WO2020039618A1 - 電磁継電器 - Google Patents

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真吾 森
亮太 箕輪
靖雄 林田
直樹 川口
航平 大塚
岩坂 博之
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オムロン株式会社
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Abstract

電磁継電器は、第1収容部を含むハウジングと、固定接点と、可動接触片と、駆動軸と、電磁駆動装置と、接続通路と、減圧部と、を備える。固定接点は、第1収容部内に配置される。可動接触片は、第1収容部内で前記固定接点に対向して配置され、固定接点に接触する第1方向及び固定接点から開離する第2方向に移動可能である。駆動軸は、可動接触片に連結され可動接触片とともに第1方向及び前記第2方向に移動可能である。電磁駆動装置は、第2収容部と、可動鉄心と、固定鉄心と、を含む。接続通路は、第1収容部と前記第2収容部とを接続する。減圧部は、固定接点と可動接触片との間に生じたアークにより第1収容部の内圧が上昇したときにおいて、可動鉄心の第2方向側の表面が受ける圧力を減少させる。

Description

電磁継電器
 本発明は、電磁継電器に関する。
 従来、電気回路を開閉する電磁継電器が知られている。特許文献1に記載された電磁継電器は、ハウジングと、固定接点と、可動接触子と、可動軸と、電磁駆動装置と、を備えている。固定接点、可動接触子、可動軸、及び電磁駆動装置は、ハウジング内の密閉された空間に配置されている。電磁駆動装置は、コイルと、可動軸に接続された可動鉄心と、を含む。可動軸は、可動鉄心の移動に伴い軸方向に移動する。この駆動軸の軸方向の移動に伴い、可動接触子が固定接点に接触又は開離する方向に移動して電気回路が開閉される。
特許第3997700号公報
 電磁継電器では、可動接触子が固定接点から開離するときにアークが発生して、ハウジング内の内圧が上昇する。そこで、特許文献1の電磁継電器では、アークによって上昇した内圧を電磁継電器の周囲に設けられた隔壁に沿って逃がす構造が開示されている。
 ところで、上述した電磁継電器において、固定接点、可動接触子、及び可動鉄心のそれぞれの位置を、可動接触子が固定接点に接触する接触方向と、可動鉄心がアークにより上昇した内圧を受ける方向とが同じ方向になるように配置することがある。この場合、アークにより上昇した内圧によって可動鉄心が接触方向に押されるため、可動接触子が固定接点から開離するときの開離速度が低下するおそれがある。
 本発明の課題は、可動接触子が固定接点から開離するときの開離速度の低下を抑制することにある。
 (1)本発明の一態様に係る電磁継電器は、ハウジングと、固定接点と、可動接触片と、駆動軸と、電磁駆動装置と、接続通路と、減圧部と、を備えている。ハウジングは、第1収容部を含む。固定接点は、第1収容部内に配置される。可動接触片は、第1収容部内で固定接点に対向して配置され、固定接点に接触可能であり、固定接点に接触する第1方向及び固定接点から開離する第2方向に移動可能である。駆動軸は、第1方向及び第2方向に沿って延び、可動接触片に連結され可動接触片とともに第1方向及び第2方向に移動可能である。電磁駆動装置は、ハウジング内に配置され、駆動軸を第1方向に移動させる。電磁駆動装置は、第1収容部よりも第1方向側に配置された第2収容部と、第2収容部内に配置され駆動軸に一体移動可能に連結された可動鉄心と、第2収容部内において可動鉄心よりも第1方向側で可動鉄心に対向して配置された固定鉄心と、固定鉄心と可動鉄心との間に配置され可動鉄心を第2方向に向けて付勢する付勢部材と、を含む。接続通路は、第1収容部と第2収容部とを接続する。減圧部は、固定接点と可動接触片との間に生じたアークにより第1収容部の内圧が上昇したときにおいて、可動鉄心の第2方向側の表面が受ける圧力を減少させる。
 この電磁継電器では、第1収容部の内圧がアークにより上昇したときにおいて、可動鉄心の第2方向側の表面が受ける圧力を減圧部によって減少させることができる。これにより、上昇した内圧による固定接点に接触する方向に可動鉄心を押圧する圧力を低減できるので、可動接触子が固定接点から開離するときの開離速度の低下を抑制することができる。
 (2)好ましくは、減圧部は、第2収容部内において、第1収容部の上昇した内圧を可動鉄心よりも第1方向側に逃がす逃がし通路を含む。この場合は、逃がし通路を設けることで可動鉄心の第1表面が受ける圧力を減少させることができるため、可動接触子が固定接点から開離するときの開離速度の低下をさらに抑制できる。
 (3)好ましくは、逃がし通路は、第1収容部の上昇した内圧を可動鉄心と固定鉄心との間に逃がす。この場合は、可動鉄心の第2表面が開離方向に向けて押圧されるので、開離速度の低下をさらに抑制することができる。
 (4)好ましくは、逃がし通路は、第2収容部の内周面と可動鉄心の外周面との間に設けられている。この場合は、逃がし通路を簡単な構成で形成することができる。
 (5)好ましくは、減圧部は、可動鉄心において、第1方向及び第2方向の全長に亘って形成された凹溝を含み、逃がし通路は、凹溝によって構成されている。この場合も簡単な構成で、可動鉄心の第1表面が受ける圧力を減少させることができる。
 (6)好ましくは、可動鉄心は、円柱状であり、減圧部は、可動鉄心において、第1方向及び第2方向の全長に亘って形成された平面部を含み、逃がし通路は、平面部によって構成されている。この場合も簡単な構成で、可動鉄心の第1表面が受ける圧力を減少させることができる。
 (7)好ましくは、減圧部は、可動鉄心において、第1方向及び第2方向に貫通する第1貫通孔を含み、逃がし通路は、第1貫通孔によって構成されている。この場合も簡単な構成で、可動鉄心の第1表面が受ける圧力を減少させることができる。
 (8)好ましくは、第1収容部は、第1方向及び第2方向に駆動軸が貫通する第2貫通孔を有し、接続通路は、第2貫通孔である。この場合は、接続通路の構成を簡素化することができる。
 (9)好ましくは、可動鉄心は、中心を駆動軸が貫通し、減圧部は、可動鉄心において、駆動軸の軸線から離れるに従って第1方向側に傾斜する傾斜部を含む。この場合は、可動鉄心の第2方向側の表面において、第1方向にかかる圧力をベクトル分散することができるので、可動鉄心の第2方向側の表面が受ける圧力を減少させることができる。
 (10)好ましくは、第1方向及び第2方向は、上下方向であり、可動接触片は、固定接点の上方に配置されている。この場合は、可動接触片が固定接点の上方に配置される電磁継電器において、可動接触子が固定接点から開離するときの開離速度の低下を抑制することができる。
 本発明によれば、可動接触子が固定接点から開離するときの開離速度の低下を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る電磁継電器の断面図である。 接点ケースの平面図である。 可動鉄心の平面図である。 コイルに電圧を印加したときの電磁継電器の断面図である。 コイルへの電圧の印加を停止したときの可動鉄心周辺の拡大図である。 第1変形例に係る可動鉄心の平面図である。 第2変形例に係る可動鉄心の平面図である。 第3変形例に係る電磁継電器の断面図である。
 以下、本発明の一態様に係る電磁継電器の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は電磁継電器100の断面図である。図1に示すように、電磁継電器100は、ハウジング2と、接点装置3と、駆動軸4と、電磁駆動装置5と、接続通路6と、減圧部7と、を備えている。なお、以下の説明において、駆動軸4の軸線Axが延びる方向を「軸方向」という。また、図面を参照するときにおいて、説明を分かり易くするために図1における上側を「上」、下側を「下」、左側を「左」、右側を「右」として説明する。
 ハウジング2は、ケース2aと、カバー2bと、を含む。ケース2aは、略四角形の箱型であり、上方が開放されている。カバー2bは、ケース2aの上方を覆う。ハウジング2は、ケース2a及びカバー2bによって内部が密閉されている。ケース2a及びカバー2bは、絶縁性を有する材料で形成されている。ハウジング2の内部には、接点装置3、駆動軸4、電磁駆動装置5、接続通路6、及び減圧部7が収容されている。
 ハウジング2は、第1収容部10を含む。第1収容部10には、接点装置3が収容されている。第1収容部10は、接点ケース11と、接点カバー12とによって形成されている。接点ケース11及び接点カバー12は、絶縁性を有する材料で形成されている。
 図2は、接点ケース11の平面図である。図1及び図2に示すように、接点ケース11は、底部11aと、円筒部11bと、内壁11cと、外壁11dと、を含む。底部11aは、矩形かつ板状に形成されている。底部11aは、長手方向が図1における左右方向と一致する。
 円筒部11bは、軸方向に筒状に延びている。円筒部11bは、底部11aの中心から下方に突出するとともに、底部11aの中心から上方に突出している。円筒部11bは、底部11aを軸方向に貫通する貫通孔18を含む。貫通孔18は、底部11aの中心を軸方向に貫通している。貫通孔18は、駆動軸4が軸方向に貫通する。
 内壁11cは、平面視において矩形状であり、円筒部11bの外周を囲うように底部11aから板状に上方に延びている。内壁11cは、円筒部11bよりも上方に長く延びている。内壁11cによって囲まれた空間には、後述する接触片保持部17の一部が収容される。
 外壁11dは、内壁11cよりも円筒部11bから離れた位置に形成されている。外壁11dは、底部11aから板状に上方に延びている。外壁11dは、平面視において略矩形状であり、内壁11cよりも上方に長く延びている。
 接点ケース11は、第1接点支持部11eと、第2接点支持部11fと、をさらに含む。第1接点支持部11eは、長手方向における底部11aの中心よりも左側に配置されている。第1接点支持部11eは、底部11aから矩形状に上方に突出して形成されている。第1接点支持部11eは、左右方向において、外壁11dの一部を貫通するように形成されている。第1接点支持部11eは、左右方向において、内壁11cに対向して配置されている。第2接点支持部11fは、第1接点支持部11eと左右対称形状であるため、説明を省略する。
 接点カバー12は、接点ケース11の上方を覆う。接点カバー12は、接点ケース11の外壁11dに沿うように底部11aに向かって延びるアーク伸長壁12aを含む。アーク伸長壁12aは、第1収容部10内に配置される。
 なお、底部11aにおいて、内壁11c、外壁11d、第1接点支持部11e及び第2接点支持部11fに囲まれた底面20(図2参照)には、絶縁部材21(図1参照)が配置されている。
 接点装置3は、第1固定端子14と、第2固定端子15と、可動接触片16と、接触片保持部17と、を含む。第1固定端子14、第2固定端子15、及び可動接触片16は、導電性を有する材料で形成されている。
 第1固定端子14は、ハウジング2内において、接点ケース11の第1接点支持部11eに支持されている。第1固定端子14は、第1固定接点14aと、第1外部接続部14bと、を含む。第1固定接点14aは、第1収容部10内で、第1接点支持部11eの上部に配置されている。第1固定接点14aは、固定接点の一例である。第1外部接続部14bは、ケース2aから左右方向に突出している。
 第2固定端子15は、ハウジング2内において、接点ケース11の第2接点支持部11fに支持されている。第2固定端子15は、第2固定接点15aと、第2外部接続部15bと、を含む。第2固定接点15aは、第1固定接点14aに対して、左右方向に離れて配置されている。
 可動接触片16は、第1収容部10内で第1固定接点14a及び第2固定接点15aに対向して配置される。可動接触片16は、第1固定接点14a及び第2固定接点15aの上方に配置される。可動接触片16は、第1可動接点16aと、第2可動接点16bと、を含む。第1可動接点16aは、第1固定接点14aに対向して配置され、第1固定接点14aに接触可能である。第2可動接点16bは、第2固定接点15aに対向して配置され、第2固定接点15aに接触可能である。
 可動接触片16は、第1固定接点14a及び第2固定接点15aに接触する接触方向Z1及び第1固定接点14a及び第2固定接点15aから開離する開離方向Z2に移動可能である。接触方向Z1は、第1方向の一例であり、開離方向Z2は、第2方向の一例である。
 接触方向Z1は、第1可動接点16a及び第2可動接点16bが第1固定接点14a及び第2固定接点15aに対して接触する方向(図1における下方)である。開離方向Z2は、第1可動接点16a及び第2可動接点16bが第1固定接点14a及び第2固定接点15aから開離する方向(図1における上方)である。接触方向Z1及び開離方向Z2は、軸方向と一致する。
 接触片保持部17は、駆動軸4を介して可動接触片16を保持する。接触片保持部17は、可動接触片16と駆動軸4とを連結する。接触片保持部17は、ホルダ24と、接点バネ25と、を含む。可動接触片16は、軸方向において、ホルダ24の上部と駆動軸4の鍔部4aとによって挟持されている。接点バネ25は、ホルダ24の底部と駆動軸4の鍔部4aとの間に配置され、駆動軸4及び可動接触片16を開離方向Z2側に向けて付勢する。
 駆動軸4は、接触方向Z1及び開離方向Z2に沿って延びている。駆動軸4は、接触片保持部17を介して可動接触片16に連結されている。駆動軸4は、可動接触片16とともに接触方向Z1及び開離方向Z2に移動可能である。
 電磁駆動装置5は、電磁力によって駆動軸4を接触方向Z1に移動させる。電磁駆動装置5は、ハウジング2内において、第1収容部10とは異なる空間に配置されている。本実施形態では、電磁駆動装置5は、接点ケース11の下方に配置されている。
 電磁駆動装置5は、コイル32と、スプール33と、可動鉄心34と、固定鉄心35と、付勢部材36と、ヨーク37と、含む。
 コイル32は、スプール33の外周に装着されている。スプール33は、第1収容部10よりも接触方向Z1側に配置されている。スプール33は、第2収容部33aを含む。第2収容部33aは、スプール33の内周部に設けられる。第2収容部33aは、円筒状であり、軸方向に沿って延びている。第2収容部33aは、軸方向において、接点ケース11の円筒部11bの貫通孔18と重なる。第2収容部33a内には、駆動軸4の一部が配置されている。なお、第2収容部33aは、必ずしもスプール33の内周部に設ける必要はない。
 可動鉄心34は、第2収容部33a内に配置されている。可動鉄心34は、円柱状であり、中心を駆動軸4が軸方向に貫通して、駆動軸4に一体移動可能に連結されている。可動鉄心34は、駆動軸4とともに軸方向に移動可能である。本実施形態では、可動鉄心34は、第2収容部33a内に配置された環状鉄心38によって軸方向の移動が案内される。環状鉄心38は、例えば、第2収容部33aの内周面に形成された段差部に支持されている。なお、スプール33の内周部に可動鉄心34の移動を案内する筒状部材を設けて、筒状部材によって第2収容部33aを構成してもよい。
 可動鉄心34は、第1表面34aと、第2表面34bと、を含む。第1表面34aは、開離方向Z2側の表面である。第2表面34bは、接触方向Z1側の表面である。第1表面34a及び第2表面34bは、駆動軸4と直交する方向に沿う平坦な形状を有している。
 固定鉄心35は、第2収容部33a内において可動鉄心34よりも接触方向Z1側で可動鉄心34に対向して配置されている。固定鉄心35は、ヨーク37に固定されている。
 付勢部材36は、例えばコイルばねであり、可動鉄心34と固定鉄心35との間に配置される。付勢部材36は、可動鉄心34を開離方向Z2に向けて付勢する。したがって、付勢部材36は、圧縮された状態で、可動鉄心34と固定鉄心35との間に配置されている。
 ヨーク37は、第1ヨーク37aと、第2ヨーク37bと、含む。第1ヨーク37aは、板状であり、接点ケース11の底部11aとスプール33との間に配置されている。第1ヨーク37aは、左右方向において円筒部11bの下部と重なる。第1ヨーク37aは、環状鉄心38に接続されている。第2ヨーク37bは、略U字形状であり、底部がスプール33の下方に配置されている。第2ヨーク37bは、両側部の上端が第1ヨーク37aに接続されている。
 接続通路6は、第1収容部10と第2収容部33aとを接続する。接続通路6は、可動鉄心34の第1表面34aに対向して配置される。本実施形態では、接続通路6は、接点ケース11の円筒部11bの貫通孔18よって構成されている。したがって、円筒部11bの貫通孔18によって第1収容部10と第2収容部33aとが接続されている。
 減圧部7は、第1固定接点14a及び第2固定接点15aと、可動接触片16との間に生じたアークにより第1収容部10の内圧が上昇したときにおいて、可動鉄心34の第1表面34aが受ける圧力を減少させる。
 図3は、第2収容部33a内に配置された可動鉄心34の平面図である。なお、図3では、駆動軸4を省略して示している。図3に示すように、減圧部7は、可動鉄心34において、軸方向の全長に亘って形成された1以上の凹溝42を含む。凹溝42は、可動鉄心34の外周面において、駆動軸4の軸線Axに向かって凹むように形成されている。ここでは、可動鉄心34の周方向に間隔を隔てて凹溝42が4個形成されている。
 減圧部7は、逃がし通路40を含む。逃がし通路40は、第2収容部33a内において、第1収容部10の上昇した内圧を可動鉄心34よりも接触方向Z1側に逃がす。好ましくは、逃がし通路40は、第1収容部10の上昇した内圧を可動鉄心34と固定鉄心35との間に逃がす。
 逃がし通路40は、第2収容部33aの内周面と可動鉄心34の外周面との間に設けられる。詳細には、逃がし通路40は、環状鉄心38の内周面と可動鉄心34の外周面との間に設けられている。本実施形態では、逃がし通路40は、凹溝42によって構成されている。
 次に、電磁継電器100の動作について説明する。図1は、コイル32に電圧が印加されていない状態を示している。コイル32に電圧が印加されていな場合は、付勢部材36によって可動鉄心34の開離方向Z2への移動が押し止められている。このため、第1可動接点16a及び第2可動接点16bは、第1固定接点14a及び第2固定接点15aから開離した状態となっている。
 図4は、コイル32に電圧が印加された状態を示している。コイル32に電圧を印加して励磁すると、コイル32の電磁力により、可動鉄心34が、付勢部材36の弾性力に抗して、接触方向Z1に移動する。可動鉄心34の移動に伴い、駆動軸4及び可動接触片16が接触方向Z1に移動して、第1可動接点16a及び第2可動接点16bが、第1固定接点14a及び第2固定接点15aに接触する。このとき、可動鉄心34の第1表面34aは、固定鉄心35に接触した状態にある。なお、第1可動接点16a及び第2可動接点16bが、第1固定接点14a及び第2固定接点15aに接触したときにおいて、可動鉄心34と固定鉄心35との間に隙間ができるように構成してもよい。
 コイル32への電圧の印加を停止すると、付勢部材36の弾性力によって可動鉄心34が開離方向Z2へ移動して、第1可動接点16a及び第2可動接点16bが、第1固定接点14a及び第2固定接点15aから開離した状態となる。
 ここで、第1可動接点16a及び第2可動接点16bが、第1固定接点14a及び第2固定接点15aから開離するときに、第1可動接点16a及び第2可動接点16bと第1固定接点14a及び第2固定接点15aとの間でアークが発生することがある。アークが発生すると、接点装置3が収容された第1収容部10の内圧が上昇し、上昇した内圧によって第2収容部33a内に配置された可動鉄心34の第1表面34aに圧力がかかる。すなわち、アークの発生による第1収容部10の内圧の上昇に伴い、可動鉄心34が接触方向Z1側に押圧される。可動鉄心34が接触方向Z1側に押圧されると、第1可動接点16a及び第2可動接点16bが、第1固定接点14a及び第2固定接点15aから開離するときの開離速度が低下する。
 しかしながら、本実施形態に係る電磁継電器100では、減圧部7によって、可動鉄心34の第1表面34aが受ける圧力を減少させることができるので、開離速度の低下を抑制することができる。具体的には、可動鉄心34の第1表面34aの一部に凹溝42が形成されているので、可動鉄心34の表面積が小さくなる。これにより、可動鉄心34の第1表面34aが受ける圧力が減少する。
 図5は、コイル32への電圧の印加を停止したときの可動鉄心34周辺の拡大図である。具体的には、コイル32への電圧の印加を停止したときにおいて、第1可動接点16a及び第2可動接点16bが、第1固定接点14a及び第2固定接点15aから開離するときの状態を示した図である。図5に示すように、電磁継電器100では、逃がし通路40、すなわち凹溝42を設けることで、第1収容部10の上昇した内圧が可動鉄心34よりも接触方向Z1側に逃がすことができる。これにより、可動鉄心34の第1表面34aが受ける圧力が減少する。
 さらに、図5に矢印で示すように、逃がし通路40は、第1収容部10の上昇した内圧を可動鉄心34と固定鉄心35との間、すなわち第2表面34b側に逃がす。これにより、可動鉄心34の第2表面34bが開離方向Z2に向けて押圧されるので、開離速度の低下をさらに抑制することができる。
 以上、本発明の一態様に係る電磁継電器の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、電磁駆動装置5の構成が変更されてもよい。コイル32、スプール33、可動鉄心34、付勢部材36、或いはヨーク37の形状、或いは配置が変更されてもよい。ハウジング2、接点ケース11、接点カバー12の形状、或いは配置が変更されてもよい。接続通路6、減圧部7、第1収容部10、第2収容部33aの形状、或いは配置が変更されてもよい。
 図6は、第1変形例に係る可動鉄心34の平面図である。図6に示すように、第1変形例に係る減圧部7は、可動鉄心34において、軸方向の全長に亘って形成された1以上の平面部44を含む。平面部44は、可動鉄心34の外周面に形成されている。逃がし通路40は、平面部44によって構成される。この場合においても、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
 図7は、第2変形例に係る可動鉄心34の平面図である。図7に示すように、第2変形例に係る減圧部7は、可動鉄心34において、軸方向に貫通して形成された1以上の貫通孔46を含む。逃がし通路40は、貫通孔46によって構成される。この場合においても、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
 図8は、第3変形例に係る電磁継電器100の断面図である。第3変形例に係る減圧部7は、可動鉄心34において、駆動軸4の軸線Axから離れるに従って接触方向Z1側に傾斜する傾斜部48を含む。傾斜部48は、可動鉄心34の第1表面34aに設けられている。この場合は、可動鉄心34の第1表面34aにおいて、軸方向にかかる圧力をベクトル分散することができるので、可動鉄心34の第1表面34aが受ける圧力を減少させることができる。なお、第3変形例に係る電磁継電器において、逃がし通路40をさらに設けてもよい。
 本発明によれば、可動接触子が固定接点から開離するときの開離速度の低下を抑制することができる。
2   ハウジング
4   駆動軸
5   電磁駆動装置
6   接続通路
7   減圧部
10  第1収容部
14a 第1固定接点(固定接点の一例)
15a 第2固定接点(固定接点の一例)
16  可動接触片
18  貫通孔(第2貫通孔の一例)
33a 第2収容部
34  可動鉄心
34a 第1表面
35  固定鉄心
36  付勢部材
40  逃がし通路
42  凹溝
44  平面部
46  貫通孔(第1貫通孔の一例)
48  傾斜部
100 電磁継電器
Ax  駆動軸の軸線
Z1  接触方向(第1方向の一例)
Z2  開離方向(第2方向の一例)
 

Claims (10)

  1.  第1収容部を含むハウジングと、
     前記第1収容部内に配置された固定接点と、
     前記第1収容部内で前記固定接点に対向して配置され、前記固定接点に接触可能であり、前記固定接点に接触する第1方向及び前記固定接点から開離する第2方向に移動可能な可動接触片と、
     前記第1方向及び前記第2方向に沿って延び、前記可動接触片に連結され前記可動接触片とともに前記第1方向及び前記第2方向に移動可能な駆動軸と、
     前記第1収容部よりも前記第1方向側に配置された第2収容部と、前記第2収容部内に配置され前記駆動軸に一体移動可能に連結された可動鉄心と、前記第2収容部内において前記可動鉄心よりも前記第1方向側で前記可動鉄心に対向して配置された固定鉄心と、前記固定鉄心と前記可動鉄心との間に配置され前記可動鉄心を前記第2方向に向けて付勢する付勢部材と、を含み、前記ハウジング内に配置され前記駆動軸を前記第1方向に移動させる電磁駆動装置と、
     前記第1収容部と前記第2収容部とを接続する接続通路と、
     前記固定接点と前記可動接触片との間に生じたアークにより前記第1収容部の内圧が上昇したときにおいて、前記可動鉄心の前記第2方向側の表面が受ける圧力を減少させる減圧部と、
    を備えた、
    電磁継電器。
  2.  前記減圧部は、前記第2収容部内において、前記第1収容部の上昇した内圧を前記可動鉄心よりも前記第1方向側に逃がす逃がし通路を含む、
    請求項1に記載の電磁継電器。
  3.  前記逃がし通路は、前記第1収容部の上昇した内圧を前記可動鉄心と前記固定鉄心との間に逃がす、
    請求項2に記載の電磁継電器。
  4.  前記逃がし通路は、前記第2収容部の内周面と前記可動鉄心の外周面との間に設けられている、
    請求項2又は3に記載の電磁継電器。
  5.  前記減圧部は、前記可動鉄心において、前記第1方向及び前記第2方向の全長に亘って形成された凹溝を含み、
     前記逃がし通路は、前記凹溝によって構成されている、
    請求項2から4のいずれかに記載の電磁継電器。
  6.  前記可動鉄心は、円柱状であり、
     前記減圧部は、前記可動鉄心において、前記第1方向及び前記第2方向の全長に亘って形成された平面部を含み、
     前記逃がし通路は、前記平面部によって構成されている、
    請求項2から5のいずれかに記載の電磁継電器。
  7.  前記減圧部は、前記可動鉄心において、前記第1方向及び前記第2方向に貫通する第1貫通孔を含み、
     前記逃がし通路は、前記第1貫通孔によって構成されている、
    請求項2から6のいずれかに記載の電磁継電器。
  8.  前記第1収容部は、前記第1方向及び前記第2方向に前記駆動軸が貫通する第2貫通孔を有し、
     前記接続通路は、前記第2貫通孔である、
    請求項1から7のいずれかに記載の電磁継電器。
  9.  前記可動鉄心は、中心を前記駆動軸が貫通し、
     前記減圧部は、前記可動鉄心において、前記駆動軸の軸線から離れるに従って前記第1方向側に傾斜する傾斜部を含む、
    請求項1から8のいずれかに記載の電磁継電器。
  10.  前記第1方向及び前記第2方向は、上下方向であり、
     前記可動接触片は、前記固定接点の上方に配置されている、
    請求項1から9のいずれかに記載の電磁継電器。
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