WO2018105590A1 - 風車用駆動装置、風車用駆動装置ユニット及び風車 - Google Patents

風車用駆動装置、風車用駆動装置ユニット及び風車 Download PDF

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Abstract

[課題]風車用駆動装置の異常状態を迅速且つ正確に検出する。 [解決手段]風車用駆動装置10は、駆動装置本体20と、センサ40と、を有する。駆動装置本体20は、風車101の可動部分における一方の構造体に設置される。駆動装置本体20は、風車の可動部分における他方の構造体に設置されたリングギヤ107と噛み合う噛み合い部24aを有する。センサ40は、一方の構造体に対する駆動装置本体20の設置状態の変化を計測する。

Description

風車用駆動装置、風車用駆動装置ユニット及び風車
 本発明は、風車の可動部分に用いられる風車用駆動装置及び風車用駆動装置ユニット、並びに、風車に関する。
 例えば特許文献1に開示されているように、風力発電装置として用いられる風車として、タワーの上部に回転自在に設置されて内部に発電機等が配置されるナセルと、ナセルに設けられたロータ(ハブ、主軸部)に対して回転自在に設置されたブレード(羽根)と、を備えるものが知られている。この風車は、風車の可動部分における一方の構造体を他方の構造体に対して回転させるように駆動する風車用駆動装置として、ヨー駆動装置或いはピッチ駆動装置等を有している。ヨー駆動装置は、一方の構造体であるナセルを他方の構造体であるタワーに対して回転させるように駆動し、風向きに応じてナセルを旋回させる。ピッチ駆動装置は、一方の構造体であるブレードの軸部を他方の構造体であるナセル側のロータに対して回転させるように駆動し、ブレードのピッチ角を調節する。
特開2001-289149号公報
 ところで、風車の一つの可動部分に対し、通常、複数の風車用駆動装置が、設けられる。この風車において、一つの可動部分に設けられた複数の風車用駆動装置のうち、一つの風車用駆動装置の出力軸が、何らかの異常により、固定された状態に維持されてしまうことも想定される。このような異常時、故障した風車用駆動装置の固定された出力軸とリングギヤとの噛み合いにより、可動部分がロック状態となる。ロック状態において、他の正常な風車用駆動装置が動作すると、風車用駆動装置またはリングギヤの一方が、損傷してしまう。風車用駆動装置が損傷した場合には、当該風車用駆動装置を取り替えることによって、風車を再稼働させることができる。その一方で、リングギヤ又は構造体のリングギヤ周囲が破損した場合、大規模な修復工事が必要となり、長期間にわたって風車の操業を停止することになる。このような不具合を回避するためには、風車用駆動装置の異常状態を迅速且つ正確に検出することが重要となる。すなわち、本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、風車用駆動装置の異常状態を迅速且つ正確に検出することを目的とする。
 本発明による風車用駆動装置は、
 風車の可動部分における一方の構造体に設置され且つ前記風車の可動部分における他方の構造体に設置されたリングギヤと噛み合う噛み合い部を有する駆動装置本体と、
 前記駆動装置本体と、前記一方の構造体との間にかかる負荷を計測するセンサと、を備える。
 本発明による風車用駆動装置は、
 前記センサからの信号に基づいて前記駆動装置本体を停止させる負荷回避手段を設けてもよい。
 本発明による風車用駆動装置は、
 前記センサは1秒以内の瞬間的な設置状態の変化を計測してもよい。
 本発明による風車用駆動装置において、
 前記駆動装置本体は前記一方の構造体に締結ボルトにより固定され、
 前記センサは、
 前記駆動装置本体にかかる負荷を受ける受力部分と、この受力部分に設けられ受力部分の歪を測定する検出部とを有し、
 前記受力部分は、前記締結ボルトより径が小さい検出ピンからなっていてもよい。
 本発明による風車用駆動装置において、
 前記駆動装置本体は前記一方の構造体に締結ボルトにより固定され、
 前記センサは、
 前記駆動装置本体にかかる負荷を受ける受力部分と、この受力部分に設けられ受力部分の歪を測定する検出部とを有し、
 前記受力部分は、前記締結ボルトに比べて弾性係数が小さい材料から構成されていてもよい。
 本発明による風車用駆動装置において、
 前記センサは、
 前記駆動装置本体にかかる負荷を受ける受力部分と、この受力部分に設けられ受力部分の歪を測定する検出部とを有し、
 前記受力部分と前記検出部は同一材料から構成されていてもよい。
 本発明による風車用駆動装置において、
 前記駆動装置本体は前記一方の構造体に締結ボルトにより固定され、
 前記センサは、
 前記駆動装置本体にかかる負荷を受ける受力部分と、この受力部分に設けられ受力部分の歪を測定する検出部とを有し、
 前記受力部分は、前記駆動装置本体を前記一方の構造体に、前記締結ボルトより小さな軸力で固定してもよい。
 本発明による風車用駆動装置において、
 前記駆動装置本体は前記一方の構造体に締結ボルトにより固定され、
 前記センサは、
 前記駆動装置本体にかかる負荷を受ける受力部分と、この受力部分に設けられ受力部分の歪を測定する検出部とを有し、
 前記受力部分は、前記駆動装置本体と前記一方の構造体との間に延びる取付板からなっていてもよい。
 本発明による風車用駆動装置において、
 前記センサは、
 前記駆動装置本体にかかる負荷を受ける受力部分と、この受力部分に設けられ受力部分の歪を測定する検出部とを有し、
 前記受力部分は検出ピンからなり、この検出ピンは前記駆動装置本体と前記一方の構造体にボルト締めされていてもよい。
 本発明による風車用駆動装置において、
 前記センサは、
 前記駆動装置本体にかかる負荷を受ける受力部分と、この受力部分に設けられ受力部分の歪を測定する検出部とを有し、
 前記受力部分は、前記駆動装置本体と前記一方の構造体に溶接により固定されていてもよい。
 本発明による風車用駆動装置において、
 前記センサは、
 前記駆動装置本体にかかる負荷を受ける受力部分と、この受力部分に設けられ受力部分の歪を測定する検出部とを有し、
 前記受力部分は、前記駆動装置本体と前記一方の構造体との間に延びるとともに孔を有するシャフト内に設けられた検出ピンからなっていてもよい。
 本発明による風車用駆動装置において、
 前記センサは、
 前記駆動装置本体にかかる負荷を受ける受力部分と、この受力部分に設けられ受力部分の歪を測定する検出部とを有し、
 前記受力部分は、前記駆動装置本体と前記一方の構造体とを締付けるクランプからなっていてもよい。
 本発明による風車用駆動装置において、
 前記センサは前記駆動装置本体と前記一方の構造体とに貼付けられた歪ゲージからなっていてもよい。
 本発明による風車用駆動装置ユニットは、
 風車の一つの可動部分に設けられた複数の風車用駆動装置を備え、
 複数の風車用駆動装置は、それぞれ、上述した本発明による風車用駆動装置のいずれかであり、
 各風車用駆動装置に対応して、前記駆動装置本体と、前記一方の構造体との間にかかる負荷を計測する別個のセンサが、設けられていてもよい。
 本発明による風車は、上述した本発明による風車用駆動装置のいずれか、又は、上述した本発明による風車用駆動装置ユニットのいずれかを備える。
 本発明によれば、風車用駆動装置の異常状態を迅速且つ正確に検出することができる。
図1は、本発明の一実施の形態を説明するための図であって、風車を示す斜視図である。 図2は、図1に示された風車の縦断面図であって、タワーとナセルとの間の可動部分を示す図である。 図3は、図2に示された可動部分における風車用駆動装置の配置を示す平面図である。 図4は、図2に示された風車用駆動装置を部分的に断面で示す図である。 図5は、図4に示された風車用駆動装置の据え付け部分を部分的に断面で示す図である。 図6は、図4に示された風車用駆動装置を据え付けるための締結具の配列を示す平面図である。 図7は、センサを示す拡大図である。 図8は、センサの変形例を示す図である。 図9は、センサの変形例を示す図である。 図10は、センサの変形例を示す図である。 図11は、駆動装置の制動機構を模式的に示す図である。 図12は、制御装置の機能構成を説明するためのブロック図である。
<発明の実施の形態>
 以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
 図1乃至図7は本発明による一実施の形態を説明するための図である。ここで説明する風車用駆動装置10は、風車101のタワー102に対して回転可能に設置されたナセル103、或いは、ナセル103に取り付けられたロータ104に対してピッチ方向に揺動可能に設置されたブレード105、を駆動する。すなわち、ここで説明する風車用駆動装置10は、風車101のタワー102に対してナセル103を回転させるようにヨー駆動するヨー駆動装置として用いることができ、さらに、ナセル側のロータ104に対してブレード105の軸部を回転させるようにピッチ駆動するピッチ駆動装置としても用いることができる。ただし、以下に説明する図示された例において、風車用駆動装置は、ヨー駆動装置として機能する。
 図1に示すように、風車101は、タワー102、ナセル103、主軸部であるロータ104、羽根であるブレード105、等を有している。タワー102は、地上から鉛直上方に向かって延びるように設置される。ナセル103は、タワー102の上部に対して回転可能に設置されている。ナセル103のタワー102に対する回転は、タワー102の長手方向を中心とする回転であり、いわゆるヨー回転である。ナセル103は、後に詳述する風車用駆動装置10に駆動されることで、タワー102に対して回転する。ナセル103の内部には、動力伝達軸や発電機等が配置されている。ロータ104は、動力伝達軸に接続され、ナセル103に対して回転可能となっている。ブレード105は、複数枚(図1に示された例では、3枚)設けられている。ブレード105は、ロータ104のナセル103に対する回転軸線を中心とする放射方向へ、当該ロータ104から延び出している。複数のブレード105は、互いに等角度をあけて配置されている。
 なお、各ブレード105は、ピッチ方向に回転可能、言い換えると、その長手方向を中心としてロータ104に対して回転可能となっている。すなわち、ブレード105のロータ104への接続箇所は、可動部分となっている。ブレード105は、ピッチ駆動装置として設けられた風車用駆動装置によって回転駆動され、このピッチ駆動装置としての風車用駆動装置は、後述するヨー駆動措置としての風車用駆動装置10と同様に構成される。
 図2は、風車101においてタワー102に対して回転可能にナセル103が設置された部分を拡大して示す断面図である。なお、図2では、風車用駆動装置10について断面図ではなく外形図として図示している。ナセル103は、その底部103aにおいて、タワー102の上部に対して軸受106を介して回転可能に設置されている。そして、タワー102の上部には、内周に内歯が形成されたリングギヤ107が固定されている。ただし、リングギヤ107の歯は、内周に設けられているものに限らず、外周に設けられているものであってもよい。図面において、リングギヤ107の内歯の各歯は省略されている。
 図2及び図3に示すように、ナセル103内に、複数の風車用駆動装置10が据え付けられている。風車用駆動装置10は、リングギヤ107の内歯と噛み合う噛み合い部24aを有している。風車用駆動装置10の駆動により、風車101の可動部分の一方となるナセル103を、風車101の可動部分の他方となるタワー102に対して回転させることができる。図3に示すように、リングギヤ107は、円周状に形成され、中心軸線Cmを有している。ナセル103は、リングギヤ107の中心軸線Cmを中心として回転する。図示された例において、リングギヤ107の中心軸線Cmは、タワー102の長手方向と一致している。以下において、リングギヤ107の中心軸線Cmと平行な方向を、単に、「軸方向dl」とも呼ぶ。
 図示された風車101では、図3に示すように、一対の風車用駆動装置ユニット5が、設けられている。一対の風車用駆動装置ユニット5は、リングギヤ107の中心軸線Cmを中心として、回転対称となるように配置されている。各風車用駆動装置ユニット5は、三つの風車用駆動装置10を含んでいる。一対の風車用駆動装置ユニット5に含まれる合計六つの駆動装置本体20は、リングギヤ107の中心軸線Cmを中心とする円周cl1(図3参照)に沿って、設けられている。各風車用駆動装置ユニット5に含まれる三つの風車用駆動装置10は、円周cl1に沿って、一定の間隔をあけて順に配列されている。
 風車用駆動装置10は、ナセル103に固定された駆動装置本体20と、駆動装置本体20をナセル103に固定するための締結具30と、を有している。さらに、ここで説明する風車用駆動装置10は、駆動装置本体20の異常を発見するためのセンサ40を有している。このセンサ40は、締結具30とは別体に設けられ、ナセル103と駆動装置本体20との間にかかる負荷を計測する。そして、このセンサ40を用いることにより、後述するように、ナセル103と駆動装置本体20との間にかかる負荷を迅速且つ正確に検出することが可能となる。以下、風車用駆動装置10の各構成要素について順に説明する。
 まず、駆動装置本体20について説明する。図4に示すように、駆動装置本体20は、リングギヤ107と噛み合う噛み合い部24aを有した出力軸24と、出力軸24を回転可能に保持するケース21と、ケース21に固定された電動機23と、を有している。駆動装置本体20は、電動機23と出力軸24とを連結する連結部25を、さらに有している。連結部25は、ケース21内に収容されている。連結部25は、一例として、電動機23からの入力を減速して出力軸24に伝達する。このような連結部25として、偏心揺動歯車型や遊星歯車型の減速機構、又は、偏心揺動歯車型および遊星歯車型を組み合わせた減速機構を採用することができる。
 図4に示すように、連結部25から離間する側となる出力軸24の端部は、ケース21から延び出している。出力軸24のケース21から延び出した部分に噛み合い部24aが形成されている。図2及び図5に示すように、出力軸24の噛み合い部24aは、ナセル103の底部103aに形成された貫通穴103b内に延び入り、リングギヤ107と噛み合っている。噛み合い部24aは、リングギヤ107に応じた形状で形成される。一例として、噛み合い部24aは、リングギヤ107の内歯と噛み合う外歯を有したピニオンギヤを形成している。風車用駆動装置10は、出力軸24の回転軸線Crと一致する長手方向軸線を有している。風車用駆動装置10がナセル103に固定された状態において、出力軸24の回転軸線Crは風車101の軸方向dlと平行となる。
 次に、ケース21について説明する。図4に示すように、ケース21は、筒状に形成されている。図5に示すように、ケース21は、その長手方向軸線が回転軸線Cr上に位置するよう、配置されている。ケース21は、回転軸線Crに沿った両端が開口している。
 タワー102側となるケース21の開口から、出力軸24の噛み合い部24aが露出している。タワー102とは反対側となるケース21の開口に、電動機23が取り付けられている。また、ケース21は、フランジ22を有している。図3に示すように、フランジ22は、環状に形成され、出力軸24の回転軸線Crを中心とする円周cl3に沿って延びている。図4及び図5に示すように、フランジ22には、貫通孔22aが形成されている。貫通孔22aは、出力軸24の回転軸線Crを中心とする円周上に多数形成されている。図示された例においては、12個の貫通孔22aが形成されている。図4及び図5に示すように、貫通孔22aは、軸方向dlに延びている。
 次に、以上の構成からなる駆動装置本体20をナセル103に固定するための締結具30について説明する。締結具30は、駆動装置本体20のフランジ22に形成された貫通孔22aを通過して、フランジ22を貫通している。ナセル103の底部103aには、フランジ22の貫通孔22aに対面する位置に、貫通穴103cが形成されている。締結具30は、駆動装置本体20の貫通孔22aを通過し、さらに、ナセル103の貫通穴103cへ延び入っている。図示された例において、締結具30は、ボルト30a及びナット30bを有している。ボルト(締結ボルト)30aは、駆動装置本体20の駆動装置本体20およびナセル103の底部103aを貫通する。ナット30bは、駆動装置本体20及びナセル103をこの順で貫通するボルト30aに、タワー102の側から螺合している。図示された例において、ナセル103の貫通穴103cは、貫通孔22aに対応して12箇所に形成されている。ボルト30a及びナット30bからなる締結具30は、駆動装置本体20の貫通孔22aのうち、例えば図3に示す最外周、最内周、および最外周と最内周に90°離間した場所に位置する計4個の貫通孔22aを除くすべての貫通孔22a毎に設けられている。この結果、8個の締結具30によって、駆動装置本体20は、11箇所でナセル103に取り付けられている。そして駆動装置本体20の最外周、最内周、および最外周と最内周に90°離間した場所に位置する貫通孔22aには、後述のように駆動装置本体20の設置状態の変化を計測するセンサ40が取付けられている。
 なお、図示された例に限られず、ナット30bを用いることに代えて、ナセル103の貫通穴103cに、ボルト30aの雄ねじが螺合する雌ねじが、形成されていてもよい。
 この例において、締結具30は、ボルト30aによって構成され、ボルト30aがナセル103の貫通穴103cに噛み合うことで、駆動装置本体20をナセル103に固定することができる。
 次に、電動機23について説明する。図示された例において、電動機23は、モータ駆動部48及びモータ制動部50を有している。ここで、図11は、電動機23の一部断面を模式的に示す図である。モータ制動部50は、駆動ギア24aに伝達される回転を制動する制動機構である。しかしながら、後述するように、駆動装置本体20は、モータ制動部50に代えて又はモータ制動部50に加えて、駆動ギア24aに伝達される回転または駆動ギア24aから出力される回転を制動可能な種々の形態の制動機構を有することができる。
 モータ駆動部48及びモータ制動部(負荷回避手段)50を具備する電動機23は駆動装置10毎に設けられ、1つのモータ駆動部48に対して1つのモータ制動部50が取り付けられる。モータ駆動部48は、制御装置110(図12参照)からの指令に基づいて、駆動軸48aの回転数を制御可能な任意の装置によって構成可能である。図示されたモータ制動部50は、制御装置110(図7参照)からの指令に基づいて、モータ駆動部48の駆動軸48aの回転を制動し、或いは、駆動軸48aの制動を解除する電磁ブレーキとしての機構を有する。駆動軸48aの回転が制動されている状態では、駆動軸48aの回転数が低減され、最終的には駆動軸48aの回転を完全に停止することができる。一方、駆動軸48aの制動が解除されている状態では、駆動軸48aは、モータ制動部50によって制動されることなく、基本的には、モータ駆動部48に供給される電力に応じた本来の回転数によって回転することができる。モータ駆動部48の駆動軸48aからの駆動力(回転動力)は、連結部25を介して出力軸24に伝達される。
 本例のモータ制動部50は、モータ駆動部48のカバー72のうち減速部25とは反対側の端部に取り付けられており、ハウジング51、摩擦板56、アーマチャ57、弾性部材55、電磁石53及び第1摩擦板連結部77等を有する。ハウジング51は、摩擦板56、アーマチャ57、弾性部材55、電磁石53及び第1摩擦板連結部77等を収納する構造体であり、モータ駆動部48のカバー72に固定されている。摩擦板56は、第1摩擦板連結部77を介してモータ駆動部48の駆動軸48aに連結されている。摩擦板56の貫通孔には、駆動軸48aの一方の端部が貫通した状態で配置されている。
 本例の第1摩擦板連結部77は、スプライン軸77a及びスライド軸77bを有する。スプライン軸77aは、キー部材(図示省略)によるキー結合とストッパリング77cによる係合とによって、駆動軸48aの一方の端部の外周に対して固定されている。スライド軸77bは軸方向へスライド移動可能にスプライン軸77aに対して取り付けられている。また第1摩擦板連結部77には、スプライン軸77aに対するスライド軸77bの軸方向の位置を所定の位置に位置決めするバネ機構(図示省略)が設けられている。スライド軸77bにおけるフランジ状の部分の外周の縁部には摩擦板56の内周が固定されており、摩擦板56はスライド軸77bと一体に結合されている。
 上記の構成を有するモータ制動部50において、駆動軸48aが回転すると、スプライン軸77a、スライド軸77b及び摩擦板56も駆動軸48aとともに回転する。後述の電磁石53が励磁された状態では、駆動軸48a及びスプライン軸77aに対して軸方向にスライド移動可能に保持されたスライド軸77b及び摩擦板56は、バネ機構により、スプライン軸77aの軸方向に関して所定位置に位置決めされている。この所定位置に配置されている摩擦板56は、後述のアーマチャ57及び摩擦板58から離間している。
 アーマチャ57は、摩擦板56に対して当接可能に設けられ、摩擦板56に当接することで駆動軸48aの回転を制動する制動力を発生させる部材として設けられている。また本例では、モータ駆動部48のカバー72の一方の端部のうち摩擦板56に対向する箇所において、摩擦板58が設けられている。摩擦板58は摩擦板56と当接可能な位置に設置されている。
 弾性部材55は、後述する電磁石53の電磁石本体53aに保持され、アーマチャ57を電磁石53側から摩擦板56側に向かって付勢する。特に本例の複数の弾性部材55は、電磁石本体53aにおいて、駆動軸48aを中心とした同心円状に内周側及び外周側の2つの配列で周方向に配置されている。なお、上述の弾性部材55の配置形態は例示に過ぎず、弾性部材55は他の配置形態をとってもよい。
 電磁石53は、電磁石本体53a及びコイル部53bを含み、アーマチャ57を磁力によって引き付けることによりアーマチャ57を摩擦板56から離間させる。電磁石本体53aは、アーマチャ57に対向する側とは反対側の端部において、ハウジング51に固定されている。電磁石本体53aには、アーマチャ57に向かって開口する複数の弾性部材保持穴53cが設けられており、これらの弾性部材保持穴53cの各々に弾性部材55が配置される。コイル部53bは、電磁石本体53aの内部に設置され、電磁石本体53aの周方向に配置されている。コイル部53bへの電流の供給及び遮断は、制御装置110の指令に基づいて行われる。
 例えばモータ制動部50による駆動軸48aの制動の解除が行われる際には、制御装置110の指令に基づいて、コイル部53bへ電流が供給されて電磁石53は通電される。電磁石53が通電されて励磁された状態になると、電磁石53において発生した磁力によって、アーマチャ57がコイル部53bに引き付けられる。このときアーマチャ57は、複数の弾性部材55の弾性力(バネ力)に抗して、電磁石53に引き付けられる。これにより、アーマチャ57が摩擦板56から離間し、駆動軸48aの制動が解除される。したがって、電磁石53が励磁されて駆動軸48aの制動が解除された状態では、アーマチャ57は電磁石本体53aに当接した状態となる。
 一方、モータ制動部50による駆動軸48aの制動が行われる際には、制御装置110の指令に基づいて、コイル部53bへの電流の供給が遮断されて電磁石53は消磁される。電磁石53が消磁された状態になると、複数の弾性部材55の弾性力によってアーマチャ57が摩擦板56に向かって付勢され、アーマチャ57が摩擦板56に当接する。これにより、アーマチャ57と摩擦板56との間で摩擦力が生じ、駆動軸48aの回転が制動される。なお図6は、電磁石53が消磁された状態であり、駆動軸48aの回転が制動されている状態を示す。
 また、電磁石53が消磁されて駆動軸48aが制動された状態では、摩擦板56は、アーマチャ57から作用する付勢力によって、摩擦板58にも当接している。したがって電磁石53が消磁されると、摩擦板56は、複数の弾性部材55からの付勢力によって、アーマチャ57と摩擦板58との間で挟み込まれた状態となる。これにより、アーマチャ57と摩擦板56との間で生じる摩擦力と、摩擦板56と摩擦板58との間で生じる摩擦力とによって、駆動軸48aの回転が制動される。
 次にセンサ40について図7により説明する。センサ40は駆動装置本体20の最外周に位置する貫通孔22aに、ナセル103の貫通穴103c内に達するよう設けられている。このセンサ40は駆動装置本体20と、ナセル103との間にかかる負荷を検出するものであり、頭部40hを有する検出ピン40aと、検出ピン40aの下端部に形成されたねじ部40cに取付けられたナット40bとを有する。
 この場合、検出ピン40aは、この検出ピン40aにかかる負荷を受ける受力部分として機能し、この検出ピン40aの外面に検出ピン40aの歪を測定する歪ゲージ50Aが設けられている。この歪ゲージ50Aは、検出ピン40aに引張力が加わり検出ピン40aが伸びた際の検出ピン40aの歪を検出するものである。この場合、複数の歪ゲージ50Aを検出ピン40aの外面に設けることにより、後述のようにリングギヤ107の半径方向、円周方向、および軸線方向に検出ピン40aに加わる負荷を検出することができる。
 センサ40の検出ピン40aは締結具30のボルト30aと同様の構成をもつが、検出ピン40aの外径はボルト30aの外径より小さくなっている。このことにより、検出ピン40aとボルト30aに同様の負荷がかかった場合でも、検出ピン40aはボルト30aに比べて大きく歪むことになり、これにより検出ピン40a外周に設けられた歪ゲージ50Aの感度を高めることができる。
 さらにセンサ40の検出ピン40aはボルト30aと比べて弾性係数が小さい材料から形成することができる。例えばボルト30aの材料が、鋼製の場合、検出ピン40aを鋼より弾性係数が小さい材料、例えばボルト30aより弾性係数が小さい鋼、鋳鉄あるいは樹脂から形成することにより、検出ピン40aをより大きく歪ませて、検出ピン40a外周に設けられた歪ゲージ50Aの感度をより高めることができる。
 またセンサ40の検出ピン40aと、歪ゲージ50Aは、両者同一の材料からなっていることが好ましい。検出ピン40aと歪ゲージ50Aを同一の材料、例えば樹脂材料で作製することにより、センサ40が加熱され、あるいは冷却されて検出ピン40aと歪ゲージ50Aが伸び縮みする場合、両者の熱膨張による伸縮を相殺して、歪ゲージ50Aにより検出ピン40aに加わる負荷を正確に検出することができる。
 なお、上述のようにセンサ40の検出ピン40aは、下端部のねじ部40cに取付けられたナット40bを締付けることにより、駆動装置本体20のフランジ22とナセル103の底部103aとの間に固定される。
 この場合、検出ピン40aのナット40bを緩く締め付ける。他方、締結具30のボルト30aは、ナセル103に駆動装置本体20を堅固に固定するため強く締付ける。このことにより検出ピン40aの軸力は、ボルト30aの軸力に比べて小さくなる。
 すなわち、予め検出ピン40aの軸力(引張力)が高くなると、検出ピン40aに多少負荷(引張力)が加わっても、この負荷を検出することがむずかしい場合がある。これに対して本実施の形態によれば、予め検出ピン40aに加わる検出ピン40aの軸力を小さくしておくことにより、外部から加わる負荷に対して感度良く伸びて歪むことができ、検出ピン40aの歪みを感度良く検出することができる。
 ところでセンサ40の歪ゲージ50Aは、制御装置110に電気的に接続されている。各駆動装置本体20とナセル103との間に設けられたセンサ40の歪ゲージ50Aから出力される計測結果に関する電気信号は、制御装置110に送信される。制御装置110が、センサ40の歪ゲージ50Aから出力される電気信号を監視することにより、当該駆動装置本体20に負荷される荷重の変化を把握することが可能となる。制御装置110は、センサ40の歪ゲージ50Aでの計測結果に基づき、風車用駆動装置10等の風車101の構成要素を制御する。
 図12は、制御装置(負荷回避手段)110の機能構成を説明するためのブロック図である。図12に示すように、制御装置110は、複数の駆動装置10(本例では6個の駆動装置10)に設けられたセンサ40の各々から検出結果を受信する。すなわち、各駆動装置10のセンサ40が、それぞれ、制御装置110に接続されている。制御装置110は、各駆動装置10に設けられたモータ駆動部48及びモータ制動部50を制御するための制御信号を出力することができる。なお制御装置110の設置位置は特に限定されず、風車101を構成する各要素(例えばタワー102、ナセル103、ロータ104或いはブレード105等)と一体的に設けられてもよいし、これらの要素とは別体に設けられてもよい。
 制御装置110は、いずれかの駆動装置10のセンサ40が異常を検出した場合、当該駆動装置10の駆動装置本体20の駆動ギア24aからリングギヤ107への駆動力の出力を停止する。駆動ギア24aからの駆動力の停止は、典型的には、制御装置110により電動機23への電力供給を遮断することによって達成され得る。駆動ギア24a及びリングギヤ107との噛み合い部に過大な力が負荷されている状態で、駆動ギア24aからリングギヤ107への出力を停止することで、噛み合い部の負荷のさらなる上昇を回避することができる。また、駆動装置本体20の経年劣化による破損がオイルの状態から予測された場合、駆動装置本体20からの駆動力の出力を停止することで、駆動装置本体20と接続したリングギヤ107及びその周囲の破損を効果的に回避することが可能となる。また、モータ制動部50の故障が確認された場合、駆動装置本体20のさらなる破損、並びに、駆動装置本体20と接続したリングギヤ107及びその周囲の破損を効果的に回避することが可能となる。
 また、制御装置110は、いずれかの駆動装置10のセンサ40が異常を検出した場合、当該駆動装置10の制動機構(モータ制動部50)による回転の制動を解除する。すなわち、センサ40が異常を検出した場合、制御装置110は、制動機構(モータ制動部50)による回転の制動を解除するよう制御信号を送出する。図示された例において、モータ制動部50の回転制動の解除は、制御装置110によりモータ制動部50への電力供給することによって実現され得る。例えば、突風等の外力が負荷された場合、制動機構での制動力によって駆動ギア24aの回転が規制されていると、当該駆動ギア24aとリングギヤ107との噛み合い部における負荷が過大となってしまう。このため、センサ40が異常を検出した場合に、当該駆動装置10の制動機構(モータ制動部50)による回転の制動を解除することで、噛み合い部における負荷の上昇を回避するだけでなく、噛み合い部に生じた負荷を解放することもできる。
 さらに、制御装置110は、一つの駆動装置10のセンサ40が異常を検出した場合、当該一つの駆動装置において駆動ギア24aからリングギヤ107への駆動力の出力を停止することに加え、当該一つの駆動装置以外の駆動装置においても、駆動ギア24aからリングギヤ107への駆動力の出力を停止する。加えて、制御装置110は、一つの駆動装置10のセンサ40が異常を検出した場合、当該一つの駆動装置10において制動機構(モータ制動部50による回転制動を解除することに加え、当該一つの駆動装置以外の駆動装置においても、制動機構による回転制動を解除する。上述したように、一つの可動部分に複数の駆動装置10が設けられている場合、一つの駆動装置10の駆動ギア24aからリングギヤ107に出力される駆動力は、他の駆動装置10の駆動ギア24aとリングギヤ107との噛み合い部に外力として作用する。したがって、いずれかの異常が発見された場合、一つの駆動装置10の駆動力が外力として他の駆動装置10とリングギヤ107との噛み合い部に負荷されることを回避し、且つ、制動機構による制動力を解除して各駆動装置10が外力に応じて柔軟に動作することを可能にする。これにより、さらに効果的に、駆動装置本体20の破損、並びに、駆動装置本体20と接続したリングギヤ107及びその周囲の破損を回避することができる。
 なお、ナセル103とタワー102との間の可動部分において、駆動装置10の駆動ギア24aからリングギヤ107への駆動力の出力を停止し、且つ、駆動装置10の制動機構50による回転制動を解除することは、フリーヨー制御と呼ばれる。フリーヨー制御は、ナセル103(第1構造体)及びタワー102(第2構造体)間における自由な相対回転を許容する制御であり、ナセル103及びタワー102間の自由な相対回転を阻害しうる制動力及び駆動力が低減又は解除される。上述のようなモータ駆動部48及びモータ制動部50が設けられる場合には、制御装置110は、モータ駆動部48に対する通電を遮断して駆動軸48aの回転駆動を停止し、またモータ制動部50に対する通電をコントロールしてモータ制動部50からモータ駆動部48(すなわち駆動軸48a)に制動力が付与されないようにする。
 また他の駆動手段及び制動手段が設けられている場合には、制御装置110は、そのような他の駆動手段及び制動手段を制御して、ナセル103及びタワー102間の自由な相対回転を阻害しうる制動力及び駆動力を排除する。例えばリングギヤ107の回転動を直接的に制動するキャリパーブレーキ等の制動装置(図示せず)が設けられている場合には、制御装置110は当該制動装置を制御して当該制動装置からリングギヤ107に制動力が付与されないようにする。
 制御装置110が上述のようなフリーヨー制御を行うことで、各駆動装置10の駆動ギア24a及びリングギヤ107は自由に回転可能な状態に置かれ、ナセル103がタワー102に対して自由に回転することができる。このような自由回転によって、各駆動ギア24aとリングギヤ107との間における負荷が過大になることを効果的に防ぐことができ、駆動装置10を構成する各要素やリングギヤ107の破損等の不具合を未然に回避することができる。
 次に、以上のような構成からなる風車用駆動装置10の作用について説明する。
 以上の構成からなる風車101において、ナセル103やブレード105等の可動部分を回転させる際、風車用駆動装置ユニット5に含まれる複数の風車用駆動装置10を同期して動作させる。これにより、重量物であるナセル103やブレード105を、それぞれ、タワー102やロータ104に対して回動させることができる。なお、各風車用駆動装置10は、制御装置110からの制御信号に基づいて、動作する。
 風車101の可動部分においては、既に説明したように、風車用駆動装置ユニット5に含まれる一部の風車用駆動装置10だけに故障が生じ、当該風車用駆動装置10が停止した状態に固定されることもある。さらに、このような異常の検出が遅れ、制御装置110が、風車用駆動装置ユニット5に含まれる風車用駆動装置10に対して駆動信号を送信してしまうこともある。このとき、故障した風車用駆動装置10の噛み合い部24aがリングギヤ107と噛み合い、可動部分の動作が規制されている。したがって、風車用駆動装置ユニット5に含まれる他の正常な風車用駆動装置10の噛み合い部24aが動作すると、風車用駆動装置10の噛み合い部24aとリングギヤ107との間に大きな応力が生じることになる。すなわち、風車用駆動装置10の異常状態が迅速に検出されなかった場合、風車用駆動装置10またはリングギヤ107の破損を来すことになる。風車用駆動装置10が損傷した場合には、当該風車用駆動装置10を取り替えることによって、風車を再稼働させることができる。その一方で、リングギヤ107又はタワー102のリングギヤ107周囲が破損した場合、大規模な修復工事が必要となり、長期間にわたって風車の操業を停止し甚大な損失が生じることになる。
 このような不具合を回避するため、風車用駆動装置10は、歪ゲージ50Aを含むセンサ40を有している。センサ40は、風車用駆動装置10を風車101の可動部分の一方、例えばナセル103に対する駆動装置本体20の設置状態の変化、具体的には駆動装置本体20に加わる負荷の変化を計測する。この時、センサ40は、瞬間的な負荷の変化、例えば、1秒以内の負荷の変化を計測する。センサ40の歪ゲージ50Aは、締結具30の状態を示す電気信号を制御装置110に送信する。制御装置110は、センサ40から送信される電気信号を監視し、風車用駆動装置10の異常を検出することができる。制御装置110は、異常が検出された場合、異常の発生を示す警報等を発信するとともに、風車用駆動装置10の駆動を停止する。これにより、風車用駆動装置10やリングギヤ107の更なる損傷を回避することができる。この場合、制御装置110はモータ制動部50によりモータ駆動部48の駆動軸48aを制動させるか、または電動機23への電力供給を遮断して、風車用駆動装置10の駆動を停止する。
 とりわけ、本実施の形態では、駆動装置本体20の設置状態の変化を計測する。シミュレーションを繰り返し実施したところ、次の傾向が確認された。すなわち、複数の風車用駆動装置10の一つが故障して固定された状態で他の正常な風車用駆動装置10を駆動した場合、風車用駆動装置10の駆動装置本体20に大きな荷重が負荷された。このような傾向は、風車の稼働中に実際に生じる不具合とも一致する。そもそも、駆動装置本体20の設置状態が大きく変化した場合、風車用駆動装置10が風車本体に対して相対移動し、風車用駆動装置10の据え付け状態が大きく変化する。このとき、大きな荷重が、風車用駆動装置10、リングギヤ107またはリングギヤ107周囲の構造物に負荷されることになる。したがって、駆動装置本体20の設置状態変化を計測するセンサ40を用いることにより、風車用駆動装置10の異常状態を迅速且つ正確に検出することができる。
 このようなセンサ40は、リングギヤ107の中心軸線Cmを中心とする円周cl6に対する接線方向dtへの検出ピン40aの状態の変化、リングギヤの中心軸線Cmを中心とする径方向drへの検出ピン40aの状態の変化、及び、リングギヤ107の中心軸線Cmと平行な軸方向dlへの検出ピン40aの状態の変化、のうちの少なくとも一以上を計測することが好ましい。風車用駆動装置10の噛み合い部24aとリングギヤ107との相対動作からすれば、これらの接線方向dt、径方向dr及び軸方向dlのいずれかに、検出ピン40aが最も大きな状態変化を来しやすくなる。したがって、センサ40が、接線方向dtへの検出ピン40aの状態の変化、径方向drへの検出ピン40aの状態の変化、および、軸方向dlへの検出ピン40aの状態の変化のいずれか一以上を検出することで、風車用駆動装置10の異常状態をより迅速且つより正確に検出することが可能となる。さらには、センサ40が、接線方向dtへの検出ピン40aの状態の変化、径方向drへの検出ピン40aの状態の変化、および、軸方向dlへの検出ピン40aの状態の変化のすべてを検出することで、風車用駆動装置10の異常状態を極めて迅速且つ極めて正確に検出することが可能となる。
 また、検出ピン40aが、例えばボルト等のように、長手軸線を有する場合、検出ピン40aは、当該軸線Cbと平行な方向、又は、当該軸線Cbに直交する方向へ状態を大きく変化しやすくなる。したがって、検出ピン40aの形状を考慮すると、センサ40は、検出ピン40aの軸線Cbと平行な方向への当該検出ピン40aの状態の変化、及び、検出ピン40aの軸線Cbと直交する方向への当該締結具30の状態の変化、のうちの少なくとも一以上を計測することが好ましい。
 図5及び図6に示された例では、検出ピン40aの長手軸線Cbは、風車用駆動装置10の回転軸線Cr及びリングギヤ107の中心軸線Cmと平行である。すなわち、検出ピン40aの長手軸線Cbは、上述した軸方向dlと平行であり、上述した接線方向dtや径方向drと直交する。このような図示された例では、接線方向dt、径方向dr又は軸方向dlのいずれかの方向、言い換えると、検出ピン40aの長手軸線Cbと平行または直交する方向に、検出ピン40aの状態が極めて変化しやすくなる。したがって、センサ40が、これらの方向での検出ピン40aの状態の変化を計測することによって、風車用駆動装置10の異常状態を極めて迅速且つ極めて正確に検出することが可能となる。
 また、本実施の形態では、図6に示すように、風車用駆動装置10の駆動装置本体20は、締結具30が貫通するフランジ22を有したケース21と、噛み合い部24aを有しケース21に支持された出力軸24と、を有している。出力軸24の軸線を中心とした周囲、すなわち、風車用駆動装置10の回転軸線Crを中心とした周囲に、8個の締結具30が配置されている。そして、締結具30以外の部分に90°ずつ離間してセンサ40が設けられている。また、各センサ40での計測結果から、より正確に、ナセル103に対する駆動装置本体20の設置状態の変化、さらには、風車用駆動装置10の据え付け状態の変化を把握することが可能となる。結果として、風車用駆動装置10の異常状態を極めて迅速且つ極めて正確に検出することが可能となる。
 図6に示された例では、リングギヤ107の中心軸線Cmを中心とする円周cl6に沿って最も一側に第1センサ41が設けられている。また、リングギヤ107の中心軸線Cmを中心とする円周cl6に沿って最も他側に第2センサ42が設けられている。さらに、リングギヤ107の中心軸線Cmを中心する径方向drに沿って最も当該中心軸線Cmから離間して第3センサ43が設けられ、リングギヤ107の中心軸線Cmを中心する径方向drに沿って最も当該中心軸線Cmに近接して第4センサ44が設けられている。このような風車用駆動装置10では、最も大きな荷重が付加されやすい場所に、それぞれ別個の第1~第4センサ41、42、43、44を用いて、独立して正確に状態変化を計測することができる。したがって、風車用駆動装置10の異常状態を極めて迅速且つ極めて正確に検出することが可能となる。
 より好ましくは、噛み合い圧力角度θαが所定の角度内となる領域Rα、例えば噛み合い圧力角度θαが±20°の範囲内となる領域Rαに位置する場所について、駆動装置本体20の設置状態変化をセンサ40で検出する。さらに好ましくは、噛み合い圧力角度θαが±10°の範囲内となる領域Rαに位置する場所について駆動装置本体20の設置状態変化をセンサ40で検出し、最も好ましくは、噛み合い圧力角度θαが0°となる位置する場所について駆動装置本体20の設置状態変化をセンサ40で検出する。シミュレーション結果から、噛み合い圧力角度θαが±20°の範囲内となる領域Rαに位置する場所について駆動装置本体20の設置状態変化が生じやすいこと、また、噛み合い圧力角度θαが±10°の範囲内となる領域Rαに位置する場所について顕著な駆動装置本体20の設置状態変化が生じやすいこと、さらには、噛み合い圧力角度θαが0°となる位置に配置された場所に最も大きな設置状態変化が生じやすいこと、を確認することができた。ここで、図6に示された風車用駆動装置10の出力軸24の回転軸線Crに直交する面において、リングギヤ107の中心軸線Cmを中心とし且つ出力軸24の回転軸線Crを通過する円周への当該回転軸線Crでの接線tαに対する、当該回転軸線Crを通過する直線の角度のことを、噛み合い圧力角度θαと呼ぶ。図6に示された例において、直線lαxおよび直線lαyで囲まれた領域Rαが、噛み合い圧力角度θαが±20°の範囲となる領域Rαである。噛み合い圧力角度θαが±20°の範囲内となる領域Rαに、上述した第3センサ43及び第4センサ44が位置している。
 さらに、複数のセンサ40の設置状態変化を比較することによって、風車用駆動装置10の異常状態の有無を判断するようにしてもよい。とりわけ、風車用駆動装置10の出力軸24の回転軸線Crを中心として対称的な位置に配置された二以上のセンサ40の状態変化を比較することによって、風車用駆動装置10の異常状態の有無を判断するようにしてもよい。この場合、風車用駆動装置10の異常状態を極めて迅速且つ極めて正確に検出することが可能となる。
 以上のように、本実施の形態において、風車用駆動装置10は、風車101の可動部分における一方の構造体に設置され且つ風車101の可動部分における他方の構造体に設置されたリングギヤ107と噛み合う噛み合い部24aを有する駆動装置本体20と、駆動装置本体20の設置状態の変化を計測するセンサ40と、を有している。このような風車用駆動装置10によれば、風車用駆動装置10の異常状態を迅速且つ正確に検出することができる。
 以上、本発明を図示された一実施の形態に基づいて説明したが、本発明は以上の一実施の形態に限定されるものではなく、この他にも種々の形態で実施可能である。
 例えば、上述した実施の形態の説明において、ナセル103をタワー102に対して回転させる可動部分に、一対の風車用駆動装置ユニット5が設けられ、且つ、各風車用駆動装置ユニット5が、三つの風車用駆動装置10を含んでいる。しかしながら、この例に限られず、風車101の可動部分に、風車用駆動装置ユニット5が、一つだけ設けられていてもよいし、或いは、三以上の風車用駆動装置ユニット5が設けられていてもよい。また、風車用駆動装置ユニット5が、二つの風車用駆動装置10を含むようにしてもよいし、或いは、四以上の風車用駆動装置10を含むようにしてもよい。
<変形例>
 次に本発明の変形例について説明する。上記実施の形態において、センサ40が頭部40hを含むボルト状検出ピン40aと、この検出ピン40aの外面に設けられた歪ゲージ50Aとを有する例を示したが、これに限らず図8に示すように、センサ40は頭部40hを含むとともに貫通孔を有する中空状検出ピン40aと、この中空状検出ピン40a内に圧入された圧入ピン40pと、検出ピン40aの外面に設けられた歪ゲージ50Aとを有していてもよい。中空状検出ピン40aのねじ部40cにナット40bが取付けられている。なお図8において、歪ゲージ50Aは省略されている。
 あるいはまた、図9に示すように、センサ40は上部および下部に各々フランジ40h1、40h2を有する検出ピン40aと、この検出ピン40aの外周に設けられた歪ゲージ50Aとを有していてもよい。
 図9に示す変形例において、検出ピン40aのフランジ40f1,40f2は、いずれも駆動装置本体20およびナセル103の底部103aに溶接により固定されている。
 あるいは図10に示すように、駆動装置本体20およびナセル103の底部103aが、クランプ52Aにより挟持されており、このクランプ52Aに歪ゲージ50Aが取付けられている。
 図10において、クランプ52Aは負荷を受ける受力部分として機能し、クランプ52Aに取付けられた歪ゲージ50Aは検出部として機能し、クランプ52Aと歪ゲージ50Aとによりセンサ40が構成される。
 その他、駆動装置本体20とナセル103の底部103aとの間に、受力部分としての取付板(図示せず)を溶接により取付け、この取付板に歪ゲージを取付けてもよい。
 あるいは駆動装置本体20とナセル103の底部103aの外面に、歪ゲージを直接貼り付け、この歪ゲージにより駆動装置本体20にかかる負荷を検出してもよい。この場合歪ゲージにより、駆動装置本体20にかかる負荷を直接検出してもよい。
 さらに、上述した一実施の形態において、センサ40が異常を検出した場合、制動機構50による回転制動を解除する例を示したが、これに限られず、センサ40が異常を検出した場合、制動機構50によって回転制動される構成要素と駆動ギア24aとの連動を解除するようにしてもよい。具体的には、上述した一実施の形態において、モータ制動部50によって回転制動される駆動軸48aと駆動ギア24aとの間にクラッチ機構85(図4参照)を設け、異常が検出された場合に、駆動軸48aと駆動ギア24aとの連動を遮断するようにしてもよい。このような変形例によっても、上述した一実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
5       風車用駆動装置ユニット
10      風車用駆動装置
20      駆動装置本体
21      ケース
22      フランジ
22a     貫通孔
23      電動機
24      出力軸
24a     噛み合い部
25      連結部
30      締結具
30a     ボルト
30b     ナット
31      第1締結具
32      第2締結具
33      第3締結具
34      第4締結具
40      センサ
40a     検出ピン
40b     ナット
40c     ねじ部
40f1    フランジ
40f2    フランジ
41      第1センサ
42      第2センサ
43      第3センサ
44      第4センサ
50      モータ制動部
50A      歪ゲージ
52A      クランプ
85      クラッチ機構
101     風車
102     タワー
103     ナセル
103a    底部
103b    貫通穴
104     ロータ
105     ブレード
106     軸受
107     リングギヤ
110     制御装置
Cm      中心軸線
Cb      軸線
Cr      回転軸線
cl1,cl6 円周
dt      接線方向
dr      径方向
dl      軸方向

Claims (15)

  1.  風車の可動部分における一方の構造体に設置され且つ前記風車の可動部分における他方の構造体に設置されたリングギヤと噛み合う噛み合い部を有する駆動装置本体と、
     前記駆動装置本体と、前記一方の構造体との間にかかる負荷を計測するセンサと、を備える、風車用駆動装置。
  2.  前記センサからの信号に基づいて前記駆動装置本体を停止させる負荷回避手段を設けた、請求項1に記載の風車用駆動装置。
  3.  前記センサは瞬間的な負荷の変化を計測する、請求項1または2に記載の風車用駆動装置。
  4.  前記駆動装置本体は前記一方の構造体に締結ボルトにより固定され、
     前記センサは、
     前記駆動装置本体にかかる負荷を受ける受力部分と、この受力部分に設けられ受力部分の歪を測定する検出部とを有し、
     前記受力部分は、前記締結ボルトより径が小さい検出ピンからなる、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の風車用駆動装置。
  5.  前記駆動装置本体は前記一方の構造体に締結ボルトにより固定され、
     前記センサは、
     前記駆動装置本体にかかる負荷を受ける受力部分と、この受力部分に設けられ受力部分の歪を測定する検出部とを有し、
     前記受力部分は、前記締結ボルトに比べて弾性係数が小さい材料から構成されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の風車用駆動装置。
  6.  前記センサは、
     前記駆動装置本体にかかる負荷を受ける受力部分と、この受力部分に設けられ受力部分の歪を測定する検出部とを有し、
     前記受力部分と前記検出部は同一材料から構成されている、請求項1に記載の風車用駆動装置。
  7.  前記駆動装置本体は前記一方の構造体に締結ボルトにより固定され、
     前記センサは、
     前記駆動装置本体にかかる負荷を受ける受力部分と、この受力部分に設けられ受力部分の歪を測定する検出部とを有し、
     前記受力部分は、前記駆動装置本体を前記一方の構造体に、前記締結ボルトより小さな軸力で固定する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の風車用駆動装置。
  8.  前記駆動装置本体は前記一方の構造体に締結ボルトにより固定され、
     前記センサは、
     前記駆動装置本体にかかる負荷を受ける受力部分と、この受力部分に設けられ受力部分の歪を測定する検出部とを有し、
     前記受力部分は、前記駆動装置本体と前記一方の構造体との間に延びる取付板からなる、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の風車用駆動装置。
  9.  前記センサは、
     前記駆動装置本体にかかる負荷を受ける受力部分と、この受力部分に設けられ受力部分の歪を測定する検出部とを有し、
     前記受力部分は検出ピンからなり、この検出ピンは前記駆動装置本体と前記一方の構造体にボルト締めされている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の風車用駆動装置。
  10.  前記センサは、
     前記駆動装置本体にかかる負荷を受ける受力部分と、この受力部分に設けられ受力部分の歪を測定する検出部とを有し、
     前記受力部分は、前記駆動装置本体と前記一方の構造体に溶接により固定されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の風車用駆動装置。
  11.  前記センサは、
     前記駆動装置本体にかかる負荷を受ける受力部分と、この受力部分に設けられ受力部分の歪を測定する検出部とを有し、
     前記受力部分は、前記駆動装置本体と前記一方の構造体との間に延びるとともに孔を有するシャフト内に設けられた検出ピンからなる、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の風車用駆動装置。
  12.  前記センサは、
     前記駆動装置本体にかかる負荷を受ける受力部分と、この受力部分に設けられ受力部分の歪を測定する検出部とを有し、
     前記受力部分は、前記駆動装置本体と前記一方の構造体とを締付けるクランプからなる、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の風車用駆動装置。
  13.  前記センサは前記駆動装置本体と前記一方の構造体とに貼付けられた歪ゲージからなる、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の風車用駆動装置。
  14.  風車の一つの可動部分に設けられた複数の風車用駆動装置を備え、
     複数の風車用駆動装置は、それぞれ、請求項1~13のいずれか一項に記載された風車用駆動装置であり、
     各風車用駆動装置に対応して、前記駆動装置本体と、前記一方の構造体との間にかかる負荷を計測する別個のセンサが、設けられている、風車用駆動装置ユニット。
  15.  請求項1~13のいずれか一項に記載の風車用駆動装置、或いは、請求項14に記載の風車用駆動装置ユニットを備える、風車。
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