WO2021090939A1 - 管継手の管抜止装置 - Google Patents

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川西 秀人
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    • F16L21/00Joints with sleeve or socket
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F16L21/00Joints with sleeve or socket
    • F16L21/08Joints with sleeve or socket with additional locking means

Definitions

  • a pair of projecting pieces provided in the portion and having a through hole for penetrating the tightening means, a tooth portion provided inside the ring body and biting into the joint pipe by the diameter reduction by the tightening means, and the ring. It has a plurality of stop ring connecting portions which are arranged at appropriate intervals along the circumferential direction of the main body and have a stop ring penetrating portion through which the connecting means is penetrated, and the push ring is attached to the plurality of stop ring connecting portions.
  • the connecting means has a plurality of push ring connecting portions facing each other in the pipe axis direction and having a push ring through hole through which the connecting means is penetrated, and the connecting means is a first penetrating member penetrating the through hole of the joint body and the push ring through hole.
  • the ring has a connecting portion that penetrates the stop ring penetrating portion and is connected to the first penetrating member, and a second penetrating member that includes an opposing portion that faces the stop ring connecting portion in the pipe axis direction.
  • the first penetrating member 51 is a T-shaped bolt
  • the second penetrating member 52 is a cap nut with a collar.
  • the connecting portion 53 is a cylindrical portion in which a thread groove 53a is engraved inside
  • the facing portion 54 is a ring-shaped flange portion protruding outward from the cylindrical portion 53.
  • the connecting means 5 further includes a washer 55 as a contact member through which the T-shaped bolt 51 penetrates and comes into contact with the cylindrical portion 53 and the push ring connecting portion 42.
  • the nominal diameter of the joining pipe 100 is, for example, 50 or 75.
  • each connecting means 5 that has moved from one end to the other end of the elongated holes 33a, 33b3, 33c1 and the center of each through hole of the push ring connecting portion 42a, 42b, 42c coincide with each other. Further, the center of the stop ring 3E and the center of the push ring 4E, which have been tightened and reduced in diameter, also coincide with each other. Therefore, the connecting means 5 does not hinder the diameter reduction, and the ring body 30E is not locally loaded to cause cracks or the like.

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Abstract

簡素な構造でありながら、インコアを挿入することなく管の離脱防止力の更なる向上が可能な管継手の管抜止装置を提供する。管抜止装置は、止輪連結部(32)と対向部(54)とが当接した際に、リング本体(30A)の周方向端部(30x)を継手本体(2)へ近接させると共にリング本体(30A)の周方向中央部(30y)を継手本体(2)から離隔させるように、止輪(3A)をリング本体(30A)の中心軸に直交する基準面(P)に対し管軸方向へ傾斜させる傾斜機構(7)を備える。対向部(54)の止輪連結部(32)に対向する第一面(56)は、基準面Pに対し平行である。複数の止輪連結部(32)の対向部(54)に対向する第二面(34a,34b)の各々は、基準面(P)に対し管軸方向へ傾斜した同一の傾斜面(PI)内に位置する。第一面(56)と傾斜面(PI)との間隔(B)は、周方向端部(30x)から周方向中央部(30y)に向かうに従い大である。

Description

管継手の管抜止装置
 本発明は、管継手の管抜止装置に関する。さらに詳しくは、C形リング状のリング本体を締付手段により縮径させて接合管の外周面に締付固定される止輪と、パッキンを継手本体の受口部に押圧する押輪と、前記継手本体に前記止輪及び前記押輪を連結する連結手段とを備える管継手の管抜止装置に関する。
 従来、上述の如き管継手の管抜止装置として、例えば特許文献1に記載の如きものが知られている。従来の管抜止装置では、図28に示すように、接合管100に管軸方向Xに引抜力が生じると、止輪3’の止輪連結部32’の平坦面と連結手段5’の鍔部54’の平坦面とが当接して引抜力に対抗する。従来の管抜止装置では、管の離脱防止力を向上させるために、接合管内にインコアを挿入する場合がある。しかし、施工性の向上等のためにインコアを挿入することなく、且つ管の離脱防止力の更なる向上が望まれていた。
特開2015-190608号公報
 かかる従来の実情に鑑みて、本発明は、簡素な構造でありながら、インコアを挿入することなく管の離脱防止力の更なる向上が可能な管継手の管抜止装置を提供することを目的とする。
 上記目的を達成するため、本発明に係る管継手の管抜止装置の特徴は、C形リング状のリング本体を締付手段により縮径させて接合管の外周面に締付固定される止輪と、パッキンを継手本体の受口部に押圧する押輪と、前記継手本体に前記止輪及び前記押輪を連結する連結手段とを備える構成において、前記止輪は、前記リング本体の両周方向端部に設けられ、前記締付手段を貫通させる貫通孔を有する一対の突片と、前記リング本体の内側に設けられ、前記締付手段による縮径により前記接合管に食い込む歯部と、前記リング本体の周方向に沿って適宜間隔をおいて配置され、前記連結手段を貫通させる止輪貫通部を有する複数の止輪連結部とを有し、前記押輪は、前記複数の止輪連結部に管軸方向で対向し且つ前記連結手段を貫通させる押輪貫通孔を有する複数の押輪連結部を有し、前記連結手段は、前記継手本体の貫通孔及び前記押輪貫通孔を貫通する第一貫通部材と、前記止輪貫通部を貫通し前記第一貫通部材に接続される接続部と前記止輪連結部に管軸方向で対向する対向部とを備える第二貫通部材とを有し、前記リング本体が前記締付手段により縮径された状態において、前記止輪連結部と前記対向部とが当接した際に、前記リング本体の周方向端部を前記継手本体へ近接させると共に前記リング本体の周方向中央部を前記継手本体から離隔させるように、前記止輪を前記リング本体の中心軸に直交する基準面に対し前記管軸方向へ傾斜させる傾斜機構を備え、前記対向部の前記止輪連結部に対向する第一面は、前記基準面に対し平行であり、前記複数の止輪連結部の前記対向部に対向する第二面の各々は、前記基準面に対し前記管軸方向へ傾斜した同一の傾斜面内に位置し、前記第一面と前記傾斜面との間隔は、前記周方向端部から前記周方向中央部に向かうに従い大であることにある。
 上記構成によれば、連結手段は、継手本体の貫通孔及び押輪貫通孔を貫通する第一貫通部材と、止輪貫通部を貫通し第一貫通部材に接続される接続部と止輪連結部に管軸方向で対向する対向部とを備える第二貫通部材とを有する。また、対向部の止輪連結部に対向する第一面は、リング本体の中心軸に直交する基準面に対し平行であり、複数の止輪連結部の対向部に対向する第二面の各々は、基準面に対し管軸方向へ傾斜した同一の傾斜面内に位置し、第一面と傾斜面との間隔は、周方向端部から周方向中央部に向かうに従い大である。ここで、リング本体が締付手段により縮径された状態において、止輪の歯部は、リング本体の周方向中央部側よりも締付手段が位置する周方向端部側で接合管によく食い込むので、周方向端部側に周方向中央部よりも大きな管離脱防止力が生じる。よって、接合管に管引抜力が掛かると、接合管は周方向中央部よりも周方向端部側でより伸長し、止輪連結部と対向部とが当接する。そして、さらに管引抜力が掛かると、第一面と傾斜面との間隔(隙間)により、傾斜機構は、リング本体の周方向端部を継手本体へ近接させると共にリング本体の周方向中央部を継手本体から離隔させるように、止輪を基準面に対し管軸方向へ傾斜させる。これにより、リング本体が接合管の周方向端部側及び周方向中央部側でそれぞれ食い込み、接合管を変形(屈曲)させる。この接合管の変形が、管引抜力に対して大きな抵抗となる。しかも、止輪の傾斜によって、周方向中央部近傍の歯部の食い込み量も増加する。よって、リング本体の変形及び歯部の管への食い込みが管の引抜力に対して大きな抵抗となり、管の離脱防止力を大幅に向上させることが可能となる。
 また、第二の構成として、前記複数の止輪連結部は、前記一対の突片に隣接する一対の第一止輪連結部と、前記一対の第一止輪連結部に隣接する一対の第二止輪連結部とを備え、前記一対の第一止輪連結部及び前記一対の第二止輪連結部は、前記中心軸と前記周方向中央部とを結ぶ中央線に対し線対称に配置され、前記第一止輪連結部の第一止輪貫通部は、前記接続部が前記リング本体の周方向に沿ってスライド可能で且つ前記対向部より幅の狭い長孔であり、前記第二止輪連結部の第二止輪貫通部は、前記接続部が前記中央線に沿う方向にスライド可能で且つ前記対向部より幅の狭い長孔であるとよい。
 第一止輪連結部の止輪貫通部は、接続部がリング本体の周方向に沿ってスライド可能で且つ対向部より幅の狭い長孔であり、且つ、第二止輪連結部の第二止輪貫通部は、接続部が中央線に沿う方向にスライド可能で且つ前記対向部より幅の狭い長孔である。これにより、止輪の縮径時に止輪貫通部を貫通する接続部が縮径を阻害することがなく、長孔に沿ったスムースな縮径が可能である。また、縮径時及び縮径後において止輪貫通部から接続部が脱落することもないので、管の離脱防止力を確保することができる。
 一方、第三の構成として、前記複数の止輪連結部は、前記一対の突片に隣接する一対の第一止輪連結部と、前記周方向中央部に位置する第二止輪連結部とを備え、前記一対の第一止輪連結部は、前記中心軸と前記周方向中央部とを結ぶ中央線に対し線対称に配置され、前記第一止輪連結部の第一止輪貫通部は、前記接続部が前記リング本体の周方向に沿ってスライド可能で且つ前記対向部より幅の狭い長孔であり、前記第二止輪連結部の第二止輪貫通部は、前記接続部が前記中央線に沿う方向にスライド可能で且つ前記対向部より幅の狭い孔又は一側が開口する凹部であってもよい。
 第一止輪連結部の止輪貫通部は、接続部がリング本体の周方向に沿ってスライド可能で且つ対向部より幅の狭い長孔であり、且つ、第二止輪連結部の第二止輪貫通部は、接続部が中央線に沿う方向にスライド可能で且つ前記対向部より幅の狭い孔又は一側が開口する凹部である。これにより、止輪の縮径時に止輪貫通部を貫通する接続部が縮径を阻害することがなく、長孔に沿ったスムースな縮径が可能である。また、縮径時及び縮径後において止輪貫通部から接続部が脱落することもないので、管の離脱防止力を確保することができる。
 また、第四の構成として、前記複数の止輪連結部は、前記リング本体の前記周方向中央部と前記周方向端部との中間部に位置する一対の止輪連結部よりなり、前記一対の止輪連結部は、前記中心軸と前記周方向中央部とを結ぶ中央線に対し線対称に配置され、前記止輪連結部の止輪貫通部は、前記接続部がスライド可能で且つ前記対向部より幅の狭い長孔又は一側が開口する凹部であってもよい。
 第一止輪連結部の止輪貫通部は、接続部がスライド可能で且つ対向部より幅の狭い長孔又は一側が開口する凹部である。これにより、止輪の縮径時に止輪貫通部を貫通する接続部が縮径を阻害することがなく、長孔に沿ったスムースな縮径が可能である。また、縮径時及び縮径後において止輪貫通部から接続部が脱落することもないので、管の離脱防止力を確保することができる。
 また、第五の構成として、前記複数の止輪連結部は、前記一対の突片に隣接する一対の第一止輪連結部と、前記周方向中央部に隣接する一対の第二止輪連結部と、前記第一止輪連結部と前記第二止輪連結部との中間部に位置する一対の第三止輪連結部とを備え、前記一対の第一止輪連結部及び前記一対の第二止輪連結部並びに前記一対の第三止輪連結部は、前記中心軸と前記周方向中央部とを結ぶ中央線に対し線対称に配置され、前記各止輪連結部の止輪貫通部は、前記接続部が前記リング本体の周方向に沿ってスライド可能で且つ前記対向部より幅の狭い長孔であってもよい。
 各止輪連結部の止輪貫通部は、接続部がリング本体の周方向に沿ってスライド可能で且つ対向部より幅の狭い長孔である。これにより、止輪の縮径時に止輪貫通部を貫通する接続部が縮径を阻害することがなく、長孔に沿ったスムースな縮径が可能である。また、縮径時及び縮径後において止輪貫通部から接続部が脱落することもないので、管の離脱防止力を確保することができる。
 さらに、第六の構成として、上記第二の構成に加え、前記複数の止輪連結部は、前記第一止輪連結部と前記第二止輪連結部との中間部に位置する一対の第三止輪連結部をさらに備え、前記一対の第三止輪連結部は、前記中心軸と前記周方向中央部とを結ぶ中央線に対し線対称に配置され、前記第三止輪連結部の第三止輪貫通部は、前記接続部が前記リング本体の周方向に沿ってスライド可能で且つ前記対向部より幅の狭い長孔であってもよい。
 第一及び第三止輪連結部の第一及び第三止輪貫通部は、接続部がリング本体の周方向に沿ってスライド可能で且つ対向部より幅の狭い長孔であり、且つ、第二止輪連結部の第二止輪貫通部は、接続部が中央線に沿う方向にスライド可能で且つ前記対向部より幅の狭い長孔である。これにより、止輪の縮径時に止輪貫通部を貫通する接続部が縮径を阻害することがなく、長孔に沿ったスムースな縮径が可能である。また、縮径時及び縮径後において止輪貫通部から接続部が脱落することもないので、管の離脱防止力を確保することができる。
 上記いずれかの構成において、前記接合管は、呼び径が100以上の高性能ポリエチレン管(HPPE/PE100)であるとよい。また、他の構成において、前記接合管は、呼び径が75以下の高性能ポリエチレン管(HPPE/PE100)であってもよい。
 上記いずれかの構成において、前記第一貫通部材はT形ボルトであり、前記第二貫通部材は鍔付き袋ナットであるとよい。係る場合、前記連結手段は、前記第一貫通部材が貫通し前記接続部及び前記押輪連結部に接触する接触部材をさらに備えるとよい。この接触部材により、鍔付き袋ナットの接続部の押輪連結部に対する接触面積が広く(大きく)なり、しかも、接触部材は鍔付き袋ナットと共に回転しない。よって、止輪の締付時に鍔付き袋ナットが止輪連結部に接触したとしても、接触部材によって螺合したT形ボルト及び鍔付き袋ナットがスムースにスライドし、止輪の縮径を阻害しない。また、これにより、止輪連結部の厚み(管軸方向Xの幅)に合わせて鍔付き袋ナットを製作することなく、止輪連結部と鍔部との間の空隙(間隔)の調整が容易である。
 上記いずれかの構成において、前記傾斜面は、前記基準面に対し前記管軸方向へ0°より大で且つ5°以内で傾斜した面であるとよい。この角度であれば、管の離脱防止力を確保しつつ伸縮量を継手内部に確保でき、接合管がパッキンから外れ漏水に至ることもなく、施工性が良い。
 上記本発明に係る管継手の管抜止装置の特徴によれば、簡素な構造でありながら、インコアを挿入することなく管の離脱防止力を更に向上させることが可能となった。
 本発明の他の目的、構成及び効果については、以下の発明の実施の形態の項から明らかになるであろう。
本発明の第一実施形態に係る管抜止装置の正面図である。 図1の側面図である。 図1のA-A線断面図である。 第一実施形態の止輪の斜視図である。 第一実施形態の鍔付き袋ナットの斜視図である。 連結手段の緊締後で且つ止輪の締付手段の締付前の状態を示す図1相当図である。 図5Aの側面図である。 図5AのB-B線断面図である。 連結手段の緊締後で且つ止輪の締付手段の締付後の状態を示す図1相当図である。 図6AのC-C線断面図である。 接合管に管引抜力が負荷され止輪が傾斜した状態を示す図2相当図である。 本発明の第二実施形態に係る管抜止装置の正面図である。 図8の側面図である。 第二実施形態の止輪の斜視図である。 第二実施形態における図6A相当図である。 第二実施形態における図7相当図である。 本発明の第三実施形態に係る管抜止装置の正面図である。 図13の側面図である。 第三実施形態の止輪の斜視図である。 第三実施形態における図6A相当図である。 第三実施形態における図7相当図である。 本発明の第四実施形態に係る管抜止装置の正面図である。 図18の側面図である。 第四実施形態の止輪の斜視図である。 第四実施形態における図6A相当図である。 第四実施形態における図7相当図である。 本発明の第五実施形態に係る管抜止装置の正面図である。 図23の側面図である。 第五実施形態の止輪の斜視図である。 第五実施形態における図6A相当図である。 第五実施形態における図7相当図である。 従来の管抜止装置を示す側面図である。
 次に、図1~7を参照しながら、本発明の第一実施形態について詳しく説明する。
(装置1全体概要)
 本発明の第一実施形態に係る管抜止装置1Aは、図1~3に示すように、大略、C形リング状のリング本体30Aを締付手段9により縮径させて接合管100の外周面に締付固定される止輪3と、パッキン6を継手本体2の受口部21に押圧する押輪4Aと、継手本体2に止輪3A及び押輪4Aを連結固定する連結手段5と、後述する傾斜機構7とを備える。
 (接合管100)
 本実施形態において、接合管100は、例えば水道用ポリエチレン管として用いられる高性能ポリエチレン管(Higher Performance Polyethylene、通称「HPPE」、「第三世代高密度ポリエチレン管」とも称する)であり、その呼び径は150である。この高性能ポリエチレン管(PE100)を含むポリエチレン管の場合、止輪3Aを介して管外径よりも若干程度縮径させないと、管の離脱を防止することが困難である。本発明に係る管抜止装置1は、このような伸縮性・可撓性(柔軟性)のあるプラスチック製管において、インコアを使用しないで、縮径が阻害されることなく管の保持力(離脱防止力)を向上させ且つ作業性(施工性)をも向上させる。
 なお、PE100とは、ISO 9080:「プラスチック配管及び管路システム-管形状の熱可塑性材料の外挿法による長期水圧強さの測定」に規定された方法で求めた長期静水圧強度の97.5%信頼下限値が10.00~11.29MPaとなるものであり、最小要求強度(MRS Minimum Required Strength)=10.0MPaとして分類される。また、長期静水圧強度(最小要求強度)とは、管が20°で50年間の使用に耐えうる周方向応力値であり、内圧クリープ試験のデータに基づいて算出(予測)される。
 高性能ポリエチレン管(SDR11 PE100)の場合、管体強度に対して各呼び径に定められた規定試験荷重を更に上回る管の離脱防止力を確保する。ここで、イギリス水道工業規格では、高性能ポリエチレン管の管体強度以上とは、呼び径75の場合は管離脱防止力40kN以上、呼び径100の場合は同77kN以上、呼び径150の場合は同160kN以上のものは、タイプ1に相当し、接合強度が管体強度と同等以上に分類される。本実施形態では、これを更に上回る管の離脱防止力を確保する。なお、高性能ポリエチレン管は、通常、露出配管として使用するものではなく、埋設配管として使用するものである。よって、通常の使用圧力(0.75MPa)や施工後の水圧漏れ試験(0.5MPa以下)の水圧によって管が曲がり変形することはない。
 (継手本体2)
 継手本体2は、図1~3に示すように、テーパー状の受口部21と、接合管100の端部を位置させる空腔22を有し、外周には略矩形のフランジ23が設けられている。フランジ23の四隅には、後述する第一貫通部材51を挿通させる貫通孔24が形成されている。
 (止輪3A)
 止輪3Aは、図1~3,4Aに示すように、大略、リング本体30Aと、リング本体30Aの両周方向端部30x,30xに設けられる一対の突片31,31と、リング本体30Aの周方向に沿って適宜間隔をおいて配置される複数の止輪連結部32とを有する。突片31は、締付手段9のボルト9aを貫通させる貫通孔31aを有する。
 本実施形態において、止輪連結部32は、突片31に隣接する第一止輪連結部32aと、第一止輪連結部32aよりも突片31から離隔した第二止輪連結部32bよりなり、止輪3Aの中心軸Cと周方向中央部30yとを結ぶ中央線Lに対し線対称に一対設けられている。
 第一、第二止輪連結部32a,32bには、後述する第二貫通部材52を貫通させる止輪貫通部33としての長孔33a,33bが設けられている。図1に示すように、第一止輪連結部32aの長孔33aの長手方向D1(長孔33aの中心線d1)は、突片31に向けて配向してあり、中央線Lと交差する。一方、第二止輪連結部32bの長孔35bの長手方向D2(長孔33bの中心線d2)は、中央線Lと平行である。
 なお、リング本体30Aは中央線Lに対し線対称であり、外面には外方に向けて突出する第一、第二リブ37,38が設けられている。第一リブ37は、第一止輪連結部32aと第二止輪連結部32bとの間に設けられ、第一止輪連結部32aから第二止輪連結部32bに向かうに従い漸次薄く(低く)形成されている。第二リブ38は、一対の第二止輪連結部32b,32bの間に設けられ、同一の肉厚(高さ)で形成されている。第一、第二リブ37,38により、締付手段9によるリング本体30Aの縮径が、周方向で略均一になるようにする。また、リング本体30Aの内周面には、リング本体30Aの締付手段9による縮径により接合管100に食い込む歯部39が周方向に沿って複数形成されている。
 (押輪4A)
 押輪4Aは、図1~3に示すように、環状を呈する本体部40と、本体部40から外方へ向けて突出し且つ第一、第二止輪連結部32a,32bに管軸方向Xで対向する第一、第二押輪連結部42a,42bとを有する。第一、第二押輪連結部42a,42bの中央には、第一貫通部材51を貫通させる円形の押輪貫通孔43が設けられている。なお、第一、第二押輪連結部42a,42bは同一形状であり、押輪4Aの中心に対し回転対称となるように略90°の間隔で等間隔に設けられている。これにより、例えば、管抜止装置1を分解して再組立をする際に、止輪連結部32に対してどの押輪連結部42が位置しても連結手段5による連結固定が可能となるので、作業性がよい。また、長孔33aの長手方向D1は、止輪3Aの締付前後におけるリング本体30Aに対する第一押輪連結部42aの貫通孔43の位置を結ぶ直線である。また、長孔33bの長手方向D2は、止輪3Aの締付前後におけるリング本体30Aに対する第二押輪連結部42bの貫通孔43の位置を結ぶ直線である。
 (連結手段5)
 連結手段5は、図1~3,4Bに示すように、大略、継手本体2の貫通孔24及び押輪貫通孔43を貫通する第一貫通部材51と、止輪貫通部33(長孔33a,33b)を貫通し第一貫通部材51に接続される接続部53と止輪連結部32(第一、第二止輪連結部32a,32b)に管軸方向Xで対向する対向部54とを備える第二貫通部材52とを有する。
 本実施形態において、第一貫通部材51はT形ボルトであり、第二貫通部材52は鍔付き袋ナットである。この鍔付き袋ナット52において、接続部53は内部にねじ溝53aが刻設された円筒部であり、対向部54は円筒部53から外方に向けて突出するリング状の鍔部である。また、連結手段5は、T形ボルト51が貫通し円筒部53及び押輪連結部42に接触する接触部材としてのワッシャ55をさらに備える。
 この管抜止装置では、リング本体30Aの締付(止輪4の縮径)の前に押輪4を連結手段5により継手本体2に固定する(図5C)。この時、T形ボルト51と押輪貫通孔43の中心がズレる場合がある。ワッシャ55を円筒部53と押輪連結部42との間にかますことで、円筒部53の端部53bを直接押輪連結部42に接触させるよりも、鍔付き袋ナット52の押輪連結部42に対する接触面積が広く(大きく)なる。また、鍔付き袋ナット52はT形ボルト51に螺合させるので、押輪連結部42の表面に円筒部53の回転による傷が生じない。しかも、ワッシャ55は、鍔付き袋ナット52と共に回転せずに圧縮されるだけである。よって、止輪3Aの締付時に鍔付き袋ナット52が止輪貫通部33に接触したとしても、T形ボルト51が螺合した鍔付き袋ナット52はワッシャ55によってスムースにスライドし、止輪3Aの縮径を阻害しない。また、止輪連結部32の厚み(管軸方向Xの幅)に合わせて鍔付き袋ナット52(円筒部53)を製作することなく、止輪連結部32と鍔部54との間の空隙(間隔)の調整が可能である。
 (傾斜機構7A)
 本実施形態において、傾斜機構7Aは、リング本体30Aが締付手段9により縮径された状態で各止輪連結部32a,32bと鍔部54とが当接した際に、リング本体30Aの周方向端部30xを継手本体2へ近接させると共に周方向中央部30yを継手本体2から離隔させるように、止輪3Aをリング本体30Aの中心軸Cに直交する基準面Pに対し管軸方向Xへ傾斜させる。言い換えると、本発明では、止輪3Aをリング本体30Aの中心軸Cを含み且つリング本体30Aの中心Oと周方向中央部30yとを結ぶ中央線Lに直交する水平面Nに向けて傾斜させる。上述したように、高性能ポリエチレン管は、埋設配管として使用するため、通常の使用圧力や水圧漏れ試験では曲がり変形しない。すなわち、傾斜機構7は、通常の使用状態において管に大きな引抜力が生じた場合に機能するものである。
 図2,5Bに示すように、鍔部54の各止輪連結部32a,32bに対向する各第一面56(図5B中に1点鎖線で示す対向面Q)は、基準面Pに対し平行である。一方、第一、第二止輪連結部32a,32bの鍔部54に対向する各第二面34a,34bは、基準面Pに対し傾斜角θで管軸方向Xへ傾斜した同一の傾斜面PI内に位置する。傾斜機構7Aは、止輪連結部32(第一、第二止輪連結部32a,32b)の第二面34a,34b(傾斜面PI)と鍔部(対向部)54の第一面56とにより構成される。そして、第一面56と傾斜面PIとの間隔Bは、周方向端部30xから周方向中央部30yに向かうに従い大である。なお、図5Bにおいて、各第一面56が同一の対向面Q内に位置した。しかし、間隔Bが周方向端部30xから周方向中央部30yに向かうに従い大となるように、止輪3Aを締め付けた状態において、第一面56と傾斜面PIとの間に隙間が形成されていればよい。
 ところで、リング本体30の周方向中央部30yを継手本体2へ近接させると共に周方向端部30xを継手本体2から離隔させるように、止輪3を基準面Pに対し管軸方向Aへ傾斜させることも考えられる。しかし、高性能ポリエチレン管(SDR11 PE100)において、リング本体30Aを縮径させると、止輪3の歯部39は、周方向中央部30yよりも周方向端部30x側に近いほど接合管100に食い込むので、周方向端部30x側で周方向中央部30yよりも大きな管離脱防止性能が発揮される。管に管引抜力Fが作用すると、止輪3の傾斜によって、周方向中央部30yにおけるリング本体30の継手本体2側が接合管100に食い込もうとするので、周方向中央部30yの歯部39の食い込み量が減少する(歯が浮き上がる)。そして、更に管引抜力Fが作用すると、周方向中央部30y側において接合管100に止輪3Aに対するずれが生じる。よって、本実施形態と比べると、止輪3の傾斜による管離脱防止力の向上の効果は少ない。このように、本発明の傾斜機構7は、リング本体30Aの周方向端部30xを継手本体2へ近接させると共に周方向中央部30yを継手本体2から離隔させる。
 ここで、傾斜面PIの傾斜角θは、基準面Pに対し0°より大で且つ5°以下の角度で傾斜させるとよい。好ましくは、1°以上5°以下である。傾斜角が大きくなるに従い、傾斜を許容する空間も大きくなるため、接合管100の伸縮量を小さくする必要がある。本実施形態における接合管100(呼び径150)であれば、2°以上3°以下であるとよい。傾斜角5°を越えると、接合管100の伸縮量を継手内部で確保することが困難となり、接合管100がパッキン6から外れ漏水に至る。また、この傾斜角を確保するためには、鍔付き袋ナット52の円筒部53を延長する必要があり、製作コストも上昇してしまう。
 呼び径150の高性能ポリエチレン管(PE100)での発明者の引張実験によれば、傾斜角0°の場合、最大荷重が171.9kNであった。傾斜角2°では最大荷重が177.2kN、傾斜角3°では最大荷重が184.4kNであった。一方、押輪を仮固定した後に止輪を締め付ける従来品の場合、最大荷重が171.8kNであった。
 ここで、上述したように、イギリス水道工業規格においてタイプ1に分類されるのは、呼び径150で管離脱防止力160kN以上のものである。この規格を基準とすると、上記実験の従来品は、171.8-160=11.8kNとなった。一方、本発明では、184.4-160=24.4kNとなり、従来品の2倍強の余裕のある管離脱防止能力を確保している。このように、従来品と比較して、特に傾斜角2°~3°の場合、伸縮可能とするストロークを確保でき、管の離脱防止力が向上した。
 (管引抜説明)
 次に、管抜止装置1Aにおける止輪3A及び接合管100の挙動について、図5~7を参照しながら説明する。
 図1~3は、一対の突片31,31に開放ナット9cが装着された管抜止装置1Aを示す。この状態は、止輪3Aの締付前(縮径前)で且つ連結手段5の緊締前(ねじ溝53aでの螺合完了前)であるので、継手本体2と押輪4Aとは接触しておらず、パッキン6も変形していない。また、止輪3Aの歯部39は接合管100に食い込んでいない。
 次に、図5に示すように、開放ナット9cを外し、T形ボルト51に対し鍔付き袋ナット52を緊締(本締め)して継手本体2に止輪3A及び押輪4Aを連結する(ねじ溝53aでの螺合完了)。円筒部53の端部53bがワッシャ55に当接し、押輪4Aがパッキン6を受口部21に押圧して圧縮変形させると共に継手本体2に当接する。他方、止輪3Aは、まだ締め付けされていない。この時、止輪3Aの長孔33a,33bの一端に位置する各連結手段5の中心軸と押輪連結部42a,42bの各貫通孔43の中心は一致する。また、止輪3Aの中心と押輪4Aの中心も一致する。ここで、止輪連結部32の管軸方向最大幅(長さ)W1は、円筒部55の長さW2(鍔部54から円筒部端部53bまでの距離)よりも短い。これにより、鍔部54と第一、第二押輪連結部42a,42bとの間で第一、第二止輪連結部32a,32bに対し隙間Sが形成される。よって、従来の如く、止輪3Aの締付手段9を締付固定する前に連結手段5を手締め(仮締め)して管を仮固定する必要は無く、押輪4Aを強固に締付(本締め)すればよく、作業が単純で且つ作業性(施工性)がよい。
 そして、図6に示すように、押輪4Aを継手本体2に連結手段5により連結した後に止輪3Aの締付手段9を締め付けて、リング本体30Aを縮径させる。円筒部53の外径は、長孔33a,33bの短手方向の径(幅)よりも小さいので、鍔付き袋ナット52は長孔33a,33b内を長手方向D1,D2に沿ってリング本体30Aに対し相対移動(スライド)する。よって、リング本体30Aの縮径は、長孔33a,33bの配向方向(長手方向D1,D2)に沿って誘導され、第一、第二止輪連結部32a,32bはリング本体30Aの縮径に追従して移動する。そして、長孔33a,33bの一端から他端へ移動した各連結手段5の中心軸と押輪連結部42a,42bの各貫通孔43の中心は一致する。また、締付縮径させた止輪3Aの中心と押輪4Aの中心も一致する。従って、連結手段5が縮径を阻害することはなく、リング本体30Aに局所的に負荷が掛かって亀裂等が生じることもない。
 しかも、上述の隙間Sにより、リング本体30Aの縮径時に止輪連結部32と押輪連結部42とが接触することがなく、接触による摩擦抵抗は生じない。よって、低トルクで縮径をスムースに行うことができ、作業性がよい。さらに、止輪3Aは継手本体2に対し固定されておらず、第一、第二止輪連結部32a,32bと鍔部54とは離隔しているので、接合管100の伸縮可撓も可能である。
 そして、止輪3Aの連結固定後、接合管100に管軸方向Xへ管引抜力Fが生じると、接合管100が伸長して止輪3Aは押輪4A(ワッシャ55)から離隔する。鍔部54の外径は長孔33a,33bの径よりも大きいので、鍔部54が第一、第二止輪連結部32a,32bと当接し、接合管100の抜けが防止される。本実施形態では、鍔部54の第一面56の上端56a(周方向端部30x側)が最初に第一止輪連結部32aに当接する。
 ここで、本実施形態では、鍔付き袋ナット52の鍔部54の第一面56との間に形成される空間(間隔B)は、第一止輪連結部32aの第二面34aよりも第二止輪連結部32bの第二面34bの方が大きく、且つ、上部(周方向端部30x側)よりも下部(周方向中央部30y)の方が大きい。このように、鍔部54の第一面56と第二面34a,34bを含む傾斜面PIとの間には、その間隔Bが周方向端部30xから周方向中央部30yに向かうに従い大きくなる空間(隙間)が形成されているので、更に管引抜力Fが負荷されると、図7に示すように、止輪4Aは、間隔B(空間)及び傾斜面PI(第二面34a,34b)によって、周方向端部30xが継手本体2へ近接すると共に周方向中央部30yが継手本体2から離隔するように、上端56aを起点に傾斜する。そして、リング本体30Aは接合管100に接触し、接合管100を変形(屈曲)させる。生成した変形部Mが管引抜力Fに対抗し、管の離脱防止力を大きく向上させることが可能となる。
 しかも、止輪3Aの歯部39は、周方向中央部30y近傍よりも締付手段9が位置する周方向端部30x側で接合管100に深く食い込む一方、周方向中央部30y近傍では食い込みが浅くなる。止輪3Aに管引抜力Fが発生すると、周方向中央部30y近傍では歯部39の食い込みが浅いので、当該部分で接合管100の滑りが生じ、管離脱防止力が低下する。よって、上端56a側を起点に止輪3Aを傾斜させることで、比較的容易に止輪3Aを傾斜させて接合管100に変形部Mを生成することができ、管の離脱防止力をさらに向上させることができる。加えて、この止輪3Aの傾斜によって、周方向中央部30yにおける歯部39が接合管100にさらに食い込むので、さらに管離脱防止力は向上する。
 なお、止輪連結部32の第二面34a,34bを平坦面とし鍔部54の第一面56を傾斜面とすることで、上記と同様に止輪3Aを傾斜させて接合管100を変形させることも考えられる。しかし、係る場合、各鍔部54の第一面56が同一の傾斜面PI内に位置するように、T形ボルト51と鍔付き袋ナット52を螺合させることは困難である。よって、本発明の傾斜機構7において、鍔部54の第一面56を平坦面とし、止輪連結部32の第二面34を傾斜面とする。
 (第二実施形態)
 次に、図8~12を参照しながら、本発明の第二実施形態について説明する。なお、上述の実施形態と同様の部材には同一の符号を附してある。
 上記実施形態において、4カ所の止輪連結部32(第一、第二止輪連結部32a,32b)で連結手段5により継手本体2に連結した。しかし、第二実施形態における止輪3Bの止輪連結部32は、一対の第一止輪連結部32a,32a及び1つの第二止輪連結部32b1の3カ所である。なお、本実施形態において、接合管100の呼び径は、例えば100である。
 図8~10に示すように、第二止輪連結部32b1には、リング本体30Bの周方向中央部30yに位置し、第二止輪貫通部として一側が開口する凹部33b1が形成されている。この凹部33b1は、鍔部54よりも幅狭であり、中心線Lに沿う。第一、第二止輪連結部32a,32b1の鍔部54に対向する各第二面34a,34bは、基準面Pに対し傾斜角θで管軸方向Xへ傾斜した同一の傾斜面PI内に位置する。なお、傾斜面PIの傾斜角θは、基準面Pに対し0°より大で且つ5°以下の角度で傾斜させるとよい。好ましくは、1°以上5°以下である。本実施形態においても、鍔付き袋ナット52の鍔部54の第一面56との間に形成される空間(間隔B)は、第一止輪連結部32aの第二面34aよりも第二止輪連結部32b1の第二面34bの方が大きく、且つ、上部(周方向端部30x側)よりも下部(周方向中央部30y)の方が大きい。
 図11に示すように、本実施形態においても、押輪4Bを継手本体2に連結手段5により締付固定した後に止輪3Bの締付手段9を締め付けて、リング本体30Bを縮径させることが可能である。本実施形態では、鍔付き袋ナット52は長孔33a内を長手方向D1に沿ってスライドする。一方、周方向中央部30yでは、リング本体30Bの中心へ向けて縮径し且つその縮径量も少ないので、凹部33b1では鍔付き袋ナット52が中央線Lに沿って僅かにスライドする。従って、連結手段5が縮径を阻害することはなく、凹部33b1から離脱することもない。なお、外側が開口した凹部33b1に代えて、中央線Lに沿う長孔でもよい。
 また、更に管引抜力Fが負荷されると、図12に示すように、止輪4Bは、図9に示した間隔B(空間)及び傾斜面PI(第二面34a,34b)によって、上端56aを起点に傾斜する。そして、リング本体30Bは接合管100に接触し、接合管100を変形(屈曲)させる。生成した変形部Mが管引抜力Fに対抗し、周方向中央部30yにおける歯部39が接合管100にさらに食い込むので、管の離脱防止力を大きく向上させることが可能となる。
 (第三実施形態)
 また、図13~17に示す第三実施形態では、止輪3Cの止輪連結部32は、一対の第一止輪連結部32a2,32a2の2カ所のみとしてある。なお、本実施形態において、接合管100の呼び径は、例えば50又は75である。
 図13~15に示すように、一対の第一止輪連結部32a2,32a2は、リング本体30Cの周方向中央部30yと周方向端部30xとの中間部に位置し、中央線Lに対し線対称に配置されている。そして、第一止輪連結部32a2には、第一止輪貫通部として外側が開口する凹部33a2が形成されている。この凹部33a2は、鍔部54よりも幅狭である。本実施形態において、第一止輪連結部32a2の鍔部54に対向する第二面34は、基準面Pに対し傾斜角θで管軸方向Xへ傾斜した同一の傾斜面PI内に位置する。なお、傾斜面PIの傾斜角θは、基準面Pに対し0°より大で且つ10°以下の角度で傾斜させるとよい。好ましくは、1°以上6°以下である。本実施形態では、鍔付き袋ナット52の鍔部54の第一面56と第一止輪連結部32a2の第二面34との間に形成される空間(間隔B)は、上部(周方向端部30x側)よりも下部(周方向中央部30y)の方が大きい。
 図16に示すように、本実施形態においても、押輪4Cを継手本体2に連結手段5により締付固定した後に止輪3Cの締付手段9を締め付けて、リング本体30Cを縮径させることが可能である。本実施形態では、鍔付き袋ナット52が凹部33a2内を中央線Lに沿ってスライドする。従って、連結手段5が縮径を阻害することはなく、凹部33a2から離脱することもない。なお、外側が開口した凹部33a2に代えて、中央線Lに沿う長孔でもよい。また、本実施形態では、凹部33a2の開口幅と凹部33a2の内側部分の幅とが同等であったが、開口幅を内側部分の幅より狭く形成することも可能である(凹部の形状が、管軸方向視で略C字形状)。凹部33a2の形状は、凹部33a2内を鍔付き袋ナット52がスライド可能な形状であれば、本実施形態の形状に限られるものではない。
 また、更に管引抜力Fが負荷されると、図17に示すように、止輪4Cは、図14に示した間隔B(空間)及び傾斜面PI(第二面34a)によって、上端56aを起点に傾斜する。そして、リング本体30Cは接合管100に接触し、接合管100を変形(屈曲)させる。生成した変形部Mが管引抜力Fに対抗し、周方向中央部30yにおける歯部39が接合管100にさらに食い込むので、管の離脱防止力を大きく向上させることが可能となる。
 (第四実施形態)
 さらに、図18~22に示す第四実施形態では、止輪3Dの止輪連結部32は、一対の第一止輪連結部32a,32aと、一対の第二止輪連結部32b2,32b2と、一対の第三止輪連結部32c,32cの6カ所であり、各連結部は中央線Lに対し線対称となるように対をなして配置されている。なお、本実施形態において、接合管100の呼び径は、例えば250である。
 図18~20に示すように、第二止輪連結部32b2は、リング本体30Dの周方向中央部30yの近傍に位置する。また、第三止輪連結部32cは、第一止輪連結部32aと第二止輪連結部32b2との間の中央(リング本体30Cの周方向中央部30yからリング本体30の周方向に90°異なる位置)に設けられている。第二止輪連結部32b2及び第三止輪連結部32cには、鍔部54よりも幅狭な長孔33b2,33cが設けられている。第一止輪連結部32aは、上記第一実施形態と同様の構成である。
 ここで、第一止輪連結部32aの長孔33aの長手方向D1(中心線d1)及び第三止輪連結部32cの長孔33cの長手方向D3(中心線d3)は、突片31に向けて配向してあり、中央線Lと交差する。また、中心線d1の中央線Lとの交差角度α1は、中心線d3の中央線Lとの交差角度よりも大である。一方、第二止輪連結部32b2の長孔33b2の長手方向D2(中心線d2)は、第三止輪連結部32cに向けて配向してあり、先の中心線d1,d3と配向方向が逆となる。また、中心線d2は、中央線Lとほぼ平行となるため、中央線Lの交差角度は、中心線d3の中央線Lとの交差角度よりも極めて小さい。
 各止輪連結部32a,32b2,32cの鍔部54に対向する各第二面34a,34b,34cは、基準面Pに対し傾斜角θで管軸方向Xへ傾斜した同一の傾斜面PI内に位置する。なお、傾斜面PIの傾斜角θは、基準面Pに対し0°より大で且つ5°以下の角度で傾斜させるとよい。好ましくは、1°以上4°以下である。本実施形態においても、各止輪連結部(傾斜面PI)と鍔部54の第一面56との間に形成される空間(間隔B)は、第一止輪連結部32aの第二面34a、第三止輪連結部32cの第二面34c、第二止輪連結部32b2の第二面34bの順に大きく、且つ、上部(周方向端部30x側)よりも下部(周方向中央部30y)の方が大きい。
 図21に示すように、本実施形態においても、押輪4Dを継手本体2に連結手段5により締付固定した後に止輪4Dの締付手段9を締め付けて、リング本体30Dを縮径させることが可能である。本実施形態では、止輪3Dがまだ締め付けされていない状態では、止輪3Dの長孔33a,33b2,33cの一端に位置する各連結手段5の中心軸と押輪連結部42a,42b,42cの各貫通孔の中心は一致する。また、止輪3Dの中心と押輪4Dの中心も一致する。そして、締付手段9により止輪3Dが締め付けられると、鍔付き袋ナット52は長孔33a,33b2,33c内をそれぞれの長手方向D1~3に沿ってスライドする。よって、リング本体30Dの縮径は、長孔33a,33b2,33cの配向方向(長手方向D1,D2,D3)に沿って誘導され、各止輪連結部32a,32b2,33cはリング本体30Dの縮径に追従して移動する。そして、長孔33a,33b2,33cの一端から他端へ移動した各連結手段5の中心軸と押輪連結部42a,42b,42cの各貫通孔の中心は一致する。また、締付縮径させた止輪3Dの中心と押輪4Dの中心も一致する。従って、連結手段5が縮径を阻害することはなく、リング本体30Dに局所的に負荷が掛かって亀裂等が生じることもない。
 また、更に管引抜力Fが負荷されると、図22に示すように、止輪3Dは、間隔B(空間)及び傾斜面PI(第二面34a,34b,34c)によって、上端56aを起点に傾斜する。そして、リング本体30Dは接合管100に接触し、接合管100を変形(屈曲)させる。生成した変形部Mが管引抜力Fに対抗し、周方向中央部30yにおける歯部39が接合管100にさらに食い込むので、管の離脱防止力を大きく向上させることが可能となる。
 (第五実施形態)
 さらに、図23~27に示す第五実施形態では、止輪3Eの止輪連結部32は、一対の第一止輪連結部32a,32aと、リング本体30Eの周方向中央部30yに位置する第二止輪連結部32b3と、一対の第三止輪連結部32c1,32c1の5カ所であり、各連結部は中央線Lに対し線対称となるように対をなして配置されている。なお、本実施形態において、接合管100の呼び径は、例えば250や300である。
 図23~25に示すように、第三止輪連結部32c1は、第一止輪連結部32aと第二止輪連結部32b3との間の中間(中央)に設けられている。第二止輪連結部32b3及び第三止輪連結部32c1には、鍔部54よりも幅狭な長孔33b3,33c1が設けられている。なお、第一止輪連結部32aは、上記第二実施形態と同様の構成である。
 ここで、第一止輪連結部32aの長孔33aの長手方向D1(中心線d1)及び第三止輪連結部32c1の長孔33c1の長手方向D3(中心線d3)は、突片31に向けて配向してあり、中央線Lと交差する。また、中心線d1の中央線Lとの交差角度α1は、中心線d3の中央線Lとの交差角度よりも大である。一方、第二止輪連結部32b3の長孔33b3の長手方向D2(中心線d2)は、中央線Lと一致する。
 各止輪連結部32a,32b3,32c1の鍔部54に対向する各第二面34a,34b,34cは、基準面Pに対し傾斜角θで管軸方向Xへ傾斜した同一の傾斜面PI内に位置する。なお、傾斜面PIの傾斜角θは、基準面Pに対し0°より大で且つ5°以下の角度で傾斜させるとよい。好ましくは、1°以上4°以下である。本実施形態においても、各止輪連結部(傾斜面PI)と鍔部54の第一面56との間に形成される空間(間隔B)は、第一止輪連結部32aの第二面34a、第三止輪連結部32c1の第二面34c、第二止輪連結部32b3の第二面34bの順に大きく、且つ、上部(周方向端部30x側)よりも下部(周方向中央部30y)の方が大きい。
 図26に示すように、本実施形態においても、押輪4Eを継手本体2に連結手段5により締付固定した後に止輪3Eの締付手段9を締め付けて、リング本体30Eを縮径させることが可能である。本実施形態では、止輪3Eがまだ締め付けされていない状態では、止輪3Eの長孔33a,33b3,33c1の一端に位置する各連結手段5の中心軸と押輪連結部42a,42b,42cの各貫通孔の中心は一致する。また、止輪3Eの中心と押輪4Eの中心も一致する。そして、締付手段9により止輪3Eが締め付けられると、鍔付き袋ナット52は長孔33a,33b3,33c1内をそれぞれの長手方向D1~3に沿ってスライドする。よって、リング本体30Eの縮径は、長孔33a,33b3,33c1の配向方向(長手方向D1,D2,D3)に沿って誘導され、各止輪連結部32a,32b3,32c1はリング本体30Eの縮径に追従して移動する。そして、長孔33a,33b3,33c1の一端から他端へ移動した各連結手段5の中心軸と押輪連結部42a,42b,42cの各貫通孔の中心は一致する。また、締付縮径させた止輪3Eの中心と押輪4Eの中心も一致する。従って、連結手段5が縮径を阻害することはなく、リング本体30Eに局所的に負荷が掛かって亀裂等が生じることもない。
 また、更に管引抜力Fが負荷されると、図27に示すように、止輪4Dは、間隔B(空間)及び傾斜面PI(第二面34a,34b,34c)によって、上端56aを起点に傾斜する。そして、リング本体30Dは接合管100に接触し、接合管100を変形(屈曲)させる。生成した変形部Mが管引抜力Fに対抗し、周方向中央部30yにおける歯部39が接合管100にさらに食い込むので、管の離脱防止力を大きく向上させることが可能となる。
 (他実施形態)
 最後に、本発明のさらに他の実施形態の可能性について説明する。
 上記各実施形態において、接合管100として高性能ポリエチレン管(SDR11 PE100)を例に説明した。高性能ポリエチレン管には、管外径と肉厚との関係より、SDR11の他、SDR13.6、SDR17、SDR21があり、これらの高性能ポリエチレン管にも適用可能である。また、温水配管に使用される架橋ポリエチレン管、ポリブデン管等にも適用可能である。
 上記第三実施形態において、第一止輪連結部32aと第二止輪連結部32bとの間に第三止輪連結部33cを設けると共にこれらを中央線Lに線対称となるように対に設けた。しかし、これに限られず、第三止輪連結部33cを複数対設けることも可能である。例えば、中央線Lに線対称になるように8本、10本等の第一貫通部材(T形ボルト)51及び第二貫通部材(鍔付き袋ナット)52を用い、より口径の大きい接合管に対応することもできる。
 上記第二実施形態において、一対の第一止輪連結部32a,32a及び1つの第二止輪連結部32b1を設けた。しかし、これに限られず、第一止輪連結部32cを複数対設けることも可能である。例えば、中央線Lに線対称になるように5本、7本等の第一貫通部材(T形ボルト)51及び第二貫通部材(鍔付き袋ナット)52を用い、より口径の大きい接合管に対応することもできる。
 上記各実施形態ではインコアを省略したが、インコアを用いる場合においても本発明を適用することが可能である。インコアは接合管100の縮径を防止するが、発明者の実験によれば、管引抜力が大きくなると、傾斜機構7によって止輪4は傾斜し、且つ、接合管100と継手本体2とが同軸に維持されることを確認した。すなわち、インコアの使用の有無に限らず、本発明を使用(共用)することができ、汎用性が極めて高い。
1,1A~E:管抜止装置、2:継手本体、3:止輪、4:押輪、5:連結手段、6:パッキン、7:傾斜機構、8:、9:締付手段、9a:ボルト、9b:袋ナット、9c:開放ナット、21:受口部、22:空腔、23:フランジ、24:貫通孔、30:リング本体、30x:周方向端部、30y:周方向中央部、31:突片、31a:貫通孔、32:止輪連結部、32a:第一止輪連結部、32b:第二止輪連結部、32c:第三止輪連結部、33:止輪貫通部、33a:第一止輪貫通部、33b:第二止輪貫通部、33c:第三止輪貫通部、34a,34b,34c:第二面、37:第一リブ、38:第二リブ、39:歯部、40:本体部、41:、42:押輪連結部、42a:第一押輪連結部、42b:第二押輪連結部、42c:第三押輪連結部、43:押輪貫通孔、51:第一貫通部材(T形ボルト)、52:第二貫通部材(鍔付き袋ナット)、53:接続部(円筒部)、53a:ねじ溝、53b:端部、54:対向部(鍔部)、55:接触部材(ワッシャ)、56:第一面、56a:上端、56b:下端、100:接合管、A:管軸方向、B:間隔、C:中心軸、D1,D2,D3:長手方向、d1,d2,d3:中心線、L:中央線、P:基準面、PI:傾斜面、Q:対向面、W1:管軸方向最大幅(長さ)、W2:円筒部の長さ、θ:傾斜角

Claims (11)

  1. C形リング状のリング本体を締付手段により縮径させて接合管の外周面に締付固定される止輪と、パッキンを継手本体の受口部に押圧する押輪と、前記継手本体に前記止輪及び前記押輪を連結する連結手段とを備える管継手の管抜止装置であって、
    前記止輪は、前記リング本体の両周方向端部に設けられ、前記締付手段を貫通させる貫通孔を有する一対の突片と、前記リング本体の内側に設けられ、前記締付手段による縮径により前記接合管に食い込む歯部と、前記リング本体の周方向に沿って適宜間隔をおいて配置され、前記連結手段を貫通させる止輪貫通部を有する複数の止輪連結部とを有し、
    前記押輪は、前記複数の止輪連結部に管軸方向で対向し且つ前記連結手段を貫通させる押輪貫通孔を有する複数の押輪連結部を有し、
    前記連結手段は、前記継手本体の貫通孔及び前記押輪貫通孔を貫通する第一貫通部材と、前記止輪貫通部を貫通し前記第一貫通部材に接続される接続部と前記止輪連結部に管軸方向で対向する対向部とを備える第二貫通部材とを有し、
    前記リング本体が前記締付手段により縮径された状態において、前記止輪連結部と前記対向部とが当接した際に、前記リング本体の周方向端部を前記継手本体へ近接させると共に前記リング本体の周方向中央部を前記継手本体から離隔させるように、前記止輪を前記リング本体の中心軸に直交する基準面に対し前記管軸方向へ傾斜させる傾斜機構を備え、
    前記対向部の前記止輪連結部に対向する第一面は、前記基準面に対し平行であり、
    前記複数の止輪連結部の前記対向部に対向する第二面の各々は、前記基準面に対し前記管軸方向へ傾斜した同一の傾斜面内に位置し、
    前記第一面と前記傾斜面との間隔は、前記周方向端部から前記周方向中央部に向かうに従い大である管継手の管抜止装置。
  2. 前記複数の止輪連結部は、前記一対の突片に隣接する一対の第一止輪連結部と、前記一対の第一止輪連結部に隣接する一対の第二止輪連結部とを備え、
    前記一対の第一止輪連結部及び前記一対の第二止輪連結部は、前記中心軸と前記周方向中央部とを結ぶ中央線に対し線対称に配置され、
    前記第一止輪連結部の第一止輪貫通部は、前記接続部が前記リング本体の周方向に沿ってスライド可能で且つ前記対向部より幅の狭い長孔であり、
    前記第二止輪連結部の第二止輪貫通部は、前記接続部が前記中央線に沿う方向にスライド可能で且つ前記対向部より幅の狭い長孔である請求項1記載の管継手の管抜止装置。
  3. 前記複数の止輪連結部は、前記一対の突片に隣接する一対の第一止輪連結部と、前記周方向中央部に位置する第二止輪連結部とを備え、
    前記一対の第一止輪連結部は、前記中心軸と前記周方向中央部とを結ぶ中央線に対し線対称に配置され、
    前記第一止輪連結部の第一止輪貫通部は、前記接続部が前記リング本体の周方向に沿ってスライド可能で且つ前記対向部より幅の狭い長孔であり、
    前記第二止輪連結部の第二止輪貫通部は、前記接続部が前記中央線に沿う方向にスライド可能で且つ前記対向部より幅の狭い孔又は一側が開口する凹部である請求項1記載の管継手の管抜止装置。
  4. 前記複数の止輪連結部は、前記リング本体の前記周方向中央部と前記周方向端部との中間部に位置する一対の止輪連結部よりなり、
    前記一対の止輪連結部は、前記中心軸と前記周方向中央部とを結ぶ中央線に対し線対称に配置され、
    前記止輪連結部の止輪貫通部は、前記接続部がスライド可能で且つ前記対向部より幅の狭い長孔又は一側が開口する凹部である請求項1記載の管継手の管抜止装置。
  5. 前記複数の止輪連結部は、前記一対の突片に隣接する一対の第一止輪連結部と、前記周方向中央部に隣接する一対の第二止輪連結部と、前記第一止輪連結部と前記第二止輪連結部との中間部に位置する一対の第三止輪連結部とを備え、
    前記一対の第一止輪連結部及び前記一対の第二止輪連結部並びに前記一対の第三止輪連結部は、前記中心軸と前記周方向中央部とを結ぶ中央線に対し線対称に配置され、
    前記各止輪連結部の止輪貫通部は、前記接続部が前記リング本体の周方向に沿ってスライド可能で且つ前記対向部より幅の狭い長孔である請求項1記載の管継手の管抜止装置。
  6. 前記複数の止輪連結部は、前記第一止輪連結部と前記第二止輪連結部との中間部に位置する一対の第三止輪連結部をさらに備え、
    前記一対の第三止輪連結部は、前記中心軸と前記周方向中央部とを結ぶ中央線に対し線対称に配置され、
    前記第三止輪連結部の第三止輪貫通部は、前記接続部が前記リング本体の周方向に沿ってスライド可能で且つ前記対向部より幅の狭い長孔である請求項3記載の管継手の管抜止装置。
  7. 前記接合管は、呼び径が100以上の高性能ポリエチレン管である請求項2,3,5,6のいずれかに記載の管継手の管抜止装置。
  8. 前記接合管は、呼び径が75以下の高性能ポリエチレン管である請求項4記載の管継手の管抜止装置。
  9. 前記第一貫通部材はT形ボルトであり、前記第二貫通部材は鍔付き袋ナットである請求項1~8のいずれかに記載の管継手の管抜止装置。
  10. 前記連結手段は、前記第一貫通部材が貫通し前記接続部及び前記押輪連結部に接触する接触部材をさらに備える請求項9記載の管継手の管抜止装置。
  11. 前記傾斜面は、前記基準面に対し前記管軸方向へ0°より大で且つ5°以内で傾斜した面である請求項1~8のいずれかに記載の管継手の管抜止装置。
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