WO2021079452A1

WO2021079452A1 - 空気調和機の室内機

Info

Publication number: WO2021079452A1
Application number: PCT/JP2019/041650
Authority: WO
Inventors: 隆弘小松; 尚也松永; 川村　武志; 悠太相羽; 勝也石神
Original assignee: 三菱電機株式会社
Priority date: 2019-10-24
Filing date: 2019-10-24
Publication date: 2021-04-29
Also published as: JPWO2021079452A1; DE112019007837T5

Abstract

空気調和機の室内機は、ケーシングと、熱交換器と、配管構造部と、を有している。配管構造部は、熱交換器に一端側が接続された室内機配管と、室内機配管の他端側に一端側が着脱自在に接続され、必要に応じて取り外し又は回動させて位置を自在に調整できるＬ字状の第１補助配管と、第１補助配管の他端側、又は室内機配管の他端側に、一端側が着脱自在に接続され、必要に応じて取り外し又は第１補助配管に接続させた状態で第１補助配管を回動させることで位置を自在に調整できる直線状の第２補助配管と、を備え、室内機配管に第１補助配管が接続され、第１補助配管に第２補助配管が接続された第１配管構造、又は室内機配管に第２補助配管が接続された第２配管構造に、自在に変形可能に構成されている。

Description

空気調和機の室内機

　本発明は、熱交換器に接続された配管構造部を備えた空気調和機の室内機に関するものである。

　空気調和機の室内機は、例えば屋外に設置された室外機と共に空気調和機を構成し、室内の壁等に取り付けられて、室内の空調を行うものである。空気調和機の室内機は、外郭を形成するケーシングの内部に、室内熱交換器と、該室内熱交換器に接続された配管構造部と、が設けられている。配管構造部は、室内熱交換器と、室外機に接続された接続配管と、を接続するために設けられている。配管構造部は、接続配管の設置場所に応じて位置が適宜調整される。

　例えば特許文献１に開示された空気調和機は、配管構造部として、熱交換器に一端側が接続された上下方向に延びる入口配管及び出口配管と、入口配管及び出口配管の他端側に一端側が接続されたＬ字状の一対の補助配管と、を備えている。補助配管の他端側には、室外機に接続された接続配管が接続される。入口配管及び出口配管の端部には、ユニオン継手が装着されている。補助配管には、一端側に入口配管及び出口配管に装着させたユニオン継手に相対するフレアナットが装着されている。補助配管は、フレアナットの締結状態を緩めることで、上下方向である入口配管及び出口配管の軸周りに回動させることができ、接続配管の位置を合わせることができる。

実開昭６２－８０１２１号公報

　空気調和機の室内機は、当該室内機よりも下方に位置する既存の壁穴を使用して接続配管と熱交換器とを接続する場合がある。しかし、特許文献１に開示された空気調和機では、補助配管を上下方向に配置された入口配管及び出口配管の軸周りにしか回動させることができない。つまり、補助配管は、接続配管に接続させる他端側の向きを、室内機の左側面側、右側面側及び背面側にしか向けることができない。そのため、この空気調和機では、室内機よりも下方に位置する既存の壁穴を使用して接続配管と熱交換器とを接続する場合、工具等を用いて補助配管を強引に曲げて対応するしかなく、配管の接続作業の作業性が悪い上に、配管の捻じれ具合によって熱交換性能が低下し、品質が低下するおそれがある。

　本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、配管の接続作業の作業性を向上させることができ、且つ品質の低下を抑制できる配管構造部を備えた空気調和機の室内機を提供することを目的とする。

　本発明に係る空気調和機の室内機は、外郭を形成するケーシングと、前記ケーシングの内部に設けられた熱交換器と、前記熱交換器に接続された配管構造部と、を有し、前記配管構造部は、前記ケーシングの内部に設けられて前記熱交換器に一端側が接続された室内機配管と、前記室内機配管の他端側に一端側が着脱自在に接続され、必要に応じて取り外し又は回動させて位置を自在に調整できるＬ字状の第１補助配管と、前記第１補助配管の他端側、又は前記室内機配管の他端側に、一端側が着脱自在に接続され、必要に応じて取り外し又は前記第１補助配管に接続させた状態で前記第１補助配管を回動させることで位置を自在に調整できる直線状の第２補助配管と、を備え、前記室内機配管に前記第１補助配管が接続され、該第１補助配管に前記第２補助配管が接続された第１配管構造、又は前記室内機配管に前記第２補助配管が接続された第２配管構造に、自在に変形可能に構成されているものである。

　本発明によれば、配管構造部を第１配管構造又は第２配管構造に自在に変形させることができるので、ケーシングの左側面側、右側面側、背面側及び下面側に配置されたいずれの接続配管にも容易に対応させることができる。よって、配管の接続作業の作業性を向上させることができる。また、工具等を用いて配管を曲げる必要がなく、配管が捻じれることもないので、熱交換性能の低下を抑制でき、品質に優れている。

実施の形態に係る空気調和機の室内機を前面側から示した斜視図である。実施の形態に係る空気調和機の室内機の内部構造を背面側から示した斜視図である。実施の形態に係る空気調和機の室内機の内部構造を示した背面図である。実施の形態に係る空気調和機の室内機の内部構造であって、配管構造部で室外機と接続配管とを接続した状態を示した背面図である。実施の形態に係る空気調和機の室内機の配管構造部を示した分解斜視図である。実施の形態に係る空気調和機の室内機であって、配管構造部を構成する各配管に断熱材を取り付けた状態を示した分解斜視図である。実施の形態に係る空気調和機の室内機の配管構造部を示した分解斜視図である。実施の形態に係る空気調和機の室内機の配管構造部における第１配管構造の一形態を示した背面図である。実施の形態に係る空気調和機の室内機の配管構造部における第１配管構造の一形態を示した背面図である。実施の形態に係る空気調和機の室内機の配管構造部における第２配管構造を示した背面図である。

　以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付して、その説明を適宜省略又は簡略化する。また、各図に記載の構成について、その形状、大きさ、及び配置等は、本発明の範囲内で適宜変更することができる。

実施の形態１．
　図１は、実施の形態に係る空気調和機の室内機を前面側から示した斜視図である。図２は、実施の形態に係る空気調和機の室内機の内部構造を背面側から示した斜視図である。図３は、実施の形態に係る空気調和機の室内機の内部構造を示した背面図である。図４は、実施の形態に係る空気調和機の室内機の内部構造であって、配管構造部で室外機と接続配管とを接続した状態を示した背面図である。

　本実施の形態に係る空気調和機の室内機１００は、例えば屋外に設置された図示省略の室外機と共に空気調和機を構成し、室内の壁等に取り付けられて、室内の空調を行うものである。室内機１００と室外機とは、冷媒又は水等の熱媒体が通る接続配管により接続され、冷凍サイクル回路を構成している。室内機１００は、図１～図３に示すように、ケーシング１と、熱交換器２と、配管構造部３と、を備えている。なお、熱交換器２は、図２に表示されている。

　ケーシング１は、図１及び図２に示すように、背面ケース１０と、前面ケース１１とを組み合わせて横長の略直方体箱状とした構成である。ケーシング１の内部には、熱交換器２、送風機（図示は省略）、電気品箱（図示は省略）、ドレンパン（図示は省略）、及び配管構造部３等が収納されている。

　背面ケース１０は、ケーシング１の背面側を構成するものである。背面ケース１０は、部屋の壁面に固定された据付板１０１に外面側が取り付けられる。背面ケース１０の内面側には、熱交換器２、送風機、電気品箱及びドレンパン等が取り付けられる。また、背面ケース１０は、下方部分がケーシング１の内方へ窪んだ形状で構成されている。背面ケース１０の外面側において、背面ケース１０の窪んだ部分が配管構造部３を収容する配管収納部１２となる。

　前面ケース１１は、ケーシング１の前面側を構成するものである。前面ケース１１は、ネジ等の接合部材によって背面ケース１０に取り付けられている。前面ケース１１の上面には、室内空気を内部に取り込むための吸込口１１ａが形成されている。吸込口１１ａには、空調対象空間の塵埃を回収するフィルタで覆われている。また、前面ケース１１の下部には、左右方向に延びる吹出口１１ｂが形成されている。吹出口１１ｂには、吹き出し風の上下方向の風向を調整する風向調整板が設けられている。

　熱交換器２は、送風機によって吸い込まれた室内空気と冷媒との間で熱交換し、熱交換後の空気を室内に供給するものである。熱交換器２は、冷房運転時において、蒸発器として機能して空気を冷却し、暖房運転時において、凝縮器（放熱器）として機能して空気を加温する。熱交換器２は、一例として冷媒配管を流れる冷媒とフィンを通過する空気との間で熱交換ができるようなプレートフィンアンドチューブ型熱交換器である。

　送風機は、吸込口１１ａから室内空気を吸い込み、吹出口１１ｂから空調空気を吹き出すものである。送風機は、背面ケース１０に装着されており、吸込口１１ａから吹出口１１ｂまでの風路であって、熱交換器２の下流側に設けられている。なお、送風機は、たとえばクロスフローファンで構成するとよい。

　電気品箱は、室内機１００を制御する制御装置等が収納されており、背面ケース１０に装着されている。制御装置は、例えばマイクロプロセッサユニット等で構成されている。ドレンパンは、熱交換器２よりも下方に配置され、室内機１００の運転中に生じるドレン水を受けるために設けられている。

　配管構造部３は、図４に示すように、熱交換器２と、室外機に接続された接続配管７との間に配置され、熱交換器２と接続配管７とを接続するために設けられている。配管構造部３は、図２～図４に示すように、室内機配管４と、第１補助配管５と、第２補助配管６と、を有している。配管構造部３は、熱媒体が水の場合、一対の液管で構成される。また、配管構造部３は、熱媒体が冷媒である場合、ガス管と液管で構成される。

　次に、図２～図４を参照しつつ、図５～図７に基づいて配管構造部３の具体的な構成について説明する。図５は、実施の形態に係る空気調和機の室内機の配管構造部を示した分解斜視図である。図６は、実施の形態に係る空気調和機の室内機であって、配管構造部を構成する各配管に断熱材を取り付けた状態を示した分解斜視図である。室内機配管４は、図２～図５に示すように、直線状の配管であり、ケーシング１の内部に設けられている。室内機配管４は、一対で構成されている。一対の室内機配管４は、例えば熱媒体が水の場合、両方とも液管で構成され、熱媒体が冷媒である場合、ガス管と液管で構成される。室内機配管４は、一端側が熱交換器２に接続され、他端側が第１補助配管５に接続されている。室内機配管４は、熱交換器２から下方に向かって略鉛直に設けられている。なお、室内機配管４は、図６に示すように、通常は例えば発泡スチレンから成る断熱材４０で覆われている。

　第１補助配管５は、図２～図５に示すように、Ｌ字状の配管である。第１補助配管５は、一対で構成されている。一対の第１補助配管５は、例えば熱媒体が水の場合、両方とも液管で構成され、熱媒体が冷媒である場合、ガス管と液管で構成されている。第１補助配管５と室内機配管４は、熱媒体が水の場合に対応する液管同士が接続される。また、第１補助配管５と室内機配管４は、熱媒体が冷媒の場合に、ガス管同士が互いに接続され、液管同士が互いに接続される。なお、第１補助配管５は、図６に示すように、通常は例えば発泡スチレンから成る断熱材５０で外周面が覆われている。

　第１補助配管５は、図２～図５に示すように、室内機配管４に一端側が着脱自在に接続されており、必要に応じて取り外し又は回動させて位置を自在に調整できる構成である。具体的には、配管構造部３は、室内機配管４と第１補助配管５とを接続する第１フレア接続部３０を有している。第１フレア接続部３０とは、図５に示すように、例えば室内機配管４の接続部にフレア継手のユニオン３０ａが固定され、第１補助配管５の接続部にラッパ状のフレア部（図示省略）が形成され、フレア部の周囲を囲うように、フレアナット３０ｂが取り付けられた構成である。室内機配管４と第１補助配管５は、フレア継手のユニオン３０ａとフレアナット３０ｂとがネジ結合されることで接続される。

　第２補助配管６は、図２～図５に示すように、直線状の配管である。第２補助配管６は、一対で構成されている。一対の第２補助配管６は、例えば熱媒体が水の場合、両方とも液管で構成され、熱媒体が冷媒である場合、ガス管と液管で構成されている。第２補助配管６と第１補助配管５は、熱媒体が水の場合に対応する液管同士が接続される。また、第２補助配管６と第１補助配管５は、熱媒体が冷媒の場合に、ガス管同士が互いに接続され、液管同士が互いに接続される。なお、第２補助配管６は、図６に示すように、通常は例えば発泡スチレンから成る断熱材６０で覆われている。

　第２補助配管６は、図２～図５に示すように、第１補助配管５の他端側に一端側が着脱自在に接続されており、必要に応じて取り外し又は第１補助配管５に接続させた状態で第１補助配管５を回動させることで位置を自在に調整できる構成である。具体的には、配管構造部３は、第１補助配管５と第２補助配管６とを接続する第２フレア接続部３１を有している。第２フレア接続部３１とは、図５に示すように、例えば第１補助配管５の接続部にフレア継手のユニオン３１ａが固定され、第２補助配管６の接続部にラッパ状のフレア部（図示省略）が形成され、フレア部の周囲を囲うように、フレアナット３１ｂが取り付けられた構成である。第１補助配管５と第２補助配管６は、フレア継手のユニオン３１ａとフレアナット３１ｂとがネジ結合されることで接続される。

　図７は、実施の形態に係る空気調和機の室内機の配管構造部を示した分解斜視図である。第２補助配管６は、図７に示すように、室内機配管４の他端側に一端側を着脱自在に接続することもできる。第２補助配管６と室内機配管４は、熱媒体が水の場合に対応する液管同士が接続される。また、第２補助配管６と室内機配管４は、熱媒体が冷媒の場合に、ガス管同士が互いに接続され、液管同士が互いに接続される。具体的には、配管構造部３は、室内機配管４と第２補助配管６とを接続する第３フレア接続部３２を有している。第３フレア接続部３２とは、例えば室内機配管４の接続部にフレア継手のユニオン３０ａが固定され、第２補助配管６の接続部にラッパ状のフレア部（図示省略）が形成され、フレア部の周囲を囲うように、フレアナット３１ｂが取り付けられた構成である。室内機配管４と第２補助配管６とは、フレア継手のユニオン３０ａとフレアナット３１ｂとがネジ結合されることで接続される。

　また、第２補助配管６は、接続配管７に他端側が着脱自在に接続されている。具体的には、図３及び図４に示すように、配管構造部３は、第２補助配管６と接続配管７とを接続する第４フレア接続部３３を有している。第４フレア接続部３３とは、例えば第２補助配管６の接続部にフレア継手のユニオン３３ａが固定され、接続配管７の接続部にラッパ状のフレア部（図示省略）が形成され、フレア部の周囲を囲うように、フレアナット３３ｂが取り付けられた構成である。第２補助配管６と接続配管７は、フレア継手のユニオン３３ａとフレアナット３３ｂとがネジ結合されることで接続される。

　なお、室内機配管４と第１補助配管５との接続、第１補助配管５と第２補助配管６との接続、室内機配管４と第２補助配管６との接続、及び第２補助配管６と接続配管７との接続は、上記したフレア構造部によるフレア接続に限定されない。配管の接続は、例えばワンタッチ式に継手構造等でもよいし、その他の継手構造でもよい。要するに配管同士を接続することができれば、どのような形態でもよい。

　また、フレア構造部（３０、３１、３２、３３）を構成するユニオン（３０ａ、３１ａ、３３ａ）及びフレアナット（３０ｂ、３１ｂ、３３ｂ）は、熱媒体が水の場合、配管が同一の形状であるため、すべて同一の形状及び大きさのものを使用することができる。一方、フレア構造部（３０、３１、３２、３３）を構成するユニオン（３０ａ、３１ａ、３３ａ）及びフレアナット（３０ｂ、３１ｂ、３３ｂ）は、熱媒体が冷媒の場合、ガス管と液管とで異なる大きさのものを使用することになる。

　本実施の形態に係る空気調和機の室内機１００では、図５に示すように、室内機配管４に第１補助配管５が接続され、該第１補助配管５に第２補助配管６が接続された構成を第１配管構造とする。また、本実施の形態に係る空気調和機の室内機１００では、図７に示すように、室内機配管４に第２補助配管６が接続された構成を第２配管構造する。本実施の形態に係る空気調和機の室内機１００は、第１配管構造と第２配管構造とを自在に変形可能に構成されている。

　次に、図４、図８～図１０に基づいて、配管構造部３の形態について説明する。図８及び図９は、実施の形態に係る空気調和機の室内機の配管構造部における第１配管構造の一形態を示した背面図である。

　配管構造部３の第１配管構造は、図４、図８及び図９に示す３つの形態を有している。先ず、図４に示す第１配管構造の第１形態は、ケーシング１の左側面側に位置する既存の壁穴を使用して接続配管７と配管構造部３とが接続された構成である。前面ケース１１には、接続配管７をケーシング１の内部へ通すための配管通り口が形成される。配管通り口は、例えば前面ケース１１の左下角部をニッパー等の切断工具で切り取ることにより形成される。第１配管構造の第１形態は、第１補助配管５と第２補助配管６は、ケーシング１の内部に形成された配管収納部１２に収納される。

　第１補助配管５と第２補助配管６は、例えば工場での製造工程において、ケーシング１の配管収納部１２に収納された状態で出荷され、その後に設置場所へ搬送される。このとき、例えば製造工程で、室内機配管４に第１補助配管５を接続し、該第１補助配管５に第２補助配管６を接続し、第１補助配管５と第２補助配管６を配管収納部１２に収納した状態で出荷するとよい。搬送された設置場所において、第２補助配管６と接続配管７とをフレア接続するだけで接続作業が完了するため、設置作業の手間を省くことができ、施工性の向上を図ることができる。

　一方、製造工程において、室内機配管４、第１補助配管５及び第２補助配管６が互いに接続されておらず、第１補助配管５及び第２補助配管６が単体でケーシング１の配管収納部１２に収納されている場合には、設置場所に搬送された後に、室内機配管４と第１補助配管５とをフレア接続し、第１補助配管５と第２補助配管６とをフレア接続する。そして、第２補助配管６と接続配管７とをフレア接続する。なお、第１補助配管５と第２補助配管６は、出荷時にケーシング１の配管収納部１２に収納せず、別部材として設置場所に搬送される場合もある。この場合においても、設置場所で、室内機配管４と第１補助配管５とをフレア接続し、第１補助配管５と第２補助配管６とをフレア接続する。

　次に、図８に示す第１配管構造の第２形態は、ケーシング１の右側面側に位置する既存の壁穴を使用して接続配管７と配管構造部３とが接続された構成である。前面ケース１１には、第１補助配管５をケーシング１の外部へ通すための配管通り口が形成される。配管通り口は、例えば前面ケース１１の右下角部をニッパー等の切断工具で切り取ることにより形成される。第１補助配管５は、室内機配管４に一端が接続され、他端がケーシング１の外部に配置される。第２補助配管６は、ケーシング１の外部に配置され、一端が第１補助配管５に接続され、他端が接続配管７に接続される。

　なお、例えば製造工程で、室内機配管４に第１補助配管５が接続され、該第１補助配管５に第２補助配管６が接続され、第１補助配管５及び第２補助配管６が配管収納部１２に収納された状態で出荷され、その後に設置場所へ搬送される場合がある。この場合には、第１フレア接続部３０のフレアナット３０ｂを緩めて、第２補助配管６と共に第１補助配管５を１８０度程度回動させ、第１補助配管５及び第２補助配管６をケーシング１の右側面側に配置させる。そして、第１補助配管５と第２補助配管６を回動させた後に、緩めたフレアナット３０ｂを再び締結する。最後に、第２補助配管６と接続配管７とをフレア接続する。

　一方、製造工程において、室内機配管４、第１補助配管５及び第２補助配管６が互いに接続されておらず、第１補助配管５及び第２補助配管６が単体でケーシング１の配管収納部１２に収納されている場合には、設置場所に搬送された後に、室内機配管４と第１補助配管５とをフレア接続し、第１補助配管５と第２補助配管６とをフレア接続する。そして、第２補助配管６と接続配管７とをフレア接続する。

　なお、第１補助配管５と第２補助配管６とは、ケーシング１の外部で接続する構成を示したが、ケーシング１の内部で接続してもよい。同様に、第２補助配管６と接続配管７とは、ケーシング１の外部で接続する構成を示したが、ケーシング１の内部で接続してもよい。

　次に、図９に示す第１配管構造の第３形態は、ケーシング１の背面側に位置する既存の壁穴を使用して接続配管７と配管構造部３とが接続された構成である。第１補助配管５は、室内機配管４に一端が接続され、他端がケーシング１の外部に配置される。第２補助配管６は、ケーシング１の外部に配置され、一端が第１補助配管５に接続され、他端が接続配管７に接続される。

　なお、例えば製造工程で、室内機配管４に第１補助配管５が接続され、該第１補助配管５に第２補助配管６が接続され、第１補助配管５及び第２補助配管６が配管収納部１２に収納された状態で出荷され、その後に設置場所へ搬送される場合がある。この場合には、第１フレア接続部３０のフレアナット３０ｂを緩めて、第２補助配管６と共に第１補助配管５を９０度程度回動させ、第１補助配管５及び第２補助配管６をケーシング１の背面側に配置させる。そして、第１補助配管５と第２補助配管６を回動させた後に、緩めたフレアナット３０ｂを再び締結する。最後に、第２補助配管６と接続配管７とをフレア接続する。

　図１０は、実施の形態に係る空気調和機の室内機の配管構造部における第２配管構造を示した背面図である。図１０に示す配管構造部３の第２配管構造は、ケーシング１の下面側に位置する既存の壁穴を使用して接続配管７と熱交換器２とが接続された構成である。前面ケース１１には、第２補助配管６をケーシング１の外部へ通すための配管通り口が形成される。配管通り口は、例えば前面ケース１１の下面をニッパー等の切断工具で切り取ることにより形成される。第２補助配管６は、室内機配管４に一端がフレア接続され、他端がケーシング１の外部に配置されて接続配管７にフレア接続される。

　なお、例えば製造工程で、室内機配管４に第１補助配管５が接続され、該第１補助配管５に第２補助配管６が接続され、第１補助配管５及び第２補助配管６が配管収納部１２に収納された状態で出荷され、その後に設置場所へ搬送される場合がある。この場合には、第１フレア接続部３０の接続状態を解除して室内機配管４から第１補助配管５を取り外し、第２フレア接続部３１の接続状態を解除して第１補助配管５から第２補助配管６を取り外す。そして、第２補助配管６の一端を室内機配管４にフレア接続し、他端を接続配管７にフレア接続する。

　一方、製造工程において、室内機配管４、第１補助配管５及び第２補助配管６が互いに接続されておらず、第１補助配管５及び第２補助配管６が単体でケーシング１の配管収納部１２に収納されている場合には、設置場所に搬送された後に、室内機配管４と第２補助配管６とをフレア接続し、第２補助配管６と接続配管７とをフレア接続する。

　以上のように、本実施の形態に係る空気調和機の室内機１００は、外郭を形成するケーシング１と、ケーシング１の内部に設けられた熱交換器２と、熱交換器２に接続された配管構造部３と、を有している。配管構造部３は、ケーシング１の内部に設けられて熱交換器２に一端側が接続された室内機配管４と、室内機配管４の他端側に一端側が着脱自在に接続され、必要に応じて取り外し又は回動させて位置を自在に調整できるＬ字状の第１補助配管５と、第１補助配管５の他端側、又は室内機配管４の他端側に、一端側が着脱自在に接続され、必要に応じて取り外し又は第１補助配管５に接続させた状態で第１補助配管５を回動させることで位置を自在に調整できる直線状の第２補助配管６と、を備えている。配管構造部３は、室内機配管４に第１補助配管５が接続され、第１補助配管５に第２補助配管６が接続された第１配管構造、又は室内機配管４に第２補助配管６が接続された第２配管構造に、自在に変形可能に構成されている。

　よって、本実施の形態に係る空気調和機の室内機１００は、配管構造部３を第１配管構造又は第２配管構造に自在に変形させることができるので、ケーシング１の左側面側、右側面側、背面側及び下面側に配置されたいずれの接続配管７にも容易に対応させることができる。よって、配管の接続作業の作業性を向上させることができる。また、工具等を用いて配管を曲げる必要がなく、配管が捻じれることもないので、熱交換性能の低下を抑制でき、品質に優れている。

　また、ケーシング１の背面側には、配管構造部３を収容するための配管収納部１２が設けられている。第１補助配管５及び第２補助配管６は、配管収納部１２に収納自在に設けられている。よって、室内の壁等に設置する際に、第１補助配管５及び第２補助配管６を配管収納部１２に収納することができるので、第１補助配管５及び第２補助配管６が室内機１００の設置の障害になることはないし、設置状態の外観も良くなる。

　また、配管構造部３は、室内機配管４と第１補助配管５とを接続する第１フレア接続部３０と、第１補助配管５と第２補助配管６とを接続する第２フレア接続部３１と、室内機配管４と第２補助配管６とを接続する第３フレア接続部３２と、を有している。よって、本実施の形態に係る空気調和機の室内機１００は、フレア接続部を構成するフレアナットを緩めるだけで、第１補助配管５又は第２補助配管６の位置を自在に調整できるので、配管の接続作業の作業性を向上させることができる。

　以上に、空気調和機の室内機１００を実施の形態に基づいて説明したが、空気調和機の室内機１００は上述した実施の形態の構成に限定されるものではない。例えば空気調和機の室内機１００は、上述した内容に限定されるものではなく、他の構成要素を含んでもよい。要するに、空気調和機の室内機１００は、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に行う設計変更及び応用のバリエーションの範囲を含むものである。

　１　ケーシング、２　熱交換器、３　配管構造部、４　室内機配管、５　第１補助配管、６　第２補助配管、７　接続配管、１０　背面ケース、１１　前面ケース、１１ａ　吸込口、１１ｂ　吹出口、１２　配管収納部、３０　第１フレア接続部、３０ａ　ユニオン、３０ｂ　フレアナット、３１　第２フレア接続部、３１ａ　ユニオン、３１ｂ　フレアナット、３２　第３フレア接続部、３３　第４フレア接続部、３３ａ　ユニオン、３３ｂ　フレアナット、４０、５０、６０　断熱材、１００　室内機、１０１　据付板。

Claims

　外郭を形成するケーシングと、
　前記ケーシングの内部に設けられた熱交換器と、
　前記熱交換器に接続された配管構造部と、を有し、
　前記配管構造部は、
　前記ケーシングの内部に設けられて前記熱交換器に一端側が接続された室内機配管と、
　前記室内機配管の他端側に一端側が着脱自在に接続され、必要に応じて取り外し又は回動させて位置を自在に調整できるＬ字状の第１補助配管と、
　前記第１補助配管の他端側、又は前記室内機配管の他端側に、一端側が着脱自在に接続され、必要に応じて取り外し又は前記第１補助配管に接続させた状態で前記第１補助配管を回動させることで位置を自在に調整できる直線状の第２補助配管と、を備え、
　前記室内機配管に前記第１補助配管が接続され、該第１補助配管に前記第２補助配管が接続された第１配管構造、又は前記室内機配管に前記第２補助配管が接続された第２配管構造に、自在に変形可能に構成されている、空気調和機の室内機。
　前記ケーシングの背面側には、前記配管構造部を収容するための配管収納部が設けられており、
　前記第１補助配管及び前記第２補助配管は、前記配管収納部に収納自在に設けられている、請求項１に記載の空気調和機の室内機。
　前記配管構造部は、
　前記室内機配管と前記第１補助配管とを接続する第１フレア接続部と、
　前記第１補助配管と前記第２補助配管とを接続する第２フレア接続部と、
　前記室内機配管と前記第２補助配管とを接続する第３フレア接続部と、を有している、請求項１又は２に記載の空気調和機の室内機。