WO2018190108A1 - コネクタ - Google Patents
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Abstract
接続信頼性を確保することができ、且つ小型化に対応可能なコネクタを提供する。 コネクタ(10)は、嵌合相手である相手ハウジング(20A)に対面可能な前面部(35)を有するハウジング(20)と、ハウジング(20)に収容され、前面部(35)に対し相手ハウジング(20A)とは反対側から臨む雌端子金具(70)と、前面部(35)を貫通して配設され、前面部(35)から相手ハウジング(20A)側に突出し、相手ハウジング(20A)に収容された相手雌端子金具(70A)に接続可能な第1接続部(82)を有するとともに、前面部(35)から雌端子金具(70)側に突出し、雌端子金具(70)に接続可能な第2接続部(83)を有するバスバー(80)と、を備える。
Description
本発明は、コネクタに関する。
特許文献1に記載のコネクタは、中継コネクタであって、ハウジングとバスバーとを備えている。ハウジングは、互いに接続可能な第1ハウジング及び第2ハウジングを備えている。第1ハウジングは、奥壁と奥壁の外周から突出する筒状の第1嵌合部とを有している。第2ハウジングは、同じく奥壁と奥壁の外周から突出する筒状の第2嵌合部とを有している。第1ハウジング及び第2ハウジングは、第1嵌合部及び第2嵌合部が互いに反対側に向けて開口するように、相互の奥壁同士を背合わせとして接続される。両奥壁が合体されると、第1嵌合部及び第2嵌合部間を仕切る壁が形成され、両奥壁を同軸で連通する壁の挿入孔にバスバーが貫通して配設される。バスバーの両端部は、第1嵌合部及び第2嵌合部の内側に突出して配置される。
ハウジングの第1嵌合部及び第2嵌合部には、それぞれ第1コネクタ及び第2コネクタが嵌合保持される。第1コネクタ及び第2コネクタは、キャビティを有する端子収容部を備え、キャビティには雌端子金具が挿入される。第1コネクタ及び第2コネクタがそれぞれ第1嵌合部及び第2嵌合部に嵌合されると、バスバーの両端部に、第1コネクタ及び第2コネクタの雌端子金具が接続される。
上記中継コネクタの場合、バスバーを介して互いに接続される雌端子金具間に、第1コネクタ及び第2コネクタの前壁部分と、両奥壁(壁)とが介在する。このため、雌端子金具間の離間距離が大きくなり、例えば、高度な通信性能が求められる回路などには適用し難いという事情がある。これに鑑み、バスバーを省略し、両雌端子金具の一方を雄端子金具に変更して、雄端子金具のタブが雌端子金具に接続される構造にすれば、壁を無くすことができ、接続信頼性を確保することができる。しかし、雄端子金具は、タブも含めて金属板を曲げ加工して成形されるものであるため、小型化しにくいという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、接続信頼性を確保することができ、且つ小型化に対応可能なコネクタを提供することを目的とする。
本発明のコネクタは、嵌合相手である相手ハウジングに対面可能な前面部を有するハウジングと、前記ハウジングに収容され、前記前面部に対し前記相手ハウジングとは反対側から臨む雌端子金具と、前記前面部を貫通して配設され、前記前面部から前記相手ハウジング側に突出し、前記相手ハウジングに収容された相手雌端子金具に接続可能な第1接続部を有するとともに、前記前面部から前記雌端子金具側に突出し、前記雌端子金具に接続可能な第2接続部を有するバスバーと、を備えるところに特徴を有する。
ハウジングが相手ハウジングに嵌合されると、雌端子金具がハウジングの前面部を貫通して配設されるバスバーを介して相手雌端子金具と接続される。雌端子金具と相手雌端子金具との間には、前面部が介在するに過ぎず、背景技術に記載した中継コネクタの壁に相当する部分が含まれていない。このため、雌端子金具と相手雌端子金具との間の離間距離を縮めることができ、通信特性などの接続信頼性を確保することができる。また、バスバーであれば、タブと異なり、曲げ加工などする必要がないから、小型化に対応することができる。
本発明の好ましい形態を以下に示す。
前記ハウジングは、前記雌端子金具を挿入可能なキャビティを有するハウジング本体と、前記ハウジング本体に装着され、前記前面部を有するフロント部材とを有するとよい。このように、前面部がハウジング本体とは別体のフロント部材に設けられていれば、前面部の形成の自由度を高めることができる。また、ハウジング本体のキャビティに、雌端子金具を抜け止めするランスなどの抜け止め構造を簡単な金型構造で形成することができる。
前記ハウジングは、前記雌端子金具を挿入可能なキャビティを有するハウジング本体と、前記ハウジング本体に装着され、前記前面部を有するフロント部材とを有するとよい。このように、前面部がハウジング本体とは別体のフロント部材に設けられていれば、前面部の形成の自由度を高めることができる。また、ハウジング本体のキャビティに、雌端子金具を抜け止めするランスなどの抜け止め構造を簡単な金型構造で形成することができる。
前記ハウジングは、前記第1接続部を包囲する筒状の嵌合部材内に保持されるとよい。これによれば、ハウジングが相手ハウジングと嵌合される前、第1接続部が嵌合部材によって保護される。また、嵌合部材を利用してハウジングと相手ハウジングとの嵌合作業を円滑に行うことができる。
前記前面部は、前記バスバーが圧入される孔を有しているとよい。これによれば、バスバーが前面部に容易に装着される。
<実施例1>
本発明の実施例1を図1~図9によって説明する。本実施例1に係るコネクタ10は、ハウジング20、嵌合部材50、雌端子金具70及びバスバー80を備える。ハウジング20は、ハウジング本体21、フロント部材22及びリテーナ23からなる。ハウジング本体21、フロント部材22、リテーナ23及び嵌合部材50は、いずれも合成樹脂製であって、互いに別体とされている。雌端子金具70及びバスバー80は、銅又はアルミニウムを主成分とする導電金属製であって、互いに別体とされている。
本発明の実施例1を図1~図9によって説明する。本実施例1に係るコネクタ10は、ハウジング20、嵌合部材50、雌端子金具70及びバスバー80を備える。ハウジング20は、ハウジング本体21、フロント部材22及びリテーナ23からなる。ハウジング本体21、フロント部材22、リテーナ23及び嵌合部材50は、いずれも合成樹脂製であって、互いに別体とされている。雌端子金具70及びバスバー80は、銅又はアルミニウムを主成分とする導電金属製であって、互いに別体とされている。
ハウジング20は、図6に示すように、相手ハウジング20Aに嵌合可能とされている。相手ハウジング20Aは、ハウジング20と同様、ハウジング本体21、フロント部材22及びリテーナ23からなる。本実施例1の場合、ハウジング20及び相手ハウジング20Aは、互いに同一の形態で構成されている。また、相手ハウジング20Aには相手雌端子金具70Aが収容され、この相手雌端子金具70Aも、雌端子金具70と同一の形態で構成されている。このため、相手雌端子金具70A及び相手ハウジング20Aについては、以下に示す雌端子金具70及びハウジング20の各部分と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
ハウジング本体21は、断面略矩形のブロック状をなし、図8に示すように、複数のキャビティ24を有している。各キャビティ24は、ハウジング本体21を前後方向に貫通し、上下左右に整列して配置されている。各キャビティ24の内壁下面には、前方に片持ち状に突出する撓み変形可能なランス25が設けられている。
図1に示すように、ハウジング本体21の上面には、前端から後方へ片持ち状に延出する撓み変形可能なロックアーム26が設けられている。ロックアーム26は、左右方向に所定幅を有する板片状をなし、前後方向途中に上向きに突出する爪状のロック部27を有し、後端部に同じく上向きに突出する解除操作部28を有している。ハウジング本体21の後端部には、解除操作部28を包囲するアーチ部分を含みつつ全周にわたって張り出す鍔部29が設けられている。
図4及び図8に示すように、ハウジング本体21には、各キャビティ24の前後方向途中に連通し、下面に開口するリテーナ装着部31が設けられている。リテーナ装着部31は、ハウジング本体21において各ランス25の後方に設けられている。
ハウジング本体21の前面には、フロント部材装着部32が一段凹むようにして設けられている。フロント部材装着部32は、ハウジング本体21の前面に加えて下面にも開口し、且つハウジング本体21の上面においてロックアーム26の根元部分の直ぐ後方に開口する形態になっている。各キャビティ24の前端は、フロント部材装着部32の奥面に開口している。
雌端子金具70は導電金属製の板材を曲げ開口などして成形され、全体として前後方向に細長い形態になっている。図5に示すように、雌端子金具70は、前後両端が開口する筒状の本体部71と、本体部71の後方に連なるバレル部72とを有している。本体部71の内側には、後方へ片持ち状に突出する撓み変形可能な弾性接触片73が設けられている。バレル部72は、電線100の端末部に接続されている。ここで、電線100は、導電性の導体部101と導体部101を包囲する絶縁性の被覆102とを有し、端末部にて被覆102が剥がされ、導体部101が露出している。
バレル部72は、電線100の端末側の被覆102に機械的に接続されるとともに、露出する導体部101に電気的に接続されている。本体部71の後端は、バレル部72との間に段差を有し、後述するように、リテーナ23に係止される部分となる。
リテーナ23は、平板状をなし、ハウジング本体21の下方からリテーナ装着部31に挿入されて装着される。このリテーナ23は、リテーナ装着部31に装着された状態で、各キャビティ24と連通する貫通孔33を有し、貫通孔33を区画する壁部分に、本体部71の後端を係止可能なリブ状の抜止部34を有している。
図7及び図8に示すように、フロント部材22は、ハウジング本体21の下方からフロント部材装着部32に挿入されて装着される。このフロント部材22は、フロント部材装着部32に内側に嵌合可能な平板状の前面部35を有している。前面部35の後面には、フロント部材装着部32に装着された状態で、各キャビティ24と連通する嵌合凹部36が設けられている。図5に示すように、各嵌合凹部36には、雌端子金具70の本体部71の前部側が嵌合挿入される。
図8に示すように、前面部35には、前後方向に延出して前面及び各嵌合凹部36の奥面に開口する孔37が設けられている。図7に示すように、各孔37は、略矩形の開口断面を有している。前面部35の前面における各孔37の開口縁部には、前方へ拡開するテーパ状の誘い込み部38が設けられている。各孔37には、誘い込み部38に案内されつつ前方からバスバー80が圧入される。
図7及び図8に示すように、前面部35には、同じく前後方向に延出して前面及び各嵌合凹部36の奥面に開口し、且つ各孔37の左右両側に全長にわたって開口する副孔39が設けられている。各副孔39は、対応する誘い込み部38の左右両側部分を略矩形に切り欠くようにして各孔37を左右両側に拡幅させる形態になっている。図7に示すように、前面部35の左右両側面には、凹状の係止部41が設けられている。フロント部材22がフロント部材装着部32に装着されたときに、各係止部41がフロント部材装着部32に設けられた突状の被係止部42に係止されることで、フロント部材22がフロント部材装着部32から抜け止めされるようになっている。また、図5に示すように、フロント部材22には、ハウジング本体21の上面におけるフロント部材装着部32の開口部分に進入する突起部43も形成されている。
バスバー80は、導電金属製の板材を打ち抜いて成形され、前後方向に細長い中実の角棒状(角ピン状)をなし、好ましくは雌端子金具70と同一又は同質の材質で構成されている。図9に示すように、バスバー80は、平面視矩形の圧入本体部81と、圧入本体部81から前方(相手ハウジング20A側)に突出する帯板状の第1接続部82と、圧入本体部81から後方(雌端子金具70側)に突出する帯板状の第2接続部83とからなる。圧入本体部81、第1接続部82及び第2接続部83は、先端側の面取り部分を除いて全長にわたってほぼ同一の板厚で構成されている。
第1接続部82及び第2接続部83は、互いに同形状とされ、バスバー80は、前後方向中央(圧入本体部81)を境として前後対称形をなしている。第1接続部82及び第2接続部83の各先端部は、左右両側がテーパ状に切り欠かれた形態になっている。
圧入本体部81の左右両側部分は、第1接続部82及び第2接続部83に対して左右両側に張り出す形態とされている。圧入本体部81は前面部35の孔37に圧入され、このとき、圧入本体部81の左右両側部分が副孔39に遊動を規制された状態(実質的に保持された状態)で圧入されるようになっている。
嵌合部材50は、図3及び図6に示すように、前後方向に貫通する角筒状をなし、内部空間51の前後方向両側に、ハウジング20及び相手ハウジング20Aが嵌合挿入される。嵌合部材50の上壁の前後両側には、一対のロック孔52が貫通して設けられている。各ロック孔52は、略矩形、詳細には正方形の開口断面を有している。図6に示すように、嵌合部材50の上壁の前後両側には、各ロック孔52の近傍位置から開口端にかけて拡開する傾斜部53が設けられている。また、図2に示すように、嵌合部材50の上壁には、内部空間51へ向けて垂下しつつ全長にわたって配置される一対の対向壁54が設けられている。なお、嵌合部材50は、前後方向中央を境として前後対称形をなしている。
以上が本実施例1のコネクタ10の構造であり、続いて、コネクタ10の作用効果について説明する。
組み付けに際し、まず、フロント部材22の前面部35がフロント部材装着部32に装着され、ハウジング本体21の前面が前面部35で覆われる。続いて、電線100の端末部に接続された各雌端子金具70が対応するキャビティ24に後方から挿入される。各雌端子金具70は、ランス25に弾性的に係止されることでキャビティ24に一次的に抜け止めされるとともに、本体部71が嵌合凹部36に嵌合挿入されることで遊動規制され、且つそれ以上の挿入が規制される。各電線100は、ハウジング本体21の後面から後方に延出して配置される。次いで、リテーナ23がリテーナ装着部31に正規深さで装着され、各雌端子金具70がキャビティ24に二次的に抜け止めされる。
組み付けに際し、まず、フロント部材22の前面部35がフロント部材装着部32に装着され、ハウジング本体21の前面が前面部35で覆われる。続いて、電線100の端末部に接続された各雌端子金具70が対応するキャビティ24に後方から挿入される。各雌端子金具70は、ランス25に弾性的に係止されることでキャビティ24に一次的に抜け止めされるとともに、本体部71が嵌合凹部36に嵌合挿入されることで遊動規制され、且つそれ以上の挿入が規制される。各電線100は、ハウジング本体21の後面から後方に延出して配置される。次いで、リテーナ23がリテーナ装着部31に正規深さで装着され、各雌端子金具70がキャビティ24に二次的に抜け止めされる。
続いて、各バスバー80が前面部35の各孔37に前方から圧入して装着される。ここで、各バスバー80が前後対称形であることから、前後の向きを区別する必要がない。各バスバー80の圧入本体部81が前面部35の各孔37に圧入されることにより、各バスバー80が前面部35に抜け止めされる。このとき、各バスバー80の第1接続部82は、前面部35の前方に露出状態で突出して配置される。また、各バスバー80の第2接続部83は、対応する雌端子金具70の本体部71に挿入されて弾性接触片73に弾性的に接触し、雌端子金具70と導通可能な状態になる。同様の手順で、相手ハウジング20Aに、フロント部材22、各相手雌端子金具70A及びリテーナ23が装着される。
続いて、図5に示すように、ハウジング20が嵌合部材50の前後方向一側(図5の右側)の開口から内部空間51に嵌合状態で挿入される。ハウジング20の挿入過程では、一対の対向壁54にロックアーム26が案内されつつ、ロック部27が傾斜部53を摺動してロックアーム26が下向きに撓み変形させられる。ハウジング20が嵌合部材50の内部空間51に正規深さで挿入されると、ロックアーム26が復帰方向に弾性変位し、ロック部27が前後方向一側のロック孔52に挿入されて係止される。また、鍔部29が嵌合部材50の開口端面に当接可能に配置される。これにより、ハウジング20が嵌合部材50の内部空間51の前後方向一側に保持され、各バスバー80の第1接続部82が内部空間51の前後方向他側へ向けて突出して配置される。これにより、コネクタ10の組み付けが完了する。なお、ロックアーム26は、完全に弾性復帰せず、少し撓み変形した状態で嵌合部材50の上壁に当接する。また、ハウジング20を嵌合部材50から離脱させる際には、外側に露出する解除操作部28を押圧操作して、ロック孔52からロック部27を解離させ、その状態で、嵌合部材50からハウジング20を引き離すようにする。
次に、上記と同様の手順で、図6に示すように、相手雌端子金具70Aを収容した相手ハウジング20Aが嵌合部材50の前後方向他側(図6の左側)の開口から内部空間51に嵌合状態で挿入される。すると、ハウジング20と同様の態様で、ロックアーム26が前後方向他側のロック孔52に挿入されて係止され、相手ハウジング20Aが嵌合部材50の内部空間51の前後方向他側に保持される。
相手ハウジング20Aが嵌合部材50の内部空間51の前後方向他側に挿入されるに伴い、相手ハウジング20Aに設置されたフロント部材22の前面部35の各孔37に、対応(対向)するバスバー80の第1接続部82が挿入される。各バスバー80の第1接続部82は、各孔37を通して、相手ハウジング20Aの各キャビティ24に挿入された相手雌端子金具70Aの本体部71に挿入され、本体部71の内側で弾性接触片73と弾性的に接触する。これにより、各雌端子金具70がバスバー80を介して対応する相手雌端子金具70Aに電気的に接続される。
上記において、ハウジング20及び相手ハウジング20Aは、嵌合部材50の前後方向中央部にて相互の前面部35同士を突き合わせるように対向して配置され、各バスバー80は、相互の前面部35に跨って配置される。そして、各雌端子金具70及び各相手雌端子金具70Aは、それぞれ本体部71を嵌合凹部36に嵌合挿入させた状態で、相互の孔37の長さ分だけ離間して配置される。
例えば、本実施例1と異なり、背景技術に記載したような中継コネクタを利用する一般的な嵌合手法によれば、各バスバー80が中継コネクタの仕切り壁に装着されることから、各雌端子金具70及び各相手雌端子金具70A間には前面部35に相当する前壁部分に加えて、仕切り壁が介在することになり、この仕切り壁の分、各雌端子金具70及び各相手雌端子金具70A間の離間距離が大きくなってしまう。その点、本実施例1の場合、各雌端子金具70及び各相手雌端子金具70A間に、仕切り壁に相当する部分が介在せず、相互の前面部35が介在するに過ぎないため、各雌端子金具70及び各相手雌端子金具70A間の離間距離を十分小さくすることができる。その結果、良好な信号伝達性を確保することができ、ひいては接続信頼性を向上させることができる。
また、雌端子金具70及び相手雌端子金具70Aを接続する手段として、中実棒状のバスバー80が利用され、曲げ加工が必要とされる雄タブを用いていないため、各雌端子金具70及び各相手雌端子金具70Aの小型化に対応することができる。
さらに、ハウジング20が、雌端子金具70を挿入可能なキャビティ24を有するハウジング本体21と、ハウジング本体21に装着され、前面部35を有するフロント部材22とを有するため、前面部35の形成の自由度を高めることができる。しかも、ハウジング本体21のキャビティ24に、雌端子金具70を抜け止めするランス25を簡単な金型構造で形成することができる。
さらにまた、ハウジング20が第1接続部82を包囲する筒状の嵌合部材50内に保持されるため、相手ハウジング20Aとの嵌合前、第1接続部82が嵌合部材50によって保護される。しかも、嵌合部材50を利用してハウジング20と相手ハウジング20Aとの嵌合作業を円滑に行うことができる。さらにまた、前面部35がバスバー80が圧入される孔37を有しているため、バスバー80が前面部35に容易に装着される。
<実施例2>
図10は、フロント部材22Bの前面部35Bが実施例1とは異なる。実施例2の場合、フロント部材22Bの前面部35Bには各孔37が貫通して設けられているものの、実施例1の各副孔39に対応するものが設けられていない。このため、誘い込み部38Bの左右両側部分には、切り込みが設けられず、全体が平面テーパ状に形成されている。バスバーは、基本的構成は実施例1のバスバー80と同様であるが、圧入本体部の左右両側への張り出し量が小さく、好ましくは孔の内面に食い込み可能な突起状の係止部分を有している。
図10は、フロント部材22Bの前面部35Bが実施例1とは異なる。実施例2の場合、フロント部材22Bの前面部35Bには各孔37が貫通して設けられているものの、実施例1の各副孔39に対応するものが設けられていない。このため、誘い込み部38Bの左右両側部分には、切り込みが設けられず、全体が平面テーパ状に形成されている。バスバーは、基本的構成は実施例1のバスバー80と同様であるが、圧入本体部の左右両側への張り出し量が小さく、好ましくは孔の内面に食い込み可能な突起状の係止部分を有している。
実施例2によれば、既存のフロント部材22Bをそのまま利用することができるため、フロント部材22Bを成形するための新規金型を起工する必要がなく、製造コストを低減することができる。その他は、実施例1と同様である。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)ハウジングがフロント部材を有さず、ハウジング本体に一体の前面部の各孔に、各バスバーが挿入されて装着されるものであってもよい。
(2)各バスバーが各孔に挿入されてフロント部材の前面部に装着された後、フロント部材がハウジング本体のフロント部材装着部に装着され、各バスバーが対応する雌端子金具に接続される手順であってもよい。
(3)嵌合部材に相当する部分は、ハウジング本体に一体のフードとして構成されるものであってもよい。
(4)バスバーは、前面部にインサート装着されるものであってもよい。
(5)フロント部材は、ランスの撓み空間に進入してランスの撓み動作を規制する規制片を有するフロントリテーナとして構成されてもよい。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)ハウジングがフロント部材を有さず、ハウジング本体に一体の前面部の各孔に、各バスバーが挿入されて装着されるものであってもよい。
(2)各バスバーが各孔に挿入されてフロント部材の前面部に装着された後、フロント部材がハウジング本体のフロント部材装着部に装着され、各バスバーが対応する雌端子金具に接続される手順であってもよい。
(3)嵌合部材に相当する部分は、ハウジング本体に一体のフードとして構成されるものであってもよい。
(4)バスバーは、前面部にインサート装着されるものであってもよい。
(5)フロント部材は、ランスの撓み空間に進入してランスの撓み動作を規制する規制片を有するフロントリテーナとして構成されてもよい。
(6)電線は、引き出された部分を対で撚り合わした形態のツイストペア線からなるものであってもよい。本発明がツイストペア線を備えた通信用コネクタに適用されることにより、通信性能を向上させることができる。
10…コネクタ
20…ハウジング
20A…相手ハウジング
21…ハウジング本体
22、22B…フロント部材
35、35B…前面部
37…孔
50…嵌合部材
70…雌端子金具
70A…相手雌端子金具
80…バスバー
82…第1接続部
83…第2接続部
20…ハウジング
20A…相手ハウジング
21…ハウジング本体
22、22B…フロント部材
35、35B…前面部
37…孔
50…嵌合部材
70…雌端子金具
70A…相手雌端子金具
80…バスバー
82…第1接続部
83…第2接続部
Claims (4)
- 嵌合相手である相手ハウジングに対面可能な前面部を有するハウジングと、
前記ハウジングに収容され、前記前面部に対し前記相手ハウジングとは反対側から臨む雌端子金具と、
前記前面部を貫通して配設され、前記前面部から前記相手ハウジング側に突出し、前記相手ハウジングに収容された相手雌端子金具に接続可能な第1接続部を有するとともに、前記前面部から前記雌端子金具側に突出し、前記雌端子金具に接続可能な第2接続部を有するバスバーと、
を備えることを特徴とするコネクタ。 - 前記ハウジングは、前記雌端子金具を挿入可能なキャビティを有するハウジング本体と、前記ハウジング本体に装着され、前記前面部を有するフロント部材とを有する請求項1記載のコネクタ。
- 前記ハウジングは、前記第1接続部を包囲する筒状の嵌合部材内に保持される請求項1又は2記載のコネクタ。
- 前記前面部は、前記バスバーが圧入される孔を有している請求項1ないし3のいずれか1項記載のコネクタ。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017077932A JP2018181555A (ja) | 2017-04-11 | 2017-04-11 | コネクタ |
JP2017-077932 | 2017-04-11 |
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