WO2021131550A1

WO2021131550A1 - ウインドレギュレータとパネルの組付方法、ウインドレギュレータとパネルの組付体及びレギュレータ本体

Info

Publication number: WO2021131550A1
Application number: PCT/JP2020/044827
Authority: WO
Inventors: 淳善古田
Original assignee: シロキ工業株式会社
Priority date: 2019-12-24
Filing date: 2020-12-02
Publication date: 2021-07-01
Also published as: JP2021102843A

Abstract

第１工程では、ドラムハウジングの収容部の底部を治具側に向けた状態で、ドラムハウジングの第１の位置決め孔を治具の位置決めピンに挿入することで、レギュレータ本体を治具の上面に支持する。第２工程では、パネルの第２の位置決め孔を治具の位置決めピンに挿入することで、レギュレータ本体を挟んでパネルを治具に支持する。第３工程では、ドラムハウジングの第１の位置決め孔とパネルの第２の位置決め孔にパネルの上面から仮固定部材を挿入することで、第１の締結孔及び第２の締結孔を上下に位置合わせした状態でレギュレータ本体とパネルを仮固定する。

Description

ウインドレギュレータとパネルの組付方法、ウインドレギュレータとパネルの組付体及びレギュレータ本体

　本発明は、ウインドレギュレータとパネルの組付方法、ウインドレギュレータとパネルの組付体及びレギュレータ本体に関する。

　特許文献１には、パワーウインドウ装置の取付構造が開示されている。このパワーウインドウ装置の取付構造は、ウインドウパネルに連結されるケーブルが巻き取り及び送り出し可能に巻回される回転ドラム及び回転ドラムを回転可能に収容する合成樹脂製のドラムケースを有する従動ユニットを備え、ドアの一部を構成するパネルに従動ユニットが配設される。ドラムケースは、複数のボルトによりパネルに固定されるとともに、ケーブルが挿通するケーブル挿通部を有し、ケーブル挿通部の近傍の両側方を係合手段によりパネルに固定している。

　また、特許文献１のパワーウインドウ装置の取付構造では、インナパネルの車内側に、パワーウインドウ装置が予め組み付けられた合成樹脂製のパネルをなすモジュールベースが組み付けられる。モジュールベースは、外周の近傍に設けた複数の取付孔のそれぞれにボルトを挿入し、このボルトをインナパネルにおける開口の周辺に設けた雌ねじ部に螺合して締結することにより、開口を閉塞するとともにインナパネルに固定される。

特開２００５－４２３３１号公報

　しかしながら、特許文献１は、モジュールベースにパワーウインドウ装置を取り付けるための構造及び工程が複雑であるという問題がある。

　本発明は、以上の問題意識に基づいて完成されたものであり、簡単な構造及び工程でウインドレギュレータとパネルを組み付けることができるウインドレギュレータとパネルの組付方法、ウインドレギュレータとパネルの組付体及びレギュレータ本体を提供することを目的とする。

　本実施形態のウインドレギュレータとパネルの組付方法は、上面に位置決めピンが支持される治具を用いて、ガイドレールと、ケーブルが巻回されたドラムと、前記ガイドレールに設けられ、前記ドラムの収容部、第１の位置決め孔及び第１の締結孔を有するドラムハウジングと、を有するレギュレータ本体と、第２の位置決め孔及び第２の締結孔を有するパネルと、モータ及び第３の締結孔を有するモータハウジングと、を組み付けるウインドレギュレータとパネルの組付方法であって、前記ドラムハウジングの前記収容部の底部を前記治具側に向けた状態で、前記ドラムハウジングの前記第１の位置決め孔を前記治具の前記位置決めピンに挿入することで、前記レギュレータ本体を前記治具の上面に支持する第１工程と、前記パネルの前記第２の位置決め孔を前記治具の前記位置決めピンに挿入することで、前記レギュレータ本体を挟んで前記パネルを前記治具に支持する第２工程と、前記ドラムハウジングの前記第１の位置決め孔と前記パネルの前記第２の位置決め孔に前記パネルの上面から仮固定部材を挿入することで、前記第１の締結孔及び前記第２の締結孔を上下に位置合わせした状態で前記レギュレータ本体と前記パネルを仮固定する第３工程と、前記パネルの上面に前記モータハウジングを配置するとともに前記モータハウジングの前記第３の締結孔を前記パネルの前記第２の締結孔に対して上下に位置合わせした状態で前記第１から前記第３の締結孔に固定部材を挿入することで、前記パネルを挟んで前記ドラムハウジングに前記モータハウジングを固定する第４工程と、前記治具から前記パネルを取り外す第５工程と、を有することを特徴としている。

　前記第３工程では、前記ドラムハウジングの前記第１の位置決め孔と前記パネルの前記第２の位置決め孔から前記位置決めピンが脱出してもよい。

　前記仮固定部材は、クリップから構成されていてもよい。

　前記第３工程では、前記仮固定部材を前記モータハウジング側から挿入し、前記第４工程では、前記固定部材を前記モータハウジング側から挿入してもよい。

　本実施形態のウインドレギュレータとパネルの組付方法は、治具を用いて、ガイドレールと、ケーブルが巻回されたドラムと、前記ガイドレールに設けられ、前記ドラムの収容部、仮固定部材及び第１の締結孔を有するドラムハウジングと、を有するレギュレータ本体と、第２の位置決め孔及び第２の締結孔を有するパネルと、モータ及び第３の締結孔を有するモータハウジングと、を組み付けるウインドレギュレータとパネルの組付方法であって、前記ドラムハウジングの前記収容部の底部を前記治具側に向けた状態で、前記レギュレータ本体を前記治具の上面に支持する第１の工程と、前記パネルの前記第２の位置決め孔を前記ドラムハウジングの前記仮固定部材に挿入することで、前記第１の締結孔及び前記第２の締結孔を上下に位置合わせした状態で前記レギュレータ本体と前記パネルを仮固定する第２の工程と、前記パネルの上面に前記モータハウジングを配置するとともに前記モータハウジングの前記第３の締結孔を前記パネルの前記第２の締結孔に対して上下に位置合わせした状態で前記第１から前記第３の締結孔に固定部材を挿入することで、前記パネルを挟んで前記ドラムハウジングに前記モータハウジングを固定する第３の工程と、前記治具から前記パネルを取り外す第４の工程と、を有することを特徴としている。

　本実施形態のウインドレギュレータとパネルの組付体は、ガイドレールと、ケーブルが巻回されたドラムと、前記ガイドレールに設けられ、前記ドラムの収容部、第１の位置決め孔及び第１の締結孔を有するドラムハウジングと、を有するレギュレータ本体と、第２の位置決め孔及び第２の締結孔を有するパネルと、モータ及び第３の締結孔を有するモータハウジングと、を組み付けたウインドレギュレータとパネルの組付体であって、前記ドラムハウジングの前記第１の位置決め孔と前記パネルの前記第２の位置決め孔に前記パネルの上面から仮固定部材を挿入することで、前記第１の締結孔及び前記第２の締結孔を上下に位置合わせした状態で前記レギュレータ本体と前記パネルが仮固定されており、前記パネルの上面に前記モータハウジングを配置するとともに前記モータハウジングの前記第３の締結孔を前記パネルの前記第２の締結孔に対して上下に位置合わせした状態で前記第１から前記第３の締結孔に固定部材を挿入することで、前記パネルを挟んで前記ドラムハウジングに前記モータハウジングが固定されており、前記第１の締結孔は、複数が設けられており、前記第１の位置決め孔は、前記複数の第１の締結孔を含んだ同心円内に位置している、ことを特徴としている。

　前記第１の位置決め孔及び前記第１の締結孔は、車幅方向における前記パネル側の高さが同じであってもよい。

　本実施形態のレギュレータ本体は、ガイドレールと、ケーブルが巻回されたドラムと、前記ガイドレールに設けられ、前記ドラムの収容部、第１の位置決め孔及び第１の締結孔を有するドラムハウジングと、を有し、前記第１の締結孔は、複数が設けられており、前記第１の位置決め孔は、前記複数の第１の締結孔を含んだ同心円内に位置しており、前記ドラムハウジングは、スライダが前記ガイドレールに支持される側と反対側を向いている、ことを特徴としている。

　本発明によれば、簡単な構造及び工程でウインドレギュレータとパネルを組み付けることができるウインドレギュレータとパネルの組付方法、ウインドレギュレータとパネルの組付体及びレギュレータ本体を提供することができる。

本実施形態のウインドレギュレータの構成を示す一部分解斜視図である。ウインドレギュレータとモジュールパネルの組付方法の第１バリエーションを示す第１の図である。ウインドレギュレータとモジュールパネルの組付方法の第１バリエーションを示す第２の図である。ウインドレギュレータとモジュールパネルの組付方法の第１バリエーションを示す第３の図である。ウインドレギュレータとモジュールパネルの組付方法の第１バリエーションを示す第４の図であり、図４のV－V線に沿う断面図である。ウインドレギュレータとモジュールパネルの組付方法の第１バリエーションを示す第５の図である。ウインドレギュレータとモジュールパネルの組付方法の第１バリエーションを示す第６の図である。ウインドレギュレータとモジュールパネルの組付方法の第１バリエーションを示す第７の図である。ウインドレギュレータとモジュールパネルの組付方法の第１バリエーションを示す第８の図である。ウインドレギュレータとモジュールパネルの組付方法の第２バリエーションを示す第１の図である。ウインドレギュレータとモジュールパネルの組付方法の第２バリエーションを示す第２の図であり、図５に対応する断面図である。ウインドレギュレータとモジュールパネルの組付方法の第３バリエーションを示す第１の図である。ウインドレギュレータとモジュールパネルの組付方法の第３バリエーションを示す第２の図であり、図５に対応する断面図である。ウインドレギュレータとモジュールパネルの組付方法の第４バリエーションを示す第１の図である。ウインドレギュレータとモジュールパネルの組付方法の第４バリエーションを示す第２の図であり、図５に対応する断面図である。

　図１は、本実施形態のウインドレギュレータ１００の構成を示す一部分解斜視図である。

　ウインドレギュレータ１００は、駆動方向（例えば上下方向）に延びるガイドレール１１０と、ガイドレール１１０に沿って駆動方向（例えば上下方向）に移動（摺動）可能に支持されるスライダ１２０とを有している。スライダ１２０には、ウインドガラス（図示略）が取り付けられる。

　ガイドレール１１０の一端部（例えば上端部）には、ワイヤガイドプーリ１３０が、その回転軸孔に挿通した回転軸１３１により回転自在に支持されている。ガイドレール１１０の他端部（例えば下端部）には、ドラムハウジング１４０が形成されている。ドラムハウジング１４０は、駆動ドラム（ドラム）１５０を回転自在に収容する（ドラムハウジング１４０が駆動ドラム１５０の収容部を有している）。

　ドラムハウジング１４０には、駆動ドラム１５０を回転駆動するモータユニット（モータハウジング）１６０が支持されている。ドラムハウジング１４０は、駆動ドラム１５０を囲むように位置する３つのボルト締付孔（第１の締結孔）１４１を有しており、モータユニット１６０は、３つのボルト１６１を挿通（支持）可能な３つのボルト挿通孔（第３の締結孔）１６３を有している（図６参照）。３つのボルト１６１を３つのボルト挿通孔１６３を通して３つのボルト締付孔１４１に締め付けることで、モータユニット１６０がドラムハウジング１４０に取り付けられる（ドラムハウジング１４０はモータユニット１６０の取付部として機能する）。

　駆動ドラム１５０には、２本のワイヤ（ケーブル）１７０の一端部がそれぞれ巻き掛けられて固定されている（図１では１本のワイヤ１７０のみを描いている）。１本目のワイヤ１７０（図１に描いた方）の他端部は、ワイヤガイドプーリ１３０で折り返されてスライダ１２０に固定されている。２本目のワイヤ１７０の他端部は、直接的にスライダ１２０に固定されている。

　モータユニット１６０は、モータ１６２と、駆動ドラム１５０に動力伝達可能（例えばセレーション接合）な減速ギヤ列（図示略）とを有しており、モータ１６２の回転駆動力が減速ギヤ列から駆動ドラム１５０、そしてワイヤ１７０に伝達可能となっている。モータユニット１６０の回転駆動力によりドラムハウジング１４０に収容された駆動ドラム１５０が正逆に回転すると、２本のワイヤ１７０の一方が駆動ドラム１５０への巻回量を大きくし、２本のワイヤ１７０の他方が駆動ドラム１５０から繰り出されて、２本のワイヤ１７０の牽引と弛緩の関係により、スライダ１２０及びスライダ１２０に取り付けられたウインドガラス（図示略）がガイドレール１１０に沿って駆動（例えば昇降）する。

　以上のように、ウインドレギュレータ１００は、ガイドレール１１０と、ワイヤ（ケーブル）１７０が巻回された駆動ドラム（ドラム）１５０と、ガイドレール１１０に設けられたドラムハウジング１４０とを有している。以下では、ウインドレギュレータ１００のうち、モータユニット（モータハウジング）１６０が取り付けられる前の段階のものを「レギュレータ本体」と呼ぶことがある。

　ウインドレギュレータ（レギュレータ本体）１００は、上面に位置決めピン（位置決め突起）２３２が支持される治具２００（詳細は後述する）を用いて、モジュールパネル（パネル）３００（詳細は後述する）及びモータユニット（モータハウジング）１６０と一体化される。例えば、車両ドア（ドアパネル）に組み付ける前の段階で、治具２００によりウインドレギュレータ（レギュレータ本体）１００とモジュールパネル（パネル）３００とモータユニット（モータハウジング）１６０を組み付けて一体化した上で、車両ドアへの組付現場まで搬入して、当該組付現場で、当該一体化物を車両ドアに組み付けることができる。

　図１等に示すように、簡単な構造及び工程でウインドレギュレータ（レギュレータ本体）１００とモジュールパネル３００とモータユニット１６０を組み付けるためのウインドレギュレータ１００の側の構成要素として、ドラムハウジング１４０のボルト締付孔（第１の締付孔）１４１の近傍に位置する位置決め孔（第１の位置決め孔、固定孔）１８０と、ガイドレール１１０のワイヤガイドプーリ１３０の近傍に位置するボルト締付孔１９０とが設けられている。ボルト締付孔（第１の締付孔）１４１は複数（本実施形態では３つ）が設けられており、３つのボルト締付孔（第１の締付孔）１４１を通り、且つ／又は、ドラムハウジング１４０に収容された駆動ドラム１５０の中心軸により規定される円（同心円）が特定される。そして、この同心円に、１つ（単一）の位置決め孔（第１の位置決め孔）１８０が位置している。さらに、位置決め孔（第１の位置決め孔）１８０とボルト締付孔（第１の締付孔）１４１は、車幅方向におけるモジュールパネル３００側の高さ（モジュールパネル３００側への突出量や突出長さ）が同じとなっている。位置決め孔（第１の位置決め孔）１８０は、ボルト締付孔（第１の締付孔）１４１の近傍に位置する円筒部１８１の内周面に形成された略円形孔で構成されている。ボルト締付孔１９０は、ガイドレール１１０のワイヤガイドプーリ１３０の近傍に位置するブラケット１９１に穿設された略円形孔で構成されている。

　図２、図９等に示すように、簡単な構造及び工程でウインドレギュレータ（レギュレータ本体）１００とモジュールパネル３００とモータユニット１６０を組み付けるための治具２００の側の構成要素として、基部２１０と、ウインドレギュレータ１００の一端部（例えば上端部）を載置する第１の載置部２２０と、ウインドレギュレータ１００の他端部（例えば下端部）を載置する第２の載置部２３０とが設けられている。第１の載置部２２０には、ウインドレギュレータ１００の一端部（例えば上端部）のワイヤガイドプーリ１３０を両側から挟み込んで支持する一対の挟持部２２１が設けられている。第２の載置部２３０には、台座２３１と、この台座２３１に支持される位置決めピン（位置決め突起）２３２とが設けられている。位置決めピン２３２は、台座２３１から突出された突出位置と、台座２３１に収納された収納位置との間で進退可能な可動ピン、基準ピンから構成されている（後述する図５Ａ、図５Ｂを参照）。

　図３、図４等に示すように、簡単な構造及び工程でウインドレギュレータ（レギュレータ本体）１００とモジュールパネル３００とモータユニット１６０を組み付けるためのモジュールパネル３００の側の構成要素として、基部３１０と、基部３１０の一端部（例えば上端部）に形成されたボルト挿通孔３２０と、基部３２０の他端部（例えば下端部）に形成されたドラム露出孔３３０とを有している。ボルト挿通孔３２０は、一部分が他部分よりも上方に盛り上がった隆起部３２１に穿設されている。ボルト挿通孔３２０は、駆動方向（例えば上下方向）に延びる長孔で構成されており、ウインドレギュレータ１００のボルト締付孔１９０と位置合わせ可能となっている。モジュールパネル３００のボルト挿通孔３２０を通ったボルト５００（後述）をウインドレギュレータ１００のボルト締付孔１９０に締め付けることで、モジュールパネル３００とウインドレギュレータ１００を一体化することができる。その際、モジュールパネル３００の上端部が治具２００の一対の挟持部２２１の下端に対向（当接）することで、モジュールパネル３００が位置規制（回転規制）される。ドラム露出孔３３０は、モータユニット１６０とドラムハウジング（モータユニット取付部）１４０の分離状態で、モジュールパネル３００をウインドレギュレータ１００に組み付けたときに、ドラムハウジング１４０に支持された駆動ドラム１５０を露出させる。

　モジュールパネル３００は、ドラム露出孔３３０を囲むように位置する３つのボルト挿通孔（第２の締結孔）３４０を有している。３つのボルト挿通孔（第２の締結孔）３４０は、モータユニット１６０とドラムハウジング（モータユニット取付部）１４０の分離状態で、モジュールパネル３００をウインドレギュレータ１００に組み付けたときに、ドラムハウジング１４０の３つのボルト締付孔（第１の締結孔）１４１と位置合わせ可能となっている。モジュールパネル３００は、３つのボルト挿通孔３４０の近傍に位置する位置決め孔（第２の位置決め孔）３５０を有している。位置決め孔（第２の位置決め孔）３５０は、モータユニット１６０とドラムハウジング（モータユニット取付部）１４０の分離状態で、モジュールパネル３００をウインドレギュレータ１００に組み付けたときに、位置決めピン２３２及び位置決め孔（第１の位置決め孔）１８０と位置合わせ可能となっている。

　図２～図９を参照して、ウインドレギュレータ１００とモジュールパネル３００の組付方法の第１バリエーションについて説明する。第１バリエーションの組付方法は、下記の＜第１工程＞～＜第５工程＞を有している。

＜第１工程＞
　図２に示すように、ドラムハウジング１４０の収容部の底部を治具２００側に向けた状態で、ドラムハウジング１４０の位置決め孔（第１の位置決め孔）１８０を治具２００の位置決めピン２３２に挿入することで、ウインドレギュレータ（レギュレータ本体）１００を治具２００の上面に支持する。位置決め孔（第１の位置決め孔）１８０を位置決めピン２３２に挿入しても、位置決めピン２３２は位置決め孔（第１の位置決め孔）１８０よりも上方に突出している。

＜第２工程＞
　図３に示すように、モジュールパネル３００の位置決め孔（第２の位置決め孔）３５０を治具２００の位置決めピン２３２に挿入することで、ウインドレギュレータ（レギュレータ本体）１００を挟んでモジュールパネル３００を治具２００に支持する。すると、ボルト挿通孔３２０とボルト締付孔１９０が位置合わせされ、３つのボルト挿通孔（第２の締結孔）３４０と３つのボルト締付孔（第１の締結孔）１４１が上下に位置合わせされる。また、露出孔３３０からドラムハウジング１４０に支持された駆動ドラム１５０が露出する。

＜第３工程＞
　図４に示すように、ドラムハウジング１４０の位置決め孔（第１の位置決め孔）１８０とモジュールパネル３００の位置決め孔（第２の位置決め孔）３５０にモジュールパネル３００の上面からクリップ（仮固定部材）４００を挿入することで、３つのボルト締付孔（第１の締結孔）１４１と３つのボルト挿通孔（第２の締結孔）３４０を上下に位置合わせした状態でウインドレギュレータ（レギュレータ本体）１００とモジュールパネル３００を仮固定する。その際、クリップ（仮固定部材）４００をモータユニット（モータハウジング）１６０側から挿入する。

　図５Ａ、図５Ｂに示すように、クリップ４００は、頭部４１０と、拡縮挿入部４２０と、弾性係合爪４３０とを有している。ドラムハウジング１４０の位置決め孔１８０とモジュールパネル３００の位置決め孔３５０にクリップ４００を挿入すると、弾性係合爪４３０が内側に弾性変形して拡縮挿入部４２０が縮径する。弾性係合爪４３０がドラムハウジング１４０の位置決め孔１８０とモジュールパネル３００の位置決め孔３５０から抜けると、弾性係合爪４３０が外側に弾性復帰して拡縮挿入部４２０が拡径する。そうすると、クリップ４００の頭部４１０がモジュールパネル３００の位置決め孔３５０の入口を封止し、クリップ４００の弾性係合爪４３０がドラムハウジング１４０の位置決め孔１８０の入口を封止し、且つ、クリップ４００の拡縮挿入部４２０がモジュールパネル３００の位置決め孔３５０とドラムハウジング１４０の位置決め孔１８０の内面を封止して、ウインドレギュレータ１００とモジュールパネル３００の防水性が保証される（クリップ４００が防水クリップとして機能する）。

　上述したように、位置決めピン２３２は、台座２３１から突出された突出位置（図５Ａ）と、台座２３１に収納された収納位置（図５Ｂ）との間で進退可能となっている。このため、図５Ｂに示すように、ドラムハウジング１４０の位置決め孔１８０とモジュールパネル３００の位置決め孔３５０にクリップ４００を挿入すると、ドラムハウジング１４０の位置決め孔１８０とモジュールパネル３００の位置決め孔３５０から位置決めピン２３２が脱出する。すなわち、クリップ４００によって位置決めピン２３２が下方に押し出される。

　また、第３工程において、ウインドレギュレータ（レギュレータ本体）１００は、次のような構成を有している。すなわち、ドラムハウジング１４０が、スライダ１２０がガイドレール１１０に支持される側と反対側を向いている。

＜第４工程＞
　図６に示すように、モジュールパネル３００の上面にモータユニット（モータハウジング）１６０を配置するとともに、モータユニット（モータハウジング）１６０のボルト挿通孔（第３の締結孔）１６３をモジュールパネル３００のボルト挿通孔（第２の締結孔）３４０に対して上下に位置合わせした状態で、ボルト挿通孔（第３の締結孔）１６３、ボルト挿通孔（第２の締結孔）３４０及びボルト締付孔（第１の締結孔）１４１にボルト（固定部材）１６１を挿入することで、モジュールパネル３００を挟んでドラムハウジング１４０にモータユニット（モータハウジング）１６０を固定する。その際、ボルト（固定部材）１６１をモータユニット（モータハウジング）１６０側から挿入する。ここで、３つのボルト挿通孔３４０は３つのボルト１６１に微小クリアランス（最小クリアランス）で挿通される略円形孔なので、ウインドレギュレータ１００とモジュールパネル３００が高精度に位置決めされる。

　図７に示すように、ボルト５００を、モジュールパネル３００のボルト挿通孔３２０に挿通して、ウインドレギュレータ１００のボルト締付孔１９０に締め付ける。ここで、ボルト締付孔１９０はボルト５００に対して余裕を持たせた駆動方向（例えば上下方向）に延びる長孔なので、ウインドレギュレータ１００とモジュールパネル３００の位置精度のばらつきを吸収するとともに、ウインドレギュレータ１００とモジュールパネル３００の回転防止を図ることができる。

　図８の組付完了図に示すように、ウインドレギュレータ１００とモジュールパネル３００は、ウインドレギュレータ１００の位置決め孔１８０とモジュールパネル３００の位置決め孔３５０にクリップ４００を挿入すること、モータユニット１６０の３つのボルト挿通孔１６３に挿通した３つのボルト１６１をモジュールパネル３００の３つのボルト挿通孔３４０に挿通してウインドレギュレータ１００の３つのボルト締付孔１４１に締め付けること、及び、ボルト５００をモジュールパネル３００のボルト挿通孔３２０に挿通してウインドレギュレータ１００のボルト締付孔１９０に締め付けることの三要件によって一体化される。

＜第５工程＞
　図９に示すように、治具２００からモジュールパネル３００（ウインドレギュレータ１００）を取り外す。

　このように、第１バリエーションでは、モジュールパネル３００の位置決め孔３５０を、治具２００に支持された位置決めピン（位置決め突起）２３２に挿入して、ウインドレギュレータ１００の位置決め孔１８０とモジュールパネル３００の位置決め孔３５０にクリップ（仮固定部材）４００を挿入するだけで、ウインドレギュレータ１００とモジュールパネル３００を一体化（仮固定）することができる。しかも、位置決め孔３５０を位置決めピン２３２に挿入する場合、位置決め孔１８０と位置決め孔３５０にクリップ４００を挿入する場合のいずれでも、位置決めピン２３２を目標とすることができ、組付構造及び組付工程の簡単化を図ることができる。また、組付工程において、ウインドレギュレータ１００と治具２００とモジュールパネル３００のいずれかをひっくり返す（反転させる）必要がないので、組付構造及び組付工程の簡単化を図ることができる。すなわち、部品点数の減少、低コスト化、タクトタイムの短縮化を実現するとともに、取扱性の観点でも優れている。

　また、例えば、車両ドアへの組付後のウインドレギュレータ１００の作動不良として、モータユニット１６０の故障を原因とするケースがあり、モータユニット１６０の交換が必要とされる。この点、第１バリエーションでは、ウインドレギュレータ１００が、ウインドガラスの駆動力を供給するためのモータユニット１６０と、モータユニット１６０が取り付けられるドラムハウジング（モータユニット取付部）１４０とを有し、モータユニット１６０とドラムハウジング（モータユニット取付部）１４０が、モジュールパネル３００を挟んだ反対側に位置している。別言すると、モータユニット１６０は、モジュールパネル３００を挟んでウインドレギュレータ１００の主構成要素（ガイドレール１１０やスライダ１２０やウインドガラス）の反対側、あるいは、ガイドレール１１０を挟んでスライダ１２０の反対側に位置している。従来のウインドレギュレータでは、ドラムハウジングの開口が車外側を向いていて車外側からモータユニットを取り付けるのが一般的であるが、本実施形態ではその位置関係が逆であり、ドラムハウジング１４０の開口が車内側を向いていて車内側からモータユニット１６０を取り付けるようになっている。以上より、３つのボルト１６１を外して締め付けを解除するだけで、故障したモータユニット１６０をウインドレギュレータ１００から分離し、新しいモータユニット１６０を３つのボルト１６１で締め付けるだけで、新しいモータユニット１６０に交換することができる。

　図１０、図１１を参照して、ウインドレギュレータ１００とモジュールパネル３００の組付方法の第２バリエーションについて説明する。第１バリエーションと共通（同一）の工程については、重複する説明を省略する。

　この第２バリエーションでは、ウインドレギュレータ１００の位置決め孔１８０を省略して、ウインドレギュレータ１００に一体で設けられたクリップ６００を「仮固定部材、位置決め突起」としている。また、第２の載置部２３０から位置決めピン２３２を省略して、台座２３１をクリップ６００の載置台としている。

＜第１の工程＞
　ドラムハウジング１４０の収容部の底部を治具２００側に向けた状態で、ウインドレギュレータ（レギュレータ本体）１００を治具２００の上面に支持する。具体的に、ウインドレギュレータ１００のクリップ（仮固定部材、位置決め突起）６００を台座２３１に載置するとともに、ウインドレギュレータ１００のワイヤガイドプーリ１３０を一対の挟持部２２１により挟み込んで支持する。

＜第２の工程＞
　モジュールパネル３００の位置決め孔（第２の位置決め孔）３５０をドラムハウジング１４０のクリップ（仮固定部材）６００に挿入することで、３つのボルト締付孔（第１の締結孔）１４１と３つのボルト挿通孔（第２の締結孔）３４０を上下に位置合わせした状態でウインドレギュレータ（レギュレータ本体）１００とモジュールパネル３００を仮固定する。

　図１１に示すように、クリップ６００は、拡縮挿入部６１０と、弾性係合爪６２０とを有している。モジュールパネル３００の位置決め孔３５０をウインドレギュレータ１００のクリップ６００に挿入すると、弾性係合爪６２０が内側に弾性変形して拡縮挿入部６１０が縮径する。弾性係合爪６２０がモジュールパネル３００の位置決め孔３５０から抜けると、弾性係合爪６２０が外側に弾性復帰して拡縮挿入部６１０が拡径する。そうすると、クリップ６００の弾性係合爪６２０がモジュールパネル３００の位置決め孔３５０の入口を封止し、且つ、クリップ６００の拡縮挿入部６１０がモジュールパネル３００の位置決め孔３５０の内面を封止して、ウインドレギュレータ１００とモジュールパネル３００の防水性が保証される（クリップ６００が防水クリップとして機能する）。

＜第３の工程＞
　モジュールパネル３００の上面にモータユニット（モータハウジング）１６０を配置するとともに、モータユニット（モータハウジング）１６０のボルト挿通孔（第３の締結孔）１６３をモジュールパネル３００のボルト挿通孔（第２の締結孔）３４０に対して上下に位置合わせした状態で、ボルト挿通孔（第３の締結孔）１６３、ボルト挿通孔（第２の締結孔）３４０及びボルト締付孔（第１の締結孔）１４１にボルト（固定部材）１６１を挿入することで、モジュールパネル３００を挟んでドラムハウジング１４０にモータユニット（モータハウジング）１６０を固定する。

＜第４の工程＞
　治具２００からモジュールパネル３００（ウインドレギュレータ１００）を取り外す。

　図１２、図１３を参照して、ウインドレギュレータ１００とモジュールパネル３００の組付方法の第３バリエーションについて説明する。第１バリエーションと共通（同一）の工程については、重複する説明を省略する。

　この第３バリエーションでは、ウインドレギュレータ１００とは別体で設けられて位置決め孔１８０に予め締結されたクリップ７００を「仮固定部材、位置決め突起」としている。また、第２の載置部２３０から位置決めピン２３２を省略して、台座２３１にクリップ７００を載置するためのクリップ当て面２３３を形成している。

＜第１の工程＞
　ドラムハウジング１４０の収容部の底部を治具２００側に向けた状態で、ウインドレギュレータ（レギュレータ本体）１００を治具２００の上面に支持する。具体的に、ウインドレギュレータ１００のクリップ（仮固定部材、位置決め突起）７００を台座２３１のクリップ当て面２３３に載置するとともに、ウインドレギュレータ１００のワイヤガイドプーリ１３０を一対の挟持部２２１により挟み込んで支持する。

＜第２の工程＞
　モジュールパネル３００の位置決め孔（第２の位置決め孔）３５０をドラムハウジング１４０のクリップ（仮固定部材）７００に挿入することで、３つのボルト締付孔（第１の締結孔）１４１と３つのボルト挿通孔（第２の締結孔）３４０を上下に位置合わせした状態でウインドレギュレータ（レギュレータ本体）１００とモジュールパネル３００を仮固定する。

　図１３に示すように、クリップ７００は、頭部７１０と、拡縮挿入部７２０と、弾性係合爪７３０とを有している。拡縮挿入部７２０には、仲介フランジ部７４０が形成されている。ウインドレギュレータ１００の位置決め孔１８０とモジュールパネル３００の位置決め孔３５０をクリップ７００に挿入すると、弾性係合爪７３０が内側に弾性変形して拡縮挿入部７２０が縮径する。弾性係合爪７３０がウインドレギュレータ１００の位置決め孔１８０とモジュールパネル３００の位置決め孔３５０から抜けると、弾性係合爪７３０が外側に弾性復帰して拡縮挿入部７２０が拡径する。そうすると、クリップ７００の頭部７１０がウインドレギュレータ１００の位置決め孔１８０の入口を封止し、クリップ７００の弾性係合爪７３０がモジュールパネル３００の位置決め孔３５０の入口を封止し、クリップ７００の拡縮挿入部７２０がモジュールパネル３００の位置決め孔３５０とウインドレギュレータ１００の位置決め孔１８０の内面を封止し、且つ、クリップ７００の仲介フランジ部７４０がウインドレギュレータ１００とモジュールパネル３００の境界面を封止して、ウインドレギュレータ１００とモジュールパネル３００の防水性が保証される（クリップ７００が防水クリップとして機能する）。

　図１４、図１５を参照して、ウインドレギュレータ１００とモジュールパネル３００の組付方法の第４バリエーションについて説明する。この第４バリエーションでは、ウインドレギュレータ１００とは別体で設けられて治具２００に支持されたクリップ８００を「仮固定部材、位置決め突起」としている。また、第２の載置部２３０から位置決めピン２３２を省略して、台座２３１をクリップ８００の載置台としている。

＜第１の工程＞
　ドラムハウジング１４０の収容部の底部を治具２００側に向けた状態で、ウインドレギュレータ（レギュレータ本体）１００を治具２００の上面に支持する。具体的に、ウインドレギュレータ１００の位置決め孔１８０を台座２３１に載置されたクリップ（仮固定部材、位置決め突起）８００に支持するとともに、ウインドレギュレータ１００のワイヤガイドプーリ１３０を一対の挟持部２２１により挟み込んで支持する。

＜第２の工程＞
　モジュールパネル３００の位置決め孔（第２の位置決め孔）３５０をドラムハウジング１４０のクリップ（仮固定部材）８００に挿入することで、３つのボルト締付孔（第１の締結孔）１４１と３つのボルト挿通孔（第２の締結孔）３４０を上下に位置合わせした状態でウインドレギュレータ（レギュレータ本体）１００とモジュールパネル３００を仮固定する。

　図１５に示すように、クリップ８００は、頭部８１０と、拡縮挿入部８２０と、弾性係合爪８３０とを有している。拡縮挿入部８２０の頭部８１０との境界部分には防水リング８４０が設けられている。ウインドレギュレータ１００の位置決め孔１８０とモジュールパネル３００の位置決め孔３５０をクリップ８００に挿入すると、弾性係合爪８３０が内側に弾性変形して拡縮挿入部８２０が縮径する。弾性係合爪８３０がウインドレギュレータ１００の位置決め孔１８０とモジュールパネル３００の位置決め孔３５０から抜けると、弾性係合爪８３０が外側に弾性復帰して拡縮挿入部８２０が拡径する。そうすると、クリップ８００の頭部８１０が防水リング８４０を介してウインドレギュレータ１００の位置決め孔１８０の入口を封止し、クリップ８００の弾性係合爪８３０がモジュールパネル３００の位置決め孔３５０の入口を封止し、且つ、クリップ８００の拡縮挿入部８２０がモジュールパネル３００の位置決め孔３５０とウインドレギュレータ１００の位置決め孔１８０の内面を封止して、ウインドレギュレータ１００とモジュールパネル３００の防水性が保証される（クリップ８００が防水クリップとして機能する）。

　このように、第２バリエーション、第３バリエーション、第４バリエーションでは、クリップ６００、７００、８００を「仮固定部材、位置決め突起」として、モジュールパネル３００の位置決め孔３５０をクリップ６００、７００、８００に挿入するだけで、ウインドレギュレータ１００とモジュールパネル３００を一体化することができる。第１バリエーションの位置決めピン（位置決め突起）２３２を省略できる分だけ、部品点数の減少や構造の簡単化を図ることができる。しかも、モジュールパネル３００の位置決め孔３５０をクリップ６００、７００、８００に挿入する場合、クリップ６００、７００、８００を目標とすることができ、組付構造及び組付工程の簡単化を図ることができる。また、組付工程において、ウインドレギュレータ１００と治具２００とモジュールパネル３００のいずれかをひっくり返す（反転させる）必要がないので、組付構造及び組付工程の簡単化を図ることができる。すなわち、部品点数の減少、低コスト化、タクトタイムの短縮化を実現するとともに、取扱性の観点でも優れている。

　本発明の実施の形態は上記実施形態やその変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、本発明の技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施形態をカバーしている。

　例えば、モジュールパネル３００には、ウインドレギュレータ１００の他にも、スライドドアの電動部品やロック機構などの他の構成要素を一体化して組み付けることができる。

　上記実施形態では、「仮固定部材」としてクリップ４００、６００、７００、８００を用いる場合を例示して説明したが、「仮固定部材」としてクリップ４００、６００、７００、８００以外の構成要素を用いることも可能である。また、上記実施形態では、「固定部材」としてボルト１６１を用いる場合を例示して説明したが、「固定部材」としてボルト１６１以外の構成要素を用いることも可能である。

　本国際出願は、２０１９年１２月２４日に出願された日本国特許出願である特願２０１９－２３３２６６号に基づく優先権を主張するものであり、当該日本国特許出願である特願２０１９－２３３２６６号の全内容は、本国際出願に援用される。

１００　ウインドレギュレータ（レギュレータ本体）
１１０　ガイドレール
１２０　スライダ
１３０　ワイヤガイドプーリ
１３１　回転軸孔
１４０　ドラムハウジング（モータユニット取付部）
１４１　ボルト締付孔（第１の締結孔）
１５０　駆動ドラム（ドラム）
１６０　モータユニット（モータハウジング）
１６１　ボルト（固定部材）
１６２　モータ
１６３　ボルト挿通孔（第３の締結孔）
１７０　ワイヤ（ケーブル）
１８０　位置決め孔（第１の位置決め孔、固定孔）
１８１　円筒部
１９０　ボルト締付孔
１９１　ブラケット
２００　治具
２１０　基部
２２０　第１の載置部
２２１　挟持部
２３０　第２の載置部
２３１　台座
２３２　位置決めピン（位置決め突起、可動ピン、基準ピン）
２３３　クリップ当て面
３００　モジュールパネル（パネル）
３１０　基部
３２０　ボルト挿通孔
３２１　隆起部
３３０　ドラム露出孔
３４０　ボルト挿通孔（第２の締結孔）
３５０　位置決め孔（第２の位置決め孔）
４００　クリップ（仮固定部材、防水クリップ）
４１０　頭部
４２０　拡縮挿入部
４３０　弾性係合爪
５００　ボルト
６００　クリップ（仮固定部材、位置決め突起、防水クリップ）
６１０　拡縮挿入部
６２０　弾性係合爪
７００　クリップ（仮固定部材、位置決め突起、防水クリップ）
７１０　頭部
７２０　拡縮挿入部
７３０　弾性係合爪
７４０　仲介フランジ部
８００　クリップ（仮固定部材、位置決め突起、防水クリップ）
８１０　頭部
８２０　拡縮挿入部
８３０　弾性係合爪
８４０　防水リング

Claims

　上面に位置決めピンが支持される治具を用いて、
　ガイドレールと、ケーブルが巻回されたドラムと、前記ガイドレールに設けられ、前記ドラムの収容部、第１の位置決め孔及び第１の締結孔を有するドラムハウジングと、を有するレギュレータ本体と、
　第２の位置決め孔及び第２の締結孔を有するパネルと、
　モータ及び第３の締結孔を有するモータハウジングと、
　を組み付けるウインドレギュレータとパネルの組付方法であって、
　前記ドラムハウジングの前記収容部の底部を前記治具側に向けた状態で、前記ドラムハウジングの前記第１の位置決め孔を前記治具の前記位置決めピンに挿入することで、前記レギュレータ本体を前記治具の上面に支持する第１工程と、
　前記パネルの前記第２の位置決め孔を前記治具の前記位置決めピンに挿入することで、前記レギュレータ本体を挟んで前記パネルを前記治具に支持する第２工程と、
　前記ドラムハウジングの前記第１の位置決め孔と前記パネルの前記第２の位置決め孔に前記パネルの上面から仮固定部材を挿入することで、前記第１の締結孔及び前記第２の締結孔を上下に位置合わせした状態で前記レギュレータ本体と前記パネルを仮固定する第３工程と、
　前記パネルの上面に前記モータハウジングを配置するとともに前記モータハウジングの前記第３の締結孔を前記パネルの前記第２の締結孔に対して上下に位置合わせした状態で前記第１から前記第３の締結孔に固定部材を挿入することで、前記パネルを挟んで前記ドラムハウジングに前記モータハウジングを固定する第４工程と、
　前記治具から前記パネルを取り外す第５工程と、
　を有することを特徴とするウインドレギュレータとパネルの組付方法。
　前記第３工程では、前記ドラムハウジングの前記第１の位置決め孔と前記パネルの前記第２の位置決め孔から前記位置決めピンが脱出する、
　ことを特徴とする請求項１に記載のウインドレギュレータとパネルの組付方法。
　前記仮固定部材は、クリップからなる、
　ことを特徴とする請求項１に記載のウインドレギュレータとパネルの組付方法。
　前記第３工程では、前記仮固定部材を前記モータハウジング側から挿入し、
　前記第４工程では、前記固定部材を前記モータハウジング側から挿入する、
　ことを特徴とする請求項１に記載のウインドレギュレータとパネルの組付方法。
　治具を用いて、
　ガイドレールと、ケーブルが巻回されたドラムと、前記ガイドレールに設けられ、前記ドラムの収容部、仮固定部材及び第１の締結孔を有するドラムハウジングと、を有するレギュレータ本体と、
　第２の位置決め孔及び第２の締結孔を有するパネルと、
　モータ及び第３の締結孔を有するモータハウジングと、
　を組み付けるウインドレギュレータとパネルの組付方法であって、
　前記ドラムハウジングの前記収容部の底部を前記治具側に向けた状態で、前記レギュレータ本体を前記治具の上面に支持する第１の工程と、
　前記パネルの前記第２の位置決め孔を前記ドラムハウジングの前記仮固定部材に挿入することで、前記第１の締結孔及び前記第２の締結孔を上下に位置合わせした状態で前記レギュレータ本体と前記パネルを仮固定する第２の工程と、
　前記パネルの上面に前記モータハウジングを配置するとともに前記モータハウジングの前記第３の締結孔を前記パネルの前記第２の締結孔に対して上下に位置合わせした状態で前記第１から前記第３の締結孔に固定部材を挿入することで、前記パネルを挟んで前記ドラムハウジングに前記モータハウジングを固定する第３の工程と、
　前記治具から前記パネルを取り外す第４の工程と、
　を有することを特徴とするウインドレギュレータとパネルの組付方法。
　ガイドレールと、ケーブルが巻回されたドラムと、前記ガイドレールに設けられ、前記ドラムの収容部、第１の位置決め孔及び第１の締結孔を有するドラムハウジングと、を有するレギュレータ本体と、
　第２の位置決め孔及び第２の締結孔を有するパネルと、
　モータ及び第３の締結孔を有するモータハウジングと、
　を組み付けたウインドレギュレータとパネルの組付体であって、
　前記ドラムハウジングの前記第１の位置決め孔と前記パネルの前記第２の位置決め孔に前記パネルの上面から仮固定部材を挿入することで、前記第１の締結孔及び前記第２の締結孔を上下に位置合わせした状態で前記レギュレータ本体と前記パネルが仮固定されており、
　前記パネルの上面に前記モータハウジングを配置するとともに前記モータハウジングの前記第３の締結孔を前記パネルの前記第２の締結孔に対して上下に位置合わせした状態で前記第１から前記第３の締結孔に固定部材を挿入することで、前記パネルを挟んで前記ドラムハウジングに前記モータハウジングが固定されており、
　前記第１の締結孔は、複数が設けられており、
　前記第１の位置決め孔は、前記複数の第１の締結孔を含んだ同心円内に位置している、
　ことを特徴とするウインドレギュレータとパネルの組付体。
　前記第１の位置決め孔及び前記第１の締結孔は、車幅方向における前記パネル側の高さが同じである、
　ことを特徴とする請求項６に記載のウインドレギュレータとパネルの組付体。
　ガイドレールと、ケーブルが巻回されたドラムと、前記ガイドレールに設けられ、前記ドラムの収容部、第１の位置決め孔及び第１の締結孔を有するドラムハウジングと、を有し、
　前記第１の締結孔は、複数が設けられており、
　前記第１の位置決め孔は、前記複数の第１の締結孔を含んだ同心円内に位置しており、
　前記ドラムハウジングは、スライダが前記ガイドレールに支持される側と反対側を向いている、
　ことを特徴とするレギュレータ本体。