WO2017163970A1

WO2017163970A1 - 支持台

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Publication number: WO2017163970A1
Application number: PCT/JP2017/009916
Authority: WO
Inventors: 田井　泰; 達也山下; 宏吉川; 吉田　哲也
Original assignee: パナソニックＩｐマネジメント株式会社
Priority date: 2016-03-22
Filing date: 2017-03-13
Publication date: 2017-09-28

Abstract

送風機を支持する支持台であって、本体ケース内に設けたモータと、本体ケース内に設けた基板部と、モータによって回動する回動体と、送風機に電気的に接続可能な中継コードと、本体ケース内に設けた中継コードと基板部とを電気的に接続し、本体ケース内に固定されたスリップリング固定部と、スリップリング固定部に対して電気的に接続すると共に回動自在なスリップリング回動部とを有するスリップリングと、回動体とスリップリング回動部とを連動し、送風機を回動体に載せる場合に支持台が受ける衝撃が、スリップリングに伝わることを抑制する衝撃抑制連動機構とを備える。スリップリング固定部は基板部と電気的に接続され、スリップリング回動部は中継コードと電気的に接続され、中継コードは回動体に固定されたことを特徴とする。

Description

支持台

　本発明は、例えば、送風により清涼感を与えたり空間内の空気循環を促したりする送風機を支持する支持台に関するものである。

　従来この種の支持台として、支持台の上に送風機が置かれ、支持台の回動により送風機が回動し送風方向を変えるものが知られていた（例えば特許文献１参照）。

　支持台は、モータを備えた本体ケースと、本体ケースの上方にモータによって回動する回動体とを備えている。回動体の上部には、球形の送風機を備えていた。

特開２０１５－１７５３０９号公報

　このような従来の支持台においては、支持台の上に送風機が置かれるので、支持台の上部が衝撃を受け、その衝撃が支持台内の部品に伝わり、支持台内の部品の耐久性が低減するという課題を有していた。

　そこで本発明は、支持台の上部が衝撃を受け、その衝撃が支持台内の部品に伝わることを低減し、支持台の耐久性が向上する支持台を提供することを目的とする。

　上述の目的を達成するために、本発明の一態様に係る支持台は、送風機を支持する支持台であって、本体ケースと、本体ケース内に設けたモータと、本体ケース内に設けた基板部と、モータによって回動する回動体と、送風機に電気的に接続可能な中継コードと、本体ケース内に設けた中継コードと基板部とを電気的に接続し、本体ケース内に固定されたスリップリング固定部と、スリップリング固定部に対して電気的に接続すると共に回動自在なスリップリング回動部とを有するスリップリングと、回動体とスリップリング回動部とを連動し、送風機を回動体に載せる場合に支持台が受ける衝撃が、スリップリングに伝わることを抑制する衝撃抑制連動機構とを備え、スリップリング固定部は基板部と電気的に接続し、スリップリング回動部は中継コードと電気的に接続し、中継コードは回動体に固定されたことを特徴とし、これにより所期の目的を達成するものである。

　本発明の一態様に係る支持台によれば、送風機を支持する支持台であって、本体ケースと、本体ケース内に設けたモータと、本体ケース内に設けた基板部と、モータによって回動する回動体と、送風機に電気的に接続可能な中継コードと、本体ケース内に設けた中継コードと基板部とを電気的に接続し、本体ケース内に固定されたスリップリング固定部と、スリップリング固定部に対して電気的に接続すると共に回動自在なスリップリング回動部とを有するスリップリングと、回動体とスリップリング回動部とを連動し、送風機を回動体に載せる場合に支持台が受ける衝撃が、スリップリングに伝わることを抑制する衝撃抑制連動機構とを備え、スリップリング固定部は基板部と電気的に接続し、スリップリング回動部は中継コードと電気的に接続し、中継コードは回動体に固定されたので、支持台の耐久性が向上する。

図１は、実施の形態１に係る送風機と支持台の外観図である。図２は、実施の形態１に係る支持台の外観図である。図３は、実施の形態１に係る支持台の断面図である。図４は、実施の形態１に係る支持台の分解図である。図５は、実施の形態１に係る支持台の断面図である。図６は、実施の形態１に係る支持台の衝撃抑制連動機構を示す断面斜視図である。図７は、実施の形態１に係る支持台の衝撃抑制連動機構を示す斜視図である。図８は、実施の形態１に係る支持台の衝撃抑制連動機構の第２のスリップリング固定部を示す平面図である。図９は、実施の形態２に係る送風機と支持台の外観図である。図１０は、実施の形態２に係る支持台の外観図である。図１１は、実施の形態２に係る支持台の断面図である。図１２は、実施の形態２に係る支持台の分解図である。図１３は、実施の形態２に係る支持台の断面図である。図１４は、実施の形態２に係る支持台のスリップリングとスリップリングカバーとコード保持部とを示す斜視図である。図１５は、実施の形態２に係る支持台のスリップリングとスリップリングカバーとコード保持部とを示す断面斜視図である。図１６は、実施の形態２に係る支持台の連通孔を示す断面図である。図１７は、実施の形態２に係る支持台のコード保持部を示す斜視図である。図１８は、実施の形態３に係る送風機と支持台の外観図である。図１９は、実施の形態３に係る支持台の外観図である。図２０は、実施の形態３に係る支持台の断面図である。図２１は、実施の形態３に係る支持台の分解図である。図２２は、実施の形態３に係る支持台の断面図である。図２３は、実施の形態３に係る支持台の分解断面斜視図である。図２４は、実施の形態３に係る支持台の部分断面図である。図２５は、実施の形態３に係る送風機と支持台の外観図である。図２６は、実施の形態３に係る送風機の機能構成を示す図である。図２７は、実施の形態４に係る送風機と支持台の斜視図である。図２８は、実施の形態４に係る支持台の斜視図である。図２９は、実施の形態４に係る支持台の断面図である。図３０は、実施の形態４に係る支持台の分解図である。図３１は、実施の形態４に係る支持台の断面図である。図３２は、実施の形態４に係る支持台と送風機の斜視図である。図３３は、実施の形態５に係る送風機と支持台の外観図である。図３４は、実施の形態５に係る支持台の外観図である。図３５は、実施の形態５に係る支持台の断面図である。図３６は、実施の形態５に係る支持台の分解図である。図３７は、実施の形態５に係る支持台の断面図である。図３８は、実施の形態５に係る支持台の断面斜視図である。図３９は、実施の形態５に係る支持台の断面斜視展開図である。図４０は、実施の形態５に係る支持台のスイッチ周りの展開斜視図である。図４１は、実施の形態６に係る送風機と支持台の外観図である。図４２は、実施の形態６に係る支持台の外観図である。図４３は、実施の形態６に係る支持台の断面図である。図４４は、実施の形態６に係る支持台の分解図である。図４５は、実施の形態６に係る支持台の断面図である。図４６は、実施の形態６に係る支持台のスイッチ周りを示す断面斜視図である。図４７は、実施の形態６に係る支持台のスイッチ周りを示す分解図である。図４８は、実施の形態６に係る支持台のスイッチ周りを示す断面図である。図４９は、実施の形態６に係る支持台の第２の支持部を示す斜視図である。図５０は、実施の形態６に係る支持台のスイッチ周りを示す断面図である。

　以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。

　なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。また、全図面を通して、同一の部位については同一の番号を付している。さらに、各図面において、本発明に直接には関係しない各部の詳細については説明を省略している。

　（実施の形態１）
　以下、本発明の実施の形態１に係る支持台について説明する。

　図１は、本発明の実施の形態１に係る送風機と支持台の外観図である。図２は、本発明の実施の形態１に係る支持台の外観図である。

　図１、２に示すように、支持台１の上部には、送風機２が置かれている。支持台１は、支持台１の下部には本体ケース３を備え、支持台１の上部には回動体４を備えている。回動体４は、本体ケース３の上において本体ケース３の下面と平行した面に対して回動自在に設けられている。回動体４の中央から中継コード２６が延び、本体ケース３の側面から電源コード２０が延びている。電源コード２０と中継コード２６とは、電気的に接続されている。

　図３は、本発明の実施の形態１に係る支持台の断面図である。図４は、本発明の実施の形態１に係る支持台の分解図である。

　図３、４に示すように、回動体４は、送風機２を支持する支持部５と、支持部の下部に固定された摺動部６とを備えている。

　支持部５は、上方が開口した椀形状で、略円板形状の底板７と、底板７の周縁部から上方へ突出した凸部８とを備えている。底板７の中央には孔９を備え、孔９の下方には孔９の開口縁から下方に延びた一部が切り欠かれた筒形状の筒部１０を備えている。

　摺動部６は、支持部５の底面に沿う上方が開口した椀形状で、中央には孔１１を備えている。摺動部６は、孔１１の開口縁から下方に延びた筒形状の軸部１２を備えている。支持部５の底面に摺動部６を固定すると、摺動部６の軸部１２内に、支持部５の筒部１０が入り、摺動部６の軸部１２の中心軸と、支持部５の筒部１０の中心軸とが同軸上に配置される構成である。

　本体ケース３は、上面１３と下面（図示せず）が塞がれた略円筒形状で、下面から上面１３に向かうにつれて側面は内方へ傾斜する形状である。本体ケース３の上面１３の面積は下面の面積より小さく、円形状の上面１３の中央には、円形の上面開口１４を設けている。

　上面開口１４には、円環形状のベアリング１５が、回転軸が上下方向となるように固定されている。ベアリング１５内には、回動体４の摺動部６から延びた軸部１２が嵌り、回動体４が本体ケース３の下面と平行した面に対して回動自在に支持される。

　本体ケース３の側面には、円形の側面開口１６を設けている。側面開口１６からは、回転式のスイッチ１７のつまみ部１８が突出している。本体ケース３の側面下部から、後述する基板部１９と電気的に接続された電源コード２０が、本体ケース３の外方へ延びている。

　図５は、本発明の実施の形態１に係る支持台の断面図である。

　図３、５に示すように、本体ケース３内には、基板部１９と、モータ２１と、第１の歯車２２と、第２の歯車２３とを備えている。

　基板部１９は、平板形状で、一方側の平面が側面開口１６に対向するように本体ケース３内に設けられている。一方側の平面には、側面開口１６に対向するように回転式のスイッチ１７が、固定されている。スイッチ１７は、基板部１９の一方側もしくは他方側のどちらか一平面、もしくは両平面に形成された導体パターン（図示せず）と電気的に接続されている。

　スイッチ１７には、スイッチ１７から側面開口１６へ延びる棒状のスイッチシャフト２４を備えている。このスイッチシャフト２４は、スイッチ１７に対して回動し、スイッチシャフト２４の先端には回転軸は、側面開口１６の中心軸上に配置されている。スイッチシャフト２４には、つまみ部１８が装着され、つまみ部１８は側面開口１６から本体ケース３外へ突出している。

　モータ２１は、本体ケース３内に回転軸２５が上下方向に向くように設けられ、回転軸２５には第１の歯車２２が固定されている。モータ２１は、第１の歯車２２が第２の歯車２３と組み合うように本体ケース３内の側面寄りに配置されている。モータ２１は、基板部１９の導体パターンと電気的に接続されている。

　第２の歯車２３は、回動体４から延びた軸部１２に装着され、回動体４の回転軸上に、第２の歯車２３の回転中心が配置されている。第２の歯車２３の直径は、第１の歯車２２の直径より大きい。なお、第１の歯車２２および第２の歯車２３の一例は、樹脂材料で成型された平歯車である。

　以上の構成の支持台の動作を説明する。つまみ部１８でスイッチ１７を操作すると、電源コード２０からモータ２１へ電圧が印加され、モータ２１が回動する。モータ２１が回動すると、第１の歯車２２が回動し、第１の歯車２２と組み合わさった第２の歯車２３も回動する。第２の歯車２３が回動すると、摺動部６の軸部１２を介して、送風機２を支持した回動体４が回動する。これにより支持台１の上に置かれた送風機２を回転させることができ、送風機２の送風方向を変化させることができる。

　図６は、本発明の実施の形態１に係る支持台の衝撃抑制連動機構を示す断面斜視図である。図７は、本発明の実施の形態１に係る支持台の衝撃抑制連動機構を示す斜視図である。

　図３、６、７に示すように、送風機２に電気的に接続可能な中継コード２６を備えている。回動体４が回動すると、送風機２と、送風機２に接続された中継コード２６とが回動する。この回動時に、本体ケース３内で中継コード２６に屈曲しないように、本体ケース３内には、スリップリング３０を備えている。

　スリップリング３０は、スリップリング固定部３１と、スリップリング回動部３２とを備えている。スリップリング固定部３１は、本体ケース３内に固定され、基板部１９から延びた電線３３と電気的に接続されている。スリップリング回動部３２は、スリップリング固定部３１に対して回動自在に装着され、スリップリング固定部３１および中継コード２６と電気的に接続されている。スリップリング回動部３２の回動中心は、回動体４の回動中心上に配置されている。これにより、回動体４が回動すると、送風機２と、送風機２に接続された中継コード２６と、スリップリング回動部３２とが回動するので、本体ケース３内で中継コード２６が屈曲することを抑制できる。

　実施の形態１における特徴は、衝撃抑制連動機構３４を備えた点である。衝撃抑制連動機構３４は、回動連動と、衝撃抑制との２つの効果を備えている。前者は、衝撃抑制連動機構３４によって、回動体４とスリップリング回動部３２とが連動して、回動体４と中継コード２６とスリップリング回動部３２とが、同時に回動する点である。これにより、中継コード２６にねじりが発生することを防止できる。後者は、衝撃抑制連動機構３４によって、送風機２を支持台１の回動体４に載せる場合に、支持台１の回動体４が受ける衝撃が、スリップリング３０に伝わることを抑制する点である。これにより、スリップリング３０の耐久性が向上する。

　具体的には、衝撃抑制連動機構３４は、回動体４の下部に固定された上部衝撃抑制部３５と、スリップリング回動部３２の上部に装着された下部衝撃抑制部３６とを備えている。回動体４、上部衝撃抑制部３５、下部衝撃抑制部３６、スリップリング回動部３２、スリップリング固定部３１の順に、下方へ配置されている。

　上部衝撃抑制部３５は、上部固定部分３７と、上部固定部分３７に設けた２つの孔３８と、複数の突起部分３９とを備えている。

　上部固定部分３７は、略円板形状の樹脂板である。上部固定部分３７の中央部には２つの孔３８を備え、２つの孔３８に対向するねじ穴（図示せず）を回動体４の下端に備えている。上部固定部分３７は、上部固定部分３７の一方面（上面）が回動体の下端と接触した状態で、２つの孔３８を介して、回動体４の２つのねじ穴にねじ（図示せず）によってねじ止めされ、回動体４に固定されている。

　突起部分３９は、上部固定部分３７の他方面（下面）の周縁部から、下部衝撃抑制部３６側（下方）に延びた複数の円柱形状での突起である。複数の突起部分３９は、後述する下部衝撃抑制部３６の複数の第１の孔部分４２に入るように配置されている。

　下部衝撃抑制部３６は、下装着部分４０と、下装着部分４０に設けた軸部４１と、複数の第１の孔部分４２とを備えている。

　下装着部分４０は、略円板形状の樹脂板である。下装着部分４０の一方面（上面）は、上部固定部分３７の他方面（下面）に対向している。下装着部分４０の他方面（下面）の中央部には、スリップリング回動部３２側（下方）に延びた軸部４１を備えている。スリップリング回動部３２の上部には、軸部４１が嵌る軸穴部４３を設けている。下装着部分４０の軸部４１を、スリップリング回動部３２の軸穴部４３に嵌め、スリップリング回動部３２の回動方向に下装着部分４０を回動させると、スリップリング回動部３２も回動する。軸部４１の一例は、円柱をＤ形状に加工（Ｄカット）された形状である。

　第１の孔部分４２は、下装着部分４０の周縁部に、上部衝撃抑制部３５側（上方）が開口した複数の孔である。第１の孔部分４２は、上部衝撃抑制部３５の突起部分３９に対向している。第１の孔部分４２と突起部分３９とは回動体４の回動軸を中心とする同心円状に配置されている。

　以上の構成において、組み立て手順について説明する。まず、ねじ（図示せず）によって、上部固定部分３７を回動体４に固定する。次に、下装着部分４０をスリップリング回動部３２に装着する。つまり、下装着部分４０の軸部４１を、スリップリング３０のスリップリング回動部３２の軸穴部４３に嵌める。最後に、上部固定部分３７の突起部分３９を、下装着部分４０の第１の孔部分４２に入れ、スリップリング３０を本体ケース３内に固定すると、第１の孔部分４２と突起部分３９との間には隙間を備え、上部固定部分３７と下装着部分４０とは所定の距離を有し配置される。

　これにより、衝撃抑制連動機構３４によって、回動体４からスリップリング回動部３２までの中継コード２６は、回動体４およびスリップリング回動部３２と同時に回動するので、中継コード２６にねじりが発生することを防止できる。

　更に、衝撃抑制連動機構３４によって、送風機２を支持台１に載せる場合に支持台１が受ける衝撃により、上部衝撃抑制部３５と下部衝撃抑制部３６との距離が近づいた場合にも、第１の孔部分４２と突起部分３９との間には隙間があり、上部固定部分３７と下装着部分４０とは所定の距離を有しているので、上部衝撃抑制部３５と下部衝撃抑制部３６とが接触することを抑制できる。結果として、衝撃がスリップリング３０に伝わることを抑制でき、スリップリング３０の耐久性が向上する。

　また、複数の第１の孔部分４２は、下装着部分４０を上下方向に貫通している。

　これにより、衝撃抑制連動機構３４によって、送風機２を支持台１に載せる場合に支持台１が受ける衝撃により、上部衝撃抑制部３５の突起部分３９が下がっても、第１の孔部分４２と突起部分３９とが接触しないので、衝撃がスリップリング３０に伝わることを抑制できる。また、組み立てる場合に、上部衝撃抑制部３５の突起部分３９と、下部衝撃抑制部３６の第１の孔部分４２とを容易に合わすことができる。

　図８は、本発明の実施の形態１に係る支持台の衝撃抑制連動機構の第２のスリップリング固定部を示す平面図である。

　図６、７、８に示すように、スリップリング固定部３１は、第１のスリップリング固定部４４と、第２のスリップリング固定部４５とを備えている。

　第１のスリップリング固定部４４には、スリップリング回動部３２が電気的に接続されると共に回動自在に設けている。第２のスリップリング固定部４５は、第１のスリップリング固定部４４と本体ケース３とを連結する。つまり、第１のスリップリング固定部４４は、第２のスリップリング固定部４５に固定され、第２のスリップリング固定部４５は、本体ケース３に固定されている。

　第２のスリップリング固定部４５は、上部固定部分３７から延びる複数の突起部分３９と対向する複数の孔である複数の第２の孔部分４６を備えている。複数の第２の孔部分４６は、第２のスリップリング固定部４５を貫通し、複数の第２の孔部分４６と複数の突起部分３９とが同時に対向する。

　これにより、本体ケース３に第２のスリップリング固定部４５を固定した後で、下部衝撃抑制部３６の第１の孔部分４２に上部衝撃抑制部３５の突起部分３９が入っていることを確認できる。

　（実施の形態２）
　＜背景技術＞
　従来この種の支持台は、支持台の上に送風機が置かれ、支持台の回動により送風機が回動し送風方向を変えるものが知られていた。

　＜発明の概要＞
　このような従来の支持台においては、机の上に置いて使用する場合があるので、使用者が水などの飲料をこぼすなどすると、飲料が支持台の上部の孔から浸入することが考えられる。電気部品に飲料が付着すると故障の原因となる。

　そこで本発明は、支持台の上部の孔から、飲料が侵入しても電気部品に飲料が付着することを抑制する支持台を提供することを目的とする。

　上記の目的を達成するために、本発明の一態様に係る支持台は、送風機を支持する支持台であって、本体ケースと、本体ケース内に設けたモータと、モータによって回動する回動体と、送風機に電気的に接続可能な中継コードと、本体ケース内に設けた中継コードと基板部とを電気的に接続するスリップリングと、スリップリングの上に設けたスリップリングカバーとを備え、回動体には孔を設け、本体ケース内には孔からスリップリングカバーまで延びた連通孔を設け、中継コードは、連通孔とスリップリングカバーに上下方向に開口した孔とを通り、スリップリングと電気的に接続され、スリップリングカバーには、スリップリングカバーから上方に延び、スリップリングカバーを２つの区画に仕切る仕切リブを設け、連通孔は、スリップリングカバーの一方側区画の上方に配置され、孔は、スリップリングカバーの他方側区画に配置される。

　また、本発明の一態様に係る支持台の特定の局面では、スリップリングカバーの一方側区画の周縁は、スリップリングの周縁より外方に位置する構成である。

　また、本発明の一態様に係る支持台の特定の局面では、スリップリングカバーの一方側区画の上方には、中継コードを保持するコード保持部をさらに備え、コード保持部とスリップリングカバーとは所定の距離を有して配置された。

　また、本発明の一態様に係る支持台の特定の局面では、スリップリングカバーの一方側区画には、コード保持部から中継コードがスリップリングカバーに近づくことを抑制するコード保持補助部を備えた。

　本発明の一態様に係る支持台によれば、送風機を支持する支持台であって、本体ケースと、本体ケース内に設けたモータと、モータによって回動する回動体と、送風機に電気的に接続可能な中継コードと、本体ケース内に設けた中継コードと基板部とを電気的に接続するスリップリングと、スリップリングの上に設けたスリップリングカバーとを備え、回動体には孔を設け、本体ケース内には孔からスリップリングカバーまで延びた連通孔を設け、中継コードは、連通孔とスリップリングカバーに上下方向に開口した孔とを通り、スリップリングと電気的に接続され、スリップリングカバーには、スリップリングカバーから上方に延び、スリップリングカバーを２つの区画に仕切る仕切リブを設け、連通孔は、スリップリングカバーの一方側区画の上方に配置され、孔は、スリップリングカバーの他方側区画に配置される。

　このように、中継コードは、回動体に設けた上下方向に延びた連通孔と、本体ケースの開口と、スリップリングカバーに上下方向に開口した孔とを通り、スリップリングと電気的に接続される。スリップリングカバーには、スリップリングカバーから上方に延び、スリップリングカバーを２つの区画に仕切る仕切リブを設けている。連通孔は、スリップリングカバーの一方側区画の上方に配置され、孔は、スリップリングカバーの他方側区画に配置される。これにより、回動体の連通孔から浸入した水は、スリップリングカバーの一方側区画に滴下するが、仕切リブによって、スリップリングカバーの他方側区画の孔を介してスリップリングに浸入することを抑制できる。

　＜発明を実施するための形態＞
　以下、本発明の実施の形態２に係る支持台について説明する。

　図９は、本発明の実施の形態２に係る送風機と支持台の外観図である。図１０は、本発明の実施の形態２に係る支持台の外観図である。

　図９、１０に示すように、支持台２０１の上部には、送風機２０２が置かれている。支持台２０１は、支持台２０１の下部には本体ケース２０３を備え、支持台２０１の上部には回動体２０４を備えている。回動体２０４は、本体ケース２０３の上において本体ケース２０３の下面と平行した面に対して回動自在に設けられている。回動体２０４の中央から中継コード２２６が延び、本体ケース２０３の側面から電源コード２２０が延びている。電源コード２２０と中継コード２２６とは、電気的に接続されている。

　図１１は、本発明の実施の形態２に係る支持台の断面図である。図１２は、本発明の実施の形態２に係る支持台の分解図である。

　図１１、１２に示すように、回動体２０４は、送風機２０２を支持する支持部２０５と、支持部の下部に固定された摺動部２０６とを備えている。

　支持部２０５は、上方が開口した椀形状で、略円板形状の底板２０７と、底板２０７の周縁部から上方へ突出した凸部２０８とを備えている。底板２０７の中央には孔２０９を備え、孔２０９の下方には孔２０９の開口縁から下方に延びた一部が切り欠かれた筒形状の筒部２１０を備えている。

　摺動部２０６は、支持部２０５の底面に沿う上方が開口した椀形状で、中央には孔２１１を備えている。摺動部２０６は、孔２１１の開口縁から下方に延びた筒形状の軸部２１２を備えている。支持部２０５の底面に摺動部２０６を固定すると、摺動部２０６の軸部２１２内に、支持部２０５の筒部２１０が入り、摺動部２０６の軸部２１２の中心軸と、支持部２０５の筒部２１０の中心軸とが同軸上に配置される構成である。

　本体ケース２０３は、上面２１３と下面（図示せず）が塞がれた略円筒形状で、下面から上面２１３に向かうにつれて側面は内方へ傾斜する形状である。本体ケース２０３の上面２１３の面積は下面の面積より小さく、円形状の上面２１３の中央には、円形の上面開口２１４を設けている。

　上面開口２１４には、円環形状のベアリング２１５が、回転軸が上下方向となるように固定されている。ベアリング２１５内には、回動体２０４の摺動部２０６から延びた軸部２１２が嵌り、回動体２０４が本体ケース２０３の下面と平行した面に対して回動自在に支持される。

　本体ケース２０３の側面には、円形の側面開口２１６を設けている。側面開口２１６からは、回転式のスイッチ２１７のつまみ部２１８が突出している。本体ケース２０３の側面下部から、後述する基板部２１９と電気的に接続された電源コード２２０が、本体ケース２０３の外方へ延びている。

　図１３は、本発明の実施の形態２に係る支持台の断面図である。

　図１１、１３に示すように、本体ケース２０３内には、基板部２１９と、モータ２２１と、第１の歯車２２２と、第２の歯車２２３とを備えている。

　基板部２１９は、平板形状で、一方側の平面が側面開口２１６に対向するように本体ケース２０３内に設けられている。一方側の平面には、側面開口２１６に対向するように回転式のスイッチ２１７が、固定されている。スイッチ２１７は、基板部２１９の一方側もしくは他方側のどちらか一平面、もしくは両平面に形成された導体パターン（図示せず）と電気的に接続されている。

　スイッチ２１７には、スイッチ２１７から側面開口２１６へ延びる棒状のスイッチシャフト２２４を備えている。このスイッチシャフト２２４は、スイッチ２１７に対して回動し、スイッチシャフト２２４の先端には回転軸は、側面開口２１６の中心軸上に配置されている。スイッチシャフト２２４には、つまみ部２１８が装着され、つまみ部２１８は側面開口２１６から本体ケース２０３外へ突出している。

　モータ２２１は、本体ケース２０３内に回転軸２２５が上下方向に向くように設けられ、回転軸２２５には第１の歯車２２２が固定されている。モータ２２１は、第１の歯車２２２が第２の歯車２２３と組み合うように本体ケース２０３内の側面寄りに配置されている。モータ２２１は、基板部２１９の導体パターンと電気的に接続されている。

　第２の歯車２２３は、回動体２０４から延びた軸部２１２に装着され、回動体２０４の回転軸上に、第２の歯車２２３の回転中心が配置されている。第２の歯車２２３の直径は、第１の歯車２２２の直径より大きい。なお、第１の歯車２２２および第２の歯車２２３の一例は、樹脂材料で成型された平歯車である。

　以上の構成の支持台の動作を説明する。つまみ部２１８でスイッチ２１７を操作すると、電源コード２２０からモータ２２１へ電圧が印加され、モータ２２１が回動する。モータ２２１が回動すると、第１の歯車２２２が回動し、第１の歯車２２２と組み合わさった第２の歯車２２３も回動する。第２の歯車２２３が回動すると、摺動部２０６の軸部２１２を介して、送風機２０２を支持した回動体２０４が回動する。これにより支持台２０１の上に置かれた送風機２０２を回転させることができ、の送風方向を変化させることができる。

　図１４は、本発明の実施の形態２に係る支持台のスリップリングとスリップリングカバーとコード保持部とを示す斜視図である。図１５は、本発明の実施の形態２に係る支持台のスリップリングとスリップリングカバーとコード保持部とを示す断面斜視図である。図１６は、本発明の実施の形態２に係る支持台の連通孔を示す断面図である。

　図１１、１４、１５、１６に示すように、回動体２０４は、送風機２０２に電気的に接続可能な中継コード２２６を備えている。回動体２０４が回動すると、送風機２０２と、送風機２０２に接続された中継コード２２６とが回動する。この回動時に、本体ケース２０３内で中継コード２２６に屈曲、ねじれが発生しないように、本体ケース２０３内の下部には、スリップリング２３０を備えている。

　スリップリング２３０は、スリップリング固定部２３０Ａと、スリップリング回動部２３０Ｂとを備えている。スリップリング固定部２３０Ａは、本体ケース２０３内に固定され、基板部２１９から延びた電線２３０Ｃと電気的に接続されている。スリップリング回動部２３０Ｂは、スリップリング固定部２３０Ａに対して回動自在に装着され、スリップリング固定部２３０Ａおよび中継コード２２６と電気的に接続されている。スリップリング回動部２３０Ｂの回動中心は、回動体２０４の回動中心上に配置されている。これにより、回動体２０４が回動すると、送風機２０２と、送風機２０２に接続された中継コード２２６と、スリップリング回動部２３０Ｂとが回動するので、本体ケース２０３内で中継コード２２６に屈曲、ねじれが発生することを抑制できる。

　スリップリング２３０の上方には、スリップリングカバー２３１が設けられている。スリップリングカバー２３１は、略円板形状の樹脂板である。スリップリングカバー２３１の他方面（下面）の中央部には、スリップリング回動部２３０Ｂ側（下方）に延びた軸部２３１Ａを備えている。スリップリング回動部２３０Ｂの上部には、軸部２３１Ａが嵌る軸穴部２３０Ｄを設けている。スリップリングカバー２３１の軸部２３１Ａを、スリップリング回動部２３０Ｂの軸穴部２３０Ｄに嵌め、スリップリング回動部２３０Ｂの回動方向にスリップリングカバー２３１を回動させると、スリップリング回動部２３０Ｂも回動する。軸部２３１Ａの一例は、円柱をＤ形状に加工（Ｄカット）された形状である。スリップリングカバー２３１は、上下方向に開口した孔２３３を備えている。

　回動体２０４に固定された中継コード２２６は、回動体の孔２０９からスリップリングカバー２３１まで延びた連通孔２３２（図１６）と、スリップリングカバー２３１に上下方向に開口した孔２３３とを通り、スリップリング２３０と電気的に接続されている。

　実施の形態２における特徴は、スリップリングカバー２３１の形状である。スリップリングカバー２３１には、スリップリングカバー２３１の上面から上方に延び、スリップリングカバー２３１を２つの区画に仕切る仕切リブ２３４を設け、連通孔２３２は、スリップリングカバー２３１の一方側区画２３５の上方に配置され、孔２３３は、スリップリングカバー２３１の他方側区画２３６に配置されている点である。

　これにより、回動体２０４の孔２０９から連通孔２３２へ浸入した水は、スリップリングカバー２３１の一方側区画２３５に滴下するが、仕切リブ２３４によって、スリップリングカバー２３１の他方側区画２３６の孔２３３を介してスリップリング２３０に浸入することを防止できる。

　また、スリップリングカバー２３１の一方側区画２３５の周縁は、スリップリング２３０の周縁より外方に位置する構成である。つまり、本体ケース２０３の上部から見ると、スリップリングカバー２３１は、スリップリング２３０より大きく、スリップリング２３０は、スリップリングカバー２３１に覆われている。なお、スリップリングカバー２３１の回動中心は、スリップリング回動部２３０Ｂの回動中心上に配置されている。

　これにより、回動体２０４の孔２０９から連通孔２３２へ浸入し、スリップリングカバー２３１の一方側区画２３５に滴下した水は、スリップリングカバー２３１の一方側区画２３５の周縁から滴下しても、スリップリング２３０の周縁より外方に滴下するので、スリップリング２３０には滴下しない。結果として、スリップリング２３０に浸入することを抑制できる。なお、スリップリングカバー２３１から滴下した水は、本体ケース２０３内の基板部２１９、モータ２２１へ流れることなく、本体ケース２０３の孔（図示せず）から本体ケース２０３外へ流れ出す。

　図１７は、本発明の実施の形態２に係る支持台のコード保持部を示す斜視図である。

　図１４、１７に示すように、スリップリングカバー２３１の一方側区画２３５の上方には、中継コード２２６を保持するコード保持部２３７を備え、コード保持部２３７とスリップリングカバー２３１とは所定の距離を有して配置されている。コード保持部２３７は、略円板形状の固定部分２３８と、固定部分に設けた２つの孔２３９と、固定部分２３８からスリップリングカバー２３１の方向へ突出した２つの第１のリブ部分２４０とを備えている。

　具体的には、略円板形状の固定部分２３８の中央部には２つの孔２３９を備え、回動体２０４の下端には２つの孔に対向するねじ穴（図示せず）を設けている。固定部分２３８は、固定部分２３８の一方面（上面）が回動体２０４の下端と接触した状態で、孔２３９を介して、回動体２０４のねじ穴にねじ止めされたねじ（図示せず）によって回動体２０４に固定されている。固定部分２３８の他方面（下面）部には、下方に延びた２枚の平板形状の第１のリブ部分２４０を備えている。この２枚の平板形状の第１のリブ部分２４０の間に中継コード２２６の一部が嵌り、第１のリブ部分２４０の間に保持される。第１のリブ部分２４０とスリップリングカバー２３１とは所定の距離を有して配置されている。つまり、中継コード２２６は、スリップリングカバー２３１の一方側区画２３５から所定の距離を有して配置されている。

　これにより、回動体２０４の孔２０９から連通孔２３２へ浸入した水が、スリップリングカバー２３１の一方側区画２３５に滴下しても、中継コード２２６がスリップリングカバー２３１の一方側区画２３５に溜まった水に浸漬することを抑制できる。

　また、スリップリングカバー２３１の一方側区画２３５には、コード保持部２３７から中継コード２２６がスリップリングカバー２３１に近づくことを抑制するコード保持補助部２４１を備えている。コード保持補助部２４１は、スリップリングカバー２３１から固定部分２３８のコード保持部２３７に挟まれた中継コード２２６の方向（上方向）へ突出した２つの平板形状のリブである。固定部分２３８のコード保持部２３７に挟まれた中継コード２２６が下方へ移動すると、コード保持補助部２４１であるリブの先端に当たり、中継コード２２６が下方へ移動することを防止する。

　（実施の形態３）
　＜背景技術＞
　従来この種の支持台は、支持台の上部に送風機が置かれ、支持台の回動により送風機が回動し送風方向を変えるものが知られていた。

　＜発明の概要＞
　このような従来の支持台においては、支持台上部の回動体に送風機が置かれ、モータによって回動体が回動する。回動体が回動することにより送風機も回動し、送風方向が変化する。回動体が、回動軸上に配置された軸部で支持されている場合には、送風機の重心が回動体の回動軸上から外れると、回動体が傾き、回動体が傾いた状態で回動すると、がたつきが発生するという課題を有していた。

　そこで本発明は、回動時に回動体が傾くことを抑制し、がたつきを低減する支持台を提供することを目的とする。

　上記の目的を達成するために、本発明の一態様に係る支持台は、送風機を支持する支持台であって、上部に上面開口を設けた本体ケースと、本体ケースの上部に回動自在に設けられた回動体と、本体ケース内に設けられた回動体を回動するモータとを備え、回動体は、送風機を支持する支持部と、支持部の下部から下方に延びた軸部と、回動体の回動軸と同軸上に中心を有する円周上に支持部の下部から下方へ突出した複数の突起部とを有し、軸部は、第１の軸受け部に回動自在に支持され、第１の軸受け部は、上面開口内を上下方向へ移動可能に設けられ、複数の突起部と本体ケースとが接触する。

　また、本発明の一態様に係る支持台の特定の局面では、第１の軸受け部と上面開口との間には隙間を設けた。

　また、本発明の一態様に係る支持台の特定の局面では、上面開口は、中心軸が上下方向に延びた円筒形状で、第１の軸受け部は、環状のベアリングで、上面開口の内径は、ベアリングの外径より大きい。

　本発明の一態様に係る送風機は、送風モータ部と、送風モータ部によって回転する羽根部と、送風モータ部の回転数を制御する制御部とを有し、制御部は、第１の回転数と、第１の回転数より大きい第２の回転数と、第２の回転数より大きい第３の回転数と、第３の回転数より大きい第４の回転数とを備え、制御部は、ランダムに送風モータ部の回転数を変化させる場合には、回転数を増加させるときに、第１の回転数からは第２の回転数へ変化させ、第２の回転数からは第４の回転数へ変化させ、回転数を減少させるときに、第４の回転数からは第３の回転数を介し第２の回転数へ変化させ、第２の回転数からは第１の回転数へ変化させる。

　本発明の一態様に係る送風装置によれば、送風機を支持する支持台であって、上部に上面開口を設けた本体ケースと、本体ケースの上部に回動自在に設けられた回動体と、本体ケース内に設けられた回動体を回動するモータとを備え、回動体は、送風機を支持する支持部と、支持部の下部から下方に延びた軸部と、回動体の回動軸と同軸上に中心を有する円周上に支持部の下部から下方へ突出した複数の突起部とを有し、軸部は、第１の軸受け部に回動自在に支持され、第１の軸受け部は、上面開口内を上下方向へ移動可能に設けられ、複数の突起部と本体ケースとが接触する。

　このように、第１の軸受け部は、上面開口内を上下方向へ移動可能に設けられ、支持部が上下方向へ移動するので、複数の突起部と本体ケースとが接触し、回動時の回動体の傾きを抑制し、がたつきを低減する。

　＜発明を実施するための形態＞
　以下、本発明の実施の形態３に係る支持台について説明する。

　図１８は、本発明の実施の形態３に係る送風機と支持台の外観図である。図１９は、本発明の実施の形態３に係る支持台の外観図である。

　図１８、１９に示すように、支持台３０１の上部には、送風機３０２が置かれている。支持台３０１は、支持台３０１の下部には本体ケース３０３を備え、支持台３０１の上部には回動体３０４を備えている。回動体３０４は、本体ケース３０３の上において本体ケース３０３の下面と平行した面に対して回動自在に設けられている。回動体３０４の中央から中継コード３２６が延び、本体ケース３０３の側面から電源コード３２０が延びている。電源コード３２０と中継コード３２６とは、電気的に接続されている。

　図２０は、本発明の実施の形態３に係る支持台の断面図である。図２１は、本発明の実施の形態３に係る支持台の分解図である。

　図２０、２１に示すように、回動体３０４は、送風機３０２を支持する支持部３０５と、支持部３０５の下部に固定された摺動部３０６とを備えている。

　支持部３０５は、上方が開口した椀形状で、略円板形状の底板３０７と、底板３０７の周縁部から上方へ突出した凸部３０８とを備えている。底板３０７の中央には孔３０９を備え、孔３０９の下方には孔３０９の開口縁から下方に延びた一部が切り欠かれた筒形状の筒部３１０を備えている。

　摺動部３０６は、支持部３０５の底面に沿う上方が開口した椀形状で、中央には孔３１１を備えている。摺動部３０６は、孔３１１の開口縁から下方に延びた筒形状の軸部３１２を備えている。支持部３０５の底面に摺動部３０６を固定すると、摺動部３０６の軸部３１２内に、支持部３０５の筒部３１０が入り、摺動部３０６の軸部３１２の中心軸と、支持部３０５の筒部３１０の中心軸とが同軸上に配置される構成である。

　本体ケース３０３は、上面３１３と下面（図示せず）が塞がれた略円筒形状で、下面から上面３１３に向かうにつれて側面は内方へ傾斜する形状である。本体ケース３０３の上面３１３の面積は下面の面積より小さく、円形状の上面３１３の中央には、円形の上面開口３１４を設けている。

　上面開口３１４には、円環形状のベアリング３１５が、回転軸が上下方向となるように装着されている。ベアリング３１５内には、回動体３０４の摺動部３０６から延びた軸部３１２が嵌り、回動体３０４が本体ケース３０３の下面と平行した面に対して回動自在に支持される。

　本体ケース３０３の側面には、円形の側面開口３１６を設けている。側面開口３１６からは、回転式のスイッチ３１７のつまみ部３１８が突出している。本体ケース３０３の側面下部から、後述する基板部３１９と電気的に接続された電源コード３２０が、本体ケース３０３の外方へ延びている。

　図２２は、本発明の実施の形態３に係る支持台の断面図である。

　図２０、２２に示すように、本体ケース３０３内には、基板部３１９と、モータ３２１と、第１の歯車３２２と、第２の歯車３２３とを備えている。

　基板部３１９は、平板形状で、一方側の平面が側面開口３１６に対向するように本体ケース３０３内に設けられている。一方側の平面には、側面開口３１６に対向するように回転式のスイッチ３１７が、固定されている。スイッチ３１７は、基板部３１９の一方側もしくは他方側のどちらか一平面、もしくは両平面に形成された導体パターン（図示せず）と電気的に接続されている。

　スイッチ３１７には、スイッチ３１７から側面開口３１６へ延びる棒状のスイッチシャフト３２４を備えている。このスイッチシャフト３２４は、スイッチ３１７に対して回動し、スイッチシャフト３２４の先端には回転軸は、側面開口３１６の中心軸上に配置されている。スイッチシャフト３２４には、つまみ部３１８が装着され、つまみ部３１８は側面開口３１６から本体ケース３０３外へ突出している。

　モータ３２１は、本体ケース３０３内に回転軸３２５が上下方向に向くように設けられ、回転軸３２５には第１の歯車３２２が固定されている。モータ３２１は、第１の歯車３２２が第２の歯車３２３と組み合うように本体ケース３０３内の側面寄りに配置されている。モータ３２１は、基板部３１９の導体パターンと電気的に接続されている。

　第２の歯車３２３は、回動体３０４から延びた軸部３１２に装着され、回動体３０４の回転軸上に、第２の歯車３２３の回転中心が配置されている。第２の歯車３２３の直径は、第１の歯車３２２の直径より大きい。なお、第１の歯車３２２および第２の歯車３２３の一例は、樹脂材料で成型された平歯車である。

　以上の構成の支持台の動作を説明する。つまみ部３１８でスイッチ３１７を操作すると、電源コード３２０からモータ３２１へ電圧が印加され、モータ３２１が回動する。モータ３２１が回動すると、第１の歯車３２２が回動し、第１の歯車３２２と組み合わさった第２の歯車３２３も回動する。第２の歯車３２３が回動すると、摺動部３０６の軸部３１２を介して、送風機３０２を支持した回動体３０４が回動する。これにより支持台３０１の上に置かれた送風機３０２を回転させることができ、送風機３０２の送風方向を変化させることができる。

　図２３は、本発明の実施の形態３に係る支持台の分解断面斜視図である。図２４は、本発明の実施の形態３に係る支持台の部分断面図である。

　図２３、２４に示すように、回動体３０４は、送風機３０２を支持する支持部３０５と、支持部３０５の下部に固定された摺動部３０６とを備えている。摺動部３０６は、摺動部３０６から下方に延びた軸部３１２と、回動体３０４の回動軸と同軸上に中心を有する円周上に支持部の下部から下方へ突出した複数の突起部３３０とを備えている。複数の突起部３３０の突出寸法は、実質的に同じである。

　実施の形態３における特徴は、軸部３１２が、第１の軸受け部３２９に回動自在に支持され、第１の軸受け部３２９は、上面開口３１４内を上下方向へ移動可能に設けられている点である。具体的には、軸部３１２は、中心軸が上下方向に延びた円筒形状であり、第１の軸受け部３２９は、中心軸が上下方向に延びた環状のベアリング３１５である。軸部３１２とベアリング３１５とは、締まり嵌めである。ベアリング３１５の孔の内面に、軸部３１２の外面が嵌り、軸部３１２が第１の軸受け部３２９に回動自在に支持されている。

　一方、上面開口３１４は、中心軸が上下方向に延びた円筒形状で、上面開口３１４の内径は、ベアリング３１５の外径より大きい。上面開口３１４と、ベアリング３１５とは、すきまはめの関係である。すなわち、第１の軸受け部３２９と上面開口３１４との間には隙間３３１を有しており、突起部３３０の下端が、本体ケース３０３と接触する位置まで第１の軸受け部３２９と共に支持部３０５が上下に移動することが可能である。

　これにより、支持部３０５が上下方向へ移動可能なので、支持部３０５の下部から下方へ突出した複数の突起部３３０と本体ケース３０３とが確実に接触し、回動体３０４の傾きが抑制され、回動時のがたつきが低減される。

　なお、複数の突起部３３０は、本体ケース３０３の一部であるレール部３３２に接触する。レール部３３２は、本体ケース３０３より摩擦係数が小さい樹脂材料で形成している。一例として、本体ケース３０３の材質は、ＡＢＳ樹脂で、レール部３３２の材質は、ポリブチレンテレフタレート樹脂やポリアセタール樹脂である。

　図２５は、本発明の実施の形態３に係る送風機と支持台の外観図である。図２６は、本発明の実施の形態３に係る送風機の機能構成を示す図である。

　図２５に示すように、支持台３０１の上部には、送風機３０２が置かれている。

　送風機３０２は、略球体形状をなしており、球体の中心を仮想的に貫通する中心軸３５１を軸中心としている。中心軸３５１は球体の送風側極３５２と、送風側極３５２に対向する吸込側極３５３とでそれぞれ点接している。なお、ここでいう略球体形状とは、一見して球体をなしているという意味であり、後述する開口部などにより一部球体表面の凹凸などで真球にならない点を考慮した表現である。つまり、真球とならない場合であっても一見して球体を成している場合には略球体形状に含まれる。

　また、送風機３０２は、球体の両極（送風側極３５２、吸込側極３５３）と等距離の位置にて、中心軸３５１と垂直な切断面３５４で、略半球体状の第一フレーム３５５と、同じく略半球体状の第二フレーム３５６とに２等分されている。

　第一フレーム３５５は、送風側極３５２を備え、中空形状を成しており、すなわち半球面構造を成す。また、第一フレーム３５５には、中心軸３５１に垂直な面で構成される円形の開口部３５７が送風側極３５２近傍に設けられている。なお、ここでいう近傍とは、厳密には送風側極３５２は球の周上にあるため、開口部３５７が属する平面上とは一致しないことによる表現である。従って、特に開口部３５７が送風側極３５２を含んでいるという表現としても差し支えない。さらに、第一フレーム３５５は、送風側極３５２を中心として中心軸３５１の周方向に等間隔に設けられた誘引空気吸込口３５８を複数個（実施の形態３では６個）備えている。

　開口部３５７は、その内部に環状の隙間である空気吹出口３５９と、この空気吹出口３５９の内部に円形の開口である誘引空気吹出口３６０とを備えている。

　誘引空気吸込口３５８は、同一径の円形を成しており、各円の中心は中心軸３５１を中心とした同一周上（中心軸３５１に垂直である同一断面上）に位置している。ただし、隣接する誘引空気吸込口３５８とは接触しておらず、すなわちそれぞれ独立することにより、内部空間に後述する複数の送風路を確保している。

　第二フレーム３５６は、吸込側極３５３を備え、中空形状を成しており、すなわち半球面構造を成す。また、第二フレーム３５６は、吸込側極３５３の周囲に空気吸込口３６１を備えている。

　送風機３０２は、空気吸込口３６１と空気吹出口３５９とを備え、空気吸込口３６１と空気吹出口３５９とを連通する風路には、送風モータ部３６２によって回転する羽根部（図示せず）を設けている。

　以上の構成の送風機３０２における空気の流れを説明する。送風モータ部３６２によって羽根部が回転すると、空気吸込口３６１から風路に空気が吸い込まれる。この吸い込まれた空気が、空気吹出口３５９より吹き出された環状の気流となる。この環状の気流は、誘引効果によってその環状の内部の空気、すなわち誘引空気吹出口３６０近傍の空気を同一方向に誘引する。

　また、図２５、２６に示すように、操作スイッチ３６４の一つであるランダムスイッチが押されると、送風モータ部３６２は、制御部３６３によってランダムに複数の回転数で制御され、ランダム風を作り出す。

　仮に、図２５に示す誘引空気吹出口３６０が上方へ開口すると共に、中心軸がほぼ鉛直方向となり、羽根部を回転させる送風モータ部３６２の回転軸（図示せず）が、回動体３０４の軸部３１２と同方向に配置された場合に、羽根部の回転数が大きく減少すると、ブレーキが掛かったような慣性モーメントが働く場合がある。つまり、羽根部の回転方向と、回動体３０４の回転方向が同じ場合には、送風モータ部３６２に羽根部の回転方向に対して反対方向へ回転する力が発生し、回動体３０４にも羽根部の回転方向に対して反対方向へ回転する力が発生する。この時に、回動体３０４は、羽根部の回転方向に対する反対方向、つまり回動体３０４の回転方向と反対方向へ回転する。なお、羽根部の回転数が大きく減少する一例とは、送風モータ部３６２の回転数を減少させる場合の回転数が、送風モータ部３６２の回転数を増加させる場合の回転数に比べて、同じか、それ以上の場合である。

　これは、回動体３０４を回転させているモータ３２１内の減速ギア、第１の歯車３２２、第２の歯車３２３などのバックラッシュ（遊び）分だけ、回動体３０４が、回動体３０４の回転方向と反対方向へ回転する動きである。僅かに回転するので、一瞬、回動体３０４が振れたように見えるか、または、回動体３０４が停止したかのように見える場合がある。

　この現象を低減させる為に、制御部３６３は、第１の回転数と、第１の回転数より大きい第２の回転数と、第２の回転数より大きい第３の回転数と、第３の回転数より大きい第４の回転数とを備えている。一例としては、第１の回転数は１３００ｒｐｍ、第２の回転数は１７００ｒｐｍ、第３の回転数は２１００ｒｐｍ、第４の回転数は２５００ｒｐｍである。そして、ランダムスイッチが押されると、制御部３６３は、送風モータ部３６２の回転数を増加させるときには、第１の回転数からは第２の回転数へ変化させ、第２の回転数からは第４の回転数へ変化させる。一方、回転数を減少させるときには、第４の回転数からは第３の回転数を介し第２の回転数へ変化させ、第２の回転数からは第１の回転数へ変化させる。なお、回転数を減少させるときには、第３の回転数で回転する時間は、第１の回転数、第２の回転数、第４の回転数で回転する時間に比べて短い。

　このように、制御部３６３は、ランダムに送風モータ部３６２の回転数を変化させるときに、送風モータ部３６２の回転数を減少させる場合は、送風モータ部３６２の回転数を増加させる場合に比べて、回転数の変化が小さい。このように、羽根部の回転数の減少を小さくすると、羽根部を回転させる送風モータ部３６２の回転軸が、回動体３０４の軸部３１２と同方向に配置された場合にも、一瞬、回動体３０４が振れたように見えるか、回動体３０４が停止したかのように見える動きを抑制できる。

　（実施の形態４）
　＜背景技術＞
　従来この種の支持台は支持台の上部に送風機が置かれ、支持台の回動により送風機が回動し送風方向を変えるものが知られていた。

　＜発明の概要＞
　このような従来の支持台においては、支持台の上部に送風機が、不安定な状態で置かれることがある。この不安定な状態のバランスが崩れると、支持台から送風機が落下することが考えられる。

　そこで本発明は、支持台の上部に送風機が、不安定な状態で置かれることを抑制する支持台を提供することを目的とする。

　上記の目的を達成するために、本発明の一態様に係る支持台は、送風機を支持する支持台であって、電源コードと、電源コードと電気的に接続され支持台の上部から延びた中継コードと、を備え、中継コードは、送風機の接続端子部に電気的に接続可能であり、中継コードの長さは、支持台の周縁部に送風機を置いた場合に、送風機の重心が支持台の周縁部より外方に位置した状態で、中継コードによって送風機が支持台の上に自立する場合の中継コードの長さより短い。

　また、本発明の一態様に係る支持台の特定の局面では、中継コードの長さは、支持台の周縁部に送風機を置いた場合に、送風機の重心が支持台の周縁部より外方に位置した状態で、中継コードによって支持台と送風機とが転倒する長さより短い。

　また、本発明の一態様に係る支持台の特定の局面では、中継コードの長さは、支持台に送風機を斜め下方に送風するように置いた場合に、送風機の重心が支持台の周縁部より内方に位置した状態で、送風機が支持台の上に自立する長さより長い。

　本発明の一態様に係る送風装置によれば、送風機を支持する支持台であって、支持台は、電源コードと、電源コードと電気的に接続され支持台の上部から延びた中継コードと、を備え、中継コードは、送風機の接続端子部に電気的に接続可能であり、中継コードの長さは、支持台の周縁部に送風機を置いた場合に、送風機の重心が支持台の周縁部より外方に位置した状態で、中継コードによって送風機が支持台の上に自立する場合の中継コードの長さより短い。

　このように、中継コードの長さは、支持台の周縁部に送風機を置いた場合に、送風機の重心が支持台の周縁部より外方に位置した状態で、中継コードによって送風機が支持台の上に自立する長さより短い。これにより、支持台の周縁部に送風機を置いた場合に、送風機の重心が支持台の周縁部より内方に位置した状態で、送風機が支持台の上に自立するので、送風機が、支持台の上部に不安定な状態で置かれることを抑制できる。

　＜発明を実施するための形態＞
　以下、本発明の実施の形態４に係る支持台について説明する。

　図２７は、本発明の実施の形態４に係る送風機と支持台の外観図である。図２８は、本発明の実施の形態４に係る支持台の外観図である。

　図２７、２８に示すように、支持台４０１の上部には、送風機４０２が置かれている。支持台４０１は、支持台４０１の下部には本体ケース４０３を備え、支持台４０１の上部には回動体４０４を備えている。回動体４０４は、本体ケース４０３の上において本体ケース４０３の下面と平行した面に対して回動自在に設けられている。回動体４０４の中央から中継コード４２６が延び、本体ケース４０３の側面から電源コード４２０が延びている。電源コード４２０と中継コード４２６とは、電気的に接続されている。

　送風機４０２は、略球体形状をなしており、球体の中心を仮想的に貫通する中心軸４５１を軸中心としている。中心軸４５１は球体の送風側極４５２と、送風側極４５２に対向する吸込側極４５３とでそれぞれ点接している。なお、ここでいう略球体形状とは、一見して球体をなしているという意味であり、後述する開口部などにより一部球体表面の凹凸などで真球にならない点を考慮した表現である。つまり、真球とならない場合であっても一見して球体を成している場合には略球体形状に含まれる。

　また、送風機４０２は、球体の両極（送風側極４５２、吸込側極４５３）と等距離の位置にて、中心軸４５１と垂直な切断面４５４で、略半球体状の第一フレーム４５５と、同じく略半球体状の第二フレーム４５６とに２等分されている。

　第一フレーム４５５は、送風側極４５２を備え、中空形状を成しており、すなわち半球面構造を成す。また、第一フレーム４５５には、中心軸４５１に垂直な面で構成される円形の開口部４５７が送風側極４５２近傍に設けられている。なお、ここでいう近傍とは、厳密には送風側極４５２は球の周上にあるため、開口部４５７が属する平面上とは一致しないことによる表現である。従って、特に開口部４５７が送風側極４５２を含んでいるという表現としても差し支えない。さらに、第一フレーム４５５は、送風側極４５２を中心として中心軸４５１の周方向に等間隔に設けられた誘引空気吸込口４５８を複数個（実施の形態４では６個）備えている。

　開口部４５７は、その内部に環状の隙間である空気吹出口４５９と、この空気吹出口４５９の内部に円形の開口である誘引空気吹出口４６０とを備えている。

　誘引空気吸込口４５８は、同一径の円形を成しており、各円の中心は中心軸４５１を中心とした同一周上（中心軸４５１に垂直である同一断面上）に位置している。ただし、隣接する誘引空気吸込口４５８とは接触しておらず、すなわちそれぞれ独立することにより、内部空間に後述する複数の送風路を確保している。

　第二フレーム４５６は、吸込側極４５３を備え、中空形状を成しており、すなわち半球面構造を成す。また、第二フレーム４５６は、吸込側極４５３の周囲に空気吸込口４６１を備えている。

　送風機４０２は、空気吸込口４６１と空気吹出口４５９とを備え、空気吸込口４６１と空気吹出口４５９とを連通する風路に高圧空気発生装置（図示せず）を設けている。

　以上の構成の送風機における空気の流れを説明する。高圧空気発生装置によって、空気吸込口４６１から風路に空気が吸い込まれる。この吸い込まれた空気が、空気吹出口４５９より吹き出された環状の気流となる。この環状の気流は、誘引効果によってその環状の内部の空気、すなわち誘引空気吹出口４６０近傍の空気を同一方向に誘引する。この際、誘引空気吹出口４６０に連通する複数の誘引空気吸込口４５８から空気が誘引され、誘引空気混合部４６２にて混合されて誘引空気吹出口４６０に順次送り込まれる。環状の気流と誘引空気とが開口部４５７付近で合成され、発散の少ないスポット風として、中心軸４５１方向より排出されるのである。

　図２９は、本発明の実施の形態４に係る支持台の断面図である。図３０は、本発明の実施の形態４に係る支持台の分解図である。

　図２９、３０に示すように、回動体４０４は、送風機４０２を支持する支持部４０５と、支持部の下部に固定された摺動部４０６とを備えている。

　支持部４０５は、上方が開口した椀形状で、略円板形状の底板４０７と、底板４０７の周縁部から上方へ突出した凸部４０８とを備えている。底板４０７の中央には孔４０９を備え、孔４０９の下方には孔４０９の開口縁から下方に延びた一部が切り欠かれた筒形状の筒部４１０を備えている。

　摺動部４０６は、支持部４０５の底面に沿う上方が開口した椀形状で、中央には孔４１１を備えている。摺動部４０６は、孔４１１の開口縁から下方に延びた筒形状の軸部４１２を備えている。支持部４０５の底面に摺動部４０６を固定すると、摺動部４０６の軸部４１２内に、支持部４０５の筒部４１０が入り、摺動部４０６の軸部４１２の中心軸と、支持部４０５の筒部４１０の中心軸とが同軸上に配置される構成である。

　本体ケース４０３は、上面４１３と下面（図示せず）が塞がれた略円筒形状で、下面から上面４１３に向かうにつれて側面は内方へ傾斜する形状である。本体ケース４０３の上面４１３の面積は下面の面積より小さく、円形状の上面４１３の中央には、円形の上面開口４１４を設けている。

　上面開口４１４には、円環形状のベアリング４１５が、回転軸が上下方向となるように固定されている。ベアリング４１５内には、回動体４０４の摺動部４０６から延びた軸部４１２が嵌り、回動体４０４が本体ケース４０３の下面と平行した面に対して回動自在に支持される。

　本体ケース４０３の側面には、円形の側面開口４１６を設けている。側面開口４１６からは、回転式のスイッチ４１７のつまみ部４１８が突出している。本体ケース４０３の側面下部から、後述する基板部４１９と電気的に接続された電源コード４２０が、本体ケース４０３の外方へ延びている。

　図３１は、本発明の実施の形態４に係る支持台の断面図である。

　図２９、３１に示すように、本体ケース４０３内には、基板部４１９と、モータ４２１と、第１の歯車４２２と、第２の歯車４２３とを備えている。

　基板部４１９は、平板形状で、一方側の平面が側面開口４１６に対向するように本体ケース４０３内に設けられている。一方側の平面には、側面開口４１６に対向するように回転式のスイッチ４１７が、固定されている。スイッチ４１７は、基板部４１９の一方側もしくは他方側のどちらか一平面、もしくは両平面に形成された導体パターン（図示せず）と電気的に接続されている。

　スイッチ４１７には、スイッチ４１７から側面開口４１６へ延びる棒状のスイッチシャフト４２４を備えている。このスイッチシャフト４２４は、スイッチ４１７に対して回動し、スイッチシャフト４２４の先端には回転軸は、側面開口４１６の中心軸上に配置されている。スイッチシャフト４２４には、つまみ部４１８が装着され、つまみ部４１８は側面開口４１６から本体ケース４０３外へ突出している。

　モータ４２１は、本体ケース４０３内に回転軸４２５が上下方向に向くように設けられ、回転軸４２５には第１の歯車４２２が固定されている。モータ４２１は、第１の歯車４２２が第２の歯車４２３と組み合うように本体ケース４０３内の側面寄りに配置されている。モータ４２１は、基板部４１９の導体パターンと電気的に接続されている。

　第２の歯車４２３は、回動体４０４から延びた軸部４１２に装着され、回動体４０４の回転軸上に、第２の歯車４２３の回転中心が配置されている。第２の歯車４２３の直径は、第１の歯車４２２の直径より大きい。なお、第１の歯車４２２および第２の歯車４２３の一例は、樹脂材料で成型された平歯車である。

　以上の構成の支持台の動作を説明する。つまみ部４１８でスイッチ４１７を操作すると、電源コード４２０からモータ４２１へ電圧が印加され、モータ４２１が回動する。モータ４２１が回動すると、第１の歯車４２２が回動し、第１の歯車４２２と組み合わさった第２の歯車４２３も回動する。第２の歯車４２３が回動すると、摺動部４０６の軸部４１２を介して、送風機４０２を支持した回動体４０４が回動する。これにより支持台４０１の上に置かれた送風機４０２を回転させることができ、の送風方向を変化させることができる。

　また、回動体４０４は、送風機４０２を支持する支持部４０５と、支持部４０５の下部に固定された摺動部４０６とを備えている。摺動部４０６は、摺動部４０６から下方に延びた軸部４１２と、回動体４０４の回動軸と同軸上に中心を有する円周上に支持部の下部から下方へ突出した複数の突起部４２７とを備えている。

　図３２は、本発明の実施の形態４に係る支持台と送風機の斜視図である。

　支持台４０１は、電源コード４２０と電気的に接続され支持台４０１の上部から延びた中継コード４２６を備えている。中継コード４２６は、送風機４０２の接続端子部４３０に電気的に接続可能である。

　実施の形態４における特徴は、中継コード４２６の長さである。具体的には、中継コード４２６の長さは、支持台４０１の周縁部の上端に送風機４０２を置いた場合に、送風機４０２の重心が支持台４０１の周縁部の上端より外方に位置した状態で、中継コード４２６によって送風機４０２が支持台４０１の上に自立する場合の中継コード４２６の長さより短い。

　例えば、図３２に示すように、支持台４０１の周縁部の上端に送風機４０２を置いた場合に、支持台４０１の周縁部の上端と誘引空気吸込口４５８の開口縁とが接触し、支持台４０１から延びる中継コード４２６が引っ張られた状態で、送風機４０２が支持台４０１の上に自立する場合がある。これは、支持台４０１の周縁部の円環形状の上端と、誘引空気吸込口４５８の円環形状の開口縁とは、２点で接触している。この状態で、送風機４０２の重心が支持台４０１の周縁部の上端より外方に位置した状態であるが、中継コード４２６によって、支持台４０１の周縁部の内方へ引っ張られてバランスがとれ、送風機４０２が支持台４０１の上に自立した状態である。この状態は、不安定である為、少しバランスが崩れると、送風機４０２が支持台４０１から落下することが考えられる。

　そこで、中継コード４２６の長さを、この状態のように送風機４０２が支持台４０１の上に自立する中継コード４２６の長さより短くする。これにより、支持台４０１の周縁部の上端に送風機４０２を置いた場合に、送風機４０２の重心が支持台４０１の周縁部の上端より内方に位置した状態、つまり支持台４０１の周縁部の上端全周に送風機４０２が乗った状態で、送風機４０２が支持台４０１の上に自立するので、送風機４０２が、支持台４０１の上部に不安定な状態で置かれることを抑制できる。

　また、中継コード４２６の長さは、支持台４０１の周縁部の上端に送風機４０２を置いた場合に、送風機４０２の重心が支持台４０１の周縁部の上端より外方に位置した状態で、中継コード４２６によって支持台４０１と送風機４０２とが転倒する長さより短い。

　例えば、図３２に示すように、支持台４０１の周縁部の上端と誘引空気吸込口４５８の開口縁とが、２点で接触し、送風機４０２の重心が支持台４０１の周縁部の上端より外方に位置した状態であるが、中継コード４２６によって、支持台４０１の周縁部の内方へ引っ張られてバランスがとれ、送風機４０２が支持台４０１の上に自立する瞬間に、支持台４０１に比べ送風機４０２が重い場合には、この状態で送風機４０２と支持台４０１とが、転倒することが考えられる。

　そこで、中継コード４２６の長さを、この状態のように送風機４０２が支持台４０１の上に自立する瞬間に転倒する中継コード４２６の長さより短くする。これにより、支持台４０１の周縁部の上端に送風機４０２を置いた場合に、支持台４０１と送風機４０２とが転倒せず、送風機４０２の重心が支持台４０１の周縁部の上端より内方に位置した状態で、送風機４０２が支持台４０１の上に自立するので、送風機４０２が、支持台４０１の上部に不安定な状態で置かれることを抑制できる。

　また、中継コード４２６の長さは、支持台４０１に送風機４０２を斜め下方に送風するように置いた場合に、送風機４０２の重心が支持台４０１の周縁部の上端より内方に位置した状態で、送風機４０２が支持台４０１の上に自立する長さより長い。

　これにより、送風機４０２によって斜め下方に送風できるので、使い勝手が向上する。

　（実施の形態５）
　＜技術分野＞
　実施の形態５は、例えば、送風により清涼感を与えたり空間内の空気循環を促したりする送風機を支持する支持台等の、ロータリー式のスイッチを備えた電気機器に関するものである。

　＜背景技術＞
　従来この種のロータリー式のスイッチのクリック係止機構として、ボールと溝の嵌合によるものが広く用いられている。この係止機構は、固定部材に断面Ｖ字形のＶ溝を形成し、可動部材に形成された穴内にスプリングを弾圧した状態でボールが配設されている。そして、可動部材を移動させることにより、ボールがＶ溝と対向する位置へ持ち来されると、スプリングの弾力によってＶ溝へ嵌入して両方の部材を係止せしめ、固定部材に対する可動部材の位置決めが行われるようになっているものが知られていた。

　＜発明の概要＞
　このような従来のロータリー式のスイッチのクリック係止機構においては、ボールとスプリングとが必要となり、部品点数が増える原因となっていた。

　そこで本発明は、簡単な構成のクリック係止機構を有したロータリー式のスイッチを備えた電気機器を提供することを目的とする。

　上記の目的を達成するために、本発明の一態様に係る電気機器は、第１の開口を設けた本体ケースと、本体ケース内に設け第２の開口を設けたスイッチケースと、スイッチケース内に固定された基板部と、基板部に第２の開口に対向するように装着されたスイッチと、スイッチから第２の開口に向かって回動軸方向へ延びた棒形状のスイッチシャフトと、スイッチシャフトに着脱可能なつまみ部と、つまみ部内とスイッチケースとの間に設けたバネとを備え、スイッチは回動式であり、つまみ部は、スイッチシャフトが嵌る筒形状の筒部分を有し、バネは、スイッチの回動軸方向へ撓むと共に波状に凹凸し、スイッチケースは、スイッチケースからバネに向かって突出した突起部を有し、つまみ部は、本体ケース内から第１の開口へ挿入され、本体ケースとスイッチケースとの間に抜け防止部を設け、抜け防止部が本体ケースの第１の開口の開口縁と接触し、突起部にバネが撓みながら接触する。

　また、本発明の一態様に係る電気機器の特定の局面では、バネは、円環形状で回動軸上に中心が配置され、突起部は、第１の突起部と第２の突起部とを有し、第１の突起部と第２の突起部との間に回動軸が配置された。

　また、本発明の一態様に係る電気機器の特定の局面では、バネは、複数の凹部と複数の凸部とを有し、複数の凹部と複数の凸部とは、回動軸上に中心を有する円周上に配置され、複数の凹部のうち１つの凹部と複数の凹部のうち別の凹部との間に回動軸が配置され、複数の凸部のうち１つの凸部と複数の凸部のうち別の凸部との間に回動軸が配置された。

　本発明の一態様に係る電気機器によれば、第１の開口を設けた本体ケースと、本体ケース内に設け第２の開口を設けたスイッチケースと、スイッチケース内に固定された基板部と、基板部に第２の開口に対向するように装着されたスイッチと、スイッチから第２の開口に向かって回動軸方向へ延びた棒形状のスイッチシャフトと、スイッチシャフトに着脱可能なつまみ部と、つまみ部内とスイッチケースとの間に設けたバネとを備え、スイッチは回動式であり、つまみ部は、スイッチシャフトが嵌る筒形状の筒部分を有し、バネは、スイッチの回動軸方向へ撓むと共に波状に凹凸し、スイッチケースは、スイッチケースからバネに向かって突出した突起部を有し、つまみ部は、本体ケース内から第１の開口へ挿入され、本体ケースとスイッチケースとの間に抜け防止部を設け、抜け防止部が本体ケースの第１の開口の開口縁と接触し、突起部にバネが撓みながら接触する。

　このように、バネは、スイッチの回動軸方向へ撓むと共に波状に凹凸し、スイッチケースは、スイッチケースからバネに向かって突出した突起部を備え、つまみ部は、本体ケース内から第１の開口へ挿入され、本体ケースとスイッチケースとの間に抜け防止部を設け、抜け防止部が本体ケースの第１の開口の開口縁と接触することにより突起部にバネが撓みながら接触するので、簡単な構成のクリック係止機構を有したロータリー式のスイッチを備えた電気機器を提供できる。

　＜発明を実施するための形態＞
　以下、本発明の実施の形態５に係る支持台について説明する。

　図３３は、本発明の実施の形態５に係る送風機と支持台の外観図である。図３４は、本発明の実施の形態５に係る支持台の外観図である。

　図３３、３４に示すように、支持台５０１の上部には、送風機５０２が置かれている。支持台５０１は、支持台５０１の下部には本体ケース５０３を備え、支持台５０１の上部には回動体５０４を備えている。回動体５０４は、本体ケース５０３の上において本体ケース５０３の下面と平行した面に対して回動自在に設けられている。回動体５０４の中央から中継コード５２６が延び、本体ケース５０３の側面から電源コード５２０が延びている。電源コード５２０と中継コード５２６とは、電気的に接続されている。

　図３５は、本発明の実施の形態５に係る支持台の断面図である。図３６は、本発明の実施の形態５に係る支持台の分解図である。

　図３５、３６に示すように、回動体５０４は、送風機５０２を支持する支持部５０５と、支持部の下部に固定された摺動部５０６とを備えている。

　支持部５０５は、上方が開口した椀形状で、略円板形状の底板５０７と、底板５０７の周縁部から上方へ突出した凸部５０８とを備えている。底板５０７の中央には孔５０９を備え、孔５０９の下方には孔５０９の開口縁から下方に延びた一部が切り欠かれた筒形状の筒部５１０を備えている。

　摺動部５０６は、支持部５０５の底面に沿う上方が開口した椀形状で、中央には孔５１１を備えている。摺動部５０６は、孔５１１の開口縁から下方に延びた筒形状の軸部５１２を備えている。支持部５０５の底面に摺動部５０６を固定すると、摺動部５０６の軸部５１２内に、支持部５０５の筒部５１０が入り、摺動部５０６の軸部５１２の中心軸と、支持部５０５の筒部５１０の中心軸とが同軸上に配置される構成である。

　本体ケース５０３は、上面５１３と下面（図示せず）が塞がれた略円筒形状で、下面から上面５１３に向かうにつれて側面は内方へ傾斜する形状である。本体ケース５０３の上面５１３の面積は下面の面積より小さく、円形状の上面５１３の中央には、円形の上面開口５１４を設けている。

　上面開口５１４には、円環形状のベアリング５１５が、回転軸が上下方向となるように固定されている。ベアリング５１５内には、回動体５０４の摺動部５０６から延びた軸部５１２が嵌り、回動体５０４が本体ケース５０３の下面と平行した面に対して回動自在に支持される。

　本体ケース５０３の側面には、円形の側面開口５１６を設けている。側面開口５１６からは、回転式のスイッチ５１７のつまみ部５１８が突出している。本体ケース５０３の側面下部から、後述する基板部５１９と電気的に接続された電源コード５２０が、本体ケース５０３の外方へ延びている。

　図３７は、本発明の実施の形態５に係る支持台の断面図である。

　図３５、３７に示すように、本体ケース５０３内には、基板部５１９と、モータ５２１と、第１の歯車５２２と、第２の歯車５２３とを備えている。

　基板部５１９は、平板形状で、一方側の平面が側面開口５１６に対向するように本体ケース５０３内に設けられている。一方側の平面には、側面開口５１６に対向するように回転式のスイッチ５１７が、固定されている。スイッチ５１７は、基板部５１９の一方側もしくは他方側のどちらか一平面、もしくは両平面に形成された導体パターン（図示せず）と電気的に接続されている。

　スイッチ５１７には、スイッチ５１７から側面開口５１６へ延びる棒状のスイッチシャフト５２４を備えている。このスイッチシャフト５２４は、スイッチ５１７に対して回動し、スイッチシャフト５２４の先端には回転軸は、側面開口５１６の中心軸上に配置されている。スイッチシャフト５２４には、つまみ部５１８が装着され、つまみ部５１８は側面開口５１６から本体ケース５０３外へ突出している。

　モータ５２１は、本体ケース５０３内に回転軸５２５が上下方向に向くように設けられ、回転軸５２５には第１の歯車５２２が固定されている。モータ５２１は、第１の歯車５２２が第２の歯車５２３と組み合うように本体ケース５０３内の側面寄りに配置されている。モータ５２１は、基板部５１９の導体パターンと電気的に接続されている。

　第２の歯車５２３は、回動体５０４から延びた軸部５１２に装着され、回動体５０４の回転軸上に、第２の歯車５２３の回転中心が配置されている。第２の歯車５２３の直径は、第１の歯車５２２の直径より大きい。なお、第１の歯車５２２および第２の歯車５２３の一例は、樹脂材料で成型された平歯車である。

　以上の構成の支持台の動作を説明する。つまみ部５１８でスイッチ５１７を操作すると、電源コード５２０からモータ５２１へ電圧が印加され、モータ５２１が回動する。モータ５２１が回動すると、第１の歯車５２２が回動し、第１の歯車５２２と組み合わさった第２の歯車５２３も回動する。第２の歯車５２３が回動すると、摺動部５０６の軸部５１２を介して、送風機５０２を支持した回動体５０４が回動する。これにより支持台５０１の上に置かれた送風機５０２を回転させることができ、送風機５０２の送風方向を変化させることができる。

　図３８は、本発明の実施の形態５に係る支持台の断面斜視図である。図３９は、本発明の実施の形態５に係る支持台の断面斜視展開図である。図４０は、本発明の実施の形態５に係る支持台のスイッチ周りの展開斜視図である。

　スイッチ５１７周りについて詳しく説明する。本体ケース５０３内には、図３８、３９、４０に示すように、スイッチケース５３０と、基板部５１９と、スイッチ５１７とを備えている。

　スイッチケース５３０は、本体ケース５０３の側面に対向するように設けられた横長の略平板形状の第１の板部５３１と、第１の板部５３１の両短辺から本体ケース５０３の内方に延びた略平板形状の第２の板部５３２と、第１の板部５３１の上部長辺から本体ケース５０３の内方に延びた略平板形状の第３の板部５３３とを備えている。第３の板部５３３と、２枚の第２の板部５３２とは連結し、第２の板部５３２が本体ケース５０３に固定されている。スイッチケース５３０の第１の板部５３１には、長円形の第２の開口５３４を備えている。

　平板形状の基板部５１９は、一方側の平面が第１の板部５３１と対向し、スイッチケース５３０内である２つの第２の板部５３２の間に配置されている。基板部５１９の一方面側の平面には、回転式のスイッチ５１７であるボリュームスイッチが固定されている。

　スイッチ５１７は、スイッチケース５３０の第１の板部５３１の第２の開口５３４と、本体ケース５０３の側面の側面開口５１６とに対向している。スイッチ５１７は、基板部５１９の他方面側の平面に形成された導体パターンと電気的に接続されている。スイッチ５１７は回動式であり、スイッチ５１７から第２の開口５３４に向かって回動軸方向へ延びた棒形状のスイッチシャフト５２４を有している。スイッチシャフト５２４には、着脱可能なつまみ部５１８を備えている。

　つまみ部５１８は、円筒形状のつまみ筒部分５３５と、つまみ筒部分５３５の一方側の開口を塞ぐ円板形状のつまみ面部５３６とを備えている。つまみ面部５３６が、本体ケース５０３の側面開口５１６（第１の開口）から外方に突出している。つまみ部５１８内には、スイッチシャフト５２４が嵌る筒形状の筒部分５３７を備えている。筒部分５３７は、つまみ面部５３６の内面からつまみ部５１８の他方側の開口へ延びている。つまみ部内には、円環形状のバネ５３８を備えている。バネは、つまみ部５１８のつまみ筒部分５３５と筒部分５３７との間に、円環形状のバネ５３８の中心が円筒形状のつまみ筒部分５３５の中心軸上に位置するように固定されている。

　実施の形態５の特徴は、図３９、４０に示すように、バネ５３８と、スイッチケース５３０の突起部５３９と、つまみ部５１８の抜け防止部５４０とからなるクリック係止機構５４１である。

　具体的には、バネ５３８は、スイッチ５１７の回動軸方向へ撓むと共に、波状に凹凸している。スイッチケース５３０は、スイッチケース５３０からバネ５３８に向かって突出した突起部５３９を備えている。つまみ部５１８は、本体ケース５０３内から側面開口５１６（第１の開口）へ挿入され、本体ケース５０３とスイッチケース５３０との間に抜け防止部５４０を設けている。抜け防止部５４０は、つまみ筒部分５３５の他方側の開口縁から外方に延びた円環板形状の鍔である。つまみ部５１８の抜け防止部５４０が、本体ケース５０３の側面開口５１６（第１の開口）の開口縁と接触し、これによって、突起部５３９にバネ５３８が撓みながら接触する。この状態で、つまみ部５１８を回動させると、バネ５３８が撓みながらバネ５３８の波状の凹凸に突起部５３９が接触するので、クリック感が出る。

　このように、バネ５３８と簡単な構成でクリック係止機構５４１を備えたロータリー式のスイッチ５１７を備えた電気機器を提供できる。

　また、バネ５３８は、円環形状で、スイッチ５１７の回動軸上に中心が配置されている。突起部５３９は、第１の突起部５４２と第２の突起部５４３とを有している。第１の突起部５４２と第２の突起部５４３との間には、スイッチ５１７の回動軸を備えている。

　このように、第１の突起部５４２と、第２の突起部５４３と、回動軸とは、一直線上に配置されているので、第１の突起部５４２と第２の突起部５４３との間の距離は、円環形状のバネの直径の長さとほぼ同じになる。これにより、第１の突起部５４２によって円環形状のバネが撓む寸法と、第２の突起部５４３によって円環形状のバネが撓む寸法とが同じになり、クリック感が向上する。

　また、バネ５３８は、複数の凹部５４４と凸部５４５とを有している。複数の凹部５４４と凸部５４５とは、回動軸上に中心を有する円周上に配置され、凹部５４４と凹部５４４との間に回動軸を備え、凸部５４５と凸部５４５との間に回動軸を備えている。

　このように、２つ凹部５４４と回動軸とは、一直線上に配置されている。同様に、２つ凸部５４５と回動軸とは、一直線上に配置されている。これにより、第１の突起部５４２と第２の突起部５４３は、同時に凹部５４４または凸部５４５と接触するので、クリック感が向上する。

　（実施の形態６）
　＜技術分野＞
　実施の形態６は、例えば、送風により清涼感を与えたり空間内の空気循環を促したりする送風機を支持する支持台等の、ロータリー式のスイッチを備えた電気機器に関するものである。

　＜背景技術＞
　従来この種のロータリー式のスイッチはつまみ部を備え、このつまみ部を摘んで回すものが知られていた。

　＜発明の概要＞
　このような従来のロータリー式のスイッチを備えた電気機器は、摘み易いようにつまみ部が本体ケースから突出しているので、使用者が誤って物を落とすなどすると、つまみ部が衝撃を受けることが考えられる。つまみ部が衝撃を受けると、その衝撃が本体ケース内の部品に伝わり、本体ケース内の部品の耐久性が低減するという課題を有していた。

　そこで本発明は、つまみ部が衝撃を受け、その衝撃が本体ケース内の部品に伝わることを低減し、耐久性が向上する電気機器を提供することを目的とする。

　上記の目的を達成するために、本発明の一態様に係る電気機器は、第１の開口が設けられた本体ケースと、本体ケース内に固定されたスイッチケースと、スイッチケース内に固定された平板形状の基板部と、基板部に第１の開口に対向するように基板部の一方面側に装着されたスイッチと、スイッチに装着され第１の開口から本体ケース外へ突出したつまみ部とを備え、基板部は、基板部における一方側縁部がスイッチケースに設けた第１の支持部によって支持され、基板部における他方側縁部が本体ケース内に設けた第２の支持部によって支持され、つまみ部に対して本体ケースの内方へ衝撃が加わると、第２の支持部が基板部における他方側縁部から外れる。

　また、本発明の一態様に係る電気機器の特定の局面では、第２の支持部は、本体ケースに固定された平板形状の平板部と、平板部から延びた押さえ部とを有し、第２の支持部の平板部が撓み押さえ部が基板部における他方側縁部から外れる。

　また、本発明の一態様に係る電気機器の特定の局面では、押さえ部は、第１の開口の開口軸方向に対して垂直な面であり基板部の他方側縁部における基板部の他方面側に接触する面部押さえ面を有する。

　また、本発明の一態様に係る電気機器の特定の局面では、押さえ部は、面部押さえ面から第１の開口の反対側へ延び、基板部の他方面側と成す角度が鋭角である傾斜部をさらに有し、つまみ部に対して本体ケースの内方へ衝撃が加わると、基板部における他方側縁部が面部押さえ面から外れ傾斜部に乗り上げる。

　本発明の一態様に係る電子機器によれば、第１の開口が設けられた本体ケースと、本体ケース内に固定されたスイッチケースと、スイッチケース内に固定された平板形状の基板部と、基板部に第１の開口に対向するように基板部の一方面側に装着されたスイッチと、スイッチに装着され第１の開口から本体ケース外へ突出したつまみ部とを備え、基板部は、基板部における一方側縁部がスイッチケースに設けた第１の支持部によって固定され、基板部における他方側縁部が本体ケース内に設けた第２の支持部によって固定され、つまみ部に対して本体ケースの内方へ衝撃が加わると、第２の支持部が他方側縁部から外れる。

　このように、つまみ部に対して本体ケースの内方へ衝撃が加わると、第２の支持部が他方側縁部から外れるので、つまみ部が衝撃受けた場合に、本体ケース内の部品に伝わることを抑制し、耐久性が向上する。

　＜発明を実施するための形態＞
　以下、本発明の実施の形態６に係る支持台について説明する。

　図４１は、本発明の実施の形態６に係る送風機と支持台の外観図である。図４２は、本発明の実施の形態６に係る支持台の外観図である。

　図４１、４２に示すように、支持台６０１の上部には、送風機６０２が置かれている。支持台６０１は、支持台６０１の下部には本体ケース６０３を備え、支持台６０１の上部には回動体６０４を備えている。回動体６０４は、本体ケース６０３の上において本体ケース６０３の下面と平行した面に対して回動自在に設けられている。回動体６０４の中央から中継コード６２６が延び、本体ケース６０３の側面から電源コード６２０が延びている。電源コード６２０と中継コード６２６とは、電気的に接続されている。

　図４３は、本発明の実施の形態６に係る支持台の断面図である。図４４は、本発明の実施の形態６に係る支持台の分解図である。

　図４３、４４に示すように、回動体６０４は、送風機６０２を支持する支持部６０５と、支持部の下部に固定された摺動部６０６とを備えている。

　支持部６０５は、上方が開口した椀形状で、略円板形状の底板６０７と、底板６０７の周縁部から上方へ突出した凸部６０８とを備えている。底板６０７の中央には孔６０９を備え、孔６０９の下方には孔６０９の開口縁から下方に延びた一部が切り欠かれた筒形状の筒部６１０を備えている。

　摺動部６０６は、支持部６０５の底面に沿う上方が開口した椀形状で、中央には孔６１１を備えている。摺動部６０６は、孔６１１の開口縁から下方に延びた筒形状の軸部６１２を備えている。支持部６０５の底面に摺動部６０６を固定すると、摺動部６０６の軸部６１２内に、支持部６０５の筒部６１０が入り、摺動部６０６の軸部６１２の中心軸と、支持部６０５の筒部６１０の中心軸とが同軸上に配置される構成である。

　本体ケース６０３は、上面６１３と下面（図示せず）が塞がれた略円筒形状で、下面から上面６１３に向かうにつれて側面は内方へ傾斜する形状である。本体ケース６０３の上面６１３の面積は下面の面積より小さく、円形状の上面６１３の中央には、円形の上面開口６１４を設けている。

　上面開口６１４には、円環形状のベアリング６１５が、回転軸が上下方向となるように固定されている。ベアリング６１５内には、回動体６０４の摺動部６０６から延びた軸部６１２が嵌り、回動体６０４が本体ケース６０３の下面と平行した面に対して回動自在に支持される。

　本体ケース６０３の側面には、円形の側面開口６１６を設けている。側面開口６１６からは、回転式のスイッチ６１７のつまみ部６１８が突出している。本体ケース６０３の側面下部から、後述する基板部６１９と電気的に接続された電源コード６２０が、本体ケース６０３の外方へ延びている。

　図４５は、本発明の実施の形態６に係る支持台の断面図である。

　図４３、４５に示すように、本体ケース６０３内には、基板部６１９と、モータ６２１と、第１の歯車６２２と、第２の歯車６２３とを備えている。

　基板部６１９は、平板形状で、一方側の平面が側面開口６１６に対向するように本体ケース６０３内に設けられている。一方側の平面には、側面開口６１６に対向するように回転式のスイッチ６１７が、固定されている。スイッチ６１７は、基板部６１９の一方側もしくは他方側のどちらか一平面、もしくは両平面に形成された導体パターン（図示せず）と電気的に接続されている。

　スイッチ６１７には、スイッチ６１７から側面開口６１６へ延びる棒状のスイッチシャフト６２４を備えている。このスイッチシャフト６２４は、スイッチ６１７に対して回動し、スイッチシャフト６２４の先端には回転軸は、側面開口６１６の中心軸上に配置されている。スイッチシャフト６２４には、つまみ部６１８が装着され、つまみ部６１８は側面開口６１６から本体ケース６０３外へ突出している。

　モータ６２１は、本体ケース６０３内に回転軸６２５が上下方向に向くように設けられ、回転軸６２５には第１の歯車６２２が固定されている。モータ６２１は、第１の歯車６２２が第２の歯車６２３と組み合うように本体ケース６０３内の側面寄りに配置されている。モータ６２１は、基板部６１９の導体パターンと電気的に接続されている。

　第２の歯車６２３は、回動体６０４から延びた軸部６１２に装着され、回動体６０４の回転軸上に、第２の歯車６２３の回転中心が配置されている。第２の歯車６２３の直径は、第１の歯車６２２の直径より大きい。なお、第１の歯車６２２および第２の歯車６２３の一例は、樹脂材料で成型された平歯車である。

　以上の構成の支持台の動作を説明する。つまみ部６１８でスイッチ６１７を操作すると、電源コード６２０からモータ６２１へ電圧が印加され、モータ６２１が回動する。モータ６２１が回動すると、第１の歯車６２２が回動し、第１の歯車６２２と組み合わさった第２の歯車６２３も回動する。第２の歯車６２３が回動すると、摺動部６０６の軸部６１２を介して、送風機６０２を支持した回動体６０４が回動する。これにより支持台６０１の上に置かれた送風機６０２を回転させることができ、送風機６０２の送風方向を変化させることができる。

　図４６は、本発明の実施の形態６に係る支持台のスイッチ周りを示す断面斜視図である。図４７は、本発明の実施の形態６に係る支持台のスイッチ周りを示す分解図である。図４８は、本発明の実施の形態６に係る支持台のスイッチ周りを示す断面図である。図４９は、本発明の実施の形態６に係る支持台の第２の支持部を示す斜視図である。

　スイッチ６１７周りについて詳しく説明する。図４６、４７、４８、４９に示すように、本体ケース６０３内には、スイッチケース６３０と、基板部６１９と、スイッチ６１７とを備えている。

　スイッチケース６３０は、本体ケース６０３の側面に対向するように設けられた横長の略平板形状の第１の板部６３１と、第１の板部６３１の両短辺から本体ケース６０３の内方に延びた略平板形状の第２の板部６３２と、第１の板部６３１の上部長辺から本体ケース６０３の内方に延びた略平板形状の第３の板部６３３とを備えている。第３の板部６３３と、２枚の第２の板部６３２とは連結し、２枚の第２の板部６３２が本体ケース６０３に固定されている。スイッチケースの第１の板部６３１には、長円形の第２の開口６３４を備えている。スイッチケース６３０内には、基板部６１９が固定されている。

　平板形状の基板部６１９は、一方面側の平面が第１の板部６３１と対向し、スイッチケース６３０内である２つの第２の板部６３２の間に配置されている。基板部６１９の一方面側の平面には、回転式のスイッチ６１７であるボリュームスイッチが固定されている。

　スイッチ６１７は、スイッチケース６３０の第１の板部６３１の第２の開口６３４と、本体ケース６０３の側面の側面開口６１６とに対向している。スイッチ６１７は、基板部６１９に形成された導体パターンと電気的に接続されている。スイッチ６１７は回動式であり、スイッチ６１７から第２の開口６３４に向かって回動軸方向へ延びた棒形状のスイッチシャフト６２４を有している。スイッチシャフト６２４の先端に着脱可能なつまみ部６１８を備えている。

　つまみ部６１８は、本体ケース６０３の側面開口６１６（第１の開口）から突出している。つまみ部６１８は、スイッチシャフト６２４が嵌る筒形状の筒部分６３５を備えている。つまみ部６１８内には、円環形状のバネ６３６を備えている。

　基板部６１９は、スイッチケース６３０の第１の板部６３１の内面から延びたボス６４３に、ねじ６４４によって固定されているが、つまみ部６１８での操作時に基板部６１９が傾き難いように、第１の支持部６３７と第２の支持部６３８とによって支持されている。第１の支持部６３７は、スイッチケース６３０に設けられ、基板部６１９における一方側縁部を支持する。第２の支持部６３８は、本体ケース６０３内に設けられ、基板部６１９における他方側縁部を支持する。

　図５０は、本発明の実施の形態６に係る支持台のスイッチ周りを示す断面図である。図５０は、つまみ部６１８に対して本体ケース６０３の内方へ衝撃が加わり、第２の支持部６３８の平板部６３９が下方へ撓み、押さえ部６４０が基板部６１９における他方側縁部から外れた状態である。

　実施の形態６における特徴は、図５０に示すように、つまみ部６１８に対して本体ケース６０３の内方へ衝撃が加わると、第２の支持部６３８が基板部６１９の他方側縁部から外れる点である。第２の支持部６３８は、本体ケース６０３に固定された平板形状の平板部６３９と、平板部６３９から延びた押さえ部６４０とを備えている。第２の支持部６３８の平板部６３９が下方へ撓み、押さえ部６４０が基板部６１９における他方側縁部から外れる。なお、第２の支持部６３８は、平板部６３９より内方で本体ケース６０３にねじ止めされている。

　具体的には、平板部６３９の平面は、側面開口６１６（第１の開口）の開口軸方向とほぼ同方向に延び、押さえ部６４０は、側面開口６１６（第１の開口）の開口軸方向に対して垂直な面であり、基板部６１９の他方側縁部における基板部６１９の他方面側に接触する面部押さえ面６４１を備える。

　面部押さえ面６４１から側面開口６１６（第１の開口）の反対側へ延び、基板部６１９の他方面側と成す角度が鋭角である傾斜部６４２を備えている。つまみ部６１８に対して本体ケース６０３の内方へ衝撃が加わった瞬間には、基板部６１９における他方側縁部が面部押さえ面６４１から外れ、傾斜部６４２に乗り上げる。その後、基板部６１９における他方側縁部が、傾斜部６４２に沿って下り、基板部６１９の他方面側が面部押さえ面６４１に再び接触する。

　これにより、つまみ部６１８に対して本体ケース６０３内方への衝撃の場合には、本体ケース６０３内の部品が壊れることを抑制できる。

　送風により清涼感を与えたり空間内の空気循環を促したりする送風機の支持台として有用である。

　１，２０１，３０１，４０１，５０１，６０１　　支持台
　２，２０２，３０２，４０２，５０２，６０２　　送風機
　３，２０３，３０３，４０３，５０３，６０３　　本体ケース
　４，２０４，３０４，４０４，５０４，６０４　　回動体
　５，２０５，３０５，４０５，５０５，６０５　　支持部
　６，２０６，３０６，４０６，５０６，６０６　　摺動部
　７，２０７，３０７，４０７，５０７，６０７　　底板
　８，２０８，３０８，４０８，５０８，６０８　　凸部
　９，２０９，３０９，４０９，５０９，６０９　　孔
　１０，２１０，３１０，４１０，５１０，６１０　　筒部
　１１，２１１，３１１，４１１，５１１，６１１　　孔
　１２，２１２，３１２，４１２，５１２，６１２　　軸部
　１３，２１３，３１３，４１３，５１３，６１３　　上面
　１４，２１４，３１４，４１４，５１４，６１４　　上面開口
　１５，２１５，３１５，４１５，５１５，６１５　　ベアリング
　１６，２１６，３１６，４１６，５１６，６１６　　側面開口
　１７，２１７，３１７，４１７，５１７，６１７　　スイッチ
　１８，２１８，３１８，４１８，５１８，６１８　　つまみ部
　１９，２１９，３１９，４１９，５１９，６１９　　基板部
　２０，２２０，３２０，４２０，５２０，６２０　　電源コード
　２１，２２１，３２１，４２１，５２１，６２１　　モータ
　２２，２２２，３２２，４２２，５２２，６２２　　第１の歯車
　２３，２２３，３２３，４２３，５２３，６２３　　第２の歯車
　２４，２２４，３２４，４２４，５２４，６２４　　スイッチシャフト
　２５，２２５，３２５，４２５，５２５，６２５　　回転軸
　２６，２２６，３２６，４２６，５２６，６２６　　中継コード
　３０　　スリップリング
　３１　　スリップリング固定部
　３２　　スリップリング回動部
　３３　　電線
　３４　　衝撃抑制連動機構
　３５　　上部衝撃抑制部
　３６　　下部衝撃抑制部
　３７　　上部固定部分
　３８　　孔
　３９　　突起部分
　４０　　下装着部分
　４１　　軸部
　４２　　第１の孔部分
　４３　　軸穴部
　４４　　第１のスリップリング固定部
　４５　　第２のスリップリング固定部
　４６　　第２の孔部分
　２３０　　スリップリング
　２３０Ａ　　スリップリング固定部
　２３０Ｂ　　スリップリング回動部
　２３０Ｃ　　電線
　２３０Ｄ　　軸穴部
　２３１　　スリップリングカバー
　２３１Ａ　　軸部
　２３２　　連通孔
　２３３　　孔
　２３４　　仕切リブ
　２３５　　一方側区画
　２３６　　他方側区画
　２３７　　コード保持部
　２３８　　固定部分
　２３９　　孔
　２４０　　第１のリブ部分
　２４１　　コード保持補助部
　３２９　　第１の軸受け部
　３３０　　突起部
　３３１　　隙間
　３３２　　レール部
　３５１　　中心軸
　３５２　　送風側極
　３５３　　吸込側極
　３５４　　切断面
　３５５　　第一フレーム
　３５６　　第二フレーム
　３５７　　開口部
　３５８　　誘引空気吸込口
　３５９　　空気吹出口
　３６０　　誘引空気吹出口
　３６１　　空気吸込口
　３６２　　送風モータ部
　３６３　　制御部
　３６４　　操作スイッチ
　４２７　　突起部
　４３０　　接続端子部
　４５１　　中心軸
　４５２　　送風側極
　４５３　　吸込側極
　４５４　　切断面
　４５５　　第一フレーム
　４５６　　第二フレーム
　４５７　　開口部
　４５８　　誘引空気吸込口
　４５９　　空気吹出口
　４６０　　誘引空気吹出口
　４６１　　空気吸込口
　５３０　　スイッチケース
　５３１　　第１の板部
　５３２　　第２の板部
　５３３　　第３の板部
　５３４　　第２の開口
　５３５　　つまみ筒部分
　５３６　　つまみ面部
　５３７　　筒部分
　５３８　　バネ
　５３９　　突起部
　５４０　　抜け防止部
　５４１　　クリック係止機構
　５４２　　第１の突起部
　５４３　　第２の突起部
　５４４　　凹部
　５４５　　凸部
　６３０　　スイッチケース
　６３１　　第１の板部
　６３２　　第２の板部
　６３３　　第３の板部
　６３４　　第２の開口
　６３５　　筒部分
　６３６　　バネ
　６３７　　第１の支持部
　６３８　　第２の支持部
　６３９　　平板部
　６４０　　押さえ部
　６４１　　面部押さえ面
　６４２　　傾斜部
　６４３　　ボス
　６４４　　ねじ

Claims

送風機を支持する支持台であって、
本体ケースと、
前記本体ケース内に設けたモータと、
前記本体ケース内に設けた基板部と、
前記モータによって回動する回動体と、
前記送風機に電気的に接続可能な中継コードと、
前記本体ケース内に設けた前記中継コードと前記基板部とを電気的に接続し、前記本体ケース内に固定されたスリップリング固定部と、前記スリップリング固定部に対して電気的に接続すると共に回動自在なスリップリング回動部とを有するスリップリングと、
前記回動体と前記スリップリング回動部とを連動し、前記送風機を前記回動体に載せる場合に前記支持台が受ける衝撃が、前記スリップリングに伝わることを抑制する衝撃抑制連動機構とを備え、
前記スリップリング固定部は前記基板部と電気的に接続され、
前記スリップリング回動部は前記中継コードと電気的に接続され、
前記中継コードは前記回動体に固定されたことを特徴とする支持台。
前記衝撃抑制連動機構は、
前記回動体に固定された上部衝撃抑制部と、
前記スリップリング回動部に装着された下部衝撃抑制部とを有し、
前記上部衝撃抑制部は、
前記回動体に固定された上部固定部分と、
前記上部固定部分から前記下部衝撃抑制部の方向へ突出した複数の突起部分とを含み、
前記下部衝撃抑制部は、
前記スリップリング回動部に装着された下装着部分と、
前記下装着部分に設けた複数の孔である第１の孔部分とを含み、
前記第１の孔部分と前記突起部分とは前記回動体の回動軸を中心とする同心円状に配置され、
前記第１の孔部分に前記突起部分が入り、
前記第１の孔部分と前記突起部分との間には隙間を設け、
前記上部固定部分と前記下装着部分とは所定の距離を設け配置されることを特徴とする請求項１に記載の支持台。
複数の前記第１の孔部分は、
前記下装着部分を貫通していることを特徴とする請求項２に記載の支持台。
前記スリップリング固定部は、
前記スリップリング回動部が電気的に接続されると共に回動自在に設けられた第１のスリップリング固定部と
前記第１のスリップリング固定部と前記本体ケースとを連結する第２のスリップリング固定部とを含み、
前記第２のスリップリング固定部には、
前記上部固定部分の複数の前記突起部分と対向する複数の孔である複数の第２の孔部分が設けられ、
複数の前記第２の孔部分は前記第２のスリップリング固定部を貫通し、複数の前記第２の孔部分と複数の前記突起部分とが同時に対向することを特徴とする請求項２または３に記載の支持台。