WO2019171654A1

WO2019171654A1 - 販売価格算出装置、販売価格算出方法、及び、プログラム

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Publication number: WO2019171654A1
Application number: PCT/JP2018/040850
Authority: WO
Inventors: 登大嶋
Original assignee: 登大嶋
Priority date: 2018-03-07
Filing date: 2018-11-02
Publication date: 2019-09-12
Also published as: JP2019159393A; JP6387201B1

Abstract

販売価格算出装置（１００）は、商品の標準販売価格を記憶する記憶部（１８０）と、乱数を生成する乱数生成部（１３０）と、端末（２００ａ）～（２００ｃ）で商品の購入が指定されることに応じて送信される購入情報を受信する購入情報受信部（１１０）と、購入情報に基づいて、標準販売価格を取得する情報取得部（１２０）と、購入情報を受信することに応じて、乱数を取得する乱数取得部（１３５）と、取得された乱数と標準販売価格とを用いて、販売価格を算出する販売価格算出部（１４０）と、算出した販売価格を端末（２００ａ）～（２００ｃ）に送信する販売価格送信部（１７０）とを備える。

Description

販売価格算出装置、販売価格算出方法、及び、プログラム

　本発明は、商品の販売価格を算出する、販売価格算出装置、販売価格算出方法、及び、プログラムに関する。

　一般的な電子商取引では、いわゆるポイントによる値引き後の価格、または小売り側が戦略的に割引した価格などが、割引後の販売価格として使用されている。

特開平１０－１４９２４７号公報特開２００２－１１７２１０号公報特開２００２－１４９９４５号公報

　しかしながら、従来の割引後の販売価格は、あらゆる購入者に対して常に同一価格であるか、または、ポイントを使用したとしても意外性のない、予想可能な販売価格であり、遊びのないものであった。特許文献１と特許文献３記載の技術では、割引後の販売価格は、あらゆる購入者に対して常に同一価格ではないとはいっても、特許文献１と特許文献３記載の技術では、予め用意されたファイル等の情報に基づいて取引価格が算出されているので、取引価格は、ファイル等で予め定義された基準に基づくものになり、意外性がなく遊びのない取引価格となる。特許文献２記載の技術では、商品の割引価格は、時間や販売数量に対応して変更されるが、商品の割引価格はあらゆる購入者に対して常に同一価格である。そして、時間や販売数量に対応しているので、割引価格の予想が可能である。よって、特許文献２記載の技術を用いても、割引後の販売価格は意外性がなく遊びがない。

　本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、販売価格の算出において遊びの要素を取り入れた、販売価格算出装置、販売価格算出方法、及び、プログラムを提供することにある。

　上記目的を達成するため、本発明の第１の観点に係る販売価格算出装置は、
　商品の販売価格を算出する販売価格算出装置であって、
　前記商品の標準販売価格を記憶する記憶手段と、
　乱数を生成する乱数生成手段と、
　端末で前記商品の購入が指定されることに応じて、前記端末からネットワークを介して送信される購入情報を受信する購入情報受信手段と、
　前記購入情報受信手段が受信した前記購入情報に基づいて、前記記憶手段から前記商品の前記標準販売価格を取得する情報取得手段と、
　前記購入情報を受信することに応じて、前記乱数生成手段が生成する乱数を取得する乱数取得手段と、
　前記乱数取得手段が取得した乱数と、前記情報取得手段が取得した前記標準販売価格とを用いて、販売価格を算出する販売価格算出手段と、
　前記販売価格算出手段が算出した前記販売価格を、前記端末にネットワークを介して送信する販売価格送信手段と、
　前記販売価格算出手段が算出した前記販売価格が所定の条件を満たすか否かの判定を実行する判定手段と、
　を備え、
　前記判定手段が、前記所定の条件を満たさないと判定した場合は、前記乱数取得手段は、再度、前記乱数生成手段が生成する乱数を取得して、前記販売価格算出手段は、再度取得された乱数と、前記情報取得手段が取得した前記標準販売価格とを用いて、再度、販売価格を算出し、
　前記判定手段は、前記販売価格算出手段が再度、前記販売価格を算出することに応じて、再度、前記判定を実行し、
　前記販売価格送信手段は、前記判定手段が前記所定の条件を満たすと判定した場合にのみ、前記所定の条件を満たす前記販売価格を送信する
　ことを特徴とする。

　本発明の第２の観点に係る販売価格算出装置は、
　商品の販売価格を算出する販売価格算出装置であって、
　前記商品の標準販売価格を記憶する記憶手段と、
　乱数を生成する乱数生成手段と、
　端末で前記商品の購入が指定されることに応じて、前記端末からネットワークを介して送信される購入情報を受信する購入情報受信手段と、
　前記購入情報受信手段が受信した前記購入情報に基づいて、前記記憶手段から前記商品の前記標準販売価格を取得する情報取得手段と、
　前記購入情報を受信することに応じて、前記乱数生成手段が生成する乱数を取得する乱数取得手段と、
　前記乱数取得手段が取得した乱数と、前記情報取得手段が取得した前記標準販売価格とを用いて、販売価格を算出する販売価格算出手段と、
　前記販売価格算出手段が算出した前記販売価格を、前記端末にネットワークを介して送信する販売価格送信手段と、
　前記販売価格算出手段が算出した前記販売価格が所定の条件を満たすか否かの判定を実行する判定手段と、
　を備え、
　前記判定手段が、前記所定の条件を満たさないと判定した場合は、前記乱数取得手段は、再度、前記乱数生成手段が生成する乱数を取得して、前記販売価格算出手段は、再度取得された乱数と、前記情報取得手段が取得した前記標準販売価格とを用いて、再度、販売価格を算出し、
　前記判定手段は、前記販売価格算出手段が再度、前記販売価格を算出することに応じて、再度、前記判定を実行し、
　前記販売価格送信手段は、前記判定手段が前記所定の条件を満たすと判定した場合に、前記所定の条件を満たす前記販売価格を送信し、
　前記記憶手段は、更に、前記商品のコストに利益を加えた商品コストと、既に販売した商品の販売額の合計である総販売額と、既に販売した商品の前記商品コストの合計である総コストとを記憶し、
　前記情報取得手段は、前記購入情報に基づいて、前記記憶手段から、前記標準販売価格と共に、更に、前記商品コストと、前記総販売額と、前記総コストとを取得し、
　前記判定手段が用いる前記所定の条件は、前記販売価格算出手段が算出した前記販売価格と、前記情報取得手段が取得した前記総販売額との和が、前記情報取得手段が取得した前記商品コストと、前記情報取得手段が取得した前記総コストとの和以上になることである
　ことを特徴とする。

　前記乱数生成手段が生成する乱数は値が１以下であり、
　前記販売価格算出手段は、前記乱数取得手段が取得した乱数と、前記情報取得手段が取得した前記標準販売価格とを乗じて、前記販売価格を算出するものとしても良い。

　本発明の第３の観点に係る販売価格算出方法は、
　コンピュータが商品の販売価格を算出する販売価格算出方法であって、
　前記コンピュータが乱数を生成するステップと、
　端末で前記商品の購入が指定されることに応じて、前記端末からネットワークを介して送信される購入情報を前記コンピュータが受信するステップと、
　受信した前記購入情報に基づいて、前記商品の標準販売価格を記憶する記憶手段から、前記コンピュータが前記商品の前記標準販売価格を取得するステップと、
　前記コンピュータが前記購入情報を受信することに応じて、前記コンピュータが前記乱数を取得するステップと、
　取得した前記乱数と、取得した前記標準販売価格とを用いて、前記コンピュータが販売価格を算出するステップと、
　算出した前記販売価格が所定の条件を満たすか否かの判定を前記コンピュータが実行するステップと、
　前記所定の条件を満たさないと判定した場合は、前記コンピュータが、再度乱数を取得して、再度取得した乱数と、前記取得した標準販売価格とを用いて、前記コンピュータが、再度、販売価格を算出するステップと、
　再度、前記販売価格が算出されたことに応じて、再度、前記コンピュータが、前記判定を実行するステップと、
　前記所定の条件を満たすと判定した場合にのみ、前記所定の条件を満たす前記販売価格を、前記コンピュータが前記端末にネットワークを介して送信するステップと、
　を含むことを特徴とする。

　本発明の第４の観点に係る販売価格算出方法は、
　コンピュータが商品の販売価格を算出する販売価格算出方法であって、
　前記コンピュータが乱数を生成するステップと、
　端末で前記商品の購入が指定されることに応じて、前記端末からネットワークを介して送信される購入情報を前記コンピュータが受信するステップと、
　前記商品の標準販売価格と、前記商品のコストに利益を加えた商品コストと、既に販売した商品の販売額の合計である総販売額と、既に販売した商品の前記商品コストの合計である総コストとを記憶する記憶手段から、受信した前記購入情報に基づいて、前記コンピュータが前記商品の前記標準販売価格と、前記商品コストと、前記総販売額と、前記総コストとを取得するステップと、
　前記コンピュータが前記購入情報を受信することに応じて、前記コンピュータが前記乱数を取得するステップと、
　取得した前記乱数と、取得した前記標準販売価格とを用いて、前記コンピュータが販売価格を算出するステップと、
　算出した前記販売価格が所定の条件を満たすか否かの判定を前記コンピュータが実行するステップと、
　前記所定の条件を満たさないと判定した場合は、前記コンピュータが、再度乱数を取得して、再度取得した乱数と、前記取得した標準販売価格とを用いて、前記コンピュータが、再度、販売価格を算出するステップと、
　再度、前記販売価格が算出されたことに応じて、再度、前記コンピュータが、前記判定を実行するステップと、
　前記所定の条件を満たすと判定した場合に、前記所定の条件を満たす前記販売価格を、前記コンピュータが前記端末にネットワークを介して送信するステップと、
　を含み、
　前記所定の条件は、算出した前記販売価格と、取得した前記総販売額との和が、取得した前記商品コストと、取得した前記総コストとの和以上になることである
　ことを特徴とする。

　本発明の第５の観点に係るプログラムは、
　コンピュータに、
　乱数を生成する機能と、
　端末で商品の購入が指定されることに応じて、前記端末からネットワークを介して送信される購入情報を受信する機能と、
　受信した前記購入情報に基づいて、前記商品の標準販売価格を記憶する記憶手段から、前記商品の前記標準販売価格を取得する機能と、
　前記購入情報を受信することに応じて、前記乱数を取得する機能と、
　取得した前記乱数と、取得した前記標準販売価格とを用いて、販売価格を算出する機能と、
　算出した前記販売価格が所定の条件を満たすか否かの判定を実行する機能と、
　前記所定の条件を満たさないと判定した場合は、再度乱数を取得して、再度取得した乱数と、前記取得した標準販売価格とを用いて、再度、販売価格を算出する機能と、
　再度、前記販売価格が算出されたことに応じて、再度、前記判定を実行する機能と、
　前記所定の条件を満たすと判定した場合にのみ、前記所定の条件を満たす前記販売価格を、前記端末にネットワークを介して送信する機能と、
　を実現させることを特徴とする。

　本発明の第６の観点に係るプログラムは、
　コンピュータに、
　乱数を生成する機能と、
　端末で商品の購入が指定されることに応じて、前記端末からネットワークを介して送信される購入情報を受信する機能と、
　前記商品の標準販売価格と、前記商品のコストに利益を加えた商品コストと、既に販売した商品の販売額の合計である総販売額と、既に販売した商品の前記商品コストの合計である総コストとを記憶する記憶手段から、受信した前記購入情報に基づいて、前記商品の前記標準販売価格と、前記商品コストと、前記総販売額と、前記総コストとを取得する機能と、
　前記購入情報を受信することに応じて、前記乱数を取得する機能と、
　取得した前記乱数と、取得した前記標準販売価格とを用いて、販売価格を算出する機能と、
　算出した前記販売価格が所定の条件を満たすか否かの判定を実行する機能と、
　前記所定の条件を満たさないと判定した場合は、再度乱数を取得して、再度取得した乱数と、前記取得した標準販売価格とを用いて、再度、販売価格を算出する機能と、
　再度、前記販売価格が算出されたことに応じて、再度、前記判定を実行する機能と、
　前記所定の条件を満たすと判定した場合に、前記所定の条件を満たす前記販売価格を、前記端末にネットワークを介して送信する機能と、
　を実現させ、
　前記所定の条件は、算出した前記販売価格と、取得した前記総販売額との和が、取得した前記商品コストと、取得した前記総コストとの和以上になることである
　ことを特徴とする。

　本発明によれば、乱数を用いて販売価格を算出するので、販売価格の算出において遊びの要素を取り入れ、かつ所定の条件を満たさない販売価格で商品が購入されることを防ぐ、販売価格算出装置、販売価格算出方法、及び、プログラムを提供することができる。

本発明の実施の形態に係る販売価格算出装置の構成を示す説明図である。商品マスタを示す説明図である。商品グループマスタを示す説明図である。販売価格算出処理を示すフローチャートである。

　図１は、本発明の実施の形態に係る販売価格算出装置１００の構成を示す説明図である。販売価格算出装置１００は、ネットワークを介して複数の端末２００ａ～２００ｃと通信可能である。本実施の形態では、ネットワークはインターネットである。ネットワークは、インターネットの他に、電話回線網または携帯電話回線網または無線回線網等のＷＡＮ（Ｗｉｄｅ　Ａｒｅａ　Ｎｅｔｗｏｒｋ）またはＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ　Ａｒｅａ　Ｎｅｔｗｏｒｋ）、またはこれらを組み合わせたものであっても良い。

　販売価格算出装置１００は、ネットワークを介した商品の売買において、商品の販売価格を算出する装置である。端末２００ａ～２００ｃは、各々、商品の購入希望者の端末２００ａ～２００ｃである。端末２００ａ～２００ｃは、パーソナルコンピュータ、またはスマートフォン等の携帯電話、またはタブレット端末等である。

　商品の購入希望者は、端末２００ａ～２００ｃのインターネットブラウザに表示される商品の情報に基づいて商品を選択し、商品の購入を決定する。ここで、商品の情報には、商品の定価である標準販売価格も含まれる。商品の購入希望者は、商品の購入を決定すると、インターネットブラウザで、購入商品を識別する商品識別情報を含む購入情報を入力し、「購入」ボタンを押下する。購入情報は、購入代金支払方法を含んでも良い。購入希望者が「購入」ボタンを押下すると、端末２００ａ～２００ｃから販売価格算出装置１００に、ネットワークを介して購入情報が送信される。

　ここで、インターネットブラウザを使用するなどして端末２００ａ～２００ｃに表示される、商品の購入を指定するためのユーザインターフェースは、販売価格算出装置１００が提供しても良いし、他のサーバにより提供されるものであっても良い。他のサーバによりユーザインターフェースが提供される場合、購入情報は、端末２００ａ～２００ｃから当該他のサーバを経由してネットワークを介して販売価格算出装置１００に送信されても良い。

　販売価格算出装置１００は、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）等の演算処理装置と、記憶装置と、入出力装置とを備えた１台のコンピュータで実現される。当該コンピュータ上でプログラムを実行することにより、以下で説明する販売価格算出装置１００の機能は実現される。なお、プログラムは、記憶装置に予め記憶されており、演算処理装置により実行される。

　販売価格算出装置１００は、購入情報受信部１１０と、情報取得部１２０と、乱数生成部１３０と、乱数取得部１３５と、販売価格算出部１４０と、判定部１５０と、更新部１６０と、販売価格送信部１７０と、記憶部１８０とを備える。

　購入情報受信部１１０は、端末２００ａ～２００ｃからネットワークを介して送信される購入情報を受信する。情報取得部１２０は、購入情報受信部１１０が受信した購入情報に基づいて、記憶部１８０から、購入された商品の標準販売価格等の情報を取得する。乱数生成部１３０は、所定期間（例えば１秒）ごとに所定数を加算すること及び／または減算することを繰り返して、値が１以下の乱数を生成する。乱数取得部１３５は、購入情報受信部１１０が購入情報を受信することに応じて、乱数生成部１３０が生成する乱数を取得する。乱数生成部１３０は乱数を生成し続けており、乱数取得部１３５が乱数を取得するタイミングに応じて、取得された乱数の値は様々になる。販売価格算出部１４０は、乱数取得部１３５が取得した乱数と、情報取得部１２０が取得した標準販売価格とを用いて、販売価格を算出する。

　判定部１５０は、販売価格算出部１４０が算出した販売価格が所定の条件を満たすか否かの判定を実行する。販売価格送信部１７０は、判定部１５０が所定の条件を満たすと判定した場合に、所定の条件を満たした販売価格を端末２００ａ～２００ｃに送信する。更新部１６０は、記憶部１８０の記憶内容を更新する。

　記憶部１８０は、商品マスタ１８１と、商品グループマスタ１８２とを備える。図２は、商品マスタ１８１を示す説明図である。商品マスタ１８１は、商品情報を記憶するためのファイルまたはデータベース等である。商品情報には、商品名と、商品グループ識別情報と、商品コストと、標準販売価格とが含まれる。商品マスタ１８１には、複数の商品情報が記憶される。商品マスタ１８１は、各商品情報に対して、商品を識別するための商品識別情報を付けて記憶する。商品識別情報のデータ属性は数値であり、データ長は１０であって、その内容は例えば「０００００００００１」である。商品マスタ１８１に記憶される商品名のデータ属性は文字列であり、データ長は３０以内であって、その内容は例えば「パソコンＡ」である。

　複数の商品をグループ分けすることにより、複数の商品グループが作成される。例えば、商品のジャンルに基づいて商品をグループ分けしても良いし、個々の事業部で取り扱う商品に基づいて商品をグループ分けしても良いし、販売戦略に基づいて商品をグループ分けしても良い。商品はいずれかの商品グループに属しており、商品マスタ１８１に記憶される商品グループ識別情報は、商品が属する商品グループを示すための情報である。商品グループ識別情報のデータ属性は数値であり、データ長は１０であって、その内容は例えば「０００００００００１」である。

　商品マスタ１８１に記憶される商品コストは、商品にかかるコスト（原材料費等の合計）に利益を加えたものであって、データ属性は数値であり、データ長は１０であって、その内容は例えば「０００００６００００」である。商品マスタ１８１に記憶される標準販売価格は、商品の定価であって、データ属性は数値であり、データ長は１０であって、その内容は例えば「００００１０００００」である。

　図３は、商品グループマスタ１８２を示す説明図である。商品グループマスタ１８２は、商品グループの情報を記憶するためのファイルまたはデータベース等である。商品グループの情報には、総販売額と、総コストと、商品グループ名とが含まれる。商品グループマスタ１８２には、複数の商品グループの情報が記憶される。商品グループマスタ１８２は、各商品グループの情報に対して、商品グループを識別するための商品グループ識別情報を付けて記憶する。商品グループ識別情報のデータ属性は数値であり、データ長は１０であって、その内容は例えば「０００００００００１」である。

　商品グループマスタ１８２に記憶される総販売額は、商品グループに含まれる商品の、それまでに既に販売した販売額の合計である。総販売額のデータ属性は数値であり、データ長は１５であって、その内容は例えば「００００００００１００００００」である。商品グループマスタ１８２に記憶される総コストは、商品グループに含まれる商品の、それまでに既に販売した商品の商品コストの合計である。総コストのデータ属性は数値であり、データ長は１５であって、その内容は例えば「０００００００００９９００００」である。商品グループマスタ１８２に記憶される商品グループ名のデータ属性は文字列であり、データ長は３０以内であって、その内容は例えば「家電」である。

　図４は、販売価格算出処理を示すフローチャートである。販売価格算出処理は、販売価格算出装置１００により実行される。上述したように、インターネットブラウザで購入希望者が「購入」ボタンを押下すると、端末２００ａ～２００ｃから販売価格算出装置１００に、購入情報が送信される。購入情報には、購入された商品の商品識別情報が含まれる。また、端末２００ａ～２００ｃから販売価格算出装置１００に購入情報が送信される際、購入情報を送信した端末を識別する端末識別情報も併せて送信される。

　販売価格算出処理は、販売価格算出装置１００が購入情報を受信することを契機として開始される。販売価格算出装置１００の購入情報受信部１１０は購入情報を受信する（ステップＳ１０）。なお、購入情報受信部１１０は、購入情報と併せて端末識別情報も受信する。購入情報受信部１１０が購入情報を受信する（ステップＳ１０）と、情報取得部１２０が、購入情報受信部１１０が受信した購入情報に基づいて、記憶部１８０から購入された商品の標準販売価格等の情報を取得する（ステップＳ２０）。具体的には、情報取得部１２０は、購入情報に含まれる商品識別情報に基づいて、商品マスタ１８１から、標準販売価格と、商品コストと、商品グループ識別情報とを取得し、当該取得した商品グループ識別情報に基づいて、商品グループマスタ１８２から、総販売額と、総コストとを取得する。

　次に、乱数取得部１３５が、乱数生成部１３０が生成する乱数を取得する（ステップＳ３０）。そして、販売価格算出部１４０が、乱数取得部１３５が取得した乱数と、情報取得部１２０が取得した標準販売価格とを用いて、販売価格を算出する（ステップＳ４０）。具体的には、販売価格算出部１４０は、取得した乱数と、標準販売価格とを乗じて、販売価格を算出する。

　次に、判定部１５０は、販売価格算出部１４０が算出した販売価格が所定の条件を満たすか否かの判定を実行する（ステップＳ５０）。具体的には、所定の条件は、ステップＳ４０で販売価格算出部１４０が算出した販売価格と、ステップＳ２０で情報取得部１２０が取得した総販売額との和が、ステップＳ２０で情報取得部１２０が取得した商品コストと、ステップＳ２０で情報取得部１２０が取得した総コストとの和以上になることである。

　所定の条件を満たさない場合、つまり（販売価格＋総販売額）≧（商品コスト＋総コスト）とならない場合は（ステップＳ５０：ＮＯ）、乱数取得部１３５は、再度、乱数生成部１３０が生成する乱数を取得する（ステップＳ３０）。再度取得された乱数は、前回取得された乱数とは値が異なる可能性がきわめて高い。販売価格算出部１４０は、再度取得された乱数と、ステップＳ２０で情報取得部１２０が取得した標準販売価格とを用いて、再度、販売価格を算出する（ステップＳ４０）。判定部１５０は、販売価格算出部１４０が再度、販売価格を算出することに応じて、再度、判定を実行する（ステップＳ５０）。所定の条件、つまり（販売価格＋総販売額）≧（商品コスト＋総コスト）を満たすまで、ステップＳ３０～Ｓ５０は繰り返される。

　所定の条件を満たした場合、つまり（販売価格＋総販売額）≧（商品コスト＋総コスト）となった場合は（ステップＳ５０：ＹＥＳ）、販売価格送信部１７０は、所定の条件を満たした販売価格を、ステップＳ１０で受信した端末識別情報に基づいて、「購入」ボタンが押下された端末２００ａ～２００ｃに送信する（ステップＳ６０）。

　なお、他のサーバにより、商品の購入を指定するためのユーザインターフェースが提供される場合、販売価格は、販売価格算出装置１００から当該他のサーバを経由してネットワークを介して端末２００ａ～２００ｃに送信されても良い。

　次に、更新部１６０が、商品グループマスタ１８２に記憶されている総販売額であって、ステップＳ２０で情報取得部１２０が取得対象とした総販売額を、ステップＳ２０で情報取得部１２０が取得した総販売額とステップＳ６０で販売価格送信部１７０が送信した販売価格との和で更新する（ステップＳ７０）。更に、更新部１６０は、商品グループマスタ１８２に記憶されている総コストであって、ステップＳ２０で情報取得部１２０が取得対象とした総コストを、ステップＳ２０で情報取得部１２０が取得した総コストとステップＳ２０で情報取得部１２０が取得した商品コストとの和で更新する（ステップＳ８０）。ステップＳ８０の処理を行った後、販売価格算出装置１００は販売価格算出処理を終了する。

　なお、販売価格を受信した端末２００ａ～２００ｃは、販売価格を表示し、商品の購入者は販売価格を確認する。販売価格は、１以下の乱数と、標準販売価格とを乗じて算出されているので、必ず標準販売価格以下になることが保証される。販売価格は、必ず標準販売価格以下になることを保証されながらも、乱数に基づいて算出されるので、ヴァラエティに富み、購入者にとって予想が難しく意外性があって、遊びがある。場合によっては、購買意欲を増進させることも可能である。当該販売価格分の代金は、購入時に購入者により指定された購入代金支払方法で、商品の販売者に支払われても良い。

　以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態によって限定されるものではない。

　例えば、本発明の実施の形態では、販売価格算出装置１００は、１台のコンピュータで実現されているが、購入情報受信部１１０と、情報取得部１２０と、乱数生成部１３０と、乱数取得部１３５と、販売価格算出部１４０と、判定部１５０と、更新部１６０と、販売価格送信部１７０と、記憶部１８０は複数台のコンピュータに分かれて搭載されても良い。記憶部１８０の記憶内容は、クラウドコンピューティングを利用する等により、他のサーバの記憶装置に記憶されていても良いし、外付けの記憶装置に記憶されていても良い。

　また、本発明の実施の形態では、コンピュータ上でプログラムを実行することにより、販売価格算出装置１００の機能を実現させているが、これに限らない。販売価格算出用の専用のハードウェアを製造して、販売価格算出装置１００を実現しても良い。販売価格算出装置１００の機能は、一部がソフトウェアで実現され、一部がハードウェアで実現されても良い。つまり、販売価格算出装置１００の機能は、一部が、コンピュータ上でプログラムを実行することにより実現され、一部がハードウェアで実現されても良い。

　また、本発明の実施の形態では、定価を標準販売価格として使用しているが、これに代えて、一般的に認知されている価格を標準販売価格として使用しても良い。

　また、本発明の実施の形態では、商品マスタ１８１には、複数の商品情報が記憶されているが、１つの商品情報のみ記憶されていても良い。つまり、販売価格算出装置１００が対象とする商品は１種類であっても良い。その場合、購入情報に、商品識別情報を含む必要はなく、商品マスタ１８１にも、商品識別情報を含む必要はない。

　また、本発明の実施の形態では、商品グループマスタ１８２には、複数の商品グループの情報が記憶されているが、１つの商品グループの情報のみ記憶されていても良い。

　また、本発明の実施の形態では、１つの商品が購入された場合について説明しているが、複数の商品が同時に購入された場合にも、本発明の販売価格算出装置１００を使用して、複数の購入商品の各商品について販売価格を算出可能である。その場合、複数の購入商品の全てについて、各々販売価格を算出して、算出した販売価格を端末２００ａ～２００ｃに送信しても良いし、複数の購入商品のうち一部を対象として、対象とする一部商品について販売価格を算出して、算出した販売価格を端末２００ａ～２００ｃに送信しても良い。複数の購入商品が各々異なる商品グループに属していても、上述した本発明の販売価格算出装置１００の機能により、各商品について販売価格を算出可能である。

　また、本発明の実施の形態では、販売価格算出装置１００が販売価格を端末２００ａ～２００ｃに送信するのは１回である。しかし、端末２００ａ～２００ｃに表示された販売価格を確認した商品の購入者が、再度、販売価格の算出を望む場合に押下する「再挑戦」ボタンを端末２００ａ～２００ｃに表示させても良い。「再挑戦」ボタンの押下に応じて、端末２００ａ～２００ｃから販売価格算出装置１００に販売価格再計算リクエストが送信されても良い。当該販売価格再計算リクエストを受信することに応じて、販売価格算出装置１００は、販売価格算出処理の全部または一部により、再度、販売価格を算出して、算出した販売価格を端末２００ａ～２００ｃに送信するものとしても良い。これにより、複数回、販売価格を算出させることができる。販売価格再計算リクエストは、購入情報を含んでいても良い。

　端末２００ａ～２００ｃに表示された販売価格を確認した商品の購入者が、表示された販売価格で購入することを決定した場合に押下する「確定」ボタンを端末２００ａ～２００ｃに表示させても良い。「確定」ボタンの押下に応じて、端末２００ａ～２００ｃから販売価格算出装置１００に、確定情報が送信されても良い。販売価格算出装置１００は、「確定情報を受信することに応じて、送信済みの販売価格を、販売価格として確定するものとしても良い。確定した販売価格分の代金が、購入時に指定された購入代金支払方法で、商品の販売者に支払われる。

　本発明の実施の形態では、更新部１６０は、販売価格の送信直後に、ステップＳ７０で、商品グループマスタ１８２に記憶されている総販売額を更新しているが、販売価格算出装置１００が確定情報を受信する場合は、更新部１６０は、確定情報を受信することに応じて、商品グループマスタ１８２に記憶されている総販売額を更新しても良い。更新部１６０は、確定情報を受信することに応じて、商品グループマスタ１８２に記憶されており、情報取得部１２０が取得した総販売額を、情報取得部１２０が取得した総販売額と、端末２００ａ～２００ｃに送信して確定された販売価格との和で更新するものとしても良い。更に、本発明の実施の形態では、更新部１６０は、販売価格の送信直後に、ステップＳ８０で、商品グループマスタ１８２に記憶されている総コストを更新しているが、販売価格算出装置１００が確定情報を受信する場合は、更新部１６０は、確定情報を受信することに応じて、商品グループマスタ１８２に記憶されている総コストを更新しても良い。更新部１６０は、確定情報を受信することに応じて、商品グループマスタ１８２に記憶されており、情報取得部１２０が取得した総コストを、情報取得部１２０が取得した総コストと情報取得部１２０が取得した商品コストとの和で更新するものとしても良い。

　販売価格算出装置１００は、端末２００ａ～２００ｃから送信される販売価格再計算リクエストの回数を記憶する顧客情報記憶部を備え、販売価格再計算リクエストの回数が所定回数を超えた場合は、販売価格再計算リクエストを拒否し、販売価格の算出を行わないものとしても良い。販売価格再計算リクエストの回数が所定回数に達した場合は、所定回数に達した際の販売価格再計算リクエストに応じて算出した販売価格を販売価格として確定するものとしても良い。これにより、販売価格再計算リクエストの回数を制限することができる。

　前記所定回数は、購入金額、または所定期間内における顧客の購入回数または購入金額の合計に基づいて定まる顧客のランクに基づいて、決定されるものとしても良い。これにより、販売価格再計算リクエストの上限となる所定回数（顧客にとっては再挑戦できる回数）という従来にない価値基準を設けて、新たな優先権を顧客に与えることができる。場合によっては、購買意欲を増進させることもできる。

　販売価格算出装置１００は、端末２００ａ～２００ｃに送信した販売価格を記憶しておいても良い。端末２００ａ～２００ｃに送信した販売価格が、販売価格再計算リクエストにより複数となった場合、端末２００ａ～２００ｃから送信される確定情報を受信することに応じて、記憶している販売価格のうち最も安い金額の販売価格を販売価格として確定するものとしても良い。

　販売価格算出装置１００は、端末２００ａ～２００ｃに送信した販売価格を記憶しておいても良い。販売価格再計算リクエストの回数が所定回数に達することに応じて、記憶している販売価格と、所定回数に達した際の販売価格再計算リクエストに応じて算出した販売価格とのうち最も安い金額の販売価格を販売価格として確定するものとしても良い。

　本発明の実施の形態では、更新部１６０を備えることで、総販売額と総コストとを自動的に更新することを可能としている。しかし、例えば、乱数生成部１３０が生成する乱数の値が所定の範囲内（例えば、０．９以上１以下）になるように制限することで、乱数と標準販売価格とを乗じて算出される販売価格が所定の範囲内となるようにして、判定部１５０による判定を行わずにすむようにし、総販売額と総コストとを不要にすることができる。このような場合などには、販売価格算出装置１００は、更新部１６０を必ずしも備える必要はない。

　本発明の実施の形態によれば、販売戦略など実情に応じて柔軟に商品をグループ分けして、グループ全体の総販売額と総コストとを用いて販売価格を調整することできるが、必ずしも商品をグループ分けする必要はない。商品をグループ分けしない場合は、商品グループマスタ１８２には、１つの商品グループの情報のみ記憶され、商品グループ識別情報を不要とすることができる。

　本発明の実施の形態では、総販売額は、それまでに既に販売した、商品グループに含まれる商品の販売額の合計であるが、これに限らない。総販売額は、それまでに既に販売した１種類の商品の販売額の合計であっても良いし、それまでに既に販売した全ての商品の販売額の合計であっても良い。総販売額が、それまでに既に販売した１種類の商品の販売額の合計である場合は、総販売額を商品情報に含めて、商品マスタ１８１で総販売額を記憶しておいても良く、その場合、記憶部１８０は、商品グループマスタ１８２を記憶していなくても良くなる可能性がある。総販売額を、それまでに既に販売した全ての商品の販売額の合計とする場合は、販売額に関して商品をグループ分けしないのと同じことであるから、商品グループマスタ１８２を、１つの商品グループの情報のみ記憶するものにできる可能性がある。この場合、商品グループ識別情報を不要にできる可能性がある。

　本発明の実施の形態では、総コストは、それまでに既に販売した、商品グループに含まれる商品の商品コストの合計であるが、これに限らない。総コストは、それまでに既に販売した１種類の商品の商品コストの合計であっても良いし、それまでに既に販売した全ての商品の商品コストの合計であっても良い。総コストが、それまでに既に販売した１種類の商品の商品コストの合計である場合は、総コストを商品情報に含めて、商品マスタ１８１で総コストを記憶していても良く、その場合、記憶部１８０は、商品グループマスタ１８２を記憶していなくても良くなる可能性がある。総コストを、それまでに既に販売した全ての商品の商品コストの合計とする場合は、商品コストに関して商品をグループ分けしない場合と同じことであるから、商品グループマスタ１８２を、１つの商品グループの情報のみ記憶するものにできる可能性がある。この場合、商品グループ識別情報を不要にできる可能性がある。

　本発明の実施の形態では、判定部１５０は、所定の条件を、（販売価格＋総販売額）≧（商品コスト＋総コスト）としているが、所定の条件はこれに限らない。例えば、所定の重みＷ１を用いて、所定の条件を、（販売価格＋総販売額）≧Ｗ１×（商品コスト＋総コスト）としても良いし、所定の重みＷ２を用いて、所定の条件を、（販売価格＋総販売額）≧（商品コスト＋総コスト＋Ｗ２）としても良い。所定の重みＷ１、Ｗ２は景気の変動などに応じて変更可能であっても良い。仮に、所定の条件に、商品コストと、総販売額と、総コストの全てまたは一部を使用しない場合は、記憶部１８０は、商品コストと、総販売額と、総コストのうち、使用しないものは記憶していなくても良い。

　本発明の実施の形態では、判定部１５０を備えることで、販売価格に制限を設け、販売者の利益を考慮可能にしているが、販売価格に制限を設ける手段は、これに限らず、判定部１５０は必ずしも備える必要はない。例えば、乱数生成部１３０が生成する乱数の値が所定の範囲内（例えば、０．９以上１以下）になるように制限することで、乱数と標準販売価格とを乗じて算出される販売価格が所定の範囲内となるようにしても良い。この場合、記憶部１８０は、商品コストと、総販売額と、総コストとを記憶していなくても良い。

　本発明の実施の形態では、販売価格算出部１４０は、乱数取得部１３５が取得した乱数と、標準販売価格とを乗じて、販売価格を算出しているが、販売価格を算出する計算方法はこれに限らない。例えば、販売価格算出部１４０は、標準販売価格から、乱数取得部１３５が取得した乱数を減算することで、販売価格を算出しても良い。標準販売価格から乱数を減算することで販売価格を算出する場合は、乱数生成部１３０が生成する乱数の値が所定の範囲内（例えば、０以上１００以下）になるように制限することで、販売価格が所定の範囲内となるようにしても良い。

　本発明の実施の形態では、乱数取得部１３５はステップＳ３０において乱数生成部１３０から乱数を取得しているが、乱数を取得するタイミングは、これに限らない。乱数取得部１３５は、購入情報受信部１１０が購入情報を受信することに応じて乱数を取得すれば良く、かつ、販売価格算出部１４０が販売価格を算出する前に乱数を取得すれば良い。よって、例えば、乱数取得部１３５は、購入情報受信部１１０が購入情報を受信するステップＳ１０の後かつ情報取得部１２０が記憶部１８０から情報を取得するステップＳ２０の前に、乱数を取得しても良い。

　本発明の実施の形態では、乱数生成部１３０は、所定期間ごとの所定数の加算及び／または減算を繰り返して乱数を生成するが、これに限らず、乱数を生成するものであれば、乱数生成部１３０には、どのようなものも適用可能である。乱数生成部１３０は、ソフトウェアで乱数を生成するもの、ハードウェアで乱数を生成するもの、どちらでも良い。乱数生成部１３０は、コンピュータのクロックを利用して乱数を生成しても良いし、所定の演算により乱数を生成しても良い。

　本発明の実施の形態では、図４で示された上述の販売価格算出処理は、販売価格算出装置１００により実行されるものであった。販売価格算出処理は、プログラムによって実現されても良い。当該プログラムは、販売価格算出処理に加え、乱数を生成する機能も実現可能であっても良い。プログラム、または、販売価格算出方法、または、当該プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な一時的でない記録媒体も本発明の範囲に含まれる。

　当該コンピュータ読み取り可能な一時的でない記録媒体は、コンピュータプログラム（指令）が記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、当該コンピュータプログラム（指令）が演算処理装置によって実行されるときに、上述の販売価格算出装置１００の機能の全部または一部を実現する。上記コンピュータ読み取り可能な一時的でない記録媒体は、例えば、磁気テープ、またはディスク、またはオプティカルディスク、または光磁気ディスク、またはＲＯＭ（Ｒｅａｄ　Ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ）、またはＰＲＯＭ（Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ　Ｒｅａｄ　Ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ）、またはＶＣＤ（Ｖｉｄｅｏ　Ｃｏｍｐａｃｔ　Ｄｉｓｃ）、またはＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ　Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ　Ｄｉｓｃ）等の有形の記録媒体である。上述の実施の形態では、演算処理装置が実行するプログラムが、記憶装置に予め記憶されているものとして説明した。しかし、プログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムをコンピュータに読み込んでインストールすることにより、上述の販売価格算出装置１００における各機能を実現することができるコンピュータを構成してもよい。そして、各機能をＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ　Ｓｙｓｔｅｍ）とアプリケーションとの分担、またはＯＳとアプリケーションとの協同により実現する場合等には、ＯＳ以外の部分のみを記録媒体に格納してもよい。

　更に、搬送波に各プログラムを重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。例えば、通信ネットワーク上の掲示板（ＢＢＳ，Ｂｕｌｌｅｔｉｎ　Ｂｏａｒｄ　Ｓｙｓｔｅｍ）に当該プログラムを掲示し、ネットワークを介して当該プログラムを配信してもよい。そして、これらのプログラムを起動し、ＯＳの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上述の販売価格算出装置１００における各機能を実現できるように構成してもよい。

　販売価格算出処理は、図４で示したステップを全て含む必要はなく、一部を省略しても良い。または、販売価格算出処理は、図４で示したステップに加え、乱数生成部１３０が乱数を生成するステップを含んでも良い。販売価格算出処理が、図４で示したステップに加え、乱数生成部１３０が乱数を生成するステップを含む場合は、乱数生成部１３０が乱数を生成するステップは、乱数取得部１３５が乱数を取得するステップＳ３０の直前であることが望ましい。そして、ステップＳ５０でＮＯとなった場合は、乱数生成部１３０が再度、乱数を生成するステップを行ってから、乱数取得部１３５が、再度、乱数を取得することが望ましい。

　本発明の実施の形態では、商品の購入希望者は、商品の購入を決定すると、インターネットブラウザで、購入商品を識別する商品識別情報を含む購入情報を入力していたが、当該商品識別情報の入力方法は様々であり、購入希望者が購入を希望する商品の画像をマウスでクリックしたり指でタッチしたりすることで、自動的に商品識別情報が入力されても良い。

　本発明の商品は、物理的に存在するものに限らず、電子的に送受信可能な電子書籍や音楽ファイル等の電子媒体を含む。また、本発明の商品は、対価を支払って得られるものであれば良く、本発明の商品にはサービス・役務を含んでも良い。

　本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。

　本出願は、２０１８年３月７日に出願された、日本国特許出願特願２０１８－０４０９４０号に基づく。本明細書中に日本国特許出願特願２０１８－０４０９４０号の明細書、特許請求の範囲、図面全体を参照として取り込むものとする。

　本発明によれば、販売価格算出装置、販売価格算出方法、及び、プログラムを提供することができる。

　１００　販売価格算出装置、１１０　購入情報受信部、１２０　情報取得部、１３０　乱数生成部、１３５　乱数取得部、１４０　販売価格算出部、１５０　判定部、１６０　更新部、１７０　販売価格送信部、１８０　記憶部、１８１　商品マスタ、１８２　商品グループマスタ、２００ａ，２００ｂ，２００ｃ　端末。

Claims

　商品の販売価格を算出する販売価格算出装置であって、
　前記商品の標準販売価格を記憶する記憶手段と、
　乱数を生成する乱数生成手段と、
　端末で前記商品の購入が指定されることに応じて、前記端末からネットワークを介して送信される購入情報を受信する購入情報受信手段と、
　前記購入情報受信手段が受信した前記購入情報に基づいて、前記記憶手段から前記商品の前記標準販売価格を取得する情報取得手段と、
　前記購入情報を受信することに応じて、前記乱数生成手段が生成する乱数を取得する乱数取得手段と、
　前記乱数取得手段が取得した乱数と、前記情報取得手段が取得した前記標準販売価格とを用いて、販売価格を算出する販売価格算出手段と、
　前記販売価格算出手段が算出した前記販売価格を、前記端末にネットワークを介して送信する販売価格送信手段と、
　前記販売価格算出手段が算出した前記販売価格が所定の条件を満たすか否かの判定を実行する判定手段と、
　を備え、
　前記判定手段が、前記所定の条件を満たさないと判定した場合は、前記乱数取得手段は、再度、前記乱数生成手段が生成する乱数を取得して、前記販売価格算出手段は、再度取得された乱数と、前記情報取得手段が取得した前記標準販売価格とを用いて、再度、販売価格を算出し、
　前記判定手段は、前記販売価格算出手段が再度、前記販売価格を算出することに応じて、再度、前記判定を実行し、
　前記販売価格送信手段は、前記判定手段が前記所定の条件を満たすと判定した場合にのみ、前記所定の条件を満たす前記販売価格を送信する
　ことを特徴とする販売価格算出装置。
　商品の販売価格を算出する販売価格算出装置であって、
　前記商品の標準販売価格を記憶する記憶手段と、
　乱数を生成する乱数生成手段と、
　端末で前記商品の購入が指定されることに応じて、前記端末からネットワークを介して送信される購入情報を受信する購入情報受信手段と、
　前記購入情報受信手段が受信した前記購入情報に基づいて、前記記憶手段から前記商品の前記標準販売価格を取得する情報取得手段と、
　前記購入情報を受信することに応じて、前記乱数生成手段が生成する乱数を取得する乱数取得手段と、
　前記乱数取得手段が取得した乱数と、前記情報取得手段が取得した前記標準販売価格とを用いて、販売価格を算出する販売価格算出手段と、
　前記販売価格算出手段が算出した前記販売価格を、前記端末にネットワークを介して送信する販売価格送信手段と、
　前記販売価格算出手段が算出した前記販売価格が所定の条件を満たすか否かの判定を実行する判定手段と、
　を備え、
　前記判定手段が、前記所定の条件を満たさないと判定した場合は、前記乱数取得手段は、再度、前記乱数生成手段が生成する乱数を取得して、前記販売価格算出手段は、再度取得された乱数と、前記情報取得手段が取得した前記標準販売価格とを用いて、再度、販売価格を算出し、
　前記判定手段は、前記販売価格算出手段が再度、前記販売価格を算出することに応じて、再度、前記判定を実行し、
　前記販売価格送信手段は、前記判定手段が前記所定の条件を満たすと判定した場合に、前記所定の条件を満たす前記販売価格を送信し、
　前記記憶手段は、更に、前記商品のコストに利益を加えた商品コストと、既に販売した商品の販売額の合計である総販売額と、既に販売した商品の前記商品コストの合計である総コストとを記憶し、
　前記情報取得手段は、前記購入情報に基づいて、前記記憶手段から、前記標準販売価格と共に、更に、前記商品コストと、前記総販売額と、前記総コストとを取得し、
　前記判定手段が用いる前記所定の条件は、前記販売価格算出手段が算出した前記販売価格と、前記情報取得手段が取得した前記総販売額との和が、前記情報取得手段が取得した前記商品コストと、前記情報取得手段が取得した前記総コストとの和以上になることである
　ことを特徴とする販売価格算出装置。
　前記乱数生成手段が生成する乱数は値が１以下であり、
　前記販売価格算出手段は、前記乱数取得手段が取得した乱数と、前記情報取得手段が取得した前記標準販売価格とを乗じて、前記販売価格を算出する
　ことを特徴とする請求項１または２に記載の販売価格算出装置。
　コンピュータが商品の販売価格を算出する販売価格算出方法であって、
　前記コンピュータが乱数を生成するステップと、
　端末で前記商品の購入が指定されることに応じて、前記端末からネットワークを介して送信される購入情報を前記コンピュータが受信するステップと、
　受信した前記購入情報に基づいて、前記商品の標準販売価格を記憶する記憶手段から、前記コンピュータが前記商品の前記標準販売価格を取得するステップと、
　前記コンピュータが前記購入情報を受信することに応じて、前記コンピュータが前記乱数を取得するステップと、
　取得した前記乱数と、取得した前記標準販売価格とを用いて、前記コンピュータが販売価格を算出するステップと、
　算出した前記販売価格が所定の条件を満たすか否かの判定を前記コンピュータが実行するステップと、
　前記所定の条件を満たさないと判定した場合は、前記コンピュータが、再度乱数を取得して、再度取得した乱数と、前記取得した標準販売価格とを用いて、前記コンピュータが、再度、販売価格を算出するステップと、
　再度、前記販売価格が算出されたことに応じて、再度、前記コンピュータが、前記判定を実行するステップと、
　前記所定の条件を満たすと判定した場合にのみ、前記所定の条件を満たす前記販売価格を、前記コンピュータが前記端末にネットワークを介して送信するステップと、
　を含むことを特徴とする販売価格算出方法。
　コンピュータが商品の販売価格を算出する販売価格算出方法であって、
　前記コンピュータが乱数を生成するステップと、
　端末で前記商品の購入が指定されることに応じて、前記端末からネットワークを介して送信される購入情報を前記コンピュータが受信するステップと、
　前記商品の標準販売価格と、前記商品のコストに利益を加えた商品コストと、既に販売した商品の販売額の合計である総販売額と、既に販売した商品の前記商品コストの合計である総コストとを記憶する記憶手段から、受信した前記購入情報に基づいて、前記コンピュータが前記商品の前記標準販売価格と、前記商品コストと、前記総販売額と、前記総コストとを取得するステップと、
　前記コンピュータが前記購入情報を受信することに応じて、前記コンピュータが前記乱数を取得するステップと、
　取得した前記乱数と、取得した前記標準販売価格とを用いて、前記コンピュータが販売価格を算出するステップと、
　算出した前記販売価格が所定の条件を満たすか否かの判定を前記コンピュータが実行するステップと、
　前記所定の条件を満たさないと判定した場合は、前記コンピュータが、再度乱数を取得して、再度取得した乱数と、前記取得した標準販売価格とを用いて、前記コンピュータが、再度、販売価格を算出するステップと、
　再度、前記販売価格が算出されたことに応じて、再度、前記コンピュータが、前記判定を実行するステップと、
　前記所定の条件を満たすと判定した場合に、前記所定の条件を満たす前記販売価格を、前記コンピュータが前記端末にネットワークを介して送信するステップと、
　を含み、
　前記所定の条件は、算出した前記販売価格と、取得した前記総販売額との和が、取得した前記商品コストと、取得した前記総コストとの和以上になることである
　ことを特徴とする販売価格算出方法。
　コンピュータに、
　乱数を生成する機能と、
　端末で商品の購入が指定されることに応じて、前記端末からネットワークを介して送信される購入情報を受信する機能と、
　受信した前記購入情報に基づいて、前記商品の標準販売価格を記憶する記憶手段から、前記商品の前記標準販売価格を取得する機能と、
　前記購入情報を受信することに応じて、前記乱数を取得する機能と、
　取得した前記乱数と、取得した前記標準販売価格とを用いて、販売価格を算出する機能と、
　算出した前記販売価格が所定の条件を満たすか否かの判定を実行する機能と、
　前記所定の条件を満たさないと判定した場合は、再度乱数を取得して、再度取得した乱数と、前記取得した標準販売価格とを用いて、再度、販売価格を算出する機能と、
　再度、前記販売価格が算出されたことに応じて、再度、前記判定を実行する機能と、
　前記所定の条件を満たすと判定した場合にのみ、前記所定の条件を満たす前記販売価格を、前記端末にネットワークを介して送信する機能と、
　を実現させることを特徴とするプログラム。
　コンピュータに、
　乱数を生成する機能と、
　端末で商品の購入が指定されることに応じて、前記端末からネットワークを介して送信される購入情報を受信する機能と、
　前記商品の標準販売価格と、前記商品のコストに利益を加えた商品コストと、既に販売した商品の販売額の合計である総販売額と、既に販売した商品の前記商品コストの合計である総コストとを記憶する記憶手段から、受信した前記購入情報に基づいて、前記商品の前記標準販売価格と、前記商品コストと、前記総販売額と、前記総コストとを取得する機能と、
　前記購入情報を受信することに応じて、前記乱数を取得する機能と、
　取得した前記乱数と、取得した前記標準販売価格とを用いて、販売価格を算出する機能と、
　算出した前記販売価格が所定の条件を満たすか否かの判定を実行する機能と、
　前記所定の条件を満たさないと判定した場合は、再度乱数を取得して、再度取得した乱数と、前記取得した標準販売価格とを用いて、再度、販売価格を算出する機能と、
　再度、前記販売価格が算出されたことに応じて、再度、前記判定を実行する機能と、
　前記所定の条件を満たすと判定した場合に、前記所定の条件を満たす前記販売価格を、前記端末にネットワークを介して送信する機能と、
　を実現させ、
　前記所定の条件は、算出した前記販売価格と、取得した前記総販売額との和が、取得した前記商品コストと、取得した前記総コストとの和以上になることである
　ことを特徴とするプログラム。