WO2019111716A1 - 丁合機、給紙タイミング制御方法、及び給紙タイミング制御プログラム - Google Patents

Abstract

搬送パス上で作成される給紙物の束の厚みを抑制する丁合機を提供すること。　この発明の丁合機は、各給紙トレイの給紙物を一部ずつ所定のタイミングで給紙する給紙部と、前記給紙部により供給される複数の給紙物を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送される複数の給紙物から成る丁合物を供給する供給部と、を備え、前記給紙部は、２以上の給紙トレイが属する一つのグループにおける各給紙トレイからの給紙物の給紙タイミングを第１のタイミングに制御し、異なる二つのグループに跨る給紙トレイからの給紙物の給紙タイミングを前記第１のタイミングより長い第２のタイミングに制御するスキップ給紙モードを実行する。

Description

丁合機、給紙タイミング制御方法、及び給紙タイミング制御プログラム

　本発明の実施形態は、折込ちらし等の給紙物を丁合する丁合機、及び丁合機に適用される給紙タイミング制御方法、及び給紙タイミング制御プログラムに関する。

　新聞に中入れする折込ちらしの丁合束を作成する丁合機が知られている（特開２０１４－９１６０４号公報）。丁合機は、複数の給紙トレイ、及びガイドと搬送ローラ等で形成される搬送パスを有している。各給紙トレイには、折込ちらしが複数枚積層された状態で投入される。また、各給紙トレイには、投入された複数枚の折込ちらしを、搬送パス側に搬送する給紙装置が設けられている。搬送パスは、各給紙トレイからの折込ちらしを重ね合わせながら搬送する。つまり、搬送パスは、折込ちらしの束を搬送する。

　例えば、丁合機は、２０段を超える給紙トレイを備え、各給紙トレイから順に給紙される折込ちらしにより搬送パス上で折込ちらしの束が作成される。多くの給紙トレイを用いて作成される折込ちらしの束の厚みは大きくなる。また、折込ちらしの材質によって、作成される折込ちらしの束の厚みは変化する。例えば、折込ちらしの材質が厚紙であれば、作成される折込ちらしの束の厚みは大きくなる。

　搬送パス上で作成される折込ちらしの束の厚みが許容値を超えると、詰まり等を起こすことがある。そこで、搬送パス上で作成される折込ちらし等の給紙物の束の厚みが許容値を超えないように、厚みを抑制する技術が要望されている。

　本発明の目的は、搬送パス上で作成される給紙物の束の厚みを抑制する丁合機、給紙タイミング制御方法、及び給紙タイミング制御プログラムを提供することにある。

　上記目的を達成するためにこの発明の丁合機は、各給紙トレイの給紙物を一部ずつ所定のタイミングで給紙する給紙部と、前記給紙部により供給される複数の給紙物を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送される複数の給紙物から成る丁合物を供給する供給部と、を備え、前記給紙部は、２以上の給紙トレイが属する一つのグループにおける各給紙トレイからの給紙物の給紙タイミングを第１のタイミングに制御し、異なる二つのグループに跨る給紙トレイからの給紙物の給紙タイミングを前記第１のタイミングより長い第２のタイミングに制御するスキップ給紙モードを実行する。

　本発明によれば、搬送パス上で作成される給紙物の束の厚みを抑制する丁合機、給紙タイミング制御方法、及び給紙タイミング制御プログラムを提供できる。

図１は、実施形態に係る丁合機の一例を示す斜視図である。 図２は、実施形態に係る丁合機の一例を示す断面図である。 図３は、実施形態に係る丁合機の一例を示す部分断面図である。 図４は、実施形態に係る丁合機の一例を示すブロック図である。 図５は、本実施形態の画面表示の一例を示す図である。 図６は、本実施形態の画面表示の一例を示す図である。 図７は、本実施形態の画面表示の一例を示す図である。 図８は、本実施形態の画面表示の一例を示す図である。 図９は、本実施形態の定間隔給紙モードの給紙タイミングの一例を示す図である。 図１０は、本実施形態のスキップ給紙モードの給紙タイミングの一例を示す図である。

　以下、本発明の一実施形態に係る丁合機１００を、図１乃至図９を参照して説明する。

　図１は、丁合機１００の外観を示す斜視図である。

　なお図１における左手前側を丁合機１００の前側、右手奥側を丁合機１００の後側、左手奥側を左側、右手前側を右側と定義する。

　丁合機１００は、支持体１、支持体２、天板３、底板４、複数の給紙トレイ５、複数の給紙トレイ６、給紙トレイ７、ホッパー８、上パネル９、下パネル１０、複数の主パネル１１及びタッチパネル１２を含む。

　支持体１及び支持体２は、矩形板様の外観形状をなし、その長手方向が上下方向に向くとともに、それぞれが左側及び右側に位置するように互いに対向する。

　天板３は、支持体１及び支持体２のそれぞれの上端付近で、支持体１と支持体２とを連結する。底板４は、支持体１及び支持体２のそれぞれの下端付近で、支持体１と支持体２とを連結する。

　丁合機１００は、本実施形態では１１個の給紙トレイ５を備える。給紙トレイ５は、支持体１，２の間に上下方向に並んで配列された状態で支持体１，２により支持されている。給紙トレイ５は、その上面にシート紙（広告又は折込チラシなどの給紙物）を積載する。給紙トレイ５は、前側からのシート紙の投入を受ける。

　給紙トレイ６は、図１では１つのみが示されるが、給紙トレイ５と同数である。つまり本実施形態では、給紙トレイ６は１１個である。給紙トレイ６は、支持体１，２の間に上下方向に並んで配列された状態で支持体１，２により支持されている。給紙トレイ６は、その上面にシート紙を積載する。給紙トレイ６は、後側からのシート紙の投入を受ける。給紙トレイ６のそれぞれは、給紙トレイ５のいずれかと横方向に並ぶ。

　ただし、給紙トレイ５，６の数は、３以上の任意の数であってよい。また、給紙トレイ５，６の少なくとも一部は、支持体１，２に対して着脱可能であってもよい。また、給紙トレイ５の数と給紙トレイ６の数とが異なっていても良い。

　給紙トレイ７は、支持体１，２の間に最下段の給紙トレイ５の下方に隣接する状態で配置され、支持体１，２により支持されている。給紙トレイ７は、その上面に、折り紙として使用されるシート紙を積載する。給紙トレイ７は、前側からのシート紙の投入を受ける。なお折り紙とは、２つ折り状態で紙束を挟み込むシート紙を指す。

　ホッパー８は、支持体１，２の間に給紙トレイ７の下方に隣接する状態で配置され、底板４により支持されている。ホッパー８は、その上面に、形成済みの紙束を積載する。

　上パネル９は、支持体１の前面に取り付けられ、動作スイッチ９ａ、排出スイッチ９ｂ及びテストスイッチ９ｃを備える。動作スイッチ９ａは、丁合動作の開始及び停止の指示を入力する。排出スイッチ９ｂは、丁合機１００の内部に留まったシート紙を排出するための動作の開始指示を入力する。テストスイッチ９ｃは、試験的な丁合動作の開始指示を入力する。なお、図１には示されないが、支持体１の後面にも、上パネル９が取り付けられている。

　下パネル１０は、支持体１の前面に取り付けられ、ロックスイッチ１０ａ及び速度調整ダイヤル１０ｂを備える。ロックスイッチ１０ａは、丁合動作の緊急停止指示を入力する。速度調整ダイヤル１０ｂは、折り込みのスピードの指定を入力する。なお、図１には示されないが、支持体１の後面にも、下パネル１０が取り付けられている。ただし、支持体１の後面に取り付けられた下パネル１０は、速度調整ダイヤル１０ｂに代えて、電源スイッチを備える。電源スイッチは、外部の商用電源からの電力取り込みをオン／オフする。

　なお、図１では給紙トレイ７の影となるために示されていないが、支持体１の前面には、排出調整ダイヤル及び折り調整ダイヤルが設けられている。排出調整ダイヤルは、形成された紙束を排出する速度の指定を入力する。折り調整ダイヤルは、給紙トレイ７に積載されたシート紙を折り紙とする際の折り位置の指定を入力する。

　丁合機１００は、主パネル１１を、給紙トレイ５の数よりも１つ多く備える。つまり本実施形態では、主パネル１１は１２個である。これら１２個の主パネル１１は、給紙トレイ５及び給紙トレイ７のそれぞれの横に並ぶ状態で、支持体２の前面に取り付けられ、給紙スイッチ１１ａ、ミススイッチ１１ｂ、連段スイッチ１１ｃ及び捌き調整ダイヤル１１ｄを備える。ただし、最上部に位置する給紙トレイ５及び給紙トレイ７の横に並んだ主パネル１１は、連段スイッチ１１ｃを備えない。主パネル１１はそれぞれ、横に並んだ給紙トレイ５，７に対応付けられている。給紙スイッチ１１ａ及びミススイッチ１１ｂは、対応付けられた給紙トレイを有効設定とするか否かの指定を入力する。連段スイッチ１１ｃは、連段機能の適用の有無の指定を入力する。捌き調整ダイヤル１１ｄは、対応付けられた給紙トレイに積載されたシート紙から後述する送出機構により１枚のシート紙を送り出すためにシート紙に加える力の大きさの指定を入力する。なお、図１には示されないが、支持体２の後面にも、給紙トレイ６のそれぞれに対応付けて主パネル１１が取り付けられている。つまり丁合機１００が備える主パネル１１の総数は２３個である。

　タッチパネル１２は、支持体２の側面に取り付けられる。タッチパネル１２は、丁合機１００の動作に関わる各種の情報を表示する。タッチパネル１２は、丁合機１００の動作に関わる各種の設定の指定を入力する。

　図２はシート紙Ｓの搬送のために丁合機１００の内部に設けられた機構の構造を模式的に示す図である。なお、図２において、図１と同一の要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。

　丁合機１００は、シート紙Ｓの搬送に係わる機構の要素として、複数の送出機構２１、複数の送出機構２２、送出機構２３、複数のガイド２４、複数の縦搬送ローラ２５、複数の縦搬送ローラ２６、シート折り部２７及び搬送ベルト２８を含む。

　送出機構２１は、給紙トレイ５のそれぞれに対応して設けられている。つまり本実施形態において送出機構２１は１１個である。送出機構２１は、対応付けられた給紙トレイ５に積載されたシート紙Ｓを一枚ずつ送り出す。

　図３は送出機構２１の具体的な構造を一部破断して示す図である。

　送出機構２１は、主動給紙ローラ２１ａ、従動給紙ローラ２１ｂ、タイミングベルト２１ｃ、捌き板２１ｄ、搬送ローラ２１ｅ，２１ｆ、給紙センサ２１ｇ、残紙センサ２１ｈ及びジャミングセンサ２１ｉを含む。

　主動給紙ローラ２１ａおよび従動給紙ローラ２１ｂは、図示しないブラケットにより上下揺動可能とされている。主動給紙ローラ２１ａおよび従動給紙ローラ２１ｂは、図３には示されないモータにより発生されて図３には示されない第１の電磁クラッチを介して伝達される駆動力により回転する。従動給紙ローラ２１ｂは、タイミングベルト２１ｃにより主動給紙ローラ２１ａに連結されており、主動給紙ローラ２１ａの回転に伴って回転する。主動給紙ローラ２１ａには、図３には示されない電磁ブレーキが取り付けられている。

　捌き板２１ｄは、主動給紙ローラ２１ａの下方に配置され、主動給紙ローラ２１ａの周面に押し当てられている。捌き板２１ｄは、例えばゴム材より形成されており、シート紙Ｓに対して大きな摩擦力を与える。これにより捌き板２１ｄは、主動給紙ローラ２１ａとの間に差し込まれた複数枚のシート紙Ｓのうちの下方に位置するものを止め、一番上に位置する一枚のみが主動給紙ローラ２１ａにより送り出されるようにする。

　搬送ローラ２１ｅ，２１ｆは、それぞれの周面が互いに接するように対向して配置されている。また搬送ローラ２１ｅ，２１ｆは、主動給紙ローラ２１ａによって給紙トレイ５から送り出されたシート紙Ｓが、搬送ローラ２１ｅと搬送ローラ２１ｆとの間へと進入するように、主動給紙ローラ２１ａに隣接して配置されている。搬送ローラ２１ｅ，２１ｆは、主動給紙ローラ２１ａによって送り込まれたシート紙Ｓをガイド２４に向けて送り出す。

　搬送ローラ２１ｅ，２１ｆは、上述のモータにより発生されて図３には示されない第２の電磁クラッチを介して伝達される駆動力により回転する。

　給紙センサ２１ｇは、アクチュエータ２１ｇ－１及びマイクロスイッチ２１ｇ－２から構成される。アクチュエータ２１ｇ－１は、搬送ローラ２１ｅと搬送ローラ２１ｆとの間へと進入したシート紙Ｓにより押し下げられる。マイクロスイッチ２１ｇ－２は、上記のように押し下げられたアクチュエータ２１ｇ－１によりオンされる。かくして、給紙センサ２１ｇは、搬送ローラ２１ｅと搬送ローラ２１ｆとの間にシート紙Ｓが存在する状態にあることを検出する。

　残紙センサ２１ｈは、給紙トレイ５に積載されたシート紙Ｓを検出する。残紙センサ２１ｈとしては、例えば反射型の光センサが用いられる。従って、残紙センサ２１ｈがシート紙Ｓを検出できないとき、給紙トレイ５にシート紙Ｓが適正に積載されていないと判定できる。

　ジャミングセンサ２１ｉは、搬送ローラ２１ｅ，２１ｆにより送り出されたシート紙Ｓを検出する。従って、搬送ローラ２１ｅ，２１ｆによるシート紙Ｓの送り出しを開始してからある程度の時間が経過してもジャミングセンサ２１ｉがシート紙Ｓを検出し続けている場合には、ジャミングが生じていると判定できる。

　図２に示す様に、送出機構２２は、給紙トレイ６のそれぞれに対応して設けられている。つまり本実施形態において送出機構２２は１１個である。送出機構２２は、対応付けられた給紙トレイ６に積載されたシート紙Ｓを一枚ずつ送り出す。送出機構２２の構造は、送出機構２１と同様であるので、その図示及び説明は省略する。

　送出機構２３は、給紙トレイ７に対応して設けられている。送出機構２３は、給紙トレイ７に積載されたシート紙Ｓを一枚ずつ送り出す。送出機構２３の構造は、送出機構２１と同様であるので、その図示及び説明は省略する。

　ガイド２４は、１つずつの送出機構２１，２２に対応して１つが設けられる。つまり本実施形態においてガイド２４は１１個である。ガイド２４は、上下方向に一列に並ぶ。ガイド２４は、対応する送出機構２１，２２からそれぞれ送り出されるシート紙Ｓを縦搬送ローラ２５と縦搬送ローラ２６との間に送り込む。また、最上部に位置するもの以外のガイド２４は、上側に隣接する縦搬送ローラ２５，２６から送り出されたシート紙Ｓを下側に隣接する縦搬送ローラ２５と縦搬送ローラ２６との間に送り込む。

　縦搬送ローラ２５，２６は、ガイド２４に対応して設けられている。つまり本実施形態において縦搬送ローラ２５，２６は１１個ずつである。縦搬送ローラ２５，２６は、それぞれの周面が互いに接するように対向して配置されている。また縦搬送ローラ２５，２６は、ガイド２４により送り込まれたシート紙Ｓが、縦搬送ローラ２５と縦搬送ローラ２６との間へと進入するように、対応するガイド２４の下方に隣接して配置されている。縦搬送ローラ２５，２６は、ガイド２４によって送り込まれたシート紙Ｓを下方に送り出す。

　かくして、ガイド２４及び縦搬送ローラ２５，２６により、複数の給紙トレイ５，６から送り出されたシート紙Ｓを搬送するための共通搬送路が形成される。

　シート折り部２７は、搬送ベルト２７ａ、折りボックス２７ｂ、折りボックスセンサ２７ｃ、折込み用ナイフ２７ｄ及び折りローラ２７ｅ，２７ｆを含む。

　搬送ベルト２７ａは、給紙トレイ７から送出機構２３により送り出されたシート紙Ｓを、その先端が折りローラ２７ｅ，２７ｆの上方を通過して折りボックス２７ｂ内に到達するまで搬送する。

　折りボックス２７ｂは、シート紙Ｓの端部を保持する。折りボックス２７ｂがシート紙Ｓの端部を保持しているとき、当該シート紙Ｓの中央部が折りローラ２７ｅ，２７ｆの上方に位置する。折りボックス２７ｂは、折り調整ダイヤルの回動に伴い、図２には示されない移動機構により横方向に移動される。

　折りボックスセンサ２７ｃは、折りボックス２７ｂによりシート紙Ｓが保持されていることを検出する。

　折り込み用ナイフ２７ｄは、共通搬送路でのシート紙Ｓの搬送タイミングに同期して、図示しない往復機構により上下される。折り込み用ナイフ２７ｄは、上記のように搬送ベルト２７ａによりシート紙Ｓの先端が折りボックス２７ｂへと送り込まれるときには、上方に位置してシート紙Ｓに干渉しない。折り込み用ナイフ２７ｄは、図示しない折りナイフ駆動部により下方に移動されることにより、折りローラ２７ｅ，２７ｆの上方に位置しているシート紙Ｓの中央部を折りローラ２７ｅと折りローラ２７ｆとの間に向けて撓ませる。

　折りローラ２７ｅ，２７ｆは、縦搬送ローラ２５，２６の下方に位置している。折りローラ２７ｅ，２７ｆは、最下段の縦搬送ローラ２５，２６から送り込まれるシート紙Ｓの束とともに、上記のように撓ませた状態で折りローラ２７ｅ，２７ｆの上方に位置しているシート紙Ｓとを纏めて下方へ送り出す。これにより、上記のように撓ませた状態で折りローラ２７ｅ，２７ｆの上方に位置していたシート紙Ｓは、最下段の縦搬送ローラ２５，２６から送り込まれるシート紙Ｓの束を挟み込む状態で二つ折りとされた折り紙となる。

　搬送ベルト２８は、折りローラ２７ｅ，２７ｆから送り出された折り紙付きのシート紙の束（紙束）Ｂを、丁合機１００の前側へと搬送し、ホッパー８に向けて排出する。

　図４は、丁合機１００の制御系の構成を示すブロック図である。なお、図４に示される要素のうちで図１～図３にも示されている要素については、同一の符号を付している。

　丁合機１００は、トレイ対応ユニット３１を、給紙トレイ５及び給紙トレイ７のそれぞれに対応して１つずつを有する。トレイ対応ユニット３１は、対応する給紙トレイ５に対して設けられている主パネル１１の給紙スイッチ１１ａ、ミススイッチ１１ｂ及び連段スイッチ１１ｃと、対応する給紙トレイ５に対して設けられている送出機構２１に含まれた給紙センサ２１ｇ、残紙センサ２１ｈ、ジャミングセンサ２１ｉ、第１の電磁クラッチ２１ｊ、第２の電磁クラッチ２１ｋ及び電磁ブレーキ２１ｍとを、入出力回路３１ａにそれぞれ接続して形成されている。ただし、最上段の給紙トレイ５及び給紙トレイ７に対応したトレイ対応ユニット３１については、連段スイッチ１１ｃを含まない。入出力回路３１ａは、接続された各種スイッチ及び各種センサの状態を表し、かつそれがどのスイッチ又はセンサに関するものであるかを識別可能とした検出情報を生成し、データ伝送路４６へと送出する。入出力回路３１ａは、第１の電磁クラッチ２１ｊ、第２の電磁クラッチ２１ｋ及び電磁ブレーキ２１ｍのそれぞれに対する制御情報がデータ伝送路４６を介して送られてくると、当該制御情報に応じて第１の電磁クラッチ２１ｊ、第２の電磁クラッチ２１ｋ又は電磁ブレーキ２１ｍの励磁状態を変化させる。

　なお、給紙トレイに対応するトレイ対応ユニット３１は、連段スイッチ１１ｃを備えず、代わりに折りボックスセンサ２７ｃを入出力回路３１ａに接続している。

　丁合機１００は、トレイ対応ユニット３２を、給紙トレイ６のそれぞれに対応して１つずつを有する。トレイ対応ユニット３２は、トレイ対応ユニット３１と同様にして形成される。ただし、トレイ対応ユニット３２が備える給紙センサ、残紙センサ、ジャミングセンサ、第１の電磁クラッチ、第２の電磁クラッチ及び電磁ブレーキは、対応する給紙トレイ６に対して設けられている送出機構２２に含まれたものである。

　入出力回路３３には、動作スイッチ９ａ、排出スイッチ９ｂ、テストスイッチ９ｃ、ロックスイッチ１０ａ、速度調整ダイヤル１０ｂ、インバータ３４、モータ３５、排出調整ダイヤル３７、排出用モータ３８及び後部表示部３９がそれぞれ接続されている。入出力回路３３は、接続された各種スイッチ、各種ダイヤル及び折りエンコーダ３６の状態を表し、かつそれがどのデバイスに関するものであるかを識別可能とした検出情報を生成し、データ伝送路４６へと送出する。入出力回路３３は、モータ３５、排出用モータ３８及び後部表示部３９のそれぞれに対する制御情報がデータ伝送路４６を介して送られてくると、当該制御情報に応じてモータ３５、排出用モータ３８及び後部表示部３９の動作状態を変化させる。

　インバータ３４は、入出力回路３３からモータ３５の動作制御のために出力される直流の駆動信号からモータ３５を駆動するための交流の駆動信号を得て、モータ３５へと供給する。

　モータ３５は、シート紙Ｓを搬送するための前述した各種のローラやベルトを駆動するための駆動力を発生する。このモータ３５は、図３の説明において、主動給紙ローラ２１ａ、従動給紙ローラ２１ｂ及び搬送ローラ２１ｅ，２１ｆを回転させるための駆動力を発生するものとして説明されているものである。

　エンコーダ３６は、共通搬送路でのシート紙Ｓの搬送タイミングに応じたタイミング信号を生成する。

　排出調整ダイヤル３７は、図１では示されていないが支持体１の前面に設けられているものとして説明済みのものである。

　排出用モータ３８は、丁合機１００の内部に留まったシート紙を排出するための駆動力を発生する。

　後部表示部３９は、支持体１の後面に設けられている。後部表示部３９は、丁合作業時に各種の異常や使用状態を照光ランプにより表示する。

　制御部（プロセッサ）４１は、記憶部４２とともに丁合機１００を制御するコンピュータを構成する。

　制御部４１は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。制御部４１は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、丁合機１００としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。

　記憶部４２は、上記コンピュータの主記憶部分及び補助記憶部分に相当する。記憶部４２は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。記憶部４２は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。記憶部４２は、アプリケーションプログラムの一部を揮発性のメモリ領域に記憶する場合もある。また記憶部４２は、制御部４１が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性または揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。記憶部４２は、揮発性のメモリ領域を、制御部４１によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。

　データ伝送路４６は、制御部４１が各部と授受する各種のデータを伝送する。なお、タッチパネル１２は、データ伝送路４６に接続されている。

　次に以上のように構成された丁合機１００の動作について説明する。なお、丁合機１００の動作の多くは、既存の同種の丁合機における動作と同様であるので、その詳細な説明は省略する。

　さらに、図４以降を参照して、上記説明した丁合機１００の給紙タイミング制御について説明する。図４に示すように、丁合機１００は、データ伝送路４６に接続される制御部４１、記憶部４２、通信部４３、表示部４４、操作部４５を備える。例えば、表示部４４及び操作部４５によりタッチパネル１２が構成される。

　制御部４１は、１又は複数のプロセッサにより構成され、動作制御プログラム、給紙トレイ情報、丁合情報、及び操作入力等のうちの少なくとも一つに基づき、丁合機１００の動作を制御する制御データを生成し出力し、また、表示部４４により各種情報を表示するための表示データを生成し出力する。例えば、制御部４１は、複数の給紙トレイ５、６、７のうちのどの給紙トレイにどの種類のシート紙をセットするかを示す情報を表示するための表示データを出力する。

　記憶部４２は、丁合機１００の動作制御プログラム、丁合機１００の構成情報、及び丁合情報等を記憶する。例えば、丁合機１００の構成情報はトレイ情報を含み、トレイ情報は給紙トレイ５、６、７の構成を示す情報である。例えば、給紙トレイ５、６が２２段で構成され、給紙トレイ７が１段で構成されている場合、トレイ情報は、２２段の給紙トレイ５、６及び１段の給紙トレイに関する情報を含む。丁合情報は、所定種類のシート紙を組み合わせて一つの丁合束を作成する情報、及び丁合束を所定部数作成する情報を含む。

　通信部４３は、１又は複数の通信インタフェースを備える。通信インタフェースは、有線及び無線の通信インタフェースの何れでも良い。例えば、通信部４３は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、及びタブレット端末と通信し、丁合情報等を受信する。また、通信部４３は、ＵＳＢ（Universal Serial Bus）等の記憶媒体に記憶された丁合情報等を読み取る。

　表示部４４は、制御部４１からの表示データに基づき各種情報を表示する。例えば、複数の給紙トレイ５、６、７のうちどの給紙トレイにどの種類のちらしをセットするかを示す丁合支援情報を表示するための表示データに基づき、丁合支援情報を文字、記号、及び図の少なくとも一つで表示する。また、表示部４４は、定間隔給紙モード及びスキップ給紙モードの何れかのモード選択に関する情報を表示するための表示データに基づき、モード選択に関する情報を表示する。また、表示部４４は、スキップ給紙モードの詳細設定に関する情報を表示するための表示データに基づき、スキップ給紙モードの詳細設定に関する情報を表示する。

　操作部４５は、オペレータからの操作入力を受け付けて、操作入力情報を出力する。

　図９及び図１０を参照して、定間隔給紙モード及びスキップ給紙モードによる給紙タイミング制御の一例について説明する。なお、図９及び図１０に示す給紙タイミング制御の説明図では、説明を分かり易くするために、１段目から９段目まで連続する給紙トレイ５、及び給紙トレイ５に対応する送出機構２１を想定する。なお、給紙トレイ６、及び給紙トレイ６に対応する送出機構２２でも同様の給紙タイミング制御が可能であり、また、給紙トレイ５又は６、及び送出機構２１又は２２の組み合わせでも同様の給紙タイミング制御が可能であり、給紙トレイ５、６、又は７、及び送出機構２１、２２、又は２３の組み合わせでも同様の給紙タイミング制御が可能である。

　送出機構２１、ガイド２４、縦搬送ローラ２５、２６、及び制御部４１等は、各給紙トレイ５の給紙物を一部ずつ所定のタイミングで給紙する給紙部として機能する。また、送出機構２１、ガイド２４、縦搬送ローラ２５、２６、及び制御部４１等は、給紙部により供給される複数の給紙物を搬送する搬送部として機能する。また、搬送ベルト２８及び制御部４１等は、搬送部により搬送される複数の給紙物から成る丁合物を供給する供給部として機能する。

　例えば、操作部４５を介して、定間隔給紙モードが選択されると、図９に示すように、送出機構２１、ガイド２４、縦搬送ローラ２５、２６、及び制御部４１等は、連続する各給紙トレイ５からの給紙物の給紙タイミングをタイミングｔ１（第１のタイミング）に制御する定間隔給紙モードを実行する。つまり、９段目の給紙トレイ５の給紙物の給紙を開始してからタイミングｔ１経過後に８段目の給紙トレイ５の給紙物の給紙を開始し、８段目の給紙トレイ５の給紙物の給紙を開始してからタイミングｔ１経過後に７段目の給紙トレイ５の給紙物の給紙を開始し、同様に、６段目から１段目までの給紙トレイ５からの給紙タイミングを制御する。

　これに対応して各給紙トレイ５に対応する送出機構２１は、順に、給紙トレイ５の給紙物を給紙する。まず、ガイド２４、縦搬送ローラ２５、２６等で形成される搬送パスには、９段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物が送り込まれ、次に、８段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物が送り込まれ、以後、７段目以降の給紙トレイ５から給紙される給紙物が順に送り込まれる。搬送パスは、９段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物を搬送し、続いて、９段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物と８段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物とを束（２つの給紙物）で搬送し、続いて、９段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物と８段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物と７段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物とを束（３つの給紙物）で搬送する。最終的に、９段目から１段目までの給紙トレイ５から給紙される給紙物を束（９つの給紙物）で搬送する。そして、搬送ベルト２８及び制御部４１等は、９段目から１段目までの給紙トレイ５（全ての給紙トレイ５）から給紙される給紙物の束を丁合物として供給する。

　また、９段目から１段目までの給紙トレイ５（全ての給紙トレイ５）から給紙される給紙物の束（丁合物）を１セットとする。例えば、１セット目の５段目の給紙トレイ５からの給紙タイミングで、２セット目の９段目の給紙トレイ５からの給紙を開始する。２セット目の各段の給紙タイミングは、１セット目の各段の給紙タイミングと同様である。また、２セット目の５段目の給紙トレイ５からの給紙タイミングで、３セット目の９段目の給紙トレイ５からの給紙を開始する。３セット目の各段の給紙タイミングは、１セット目及び２セット目の各段の給紙タイミングと同様である。４セット目以降も同様である。

　また、操作部４５を介して、スキップ給紙モードが指定されると、表示部４４は、スキップ給紙モードの詳細設定に関する情報を表示する。例えば図５に示すように、表示部４４は、分割数指定画面を表示する。例えば、操作部４５を介してスキップの設定範囲として分割数３が入力されると、図６に示すように、表示部４４は、分割数３を示す画面を表示する。また、操作部４５を介してスキップの設定範囲として分割数４が入力されると、図７に示すように、表示部４４は、分割数４を示す画面を表示する。

　分割数３のケースについてさらに詳しく説明する。例えば、図８に示すように、表示部４４は、分割数３のケースにおけるグループ設定画面を表示する。例えば、制御部４１は、２以上の給紙トレイ５が属するグループを設定する。分割数３のケースでは、制御部４１は、３つの給紙トレイ５が属するグループを設定する。例えば、制御部４１は、７から９段目の連続する３つの給紙トレイ５を第１のグループ、４から６段目の連続する３つの給紙トレイ５を第２のグループ、１から３段目の連続する３つの給紙トレイ５を第３のグループに設定する。例えば、ユーザは、操作部４５から、７から９段目の連続する３つの給紙トレイ５を第１のグループ、４から６段目の連続する３つの給紙トレイ５を第２のグループ、１から３段目の連続する３つの給紙トレイ５を第３のグループに指定し、制御部４１が、この指定に従って各グループを設定する。

　また、図１０に示すように、制御部４１は、一つのグループにおける各給紙トレイ５からの給紙物の給紙タイミングをタイミングｔ１（第１のタイミング）に制御し、異なる二つのグループに跨る給紙トレイ５からの給紙物の給紙タイミングをタイミングｔ１より長いタイミングｔ２（第２のタイミング）に制御する。

　例えば、送出機構２１及び制御部４１等は、異なる二つのグループのうちの第１のグループの９段目の給紙トレイ５の給紙物の給紙を開始してからタイミングｔ１経過後に８段目の給紙トレイ５の給紙物の給紙を開始し、８段目の給紙トレイ５の給紙物の給紙を開始してからタイミングｔ１経過後に７段目の給紙トレイ５の給紙物の給紙を開始する。なお、第１のグループにおいて９段目の給紙トレイ５は先頭の給紙トレイであり、７段目の給紙トレイ５は最終の給紙トレイである。

　また、送出機構２１及び制御部４１等は、異なる二つのグループのうちの第１のグループに属する最終の７段目の給紙トレイ５の給紙物の給紙を開始してからタイミングｔ２経過後に、異なる二つのグループのうちの第２のグループに属する先頭の６段目の給紙トレイ５の給紙物の給紙を開始する。また、送出機構２１及び制御部４１等は、第２のグループの６段目の給紙トレイ５の給紙物の給紙を開始してからタイミングｔ１経過後に５段目の給紙トレイ５の給紙物の給紙を開始し、５段目の給紙トレイ５の給紙物の給紙を開始してからタイミングｔ１経過後に４段目の給紙トレイ５の給紙物の給紙を開始する。

　これに対応して各給紙トレイ５に対応する送出機構２１等は、順に、給紙トレイ５の給紙物を給紙する。まず、ガイド２４、縦搬送ローラ２５、２６等で形成される搬送パスには、９段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物が送り込まれ、次に、８段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物が送り込まれ、次に、７段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物が送り込まれる。搬送パスは、９段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物を搬送し、続いて、９段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物と８段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物とを束（２つの給紙物）で搬送し、続いて、９段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物と８段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物と７段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物とを束（３つの給紙物）で搬送する。つまり、９段目から７段目までの給紙トレイ５から給紙される給紙物を束（３つの給紙物）で搬送する。

　続いて、搬送パスには、６段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物が送り込まれ、次に、５段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物が送り込まれ、次に、４段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物が送り込まれる。搬送パスは、６段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物を搬送し、続いて、６段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物と５段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物とを束（２つの給紙物）で搬送し、続いて、６段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物と５段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物と４段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物とを束（３つの給紙物）で搬送する。つまり、６段目から４段目までの給紙トレイ５から給紙される給紙物を束（３つの給紙物）で搬送する。

　続いて、搬送パスには、３段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物が送り込まれ、次に、２段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物が送り込まれ、次に、１段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物が送り込まれる。搬送パスは、３段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物を搬送し、続いて、３段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物と２段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物とを束（２つの給紙物）で搬送し、続いて、３段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物と２段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物と１段目の給紙トレイ５から給紙される給紙物とを束（３つの給紙物）で搬送する。つまり、３段目から１段目までの給紙トレイ５から給紙される給紙物を束（３つの給紙物）で搬送する。

　最終的に、搬送ベルト２８及び制御部４１等は、９段目から１段目までの給紙トレイ５（全ての給紙トレイ５）から給紙される給紙物の束を丁合物として供給する。

　また、９段目から１段目までの給紙トレイ５（全ての給紙トレイ５）から給紙される給紙物の束（丁合物）を１セットとする。例えば、１セット目の３段目の給紙トレイ５からの給紙タイミングで、２セット目の７段目の給紙トレイ５からの給紙を開始する。２セット目の各段の給紙タイミングは、１セット目の各段の給紙タイミングと同様である。また、２セット目の３段目の給紙トレイ５からの給紙タイミングで、３セット目の７段目の給紙トレイ５からの給紙を開始する。３セット目の各段の給紙タイミングは、１セット目及び２セット目の各段の給紙タイミングと同様である。４セット目以降も同様である。

　ここで、定間隔給紙モードとスキップ給紙モードの給紙タイミングの関連性の例について説明する。例えば、スキップ給紙モードの１セット目の９段目から7段目の給紙タイミングは、定間隔給紙モードの１セット目の９段目から7段目の給紙タイミングに対応し、スキップ給紙モードの２セット目の９段目から7段目の給紙タイミングは、定間隔給紙モードの４セット目の９段目から7段目の給紙タイミングに対応し、スキップ給紙モードの３セット目の９段目から7段目の給紙タイミングは、定間隔給紙モードの７セット目の９段目から7段目の給紙タイミングに対応する。

　また、スキップ給紙モードの１セット目の６段目から４段目の給紙タイミングは、定間隔給紙モードの２セット目の６段目から４段目の給紙タイミングに対応し、スキップ給紙モードの２セット目の６段目から４段目の給紙タイミングは、定間隔給紙モードの５セット目の６段目から４段目の給紙タイミングに対応し、スキップ給紙モードの３セット目の６段目から４段目の給紙タイミングは、定間隔給紙モードの８セット目の６段目から４段目の給紙タイミングに対応する。

　また、スキップ給紙モードの１セット目の３段目から１段目の給紙タイミングは、定間隔給紙モードの３セット目の３段目から１段目の給紙タイミングに対応し、スキップ給紙モードの２セット目の３段目から１段目の給紙タイミングは、定間隔給紙モードの６セット目の３段目から１段目の給紙タイミングに対応し、スキップ給紙モードの３セット目の３段目から１段目の給紙タイミングは、定間隔給紙モードの９セット目の３段目から１段目の給紙タイミングに対応する。

　このように、制御部４１は、基準となる一定の給紙タイミングを持つことにより、定間隔給紙モードとスキップ給紙モードの両モードを実現することができる。例えば、スキップ給紙モードの１セット目の９段目から７段目の給紙、６段目から４段目の給紙、３段目から１段目の給紙を経て、丁合部数１をカウントする。

　なお、上記した各動作及び各処理はいくつかのソフトウェアによって実行することが可能である。このため、各動作及び各処理の手順を実行するいくつかのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じてこれらプログラムを丁合機１００（記憶部４２）へインストールして実行するだけで、各動作及び各処理を容易に実現することができる。例えば、丁合機１００は、上記プログラムをネットワーク経由でダウンロードし、ダウンロードしたプログラムを記憶し、プログラムのインストールを完了することができる。或いは、丁合機１００は、上記プログラムを情報記憶媒体から読み取り、読み取ったプログラムを記憶し、プログラムのインストールを完了することができる。

　本実施形態によれば、スキップ給紙モードにより、ガイド２４、縦搬送ローラ２５、２６等で形成される搬送パス上で作成される給紙物の束の厚みを抑制することができる。これにより、搬送パス上の詰まりを低減することができる。また、搬送パスの許容値を超える厚い丁合束の作成も可能となる。

　なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。

１００…丁合機、１、２…支持体、３…天板、４…底板、５、６、７…給紙トレイ、８…ホッパー、９…上パネル、１０…下パネル、１１…主パネル、１２…タッチパネル、２１、２２、２３…送出機構、２４…ガイド、２５、２６…縦搬送ローラ、２７…シート折り部２７、２８…搬送ベルト、４１…制御部、４２…記憶部、４３…通信部、４４…表示部、４５…操作部

Claims (7)

1. 　各給紙トレイの給紙物を一部ずつ所定のタイミングで給紙する給紙部と、
   　前記給紙部により供給される複数の給紙物を搬送する搬送部と、
   　前記搬送部により搬送される複数の給紙物から成る丁合物を供給する供給部と、
   　を備え、
   　前記給紙部は、２以上の給紙トレイが属する一つのグループにおける各給紙トレイからの給紙物の給紙タイミングを第１のタイミングに制御し、異なる二つのグループに跨る給紙トレイからの給紙物の給紙タイミングを前記第１のタイミングより長い第２のタイミングに制御するスキップ給紙モードを実行する丁合機。
2. 　前記給紙部は、前記スキップ給紙モードにおいて、前記異なる二つのグループのうちの第１のグループに属する最終の給紙トレイから給紙物を給紙してから、前記異なる二つのグループのうちの第２のグループに属する先頭の給紙トレイから給紙物を給紙するまで給紙タイミングを前記第２のタイミングに制御する請求項１の丁合機。
3. 　前記搬送部は、グループの単位で給紙される複数の給紙物を搬送する請求項１又は２の丁合機。
4. 　前記給紙部は、全てのグループに属する給紙トレイから給紙される複数の給紙物から成る丁合物を供給する請求項１乃至３の何れか一つの丁合機。
5. 　前記給紙部は、前記スキップ給紙モード、及び各給紙トレイからの給紙物の給紙タイミングを前記第１のタイミングに制御する定間隔給紙モードのうち選択されたモードを実行する請求項１乃至４の何れか一つの丁合機。
6. 　各給紙トレイの給紙物を一部ずつ所定のタイミングで給紙し、供給される複数の給紙物を搬送し、搬送される複数の給紙物から成る丁合物を供給する丁合機に適用される給紙タイミング制御方法であって、
   　２以上の給紙トレイが属する一つのグループにおける各給紙トレイからの給紙物の給紙タイミングを第１のタイミングに制御し、異なる二つのグループに跨る給紙トレイからの給紙物の給紙タイミングを前記第１のタイミングより長い第２のタイミングに制御する給紙タイミング制御方法。
7. 　各給紙トレイの給紙物を一部ずつ所定のタイミングで給紙し、供給される複数の給紙物を搬送し、搬送される複数の給紙物から成る丁合物を供給する丁合機に適用される給紙タイミング制御プログラムであって、
   　２以上の給紙トレイが属する一つのグループにおける各給紙トレイからの給紙物の給紙タイミングを第１のタイミングに制御し、異なる二つのグループに跨る給紙トレイからの給紙物の給紙タイミングを前記第１のタイミングより長い第２のタイミングに制御する手順をコンピュータに実行させる給紙タイミング制御プログラム。

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