　＃　Ａ９２８１）にて鋳型ＤＮＡ（配列番号４）を精製した。

（２）ｉｎ　ｖｉｔｒｏ　ｔｒａｎｓｃｒｉｐｔｉｏｎによるＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　Ｓ－ｆｕｌｌ　ｍＲＮＡ－００１の調製
　実施例１－（１）で得られた３６０．５μｇ／ｍＬ　鋳型ＤＮＡ（７０μＬ）、１００ｍＭ　ＣｌｅａｎＣａｐ　ＡＧ（５０μＬ，ＴｒｉＬｉｎｋ　ｃａｔａｌｏｇ　＃　Ｔ－７１１３）、１００ｍＭ　ＡＴＰ（５０μＬ，Ｈｏｎｇｅｎｅ　ｃａｔａｌｏｇ　＃　Ｒ１３３１）、１００ｍＭ　ＧＴＰ（５０μＬ，　Ｈｏｎｇｅｎｅ　ｃａｔａｌｏｇ　＃　Ｒ２３３１）、１００ｍＭ　５－Ｍｅ－ＣＴＰ（５０μＬ，Ｈｏｎｇｅｎｅ　ｃａｔａｌｏｇ　＃　Ｒ３－０２９）、１００ｍＭ　５－ｍｅｔｈｙｌｕｒｉｄｉｎｅ　ｔｒｉｐｈｏｓｐｈａｔｅ（５０μＬ）、Ｎｕｃｌｅａｓｅ－ｆｒｅｅ　ｗａｔｅｒ（３８０μＬ，Ｔｈｅｒｍｏ　Ｆｉｓｈｅｒ　ｃａｔａｌｏｇ　＃　ＡＭ９９３７）、Ｔ７　Ｔｒａｎｓｃｒｉｐｔｉｏｎ　５×　ｂｕｆｆｅｒ（２００μＬ，Ｐｒｏｍｅｇａ　ｃａｔａｌｏｇ　＃　Ｐ１４０Ｘ）、Ｅｎｚｙｍｅ　ｍｉｘ，Ｔ７　ＲＮＡ　Ｐｏｌｙｍｅｒａｓｅ（１００μＬ，Ｐｒｏｍｅｇａ　ｃａｔａｌｏｇ　＃　Ｐ１３７Ｘ）を混合し、３７℃で４時間インキュベーションした。ＲＱ１　ＲＮａｓｅ－Ｆｒｅｅ　ＤＮａｓｅ（２５μＬ，　Ｐｒｏｍｅｇａ　ｃａｔａｌｏｇ　＃　Ｍ６１０１）を混合し、３７℃で１５分インキュベーションした。８Ｍ　ＬｉＣｌ溶液（５００μＬ，Ｓｉｇｍａ－Ａｌｄｒｉｃｈ　ｃａｔａｌｏｇ　＃　Ｌ７０２６）を混合し、－２０℃で終夜静置した。遠心分離（４℃、４０００×ｇ、３０分）後、上澄みを廃棄、７０％エタノールを加え、遠心分離（４℃、４０００×ｇ、１０分）後、上澄みを廃棄し風乾した。得られた残渣をＮｕｃｌｅａｓｅ－ｆｒｅｅ　ｗａｔｅｒに溶解後、ＲＮｅａｓｙ　Ｍａｘｉ　ｋｉｔ（Ｑｉａｇｅｎ　ｃａｔａｌｏｇ　＃　７５１６２）を用いて付属のマニュアル通りに精製した。得られた溶出液（５．８ｍＬ、ＵＶ換算で４９０６μｇ）とＮｕｃｌｅａｓｅ－ｆｒｅｅ　ｗａｔｅｒ（４１９μＬ）、ｒＡｐｉｄ　Ａｌｋａｌｉｎｅ　Ｐｈｏｓｐｈａｔａｓｅ（Ｒｏｃｈｅ　ｃａｔａｌｏｇ　＃　０４　８９８　１４１　００１）の緩衝液（８００μＬ）と酵素（９８１μＬ）を混合し、３７℃で３０分インキュベーション後、７５℃で３分インキュベーションした。８Ｍ　ＬｉＣｌ溶液（８０００μＬ）を混合し、－２０℃で終夜静置した。遠心分離（４℃、４０００×ｇ、３０分）後、上澄みを廃棄、７０％エタノールを加え、遠心分離（４℃、４０００×ｇ、１０分）後、上澄みを廃棄し風乾した。得られた残渣をＮｕｃｌｅａｓｅ－ｆｒｅｅ　ｗａｔｅｒに溶解後、ＲＮｅａｓｙ　Ｍａｘｉ　ｋｉｔを用いて付属のマニュアル通りに精製することで目的とするｍＲＮＡを得た。
得られたｍＲＮＡは、配列番号５の配列を有する。ＬａｂＣｈｉｐ　ＧＸ　Ｔｏｕｃｈ　Ｓｔａｎｄａｒｄ　ＲＮＡ　Ｒｅａｇｅｎｔ　Ｋｉｔ（ＰｅｒｋｉｎＥｌｍｅｒ　ｃａｔａｌｏｇ　＃ＣＬＳ９６００１０）により分析し、目的の長さであることを確認した。

［実施例２］　ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｍＲＮＡ－００２の調製
（１）ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤのｉｎｖｉｔｒｏ　ｔｒａｎｓｃｒｉｐｔｉｏｎ（ＩＶＴ）用の鋳型ＤＮＡの作製
　Ｉｎ　ｖｉｔｒｏ　ｔｒａｎｓｃｒｉｐｔｉｏｎ（ＩＶＴ）に用いる鋳型ＤＮＡを作製するためにＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ＤＮＡをＰＣＲにより増幅後精製した。Ｔ７プロモーター配列、ｈｕｍａｎ　β－ｇｌｏｂｉｎの５’－ＵＴＲ配列、ＫＯＺＡＫ配列、ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　Ｓ蛋白質のシグナル配列、ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ、ｈｕｍａｎ　β－ｇｌｏｂｉｎの３’－ＵＴＲ配列が順に連結した配列を含むＤＮＡ断片（配列番号７）をプラスミドに導入した（ｐＵＣ５７ｍｉｎｉ－ＲＢＤ）。当該プラスミド６ｎｇを溶解したＮｕｃｌｅａｓｅ－ｆｒｅｅ　ｗａｔｅｒ（８４９．６μＬ）に１０×Ｂｕｆｆｅｒ　ｆｏｒ　ＫＯＤ－Ｐｌｕｓ－　Ｖｅｒ．２（１２０μＬ、東洋紡（株）　ｃａｔａｌｏｇ　＃　ＫＯＤ－２１１）、２ｍＭ　ｄＮＴＰ　ｍｉｘ（１２０μＬ　、東洋紡（株）　ｃａｔａｌｏｇ　＃　ＫＯＤ－２１１）、２５ｍＭ　ＭｇＳＯ_４（７２μＬ、東洋紡（株）　ｃａｔａｌｏｇ　＃　ＫＯＤ－２１１）、５０μＭ　センスプライマー（７．２μＬ、配列番号２）、５０μＭ　アンチセンスプライマー（７．２μＬ、配列番号３）、ＫＯＤ　Ｐｌｕｓ　ｐｏｌｙｍｅｒａｓｅ　（２４μＬ、東洋紡（株）　ｃａｔａｌｏｇ　＃　ＫＯＤ－２１１）を加え、９８℃で１分インキュベーション後、９８℃、５秒、５５℃、１５秒、６８℃、１分を２０サイクル実施し、更に６８℃で１分インキュベートし、ＲＢＤ　ＤＮＡを増幅した。反応後Ｗｉｚａｒｄ　ＳＶ　Ｇｅｌ　ａｎｄ　ＰＣＲ　Ｃｌｅａｎ－Ｕｐ　Ｓｙｓｔｅｍ（Ｐｒｏｍｅｇａ　ｃａｔａｌｏｇ　＃　Ａ９２８１）にて鋳型ＤＮＡ（配列番号８）を精製した。

（２）　ｉｎ　ｖｉｔｒｏ　ｔｒａｎｓｃｒｉｐｔｉｏｎによるＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｍＲＮＡ－００２の調製
　実施例１－（１）で得られた鋳型ＤＮＡの代わりに実施例２－（１）で得られた鋳型ＤＮＡを用い、実施例１－（２）と同様の方法でｍＲＮＡを得た。
　得られたｍＲＮＡは、配列番号９の配列を有する。ＬａｂＣｈｉｐ　ＧＸ　Ｔｏｕｃｈ　Ｓｔａｎｄａｒｄ　ＲＮＡ　Ｒｅａｇｅｎｔ　Ｋｉｔにより分析し、目的の長さであることを確認した。

［実施例３］　実施例１記載のＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　Ｓ　ｆｕｌｌ　ｍＲＮＡを用いたｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の調製
（１）ｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の調製
　ジステアロイルホスファチジルコリン（１，２－Ｄｉｓｔｅａｒｏｙｌ－ｓｎ－ｇｌｙｃｅｒｏ－３－ｐｈｏｓｐｈｏｃｈｏｌｉｎｅ：以下ＤＳＰＣと表記，ＮＯＦ　ＣＯＲＰＯＲＡＴＩＯＮ）、コレステロール（Ｃｈｏｌｅｓｔｅｒｏｌ：以下Ｃｈｏｌと表記，Ｓｉｇｍａ－Ａｌｄｒｉｃｈ，Ｉｎｃ．）、二酢酸（７Ｒ，９Ｚ，２６Ｚ，２９Ｒ）－１８－（｛［３－（ジメチルアミノ）プロポキシ］カルボニル｝オキシ）ペンタトリアコンタ－９，２６－ジエン－７，２９－ジイル（ＷＯ２０１５／００５２５３の実施例２３に記載の化合物）（以下ＬＰと表記）、及びポリエチレングリコール分子量が約２０００の１、２－ジミリストイル－ｓｎ－グリセロール　メトキシポリエチレン　グリコール（１，２－Ｄｉｍｙｒｉｓｔｏｙｌ－ｓｎ－Ｇｌｙｃｅｒｏ－３－Ｍｅｔｈｏｘｙｐｏｌｙｅｔｈｙｌｅｎｅ　Ｇｌｙｃｏｌ、以下ＰＥＧ－ＤＭＧと表記，ＮＯＦ　ＣＯＲＰＯＲＡＴＩＯＮ）を、ＤＳＰＣ：Ｃｈｏｌ：ＬＰ：ＰＥＧ－ＤＭＧ＝１２．５：４１：４５：１．５のモル比にて、総脂質濃度５ｍＭになるようにエタノールに溶解した。
　一方、実施例１で得たＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　Ｓ－ｆｕｌｌ　ｍＲＮＡ－００１を、クエン酸緩衝液（２０ｍＭ　Ｃｉｔｒａｔｅ　Ｂｕｆｆｅｒ，ｐＨ４．０）にて、５２．７μｇ／ｍＬに調製した。
　上記の脂質溶液とｍＲＮＡ溶液を、その体積比が１：３となるようにＮａｎｏＡｓｓｅｍｂｌｒ　ＢｅｎｃｈＴｏｐ（Ｐｒｅｃｉｓｉｏｎ　Ｎａｎｏｓｙｓｔｅｍｓ　Ｉｎｃ．）を用いてマイクロ流路内で混合し、核酸脂質粒子の粗分散液を得た。核酸脂質粒子の分散液を約２５～５０倍量の３００ｍＭ　スクロース，１０ｍＭ　ヒスチジン緩衝液（ｐＨ６．５）にて１２－１８時間透析（Ｆｌｏａｔ－Ａ－Ｌｙｚｅｒ　Ｇ２，ＭＷＣＯ：１，０００ｋＤ，Ｓｐｅｃｔｒａ／Ｐｏｒ）することにより、エタノール除去を行い、精製されたｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の分散液を得た。
　尚、ＬＰはＷＯ２０１５／００５２５３の実施例２３に記載の方法に従い合成した。

（２）ｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の特性評価
　（１）で調製した核酸脂質粒子を含む分散液の特性評価を行った。それぞれの特性評価の方法について説明する。
（２－１）ｍＲＮＡの封入率
　ｍＲＮＡの封入率は、Ｑｕａｎｔ－ｉＴ　ＲｉｂｏＧｒｅｅｎ　ＲＮＡ　Ａｓｓａｙ　ｋｉｔ（Ｉｎｖｉｔｒｏｇｅｎ）を用い、添付文書に準じて測定した。
すなわち、０．０１５％　Ｔｒｉｔｏｎ　Ｘ－１００界面活性剤存在下及び非存在下において、核酸脂質粒子の分散液中のｍＲＮＡを定量し、次式により封入率を算出した。
｛（［界面活性剤存在下におけるｍＲＮＡ量］－［界面活性剤非存在下におけるｍＲＮＡ量］）／［界面活性剤存在下におけるｍＲＮＡ量］｝ｘ　１００（％）

（２－２）ｍＲＮＡと脂質の比率
　核酸脂質粒子の分散液中のｍＲＮＡ量を逆相クロマトグラフィーにて測定した（Ｓｙｓｔｅｍ：Ａｇｉｌｅｎｔ　１１００ｓｅｒｉｅｓ，Ｃｏｌｕｍｎ：Ｂｉｏｓｈｅｌｌ　Ａ４００　Ｐｒｏｔｅｉｎ　Ｃ４（１０ｃｍ×４．６ｍｍ，３．４μｍ）（ＳＵＰＥＬＣＯ），Ｂｕｆｆｅｒ　Ａ：０．１Ｍ　酢酸トリエチルアミン（ｐＨ７．０），Ｂｕｆｆｅｒ　Ｂ：アセトニトリル，（Ｂ％）：５－５０％（０－１５ｍｉｎ），Ｆｌｏｗ　Ｒａｔｅ：１ｍＬ／ｍｉｎ，Ｔｅｍｐｅｒａｔｕｒｅ：７０℃，Ｄｅｔｅｃｔｉｏｎ：２６０ｎｍ）。
　核酸脂質粒子の分散液中の各脂質量を逆相クロマトグラフィーにて測定した（Ｓｙｓｔｅｍ：ＤＩＯＮＥＸ　ＵｌｔｉＭａｔｅ　３０００，Ｃｏｌｕｍｎ：ＸＳｅｌｅｃｔ　ＣＳＨ　Ｃ１８　（１５０ｍｍ×３ｍｍ，３．５μｍ，１３０Å）（Ｗａｔｅｒｓ　ｃａｔａｌｏｇ　＃　１８６００５２６３），Ｂｕｆｆｅｒ　Ａ：０．２％ギ酸，Ｂｕｆｆｅｒ　Ｂ：０．２％ギ酸，メタノール，（Ｂ％）：７５－１００％（０－６ｍｉｎ），１００％（６－１５ｍｉｎ），Ｆｌｏｗ　Ｒａｔｅ：０．４５ｍＬ／ｍｉｎ，Ｔｅｍｐｅｒａｔｕｒｅ：５０℃，Ｄｅｔｅｃｔｉｏｎ：Ｃｏｒｏｎａ　ＣＡＤ（Ｃｈａｒｇｅｄ　Ａｅｒｏｓｏｌ　Ｄｅｔｅｃｔｏｒ））。
ｍＲＮＡに対する総脂質量の比率を次式により算出した。
　［総脂質濃度］／［ｍＲＮＡ濃度］　（ｗｔ／ｗｔ）

（２－３）平均粒子径
　核酸脂質粒子の粒子径は、Ｚｅｔａ　Ｐｏｔｅｎｔｉａｌ／Ｐａｒｔｉｃｌｅ　Ｓｉｚｅｒ　ＮＩＣＯＭＰＴＭ　３８０ＺＬＳ　（ＰＡＲＴＩＣＬＥ　ＳＩＺＩＮＧ　ＳＹＳＴＥＭＳ）にて測定した。表中の平均粒子径は体積平均粒子径を表し、±以下は、偏差を表す。
　結果を表１に示した。

［実施例４］　実施例２記載のＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｍＲＮＡを用いたｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の調製
　実施例３と同様の方法にて、実施例２記載のｍＲＮＡを用いたｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の調製、特性評価を実施した。結果を表１に示した。

（表１）

　以上の結果より、これらの核酸脂質粒子は、ｍＲＮＡの９０％以上が脂質粒子内に封入されており、約１００ｎｍから約１３０ｎｍの平均粒子径を有していることが明らかとなった。

［実施例５］　ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　Ｓ　ｆｕｌｌ　ｏｐｔｉｍｉｚｅｄ　ｍＲＮＡ－００３の調製
（１）ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　Ｓ　ｆｕｌｌ　ｏｐｔｉｍｉｚｅｄのｉｎｖｉｔｒｏ　ｔｒａｎｓｃｒｉｐｔｉｏｎ（ＩＶＴ）用の鋳型ＤＮＡの作製
Ｔ７プロモーター配列、ｈｕｍａｎ　β－ｇｌｏｂｉｎの５’－ＵＴＲ配列、ＫＯＺＡＫ配列、ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　Ｓ　ｆｕｌｌ　ｏｐｔｉｍｉｚｅｄ、ｈｕｍａｎ　β－ｇｌｏｂｉｎの３’－ＵＴＲ配列が順に連結した配列を含むＤＮＡ断片（配列番号１２）を人工合成し、プラスミドに導入した（Ｓ＿ｏｐｔ２　ＥｃｏＲＩ）。当該プラスミド１ｎｇを溶解したＮｕｃｌｅａｓｅ－ｆｒｅｅ　ｗａｔｅｒ（６９μＬ）に５×ＳｕｐｅｒＦｉ　Ｇｒｅｅｎ　Ｂｕｆｆｅｒ（２０μＬ、ＴｈｅｒｍｏＦｉｓｈｅｒ　Ｓｃｉｅｎｔｉｆｉｃ　ｃａｔａｌｏｇ　＃　１２３５７－０１０）、２．５ｍＭ　ｄＮＴＰ　ｍｉｘ（８μＬ　、タカラバイオ（株）　ｃａｔａｌｏｇ　＃　４０３０）、５０μＭ　センスプライマー２（１μＬ、配列番号１３）、５０μＭ　アンチセンスプライマー２（１　μＬ、配列番号１４）、Ｐｌａｔｉｎｕｍ　ＳｕｐｅｒＦｉ　ＤＮＡ　Ｐｏｌｙｍｅｒａｓｅ（１μＬ、ＴｈｅｒｍｏＦｉｓｈｅｒ　Ｓｃｉｅｎｔｉｆｉｃ　ｃａｔａｌｏｇ　＃　１２３５７－０１０）を加え、９８℃で３０秒インキュベーション後、９８℃、５秒、６０℃、１０秒、７２℃、２分を２０サイクル実施し、更に７２℃で１分インキュベートし、ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　Ｓ　ｆｕｌｌ　ｏｐｔｉｍｉｚｅｄの鋳型ＤＮＡを増幅した（配列番号１５）。当該鋳型ＤＮＡを制限酵素ＮｈｅＩ及びＨｉｎｄＩＩＩにて切断後、同制限酵素で切断したプラスミドに導入し、鋳型プラスミドを作製した（ｐＵＣＫＩＶＴ１　Ｓ　ｆｕｌｌ　ｏｐｔｉｍｉｚｅｄ）。当該プラスミドを制限酵素ＢｓｐＱＩにて切断後、イソプロパノール沈殿にてＤＮＡを精製し、直鎖プラスミドＤＮＡを調製した。

（２）　ｉｎ　ｖｉｔｒｏ　ｔｒａｎｓｃｒｉｐｔｉｏｎによるＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　Ｓ　ｆｕｌｌ　ｏｐｔｉｍｉｚｅｄ　ｍＲＮＡ－００３の調製
　実施例１－（１）で得られた鋳型ＤＮＡの代わりに実施例５－（１）で得られた直鎖プラスミドＤＮＡを用い、実施例１－（２）と同様の方法でｍＲＮＡを得た。
　得られたｍＲＮＡは、配列番号１６の配列を有する。ＬａｂＣｈｉｐ　ＧＸ　Ｔｏｕｃｈ　Ｓｔａｎｄａｒｄ　ＲＮＡ　Ｒｅａｇｅｎｔ　Ｋｉｔにより分析し、目的の長さであることを確認した。

［実施例６］　ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｏｐｔｉｍｉｚｅｄ　ｍＲＮＡ－００４の調製
（１）ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｏｐｔｉｍｉｚｅｄのｉｎｖｉｔｒｏ　ｔｒａｎｓｃｒｉｐｔｉｏｎ（ＩＶＴ）用の鋳型ＤＮＡの作製
Ｔ７プロモーター配列、ｈｕｍａｎ　β－ｇｌｏｂｉｎの５’－ＵＴＲ配列、ＫＯＺＡＫ配列、ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｏｐｔｉｍｉｚｅｄ、ｈｕｍａｎ　β－ｇｌｏｂｉｎの３’－ＵＴＲ配列が順に連結した配列を含むＤＮＡ断片（配列番号１７）を人工合成し、プラスミドに導入した（Ｓ＿ＲＢＤ＿ｏｐｔ２　ＥｃｏＲＩ）。当該プラスミド１ｎｇを溶解したＮｕｃｌｅａｓｅ－ｆｒｅｅ　ｗａｔｅｒ（６９μＬ）に５×ＳｕｐｅｒＦｉ　Ｇｒｅｅｎ　Ｂｕｆｆｅｒ（２０μＬ、ＴｈｅｒｍｏＦｉｓｈｅｒ　Ｓｃｉｅｎｔｉｆｉｃ　ｃａｔａｌｏｇ　＃　１２３５７－０１０）、２ｍＭ　ｄＮＴＰ　ｍｉｘ（８μＬ　、タカラバイオ（株）　ｃａｔａｌｏｇ　＃　４０３０）、５０μＭ　センスプライマー２（１μＬ、配列番号１３）、５０μＭ　アンチセンスプライマー２（１μＬ、配列番号１４）、Ｐｌａｔｉｎｕｍ　ＳｕｐｅｒＦｉ　ＤＮＡ　Ｐｏｌｙｍｅｒａｓｅ（１μＬ、ＴｈｅｒｍｏＦｉｓｈｅｒ　Ｓｃｉｅｎｔｉｆｉｃ　ｃａｔａｌｏｇ　＃　１２３５７－０１０）を加え、９８℃で３０秒インキュベーション後、９８℃、５秒、６０℃、１０秒、７２℃、１分を２０サイクル実施し、更に７２℃で１分インキュベートし、ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｏｐｔｉｍｉｚｅｄ　ＤＮＡを増幅した（配列番号１８）。当該鋳型ＤＮＡを制限酵素ＮｈｅＩ及びＨｉｎｄＩＩＩにて切断後、同制限酵素で切断したプラスミドに導入し、鋳型プラスミドを作製した（ｐＵＣＫＩＶＴ１－ＲＢＤ　ｏｐｔｉｍｉｚｅｄ）。当該プラスミドを制限酵素ＢｓｐＱＩにて切断後、イソプロパノール沈殿にてＤＮＡを精製し、直鎖プラスミドＤＮＡを調製した。

（２）　ｉｎ　ｖｉｔｒｏ　ｔｒａｎｓｃｒｉｐｔｉｏｎによるＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｏｐｔｉｍｉｚｅｄ　ｍＲＮＡ－００４の調製
　実施例１－（１）で得られた鋳型ＤＮＡの代わりに実施例６－（１）で得られた直鎖プラスミドＤＮＡを用い、実施例１－（２）と同様の方法でｍＲＮＡを得た。
　得られたｍＲＮＡは、配列番号１９の配列を有する。ＬａｂＣｈｉｐ　ＧＸ　Ｔｏｕｃｈ　Ｓｔａｎｄａｒｄ　ＲＮＡ　Ｒｅａｇｅｎｔ　Ｋｉｔにより分析し、目的の長さであることを確認した。

［実施例７］　実施例５記載のＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　Ｓ　ｆｕｌｌ　ｏｐｔｉｍｉｚｅｄ　ｍＲＮＡを用いたｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の調製
　実施例３と同様の方法にて、実施例５記載のｍＲＮＡを用いたｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の調製、特性評価を実施した。ただし、３００ｍＭ　スクロース，１０ｍＭ　ヒスチジン緩衝液（ｐＨ６．５）の代わりに、３００ｍＭ　スクロース，１０ｍＭ　ヒスチジン緩衝液（ｐＨ７．０）を用いて透析を行い、ｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の分散液を得た。
結果を表２に示した。

［実施例８］　実施例６記載のＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｏｐｔｉｍｉｚｅｄ　ｍＲＮＡを用いたｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の調製
　実施例３と同様の方法にて、実施例６記載のｍＲＮＡを用いたｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の調製、特性評価を実施した。ただし、３００ｍＭ　スクロース，１０ｍＭ　ヒスチジン緩衝液（ｐＨ６．５）の代わりに、３００ｍＭ　スクロース，１０ｍＭ　ヒスチジン緩衝液（ｐＨ７．０）を用いて透析を行い、ｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の分散液を得た。
結果を表２に示した。

［実施例９］　ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｏｐｔｉｍｉｚｅｄ　ｍＲＮＡ－００４のＨＰＬＣ精製
　実施例６－（２）に記載の方法で得られたｍＲＮＡを逆相クロマトグラフィー（ＹＭＣ－Ｔｒｉａｒｔ　Ｂｉｏ　Ｃ４（ＹＭＣｃａｔａｌｏｇ　＃　ＴＢ３０Ｓ０５－１５１０ＷＴ）、５％アセトニトリル, ４００ｍＭ酢酸トリエチルアミン（ｐＨ７．０）／２５％アセトニトリル, ４００ｍＭ酢酸トリエチルアミン（ｐＨ７．０）、７５℃）にて分取精製した。

［実施例１０］　実施例６記載のＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｏｐｔｉｍｉｚｅｄ　ｍＲＮＡを用いたｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の調製
実施例８と同様の方法にて、実施例９記載のｍＲＮＡを用いたｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の調製、特性評価を実施した。結果を表２に示した。

（表２）

　以上の結果より、これらの核酸脂質粒子は、ｍＲＮＡの９０％以上が脂質粒子内に封入されており、約９０ｎｍから約１３０ｎｍの平均粒子径を有していることが明らかとなった。

［実施例１１］ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２０００　ｍＲＮＡの調製
（１）ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２０００のｉｎｖｉｔｒｏ　ｔｒａｎｓｃｒｉｐｔｉｏｎ（ＩＶＴ）用の鋳型ＤＮＡの作製
ｉｎｖｉｔｒｏ　ｔｒａｎｓｃｒｉｐｔｉｏｎ（ＩＶＴ）に用いる鋳型ＤＮＡを作製するためにプラスミドを構築した。ＧＣＴＡＧＣ（ＮｈｅＩサイト）、Ｔ７プロモーター配列、ｈｕｍａｎ β－ｇｌｏｂｉｎの５'－ＵＴＲ配列、ＫＯＺＡＫ配列、ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　Ｓ蛋白質のシグナル配列、ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤの翻訳領域、ｈｕｍａｎ β－ｇｌｏｂｉｎの３’－ＵＴＲ配列、ポリＡ尾部及びＧＡＡＧＡＧＣ（ＢｓｐＱＩサイト）が順に連結した配列を含むＤＮＡ断片（配列番号２０）を導入したプラスミド（ｐＵＣ５７－Ｓ２０００）を作製した。プラスミド（１００μｇ）を溶解したＮｕｃｌｅａｓｅ－ｆｒｅｅｗａｔｅｒ (８６０μＬ, ＴｈｅｒｍｏＦｉｓｈｅｒ，ｃａｔａｌｏｇ＃ＡＭ９９３７)に１０Ｘ　ＮＥＢＢｕｆｆｅｒ　３．１ (１００ μＬ，ＮｅｗＥｎｇｌａｎｄＢｉｏｌａｂｓ，ｃａｔａｌｏｇ # Ｒ７２０３Ｓ)、ＢｓｐＱＩ (４０μＬ，ＮｅｗＥｎｇｌａｎｄＢｉｏｌａｂｓ，ｃａｔａｌｏｇ #Ｒ０７１２)を加え、５０℃で１時間インキュベーション後、イソプロパノール（１４００μＬ）を加え、－８０℃で一晩静置した。遠心分離（－８℃，１５，０００ｒｐｍ，１０分）後、上澄みを廃棄、７０％エタノールを加え、遠心分離（－８℃，１５，０００ｒｐｍ，１０分）後、上澄みを廃棄し風乾した。得られた残渣をＴＥ－Ｂｕｆｆｅｒ（ｐＨ８．０）で溶解し、５００μｇ/ｍＬの溶液に調製した。
（２）　ｉｎ　ｖｉｔｒｏ　ｔｒａｎｓｃｒｉｐｔｉｏｎによるＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２０００　ｍＲＮＡの調製
　実施例１－（１）で得られた鋳型ＤＮＡの代わりに実施例１１－（１）で得られた鋳型ＤＮＡを用い、実施例１－（２）と同様の方法でｍＲＮＡを得た。
　得られたｍＲＮＡは、配列番号２１の配列を有する。ＬａｂＣｈｉｐ　ＧＸ　Ｔｏｕｃｈ　Ｓｔａｎｄａｒｄ　ＲＮＡ　Ｒｅａｇｅｎｔ　Ｋｉｔにより分析し、目的の長さであることを確認した。

［実施例１２］　実施例１１記載のＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２０００　ｍＲＮＡを用いたｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の調製
実施例８と同様の方法にて、実施例１１記載のｍＲＮＡを用いたｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の調製、特性評価を実施した。ただし、ｍＲＮＡ量は以下の方法で測定した。
　核酸脂質粒子分散液を９０％メタノールに希釈溶解し、核酸脂質粒子中のｍＲＮＡ量を紫外可視分光光度計（パーキンエルマー社製、LAMBDA^TM 465）にて測定した。ｍＲＮＡ濃度を次式により算出した。
｛［２６０ｎｍにおける吸光度］－［３５０ｎｍにおける吸光度］｝ｘ　４０　ｘ　希釈倍率（μｇ／ｍＬ）
結果を表３に示した。特性評価の結果より、本核酸脂質粒子は、ｍＲＮＡの９５％以上が脂質粒子内に封入されており、約１５０ｎｍの平均粒子径を有していることが明らかとなった。

［実施例１３］ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００１　ｍＲＮＡの調製
（１）ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００１のｉｎｖｉｔｒｏ　ｔｒａｎｓｃｒｉｐｔｉｏｎ（ＩＶＴ）用の鋳型ＤＮＡの作製
　ｉｎｖｉｔｒｏ　ｔｒａｎｓｃｒｉｐｔｉｏｎ（ＩＶＴ）に用いる鋳型ＤＮＡを作製するためにプラスミドを構築した。ＧＣＴＡＧＣ（ＮｈｅＩサイト）、Ｔ７プロモーター配列、ｈｕｍａｎ β－ｇｌｏｂｉｎの５'－ＵＴＲ配列、ＫＯＺＡＫ配列、ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　Ｓ蛋白質のシグナル配列、ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤの翻訳領域、ｈｕｍａｎ β－ｇｌｏｂｉｎの３’－ＵＴＲ配列、ポリＡ尾部及びＧＡＡＧＡＧＣ（ＢｓｐＱＩサイト）が順に連結した配列を含むＤＮＡ断片（配列番号２２）を導入したプラスミド（ｐＵＣ５７－Ｓ２００１）を作製した。プラスミド（１００μｇ）を溶解したＮｕｃｌｅａｓｅ－ｆｒｅｅｗａｔｅｒ (８６０μＬ, ＴｈｅｒｍｏＦｉｓｈｅｒ，ｃａｔａｌｏｇ＃ＡＭ９９３７)に１０Ｘ　ＮＥＢＢｕｆｆｅｒ　３．１ (１００ μＬ，ＮｅｗＥｎｇｌａｎｄＢｉｏｌａｂｓ，ｃａｔａｌｏｇ # Ｒ７２０３Ｓ)、ＢｓｐＱＩ (４０μＬ，ＮｅｗＥｎｇｌａｎｄＢｉｏｌａｂｓ，ｃａｔａｌｏｇ #Ｒ０７１２)を加え、５０℃で１時間インキュベーション後、イソプロパノール（１４００μＬ）を加え、－８０℃で一晩静置した。遠心分離（－８℃，１５，０００ｒｐｍ，１０分）後、上澄みを廃棄、７０％エタノールを加え、遠心分離（－８℃，１５，０００ｒｐｍ，１０分）後、上澄みを廃棄し風乾した。得られた残渣をＴＥ－Ｂｕｆｆｅｒ（ｐＨ８．０）で溶解し、５００μｇ/ｍＬの溶液に調製した。
（２）　ｉｎ　ｖｉｔｒｏ　ｔｒａｎｓｃｒｉｐｔｉｏｎによるＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００１　ｍＲＮＡの調製
　実施例１－（１）で得られた鋳型ＤＮＡの代わりに実施例１３－（１）で得られた鋳型ＤＮＡを用い、実施例１－（２）と同様の方法でｍＲＮＡを得た。
　得られたｍＲＮＡは、配列番号２３の配列を有する。ＬａｂＣｈｉｐ　ＧＸ　Ｔｏｕｃｈ　Ｓｔａｎｄａｒｄ　ＲＮＡ　Ｒｅａｇｅｎｔ　Ｋｉｔにより分析し、目的の長さであることを確認した。

［実施例１４］　実施例１３記載のＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００１　ｍＲＮＡを用いたｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の調製
　実施例１２と同様の方法にて、実施例１３記載のｍＲＮＡを用いたｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の調製、特性評価を実施した。結果を表３に示した。特性評価の結果より、本核酸脂質粒子は、ｍＲＮＡの９５％以上が脂質粒子内に封入されており、約１４０ｎｍの平均粒子径を有していることが明らかとなった。

［実施例１５］ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００２　ｍＲＮＡの調製
（１）ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００２のｉｎｖｉｔｒｏ　ｔｒａｎｓｃｒｉｐｔｉｏｎ（ＩＶＴ）用の鋳型ＤＮＡの作製
　ｉｎｖｉｔｒｏ　ｔｒａｎｓｃｒｉｐｔｉｏｎ（ＩＶＴ）に用いる鋳型ＤＮＡを作製するためにプラスミドを構築した。ＧＣＴＡＧＣ（ＮｈｅＩサイト）、Ｔ７プロモーター配列、ｈｕｍａｎ β－ｇｌｏｂｉｎの５'－ＵＴＲ配列、ＫＯＺＡＫ配列、ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　Ｓ蛋白質のシグナル配列、ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤの翻訳領域、ｈｕｍａｎ β－ｇｌｏｂｉｎの３’－ＵＴＲ配列、ポリＡ尾部及びＧＡＡＧＡＧＣ（ＢｓｐＱＩサイト）が順に連結した配列を含むＤＮＡ断片（配列番号２６）を導入したプラスミド（ｐＵＣ５７－Ｓ２００２）を作製した。プラスミド（１００μｇ）を溶解したＮｕｃｌｅａｓｅ－ｆｒｅｅｗａｔｅｒ (８６０μＬ, ＴｈｅｒｍｏＦｉｓｈｅｒ，ｃａｔａｌｏｇ＃ＡＭ９９３７)に１０Ｘ　ＮＥＢＢｕｆｆｅｒ　３．１ (１００ μＬ，ＮｅｗＥｎｇｌａｎｄＢｉｏｌａｂｓ，ｃａｔａｌｏｇ # Ｒ７２０３Ｓ)、ＢｓｐＱＩ (４０μＬ，ＮｅｗＥｎｇｌａｎｄＢｉｏｌａｂｓ，ｃａｔａｌｏｇ #Ｒ０７１２)を加え、５０℃で１時間インキュベーション後、イソプロパノール（１４００μＬ）を加え、－８０℃で一晩静置した。遠心分離（－８℃，１５，０００ｒｐｍ，１０分）後、上澄みを廃棄、７０％エタノールを加え、遠心分離（－８℃，１５，０００ｒｐｍ，１０分）後、上澄みを廃棄し風乾した。得られた残渣をＴＥ－Ｂｕｆｆｅｒ（ｐＨ８．０）で溶解し、５００μｇ/ｍＬの溶液に調製した。
（２）　ｉｎ　ｖｉｔｒｏ　ｔｒａｎｓｃｒｉｐｔｉｏｎによるＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００２　ｍＲＮＡの調製
　実施例１－（１）で得られた鋳型ＤＮＡの代わりに実施例１５－（１）で得られた鋳型ＤＮＡを用い、実施例１－（２）と同様の方法でｍＲＮＡを得た。
　得られたｍＲＮＡは、配列番号２７の配列を有する。ＬａｂＣｈｉｐ　ＧＸ　Ｔｏｕｃｈ　Ｓｔａｎｄａｒｄ　ＲＮＡ　Ｒｅａｇｅｎｔ　Ｋｉｔにより分析し、目的の長さであることを確認した。

［実施例１６］　実施例１５記載のＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００２　ｍＲＮＡを用いたｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の調製
　実施例１２と同様の方法にて、実施例１５記載のｍＲＮＡを用いたｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の調製、特性評価を実施した。結果を表３に示した。特性評価の結果より、本核酸脂質粒子は、ｍＲＮＡの９５％以上が脂質粒子内に封入されており、約１４０ｎｍの平均粒子径を有していることが明らかとなった。

［実施例１７］ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００３　ｍＲＮＡの調製
（１）ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００３のｉｎｖｉｔｒｏ　ｔｒａｎｓｃｒｉｐｔｉｏｎ（ＩＶＴ）用の鋳型ＤＮＡの作製
　ｉｎｖｉｔｒｏ　ｔｒａｎｓｃｒｉｐｔｉｏｎ（ＩＶＴ）に用いる鋳型ＤＮＡを作製するためにプラスミドを構築した。ＧＣＴＡＧＣ（ＮｈｅＩサイト）、Ｔ７プロモーター配列、ｈｕｍａｎ β－ｇｌｏｂｉｎの５'－ＵＴＲ配列、ＫＯＺＡＫ配列、ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　Ｓ蛋白質のシグナル配列、ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤの翻訳領域、ｈｕｍａｎ β－ｇｌｏｂｉｎの３’－ＵＴＲ配列、ポリＡ尾部及びＧＡＡＧＡＧＣ（ＢｓｐＱＩサイト）が順に連結した配列を含むＤＮＡ断片（配列番号３０）を導入したプラスミド（ｐＣＣ１－Ｓ２００３）を作製した。プラスミド（１００μｇ）を溶解したＮｕｃｌｅａｓｅ－ｆｒｅｅｗａｔｅｒ (８６０μＬ, ＴｈｅｒｍｏＦｉｓｈｅｒ，ｃａｔａｌｏｇ＃ＡＭ９９３７)に１０Ｘ　ＮＥＢＢｕｆｆｅｒ　３．１ (１００ μＬ，ＮｅｗＥｎｇｌａｎｄＢｉｏｌａｂｓ，ｃａｔａｌｏｇ # Ｒ７２０３Ｓ)、ＢｓｐＱＩ (４０μＬ，ＮｅｗＥｎｇｌａｎｄＢｉｏｌａｂｓ，ｃａｔａｌｏｇ #Ｒ０７１２)を加え、５０℃で１時間インキュベーション後、イソプロパノール（１４００μＬ）を加え、－８０℃で一晩静置した。遠心分離（－８℃，１５，０００ｒｐｍ，１０分）後、上澄みを廃棄、７０％エタノールを加え、遠心分離（－８℃，１５，０００ｒｐｍ，１０分）後、上澄みを廃棄し風乾した。得られた残渣をＴＥ－Ｂｕｆｆｅｒ（ｐＨ８．０）で溶解し、５００μｇ/ｍＬの溶液に調製した。
（２）　ｉｎ　ｖｉｔｒｏ　ｔｒａｎｓｃｒｉｐｔｉｏｎによるＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００３　ｍＲＮＡの調製
　実施例１－（１）で得られた鋳型ＤＮＡの代わりに実施例１７－（１）で得られた鋳型ＤＮＡを用い、実施例１－（２）と同様の方法でｍＲＮＡを得た。
　得られたｍＲＮＡは、配列番号３１の配列を有する。ＬａｂＣｈｉｐ　ＧＸ　Ｔｏｕｃｈ　Ｓｔａｎｄａｒｄ　ＲＮＡ　Ｒｅａｇｅｎｔ　Ｋｉｔにより分析し、目的の長さであることを確認した。

［実施例１８］　実施例１７記載のＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００３　ｍＲＮＡを用いたｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の調製
　実施例１２と同様の方法にて、実施例１７記載のｍＲＮＡを用いたｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の調製、特性評価を実施した。結果を表３に示した。特性評価の結果より、本核酸脂質粒子は、ｍＲＮＡの９５％以上が脂質粒子内に封入されており、約１４０ｎｍの平均粒子径を有していることが明らかとなった。

［実施例１９］ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００４　ｍＲＮＡの調製
（１）ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００４のｉｎｖｉｔｒｏ　ｔｒａｎｓｃｒｉｐｔｉｏｎ（ＩＶＴ）用の鋳型ＤＮＡの作製
　ｉｎｖｉｔｒｏ　ｔｒａｎｓｃｒｉｐｔｉｏｎ（ＩＶＴ）に用いる鋳型ＤＮＡを作製するためにプラスミドを構築した。ＧＣＴＡＧＣ（ＮｈｅＩサイト）、Ｔ７プロモーター配列、ｈｕｍａｎ β－ｇｌｏｂｉｎの５'－ＵＴＲ配列、ＫＯＺＡＫ配列、ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　Ｓ蛋白質のシグナル配列、ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤの翻訳領域、ｈｕｍａｎ β－ｇｌｏｂｉｎの３’－ＵＴＲ配列、ポリＡ尾部及びＧＡＡＧＡＧＣ（ＢｓｐＱＩサイト）が順に連結した配列を含むＤＮＡ断片（配列番号３４）を導入したプラスミド（ｐCC１－Ｓ２００４）を作製した。プラスミド（１００μｇ）を溶解したＮｕｃｌｅａｓｅ－ｆｒｅｅｗａｔｅｒ (８６０μＬ, ＴｈｅｒｍｏＦｉｓｈｅｒ，ｃａｔａｌｏｇ＃ＡＭ９９３７)に１０Ｘ　ＮＥＢＢｕｆｆｅｒ　３．１ (１００ μＬ，ＮｅｗＥｎｇｌａｎｄＢｉｏｌａｂｓ，ｃａｔａｌｏｇ # Ｒ７２０３Ｓ)、ＢｓｐＱＩ (４０μＬ，ＮｅｗＥｎｇｌａｎｄＢｉｏｌａｂｓ，ｃａｔａｌｏｇ #Ｒ０７１２)を加え、５０℃で１時間インキュベーション後、イソプロパノール（１４００μＬ）を加え、－８０℃で一晩静置した。遠心分離（－８℃，１５，０００ｒｐｍ，１０分）後、上澄みを廃棄、７０％エタノールを加え、遠心分離（－８℃，１５，０００ｒｐｍ，１０分）後、上澄みを廃棄し風乾した。得られた残渣をＴＥ－Ｂｕｆｆｅｒ（ｐＨ８．０）で溶解し、５００μｇ/ｍＬの溶液に調製した。
（２）　ｉｎ　ｖｉｔｒｏ　ｔｒａｎｓｃｒｉｐｔｉｏｎによるＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００４　ｍＲＮＡの調製
　実施例１－（１）で得られた鋳型ＤＮＡの代わりに実施例１９－（１）で得られた鋳型ＤＮＡを用い、実施例１－（２）と同様の方法でｍＲＮＡを得た。
　得られたｍＲＮＡは、配列番号３５の配列を有する。ＬａｂＣｈｉｐ　ＧＸ　Ｔｏｕｃｈ　Ｓｔａｎｄａｒｄ　ＲＮＡ　Ｒｅａｇｅｎｔ　Ｋｉｔにより分析し、目的の長さであることを確認した。

［実施例２０］　実施例１９記載のＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００４　ｍＲＮＡを用いたｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の調製
　実施例１２と同様の方法にて、実施例１９記載のｍＲＮＡを用いたｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の調製、特性評価を実施した。結果を表３に示した。特性評価の結果より、本核酸脂質粒子は、ｍＲＮＡの９５％以上が脂質粒子内に封入されており、約１８０ｎｍの平均粒子径を有していることが明らかとなった。

［実施例２１～３０］実施例６記載のｍＲＮＡを用いたｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の調製
（１）ｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の調製
　ジステアロイルホスファチジルコリン（ＤＳＰＣ）、コレステロール、二酢酸（７Ｒ，９Ｚ，２６Ｚ，２９Ｒ）－１８－（｛［３－（ジメチルアミノ）プロポキシ］カルボニル｝オキシ）ペンタトリアコンタ－９，２６－ジエン－７，２９－ジイル（ＬＰ）、及びポリエチレングリコール分子量が約２０００の１、２－ジミリストイル－ｓｎ－グリセロール　メトキシポリエチレン　グリコール（ＰＥＧ－ＤＭＧ）を、表４に記載のモル比にて、総脂質濃度５ｍＭになるようにエタノールに溶解した。
　一方、実施例６で得たｍＲＮＡを、クエン酸緩衝液（２０ｍＭ　Ｃｉｔｒａｔｅ　Ｂｕｆｆｅｒ，ｐＨ４．０）にて希釈調製した。
　上記の脂質溶液とｍＲＮＡ溶液を、ｍＲＮＡに対する総脂質重量比が表４に記載の値となり、且つその体積比が１：３となるようにＮａｎｏＡｓｓｅｍｂｌｒ　ＢｅｎｃｈＴｏｐ（Ｐｒｅｃｉｓｉｏｎ　Ｎａｎｏｓｙｓｔｅｍｓ　Ｉｎｃ．）を用いてマイクロ流路内で混合し、核酸脂質粒子の粗分散液を得た。核酸脂質粒子の分散液を約２５～５０倍量の緩衝液にて１２～１８時間透析（Ｆｌｏａｔ－Ａ－Ｌｙｚｅｒ　Ｇ２，ＭＷＣＯ：１，０００ｋＤ，Ｓｐｅｃｔｒａ／Ｐｏｒ）することにより、エタノール除去を行い、精製されたｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の分散液を得た。

（２）ｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の特性評価
　（１）で調製した核酸脂質粒子を含む分散液の特性評価を行った。それぞれの特性評価の方法について説明する。
（２－１）ｍＲＮＡの封入率
　ｍＲＮＡの封入率は、Ｑｕａｎｔ－ｉＴ　ＲｉｂｏＧｒｅｅｎ　ＲＮＡ　Ａｓｓａｙ　ｋｉｔ（Ｉｎｖｉｔｒｏｇｅｎ）を用い、添付文書に準じて測定した。
すなわち、０．０１５％　Ｔｒｉｔｏｎ　Ｘ－１００界面活性剤存在下及び非存在下において、核酸脂質粒子の分散液中のｍＲＮＡを定量し、次式により封入率を算出した。
｛（［界面活性剤存在下におけるｍＲＮＡ量］－［界面活性剤非存在下におけるｍＲＮＡ量］）／［界面活性剤存在下におけるｍＲＮＡ量］｝ｘ　１００（％）
（２－２）ｍＲＮＡと脂質の比率
　核酸脂質粒子の分散液中のｍＲＮＡ量を紫外可視分光光度計にて測定した。核酸脂質粒子分散液を９０％メタノールに希釈溶解し、核酸脂質粒子中のｍＲＮＡ量を紫外可視分光光度計（パーキンエルマー社製、LAMBDA（商標） 465）にて測定した。ｍＲＮＡ濃度を次式により算出した。
｛［２６０ｎｍにおける吸光度］－［３５０ｎｍにおける吸光度］｝ｘ　４０　ｘ　希釈倍率（μｇ／ｍＬ）
　核酸脂質粒子の分散液中の各脂質量を逆相クロマトグラフィーにて測定した（Ｓｙｓｔｅｍ：ＤＩＯＮＥＸ　ＵｌｔｉＭａｔｅ　３０００，Ｃｏｌｕｍｎ：ＸＳｅｌｅｃｔ　ＣＳＨ　Ｃ１８（１３０Å，３．５μｍ，３．０ｍｍ×１５０ｍｍ，）（Ｗａｔｅｒｓ　ｃａｔａｌｏｇ　＃　１８６００５２６３），Ｂｕｆｆｅｒ　Ａ：０．２％ギ酸，Ｂｕｆｆｅｒ　Ｂ：０．２％ギ酸，メタノール，（Ｂ％）：７５－１００％（０－６ｍｉｎ），１００％（６－１５ｍｉｎ），Ｆｌｏｗ　Ｒａｔｅ：０．４５ｍＬ／ｍｉｎ，Ｔｅｍｐｅｒａｔｕｒｅ：５０℃，Ｄｅｔｅｃｔｉｏｎ：Ｃｏｒｏｎａ　ＣＡＤ（Ｃｈａｒｇｅｄ　Ａｅｒｏｓｏｌ　Ｄｅｔｅｃｔｏｒ））。
　ｍＲＮＡに対する総脂質量の比率を次式により算出した。
　［総脂質濃度］／［ｍＲＮＡ濃度］　（ｗｔ／ｗｔ）
（２－３）平均粒子径
　核酸脂質粒子の粒子径は、Ｚｅｔａ　Ｐｏｔｅｎｔｉａｌ／Ｐａｒｔｉｃｌｅ　Ｓｉｚｅｒ　ＮＩＣＯＭＰＴＭ　３８０ＺＬＳ　（ＰＡＲＴＩＣＬＥ　ＳＩＺＩＮＧ　ＳＹＳＴＥＭＳ）にて測定した。表中の平均粒子径は体積平均粒子径を表し、±以下は、偏差を表す。
　特性評価の結果を表５に示した。これらの核酸脂質粒子は、ｍＲＮＡの９５％以上が脂質粒子内に封入されており、約９０ｎｍから約１４０ｎｍの平均粒子径を有していることが明らかとなった。

［実施例３１］　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｍＲＮＡの調製
　表６に記載の変異をもつＲＢＤについて、ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｍＲＮＡを作製した。表７中の実施例番号の後ろの記号は表６に記載のとおり、それぞれの変異型に対応する。例えば、実施例３２－ａとは、実施例３２で得られた、南アフリカ型の変異を有するmRNAを封入した核酸脂質粒子を表す。

（１）変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　のｉｎｖｉｔｒｏ　ｔｒａｎｓｃｒｉｐｔｉｏｎ（ＩＶＴ）用の鋳型ＤＮＡの作製
　Ｉｎ　ｖｉｔｒｏ　ｔｒａｎｓｌａｔｉｏｎ（ＩＶＴ）に用いる鋳型ＤＮＡを作製するために変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ＤＮＡをＰＣＲにより増幅後精製した。Ｔ７プロモーター配列、ｈｕｍａｎ　β－ｇｌｏｂｉｎの５’－ＵＴＲ配列、ＫＯＺＡＫ配列、ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　Ｓ蛋白質のシグナル配列、変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ、ｈｕｍａｎ　β－ｇｌｏｂｉｎの３’－ＵＴＲ配列が順に連結した配列を含むＤＮＡ断片（配列番号３８）をプラスミドに導入した（ｐＵＣ５７ｍｉｎｉ－変異型ＲＢＤ）。当該プラスミド１０ｎｇを溶解したＮｕｃｌｅａｓｅ－ｆｒｅｅ　ｗａｔｅｒ（５６６．４μＬ）に１０×Ｂｕｆｆｅｒ　ｆｏｒ　ＫＯＤ－Ｐｌｕｓ－　Ｖｅｒ．２（８０μＬ、東洋紡（株）　ｃａｔａｌｏｇ　＃　ＫＯＤ－２１１）、２ｍＭ　ｄＮＴＰ　ｍｉｘ（８０μＬ　、東洋紡（株）　ｃａｔａｌｏｇ　＃　ＫＯＤ－２１１）、２５ｍＭ　ＭｇＳＯ_４（４８μＬ、東洋紡（株）　ｃａｔａｌｏｇ　＃　ＫＯＤ－２１１）、５０μＭ　センスプライマー（４．８μＬ、配列番号２）、５０μＭ　アンチセンスプライマー（４．８μＬ、配列番号３）、ＫＯＤ　Ｐｌｕｓ　ｐｏｌｙｍｅｒａｓｅ　（１６μＬ、東洋紡（株）　ｃａｔａｌｏｇ　＃　ＫＯＤ－２１１）を加え、９８℃で１５秒インキュベーション後、９８℃、５秒、５５℃、１５秒、６８℃、１分を２０サイクル実施し、更に６８℃で１分インキュベートし、ＲＢＤ　ＤＮＡを増幅した。反応後Ｗｉｚａｒｄ　ＳＶ　Ｇｅｌ　ａｎｄ　ＰＣＲ　Ｃｌｅａｎ－Ｕｐ　Ｓｙｓｔｅｍ（Ｐｒｏｍｅｇａ　ｃａｔａｌｏｇ　＃　Ａ９２８１）にて鋳型ＤＮＡ（配列番号５２）を精製した。
ＤＮＡ断片（配列番号３８）の代わりに配列番号３９～４１、４３、４８～５１のＤＮＡ断片をそれぞれ用いて同様の方法により、配列番号５３～５５、５７、６２～６５の鋳型ＤＮＡをそれぞれ得た。

（２）　ｉｎ　ｖｉｔｒｏ　ｔｒａｎｓｃｒｉｐｔｉｏｎによる変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｍＲＮＡの調製
　実施例１－（１）で得られた鋳型ＤＮＡの代わりに実施例３１－（１）で得られた鋳型ＤＮＡ（配列番号５２）を用い、実施例１－（２）と同様の方法でｍＲＮＡを得た。
　得られたｍＲＮＡは、配列番号６６の配列を有する。ＬａｂＣｈｉｐ　ＧＸ　Ｔｏｕｃｈ　Ｓｔａｎｄａｒｄ　ＲＮＡ　Ｒｅａｇｅｎｔ　Ｋｉｔにより分析し、目的の長さであることを確認した。
鋳型ＤＮＡ（配列番号５２）の代わりに配列番号５３～５５、５７、６２～６５の鋳型ＤＮＡをそれぞれ用いて同様の方法により、配列番号６７～６９、７１、７６～７９のｍＲＮＡをそれぞれ得た。

［実施例３２］　実施例３１記載のＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｍＲＮＡを用いたｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の調製
　実施例８と同様の方法にて、実施例３１記載のｍＲＮＡを用いたｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の調製、特性評価を実施した。結果を表７に示した。
　特性評価の結果より、これらの核酸脂質粒子は、ｍＲＮＡの９５％以上が脂質粒子内に封入されており、約１１０ｎｍから約１３０ｎｍの平均粒子径を有していることが明らかとなった。

［実施例３３］　実施例６記載のＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｍＲＮＡを用いたｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の調製
　実施例８と同様の方法にて、実施例６記載のｍＲＮＡを用いたｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子の調製、特性評価を実施した。結果を表７に示した。
　特性評価の結果より、本核酸脂質粒子は、ｍＲＮＡの９５％以上が脂質粒子内に封入されており、約１１０ｎｍの平均粒子径を有していることが明らかとなった。

［試験例１］
投与（図2－図4）
　1～4%（v/v）の気化イソフルラン麻酔下で、マウスの後肢腓腹部に被験物質を投与した。3回投与試験は初回投与から7日後及び21日後に追加投与し（1回目投与時: 右後肢、2回目投与時: 左後肢、3回目投与時: 右後肢）、2回投与試験は初回投与から13日後に追加投与した（1回目投与時: 右後肢、2回目投与時: 左後肢）。被験物質は、1回あたり3 μg mRNA/20 μL/body、あるいは1 μg mRNA/20 μL/bodyを投与した（図２－図４において、それぞれ実施例番号_3、実施例番号_1と記載する。例えば、図２－図４の実施例3_3の記載は実施例3の粒子を3 μg mRNA/20 μL/body投与した群であることを意味する）。投与液調製のBufferは、300 mM Sucrose含有10 mM Histidine緩衝液、pH6.5を用いた。市販サポニンアジュバント（Quil-A Adjuvant、Invivogen、Cat#vac-quil）を添加したS1蛋白質（Sino Biological、Cat#40591-V08H）は、抗RBD抗体応答の陽性対照群として設定した（S1/Quil-A群）。S1蛋白質及びQuil-Aは、1回あたり1 μg S1及び10 μg Quil-A /20 μL/bodyを投与した。

血清と脾臓細胞の調製
　被験物質投与時に尾静脈から得た血液は、血清分離剤（BD、Cat#365967）入りのチューブに回収し、遠心分離後（15,000 rpm、4℃、5分間、遠心機：TOMY、MX-205）に血清を回収した。3回投与試験の最終投与から14日後に心臓から得た血液は、チューブに回収して室温に3時間静置し、その後4℃設定の冷蔵庫で22時間静置した後、遠心分離し（1700×g、4℃、5分間）血清を回収した。また、イソフルラン麻酔下で放血死させたマウスから脾臓を採取し、セルストレイナー（CORNING、Cat#352350）を用いて細胞懸濁液を調製後、ACK溶液（Lysing Buffer、BD、Cat#555899）を用いて溶血処理を行い、脾臓細胞を調製した。

蛋白質発現解析
　培地中のmRNA濃度が10 μg/mLとなるように、実施例３または４の粒子をExpi293F細胞（Thermo Fisher Scientific、Cat# A14527）に添加した。また、陰性コントロールとして、実施例４の粒子の添加量と等量のBufferを添加した。添加から3日後に培養上清と細胞ペレットを回収した。細胞ペレットは、1×Protease/Phosphatase阻害剤（Thermo Fisher Scientific、Cat#78443）を添加したM-PER（Thermo Fisher Scientific、Cat#78501）で溶解し、遠心分離後（9100×g、4℃、10分間）に細胞溶解液を回収した。D-PBSで810倍及び2430倍に希釈した培養上清及び10倍及び30倍に希釈した細胞溶解液を96 half wellプレート（Coaster、Cat# 3690）に固相化し、抗RBD抗体（Sino Biological、Cat#40592-T62）を用いたEnzyme-Linked Immunosorbent Assay（ELISA）法によって、実施例３または４の粒子により発現した蛋白質を検出した。

血中抗RBD抗体価（図2－図4）
　Niプレート（QIAGEN、Cat#35061）に組換えRBD蛋白質（Sino Biological、Cat#40592-V08H）をブロッキング溶液（1% BSA、0.05% Tween 20含有PBS）で0.25 μg/mLで添加（50 μL/well）し、室温で2時間静置した後、洗浄液（0.05% Tween 20含有PBS）300 μL/wellにて3回洗浄した。試料希釈系列は、ブロッキング溶液を用いて最高濃度の100倍希釈血清から、4倍希釈で8段階作製した。標準血清希釈系列は、ブロッキング溶液を用いて最高濃度の2 DS UNIT/mLから、3倍希釈で8段階作製した。試料希釈溶液及び標準血清希釈溶液を添加（50 μL/well）し、室温で1時間静置後、洗浄液にて3回洗浄した。検出抗体は、HRP標識抗マウスIgG抗体（Southern Biotech、Cat#1030-05）をブロッキング溶液で4000倍希釈してプレートに添加（50 μL/well）後、室温で1時間静置した。洗浄液にて3回洗浄した後、TMB Microwell Peroxidase Substrate System（SERACARE Life Sciences、Cat#5120-0047）を添加（50 μL/well）し、10分間静置した。反応停止液には、TMB Stop Solution（SERACARE Life Sciences、Cat# 5150-0021、50 μL/well）を用いた。プレートリーダーを用いて波長450 nm（対照波長540 nm）の吸光度を測定し、450 nmで測定した吸光度から540 nmで測定した吸光度を引いた補正吸光度（Delta）を解析に用いた。標準血清の抗RBD抗体濃度及びDeltaから、Nonlinear Regression：4 Parameterを用いて検量線を作成した。検量線、測定試料の希釈倍率、及びDeltaから試料の抗RBD抗体濃度を算出した。Deltaが0.5～1.5となったwellの抗体濃度の平均値を測定試料の抗RBD抗体濃度として算出した。試料最高濃度wellのDeltaが0.5未満となった場合は20 DS UNIT/mLを代入してデータとした。

RBD-hACE2結合阻害活性
　96 half wellプレート（Coaster、Cat# 3690）に10 μg/mL Streptavidin（Thermo Fisher Scientific、Cat#21125、PBSで溶解）を添加し、4 ℃で一晩静置した後、洗浄液（0.05 % Tween 20含有PBS）にて3回洗浄した。ブロッキング溶液（1% BSA、0.05% Tween 20含有PBS）を添加し、室温で1時間静置した後、洗浄液で3回洗浄した。その後、ブロッキング溶液で調製した0.2 μg/mLの組換えRBD蛋白質（Acro Biosystems、Cat#SPD-C82E9）溶液をプレートに添加し、室温で1時間静置した後、洗浄液で3回洗浄した。ブロッキング溶液で20倍希釈したマウス血清をプレートに添加し、室温で1時間静置後、洗浄液にて3回洗浄した。ブロッキング溶液で調製した1 μg/mLの組換えhACE2蛋白質（Acro Biosystems、Cat#AC2-H5257）溶液をプレートに添加し、室温で1時間静置した後、洗浄液で3回洗浄した。検出抗体は、HRP標識抗ヒトIgG1抗体（CYGNUS TECHNOLOGIES、Cat#IM50）をブロッキング溶液で500倍希釈し、プレートに添加後、室温で1時間静置した。洗浄液にて3回洗浄した後、TMB Microwell Peroxidase Substrate System（SERACARE Life Sciences、Cat#5120-0047）を添加し、10分間静置した。反応停止液には、TMB Stop Solution（SERACARE Life Sciences、Cat#5150-0021）を用いた。プレートリーダーを用いて波長450 nmの吸光度を測定し解析した。

SARS-CoV-2エピトープペプチドプール
　SARS-CoV-2のS全長をカバーするように、253個のオーバーラッピングペプチド（#1～#253）を委託合成した（Eurofins）。1つのペプチドあたり、200 μLのdimethyl sulfoxide（DMSO、Nacalai Tesque、Cat#13408-64）で溶解した。RBDとその前後の領域をカバーするように、#1～#62、#63～#107、#108～#253を等量混合し、3つのエピトープペプチドプール（順にそれぞれEuro1、Euro2、Euro3）を調製した。また、SARS-CoV-2のS全長をカバーする市販エピトープペプチドプール（JPT、Cat#PM-WCPV-S-1、2 vials、N末領域をカバーするペプチドプールはJPT-N、C末領域をカバーするペプチドプールはJPT-C）は、1 vial当たり40 μLのDMSOで溶解した。

RBD特異的細胞性免疫応答
　脾臓細胞をRPMI Complete培地（10% FBS [Sigma-Aldrich、Cat#172012-500ML]、1% PS [Penicilin-Streptomycin Mixed Solution、Nacalai Tesque、Cat#26253-84]含有、1mM Sodium Pyruvate [Thermo Fisher Scientific、Cat#11360-070]、10 mM HEPES [Thermo Fisher Scientific、Cat#15630080]、1×StemSure [富士フィルム和光純薬、Cat#195-15791]、1×MEM Non-Essential Amino Acids Solution [Thermo Fisher Scientific、Cat#11140-050]）で1×107 cells/mLに調製し、U底96 well plateに播種した。RPMI Complete培地で最終濃度0.1%（v/v）となるように調製したエピトープペプチドプールEuro1～3溶液及び最終濃度0.025%（v/v）となるように調製した市販エピトープペプチドプールJPT-N及びJPT-Cを脾臓細胞に添加し、37℃、5% CO₂の条件下で48時間培養した。細胞培養上清中のIFN-γ及びIL-13サイトカイン量をMouse IFN-γ DuoSet ELISA（R&D Systems、Cat#DY485）及びMouse IL-13 Duoset ELISA（R&D systems、Cat#DY413）を用いて測定した。プレートリーダーを用いて波長450 nm（対照波長540 nm）の吸光度を測定し、450 nmの吸光度から540 nmで測定した吸光度を引いた補正吸光度（Delta）を解析に用いた。標準溶液のサイトカイン濃度及びDelta値からNonlinear Regression：4 Parameterを用いて検量線を作成し、検量線から測定試料のサイトカイン濃度を算出した。IL-13濃度が0.000未満（<0.000）となった場合は、カットオフ値0.005を代入してデータとした。

統計解析
　血中抗RBD抗体応答及びRBD-hACE2結合阻害活性の比較について、3回投与試験はt検定を実施し、2回投与試験はBuffer群を対照としてDunnett検定を実施した。RBD特異的細胞性免疫応答の比較は、S1/Quil-A群を対照として、各ペプチド処理についてDunnett検定を実施した。全ての解析にはSAS ver. 9.2を使用した。

マウスへの投与（図5－図9、図２５－図２８）
　1～4%（v/v）の気化イソフルラン麻酔下で、2週間隔で2回（図5）あるいは3週間隔で2回（図6－９、図２５、図２６、及び図２８）、BALB/cマウス（図５－図8、図２５、図２６、及び図２８）あるいはC57BL/6マウス（図9）の後肢腓腹部に被検物質を投与した。図２７は、BALB/cマウスの後肢腓腹部に被検物質を1回のみ投与した。被験物質は、1回あたり0.03、0.3、あるいは3 μg mRNA/20 μL/bodyを投与した（例えば、図５の実施例8_0.03の記載は実施例8の粒子を0.03 μg mRNA/20 μL/body投与した群であることを意味する）。図２５及び図２７は1回あたり2 μg mRNA/20 μL/bodyを投与し、図２６及び図２８は1回あたり3 μg mRNA/20 μL/bodyを投与した。投与液調製のBufferは、300 mM Sucrose含有10 mM Histidine緩衝液、pH7.0を用いた。

サルへの投与（図２９）
　２週間隔で３回、カニクイザルの上腕三角筋に実施例１０を投与した。実施例１０は、1回あたり50 μg mRNA/200 μL/bodyを投与した。投与液調製のBufferは、300 mM Sucrose含有10 mM Histidine緩衝液、pH7.0を用いた。

血中抗RBD抗体価（図5、図６、図9、及び図２５－図２７）
　Streptavidin（Thermo Fisher Scientific Inc.）固相液をELISAプレートに25 μL/well添加し、4°C設定冷蔵庫で一夜静置した。プレートウォッシャー（AMW-96SX、バイオテック株式会社）を用いてWash Bufferで3回洗浄（180 μL/well）し、1%BSA/PBSTを添加（150 μL/well）し、室温で1時間以上静置することでブロッキングを行った。プレートウォッシャーを用いてWash Buffer（180 μL/well）で3回洗浄後、RBD溶液（Original株RBD：Acro Biosystems、Cat#SPD-C82E9、351株RBD：Sino Biological、Cat#40592-V08H85-B）を添加（25 μL/well）し、室温で1時間以上静置した。プレートウォッシャーを用いてWash Buffer（180 μL/well）で3回洗浄後、測定試料段階希釈液及び標準血清段階希釈液（図5、図６、図9、図２５、図２６）を添加（25 μL/well）し、室温で1時間以上静置した。図２７の標準試料として、Original由来RBD及びB.1.351株由来RBDに同等に結合する抗RBD抗体（クローン#３）の段階希釈液を用いた。プレートウォッシャーを用いてWash Bufferで3回洗浄（180 μL/well）後、HRP標識抗マウスIgG抗体（Southern Biotech、Cat#1030-05）検出抗体希釈液を添加（25 μL/well）後、室温で1時間静置した。洗浄液にて3回洗浄した後、TMB Microwell Peroxidase Substrate System（SERACARE Life Sciences、Cat#5120-0047）を添加（30 μL/well）し、10分間静置した。反応停止液には、TMB Stop Solution（SERACARE Life Sciences、Cat# 5150-0021、30 μL/well）を用いた。プレートリーダーを用いて波長450 nm（対照波長540 nm）の吸光度を測定し、450 nmで測定した吸光度から540 nmで測定した吸光度を引いた補正吸光度（Delta）を解析に用いた。標準血清の抗RBD抗体濃度及びDeltaから、Nonlinear Regression：4 Parameterを用いて検量線を作成した。検量線、測定試料の希釈倍率、及びDeltaから試料の抗RBD抗体濃度を算出した。

血中抗SARS-CoV-2中和活性（図7及び図8）
　VeroE6細胞をプレートに播種し、37±2℃、5±1%のCO₂濃度設定のインキュベーターで1晩培養した。マウス血清の希釈系列とSARS-CoV-2 WA1/2020株を混合し、37±2℃、5±1%のCO₂濃度設定のインキュベーター内に2～2.5時間、静置した。その後、マウス血清とSARS-CoV-2 WA1/2020株の混合液をVeroE6細胞に添加し、37±2℃、5±1%のCO₂濃度設定のインキュベーター内で72±8時間、培養した。その後、CellTiter-Glo (Promega)を用いて生細胞量を測定し、マウス血清の抗SARS-CoV-2中和活性力価を算出した。

RBD特異的細胞性免疫応答（図10）
　脾臓細胞をRPMI Complete培地で1×10⁷ cells/mLに調製し、U底96 well plateに播種した。RPMI Complete培地で最終濃度0.1%（v/v）となるように調製したRBDのMHC class II
エピトープペプチドプールを脾臓細胞に添加し、37℃、5% CO₂の条件下で48時間培養した。細胞培養上清中のIFN-γ及びIL-13サイトカイン量をMouse IFN-γ DuoSet ELISA及びMouse IL-13 Duoset ELISAを用いて測定した。プレートリーダーを用いて波長450 nm（対照波長540 nm）の吸光度を測定し、450 nmの吸光度から540 nmで測定した吸光度を引いた値を解析に用いた。標準溶液のサイトカイン濃度及び測定値からNonlinear Regression：4 Parameterを用いて検量線を作成し、検量線から測定試料のサイトカイン濃度を算出した。

統計解析
　図５に示す血中抗RBD抗体応答について、0.03μg mRNA/body及び0.3μg mRNA/bodyの各用量における2群間比較は、Wilcoxon検定を実施した。3μg mRNA/body用量における3群間の比較については、実施例8を比較対照としてSteel検定を実施した。
　図６に示す血中抗RBD抗体応答について、0.03μg mRNA/body、0.3μg mRNA/body、及び3μg mRNA/bodyの各用量における2群間比較は、Wilcoxon検定を実施した。
　図7に示す血中抗SARS-CoV-2中和活性については、Buffer群を比較対照としてSteel検定を実施した。図8の2群間比較については、Wilcoxon検定を実施した。
　図9に示す血中抗RBD抗体応答について、Buffer群を比較対照としてSteel検定を実施した。
　図10に示すRBD特異的細胞性免疫について、Steel-Dwass検定を実施した。
全ての解析にはSAS ver. 9.2を使用した。

RBD-hACE2結合阻害活性（図２８）
　96 half wellプレートに抗Hisタグ抗体（Wako Pure Chemical Industries、Cat# 017-23211）を添加し、4 ℃で一晩静置した後、洗浄液（0.05 % Tween 20含有PBS）にて3回洗浄した。ブロッキング溶液（1% BSA、0.05% Tween 20含有PBS）を添加し、室温で1時間静置した後、洗浄液で3回洗浄した。その後、ブロッキング溶液で調製した0.2 μg/mLの組換えRBD蛋白質（Control：Acro Biosystems、Cat# SPD-S52H6、Original：Sino Biological、Cat# 40592-V08H、K417N：Sino Biological、Cat# 40592-V08H59、E484K：ACRO Biosystems、Cat# SRD-C52H3、N501Y：Sino Biological、Cat# 40592-V08H82、K417N/E484K/N501Y：ACRO Biosystems、Cat# SPD-C52Hp）溶液をプレートに添加し、室温で1時間静置した後、洗浄液で3回洗浄した。ブロッキング溶液で希釈したマウス血清希釈系列をプレートに添加し、室温で1時間静置後、洗浄液にて3回洗浄した。ブロッキング溶液で調製した1 μg/mLの組換えhACE2蛋白質（Acro Biosystems、Cat#AC2-H5257）溶液をプレートに添加し、室温で1時間静置した後、洗浄液で3回洗浄した。検出抗体は、HRP標識抗ヒトIgG1抗体（CYGNUS TECHNOLOGIES、Cat#IM50）をブロッキング溶液で500倍希釈し、プレートに添加後、室温で1時間静置した。洗浄液にて3回洗浄した後、TMB Microwell Peroxidase Substrate System（SERACARE Life Sciences、Cat#5120-0047）を添加し、10分間静置した。反応停止液には、TMB Stop Solution（SERACARE Life Sciences、Cat#5150-0021）を用いた。プレートリーダーを用いて波長450 nm（対照波長540 nm）の吸光度を測定し、450 nmで測定した吸光度から540 nmで測定した吸光度を引いた補正吸光度（Delta）を解析に用いた。データは、50%阻害を示すマウス希釈倍率を示す（IC₅₀）。

血中抗SARS-CoV-2中和活性（図２９）
　Vero-TMPRSS2細胞をプレートに播種した。サル血漿の希釈系列と100TCID₅₀のSARS-CoV-2株（D614G：HP095、B.1.1.7系統株：QHN001、P.1系統株：TY7-501、B.1.351系統株：TY8-612）を混合し、CO₂インキュベーター内に静置した。その後、サル血漿とSARS-CoV-2の混合液をVero-TMPRSS2細胞に添加し、CO₂インキュベーター内で3日間培養した。その後、細胞変性効果（CPE）が認められなくなる最高希釈倍率を中和抗体価として算出した。

結果
実施例４のRBD蛋白質発現誘導能
　本発明の核酸脂質粒子ワクチンの作用機序は、生体内に投与後、抗原遺伝子をコードするmRNAから抗原蛋白質が産生され、抗原に対する特異的免疫応答を誘導することが示唆されている。本発明の核酸脂質粒子ワクチンの薬効は、有効成分であるmRNAの組織及び細胞内への送達及びmRNAからの翻訳が重要な要素となると想定される。この一連の要素を包括的に評価することを目的として、培養細胞を用いて抗原蛋白質の発現誘導能を指標として力価を評価した。Expi293F細胞に実施例３の粒子、実施例４の粒子、あるいはBufferを添加し、3日後の培養上清中及び細胞内に発現したRBD蛋白質をELISA法によって定量した。結果を図１に示す。実施例４の粒子により発現したRBD蛋白質は培養上清中及び細胞内に認められた。実施例３の粒子により発現したS全長蛋白質は細胞内にのみ認められた。

血中抗RBD抗体応答
　実施例３または実施例４の粒子の投与によって誘導される血中抗RBD抗体応答を評価した。結果を図２に示す。実施例３の２回投与群及び３回投与郡に比べて、実施例４の3回投与群は、血中抗RBD抗体価が高かった（P = 0.0346）。また、Buffer群に比べて、実施例４の2回投与群は、血中抗RBD抗体価が高かった（実施例４_3；P = 0.0019、実施例４_1；P = 0.0313）。

RBD-hACE2結合阻害活性
　実施例３または実施例４の粒子の投与によって誘導されるRBD-hACE2結合阻害活性を評価した。結果を図３に示す。実施例３の２回投与群及び３回投与群に比べて、実施例４の3回投与群の血清は、RBD-hACE2結合阻害活性が高かった（P = 0.0005）。また、Buffer群に比べて、実施例４の2回投与群の血清は、RBD-hACE2結合阻害活性が高かった（実施例４_3；P < 0.0001、実施例４_1；P = 0.0006）。

RBD特異的細胞性免疫応答
　脾臓細胞を調製し、培養脾臓細胞からのRBD特異的な細胞性免疫応答を評価した。結果を図４に示す。S1/Quil-A群に比べて、実施例４群は、RBDをカバーするEuro2及びJPT-Nエピトープペプチドプール処理に対するIFN-γ産生レベルが高かった（P < 0.001）。一方、S1/Quil-A群に比べて、実施例４群は、Euro2及びJPT-Nエピトープペプチドプール処理に対するIL-13産生レベルが低かった（P <0.005）。この結果より、本発明の核酸脂質粒子ワクチンは、Ｔｈ１型が優位である免疫応答を誘導することが分かった。

BALB/cマウスにおける血中抗RBD抗体応答
　実施例８または実施例４の粒子の投与によって誘導される血中抗RBD抗体応答を評価した。結果を図５に示す。0.03μg mRNA/body及び0.3μg mRNA/bodyの各用量において、実施例４と比較して、実施例8は血中抗RBD抗体価が高かった（いずれもP = 0.0286）。また、3μg mRNA/bodyの用量において、実施例４、実施例７、及び実施例８の血中抗RBD抗体価に有意な差は認められなかった（いずれもP = 0.061）。
　実施例10または実施例８の粒子の投与によって誘導される血中抗RBD抗体応答を評価した。結果を図６に示す。いずれの用量においても、実施例10と実施例８の血中抗RBD抗体価に有意な差は認められなかった（0.03μg mRNA/body: P = 0.8413、0.3μg mRNA/body: P = 0.0952、3μg mRNA/body: P = 0.6905）。

血中抗SARS-CoV-2中和活性
　実施例10の粒子の投与によって誘導される血中抗SARS-CoV-2中和活性を評価した。結果を図７に示す。Buffer群と比較して、実施例10を3μg mRNA/bodyを投与した群は血中抗SARS-CoV-2中和活性が高かった（P = 0.0374）。また、実施例８及び実施例１０の粒子の投与によって誘導される血中抗SARS-CoV-2中和活性を比較した結果、有意な差は認められなかった（図８、P = 1）。

C57BL/6マウスにおける血中抗RBD抗体応答
　実施例８または実施例１０の粒子の投与によって誘導される血中抗RBD抗体応答を評価した。結果を図９に示す。3μg mRNA/body及び10μg mRNA/bodyの各用量において、Buffer群と比較して、実施例8及び実施例10は血中抗RBD抗体価が高かった（実施例10の2用量ともP < 0.05）。

RBD特異的細胞性免疫応答
　脾臓細胞を調製し、培養脾臓細胞からのRBD特異的な細胞性免疫応答を評価した。結果を図10Aに示す。0.1 μg/body のRBD蛋白質に100 μg/bodyのAlumアジュバントを添加した群と比較して、3 μg/bodyの実施例10を投与した群は高いIFN-γ誘導を示した（P < 0.05）。また、1.0 μg/body のRBD蛋白質に100 μg/bodyのアラムアジュバントを添加した群と比較して、0.03 μg/body及び3 μg/bodyの実施例10を投与した群は高いIFN-γ誘導を示した（いずれもP < 0.05）。
実施例10のTh細胞プロファイルを評価するため、IFN-γレベル／IL-5レベル比及びIFN-γレベル／IL-13レベル比を解析した。結果を図10Bに示す。Alumアジュバント添加RBD蛋白質群と比較して、実施例10は高いIFN-γレベル／IL-13レベル比を示した（Alumアジュバント添加RBD蛋白質の2群に対して、実施例10の3群いずれもP < 0.05）。この結果より、本発明の核酸脂質粒子ワクチンは、Ｔｈ１型が優位である免疫応答を誘導することが分かった。

BALB/cマウスにおける血中抗RBD抗体応答（図２５－図２７）
　実施例１０、１２、１４、１６、１８、又は実施例２０の粒子の投与によって誘導される血中抗RBD抗体応答を評価した。結果を図２５に示す。いずれもBuffer群と比較して、高い血中抗RBD抗体レベルを示した。
　実施例10または実施例２１－３０の粒子の投与によって誘導される血中抗RBD抗体応答を評価した。結果を図２６に示す。いずれの粒子においても、Buffer群と比較して、高い血中抗RBD抗体価が認められた。
　実施例１０、３２a、３２b、３２c、３２d、３２f、又は実施例３３の粒子の投与によって誘導される血中抗RBD抗体応答を評価した。結果を図２７に示す。実施例３２aと比較して、実施例１０、３２b、３２c、３２d、３２f、及び実施例３３は高い血中抗RBD抗体レベルを示した。

RBD-hACE2結合阻害活性（図２８）
　実施例１０の粒子によって誘導されるRBD-hACE2結合阻害活性を評価した。結果を図２８に示す。Control RBDと比較して、OriginalのRBD、K417N、E484K、N501Y、又はK417N/E484K/N501YのRBD変異体とhACE2の結合は、実施例１０群の血清によって同程度に阻害された。

血中抗SARS-CoV-2中和活性（図２９）
　実施例１０の粒子によって誘導される血中抗SARS-CoV-2中和活性を評価した。結果を図２９に示す。D614G株、B.1.1.7系統株、P.1系統株、及びB.1.351系統株のVero-TMPRSS2細胞への感染は、実施例１０群の血清によって同程度に中和された。

［試験例２］
SARS-CoV-2 RBDをコードするLNP-mRNAワクチン候補の最適化
　重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2（SARS-CoV-2）による新型コロナウイルス感染症（COVID-19）のパンデミックが発生し、SARS-CoV-2スパイク蛋白質の全長をコードする2種類のmRNAワクチンが上市された(1,2)。しかし、発熱など副反応に関して改善すべき点は残されている。

　我々は、SARS-CoV-2スパイク蛋白質に含まれる受容体結合ドメイン (RBD: receptor-binding domain)をコードするmRNAを脂質ナノ粒子（LNP）に封入したmRNAワクチン候補（LNP-mRNA-RBD）について、免疫原性を指標として最適化を行った。

　まず、6～8週齢のC57BL/6マウスまたはBALB/cマウスに、2週間隔で2回、mRNA換算で3μgのLNP-mRNA-RBDを筋肉内に投与し、血中抗RBD抗体反応を評価した。その結果、C57BL/6マウスと比較して、BALB/cマウスは高い血中抗RBD抗体反応を示した（図11a、図15）。LNP-mRNA-RBDによって誘導されるRBD特異的B細胞応答をマウス系統間で比較するため、LNP-mRNA-RBD投与マウスの膝窩リンパ節（pLN）におけるT_FH及びGC B細胞をflow cytometryによって解析した（図16）。その結果、血中抗RBD抗体応答と相関して、pLNにおけるT_FH（CD4⁺CD185⁺PD-1⁺細胞）及びGC B細胞（CD38^-GL7⁺CD19⁺細胞）は、C57BL/6マウスと比較して、LNP-mRNA-RBD投与 BALB/cマウスで高かった（図11b-e）。

　LNP-mRNA-RBDによって誘導される抗原特異的CD8⁺及びCD4⁺ T細胞を解析するため、スパイク蛋白質のペプチドライブラリーを設計した。このペプチドライブラリーは、10アミノ酸が重複するように設計された20アミノ酸のペプチド、128個からなる。このペプチドライブラリーを、16個のペプチドを1つのプールペプチドとして、計8つのプールペプチドに分割した（図11f）。LNP-mRNA-RBD投与マウスから調製した脾臓細胞をプールペプチド３及び４で処理したところ、C57BL/6マウス脾臓細胞はＩＦＮ-γ産生を誘導し、BALB/cマウス脾臓細胞は、ペプチドプール３処理でＩＦＮ-γの産生が確認された（図11g及びh、図17a及びb）。IL-13は、C57BL/6マウスまたはBALB/cマウスのいずれの脾臓細胞も誘導されしなかった（図17c及びd）。LNP-mRNA-RBD投与によって誘導される抗原特異的T細胞を解析するため、脾臓細胞をプールペプチド2、3、または4で処理し、3つのサイトカイン（IL-2、IFN-γ、及びTNF-α）を産生したT細胞をflow cytometryで解析した。その結果、スパイク抗原特異的多機能性CD8⁺及びCD4⁺Ｔ細胞は、プールペプチド３及び４で処理したBALB/cマウス脾臓細胞において認められた（図11h、図18b及び19b）。C57BL/6マウス脾臓細胞では、多機能性CD8⁺ T細胞及び弱いCD4⁺ T細胞応答を示した（図11g、図18a及び19a）。これらのデータから、C57BL/6マウスと比較して、LNP-mRNA-RBDを投与したBALB/cマウスは高いB細胞及びT細胞応答を誘導する可能性が示唆された。

　核酸を用いたワクチンは、DNAまたはRNAが内因性のアジュバントとして作用することが報告されている (14-16)。LNP-mRNAワクチンでは、mRNAがトル様受容体（toll-like receptor、TLR）3、TLR7、TLR8、RIG-I、またはMDA5によって認識され、内因性アジュバントとして作用することが報告されている(17)。Karikoらは、メチル化塩基や他の修飾塩基（例えば、シュードウリジンなど）を、自然免疫活性化の制御と抗原蛋白質の発現効率の改善に使用している(18,19)。他の研究では、LNP-mRNAによって誘導されるI型IFNが、CD8⁺T細胞応答及び抗原蛋白質の発現効率に影響することが明らかとなっている(20,21,22)。SARS-CoV-2ワクチンに関しては、スパイクの全長をコードしているLNP-mRNA-Full群と比較して、LNP-mRNA-RBD群は副反応の頻度が高かったため、LNP-mRNA-Fullが第III相臨床試験で評価され、上市された(13)。副反応の頻度の違いに関する理由は不明であるが、我々は、LNP-mRNAによる自然免疫賦活作用が関与している可能性があると考えている(13)。

　LNP-mRNAによる自然免疫賦活作用を解析するため、LNP-mRNA-RBDを処理したヒトPBMCからのI型IFN産生レベルをELISAで測定した。その結果、3人の健常人のPBMCにおいて、LNP-mRNA-Fullと比較して、LNP-mRNA-RBDは高いIFN-α誘導能を示した（図12a）。次に、C57BL/6マウスまたはBALB/cマウスの骨髄由来樹状細胞（BM-DCs）を用いて、同様の実験を行った。その結果、BALB/cマウスのBM-DCsと比較して、LNP-mRNA-fullまたはLNP-mRNA-RBDで処理したC57BL/6マウスのBM-DCsは高いIFN-α産生を示した（図12b）。LNP-mRNAに封入されるmRNAの製造過程では、夾雑物としてのRNA、例えばTLR3リガンドとしての２本鎖RNAなどを含み、これが自然免疫を活性化する可能性が示されている（22）。そこで、RNA製造に起因する夾雑物を除くため、mRNAをHPLC精製し、HPLC精製したmRNAを封入したLNP-mRNA(mRNA-RBD (HPLC))を作製した。その結果、LNP-mRNA-RBDと比較して、mRNA-RBD (HPLC)で処理したヒトPBMC及びマウスBM-DCからのＩ型ＩＦＮ産生は著しく減少した（図12a及びb）。

　C57BL/6またはBALB/cマウスにmRNA-RBD(HPLC)を投与し、免疫原性を評価した。その結果、mRNA-RBD(HPLC)群は、BALB/cマウス及びC57BL/6マウスの両方において、血中抗RBD IgG1価、IgG2価、及び総IgG価を増強した（図12c及び図20a）。また、LNP-ｍRNA-RBD群と比較して、mRNA-RBD(HPLC）を投与したC57BL/6マウスのpLNは、GC B細胞が多く誘導された（図12d及びe）。更に、LNP-mRNA-RBD群と比較して、mRNA-RND (HPLC)群では、RBD特異的にIFN-γ及び他のI型サイトカインを産生する多機能性CD8⁺及びCD4⁺ T細胞が多く誘導された（図12f-i、及び図20b-e、21、22）。
　非ヒト霊長類（NHP）であるカニクイザルモデルにおいて、mRNA-RBD (HPLC）ワクチンのSARS-CoV-2に対する感染防御効果を評価した。本研究では、2頭のサルを陰性対照群として、4頭のサルにｍRNA-RBD（HPLC）を筋肉内投与した。その結果、陰性対照群と比較して、mRNA-RBD（HPLC）群は高い抗RBD抗体応答を示した（図13b）。また、mRNA-RBD（HPLC）群は血中抗SARS-CoV-2中和活性も示した（図13c）。さらに、陰性対照群と比較して、mRNA-RBD（HPLC）群は、結膜、鼻腔、口腔、気管、直腸の粘膜組織における高い抗RBDIgG応答を示した（図13d）。

　mRNA-RBD（HPLC）群は、SARS-Co-2感染後1日目、スワブ中のSARS-CoV-2（図14a）とウイルスRNA（図14b）を劇的に低下させた。また、感染後7日目において、mRNA-RBD（HPLC）群は、気管、気管支、肺のウイルスRNAも低下させた（図14c、図25）。更に、陰性対照群は、SARS-CoV-2感染後の発熱と肺炎を示した（図23、24）。
　SARS-CoV-2感染後の肺の組織解析を行なったところ、陰性対照群においてリンパ球や好中球の浸潤が見られ、肺胞壁の肥厚やウイルス抗原も確認され、mRNA-RBD (HPLC)群ではこれらの現象は確認されなかった (図14d、14e)。また、mRNA-RBD (HPLC)群では、気管支随伴リンパ組織（bronchus-associated lymphoid tissue : BALT）が形成されていることを確認した (図14d)。これらの結果は、鼻腔粘膜や気管粘膜などの粘膜にBLATの形成を介して誘導された抗体がSARS-CoV-2に結合することで中和し、その結果として感染後1日目のスワブ中のウイルスRNAと感染性ウイルスが減少した可能性を示唆している。

材料と方法

マウス
6～8週齢のC57BL/6及びBALB/cマウスを日本のCLEA社から購入した。マウスは特定の病原体のない条件下で飼育した。すべてのマウス試験は、東京大学医科学研究所動物実験委員会の承認を得た。

カニクイザル
滋賀医科大学で生まれ、フィリピン、ベトナム及び中国を原産とする7～10歳の雌のカニクイザルを使用した。すべての処置はケタミン麻酔とキシラジン麻酔下で行われ、苦痛を最小限に抑える努力がなされた。CMK-2（CLEAジャパン株式会社、東京、日本）のフードペレットを麻酔からの回復後、１日１回与え、飲料水は自由摂取とした。動物は、光の制御された条件（12時間明／12時間暗サイクル、午前８時に点灯）の下でケージ内に単頭収容した。ケタミン/キシラジン麻酔下で結膜(0.05mL×2)、鼻孔(0.5mL×2)、口腔(0.9mL)及び気管(5mL)にピペットとカテーテルでSARS-CoV-2(2×10⁷PFU/7mL HBSS)をサルに接種した。ケタミン/キシラジン麻酔下で、2本の綿棒（栄研化学株式会社、東京、日本）を使用して、結膜、鼻腔、口腔及び気管からの体液サンプルを採取した後、0.1%ウシ血清アルブミン（BSA）と抗生物質を含むダルベッコ改変イーグル培地（DMEM、ナカライテスク、京都、日本）の1 mLに綿棒を浸漬した。気管支鏡（MEV-2560；町田内視鏡株式会社、東京都）と細胞診用ブラシ（BC-203D-2006；オリンパス株式会社、東京都）を用いて気管支サンプルを採取した。

LNP-mRNAワクチン
実施例１０のｍＲＮＡ封入核酸脂質粒子を使用した。

試薬
スパイク蛋白質のオーバーラップ20-aaペプチドを合成し、Eurofins Genomics (Ebersberg, Germany)から購入した。SARS-CoV-2スパイク蛋白質（ECD）及びRBDは、GenScript（Piscataway, NJ, USA）から購入した。

ウイルス
0.3％ウシ血清アルブミン（BSA）及び1μgのL-1-トシルアミド-2-フェニルエチルクロロメチルケトン（TPCK）処理トリプシン/mLを含むOpti-MEM I（Invitrogen, Carlsbad, CA, USA）中で、37℃でVeroE6細胞中でSARS-CoV-2単離株を増殖させた。

免疫の方法
6～8週齢のC57BL/6及びBALB/cマウスを、0日目及び14日目に、mock、LNP-mRNA-RBD（3μg）またはLNP-mRNA-RBD（HPLC）（3μg）で筋肉内免疫した。2回目の免疫化から2週間後に、膝窩リンパ節、脾臓、及び血液を採取した。カニクイザルを、０日目及び２１日目に、mockまたはLNP-mRNA-RBD（HPLC）（100μg）で筋肉内免疫した。採血は0日目、7日目、14日目、21日目、28日目に行った。

ELISA法
ECD及びRBD特異的抗体価はELISAで測定した。簡単に説明すると、ハーフエリア96ウェルプレートにECD（1μg/mL）またはRBD（1μg/mL）を重炭酸緩衝液中で4℃でコーティングした。プレートを1％BSAを含むPBSで室温で６０分間ブロッキングした。プレートをPBSTで3回洗浄し、希釈した血漿またはスワブサンプルを120分間室温でインキュベートした。プレートをPBSTで３回洗浄し、HRP標識ヤギ抗マウスIgG、IgG1、IgG2a、IgG2c、またはマウス抗サルIgGと室温で１２０分間インキュベートした。PBSTで３回洗浄した後、TMB基質バッファーを加え、室温で１０分間インキュベートした。その後、1 N H₂SO₄を添加して反応を停止させた。分光光度計を用いて、450nm及び540または560nmにおけるOD値を測定した。OD₄₅₀-OD₅₄₀またはOD₄₅₀-OD₅₆₀でが0.2となる血漿希釈の逆数値を抗体価とした。
免疫化したマウスの脾臓細胞の単細胞懸濁液を、ペプチドプール1～8、ECD、及びRBD蛋白質で24時間刺激した。上清中のIFN-γ及びIL-13レベルをELISA（R&D）で測定した。

GC B細胞とT_FH染色
膝窩リンパ節の単細胞懸濁液を、LIVE/DEAD Aqua、抗CD279（29F.1A12）、抗CD8a（53-6.7）、抗CD3e（145-2C11）、抗GL7（GL7）、抗CD4（RM4-5）、抗CD185（L138D7）、抗CD38（90）、及び抗CD19（6D5）抗体で染色した。すべての抗体は、BioLegend, San Diego, CA, USAから購入した。GC B細胞及びT_FH細胞の割合をフローサイトメトリーで分析した。

サイトカインの細胞内染色アッセイ
脾臓細胞の単細胞懸濁液を、蛋白質輸送阻害剤（eBioscience, San Diego, CA, USA）とともにペプチドプール2, 3, 4で6時間刺激した。刺激後、死細胞をLIVE/DEAD Aquaで染色した。洗浄後、抗CD8a（53-6.7）、抗CD4（RM4-5：Invitrogen）、抗TCRβ（H57-597）、抗F4/80（RM8）、抗TER-119（TER-119）、抗CD11b（M1/70）、抗CD19（6D5）、抗CD11c（N418）、抗NK-1.1（PK136）、抗CD45R/B220（RA3-6B2）抗体で細胞を染色した。すべての抗体は、特に記載のない限り、BioLegendから購入した。固定後、IC Fixation Buffer（eBioscience社）による透過性、細胞内サイトカイン、CD3を、抗IFN-γ（XMG1.2）、抗IL-2（JES6-5H4）、抗TNF-α（MP6-XT22）、抗CD3（17A2）抗体で染色した。全ての抗体はBioLegendから購入した。サイトカイン産生CD8⁺及びCD4⁺ T細胞の割合をフローサイトメトリーにより決定した。

ヒト末梢血単核細胞の調製及び刺激
末梢血単核細胞（PBMC）は、SARS-CoV-2に未感染の3人の健康な成人ボランティアからインフォームドコンセントを得て入手した。ヒトPBMCを用いたすべての実験は、東京大学医科学研究所の倫理審査委員会の承認を得た。Ficoll Histopaqueを用いてPBMCを調製した後、LNP-mRNA-Full（0.4、2、10 μg/mL）、LNP-mRNA-RBD（0.4、2、10μ g/mL）、またはLNP-mRNA-RBD（HPLC）（0.4、2、10 μg/mL）を用いて24時間刺激し、培養上清中のIFN-αレベルをELISA（Mabtech、ストックホルム、スウェーデン）を用いて測定した。

骨髄由来樹状細胞と刺激
骨髄由来樹状細胞（BM-DC）をマウスGM-CSFで7日間培養して分化させた。細胞をLNP-mRNA-Full（0.4、2、10 μg/mL）、LNP-mRNA-RBD（0.4、2、10 μg/mL）、またはLNP-mRNA-RBD（HPLC）（0.4、2、10 μg/mL）で24時間刺激し、培養上清中のIFN-αをELISA（Invitrogen）を用いて測定した。

中和抗体価
35マイクロリットルのウイルス（１４０組織培養感染用量５０）を35μLの２倍シリアル希釈の血清とともに室温にて１時間インキュベートし、その混合物50μLを９６ウェルプレート中のコンフルエントなVeroE6/TMPRS2細胞に添加し、３７℃で１時間インキュベートした。5% FCSを含むDMEM 50 μLを添加した後、細胞をさらに37℃で3日間インキュベートした。ウイルス細胞病理効果（CPE）を倒立顕微鏡下で観察し、ウイルス中和力価を、CPEを完全に防止した最高血清希釈の逆数として決定した(24)。

SARS-CoV-2に対するVeroE6/TMPRSS2を用いたウイルス滴定
TMPRSS2を発現するコンフルエントなVero E6細胞株（JCRB Cell Bank、日本）を希釈したスワブサンプルと10% w/v組織ホモジネートサンプルで1時間インキュベートした。細胞をHBSSで洗浄し、0.1%BSAを含むDMEMで3日間インキュベートした(25)。ウイルス力価を顕微鏡でモニターし、Reed-Muench法を用いて計算した。

ウイルスRNAのリアルタイムRT-PCR
スワブサンプル及び組織（20mg）からのウイルスRNAを、それぞれQIAmpウイルスRNA Mini kit及びRNeasy Mini kitを用いて採取した。ウイルスRNAは、CFX-96（Bio-Rad, Hercules, CA, USA）を用いたリアルタイムRT-PCR（2019-nCoV_N1-F, 2019-nCoV_N1-R, 2019-nCoV_N1-P, TaqMan Fast Virus 1-step Master Mix）により測定した。

体温
ウイルス接種の２週間前に、２台の体温データロガー（iButton、Maxim Integrated、サンノゼ、カリフォルニア州）を、ケタミン／キシラジン麻酔下で各サルの腹膜腔または皮下組織に移植し、その後イソフルランを吸入して体温をモニターした。

X-ray
肺のX線写真をI-PACSシステム (コミカミノルタ)とPX-20BT (ケンコー・トキナー)により撮影した。

References

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　本明細書で引用した全ての刊行物、特許および特許出願をそのまま参考として本明細書にとり入れるものとする。

　本発明は、SARS-CoV-2による感染の予防及び/又は治療に利用できる。

＜配列番号１＞（ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　Ｓ　ｆｕｌｌを含むＤＮＡ断片）
GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTTGTTTTTCTTGTTTTATTGCCACTAGTCTCTAGTCAGTGTGTTAATCTTACAACCAGAACTCAATTACCCCCTGCATACACTAATTCTTTCACACGTGGTGTTTATTACCCTGACAAAGTTTTCAGATCCTCAGTTTTACATTCAACTCAGGACTTGTTCTTACCTTTCTTTTCCAATGTTACTTGGTTCCATGCTATACATGTCTCTGGGACCAATGGTACTAAGAGGTTTGATAACCCTGTCCTACCATTTAATGATGGTGTTTATTTTGCTTCCACTGAGAAGTCTAACATAATAAGAGGCTGGATTTTTGGTACTACTTTAGATTCGAAGACCCAGTCCCTACTTATTGTTAATAACGCTACTAATGTTGTTATTAAAGTCTGTGAATTTCAATTTTGTAATGATCCATTTTTGGGTGTTTATTACCACAAAAACAACAAAAGTTGGATGGAAAGTGAGTTCAGAGTTTATTCTAGTGCGAATAATTGCACTTTTGAATATGTCTCTCAGCCTTTTCTTATGGACCTTGAAGGAAAACAGGGTAATTTCAAAAATCTTAGGGAATTTGTGTTTAAGAATATTGATGGTTATTTTAAAATATATTCTAAGCACACGCCTATTAATTTAGTGCGTGATCTCCCTCAGGGTTTTTCGGCTTTAGAACCATTGGTAGATTTGCCAATAGGTATTAACATCACTAGGTTTCAAACTTTACTTGCTTTACATAGAAGTTATTTGACTCCTGGTGATTCTTCTTCAGGTTGGACAGCTGGTGCTGCAGCTTATTATGTGGGTTATCTTCAACCTAGGACTTTTCTATTAAAATATAATGAAAATGGAACCATTACAGATGCTGTAGACTGTGCACTTGACCCTCTCTCAGAAACAAAGTGTACGTTGAAATCCTTCACTGTAGAAAAAGGAATCTATCAAACTTCTAACTTTAGAGTCCAACCAACAGAATCTATTGTTAGATTTCCTAATATTACAAACTTGTGCCCTTTTGGTGAAGTTTTTAACGCCACCAGATTTGCATCTGTTTATGCTTGGAACAGGAAGAGAATCAGCAACTGTGTTGCTGATTATTCTGTCCTATATAATTCCGCATCATTTTCCACTTTTAAGTGTTATGGAGTGTCTCCTACTAAATTAAATGATCTCTGCTTTACTAATGTCTATGCAGATTCATTTGTAATTAGAGGTGATGAAGTCAGACAAATCGCTCCAGGGCAAACTGGAAAGATTGCTGATTATAATTATAAATTACCAGATGATTTTACAGGCTGCGTTATAGCTTGGAATTCTAACAATCTTGATTCTAAGGTTGGTGGTAATTATAATTACCTGTATAGATTGTTTAGGAAGTCTAATCTCAAACCTTTTGAGAGAGATATTTCAACTGAAATCTATCAGGCCGGTAGCACACCTTGTAATGGTGTTGAAGGTTTTAATTGTTACTTTCCTTTACAATCATATGGTTTCCAACCCACTAATGGTGTTGGTTACCAACCATACAGAGTAGTAGTACTTTCTTTTGAACTTCTACATGCACCAGCAACTGTTTGTGGACCTAAAAAGTCTACTAATTTGGTTAAAAACAAATGTGTCAATTTCAACTTCAATGGTTTAACAGGCACAGGTGTTCTTACTGAGTCTAACAAAAAGTTTCTGCCTTTCCAACAATTTGGCAGAGACATTGCTGACACTACTGATGCTGTCCGTGATCCACAGACACTTGAGATTCTTGACATTACACCATGTTCTTTTGGTGGTGTCAGTGTTATAACACCAGGAACAAATACTTCTAACCAGGTTGCTGTTCTTTATCAGGATGTTAACTGCACAGAAGTCCCTGTTGCTATTCATGCAGATCAACTTACTCCTACTTGGCGTGTTTATTCTACAGGTTCTAATGTTTTTCAAACACGTGCAGGCTGTTTAATAGGGGCTGAACATGTCAACAACTCATATGAGTGTGACATACCCATTGGTGCAGGTATATGCGCTAGTTATCAGACTCAGACTAATTCTCCTCGGCGGGCACGTAGTGTAGCTAGTCAATCCATCATTGCCTACACTATGTCACTTGGTGCAGAAAATTCAGTTGCTTACTCTAATAACTCTATTGCCATACCCACAAATTTTACTATTAGTGTTACCACAGAAATTCTACCAGTGTCTATGACCAAGACATCAGTAGATTGTACAATGTACATTTGTGGTGATTCAACTGAATGCAGCAATCTTTTGTTGCAATATGGCAGTTTTTGTACACAATTAAACCGTGCTTTAACTGGAATAGCTGTTGAACAAGACAAAAACACCCAAGAAGTTTTTGCACAAGTCAAACAAATTTACAAAACACCACCAATTAAAGATTTTGGTGGTTTTAATTTTTCACAAATATTACCAGATCCATCAAAACCAAGCAAGAGGTCATTTATTGAAGATCTACTTTTCAACAAAGTGACACTTGCAGATGCTGGCTTCATCAAACAATATGGTGATTGCCTTGGTGATATTGCTGCTAGAGACCTCATTTGTGCACAAAAGTTTAACGGCCTTACTGTTTTGCCACCTTTGCTCACAGATGAAATGATTGCTCAATACACTTCTGCACTGTTAGCGGGTACAATCACTTCTGGTTGGACCTTTGGTGCAGGTGCTGCATTACAAATACCATTTGCTATGCAAATGGCTTATAGGTTTAATGGTATTGGAGTTACACAGAATGTTCTCTATGAGAACCAAAAATTGATTGCCAACCAATTTAATAGTGCTATTGGCAAAATTCAAGACTCACTTTCTTCCACAGCAAGTGCACTTGGAAAACTTCAAGATGTGGTCAACCAAAATGCACAAGCTTTAAACACGCTTGTTAAACAACTTAGCTCCAATTTTGGTGCAATTTCAAGTGTTTTAAATGATATCCTTTCACGTCTTGACAAAGTTGAGGCTGAAGTGCAAATTGATAGGTTGATCACAGGCAGACTTCAAAGTTTGCAGACATATGTGACTCAACAATTAATTAGAGCTGCAGAAATCAGAGCTTCTGCTAATCTTGCTGCTACTAAAATGTCAGAGTGTGTACTTGGACAATCAAAAAGAGTTGATTTTTGTGGAAAGGGCTATCATCTTATGTCCTTCCCTCAGTCAGCACCTCATGGTGTAGTCTTCTTGCATGTGACTTATGTCCCTGCACAAGAAAAGAACTTCACAACTGCTCCTGCCATTTGTCATGATGGAAAAGCACACTTTCCTCGTGAAGGTGTCTTTGTTTCAAATGGCACACACTGGTTTGTAACACAAAGGAATTTTTATGAACCACAAATCATTACTACAGACAACACATTTGTGTCTGGTAACTGTGATGTTGTAATAGGAATTGTCAACAACACAGTTTATGATCCTTTGCAACCTGAATTAGACTCATTCAAGGAGGAGTTAGATAAATATTTTAAGAATCATACATCACCAGATGTTGATTTAGGTGACATCTCTGGCATTAATGCTTCAGTTGTAAACATTCAAAAAGAAATTGACCGCCTCAATGAGGTTGCCAAGAATTTAAATGAATCTCTCATCGATCTCCAAGAACTTGGAAAGTATGAGCAGTATATAAAATGGCCATGGTACATTTGGCTAGGTTTTATAGCTGGCTTGATTGCCATAGTAATGGTGACAATTATGCTTTGCTGTATGACCAGTTGCTGTAGTTGTCTCAAGGGCTGTTGTTCTTGTGGATCCTGCTGCAAATTTGATGAAGACGACTCTGAGCCAGTGCTCAAAGGAGTCAAATTACATTACACATGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGC

＜配列番号２＞（センスプライマー）
GTAATACGACTCACTATAA

＜配列番号３＞（アンチセンスプライマー）
TTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTGCAATGAAAATAAATGTTTTTTATTAGGC

＜配列番号４＞（ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　Ｓ－ｆｕｌｌの鋳型ＤＮＡ）
GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTTGTTTTTCTTGTTTTATTGCCACTAGTCTCTAGTCAGTGTGTTAATCTTACAACCAGAACTCAATTACCCCCTGCATACACTAATTCTTTCACACGTGGTGTTTATTACCCTGACAAAGTTTTCAGATCCTCAGTTTTACATTCAACTCAGGACTTGTTCTTACCTTTCTTTTCCAATGTTACTTGGTTCCATGCTATACATGTCTCTGGGACCAATGGTACTAAGAGGTTTGATAACCCTGTCCTACCATTTAATGATGGTGTTTATTTTGCTTCCACTGAGAAGTCTAACATAATAAGAGGCTGGATTTTTGGTACTACTTTAGATTCGAAGACCCAGTCCCTACTTATTGTTAATAACGCTACTAATGTTGTTATTAAAGTCTGTGAATTTCAATTTTGTAATGATCCATTTTTGGGTGTTTATTACCACAAAAACAACAAAAGTTGGATGGAAAGTGAGTTCAGAGTTTATTCTAGTGCGAATAATTGCACTTTTGAATATGTCTCTCAGCCTTTTCTTATGGACCTTGAAGGAAAACAGGGTAATTTCAAAAATCTTAGGGAATTTGTGTTTAAGAATATTGATGGTTATTTTAAAATATATTCTAAGCACACGCCTATTAATTTAGTGCGTGATCTCCCTCAGGGTTTTTCGGCTTTAGAACCATTGGTAGATTTGCCAATAGGTATTAACATCACTAGGTTTCAAACTTTACTTGCTTTACATAGAAGTTATTTGACTCCTGGTGATTCTTCTTCAGGTTGGACAGCTGGTGCTGCAGCTTATTATGTGGGTTATCTTCAACCTAGGACTTTTCTATTAAAATATAATGAAAATGGAACCATTACAGATGCTGTAGACTGTGCACTTGACCCTCTCTCAGAAACAAAGTGTACGTTGAAATCCTTCACTGTAGAAAAAGGAATCTATCAAACTTCTAACTTTAGAGTCCAACCAACAGAATCTATTGTTAGATTTCCTAATATTACAAACTTGTGCCCTTTTGGTGAAGTTTTTAACGCCACCAGATTTGCATCTGTTTATGCTTGGAACAGGAAGAGAATCAGCAACTGTGTTGCTGATTATTCTGTCCTATATAATTCCGCATCATTTTCCACTTTTAAGTGTTATGGAGTGTCTCCTACTAAATTAAATGATCTCTGCTTTACTAATGTCTATGCAGATTCATTTGTAATTAGAGGTGATGAAGTCAGACAAATCGCTCCAGGGCAAACTGGAAAGATTGCTGATTATAATTATAAATTACCAGATGATTTTACAGGCTGCGTTATAGCTTGGAATTCTAACAATCTTGATTCTAAGGTTGGTGGTAATTATAATTACCTGTATAGATTGTTTAGGAAGTCTAATCTCAAACCTTTTGAGAGAGATATTTCAACTGAAATCTATCAGGCCGGTAGCACACCTTGTAATGGTGTTGAAGGTTTTAATTGTTACTTTCCTTTACAATCATATGGTTTCCAACCCACTAATGGTGTTGGTTACCAACCATACAGAGTAGTAGTACTTTCTTTTGAACTTCTACATGCACCAGCAACTGTTTGTGGACCTAAAAAGTCTACTAATTTGGTTAAAAACAAATGTGTCAATTTCAACTTCAATGGTTTAACAGGCACAGGTGTTCTTACTGAGTCTAACAAAAAGTTTCTGCCTTTCCAACAATTTGGCAGAGACATTGCTGACACTACTGATGCTGTCCGTGATCCACAGACACTTGAGATTCTTGACATTACACCATGTTCTTTTGGTGGTGTCAGTGTTATAACACCAGGAACAAATACTTCTAACCAGGTTGCTGTTCTTTATCAGGATGTTAACTGCACAGAAGTCCCTGTTGCTATTCATGCAGATCAACTTACTCCTACTTGGCGTGTTTATTCTACAGGTTCTAATGTTTTTCAAACACGTGCAGGCTGTTTAATAGGGGCTGAACATGTCAACAACTCATATGAGTGTGACATACCCATTGGTGCAGGTATATGCGCTAGTTATCAGACTCAGACTAATTCTCCTCGGCGGGCACGTAGTGTAGCTAGTCAATCCATCATTGCCTACACTATGTCACTTGGTGCAGAAAATTCAGTTGCTTACTCTAATAACTCTATTGCCATACCCACAAATTTTACTATTAGTGTTACCACAGAAATTCTACCAGTGTCTATGACCAAGACATCAGTAGATTGTACAATGTACATTTGTGGTGATTCAACTGAATGCAGCAATCTTTTGTTGCAATATGGCAGTTTTTGTACACAATTAAACCGTGCTTTAACTGGAATAGCTGTTGAACAAGACAAAAACACCCAAGAAGTTTTTGCACAAGTCAAACAAATTTACAAAACACCACCAATTAAAGATTTTGGTGGTTTTAATTTTTCACAAATATTACCAGATCCATCAAAACCAAGCAAGAGGTCATTTATTGAAGATCTACTTTTCAACAAAGTGACACTTGCAGATGCTGGCTTCATCAAACAATATGGTGATTGCCTTGGTGATATTGCTGCTAGAGACCTCATTTGTGCACAAAAGTTTAACGGCCTTACTGTTTTGCCACCTTTGCTCACAGATGAAATGATTGCTCAATACACTTCTGCACTGTTAGCGGGTACAATCACTTCTGGTTGGACCTTTGGTGCAGGTGCTGCATTACAAATACCATTTGCTATGCAAATGGCTTATAGGTTTAATGGTATTGGAGTTACACAGAATGTTCTCTATGAGAACCAAAAATTGATTGCCAACCAATTTAATAGTGCTATTGGCAAAATTCAAGACTCACTTTCTTCCACAGCAAGTGCACTTGGAAAACTTCAAGATGTGGTCAACCAAAATGCACAAGCTTTAAACACGCTTGTTAAACAACTTAGCTCCAATTTTGGTGCAATTTCAAGTGTTTTAAATGATATCCTTTCACGTCTTGACAAAGTTGAGGCTGAAGTGCAAATTGATAGGTTGATCACAGGCAGACTTCAAAGTTTGCAGACATATGTGACTCAACAATTAATTAGAGCTGCAGAAATCAGAGCTTCTGCTAATCTTGCTGCTACTAAAATGTCAGAGTGTGTACTTGGACAATCAAAAAGAGTTGATTTTTGTGGAAAGGGCTATCATCTTATGTCCTTCCCTCAGTCAGCACCTCATGGTGTAGTCTTCTTGCATGTGACTTATGTCCCTGCACAAGAAAAGAACTTCACAACTGCTCCTGCCATTTGTCATGATGGAAAAGCACACTTTCCTCGTGAAGGTGTCTTTGTTTCAAATGGCACACACTGGTTTGTAACACAAAGGAATTTTTATGAACCACAAATCATTACTACAGACAACACATTTGTGTCTGGTAACTGTGATGTTGTAATAGGAATTGTCAACAACACAGTTTATGATCCTTTGCAACCTGAATTAGACTCATTCAAGGAGGAGTTAGATAAATATTTTAAGAATCATACATCACCAGATGTTGATTTAGGTGACATCTCTGGCATTAATGCTTCAGTTGTAAACATTCAAAAAGAAATTGACCGCCTCAATGAGGTTGCCAAGAATTTAAATGAATCTCTCATCGATCTCCAAGAACTTGGAAAGTATGAGCAGTATATAAAATGGCCATGGTACATTTGGCTAGGTTTTATAGCTGGCTTGATTGCCATAGTAATGGTGACAATTATGCTTTGCTGTATGACCAGTTGCTGTAGTTGTCTCAAGGGCTGTTGTTCTTGTGGATCCTGCTGCAAATTTGATGAAGACGACTCTGAGCCAGTGCTCAAAGGAGTCAAATTACATTACACATGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

T7プロモーター：塩基番号１～１８
A：転写開始点：塩基番号１９
5’-UTR（転写開始点および塩基番号８９～９４のＫＯＺＡＫ配列を含む）：塩基番号１９～８８
Spike蛋白質全長配列：塩基番号８９～３９１０
3’-UTR：塩基番号３９１１～４０４２
polyA配列（A100）：塩基番号４０４３～４１４２

＜配列番号５＞（ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　Ｓ－ｆｕｌｌ　ｍＲＮＡ－００１）
GUAAUACGACUCACUAUAAGGAGACCCAAGCUACAUUUGCUUCUGACACAACUGUGUUCACUAGCAACCUCAAACAGACACCGCCACCAUGUUUGUUUUUCUUGUUUUAUUGCCACUAGUCUCUAGUCAGUGUGUUAAUCUUACAACCAGAACUCAAUUACCCCCUGCAUACACUAAUUCUUUCACACGUGGUGUUUAUUACCCUGACAAAGUUUUCAGAUCCUCAGUUUUACAUUCAACUCAGGACUUGUUCUUACCUUUCUUUUCCAAUGUUACUUGGUUCCAUGCUAUACAUGUCUCUGGGACCAAUGGUACUAAGAGGUUUGAUAACCCUGUCCUACCAUUUAAUGAUGGUGUUUAUUUUGCUUCCACUGAGAAGUCUAACAUAAUAAGAGGCUGGAUUUUUGGUACUACUUUAGAUUCGAAGACCCAGUCCCUACUUAUUGUUAAUAACGCUACUAAUGUUGUUAUUAAAGUCUGUGAAUUUCAAUUUUGUAAUGAUCCAUUUUUGGGUGUUUAUUACCACAAAAACAACAAAAGUUGGAUGGAAAGUGAGUUCAGAGUUUAUUCUAGUGCGAAUAAUUGCACUUUUGAAUAUGUCUCUCAGCCUUUUCUUAUGGACCUUGAAGGAAAACAGGGUAAUUUCAAAAAUCUUAGGGAAUUUGUGUUUAAGAAUAUUGAUGGUUAUUUUAAAAUAUAUUCUAAGCACACGCCUAUUAAUUUAGUGCGUGAUCUCCCUCAGGGUUUUUCGGCUUUAGAACCAUUGGUAGAUUUGCCAAUAGGUAUUAACAUCACUAGGUUUCAAACUUUACUUGCUUUACAUAGAAGUUAUUUGACUCCUGGUGAUUCUUCUUCAGGUUGGACAGCUGGUGCUGCAGCUUAUUAUGUGGGUUAUCUUCAACCUAGGACUUUUCUAUUAAAAUAUAAUGAAAAUGGAACCAUUACAGAUGCUGUAGACUGUGCACUUGACCCUCUCUCAGAAACAAAGUGUACGUUGAAAUCCUUCACUGUAGAAAAAGGAAUCUAUCAAACUUCUAACUUUAGAGUCCAACCAACAGAAUCUAUUGUUAGAUUUCCUAAUAUUACAAACUUGUGCCCUUUUGGUGAAGUUUUUAACGCCACCAGAUUUGCAUCUGUUUAUGCUUGGAACAGGAAGAGAAUCAGCAACUGUGUUGCUGAUUAUUCUGUCCUAUAUAAUUCCGCAUCAUUUUCCACUUUUAAGUGUUAUGGAGUGUCUCCUACUAAAUUAAAUGAUCUCUGCUUUACUAAUGUCUAUGCAGAUUCAUUUGUAAUUAGAGGUGAUGAAGUCAGACAAAUCGCUCCAGGGCAAACUGGAAAGAUUGCUGAUUAUAAUUAUAAAUUACCAGAUGAUUUUACAGGCUGCGUUAUAGCUUGGAAUUCUAACAAUCUUGAUUCUAAGGUUGGUGGUAAUUAUAAUUACCUGUAUAGAUUGUUUAGGAAGUCUAAUCUCAAACCUUUUGAGAGAGAUAUUUCAACUGAAAUCUAUCAGGCCGGUAGCACACCUUGUAAUGGUGUUGAAGGUUUUAAUUGUUACUUUCCUUUACAAUCAUAUGGUUUCCAACCCACUAAUGGUGUUGGUUACCAACCAUACAGAGUAGUAGUACUUUCUUUUGAACUUCUACAUGCACCAGCAACUGUUUGUGGACCUAAAAAGUCUACUAAUUUGGUUAAAAACAAAUGUGUCAAUUUCAACUUCAAUGGUUUAACAGGCACAGGUGUUCUUACUGAGUCUAACAAAAAGUUUCUGCCUUUCCAACAAUUUGGCAGAGACAUUGCUGACACUACUGAUGCUGUCCGUGAUCCACAGACACUUGAGAUUCUUGACAUUACACCAUGUUCUUUUGGUGGUGUCAGUGUUAUAACACCAGGAACAAAUACUUCUAACCAGGUUGCUGUUCUUUAUCAGGAUGUUAACUGCACAGAAGUCCCUGUUGCUAUUCAUGCAGAUCAACUUACUCCUACUUGGCGUGUUUAUUCUACAGGUUCUAAUGUUUUUCAAACACGUGCAGGCUGUUUAAUAGGGGCUGAACAUGUCAACAACUCAUAUGAGUGUGACAUACCCAUUGGUGCAGGUAUAUGCGCUAGUUAUCAGACUCAGACUAAUUCUCCUCGGCGGGCACGUAGUGUAGCUAGUCAAUCCAUCAUUGCCUACACUAUGUCACUUGGUGCAGAAAAUUCAGUUGCUUACUCUAAUAACUCUAUUGCCAUACCCACAAAUUUUACUAUUAGUGUUACCACAGAAAUUCUACCAGUGUCUAUGACCAAGACAUCAGUAGAUUGUACAAUGUACAUUUGUGGUGAUUCAACUGAAUGCAGCAAUCUUUUGUUGCAAUAUGGCAGUUUUUGUACACAAUUAAACCGUGCUUUAACUGGAAUAGCUGUUGAACAAGACAAAAACACCCAAGAAGUUUUUGCACAAGUCAAACAAAUUUACAAAACACCACCAAUUAAAGAUUUUGGUGGUUUUAAUUUUUCACAAAUAUUACCAGAUCCAUCAAAACCAAGCAAGAGGUCAUUUAUUGAAGAUCUACUUUUCAACAAAGUGACACUUGCAGAUGCUGGCUUCAUCAAACAAUAUGGUGAUUGCCUUGGUGAUAUUGCUGCUAGAGACCUCAUUUGUGCACAAAAGUUUAACGGCCUUACUGUUUUGCCACCUUUGCUCACAGAUGAAAUGAUUGCUCAAUACACUUCUGCACUGUUAGCGGGUACAAUCACUUCUGGUUGGACCUUUGGUGCAGGUGCUGCAUUACAAAUACCAUUUGCUAUGCAAAUGGCUUAUAGGUUUAAUGGUAUUGGAGUUACACAGAAUGUUCUCUAUGAGAACCAAAAAUUGAUUGCCAACCAAUUUAAUAGUGCUAUUGGCAAAAUUCAAGACUCACUUUCUUCCACAGCAAGUGCACUUGGAAAACUUCAAGAUGUGGUCAACCAAAAUGCACAAGCUUUAAACACGCUUGUUAAACAACUUAGCUCCAAUUUUGGUGCAAUUUCAAGUGUUUUAAAUGAUAUCCUUUCACGUCUUGACAAAGUUGAGGCUGAAGUGCAAAUUGAUAGGUUGAUCACAGGCAGACUUCAAAGUUUGCAGACAUAUGUGACUCAACAAUUAAUUAGAGCUGCAGAAAUCAGAGCUUCUGCUAAUCUUGCUGCUACUAAAAUGUCAGAGUGUGUACUUGGACAAUCAAAAAGAGUUGAUUUUUGUGGAAAGGGCUAUCAUCUUAUGUCCUUCCCUCAGUCAGCACCUCAUGGUGUAGUCUUCUUGCAUGUGACUUAUGUCCCUGCACAAGAAAAGAACUUCACAACUGCUCCUGCCAUUUGUCAUGAUGGAAAAGCACACUUUCCUCGUGAAGGUGUCUUUGUUUCAAAUGGCACACACUGGUUUGUAACACAAAGGAAUUUUUAUGAACCACAAAUCAUUACUACAGACAACACAUUUGUGUCUGGUAACUGUGAUGUUGUAAUAGGAAUUGUCAACAACACAGUUUAUGAUCCUUUGCAACCUGAAUUAGACUCAUUCAAGGAGGAGUUAGAUAAAUAUUUUAAGAAUCAUACAUCACCAGAUGUUGAUUUAGGUGACAUCUCUGGCAUUAAUGCUUCAGUUGUAAACAUUCAAAAAGAAAUUGACCGCCUCAAUGAGGUUGCCAAGAAUUUAAAUGAAUCUCUCAUCGAUCUCCAAGAACUUGGAAAGUAUGAGCAGUAUAUAAAAUGGCCAUGGUACAUUUGGCUAGGUUUUAUAGCUGGCUUGAUUGCCAUAGUAAUGGUGACAAUUAUGCUUUGCUGUAUGACCAGUUGCUGUAGUUGUCUCAAGGGCUGUUGUUCUUGUGGAUCCUGCUGCAAAUUUGAUGAAGACGACUCUGAGCCAGUGCUCAAAGGAGUCAAAUUACAUUACACAUGAGCUCGCUUUCUUGCUGUCCAAUUUCUAUUAAAGGUUCCUUUGUUCCCUAAGUCCAACUACUAAACUGGGGGAUAUUAUGAAGGGCCUUGAGCAUCUGGAUUCUGCCUAAUAAAAAACAUUUAUUUUCAUUGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

＜配列番号６＞（ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　Ｓ－ｆｕｌｌのアミノ酸配列）
MFVFLVLLPLVSSQCVNLTTRTQLPPAYTNSFTRGVYYPDKVFRSSVLHSTQDLFLPFFSNVTWFHAIHVSGTNGTKRFDNPVLPFNDGVYFASTEKSNIIRGWIFGTTLDSKTQSLLIVNNATNVVIKVCEFQFCNDPFLGVYYHKNNKSWMESEFRVYSSANNCTFEYVSQPFLMDLEGKQGNFKNLREFVFKNIDGYFKIYSKHTPINLVRDLPQGFSALEPLVDLPIGINITRFQTLLALHRSYLTPGDSSSGWTAGAAAYYVGYLQPRTFLLKYNENGTITDAVDCALDPLSETKCTLKSFTVEKGIYQTSNFRVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGKIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYLYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVEGFNCYFPLQSYGFQPTNGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKCVNFNFNGLTGTGVLTESNKKFLPFQQFGRDIADTTDAVRDPQTLEILDITPCSFGGVSVITPGTNTSNQVAVLYQDVNCTEVPVAIHADQLTPTWRVYSTGSNVFQTRAGCLIGAEHVNNSYECDIPIGAGICASYQTQTNSPRRARSVASQSIIAYTMSLGAENSVAYSNNSIAIPTNFTISVTTEILPVSMTKTSVDCTMYICGDSTECSNLLLQYGSFCTQLNRALTGIAVEQDKNTQEVFAQVKQIYKTPPIKDFGGFNFSQILPDPSKPSKRSFIEDLLFNKVTLADAGFIKQYGDCLGDIAARDLICAQKFNGLTVLPPLLTDEMIAQYTSALLAGTITSGWTFGAGAALQIPFAMQMAYRFNGIGVTQNVLYENQKLIANQFNSAIGKIQDSLSSTASALGKLQDVVNQNAQALNTLVKQLSSNFGAISSVLNDILSRLDKVEAEVQIDRLITGRLQSLQTYVTQQLIRAAEIRASANLAATKMSECVLGQSKRVDFCGKGYHLMSFPQSAPHGVVFLHVTYVPAQEKNFTTAPAICHDGKAHFPREGVFVSNGTHWFVTQRNFYEPQIITTDNTFVSGNCDVVIGIVNNTVYDPLQPELDSFKEELDKYFKNHTSPDVDLGDISGINASVVNIQKEIDRLNEVAKNLNESLIDLQELGKYEQYIKWPWYIWLGFIAGLIAIVMVTIMLCCMTSCCSCLKGCCSCGSCCKFDEDDSEPVLKGVKLHYT

RBD配列：アミノ酸番号３１９～５４１

＜配列番号７＞（ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤを含むＤＮＡ断片）
GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTTGTTTTTCTTGTTTTATTGCCACTAGTCTCTAGTAGAGTCCAACCAACAGAATCTATTGTTAGATTTCCTAATATTACAAACTTGTGCCCTTTTGGTGAAGTTTTTAACGCCACCAGATTTGCATCTGTTTATGCTTGGAACAGGAAGAGAATCAGCAACTGTGTTGCTGATTATTCTGTCCTATATAATTCCGCATCATTTTCCACTTTTAAGTGTTATGGAGTGTCTCCTACTAAATTAAATGATCTCTGCTTTACTAATGTCTATGCAGATTCATTTGTAATTAGAGGTGATGAAGTCAGACAAATCGCTCCAGGGCAAACTGGAAAGATTGCTGATTATAATTATAAATTACCAGATGATTTTACAGGCTGCGTTATAGCTTGGAATTCTAACAATCTTGATTCTAAGGTTGGTGGTAATTATAATTACCTGTATAGATTGTTTAGGAAGTCTAATCTCAAACCTTTTGAGAGAGATATTTCAACTGAAATCTATCAGGCCGGTAGCACACCTTGTAATGGTGTTGAAGGTTTTAATTGTTACTTTCCTTTACAATCATATGGTTTCCAACCCACTAATGGTGTTGGTTACCAACCATACAGAGTAGTAGTACTTTCTTTTGAACTTCTACATGCACCAGCAACTGTTTGTGGACCTAAAAAGTCTACTAATTTGGTTAAAAACAAATGTGTCAATTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGC

＜配列番号８＞（ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤの鋳型ＤＮＡ）
GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTTGTTTTTCTTGTTTTATTGCCACTAGTCTCTAGTAGAGTCCAACCAACAGAATCTATTGTTAGATTTCCTAATATTACAAACTTGTGCCCTTTTGGTGAAGTTTTTAACGCCACCAGATTTGCATCTGTTTATGCTTGGAACAGGAAGAGAATCAGCAACTGTGTTGCTGATTATTCTGTCCTATATAATTCCGCATCATTTTCCACTTTTAAGTGTTATGGAGTGTCTCCTACTAAATTAAATGATCTCTGCTTTACTAATGTCTATGCAGATTCATTTGTAATTAGAGGTGATGAAGTCAGACAAATCGCTCCAGGGCAAACTGGAAAGATTGCTGATTATAATTATAAATTACCAGATGATTTTACAGGCTGCGTTATAGCTTGGAATTCTAACAATCTTGATTCTAAGGTTGGTGGTAATTATAATTACCTGTATAGATTGTTTAGGAAGTCTAATCTCAAACCTTTTGAGAGAGATATTTCAACTGAAATCTATCAGGCCGGTAGCACACCTTGTAATGGTGTTGAAGGTTTTAATTGTTACTTTCCTTTACAATCATATGGTTTCCAACCCACTAATGGTGTTGGTTACCAACCATACAGAGTAGTAGTACTTTCTTTTGAACTTCTACATGCACCAGCAACTGTTTGTGGACCTAAAAAGTCTACTAATTTGGTTAAAAACAAATGTGTCAATTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

T7プロモーター：塩基番号１～１８
A：転写開始点：塩基番号１９
5’-UTR（転写開始点および塩基番号８９～９４のＫＯＺＡＫ配列を含む）：塩基番号１９～８８
Spike蛋白質シグナル配列：塩基番号８９～１２７
RBD配列：塩基番号１２８～７９９
3’-UTR：塩基番号８００～９３１
polyA配列（A100）：塩基番号９３２～１０３１

＜配列番号９＞（ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｍＲＮＡ－００２）
AGGAGACCCAAGCUACAUUUGCUUCUGACACAACUGUGUUCACUAGCAACCUCAAACAGACACCGCCACCAUGUUUGUUUUUCUUGUUUUAUUGCCACUAGUCUCUAGUAGAGUCCAACCAACAGAAUCUAUUGUUAGAUUUCCUAAUAUUACAAACUUGUGCCCUUUUGGUGAAGUUUUUAACGCCACCAGAUUUGCAUCUGUUUAUGCUUGGAACAGGAAGAGAAUCAGCAACUGUGUUGCUGAUUAUUCUGUCCUAUAUAAUUCCGCAUCAUUUUCCACUUUUAAGUGUUAUGGAGUGUCUCCUACUAAAUUAAAUGAUCUCUGCUUUACUAAUGUCUAUGCAGAUUCAUUUGUAAUUAGAGGUGAUGAAGUCAGACAAAUCGCUCCAGGGCAAACUGGAAAGAUUGCUGAUUAUAAUUAUAAAUUACCAGAUGAUUUUACAGGCUGCGUUAUAGCUUGGAAUUCUAACAAUCUUGAUUCUAAGGUUGGUGGUAAUUAUAAUUACCUGUAUAGAUUGUUUAGGAAGUCUAAUCUCAAACCUUUUGAGAGAGAUAUUUCAACUGAAAUCUAUCAGGCCGGUAGCACACCUUGUAAUGGUGUUGAAGGUUUUAAUUGUUACUUUCCUUUACAAUCAUAUGGUUUCCAACCCACUAAUGGUGUUGGUUACCAACCAUACAGAGUAGUAGUACUUUCUUUUGAACUUCUACAUGCACCAGCAACUGUUUGUGGACCUAAAAAGUCUACUAAUUUGGUUAAAAACAAAUGUGUCAAUUUCUGAGCUCGCUUUCUUGCUGUCCAAUUUCUAUUAAAGGUUCCUUUGUUCCCUAAGUCCAACUACUAAACUGGGGGAUAUUAUGAAGGGCCUUGAGCAUCUGGAUUCUGCCUAAUAAAAAACAUUUAUUUUCAUUGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

＜配列番号１０＞（ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤのアミノ酸配列（S蛋白質シグナル配列を含む））
MFVFLVLLPLVSSRVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGKIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYLYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVEGFNCYFPLQSYGFQPTNGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKCVNF

Ｓ蛋白質シグナル配列：アミノ酸番号１～１３
RBD配列：アミノ酸番号１４～２３６

＜配列番号１１＞（ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤのアミノ酸配列（S蛋白質シグナル配列を含まない））
RVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGKIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYLYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVEGFNCYFPLQSYGFQPTNGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKCVNF

＜配列番号１２＞（Ｓ＿ｏｐｔ２　ＥｃｏＲＩ）
GCTAGCGTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCCAGTGCGTGAACCTGACCACCAGAACACAGCTGCCCCCAGCCTACACCAACAGCTTCACCAGAGGCGTGTACTACCCCGACAAGGTGTTCAGAAGCAGCGTGCTGCACAGCACCCAGGACCTGTTCCTGCCCTTCTTCAGCAACGTGACCTGGTTCCACGCCATCCACGTGAGCGGCACCAACGGCACCAAGAGATTCGACAACCCCGTGCTGCCCTTCAACGACGGGGTGTACTTCGCCAGCACCGAGAAGTCCAACATCATCAGAGGCTGGATCTTCGGCACCACACTGGACAGCAAGACCCAGAGCCTGCTGATCGTGAACAACGCCACCAACGTGGTCATCAAAGTGTGCGAGTTCCAGTTCTGCAACGACCCCTTCCTGGGCGTCTACTACCACAAGAACAACAAGAGCTGGATGGAAAGCGAGTTCCGGGTGTACAGCAGCGCCAACAACTGCACCTTCGAGTACGTGAGCCAGCCCTTCCTGATGGACCTGGAAGGCAAGCAGGGCAACTTCAAGAACCTGCGCGAGTTCGTGTTCAAGAACATCGACGGCTACTTCAAGATCTACAGCAAGCACACCCCCATCAACCTCGTGCGGGACCTGCCCCAGGGCTTCAGCGCCCTGGAACCCCTGGTGGACCTGCCCATCGGCATCAACATCACCCGGTTCCAGACACTGCTGGCCCTGCACAGAAGCTACCTGACACCCGGCGACAGCAGCAGCGGATGGACAGCCGGCGCCGCCGCCTACTACGTGGGCTACCTGCAGCCCAGAACCTTCCTGCTGAAGTACAACGAGAACGGCACCATCACCGACGCCGTGGACTGCGCCCTGGACCCCCTGAGCGAGACAAAGTGCACCCTGAAGTCCTTCACCGTGGAAAAGGGCATCTACCAGACCAGCAACTTCCGGGTGCAGCCCACCGAAAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACAAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCCGGGGAGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCTGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGTGGAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACAAACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAACTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTCGTGAAGAACAAATGCGTGAACTTCAACTTCAACGGCCTGACCGGCACCGGCGTGCTGACAGAGAGCAACAAGAAGTTCCTGCCATTCCAGCAGTTCGGCCGGGACATCGCCGACACCACAGACGCCGTCAGAGACCCCCAGACACTGGAAATCCTGGACATCACCCCCTGCAGCTTCGGCGGAGTGAGCGTGATCACCCCCGGCACCAACACCAGCAACCAGGTGGCAGTGCTGTACCAGGACGTGAACTGCACCGAAGTGCCCGTGGCCATCCACGCCGACCAGCTGACACCCACATGGCGGGTGTACAGCACCGGCAGCAACGTGTTCCAGACCAGAGCCGGCTGCCTGATCGGAGCCGAGCACGTGAACAACAGCTACGAGTGCGACATCCCCATCGGCGCCGGCATCTGCGCCAGCTACCAGACACAGACAAACAGCCCCAGACGGGCCAGAAGCGTGGCCAGCCAGAGCATCATCGCCTACACAATGAGCCTGGGCGCCGAGAACAGCGTGGCCTACAGCAACAACAGCATCGCCATCCCCACCAACTTCACCATCAGCGTGACCACAGAGATCCTGCCCGTGAGCATGACCAAGACCAGCGTGGACTGCACCATGTACATCTGCGGCGACAGCACCGAGTGCAGCAACCTGCTGCTGCAGTACGGCAGCTTCTGCACCCAGCTGAACAGAGCCCTGACAGGGATCGCCGTGGAACAGGACAAGAACACCCAAGAGGTGTTCGCCCAAGTGAAGCAGATCTACAAGACCCCCCCCATCAAGGACTTCGGCGGCTTCAACTTCAGCCAGATCCTGCCCGACCCCAGCAAGCCCAGCAAGCGGAGCTTCATCGAGGACCTGCTGTTCAACAAAGTGACACTGGCCGACGCCGGCTTCATCAAGCAGTACGGCGACTGCCTGGGCGACATCGCCGCCAGGGACCTGATCTGCGCCCAGAAGTTCAACGGACTGACAGTGCTGCCCCCCCTGCTGACCGACGAGATGATCGCCCAGTACACAAGCGCCCTGCTGGCCGGCACAATCACAAGCGGCTGGACATTCGGAGCCGGCGCCGCCCTGCAGATCCCCTTCGCCATGCAGATGGCCTACCGGTTCAACGGCATCGGAGTGACCCAGAACGTGCTGTACGAGAACCAGAAGCTGATCGCCAACCAGTTCAACAGCGCCATCGGCAAGATCCAGGACAGCCTGAGCAGCACAGCAAGCGCCCTGGGAAAGCTGCAGGACGTGGTCAACCAGAACGCCCAGGCACTGAACACCCTGGTCAAGCAGCTGAGCAGCAACTTCGGCGCCATCAGCAGCGTGCTGAACGACATCCTGAGCAGACTGGACAAGGTGGAAGCCGAGGTGCAGATCGACAGACTGATCACCGGAAGGCTGCAGAGCCTGCAGACCTACGTCACCCAGCAGCTGATCAGAGCCGCCGAGATCAGAGCCAGCGCCAACCTGGCCGCCACCAAGATGAGCGAGTGCGTGCTGGGCCAGAGCAAGAGAGTGGACTTCTGCGGCAAGGGCTACCACCTGATGAGCTTCCCCCAGAGCGCCCCCCACGGCGTGGTGTTCCTGCACGTGACATACGTGCCCGCCCAAGAGAAGAACTTCACCACCGCCCCAGCCATCTGCCACGACGGCAAAGCCCACTTCCCCAGAGAAGGCGTGTTCGTGAGCAACGGCACCCACTGGTTCGTGACCCAGCGGAACTTCTACGAGCCCCAGATCATCACCACCGACAACACCTTCGTGAGCGGCAACTGCGACGTCGTGATCGGCATCGTGAACAACACCGTGTACGACCCCCTGCAGCCCGAGCTGGACAGCTTCAAAGAGGAACTGGACAAGTACTTCAAGAACCACACAAGCCCCGACGTGGACCTGGGCGACATCAGCGGAATCAACGCCAGCGTCGTGAACATCCAGAAAGAGATCGACCGGCTGAACGAGGTGGCCAAGAACCTGAACGAGAGCCTGATCGACCTGCAAGAACTGGGGAAGTACGAGCAGTACATCAAGTGGCCCTGGTACATCTGGCTGGGCTTCATCGCCGGACTGATCGCCATCGTGATGGTCACAATCATGCTGTGCTGCATGACCAGCTGCTGCAGCTGCCTGAAGGGCTGCTGCAGCTGCGGCAGCTGCTGCAAGTTCGACGAGGACGACAGCGAGCCCGTGCTGAAGGGCGTGAAACTGCACTACACATGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGCGAATTC

NheI配列：塩基番号１～６
T7プロモーター：塩基番号７～２４
A：転写開始点：塩基番号２５
5’-UTR（転写開始点および塩基番号８９～９４のＫＯＺＡＫ配列を含む）：塩基番号２５～９４
Spike蛋白質全長配列：塩基番号９５～３９１６
3’-UTR：塩基番号３９１７～４０４８
EcoRI配列：塩基番号４０４９～４０５４

＜配列番号１３＞（センスプライマー２）
TGATGCTAGCGTAATACGACTCACTATAAG
NheI配列：塩基番号５～１０

＜配列番号１４＞（アンチセンスプライマー２）
GCCAAAGCTTGCTCTTCGTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTGCAATGAAAATAAATGTTTTTT

HindIII配列：塩基番号５～１０
BspQI配列：塩基番号１１～１７

＜配列番号１５＞（ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　Ｓ　ｆｕｌｌ　ｏｐｔｉｍｉｚｅｄの鋳型ＤＮＡ）
TGATGCTAGCGTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCCAGTGCGTGAACCTGACCACCAGAACACAGCTGCCCCCAGCCTACACCAACAGCTTCACCAGAGGCGTGTACTACCCCGACAAGGTGTTCAGAAGCAGCGTGCTGCACAGCACCCAGGACCTGTTCCTGCCCTTCTTCAGCAACGTGACCTGGTTCCACGCCATCCACGTGAGCGGCACCAACGGCACCAAGAGATTCGACAACCCCGTGCTGCCCTTCAACGACGGGGTGTACTTCGCCAGCACCGAGAAGTCCAACATCATCAGAGGCTGGATCTTCGGCACCACACTGGACAGCAAGACCCAGAGCCTGCTGATCGTGAACAACGCCACCAACGTGGTCATCAAAGTGTGCGAGTTCCAGTTCTGCAACGACCCCTTCCTGGGCGTCTACTACCACAAGAACAACAAGAGCTGGATGGAAAGCGAGTTCCGGGTGTACAGCAGCGCCAACAACTGCACCTTCGAGTACGTGAGCCAGCCCTTCCTGATGGACCTGGAAGGCAAGCAGGGCAACTTCAAGAACCTGCGCGAGTTCGTGTTCAAGAACATCGACGGCTACTTCAAGATCTACAGCAAGCACACCCCCATCAACCTCGTGCGGGACCTGCCCCAGGGCTTCAGCGCCCTGGAACCCCTGGTGGACCTGCCCATCGGCATCAACATCACCCGGTTCCAGACACTGCTGGCCCTGCACAGAAGCTACCTGACACCCGGCGACAGCAGCAGCGGATGGACAGCCGGCGCCGCCGCCTACTACGTGGGCTACCTGCAGCCCAGAACCTTCCTGCTGAAGTACAACGAGAACGGCACCATCACCGACGCCGTGGACTGCGCCCTGGACCCCCTGAGCGAGACAAAGTGCACCCTGAAGTCCTTCACCGTGGAAAAGGGCATCTACCAGACCAGCAACTTCCGGGTGCAGCCCACCGAAAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACAAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCCGGGGAGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCTGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGTGGAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACAAACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAACTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTCGTGAAGAACAAATGCGTGAACTTCAACTTCAACGGCCTGACCGGCACCGGCGTGCTGACAGAGAGCAACAAGAAGTTCCTGCCATTCCAGCAGTTCGGCCGGGACATCGCCGACACCACAGACGCCGTCAGAGACCCCCAGACACTGGAAATCCTGGACATCACCCCCTGCAGCTTCGGCGGAGTGAGCGTGATCACCCCCGGCACCAACACCAGCAACCAGGTGGCAGTGCTGTACCAGGACGTGAACTGCACCGAAGTGCCCGTGGCCATCCACGCCGACCAGCTGACACCCACATGGCGGGTGTACAGCACCGGCAGCAACGTGTTCCAGACCAGAGCCGGCTGCCTGATCGGAGCCGAGCACGTGAACAACAGCTACGAGTGCGACATCCCCATCGGCGCCGGCATCTGCGCCAGCTACCAGACACAGACAAACAGCCCCAGACGGGCCAGAAGCGTGGCCAGCCAGAGCATCATCGCCTACACAATGAGCCTGGGCGCCGAGAACAGCGTGGCCTACAGCAACAACAGCATCGCCATCCCCACCAACTTCACCATCAGCGTGACCACAGAGATCCTGCCCGTGAGCATGACCAAGACCAGCGTGGACTGCACCATGTACATCTGCGGCGACAGCACCGAGTGCAGCAACCTGCTGCTGCAGTACGGCAGCTTCTGCACCCAGCTGAACAGAGCCCTGACAGGGATCGCCGTGGAACAGGACAAGAACACCCAAGAGGTGTTCGCCCAAGTGAAGCAGATCTACAAGACCCCCCCCATCAAGGACTTCGGCGGCTTCAACTTCAGCCAGATCCTGCCCGACCCCAGCAAGCCCAGCAAGCGGAGCTTCATCGAGGACCTGCTGTTCAACAAAGTGACACTGGCCGACGCCGGCTTCATCAAGCAGTACGGCGACTGCCTGGGCGACATCGCCGCCAGGGACCTGATCTGCGCCCAGAAGTTCAACGGACTGACAGTGCTGCCCCCCCTGCTGACCGACGAGATGATCGCCCAGTACACAAGCGCCCTGCTGGCCGGCACAATCACAAGCGGCTGGACATTCGGAGCCGGCGCCGCCCTGCAGATCCCCTTCGCCATGCAGATGGCCTACCGGTTCAACGGCATCGGAGTGACCCAGAACGTGCTGTACGAGAACCAGAAGCTGATCGCCAACCAGTTCAACAGCGCCATCGGCAAGATCCAGGACAGCCTGAGCAGCACAGCAAGCGCCCTGGGAAAGCTGCAGGACGTGGTCAACCAGAACGCCCAGGCACTGAACACCCTGGTCAAGCAGCTGAGCAGCAACTTCGGCGCCATCAGCAGCGTGCTGAACGACATCCTGAGCAGACTGGACAAGGTGGAAGCCGAGGTGCAGATCGACAGACTGATCACCGGAAGGCTGCAGAGCCTGCAGACCTACGTCACCCAGCAGCTGATCAGAGCCGCCGAGATCAGAGCCAGCGCCAACCTGGCCGCCACCAAGATGAGCGAGTGCGTGCTGGGCCAGAGCAAGAGAGTGGACTTCTGCGGCAAGGGCTACCACCTGATGAGCTTCCCCCAGAGCGCCCCCCACGGCGTGGTGTTCCTGCACGTGACATACGTGCCCGCCCAAGAGAAGAACTTCACCACCGCCCCAGCCATCTGCCACGACGGCAAAGCCCACTTCCCCAGAGAAGGCGTGTTCGTGAGCAACGGCACCCACTGGTTCGTGACCCAGCGGAACTTCTACGAGCCCCAGATCATCACCACCGACAACACCTTCGTGAGCGGCAACTGCGACGTCGTGATCGGCATCGTGAACAACACCGTGTACGACCCCCTGCAGCCCGAGCTGGACAGCTTCAAAGAGGAACTGGACAAGTACTTCAAGAACCACACAAGCCCCGACGTGGACCTGGGCGACATCAGCGGAATCAACGCCAGCGTCGTGAACATCCAGAAAGAGATCGACCGGCTGAACGAGGTGGCCAAGAACCTGAACGAGAGCCTGATCGACCTGCAAGAACTGGGGAAGTACGAGCAGTACATCAAGTGGCCCTGGTACATCTGGCTGGGCTTCATCGCCGGACTGATCGCCATCGTGATGGTCACAATCATGCTGTGCTGCATGACCAGCTGCTGCAGCTGCCTGAAGGGCTGCTGCAGCTGCGGCAGCTGCTGCAAGTTCGACGAGGACGACAGCGAGCCCGTGCTGAAGGGCGTGAAACTGCACTACACATGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAACGAAGAGCAAGCTTTGGC

NheI配列：塩基番号５～１０
T7プロモーター：塩基番号１１～２８
A：転写開始点：塩基番号２９
5’-UTR（転写開始点および塩基番号８９～９４のＫＯＺＡＫ配列を含む）：塩基番号２９～９８Spike蛋白質全長配列：塩基番号９９～３９２０
3’-UTR：塩基番号３９２１～４０５２
polyA配列（A110）：塩基番号４０５３～４１６２
BspQI配列：塩基番号４１６４～４１７０
HindIII配列：塩基番号４１７１～４１７６

＜配列番号１６＞（ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　Ｓ　ｆｕｌｌ　ｏｐｔｉｍｉｚｅｄ　ｍＲＮＡ－００３）
AGGAGACCCAAGCUACAUUUGCUUCUGACACAACUGUGUUCACUAGCAACCUCAAACAGACACCGCCACCAUGUUCGUGUUCCUGGUGCUGCUGCCCCUGGUGAGCAGCCAGUGCGUGAACCUGACCACCAGAACACAGCUGCCCCCAGCCUACACCAACAGCUUCACCAGAGGCGUGUACUACCCCGACAAGGUGUUCAGAAGCAGCGUGCUGCACAGCACCCAGGACCUGUUCCUGCCCUUCUUCAGCAACGUGACCUGGUUCCACGCCAUCCACGUGAGCGGCACCAACGGCACCAAGAGAUUCGACAACCCCGUGCUGCCCUUCAACGACGGGGUGUACUUCGCCAGCACCGAGAAGUCCAACAUCAUCAGAGGCUGGAUCUUCGGCACCACACUGGACAGCAAGACCCAGAGCCUGCUGAUCGUGAACAACGCCACCAACGUGGUCAUCAAAGUGUGCGAGUUCCAGUUCUGCAACGACCCCUUCCUGGGCGUCUACUACCACAAGAACAACAAGAGCUGGAUGGAAAGCGAGUUCCGGGUGUACAGCAGCGCCAACAACUGCACCUUCGAGUACGUGAGCCAGCCCUUCCUGAUGGACCUGGAAGGCAAGCAGGGCAACUUCAAGAACCUGCGCGAGUUCGUGUUCAAGAACAUCGACGGCUACUUCAAGAUCUACAGCAAGCACACCCCCAUCAACCUCGUGCGGGACCUGCCCCAGGGCUUCAGCGCCCUGGAACCCCUGGUGGACCUGCCCAUCGGCAUCAACAUCACCCGGUUCCAGACACUGCUGGCCCUGCACAGAAGCUACCUGACACCCGGCGACAGCAGCAGCGGAUGGACAGCCGGCGCCGCCGCCUACUACGUGGGCUACCUGCAGCCCAGAACCUUCCUGCUGAAGUACAACGAGAACGGCACCAUCACCGACGCCGUGGACUGCGCCCUGGACCCCCUGAGCGAGACAAAGUGCACCCUGAAGUCCUUCACCGUGGAAAAGGGCAUCUACCAGACCAGCAACUUCCGGGUGCAGCCCACCGAAAGCAUCGUGCGGUUCCCCAACAUCACCAACCUGUGCCCCUUCGGCGAGGUGUUCAACGCCACCAGAUUCGCCAGCGUGUACGCCUGGAACCGGAAGCGGAUCAGCAACUGCGUGGCCGACUACAGCGUGCUGUACAACAGCGCCAGCUUCAGCACCUUCAAGUGCUACGGCGUGAGCCCCACCAAGCUGAACGACCUGUGCUUCACAAACGUGUACGCCGACAGCUUCGUGAUCCGGGGAGACGAAGUGCGGCAGAUCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGAUCGCCGACUACAACUACAAGCUGCCCGACGACUUCACCGGCUGCGUGAUCGCCUGGAACAGCAACAACCUGGACAGCAAAGUCGGCGGCAACUACAACUACCUGUACCGGCUGUUCCGGAAGUCCAACCUGAAGCCCUUCGAGCGGGACAUCAGCACCGAGAUCUACCAGGCCGGCAGCACCCCCUGCAACGGCGUGGAAGGCUUCAACUGCUACUUCCCACUGCAGAGCUACGGCUUCCAGCCCACAAACGGCGUGGGCUACCAGCCCUACAGAGUGGUGGUGCUGAGCUUCGAACUGCUGCACGCCCCCGCCACAGUGUGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCUCGUGAAGAACAAAUGCGUGAACUUCAACUUCAACGGCCUGACCGGCACCGGCGUGCUGACAGAGAGCAACAAGAAGUUCCUGCCAUUCCAGCAGUUCGGCCGGGACAUCGCCGACACCACAGACGCCGUCAGAGACCCCCAGACACUGGAAAUCCUGGACAUCACCCCCUGCAGCUUCGGCGGAGUGAGCGUGAUCACCCCCGGCACCAACACCAGCAACCAGGUGGCAGUGCUGUACCAGGACGUGAACUGCACCGAAGUGCCCGUGGCCAUCCACGCCGACCAGCUGACACCCACAUGGCGGGUGUACAGCACCGGCAGCAACGUGUUCCAGACCAGAGCCGGCUGCCUGAUCGGAGCCGAGCACGUGAACAACAGCUACGAGUGCGACAUCCCCAUCGGCGCCGGCAUCUGCGCCAGCUACCAGACACAGACAAACAGCCCCAGACGGGCCAGAAGCGUGGCCAGCCAGAGCAUCAUCGCCUACACAAUGAGCCUGGGCGCCGAGAACAGCGUGGCCUACAGCAACAACAGCAUCGCCAUCCCCACCAACUUCACCAUCAGCGUGACCACAGAGAUCCUGCCCGUGAGCAUGACCAAGACCAGCGUGGACUGCACCAUGUACAUCUGCGGCGACAGCACCGAGUGCAGCAACCUGCUGCUGCAGUACGGCAGCUUCUGCACCCAGCUGAACAGAGCCCUGACAGGGAUCGCCGUGGAACAGGACAAGAACACCCAAGAGGUGUUCGCCCAAGUGAAGCAGAUCUACAAGACCCCCCCCAUCAAGGACUUCGGCGGCUUCAACUUCAGCCAGAUCCUGCCCGACCCCAGCAAGCCCAGCAAGCGGAGCUUCAUCGAGGACCUGCUGUUCAACAAAGUGACACUGGCCGACGCCGGCUUCAUCAAGCAGUACGGCGACUGCCUGGGCGACAUCGCCGCCAGGGACCUGAUCUGCGCCCAGAAGUUCAACGGACUGACAGUGCUGCCCCCCCUGCUGACCGACGAGAUGAUCGCCCAGUACACAAGCGCCCUGCUGGCCGGCACAAUCACAAGCGGCUGGACAUUCGGAGCCGGCGCCGCCCUGCAGAUCCCCUUCGCCAUGCAGAUGGCCUACCGGUUCAACGGCAUCGGAGUGACCCAGAACGUGCUGUACGAGAACCAGAAGCUGAUCGCCAACCAGUUCAACAGCGCCAUCGGCAAGAUCCAGGACAGCCUGAGCAGCACAGCAAGCGCCCUGGGAAAGCUGCAGGACGUGGUCAACCAGAACGCCCAGGCACUGAACACCCUGGUCAAGCAGCUGAGCAGCAACUUCGGCGCCAUCAGCAGCGUGCUGAACGACAUCCUGAGCAGACUGGACAAGGUGGAAGCCGAGGUGCAGAUCGACAGACUGAUCACCGGAAGGCUGCAGAGCCUGCAGACCUACGUCACCCAGCAGCUGAUCAGAGCCGCCGAGAUCAGAGCCAGCGCCAACCUGGCCGCCACCAAGAUGAGCGAGUGCGUGCUGGGCCAGAGCAAGAGAGUGGACUUCUGCGGCAAGGGCUACCACCUGAUGAGCUUCCCCCAGAGCGCCCCCCACGGCGUGGUGUUCCUGCACGUGACAUACGUGCCCGCCCAAGAGAAGAACUUCACCACCGCCCCAGCCAUCUGCCACGACGGCAAAGCCCACUUCCCCAGAGAAGGCGUGUUCGUGAGCAACGGCACCCACUGGUUCGUGACCCAGCGGAACUUCUACGAGCCCCAGAUCAUCACCACCGACAACACCUUCGUGAGCGGCAACUGCGACGUCGUGAUCGGCAUCGUGAACAACACCGUGUACGACCCCCUGCAGCCCGAGCUGGACAGCUUCAAAGAGGAACUGGACAAGUACUUCAAGAACCACACAAGCCCCGACGUGGACCUGGGCGACAUCAGCGGAAUCAACGCCAGCGUCGUGAACAUCCAGAAAGAGAUCGACCGGCUGAACGAGGUGGCCAAGAACCUGAACGAGAGCCUGAUCGACCUGCAAGAACUGGGGAAGUACGAGCAGUACAUCAAGUGGCCCUGGUACAUCUGGCUGGGCUUCAUCGCCGGACUGAUCGCCAUCGUGAUGGUCACAAUCAUGCUGUGCUGCAUGACCAGCUGCUGCAGCUGCCUGAAGGGCUGCUGCAGCUGCGGCAGCUGCUGCAAGUUCGACGAGGACGACAGCGAGCCCGUGCUGAAGGGCGUGAAACUGCACUACACAUGAGCUCGCUUUCUUGCUGUCCAAUUUCUAUUAAAGGUUCCUUUGUUCCCUAAGUCCAACUACUAAACUGGGGGAUAUUAUGAAGGGCCUUGAGCAUCUGGAUUCUGCCUAAUAAAAAACAUUUAUUUUCAUUGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

＜配列番号１７＞（Ｓ＿ＲＢＤ＿ｏｐｔ２　ＥｃｏＲＩ）
GCTAGCGTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCTGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGTGGAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACAAACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAATGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGCGAATTC

NheI配列：塩基番号１～６
T7プロモーター：塩基番号７～２４
A：転写開始点：塩基番号２５
5’-UTR（転写開始点および塩基番号８９～９４のＫＯＺＡＫ配列を含む）：塩基番号２５～９４
RBD配列：塩基番号９５～８０５
3’-UTR：塩基番号８０６～９３７
EcoRI配列：塩基番号９３８～９４３

＜配列番号１８＞（ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｏｐｔｉｍｉｚｅｄの鋳型ＤＮＡ）
TGATGCTAGCGTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCTGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGTGGAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACAAACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAATGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAACGAAGAGCAAGCTTTGGC

NheI配列：塩基番号５～１０
T7プロモーター：塩基番号１１～２８
A：転写開始点：塩基番号２９
5’-UTR（転写開始点および塩基番号８９～９４のＫＯＺＡＫ配列を含む）：塩基番号２９～９８
Spike蛋白質シグナル配列：塩基番号９９～１３７
RBD配列：塩基番号１３８～８０９
3’-UTR：塩基番号８１０～９４１
polyA配列（A110）：塩基番号９４２～１０５１
BspQI配列：塩基番号１０５３～１０５９
HindIII配列：塩基番号１０６０～１０６５

＜配列番号１９＞（ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｏｐｔｉｍｉｚｅｄ　ｍＲＮＡ－００４）
AGGAGACCCAAGCUACAUUUGCUUCUGACACAACUGUGUUCACUAGCAACCUCAAACAGACACCGCCACCAUGUUCGUGUUCCUGGUGCUGCUGCCCCUGGUGAGCAGCAGAGUGCAGCCCACCGAGAGCAUCGUGCGGUUCCCCAACAUCACCAACCUGUGCCCCUUCGGCGAGGUGUUCAACGCCACCAGAUUCGCCAGCGUGUACGCCUGGAACCGGAAGCGGAUCAGCAACUGCGUGGCCGACUACAGCGUGCUGUACAACAGCGCCAGCUUCAGCACCUUCAAGUGCUACGGCGUGAGCCCCACCAAGCUGAACGACCUGUGCUUCACCAACGUGUACGCCGACAGCUUCGUGAUCAGAGGCGACGAAGUGCGGCAGAUCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGAUCGCCGACUACAACUACAAGCUGCCCGACGACUUCACCGGCUGCGUGAUCGCCUGGAACAGCAACAACCUGGACAGCAAAGUCGGCGGCAACUACAACUACCUGUACCGGCUGUUCCGGAAGUCCAACCUGAAGCCCUUCGAGCGGGACAUCAGCACCGAGAUCUACCAGGCCGGCAGCACCCCCUGCAACGGCGUGGAAGGCUUCAACUGCUACUUCCCACUGCAGAGCUACGGCUUCCAGCCCACAAACGGCGUGGGCUACCAGCCCUACAGAGUGGUGGUGCUGAGCUUCGAGCUGCUGCACGCCCCCGCCACAGUGUGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCUGGUCAAGAACAAAUGCGUGAACUUCUGAGCUCGCUUUCUUGCUGUCCAAUUUCUAUUAAAGGUUCCUUUGUUCCCUAAGUCCAACUACUAAACUGGGGGAUAUUAUGAAGGGCCUUGAGCAUCUGGAUUCUGCCUAAUAAAAAACAUUUAUUUUCAUUGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

＜配列番号２０＞　ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２０００の鋳型ＤＮＡ
GCTAGCGTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCTGTACCGGCTGTTCCGGAAAAGCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGTGGAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACAAACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAATGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAACGAAGAGC

ＮｈｅＩ配列：塩基番号１～６
Ｔ７プロモーター：塩基番号７～２４
Ａ：転写開始点：塩基番号２５
５’－ＵＴＲ配列（転写開始点および塩基番号８９～９４のＫＯＺＡＫ配列を含む）：塩基番号２５～９４
Ｓｐｉｋｅ蛋白質シグナル配列：塩基番号９５～１３３
ＲＢＤ配列：塩基番号１３４～８０５
３’－ＵＴＲ：塩基番号８０６～９３７
ｐｏｌｙＡ配列（Ａ５０）：塩基番号９３８～９８７
ＢｓｐＱＩ配列：塩基番号９８９～９９５

＜配列番号２１＞　ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２０００のｍＲＮＡ配列
AGGAGACCCAAGCUACAUUUGCUUCUGACACAACUGUGUUCACUAGCAACCUCAAACAGACACCGCCACCAUGUUCGUGUUCCUGGUGCUGCUGCCCCUGGUGAGCAGCAGAGUGCAGCCCACCGAGAGCAUCGUGCGGUUCCCCAACAUCACCAACCUGUGCCCCUUCGGCGAGGUGUUCAACGCCACCAGAUUCGCCAGCGUGUACGCCUGGAACCGGAAGCGGAUCAGCAACUGCGUGGCCGACUACAGCGUGCUGUACAACAGCGCCAGCUUCAGCACCUUCAAGUGCUACGGCGUGAGCCCCACCAAGCUGAACGACCUGUGCUUCACCAACGUGUACGCCGACAGCUUCGUGAUCAGAGGCGACGAAGUGCGGCAGAUCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGAUCGCCGACUACAACUACAAGCUGCCCGACGACUUCACCGGCUGCGUGAUCGCCUGGAACAGCAACAACCUGGACAGCAAAGUCGGCGGCAACUACAACUACCUGUACCGGCUGUUCCGGAAAAGCAACCUGAAGCCCUUCGAGCGGGACAUCAGCACCGAGAUCUACCAGGCCGGCAGCACCCCCUGCAACGGCGUGGAAGGCUUCAACUGCUACUUCCCACUGCAGAGCUACGGCUUCCAGCCCACAAACGGCGUGGGCUACCAGCCCUACAGAGUGGUGGUGCUGAGCUUCGAGCUGCUGCACGCCCCCGCCACAGUGUGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCUGGUCAAGAACAAAUGCGUGAACUUCUGAGCUCGCUUUCUUGCUGUCCAAUUUCUAUUAAAGGUUCCUUUGUUCCCUAAGUCCAACUACUAAACUGGGGGAUAUUAUGAAGGGCCUUGAGCAUCUGGAUUCUGCCUAAUAAAAAACAUUUAUUUUCAUUGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

＜配列番号２２＞　ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００１の鋳型ＤＮＡ
GCTAGCGTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCTGTACCGGCTGTTCCGGAAAAGCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGTGGAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACAAACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAGAGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAACGAAGAGC

ＮｈｅＩ配列：塩基番号１～６
Ｔ７プロモーター：塩基番号７～２４
Ａ：転写開始点：塩基番号２５
５’－ＵＴＲ配列（転写開始点および塩基番号８９～９４のＫＯＺＡＫ配列を含む）：塩基番号２５～９４
Ｓｐｉｋｅ蛋白質シグナル配列：塩基番号９５～１３３
ＲＢＤ配列：塩基番号１３４～８０５
３’－ＵＴＲ：塩基番号８０６～９３７
ｐｏｌｙＡ配列（Ａ５０）：塩基番号９３８～９８７
ＢｓｐＱＩ配列：塩基番号９８９～９９５

＜配列番号２３＞　ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００１のｍＲＮＡ配列
AGGAGACCCAAGCUACAUUUGCUUCUGACACAACUGUGUUCACUAGCAACCUCAAACAGACACCGCCACCAUGUUCGUGUUCCUGGUGCUGCUGCCCCUGGUGAGCAGCAGAGUGCAGCCCACCGAGAGCAUCGUGCGGUUCCCCAACAUCACCAACCUGUGCCCCUUCGGCGAGGUGUUCAACGCCACCAGAUUCGCCAGCGUGUACGCCUGGAACCGGAAGCGGAUCAGCAACUGCGUGGCCGACUACAGCGUGCUGUACAACAGCGCCAGCUUCAGCACCUUCAAGUGCUACGGCGUGAGCCCCACCAAGCUGAACGACCUGUGCUUCACCAACGUGUACGCCGACAGCUUCGUGAUCAGAGGCGACGAAGUGCGGCAGAUCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGAUCGCCGACUACAACUACAAGCUGCCCGACGACUUCACCGGCUGCGUGAUCGCCUGGAACAGCAACAACCUGGACAGCAAAGUCGGCGGCAACUACAACUACCUGUACCGGCUGUUCCGGAAAAGCAACCUGAAGCCCUUCGAGCGGGACAUCAGCACCGAGAUCUACCAGGCCGGCAGCACCCCCUGCAACGGCGUGGAAGGCUUCAACUGCUACUUCCCACUGCAGAGCUACGGCUUCCAGCCCACAAACGGCGUGGGCUACCAGCCCUACAGAGUGGUGGUGCUGAGCUUCGAGCUGCUGCACGCCCCCGCCACAGUGUGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCUGGUCAAGAACAAGAGCGUGAACUUCUGAGCUCGCUUUCUUGCUGUCCAAUUUCUAUUAAAGGUUCCUUUGUUCCCUAAGUCCAACUACUAAACUGGGGGAUAUUAUGAAGGGCCUUGAGCAUCUGGAUUCUGCCUAAUAAAAAACAUUUAUUUUCAUUGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

＜配列番号２４＞　ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００１のアミノ酸配列（S蛋白質シグナル配列を含む。）
MFVFLVLLPLVSSRVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGKIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYLYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVEGFNCYFPLQSYGFQPTNGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKSVNF

Ｓ蛋白質シグナル配列：アミノ酸番号１～１３
RBD配列：アミノ酸番号１４～２３６

＜配列番号２５＞　ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００１のアミノ酸配列（S蛋白質シグナル配列を含まない。）
RVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGKIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYLYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVEGFNCYFPLQSYGFQPTNGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKSVNF

＜配列番号２６＞　ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００２の鋳型ＤＮＡ
GCTAGCGTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACAAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCTGTACCGGCTGTTCCGGAAAAGCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGTGGAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACAAACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGACCCAAATGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAACGAAGAGC

ＮｈｅＩ配列：塩基番号１～６
Ｔ７プロモーター：塩基番号７～２４
Ａ：転写開始点：塩基番号２５
５’－ＵＴＲ配列（転写開始点および塩基番号８９～９４のＫＯＺＡＫ配列を含む）：塩基番号２５～９４
Ｓｐｉｋｅ蛋白質シグナル配列：塩基番号９５～１３３
ＲＢＤ配列：塩基番号１３４～７３６
３’－ＵＴＲ：塩基番号７３７～８６８
ｐｏｌｙＡ配列（Ａ５０）：塩基番号８６９～９１８
ＢｓｐＱＩ配列：塩基番号９２０～９２６

＜配列番号２７＞　ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００２のｍＲＮＡ配列
AGGAGACCCAAGCUACAUUUGCUUCUGACACAACUGUGUUCACUAGCAACCUCAAACAGACACCGCCACCAUGUUCGUGUUCCUGGUGCUGCUGCCCCUGGUGAGCAGCUUCCCCAACAUCACCAACCUGUGCCCCUUCGGCGAGGUGUUCAACGCCACAAGAUUCGCCAGCGUGUACGCCUGGAACCGGAAGCGGAUCAGCAACUGCGUGGCCGACUACAGCGUGCUGUACAACAGCGCCAGCUUCAGCACCUUCAAGUGCUACGGCGUGAGCCCCACCAAGCUGAACGACCUGUGCUUCACCAACGUGUACGCCGACAGCUUCGUGAUCAGAGGCGACGAAGUGCGGCAGAUCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGAUCGCCGACUACAACUACAAGCUGCCCGACGACUUCACCGGCUGCGUGAUCGCCUGGAACAGCAACAACCUGGACAGCAAAGUCGGCGGCAACUACAACUACCUGUACCGGCUGUUCCGGAAAAGCAACCUGAAGCCCUUCGAGCGGGACAUCAGCACCGAGAUCUACCAGGCCGGCAGCACCCCCUGCAACGGCGUGGAAGGCUUCAACUGCUACUUCCCACUGCAGAGCUACGGCUUCCAGCCCACAAACGGCGUGGGCUACCAGCCCUACAGAGUGGUGGUGCUGAGCUUCGAGCUGCUGCACGCCCCCGCCACAGUGUGCGGACCCAAAUGAGCUCGCUUUCUUGCUGUCCAAUUUCUAUUAAAGGUUCCUUUGUUCCCUAAGUCCAACUACUAAACUGGGGGAUAUUAUGAAGGGCCUUGAGCAUCUGGAUUCUGCCUAAUAAAAAACAUUUAUUUUCAUUGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

＜配列番号２８＞　ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００２のアミノ酸配列（S蛋白質シグナル配列を含む。）
MFVFLVLLPLVSSFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGKIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYLYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVEGFNCYFPLQSYGFQPTNGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPK

Ｓ蛋白質シグナル配列：アミノ酸番号１～１３
RBD配列：アミノ酸番号１４～２１３

＜配列番号２９＞　ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００２のアミノ酸配列（S蛋白質シグナル配列を含まない。）
FPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGKIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYLYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVEGFNCYFPLQSYGFQPTNGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPK

＜配列番号３０＞　ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００３の鋳型ＤＮＡ
GCTAGCGTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCGAGAAGGGCATCTACCAGACCAGCAACTTCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCTGTACCGGCTGTTCCGGAAAAGCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGTGGAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACAAACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAGAGCGTGAACTTCAACTTCAACGGCCTGACCGGCACCGGCGTGTTGACAGAATGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAACGAAGAGC

ＮｈｅＩ配列：塩基番号１～６
Ｔ７プロモーター：塩基番号７～２４
Ａ：転写開始点：塩基番号２５
５’－ＵＴＲ配列（転写開始点および塩基番号８９～９４のＫＯＺＡＫ配列を含む）：塩基番号２５～９４
Ｓｐｉｋｅ蛋白質シグナル配列：塩基番号９５～１３３
ＲＢＤ配列：塩基番号１３４～８７４
３’－ＵＴＲ：塩基番号８７５～１００６
ｐｏｌｙＡ配列（Ａ５０）：塩基番号１００７～１０５６
ＢｓｐＱＩ配列：塩基番号１０５８～１０６４

＜配列番号３１＞　ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００３のｍＲＮＡ配列
AGGAGACCCAAGCUACAUUUGCUUCUGACACAACUGUGUUCACUAGCAACCUCAAACAGACACCGCCACCAUGUUCGUGUUCCUGGUGCUGCUGCCCCUGGUGAGCAGCGAGAAGGGCAUCUACCAGACCAGCAACUUCAGAGUGCAGCCCACCGAGAGCAUCGUGCGGUUCCCCAACAUCACCAACCUGUGCCCCUUCGGCGAGGUGUUCAACGCCACCAGAUUCGCCAGCGUGUACGCCUGGAACCGGAAGCGGAUCAGCAACUGCGUGGCCGACUACAGCGUGCUGUACAACAGCGCCAGCUUCAGCACCUUCAAGUGCUACGGCGUGAGCCCCACCAAGCUGAACGACCUGUGCUUCACCAACGUGUACGCCGACAGCUUCGUGAUCAGAGGCGACGAAGUGCGGCAGAUCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGAUCGCCGACUACAACUACAAGCUGCCCGACGACUUCACCGGCUGCGUGAUCGCCUGGAACAGCAACAACCUGGACAGCAAAGUCGGCGGCAACUACAACUACCUGUACCGGCUGUUCCGGAAAAGCAACCUGAAGCCCUUCGAGCGGGACAUCAGCACCGAGAUCUACCAGGCCGGCAGCACCCCCUGCAACGGCGUGGAAGGCUUCAACUGCUACUUCCCACUGCAGAGCUACGGCUUCCAGCCCACAAACGGCGUGGGCUACCAGCCCUACAGAGUGGUGGUGCUGAGCUUCGAGCUGCUGCACGCCCCCGCCACAGUGUGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCUGGUCAAGAACAAGAGCGUGAACUUCAACUUCAACGGCCUGACCGGCACCGGCGUGUUGACAGAAUGAGCUCGCUUUCUUGCUGUCCAAUUUCUAUUAAAGGUUCCUUUGUUCCCUAAGUCCAACUACUAAACUGGGGGAUAUUAUGAAGGGCCUUGAGCAUCUGGAUUCUGCCUAAUAAAAAACAUUUAUUUUCAUUGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

＜配列番号３２＞　ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００３のアミノ酸配列（S蛋白質シグナル配列を含む。）
MFVFLVLLPLVSSEKGIYQTSNFRVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGKIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYLYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVEGFNCYFPLQSYGFQPTNGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKSVNFNFNGLTGTGVLTE

Ｓ蛋白質シグナル配列：アミノ酸番号１～１３
RBD配列：アミノ酸番号１４～２５９

＜配列番号３３＞　ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００３のアミノ酸配列（S蛋白質シグナル配列を含まない。）
EKGIYQTSNFRVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGKIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYLYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVEGFNCYFPLQSYGFQPTNGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKSVNFNFNGLTGTGVLTE

＜配列番号３４＞　ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００４の鋳型ＤＮＡ
GCTAGCGTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAACAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCACCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACACCCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACACCTACCTGTACCGGCTGTTCAGAAAGAGCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGTGGAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACAAACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAGAGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAACGAAGAGC

ＮｈｅＩ配列：塩基番号１～６
Ｔ７プロモーター：塩基番号７～２４
Ａ：転写開始点：塩基番号２５
５’－ＵＴＲ配列（転写開始点および塩基番号８９～９４のＫＯＺＡＫ配列を含む）：塩基番号２５～９４
Ｓｐｉｋｅ蛋白質シグナル配列：塩基番号９５～１３３
ＲＢＤ配列：塩基番号１３４～８０５
３’－ＵＴＲ：塩基番号８０６～９３７
ｐｏｌｙＡ配列（Ａ５０）：塩基番号９３８～９８７
ＢｓｐＱＩ配列：塩基番号９８９～９９５

＜配列番号３５＞　ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００４のｍＲＮＡ配列
AGGAGACCCAAGCUACAUUUGCUUCUGACACAACUGUGUUCACUAGCAACCUCAAACAGACACCGCCACCAUGUUCGUGUUCCUGGUGCUGCUGCCCCUGGUGAGCAGCAGAGUGCAGCCCACCGAGAGCAUCGUGCGGUUCCCCAACAUCACCAACCUGUGCCCCUUCGGCGAGGUGUUCAACGCCACCAGAUUCGCCAGCGUGUACGCCUGGAACCGGAAGCGGAUCAACAACUGCGUGGCCGACUACAGCGUGCUGUACAACAGCACCAGCUUCAGCACCUUCAAGUGCUACGGCGUGAGCCCCACCAAGCUGAACGACCUGUGCUUCACCAACGUGUACGCCGACAGCUUCGUGAUCAGAGGCGACGAAGUGCGGCAGAUCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGAUCGCCGACUACAACUACAAGCUGCCCGACGACUUCACCGGCUGCGUGAUCGCCUGGAACAGCAACACCCUGGACAGCAAAGUCGGCGGCAACUACACCUACCUGUACCGGCUGUUCAGAAAGAGCAACCUGAAGCCCUUCGAGCGGGACAUCAGCACCGAGAUCUACCAGGCCGGCAGCACCCCCUGCAACGGCGUGGAAGGCUUCAACUGCUACUUCCCACUGCAGAGCUACGGCUUCCAGCCCACAAACGGCGUGGGCUACCAGCCCUACAGAGUGGUGGUGCUGAGCUUCGAGCUGCUGCACGCCCCCGCCACAGUGUGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCUGGUCAAGAACAAGAGCGUGAACUUCUGAGCUCGCUUUCUUGCUGUCCAAUUUCUAUUAAAGGUUCCUUUGUUCCCUAAGUCCAACUACUAAACUGGGGGAUAUUAUGAAGGGCCUUGAGCAUCUGGAUUCUGCCUAAUAAAAAACAUUUAUUUUCAUUGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

＜配列番号３６＞　ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００４のアミノ酸配列（S蛋白質シグナル配列を含む。）
MFVFLVLLPLVSSRVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRINNCVADYSVLYNSTSFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGKIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNTLDSKVGGNYTYLYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVEGFNCYFPLQSYGFQPTNGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKSVNF

Ｓ蛋白質シグナル配列：アミノ酸番号１～１３
RBD配列：アミノ酸番号１４～２３６

＜配列番号３７＞　ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　Ｓ２００４のアミノ酸配列（S蛋白質シグナル配列を含まない。）
RVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRINNCVADYSVLYNSTSFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGKIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNTLDSKVGGNYTYLYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVEGFNCYFPLQSYGFQPTNGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKSVNF

＜配列番号３８＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤを含むＤＮＡ断片（南アフリカ型）（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）

GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAACATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCTGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGTGAAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACATACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAATGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGC

＜配列番号３９＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤを含むＤＮＡ断片（イギリス型）（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）
GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCTGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGTGGAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACATACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAATGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGC

＜配列番号４０＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤを含むＤＮＡ断片（ブラジル型）（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）
GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCACGATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCTGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGTGAAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACATACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAATGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGC

＜配列番号４１＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤを含むＤＮＡ断片（カリフォルニア型）（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）
GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCGGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGTGGAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACAAACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAATGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGC

＜配列番号４２＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤを含むＤＮＡ断片（インド型）（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）
GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCGGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGTGCAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACAAACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAATGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGC

＜配列番号４３＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤを含むＤＮＡ断片（南アフリカＣ５３８Ｓ型）（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）
GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAACATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCTGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGTGAAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACATACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAAAGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGC

＜配列番号４４＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤを含むＤＮＡ断片（イギリスＣ５３８Ｓ型）（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）
GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCTGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGTGGAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACATACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAAAGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGC

＜配列番号４５＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤを含むＤＮＡ断片（ブラジルＣ５３８Ｓ型）（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）
GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCACGATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCTGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGTGAAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACATACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAAAGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGC

＜配列番号４６＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤを含むＤＮＡ断片（カリフォルニアＣ５３８Ｓ型）（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）
GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCGGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGTGGAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACAAACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAAAGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGC

＜配列番号４７＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤを含むＤＮＡ断片（インドＣ５３８Ｓ型）（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）
GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCGGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGTGCAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACAAACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAAAGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGC

＜配列番号４８＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤを含むＤＮＡ断片（組合せ変異型（１））（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）
GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAAGAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCGGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGTCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGCGGAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACAAACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAATGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGC

＜配列番号４９＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤを含むＤＮＡ断片（組合せ変異型（２））（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）
GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCTGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGAACCCCCTGCAACGGCGTGGAAGGCTTCAACTGCTACCTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACAAACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAATGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGC

＜配列番号５０＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤを含むＤＮＡ断片（組合せ変異型（３））（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）
GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAACATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCTGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGAACCCCCTGCAACGGCGTGAAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACATACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAATGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGC

＜配列番号５１＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤを含むＤＮＡ断片（組合せ変異型（４））（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）
GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCTGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGTGGAAGGCAGCAACTGCTACCTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACAAACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAATGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGC

＜配列番号５２＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤの鋳型ＤＮＡ（南アフリカ型）（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）
GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAACATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCTGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGTGAAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACATACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAATGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

Ｔ７プロモーター：塩基番号１～１８
Ａ：転写開始点：塩基番号１９
５’－ＵＴＲ配列（転写開始点および塩基番号８３～８８のＫＯＺＡＫ配列を含む）：塩基番号１９～８８
Ｓｐｉｋｅ蛋白質シグナル配列：塩基番号８９～１２７
ＲＢＤ配列：塩基番号１２８～７９９
３’－ＵＴＲ：塩基番号８００～９３１
ｐｏｌｙＡ配列（Ａ１００）：塩基番号９３２～１０３１

＜配列番号５３＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤの鋳型ＤＮＡ（イギリス型）（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）
GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCTGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGTGGAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACATACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAATGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

Ｔ７プロモーター：塩基番号１～１８
Ａ：転写開始点：塩基番号１９
５’－ＵＴＲ配列（転写開始点および塩基番号８３～８８のＫＯＺＡＫ配列を含む）：塩基番号１９～８８
Ｓｐｉｋｅ蛋白質シグナル配列：塩基番号８９～１２７
ＲＢＤ配列：塩基番号１２８～７９９
３’－ＵＴＲ：塩基番号８００～９３１
ｐｏｌｙＡ配列（Ａ１００）：塩基番号９３２～１０３１

＜配列番号５４＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤの鋳型ＤＮＡ（ブラジル型）（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）
GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCACGATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCTGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGTGAAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACATACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAATGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

Ｔ７プロモーター：塩基番号１～１８
Ａ：転写開始点：塩基番号１９
５’－ＵＴＲ配列（転写開始点および塩基番号８３～８８のＫＯＺＡＫ配列を含む）：塩基番号１９～８８
Ｓｐｉｋｅ蛋白質シグナル配列：塩基番号８９～１２７
ＲＢＤ配列：塩基番号１２８～７９９
３’－ＵＴＲ：塩基番号８００～９３１
ｐｏｌｙＡ配列（Ａ１００）：塩基番号９３２～１０３１

＜配列番号５５＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤの鋳型ＤＮＡ（カリフォルニア型）（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）
GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCGGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGTGGAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACAAACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAATGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

Ｔ７プロモーター：塩基番号１～１８
Ａ：転写開始点：塩基番号１９
５’－ＵＴＲ配列（転写開始点および塩基番号８３～８８のＫＯＺＡＫ配列を含む）：塩基番号１９～８８
Ｓｐｉｋｅ蛋白質シグナル配列：塩基番号８９～１２７
ＲＢＤ配列：塩基番号１２８～７９９
３’－ＵＴＲ：塩基番号８００～９３１
ｐｏｌｙＡ配列（Ａ１００）：塩基番号９３２～１０３１

＜配列番号５６＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤの鋳型ＤＮＡ（インド型）（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）
GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCGGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGTGCAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACAAACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAATGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

Ｔ７プロモーター：塩基番号１～１８
Ａ：転写開始点：塩基番号１９
５’－ＵＴＲ配列（転写開始点および塩基番号８３～８８のＫＯＺＡＫ配列を含む）：塩基番号１９～８８
Ｓｐｉｋｅ蛋白質シグナル配列：塩基番号８９～１２７
ＲＢＤ配列：塩基番号１２８～７９９
３’－ＵＴＲ：塩基番号８００～９３１
ｐｏｌｙＡ配列（Ａ１００）：塩基番号９３２～１０３１

＜配列番号５７＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤの鋳型ＤＮＡ（南アフリカＣ５３８Ｓ型）（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）
GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAACATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCTGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGTGAAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACATACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAAAGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

Ｔ７プロモーター：塩基番号１～１８
Ａ：転写開始点：塩基番号１９
５’－ＵＴＲ配列（転写開始点および塩基番号８３～８８のＫＯＺＡＫ配列を含む）：塩基番号１９～８８
Ｓｐｉｋｅ蛋白質シグナル配列：塩基番号８９～１２７
ＲＢＤ配列：塩基番号１２８～７９９
３’－ＵＴＲ：塩基番号８００～９３１
ｐｏｌｙＡ配列（Ａ１００）：塩基番号９３２～１０３１

＜配列番号５８＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤの鋳型ＤＮＡ（イギリスＣ５３８Ｓ型）（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）
GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCTGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGTGGAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACATACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAAAGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

Ｔ７プロモーター：塩基番号１～１８
Ａ：転写開始点：塩基番号１９
５’－ＵＴＲ配列（転写開始点および塩基番号８３～８８のＫＯＺＡＫ配列を含む）：塩基番号１９～８８
Ｓｐｉｋｅ蛋白質シグナル配列：塩基番号８９～１２７
ＲＢＤ配列：塩基番号１２８～７９９
３’－ＵＴＲ：塩基番号８００～９３１
ｐｏｌｙＡ配列（Ａ１００）：塩基番号９３２～１０３１

＜配列番号５９＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤの鋳型ＤＮＡ（ブラジルＣ５３８Ｓ型）（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）
GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCACGATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCTGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGTGAAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACATACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAAAGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

Ｔ７プロモーター：塩基番号１～１８
Ａ：転写開始点：塩基番号１９
５’－ＵＴＲ配列（転写開始点および塩基番号８３～８８のＫＯＺＡＫ配列を含む）：塩基番号１９～８８
Ｓｐｉｋｅ蛋白質シグナル配列：塩基番号８９～１２７
ＲＢＤ配列：塩基番号１２８～７９９
３’－ＵＴＲ：塩基番号８００～９３１
ｐｏｌｙＡ配列（Ａ１００）：塩基番号９３２～１０３１

＜配列番号６０＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤの鋳型ＤＮＡ（カリフォルニアＣ５３８Ｓ型）（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）
GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCGGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGTGGAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACAAACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAAAGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

Ｔ７プロモーター：塩基番号１～１８
Ａ：転写開始点：塩基番号１９
５’－ＵＴＲ配列（転写開始点および塩基番号８３～８８のＫＯＺＡＫ配列を含む）：塩基番号１９～８８
Ｓｐｉｋｅ蛋白質シグナル配列：塩基番号８９～１２７
ＲＢＤ配列：塩基番号１２８～７９９
３’－ＵＴＲ：塩基番号８００～９３１
ｐｏｌｙＡ配列（Ａ１００）：塩基番号９３２～１０３１

＜配列番号６１＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤの鋳型ＤＮＡ（インドＣ５３８Ｓ型）（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）
GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCGGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGTGCAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACAAACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAAAGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

Ｔ７プロモーター：塩基番号１～１８
Ａ：転写開始点：塩基番号１９
５’－ＵＴＲ配列（転写開始点および塩基番号８３～８８のＫＯＺＡＫ配列を含む）：塩基番号１９～８８
Ｓｐｉｋｅ蛋白質シグナル配列：塩基番号８９～１２７
ＲＢＤ配列：塩基番号１２８～７９９
３’－ＵＴＲ：塩基番号８００～９３１
ｐｏｌｙＡ配列（Ａ１００）：塩基番号９３２～１０３１

＜配列番号６２＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤの鋳型ＤＮＡ（組合せ変異型（１））（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）
GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAAGAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCGGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGTCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGCGGAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACAAACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAATGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

Ｔ７プロモーター：塩基番号１～１８
Ａ：転写開始点：塩基番号１９
５’－ＵＴＲ配列（転写開始点および塩基番号８３～８８のＫＯＺＡＫ配列を含む）：塩基番号１９～８８
Ｓｐｉｋｅ蛋白質シグナル配列：塩基番号８９～１２７
ＲＢＤ配列：塩基番号１２８～７９９
３’－ＵＴＲ：塩基番号８００～９３１
ｐｏｌｙＡ配列（Ａ１００）：塩基番号９３２～１０３１

＜配列番号６３＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤの鋳型ＤＮＡ（組合せ変異型（２））（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）
GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCTGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGAACCCCCTGCAACGGCGTGGAAGGCTTCAACTGCTACCTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACAAACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAATGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

Ｔ７プロモーター：塩基番号１～１８
Ａ：転写開始点：塩基番号１９
５’－ＵＴＲ配列（転写開始点および塩基番号８３～８８のＫＯＺＡＫ配列を含む）：塩基番号１９～８８
Ｓｐｉｋｅ蛋白質シグナル配列：塩基番号８９～１２７
ＲＢＤ配列：塩基番号１２８～７９９
３’－ＵＴＲ：塩基番号８００～９３１
ｐｏｌｙＡ配列（Ａ１００）：塩基番号９３２～１０３１

＜配列番号６４＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤの鋳型ＤＮＡ（組合せ変異型（３））（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）
GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAACATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCTGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGAACCCCCTGCAACGGCGTGAAAGGCTTCAACTGCTACTTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACATACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAATGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

Ｔ７プロモーター：塩基番号１～１８
Ａ：転写開始点：塩基番号１９
５’－ＵＴＲ配列（転写開始点および塩基番号８３～８８のＫＯＺＡＫ配列を含む）：塩基番号１９～８８
Ｓｐｉｋｅ蛋白質シグナル配列：塩基番号８９～１２７
ＲＢＤ配列：塩基番号１２８～７９９
３’－ＵＴＲ：塩基番号８００～９３１
ｐｏｌｙＡ配列（Ａ１００）：塩基番号９３２～１０３１

＜配列番号６５　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤの鋳型ＤＮＡ（組合せ変異型（４））（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）
GTAATACGACTCACTATAAGGAGACCCAAGCTACATTTGCTTCTGACACAACTGTGTTCACTAGCAACCTCAAACAGACACCGCCACCATGTTCGTGTTCCTGGTGCTGCTGCCCCTGGTGAGCAGCAGAGTGCAGCCCACCGAGAGCATCGTGCGGTTCCCCAACATCACCAACCTGTGCCCCTTCGGCGAGGTGTTCAACGCCACCAGATTCGCCAGCGTGTACGCCTGGAACCGGAAGCGGATCAGCAACTGCGTGGCCGACTACAGCGTGCTGTACAACAGCGCCAGCTTCAGCACCTTCAAGTGCTACGGCGTGAGCCCCACCAAGCTGAACGACCTGTGCTTCACCAACGTGTACGCCGACAGCTTCGTGATCAGAGGCGACGAAGTGCGGCAGATCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGATCGCCGACTACAACTACAAGCTGCCCGACGACTTCACCGGCTGCGTGATCGCCTGGAACAGCAACAACCTGGACAGCAAAGTCGGCGGCAACTACAACTACCTGTACCGGCTGTTCCGGAAGTCCAACCTGAAGCCCTTCGAGCGGGACATCAGCACCGAGATCTACCAGGCCGGCAGCACCCCCTGCAACGGCGTGGAAGGCAGCAACTGCTACCTCCCACTGCAGAGCTACGGCTTCCAGCCCACAAACGGCGTGGGCTACCAGCCCTACAGAGTGGTGGTGCTGAGCTTCGAGCTGCTGCACGCCCCCGCCACAGTGTGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCTGGTCAAGAACAAATGCGTGAACTTCTGAGCTCGCTTTCTTGCTGTCCAATTTCTATTAAAGGTTCCTTTGTTCCCTAAGTCCAACTACTAAACTGGGGGATATTATGAAGGGCCTTGAGCATCTGGATTCTGCCTAATAAAAAACATTTATTTTCATTGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

Ｔ７プロモーター：塩基番号１～１８
Ａ：転写開始点：塩基番号１９
５’－ＵＴＲ配列（転写開始点および塩基番号８３～８８のＫＯＺＡＫ配列を含む）：塩基番号１９～８８
Ｓｐｉｋｅ蛋白質シグナル配列：塩基番号８９～１２７
ＲＢＤ配列：塩基番号１２８～７９９
３’－ＵＴＲ：塩基番号８００～９３１
ｐｏｌｙＡ配列（Ａ１００）：塩基番号９３２～１０３１

＜配列番号６６＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｍＲＮＡ（南アフリカ型）（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）

AGGAGACCCAAGCUACAUUUGCUUCUGACACAACUGUGUUCACUAGCAACCUCAAACAGACACCGCCACCAUGUUCGUGUUCCUGGUGCUGCUGCCCCUGGUGAGCAGCAGAGUGCAGCCCACCGAGAGCAUCGUGCGGUUCCCCAACAUCACCAACCUGUGCCCCUUCGGCGAGGUGUUCAACGCCACCAGAUUCGCCAGCGUGUACGCCUGGAACCGGAAGCGGAUCAGCAACUGCGUGGCCGACUACAGCGUGCUGUACAACAGCGCCAGCUUCAGCACCUUCAAGUGCUACGGCGUGAGCCCCACCAAGCUGAACGACCUGUGCUUCACCAACGUGUACGCCGACAGCUUCGUGAUCAGAGGCGACGAAGUGCGGCAGAUCGCCCCCGGACAGACAGGCAACAUCGCCGACUACAACUACAAGCUGCCCGACGACUUCACCGGCUGCGUGAUCGCCUGGAACAGCAACAACCUGGACAGCAAAGUCGGCGGCAACUACAACUACCUGUACCGGCUGUUCCGGAAGUCCAACCUGAAGCCCUUCGAGCGGGACAUCAGCACCGAGAUCUACCAGGCCGGCAGCACCCCCUGCAACGGCGUGAAAGGCUUCAACUGCUACUUCCCACUGCAGAGCUACGGCUUCCAGCCCACAUACGGCGUGGGCUACCAGCCCUACAGAGUGGUGGUGCUGAGCUUCGAGCUGCUGCACGCCCCCGCCACAGUGUGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCUGGUCAAGAACAAAUGCGUGAACUUCUGAGCUCGCUUUCUUGCUGUCCAAUUUCUAUUAAAGGUUCCUUUGUUCCCUAAGUCCAACUACUAAACUGGGGGAUAUUAUGAAGGGCCUUGAGCAUCUGGAUUCUGCCUAAUAAAAAACAUUUAUUUUCAUUGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

＜配列番号６７＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｍＲＮＡ（イギリス型）（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）

AGGAGACCCAAGCUACAUUUGCUUCUGACACAACUGUGUUCACUAGCAACCUCAAACAGACACCGCCACCAUGUUCGUGUUCCUGGUGCUGCUGCCCCUGGUGAGCAGCAGAGUGCAGCCCACCGAGAGCAUCGUGCGGUUCCCCAACAUCACCAACCUGUGCCCCUUCGGCGAGGUGUUCAACGCCACCAGAUUCGCCAGCGUGUACGCCUGGAACCGGAAGCGGAUCAGCAACUGCGUGGCCGACUACAGCGUGCUGUACAACAGCGCCAGCUUCAGCACCUUCAAGUGCUACGGCGUGAGCCCCACCAAGCUGAACGACCUGUGCUUCACCAACGUGUACGCCGACAGCUUCGUGAUCAGAGGCGACGAAGUGCGGCAGAUCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGAUCGCCGACUACAACUACAAGCUGCCCGACGACUUCACCGGCUGCGUGAUCGCCUGGAACAGCAACAACCUGGACAGCAAAGUCGGCGGCAACUACAACUACCUGUACCGGCUGUUCCGGAAGUCCAACCUGAAGCCCUUCGAGCGGGACAUCAGCACCGAGAUCUACCAGGCCGGCAGCACCCCCUGCAACGGCGUGGAAGGCUUCAACUGCUACUUCCCACUGCAGAGCUACGGCUUCCAGCCCACAUACGGCGUGGGCUACCAGCCCUACAGAGUGGUGGUGCUGAGCUUCGAGCUGCUGCACGCCCCCGCCACAGUGUGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCUGGUCAAGAACAAAUGCGUGAACUUCUGAGCUCGCUUUCUUGCUGUCCAAUUUCUAUUAAAGGUUCCUUUGUUCCCUAAGUCCAACUACUAAACUGGGGGAUAUUAUGAAGGGCCUUGAGCAUCUGGAUUCUGCCUAAUAAAAAACAUUUAUUUUCAUUGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

＜配列番号６８＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｍＲＮＡ（ブラジル型）（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）

AGGAGACCCAAGCUACAUUUGCUUCUGACACAACUGUGUUCACUAGCAACCUCAAACAGACACCGCCACCAUGUUCGUGUUCCUGGUGCUGCUGCCCCUGGUGAGCAGCAGAGUGCAGCCCACCGAGAGCAUCGUGCGGUUCCCCAACAUCACCAACCUGUGCCCCUUCGGCGAGGUGUUCAACGCCACCAGAUUCGCCAGCGUGUACGCCUGGAACCGGAAGCGGAUCAGCAACUGCGUGGCCGACUACAGCGUGCUGUACAACAGCGCCAGCUUCAGCACCUUCAAGUGCUACGGCGUGAGCCCCACCAAGCUGAACGACCUGUGCUUCACCAACGUGUACGCCGACAGCUUCGUGAUCAGAGGCGACGAAGUGCGGCAGAUCGCCCCCGGACAGACAGGCACGAUCGCCGACUACAACUACAAGCUGCCCGACGACUUCACCGGCUGCGUGAUCGCCUGGAACAGCAACAACCUGGACAGCAAAGUCGGCGGCAACUACAACUACCUGUACCGGCUGUUCCGGAAGUCCAACCUGAAGCCCUUCGAGCGGGACAUCAGCACCGAGAUCUACCAGGCCGGCAGCACCCCCUGCAACGGCGUGAAAGGCUUCAACUGCUACUUCCCACUGCAGAGCUACGGCUUCCAGCCCACAUACGGCGUGGGCUACCAGCCCUACAGAGUGGUGGUGCUGAGCUUCGAGCUGCUGCACGCCCCCGCCACAGUGUGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCUGGUCAAGAACAAAUGCGUGAACUUCUGAGCUCGCUUUCUUGCUGUCCAAUUUCUAUUAAAGGUUCCUUUGUUCCCUAAGUCCAACUACUAAACUGGGGGAUAUUAUGAAGGGCCUUGAGCAUCUGGAUUCUGCCUAAUAAAAAACAUUUAUUUUCAUUGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

＜配列番号６９＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｍＲＮＡ（カリフォルニア型）（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）

AGGAGACCCAAGCUACAUUUGCUUCUGACACAACUGUGUUCACUAGCAACCUCAAACAGACACCGCCACCAUGUUCGUGUUCCUGGUGCUGCUGCCCCUGGUGAGCAGCAGAGUGCAGCCCACCGAGAGCAUCGUGCGGUUCCCCAACAUCACCAACCUGUGCCCCUUCGGCGAGGUGUUCAACGCCACCAGAUUCGCCAGCGUGUACGCCUGGAACCGGAAGCGGAUCAGCAACUGCGUGGCCGACUACAGCGUGCUGUACAACAGCGCCAGCUUCAGCACCUUCAAGUGCUACGGCGUGAGCCCCACCAAGCUGAACGACCUGUGCUUCACCAACGUGUACGCCGACAGCUUCGUGAUCAGAGGCGACGAAGUGCGGCAGAUCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGAUCGCCGACUACAACUACAAGCUGCCCGACGACUUCACCGGCUGCGUGAUCGCCUGGAACAGCAACAACCUGGACAGCAAAGUCGGCGGCAACUACAACUACCGGUACCGGCUGUUCCGGAAGUCCAACCUGAAGCCCUUCGAGCGGGACAUCAGCACCGAGAUCUACCAGGCCGGCAGCACCCCCUGCAACGGCGUGGAAGGCUUCAACUGCUACUUCCCACUGCAGAGCUACGGCUUCCAGCCCACAAACGGCGUGGGCUACCAGCCCUACAGAGUGGUGGUGCUGAGCUUCGAGCUGCUGCACGCCCCCGCCACAGUGUGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCUGGUCAAGAACAAAUGCGUGAACUUCUGAGCUCGCUUUCUUGCUGUCCAAUUUCUAUUAAAGGUUCCUUUGUUCCCUAAGUCCAACUACUAAACUGGGGGAUAUUAUGAAGGGCCUUGAGCAUCUGGAUUCUGCCUAAUAAAAAACAUUUAUUUUCAUUGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

＜配列番号７０＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｍＲＮＡ（インド型）（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）

AGGAGACCCAAGCUACAUUUGCUUCUGACACAACUGUGUUCACUAGCAACCUCAAACAGACACCGCCACCAUGUUCGUGUUCCUGGUGCUGCUGCCCCUGGUGAGCAGCAGAGUGCAGCCCACCGAGAGCAUCGUGCGGUUCCCCAACAUCACCAACCUGUGCCCCUUCGGCGAGGUGUUCAACGCCACCAGAUUCGCCAGCGUGUACGCCUGGAACCGGAAGCGGAUCAGCAACUGCGUGGCCGACUACAGCGUGCUGUACAACAGCGCCAGCUUCAGCACCUUCAAGUGCUACGGCGUGAGCCCCACCAAGCUGAACGACCUGUGCUUCACCAACGUGUACGCCGACAGCUUCGUGAUCAGAGGCGACGAAGUGCGGCAGAUCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGAUCGCCGACUACAACUACAAGCUGCCCGACGACUUCACCGGCUGCGUGAUCGCCUGGAACAGCAACAACCUGGACAGCAAAGUCGGCGGCAACUACAACUACCGGUACCGGCUGUUCCGGAAGUCCAACCUGAAGCCCUUCGAGCGGGACAUCAGCACCGAGAUCUACCAGGCCGGCAGCACCCCCUGCAACGGCGUGCAAGGCUUCAACUGCUACUUCCCACUGCAGAGCUACGGCUUCCAGCCCACAAACGGCGUGGGCUACCAGCCCUACAGAGUGGUGGUGCUGAGCUUCGAGCUGCUGCACGCCCCCGCCACAGUGUGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCUGGUCAAGAACAAAUGCGUGAACUUCUGAGCUCGCUUUCUUGCUGUCCAAUUUCUAUUAAAGGUUCCUUUGUUCCCUAAGUCCAACUACUAAACUGGGGGAUAUUAUGAAGGGCCUUGAGCAUCUGGAUUCUGCCUAAUAAAAAACAUUUAUUUUCAUUGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

＜配列番号７１＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｍＲＮＡ（南アフリカＣ５３８Ｓ型）（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）

AGGAGACCCAAGCUACAUUUGCUUCUGACACAACUGUGUUCACUAGCAACCUCAAACAGACACCGCCACCAUGUUCGUGUUCCUGGUGCUGCUGCCCCUGGUGAGCAGCAGAGUGCAGCCCACCGAGAGCAUCGUGCGGUUCCCCAACAUCACCAACCUGUGCCCCUUCGGCGAGGUGUUCAACGCCACCAGAUUCGCCAGCGUGUACGCCUGGAACCGGAAGCGGAUCAGCAACUGCGUGGCCGACUACAGCGUGCUGUACAACAGCGCCAGCUUCAGCACCUUCAAGUGCUACGGCGUGAGCCCCACCAAGCUGAACGACCUGUGCUUCACCAACGUGUACGCCGACAGCUUCGUGAUCAGAGGCGACGAAGUGCGGCAGAUCGCCCCCGGACAGACAGGCAACAUCGCCGACUACAACUACAAGCUGCCCGACGACUUCACCGGCUGCGUGAUCGCCUGGAACAGCAACAACCUGGACAGCAAAGUCGGCGGCAACUACAACUACCUGUACCGGCUGUUCCGGAAGUCCAACCUGAAGCCCUUCGAGCGGGACAUCAGCACCGAGAUCUACCAGGCCGGCAGCACCCCCUGCAACGGCGUGAAAGGCUUCAACUGCUACUUCCCACUGCAGAGCUACGGCUUCCAGCCCACAUACGGCGUGGGCUACCAGCCCUACAGAGUGGUGGUGCUGAGCUUCGAGCUGCUGCACGCCCCCGCCACAGUGUGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCUGGUCAAGAACAAAAGCGUGAACUUCUGAGCUCGCUUUCUUGCUGUCCAAUUUCUAUUAAAGGUUCCUUUGUUCCCUAAGUCCAACUACUAAACUGGGGGAUAUUAUGAAGGGCCUUGAGCAUCUGGAUUCUGCCUAAUAAAAAACAUUUAUUUUCAUUGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

＜配列番号７２＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｍＲＮＡ（イギリスＣ５３８Ｓ型）（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）

AGGAGACCCAAGCUACAUUUGCUUCUGACACAACUGUGUUCACUAGCAACCUCAAACAGACACCGCCACCAUGUUCGUGUUCCUGGUGCUGCUGCCCCUGGUGAGCAGCAGAGUGCAGCCCACCGAGAGCAUCGUGCGGUUCCCCAACAUCACCAACCUGUGCCCCUUCGGCGAGGUGUUCAACGCCACCAGAUUCGCCAGCGUGUACGCCUGGAACCGGAAGCGGAUCAGCAACUGCGUGGCCGACUACAGCGUGCUGUACAACAGCGCCAGCUUCAGCACCUUCAAGUGCUACGGCGUGAGCCCCACCAAGCUGAACGACCUGUGCUUCACCAACGUGUACGCCGACAGCUUCGUGAUCAGAGGCGACGAAGUGCGGCAGAUCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGAUCGCCGACUACAACUACAAGCUGCCCGACGACUUCACCGGCUGCGUGAUCGCCUGGAACAGCAACAACCUGGACAGCAAAGUCGGCGGCAACUACAACUACCUGUACCGGCUGUUCCGGAAGUCCAACCUGAAGCCCUUCGAGCGGGACAUCAGCACCGAGAUCUACCAGGCCGGCAGCACCCCCUGCAACGGCGUGGAAGGCUUCAACUGCUACUUCCCACUGCAGAGCUACGGCUUCCAGCCCACAUACGGCGUGGGCUACCAGCCCUACAGAGUGGUGGUGCUGAGCUUCGAGCUGCUGCACGCCCCCGCCACAGUGUGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCUGGUCAAGAACAAAAGCGUGAACUUCUGAGCUCGCUUUCUUGCUGUCCAAUUUCUAUUAAAGGUUCCUUUGUUCCCUAAGUCCAACUACUAAACUGGGGGAUAUUAUGAAGGGCCUUGAGCAUCUGGAUUCUGCCUAAUAAAAAACAUUUAUUUUCAUUGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

＜配列番号７３＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｍＲＮＡ（ブラジルＣ５３８Ｓ型）（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）

AGGAGACCCAAGCUACAUUUGCUUCUGACACAACUGUGUUCACUAGCAACCUCAAACAGACACCGCCACCAUGUUCGUGUUCCUGGUGCUGCUGCCCCUGGUGAGCAGCAGAGUGCAGCCCACCGAGAGCAUCGUGCGGUUCCCCAACAUCACCAACCUGUGCCCCUUCGGCGAGGUGUUCAACGCCACCAGAUUCGCCAGCGUGUACGCCUGGAACCGGAAGCGGAUCAGCAACUGCGUGGCCGACUACAGCGUGCUGUACAACAGCGCCAGCUUCAGCACCUUCAAGUGCUACGGCGUGAGCCCCACCAAGCUGAACGACCUGUGCUUCACCAACGUGUACGCCGACAGCUUCGUGAUCAGAGGCGACGAAGUGCGGCAGAUCGCCCCCGGACAGACAGGCACGAUCGCCGACUACAACUACAAGCUGCCCGACGACUUCACCGGCUGCGUGAUCGCCUGGAACAGCAACAACCUGGACAGCAAAGUCGGCGGCAACUACAACUACCUGUACCGGCUGUUCCGGAAGUCCAACCUGAAGCCCUUCGAGCGGGACAUCAGCACCGAGAUCUACCAGGCCGGCAGCACCCCCUGCAACGGCGUGAAAGGCUUCAACUGCUACUUCCCACUGCAGAGCUACGGCUUCCAGCCCACAUACGGCGUGGGCUACCAGCCCUACAGAGUGGUGGUGCUGAGCUUCGAGCUGCUGCACGCCCCCGCCACAGUGUGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCUGGUCAAGAACAAAAGCGUGAACUUCUGAGCUCGCUUUCUUGCUGUCCAAUUUCUAUUAAAGGUUCCUUUGUUCCCUAAGUCCAACUACUAAACUGGGGGAUAUUAUGAAGGGCCUUGAGCAUCUGGAUUCUGCCUAAUAAAAAACAUUUAUUUUCAUUGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

＜配列番号７４＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｍＲＮＡ（カリフォルニアC５３８Ｓ型）（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）

AGGAGACCCAAGCUACAUUUGCUUCUGACACAACUGUGUUCACUAGCAACCUCAAACAGACACCGCCACCAUGUUCGUGUUCCUGGUGCUGCUGCCCCUGGUGAGCAGCAGAGUGCAGCCCACCGAGAGCAUCGUGCGGUUCCCCAACAUCACCAACCUGUGCCCCUUCGGCGAGGUGUUCAACGCCACCAGAUUCGCCAGCGUGUACGCCUGGAACCGGAAGCGGAUCAGCAACUGCGUGGCCGACUACAGCGUGCUGUACAACAGCGCCAGCUUCAGCACCUUCAAGUGCUACGGCGUGAGCCCCACCAAGCUGAACGACCUGUGCUUCACCAACGUGUACGCCGACAGCUUCGUGAUCAGAGGCGACGAAGUGCGGCAGAUCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGAUCGCCGACUACAACUACAAGCUGCCCGACGACUUCACCGGCUGCGUGAUCGCCUGGAACAGCAACAACCUGGACAGCAAAGUCGGCGGCAACUACAACUACCGGUACCGGCUGUUCCGGAAGUCCAACCUGAAGCCCUUCGAGCGGGACAUCAGCACCGAGAUCUACCAGGCCGGCAGCACCCCCUGCAACGGCGUGGAAGGCUUCAACUGCUACUUCCCACUGCAGAGCUACGGCUUCCAGCCCACAAACGGCGUGGGCUACCAGCCCUACAGAGUGGUGGUGCUGAGCUUCGAGCUGCUGCACGCCCCCGCCACAGUGUGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCUGGUCAAGAACAAAAGCGUGAACUUCUGAGCUCGCUUUCUUGCUGUCCAAUUUCUAUUAAAGGUUCCUUUGUUCCCUAAGUCCAACUACUAAACUGGGGGAUAUUAUGAAGGGCCUUGAGCAUCUGGAUUCUGCCUAAUAAAAAACAUUUAUUUUCAUUGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

＜配列番号７５＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｍＲＮＡ（インドＣ５３８Ｓ型）（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）

AGGAGACCCAAGCUACAUUUGCUUCUGACACAACUGUGUUCACUAGCAACCUCAAACAGACACCGCCACCAUGUUCGUGUUCCUGGUGCUGCUGCCCCUGGUGAGCAGCAGAGUGCAGCCCACCGAGAGCAUCGUGCGGUUCCCCAACAUCACCAACCUGUGCCCCUUCGGCGAGGUGUUCAACGCCACCAGAUUCGCCAGCGUGUACGCCUGGAACCGGAAGCGGAUCAGCAACUGCGUGGCCGACUACAGCGUGCUGUACAACAGCGCCAGCUUCAGCACCUUCAAGUGCUACGGCGUGAGCCCCACCAAGCUGAACGACCUGUGCUUCACCAACGUGUACGCCGACAGCUUCGUGAUCAGAGGCGACGAAGUGCGGCAGAUCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGAUCGCCGACUACAACUACAAGCUGCCCGACGACUUCACCGGCUGCGUGAUCGCCUGGAACAGCAACAACCUGGACAGCAAAGUCGGCGGCAACUACAACUACCGGUACCGGCUGUUCCGGAAGUCCAACCUGAAGCCCUUCGAGCGGGACAUCAGCACCGAGAUCUACCAGGCCGGCAGCACCCCCUGCAACGGCGUGCAAGGCUUCAACUGCUACUUCCCACUGCAGAGCUACGGCUUCCAGCCCACAAACGGCGUGGGCUACCAGCCCUACAGAGUGGUGGUGCUGAGCUUCGAGCUGCUGCACGCCCCCGCCACAGUGUGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCUGGUCAAGAACAAAAGCGUGAACUUCUGAGCUCGCUUUCUUGCUGUCCAAUUUCUAUUAAAGGUUCCUUUGUUCCCUAAGUCCAACUACUAAACUGGGGGAUAUUAUGAAGGGCCUUGAGCAUCUGGAUUCUGCCUAAUAAAAAACAUUUAUUUUCAUUGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

＜配列番号７６＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｍＲＮＡ（組合せ変異型（１））（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）

AGGAGACCCAAGCUACAUUUGCUUCUGACACAACUGUGUUCACUAGCAACCUCAAACAGACACCGCCACCAUGUUCGUGUUCCUGGUGCUGCUGCCCCUGGUGAGCAGCAGAGUGCAGCCCACCGAGAGCAUCGUGCGGUUCCCCAACAUCACCAACCUGUGCCCCUUCGGCGAGGUGUUCAACGCCACCAGAUUCGCCAGCGUGUACGCCUGGAACCGGAAGCGGAUCAGCAACUGCGUGGCCGACUACAGCGUGCUGUACAACAGCGCCAGCUUCAGCACCUUCAAGUGCUACGGCGUGAGCCCCACCAAGCUGAACGACCUGUGCUUCACCAACGUGUACGCCGACAGCUUCGUGAUCAGAGGCGACGAAGUGCGGCAGAUCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGAUCGCCGACUACAACUACAAGCUGCCCGACGACUUCACCGGCUGCGUGAUCGCCUGGAACAGCAAGAACCUGGACAGCAAAGUCGGCGGCAACUACAACUACCGGUACCGGCUGUUCCGGAAGUCCAACCUGAAGCCCUUCGAGCGGGACAUCAGCACCGAGAUCUACCAGGUCGGCAGCACCCCCUGCAACGGCGCGGAAGGCUUCAACUGCUACUUCCCACUGCAGAGCUACGGCUUCCAGCCCACAAACGGCGUGGGCUACCAGCCCUACAGAGUGGUGGUGCUGAGCUUCGAGCUGCUGCACGCCCCCGCCACAGUGUGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCUGGUCAAGAACAAAUGCGUGAACUUCUGAGCUCGCUUUCUUGCUGUCCAAUUUCUAUUAAAGGUUCCUUUGUUCCCUAAGUCCAACUACUAAACUGGGGGAUAUUAUGAAGGGCCUUGAGCAUCUGGAUUCUGCCUAAUAAAAAACAUUUAUUUUCAUUGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

＜配列番号７７＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｍＲＮＡ（組合せ変異型（２））（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）

AGGAGACCCAAGCUACAUUUGCUUCUGACACAACUGUGUUCACUAGCAACCUCAAACAGACACCGCCACCAUGUUCGUGUUCCUGGUGCUGCUGCCCCUGGUGAGCAGCAGAGUGCAGCCCACCGAGAGCAUCGUGCGGUUCCCCAACAUCACCAACCUGUGCCCCUUCGGCGAGGUGUUCAACGCCACCAGAUUCGCCAGCGUGUACGCCUGGAACCGGAAGCGGAUCAGCAACUGCGUGGCCGACUACAGCGUGCUGUACAACAGCGCCAGCUUCAGCACCUUCAAGUGCUACGGCGUGAGCCCCACCAAGCUGAACGACCUGUGCUUCACCAACGUGUACGCCGACAGCUUCGUGAUCAGAGGCGACGAAGUGCGGCAGAUCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGAUCGCCGACUACAACUACAAGCUGCCCGACGACUUCACCGGCUGCGUGAUCGCCUGGAACAGCAACAACCUGGACAGCAAAGUCGGCGGCAACUACAACUACCUGUACCGGCUGUUCCGGAAGUCCAACCUGAAGCCCUUCGAGCGGGACAUCAGCACCGAGAUCUACCAGGCCGGCAGAACCCCCUGCAACGGCGUGGAAGGCUUCAACUGCUACCUCCCACUGCAGAGCUACGGCUUCCAGCCCACAAACGGCGUGGGCUACCAGCCCUACAGAGUGGUGGUGCUGAGCUUCGAGCUGCUGCACGCCCCCGCCACAGUGUGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCUGGUCAAGAACAAAUGCGUGAACUUCUGAGCUCGCUUUCUUGCUGUCCAAUUUCUAUUAAAGGUUCCUUUGUUCCCUAAGUCCAACUACUAAACUGGGGGAUAUUAUGAAGGGCCUUGAGCAUCUGGAUUCUGCCUAAUAAAAAACAUUUAUUUUCAUUGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

＜配列番号７８＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｍＲＮＡ（組合せ変異型（３））（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）

AGGAGACCCAAGCUACAUUUGCUUCUGACACAACUGUGUUCACUAGCAACCUCAAACAGACACCGCCACCAUGUUCGUGUUCCUGGUGCUGCUGCCCCUGGUGAGCAGCAGAGUGCAGCCCACCGAGAGCAUCGUGCGGUUCCCCAACAUCACCAACCUGUGCCCCUUCGGCGAGGUGUUCAACGCCACCAGAUUCGCCAGCGUGUACGCCUGGAACCGGAAGCGGAUCAGCAACUGCGUGGCCGACUACAGCGUGCUGUACAACAGCGCCAGCUUCAGCACCUUCAAGUGCUACGGCGUGAGCCCCACCAAGCUGAACGACCUGUGCUUCACCAACGUGUACGCCGACAGCUUCGUGAUCAGAGGCGACGAAGUGCGGCAGAUCGCCCCCGGACAGACAGGCAACAUCGCCGACUACAACUACAAGCUGCCCGACGACUUCACCGGCUGCGUGAUCGCCUGGAACAGCAACAACCUGGACAGCAAAGUCGGCGGCAACUACAACUACCUGUACCGGCUGUUCCGGAAGUCCAACCUGAAGCCCUUCGAGCGGGACAUCAGCACCGAGAUCUACCAGGCCGGCAGAACCCCCUGCAACGGCGUGAAAGGCUUCAACUGCUACUUCCCACUGCAGAGCUACGGCUUCCAGCCCACAUACGGCGUGGGCUACCAGCCCUACAGAGUGGUGGUGCUGAGCUUCGAGCUGCUGCACGCCCCCGCCACAGUGUGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCUGGUCAAGAACAAAUGCGUGAACUUCUGAGCUCGCUUUCUUGCUGUCCAAUUUCUAUUAAAGGUUCCUUUGUUCCCUAAGUCCAACUACUAAACUGGGGGAUAUUAUGAAGGGCCUUGAGCAUCUGGAUUCUGCCUAAUAAAAAACAUUUAUUUUCAUUGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

＜配列番号７９＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤ　ｍＲＮＡ（組合せ変異型（４））（変異コドンを下線、変異部位を太字で示す。）

AGGAGACCCAAGCUACAUUUGCUUCUGACACAACUGUGUUCACUAGCAACCUCAAACAGACACCGCCACCAUGUUCGUGUUCCUGGUGCUGCUGCCCCUGGUGAGCAGCAGAGUGCAGCCCACCGAGAGCAUCGUGCGGUUCCCCAACAUCACCAACCUGUGCCCCUUCGGCGAGGUGUUCAACGCCACCAGAUUCGCCAGCGUGUACGCCUGGAACCGGAAGCGGAUCAGCAACUGCGUGGCCGACUACAGCGUGCUGUACAACAGCGCCAGCUUCAGCACCUUCAAGUGCUACGGCGUGAGCCCCACCAAGCUGAACGACCUGUGCUUCACCAACGUGUACGCCGACAGCUUCGUGAUCAGAGGCGACGAAGUGCGGCAGAUCGCCCCCGGACAGACAGGCAAGAUCGCCGACUACAACUACAAGCUGCCCGACGACUUCACCGGCUGCGUGAUCGCCUGGAACAGCAACAACCUGGACAGCAAAGUCGGCGGCAACUACAACUACCUGUACCGGCUGUUCCGGAAGUCCAACCUGAAGCCCUUCGAGCGGGACAUCAGCACCGAGAUCUACCAGGCCGGCAGCACCCCCUGCAACGGCGUGGAAGGCAGCAACUGCUACCUCCCACUGCAGAGCUACGGCUUCCAGCCCACAAACGGCGUGGGCUACCAGCCCUACAGAGUGGUGGUGCUGAGCUUCGAGCUGCUGCACGCCCCCGCCACAGUGUGCGGCCCCAAGAAAAGCACCAACCUGGUCAAGAACAAAUGCGUGAACUUCUGAGCUCGCUUUCUUGCUGUCCAAUUUCUAUUAAAGGUUCCUUUGUUCCCUAAGUCCAACUACUAAACUGGGGGAUAUUAUGAAGGGCCUUGAGCAUCUGGAUUCUGCCUAAUAAAAAACAUUUAUUUUCAUUGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA

＜配列番号８０＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤのアミノ酸配列（南アフリカ型）（S蛋白質シグナル配列を含む、変異アミノ酸を下線で示す。）
MFVFLVLLPLVSSRVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGNIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYLYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVKGFNCYFPLQSYGFQPTYGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKCVNF

Ｓ蛋白質シグナル配列：アミノ酸番号１～１３
RBD配列：アミノ酸番号１４～２３６

＜配列番号８１＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤのアミノ酸配列（イギリス型）（S蛋白質シグナル配列を含む、変異アミノ酸を下線で示す。）

MFVFLVLLPLVSSRVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGKIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYLYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVEGFNCYFPLQSYGFQPTYGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKCVNF

Ｓ蛋白質シグナル配列：アミノ酸番号１～１３
RBD配列：アミノ酸番号１４～２３６

＜配列番号８２＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤのアミノ酸配列（ブラジル型）（S蛋白質シグナル配列を含む、変異アミノ酸を下線で示す。）

MFVFLVLLPLVSSRVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGTIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYLYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVKGFNCYFPLQSYGFQPTYGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKCVNF

Ｓ蛋白質シグナル配列：アミノ酸番号１～１３
RBD配列：アミノ酸番号１４～２３６

＜配列番号８３＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤのアミノ酸配列（カリフォルニア型）（S蛋白質シグナル配列を含む、変異アミノ酸を下線で示す。）

MFVFLVLLPLVSSRVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGKIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYRYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVEGFNCYFPLQSYGFQPTNGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKCVNF

Ｓ蛋白質シグナル配列：アミノ酸番号１～１３
RBD配列：アミノ酸番号１４～２３６

＜配列番号８４＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤのアミノ酸配列（インド型）（S蛋白質シグナル配列を含む、変異アミノ酸を下線で示す。）

MFVFLVLLPLVSSRVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGKIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYRYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVQGFNCYFPLQSYGFQPTNGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKCVNF

Ｓ蛋白質シグナル配列：アミノ酸番号１～１３
RBD配列：アミノ酸番号１４～２３６

＜配列番号８５＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤのアミノ酸配列（南アフリカＣ５３８Ｓ型）（S蛋白質シグナル配列を含む、変異アミノ酸を下線で示す。）

MFVFLVLLPLVSSRVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGNIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYLYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVKGFNCYFPLQSYGFQPTYGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKSVNF

Ｓ蛋白質シグナル配列：アミノ酸番号１～１３
RBD配列：アミノ酸番号１４～２３６

＜配列番号８６＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤのアミノ酸配列（イギリスＣ５３８Ｓ型）（S蛋白質シグナル配列を含む、変異アミノ酸を下線で示す。）

MFVFLVLLPLVSSRVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGKIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYLYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVEGFNCYFPLQSYGFQPTYGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKSVNF

Ｓ蛋白質シグナル配列：アミノ酸番号１～１３
RBD配列：アミノ酸番号１４～２３６

＜配列番号８７＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤのアミノ酸配列（ブラジルＣ５３８Ｓ型）（S蛋白質シグナル配列を含む、変異アミノ酸を下線で示す。）

MFVFLVLLPLVSSRVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGTIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYLYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVKGFNCYFPLQSYGFQPTYGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKSVNF

＜配列番号８８＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤのアミノ酸配列（カリフォルニアＣ５３８Ｓ型）（S蛋白質シグナル配列を含む、変異アミノ酸を下線で示す。）

MFVFLVLLPLVSSRVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGKIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYRYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVEGFNCYFPLQSYGFQPTNGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKSVNF

Ｓ蛋白質シグナル配列：アミノ酸番号１～１３
RBD配列：アミノ酸番号１４～２３６

＜配列番号８９＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤのアミノ酸配列（インドＣ５３８Ｓ型）（S蛋白質シグナル配列を含む、変異アミノ酸を下線で示す。）

MFVFLVLLPLVSSRVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGKIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYRYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVQGFNCYFPLQSYGFQPTNGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKSVNF

Ｓ蛋白質シグナル配列：アミノ酸番号１～１３
RBD配列：アミノ酸番号１４～２３６

＜配列番号９０＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤのアミノ酸配列（組合せ変異型（１））（S蛋白質シグナル配列を含む、変異アミノ酸を下線で示す。）

MFVFLVLLPLVSSRVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGKIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSKNLDSKVGGNYNYRYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQVGSTPCNGAEGFNCYFPLQSYGFQPTNGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKCVNF

Ｓ蛋白質シグナル配列：アミノ酸番号１～１３
RBD配列：アミノ酸番号１４～２３６

＜配列番号９１＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤのアミノ酸配列（組合せ変異型（２））（S蛋白質シグナル配列を含む、変異アミノ酸を下線で示す。）

MFVFLVLLPLVSSRVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGKIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYLYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGRTPCNGVEGFNCYLPLQSYGFQPTNGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKCVNF

Ｓ蛋白質シグナル配列：アミノ酸番号１～１３
RBD配列：アミノ酸番号１４～２３６

＜配列番号９２＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤのアミノ酸配列（組合せ変異型（３））（S蛋白質シグナル配列を含む、変異アミノ酸を下線で示す。）

MFVFLVLLPLVSSRVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGNIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYLYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGRTPCNGVKGFNCYFPLQSYGFQPTYGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKCVNF

Ｓ蛋白質シグナル配列：アミノ酸番号１～１３
RBD配列：アミノ酸番号１４～２３６

＜配列番号９３＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤのアミノ酸配列（組合せ変異型（４））（S蛋白質シグナル配列を含む、変異アミノ酸を下線で示す。）

MFVFLVLLPLVSSRVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGKIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYLYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVEGSNCYLPLQSYGFQPTNGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKCVNF

Ｓ蛋白質シグナル配列：アミノ酸番号１～１３
RBD配列：アミノ酸番号１４～２３６

＜配列番号９４＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤのアミノ酸配列（南アフリカ型）（S蛋白質シグナル配列を含まない。変異アミノ酸を下線で示す。）

RVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGNIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYLYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVKGFNCYFPLQSYGFQPTYGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKCVNF

＜配列番号９５＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤのアミノ酸配列（イギリス型）（S蛋白質シグナル配列を含まない。変異アミノ酸を下線で示す。）

RVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGKIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYLYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVEGFNCYFPLQSYGFQPTYGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKCVNF

＜配列番号９６＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤのアミノ酸配列（ブラジル型）（S蛋白質シグナル配列を含まない。変異アミノ酸を下線で示す。）

RVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGTIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYLYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVKGFNCYFPLQSYGFQPTYGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKCVNF

＜配列番号９７＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤのアミノ酸配列（カリフォルニア型）（S蛋白質シグナル配列を含まない。変異アミノ酸を下線で示す。）

RVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGKIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYRYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVEGFNCYFPLQSYGFQPTNGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKCVNF

＜配列番号９８＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤのアミノ酸配列（インド型）（S蛋白質シグナル配列を含まない。変異アミノ酸を下線で示す。）

RVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGKIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYRYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVQGFNCYFPLQSYGFQPTNGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKCVNF

＜配列番号９９＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤのアミノ酸配列（南アフリカＣ５３８Ｓ型）（S蛋白質シグナル配列を含まない。変異アミノ酸を下線で示す。）

RVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGNIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYLYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVKGFNCYFPLQSYGFQPTYGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKSVNF

＜配列番号１００＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤのアミノ酸配列（イギリスＣ５３８Ｓ型）（S蛋白質シグナル配列を含まない。変異アミノ酸を下線で示す。）

RVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGKIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYLYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVEGFNCYFPLQSYGFQPTYGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKSVNF

＜配列番号１０１＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤのアミノ酸配列（ブラジルＣ５３８Ｓ型）（S蛋白質シグナル配列を含まない。変異アミノ酸を下線で示す。）

RVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGTIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYLYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVKGFNCYFPLQSYGFQPTYGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKSVNF

＜配列番号１０２＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤのアミノ酸配列（カリフォルニアＣ５３８Ｓ型）（S蛋白質シグナル配列を含まない。変異アミノ酸を下線で示す。）

RVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGKIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYRYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVEGFNCYFPLQSYGFQPTNGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKSVNF

＜配列番号１０３＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤのアミノ酸配列（インドＣ５３８Ｓ型）（S蛋白質シグナル配列を含まない。変異アミノ酸を下線で示す。）

RVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGKIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSNNLDSKVGGNYNYRYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQAGSTPCNGVQGFNCYFPLQSYGFQPTNGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKSVNF

＜配列番号１０４＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤのアミノ酸配列（組合せ変異型（１））（S蛋白質シグナル配列を含まない。変異アミノ酸を下線で示す。）

RVQPTESIVRFPNITNLCPFGEVFNATRFASVYAWNRKRISNCVADYSVLYNSASFSTFKCYGVSPTKLNDLCFTNVYADSFVIRGDEVRQIAPGQTGKIADYNYKLPDDFTGCVIAWNSKNLDSKVGGNYNYRYRLFRKSNLKPFERDISTEIYQVGSTPCNGAEGFNCYFPLQSYGFQPTNGVGYQPYRVVVLSFELLHAPATVCGPKKSTNLVKNKCVNF

＜配列番号１０５＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤのアミノ酸配列（組合せ変異型（２））（S蛋白質シグナル配列を含まない。変異アミノ酸を下線で示す。）

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＜配列番号１０６＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤのアミノ酸配列（組合せ変異型（３））（S蛋白質シグナル配列を含まない。変異アミノ酸を下線で示す。）

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＜配列番号１０７＞　変異型ＳＡＲＳ－ＣｏＶ－２　ＲＢＤのアミノ酸配列（組合せ変異型（４））（S蛋白質シグナル配列を含まない。変異アミノ酸を下線で示す。）

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Claims

新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質及び/又はその断片を発現させることができる核酸を封入した脂質粒子であって、脂質が一般式（Ｉａ）で表されるカチオン性脂質、又はその薬学的に許容される塩を含む前記粒子。

式中、
Ｒ^１及びＲ^２は、独立して、Ｃ_１－Ｃ_３アルキル基を示し；
Ｌ^１は、Ｃ_２－Ｃ_４アルカノイルオキシ基を１若しくは複数個有していてもよいＣ_１７－Ｃ_１９アルケニル基を示し；
Ｌ^２は、Ｃ_２－Ｃ_４アルカノイルオキシ基を１若しくは複数個有していてもよいＣ_１０－Ｃ_１９アルキル基、又はＣ_２－Ｃ_４アルカノイルオキシ基を１若しくは複数個有していてもよいＣ_１０－Ｃ_１９アルケニル基を示し；
ｐは、３、又は４である。
一般式（Ｉａ）中のＲ^１及びＲ^２が、共にメチル基である、請求項１に記載の粒子。
一般式（Ｉａ）中のｐが、３である請求項１又は２に記載の粒子。
一般式（Ｉａ）中のＬ^１が、アセトキシ基を１若しくは複数個有していてもよいＣ_１７－Ｃ_１９アルケニル基である、請求項１～３のいずれかに記載の粒子。
一般式（Ｉａ）中のＬ^２が、アセトキシ基を１若しくは複数個有していてもよいＣ_１０－Ｃ_１２アルキル基、又はアセトキシ基を１若しくは複数個有していてもよいＣ_１０－Ｃ_１９アルケニル基である、請求項１～４のいずれかに記載の粒子。
一般式（Ｉａ）中のＬ^２が、アセトキシ基を１若しくは複数個有していてもよいＣ_１０－Ｃ_１２アルキル基、又はアセトキシ基を１若しくは複数個有していてもよいＣ_１７－Ｃ_１９アルケニル基である、請求項１～４のいずれかに記載の粒子。
一般式（Ｉａ）中のＬ^１が、（Ｒ）－１１－アセチルオキシ－ｃｉｓ－８－ヘプタデセニル基、ｃｉｓ－８－ヘプタデセニル基、又は（８Ｚ，１１Ｚ）－ヘプタデカジエニル基である請求項１～６のいずれか１項に記載の粒子。
一般式（Ｉａ）中のＬ^２が、デシル基、ｃｉｓ－７－デセニル基、ドデシル基、又は（Ｒ）－１１－アセチルオキシ－ｃｉｓ－８－ヘプタデセニル基である、請求項１～７のいずれかに記載の粒子。
カチオン性脂質が下記の構造式：

で表される請求項１に記載の粒子。
カチオン性脂質が下記の構造式：

で表される請求項１に記載の粒子。
カチオン性脂質が下記の構造式：

で表される請求項１に記載の粒子。
脂質が、さらに、両親媒性脂質、ステロール類及びＰＥＧ脂質を含む請求項１～１１のいずれかに記載の粒子。
両親媒性脂質が、ジステアロイルホスファチジルコリン、ジオレオイルホスファチジルコリン及びジオレオイルホスファチジルエタノールアミンからなる群より選択される少なくとも１つである請求項１２記載の粒子。
ステロール類がコレステロールである請求項１２又は１３に記載の粒子。
ＰＥＧ脂質が、１、２－ジミリストイル－ｓｎ－グリセロール　メトキシポリエチレン　グリコール及び／又はＮ－［メトキシ　ポリ（エチレングリコール）２０００］カルバモイル］－１，２－ジミリスチルオキシプロピル－３－アミンである請求項１２～１４のいずれかに記載の粒子。
両親媒性脂質、ステロール類、カチオン性脂質、及びＰＥＧ脂質の脂質組成が、モル量にて、両親媒性脂質が１５％以下、ステロール類が２０～５５％、カチオン性脂質が４０～６５％、ＰＥＧ脂質が１～５％であり、核酸重量に対する総脂質重量の比率が、１５～３０である請求項１２～１５のいずれかに記載の粒子。
両親媒性脂質、ステロール類、カチオン性脂質、及びＰＥＧ脂質の脂質組成が、モル量にて、両親媒性脂質が５～１５％、ステロール類が３５～５０％、カチオン性脂質が４０～５５％、ＰＥＧ脂質が１～３％であり、核酸重量に対する総脂質重量の比率が、１５～２５である請求項１６記載の粒子。
両親媒性脂質、ステロール類、カチオン性脂質、及びＰＥＧ脂質の脂質組成が、モル量にて、両親媒性脂質が１０～１５％、ステロール類が３５～４５％、カチオン性脂質が４０～５０％、ＰＥＧ脂質が１～２％であり、核酸重量に対する総脂質重量の比率が、１７．５～２２．５である請求項１７記載の粒子。
両親媒性脂質、ステロール類、カチオン性脂質、及びＰＥＧ脂質の脂質組成が、モル量にて、両親媒性脂質が１０～１５％、ステロール類が３５～４５％、カチオン性脂質が４５～５０％、ＰＥＧ脂質が１．５～２％であり、核酸重量に対する総脂質重量の比率が、１７．５～２２．５である請求項１８記載の粒子。
新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質の断片が、受容体結合ドメインを含む請求項１～１９のいずれかに記載の粒子。
新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質の断片中の受容体結合ドメインが配列番号１１のアミノ酸配列と少なくとも９５％の同一性を有するアミノ酸配列からなる請求項２０に記載の粒子。
新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質の断片中の受容体結合ドメインが配列番号２５、２９、３３、３７、９４～１０７のいずれかのアミノ酸配列と少なくとも９５％の同一性を有するアミノ酸配列からなる請求項２０に記載の粒子。
新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質の断片が、配列番号１０のアミノ酸配列と少なくとも９５％の同一性を有するアミノ酸配列からなる請求項２０に記載の粒子。
新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質の断片が、配列番号２４、２８、３２、３６、８０～９３のいずれかのアミノ酸配列と少なくとも９５％の同一性を有するアミノ酸配列からなる請求項２０に記載の粒子。
新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質が配列番号６のアミノ酸配列と少なくとも９５％の同一性を有するアミノ酸配列からなる請求項１～１９記載の粒子。
新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質中の受容体結合ドメインが配列番号１１のアミノ酸配列と少なくとも９５％の同一性を有するアミノ酸配列からなる請求項２５記載の粒子。
新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質を発現させることができる核酸が、キャップ構造（Ｃａｐ）、５’非翻訳領域（５’－ＵＴＲ）、Ｓ蛋白質の翻訳領域、３’非翻訳領域（３’－ＵＴＲ）及びポリＡ尾部（ｐｏｌｙＡ）を含むｍＲＮＡである請求項２５又は２６に記載の粒子。
新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質の断片を発現させることができる核酸が、キャップ構造（Ｃａｐ）、５’非翻訳領域（５’－ＵＴＲ）、リーダー配列（ｌｅａｄｅｒ　ｓｅｑｕｅｎｃｅ）、Ｓ蛋白質中の受容体結合ドメインの翻訳領域、３’非翻訳領域（３’－ＵＴＲ）及びポリＡ尾部（ｐｏｌｙＡ）を含むｍＲＮＡである請求項２０～２４のいずれかに記載の粒子。
Ｓ蛋白質の翻訳領域の配列が、配列番号５の配列におけるＳ蛋白質の翻訳領域の配列と少なくとも９０％の同一性を有するヌクレオチド配列からなる請求項２７記載の粒子。
Ｓ蛋白質の翻訳領域の配列が、配列番号１６の配列におけるＳ蛋白質の翻訳領域の配列と少なくとも９０％の同一性を有するヌクレオチド配列からなる請求項２７記載の粒子。
新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質を発現させることができる核酸が、配列番号５のヌクレオチド配列からなる請求項２７記載の粒子。
新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質を発現させることができる核酸が、配列番号１６のヌクレオチド配列からなる請求項２７記載の粒子。
Ｓ蛋白質中の受容体結合ドメインの翻訳領域の配列が、配列番号９の配列におけるＳ蛋白質中の受容体結合ドメインの翻訳領域の配列と少なくとも９０％の同一性を有するヌクレオチド配列からなる請求項２７記載の粒子。
Ｓ蛋白質中の受容体結合ドメインの翻訳領域の配列が、配列番号１９の配列におけるＳ蛋白質中の受容体結合ドメインの翻訳領域の配列と少なくとも９０％の同一性を有するヌクレオチド配列からなる請求項２７記載の粒子。
Ｓ蛋白質中の受容体結合ドメインの翻訳領域の配列が、配列番号２１、２３、２７、３１、３５、６６～７９のいずれかの配列におけるＳ蛋白質中の受容体結合ドメインの翻訳領域の配列と少なくとも９０％の同一性を有するヌクレオチド配列からなる請求項２７記載の粒子。
新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質の断片を発現させることができる核酸が、配列番号９のヌクレオチド配列からなる請求項２８記載の粒子。
新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質の断片を発現させることができる核酸が、配列番号１９のヌクレオチド配列からなる請求項２８記載の粒子。
核酸が少なくとも１個の修飾ヌクレオチドを含む請求項１～３７のいずれかに記載の粒子。
修飾ヌクレオチドが、５位が置換したピリミジンヌクレオチド及び／又は１位が置換していてもよいシュードウリジンの少なくとも１個を含む請求項３８記載の粒子。
修飾ヌクレオチドが、５－メチルシチジン、５－メトキシウリジン、５－メチルウリジン、シュードウリジン、及び１－アルキルシュードウリジンからなる群から選ばれる少なくとも１個を含む請求項３８記載の粒子。
粒子の平均粒子径が３０ｎｍ～３００ｎｍである請求項１～４０のいずれかに記載の粒子。
新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）による感染を予防及び／又は治療するための組成物を製造するための請求項１～４１のいずれかに記載の粒子の使用。
請求項１～４１のいずれかに記載の粒子を含有する、組成物。
新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質及び/又はその断片をｉｎ　ｖｉｖｏ又はｉｎ　ｖｉｔｒｏで発現させるための請求項４３記載の組成物。
医薬として用いられる請求項４３又は４４記載の組成物。
新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）に対する免疫反応を誘導するための請求項４５記載の組成物。
新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）感染を予防及び／又は治療するための請求項４５又は４６記載の組成物。
請求項４３又は４４に記載の組成物を細胞に導入することを含む、新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質及び/又はその断片をｉｎ　ｖｉｔｒｏで発現させる方法。
請求項４３～４７のいずれかに記載の組成物を哺乳動物に投与することを含む、新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）のＳ蛋白質及び/又はその断片をｉｎ　ｖｉｖｏで発現させる方法。
請求項４５又は４６に記載の組成物を哺乳動物に投与することを含む、新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）に対する免疫反応を誘導する方法。
請求項４５～４７のいずれかに記載の組成物を哺乳動物に投与することを含む、新型コロナウイルス（severe acute respiratory syndrome coronavirus 2：SARS-CoV-2）感染を予防及び／又は治療する方法。
哺乳動物がヒトである請求項４９～５１のいずれかに記載の方法。