WO2021019860A1

WO2021019860A1 - 中継装置、車両、通信方法および通信プログラム

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Publication number: WO2021019860A1
Application number: PCT/JP2020/018254
Authority: WO
Inventors: 山本祐輔; 田中秀幸; 泉達也; 陶山洋次郎; 萩原剛志; 呉ダルマワン
Original assignee: 住友電気工業株式会社; 住友電装株式会社; 株式会社オートネットワーク技術研究所
Priority date: 2019-08-01
Filing date: 2020-04-30
Publication date: 2021-02-04
Also published as: CN116032687A; JPWO2021019860A1; US20220239528A1; CN113892247A; JP7464054B2

Abstract

複数の車載ネットワークを備えるシステムにおいて、異なる種類の伝送路に接続された機能部のネットワーク構成に関する情報を容易に使用可能とする。中継装置は、第２伝送路に接続された前記機能部の、アプリケーションレイヤよりも下位のレイヤのネットワーク構成に関する情報を含む機能部情報である第２機能部情報を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記第２機能部情報を、第１伝送路に接続された１または複数の前記機能部の機能部情報である、１または複数の第１機能部情報のデータベースに登録可能な情報に変換する変換処理を行う変換部とを備える。

Description

中継装置、車両、通信方法および通信プログラム

　本開示は、中継装置、車両、通信方法および通信プログラムに関する。
　この出願は、２０１９年８月１日に出願された日本出願特願２０１９－１４２２０５号を基礎とする優先権を主張し、その開示のすべてをここに取り込む。

　特許文献１（特開２０１７－２１２７２８号公報）には、以下のようなネットワークハブが開示されている。すなわち、ネットワークハブは、第１通信プロトコルに従ってバスで車両の走行制御に係る第１種フレームの伝送が行われる第１ネットワークと、第１通信プロトコルとは異なる第２通信プロトコルに従って第２種フレームの伝送が行われる第２ネットワークとを含む車載ネットワークシステムにおいて第１ネットワークの前記バスと第２ネットワークとに接続されるネットワークハブであって、第１受信バッファと、第２受信バッファと、第１送信バッファと、第２送信バッファと、前記バスから第１種フレームを逐次受信して当該第１種フレーム内のデータを前記第１受信バッファに格納する第１受信部と、第２ネットワークから第２種フレームを逐次受信して当該第２種フレーム内のデータを前記第２受信バッファに格納する第２受信部と、前記第１受信バッファ及び前記第２受信バッファのいずれかの内容であるデータの宛先が第１ネットワークか第２ネットワークかを選定して、第１ネットワークを選定した場合には当該データを前記第１送信バッファに格納し、第２ネットワークを選定した場合には当該データを前記第２送信バッファに格納する選定部と、前記第１送信バッファ中の未送信のデータと前記第２送信バッファ中の未送信のデータとを送信する送信部とを備え、前記送信部は、前記第１送信バッファと前記第２送信バッファとのうちの一方である優先送信バッファ中の未送信のデータを、他方である非優先送信バッファ中の未送信のデータより優先して送信するように優先送信制御を行う。

特開２０１７－２１２７２８号公報

　（１）本開示の中継装置は、車両に搭載され、第１伝送路に接続された機能部と第２伝送路に接続された機能部との間で送受信される情報を中継する中継装置であって、前記第２伝送路に接続された前記機能部の、アプリケーションレイヤよりも下位のレイヤのネットワーク構成に関する情報を含む機能部情報である第２機能部情報を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記第２機能部情報を、前記第１伝送路に接続された１または複数の前記機能部の機能部情報である、１または複数の第１機能部情報のデータベースに登録可能な情報に変換する変換処理を行う変換部とを備える。

　（８）本開示の中継装置は、車両に搭載される中継装置であって、第１通信プロトコルに準拠した通信である第１通信および第２通信プロトコルに準拠した通信である第２通信を行う通信部と、前記第２通信に用いるネットワーク情報に基づいて、前記第１通信に用いるネットワーク情報を生成する生成部とを備える。

　（１１）本開示の通信方法は、車両に搭載され、第１伝送路に接続された機能部と第２伝送路に接続された機能部との間で送受信される情報を中継する中継装置における通信方法であって、前記第２伝送路に接続された前記機能部の、アプリケーションレイヤよりも下位のレイヤのネットワーク構成に関する情報を含む機能部情報である第２機能部情報を取得するステップと、取得した前記第２機能部情報を、前記第１伝送路に接続された１または複数の前記機能部の、アプリケーションレイヤよりも下位のレイヤのネットワーク構成に関する情報を含む機能部情報である、１または複数の第１機能部情報のデータベースに登録可能な情報に変換する変換処理を行うステップとを含む。

　（１２）本開示の通信プログラムは、車両に搭載され、第１伝送路に接続された機能部と第２伝送路に接続された機能部との間で送受信される情報を中継する中継装置において用いられる通信プログラムであって、コンピュータを、前記第２伝送路に接続された前記機能部の、アプリケーションレイヤよりも下位のレイヤのネットワーク構成に関する情報を含む機能部情報である第２機能部情報を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記第２機能部情報を、前記第１伝送路に接続された１または複数の前記機能部の、アプリケーションレイヤよりも下位のレイヤのネットワーク構成に関する情報を含む機能部情報である、１または複数の第１機能部情報のデータベースに登録可能な情報に変換する変換処理を行う変換部、として機能させるためのプログラムである。

　本開示の一態様は、中継装置の一部または全部を実現する半導体集積回路として実現され得たり、中継装置を含むシステムとして実現され得る。また、本開示の一態様は、中継装置を含むシステムの一部または全部を実現する半導体集積回路として実現され得たり、中継装置を含むシステムにおける処理のステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現され得る。

図１は、本開示の実施の形態に係る通信システムの構成を示す図である。図２は、本開示の実施の形態に係る車両通信システムの構成の一例を示す図である。図３は、本開示の実施の形態に係る中継装置の構成の一例を示す図である。図４は、本開示の実施の形態に係る中継装置の構成の他の例を示す図である。図５は、本開示の実施の形態に係る車両通信システムにおける新規ネットワークの構成の一例を示す図である。図６は、本開示の実施の形態に係る車両通信システムにおける新規ネットワークの構成の一例を示す図である。図７は、本開示の実施の形態に係る中継装置の記憶部におけるデータベースの一例を示す図である。図８は、本開示の実施の形態に係る中継装置の記憶部における更新後のデータベースの一例を示す図である。図９は、本開示の実施の形態に係る中継装置の記憶部における変換テーブルの一例を示す図である。図１０は、本開示の実施の形態に係る中継装置の記憶部における更新後のデータベースの他の例を示す図である。図１１は、本開示の実施の形態に係る中継装置の記憶部におけるサポートテーブルの一例を示す図である。図１２は、本開示の実施の形態に係る中継装置の記憶部における更新後のデータベースの他の例を示す図である。図１３は、本開示の実施の形態に係る新規ネットワークにおいて新たに行うべき通信の一例を示す図である。図１４は、本開示の実施の形態に係る車両通信システムにおける新規ネットワークの構成の他の例を示す図である。図１５は、本開示の実施の形態に係る新規ネットワークにおいて新たに行うべき通信の他の例を示す図である。図１６は、本開示の実施の形態に係る車両通信システムにおける新規ネットワークの構成の他の例を示す図である。図１７は、本開示の実施の形態に係る新規ネットワークにおいて停止される通信の一例を示す図である。図１８は、本開示の実施の形態に係る車両通信システムにおいて中継装置が他の中継装置へ機能部情報を付与する際の動作手順を定めたフローチャートである。図１９は、本開示の実施の形態に係る車両通信システムにおける新規ネットワークの構築処理のシーケンスの一例を示す図である。

　近年、各々が異なる通信プロトコルに従って伝送路を介した通信を行う複数の車載ネットワーク間における、各種データの伝送を行うための技術が求められている。

　［本開示が解決しようとする課題］
　このような複数の車載ネットワークを備えるシステムにおいて、異なる種類の伝送路に接続された機能部のネットワーク構成に関する情報を容易に使用可能とする技術が望まれる。

　本開示は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、複数の車載ネットワークを備えるシステムにおいて、異なる種類の伝送路に接続された機能部のネットワーク構成に関する情報を容易に使用可能とすることが可能な中継装置、車両、通信方法および通信プログラムを提供することである。

　［本開示の効果］
　本開示によれば、異なる種類の伝送路に接続された機能部のネットワーク構成に関する情報を容易に使用可能とすることができる。

　［本開示の実施形態の説明］
　最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。

　（１）本開示の実施の形態に係る中継装置は、車両に搭載され、第１伝送路に接続された機能部と第２伝送路に接続された機能部との間で送受信される情報を中継する中継装置であって、前記第２伝送路に接続された前記機能部の、アプリケーションレイヤよりも下位のレイヤのネットワーク構成に関する情報を含む機能部情報である第２機能部情報を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記第２機能部情報を、前記第１伝送路に接続された１または複数の前記機能部の機能部情報である、１または複数の第１機能部情報のデータベースに登録可能な情報に変換する変換処理を行う変換部とを備える。

　このように、第２伝送路に接続された機能部の第２機能部情報を、第１伝送路に接続された機能部の第１機能部情報のデータベースに登録可能な情報に変換する変換処理を行う構成により、変換後の機能部情報をデータベースに登録することができ、第２機能部情報を第１機能部情報と同様に参照および使用することができる。したがって、異なる種類の伝送路に接続された機能部のネットワーク構成に関する情報を容易に使用可能とすることができる。

　（２）好ましくは、前記変換処理は、前記第２機能部情報の要素である第２要素を、前記第１機能部情報の要素であって、前記第２要素とは異なる定義の要素である第１要素に当てはめる処理を含む。

　このような構成により、第２機能部情報の要素を第１機能部情報の要素に読み替え、第２機能部情報における当該要素の値を、第１機能部情報の要素の値として参照および使用することができる。

　（３）好ましくは、前記変換処理は、前記第２機能部情報の要素の値を所定のルールに従い変換する処理を含む。

　このような構成により、所定のルールに従って変換された第２機能部情報の要素の値を、第１機能部情報の要素の値として参照および使用することができる。

　（４）好ましくは、前記中継装置は、さらに、記憶部を備え、前記変換処理は、前記第２機能部情報に対応する情報または前記第２機能部情報に基づく情報を前記記憶部から取得する処理を含む。

　このような構成により、記憶部における、第２機能部情報に対応する情報または第２機能部情報に基づく情報を、第１機能部情報として参照および使用することができる。

　（５）好ましくは、前記変換処理は、前記第２機能部情報の要素である第２要素のデータサイズを、前記第１機能部情報の要素であって、前記第２要素に対応する要素である第１要素のデータサイズに変更する処理を含む。

　このような構成により、データサイズを変更した後の第２機能部情報の要素を、第１機能部情報の要素として参照および使用することができる。

　（６）好ましくは、前記変換部は、前記取得部によって取得された前記第２機能部情報に基づいて、前記変換処理後の前記第２機能部情報の前記データベースへの登録、および前記データベースに登録された前記第２機能部情報の削除の少なくともいずれか一方をさらに行う。

　このような構成により、第２機能部情報の内容に基づいてデータベースを柔軟に更新することがきる。

　（７）好ましくは、前記中継装置は、さらに、前記データベースに基づいて、前記第１伝送路に接続された１または複数の機能部および前記第２伝送路に接続された１または複数の機能部を含むネットワークの構成情報を更新する管理部に、前記変換部によって変換された前記第２機能部情報を付与する付与部を備える。

　このような構成により、変換後の第２機能部情報を、アプリケーションレイヤよりも下位のレイヤのネットワーク構成および制約が考慮されたネットワークの構築に用いることができる。

　（８）本開示の実施の形態に係る中継装置は、車両に搭載される中継装置であって、第１通信プロトコルに準拠した通信である第１通信および第２通信プロトコルに準拠した通信である第２通信を行う通信部と、前記第２通信に用いるネットワーク情報に基づいて、前記第１通信に用いるネットワーク情報を生成する生成部とを備える。

　このように、第２通信に用いるネットワーク情報に基づいて、第１通信に用いるネットワーク情報を生成する構成により、たとえば異なる種類の伝送路を介した通信に用いる２種類のネットワーク情報を、同じデータベースに登録することができるため、２種類のネットワーク情報を参照および使用することができる。したがって、異なる種類の伝送路に接続された機能部のネットワーク構成に関する情報を容易に使用可能とすることができる。

　（９）好ましくは、前記第１通信プロトコルがイーサネット（登録商標）であり、前記第２通信プロトコルがＣＡＮ（Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ　Ａｒｅａ　Ｎｅｔｗｏｒｋ）（登録商標）である。

　このような構成により、イーサネットに準拠した通信およびＣＡＮに準拠した通信を行うネットワークにおいて、イーサネットに準拠した通信に用いるネットワーク情報およびＣＡＮに準拠した通信に用いるネットワーク情報を、同じデータベースに登録することができる。

　（１０）本開示の実施の形態に係る車両は、前記中継装置を備える。

　このような構成により、中継装置を備える車両において、異なる種類の伝送路に接続された機能部のネットワーク構成に関する情報を容易に使用可能とすることができる。

　（１１）本開示の実施の形態に係る通信方法は、車両に搭載され、第１伝送路に接続された機能部と第２伝送路に接続された機能部との間で送受信される情報を中継する中継装置における通信方法であって、前記第２伝送路に接続された前記機能部の、アプリケーションレイヤよりも下位のレイヤのネットワーク構成に関する情報を含む機能部情報である第２機能部情報を取得するステップと、取得した前記第２機能部情報を、前記第１伝送路に接続された１または複数の前記機能部の、アプリケーションレイヤよりも下位のレイヤのネットワーク構成に関する情報を含む機能部情報である、１または複数の第１機能部情報のデータベースに登録可能な情報に変換する変換処理を行うステップとを含む。

　このように、第２伝送路に接続された機能部の第２機能部情報を、第１伝送路に接続された機能部の第１機能部情報のデータベースに登録可能な情報に変換する変換処理を行う方法により、変換後の第２機能部情報をデータベースに登録することができ、第２機能部情報を第１機能部情報と同様に参照および使用することができる。したがって、異なる種類の伝送路に接続された機能部のネットワーク構成に関する情報を容易に使用可能とすることができる。

　（１２）本開示の実施の形態に係る通信プログラムは、車両に搭載され、第１伝送路に接続された機能部と第２伝送路に接続された機能部との間で送受信される情報を中継する中継装置において用いられる通信プログラムであって、コンピュータを、前記第２伝送路に接続された前記機能部の、アプリケーションレイヤよりも下位のレイヤのネットワーク構成に関する情報を含む機能部情報である第２機能部情報を取得する取得部と、前記取得部によって取得された前記第２機能部情報を、前記第１伝送路に接続された１または複数の前記機能部の、アプリケーションレイヤよりも下位のレイヤのネットワーク構成に関する情報を含む機能部情報である、１または複数の第１機能部情報のデータベースに登録可能な情報に変換する変換処理を行う変換部、として機能させるためのプログラムである。

　このように、このように、第２伝送路に接続された機能部の第２機能部情報を、第１伝送路に接続された機能部の第１機能部情報のデータベースに登録可能な情報に変換する変換処理を行う構成により、変換後の機能部情報をデータベースＤＢに登録することができ、第２機能部情報を第１機能部情報と同様に参照および使用することができる。したがって、異なる種類の伝送路に接続された機能部のネットワーク構成に関する情報を容易に使用可能とすることができる。

　以下、本開示の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。

　［車両通信システム］
　図１は、本開示の実施の形態に係る通信システムの構成を示す図である。

　図１を参照して、通信システム４００は、サーバ１８０と、１または複数の車両通信システム３００とを備える。車両通信システム３００は、車両１に搭載される。

　図２は、本開示の実施の形態に係る車両通信システムの構成の一例を示す図である。

　図２を参照して、車両通信システム３００は、１または複数の車載ＥＣＵ（Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ　Ｃｏｎｔｒｏｌ　Ｕｎｉｔ）１１１と、１または複数の車載ＥＣＵ１１２と、中継装置２００Ａ，２００Ｂとを備える。具体的には、車両通信システム３００は、車載ＥＣＵ１１１として、車載ＥＣＵ１１１Ａ～１１１Ｄを備え、車載ＥＣＵ１１２として、車載ＥＣＵ１１２Ａ～１１２Ｄを備える。以下、中継装置２００Ａ，２００Ｂの各々を中継装置２００とも称する。

　車載ＥＣＵ１１１Ａ～１１１Ｄは、それぞれアプリケーション１０１を含む。車載ＥＣＵ１１２Ａ～１１２Ｄは、それぞれアプリケーション１０２を含む。

　より詳細には、アプリケーション１０１として、車載ＥＣＵ１１１Ａはアプリケーション１０１Ａを含み、車載ＥＣＵ１１１Ｂはアプリケーション１０１Ｂを含み、車載ＥＣＵ１１１Ｃはアプリケーション１０１Ｃを含み、車載ＥＣＵ１１１Ｄはアプリケーション１０１Ｄを含む。

　アプリケーション１０２として、車載ＥＣＵ１１２Ａはアプリケーション１０２Ａを含み、車載ＥＣＵ１１２Ｂはアプリケーション１０２Ｂを含み、車載ＥＣＵ１１２Ｃはアプリケーション１０２Ｃを含み、車載ＥＣＵ１１２Ｄはアプリケーション１０２Ｄを含む。

　車載ＥＣＵ１１１は、イーサネットケーブル２１を介して中継装置２００に接続される。また、車載ＥＣＵ１１２は、ＣＡＮバス２２を介して中継装置２００に接続される。複数のイーサネットケーブル２１は、第１伝送路の一例である。ＣＡＮバス２２は、第２伝送路の一例である。

　具体的には、車載ＥＣＵ１１１Ａ，１１１Ｂはイーサネットケーブル２１を介して中継装置２００Ａに接続され、車載ＥＣＵ１１２Ａ，１１２ＢはＣＡＮバス２２を介して中継装置２００Ａに接続され、車載ＥＣＵ１１１Ｃ，１１１Ｄはイーサネットケーブル２１を介して中継装置２００Ｂに接続され、車載ＥＣＵ１１２Ｃ，１１２ＤはＣＡＮバス２２を介して中継装置２００Ｂに接続される。

　中継装置２００Ａおよび中継装置２００Ｂは、イーサネットケーブル２１を介して互いに接続される。

　車載ＥＣＵ１１１Ａ～１１１Ｄ、車載ＥＣＵ１１２Ａ～１１２Ｄおよび中継装置２００Ａ，２００Ｂは、ネットワーク１２を構成する。

　車載ＥＣＵ１１１、車載ＥＣＵ１１２、アプリケーション１０１およびアプリケーション１０２は、ネットワーク１２における機能部のうち車両１に搭載される機能部の一例である。

　なお、車両通信システム３００は、４つの車載ＥＣＵ１１１を備える構成に限らず、３つ以下または５つ以上の車載ＥＣＵ１１１を備える構成であってもよい。また、車両通信システム３００は、４つの車載ＥＣＵ１１２を備える構成に限らず、３つ以下または５つ以上の車載ＥＣＵ１１２を備える構成であってもよい。

　また、車両通信システム３００は、１つの車載ＥＣＵ１１１に１つのアプリケーション１０１が搭載される構成に限らず、１つの車載ＥＣＵ１１１に２つ以上のアプリケーション１０１が搭載される構成であってもよい。また、車両通信システム３００は、１つの車載ＥＣＵ１１２に１つのアプリケーション１０２が搭載される構成に限らず、１つの車載ＥＣＵ１１２に２つ以上のアプリケーション１０２が搭載される構成であってもよい。

　また、車両通信システム３００は、２つの中継装置２００を備える構成に限らず、中継装置２００Ａまたは中継装置２００Ｂのみを備える構成であってもよいし、３つ以上の中継装置２００を備える構成であってもよい。

　また、ネットワーク１２は、車両１の外部における、後述するＴＣＵと通信を行うことが可能な外部装置および当該外部装置に設けられるアプリケーションを機能部として含んでもよい。

　車載ＥＣＵ１１１，１１２は、たとえば、ＴＣＵ（Ｔｅｌｅｍａｔｉｃｓ　Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ　Ｕｎｉｔ）、自動運転ＥＣＵ、エンジンＥＣＵ、センサ、ナビゲーション装置、ヒューマンマシンインタフェース、およびカメラ等である。

　中継装置２００は、たとえば、ゲートウェイ装置であり、自己に接続される複数の車載ＥＣＵ１１１，１１２間のデータを中継可能である。中継装置２００は、たとえば、レイヤ２、およびレイヤ２よりも上位のレイヤ３に従って中継処理を行うことが可能であり、たとえば、同じＶＬＡＮに属する車載ＥＣＵ１１１，１１２間のフレームの中継処理および異なるＶＬＡＮに属する車載ＥＣＵ１１１，１１２間のフレームの中継処理を行う。

　より詳細には、中継装置２００は、イーサネットおよびＣＡＮの少なくともいずれか一方の通信規格に従って、フレームの中継処理を行う。イーサネットは、第１通信プロトコルの一例であり、ＣＡＮは、第２通信プロトコルの一例である。以下、イーサネットの通信規格に従うフレームをイーサネットフレームと称し、ＣＡＮの通信規格に従うフレームをＣＡＮフレームと称する。イーサネットフレームには、ＩＰパケットが格納される。

　中継装置２００は、イーサネットケーブルを介して接続された車載ＥＣＵ１１１間でやり取りされるイーサネットフレームを中継する。中継装置２００は、ＣＡＮバスを介して接続された車載ＥＣＵ１１２間でやり取りされるＣＡＮフレームを中継する。

　また、中継装置２００は、イーサネットケーブルを介して接続された車載ＥＣＵ１１１から受信したイーサネットフレームに基づいてＣＡＮフレームを生成し、生成したＣＡＮフレームをＣＡＮバス経由で車載ＥＣＵ１１２へ中継する。

　また、中継装置２００は、ＣＡＮバスを介して接続された車載ＥＣＵ１１２から受信したＣＡＮフレームに基づいてイーサネットフレームを生成し、生成したイーサネットフレームをイーサネットケーブル経由で車載ＥＣＵ１１１へ中継する。

　なお、車両通信システム３００では、イーサネットの通信規格およびＣＡＮの通信規格に従ってイーサネットフレームおよびＣＡＮフレームの中継がそれぞれ行われる構成に限らず、たとえば、ＦｌｅｘＲａｙ（登録商標）、ＭＯＳＴ（Ｍｅｄｉａ　Ｏｒｉｅｎｔｅｄ　Ｓｙｓｔｅｍｓ　Ｔｒａｎｓｐｏｒｔ）（登録商標）およびＬＩＮ（Ｌｏｃａｌ　Ｉｎｔｅｒｃｏｎｎｅｃｔ　Ｎｅｔｗｏｒｋ）等の通信規格に従ってデータの中継が行われる構成であってもよい。

　図１および図２を参照して、車載ＥＣＵ１１１，１１２の一例であるＴＣＵは、サーバ１８０と通信を行うことが可能である。詳細には、ＴＣＵは、たとえば、ＩＰパケットを用いて無線基地局装置１６１経由でサーバ１８０等の外部装置と通信することが可能である。

　より詳細には、ＴＣＵは、たとえば、ＬＴＥ（Ｌｏｎｇ　Ｔｅｒｍ　Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ）または３Ｇ等の通信規格に従って、無線基地局装置１６１と無線通信を行うことが可能である。

　具体的には、たとえば車載ＥＣＵ１１１がＴＣＵである場合、無線基地局装置１６１は、サーバ１８０から外部ネットワーク１７０経由でＩＰパケットを受信すると、受信したＩＰパケットを無線信号に含めてＴＣＵへ送信する。

　ＴＣＵは、たとえば、サーバ１８０からのＩＰパケットを含む無線信号を無線基地局装置１６１から受信すると、受信した無線信号からＩＰパケットを取得し、取得したＩＰパケットをイーサネットフレームに格納して中継装置２００へ送信する。

　また、ＴＣＵは、中継装置２００からイーサネットフレームを受信すると、受信したイーサネットフレームからＩＰパケットを取得し、取得したＩＰパケットを無線信号に含めて無線基地局装置１６１へ送信する。

　無線基地局装置１６１は、ＴＣＵから無線信号を受信すると、受信した無線信号からＩＰパケットを取得し、取得したＩＰパケットを外部ネットワーク１７０経由でサーバ１８０へ送信する。

　また、車載ＥＣＵ１１１，１１２の一例である自動運転ＥＣＵは、中継装置２００を介して他の車載ＥＣＵ１１１，１１２と通信を行うことが可能であり、たとえば、センサからの計測情報を用いて車両１の走行状況の検知、および検知結果に基づく自動運転制御を行う。

　各アプリケーション１０１，１０２は、たとえば、アプリケーションレイヤの処理を行なうことにより、自己が搭載される車載ＥＣＵ１１１，１１２において所定の処理を行う。たとえば、車載ＥＣＵ１１１，１１２の一例である温度センサにおけるアプリケーション１０１，１０２は、所定周期で、車両１の外気温を示す温度情報を生成する。

　［中継装置］
　図３は、本開示の実施の形態に係る中継装置の構成の一例を示す図である。図３は、中継装置２００Ａの構成を示している。

　図３を参照して、中継装置２００Ａは、通信ポート１２１Ａ，１２１Ｂ，１２１Ｃ，１２１Ｄ，１２２と、中継部２１０と、検知部２２０と、取得部２３０と、変換部２４０と、付与部２５０と、記憶部２６０とを備える。記憶部２６０は、たとえばフラッシュメモリである。

　図４は、本開示の実施の形態に係る中継装置の構成の他の例を示す図である。図４は、中継装置２００Ｂの構成を示している。

　図４を参照して、中継装置２００Ｂは、中継装置２００Ａと比べて、付与部２５０の代わりに、更新部２７０と、通知部２８０とを備える。

　通信ポート１２１Ａ，１２１Ｂ，１２１Ｃ，１２１Ｄは、たとえば、イーサネットケーブル２１を接続可能な端子である。以下、通信ポート１２１Ａ，１２１Ｂ，１２１Ｃ，１２１Ｄの各々を、通信ポート１２１とも称する。

　通信ポート１２２は、たとえば、ＣＡＮバス２２を接続可能な端子である。

　図２および図３に示す例では、中継装置２００Ａにおいて、通信ポート１２１Ａに中継装置２００Ｂが接続され、通信ポート１２１Ｂに車載ＥＣＵ１１１Ａが接続され、通信ポート１２１Ｃに車載ＥＣＵ１１１Ｂが接続され、通信ポート１２２に車載ＥＣＵ１１２Ａおよび車載ＥＣＵ１１２Ｂが接続されている。

　図２および図４に示す例では、中継装置２００Ｂにおいて、通信ポート１２１Ａに中継装置２００Ａが接続され、通信ポート１２１Ｂに車載ＥＣＵ１１１Ｃが接続され、通信ポート１２１Ｃに車載ＥＣＵ１１１Ｄが接続され、通信ポート１２２に車載ＥＣＵ１１２Ｃおよび車載ＥＣＵ１１２Ｄが接続されている。

　［中継部］
　中継部２１０は、車載ＥＣＵ１１１，１１２間で送受信される情報を中継する。中継部２１０は、イーサネットに準拠した通信およびＣＡＮに準拠した通信を行う。中継部２１０は、通信部の一例である。

　（中継処理の例１）
　中継部２１０は、イーサネットケーブル２１に接続された車載ＥＣＵ１１１間で送受信される情報を中継する。

　より詳細には、たとえば、中継部２１０は、ある車載ＥＣＵ１１１から対応の通信ポート１２１経由で自己の中継装置２００に接続された車載ＥＣＵ１１１宛のイーサネットフレームを受信すると、受信したイーサネットフレームを対応の通信ポート１２１経由で宛先の車載ＥＣＵ１１１へ中継する。

　中継部２１０は、ある車載ＥＣＵ１１１から対応の通信ポート１２１経由で他の中継装置２００に接続された車載ＥＣＵ１１１宛のイーサネットフレームを受信すると、受信したイーサネットフレームを通信ポート１２１Ａ経由で他の中継装置２００へ中継する。

　中継部２１０は、他の中継装置２００から通信ポート１２１Ａ経由で自己の中継装置２００に接続された車載ＥＣＵ１１１宛のイーサネットフレームを受信すると、受信したイーサネットフレームを対応の通信ポート１２１経由で宛先の車載ＥＣＵ１１１へ中継する。

　（中継処理の例２）
　中継部２１０は、ＣＡＮバス２２に接続された車載ＥＣＵ１１２間で送受信される情報を中継する。

　より詳細には、たとえば、中継部２１０は、ある車載ＥＣＵ１１２から通信ポート１２２経由で自己の中継装置２００に接続された車載ＥＣＵ１１２宛のＣＡＮフレームを受信すると、受信したＣＡＮフレームを通信ポート１２２経由で宛先の車載ＥＣＵ１１２へ中継する。

　中継部２１０は、ある車載ＥＣＵ１１２から通信ポート１２２経由で他の中継装置２００に接続された車載ＥＣＵ１１２宛のＣＡＮフレームを受信すると、受信したＣＡＮフレームからデータを取得し、取得したデータを含むイーサネットフレームを生成する。そして、中継部２１０は、生成したイーサネットフレームを通信ポート１２１Ａ経由で他の中継装置２００へ中継する。

　中継部２１０は、他の中継装置２００から通信ポート１２１Ａ経由で自己の中継装置２００に接続された車載ＥＣＵ１１２宛のイーサネットフレームを受信すると、受信したイーサネットフレームからデータを取得し、取得したデータを含むＣＡＮフレームを生成する。そして、中継部２１０は、生成したＣＡＮフレームを通信ポート１２２経由で宛先の車載ＥＣＵ１１２へ中継する。

　（中継処理の例３）
　中継部２１０は、イーサネットケーブル２１に接続された車載ＥＣＵ１１１とＣＡＮバス２２に接続された車載ＥＣＵ１１１との間で送受信される情報を中継する。

　より詳細には、たとえば、中継部２１０は、ある車載ＥＣＵ１１１から対応の通信ポート１２１経由で自己の中継装置２００に接続された車載ＥＣＵ１１２宛のイーサネットフレームを受信すると、受信したイーサネットフレームからデータを取得し、取得したデータを含むＣＡＮフレームを生成する。そして、中継部２１０は、生成したＣＡＮフレームを通信ポート１２２経由で宛先の車載ＥＣＵ１１２へ中継する。

　中継部２１０は、ある車載ＥＣＵ１１２から通信ポート１２２経由で自己の中継装置２００に接続された車載ＥＣＵ１１１宛のＣＡＮフレームを受信すると、受信したＣＡＮフレームからデータを取得し、取得したデータを含むイーサネットフレームを生成する。そして、中継部２１０は、生成したイーサネットフレームを対応の通信ポート１２１経由で宛先の車載ＥＣＵ１１１へ中継する。

　中継部２１０は、ある車載ＥＣＵ１１１から対応の通信ポート１２１経由で他の中継装置２００に接続された車載ＥＣＵ１１２宛のイーサネットフレームを受信すると、受信したイーサネットフレームを通信ポート１２１Ａ経由で他の中継装置２００へ中継する。

　中継部２１０は、ある車載ＥＣＵ１１２から通信ポート１２２経由で他の中継装置２００に接続された車載ＥＣＵ１１１宛のＣＡＮフレームを受信すると、受信したＣＡＮフレームからデータを取得し、取得したデータを含むイーサネットフレームを生成する。そして、中継部２１０は、生成したイーサネットフレームを通信ポート１２１Ａ経由で他の中継装置２００へ中継する。

　［検知部］
　検知部２２０は、ネットワーク１２における、新たな機能部の追加および機能部の削除の少なくともいずれか一方を検知する。

　より詳細には、検知部２２０は、ネットワーク１２に新たに追加される車載ＥＣＵ１１１，１１２、外部装置およびアプリケーション１０１，１０２などの機能部を、新規機能部として検知する。また、検知部２２０は、ネットワーク１２において、車載ＥＣＵ１１１，１１２、外部装置およびアプリケーション１０１，１０２などの機能部が削除されると、当該機能部が削除されたことを検知する。

　たとえば、検知部２２０は、定期的または不定期に、ネットワーク１２における車載ＥＣＵ１１１，１１２を検知するための探索メッセージを中継部２１０経由でブロードキャストする。

　ネットワーク１２における車載ＥＣＵ１１１，１１２は、検知部２２０からの探索メッセージを受信し、受信した探索メッセージに対する応答として、自己のＩＤたとえばＭＡＣアドレスを含む接続情報を送信する。

　検知部２２０は、車載ＥＣＵ１１１，１１２から中継部２１０経由で接続情報を受信し、受信した接続情報に基づいて、新たな車載ＥＣＵ１１１，１１２の追加および車載ＥＣＵ１１１，１１２の削除を検知する。

　なお、ネットワーク１２に新たに追加される車載ＥＣＵ１１１，１１２は、ネットワーク１２における通信接続を要求するための接続要求情報を中継装置２００へ送信する構成であってもよい。

　この場合、検知部２２０は、中継部２１０経由で当該接続要求情報を受信して、当該接続要求情報の送信元の車載ＥＣＵ１１１，１１２を検知する。

　以下、新規機能部を含むネットワーク１２および機能部が削除された後のネットワーク１２を新規ネットワークとも称し、新規機能部が追加される前のネットワーク１２および機能部が削除される前のネットワーク１２を既存ネットワークとも称する。

　（検知例１）
　図５は、本開示の実施の形態に係る車両通信システムにおける新規ネットワークの構成の一例を示す図である。

　図５を参照して、車載ＥＣＵ１１２ＥがＣＡＮバス２２を介して中継装置２００に接続されることにより、ネットワーク１２に車載ＥＣＵ１１２Ｅが新たに追加される場合を想定する。車載ＥＣＵ１１２Ｅは、アプリケーション１０２Ｅを含む。

　車載ＥＣＵ１１２Ｅは、たとえば中継装置２００Ａの通信ポート１２２に接続されたＣＡＮバス２２に接続される。

　車載ＥＣＵ１１２Ｅは、中継装置２００Ａにおける検知部２２０からの探索メッセージを受信し、受信した探索メッセージに対する応答として、自己のＩＤたとえばＭＡＣアドレスを含む接続情報を中継装置２００Ａにおける検知部２２０へ送信する。

　より詳細には、車載ＥＣＵ１１２Ｅは、接続情報を含むＣＡＮフレームを生成し、生成したＣＡＮフレームを中継装置２００Ａへ送信する。

　中継装置２００Ａにおける検知部２２０は、車載ＥＣＵ１１２Ｅから送信された当該ＣＡＮフレームを受信すると、受信したＣＡＮフレームに含まれるＩＤなどを用いて、車載ＥＣＵ１１２Ｅの認証処理を行う。

　検知部２２０は、車載ＥＣＵ１１２Ｅの認証に成功すると、認証が成功した旨を示す認証成功情報を含む車載ＥＣＵ１１２Ｅ宛のＣＡＮフレームを生成し、生成したＣＡＮフレームを中継部２１０経由で車載ＥＣＵ１１２Ｅへ送信する。

　（検知例２）
　図６は、本開示の実施の形態に係る車両通信システムにおける新規ネットワークの構成の一例を示す図である。

　図６を参照して、車載ＥＣＵ１１１Ｅがイーサネットケーブル２１を介して中継装置２００に接続されることにより、ネットワーク１２に車載ＥＣＵ１１１Ｅが新たに追加される場合を想定する。車載ＥＣＵ１１１Ｅは、アプリケーション１０１Ｅを含む。

　車載ＥＣＵ１１１Ｅは、たとえばイーサネットケーブル２１を介して中継装置２００Ａにおける通信ポート１２１Ｄに接続される。

　車載ＥＣＵ１１１Ｅは、中継装置２００Ａにおける検知部２２０からの探索メッセージを受信し、受信した探索メッセージに対する応答として、自己のＩＤたとえばＭＡＣアドレスを含む接続情報を中継装置２００Ａにおける検知部２２０へ送信する。

　より詳細には、車載ＥＣＵ１１１Ｅは、接続情報を含むイーサネットフレームを生成し、生成したイーサネットフレームを中継装置２００Ａへ送信する。

　中継装置２００Ａにおける検知部２２０は、車載ＥＣＵ１１１Ｅから送信された当該イーサネットフレームを受信すると、受信したイーサネットフレームに含まれるＩＤなどを用いて、車載ＥＣＵ１１１Ｅの認証処理を行う。

　検知部２２０は、車載ＥＣＵ１１１Ｅの認証に成功すると、認証が成功した旨を示す認証成功情報を含む車載ＥＣＵ１１１Ｅ宛のイーサネットフレームを生成し、生成したイーサネットフレームを中継部２１０経由で車載ＥＣＵ１１１Ｅへ送信する。

　検知部２２０は、上述のように新規機能部である車載ＥＣＵ１１１，１１２の認証に成功すると、当該車載ＥＣＵ１１１，１１２のＩＤを示す検知情報を取得部２３０へ出力する。

　なお、検知部２２０が検知する新規機能部は、新たに中継装置２００に接続される車載ＥＣＵ１１１，１１２に限定されない。たとえば、検知部２２０は、既存ネットワークにおける車載ＥＣＵ１１１，１１２にインストールされるアプリケーション１０１，１０２を新規機能部として検知する構成であってもよい。

　［取得部］
　再び図３および図４を参照して、取得部２３０は、イーサネットケーブル２１に接続された車載ＥＣＵ１１１の、アプリケーションレイヤよりも下位のレイヤのネットワーク構成に関する情報を含む機能部情報Ｆ１を取得する。機能部情報Ｆ１は、第１機能部情報の一例である。

　取得部２３０は、ＣＡＮバス２２に接続された車載ＥＣＵ１１２の、アプリケーションレイヤよりも下位のレイヤのネットワーク構成に関する情報を含む機能部情報Ｆ２を取得する。機能部情報Ｆ２は、第２機能部情報の一例である。

　より詳細には、取得部２３０は、検知部２２０から受けた検知情報が示す車載ＥＣＵ１１１の機能部情報Ｆ１および車載ＥＣＵ１１２の機能部情報Ｆ２を取得するとともに、既存ネットワークにおける車載ＥＣＵ１１１の機能部情報Ｆ１および車載ＥＣＵ１１２の機能部情報Ｆ２を取得する。

　たとえば、取得部２３０は、機能部情報Ｆ１，Ｆ２として、新規ネットワークにおける車載ＥＣＵ１１１，１１２、中継装置２００および外部装置などのハードウェア装置の仕様ならびに新規ネットワークのトポロジを認識可能な情報と、新規ネットワークにおけるハードウェア装置へのアプリケーション１０１，１０２の配置に関する制約と、新規ネットワークにおける通信方式の制約とのうち、少なくともいずれか１つを認識可能な情報を取得する。

　取得部２３０は、ハードウェア装置の仕様および新規ネットワークのトポロジを認識可能な情報として、たとえば、ハードウェア装置の、識別子、名称、センサ種別および機能などを示す装置タイプ、メモリサイズ、通信プロトコルごとに設けられる物理ポート数、物理ポートの識別子、電源構成、消費電力、ＶＬＡＮのＩＤ、サブネットアドレスおよび機能ドメインに関する情報、ならびにハードウェア装置に搭載されるＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）またはＧＰＵ（Ｇｒａｐｈｉｃｓ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）の仕様に関する情報、ハードウェア装置間の接続関係に関する情報、ハードウェア装置間の通信の帯域幅に関する情報、および中継装置２００の仕様に関する情報のうち、少なくともいずれか１種類の情報を取得する。

　取得部２３０は、ハードウェア装置へのアプリケーション１０１，１０２の配置に関する制約を認識可能な情報として、たとえば、アプリケーション１０１，１０２の、実行に必要な演算速度、メモリ使用量、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ　Ｓｙｓｔｅｍ）環境の制約、ならびにＴＣＰ（Ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ　Ｃｏｎｔｒｏｌ　Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）およびＵＤＰ（Ｕｓｅｒ　ｄａｔａｇｒａｍ　Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）などの通信プロトコルの制約に関する情報のうち、少なくともいずれか１種類の情報を取得する。

　取得部２３０は、新規ネットワークにおける通信方式の制約を認識可能な情報として、アプリケーション１０１，１０２の、通信量、ＬＡＧ（Ｌｉｎｋ　Ａｇｇｒｅｇａｔｉｏｎ）のサポートの有無、通信頻度、バースト送信の要否、許容される遅延時間、許容される損失量、必要とするセキュリティのレベル、動作タイミング、たとえば周期的通信か不定期通信かを示す通信タイプ、通信相手となるアプリケーション１０１，１０２の識別子、および要求応答型または出版購読型などを示すメッセージング方式、ならびにアプリケーション１０１，１０２による通信の優先度に関する情報のうち、少なくともいずれか１種類の情報を取得する。

　車載ＥＣＵ１１１は、たとえば定期的に、自己の機能部情報Ｆ１およびタイムスタンプを含むイーサネットフレームである機能部情報フレームＦＡ１を中継装置２００へ送信する。車載ＥＣＵ１１１は、たとえばＬＬＤＰ（Ｌｉｎｋ　Ｌａｙｅｒ　Ｄｉｓｃｏｖｅｒｙ　Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）に従い、定期的に機能部情報フレームＦＡ１を中継装置２００へ送信する。

　たとえば、取得部２３０は、機能部情報Ｆ２を送信すべき旨を示す情報要求通知ＲＡを、中継部２１０経由で車載ＥＣＵ１１２へ送信する。

　車載ＥＣＵ１１２は、取得部２３０から受信した情報要求通知ＲＡに対する応答として、自己の機能部情報Ｆ２およびタイムスタンプを含むＣＡＮフレームである機能部情報フレームＦＡ２を、取得部２３０へ送信する。

　たとえば、記憶部２６０は、１または複数の車載ＥＣＵ１１１の機能部情報Ｆ１のデータベースを含む。

　取得部２３０は、中継部２１０経由で車載ＥＣＵ１１１から機能部情報フレームＦＡ１を受信すると、受信した機能部情報フレームＦＡ１から機能部情報Ｆ１を取得する。取得部２３０は、取得した機能部情報Ｆ１を、車載ＥＣＵ１１１ごとに記憶部２６０における当該データベースに登録する。

　また、取得部２３０は、中継部２１０経由で車載ＥＣＵ１１２から機能部情報フレームＦＡ２を受信すると、受信した機能部情報フレームＦＡ２を変換部２４０へ出力する。

　［変換部］
　変換部２４０は、ＣＡＮに従う通信に用いるネットワーク情報たとえば機能部情報Ｆ２に基づいて、イーサネットに従う通信に用いるネットワーク情報たとえば機能部情報Ｆ１を生成する生成部の一例である。

　より詳細には、変換部２４０は、取得部２３０から機能部情報フレームＦＡ２を受けると、受けた機能部情報フレームＦＡ２に含まれる機能部情報Ｆ２を、記憶部２６０における機能部情報Ｆ１のデータベースに登録可能な情報に変換する変換処理を行う。

　図７は、本開示の実施の形態に係る中継装置の記憶部におけるデータベースの一例を示す図である。

　図７を参照して、たとえば、中継装置２００Ａの記憶部２６０におけるデータベースＤＢには、イーサネットケーブル２１を介して中継装置２００Ａに接続された車載ＥＣＵ１１１の機能部情報Ｆ１が、車載ＥＣＵ１１１ごとに登録されている。

　具体的には、たとえば、データベースＤＢには、車載ＥＣＵ１１１Ａの機能部情報Ｆ１として、車載ＥＣＵ１１１ＡのＩＤである「０ｘ０４」、車載ＥＣＵ１１１Ａが有する機能である「Ｇ機能」、車載ＥＣＵ１１１Ａが準拠する通信プロトコルであるイーサネットがＬＡＧサポートを有している旨を示す「Ｔｒｕｅ」、車載ＥＣＵ１１１Ａのデータ送信先の車載ＥＣＵ１１１ＣのＩＤである「０ｘ１Ａ」、および車載ＥＣＵ１１１Ａから車載ＥＣＵ１１１Ｃへの通信量を示す「２０」が登録されている。なお、「０ｘ」は、以降に続く数値が１６進法表記であることを意味する。

　たとえば、変換部２４０が取得部２３０から受ける機能部情報フレームＦＡ２における機能部情報Ｆ２には、当該機能部情報Ｆ２の送信元ＩＤを示す送信元情報、当該機能部情報Ｆ２の送信元の車載ＥＣＵ１１２の機能を示すＥＣＵ機能情報、および当該機能部情報Ｆ２の送信元の車載ＥＣＵ１１２の状態を示す状態情報が含まれる。

　変換部２４０は、取得部２３０から受けた機能部情報フレームＦＡ２に含まれる各種情報を、データベースＤＢに登録可能な情報に変換し、変換後の各種情報をデータベースＤＢに登録する。

　（変換処理の例１）
　変換部２４０は、変換処理として、機能部情報Ｆ２の要素Ｅ２を、機能部情報Ｆ１の要素であって、要素Ｅ２とは異なる定義の要素である要素Ｅ１に当てはめる処理を行う。

　変換部２４０は、取得部２３０から受けた機能部情報フレームＦＡ２から、車載ＥＣＵ１１２Ａの機能部情報Ｆ２を取得する。

　たとえば、変換部２４０は、取得した機能部情報Ｆ２に、当該機能部情報Ｆ２における要素Ｅ２として「送信元ＩＤ」が含まれている場合、変換処理として、機能部情報Ｆ２における要素Ｅ２である「送信元ＩＤ」を機能部情報Ｆ１における車載ＥＣＵ１１２ＡのＩＤの要素Ｅ１に当てはめる処理を行う。

　図８は、本開示の実施の形態に係る中継装置の記憶部における更新後のデータベースの一例を示す図である。

　図８を参照して、変換部２４０は、車載ＥＣＵ１１２Ａの機能部情報Ｆ２における要素Ｅ２である送信元ＩＤを、機能部情報Ｆ１における車載ＥＣＵ１１２のＩＤの要素Ｅ１に当てはめ、機能部情報Ｆ２における送信元ＩＤの値である「０ｘ０１」を車載ＥＣＵ１１２のＩＤとしてデータベースＤＢに登録する。

　（変換処理の例２）
　変換部２４０は、変換処理として、機能部情報Ｆ２の要素Ｅ２の値を所定のルールに従い変換する。

　たとえば、変換部２４０は、取得した機能部情報Ｆ２に、当該機能部情報Ｆ２における要素Ｅ２として「ＥＣＵ機能情報」が含まれている場合、変換処理として、機能部情報Ｆ２におけるＥＣＵ機能情報が示す機能を、機能部情報Ｆ１において相当する機能に変換する処理を行う。

　たとえば、記憶部２６０は、機能部情報Ｆ２におけるＥＣＵ機能情報と、機能部情報Ｆ２において定義される機能および機能部情報Ｆ１において相当する機能との対応関係を示す変換テーブルをさらに記憶している。

　変換テーブルは、機能部情報Ｆ２の要素Ｅ２の値を変換する際の上記所定のルールの一例である変換ルールを定めたテーブルである。変換部２４０は、たとえば、変換テーブルによって定められた変換ルールに従い、機能部情報Ｆ２の要素Ｅ２の値を、データベースＤＢに登録可能な情報に変換する。

　図９は、本開示の実施の形態に係る中継装置の記憶部における変換テーブルの一例を示す図である。

　図９を参照して、変換テーブルＣＴは、たとえば、機能部情報Ｆ２に含まれるＥＣＵ機能情報が「０ｂ００」である場合、機能部情報Ｆ２において定義される車載ＥＣＵ１１２の機能が「Ａ機能」であり、機能部情報Ｆ１において相当する車載ＥＣＵ１１２の機能が「Ｄ機能」であることを示している。なお、「０ｂ」は、以降に続く数値が２進法表記であることを意味する。

　変換部２４０は、取得した機能部情報Ｆ２に含まれるＥＣＵ機能情報が「０ｂ０１」である場合、記憶部２６０における変換テーブルＣＴに基づいて、当該ＥＣＵ機能情報に対応する、機能部情報Ｆ１において相当する機能が「Ｄ機能」であると特定する。

　図１０は、本開示の実施の形態に係る中継装置の記憶部における更新後のデータベースの他の例を示す図である。

　図１０を参照して、変換部２４０は、記憶部２６０における変換テーブルＣＴに基づいて、車載ＥＣＵ１１２Ａの機能部情報Ｆ２に含まれるＥＣＵ機能情報である「０ｂ０１」に対応する、機能部情報Ｆ１において相当する機能である「Ｄ機能」を車載ＥＣＵ１１２の機能としてデータベースＤＢに登録する。

　（変換処理の例３）
　変換部２４０は、変換処理として、機能部情報Ｆ２に対応する情報または機能部情報Ｆ２に基づく情報を記憶部２６０から取得する。

　変換部２４０は、取得部２３０から受けた機能部情報フレームＦＡ２のヘッダフィールドを参照することにより、当該機能部情報フレームＦＡ２がＣＡＮフレームであることを特定する。

　たとえば、記憶部２６０は、ＬＡＧサポートを有する通信プロトコルとＬＡＧサポートを有しない通信プロトコルとを示すサポート情報テーブルを記憶している。

　図１１は、本開示の実施の形態に係る中継装置の記憶部におけるサポートテーブルの一例を示す図である。

　図１１を参照して、サポート情報テーブルＳＴは、たとえば、イーサネットはＬＡＧサポートを有しており、ＣＡＮはＬＡＧサポートを有していない旨を示している。

　変換部２４０は、取得部２３０から受けた機能部情報フレームＦＡ２がＣＡＮフレームであることを特定すると、記憶部２６０におけるサポート情報テーブルＳＴに基づいて、車載ＥＣＵ１１２Ａが準拠する通信プロトコルであるＣＡＮはＬＡＧサポートを有していないことを認識する。

　図１２は、本開示の実施の形態に係る中継装置の記憶部における更新後のデータベースの他の例を示す図である。

　図１２を参照して、変換部２４０は、記憶部２６０におけるサポート情報テーブルＳＴに基づいて、車載ＥＣＵ１１２Ａが準拠する通信プロトコルはＬＡＧサポートを有していないことを特定すると、車載ＥＣＵ１１２Ａが準拠する通信プロトコルはＬＡＧサポートを有していない旨をデータベースＤＢに登録する。

　（変換処理の例４）
　変換部２４０は、変換処理として、機能部情報Ｆ２の要素Ｅ２のデータサイズを、機能部情報Ｆ１の要素であって、要素Ｅ２に対応する要素である要素Ｅ１のデータサイズに変更する処理を行う。

　たとえば、変換部２４０は、取得した機能部情報Ｆ２に、当該機能部情報Ｆ２における要素Ｅ２として「送信元ＩＤ」が含まれており、「送信元ＩＤ」の値が「０ｘ０００００００１」である場合、変換処理として、機能部情報Ｆ２における要素Ｅ２のデータサイズを機能部情報Ｆ１における車載ＥＣＵ１１２ＡのＩＤの要素Ｅ１のデータサイズに変更する処理を行う。

　具体的には、再び図７を参照して、データベースＤＢには、車載ＥＣＵ１１１ＡのＩＤを示す１バイトの情報である「０ｘ０４」が登録されている。

　変換部２４０は、取得した機能部情報Ｆ２における送信元ＩＤとして４バイトの値である「０ｘ０００００００１」が含まれている場合、変換処理として、送信元ＩＤの値を１バイトの値である「０ｘ０１」に変更する。

　再び図８を参照して、変換部２４０は、車載ＥＣＵ１１２Ａの機能部情報Ｆ２における要素Ｅ２である送信元ＩＤを、機能部情報Ｆ１における車載ＥＣＵ１１２のＩＤの要素Ｅ１に当てはめ、データサイズ変更後の送信元ＩＤの値である「０ｘ０１」を車載ＥＣＵ１１２のＩＤとしてデータベースＤＢに登録する。

　なお、変換部２４０は、変更処理として、機能部情報Ｆ２の要素Ｅ２のデータサイズを小さくする構成に限らず、機能部情報Ｆ２の要素Ｅ２のデータサイズを大きくする構成であってもよい。

　（データベースの更新）
　たとえば、変換部２４０は、取得部２３０から受けた機能部情報フレームＦＡ２から、車載ＥＣＵ１１２Ａの機能部情報Ｆ２を取得し、取得した機能部情報Ｆ２に基づいて、データベースＤＢに登録された機能部情報Ｆ２の削除を行う。

　より詳細には、変換部２４０は、取得部２３０から受けた機能部情報フレームＦＡ２から、車載ＥＣＵ１１２Ａの機能部情報Ｆ２を取得する。

　たとえば、変換部２４０は、取得した機能部情報Ｆ２に、当該機能部情報Ｆ２における要素Ｅ２として当該機能部情報Ｆ２の送信元の車載ＥＣＵ１１２の状態を示す状態情報が含まれている場合、当該状態情報に基づいて、データベースＤＢに登録された機能部情報Ｆ２の削除を行う。

　具体的には、変換部２４０は、車載ＥＣＵ１１２Ａの機能部情報Ｆ２に「パッシブ」を示す状態情報が含まれている場合、機能部情報フレームＦＡ２に含まれるタイムスタンプを記憶部２６０に記録する。

　そして、変換部２４０は、記憶部２６０におけるタイムスタンプを参照して、「パッシブ」を示す状態情報を含む機能部情報フレームＦＡ２を受信してから所定時間が経過すると、データベースＤＢに登録された車載ＥＣＵ１１２Ａの機能部情報Ｆ２を削除する。

　［付与部］
　中継装置２００Ａにおける付与部２５０は、記憶部２６０におけるデータベースＤＢに基づいて、機能部情報Ｆ１および機能部情報Ｆ２を中継装置２００Ｂへ送信する。

　中継装置２００Ａは、たとえばＳＮＭＰ（Ｓｉｍｐｌｅ　Ｎｅｔｗｏｒｋ　Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ　Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）に従い、自己の記憶部２６０におけるデータベースＤＢに登録された各機能部情報Ｆ１および各機能部情報Ｆ２を中継装置２００Ｂへ送信する。

　再び図２および図３を参照して、たとえば、中継装置２００Ｂにおける取得部２３０は、機能部情報を送信すべき旨を示す情報要求通知ＲＢを、中継部２１０経由で中継装置１００Ａへ送信する。

　中継装置２００Ａにおける中継部２１０は、通信ポート１２１Ａ経由で中継装置２００Ｂから情報要求通知ＲＢを受信すると、受信した情報要求通知ＲＢを付与部２５０へ出力する。

　付与部２５０は、中継部２１０から情報要求通知ＲＢを受けると、記憶部２６０におけるデータベースＤＢに登録されている各機能部情報Ｆ１および各機能部情報Ｆ２を取得し、取得した各機能部情報Ｆ１および各機能部情報Ｆ２を中継部２１０経由で中継装置２００Ｂへ送信する。

　なお、中継装置２００Ｂにおける付与部２５０は、定期的または不定期に、記憶部２６０におけるデータベースＤＢに登録されている各機能部情報Ｆ１および各機能部情報Ｆ２を取得し、取得した各機能部情報Ｆ１および各機能部情報Ｆ２を中継部２１０経由で中継装置２００Ｂへ送信する構成であってもよい。

　この場合、中継装置２００Ｂにおける中継部２１０は、通信ポート１２１Ａ経由で中継装置２００Ａから各機能部情報Ｆ１および各機能部情報Ｆ２を受信すると、受信した各機能部情報Ｆ１および各機能部情報Ｆ２を取得部２３０へ出力する。

　中継装置２００Ｂにおける取得部２３０は、中継部２１０から各機能部情報Ｆ１および各機能部情報Ｆ２を取得すると、取得した各機能部情報Ｆ１および各機能部情報Ｆ２を用いて記憶部２６０におけるデータベースＤＢを更新する。具体的には、取得部２３０は、取得した各機能部情報Ｆ１および各機能部情報Ｆ２を用いて、データベースＤＢへの各機能部情報Ｆ１および各機能部情報Ｆ２の追加、ならびにデータベースＤＢに登録されている各機能部情報Ｆ１および各機能部情報Ｆ２の変更および削除等を行う。

　［更新部］
　中継装置２００Ｂにおける更新部２７０は、イーサネットケーブル２１に接続された１または複数の車載ＥＣＵ１１１およびＣＡＮバス２２に接続された１または複数の車載ＥＣＵ１１２を含むネットワーク１２の構成情報を更新する。更新部２７０は、管理部の一例である。

　更新部２７０は、記憶部２６０におけるデータベースＤＢに基づいて、新規ネットワークにおいて通信を行うための中継装置２００および車載ＥＣＵ１１１，１１２の設定内容を示す構成情報を生成する。

　より詳細には、更新部２７０は、取得部２３０または変換部２４０によって記憶部２６０におけるデータベースＤＢが更新されると、更新後のデータベースＤＢに登録されている各機能部情報Ｆ１および各機能部情報Ｆ２に基づいて、新規ネットワークの論理的構成および物理的構成を考慮して、新規ネットワークにおいて中継装置２００および車載ＥＣＵ１１１，１１２がＯＳＩ（Ｏｐｅｎ　Ｓｙｓｔｅｍｓ　Ｉｎｔｅｒｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ）参照モデルにおけるレイヤ４以下の通信を行うための中継装置２００および車載ＥＣＵ１１１，１１２の設定内容を示す構成情報を生成する。

　（更新例１）
　再び図５を参照して、たとえば、車載ＥＣＵ１１２ＥがＣＡＮバス２２を介して中継装置２００Ａに接続された新規ネットワークにおける各機能部情報Ｆ１および各機能部情報Ｆ２により、中継装置２００Ｂの記憶部２６０におけるデータベースＤＢが更新された場合を想定する。

　たとえば、更新部２７０は、更新後のデータベースＤＢにおける各機能部情報Ｆ１および各機能部情報Ｆ２に基づいて、車載ＥＣＵ１１２Ｅが追加された新規ネットワークにおいて新たに行うべき通信に用いられる通信経路および新規ネットワークにおける各通信経路における通信量を認識する。

　図１３は、本開示の実施の形態に係る新規ネットワークにおいて新たに行うべき通信の一例を示す図である。図１３は、車載ＥＣＵ１１２Ｅが追加された新規ネットワークにおいて新たに行うべき通信に用いられる通信経路および新規ネットワークにおける各通信経路における通信量を示している。

　図１３を参照して、更新部２７０は、更新後のデータベースＤＢにおける各機能部情報Ｆ１および各機能部情報Ｆ２に基づいて、通信経路Ｒ１１，Ｒ１２，Ｒ１３の通信のうち、中継装置２００Ａおよび中継装置２００Ｂ間における中継を要する通信経路Ｒ１１，Ｒ１３の通信を開始することによって、中継装置２００Ａおよび中継装置２００Ｂ間における通信量が２０増加することを認識する。

　以下では、中継装置２００Ａおよび中継装置２００Ｂ間の帯域使用可能量の上限は１００であるとする。また、たとえば、図５に示す既存ネットワークにおける中継装置２００Ａおよび中継装置２００Ｂ間の帯域使用量は７０であるとする。

　更新部２７０は、通信経路Ｒ１１，Ｒ１３の通信を開始することによって中継装置２００Ａおよび中継装置２００Ｂ間における通信量が２０増加した場合、新規ネットワークにおける継装置２００Ａおよび中継装置２００Ｂ間における帯域使用量の合計は９０となり、上限値である１００以下であるため、通信経路Ｒ１１，Ｒ１３の通信を行うことが可能であると判断する。

　そして、更新部２７０は、新規ネットワークにおいて通信経路Ｒ１１，Ｒ１２，Ｒ１３における通信を新たに行うための中継装置２００および車載ＥＣＵ１１１，１１２の各種設定内容を示す構成情報を生成する。

　更新部２７０は、生成した構成情報を通知部２８０へ出力するとともに、記憶部２６０に登録する。

　通知部２８０は、更新部２７０から構成情報を受けると、受けた構成情報に基づいて、新規ネットワークにおける中継装置２００Ａおよび車載ＥＣＵ１１１，１１２のうちの少なくともいずれか１つに、新規ネットワークにおいて通信を行うための設定内容を通知する。

　たとえば、通知部２８０は、更新部２７０から受けた構成情報に基づいて、設定変更の必要がある中継装置２００Ａおよび車載ＥＣＵ１１１Ａ，１１１Ｃ，１１２Ｃ，１１２Ｅへ設定内容を通知する。通知部２８０は、新規ネットワークにおいて設定変更の必要がある車載ＥＣＵ１１１，１１２が存在しない場合、たとえば中継装置２００Ａおよび車載ＥＣＵ１１１，１１２への設定内容の通知を行わない。

　新規ネットワークにおける中継装置２００Ａおよび車載ＥＣＵ１１１Ａ，１１１Ｃ，１１２Ｃ，１１２Ｅは、通知部２８０から設定内容を通知されると、通知された設定内容に従って各種設定変更を行う。中継装置２００Ｂは、生成した構成情報に基づいて各種設定変更を行う。新規ネットワークにおける中継装置２００および車載ＥＣＵ１１１，１１２は、変更後の設定内容に従って互いに通信を行う。

　（更新例２）
　図１４は、本開示の実施の形態に係る車両通信システムにおける新規ネットワークの構成の他の例を示す図である。

　図１４を参照して、図５に示すネットワーク１２において、車載ＥＣＵ１１２ＦがＣＡＮバス２２を介して中継装置２００Ｂに接続されることにより、ネットワーク１２に車載ＥＣＵ１１２Ｆが新たに追加され、車載ＥＣＵ１１２Ｆが追加された新規ネットワークにおける各機能部情報Ｆ１および各機能部情報Ｆ２により、中継装置２００Ｂの記憶部２６０におけるデータベースＤＢが更新された場合を想定する。車載ＥＣＵ１１２Ｆは、アプリケーション１０２Ｆを含む。

　たとえば、更新部２７０は、更新後のデータベースＤＢにおける各機能部情報Ｆ１および各機能部情報Ｆ２に基づいて、車載ＥＣＵ１１２Ｆが追加された新規ネットワークにおいて新たに行うべき通信に用いられる通信経路および新規ネットワークにおける各通信経路における通信量を認識する。

　図１５は、本開示の実施の形態に係る新規ネットワークにおいて新たに行うべき通信の他の例を示す図である。図１５は、車載ＥＣＵ１１２Ｆが追加された新規ネットワークにおいて新たに行うべき通信に用いられる通信経路および新規ネットワークにおける各通信経路における通信量を示している。

　図１５を参照して、更新部２７０は、更新後のデータベースＤＢにおける各機能部情報Ｆ１および各機能部情報Ｆ２に基づいて、通信経路Ｒ１４，Ｒ１５の通信のうち、中継装置２００Ａおよび中継装置２００Ｂ間における中継を要する通信経路Ｒ１５の通信を開始することによって、中継装置２００Ａおよび中継装置２００Ｂ間における帯域使用量が２０増加することを認識する。

　ここで、上述したように、図５に示すネットワーク１２における中継装置２００Ａおよび中継装置２００Ｂ間の帯域使用量は９０である。

　更新部２７０は、通信経路Ｒ１５の通信を開始することによって中継装置２００Ａおよび中継装置２００Ｂ間における帯域使用量が２０増加した場合、新規ネットワークにおける継装置２００Ａおよび中継装置２００Ｂ間における帯域使用量の合計は１１０となり、上限値である１００を超えるため、通信経路Ｒ１５を用いた通信を行うことができないと判断する。

　そして、更新部２７０は、新規ネットワークにおいて通信経路Ｒ１４における通信を新たに行うための中継装置２００および車載ＥＣＵ１１１，１１２の各種設定内容を示す構成情報を生成する。また、更新部２７０は、通信経路Ｒ１５を用いた通信を、保留通信として記憶部２６０に登録する。

　（更新例３）
　図１６は、本開示の実施の形態に係る車両通信システムにおける新規ネットワークの構成の他の例を示す図である。

　図１６を参照して、図１４に示すネットワーク１２において、車載ＥＣＵ１１１Ｂが削除され、削除後の新規ネットワークにおける各機能部情報Ｆ１および各機能部情報Ｆ２により、中継装置２００Ｂの記憶部２６０におけるデータベースＤＢが更新された場合を想定する。

　たとえば、更新部２７０は、更新後のデータベースＤＢにおける各機能部情報Ｆ１および各機能部情報Ｆ２に基づいて、車載ＥＣＵ１１１Ｂが削除された新規ネットワークにおいて停止される通信に用いられていた通信経路および新規ネットワークにおける各通信経路における通信量を認識する。

　図１７は、本開示の実施の形態に係る新規ネットワークにおいて停止される通信の一例を示す図である。図１７は、車載ＥＣＵ１１１Ｂが削除された新規ネットワークにおいて、車載ＥＣＵ１１１Ｂが削除されることにより停止される通信に用いられていた通信経路および新規ネットワークにおける各通信経路における通信量を示している。

　図１７を参照して、更新部２７０は、更新後のデータベースＤＢにおける各機能部情報Ｆ１および各機能部情報Ｆ２に基づいて、中継装置２００Ａおよび中継装置２００Ｂ間における中継を要する通信経路Ｒ１，Ｒ２の通信を停止することによって、中継装置２００Ａおよび中継装置２００Ｂ間における帯域使用量が３０減少することを認識する。

　ここで、上述したように、図１４に示すネットワーク１２における中継装置２００Ａおよび中継装置２００Ｂ間の帯域使用量は９０である。

　更新部２７０は、通信経路Ｒ１，Ｒ２の通信を停止することによって中継装置２００Ａおよび中継装置２００Ｂ間における帯域使用量が３０減少した場合、新規ネットワークにおける継装置２００Ａおよび中継装置２００Ｂ間における帯域使用量の合計は６０となることを認識する。

　また、更新部２７０は、記憶部２６０に登録されている保留通信である、通信経路Ｒ１５の通信を開始することによって中継装置２００Ａおよび中継装置２００Ｂ間における帯域使用量が２０増加した場合、新規ネットワークにおける継装置２００Ａおよび中継装置２００Ｂ間における帯域使用量の合計は８０となり、上限値である１００以下であるため、通信経路Ｒ１５の通信を行うことが可能であると判断する。

　そして、更新部２７０は、新規ネットワークにおいて、通信経路Ｒ１，Ｒ２における通信を停止して通信経路Ｒ１５における通信を新たに行うための中継装置２００および車載ＥＣＵ１１１，１１２の各種設定内容を示す構成情報を生成する。

　［動作の流れ］
　本開示の実施の形態に係る通信システムにおける各装置は、メモリを含むコンピュータを備え、当該コンピュータにおけるＣＰＵ等の演算処理部は、以下のフローチャートおよびシーケンスの各ステップの一部または全部を含むプログラムを当該メモリから読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態で流通する。

　図１８は、本開示の実施の形態に係る車両通信システムにおいて中継装置が他の中継装置へ機能部情報を付与する際の動作手順を定めたフローチャートである。

　図１８を参照して、まず、中継装置２００Ａは、ネットワーク１２における車載ＥＣＵ１１１，１１２からの機能部情報を待ち受け（ステップＳ１０２でＮＯ）、機能部情報を受信すると（ステップＳ１０２でＹＥＳ）、受信した機能部情報が、イーサネットケーブル２１に接続された車載ＥＣＵ１１１の機能部情報Ｆ１であるか否かを判断する（ステップＳ１０４）。

　中継装置２００Ａは、受信した機能部情報が機能部情報Ｆ１である場合（ステップＳ１０４でＹＥＳ）、受信した機能部情報Ｆ１を記憶部２６０におけるデータベースＤＢに登録する（ステップＳ１０８）。

　一方、中継装置２００Ａは、受信した機能部情報が、機能部情報Ｆ１ではない場合たとえばＣＡＮバス２２に接続された車載ＥＣＵ１１２の機能部情報Ｆ２である場合（ステップＳ１０４でＮＯ）、受信した機能部情報Ｆ２を、記憶部２６０における機能部情報Ｆ１のデータベースＤＢに登録可能な情報に変換する（ステップＳ１０６）。

　次に、中継装置２００Ａは、変換後の機能部情報Ｆ２をデータベースＤＢに登録する（ステップＳ１０８）。

　次に、中継装置２００Ａは、データベースＤＢに登録されている各機能部情報Ｆ１および各機能部情報Ｆ２を取得し、取得した各機能部情報Ｆ１および各機能部情報Ｆ２を中継装置２００Ｂへ送信する（ステップＳ１１０）。

　次に、中継装置２００Ａは、ネットワーク１２における車載ＥＣＵ１１１，１１２からの機能部情報を待ち受ける（ステップＳ１０２でＮＯ）。

　図１９は、本開示の実施の形態に係る車両通信システムにおける新規ネットワークの構築処理のシーケンスの一例を示す図である。

　図１９を参照して、まず、イーサネットケーブル２１を介して中継装置２００Ａに接続されている車載ＥＣＵ１１１Ａは、自己の機能部情報Ｆ１を中継装置２００Ａへ送信する（ステップＳ２０２）。

　次に、中継装置２００Ａは、車載ＥＣＵ１１１Ａから受信した機能部情報Ｆ１を記憶部２６０におけるデータベースＤＢに登録する（ステップＳ２０４）。

　次に、ＣＡＮバス２２を介して中継装置２００Ａに接続されることによりネットワーク１２に新たに追加される車載ＥＣＵ１１２Ｅは、接続要求情報を中継装置２００Ａへ送信する（ステップＳ２０６）。

　次に、中継装置２００Ａは、車載ＥＣＵ１１２Ｅから接続要求情報を受信して、車載ＥＣＵ１１２Ｅを検知し、車載ＥＣＵ１１２Ｅの認証処理を行う（ステップＳ２０８）。

　次に、車載ＥＣＵ１１２Ｅは、自己の機能部情報Ｆ２を中継装置２００Ａへ送信する（ステップＳ２１０）。

　次に、中継装置２００Ａは、車載ＥＣＵ１１１Ｅから受信した機能部情報Ｆ２を、記憶部２６０における機能部情報Ｆ１のデータベースＤＢに登録可能な情報に変換する（ステップＳ２１２）。

　次に、中継装置２００Ａは、変換後の機能部情報Ｆ２をデータベースＤＢに登録する（ステップＳ２１４）。

　次に、中継装置２００Ａは、自己の記憶部２６０におけるデータベースＤＢに登録されている各機能部情報Ｆ１および各機能部情報Ｆ２を取得し、取得した各機能部情報Ｆ１および各機能部情報Ｆ２を中継装置２００Ｂへ送信する（ステップＳ２１６）。

　次に、中継装置２００Ｂは、自己の記憶部２６０におけるデータベースＤＢに登録されている各機能部情報Ｆ１および各機能部情報Ｆ２ならびに中継装置２００Ａから受信した各機能部情報Ｆ１および各機能部情報Ｆ２に基づいて、新規ネットワークの構成情報を生成する（ステップＳ２１８）。

　次に、中継装置２００Ｂは、生成した構成情報に基づいて、中継装置２００Ａおよび車載ＥＣＵ１１１Ａ，１１２Ｅへ設定内容を通知する（ステップＳ２２０）。

　次に、中継装置２００Ａおよび車載ＥＣＵ１１１Ａ，１１２Ｅは、中継装置２００Ｂから通知された設定内容に従って各種設定変更を行う（ステップＳ２２２）。

　また、中継装置２００Ｂは、生成した構成情報に基づいて各種設定変更を行う（ステップＳ２２４）。

　次に、新規ネットワークにおける中継装置２００Ａ，２００Ｂおよび車載ＥＣＵ１１１Ａ，１１２Ｅは、変更後の設定内容に従って互いに通信を行う（ステップＳ２２６）。

　なお、本開示の実施の形態に係る中継装置２００では、変換部２４０は、変換処理として、上述した変換処理の例１，２，３，４を行う構成であるとしたが、これに限定するものではない。変換部２４０は、変換処理の例１，２，３，４の一部または全部を行わない構成であってもよい。また、変換部２４０は、変換処理の例１，２，３，４以外の変換処理を行う構成であってもよい。

　また、本開示の実施の形態に係る中継装置２００では、変換部２４０は、変換後の機能部情報Ｆ２をデータベースＤＢに登録する構成であるとしたが、これに限定するものではない。変換部２４０は、変換後の機能部情報Ｆ２を、データベースＤＢに登録することなく、たとえば中継部２１０経由で他の中継装置２００へ送信する構成であってもよい。

　また、本開示の実施の形態に係る中継装置２００では、変換部２４０は、機能部情報Ｆ２を、当該中継装置２００の記憶部２６０におけるデータベースＤＢに登録可能な情報に変換する構成であるとしたが、これに限定するものではない。中継装置２００は、データベースＤＢを含む記憶部２６０を備えない構成であってもよい。また、変換部２４０は、機能部情報Ｆ２を、当該中継装置２００以外の他の装置におけるデータベースに登録可能な情報に変換する構成であってもよい。

　また、本開示の実施の形態に係る中継装置２００では、変換部２４０は、機能部情報フレームＦＡ２から取得した機能部情報Ｆ２に基づいて、データベースＤＢに登録された機能部情報Ｆ２の削除を行う構成であるとしたが、これに限定するものではない。変換部２４０は、機能部情報Ｆ２以外の情報に基づいて、データベースＤＢに登録された機能部情報Ｆ２の削除を行う構成であってもよい。

　また、本開示の実施の形態に係る車両通信システム３００では、中継装置２００Ｂは、更新部２７０および通知部２８０を備える構成であるとしたが、これに限定するものではない。中継装置２００Ｂは、更新部２７０および通知部２８０を備えない構成であってもよい。この場合、たとえば、機能部情報Ｆ１および変換後の機能部情報Ｆ２は、ネットワーク１２における車載ＥＣＵ１１１，１１２の異常検知または故障検知に用いられてもよい。あるいは、中継装置２００Ａ，２００Ｂ以外の他の装置が、更新部２７０および通知部２８０を備える構成であってもよい。

　ところで、複数の車載ネットワークを備えるシステムにおいて、異なる種類の伝送路に接続された機能部のネットワーク構成に関する情報を容易に使用可能とする技術が望まれる。

　たとえば、近年、カーシェアリングの普及、および車両に搭載される車載装置の処理能力向上の要望に伴って、車載ネットワークにアプリケーションを追加することにより車載ネットワークをカスタマイズすることが求められている。このように、ユーザのニーズに応じて、様々なアプリケーションを車載ネットワークへ追加したり外したりすることが可能な技術が求められている。

　そして、アプリケーションを車載ネットワークへ追加したり外したりすることによって新規ネットワークを構築する際に、下位レイヤのネットワーク構成および制約を受けて、上位レイヤにより要求される通信を実現できない場合がある。

　そこで、複数の車載ネットワークを備えるシステムにおいて、新たな構成のネットワークを柔軟に構築するために、ネットワークの構築に使用可能な、ネットワーク構成に関する情報を容易に取得することが可能な技術が望まれる。

　これに対して、本開示の実施の形態に係る中継装置２００では、取得部２３０は、ＣＡＮバス２２に接続された車載ＥＣＵ１１２の、アプリケーションレイヤよりも下位のレイヤのネットワーク構成に関する情報を含む機能部情報である機能部情報Ｆ２を取得する。変換部２４０は、取得部２３０によって取得された機能部情報Ｆ２を、イーサネットケーブル２１に接続された１または複数の車載ＥＣＵ１１１の機能部情報Ｆ１のデータベースＤＢに登録可能な情報に変換する変換処理を行う。

　このように、ＣＡＮバス２２に接続された車載ＥＣＵ１１２の機能部情報Ｆ２を、イーサネットケーブル２１に接続された車載ＥＣＵ１１１の機能部情報Ｆ１のデータベースＤＢに登録可能な情報に変換する変換処理を行う構成により、変換後の機能部情報Ｆ２をデータベースＤＢに登録することができ、機能部情報Ｆ２を機能部情報Ｆ１と同様に参照および使用することができる。

　したがって、本開示の実施の形態に係る中継装置２００では、異なる種類の伝送路に接続された機能部のネットワーク構成に関する情報を容易に使用可能とすることができる。

　また、本開示の実施の形態に係る中継装置２００では、変換処理は、機能部情報Ｆ２の要素Ｅ２を、機能部情報Ｆ１の要素であって、要素Ｅ２とは異なる定義の要素である要素Ｅ１に当てはめる処理を行う。

　このような構成により、機能部情報Ｆ２の要素Ｅ２を機能部情報Ｆ１の要素Ｅ１に読み替え、機能部情報Ｆ２における当該要素Ｅ２の値を、機能部情報Ｆ１の要素Ｅ１の値として参照および使用することができる。

　また、本開示の実施の形態に係る中継装置２００では、変換処理は、機能部情報Ｆ２の要素Ｅ２の値を所定のルールに従い変換する処理を含む。

　このような構成により、所定のルールに従って変換された機能部情報Ｆ２の要素Ｅ２の値を、機能部情報Ｆ１の要素Ｅ１の値として参照および使用することができる。

　また、本開示の実施の形態に係る中継装置２００では、変換処理は、機能部情報Ｆ２に対応する情報または機能部情報Ｆ２に基づく情報を記憶部２６０から取得する処理を含む。

　このような構成により、記憶部２６０における、機能部情報Ｆ２に対応する情報または機能部情報Ｆ２に基づく情報を、機能部情報Ｆ１として参照および使用することができる。

　また、本開示の実施の形態に係る中継装置２００では、変換処理は、機能部情報Ｆ２の要素Ｅ２のデータサイズを、機能部情報Ｆ１の要素であって、要素Ｅ２に対応する要素である要素Ｅ１のデータサイズに変更する処理を含む。

　このような構成により、データサイズを変更した後の機能部情報Ｆ２の要素Ｅ２を、機能部情報Ｆ１の要素Ｅ１として参照および使用することができる。

　また、本開示の実施の形態に係る中継装置２００では、変換部２４０は、取得部２３０によって取得された機能部情報Ｆ２に基づいて、変換処理後の機能部情報Ｆ２のデータベースＤＢへの登録、およびデータベースＤＢに登録された機能部情報Ｆ２の削除の少なくともいずれか一方をさらに行う。

　このような構成により、機能部情報Ｆ２の内容に基づいてデータベースＤＢを柔軟に更新することがきる。

　また、本開示の実施の形態に係る中継装置２００では、付与部２５０は、データベースＤＢに基づいて、イーサネットケーブル２１に接続された１または複数の車載ＥＣＵ１１１およびＣＡＮ２２に接続された１または複数の車載ＥＣＵ１１２を含むネットワーク１２の構成情報を更新する更新部２７０に、変換部２４０によって変換された機能部情報Ｆ２を付与する。

　このような構成により、変換後の機能部情報Ｆ２を、アプリケーションレイヤよりも下位のレイヤのネットワーク構成および制約が考慮されたネットワークの構築に用いることができる。

　また、本開示の実施の形態に係る中継装置２００では、中継部２１０は、第１通信プロトコルに準拠した通信である第１通信および第２通信プロトコルに準拠した通信である第２通信を行う。変換部２４０は、第２通信に用いるネットワーク情報に基づいて、第１通信に用いるネットワーク情報を生成する。

　このように、第２通信に用いるネットワーク情報に基づいて、第１通信に用いるネットワーク情報を生成する構成により、たとえば異なる種類の伝送路を介した通信に用いる２種類のネットワーク情報を、同じデータベースに登録することができるため、２種類のネットワーク情報を参照および使用することができる。

　また、本開示の実施の形態に係る中継装置２００では、第１通信プロトコルがイーサネットであり、第２通信プロトコルがＣＡＮである。

　また、本開示の実施の形態に係る車両１は、中継装置２００を備える。

　このような構成により、中継装置２００を備える車両１において、異なる種類の伝送路に接続された機能部のネットワーク構成に関する情報を容易に使用可能とすることができる。

　また、本開示の実施の形態に係る通信方法は、イーサネットケーブル２１に接続された車載ＥＣＵ１１１とＣＡＮバス２２に接続された車載ＥＣＵ１１２との間で送受信される情報を中継する中継装置２００における通信方法である。この通信方法では、まず、中継装置２００が、ＣＡＮバス２２に接続された車載ＥＣＵ１１２の、アプリケーションレイヤよりも下位のレイヤのネットワーク構成に関する情報を含む機能部情報Ｆ２を取得する。次に、中継装置２００が、取得した機能部情報Ｆ２を、イーサネットケーブル２１に接続された１または複数の車載ＥＣＵ１１１の、アプリケーションレイヤよりも下位のレイヤのネットワーク構成に関する情報を含む１または複数の機能部情報Ｆ１のデータベースＤＢに登録可能な情報に変換する変換処理を行う。

　このように、ＣＡＮバス２２に接続された車載ＥＣＵ１１２の機能部情報Ｆ２を、イーサネットケーブル２１に接続された車載ＥＣＵ１１１の機能部情報Ｆ１のデータベースＤＢに登録可能な情報に変換する変換処理を行う方法により、変換後の機能部情報Ｆ２をデータベースＤＢに登録することができ、機能部情報Ｆ２を機能部情報Ｆ１と同様に参照および使用することができる。

　したがって、本開示の実施の形態に係る通信方法では、異なる種類の伝送路に接続された機能部のネットワーク構成に関する情報を容易に使用可能とすることができる。

　上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

　以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
　［付記１］
　車両に搭載される中継装置であって、
　イーサネットケーブルに接続された車載ＥＣＵとＣＡＮバスに接続された車載ＥＣＵとの間で送受信される情報を中継する中継部と、
　前記ＣＡＮバスに接続された前記車載ＥＣＵの、アプリケーションレイヤよりも下位のレイヤのネットワーク構成に関する情報を含む機能部情報である第２機能部情報を取得する取得部と、
　前記取得部によって取得された前記第２機能部情報を、前記イーサネットケーブルに接続された１または複数の前記車載ＥＣＵの機能部情報である、１または複数の第１機能部情報のデータベースに登録可能となるように変換する変換処理を行う変換部とを備える、中継装置。

　［付記２］
　第１通信プロトコルに準拠した通信である第１通信および第２通信プロトコルに準拠した通信である第２通信を行う中継装置において用いられる通信方法であって、
　前記第２通信に用いるネットワーク情報を受信するステップと、
　受信した前記ネットワーク情報に基づいて、前記第１通信に用いるネットワーク情報を生成するステップとを含む、通信方法。

　［付記３］
　車両に搭載される中継装置において用いられる通信プログラムであって、
　コンピュータを、
　第１通信プロトコルに準拠した通信である第１通信および第２通信プロトコルに準拠した通信である第２通信を行う通信部と、
　前記第２通信に用いるネットワーク情報に基づいて、前記第１通信に用いるネットワーク情報を生成する生成部、
として機能させるための、通信プログラム。

　１　　　車両
　２１　　イーサネットケーブル（第１伝送路）
　２２　　ＣＡＮバス（第２伝送路）
　１２　　ネットワーク
　１００　アプリケーション
　１１１　車載ＥＣＵ
　１１２　車載ＥＣＵ
　１６１　無線基地局装置
　１７０　外部ネットワーク
　１８０　サーバ
　２００　中継装置
　２１０　中継部（通信部）
　２２０　検知部
　２３０　取得部
　２４０　変換部（生成部）
　２５０　付与部
　２６０　記憶部
　２７０　更新部（管理部）
　２８０　通知部
　３００　車両通信システム
　４００　通信システム

Claims

　車両に搭載され、第１伝送路に接続された機能部と第２伝送路に接続された機能部との間で送受信される情報を中継する中継装置であって、
　前記第２伝送路に接続された前記機能部の、アプリケーションレイヤよりも下位のレイヤのネットワーク構成に関する情報を含む機能部情報である第２機能部情報を取得する取得部と、
　前記取得部によって取得された前記第２機能部情報を、前記第１伝送路に接続された１または複数の前記機能部の機能部情報である、１または複数の第１機能部情報のデータベースに登録可能な情報に変換する変換処理を行う変換部とを備える、中継装置。
　前記変換処理は、前記第２機能部情報の要素である第２要素を、前記第１機能部情報の要素であって、前記第２要素とは異なる定義の要素である第１要素に当てはめる処理を含む、請求項１に記載の中継装置。
　前記変換処理は、前記第２機能部情報の要素の値を所定のルールに従い変換する処理を含む、請求項１または請求項２に記載の中継装置。
　前記中継装置は、さらに、
　記憶部を備え、
　前記変換処理は、前記第２機能部情報に対応する情報または前記第２機能部情報に基づく情報を前記記憶部から取得する処理を含む、請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の中継装置。
　前記変換処理は、前記第２機能部情報の要素である第２要素のデータサイズを、前記第１機能部情報の要素であって、前記第２要素に対応する要素である第１要素のデータサイズに変更する処理を含む、請求項１から請求項４のいずれか１項に記載の中継装置。
　前記変換部は、前記取得部によって取得された前記第２機能部情報に基づいて、前記変換処理後の前記第２機能部情報の前記データベースへの登録、および前記データベースに登録された前記第２機能部情報の削除の少なくともいずれか一方をさらに行う、請求項１から請求項５のいずれか１項に記載の中継装置。
　前記中継装置は、さらに、
　前記データベースに基づいて、前記第１伝送路に接続された１または複数の機能部および前記第２伝送路に接続された１または複数の機能部を含むネットワークの構成情報を更新する管理部に、前記変換部によって変換された前記第２機能部情報を付与する付与部を備える、請求項１から請求項６のいずれか１項に記載の中継装置。
　車両に搭載される中継装置であって、
　第１通信プロトコルに準拠した通信である第１通信および第２通信プロトコルに準拠した通信である第２通信を行う通信部と、
　前記第２通信に用いるネットワーク情報に基づいて、前記第１通信に用いるネットワーク情報を生成する生成部とを備える、中継装置。
　前記第１通信プロトコルがイーサネットであり、前記第２通信プロトコルがＣＡＮ（Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ　Ａｒｅａ　Ｎｅｔｗｏｒｋ）である、請求項８に記載の中継装置。
　請求項１から請求項９のいずれか１項に記載の中継装置を備える、車両。
　車両に搭載され、第１伝送路に接続された機能部と第２伝送路に接続された機能部との間で送受信される情報を中継する中継装置における通信方法であって、
　前記第２伝送路に接続された前記機能部の、アプリケーションレイヤよりも下位のレイヤのネットワーク構成に関する情報を含む機能部情報である第２機能部情報を取得するステップと、
　取得した前記第２機能部情報を、前記第１伝送路に接続された１または複数の前記機能部の、アプリケーションレイヤよりも下位のレイヤのネットワーク構成に関する情報を含む機能部情報である、１または複数の第１機能部情報のデータベースに登録可能な情報に変換する変換処理を行うステップとを含む、通信方法。
　車両に搭載され、第１伝送路に接続された機能部と第２伝送路に接続された機能部との間で送受信される情報を中継する中継装置において用いられる通信プログラムであって、
　コンピュータを、
　前記第２伝送路に接続された前記機能部の、アプリケーションレイヤよりも下位のレイヤのネットワーク構成に関する情報を含む機能部情報である第２機能部情報を取得する取得部と、
　前記取得部によって取得された前記第２機能部情報を、前記第１伝送路に接続された１または複数の前記機能部の、アプリケーションレイヤよりも下位のレイヤのネットワーク構成に関する情報を含む機能部情報である、１または複数の第１機能部情報のデータベースに登録可能な情報に変換する変換処理を行う変換部、
として機能させるための、通信プログラム。