WO2021015285A1 - 針付カプセル及び針付カプセルの製造方法 - Google Patents

針付カプセル及び針付カプセルの製造方法 Download PDF

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WO2021015285A1
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capsule
microneedle sheet
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needle
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及川陽一
宮地邦男
東條誠
日隈 薫
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シンクランド株式会社
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M37/00Other apparatus for introducing media into the body; Percutany, i.e. introducing medicines into the body by diffusion through the skin

Definitions

  • the capsule with a needle of the present invention includes a microneedle sheet in which through holes are formed to penetrate a plurality of minute-sized needle ridges protruding from the front surface to the back surface.
  • a back side material that is arranged to face the back surface of the microneedle sheet and forms a drug storage space between the microneedle sheet and the drug storage space. It has a high viscosity in a low temperature state of 25 ° C. or lower, is adjusted to have a low viscosity at a melting temperature set of 26 ° C. or higher, and has a drug stored in the drug storage space. ..
  • the fourth embodiment will be described with reference to FIG. It differs from the first embodiment in that the drug 304 is attached to the back side material 305 in a state of being packed in a bag.
  • symbol which added 300 to the part corresponding to the 1st Embodiment is added, and the description about the same part is omitted.
  • the wall material ring 490 has an end face 492 that is bent at the end in the vertical direction and extends inside the wall material ring 490 and in a direction substantially the same as the radial direction.
  • This end face 492 secures the stability of the wall material ring 490, and is also used as, for example, a glue surface at the time of adhesion. It also plays a role in appropriately preventing leakage of the drug 404.
  • the wall material ring 490 has a shape that surrounds the periphery of the microneedle sheet 401, and has a ring shape that does not have an end in the radial direction, such as a circle or a square shape.
  • the agent is placed and fixed on the back side material 405 in advance, and then the wall material ring 490 is attached, but the present invention is not limited to this.
  • the wall material ring may be fixed to the back side material, the chemical in a liquid state may be injected, and then the microneedle sheet may be adhered.

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Abstract

【課題】 利便性を向上させ得る。 【解決手段】本発明の針付カプセルは、表面から突出するマイクロサイズの複数の針山に対して裏面まで貫通する貫通孔が形成されたマイクロニードルシートと、前記マイクロニードルシートの前記裏面と対向させて配置され、前記マイクロニードルシートとの間に薬剤を保持する薬剤収納空間を形成する裏側材と、前記裏側材に保持された状態で前記薬剤収納空間に収納された薬剤とを有することを特徴とする。

Description

針付カプセル及び針付カプセルの製造方法
 本発明は、例えばマイクロニードルを用いた医療又は美容用途の針付カプセルに適用して好適なものである。
 近年、美容目的などで、生体吸収高分子などの高分子化合物を使用したマイクロニードルが広く知られている(例えば特許文献1参照)。このマイクロニードルは、針自体に薬剤を保持する構成を有しており、主に美容用とでの使用が期待されている。
特許第5495034号
 ところで、注射針の代替として使用できることから、中空タイプのマイクロニードルが注目されている。マイクロニードルはほぼ無痛で安全性が高いことから、液体の薬剤が入ったカプセルとマイクロニードルシートを一体化させた針付カプセルを製造できれば、毎日自分で注射を行うような用途に気軽に使用することができるなど、利便性を向上させることが可能である。
 本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的は、利便性を向上させ得る針付カプセル及び針付カプセルの製造方法を提供することができる。
 かかる課題を解決するため、本発明の針付カプセルは、表面から突出する微小サイズの複数の針山に対して裏面まで貫通する貫通孔が形成されたマイクロニードルシートと、
 前記マイクロニードルシートの前記裏面と対向させて配置され、前記マイクロニードルシートとの間に薬剤を保持する薬剤収納空間を形成する裏側材と、
 25℃以下の低温度状態で高粘度であり、26℃以上に設定された溶解温度以上で低粘度になるように調整され、前記薬剤収納空間に収納された薬剤とを有することを特徴とする。
 本発明の針付カプセルは、表面から突出するマイクロサイズの複数の針山に対して裏面まで貫通する貫通孔が形成されたマイクロニードルシートと、
 前記マイクロニードルシートの前記裏面と対向させて配置され、前記マイクロニードルシートとの間に薬剤を保持する薬剤収納空間を形成する裏側材と、
 前記裏側材に保持された状態で前記薬剤収納空間に収納された薬剤とを有することを特徴とする。
 本発明の針付カプセルの製造方法は、表面から突出する微小サイズの複数の針山に対して裏面まで貫通する貫通孔が形成されたマイクロニードルシート、または前記マイクロニードルシートの前記裏面と対向させて配置され、前記マイクロニードルシートとの間に薬剤を保持する薬剤収納空間を形成する裏側材のいずれか一方に対し、低温度状態で形状を維持でき、溶解温度以上で液体の特性を示すように調整された薬剤を載置する載置ステップと、
 前記低温度状態において、前記薬剤が前記薬剤収納空間に収納されるように前記裏側材を前記マイクロニードルシートに対向させて配置させて固定する固定ステップとを有することを特徴とする。
 本発明の針付カプセルの製造方法は、表面から突出するマイクロサイズの複数の針山に対して裏面まで貫通する貫通孔が形成されたマイクロニードルシートの前記裏面と対向させて配置され、前記マイクロニードルシートとの間に薬剤を保持する薬剤収納空間を形成する裏側材に対して薬剤を保持させる薬剤保持ステップと、
 前記薬剤を前記薬剤収納空間に収納されるように前記裏側材を前記マイクロニードルシートに対向させて配置させて固定する固定ステップとことを特徴とする。
 本発明の針付カプセルの製造方法は、表面から突出する微小サイズの複数の針山に対して裏面まで貫通する貫通孔が形成されたマイクロニードルシートと、
 前記マイクロニードルシートの前記裏面と対向させて配置され、前記マイクロニードルシートとの間に薬剤を保持する薬剤収納空間を形成する裏側材と、
 前記薬剤収納空間に収納され、静置状態において形状を保持しており、所定の環境刺激により液状化する薬剤とを有することを特徴とする針付カプセル。
 本発明は、利便性を向上させ得る針付カプセル及び針付カプセルの製造方法を実現できる。
第1の実施の形態におけ針付カプセルの形成を説明する概略図である。 第2の実施の形態におけ針付カプセルの形成を説明する概略図である。 第3の実施の形態におけ針付カプセルの形成を説明する概略図である。 第4の実施の形態におけ針付カプセルの形成を説明する概略図である。 第5の実施の形態におけ針付カプセルの形成を説明する概略図である。 第6の実施の形態におけ針付カプセルの形成を説明する概略図である。
<第1の実施の形態>
 以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
 図1は、本発明の針付カプセル10の製造方法を説明する略線図である。
 図1(A)に示すように、マイクロニードルシート1には、複数の針山2と、該針山2における先端2Aから裏面1Bを貫通する貫通孔3とが設けられている。
 針山2は、マイクロサイズの微小針であり、全体として円錐形状を有している。針山2の根元(マイクロニードルシート1の針山が形成された表面1Aにおいて凹凸が形成されていない面位置)から先端までの高さNHが100~990μm程度であり、根元における直径NDが100~500μm程度に形成されている。
 貫通孔3は、針山2の中心軸を中心に又は中心軸からオフセットされた位置に形成されており、貫通孔3の中心軸が針山2の先端または先端近傍(中心軸が針山2の高さNHの1/2より先端側)に位置している。貫通孔3の形状に制限は無く、例えば全体的にほぼ同じサイズ(すなわち円柱状や角柱状などの柱形状に)形成されても良く、根元へいくほど大きくなるように(すなわち円錐状や三角錐状などの錐形状に)形成されていても良い。貫通孔3の大きさに制限はないが、針山2の強度と薬剤4の通過液量を確保するため、最も細い部分の直径が好ましくは針山2の直径NDの1/20~1/2程度、特に好ましくは1/10~1/3程度に形成される。
 マイクロニードルシート1の形成方法に制限は無く、例えば金型を用いた射出成形により針山2と貫通孔3とを一体的に形成したり(特再公表WO18/198675参照)、螺旋位相を有する光渦レーザや射出成形により針山2が形成された後に円偏光や直線偏光を有するレーザなどを用いて貫通孔3を形成することができる(特再公表WO17/195790参照)。また、加熱した状態でシート状のプラスチック板にプレス加工を行うことによりマイクロニードルシート1を形成することもできる(特開2014-141002号参照)。
 マイクロニードルシート1の材料に制限は無く、公知の無機・有機材料を適宜使用することが可能である。例えば、天然又は人工の高分子材料や、カルシウムなどの鉱物が主成分となる生体吸収無機材料などが使用される。特に、人体に対して安全性の高いヒアルロン酸、ポリ乳酸、コラーゲンなどの無害な生体吸収高分子材料が好適に使用される。針山2が折れて体内に残存した場合であっても自然にかつ体内に吸収され、かつ人体に対して無害だからである。
 次いで図1(B)に示すように、マイクロニードルシート1に対して薬剤4が塗布又は印刷される。薬剤4としては特に制限は無く、美容及び医療用途に使用される注射用の薬剤が主に使用される。
 薬剤4は、5~25℃以下の低温度状態でゲル状であり、27~35℃の範囲にある溶解温度以上で液体の特性を示すように調整されている。具体的には、薬剤4は、ゼラチン、寒天などを主成分とする温度依存性の粘度保持剤を含有している。なおゲル状とは、6rpmにおける粘度が2×10の4乗Pa・s以上、60rpmにおける粘度が10の4乗以上であり、6/60rpmにおける粘度比率(チキソ性)が2以上であることをいう。また、液体とは、6rpmにおける粘度が2×10の4乗Pa・s未満、60rpmにおける粘度が10の4乗未満であり、60/6rpmにおける粘度比率(チキソ性)が2未満であることをいう。
 薬剤4は、薬効成分を含有する液体をゲル化剤によってゲル化させることにより製造される。ゲル化剤としては制限は無く、ゼラチンや寒天などの天然高分子や電解質ゲル化剤などの人工ゲル化剤が好適に使用される。
 例えば、薬剤4を低温度状態の環境下で印刷することにより、所望の液量の薬剤4を液だれさせることなく、マイクロニードルシート1の裏面1B上に配置することができる。
 そして図1(C)に示すように、薬剤4上に裏側材5が載せられ、薬剤4を囲む周縁部5Aが接着されることにより、薬剤4が封入された針付カプセル10が製造される。この結果、マイクロニードルシート1と裏側材5との間に形成された薬剤収納空間SMに薬剤4が収納された状態となる。
 例えば裏側材5として、ヒートシール性を有するフィルム状のシート(軟質ポリエチレンやEVA(エチレンービニル共重合体)など)が用いられた場合には、周縁部5Aが加熱されることによって接着される。
 この接着工程は、低温度状態の環境下で実行される。低温度状態において薬剤4は高粘度であるため裏側材5の重みによって押し潰されることがなく、裏側材5が薬剤4上に載る状態になり、薬剤4によって薬剤収納空間SMが形成される。
 また、薬剤4を収納する凹部が予め形成されたフタシートが使用されても良い。この場合、周縁部5Aは接着剤又は熱と接着剤との組み合わせ、ヒートシールなどの方法によって接着される。この場合、凹部によって薬剤収納空間SMが形成される。
 針付カプセル10は、低温度状態において保存されることにより、ゲル状態を維持するため、貫通孔3の先端に特にフタをしなくても薬剤4が漏れることを防止することができる。
 また、使用時には、針付カプセル10を例えば掌などの体温で温めることにより、薬剤4が液体の特性を呈することができる。従って、針付カプセル10を皮膚に貼付けた後、裏側材5を掌で覆って温めて薬剤4を液体にし、裏面1B側に近づけるように裏側材5を押下することにより、簡易な操作で注射を行うことができる。
 このように、薬剤4を低温度である低温度状態でゲル化させた状態で針付カプセル10を製造することにより、液だれの心配がなく、印刷などの手法を利用して簡単に薬剤4を針付カプセル10内に封入することが可能となる。また保存時も同様であり、薬剤4のゲル化によって針付カプセル10からの液漏れの危険性を著しく低下させることができる。
<第2の実施の形態>
 次に、第2の実施の形態について、図2を用いて説明する。第2の実施の形態では、毛細管現象を利用して薬剤104を体内に注入する点が第1の実施の形態とは相違している。なお、第2の実施の形態においては、第1の実施の形態と対応する箇所に100を加算した符号を附し、同一箇所についての説明を省略する。
 図2(A)に示すように、マイクロニードルシート101は、該マイクロニードルシート101の裏面101Bから突出し周縁を囲む壁状の周縁壁106が形成されている。言い換えると、マイクロニードルシート101の裏面101Bには、周縁壁106で囲まれた凹部である薬剤収納空間SMが形成されている。
 この薬剤収納空間SMに対して薬剤104が注入される。薬剤104は、5~25℃以下の低温度状態で高粘度であり、27~35℃の範囲にある溶解温度以上で低粘度を示すように調整されている。なお高粘度とは、60rpmにおける粘度が10の4乗以上のことを言い、低粘度とは、60rpmにおける粘度が10の4乗未満であることを言う。チキソ性については2以上であっても2未満であっても良い。
 図2(B)に示すように、マイクロニードルシート101の裏面101B側に、シート状の裏側材105が載置され、ヒートシール又は接着剤や接着シートなどを用いて周縁壁106の端面106Aと裏側材105とが接着される。この結果、マイクロニードルシート101と裏側材105との間に形成された薬剤収納空間SMに薬剤104が収納された状態となる。
 裏側材105には、薬剤収納空間SMと接続する小孔105Aが形成されており、この小孔105Aを覆うように剥離可能な剥離シート107が貼付けられる。
 針付カプセル110は、低温度状態において保存されることにより、高粘度を維持するため、貫通孔103の先端に特にフタをしなくても薬剤104が漏れることを防止することができる。また、薬剤収納空間SMが密封されているため、毛細管現象を生じさせることなく、薬剤104を薬剤収納空間SMの内部に安定的に保存できる。
 また、薬剤104は、針付カプセル110を例えば掌などの体温で温めることにより、薬剤104が毛細管現象によって貫通孔3に浸透し得るようにその粘度が調整されている。従って、使用時には、針付カプセル110を皮膚に貼付けた後、剥離シート107を剥離し、裏側材105を掌で覆って温めて薬剤104を低粘度にすることにより、後は毛細管現象によって薬剤104が体内にゆっくりと注入される。
 このように、溶解温度以上になるように薬剤104を温めたときにのみ毛細管現象が生じるように、貫通孔3の直径と薬剤104の粘度が調整されていることにより、低温度状態における保存性を高め、液漏れの可能性を最小限に抑えることができる。また、毛細管現象を利用し、温めるだけで自然に薬剤104を体内に注入できるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
<第3の実施の形態>
 次に、第3の実施の形態について、図3を用いて説明する。第1の実施の形態とは、薬剤204を裏側材205に付着させる点が相違している。なお、第3の実施の形態においては、第1の実施の形態と対応する箇所に200を加算した符号を附し、同一箇所についての説明を省略する。
 図3(A)及び(B)に示すように、裏側材205におけるマイクロニードルシート201と対向する内側面205Aに対し、薬剤204が塗布される。裏側材205には、周縁を囲む周縁壁206が形成されている。
 周縁壁206上にマイクロニードルシート201が載置され、周縁壁206の端面206Aとマイクロニードルシート201の周縁部とが接着され、薬剤収納空間SMが形成される。
 この後、針付カプセル210は、マイクロニードルシート201を上側に配置させた状態で保存・運搬されることが好ましい。これにより、重力や衝撃、振動などの物理的作用によって薬剤204がマイクロニードルシート201側へ移動することを防止でき、薬剤204が貫通孔203を介して液漏れすることを確実に防止できる。
 ここで、薬剤204の量は、薬剤収納空間SMに対して体積比で90%未満、より好ましくは80%未満であることが好ましい。薬剤104が多すぎると、貫通孔203に接触する可能性が高まり、液漏れ防止効果が低減してしまうからである。
 このように、裏側材205側に薬剤204を密着させることにより、使用時まで貫通孔203と薬剤204とを接触させずに済み、液漏れの危険性を著しく低減させることが可能となる。
<第4の実施の形態>
 次に、第4の実施の形態について、図4を用いて説明する。薬剤304を袋に詰めた状態で裏側材305に付着させる点が第1の実施の形態と相違している。なお、第4の実施の形態においては、第1の実施の形態と対応する箇所に300を加算した符号を附し、同一箇所についての説明を省略する。
 図4(A)に示すように、薬剤304は、予めプラスチック製の薬剤封入材307内に収納されている。薬剤封入材307の材質に制限はないが、10~50μm程度の薄いプラスチック(例えば軟質ポリエチレンやポリプロピレンなど)が好適に用いられる。薬剤封入材307は、接着剤や接着シートなどを用いて裏側材305に貼り付けられる。
 図4(B)に示すように、マイクロニードルシート301及び裏側材305から突出する周縁壁は設けられておらず、裏面301B及び内側面305Aは平面である。図4(C)に示すように、裏面301B及び内側面305Aの間には、リング状の周縁壁材306が挟まれ、その両側の端面がそれぞれ裏面301B及び内側面305Aに接着され、薬剤収納空間SMが形成される。
 図4(D)に示すように、使用時において、皮膚にマイクロニードルシート301の表面301Aが貼り付けられた状態で裏側材305が押下される。ここで、薬剤封入材307の内部には、孔形成材308が混入されている。
 孔形成材308の形状及び材質に制限はないが、最も長い長辺が周縁壁材306の高さ(すなわち薬剤収納空間SMの高さ)の1/10~1/2程度であることが好ましい。長辺が大きすぎると、裏側材305を押下しても薬剤収納空間SMが小さくなりきれず、薬剤304を体内に注入しきれず針付カプセル310内に残留させてしまうため好ましくない。また、孔形成材308は1~10個程度混入されることが好ましい。数が大きすぎると薬剤収納空間SMが小さくなりきれないためである。
 裏側材305の押下に伴い、孔形成材308は薬剤封入材307を破り、薬剤304を薬剤封入材307の外部、すなわち薬剤収納空間SM内に流出させる。このとき、薬剤封入材307は裏側材305に接着されているため、薬剤封入材307の残骸は裏側材305に付着したままとなり、貫通孔3を塞ぐことがない。従って、ユーザが裏側材305を押下することにより、薬剤304はスムーズに貫通孔303から体内へと注入される。
 このように、裏側材305側に薬剤304を保持させることにより、液漏れを確実に防ぐと共に、破れた薬剤封入材307を裏側材305側に残留させることができ、薬剤304の貫通孔303からの排出をスムーズに行うことができる。
<第5の実施の形態>
 次に、第5の実施の形態について、図5を用いて説明する。予め裏側材に設けられた薬剤封入材307にを注入する点が第1の実施の形態と相違している。なお、第5の実施の形態においては、第1の実施の形態と対応する箇所に400を加算した符号を附し、同一箇所についての説明を省略する。
 図5(A)に示すように、裏側材405に対してシート状の薬剤封入材307が載せられる。薬剤封入材307としては、シート材が用いられ、柔らかいプラスチックシートや凹部又は凸部が予め形成されたモールドシートが用いられる。
 薬剤封入材307は、裏側材405に載置され、中心部分に空間が形成できるように空間を作りながら周縁部407Aが接着されることにより、裏側材405と薬剤封入材307とで密閉された袋が形成される。
 図5(B)に示すように、薬剤封入材407に対して注入針などを介して薬剤404が注入される。薬剤404が注入される注入孔407Bは、予め形成されていてもよく、注入針によって形成されても良い。
 図5(C)に示すように、薬剤404の注入が完了すると、形成された注入孔407Bは剥離シート408で塞がれる。この剥離シート408は、一定の圧力がかかると剥離するよう、その粘着力が調整されている。そして裏側材405とマイクロニードルシート401が接着される。
 図5(D)に示すように、裏側材405が押下されると、剥離シート408に圧力が付与され、剥離シート408が薬剤封入材407から離脱する。この結果、薬剤封入材407の注入孔407Bが開放される。
 図5(E)に示すように、さらに裏側材405が押下されることにより、薬剤404は注入孔407Bから薬剤封入材407の外側へと流出し、貫通孔403を介して体内へと注射される。
 注入孔407Bの位置に制限は無いが、薬剤封入材307において薬剤が封入されている部分における中心から端までの封入長さの1/3以上、より好ましくは1/2以上、中心から離隔することが好ましい。中心近傍に注入孔407Bが位置すると、裏側材405が押下されたときに注入孔407B(剥離シート408)がマイクロニードルシート401に当接してしまい、剥離しづらくなる可能性が生じるからである。なお、封入孔407を塞ぐのは剥離シートである必要は無く、封入孔407を塞ぎつつ所定の圧力で離隔可能な栓であっても良い。
 このように、薬剤405を注入するときの注入孔407Bを粘着力の調整された剥離シート408で覆っておく。外部からの裏側材405の押下による圧力で剥離シート408を剥離させ、注入工407Bから薬剤404を流出させることにより、簡易な構成で針付カプセル410を製造することができる。
<第6の実施の形態>
 次に、第5の実施の形態について、図6を用いて説明する。壁材リング490を使用する点が第5の実施の形態と相違している。なお、第6の実施の形態においては、第5の実施の形態と対応する箇所に同一符号を附し、同一箇所についての説明を省略する。
 図6に示すように、第6の実施の形態では、リング状の壁材リング490を使用する。なお図6(A)は壁材リング490の側面図、図6(B)は中心部分で切断したときの断面図を示している。壁材リング490は、全体としてマイクロニードルシート401の基材部分や、裏側材405よりも薄い材料で構成されており、例えばプラスチック材料や金属材料などが使用されている。
 壁材リング490は、リングの放射線と同一な放射方向と直交する縦方向において、折れ曲がり部491を有しており、蛇腹効果によって壁材リング490が縦方向に伸縮可能な構成を有している。なお図6では、折れ曲りによる凹部は1つであるが、縦方向に2つ以上の凹部を有していても良い。
 また、壁材リング490は、縦方向の端部が折れ曲り、壁材リング490の内側かつ放射方向と略同一な方向に伸びる端面492を有している。この端面492は、壁材リング490の安定性を確保する他、例えば接着の際の糊面として使用される。また、薬剤404の漏れを適切に防止する役割も担っている。壁材リング490は、マイクロニードルシート401の周囲を囲むような形状を有しており、円形、角形など、放射方向に端部を持たない環形状を有する。
 図6(C)に示すように、薬剤封入剤407に薬剤404が封入され、端面492に接着剤が塗布された状態で、壁錠リング490が載置され、マイクロニードルシート401が載置されることにより、針付カプセル410Xが製造される。
 図6(D)に示すように、裏側材405が裏側材405が押下されると、剥離シート408に圧力が付与され、剥離シート408が薬剤封入材407から離脱する。この結果、薬剤封入材407の注入孔407Bが開放される。このとき、折れ曲り部491はさらに折れ曲り、裏側材405とマイクロニードルシート401との距離を小さくする。
 図6(E)に示すように、さらに裏側材405が押下されることにより、薬剤404は注入孔407Bから薬剤封入材407の外側へと流出し、貫通孔403を介して体内へと注射される。また、折れ曲り部491によって裏側材405とマイクロニードルシート401との距離が縮まって内部空間が小さくなることにより、薬剤404の針付カプセル410X内への残留量を小さくすることができる。
 なお、マイクロニードルシート401と裏側材405との間にスペーサを挟んでおき、針付カプセル410Xを使用する直前に外すようにしても良い。これにより、運搬中などに誤って伸縮機構である折れ曲り部491が縮んでしまうことを未然に防止できる。
<動作及び効果>
 以下、上記した実施形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて課題及び効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記各実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。また、各特徴に記載した用語の意味や例示等は、同一の文言にて記載した他の特徴に記載した用語の意味や例示として適用しても良い。
 本発明の針付カプセルでは、表面から突出する微小サイズの複数の針山に対して裏面まで貫通する貫通孔が形成されたマイクロニードルシートと、
 前記マイクロニードルシートの前記裏面と対向させて配置され、前記マイクロニードルシートとの間に薬剤を保持する薬剤収納空間を形成する裏側材と、
 25℃以下の低温度状態で高粘度であり、26℃以上に設定された溶解温度以上で低粘度になるように調整され、前記薬剤収納空間に収納された薬剤とを有することを特徴とする。
 これにより、低温度状態において薬剤が高粘度を維持できるため、製造工程や運搬・保存時において低温状態を維持することにより、薬剤が貫通孔から漏れ出すことを防止することができ、製造の難易度を低下させると共に保存性を高めることができ、利便性を向上することができる。
 本発明の針付カプセルにおいて、前記薬剤は、
 前記低温度状態においてゲル状であることを特徴とする。
 これにより、静置したときに薬剤の形状が安定するため、加工時の取り扱い及び保存時の安定性を一段と高めることができる。
 本発明の針付カプセルにおいて、前記薬剤は、
 ゲル化剤を含むことを特徴とする。
 これにより、薬効成分や美容成分などに拘らず薬剤を容易にゲル化させることができる。
 本発明の針付カプセルにおいて、前記ゲル化剤は、ゼラチンや寒天などの天然高分子であることを特徴とする。
 これにより、薬剤の人体に対する安全性を高めることができる。
 本発明の針付カプセルにおいて、前記薬剤は、
 前記低温度状態において10の4乗以上の粘度(60rpm)を有し、
 前記溶解温度以上において毛細管現象により前記貫通孔の内部に浸透するように、貫通孔の直径と粘度が調整されていることを特徴とする。
 これにより、溶解温度以上において薬剤が毛細管現象によって体内へと注入される。
 本発明の針付カプセルにおいて、前記裏側材は、
 前記薬剤収納空間へと繋がる小孔が形成されており、
 剥離可能な剥離シートによって前記小孔が塞がれていることを特徴とする。
 これにより、剥離シートを剥がしたときのみ毛細管現象を生じさせることができ、保存・運搬時の薬剤漏れを適切に防止できる。
 本発明の針付カプセルでは、
 表面から突出するマイクロサイズの複数の針山に対して裏面まで貫通する貫通孔が形成されたマイクロニードルシートと、
 前記マイクロニードルシートの前記裏面と対向させて配置され、前記マイクロニードルシートとの間に薬剤を保持する薬剤収納空間を形成する裏側材と、
 前記裏側材に保持された状態で前記薬剤収納空間に収納された薬剤とを有することを特徴とする。
 これにより、貫通孔と薬剤とが接触しないようにできるため、加工、保存、運搬時の薬剤漏れを適切に防止できる。
 本発明の針付カプセルにおいて、前記薬剤は、
 ゲル化剤によりゲル化された状態で前記裏側材に保持されていることを特徴とする。
 これにより、使用時にゲル化を解くように薬剤に刺激を与えることにより、薬剤を液体に戻して体内に注射を行うことが出来る。
 本発明の針付カプセルにおいて、前記薬剤は、
 前記裏側材に貼り付けられた薬剤封入材に収納されることにより前記裏側材に保持されていることを特徴とする。
 これにより、使用時に薬剤封入材を破っても、薬剤封入材が裏側材に貼付いているため、マイクロニードルシートの貫通孔を塞ぐことがない。
 本発明の針付カプセルにおいて、前記薬剤封入材には、
 前記薬剤封入材に孔を開けるための孔形成材が収納されていることを特徴とする。
 これにより、マイクロニードルシート又は裏側材に対して孔形成用の突起物を設けなくても済み、針付カプセルとしての構造を簡易にできる。
 本発明の針付カプセルの製造方法では、表面から突出する微小サイズの複数の針山に対して裏面まで貫通する貫通孔が形成されたマイクロニードルシート、または前記マイクロニードルシートの前記裏面と対向させて配置され、前記マイクロニードルシートとの間に薬剤を保持する薬剤収納空間を形成する裏側材のいずれか一方に対し、低温度状態で形状を維持でき、溶解温度以上で液体の特性を示すように調整された薬剤を載置する載置ステップと、
 前記低温度状態において、前記薬剤が前記薬剤収納空間に収納されるように前記裏側材を前記マイクロニードルシートに対向させて配置させて固定する固定ステップと
 を有することを特徴とする。
 これにより、裏側材に薬剤が保持されるため、貫通孔と薬剤とを離隔させることができ、貫通孔を介して薬剤が漏れ出すことを防止することができる。
 本発明の針付カプセルの製造方法では、表面から突出するマイクロサイズの複数の針山に対して裏面まで貫通する貫通孔が形成されたマイクロニードルシートの前記裏面と対向させて配置され、前記マイクロニードルシートとの間に薬剤を保持する薬剤収納空間を形成する裏側材に対して薬剤を保持させる薬剤保持ステップと、
 前記薬剤を前記薬剤収納空間に収納されるように前記裏側材を前記マイクロニードルシートに対向させて配置させて固定する固定ステップとことを特徴とする。
 これにより、裏側材に薬剤を保持した状態で固定ステップを行うことができるため、流動性の高い液体を封入する場合と比較して、薬剤の取り扱いをし易くでき、製造を容易にすることができる。
 表面から突出する微小サイズの複数の針山に対して裏面まで貫通する貫通孔が形成されたマイクロニードルシートと、
 前記マイクロニードルシートの前記裏面と対向させて配置され、前記マイクロニードルシートとの間に薬剤を保持する薬剤収納空間を形成する裏側材と、
 前記薬剤収納空間に収納され、静置状態において形状を保持しており、所定の環境刺激により液状化する薬剤とを有することを特徴とする。
 これにより、静置状態において薬剤が形状を保持できるため、流動性の高い液体を封入する場合と比較して、薬剤の取り扱いをし易くでき、製造を容易にすることができる。なお形状が保持される状態とは、静置状態において1時間以上形状が変化しないことをいい、ゲル、半固体、固体などの状態が含まれる。
 針付カプセル(針付カプセル410X)において、前記マイクロニードルシートと前記裏側材との間に設けられ、前記マイクロニードルシートと前記裏側材との距離を縮めることが可能な伸縮機構(折れ曲り部491)を有することを特徴とする。
 これにより、前記マイクロニードルシートと前記裏側材との距離を縮めることができるため、薬剤収納空間に残留してしまう薬剤を極力減少させることができる。
 前記伸縮機構は、
 前記マイクロニードルシートと前記裏側材との間を繋ぎ、前記マイクロニードルシートと前記裏側材との周囲を囲んで前記薬剤を収納する壁材に設けられた折れ曲りであることを特徴とする。
 これにより、薬剤収納空間を構成する壁材に対して折れ曲りを形成するだけの簡易な構成で、針付カプセルに伸縮機能を設けることができる。
 前記壁材は、
 前記マイクロニードルシートと水平な放射方向において、前記マイクロニードルシートと前記裏側材との周囲を囲んで前記薬剤収納空間を構成し、放射方向と直交する縦方向の端部に、前記放射方向に平行な端面を有し、該端面を介して前記マイクロニードルシート及び前記裏側材と接着されていることを特徴とする。
 これにより、壁材を構成する環状の部材をマイクロニードルシートと裏側材に貼り付けるだけの簡易な肯定で、伸縮機構を形成することができる。
<他の実施の形態>
 上述実施形態では、ゲル化された薬剤を加温することにより液状化させたが、本発明はこれに限られない。環境刺激としては特に制限は無く、薬剤との関係により化学的又は物理的な刺激から適宜選択される。例えば振動や超音波などの物理的作用や液状化材などの化学処理剤を環境刺激として薬剤に与えることにより薬剤を液状化させても良い。例えば振動や超音波を針付カプセルの外部から与えることができる。また例えば第2の実施形態における針付カプセル110において、小孔105Aに対して化学処理剤の封入された針付封入カプセルを差し込んで圧入することができる。
 上述実施形態では、薬剤封入材307の内部に固定することなく孔形成材308を封入したが、本発明はこれに限られない。例えば裏側材又はマイクロニードルシートに突起物を形成しても良い。また、薬剤封入材の内部に孔形成材を接着などにより予め固定した状態で裏側材に薬剤封入材を固定しても良い。これにより、孔形成材を特定の位置に固定できるため、端に封入する場合と比較して、裏側材を押したときに孔形成材が逃げてしまうことを防止でき、確実かつ簡単に薬剤封入材を破ることが可能となる。なお孔形成材料は、薬剤封入材の内面のいずれに固定されていても良いが、例えば円錐、三角錐、四角錐などの錐形状を有する孔形成材の底面を裏側材側に接地させ、マイクロニードルシート側に突起が向くように固定することにより、孔形成材の位置安定性を増大させて薬剤封入材を簡単に破けやすくすることができる。
 上述実施形態では、予め薬剤が封入された薬剤封入材を裏側材に接着するようにしたが、本発明はこれに限られない。例えば裏側材に対してプラスチックシートを載せ、中心部分に薬剤収納空間が形成できるように空間を作りながら周縁部分だけ接着して袋状にし、このプラスチックシートを薬剤封入材とする。薬剤収納空間が予め形成されたモールドシートを薬剤封入材としても良い。薬剤封入材に注射針などを介して薬剤を注入し、形成された針孔を剥離シートで塞ぐ。上述実施形態のように孔形成剤を収納するか、一定の圧力がかかると剥離シートが剥離するようにしておくことにより、裏側材の押下によって薬剤を薬剤封入材から薬剤収納空間へと流出させることができる。
 また、上述した第1~第6の実施形態を適宜組み合わせることも可能である。例えば、第4実施形態の薬剤封入材307に対して第5の実施の形態の注入孔を形成し、該注入孔を剥離シートで覆うようにしても良い。
 上述第6の実施の形態では、予め裏側材405に薬剤を配置して固定してから、壁材リング490を取り付けるようにしたが、本発明はこれに限られない。例えば、裏側材に対して壁材リングを固定し、液体の状態の薬剤を注入してからマイクロニードルシートを接着するようにしても良い。
 上述実施形態では、マイクロニードルシートとしてのマイクロニードルシート1,101,201,301,401と、裏側材としての裏側材5,105,205,305と、405、薬剤としての薬剤4,104,204,304,404とによって針付カプセルとしての針付カプセル10,110,210,310,410,410Xを構成したが、本発明はこれに限らず、その他種々の構成によるマイクロニードルシートと、裏側材と、薬剤とによって本発明の針付カプセルを構成することができる。
 本発明は、人体又は動物の身体に対して、殆ど痛みを感じさせずに薬剤を注射可能な医療用又は美容用の針付カプセルに適用することができる。

 

Claims (9)

  1.  表面から突出するマイクロサイズの複数の針山に対して裏面まで貫通する貫通孔が形成されたマイクロニードルシートと、
     前記マイクロニードルシートの前記裏面と対向させて配置され、前記マイクロニードルシートとの間に薬剤を保持する薬剤収納空間を形成する裏側材と、
     前記裏側材に保持された状態で前記薬剤収納空間に収納された薬剤と
     を有することを特徴とする針付カプセル。
  2.  前記薬剤は、
     ゲル化剤によりゲル化された状態で前記裏側材に保持されている
     ことを特徴とする請求項1に記載の針付カプセル。
  3.  前記薬剤は、
     前記裏側材に貼り付けられた薬剤封入材に収納されることにより前記裏側材に保持されている
     ことを特徴とする請求項1に記載の針付カプセル。
  4.  前記薬剤封入材には、
     前記薬剤封入材に孔を開けるための孔形成材が収納されている
     ことを特徴とする請求項3に記載の針付カプセル。
  5.  前記薬剤封入材の内側には、
     前記孔形成材が固定されている
     ことを特徴とする請求項4に記載の針付カプセル。
  6.  前記マイクロニードルシートと前記裏側材との間に設けられ、前記マイクロニードルシートと前記裏側材との距離を縮めることが可能な伸縮機構
     を有することを特徴とする請求項1に記載の針付カプセル。
  7.  前記伸縮機構は、
     前記マイクロニードルシートと前記裏側材との間を繋ぎ、前記マイクロニードルシートと前記裏側材との周囲を囲んで前記薬剤を収納する壁材に設けられた折れ曲りである
     ことを特徴とする請求項6に記載の針付カプセル。
  8.  前記壁材は、
     前記マイクロニードルシートと水平な放射方向において、前記マイクロニードルシートと前記裏側材との周囲を囲んで前記薬剤収納空間を構成し、放射方向と直交する縦方向の端部に、前記放射方向に平行な端面を有し、該端面を介して前記マイクロニードルシート及び前記裏側材と接着されている
     ことを特徴とする請求項8に記載の針付カプセル。
  9.  表面から突出するマイクロサイズの複数の針山に対して裏面まで貫通する貫通孔が形成されたマイクロニードルシートの前記裏面と対向させて配置され、前記マイクロニードルシートとの間に薬剤を保持する薬剤収納空間を形成する裏側材に対して薬剤を保持させる薬剤保持ステップと、
     前記薬剤を前記薬剤収納空間に収納されるように前記裏側材を前記マイクロニードルシートに対向させて配置させて固定する固定ステップと
     ことを特徴とする針付カプセルの製造方法。
     
     

     
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