WO2019026900A1 - アウターロータ型電動機におけるロータ構造 - Google Patents

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Abstract

皿状のロータケースの内周に磁性金属製のリング状のヨークが固着され、ヨークの内周面に樹脂ボンド永久磁石がモールド結合されるようにしたロータを備えるアウターロータ型電動機において、ロータケース(23A)に食い込んで係合する係合部(25a)が、樹脂ボンド永久磁石(25)に一体に連なって形成される。これにより、ロータ回転時の樹脂ボンド永久磁石のロータケースに対する相対回転を確実に阻止することができる。

Description

アウターロータ型電動機におけるロータ構造
 本発明は、円形の端壁ならびに該端壁の外周に連なる円筒状の側壁を有して皿状に形成されるロータケースと、前記側壁の内周に固着される磁性金属製のリング状のヨークと、射出成形で前記ヨークの内周面にモールド結合される樹脂ボンド永久磁石とを備えるロータが、ケーシングに固定されるステータを覆うように配置され、前記ケーシングに回転自在に支持される回転軸が前記端壁の中央部に固定されるアウターロータ型電動機に関し、特にロータ構造の改良に関する。
 このようなアウターロータ型電動機は、特許文献1等で既に知られている。
日本特開2008-118789号公報
 上記特許文献1で開示されるアウターロータ型電動機では、樹脂材料から成るロータマグネットが、リング状のヨークの内周に形成される環状の固定溝に一部が嵌合されるようにしてヨークに取付けられており、ロータの回転時にロータマグネットのロータケースに対する相対回転を確実に阻止するためには、さらなる工夫が求められる。
 本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ロータ回転時の樹脂ボンド永久磁石のロータケースに対する相対回転を確実に阻止し得るようにしたアウターロータ型電動機におけるロータ構造を提供することを目的とする。
 上記目的を達成するために、本発明は、円形の端壁ならびに該端壁の外周に連なる円筒状の側壁を有して皿状に形成されるロータケースと、前記側壁の内周に固着される磁性金属製のリング状のヨークと、射出成形で前記ヨークの内周面にモールド結合される樹脂ボンド永久磁石とを備えるロータが、ケーシングに固定されるステータを覆うように配置され、前記ケーシングに回転自在に支持される回転軸が前記端壁の中央部に固定されるアウターロータ型電動機において、前記ロータケースに食い込んで係合する係合部が、前記樹脂ボンド永久磁石に一体に連なって形成されることを第1の特徴とする。
 また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記ロータケースに、当該ロータケースの軸線方向に延びる透孔が設けられ、前記樹脂ボンド永久磁石の射出成形時に前記透孔内に成形用材料を充満させて前記係合部が形成されることを第2の特徴とする。
 本発明は、第2の特徴の構成に加えて、前記透孔が、前記樹脂ボンド永久磁石の射出成形時に射出成形装置のゲートに接続され、射出成形完了状態で当該透孔に残留した前記成形用材料で前記係合部が形成されることを第3の特徴とする。
 さらに本発明は、第2または第3の特徴の構成に加えて、前記ヨークの周方向1箇所にスリットが設けられ、当該スリットに前記成形用材料を充満させて第2の係合部が形成されることを第4の特徴とする。
 本発明の第1の特徴によれば、樹脂ボンド永久磁石に一体に連なる係合部が、ロータケースに食い込んで係合するので、ロータの回転時に樹脂ボンド永久磁石のロータケースに対する相対回転を確実に阻止するように、樹脂ボンド永久磁石をロータケースに確実に固定することができる。
 また本発明の第2の特徴によれば、ロータケースに設けられて該ロータケースの軸線方向に延びる透孔内に、樹脂ボンド永久磁石の射出成形時に成形用材料が充満して係合部が形成されるので、ロータケース側の構造を複雑化することなく樹脂ボンド永久磁石をロータケースに容易に係合させることができる。
 本発明の第3の特徴によれば、樹脂ボンド永久磁石の射出成形時に成形用材料が透孔を流通するようにすることで、射出成形装置の構造を単純化することができ、射出成形装置の製造コストを低減することができる。
 さらに本発明の第4の特徴によれば、ヨークの周方向1箇所に設けられるスリットに成形用材料を充満させて第2の係合部が形成されるので、樹脂ボンド永久磁石をロータケースにより確実に固定することができる。
図1は第1の実施の形態のアウターロータ型電動機の側面図である。(第1の実施の形態) 図2は図1の2矢視平面図である。(第1の実施の形態) 図3は図2の3-3線断面図である。(第1の実施の形態) 図4はロータケースを下方から見た斜視図である。(第1の実施の形態) 図5はロータケースおよびヨークを上方から見た分解斜視図である。(第1の実施の形態) 図6は永久磁石の射出成形に用いられる射出成形装置の縦断面図である。(第1の実施の形態) 図7は第2の実施の形態を示すもので(a)はロータケースおよびヨークの縦断面図、(b)はヨークの斜視図である。(第2の実施の形態) 図8は第3の実施の形態を示すもので(a)はロータケースおよびヨークの縦断面図、(b)はヨークの斜視図である。(第3の実施の形態) 図9は第4の実施の形態を示すもので(a)はロータケースおよびヨークの縦断面図、(b)はヨークの斜視図である。(第4の実施の形態) 図10は第5の実施の形態を示すもので(a)はロータケースおよびヨークの縦断面図、(b)はヨークの斜視図である。(第5の実施の形態) 図11は第6の実施の形態を示すものでアウターロータ型電動機の図2に対応した平面図である。(第6の実施の形態)
11・・・ケーシング
12・・・ステータ
13・・・ロータ
14・・・回転軸
23A,23B・・・ロータケース
24A,24B,24C,24D,24E・・・ヨーク
25・・・樹脂ボンド永久磁石
25a・・・係合部(第1の係合部)
25b・・・第2の係合部
31A,31B・・・端壁
32・・・側壁
50・・・スリット
58・・・透孔
61・・・ゲート
63・・・成形用材料
64・・・射出成形装置
 以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら説明する。
第1の実施の形態
 本発明の第1の実施の形態について図1~図6を参照しながら説明すると、先ず図1~図3において、このアウターロータ型電動機は、たとえばドローンに用いられるものであり、ケーシング11に固定されるステータ12と、そのステータ12を覆うロータ13を備え、上下に延びて前記ステータ12と同軸に配置されるとともに前記ケーシング11で回転自在に支持される回転軸14の上端部に前記ロータ13が締結される。また前記ケーシング11には該ケーシング11を下方から覆うカバー15が取付けられており、このカバー15には、冷却風を流通させるための複数個の冷却風導入孔16が形成される。
 前記ステータ12は、複数枚の磁性鋼板が積層、結合されて成るリング状のステータコア17と、該ステータコア17に装着される合成樹脂製のボビン18と、該ボビン18に巻装されるコイル19とを備え、前記ステータコア17の周方向に間隔をあけた複数箇所に設けられる挿通孔20に挿通される第1のボルト21を前記ケーシング11に螺合して締め付けることによって前記ステータ12が前記ケーシング11に固定される。
 前記ロータ13は、前記回転軸14に締結される軽金属または合成樹脂製のロータケース23Aと、このロータケース23Aの内周面にたとえば圧入で固定される磁性金属製のリング状のヨーク24Aと、該ヨーク24Aの内周面に設けられる樹脂ボンド永久磁石25とで構成され、前記軽金属は、たとえばアルミニウム、マグネシウムまたはチタン等である。
 前記ケーシング11の中央部には上下に延びる軸線を有する支持孔26が設けられており、この支持孔26に挿通される前記回転軸14の下端部は、前記ケーシング11に第1のボールベアリング27を介して回転自在に支持される。すなわち前記第1のボールベアリング27のインナーレース27bは前記回転軸14の下端部に圧入され、前記第1のボールベアリング27のアウターレース27aの上面は、下方に臨むようにして前記支持孔26の下部に形成される第1の環状段部26aに当接し、前記回転軸14の下端部に複数個の第2のボルト29で締結される円板状のプレート30の外周部が前記第1のボールベアリング27のインナーレース27bの下面に当接する。
 また前記回転軸14の中間部は前記ケーシング11に第2のボールベアリング28を介して回転自在に支持される。すなわち前記第2のボールベアリング28のインナーレース28bは、前記回転軸14の中間部に形成されて下方に臨む第3の環状段部14aに当該インナーレース28bの上端を当接させるようにして前記回転軸14に圧入され、前記第2のボールベアリング28のアウターレース28aの下面は、上方に臨むようにして前記支持孔26の上部に形成される第2の環状段部26bに近接、対向もしくは当接する。
 図4および図5を併せて参照して、前記ロータケース23Aは、前記ステータ12を上方から覆う円形の端壁31Aと、前記ステータ12を外側方から覆うようにして前記端壁31Aの外周に連なる円筒状の側壁32とを一体に有して、下方に開いた皿形に形成される。
 前記側壁32は、前記端壁31Aの外周に連なる円筒状の第1円筒部32aと、上方に臨む第4の環状段部32bを前記第1円筒部32aの下端との間に形成するようにして前記第1円筒部32aよりも大径に形成される第2円筒部32cと、上方に臨む第5の環状段部32dを前記第2円筒部32cの下端との間に形成するようにして前記第2円筒部32cよりも大径に形成される第3円筒部32eとが同軸に連なって段付きの円筒状に形成され、前記第2円筒部32cおよび前記第5の環状段部32dの周方向に等間隔をあけた複数箇所(この第1の実施の形態では10箇所)には、上下に延びる補強リブ32fが一体に形成される。
 前記端壁31Aには、前記ステータ12を冷却する冷却風を前記ステータ12の下方すなわち前記カバー15に形成された前記冷却風導入孔16から吸引する複数個(この第1の実施の形態では10個)の冷却羽根33が、前記端壁31Aの下面から下方に突出しつつ放射状に延びて前記補強リブ32fに対応する部分で前記側壁32の前記第1円筒部32aに外端部が連設されるようにして一体に設けられる。また前記冷却羽根33からの風を外部に排出する複数個(この第1の実施の形態では10個)の冷却風排出孔35が、前記補強リブ32f間に配置されるようにして前記側壁32の前記第1円筒部32aに形成される。
 前記端壁31Aの上面の中央部には凹部38が形成される。この凹部38は、この実施の形態では前記端壁31Aの中央部に向かうにつれて小径となるテーパ状の傾斜壁39と、その傾斜壁39の下端に連なる底壁40とによって、たとえばすり鉢状に形成されるが、階段状に段差が生じるように形成されていてもよい。前記底壁40の中央部には肉抜き孔41と、その肉抜き孔41の下端に同軸に連なって前記肉抜き孔41よりも小径に形成される嵌合孔42とが形成される。
 また前記端壁31Aの上面には、当該端壁31Aの上面の中央部から水を排出するために前記凹部38から前記端壁31Aの外周に至るまで放射状に延びる溝34Aが、前記冷却羽根33に個別に対応して形成される。
 前記溝34Aは、その底部が前記端壁31Aの半径方向外方に向かうにつれて下方位置となるように傾斜して形成され、前記端壁31Aの半径方向に沿う前記溝34Aの内端部34aは前記凹部38よりも深く形成される。すなわち前記溝34Aの前記内端部34aの底は前記凹部38の底壁40の上面よりも下方位置に在り、前記溝34Aの底は、前記内端部34aの底を通る仮想水平面VHから前記端壁31Aの半径方向外方に向かうにつれて遠ざかるように傾斜する。
 前記回転軸14の上端部は、前記端壁31Aの上面の中央部の前記凹部38における前記底壁40の下面に締結されるものであり、前記回転軸14の上端部にはフランジ43が一体に形成され、前記回転軸14の上端部のうち前記フランジ43からの突出部が前記端壁31Aの前記嵌合孔42に嵌合される。また前記回転軸14には、上端を前記肉抜き孔41に開放する有底の肉抜き孔51が同軸に形成される。
 前記底壁40の下面には、前記嵌合孔42の一部を形成するリング状の支持当接突部44が突設されるとともに、前記肉抜き孔41の周方向に等間隔をあけた複数箇所(たとえば4箇所)で前記肉抜き孔41の周囲に配置される第1の取付け孔45の一部を形成して下方に突出する第1の取付けボス46が一体に突設される。
 一方、前記フランジ43は、前記支持当接突部44に下方から当接するリング状のフランジ基部43aと、前記第1の取付けボス46に下方から当接するようにして前記フランジ基部43aから外側方に張り出す複数個(たとえば4個)の取付け腕部43bとを一体に有するように形成され、前記取付け腕部43bに下方から当接、係合する拡径頭部47aを有する第3のボルト47が、前記取付け腕部43bに挿通されて前記第1の取付け孔45にねじ込まれることで、前記回転軸14の上端部が前記端壁31Aにおける前記底壁40の下面に締結される。しかも第1の取付け孔45の上端は前記底壁40の上面に開放しており、前記第3のボルト47の一部(この実施の形態では上端部)が端壁31Aから外部に露出した状態となっている。
 また前記底壁40の上面には、前記肉抜き孔41の周囲で前記第1の取付け孔45相互間に配置される第2の取り付けボス48が、第2の取付け孔49を有しつつ上方に突出するようにして一体に突設されており、これらの第2の取付けボス48には、ドローンのプロペラ(図示せず)が締結される。
 図5に注目して、前記ヨーク24Aは、周方向1箇所にスリット50を有してリング状に形成されており、前記ロータケース23Aにおける前記第3円筒部32eの内周に、たとえば圧入で固定される。
 前記樹脂ボンド永久磁石25は、射出成形で前記ヨーク24Aの内周面にモールド結合されており、当該樹脂ボンド永久磁石25の外周側および内周側で複数ずつのN極およびS極に分極されるとともに、分極された極の極性が前記ヨーク24Aの周方向で隣接する極同士では前記外周側および前記内周側で異なるようにしつつ全体としてリング状になるように、前記ヨーク24Aの内周面にモールド結合される。また前記樹脂ボンド永久磁石25のN極およびS極は、性能の低下を防止するために、前記ヨーク24Aの前記スリット50がN極またはS極の周方向中央部に位置するように着磁されることが望ましい。
 前記樹脂ボンド永久磁石25には、前記ロータケース23Aに食い込んで係合する第1の係合部25aが当該樹脂ボンド永久磁石25に一体に連なって形成されており、この実施の形態では前記樹脂ボンド永久磁石25の周方向に等間隔をあけた10箇所に前記第1の係合部25aが形成される。
 前記ロータケース23Aが備える複数個(この実施の形態では10個)の前記補強リブ32fには、当該ロータケース23Aの軸線方向に延びて上下両端を開放した透孔58がそれぞれ予め設けられており、前記樹脂ボンド永久磁石25の射出成形時に前記透孔58内に成形用材料63を充満させることで前記第1の係合部25aが形成される。
 前記樹脂ボンド永久磁石25の射出成形にあたっては、図6で示す射出成形装置64が用いられ、この射出成形装置64は、金型装置52と、射出機53とで構成される。
 前記金型装置52は、第1金型54と、前記回転軸14が締結されるとともに前記ヨーク24Aが圧入された状態の前記ロータケース23Aを第1金型54との間に挟持するようにして第1金型54の上方に配置される第2金型55と、第1金型54に取付けられるリング状の着磁用磁石56とを備え、第1金型54、第2金型55、前記着磁用磁石56、前記ロータケース23Aおよび前記ヨーク24Aの協働でキャビティ57が形成される。すなわち前記樹脂ボンド永久磁石25の射出成形にあたって前記金型装置52には、前記回転軸14が締結されるとともに前記ヨーク24Aが圧入された状態の前記ロータケース23Aがセットされることになる。
 第2金型55には、前記射出機53の先端のノズル59に接続されるスプルー60と、前記透孔58に接続される複数個のゲート61と、それらのゲート61および前記スプルー60間を結ぶランナー62が形成される。コーティングされる樹脂で磁粉が覆われて成る粉末状の成形用材料63は、加熱溶融されて前記射出機53の前記ノズル59から射出されるものであり、前記ノズル59から前記スプルー60、前記ランナー62、前記ゲート61および前記透孔58を経て前記キャビティ57に注入される。加熱溶融された前記成形用材料63は前記キャビティ57での成形と同時に前記着磁用磁石56によって着磁され、リング状に一体となった樹脂ボンド永久磁石25が前記ヨーク24Aの内周面にモールド結合され、前記ヨーク24Aの内周面にモールド結合(型成形による樹脂の固着および樹脂ボンド永久磁石25とヨーク24Aとの磁気吸引力により)される。
 射出成形完了状態で当該透孔58に残留した前記成形用材料63で前記第1の係合部25aが形成され、また前記ヨーク24Aの前記スリット50に前記成形用材料63を充満させることで、前記ヨーク24Aに食い込んで係合する第2の係合部25b(図3および図6参照)が前記樹脂ボンド永久磁石25に一体に連なって形成される。
 次にこの第1の実施の形態の作用について説明すると、アウターロータ型電動機のロータ13は、円形の端壁31Aならびに該端壁31Aの外周に連なる円筒状の側壁32を有して皿状に形成されるロータケース23Aと、側壁32の内周に固定される複数の樹脂ボンド永久磁石25とを備え、上下に延びる軸線を有する回転軸14の上端部が、前記端壁31Aの上面から一部を外部に露出させる第3のボルト47で前記端壁31Aの中央部に締結されるのであるが、ステータ12を冷却する冷却風を当該ステータ12の下方から吸引する複数個の冷却羽根33が、前記端壁31Aの下面から下方に突出しつつ放射状に延びて前記端壁31Aに一体に設けられ、前記端壁31Aの上面の中央部から水を排出するための放射状に延びる溝34Aが前記冷却羽根33に個別に対応して前記端壁31Aの上面に形成され、前記冷却羽根33からの風を外部に排出する複数個の冷却風排出孔35が前記側壁32に形成されるので、ロータケース23Aの回転によって冷却羽根33でステータ12の下方から吸引される空気がステータ12を通過することでステータ12を冷却することができる。しかも端壁31Aの上面に溜まった水を排出するための放射状に延びる溝34Aが冷却羽根33に個別に対応して端壁31Aの上面に形成されるので、部品点数の増加およびロータケース23Aの重量増加を抑えつつ冷却羽根33および溝34Aを同時に形成することができ、製造工程を簡略化してコストダウンを図りながら、ロータケース23Aの端壁31Aに冷却羽根33を設けた上で、端壁31Aの上面に雨水等が溜まらないようにしてボルトが錆びつくことを防止することができる。
 また前記端壁31Aの上面の中央部に凹部38が形成され、その凹部38の底壁40の下面に前記回転軸14の上端部が締結されるので、回転軸14を極力短くして軽量化を図ることができるとともに、ロータケース23Aの軸方向長さを抑えながら冷却羽根33を配置するスペースを確保することができる。
 また前記端壁31Aの半径方向に沿う前記溝34Aの内端部34aが、前記凹部38よりも深く形成されるので、ロータ13が回転していない状態でも端壁31Aの中央部から水を排出することができる。しかも溝34Aは、その底部が前記端壁31Aの半径方向外方に向かうにつれて下方位置となるように傾斜して形成されるので、前記端壁31Aの中央部から水をより効果的に排出することができる。
 また前記ロータケース23Aに食い込んで係合する第1の係合部25aが、前記樹脂ボンド永久磁石25に一体に連なって形成されるので、ロータ13の回転時に樹脂ボンド永久磁石25のロータケース23Aに対する相対回転を確実に阻止するように、樹脂ボンド永久磁石25をロータケース23Aに確実に固定することができる。
 また前記ロータケース23Aに、当該ロータケース23Aの軸線方向に延びる透孔58が設けられ、前記樹脂ボンド永久磁石25の射出成形時に前記透孔58内に成形用材料63を充満させて前記第1の係合部25aが形成されるので、ロータケース23A側の構造を複雑化することなく樹脂ボンド永久磁石25をロータケース23Aに容易に係合させることができる。
 また前記透孔58が、前記樹脂ボンド永久磁石25の射出成形時に射出成形装置64のゲート61に接続され、射出成形完了状態で当該透孔58に残留した前記成形用材料63で前記第1の係合部25aが形成されるので、樹脂ボンド永久磁石25の射出成形時に成形用材料63が透孔58を流通するようにして射出成形装置64の構造を単純化することができ、射出成形装置64の製造コストを低減することができる。
 また前記ヨーク24Aの周方向1箇所に、スリット50が設けられるのでロータケース23Aへのヨーク24Aへの圧入時に寸法調整が容易となり、前記スリット50に前記成形用材料63を充満させて第2の係合部25bが形成されるので、樹脂ボンド永久磁石25をロータケース23Aにより確実に固定することができる。
 さらに樹脂ボンド永久磁石25の射出成形時に、前記回転軸14が締結されるとともに前記ヨーク24Aが圧入された状態の前記ロータケース23Aが金型装置52にセットされるので、一工程で樹脂ボンド永久磁石25の成形および前記ロータケース23Aへの樹脂ボンド永久磁石25の取付けを行うようにして工数削減によるコスト低減を図ることができる。またロータケース23Aの中心軸線と、回転軸14の中心軸線と、前記樹脂ボンド永久磁石25の内周面の中心軸線とを合致させることが容易となり、回転軸14の中心軸線基準で前記樹脂ボンド永久磁石25の内径寸法精度を確保して、前記樹脂ボンド永久磁石25およびステータ12間のエアギャップを小さくすることを可能とし、出力性能の向上を図るとともに、アウターロータ型電動機の小型、軽量化に寄与することができる。
第2の実施の形態
 本発明の第2の実施の形態として、図7で示すように、磁性金属製の帯板67が複数回もしくは1回だけ(この実施の形態では2回)巻回されて成るようにヨーク24Bが構成されてもよい。
第3の実施の形態
 本発明の第3の実施の形態として、図8で示すように、磁性金属製の帯板68が螺旋状に巻回されて成るようにヨーク24Cが構成されてもよく、この場合、帯板68が螺旋状に巻回されて長く延びる円筒部から図8(b)の鎖線で示すように必要長さに切断することで、ヨーク24Cが形成されるようにすればよい。
第4の実施の形態
 本発明の第4の実施の形態として、図9で示すように、磁性金属から成るとともに横断面形状を矩形とした線材69が螺旋状に巻回されて成るようにヨーク24Dが構成されてもよく、この場合、線材69が螺旋状に巻回されて長く延びる円筒部から図9(b)の鎖線で示すように必要長さに切断することで、ヨーク24Dが形成されればよい。
第5の実施の形態
 本発明の第5の実施の形態として、図10で示すように、磁性金属から成るとともに横断面形状を円形とした線材70が螺旋状に巻回されて成るようにヨーク24Eが構成されてもよく、この場合、線材70が螺旋状に巻回されて長く延びる円筒部から図10(b)の鎖線で示すように必要長さに切断することで、ヨーク24Eが形成されればよい。しかも前記ヨーク24Eは、前記ロータケース23Aにおける前記第3円筒部32e内にねじ込むことで該第3円筒部32eの内周面に固着されるが、そのねじ込みにあたって前記第3円筒部32eの内周面に予め雌ねじが形成されていてもよく、そうすればその雌ねじの精度を高めることでヨーク24Eの中心軸線をロータケース23Aの中心軸線に精度よく合致させることができる。また前記ヨーク24Eの前記第3円筒部32eへのねじ込み方向は前記ロータケース23Aの回転方向すなわち前記回転軸14(第1の実施の形態参照)の回転方向と反対方向とすることが望ましく、そうすれば前記回転軸14の回転に応じて前記ヨーク24Eが前記第3円筒部32eによりねじ込まれる効果が得られ、前記ヨーク24Eが前記第3円筒部32eの内周面により確実に固着される。
第6の実施の形態
 本発明の第6の実施の形態について図11を参照しながら説明すると、ロータケース23Bは、円形の端壁31Bと、その端壁31Bの外周に連なる円筒状の側壁32とを一体に有して、下方に開いた皿形に形成される。前記端壁31Bの上面の中央部には凹部38が形成される。
 また前記端壁31Bの上面には、当該端壁31Bの上面の中央部から水を排出するための複数の溝34Bが、前記ロータケース23Bの回転方向71に向かうにつれて前記端壁31Bの半径方向外方に位置するように湾曲した渦巻き状の形状を有しつつ、前記凹部38から前記端壁31Bの外周に至るまで延びるように形成される。しかもそれらの溝34Bに個別に対応して渦巻き状の冷却羽根(図示せず)が前記端壁31Bの下面に形成される。
 この第6の実施の形態によれば、冷却羽根および溝34Bが渦巻き状であることにより、ロータ内部の風の流通が助長され、ステータ12(第1の実施の形態参照)をより効果的に冷却することができる。
 以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。

Claims (4)

  1.  円形の端壁(31A,31B)ならびに該端壁(31A,31B)の外周に連なる円筒状の側壁(32)を有して皿状に形成されるロータケース(23A,23B)と、前記側壁(32)の内周に固着される磁性金属製のリング状のヨーク(24A,24B,24C,24D,24E)と、射出成形で前記ヨーク(24A~24E)の内周面にモールド結合される樹脂ボンド永久磁石(25)とを備えるロータ(13)が、ケーシング(11)に固定されるステータ(12)を覆うように配置され、前記ケーシング(11)に回転自在に支持される回転軸(14)が前記端壁(31A,31B)の中央部に固定されるアウターロータ型電動機において、前記ロータケース(23A,23B)に食い込んで係合する係合部(25a)が、前記樹脂ボンド永久磁石(25)に一体に連なって形成されることを特徴とするアウターロータ型電動機におけるロータ構造。
  2.  前記ロータケース(23A,23B)に、当該ロータケース(23A,23B)の軸線方向に延びる透孔(58)が設けられ、前記樹脂ボンド永久磁石(25)の射出成形時に前記透孔(58)内に成形用材料(63)を充満させて前記係合部(25a)が形成されることを特徴とする請求項1に記載のアウターロータ型電動機におけるロータ構造。
  3.  前記透孔(58)が、前記樹脂ボンド永久磁石(25)の射出成形時に射出成形装置(64)のゲート(61)に接続され、射出成形完了状態で当該透孔(58)に残留した前記成形用材料(63)で前記係合部(25a)が形成されることを特徴とする請求項2に記載のアウターロータ型電動機におけるロータ構造。
  4.  前記ヨーク(24A)の周方向1箇所にスリット(50)が設けられ、当該スリット(50)に前記成形用材料(63)を充満させて第2の係合部(25b)が形成されることを特徴とする請求項2または3に記載のアウターロータ型電動機におけるロータ構造。
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