WO2018155453A1

WO2018155453A1 - 空気調和機の室内機

Info

Publication number: WO2018155453A1
Application number: PCT/JP2018/006068
Authority: WO
Inventors: 一夫大館; 岡村　哲信; 智史遠藤; 聡五月女; 崇尚久家
Original assignee: 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社
Priority date: 2017-02-22
Filing date: 2018-02-20
Publication date: 2018-08-30
Also published as: JP2018136093A; TW201831847A; JP6524127B2; TWI677651B

Abstract

本発明の空気調和機の室内機（１）は、ファン（ｆ）を駆動するファンモータ（４）と、ファンモータ（４）をキャビネット（２）に固定するファンモータオサエ（３０）とを備え、ファンモータオサエ（３０）は、複数の部材からなり、側方に設けられる第１部材（１０）を外すだけでファンモータ４を取り外しできる。　なお、第１部材（１０）に複数の穴（１１）が設けられていることが好ましい。

Description

空気調和機の室内機

　本発明は、空気調和機の室内機に関する。

　図９Ａは従来の空気調和機の室内機の斜視図であり、図９Ｂは従来の空気調和機の分解斜視図である。
　従来の空気調和機の室内機１００は、図９Ａに示すように、キャビネット１０２の左右のコーナー部に着脱自在なコーナー部材１０６が設けられている。コーナー部材１０６を着脱することで、室内機１００の取付け、取外し工事やサービス工事時の作業の容易化を図っている。

　例えば、サービス工事などでファンモータ１０４を室内機１００から取外す時には、図９Ｂに示すように、まず、コーナー部材１０６をキャビネット１０２から取り外す。更に、ツユサラ１０７およびファンモータオサエ１３０を取り外し、ファンモータ１０４を右方向に取外す。

　なお、コーナー部材１０６とキャビネット１０２の接合部をファンモータ１０４の上端よりも上部の位置に設け、コーナー部材１０６を取り外すだけでファンモータ１０４を取り外せる室内機１００も提案されている（特許文献１）。

特開2013-68351号公報（図１（ｂ）等）

　しかしながら、サービス工事などでファンモータ１０４を取り外す時、ツユサラ１０７および熱交換器１０３を取り外し、更にファンモータ１０４を１個の部品で押えるファンモータオサエ１３０を取り外さねばならず、工数が多くサービス工事が容易ではない。
　また、特許文献１では、ファンモータ１０４を固定する部品のファンモータオサエ（１３０）について開示が無く、ファンモータ１０４を取外す構造について配慮されていない。

　本発明は上記実状に鑑み創案されたものであり、組立性、サービス工事性を向上させる空気調和機の室内機の提供を目的とする。

　前記課題を解決するため、本発明の空気調和機の室内機は、ファンを駆動するファンモータと、前記ファンモータをキャビネットに固定するファンモータオサエとを備え、前記ファンモータオサエは、複数の部材からなり、側方に設けられる第１部材を外すだけでファンモータを取り外しができる。

　本発明によれば、組立性、サービス工事性を向上させる空気調和機の室内機を提供することができる。

本発明に係る空気調和機の室内機のファンモータオサエ部の構造を示す室内機の内部構成の斜視図。実施形態の室内機のファンモータオサエの側面ピース周りの斜視図。図２ＡのＩ－Ｉ断面拡大図。図２ＡのII－II断面図。図２ＡのIII－III断面図。ファンモータを側面ピースだけで固定した状態を示す斜視図。前面ピースから側面ピースを外した状態を示す拡大斜視図。室内機に組み付けた側面ピースを取り外す状態を示した斜視図。側面ピースの爪部と前面ピースの被係合爪部との係合を解除する際の側面ピースの爪部周りを示す拡大図。従来の空気調和機の室内機の斜視図。従来の空気調和機の分解斜視図。

　以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
　一般家庭で使用される空気調和機は、通常冷媒配管で接続された室外機と室内機１（図１参照）で構成されている。本発明は、空気調和機の室内機１において、ファンモータ４を固定するファンモータオサエ３０の構造に係るものである。
　図１は、本発明に係る空気調和機の室内機１のファンモータオサエ３０の構造を示す室内機１の内部構成の斜視図である。
　図２Ａは実施形態の室内機１のファンモータオサエ３０の側面ピース１０周りの斜視図であり、図２Ｂは図２ＡのＩ－Ｉ断面拡大図である。図３は、図２ＡのII－II断面図である。

　実施形態の室内機１は、熱交換器３と、熱交換器３を保持して送風通路を構成するキャビネット２とを備えている。
　なお、図１～図５等は、室内機１の正面カバー（図示せず）を外した状態を示している。
　正面カバー（図示せず）を開けると、室内機１の内部には、熱交換器３とキャビネット２とで形成された空間に、ファンｆ（図５参照）と、ファンｆを回転駆動させるファンモータ４とを備えている。
　本室内機１では、ファンモータ４をキャビネット２に固定するファンモータオサエ３０を、側面ピース１０と前面ピース２０の２ピースで構成した。

　室内機１の内部において、ファンモータ４の一方側（図１の左側）は、下側のキャビネット２と上側の前面ピース２０で挟み込むように支える構造としている。一方、ファンモータ４の他方側（図１の右側）は側面ピース１０のみで、外側方から支える構造としている。

　ファンモータ４の外側の軸部には、円柱形状の防振ゴム４ｇが組み付けられている。
　前面ピース２０は、上部は爪（図示せず）でキャビネット２に固定され、下部はネジｎ（図１参照）を締めることでキャビネット２に固定される。

　なお、前面ピース２０の外円筒面２０ｅ（図３参照）には熱交換器３に接続される冷媒配管３ｈに結露する水が滴下する。
　そこで、前面ピース２０の外円筒面２０ｅは、内方に行くほど中心に近付く傾斜が設けられている（図３参照）。これにより、前面ピース２０の外円筒面２０ｅに滴下した結露水をツユサラ７（図５参照）に円滑に流入させることができる。

＜側面ピース１０＞
　図２Ａに示すように、側面ピース１０には、中央部に、ファンモータ４の軸部の円筒状の防振ゴム４ｇが嵌入される円形孔のモータ嵌入部１０ｋが設けられている。図３に示すように、モータ嵌入部１０ｋは、円筒状の円筒部１０ｋ１と平板状の平板部１０ｋ２とを有している。側面ピース１０のモータ嵌入部１０ｋには、ファンモータ４の防振ゴム４ｇが嵌入されていることを目視するための開口１０ｋ３が形成されている。

　図２Ａに示すように、側面ピース１０にはリブ１２が複数設けられている。リブ１２は、放射状の形状をもつ放射リブ１２ａと、放射リブ１２ａ間を連結するように円周状に形成される連結リブ１２ｂとを有している。リブ１２を複数設けたので側面ピース１０の強度を向上できる。

　さらに、側面ピース１０には放熱用の穴１１を複数設けている。穴１１により空気の流通を促し、ファンモータ４に発生する熱で温められた空気を穴１１を通して外部空間に逃がしている。そのため、ファンモータ４からの放熱を促進でき、ファンモータ４の寿命を伸ばすことができる。何故なら、ファンモータ４の巻き線は樹脂で被覆されているが、当該樹脂は、１３０°前後で溶融し、短絡事象が生じるおそれがある。側面ピース１０に放熱用の穴１１を複数設けることで、ファンモータ４の温度上昇を８０℃前後に抑えられる。そのため、ファンモータ４の温度上昇に伴う故障を未然に抑制できる。
　また、側面ピース１０に穴１１を設けることで、側面ピース１０の原材料費の低減を図れる。

　図１に示すように、側面ピース１０の前外側方には、外側に突出するとともに上方に延びる形状をもつリード線引っかけ部１０ｔ（図５参照）が形成されている。リード線引っかけ部１０ｔと側面ピース１０の壁面との間にファンモータ４のリード線５が束ねられる空間１０ｔ１が形成されている。

＜前面ピース２０と側面ピース１０との組み付け＞
　前面ピース２０と側面ピース１０とは、側面ピース１０の上部側に形成される爪部１３、１４および位置決め案内凸部１５を用いて係止される。更に側面ピース１０は下端部に形成される爪部１６を用いてキャビネット２に固定されている。

　＜側面ピース１０の位置決め案内凸部１５＞
　図２Ａ、図３に示すように、側面ピース１０の上奥側にはくの字状の凸部の位置決め案内凸部１５が形成されている。側面ピース１０には、位置決め案内凸部１５を補強する補強リブ１５ｒ（図３参照）が形成されている。

　一方、図２Ａに示すように、前面ピース２０の上外奥側には、側面ピース１０の位置決め案内凸部１５が嵌入される形状をもつくの字状の凹部の位置決め案内凹部２０ａが形成されている。
　側面ピース１０のくの字凸形状の位置決め案内凸部１５が、前面ピース２０のくの字凹形状の位置決め案内凹部２０ａに嵌入され、側面ピース１０が前面ピース２０に対して、円周方向に位置決めされる。

　＜側面ピース１０の爪部１３、１４＞
　図２Ａ、図２Ｂに示すように、前面ピース２０には、側面ピース１０の爪部１３、１４がそれぞれ係合される被係合爪部２０ｂ、２０ｃが形成されている。
　図２Ｂに示すように、側面ピース１０の爪部１３は、先端が外側に傾斜するテーパ部１３ａと傾斜しない鉛直形状の係止部１３ｂとを有している。同様に、側面ピース１０の爪部１４は、先端が外側に傾斜するテーパ部１４ａと傾斜しない鉛直形状の係止部１４ｂとを有している。

　図２Ａに示すように、側面ピース１０の爪部１３は、側面ピース１０の本体１０Ｈから位置決め案内凸部１５の反対方向に延びるアーム部１３ｒの先端内側に形成されている。アーム部１３ｒの先端部にかけて、次第に外方に位置するように傾斜するテーパ面を有する第１把持部１３ｈ（図８参照）が形成されている。

　同様に、側面ピース１０の爪部１４は、側面ピース１０の本体１０Ｈから位置決め案内凸部１５の方向に延びるアーム部１４ｒの先端内側に形成されている。アーム部１４ａの先端部にかけて、次第に外方に位置するように傾斜するテーパ面を有する第２把持部１４ｈが形成されている。

　図２Ｂに示すように、前面ピース２０の被係合爪部２０ｂは、先端が内側に傾斜するテーパ部２０ｂ１と傾斜しない鉛直状の係止部２０ｂ２とを有している。同様に、前面ピース２０の被係合爪部２０ｃは、先端が内側に傾斜するテーパ部２０ｃ１と傾斜しない鉛直状の係止部２０ｃ２とを有している。

　側面ピース１０の爪部１３、１４の前面ピース２０との係合は、側面ピース１０の爪部１３、１４がそれぞれ下方に位置するように爪部１３、１４のアーム部１３ｒ、１４ｒがそれぞれ側面ピース１０の中心側に変形する。これにより、爪部１３、１４のテーパ部１３ａ、１４ａがそれぞれ前面ピース２０の被係合爪部２０ｂ、２０ｃのテーパ部２０ｂ１、２０ｃ１を滑動し、図２Ｂに示すように、側面ピース１０の爪部１３、１４の各係止部１３ｂ、１４ｂがそれぞれ前面ピース２０の被係合爪部２０ｂ２、２０ｃ２に係止される。

　＜側面ピース１０の爪部１６＞
　図３に示すように、側面ピース１０に、キャビネット２に係合するための爪部１６を設けた。爪部１６の先端は外側方に向け曲がる曲げ部１７を有している。
　側面ピース１０の下端部には、下方に延びる一対の爪部１６が同形状に形成されている。
　図２Ａに示すように、側面ピース１０の爪部１６は、側方視で下方に行くに従って幅が狭まる傾斜面のテーパ面１６ａと傾斜がない鉛直面１６ｂ（図１参照）とが形成されている。また、爪部１６は、前方視で図３、図４に示すように、下方先端にかけて外側方に曲がりつつ下方に延びる曲げ部１７が形成されている。

　一方、キャビネット２には、側面ピース１０の一対の爪部１６がそれぞれ嵌入される一対の嵌入部２１が形成されている。
　図２Ａに示す嵌入部２１は、案内部（２１ａ、２１ｂ）と嵌入孔２１ｃ（図３、図４参照）とを有している。案内部（２１ａ、２１ｂ）は側面ピース１０の爪部１６が円滑に嵌入されるように案内する。嵌入孔２１ｃは側面ピース１０の一対の爪部１６がそれぞれ嵌入される。

　図２Ａに示すように、案内部２１は、上方にいくほど手前側に広がる傾斜をもって鉛直方向に延びるテーパ面２１ａと、傾斜せず鉛直方向に延びる鉛直面２１ｂとを有している。
　図４は、図２ＡのIII－III断面図である。
　図３、図４に示す嵌入孔２１ｃは、側面ピース１０の爪部１６が嵌入されるような大きさをもつ上面視で略長方形の形状をもつ孔である。

　上記構成により、側面ピース１０の下端部の下方に延びる一対の爪部１６がそれぞれキャビネット２の嵌入孔２１ｃに嵌入されて、側面ピース１０がキャビネット２に前後方向に位置決めされ、組み付けられる。
　図５は、ファンモータ４を側面ピース１０だけで固定した状態を示す斜視図である。
　図３、図４に示すように、曲げ部１７を有する爪部１６をキャビネット２の嵌入孔２１ｃに嵌入することより、ファンモータ４を側面ピース１０だけでキャビネット２に組み付けることができる（図５参照）。

＜側面ピース１０とファンモータ４＞
　図４に示すように、ファンモータオサエ３０を構成する側面ピース１０の外形寸法１０ｓは、ファンモータ４の外径寸法４ｓより大きい。
　そのため、側面ピース１０に設けた爪１３、１４（図２Ｂ参照）を、それぞれ前面ピース２０の被係合爪部２０ｂ、２０ｃから外して、外側方（図１の右方向）に開く。すると、側面ピース１０の位置決め案内凸部１５が、前面ピース２０の位置決め案内凹部２０ａから抜ける。そして、側面ピース１０の爪部１６をキャビネット２の嵌入孔２１ｃから抜き出すと、側面ピース１０だけキャビネット２から取外すことができる。その後、ファンモータ４を外側方（図４、図２Ａの右側）に取り出せる。

　従って、メンテナンス等のサービス作業時にファンモータ４を室内機１から取外したい時は、正面カバー（図示せず）を外す。その後、ファンモータ４からファンｆ（図５参照）のネジを外す。そして、側面ピース１０を外しただけで、ファンモータ４を右方向に引きだし、取外すことができる。したがって、従来のようにツユサラ７、熱交換器３（図５参照）を取り外す必要がなくなるのでサービス工事の作業の簡略化が図れる。

＜空気調和機の室内機１の組立て＞
　次に、空気調和機の室内機１を製作する手順について説明する。
　図５に示すように、まず、側面ピース１０の下部の一対の爪部１６をキャビネット２の嵌入孔２１ｃ（図３、図４参照）に嵌入し、側面ピース１０をキャビネット２に組み付ける。この際、側面ピース１０の爪部１６は、図２Ａに示すように、キャビネット２の外方に広がるテーパ面２１ａと鉛直面２１ｂ（図１参照）とで案内されて、円滑に嵌入孔２１ｃ（図３、図４参照）に嵌入できる。
　こうして、側面ピース１０をキャビネット２に起立させることができる。

　そして、ファンモータ４の他方側（図５の左側）をキャビネット２のＡ部に載せ、ファンモータ４の軸部の防振ゴム４ｇを側面ピース１０のモータ嵌入部１０ｋに嵌入する。これにより、ファンモータ４の一方側（図３の右側）が側面ピース１０で固定される。
　この時、側面ピース１０の爪部１６がキャビネット２の嵌入孔２１ｃに嵌入されているので、側面ピース１０だけでファンモータ４を固定できる。

　続いて、図５に示すように、ファンモータ４のリード線５を側面ピース１０のリード線引っかけ部１０ｔにまとめる。
　続いて、前面ピース２０を取付ける。詳細には、前面ピース２０の上部の爪（図示せず）をキャビネット２の孔（図示せず）に挿入し、前面ピース２０の下部のネジ挿通孔（図示せず）をキャビネット２のネジ穴に合わせ、ネジｎ（図１参照）を締める。この際、図６に示すように、側面ピース１０を、側面ピース１０の位置決め案内凸部１５と前面ピース２０の位置決め案内凹部２０ａとの重なり寸法ｂ（図４参照）よりやや大きくなるように外側方（図６の右側）に移動させる（図６の矢印α１）。これにより、前面ピース２０をファンモータ４の上部に移動させ（図６の矢印α２）、ファンモータ４を前面ピース２０で固定できる。

　ここで、図３に示すように、側面ピース１０の位置決め案内凸部１５と前面ピース２０の位置決め案内凹部２０ａとの重なり寸法ｂは、ファンモータ４の防振ゴム４ｇが嵌入される側面ピース１０の円筒部１０ｋ１の幅寸法ｃ（側面ピース１０の円筒部１０ｋ１に防振ゴム４ｇが入る寸法ｃ）より小さく設定されている（ｃ＞ｂ）。

　そのため、先に側面ピース１０のモータ嵌入部１０ｋでファンモータ４を固定し、次に、前面ピース１１を上方（図６の矢印α２）から取り付ける際、側面ピース１０を、位置決め案内凸部１５の重なり寸法ｂよりやや大きく外側方（図６の右側）にずらす（図６の矢印α１）。ここで、円筒部１０ｋ１の防振ゴム４ｇが入る幅ｃ寸法は位置決め案内凸部１５の重なり寸法ｂより大きく設定されるので、ファンモータ４が側面ピース１０から外れることが抑制される。
　なお、図６は、前面ピース２０から側面ピース１０を外した状態を示す拡大斜視図である。
　この際、ファンモータ４の防振ゴム４ｇが側面ピース１０のモータ嵌入部１０ｋから外れないように、側面ピース１０の開口１０ｋ３（図２Ａ参照）を通してファンモータ４の防振ゴム４ｇを目視できる。

　続いて、図６に示すように、側面ピース１０を内方（図６の左側）（図６の矢印α３）に向けて押し付け、側面ピース１０の爪部１３、１４をそれぞれ前面ピース２０の被係合爪部２０ｂ、２０ｃにアーム部１３ｒ、１４ｒを下方に弾性変形させて取付ける。
　これにより、側面ピース１０と前面ピース２０とを用いたファンモータ４の固定が完了する。以上の手順により、組立性の向上が図れる。

＜側面ピース１０の取り外し＞
　図７は、室内機１に組み付けた側面ピース１０（図１参照）を取り外す状態を示した斜視図である。図８は、側面ピース１０の爪部１３と前面ピース２０の被係合爪部２０ｂとの係合を解除する際の側面ピース１０の爪部１３周りを示す拡大図である。
　室内機１に組み付けた側面ピース１０（図１参照）を前面ピース２０から取り外す際には、図７に示すように、親指ｙ１と人差し指ｙ２とで側面ピース１０の爪部１３、１４が形成されるアーム部１３ｒ、１４ｒの第１把持部１３ｈ、第２把持部１４ｈを近付くように握る（図７の矢印α４）。すると、爪部１３、１４が互いに近付くので、図８に示すように、爪部１３、１４は中心方向に移動する（図７、図８の矢印α５）。
　これにより、側面ピース１０の爪部１３、１４と前面ピース２０の被係合爪部２０ｂ、２０ｃとの係合が解除され、側面ピース１０を前面ピース２０から外すことができる。

　ここで、図７に示すように、側面ピース１０のアーム部１３ｒ、１４ｒの第１把持部１３ｈ、第２把持部１４ｈ間の距離ｓ１は、親指ｙ１と人差し指ｙ２とで第１把持部１３ｈ、第２把持部１４ｈを無理なく掴めるように、１０ｃｍ以下が望ましい。
　親指ｙ１と人差し指ｙ２とで第１把持部１３ｈ、第２把持部１４ｈに握る力を加えることで、側面ピース１０の爪部１３、１４と前面ピース２０の被係合爪部２０ｂ、２０ｃとの係合を解除できるので、側面ピース１０の前面ピース２０からの取り外し作業、および、側面ピース１０の前面ピース２０への取り付け作業が容易に行える。

　以上の構成によれば、ファンモータオサエ３０を側面ピース１０と前面ピース２０の２ピースで構成した。そのため、最小の部品数で側面ピース１０を外すだけで、ファンモータ４を取り外し、取り付けが可能となる。そのため、空気調和機の室内機１の組立作業性およびサービス作業性の向上が図れる。すなわち、ファンモータオサエ３０を複数のピースで構成し、側面ピース１０を外すだけでファンモータ４を取付け、取出し可能としたので、組立性、サービス工事性が向上する。

　また、側面ピース１０の爪部１６をキャビネット２の嵌入孔２１ｃに係合させる構造とし、その爪部１６には曲げ部１７を設けたので、側面ピース１０だけでファンモータ４を支えることができる。そのため、前面ピース２０と側面ピース１０の２ピースを組み合わせてファンモータ４を支える必要が無い。従って、組立作業性を向上できる。

　また、側面ピース１０と前面ピース２０の位置決め案内凸部１５と位置決め案内凹部２０ａとの重なり寸法ｂとファンモータ４の側面ピース１０による被支え部の円筒部１０ｋ１の防振ゴム４ｇを入れる幅ｃ寸法の関係をｃ＞ｂとしたので、前面ピース２０を取外す際、側面ピース１０をｂ寸法よりやや大きく、ずらしただけで前面ピース２０を取り外すことができる。この時、ファンモータ３の被支え部の防振ゴム４ｇは側面ピース１０に掛かった状態なのでファンモータ４が側面ピース１０から外れることない。つまり、ファンモータ４と側面ピース１０とを組み付けた状態で、前面ピース２０を取外すことができる。

　なお、前記実施形態では、ファンモータオサエ３０を２ピースで構成する場合を示したが、本発明の特徴を有すれば、３ピース以上で構成してもよい。

　なお、前記実施形態は、本発明の一例を示したものであり、特許請求の範囲内で様々な具体的形態、変形形態が可能である。

　１　　　室内機
　２　　　キャビネット
　４　　　ファンモータ
　１０　　側面ピース（ファンモータオサエ、第１部材）
　１１　　穴
　１２　　リブ
　１３　　爪部（係合部）
　１４　　爪部（係合部）
　１６　　爪部
　１７　　曲げ部
　２０　　前面ピース（ファンモータオサエ、第２部材）
　２０ｂ　被係合爪部（被係合部）
　２０ｃ　被係合爪部（被係合部）
　３０　　ファンモータオサエ
　ｂ　　　位置決め案内凸部と位置決め案内凹部との重なり寸法（軸方向重なり寸法）
　ｃ　　　円筒部の幅寸法（軸方向支持寸法）
　ｆ　　　ファン

Claims

　ファンを駆動するファンモータと、
　前記ファンモータをキャビネットに固定するファンモータオサエとを備え、
　前記ファンモータオサエは、
　複数の部材からなり、側方に設けられる第１部材を外すだけでファンモータを取り外しできる
　ことを特徴とする空気調和機の室内機。
　前記第１部材に複数の穴が設けられている
　ことを特徴とする請求項１に記載の空気調和機の室内機。
　前記第１部材には、強度を向上させるリブが設けられている
　ことを特徴とする請求項１に記載の空気調和機の室内機。
　前記第１部材は、
　前記キャビネットに係合される爪部を有し、前記爪部は、外方に向けて曲がる曲げ部が形成されている
　ことを特徴とする請求項１に記載の空気調和機の室内機。
　前記ファンモータオサエは、前記第１部材と、前記第１部材に組み付けられる第２部材とを有し、
　前記第１部材が前記ファンモータを支える軸方向支持寸法をｃとし、
　前記第１部材が前記第２部材に組み付けられた際の軸方向重なり寸法をｂとした場合、ｃ＞ｂの関係である
　ことを特徴とする請求項１に記載の空気調和機の室内機。
　前記ファンモータオサエは、前記第１部材と、前記第１部材に組み付けられる第２部材とを有し、
　前記第１部材と前記第２部材とを組み付ける係合部と被係合部とは、前記第１部材に設けられる把持部に人手での握る力を加えることで前記係合部が移動し、前記係合部と前記被係合部との係合が解除される
　ことを特徴とする請求項１に記載の空気調和機の室内機。