WO2018087859A1 - ラジオペンチ - Google Patents

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    • B25B7/08Joints with fixed fulcrum

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  • the interval of the pitch p5 (5/10 inch (12.70 mm)) of the universal substrate 100 is measured with a caliper or the like, and the interval from the front end 19b of the left arm collar flat portion is set to this interval.
  • the positions on the side surfaces of the right arm flange taper surface 15aa and the left arm flange taper surface 15bb of the corresponding longitudinal length “h” for the pitch p5 are found.
  • a groove is formed around the right arm collar tapered surface 15aa and the left arm collar tapered surface 15bb so as to be perpendicular to the collar plane center line Lh (Lah or Lbh) at this position.
  • Lh collar plane center line
  • the radio pliers 30 with a scale for measuring the buttock electric wire length are turned counterclockwise and bent as shown in FIG. 8 (d). That is, an electric wire having a pitch p5 (5/10 inch (12.70 mm)) is obtained. And the electric wire of the range of this pitch p5 (5/10 inch (12.70 mm)) is cut

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  • Gripping Jigs, Holding Jigs, And Positioning Jigs (AREA)
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Abstract

ラジオペンチの咥部(15)に、ユニバーサル基板(100)のピッチ(p1)の第1の整数倍(0含まず:1、2、3)となる咥部横幅利用目盛印(Mp(Mp1、Mp2、Mp3))と、第1の整数倍(0含まず:1、2、3)以上の第2の整数倍(4、5、6)の咥部縦長利用目盛印(Mq(Mq4、Mq5、Mq6))とを備えて、必要な長さのジャンパ線(116)を得る。

Description

ラジオペンチ
 本発明は、ラジオペンチに関し、特にユニバーサル基板で用いるために必要な長さのジャンパ線を容易に得ることができるラジオペンチに関する。
 一般に電子工作においては、自在基板と称されるユニバーサル基板に電子部品を配置して、ジャンパ線で接続する方法が多く用いられる。
 ユニバーサル基板は、種々の大きさがあるが、縦横の両方向に1/10インチ(2.54mm)間隔で穴(以下「スルーホール」という)が開いているものが主である。
 そして、電子部品は複数の脚を有していて、これらの脚の相互の間隔は1/10インチの整数倍(「0」を含まず)となっているのがほとんどである。
 このため、電子工作をする者(以下「工作者」という)は、電子部品をユニバーサル基板の任意の位置に配置することが可能となっている。
 前述のユニバーサル基板における電子部品の配置は、電子部品の各脚の役割や、相互の関連などが考慮されて決定される。
 そして、これらの電子部品の結線は、電子部品の脚を適当な長さに切断して折り曲げて利用するものの、別途、改めて電線で接続する場合が多い。
 このユニバーサル基板を用いて回路を作成する具体的な手順を、図1(a)~図1(e)を用いて説明する。図1(a)には、スルーホール111同士(中心)の間隔が1/10インチ(2.54mm)のユニバーサル基板100を示し、図1(b)にはユニバーサル基板100の表面での電子部品である半導体素子112の配置を示している。
 前述の1/10インチ(2.54mm)を1単位、2/10インチ(5.08mm)を2単位、3/10インチ(7.62mm)を3単位、4/10インチ(10.16mm)を4単位、5/10インチ(12.70mm)を5単位、6/10インチ(15.24mmを6単位とし、1単位~6単位をそれぞれ、「ピッチp1」、「ピッチp2」、「ピッチp3」、「ピッチp4」、「ピッチp5」、「ピッチp6」と称する。
 また、図1(c)には半導体素子112を配置したユニバーサル基板100の裏面を示し、図1(d)には電線115(スズメッキ線等)を巻き付けた電線ドラム113を示し、図1(e)にはユニバーサル基板100の裏面の半導体素子112の脚とスルーホール111とに電線115を切断して折り曲げて生成したジャンパ線116を接続した図を示している。
 図1(a)に示すユニバーサル基板100の表面に半導体素子112の脚をスルーホール111に差し込んで(図1(b))、ユニバーサル基板100の裏面に脚を突き出させる(図1(c))。そして、図1(d)に示す電線ドラム113の電線115(スズメッキ線等)を引き出す。ピッチp1(1/10インチ(2.54mm))は、人の指先で扱うには小さいのでラジオペンチを用いて折り曲げることになる。
 そして、ラジオペンチで電線115を必要な長さに切断して(ピッチp1、ピッチp2、・・・)、かつラジオペンチで両端を適当に折り曲げる。そして、このジャンパ線116の一端を半導体素子112の脚に半田付けし、他端を適当な位置のスルーホール111に半田付する。
 前述のジャンパ線116を得るには、電線ドラム113の電線115を引き出して、欲しい長さを計測しなければならない。この計測には定規又はユニバーサル基板100のピッチPi(p1、p2、p3、p4、p5、p6)を用いるのが一般的である。
 ユニバーサル基板100のピッチPiを用いて4単位であるピッチp4の長さのジャンパ線116を得る場合は、片手で電線115を掴んでピッチp4に相当する長さを得るスルーホール111に、電線115の末端を合わせる。しかし、電線115は軽量であるので、末端側が浮き上がったり若しくは曲がったりする。
 このため、図2に示すように、左手で電線115の一方を掴んで、ユニバーサル基板100の端から電線115の末端を、5個目のスルーホール111に合わせて右手の指で末端を押さえる。つまり、必要とする長さのジャンパ線を得るには両手を使用している。
 そして、右手の指で末端を押さえたままで左手の指でユニバーサル基板100の端から1個目のスルーホール111付近を押さえて、右手でペンを持ってピッチp4分の長さとなる電線115の位置に印等を付ける。そして、右手をペンからラジオペンチに持ち替えて、かつ電線115を左手で持って、電線115の印の位置を右手のラジオペンチで切断して、ピッチp4分のジャンパ線116を得る。そして、必要に応じてこのジャンパ線116の両端をラジオペンチで折り曲げる(例えばピッチp1分)。
 前述のラジオペンチは、下記の特許文献1に開示されているものを用いるのが一般的である。
実開平5-72366号公報
 しかしながら、特許文献1に記載の方法では、両手を使用して必要とする長さのジャンパ線116をユニバーサル基板100のスルーホール111の間隔で決めて、右手の指で末端を押さえた状態で左手の指でユニバーサル基板100の端から1個目のスルーホール111付近を押さえる。そして、右手でペンを持って必要な長さとなる電線115の位置に印を付けた後に、右手をペンからラジオペンチに持ち替えて、かつ電線115を左手で持って、電線115の印の位置を右手のラジオペンチで切断している。
 つまり、両手で電線を押さえた後に、左手の指で電線を押さえた状態で右手の指で電線を押さえて、右手でペンを持って印を付けた後に右手でラジオペンチに持ち替える複数の工程によって、必要な長さのジャンパ線116を得ている。このため、手間がかかる(効率が悪い)。
 また、得られたジャンパ線を再び左手で持ってラジオペンチで両端を折り曲げているので、さらに工数がかかる。
 本発明は以上の課題を解決するためになされたもので、電線を左手で持ってラジオペンチを右手に持ったままで、必要な長さのジャンパ線を容易に得ることができるラジオペンチを得ることを目的とする。
 本発明に係るラジオペンチは、縦横列に一定のピッチ(p1)でスルーホール(111)を設けた基板(100)における必要な長さのジャンパ線(116)を得るための目盛(Mi)を、先端(19)に向かって次第に厚みが直線状に低下するテーパ形状の直状型の咥部(15)に設けたラジオペンチである。咥部(15)に、咥部横幅利用目盛印(Mp)と、咥部縦長利用目盛印(Mq)とで、目盛(Mi)を設けていることを要旨とする。咥部横幅利用目盛印(Mp)は、ピッチ(p1)の第1の整数倍(「0」含まず)となる各々の咥部横幅(wi)を得る各々の位置に印され、電線(115)を横に咥えて各々の咥部横幅(wi)となる長さのジャンパ線(116)を得るための目盛である。咥部縦長利用目盛印(Mq)は、ピッチ(p1)に相当する咥部横幅(wi)に対して第1の整数倍(「0」含まず)以上の第2の整数倍(「0」含まず)となる各々の縦長(TLi)に相当する先端(19)からの各々の位置に印され、先端(19)側から電線(115)を咥えて各々の縦長(TLi)となるジャンパ線(116)を得るための目盛である。
 本発明によれば、電線(115)を左手で持ってラジオペンチを右手で持って、ラジオペンチの咥部(15)に刻まれている咥部横幅利用目盛印(Mp)を目安にしてラジオペンチの側面から電線(115)を咥部横幅利用目盛印(Mp)一杯に差し込んで折り曲げるだけで、ユニバーサル基板のピッチp1の整数倍のジャンパ線を容易に得ることができる。
 また、咥部横幅利用目盛印(Mp)で得られたユニバーサル基板(100)のピッチp1の第1の整数倍以上である第2の整数倍の長さのジャンパ線を得るには、電線(115)を左手で持ってラジオペンチを右手で持って、咥部縦長利用目盛印(Mq)を目安にして電線(115)を差し込んで先端(19)で折り曲げるだけで第1の整数倍以上の第2の整数倍のジャンパ線を容易に得ることができる。
 すなわち、電線を左手で持ってラジオペンチを右手に持ったままで、必要な長さのジャンパ線を容易に得ることができる。
ユニバーサル基板を用いて回路を作成する具体的な手順を説明する説明図である。 必要な長さのジャンパ線を得るための比較例の手順を説明する説明図である。 ラジオペンチの外観図である。 実施の形態1の咥部電線長計測用目盛付ラジオペンチ30の斜視図である。 ピッチpiで目盛Miの位置を決定する説明図である。 先端19からの目盛Miの位置を決定する説明図である。 第1目盛用印Mp1、第2目盛用印Mp2、第3目盛用印Mp3の使用形態の説明図である。 第4目盛用印Mq4、第5目盛用印Mq5、第6目盛用印Mq6の使用形態を説明する説明図である。 比較例のラジオペンチの切断部を説明する説明図である。 実施の形態2の咥部電線長計測用目盛付ラジオペンチ30の切断刃部11を説明する説明図である。 実施の形態2の咥部電線長計測用目盛付ラジオペンチ30の切断刃部11の使用形態を説明する説明図である。 他の実施の形態の説明図である。 他の実施の形態の説明図である。
 本発明の技術的思想は、請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。図面は模式的なものであり、構成等は現実のものとは異なることに留意すべきである。
 実施の形態の説明にあたって、初めに電子部品用の保持工具であるラジオペンチ(Needle Nose Plier)の名称等について図3(a)~図3(b)を用いて説明する。また、実施の形態のラジオペンチは、後述する咥部は、先端に向かうに従って厚みが低下する丸みを帯びたテーパ形状にされている。
 図3(a)は、ラジオペンチ10の切断刃部11側から見た斜視図である。図3(b)は切断刃裏穴12側から見た斜視図である。
 そして、ラジオペンチ10の切断刃部11側から見た場合に、図3(a)に示すように、工作者の右手側となるアームを「右側アーム13」、左手側となるアームを「左側アーム14」と称する。
 また、右側アーム13は、右側アーム咥部15aと右側アーム切断部16aと右側アーム握部17a等からなる。
 また、左側アーム14は、左側アーム咥部15bと左側アーム切断部16bとヒンジ18と左側アーム握部17b等からなる。
 前述の右側アーム咥部15aと左側アーム咥部15bとを総称して「咥部15」と称し、右側アーム切断部16aと左側アーム切断部16bとを総称して「切断部16」と称し、右側アーム握部17aと左側アーム握部17bとを総称して「握部17」と称する。
 この右側アーム握部17aは、ヒンジ18を介して左側アーム咥部15bと一体にされ、左側アーム握部17bは、ヒンジ18を介して右側アーム咥部15aと一体にされている。
 また、右側アーム咥部15aのテーパ状の面を「右側アーム咥部テーパ面15aa」と称し、左側アーム咥部15bのテーパ状の面を「左側アーム咥部テーパ面15bb」と称する。
 また、右側アーム咥部15aの右側アーム咥部テーパ面15aaの後方の右側アーム切断部16aの平な面の部分を「右側切断部上面16ae」と称し、左側アーム咥部15bの左側アーム咥部テーパ面15bbの後方の左側アーム切断部16bの平な面の部分を「左側切断部上面16be」と称する。この右側切断部上面16aeと左側切断部上面16beとを総称して「切断部上面16e」と称する。
 (実施の形態1)
 以下に実施の形態1のラジオペンチを説明する。但し、実施の形態1においては、咥部15に後述する咥部横幅利用目盛印Mp(Mp1、Mp2、Mp3)と咥部縦長利用目盛印Mq(Mq4、Mq5、Mq6)とからなる電線長計測用の目盛Miを設けているので、実施の形態1のラジオペンチを「咥部電線長計測用目盛付ラジオペンチ30」と称する。
 図4は、実施の形態1の咥部電線長計測用目盛付ラジオペンチ30の斜視図である。図4においてはユニバーサル基板100を示して説明する。
 つまり、図4は、縦横列に一定のピッチp1の間隔(例えば1/10インチ)でスルーホール111を設けたユニバーサル基板100における必要な長さのジャンパ線116を得るための目盛Miを、先端19に向かって次第に厚みが直線状に低下するテーパ形状の直状型の咥部15に設けた咥部電線長計測用目盛付ラジオペンチ30である。
 実施の形態1の咥部電線長計測用目盛付ラジオペンチ30は「右利き」及び「左利き」に対応できるが、以下では「右利き」の工作者を想定して説明する。
 図4は、咥部15(15a、15b)の後方に設けられている切断部16の切断刃部11(右側切断刃11a、左側切断刃11b)が正面になっている。
 つまり、「右利き」の工作者が右手で咥部電線長計測用目盛付ラジオペンチ30の握部17を持ったときには「切断刃部11」側が左側になるので、この「切断刃部11」側を見た方向の面を「左側面」と称し、反対方向から見た面を「右側面」と称する。
 また、「右利き」の工作者が右手で咥部電線長計測用目盛付ラジオペンチ30の握部17を持ったときに、咥部電線長計測用目盛付ラジオペンチ30を上から見た面を「上面」と称し、反対方向から見た面を「下面」と称する。
 また、右側アーム咥部15a及び左側アーム咥部15bの、スズメッキ線、電子部品等を咥える平面側を「咥面」と称し、右側アーム咥部15aの咥面を「右側アーム咥部平面部15ac」と称し、右側アーム咥部平面部15acに対向する左側アーム咥部15bの咥面を「左側アーム咥部平面部15bc」と称する。この右側アーム咥部平面部15acと左側アーム咥部平面部15bcとで、被咥物である電子部品、電線115等を咥える。
 そして、右側アーム13の右側アーム咥部15aの右側アーム咥部テーパ面15aa、及び左側アーム咥部15bの左側アーム咥部テーパ面15bbには、図4に示すように、先端19から後方に向かって目盛Miを形成している。
 この先端19は、右側アーム咥部平面部15ac及び左側アーム咥部平面部15bcの先端であり、右側アーム咥部15a側は「右側アーム咥部平面部先端19a」と称し、左側アーム咥部15b側は「左側アーム咥部平面部先端19b」と称する。
 また、右側アーム咥部平面部15acの右側切断刃11a側となる後端を「右側アーム咥部平面後端19aa」(図示せず)と称し、左側アーム咥部平面部15bcの左側切断刃11b側となる後端を「左側アーム咥部平面後端19bb」と称する。
 そして、右側アーム咥部平面部先端19aの中心から右側アーム咥部平面後端19aa(図示せず)の中心を通る中心線を、「右側アーム咥部中心線Lah」(図示せず)と称する。
 さらに、左側アーム咥部平面部先端19bの中心から左側アーム咥部平面後端19bbの中心を通る中心線を、「左側アーム咥部中心線Lbh」と称する。右側アーム咥部中心線Lahと左側アーム咥部中心線Lbhを総称して、「咥部平面中心線Lh」と称する。図4においては、咥部平面中心線Lhは左側アーム咥部中心線Lbhのみを示している。
 咥部横幅利用目盛印Mpは、電線115の長さを計測するための目盛となる第1目盛用印Mp1、第2目盛用印Mp2及び第3目盛用印Mp3よりなる。咥部縦長利用目盛印Mqは、第4目盛用印Mq4、第5目盛用印Mq5、第6目盛用印Mq6よりなる。これらは、消えないインク等で書かれた直線状の線又は丸状のマーカであっても良いが、電線115の直径の略半分程度の径の溝で形成するのが好ましい。
 なお、第1目盛用印Mp1、第2目盛用印Mp2及び第3目盛用印Mp3は、右側アーム咥部テーパ面15aaと左側アーム咥部テーパ面15bbとの両方若しくはいずれか一方に設けても構わないが、実施の形態1では右側アーム咥部テーパ面15aaに設けたとして説明する。
 また、第4目盛用印Mq4、第5目盛用印Mq5及び第6目盛用印Mq6は、右側アーム咥部テーパ面15aaと左側アーム咥部テーパ面15bbとの両方或いはいずれか一方に設けて構わないが、実施の形態1では右側アーム咥部テーパ面15aaと左側アーム咥部テーパ面15bbとの両方に設けたとして説明する。
 咥部縦長利用目盛印Mqである第4目盛用印Mq4、第5目盛用印Mq5及び第6目盛用印Mq6は、咥部横幅利用目盛印Mpと区別するために、咥部横幅利用目盛印Mpよりも短く形成して異なる色を塗布している。
 そして、右側アーム咥部テーパ面15aaに設けられた第4目盛用印Mq4を「右側アーム咥部テーパ面第4目盛用印Mq4a」、第5目盛用印Mq5を「右側アーム咥部テーパ面第5目盛用印Mq5a」、第6目盛用印Mq6を「右側アーム咥部テーパ面第6目盛用印Mq6a」とも称する。一方、左側アーム咥部テーパ面15bbに設けられた第4目盛用印Mq4を「左側アーム咥部テーパ面第4目盛用印Mq4b」、第5目盛用印Mq5を「左側アーム咥部テーパ面第5目盛用印Mq5b」、第6目盛用印Mq6を「左側アーム咥部テーパ面第6目盛用印Mq6b」とも称する。
 縦列横列に一定のピッチp1の間隔(例えば1/10インチ)でスルーホール111を設けたユニバーサル基板100で用いるジャンパ線116を生成するために、咥部電線長計測用目盛付ラジオペンチ30によれば、左手で電線115を持って、右手で握部17を握ったままで、ピッチp1の整数倍(「0」含まず)のジャンパ線116を容易に得られる。
 [ピッチpiで目盛Miの位置を決定]
 目盛Mi(Mp1、Mp2、・・・Mq6)の位置は、図4に示すユニバーサル基板100のスルーホール111の一定の間隔であるピッチp1(1/10インチ(2.54mm))の整数倍(「0」を含まず:1、2、・・・、6)のピッチpi(p1、p2・・・、p6)に対応している。
 第1目盛用印Mp1の形成には、ユニバーサル基板100のピッチp1(1/10インチ(2.54mm))の間隔に相当(一致)する右側アーム咥部テーパ面15aa(又は右側アーム咥部平面部15ac)における横幅(以下、「ピッチp1相当横幅w1」という)をノギス等で見つける。
 そして、咥部平面中心線Lh(Lah又はLbh)に、ピッチp1相当横幅w1を得た位置(以下、「ピッチp1相当咥部横幅利用目盛印位置Mdp1」という:図示せず)であることを定める。そして、このピッチp1相当咥部横幅利用目盛印位置Mdp1に対応する右側アーム咥部テーパ面15aa(右側アーム咥部15aの表面)の全周(一部でも構わない)に溝を刻んで、第1目盛用印Mp1を形成している。つまり、咥部平面中心線Lh(Lah又はLbh)に対して直角でかつピッチp1相当咥部横幅利用目盛印位置Mdp1における垂直線(図示せず)を通るように、右側アーム咥部テーパ面15aaの周囲に溝を成形する。
 第2目盛用印Mp2の形成には、ユニバーサル基板100のピッチp2(2/10インチ(5.08mm))の間隔に相当(一致)する右側アーム咥部テーパ面15aa(又は右側アーム咥部平面部15ac)における横幅(以下、「ピッチp2相当横幅w2」という)をノギス等で見つける。そして、咥部平面中心線Lh(Lah又はLbh)に、ピッチp2相当横幅w2を得た位置(以下、「ピッチp2相当咥部横幅利用目盛印位置Mdp2」という:図示せず)であることを定める。
 そして、このピッチp2相当咥部横幅利用目盛印位置Mdp2に対応する右側アーム咥部テーパ面15aa(右側アーム咥部15aの表面)の全周(一部でも構わない)に溝を刻んで、第2目盛用印Mp2を形成している。つまり、咥部平面中心線Lh(Lah又はLbh)に対して直角でかつピッチp2相当咥部横幅利用目盛印位置Mdp2における垂直線(図示せず)を通るように、右側アーム咥部テーパ面15aaの周囲に溝を成形する。
 第3目盛用印Mp3の形成には、ユニバーサル基板100のピッチp3(3/10インチ(7.62mm))の間隔に相当する右側アーム咥部テーパ面15aa(又は右側アーム咥部平面部15ac)における横幅に相当する右側アーム咥部テーパ面15aa(又は右側アーム咥部平面部15ac)における横幅(以下、「ピッチp3相当横幅w3」という)をノギス等で見つける。
 そして、咥部平面中心線Lh(Lah又はLbh)に、ピッチp3相当横幅w3を得た位置(以下、「ピッチp3相当咥部横幅利用目盛印位置Mdp3」という:図示せず)であることを定める。そして、このピッチp3相当咥部横幅利用目盛印位置Mdp3に対応する右側アーム咥部テーパ面15aa(右側アーム咥部15aの表面)の全周(一部でも構わない)に、溝を刻んで第3目盛用印Mp3を形成している。つまり、咥部平面中心線Lh(Lah又はLbh)に対して直角でかつピッチp3相当咥部横幅利用目盛印位置Mdp3における垂直線(図示せず)を通るように、右側アーム咥部テーパ面15aaの周囲に溝を成形する。
 前述のピッチp1相当横幅w1とピッチp2相当横幅w2とピッチp3相当横幅w3とを総称して、「咥部横幅wi」と称する。
 また、ピッチp1相当咥部横幅利用目盛印位置Mdp1とピッチp2相当咥部横幅利用目盛印位置Mdp2とピッチp3相当咥部横幅利用目盛印位置Mdp3とを総称して、「咥部横幅利用目盛印位置Mdpi」と称する。また、ピッチp1相当横幅w1、ピッチp2相当横幅w2、ピッチp3相当横幅w3を得るための整数倍(「0」を含まず:1、2、3)を、「第1の整数倍」ともいう。
 第4目盛用印Mq4の溝の形成には、ユニバーサル基板100のピッチp4(4/10インチ(10.16mm))の間隔をノギス等で計測し、左側アーム咥部平面部先端19bからこの間隔に相当するピッチp4用縦長「g」の右側アーム咥部テーパ面15aa及び左側アーム咥部テーパ面15bbの側面における位置を見つける。そして、この位置に咥部平面中心線Lh(Lah又はLbh)に対して直角になるように、右側アーム咥部テーパ面15aa及び左側アーム咥部テーパ面15bbの周囲に溝を成形する。これにより、Mq4a、Mq4bを形成する。
 第5目盛用印Mq5の溝の形成には、ユニバーサル基板100のピッチp5(5/10インチ(12.70mm))の間隔をノギス等で計測し、左側アーム咥部平面部先端19bからこの間隔に相当するピッチp5用縦長「h」の右側アーム咥部テーパ面15aa及び左側アーム咥部テーパ面15bbの側面における位置を見つける。そして、この位置に咥部平面中心線Lh(Lah又はLbh)に対して直角になるように、右側アーム咥部テーパ面15aa及び左側アーム咥部テーパ面15bbの周囲に溝を成形する。これにより、Mq5a、Mq5bを形成する。
 第6目盛用印Mq6の溝の形成には、ユニバーサル基板100のピッチp6(6/10インチ(15.24mm))の間隔をノギス等で計測し、左側アーム咥部平面部先端19bからこの間隔に相当するピッチp6用縦長「i」の右側アーム咥部テーパ面15aa及び左側アーム咥部テーパ面15bbの側面における位置を見つける。そして、この位置に咥部平面中心線Lh(Lah又はLbh)に対して直角になるように、右側アーム咥部テーパ面15aa及び左側アーム咥部テーパ面15bbの周囲に溝を成形する。これにより、Mq6a、Mq6bを形成する。
 前述のピッチp4用縦長「g」、ピッチp5用縦長「h」、ピッチp6用縦長「i」を得るための整数倍(「0」を含まず:4、5、6)を「第2の整数倍」(第1の整数倍以上)ともいう。
 また、ピッチp4用縦長「g」となる位置、ピッチp5用縦長「h」となる位置、ピッチp6用縦長「i」となる位置を「咥部縦長利用目盛印位置Mdqi」と称する。
 これらの第1目盛用印Mp1、第2目盛用印Mp2及び第3目盛用印Mp3並びに第4目盛用印Mq4、第5目盛用印Mq5及び第6目盛用印Mq6は、電線115の直径(0.2~0.5mmφ)の半分程度のドリルで形成された溝であり、赤又は黒等の色が塗布されている。
 すなわち、咥部電線長計測用目盛付ラジオペンチ30の目盛Miとユニバーサル基板100のピッチpiとは図5(a)~図5(c)に示す関係になっている。
 図5(a)は1/10インチ(2.54mm)間隔でスルーホール111が形成されているユニバーサル基板100を示す。
 図5(a)~図5(c)においては、整数倍の「ピッチP1」、「ピッチP2」、「ピッチP3」、「ピッチP4」、「ピッチP5」、「ピッチP6」を「P1」~「P6」の記号で記している。
 また、図5(b)の左端には、右側アーム咥部15aの上面における第1目盛用印Mp1を示し、図5(b)の中央には、右側アーム咥部15aの上面における第2目盛用印Mp2を示し、右端には第3目盛用印Mp3を示している。
 また、図5(c)には図5(a)の左側面を示している。図5(c)においては、第4目盛用印Mq4(Mq4a、Mq4b)、第5目盛用印Mq5(Mq5a、Mq5b)、第6目盛用印Mq6(Mq6a、Mq6b)を示している。
 すなわち、図5(b)に示すように、ユニバーサル基板100のピッチP1(1/10インチ:2.54mm)は第1目盛用印Mp1に対応し、ピッチP2(2/10インチ:5.08mm)は第2目盛用印Mp2に対応し、ピッチp3(3/10インチ:7.62mm)は第3目盛用印Mp3に対応している。
 さらに、図5(c)に示すように、ピッチP4(4/10インチ:10.16mm)は第4目盛用印Mq4に対応し、ピッチP5(5/10インチ:12.70mm)は第5目盛用印Mq5に対応し、ピッチp6(6/10インチ:15.24mm)は第6目盛用印Mq6に対応している。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 [先端19からの目盛Miの位置]
 目盛Miの位置は、先端19から長さを計測してその位置に成形しても構わない。図6(a)~図6(b)を用いて以下に説明する。
 図6(a)には咥部電線長計測用目盛付ラジオペンチ30の右側アーム13を上面(下面でも構わない)にして示す。但し、右側アーム咥部15aと右側アーム切断部16aの右側切断部上面16aeとを示している。
 また、図6(a)には、右側アーム咥部15aの右側アーム咥部テーパ面15aaの右側切断部上面16aeの先端側を、右側咥部テーパ面開始位置15at(左側は左側咥部テーパ面開始位置15bt)として示す。右側咥部テーパ面開始位置15atと左側咥部テーパ面開始位置15btを総称して、「テーパ面開始位置15t」と称する。
 図6(b)には図6(a)の咥部電線長計測用目盛付ラジオペンチ30を左側面から見た場合の左側面図を示す。
 図6(a)に示すように、第1目盛用印Mp1には、ピッチp1(1/10インチ(2.54mm))の長さに該当することを示す記号「p1」を印字し、第2目盛用印Mp2にはピッチp2(2/10インチ(5.08mm))の長さに該当することを示す記号「p2」を印字し、第3目盛用印Mp3にはピッチp3(3/10インチ(7.62mm))であることを示す記号「p3」を印字するのが好ましい。
 さらに、図6(b)に示すように、第4目盛用印Mq4には、ピッチp4(4/10インチ(10.16mm))の長さに該当することを示す記号「p4」を印字し、第5目盛用印Mq5にはピッチp5(5/10インチ(12.70mm))の長さに該当することを示す記号「p5」を印字し、第6目盛用印Mq6にはピッチp6(6/10インチ(15.24mm))の長さに該当することを示す記号「p6」を印字するのが好ましい。
 また、図6(b)には先端19の高さ(以下「先端高j」という)を示し、切断部16の高さ(以下「切断高k」という)を示す。この切断高kは咥部15の最大断面でもある。
 そして、図6(b)に示すように、咥部15における右側アーム咥部15aの右側アーム咥部テーパ面15aa及び左側アーム咥部15bの左側アーム咥部テーパ面15bbは、右側咥部テーパ面開始位置15at及び左側咥部テーパ面開始位置15btから直線状に次第に厚みを低下させて先端19に至るテーパ形状にされている。
 上記の第1目盛用印Mp1(ピッチp1)~第3目盛用印Mp3(ピッチp3)に相当する長さの目盛を付ける位置については、直線状に次第に厚みが先端に向かって細くなるテーパ面を有する場合は、そのテーパ面の勾配に依存する。
 つまり、右側アーム咥部平面部15ac又は左側アーム咥部平面部15bcの長さを「縦長a」(テーパ面間隔)とし、先端19の幅を「先端横幅b」とし、右側アーム咥部上面15ae及び左側アーム咥部上面15beの横幅を「咥部上面最大横幅c」とする。
 また、ピッチp1からピッチp3を得るための、第1目盛用印Mp1、第2目盛用印Mp2、第3目盛用印Mp3の位置である咥部横幅利用目盛印位置Mdpiまでの長さを、先端19からそれぞれ、「d」、「e」、および「f」とすると、これらの縦長TLiは、次式で求めることができる。ただし、単位はmmである。
 先端19から第1目盛用印Mp1までの縦長TLiである「d」は、
  d= a × (2.54 - b)/ (c-b) (mm)
  ・・・・・ 式1(2.54はピッチp1)
 先端19から第2目盛用印Mp2までの縦長TLiである「e」は、
  e = a × (5.08 - b)/ (c-b)(mm)
  ・・・・・ 式2 (5.08はピッチp2)
 先端19から第3目盛用印Mp3までの縦長TLiである「f」は、
  f = a × (7.62 - b)/ (c-b)(mm)
  ・・・・・ 式3(7.62はピッチp3)
として算出できる。
 一方、第4目盛用印Mq4(ピッチp4)~第6目盛用印Mq6(ピッチp6)までの先端19からの縦長TLiさは、それぞれを「g」、「h」、および「i」とするとき、以下となる。ただし、単位はmmである。
 先端19から第4目盛用印Mq4までの縦長TLiである「g」は、
  g =10.16(mm)・・・・・ 式4(10.16はピッチp4)
 先端19から第5目盛用印Mq5までの縦長TLiである「h」は、
  h=12.70 (mm)・・・・・ 式5(12.70はピッチp5) 
 先端19から第6目盛用印Mq6までの縦長TLiである「i」は、
  i = 15.24(mm)・・・・・ 式6(15.24はピッチp6)
として決定する。
 つまり、第4目盛用印Mq4~第6目盛用印Mq6については、ユニバーサル基板100のピッチを計測して決定した値を式4~式6とし、これらを用いて決定している。
 上記の式1~式6を用いて例えば全長が150.0mm、全幅が52.0mm、「a」が47.8mm、「b」が1.8mm、「c」が8.5mmのタイプのラジオペンチを用いて目盛Miの位置を決定した場合は、表2の位置となった。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000002
 [使用方法]
 図7(a)~図7(d)及び図8(a)~図8(d)は、実施の形態1の使用形態を説明する説明図である。図7(a)~図7(d)には、第1目盛用印Mp1、第2目盛用印Mp2、第3目盛用印Mp3を用いての電線115の計測及び折り曲げを示す。図8(a)~図8(d)には、第4目盛用印Mq4、第5目盛用印Mq5、第6目盛用印Mq6を用いての電線115の計測及び折り曲げを示す。
 但し、図7(a)~図7(d)においては、右側アーム13の右側アーム咥部15aの右側アーム咥部テーパ面15aaを上面にして説明する。また、第1目盛用印Mp1(ピッチp1)、第2目盛用印Mp2(ピッチp2)、第3目盛用印Mp3(ピッチp3)の内で、第2目盛用印Mp2を用いたピッチp2(2/10インチ(5.08mm))の電線115の計測を説明する。
 図7(a)に示すように電線115を左手で持って、右側アーム咥部テーパ面15aaが上側となるように咥部電線長計測用目盛付ラジオペンチ30を右手で持って電線115を咥部15で噛んだ状態にする。
 つまり、咥部15の右側アーム咥部テーパ面15aaの第2目盛用印Mp2(ピッチp2)に平行になるように、電線115を咥部電線長計測用目盛付ラジオペンチ30の左側面から左側アーム咥部平面部15bcの平面一杯(右側端まで)に置いて、電線115を右側アーム咥部平面部15acで噛んだ状態である。すなわち、ピッチp2(2/10インチ(5.08mm))の長さのジャンパ線116を得ることになる。
 そして、図7(b)及び図7(c)に示すように、咥部電線長計測用目盛付ラジオペンチ30を反時計周りに回して、図7(d)に示すピッチp2(2/10インチ(5.08mm))を得る。
 すなわち、電線115を左手で持って咥部電線長計測用目盛付ラジオペンチ30を右手に持って、電線115を第1目盛用印Mp1、第2目盛用印Mp2、第3目盛用印Mp3に合わせて右側アーム咥部15a及び左側アーム咥部15bで噛むことで、容易にピッチp1(1/10インチ(2.54mm))、ピッチp2(2/10インチ(5.08mm))、ピッチp3(3/10インチ(7.62mm))のジャンパ線116を得ることができる。
 一方、ピッチp4(4/10インチ(10.16mm))、ピッチp5(5/10インチ(12.70mm))、ピッチp6(6/10インチ(15.24mm))のジャンパ線116を得る場合は、図8(a)~図8(d)に示すような手順で得る。
 但し、図8(a)~図8(d)においては、咥部電線長計測用目盛付ラジオペンチ30を右手(図示せず)で持って切断刃部11側を上側にして説明する。また、図8(a)~図8(d)では、第4目盛用印Mq4(ピッチp4)、第5目盛用印Mq5(ピッチp5)、第6目盛用印Mq6(ピッチp6)の内で、第5目盛用印Mq5を用いたピッチp5(5/10インチ(12.70mm))の電線115の計測を説明する。
 図8(a)に示すように、電線115を左手で持って、先端19から第5目盛用印Mq5まで電線115を合わせる。そして、咥部15で噛んだ状態にする。
 つまり、ピッチp5(5/10インチ(12.70mm))の長さのジャンパ線を得ることになる。
 そして、図8(b)及び図8(c)に示すように、咥部電線長計測用目盛付ラジオペンチ30を反時計周りに回して、図8(d)に示すように折り曲げる。つまり、ピッチp5(5/10インチ(12.70mm))の電線を得る。そして、このピッチp5(5/10インチ(12.70mm))の範囲の電線を切断する。
 すなわち、電線115を左手で持って咥部電線長計測用目盛付ラジオペンチ30を右手に持って、電線115を第4目盛用印Mq4、第5目盛用印Mq5、第6目盛用印Mq6に合わせて右側アーム咥部15a及び左側アーム咥部15bで噛むことで、容易にピッチp4(4/10インチ(10.16mm))、ピッチp5(5/10インチ(12.70mm))、ピッチp6(6/10インチ(15.24mm))のジャンパ線116を得ることができる。
 (実施の形態2)
 上記実施の形態1の切断刃部11について実施の形態2として説明する。図9(a)~図9(c)において上記の図と同一符号のものは説明を省略する。
 図9(a)は一般的なラジオペンチを右手で持って左側面を正面として示し、図9(b)は上面を示し、図9(c)は図9(a)のVIIc-VIIc方向に沿った断面図を示している。
 図9(a)には、切断刃部11の右側切断刃11aと左側切断刃11bとがかみ合う刃筋20を示している。
 現在のラジオペンチの多くは、咥部15の後方の切断部16に切断刃部11を備えているのが一般的である。しかしながら、図9(c)の断面図に示すように、切断刃部11の右側切断刃11a、左側切断刃11bの二つ刃がかみ合う刃筋20は、切断部16の左側面の面(側面)から1~1.5mm程度内側にある。
 このため、長さが1/10インチ(2.54mm)のジャンパ線116を高い精度で求めるにあたっては、刃筋20は無視できない量となっている。
 つまり、左手の指(爪)が切断部16の側面で邪魔されるため、刃筋20のあるところにまで電線115を送ることができない。
 このため、左手の指をずらすか、右手に握っているラジオペンチをニッパー(持ち際まで刃を寄せることができる)等の別の工具に替える必要がある。すなわち、作業工程が増えて、かつジャンパ線116の工作精度が落ちることになる。 
 そこで、電線115を切断する際の正確性と簡便性を向上させるよう、刃筋位置を変更する。
 すなわち、咥部電線長計測用目盛付ラジオペンチ30の切断刃部11の刃筋位置を、図10(a)~図10(c)に示すような位置に成形(形成)している。
 図10(a)~図10(c)は、咥部電線長計測用目盛付ラジオペンチ30の切断刃部11の説明図である。上記の図と同一符号については説明を省略する。図10(a)は咥部電線長計測用目盛付ラジオペンチ30を右手で持って左側面を正面として示し、図10(b)は上面を示し、図10(c)は図10(a)のVIIIc-VIIIc方向に沿った断面図を示している。
 図10(c)の断面に示すように、切断刃部11を構成する右側切断刃11aと左側切断刃11bとは刃筋20が「左側面」と同一面上になるように成型している。
 このため、図11(a)及び図11(b)に示すように、電線115を左手の親指と人差指とでつまんで、切断刃の位置で精度良く切断できる。
 (他の実施の形態)
 実施の形態1では目盛Mi(インク又は溝)を右側アーム咥部テーパ面15aa及び左側アーム咥部テーパ面15bbに形成したが、図12に示すように、左側アーム咥部平面部15bc(又は右側アーム咥部平面部15ac)に形成しても構わない。図12では、この目盛MiをMp1b、Mp2b、Mp3b、Mq4b、Mq5b、Mq6bと記載している。
 また、Mp1bにはp1、Mp2bにはp2、Mp3bにはp3、Mq4bにはp4、Mq5bにはp5、Mq6bにはp6を刻印する。また、Mp1b、Mp2b及びMp3bと、Mq4b、Mq5b及びMq6bとは異なる色にするのが好ましい。
 このように形成すると、Mp1b、Mp2b、Mp3bで電線115を横向き噛むことができるので、ジャンパ線116が真っ直ぐになる。
 さらに、図13に示すように左側アーム咥部平面部15bc(又は右側アーム咥部平面部15ac)に目盛Mi(Mp1、Mp2、Mp3、Mq4、Mq5、Mq6;インク又は溝)を設けて、かつ左側アーム咥部平面部15bc(又は右側アーム咥部平面部15ac)の先端19から最後のMp3までの間に縦長利用溝TMiを形成してもよい。
 この縦長利用溝TMiは、先端19の中央から左側アーム咥部平面部15bc(又は右側アーム咥部平面部15ac)の後辺の中央を通る咥部平面中心線Lh(Lah、Lbh)に沿って形成する。
 このように形成すると、Mq4、Mq5、Mq6によって電線115がその位置まで真っ直ぐになるので寸法精度がよいジャンパ線116を得ることができる。
 なお、縦長利用溝TMiはさらに長くしても構わないし、目盛Mi(インク、溝)もさらに多く設けても構わない。
 また、上記実施の形態では丸みを帯びたテーパ面を有するラジオペンチとして説明したが丸みを帯びない直線的なテーパ面を有したラジオペンチに上記の目盛Miを設けても構わない。
 さらに、上記実施の形態ではユニバーサル基板100として説明したがブレッドボード、穴あきベーク板等であってもよいし、ピッチも1.29mmを1単位としているものでも構わない。
 さらに、上記の目盛Miが溝で成型されている場合は、電線115を右側アーム咥部平面部15acに対向する左側アーム咥部平面部15bcで噛んで、この溝に電線115を這わせることで右側アーム咥部15a又は左側アーム咥部15bの略断面形状の形にしたジャンパ線を得ても構わない。
 本発明のラジオペンチは、所定の長さのジャンパ線を得る用途に利用可能である。

Claims (10)

  1.  縦横列に一定のピッチ(p1)でスルーホール(111)を設けた基板(100)における必要な長さのジャンパ線(116)を得るための目盛(Mi)を、先端(19)に向かって次第に厚みが直線状に低下するテーパ形状の直状型の咥部(15)に設けたラジオペンチであって、
     前記咥部(15)に、
     前記ピッチ(p1)の第1の整数倍(「0」含まず)となる各々の咥部横幅(wi)を得る各々の位置に、電線(115)を横に咥えて前記各々の咥部横幅(wi)となる長さのジャンパ線(116)を得るための咥部横幅利用目盛印(Mp)と、
     前記ピッチ(p1)に相当する前記咥部横幅(wi)に対して前記第1の整数倍(「0」含まず)以上の第2の整数倍(「0」含まず)となる各々の縦長(TLi)に相当する先端(19)からの各々の位置に、先端(19)側から前記電線(115)を咥えて前記各々の縦長(TLi)となるジャンパ線(116)を得るための咥部縦長利用目盛印(Mq)とで、
     前記目盛(Mi)が設けていることを特徴とするラジオペンチ。
  2.  前記咥部(15)は、
     平な面で被咥物を咥えるため右側アーム咥部平面部(15ac)を有する右側アーム咥部(15a)と、前記右側アーム咥部平面部(15ac)に対向する左側アーム咥部平面部(15bc)を有する左側アーム咥部(15b)とからなり、
     前記咥部横幅利用目盛印(Mp)は、
     前記右側アーム咥部平面部(15ac)又は前記左側アーム咥部平面部(15bc)における前記ピッチ(p1)の前記第1の整数倍(「0」含まず)となる前記各々の両端を各々の咥部横幅(wi)とし、各々の前記咥部横幅(wi)を得る各々の位置を、咥部横幅利用目盛印位置(Mdpi)とし、
     前記咥部横幅利用目盛印位置(Mdpi)となる前記右側アーム咥部(15a)又は前記右側アーム咥部(15a)のいずれか若しくは両方のテーパ面の箇所にそれぞれが溝又は色の塗布で設けられており、
     前記咥部縦長利用目盛印(Mq)は、
     前記先端(19)の中央から前記右側アーム咥部平面部(15ac)又は前記左側アーム咥部平面部(15bc)上の咥部平面中心線(Lh)を通る前記縦長(TLi)となる前記右側アーム咥部平面部(15ac)又は前記左側アーム咥部平面部(15bc)の各々の位置を咥部縦長利用目盛印位置(Mdqi)とし、
     前記咥部縦長利用目盛印位置(Mdqi)となる前記右側アーム咥部(15a)又は前記右側アーム咥部(15a)のいずれか若しくは両方のテーパ面の箇所に、前記咥部横幅利用目盛印(Mp)とは異なる溝又は色の塗布でそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1記載のラジオペンチ。
  3.  前記咥部横幅利用目盛印(Mp)及び前記咥部縦長利用目盛印(Mq)は、
     前記右側アーム咥部平面部(15ac)又は前記左側アーム咥部平面部(15bc)における咥部平面中心線(Lh)に対して直角となる方向の前記テーパ面上の位置に設けられていることを特徴とする請求項2記載のラジオペンチ。
  4.  前記咥部横幅利用目盛印(Mp)及び前記咥部縦長利用目盛印(Mq)は、丸状の色印又は直線状の溝あるいは直線状の色線であり、
     直線状の溝又は直線状の色線の場合は、前記咥部平面中心線(Lh)に対して直角となるように前記テーパ面上に設けられていることを特徴とする請求項3記載のラジオペンチ。
  5.  前記咥部(15)は、
     平な面で被咥物を咥えるため右側アーム咥部平面部(15ac)を有する右側アーム咥部(15a)と、前記右側アーム咥部平面部(15ac)に対向する左側アーム咥部平面部(15bc)を有する左側アーム咥部(15b)とからなり、
     前記咥部横幅利用目盛印(Mp)と前記咥部縦長利用目盛印(Mq)との両方若しくはいずれか一方は、
     前記右側アーム咥部平面部(15ac)上又は前記左側アーム咥部平面部(15bc)上のいずれか一方若しくは両方に直線状の溝又は直線状の色線で設けられており、
     前記溝又は前記色線が、前記右側アーム咥部平面部(15ac)又は前記左側アーム咥部平面部(15bc)における咥部平面中心線(Lh)に対して直交するように形成されていることを特徴とする請求項1記載のラジオペンチ。
  6.  前記右側アーム咥部平面部(15ac)又は前記左側アーム咥部平面部(15bc)には、
     前記先端(19)から前記咥部平面中心線(Lh)を通って前記咥部横幅利用目盛印(Mp)及び前記咥部縦長利用目盛印(Mq)の各々を直交する縦長利用溝(TMi)が形成されていることを特徴とする請求項5記載のラジオペンチ。
  7.  前記咥部横幅利用目盛印(Mp)、前記咥部縦長利用目盛印(Mq)及び前記縦長利用溝(TMi)は直線状の溝であり、
     前記直線状の溝は、前記基板(100)で用いる前記電線(115)の直径の略半分の径で形成されていることを特徴とする請求項6記載のラジオペンチ。
  8.  前記咥部横幅利用目盛印(Mp)の位置である咥部横幅利用目盛印位置(Mdpi)までの前記先端(19)からの縦長(TLi)は、
       縦長(TLi)=a×(ピッチpi-b)/(c-b)
      但し、  a:右側アーム咥部平面部(15ac)又は左側アーム咥部平面部(15bc)の縦長(テーパ面間隔)
           pi:ピッチp1の整数倍(「0」含まず)
           b:先端横幅
           c:咥部上面最大横幅
    であることを特徴とする請求項1記載のラジオペンチ。
  9.  前記咥部横幅利用目盛印(Mp)、前記咥部縦長利用目盛印(Mq)の各々には該当するピッチを示す記号を設けていることを特徴とする請求項1記載のラジオペンチ。
  10.  前記咥部(15)の切断刃部(11)は、
     右側切断刃(11a)と左側切断刃(11b)とで構成されており、
     前記右側切断刃(11a)及び左側切断刃(11b)は、刃筋(20)が前記切断刃部(11)の側面と同一面上に形成されていることを特徴とする請求項1記載のラジオペンチ。
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