JP2019153382A - 分岐コネクタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を図ることができるとともに、多極化への設計変更も容易となる分岐コネクタ装置を提供する。【解決手段】分岐コネクタ50は、分岐ハウジング200と、分岐ハウジング200内に左右方向に並んだ状態で保持される複数の分岐コンタクトとを備える。そして、複数の分岐コンタクトはそれぞれ、前方側に延びる第1接続部と、前記第1接続部の基端部から上下方向に分岐して後方側に延びる第2接続部および第3接続部とを有する。分岐ハウジング200は、前方側に開口する第1コネクタ嵌合部210と、後方側に開口して上下方向に並んで形成される第2コネクタ嵌合部221および第3コネクタ嵌合部222とを有して構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の相手側コネクタが嵌合され、それらの相手側コネクタにそれぞれ繋がるケーブル同士を電気的に接続させる分岐コネクタ装置に関する。
このような分岐コネクタ装置として、3個の相手側コネクタをT字方向から嵌合させ、それらの相手側コネクタにそれぞれ繋がるケーブル同士を電気的に接続させる分岐コネクタ装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。このような分岐コネクタ装置は、多種多様な電気装置に用いられており、その使用環境も様々である。例えば、食品のショーケースや自動車用のコネクタ装置のように、水や異物の付着が考えられる環境下で用いられる分岐コネクタ装置では、コンタクトが設けられたハウジング内部に水や異物が侵入することを防ぐために、シリコンゴム等のシール部材をハウジングに備えたものがある。また、電気接続された嵌合状態が振動やケーブル等の自重によって外れないように、ハウジング同士の嵌合状態を保持するロック機構を備えたものもある。
特開2013‐45631号公報
上記のようなT字形状の分岐コネクタ装置では、3個の相手側コネクタを平面上において嵌合させるため、分岐コネクタ装置のサイズが大きくなり、さらにケーブルの敷設、配線方向が限定されるという課題がある。また、ケーブルの本数が多くなるとケーブル配列方向にサイズが大きくなるため、さらに分岐コネクタ装置が大型化するという課題がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、小型化を図ることができるとともに、多極化への設計変更も容易となる分岐コネクタ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る分岐コネクタ装置は、分岐ハウジングと、前記分岐ハウジング内に左右方向に並んだ状態で保持される複数の分岐コンタクトとを備える。そして、前記分岐コンタクトは、前方側に延びる第1接続部と、前記第1接続部の基端部から上下方向に分岐して後方側に延びる複数の第2接続部(例えば、実施形態における第2接続部120および第3接続部130)とを有し、前記分岐ハウジングは、前方側に開口する第1コネクタ嵌合部と、後方側に開口して上下方向に並んで形成される複数の第2コネクタ嵌合部(例えば、実施形態における第2コネクタ嵌合部221および第3コネクタ嵌合部222)とを有し、前記第1コネクタ嵌合部の内部に前記分岐コンタクトの前記第1接続部が突出した状態で配設されるとともに、前記複数の第2コネクタ嵌合部の内部にそれぞれ前記第2接続部が突出した状態で配設され、前記第1コネクタ嵌合部内に嵌合された第1相手側コネクタ(例えば、実施形態における第1中継コネクタ10)に繋がる第1ケーブル(例えば、実施形態における第1ケーブルC1)と、前記複数の第2コンタクト嵌合部内にそれぞれ嵌合された複数の第2相手側コネクタ(例えば、実施形態における第2および第3中継コネクタ10′,10″)に繋がる第2ケーブル(例えば、実施形態における第2および第3ケーブルC2,C3)とをそれぞれ電気的に接続させるよう
に構成される。
上記構成の分岐コネクタ装置において、前記分岐ハウジングは、前記第1コネクタ嵌合部を有する第1ハウジング部材と、前記複数の第2コネクタ嵌合部を有する第2ハウジング部材とを嵌合させ、前記第1ハウジング部材と前記第2ハウジング部材の間に前記複数の分岐コンタクトを保持するように構成され、前記第1および第2ハウジング部材の嵌合面に、異物が内部に侵入することを防ぐシール部材(例えば、実施形態における第3シール部材43)を有して構成されることが好ましい。
上記構成の分岐コネクタ装置において、前記分岐コンタクトは、前記第1接続部および前記複数の第2接続部の先端部にそれぞれ二股状の接触部を有し、前記二股状の接触部が左右方向に分かれた姿勢で前記分岐ハウジング内に保持されることが好ましい。
本発明に係る分岐コネクタ装置によれば、分岐コンタクトが、前方側に延びる第1接続部と、その第1接続部の基端部から上下方向に分岐して後方側に延びる複数の第2接続部とを有し、分岐ハウジングが、前方側に開口する第1コネクタ嵌合部と、後方側に開口して上下方向に並んで形成される複数の第2コネクタ嵌合部とを有して構成される。このように、本発明に係る分岐コネクタ装置では、上下方向に分岐させた分岐コンタクトと、上下方向に並んで形成される第2コンタクト嵌合部とを有して構成されている。そのため、従来のT字形状の分岐コネクタ装置に比べて、本発明では、分岐コネクタ装置を小型化させることができる。また、左右方向に配列されたケーブルの本数が増えても、分岐コネクタ装置の左右方向のサイズがケーブルの本数に応じて大きくなるだけであり、極端に大型化することはない。さらに、本発明では、分岐コンタクトが上下方向に分岐されているため、より多くの多極化への設計変更も容易となる。
上記構成の分岐コネクタ装置において、分岐ハウジングが、第1コネクタ嵌合部を有する第1ハウジング部材と、複数の第2コネクタ嵌合部を有する第2ハウジング部材とを嵌合させて構成されることが好ましい。このように分岐ハウジングを2個のハウジング部材を組み合わせた2パーツ化すると、分岐コンタクトの組み付け作業が容易となる。また、第1および第2ハウジング部材の嵌合面に異物が内部に侵入することを防ぐシール部材を有する構成とすれば、水や異物の付着が考えられる環境下でも使用することが可能な分岐コネクタ装置とすることができる。
上記構成の分岐コネクタ装置において、分岐コンタクトが、第1接続部および複数の第2接続部の先端部にそれぞれ二股状の接触部を有して構成されることが好ましい。このように構成すると、二股状の接触部により相手側コンタクトと複数箇所で接触させることができ、接続信頼性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る分岐コネクタを有するコネクタ装置の嵌合前の状態を示す斜め上方から見た斜視図である。 上記コネクタ装置の嵌合後の状態を示す斜め上方から見た斜視図である。 上記コネクタ装置の図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 上記コネクタ装置を構成する中継コネクタを斜め上方から見た斜視図である。 上記中継コネクタの図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 (a)は図5(b)の矢印VIa‐VIaでの断面図であり、(b)は図5(a)の矢印VIb‐VIbでの断面図である。 上記中継コネクタを構成する中継コンタクトの図であり、(a)は斜め上方から見た斜視図、(b)は平面図である。 上記中継コンタクトを斜め下方から見た斜視図である。 上記中継コンタクトの接続部の横断面図である。 上記コネクタ装置を構成する分岐コネクタを斜め上方から見た斜視図である。 上記分岐コネクタの図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 図11(a)の矢印XII‐XIIでの断面斜視図である。 図11(a)の矢印XII‐XIIでの断面図である。 (a)は図11(b)の矢印a‐aでの断面図であり、(b)は図11(b)の矢印b‐bでの断面図である。 上記分岐コネクタを構成する分岐コンタクトを斜め上方から見た斜視図である。 上記分岐コンタクトの図であり、(a)は側面図、(b)は底面図である。 上記分岐コネクタを構成する分岐ハウジングの第1ハウジング部材の図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 上記第1ハウジング部材の図であり、(a)は正面図、(b)は背面図である。 上記分岐コネクタを構成する分岐ハウジングの第2ハウジング部材の図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 上記第2ハウジング部材の図であり、(a)は背面図、(b)は正面図である。 上記コネクタ装置の嵌合前の状態(一部嵌合状態)を示す斜め上方から見た横断面斜視図である。 図3(b)の矢印c‐cでの断面斜視図である。 図3(b)の矢印c‐cでの断面図である。 図3(a)の矢印d‐dでの断面図である。 上記中継コンタクトと分岐コンタクトの接続状態示す図であり、(a)は接続前の状態を示す横断面図、(b)は接続後の状態を示す横断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。本発明の一実施形態に係る分岐コネクタ50を有するコネクタ装置1を図1〜図3に示している。なお、本実施形態では、説明の便宜上、図1等に示す前後、左右および上下の矢印の方向をそれぞれ前後方向、左右方向および上下方向と称して説明する。
コネクタ装置1は、左右方向に並んだ4本の第1ケーブルC1の端部に取り付けられる第1中継コネクタ10と、左右方向に並んだ4本の第2ケーブルC2の端部に取り付けられる第2中継コネクタ10′と、左右方向に並んだ4本の第3ケーブルC3の端部に取り付けられる第3中継コネクタ10″と、分岐コネクタ50とを備え、分岐コネクタ50内に第1〜第3中継コネクタ10,10′,10″をそれぞれ嵌合させて4本の第1〜第3ケーブルC1〜C3をそれぞれ電気的に接続させるように構成される。なお、分岐コネクタ50が本発明に係る分岐コネクタ装置に相当し、第1中継コネクタ10が特許請求の範囲に記載の「第1相手側コネクタ」に相当し、第2および第3中継コネクタ10′,10″が特許請求の範囲に記載の「複数の第2相手側コネクタ」に相当する。
第1中継コネクタ10は、図4〜図6に示すように、4本の第1ケーブルC1の端部にそれぞれ取り付けられる4個の中継コンタクト20と、4個の中継コンタクト20を左右方向(ケーブル配列方向)に並んだ状態で内部に収容保持する中継ハウジング30とを有して構成される。4本の第1ケーブルC1はそれぞれ、複数本の細い金属線を寄り合わせ
て形成された芯線C1a(信号線)と、絶縁材料によって形成された芯線C1aの周囲を覆う絶縁体C1b(絶縁被覆)とを有して構成されたケーブルである(図6を参照)。中継コンタクト20が取り付けられる側の第1ケーブルC1の端部は、絶縁体C1bが除去されて芯線C1aが露出するようになっている。
中継コンタクト20は、金属等の導電性材料の薄平板にプレス加工(打ち抜き加工および曲げ加工等)を施して図7および図8に示す所定形状に形成されている。中継コンタクト20は、第1ケーブルC1の端部に圧着接続される圧着端子である。中継コンタクト20は、先端側から順に、左右の側板部21L,21R、上板部22および下板部23を有してなる接続部24と、この接続部24の基端部に繋がり第1ケーブルC1の芯線C1aを保持する芯線圧着部28と、この芯線圧着部28の基端部に繋がり第1ケーブルC1の絶縁体C1bを保持する絶縁体圧着部29とを備えて構成される。上板部22の上面および下板部23の下面にはそれぞれ、左右中央から左方に若干偏心した位置に、凸部22a,23aが形成されている。右側板部21Rには、左右に貫通した係止孔21aが形成されている(図6(b)を参照)。
接続部24の先端部は、左右の側板部21L,21Rが上板部22および下板部23よりも先端側に延びており、平面視において二股状に形成されている。接続部24は、図9に示すように、右側板部21Rの先端部から内側に折り返されて基端側に延びる折返し部25と、左側板部21Lの基端側下部から内側に折り返されて先端側に延びる片持ち状の弾性片部26とを有している。折返し部25は、平面視において「く」の字形に折曲形成されており、その折曲部分に平面状の接触部25aが設けられている。弾性片部26は、平面視において「へ」の字形に折曲形成されており、その折曲部分に凸状の接触部26aが設けられている。この接触部26aは、弾性片部26の自由端側(先端側)において折返し部25の接触部25aと左右に対向配置されており、弾性片部26の弾性変形に応じて、折返し部25の接触部25aに近接もしくは離隔する方向に変位可能になっている。
図7および図8に示すように、絶縁体圧着部29は、左右一対の絶縁体圧着片29aを有する「U」の字形に形成され、左右の絶縁体圧着片29aをかしめることで第1ケーブルC1の絶縁体C1bに圧着可能に構成されている。芯線圧着部28は、左右一対の芯線圧着片28aを有する「U」の字形に形成され、左右の芯線圧着片28aをかしめることで第1ケーブルC1の芯線C1aに圧着可能に構成されている。中継コンタクト20に第1ケーブルC1を接続するには、左右の絶縁体圧着片29aおよび芯線圧着片28aの間に第1ケーブルC1を配置し、第1ケーブルC1の絶縁体C1bに左右の絶縁体圧着片29aをかしめる(圧着する)とともに、第1ケーブルC1の端部側に露出した芯線C1aに左右の芯線圧着片28aをかしめる(圧着する)。これにより、中継コンタクト20が第1ケーブルC1の端部に固定されるとともに、中継コンタクト20と第1ケーブルC1とが電気的に接続される。
中継ハウジング30は、図4〜図6に示すように、合成樹脂等の電気絶縁性材料を用いて一体成形されており、左右方向に延びた横長の略矩形箱状の中継ハウジング本体31と、中継ハウジング本体31の左側部に設けられたロックアーム35とを有して構成される。ロックアーム35は、中継ハウジング本体31の左側部前端から後端側に延びる片持ち状に形成され、ロックアーム35の先端部に左方に突出したロック凸部36が設けられている。ロック凸部36は、ロックアーム35の弾性変形に応じて、中継ハウジング本体31の左側部に近接もしくは離隔する方向に変位可能になっている。
中継ハウジング本体31の上面および下面にはそれぞれ、ロックアーム35から離れた右側の位置に、前後方向に延びる矩形凸状のガイド凸部32が設けられている。中継ハウジング本体31の上面および下面の前端部にはそれぞれ、左右方向に延びる壁部33が設
けられている。中継ハウジング本体31の後端側には凹状の溝部が外周面を一周するように形成されており、この溝部にリング状の第1シール部材41が取り付けられている。第1シール部材41は、シリコンゴム等のゴム材料を用いて形成され、前後に並んだ2個のひだ部41aを有している。
中継ハウジング本体31の内部には、前後方向に貫通した長孔状のコンタクト保持孔37が左右方向に並んで4個形成されており、それらのコンタクト保持孔37内にそれぞれ中継コンタクト20を収容保持可能に構成されている。中継ハウジング本体31内の前端部には、左右方向に延びた横長矩形状の第2シール部材42が取り付けられている。第2シール部材42は、シリコンゴム等のゴム材料を用いて形成され、前後方向に貫通した4個のケーブル挿通孔42aを有している。4個のケーブル挿通孔42aはそれぞれ、コンタクト保持孔37と連通するようになっている。第2シール部材42は、中継ハウジング本体31の内面と密着状態で取り付けられ、中継ハウジング本体31の内面との間から中継ハウジング30内に水や異物が侵入することを防止可能になっている。
第1中継コネクタ10では、第1ケーブルC1の端部に取り付けられた中継コンタクト20が、第2シール部材42のケーブル挿通孔42aの前端開口からコンタクト保持孔37内に挿入されて、中継ハウジング30内に組み付けられる。このとき、図6(b)に示すように、コンタクト保持孔37の上面および下面にそれぞれ形成された凹部に、中継コンタクト20の凸部22a,23aがそれぞれ挿入されることにより、中継コンタクト20が上下逆の状態で挿入されないように挿入方向性が決められるようになっている。また、図6(a)に示すように、コンタクト保持孔37の後端部に設けられた係止壁部38に中継コンタクト20が当接する。これらの当接により、コンタクト保持孔37内において中継コンタクト20の後方への移動が規制されるようになっている。また、コンタクト保持孔37の内面に形成された係止爪部37bが、中継コンタクト20の係止孔21aに挿入され、これによりコンタクト保持孔37内において中継コンタクト20が抜け止めされた状態(前方への移動が規制された状態)で保持されるようになっている。
このように中継ハウジング30内に組み付けられた中継コンタクト20は、接続部24の先端部(折返し部25および弾性片部26)が左右方向(ケーブルおよびコンタクトの配列方向)に分かれた二股状の姿勢で保持される。またこのとき、第2シール部材42のケーブル挿通孔42aの内面が第1ケーブルC1の絶縁体C1bの外周面に密着状態となり、絶縁体C1bの外周面との間から中継ハウジング30内に水や異物が侵入することを防止可能になっている。中継コンタクト20は、上記のようにケーブル挿通孔42aに挿入されて組み付けられるため、ケーブル挿通孔42aに挿入可能な大きさに構成され、且つケーブル挿通孔42aの内面を傷つけないように各々の角部の面取り加工が施されている。
図1〜図3に示すように、第2中継コネクタ10′および第3中継コネクタ10″はそれぞれ、上述の第1中継コンタクト10と同一構成のものであり、上述の4個の中継コンタクト20と中継ハウジング30とを有して構成される。第2ケーブルC2および第3ケーブルC3はそれぞれ、上述の第1ケーブルC1と同様に、複数本の細い金属線を寄り合わせて形成された芯線C2a,C3a(信号線)と、絶縁材料によって形成された芯線C2a,C3aの周囲を覆う絶縁体C2b,C3b(絶縁被覆)とを有して構成されたケーブルであり、各々の中継コンタクト20と電気的に接続される。
分岐コネクタ50は、図10〜図14に示すように、4個の分岐コンタクト100と、4個の分岐コンタクト100を左右方向(上記中継コネクタのケーブル配列方向)に並んだ状態で内部に収容保持する分岐ハウジング200とを有して構成される。
分岐コンタクト100は、金属等の導電性材料の薄平板にプレス加工(打ち抜き加工および曲げ加工等)を施して図15および図16に示す所定形状に形成されている。分岐コンタクト100は、上下方向に延びる平板状のベース部101と、ベース部101の上下中央部から前方に延びる第1接続部110と、ベース部101の上端部から後方に延びる第2接続部120と、ベース部101の下端部から後方に延びる第3接続部130とを備えて構成される。ベース部101の左側面には、上下2個の係止凸部102が設けられている。ベース部101の上下側面にはそれぞれ係止爪部103が設けられている。
分岐コンタクト100の第1〜第3接続部110〜130はそれぞれ、上記中継コンタクト20の接続部24と同様に構成されている。第1接続部110は、左右の側板部111L,111Rと、左右の側板部111L,111Rを繋ぐ上板部112とを有し、左右の側板部111L,111Rが上板部112よりも先端側に延びており、平面視において二股状に形成されている。右側板部111Rは、図16(b)に示すように、先端部から内側に折り返されて基端側に延びる折返し部115を有している。折返し部115は、平面視において「く」の字形に折曲形成されており、その折曲部分に平面状の接触部115aが設けられている。左側板部111Lは、上板部112の基端側左部から下方に折り返されて先端側に延びる片持ち状になっている。左側板部111Lは、平面視において「へ」の字形に折曲形成され、その折曲部分に凸状の接触部116aが設けられている。この接触部116aは、左側板部111Lの自由端側(先端側)において折返し部115の接触部115aと左右に対向配置されており、左側板部111Lの弾性変形に応じて、折返し部115の接触部115aに近接もしくは離隔する方向に変位可能になっている。
第2接続部120は、上記第1接続部110と同様の構成である。第2接続部120は、左右の側板部121L,121Rと、左右の側板部121L,121Rを繋ぐ下板部122とを有し、左右の側板部121L,121Rが下板部122よりも先端側に延びて、平面視において二股状に形成されている。右側板部121Rは、先端部から内側に折り返されて基端側に延びる折返し部125を有し、その中間部に平面状の接触部125aが設けられている。左側板部121Lは、下板部122の基端側左部から上方に折り返されて先端側に延びる片持ち状になっており、左側板部121Lの先端側内面に凸状の接触部126aが設けられている。この接触部126aは、左側板部121Lの自由端側(先端側)において折返し部125の接触部125aと左右に対向配置されており、左側板部121Lの弾性変形に応じて、折返し部125の接触部125aに近接もしくは離隔する方向に変位可能になっている。
第3接続部130も、上記第1接続部110と同様の構成である。第3接続部130は、左右の側板部131L,131Rと、左右の側板部131L,131Rを繋ぐ上板部132とを有し、左右の側板部131L,131Rが上板部132よりも先端側に延びて、平面視において二股状に形成されている。右側板部131Rは、先端部から内側に折り返されて基端側に延びる折返し部135を有し、その中間部に平面状の接触部135aが設けられている。左側板部131Lは、上板部132の基端側左部から下方に折り返されて先端側に延びる片持ち状になっており、左側板部131Lの先端側内面に凸状の接触部136aが設けられている。この接触部136aは、左側板部131Lの自由端側(先端側)において折返し部135の接触部135aと左右に対向配置されており、左側板部131Lの弾性変形に応じて、折返し部135の接触部135aに近接もしくは離隔する方向に変位可能になっている。
分岐ハウジング200は、図10〜図14に示すように、第1コネクタ嵌合部211を有する第1ハウジング部材210と、第2コネクタ嵌合部221および第3コネクタ嵌合部222を有する第2ハウジング部材220とを嵌合させて組み合わせた2パーツ構造になっている。第1および第2ハウジング部材210,220はそれぞれ、合成樹脂等の電
気絶縁性材料を用いて一体成形されている。
第1ハウジング部材210は、図17および図18に示すように、左右方向に延びた横長略矩形状の第1コネクタ嵌合部211と、第1コネクタ嵌合部211の後端部に繋がって設けられた第1ハウジング嵌合部212と、第1コネクタ嵌合部211の左側部に設けられた第1ロック凹部215とを有して構成される。第1コネクタ嵌合部211の内部には、前方に開放された第1受容空間213が設けられており、その第1受容空間213に前方から中継ハウジング30が挿入されて嵌合可能に構成されている。第1ロック凹部215は、第1受容空間213に連通した矩形孔状に形成されており、第1受容空間213に嵌合された中継ハウジング30のロックアーム35のロック凸部36が第1ロック凹部215に挿入されて係止可能になっている。第1コネクタ嵌合部211の内側上面および下面にはそれぞれ、第1ロック凹部215から離れた右側の位置に、前後方向に延びる矩形凹状の第1ガイド凹部214が設けられている(図14(b)も参照)。第1ガイド凹部214は、前端側が拡がったテーパ状に形成されており、第1受容空間213に嵌合された中継ハウジング30のガイド凸部32が第1ガイド凹部214に挿入可能になっている。
第1ハウジング嵌合部212の内部には、前後方向に貫通した長孔状の第1コンタクト保持孔217が左右方向に並んで4個形成され、それらの第1コンタクト保持孔217内にそれぞれ分岐コンタクト100の第1接続部110が挿入可能になっている(図13を参照)。4個の第1コンタクト保持孔217の前端部はそれぞれ第1受容空間213と連通しており、第1コンタクト保持孔217に挿入された第1接続部110が第1受容空間213内に突出した状態で配設されるようになっている。第1ハウジング嵌合部212の後端側には、凹状の溝部218が外周面を一周するように形成されており、この溝部218内にリング状の第3シール部材43が装着可能になっている(図13を参照)。第3シール部材43は、上述の第1シール部材41と同様に、シリコンゴム等のゴム材料を用いて形成されている。第1ハウジング嵌合部212の上面および下面にはそれぞれ、左右2個の係止爪部219が設けられている。
第2ハウジング部材220は、図19および図20に示すように、全体的な外形として略矩形状に形成され、上下方向に並んで形成された第2コネクタ嵌合部221および第3コネクタ嵌合部222と、第2および第3コネクタ嵌合部221,222に繋がって設けられた第2ハウジング嵌合部223と、第2コネクタ嵌合部221の左側部に設けられた第2ロック凹部225と、第3コネクタ嵌合部222の左側部に設けられた第3ロック凹部226とを有して構成される。
第2コネクタ嵌合部221の内部には、後方に開放された第2受容空間221aが設けられており、その第2受容空間221aに後方から中継ハウジング30が挿入されて嵌合可能に構成されている。第2ロック凹部225は、第2受容空間221aに連通した矩形孔状に形成されており、第2受容空間221aに嵌合された中継ハウジング30のロックアーム35のロック凸部36が第2ロック凹部225に挿入されて係止可能になっている。第2コネクタ嵌合部221の内側上面および下面にはそれぞれ、第2ロック凹部225から離れた右側の位置に、前後方向に延びる矩形凹状の第2ガイド凹部227が設けられている(図14(a)も参照)。第2ガイド凹部227は、後端側が拡がったテーパ状に形成されており、第2受容空間221aに嵌合された中継ハウジング30のガイド凸部32が第2ガイド凹部227に挿入可能になっている。
第3コネクタ嵌合部222の内部には、後方に開放された第3受容空間222aが設けられており、その第3受容空間222aに後方から中継ハウジング30が挿入されて嵌合可能に構成されている。第3ロック凹部226は、第3受容空間222aに連通した矩形
孔状に形成されており、第3受容空間222aに嵌合された中継ハウジング30のロックアーム35のロック凸部36が第3ロック凹部226に挿入されて係止可能になっている。第3コネクタ嵌合部222の内側上面および下面にはそれぞれ、第3ロック凹部226から離れた右側の位置に、前後方向に延びる矩形凹状の第3ガイド凹部228が設けられている。第3ガイド凹部228は、後端側が拡がったテーパ状に形成されており、第3受容空間222aに嵌合された中継ハウジング30のガイド凸部32が第3ガイド凹部228に挿入可能になっている。
第2ハウジング嵌合部223の内部には、前方に開放されたハウジング受容空間231が設けられており、そのハウジング受容空間231に前方から第1ハウジング部材210の第1ハウジング嵌合部212が挿入されて嵌合可能に構成されている。第2ハウジング嵌合部223の内部には、ハウジング受容空間231と第2コネクタ嵌合部221の第2受容空間221aとを連通させる第2コンタクト保持孔232が左右方向に並んで4個形成され、それらの第2コンタクト保持孔232内にそれぞれ分岐コンタクト100の第2接続部120が挿入可能になっている(図13を参照)。第2コンタクト保持孔232に挿入された分岐コンタクト100の第2接続部120は、第2コネクタ嵌合部221の第2受容空間221a内に突出した状態で配設されるようになっている。
さらに、第2ハウジング嵌合部223の内部には、4個の第2コンタクト保持孔232の下方位置に、ハウジング受容空間231と第3コネクタ嵌合部222の第3受容空間222aとを連通させる長孔状の第3コンタクト保持孔233が左右方向に並んで4個形成され、それらの第3コンタクト保持孔233内にそれぞれ分岐コンタクト100の第3接続部130が挿入可能になっている(図13を参照)。第3コンタクト保持孔233に挿入された分岐コンタクト100の第3接続部130は、第3コネクタ嵌合部222の第3受容空間222a内に突出した状態で配設されるようになっている。
第2ハウジング嵌合部223の上面および下面にはそれぞれ、ハウジング受容空間231に連通するように貫通形成された左右2個の係止孔236と、左右の係止孔236の外側にそれぞれハウジング受容空間231に貫通するように形成された前後方向に延びるスリット部237とが設けられている。ハウジング受容空間231に第1ハウジング部材210の第1ハウジング嵌合部212が挿入されると、第1ハウジング嵌合部212の4個の係止爪部219がそれぞれ係止孔236に挿入可能になっている。さらに、第2ハウジング嵌合部223の上面および下面にはそれぞれ、左右方向に延びる凹状の取付凹部238が設けられている。結束バンド等を用いて分岐コネクタ50を所定箇所に固定する場合に、当該結束バンド等を取付凹部238に係合させて分岐コネクタ50の前後方向への移動を規制することができるようになっている。
分岐コネクタ50では、4個の分岐コンタクト100がそれぞれ、第2ハウジング部材220の第2ハウジング嵌合部223内(ハウジング受容空間231)に挿入され、分岐コンタクト100の第2接続部120が第2コンタクト保持孔232内に挿入されるとともに、第3接続部130が第3コンタクト保持孔233内に挿入されて、第2ハウジング部材220内に組み付けられる。このとき、図13に示すように、分岐コンタクト100第2接続部120が第2コンタクト嵌合部221内(第2受容空間221a)に突出した状態で配設され、第3接続部130が第3コンタクト嵌合部222内(第3受容空間222a)に突出した状態で配設される。またこのとき、第2および第3コンタクト保持孔232,233の内面に、分岐コンタクト100の係止凸部102および係止爪部103がそれぞれ係止されることにより、第2および第3コンタクト保持孔232,233内において分岐コンタクト100が抜け止めされた状態(前方への移動が規制された状態)で保持されるようになっている。
次に、第1ハウジング部材210の第1ハウジング嵌合部212が、4個の分岐コンタクト100が組み付けられた第2ハウジング部材220の第2ハウジング嵌合部223内(ハウジング受容空間231)に挿入されて、第1ハウジング部材210と第2ハウジング部材220とが組み付けられる。このとき、第2ハウジング嵌合部223にスリット部237が設けられているため、第1ハウジング部材210の係止爪部219によって第2ハウジング嵌合部223の上面部および下面部が上下外側に押圧されて若干拡がりながら、第1ハウジング嵌合部212が第2ハウジング嵌合部223内に挿入される。そして、係止爪部219が第2ハウジング部材220の係止孔236に挿入され、これにより第2ハウジング部材220に対して第1ハウジング部材210が抜け止めされた状態(前方への移動が規制された状態)で保持される。またこのとき、図13に示すように、分岐コンタクト100の第1接続部110が第1ハウジング部材210の第1コンタクト保持孔217内に挿入され、第1接続部110が第1コンタクト嵌合部211内(第1受容空間213)に突出した状態で配設されるようになっている。
このように分岐ハウジング200内に組み付けられた分岐コンタクト100は、第1ハウジング部材210と第2ハウジング部材220との間に挟まれた状態で配設され、第1〜第3接続部110〜130の先端部が左右方向(ケーブルおよびコンタクトの配列方向)に分かれた二股状の姿勢で保持される。また、第1ハウジング部材210に装着された第3シール部材43が、第2ハウジング部材220の第2ハウジング嵌合部223の内面と密着状態となり、第1および第2ハウジング部材210,220の嵌合部分から分岐ハウジング200内に水や異物が侵入することを防止可能になっている。
このように構成されるコネクタ装置1において、第1〜第3中継コネクタ10,10′,10″と分岐コネクタ50とを接続するには、図1および図21に示すように、分岐ハウジング200の第1コネクタ嵌合部211(第1受容空間213)に前方から第1中継コネクタ10の中継ハウジング30を挿入していく。また、第2コネクタ嵌合部221(第2受容空間221a)に後方から第2中継コネクタ10′の中継ハウジング30を挿入していく。さらに、第3コネクタ嵌合部222(第3受容空間222a)に後方から第3中継コネクタ10″の中継ハウジング30を挿入していく。
このとき、第1中継コネクタ10では、中継ハウジング30のガイド凸部32が第1コネクタ嵌合部211内の第1ガイド凹部214に挿入されて摺動し、これにより中継ハウジング30が第1コネクタ嵌合部211に対して直線的(真っ直ぐ)に挿入されるようにガイドされる。またこのとき、中継ハウジング30のロックアーム35のロック凸部36が第1コネクタ嵌合部211の内面に押圧されてロックアーム35が右方側(中継ハウジング本体31に近づく方向)に弾性変形する。
第1中継コネクタ10の中継ハウジング30が第1コネクタ嵌合部211(第1受容空間213)に図22および図23に示す状態まで挿入されて嵌合されると、中継ハウジング30のロックアーム35の弾性力(復元力)によって、ロックアーム35のロック凸部36が第1コネクタ嵌合部211の第1ロック凹部215に挿入される。このとき、ロック凸部36の前面が第1ロック凹部215の前側内面と当接した状態となり、これにより第1コネクタ嵌合部211(分岐ハウジング200)に対して中継ハウジング30が取り外し方向(前方)に移動することが規制され、中継ハウジング30および分岐ハウジング200の嵌合状態が保持される。
このように中継ハウジング30および分岐ハウジング200が嵌合されると、分岐ハウジング200の第1コネクタ嵌合部211内において第1接続部110が第1受容空間213内に突出した状態で保持された4個の分岐コンタクト100がそれぞれ、中継ハウジング30におけるコンタクト保持孔37の後端開口からコンタクト保持孔37に挿入され
る。そして、コンタクト保持孔37内に保持された中継コンタクト20の弾性片部26、および分岐コンタクト100の左側板部111Lの弾性力(復元力)によって、中継コネクタ20の折返し部25および分岐コネクタ100の折返し部115を弾性的に左右両側から挟み込んだ状態で嵌合して3点で接触する(図24および図25を参照)。このように3点接触される中継コンタクト20を介して4本の第1ケーブルC1と4個の分岐コンタクト100とがそれぞれ電気的に接続される。このとき、中継ハウジング30に取り付けられた第1シール部材41が、分岐ハウジング200(第1コネクタ嵌合部211)の内面に密着した状態となり、これにより中継ハウジング30および分岐ハウジング200の当該嵌合部から中継コンタクト20と分岐コンタクト100とが接続されている内部に水や異物が侵入することを防止可能になっている。
上記中継コネクタ10と同様に、第2中継コネクタ10′では、中継ハウジング30のガイド凸部32が第2コネクタ嵌合部221内の第2ガイド凹部227に挿入されて摺動し、これにより中継ハウジング30が第2コネクタ嵌合部221に対して直線的(真っ直ぐ)に挿入されるようにガイドされる。またこのとき、中継ハウジング30のロックアーム35のロック凸部36が第2コネクタ嵌合部221の内面に押圧されてロックアーム35が右方側(中継ハウジング本体31に近づく方向)に弾性変形する。そして、中継ハウジング30のロックアーム35の弾性力(復元力)によって、ロックアーム35のロック凸部36が第2コネクタ嵌合部221の第2ロック凹部225に挿入される。このとき、ロック凸部36の後面が第2ロック凹部225の後側内面と当接した状態となり、これにより第2コネクタ嵌合部221(分岐ハウジング200)に対して中継ハウジング30が取り外し方向(後方)に移動することが規制され、中継ハウジング30および分岐ハウジング200の嵌合状態が保持される。
このように中継ハウジング30および分岐ハウジング200が嵌合されると、分岐ハウジング200の第2コネクタ嵌合部221内において第2接続部120が第2受容空間221a内に突出した状態で保持された4個の分岐コンタクト100がそれぞれ、中継ハウジング30におけるコンタクト保持孔37の前端開口からコンタクト保持孔37に挿入される。そして、コンタクト保持孔37内に保持された中継コンタクト20の弾性片部26、および分岐コンタクト100の左側板部121Lの弾性力(復元力)によって、中継コネクタ20の折返し部25および分岐コネクタ100の折返し部125を弾性的に左右両側から挟み込んだ状態で嵌合して3点で接触する(図24および図25を参照)。このように3点接触される中継コンタクト20を介して4本の第2ケーブルC2と4個の分岐コンタクト100とがそれぞれ電気的に接続される。このとき、中継ハウジング30に取り付けられた第1シール部材41が、分岐ハウジング200(第2コネクタ嵌合部221)の内面に密着した状態となり、これにより中継ハウジング30および分岐ハウジング200の当該嵌合部から中継コンタクト20と分岐コンタクト100とが接続されている内部に水や異物が侵入することを防止可能になっている。
第3中継コネクタ10″でも、上記中継コネクタ10と同様に、中継ハウジング30のガイド凸部32が第3コネクタ嵌合部222内の第3ガイド凹部228に挿入されて摺動し、これにより中継ハウジング30が第3コネクタ嵌合部222に対して直線的(真っ直ぐ)に挿入されるようにガイドされる。またこのとき、中継ハウジング30のロックアーム35のロック凸部36が第3コネクタ嵌合部222の内面に押圧されてロックアーム35が右方側(中継ハウジング本体31に近づく方向)に弾性変形する。そして、中継ハウジング30のロックアーム35の弾性力(復元力)によって、ロックアーム35のロック凸部36が第3コネクタ嵌合部222の第3ロック凹部226に挿入される。このとき、ロック凸部36の後面が第3ロック凹部226の後側内面と当接した状態となり、これにより第3コネクタ嵌合部222(分岐ハウジング200)に対して中継ハウジング30が取り外し方向(後方)に移動することが規制され、中継ハウジング30および分岐ハウジ
ング200の嵌合状態が保持される。
このように中継ハウジング30および分岐ハウジング200が嵌合されると、分岐ハウジング200の第3コネクタ嵌合部222内において第3接続部130が第3受容空間222a内に突出した状態で保持された4個の分岐コンタクト100がそれぞれ、中継ハウジング30におけるコンタクト保持孔37の前端開口からコンタクト保持孔37に挿入される。そして、コンタクト保持孔37内に保持された中継コンタクト20の弾性片部26、および分岐コンタクト100の左側板部131Lの弾性力(復元力)によって、中継コネクタ20の折返し部25および分岐コネクタ100の折返し部135を弾性的に左右両側から挟み込んだ状態で嵌合して3点で接触する(図24および図25を参照)。このように3点接触される中継コンタクト20を介して4本の第3ケーブルC3と4個の分岐コンタクト100とがそれぞれ電気的に接続される。このようにして4個の分岐コンタクト100を介して4本の第1〜第3ケーブルC1〜C3がそれぞれ電気的に接続される。このとき、中継ハウジング30に取り付けられた第1シール部材41が、分岐ハウジング200(第3コネクタ嵌合部222)の内面に密着した状態となり、これにより中継ハウジング30および分岐ハウジング200の当該嵌合部から中継コンタクト20と分岐コンタクト100とが接続されている内部に水や異物が侵入することを防止可能になっている。
このように接続された第1〜第3中継コネクタ10,10′,10″と分岐コネクタ50とを取り外すには、中継ハウジング30のロックアーム35のロック凸部36を右方側(中継ハウジング本体31に近づく方向)に押圧操作してロックアーム35を弾性変形させる。このようにロックアーム35を弾性変形させてロック凸部36と分岐ハウジング200の第1〜第3ロック凹部215,225,226との係止状態(当接状態)を解除した状態で、例えば中継ハウジング30の後端壁部33を持って、分岐ハウジング200に対して中継ハウジング30を引き抜くことにより、第1〜第3中継コネクタ10,10′,10″が分岐コネクタ50から取り外される。
このとき、中継ハウジング30の左側部のみに設けられたロックアーム35(ロック凸部36)を押圧操作しながら、分岐ハウジング200に対して中継ハウジング30を引き抜こうとすると、中継ハウジング30を左方向に回転させようとする力が中継ハウジング30に作用しやすくなり、その回転方向の力によって中継ハウジング30を引き抜き難くなる。そこで、分岐ハウジング200の第1〜第3ガイド凹部214,227,228に挿入されている中継ハウジング30のガイド凸部32が、中継ハウジング30を引き抜く際に第1〜第3ガイド凹部214,227,228内を摺動することにより、中継ハウジング30が分岐ハウジング200に対して直線的(真っ直ぐ)に引き抜かれるようにガイドされる。そのため、上記のような回転方向の力が作用しても、第1〜第3中継コネクタ10,10′,10″を分岐コネクタ50から容易に取り外すことができる。
本実施形態に係る分岐コネクタ50によれば、第1接続部110の基端側から上下方向に分岐させた第2接続部120および第3接続部130を有する分岐コンタクト100と、一方側に第1コンタクト嵌合部211を有するとともに、他方側に上下方向に並んで形成される第2コンタクト嵌合部221および第3コンタクト嵌合部222を有する分岐ハウジング200とを備えて構成されている。そのため、従来のT字形状の分岐コネクタ装置に比べて、分岐コネクタ50では全体的なサイズを小型化させることができる。また、分岐コネクタ50では、左右方向に配列されたケーブルの本数が増えても、分岐コネクタ50の左右方向のサイズがケーブルの本数に応じて大きくなるだけであり、極端に大型化することはない。さらに、分岐コネクタ50では、分岐コンタクト100が上下方向に分岐されているため、より多くの多極化への設計変更も容易となる。
また、分岐コネクタ50では、分岐ハウジング200が、第1コネクタ嵌合部211を
有する第1ハウジング部材210と、第2および第3コネクタ嵌合部221,222を有する第2ハウジング部材220とを嵌合させて組み合わせた2パーツ構造になっている。そのため、分岐コンタクト100の組み付け作業が容易となる。また、第1および第2ハウジング部材210,220の嵌合面に異物が内部に侵入することを防ぐ第3シール部材43が設けられているため、水や異物の付着が考えられる環境下でも使用することが可能な分岐コネクタとすることができる。さらに、分岐コネクタ50では、分岐コンタクト100の第1〜第3接続部110,120,130の先端部それぞれ二股状に形成されている。そのため、同様に二股状の接続部24を有する中継コンタクト20と3点接触させることができ、接続信頼性を向上させることができる。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明の範囲は上述の実施形態に示したものに限定されない。例えば、上述の実施形態では、分岐コネクタ50が第1〜第3コネクタ嵌合部211,221,222を有する構成であるが、4個以上のコネクタ嵌合部を備えて、より多く多極化させた構成であってもよい。また、上述の実施形態では、中継ハウジング30および分岐ハウジング200の左側部のみに、ロック機構であるロックアーム35(ロック凸部36)および第1〜第3ロック凹部215,225,226が設けられているが、当該ロック機構は、中継ハウジング30および分岐ハウジング200の右側部のみに設けられる構成としてもよい。また、当該ロック機構が中継ハウジング30および分岐ハウジング200の左側部および右側部の両側に設けられる構成としてもよい。さらに、ロックアーム35および第1〜第3ロック凹部215,225,226からなるロック機構は一例であって、他の構成のロック機構であってもよい。また、上述の実施形態では、第1〜第3中継コネクタ10,10′,10″および分岐コネクタ50にそれぞれ4個の中継コンタクト20および分岐コンタクト100を備えた構成について説明したが、これは一例であって、コンタクトの個数は幾つであってもよい。
1 コネクタ装置
43 第3シール部材(シール部材)
50 分岐コネクタ
100 分岐コンタクト
110 第1接続部
120 第2接続部
130 第3接続部
200 分岐ハウジング
210 第1ハウジング部材
211 第1コネクタ嵌合部
220 第2ハウジング部材
221 第2コネクタ嵌合部
222 第3コネクタ嵌合部

Claims (3)

  1. 分岐ハウジングと、
    前記分岐ハウジング内に左右方向に並んだ状態で保持される複数の分岐コンタクトとを備え、
    前記分岐コンタクトは、前方側に延びる第1接続部と、前記第1接続部の基端部から上下方向に分岐して後方側に延びる複数の第2接続部とを有し、
    前記分岐ハウジングは、前方側に開口する第1コネクタ嵌合部と、後方側に開口して上下方向に並んで形成される複数の第2コネクタ嵌合部とを有し、前記第1コネクタ嵌合部の内部に前記分岐コンタクトの前記第1接続部が突出した状態で配設されるとともに、前記複数の第2コネクタ嵌合部の内部にそれぞれ前記第2接続部が突出した状態で配設され、
    前記第1コネクタ嵌合部内に嵌合された第1相手側コネクタに繋がる第1ケーブルと、前記複数の第2コンタクト嵌合部内にそれぞれ嵌合された複数の第2相手側コネクタに繋がる第2ケーブルとをそれぞれ電気的に接続させるように構成されたことを特徴とする分岐コネクタ装置。
  2. 前記分岐ハウジングは、前記第1コネクタ嵌合部を有する第1ハウジング部材と、前記複数の第2コネクタ嵌合部を有する第2ハウジング部材とを嵌合させ、前記第1ハウジング部材と前記第2ハウジング部材の間に前記複数の分岐コンタクトを保持するように構成され、
    前記第1および第2ハウジング部材の嵌合面に、異物が内部に侵入することを防ぐシール部材を有して構成されたことを特徴とする請求項1に記載の分岐コネクタ装置。
  3. 前記分岐コンタクトは、前記第1接続部および前記複数の第2接続部の先端部にそれぞれ二股状の接触部を有し、前記二股状の接触部が左右方向に分かれた姿勢で前記分岐ハウジング内に保持されることを特徴とする請求項1もしくは2に記載の分岐コネクタ装置。

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