WO2020208733A1

WO2020208733A1 - エレベーターの気密材保護体

Info

Publication number: WO2020208733A1
Application number: PCT/JP2019/015585
Authority: WO
Inventors: 靖征小出
Original assignee: 三菱電機株式会社
Priority date: 2019-04-10
Filing date: 2019-04-10
Publication date: 2020-10-15

Abstract

容易に乗場敷居に取り付けるエレベーターの気密材保護体を提供する。エレベーターの気密材保護体は、前記エレベーターの乗場敷居の端部に設けられ、前記乗場敷居に案内される乗場ドアの下部に設けられた気密材が前記乗場ドアの全開時に前記乗場敷居の端部と接触しないように前記気密材と接触する接触部と、前記接触部に連結され、前記乗場敷居の溝に嵌め合わされた状態で前記乗場敷居の端部に保持された挿入部と、を備えた。当該構成によれば、気密材保護体を容易に乗場敷居に取り付けることができる。

Description

エレベーターの気密材保護体

　この発明は、エレベーターの気密材保護体に関する。

　特許文献１は、エレベーターのドア装置を開示する。当該ドア装置において、乗場ドアは、乗場敷居に案内される。気密材は、乗場ドアの下部に取り付けられる。気密材は、乗場ドアの全閉時に既設三方枠と密着する。その結果、三方枠と乗場ドアとの間の隙間がなくなる。気密材は、乗場ドアの全開時に既設乗場敷居よりも外側に飛び出る。気密材保護体は、敷居延長ガイドとして、乗場ドアの全開時に気密材を下方から支持する。その結果、気密材の損耗を抑制し得る。

日本特開２００７－１５８１５号公報

　しかしながら、特許文献１に記載のドア装置において、気密材保護体は、乗場敷居に対してねじ穴加工を施してから固定する必要がある。このため、気密材保護体を乗場敷居に取り付ける際に時間がかかる。

　この発明は、上述の課題を解決するためになされた。この発明の目的は、容易に乗場敷居に取り付けることができるエレベーターの気密材保護体を提供することである。

　この発明に係るエレベーターの気密材保護体は、前記エレベーターの乗場敷居の端部に設けられ、前記乗場敷居に案内される乗場ドアの下部に設けられた気密材が前記乗場ドアの全開時に前記乗場敷居の端部と接触しないように前記気密材と接触する接触部と、前記接触部に連結され、前記乗場敷居の溝に嵌め合わされた状態で前記乗場敷居の端部に保持された挿入部と、を備えた。

　この発明によれば、気密材保護体において、挿入部は、乗場敷居の溝に嵌め合わされた状態で乗場敷居の端部に保持される。このため、気密材保護体を容易に乗場敷居に取り付けることができる。

実施の形態１におけるエレベーターの気密材保護体が適用されるエレベーターの要部の斜視図である。実施の形態１におけるエレベーターの気密材保護体が既設乗場敷居に取り付けられた状態を示す平面図である。実施の形態１におけるエレベーターの気密材保護体が既設乗場敷居に取り付けられた状態を示す側面図である。

　この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。

実施の形態１．
　図１は実施の形態１におけるエレベーターの気密材保護体が適用されるエレベーターの要部の斜視図である。

　例えば、既設エレベーターの改修工事のモダニ遮煙メニューにおいて、既設三方枠１と既設乗場敷居２とは流用される。図示されない乗場ドアは、取り換えられる。乗場ドアは、既設乗場敷居２に案内される。図示されない気密材は、乗場ドアの下部に取り付けられる。気密材は、モダニ遮煙機器として機能する。

　例えば、気密材は、ゴムで形成される。気密材は、乗場ドアの全閉時に既設三方枠１と密着する。その結果、既設三方枠１と乗場ドアとの間の隙間がなくなる。気密材は、乗場ドアの全開時に既設乗場敷居２よりも外側に飛び出る。

　気密材保護体３は、既設乗場敷居２の端部に設けられる。気密材保護体３は、乗場ドアの全開時に気密材が既設乗場敷居２の端部と接触しないように気密材と接触する。

　次に、図２と図３とを用いて、気密材保護体３を説明する。
　図２は実施の形態１におけるエレベーターの気密材保護体が既設乗場敷居に取り付けられた状態を示す平面図である。図３は実施の形態１におけるエレベーターの気密材保護体が既設乗場敷居に取り付けられた状態を示す側面図である。

　図２と図３に示されるように、気密材保護体３は、既設乗場敷居２に対して現地での加工を要することなく取り付けられる。気密材保護体３は、既設乗場敷居２の奥行き方向に対して既設乗場敷居２からはみ出さないように取り付けられる。具体的には、気密材保護体３は、接触部３ａと一対の挿入部３ｂとを備える。

　接触部３ａは、気密材が接触する部分である。接触部３ａは、既設乗場敷居２の端部に密着するように配置される。接触部３ａの上面は、既設乗場敷居２の上面との間に段差がないように配置される。接触部３ａは、四半円状の丸みを持つ。例えば、接触部３ａの全体は、気密材よりも摩擦係数の低い素材で形成される。例えば、接触部３ａの表面は、気密材よりも摩擦係数の低い素材で形成される。例えば、接触部３ａの全体または表面は、テフロン（登録商標）で形成される。例えば、接触部３ａの全体または表面は、ナイロンで形成される。

　例えば、一対の挿入部３ｂは、ゴムで形成される。例えば、一対の挿入部３ｂの各々の先端は、丸みを持つ。一対の挿入部３ｂの各々の先端を三角錐状にしてもよい。一対の挿入部３ｂは、接触部３ａの一側面に連結される。一対の挿入部３ｂの各々は、既設乗場敷居２の一対の溝２ａの各々に横から嵌め合わされた状態で保持される。

　以上で説明した実施の形態１によれば、気密材保護体３は、乗場ドアの下部に設けられた気密材が乗場ドアの全開時に既設乗場敷居２の端部と接触しないように気密材と接触する。このため、乗場ドアの下部に設けられた気密材の損耗を抑制することができる。

　また、気密材保護体３において、挿入部３ｂは、既設乗場敷居２の溝２ａに嵌め合わされた状態で既設乗場敷居２の端部に保持される。この際、挿入部３ｂは、既設乗場敷居２の溝２ａから抜けない。このため、既設乗場敷居２に対して現地での加工を要することなく、気密材保護体３を容易に既設乗場敷居２に取り付けることができるだけでなく、気密材保護体３が既設乗場敷居２から落下することを長期間抑制できる。

　また、気密材保護体３において、接触部３ａの表面は、気密材よりも摩擦係数の低い素材で形成される。このため、気密材が気密材保護体３に接触する際の気密材の損耗をより確実に抑制することができる。

　また、気密材保護体３において、挿入部３ｂの先端部は、細くなったゴムで形成される。この際、当該先端部は、既設乗場敷居２の溝２ａへの挿入のガイドとして機能する。このため、気密材保護体３を既設乗場敷居２に取り付ける際の作業時間を大幅に短縮することができる。

　この際、気密材保護体３は、既設乗場敷居２の長手方向から既設乗場敷居２体の端部に取り付けられる。このため、既設乗場敷居２と図示されないかご敷居との間隔を規定通りに維持することができる。

　また、気密材保護体３において、接触部３ａは、四半円状の丸みを持つ。このため、気密材との接触の衝撃で接触部３ａが破損することを抑制できる。

　なお、実施の形態１の気密材保護体３を新設乗場敷居に適用してもよい。この場合も、乗場ドアの下部に設けられた気密材の損耗を抑制することができる。

　以上のように、この発明に係るエレベーターの気密材保護体は、エレベーターシステムに利用できる。

　１　既設三方枠、　２　既設乗場敷居、　２ａ　溝、　３　気密材保護体、　３ａ　接触部、　３ｂ　挿入部

Claims

　エレベーターの乗場敷居の端部に設けられ、前記乗場敷居に案内される乗場ドアの下部に設けられた気密材が前記乗場ドアの全開時に前記乗場敷居の端部と接触しないように前記気密材と接触する接触部と、
　前記接触部に連結され、前記乗場敷居の溝に嵌め合わされた状態で前記乗場敷居の端部に保持された挿入部と、
を備えたエレベーターの気密材保護体。
　前記接触部は、前記気密材と接触する表面が前記気密材よりも摩擦係数の低い素材で形成された請求項１に記載のエレベーターの気密材保護体。
　前記挿入部は、先端部が細くなったゴムで形成された請求項１または請求項２に記載のエレベーターの気密材保護体。