WO2019142351A1 - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
WO2019142351A1
WO2019142351A1 PCT/JP2018/001751 JP2018001751W WO2019142351A1 WO 2019142351 A1 WO2019142351 A1 WO 2019142351A1 JP 2018001751 W JP2018001751 W JP 2018001751W WO 2019142351 A1 WO2019142351 A1 WO 2019142351A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
rotor
crankshaft
container
hole
space
Prior art date
Application number
PCT/JP2018/001751
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
広康 高橋
将宏 城谷
Original Assignee
三菱電機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三菱電機株式会社 filed Critical 三菱電機株式会社
Priority to PCT/JP2018/001751 priority Critical patent/WO2019142351A1/ja
Publication of WO2019142351A1 publication Critical patent/WO2019142351A1/ja

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B39/00Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00

Abstract

圧縮機は、容器と、容器内に配置され、流体を圧縮する圧縮機構部と、容器内に配置され、圧縮機構部を駆動する電動機と、電動機の回転力を圧縮機構部に伝達するクランクシャフトとを備える。電動機は、環状の回転子を有し、回転子の貫通孔にクランクシャフトが挿入されて回転子とクランクシャフトとが固定されている。また、回転子の貫通孔の軸方向の端部が拡径されてクランクシャフトの周囲に環状の凹部が形成されている。クランクシャフトは、一部が拡径されて構成された段差部を有し、この段差部が凹部の周縁部に当接して、凹部内に、閉じられた空間が形成されている。そして、この空間と容器の内部空間とを連通する連通構造が容器内に備えられている。

Description

圧縮機
 この発明は、冷凍サイクル装置に用いられる圧縮機に関する。
 従来、冷凍、空調、あるいは給湯機器等の冷凍サイクル装置の冷媒回路に使用される圧縮機は、冷媒を圧縮する圧縮機構部と、圧縮機構部を駆動する電動機と、電動機の回転力を圧縮機構部に伝達するクランクシャフト等を備えている。電動機は、回転子と固定子とを備えており、回転子の中心部に設けられた貫通孔にクランクシャフトが焼嵌め又は圧入等によって固定されている。
 回転子にクランクシャフトを固定する際、回転子及びクランクシャフトのそれぞれの加工精度のばらつきにより、クランクシャフトに対する回転子の軸方向の固定位置がばらついて製作図面に指示されている位置からずれる場合がある。
 上記のような回転子の軸方向の固定位置の位置ずれを防止できる従来技術として、クランクシャフトの一部を拡径して段差部を形成した技術がある(例えば特許文献1参照)。特許文献1では、クランクシャフトを回転子の貫通孔に挿入して段差部を貫通孔の周縁部に突き当てるようにしている。このように、段差部が貫通孔の周縁部に突き当たることで、クランクシャフトと回転子との位置が決まり、位置ずれを防止するようにしている。
特開2013-070521号公報
 特許文献1では、クランクシャフトの外径と回転子の内径とが、略同一か、又は、回転子の内径がクランクシャフトの外径よりも僅かに大きい程度に設定されている。このため、クランクシャフトを回転子の貫通孔へ挿入しづらく、また位置決めの精度も要求される。そこで、回転子の貫通孔の端部の孔径を大きくし、クランクシャフトを挿入し易くすることが考えられる。
 ところで、冷凍サイクル装置の製造時には、冷媒回路内に空気又は水等が混入するのを防止するため、圧縮機を組み立て後に圧縮機内の真空引きが行われる。この真空引き後に圧縮機内に空気が残ると、冷媒回路内に空気が混入し、冷媒の温度が上昇して冷媒回路が安定しないという問題が生じる。よって、圧縮機には真空引き後に圧縮機内に空気が残らない構成が求められる。
 上述したように回転子の貫通孔の端部の孔径を大きくした場合、クランクシャフトを回転子の貫通孔に挿入しやすいという利点が得られる一方、以下の課題が生じる。回転子の貫通孔の端部の孔径を大きくすることで、貫通孔の端部には、貫通孔の端部とクランクシャフトの段差部とで囲まれた空間が形成される。この空間は閉じられた空間であるため、空間内に閉じ込められた空気を、圧縮機の組み立て後の圧縮機内の真空引きの工程で取り除くことができず、真空引き後に圧縮機内に空気が残存してしまう。
 この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、回転子の軸方向の固定位置の位置ずれを防ぐことができ、且つ回転子の貫通孔の端部に形成された空間内の空気を、真空引きが行われた際に取り除くことが可能な圧縮機を提供することを目的とする。
 この発明に係る圧縮機は、容器と、容器内に配置され、流体を圧縮する圧縮機構部と、容器内に配置され、圧縮機構部を駆動する電動機と、電動機の回転力を圧縮機構部に伝達するクランクシャフトとを備え、電動機は、環状の回転子を有し、回転子の貫通孔にクランクシャフトが挿入されて回転子とクランクシャフトとが固定され、回転子の貫通孔の軸方向の端部が拡径されてクランクシャフトの周囲に環状の凹部が形成され、クランクシャフトは、一部が拡径されて構成された段差部を有し、段差部が凹部の周縁部に当接して、凹部内に、閉じられた空間が形成され、容器内に、空間と容器の内部空間とを連通する連通構造を備えたものである。
 この発明によれば、クランクシャフトの段差部が、回転子の貫通孔の端部に形成された凹部の周縁部に当接することで、組み立て時における、回転子の軸方向の固定位置の位置ずれを防ぐことができる。また、クランクシャフトの段差部で閉じられた凹部内の空間が連通構造を介して容器の内部空間に連通する構成としたので、真空引きが行われた際に、凹部内の空間の空気を、連通構造から容器の内部空間を経由して容器外に排出することができる。
この発明の実施の形態1に係る圧縮機の概略縦断面図である。 この発明の実施の形態1に係る圧縮機のクランクシャフトと回転子との固定構造の詳細説明図である。 この発明の実施の形態2に係る圧縮機の概略縦断面図である。 この発明の実施の形態3に係る圧縮機の概略縦断面図である。
 以下、この発明の実施の形態に係る圧縮機について図面を参照しながら説明する。ここで、図1を含め、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、以下に記載する実施の形態の全文において共通することとする。そして、明細書全文に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、明細書に記載された形態に限定するものではない。
実施の形態1.
 図1は、この発明の実施の形態1に係る圧縮機の概略縦断面図である。
 この圧縮機は、容器1内に、流体を圧縮する圧縮機構部2と、圧縮機構部2を駆動する電動機4と、電動機4の回転力を圧縮機構部2に伝達するクランクシャフト3等を備えている。図1に示すように、圧縮機構部2は容器1内の上側に配置され、電動機4は容器1内の下側に配置されている。また、容器1の底部は、潤滑油5が貯留される油溜め6となっている。クランクシャフト3の下端にはオイルパイプ3eが圧入されている。オイルパイプ3eの下端部は油溜め6に溜まった潤滑油5に浸かるようになっている。そして、油溜め6に溜まった潤滑油5が、クランクシャフト3を軸方向に貫通する給油穴3fから吸い上げられ、クランクシャフト3の上端より軸受部に給油されるようになっている。また、この圧縮機は、容器1内が吐出ガス雰囲気となる高圧シェル方式の圧縮機である。また、圧縮機構部2で圧縮される流体は、冷媒の他、例えば二酸化炭素のような自然冷媒でもよい。以下では、流体として冷媒を用いるものとして説明を行う。
 電動機4は、回転子4aと、固定子4bとを備えている。固定子4bは、通電されることによって回転子4aを回転駆動させる機能を有している。また、固定子4bは、環状に構成され、外周面が焼き嵌め等により容器1に固着されている。固定子4bは、上側コイルエンド4cと、下側コイルエンド4dとを有する。
 回転子4aは、固定子4bと僅かな隙間を隔てて固定子4bの内側に回転可能に保持されている。回転子4aは、環状に構成され、中心部に貫通孔4aaを有し、貫通孔4aaにクランクシャフト3が挿入されて固定されている。回転子4aは、固定子4bに通電されることにより回転駆動し、クランクシャフト3を回転させる。つまり、回転子4aが回転することにより、圧縮機構部2に、クランクシャフト3を介して回転動力が伝達される。そして、回転子4aの上部には上バランスウエイト7aが取り付けられ、回転子4aの下部には下バランスウエイト7bが取り付けられている。
 容器1には、冷媒ガスを吸入する吸入管8が容器1を貫通して接続されており、吸入管8の容器1内側の端部は圧縮機構部2の内部に位置している。
 圧縮機構部2は、吸入管8から圧縮機構部2内に吸入された冷媒を圧縮して容器1内の吐出空間16へ吐出する機能を有している。
 圧縮機構部2について説明する。圧縮機構部2は容器1内に固定されており、固定渦巻12と、揺動渦巻13と、コンプライアントフレーム14と、ガイドフレーム15等とを備えている。固定渦巻12は、台板12aと、台板12aの一方の面に立設された渦巻歯12bとを有する。固定渦巻12は、容器1の内周面に固着されたガイドフレーム15にボルト(図示せず)によって台板12aの外周部で締結されている。また、固定渦巻12の中央部には、圧縮機構部2で圧縮されて高圧となった冷媒ガスを吐出空間16へ吐出する吐出ポート12cが形成されている。
 揺動渦巻13は、台板13aと、台板13aの一方の面に立設された渦巻歯13bとを有する。固定渦巻12及び揺動渦巻13は、渦巻歯12bと渦巻歯13bとを互いに噛み合わせ、容器1内に装着されている。そして、渦巻歯12bと渦巻歯13bとの間には、同形状の渦巻により相対的に容積が変化する圧縮室2aが形成される。
 揺動渦巻13は、固定渦巻12に対して自転することなく旋回運動を行うようになっている。揺動渦巻13の台板13aの渦巻歯13bと反対側の中心部には、円筒状の揺動軸受13cが形成されている。揺動軸受13cに、クランクシャフト3の上部に設けられた揺動軸部3aが回転自在に係合されている。また、台板13aの下面には、環状のスラスト軸受14aが形成されている。また、台板13aには、圧縮室2aと後述の抽気穴14eとを連通する抽気孔13eが形成されている。
 揺動渦巻13の偏心旋回運動中における自転を防止するために、コンプライアントフレーム14上にオルダムリング11が配置されている。オルダムリング11は、2個で一対の爪11aと、2個で一対の爪11bとを有する。爪11aと爪11bとは、90度の位相差を持っているが、図1等では分かりやすくするため、180度の位相差で示している。一対の爪11aは、固定渦巻12の台板12aにほぼ一直線上に形成された2個で一対のオルダムリング溝12dに往復運動自在に係合されている。また、一対の爪11bは、揺動渦巻13の台板13aにほぼ一直線上に形成された2個で一対のオルダムリング溝13dに往復運動自在に係合されている。
 上述の吐出空間16と、圧縮機構部2と電動機4との間の第1の空間17とは、第1の冷媒流路18で連通している。第1の冷媒流路18は、圧縮機構部2の外周面と容器1の内周面との間に隙間を形成することにより構成される。なお、第1の冷媒流路18は、圧縮機構部2に切り欠き、穴又は凹み部などを形成して構成してもよい。この構成により、固定渦巻12の吐出ポート12cから上述の吐出空間16に排出された吐出ガスは、第1の冷媒流路18を通じて第1の空間17へ導かれる。第1の空間17へ導かれた冷媒は、圧縮機構部2の下部に取り付けられた後述の吐出カバー10内に流入し、吐出配管9から圧縮機外へ排出されるようになっている。
 ガイドフレーム15は、径の異なる複数の円筒部が軸方向に連なった形状を有し、電動機4側(図1の下側)に向かって順に径が小さくなるように構成されている。ガイドフレーム15は、揺動渦巻13の下方に配置され、外周部が焼嵌め又は溶接などにより容器1に固着されている。
 ガイドフレーム15の内側にはコンプライアントフレーム14が配置されている。コンプライアントフレーム14は、円筒部14bと円筒部14bよりも小径の円筒部14cとが軸方向に連なった形状を有し、ガイドフレーム15により半径方向に支持されている。コンプライアントフレーム14の中心部には、クランクシャフト3を半径方向に支持する主軸受14dが形成されている。
 コンプライアントフレーム14の内側には、揺動渦巻13との間に揺動軸受空間14hが形成されている。揺動軸受空間14hに揺動軸受13cが収納され、揺動軸受空間14h内で揺動軸受13cが回転動作するようになっている。コンプライアントフレーム14は、ばねにより弁体が移動する構成の圧力調整弁14fを有しており、圧力調整弁14fにより、揺動軸受空間14h内の圧力が制御される。
 また、コンプライアントフレーム14には、上記スラスト軸受14aの内側から軸方向に貫通する抽気穴14eが設けられている。抽気穴14eのスラスト軸受14a側の開口部は、揺動渦巻13の台板13aに設けられた抽気孔13eに連通している。
 コンプライアントフレーム14の外面とガイドフレーム15の内面との間にはフレーム空間15eが形成されている。フレーム空間15eの上下には環状のシール材15c及びシール材15dが配置されてフレーム空間15e内は密閉されている。シール材15c及びシール材15dは、図1に示すようにガイドフレーム15に配置してもよいし、コンプライアントフレーム14に配置してもよい。
 フレーム空間15eは、コンプライアントフレーム14に形成された抽気穴14eにのみ連通している。抽気穴14eは、上述したように揺動渦巻13に設けられた抽気孔13eに連通しており、抽気孔13eより供給される圧縮室2a内の冷媒ガスを抽気して、フレーム空間15eに供給する構造となっている。フレーム空間15eに圧縮室2a内の冷媒ガスが供給されることで、コンプライアントフレーム14が揺動渦巻13側に浮上し、揺動渦巻13を固定渦巻12へ押し付ける動作を行う。
 また、ガイドフレーム15の下側(図1において下側)には、円筒部10aを有する吐出カバー10がボルトなどで取り付けられている。吐出カバー10の円筒部10aの上端はガイドフレーム15の下面に接触し、下端は電動機4側に延びて上バランスウエイト7a全体をその外周側から覆っており、ガイドフレーム15との間に吐出通路10bを形成している。そして、吐出カバー10よりも高い位置で吐出配管9が容器1及びガイドフレーム15を貫通して設けられ、吐出通路10bに連通している。
 電動機4の固定子4bの外周部には、電動機4上方の第1の空間17と、電動機4下方の第2の空間19とが連通するように、切り欠き又は穴などにより第2の冷媒流路20が設けられている。また、回転子4aには、吐出カバー10内の吐出通路10bと、第2の空間19とが連通するように、切り欠き又は穴などにより第3の冷媒流路21が設けられている。
 クランクシャフト3は、上から順に、揺動軸部3aと、主軸部3bと、副軸部3cとを有している。揺動軸部3aは、クランクシャフト3の軸心に対して偏心して設けられており、揺動渦巻13の揺動軸受13cと回転自在に係合する。揺動軸部3aの下部には主軸バランサ3dが焼嵌めにより固定されており、主軸バランサ3dによって静バランス及び動バランスが調整されている。主軸部3bは、コンプライアントフレーム14の主軸受14dと回転自在に係合する。副軸部3cは、上部側が電動機4の回転子4aに固定されており、下部側がサブフレーム22の副軸受22aに回転自在に係合している。
 図2は、この発明の実施の形態1に係る圧縮機のクランクシャフトと回転子との固定構造の詳細説明図である。
 回転子4aは、クランクシャフト3の副軸部3cに例えば焼嵌めにより固定されている。主軸部3bは、副軸部3cよりも大径に形成されており、組み立て時にクランクシャフト3を回転子4aに挿入した際、主軸部3bと副軸部3cとの段差部3gが回転子4aの貫通孔4aaの周縁部に突き当たる。これにより、クランクシャフト3に対する回転子4aの軸方向の固定位置が、本来の固定位置からずれるのを防止できる。なお、ここでは、主軸部3bと副軸部3cとの段差部3gが、回転子4aの端部に突き当たって位置ずれを防止する突き当て部となっている。なお、クランクシャフト3の段差部3gの構成はこの構成に限られない。要するに、段差部3gは、クランクシャフト3の一部が拡径されて形成されていればよく、例えば、主軸部3bと副軸部3cとが例えば同径である場合、副軸部3cから外方に突出するつば部を設け、つば部で段差部3gを形成してもよい。
 また、回転子4aは、貫通孔4aaの軸方向の上端部の孔径が拡径されてクランクシャフト3の周囲に環状の凹部4eを形成している。ここでは、貫通孔4aaの軸方向の上端部の孔径が、一定の幅で拡径されている。このように凹部4eが形成されていることにより、回転子4aにクランクシャフト3を挿入する前の状態で見ると、クランクシャフト3の挿入口が広がった状態となる。よって、組み立て時にクランクシャフト3を回転子4aの貫通孔4aaに挿入する際に、挿入し易い構成となっている。そして、凹部4eがクランクシャフト3の段差部3gで塞がれることによって、凹部4e内に、閉じられた空間23が形成されている。
 この実施の形態1は、空間23と容器1の内部空間とを連通する連通構造30を容器1内に備えたことを特徴としている。そして、連通構造30によって、空間23内に閉じ込められた空気を、圧縮機の組み立て後の圧縮機内の真空引きの工程で取り除くことを可能としている。
 連通構造30は、クランクシャフト3に形成された連通穴30aで構成されている。連通穴30aは、クランクシャフト3内を半径方向に延びて形成され、空間23と、クランクシャフト3に設けられた給油穴3fとを連通するものであり、一端が空間23に連通し、他端がクランクシャフト3に設けられた給油穴3fに連通している。このようにクランクシャフト3に連通穴30aを設け、空間23と給油穴3fとを連通させることで、空間23内に閉じ込められた空気を、真空引きの際に連通穴30aを介して給油穴3fに流入させることができる。そして、給油穴3fに流入した空気は、給油穴3fの軸方向の端部から容器1内の空間を経由して容器1外の真空引き装置(図示せず)へと排出することができる。
 以上説明したように、この実施の形態1によれば、連通構造30として連通穴30aを設けて空間23と給油穴3fとを連通する構成としたことで、空間23内に閉じ込められた空気を、真空引きの際に連通穴30aを介して容器1の外部に排出することができる。その結果、信頼性の高い圧縮機を得ることができる。
実施の形態2.
 図3は、この発明の実施の形態2に係る圧縮機の概略縦断面図である。以下、実施の形態2が実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
 上記実施の形態1では、回転子4aの貫通孔4aaの端部に形成された環状の凹部4eが、貫通孔4aaの軸方向の上端部の孔径を一定の幅で拡径することによって形成されている。これに対し、実施の形態2では、回転子4aの内周面の上端部側の角部が面取りされて環状の凹部4fが形成されており、この点が実施の形態1と異なる。
 そして、実施の形態1と同様に、環状の凹部4fの周縁部にクランクシャフト3の段差部3gが当接して、凹部4f内に空間24が形成されている。また、クランクシャフト3には、実施の形態1と同様の連通構造30が形成されており、連通構造30を構成する連通穴30aによって給油穴3fと空間24とが連通している。連通穴30aの作用は実施の形態1と同様であり、圧縮機の組み立て工程の真空引き工程で、空間24に閉じ込められた空気を容器1の外部に排出するためのものである。
 実施の形態2によれば実施の形態1と同様の効果、すなわち圧縮機の組み立て工程内の真空引き工程で、空間24に閉じ込められた空気を、連通穴30aを介して容器1の外部に排出することができ、信頼性の高い圧縮機を得ることができる。
実施の形態3.
 図4は、この発明の実施の形態3に係る圧縮機の概略縦断面図である。以下、実施の形態3が実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
 上記実施の形態1では、連通構造30が、クランクシャフト3に形成された連通穴30aで構成されていた。これに対し、実施の形態3では、連通構造30が、回転子4aに形成された連通穴30bで構成されている。連通穴30bは、回転子4a内を半径方向に延びて形成され、空間23と回転子4aの外部とを連通するものであり、連通穴30bの一端が空間23に連通し、他端が回転子4aの外部に連通している。
 実施の形態3によれば、実施の形態1と同様の効果、すなわち圧縮機の組み立て工程内の真空引き工程で、空間23に閉じ込められた空気を、連通穴30aを介して容器1の外部に排出することができ、信頼性の高い圧縮機を得ることができる。
 上記実施の形態1~実施の形態3は、電動機4の回転子4aをクランクシャフト3に焼嵌めで固定しているが、この発明は、電動機4の回転子4aをクランクシャフト3に圧入固定している圧縮機にも適応可能である。電動機4の回転子4aをクランクシャフト3に圧入固定している圧縮機でも、実施の形態1~実施の形態3と同様に圧縮機の組み立て工程の真空引き工程で、空間23及び空間24に閉じ込められた空気を容器1の外部に排出することができる。よって、信頼性の高い圧縮機を得ることができる。
 なお、上記実施の形態1~実施の形態3では圧縮機構部2がスクロール型の圧縮機構であるものとして説明したが、この発明はこれに限られたものではなく、他に例えばローリングピストン型の圧縮機構としてもよい。
 1 容器、2 圧縮機構部、2a 圧縮室、3 クランクシャフト、3a 揺動軸部、3b 主軸部、3c 副軸部、3d 主軸バランサ、3e オイルパイプ、3f 給油穴、3g 段差部、4 電動機、4a 回転子、4aa 貫通孔、4b 固定子、4c 上側コイルエンド、4d 下側コイルエンド、4e 凹部、4f 凹部、5 潤滑油、6 油溜め、7a 上バランスウエイト、7b 下バランスウエイト、8 吸入管、9 吐出配管、10 吐出カバー、10a 円筒部、10b 吐出通路、11 オルダムリング、11a 爪、11b 爪、12 固定渦巻、12a 台板、12b 渦巻歯、12c 吐出ポート、12d オルダムリング溝、13 揺動渦巻、13a 台板、13b 渦巻歯、13c 揺動軸受、13d オルダムリング溝、13e 抽気孔、14 コンプライアントフレーム、14a スラスト軸受、14b 円筒部、14c 円筒部、14d 主軸受、14e 抽気穴、14f 圧力調整弁、14h 揺動軸受空間、15 ガイドフレーム、15c シール材、15d シール材、15e フレーム空間、16 吐出空間、17 第1の空間、18 第1の冷媒流路、19 第2の空間、20 第2の冷媒流路、21 第3の冷媒流路、22 サブフレーム、22a 副軸受、23 空間、24 空間、30 連通構造、30a 連通穴、30b 連通穴。

Claims (5)

  1.  容器と、
     前記容器内に配置され、流体を圧縮する圧縮機構部と、
     前記容器内に配置され、前記圧縮機構部を駆動する電動機と、
     前記電動機の回転力を前記圧縮機構部に伝達するクランクシャフトとを備え、
     前記電動機は、環状の回転子を有し、前記回転子の貫通孔に前記クランクシャフトが挿入されて前記回転子と前記クランクシャフトとが固定され、
     前記回転子の前記貫通孔の軸方向の端部が拡径されて前記クランクシャフトの周囲に環状の凹部が形成され、
     前記クランクシャフトは、一部が拡径されて構成された段差部を有し、前記段差部が前記凹部の周縁部に当接して、前記凹部内に、閉じられた空間が形成され、
     前記容器内に、前記空間と前記容器の内部空間とを連通する連通構造を備えた圧縮機。
  2.  前記クランクシャフトには軸方向に貫通した給油穴が設けられ、
     前記連通構造は、前記クランクシャフトに形成され、前記空間と前記給油穴とを連通する連通穴である請求項1記載の圧縮機。
  3.  前記連通構造は、前記回転子に形成され、前記空間と前記容器の内部空間とを連通する連通穴である請求項1記載の圧縮機。
  4.  前記回転子の前記貫通孔の軸方向の前記端部が、一定の幅で拡径されて前記凹部が形成されている請求項1~請求項3の何れか一項に記載の圧縮機。
  5.  前記回転子の内周面の前記端部側の角部が面取りされて前記凹部が形成されている請求項1~請求項3の何れか一項に記載の圧縮機。
PCT/JP2018/001751 2018-01-22 2018-01-22 圧縮機 WO2019142351A1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2018/001751 WO2019142351A1 (ja) 2018-01-22 2018-01-22 圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2018/001751 WO2019142351A1 (ja) 2018-01-22 2018-01-22 圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2019142351A1 true WO2019142351A1 (ja) 2019-07-25

Family

ID=67301352

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2018/001751 WO2019142351A1 (ja) 2018-01-22 2018-01-22 圧縮機

Country Status (1)

Country Link
WO (1) WO2019142351A1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4932888Y1 (ja) * 1967-10-05 1974-09-05
JPS6216034A (ja) * 1985-07-12 1987-01-24 Hitachi Ltd 密閉形電動圧縮機
JPH03202682A (ja) * 1989-12-29 1991-09-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 気体圧縮機
JP2014070586A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Daikin Ind Ltd 回転式圧縮機
WO2017126108A1 (ja) * 2016-01-22 2017-07-27 三菱電機株式会社 バランサー付スライダー及びスクロール圧縮機

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4932888Y1 (ja) * 1967-10-05 1974-09-05
JPS6216034A (ja) * 1985-07-12 1987-01-24 Hitachi Ltd 密閉形電動圧縮機
JPH03202682A (ja) * 1989-12-29 1991-09-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 気体圧縮機
JP2014070586A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Daikin Ind Ltd 回転式圧縮機
WO2017126108A1 (ja) * 2016-01-22 2017-07-27 三菱電機株式会社 バランサー付スライダー及びスクロール圧縮機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100751282B1 (ko) 수평 스크롤 압축기
KR100916554B1 (ko) 올덤 커플링을 위한 클리어런스를 가진 스크롤 압축기
MXPA01001177A (es) Compresor de espiral.
US20090092504A1 (en) Hermetic compressor
JP2012052527A (ja) スクロール型流体機械
JP2008240597A (ja) 可変クランク機構及び可変クランク機構を備えたスクロール流体機械
JPS63109291A (ja) スクロ−ル圧縮機
JP4882643B2 (ja) スクロール型膨張機
WO2016125228A1 (ja) 圧縮機
JP2007085204A (ja) 圧縮機
WO2019142351A1 (ja) 圧縮機
JP6745913B2 (ja) 圧縮機
JP6748874B2 (ja) 密閉型圧縮機
JP6607970B2 (ja) スクロール圧縮機
US11441562B2 (en) Scroll compressor having noise reduction structure
JP2006161818A (ja) スクロール圧縮機
WO2016129070A1 (ja) スクロール圧縮機
JP2009162102A (ja) 密閉形スクロール圧縮機
WO2015049745A1 (ja) スクロール圧縮機
JP6598881B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2609839B2 (ja) スクロール型圧縮装置
KR100341273B1 (ko) 스크롤형 압축기의 압력분리판 지지구조
WO2016056174A1 (ja) スクロール圧縮機
WO2021015115A1 (ja) 圧縮機
JP2013204488A (ja) スクロール式流体機械

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 18901164

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE

122 Ep: pct application non-entry in european phase

Ref document number: 18901164

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: JP