WO2016068006A1

WO2016068006A1 - 表示装置、制御プログラム、画像表示システム、情報提供サーバ、および情報提供方法

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Publication number: WO2016068006A1
Application number: PCT/JP2015/079795
Authority: WO
Inventors: 通広大野
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2014-10-29
Filing date: 2015-10-22
Publication date: 2016-05-06
Also published as: CN107148647B; US10311260B2; US20170337403A1; CN107148647A

Abstract

　故障やメンテナンス負担の増大といった問題を抑制しつつ、携帯端末との近距離無線通信の確立を容易にする。表示装置（１０）は、携帯端末（２０）と近距離無線通信を行うためのアンテナであって、表示部（１６０）に重畳して設けられた１又は複数のアンテナ（１４０）を備え、携帯端末が表示部に近接した場合に、携帯端末を１又は複数のアンテナの少なくとも何れかに近接させるためのガイドを表示部に表示させる。

Description

表示装置、制御プログラム、画像表示システム、情報提供サーバ、および情報提供方法

　本発明は、携帯端末と通信可能な表示装置、当該表示装置の制御プログラム、当該表示装置とサーバとを含む画像表示システム、当該表示装置に接続される情報提供サーバ、当該情報提供サーバの制御プログラム、および情報提供方法に関する。

　近年、近距離無線通信（ＮＦＣ：Near Field Communication）による情報の送受信に関する技術が開発されている。ＮＦＣにおいては、情報の送受信を行うための各装置の備えるアンテナを互いに近接させることにより通信が確立され、情報の送受信が可能になる。

　近距離無線通信を利用した技術として、例えば、特許文献１には、ＲＦＩＤ（Radio Frequency Identification）用のリーダライタを設けた広告パネルが開示されている。また、特許文献２には、ＵＨＦ帯ＲＦＩＤを用いて、対象物の位置を検知することが可能な対象物位置管理システムが記載されている。

日本国特許公報「特許第５０８６３５６号明細書（２０１２年９月１４日）」日本国公開特許公報「特開２０１０－９６７３４号公報（２０１０年４月３０日公開）」

　特許文献１では、広告パネルの背面側に設けられたリーダライタのアンテナ部を、広告パネルに印刷された目印に対応する位置に移動させる構成が用いられている。そのため、当該目印に携帯型情報端末をかざすことにより、近距離無線通信を確立することができる。

　一方、近年、駅構内、店頭、又は店内等において、広告やお知らせを表示するためのデジタルサイネージとしての表示装置が普及している。また、このような表示装置に近距離無線通信用の機能を持たせることが提案されている。このような構成において、特許文献１の技術を採用することも考えられるが、リーダライタを移動させるための機構を含むことになるので故障やメンテナンス負担の増大といった問題が生じ得る。

　本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、故障やメンテナンス負担の増大といった問題を抑制しつつ、携帯端末との近距離無線通信の確立を容易にすることができる表示装置等を提供することにある。

　上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る表示装置は、携帯端末と通信可能な表示装置であって、携帯端末と近距離無線通信を行うためのアンテナであって、表示部に重畳して設けられた１又は複数のアンテナと、上記表示部に表示させる画像を出力する表示制御部と、を備え、上記表示制御部は、上記携帯端末が上記表示部に近接した場合に、上記携帯端末を上記１又は複数のアンテナの少なくとも何れかに近接させるためのガイドを上記表示部に表示させる、ことを特徴とする。

　また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る画像表示システムは、表示装置とサーバとを含む画像表示システムであって、上記表示装置は、携帯端末と近距離無線通信を行うためのアンテナであって、表示部に重畳して設けられた１又は複数のアンテナを備え、上記サーバは、上記携帯端末を上記１又は複数のアンテナの少なくとも何れかに近接させるためのガイドの表示位置を示す表示位置情報を上記表示装置に出力する表示位置情報出力部を備えている、ことを特徴とする。

　また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る情報提供サーバは、携帯端末と通信可能な表示装置に接続される情報提供サーバであって、上記携帯端末と近距離無線通信を行うためのアンテナであって上記表示装置の表示部に重畳して設けられた１又は複数のアンテナの少なくとも何れかに上記携帯端末を近接させるためのガイドの表示位置を示す表示位置情報を、上記表示装置に出力する表示位置情報出力部を備えている、ことを特徴とする。

　また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る情報提供方法は、携帯端末と通信可能な表示装置に情報を提供する情報提供方法であって、上記携帯端末と近距離無線通信を行うためのアンテナであって上記表示装置の表示部に重畳して設けられた１又は複数のアンテナの少なくとも何れかに上記携帯端末を近接させるためのガイドの表示位置を示す表示位置情報を、上記表示装置に出力する表示位置情報出力ステップを含んでいる、ことを特徴とする。

　本発明の一態様によれば、故障やメンテナンス負担の増大といった問題を抑制しつつ、携帯端末との近距離無線通信の確立を容易にすることができる。

（ａ）は、本発明の実施形態１に係る表示装置の要部構成を示す機能ブロック図であり、（ｂ）は、本発明の実施形態１に係る表示装置のハードウェア構成を示すブロック図である。（ａ）は、本発明の実施形態１における携帯端末の要部構成を示す機能ブロック図であり、（ｂ）は、本発明の実施形態１における携帯端末のハードウェア構成を示すブロック図である。本発明の実施形態１に係る表示装置における処理の流れを示すフローチャートである。本発明の実施形態１に係る表示装置における表示画面の遷移の一例を示す図である。本発明の実施形態１に係る表示装置における表示画面の遷移の他の例を示す図である。本発明の実施形態１に係る表示装置における表示画面の遷移のさらに他の例を示す図である。（ａ）は、本発明の実施形態１における携帯端末の一例を示す図であり、（ｂ）は、（ａ）に示す携帯端末を近接させるために表示するガイドの一例を示す図である。（ｃ）は、本発明の実施形態１における携帯端末の他の一例を示す図であり、（ｄ）は、（ｃ）に示す携帯端末を近接させるために表示するガイドの一例を示す図である。（ａ）は、本発明の実施形態１に係る表示装置の表示画面の一例を示す図であり、（ｂ）は、本発明の実施形態１に係る表示装置の表示画面の他の例を示す図である。本発明の実施形態２に係る表示装置の要部構成を示す機能ブロック図である。本発明の実施形態２に係る表示装置における処理の流れを示すフローチャートである。本発明の実施形態２に係る表示装置における表示画面の遷移の一例を示す図である。本発明の実施形態３に係る表示装置の要部構成を示す機能ブロック図である。本発明の実施形態３に係る表示装置における処理の流れを示すフローチャートである。本発明の実施形態３に係る表示装置における表示画面の一例を示す図である。本発明の実施形態４に係る画像表示システムを模式的に示す図である。本発明の実施形態４における表示装置の要部構成を示すブロック図である。（ａ）は、本発明の実施形態４におけるサーバの要部構成を示す機能ブロック図であり、（ｂ）は、本発明の実施形態４におけるサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。本発明の実施形態４に係る画像表示システムにおける処理の流れを示すシーケンス図である。本発明の実施形態５に係る画像表示システムにおけるサーバの要部構成を示す機能ブロック図である。本発明の実施形態５に係る画像表示システムにおける処理の流れを示すシーケンス図である。

　〔実施形態１〕
　以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。以下の特定の実施形態で説明する構成以外の構成については、必要に応じて説明を省略する場合があるが、他の実施形態で説明されている場合は、その構成と同じである。また、説明の便宜上、各実施形態に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。

　本実施形態における表示装置１０の例としてはデジタルサイネージ等が挙げられる。表示装置１０は、表示部に重畳して設けられたＮＦＣアンテナ１４０を備えている。ＮＦＣアンテナ１４０は、携帯端末と近距離無線通信を行うためのアンテナであり、当該携帯端末がＮＦＣアンテナ１４０に近接することにより、当該携帯端末と、表示装置１０との通信が確立される。表示装置１０は、携帯端末と近距離無線通信を行うことにより、例えば、当該携帯端末のユーザに関する情報を示すユーザ情報を取得し、当該ユーザ情報を参照して、ユーザに応じた情報を提供するための画面を表示する。これにより、表示装置１０の周囲に存在するユーザに応じた情報を提供することができる。

　（表示装置１０）
　図１（ａ）は、本実施形態に係る表示装置１０の要部構成を示す機能ブロック図である。図１（ａ）に示すように、表示装置１０は、表示装置通信部１１０（情報取得部）、表示装置記憶部１２０、表示装置制御部１３０、ＮＦＣアンテナ１４０、タッチパネル１５０（情報取得部）、及び表示装置表示部１６０を備えている。

　表示装置通信部１１０は、ネットワークを介して、携帯端末２０から、各種の情報を取得するための情報取得部として機能する。表示装置通信部１１０が携帯端末２０から取得する情報としては、例えば、携帯端末２０の機種の情報を示す機種情報が挙げられる。また、表示装置通信部１１０は、携帯端末２０の備えるジャイロセンサからの出力信号をさらに取得する構成としてもよい。

　表示装置記憶部１２０には、表示装置１０を動作するための制御プログラム、表示装置１０において動作するアプリケーションのプログラム、及び表示装置１０が表示装置表示部１６０に表示するためのコンテンツを示す動画像データが格納されている。また、表示装置記憶部１２０には、携帯端末の機種情報と、当該機種情報が示す携帯端末の形状を示す形状情報と、当該機種情報が示す携帯端末におけるＮＦＣアンテナの位置を示すアンテナ位置情報とが互いに関連付けられた機種情報テーブルが格納されている。さらに、表示装置記憶部１２０には、携帯端末２０をＮＦＣアンテナ１４０に近接させるためのガイドを示す画像データが格納されていてもよい。上記の場合、表示装置記憶部１２０に格納されている機種情報テーブルにおいて、当該画像データと機種情報とが互いに関連づけられていることが好ましい。

　表示装置制御部１３０は、図１（ａ）に示すように、表示制御部１３１、近接位置情報取得部１３２（情報取得部）、ＮＦＣ通信制御部１３３、及び通信制御部１３４（情報取得部）としても機能する。

　表示制御部１３１は、表示装置記憶部１２０に格納されている動画像データが示すコンテンツを表示するように、表示装置表示部１６０を制御する。また、表示制御部１３１は、携帯端末２０が表示装置表示部１６０に近接した場合に、携帯端末２０をＮＦＣアンテナ１４０に近接させるためのガイドを、表示装置表示部１６０に表示するコンテンツに重畳するように表示させる。例えば、表示制御部１３１は、後述する近接位置情報取得部１３２及び通信制御部１３４から供給される情報を参照して、当該情報に応じた形状を有する枠を表示装置表示部１６０にガイドとして表示させる。また、表示制御部１３１は、表示装置表示部１６０に表示されるコンテンツに応じて、ガイドの表示位置を変更する。さらに、表示制御部１３１は、表示装置１０と携帯端末２０との近距離無線通信が確立されている場合には、携帯端末２０のユーザに応じたコンテンツを表示装置表示部１６０に表示させる。なお、表示制御部１３１によるガイドの表示例については、参照する図面を代えて後述する。

　近接位置情報取得部１３２は、タッチパネル１５０から、携帯端末２０が、表示装置表示部１６０に近接したことを示す通知を受信し、当該通知を表示制御部１３１に送信する。ここで、本明細書中において、「近接」とは、携帯端末２０と、表示装置表示部１６０との距離が所定の距離以下となることを指している。すなわち、本明細書中における「近接」には、携帯端末２０と表示装置表示部１６０とが「接触」することも含まれる。

　表示制御部１３１は、近接位置情報取得部１３２から、当該通知を受信したことをトリガとして、表示されているコンテンツに重畳するようにガイドを表示させるための処理を開始する。また、近接位置情報取得部１３２は、表示装置表示部１６０に近接した携帯端末２０の近接位置を示す近接位置情報を取得する。ここで、近接位置とは、携帯端末２０の筐体の外周部を、表示装置表示部１６０の法線方向に沿って表示装置表示部１６０に投影した位置のことである。一般的に携帯端末は、四角形状を有する筐体が用いられている場合が多い。そのため、近接位置情報取得部１３２は、取得した近接位置情報から携帯端末２０の筐体の４隅に対応する近接位置を抽出することにより、携帯端末２０の形状を特定することができる。すなわち、近接位置情報取得部１３２は、表示装置表示部１６０に近接した携帯端末２０の形状を示す形状情報を取得する情報取得部としても機能する。近接位置情報取得部１３２は、取得した形状情報を表示制御部１３１に出力する。

　ＮＦＣ通信制御部１３３は、ＮＦＣアンテナ１４０による通信を制御するための構成である。ＮＦＣ通信制御部１３３は、ＮＦＣアンテナ１４０と、携帯端末２０との近距離無線通信が確立された場合、携帯端末２０のユーザに関する情報を示すユーザ情報を、ＮＦＣアンテナ１４０を介して携帯端末２０から取得する。ＮＦＣ通信制御部１３３は、取得したユーザ情報を表示制御部１３１に供給する。

　通信制御部１３４は、表示装置通信部１１０による通信を制御するための構成である。通信制御部１３４は、表示装置通信部１１０が取得した携帯端末２０の機種情報を、表示制御部１３１に供給する。

　ＮＦＣアンテナ１４０は、携帯端末２０と近距離無線通信を行うためのアンテナであり、表示装置表示部１６０に重畳して設けられている。より具体的には、例えば、ＮＦＣアンテナ１４０は、表示装置表示部１６０の背面側に設けられている。本実施形態において、ＮＦＣアンテナ１４０は、複数のＮＦＣアンテナ１４０－１～ｎ（ｎは２以上の整数）から構成されている。各ＮＦＣアンテナ１４０－１～ｎの配置ついては、参照する図面を代えて後述する。

　タッチパネル１５０は、表示装置表示部１６０と一体的に設けられており、携帯端末２０が表示装置表示部１６０に対して近接していることを検出する。タッチパネル１５０は、携帯端末２０が表示装置表示部１６０に対して近接していることを検出した場合、近接位置情報取得部１３２に、携帯端末２０が表示装置表示部１６０に近接したことを示す通知を送信する。また、タッチパネル１５０は、表示装置表示部１６０に近接していることを検出した携帯端末２０の近接位置を示す近接位置情報を近接位置情報取得部１３２に供給する。また、タッチパネル１５０は、操作指示体（例えば、ユーザの指、及びスタイラスペンなど）によるタッチ操作を受け付ける入力操作受付手段としても機能する。

　表示装置表示部１６０は、コンテンツを表示するためのディスプレイであり、表示制御部１３１により制御される。

　（表示装置１０のハードウェア構成）
　図１（ｂ）は、本実施形態に係る表示装置１０のハードウェア構成を示すブロック図である。図１（ｂ）に示すように、表示装置１０は、通信部１１００、記憶部１２００、制御部１３００、ＮＦＣアンテナ１４００、タッチパネル１５００、及び表示部１６００を備えている。

　通信部１１００は、ネットワークを介して、携帯端末２０との通信を可能にするためのインターフェースである。通信部１１００は、上述した表示装置通信部１１０の機能を実現する。

　記憶部１２００は、主記憶部および補助記憶部を備えている。記憶部１２００の主記憶部として利用可能なデバイスとしては、例えば、半導体ＲＡＭ（random access memory）を挙げることができる。また、記憶部１２００の補助記憶部として利用可能なデバイスとしては、例えば、ハードディスクドライブ（ＨＤＤ）を挙げることができ、補助記憶部には、表示装置１０として動作させるための制御プログラムが保存されている。制御プログラムは、表示装置制御部１３０の機能を実現するためのプログラムである。

　制御部１３００は、記憶部１２００の主記憶部上に制御プログラムを展開し、展開された制御プログラムに含まれる各種の命令を実行することによって、上述した表示装置制御部１３０の機能を実現する。制御部１３００として利用可能なデバイスとしては、ＣＰＵ（Central Processing Unit）を挙げることができる。

　ＮＦＣアンテナ１４００は、携帯端末２０と近距離無線通信を行うためのアンテナであり、上述のＮＦＣアンテナ１４０の機能を実現する。

　タッチパネル１５００は、表示部１６００に対する携帯端末または操作指示体の近接位置を検出するためのタッチセンサである。タッチパネル１５００としては、例えば、静電容量方式、または赤外線方式等のタッチセンサを挙げることができる。タッチパネル１５００は、上述のタッチパネル１５０の機能を実現する。

　表示部１６００は、コンテンツを表示するためのディスプレイであり、上述の表示装置表示部１６０の機能を実現する。

　（携帯端末２０）
　図２（ａ）は、本実施形態における携帯端末２０の要部構成を示す機能ブロック図である。図２（ａ）に示すように、携帯端末２０は、携帯端末通信部２１０、携帯端末記憶部２２０、携帯端末制御部２３０、ＮＦＣアンテナ２４０、携帯端末表示部２５０、及びジャイロセンサ２６０を備えている。

　携帯端末通信部２１０は、ネットワークを介して、各種の情報を表示装置１０に出力するための手段として機能する。携帯端末通信部２１０は、例えば、携帯端末２０の機種情報、及び、後述するジャイロセンサ２６０からの出力信号を、表示装置１０に出力する。

　携帯端末記憶部２２０には、携帯端末２０を動作するための制御プログラム、及び携帯端末２０において動作するアプリケーションのプログラムが格納されている。また、携帯端末記憶部２２０には、携帯端末２０の機種情報、及び携帯端末２０のユーザに関するユーザ情報が格納されている。

　携帯端末制御部２３０は、図２（ａ）に示すように、表示制御部２３１、情報出力部２３２、及びＮＦＣ通信制御部２３３としても機能する。

　表示制御部２３１は、携帯端末表示部２５０を制御するための構成であり、例えば、携帯端末記憶部２２０に格納されているアプリケーションプログラムの実行結果を示す映像を表示するように、携帯端末表示部２５０を制御する。

　情報出力部２３２は、携帯端末通信部２１０による通信を制御するための構成である。情報出力部２３２は、携帯端末記憶部２２０に格納されている携帯端末２０の機種情報、及び後述するジャイロセンサ２６０からの出力信号を、携帯端末通信部２１０を介して表示装置１０に出力する。

　ＮＦＣ通信制御部２３３は、ＮＦＣアンテナ２４０による通信を制御するための構成である。ＮＦＣ通信制御部２３３は、ＮＦＣアンテナ２４０と、表示装置１０との近距離無線通信が確立された場合、携帯端末記憶部２２０に格納されている、携帯端末２０のユーザ情報を、ＮＦＣアンテナ２４０を介して表示装置１０に出力する。

　ＮＦＣアンテナ２４０は、表示装置１０と近距離無線通信を行うためのアンテナである。

　携帯端末表示部２５０は、表示制御部２３１により制御され、表示制御部２３１から供給される動画像データが示す画像を表示する。

　ジャイロセンサ２６０は、携帯端末２０の姿勢、すなわち携帯端末２０の地平面に対する傾斜角を検知するための構成である。ジャイロセンサ２６０は、検知した携帯端末２０の姿勢を示す姿勢情報を、出力信号として情報出力部に供給する。

　（携帯端末２０のハードウェア構成）
　図２（ｂ）は、本実施形態における携帯端末２０のハードウェア構成を示すブロック図である。図２（ｂ）に示すように、携帯端末２０は、通信部２１００、記憶部２２００、制御部２３００、ＮＦＣアンテナ２４００、表示部２５００、及びジャイロセンサ２６００を備えている。

　通信部２１００は、ネットワークを介して、表示装置１０との通信を可能にするためのインターフェースである。通信部２１００は、上述した携帯端末通信部２１０の機能を実現する。

　記憶部２２００は、主記憶部および補助記憶部を備えている。記憶部２２００の主記憶部として利用可能なデバイスとしては、例えば、半導体ＲＡＭ（random access memory）を挙げることができる。また、記憶部２２００の補助記憶部として利用可能なデバイスとしては、例えば、ハードディスクドライブ（ＨＤＤ）を挙げることができ、補助記憶部には、携帯端末２０として動作させるための制御プログラムが保存されている。制御プログラムは、携帯端末制御部２３０の機能を実現するためのプログラムである。

　制御部２３００は、記憶部２２００の主記憶部上に制御プログラムを展開し、展開された制御プログラムに含まれる各種の命令を実行することによって、上述した携帯端末制御部２３０の機能を実現する。制御部２３００として利用可能なデバイスとしては、ＣＰＵ（Central Processing Unit）を挙げることができる。

　ＮＦＣアンテナ２４００は、表示装置１０と近距離無線通信を行うためのアンテナであり、上述のＮＦＣアンテナ２４０の機能を実現する。

　表示部２５００は、コンテンツを表示するためのディスプレイであり、上述の携帯端末表示部２５０の機能を実現する。

　ジャイロセンサ２６００は、携帯端末２０の姿勢を検知するためのセンサであり、上述のジャイロセンサ２６０の機能を実現する。

　（表示装置１０の処理の流れ）
　続いて、図３を参照して、表示装置１０の処理の流れについて説明する。図３は、本実施形態に係る表示装置１０における処理の流れを示すフローチャートである。

　（ステップＳ１０１）
　表示装置１０のタッチパネル１５０は、携帯端末２０が表示装置表示部１６０に近接したことを検出する。タッチパネル１５０は、携帯端末２０が表示装置表示部１６０に近接したことを示す通知を近接位置情報取得部１３２に送信する。ここで、タッチパネル１５０は、表示装置表示部１６０に近接した物体の形状が四角形であり、かつ、当該物体の大きさが所定の範囲内である場合に、表示装置表示部１６０に物体が近接したことを示す通知を近接位置情報取得部１３２に送信するように構成することが好ましい。上記のように構成することにより、例えば、操作指示体（ユーザの指、またはスタイラスペン等）による表示装置表示部１６０に対するジェスチャ操作が行われた場合には、ガイドを表示しないようにすることができる。近接位置情報取得部１３２は、タッチパネル１５０から受信した当該通知を表示制御部１３１に送信する。表示制御部１３１は、近接位置情報取得部１３２から当該通知を受信したことをトリガとして、ガイドを表示させるための処理を開始する。

　なお、本ステップＳ１０１に先立って、携帯端末２０を表示装置表示部１６０に近接させることをユーザに促す画像又は文章を、表示装置表示部１６０に表示する構成としてもよい。上記の場合、表示されているコンテンツの視聴の妨げとならないように、上記画面を一定時間毎に明滅させる、または上記文章をスクロールさせるように表示することが好ましい。

　（ステップＳ１０２）
　続いて、表示装置１０は、表示装置通信部１１０を介して携帯端末２０から機種情報を取得している場合、ステップＳ１０３の処理に進む。表示装置１０は、携帯端末２０から機種情報を取得していない場合、ステップＳ１０４の処理に進む。なお、表示装置１０と近距離無線通信を行うことが可能な携帯端末の機種が予め定められている場合には、ステップＳ１０２の処理を省略し、ステップＳ１０３の処理に進む。

　（ステップＳ１０３）
　表示装置１０が、携帯端末２０の機種情報を取得している場合、表示制御部１３１は、表示装置記憶部１２０に格納されている機種情報テーブルを参照して、携帯端末２０の機種情報が示す機種に対応する枠を、ガイドとして表示装置表示部１６０に表示させる。その後、表示装置１０は、ステップＳ１０６の処理に進む。なお、機種に対応した枠の表示処理については、参照する図面を代えて後述する。

　（ステップＳ１０４）
　また、表示装置１０が、携帯端末２０の機種情報を取得していない場合には、タッチパネル１５０は、携帯端末２０の近接位置情報を近接位置情報取得部１３２に供給する。近接位置情報取得部１３２は、取得した近接位置情報を参照して、携帯端末２０の形状情報を取得し、表示制御部１３１に供給する。表示制御部１３１は、近接位置情報取得部１３２から形状情報を取得する。

　（ステップＳ１０５）
　続いて、表示制御部１３１は、取得した形状情報が示す形状を有する枠を、ガイドとして表示装置表示部１６０に表示させる。

　（ステップＳ１０６）
　ステップＳ１０３又はステップＳ１０５にて、ガイドが表示されると、表示装置１０は、タッチパネル１５０により、当該ガイドが示す位置に携帯端末２０が近接したことを検出されるまで、処理を待機する。なお、本ステップＳ１０６は、省略することも可能である。すなわち、ステップＳ１０３又はステップＳ１０５にて、ガイドが表示されると、タッチパネル１５０により、当該ガイドが示す位置に携帯端末２０が近接したか否かを検出することなく、ステップＳ１０７の処理に進む構成としてもよい。

　（ステップＳ１０７）
　タッチパネル１５０により、ガイドが示す位置に携帯端末２０が近接したことを検出すると（ステップＳ１０６が省略されている場合には、ステップＳ１０３又はステップＳ１０５にて、ガイドが表示されると）、ＮＦＣ通信制御部１３３は、携帯端末２０と、ＮＦＣアンテナ１４０（より詳しくは、ＮＦＣアンテナ１４０－１～ｎのいずれかのアンテナ）との通信が確立されたか否かを判別する。携帯端末２０と、ＮＦＣアンテナ１４０との通信が確立されていない場合には、表示装置１０は、ステップＳ１０８の処理に進む。携帯端末２０と、ＮＦＣアンテナ１４０との通信が確立された場合には、表示装置１０は、ステップＳ１０９の処理に進む。

　（ステップＳ１０８）
　ステップＳ１０７にて、携帯端末２０と、ＮＦＣアンテナ１４０との通信が確立されていない場合には、表示制御部１３１は、表示装置表示部１６０に表示しているガイドの表示位置を変更する。具体的には、表示制御部１３１は、ガイドの表示位置を、現在の表示位置の少なくとも一部を含んだ位置に変更する、すなわち、ガイドを現在の表示位置からずらすように当該ガイドの表示位置を変更する。ガイドの表示位置が変更されると、表示装置１０は、処理をステップＳ１０６に戻す。なお、ガイドの表示位置の変更処理については、参照する図面を代えて後述する。

　（ステップＳ１０９）
　ステップＳ１０７にて、携帯端末２０と、ＮＦＣアンテナ１４０との通信が確立された場合には、ＮＦＣ通信制御部１３３は、ＮＦＣアンテナ１４０を介して、携帯端末２０のユーザ情報を携帯端末２０から取得する。ＮＦＣ通信制御部１３３は、取得したユーザ情報を表示制御部１３１に供給する。

　（ステップＳ１１０）
　続いて、表示制御部１３１は、ＮＦＣ通信制御部１３３から供給されたユーザ情報を参照して、表示装置記憶部１２０に格納されているコンテンツのうち、当該ユーザ情報が示すユーザに応じたコンテンツを、表示装置表示部１６０に表示させる。

　以上の処理により、表示装置１０は、表示コンテンツの視聴の妨げとなることを低減しつつ、ユーザが携帯端末２０を近接させるべき位置を示すガイドを表示し、携帯端末２０との近距離無線通信の確立を容易にすることができる。

　（表示装置１０におけるガイドの表示例）
　次に、表示装置１０におけるガイドの表示例について図４～８を参照して説明する。

　図４は、表示装置１０における表示画面の遷移の一例を示す図である。図４（ａ）に示すように、表示装置表示部１６０には、表示装置記憶部１２０に格納されている動画像データが示すコンテンツが表示されている。図４（ｂ）に示すように、表示装置１０は、表示装置表示部１６０に携帯端末２０が近接したことを検出すると、携帯端末２０の形状または機種に応じたガイドとして、破線にて示す枠Ｆを表示装置表示部１６０に表示させる。図４（ｃ）に示すように、表示装置１０は、枠Ｆが示す位置に携帯端末２０が近接したことを検出すると、携帯端末２０と近距離無線通信を行い、携帯端末２０のユーザに応じたコンテンツを表示装置表示部１６０に表示させる。例えば、図４（ｃ）に示すように、ユーザに応じたコンテンツとして、「鈴木様へのお勧めメニュー」に関する画像が表示されている。図４（ｃ）に示す例では、「ご注文」と書かれたボタンが表示されており、ユーザは、当該ボタンをタッチすることにより、表示装置表示部１６０に表示されているメニューを注文することができる。

　携帯端末２０の機種情報を取得していない場合（図３のステップＳ１０２にてＮＯの場合）の表示装置１０のガイドの表示例について、図５を参照してより詳細に説明する。図５は、表示装置１０における表示画面の遷移の他の例を示す図である。なお、説明の簡略化のため、図５に示す例においては、表示装置１０のＮＦＣアンテナ１４０－１のみを図示している。

　図５（ａ）において一点鎖線にて示すように、ＮＦＣアンテナ１４０－１は、表示装置表示部１６０に重畳して設けられている。図５（ｂ）に示すように、携帯端末２０が表示装置表示部１６０に近接すると（図３のステップＳ１０１）、表示装置１０は、携帯端末２０の形状を示す形状情報を取得する（図３のステップＳ１０４）。続いて、図５（ｃ）に示すように、表示装置１０は、携帯端末２０をＮＦＣアンテナ１４０－１に近接させるためのガイドとして、取得した形状情報が示す形状を有する枠Ｆを表示装置表示部１６０に表示する（図３のステップＳ１０５）。ここで、表示装置１０は、図５（ｃ）に示すように、枠Ｆの中心部分にＮＦＣアンテナ１４０－１が含まれるように、枠Ｆの表示位置を決定する。これにより、図５（ｄ）に示すように、枠Ｆが示す位置に携帯端末２０が近接した場合に、携帯端末２０のＮＦＣアンテナ２４０の位置とＮＦＣアンテナ１４０－１の位置とが大幅にずれる虞を低減することができ、携帯端末２０と表示装置１０との近距離無線通信が確立される可能性を高めることができる。

　次に、図５に示す例において近距離無線通信が確立されなかった場合（図３のステップＳ１０７にてＮＯの場合）の処理（図３のステップＳ１０８における処理）について図６を参照して説明する。図６は、表示装置１０における表示画面の遷移のさらに他の例を示す図である。なお、図６に示す例においても、表示装置１０のＮＦＣアンテナ１４０－１のみを図示する。

　図６（ａ）に示す例では、携帯端末２０のＮＦＣアンテナ２４０は、携帯端末２０の上半分の領域に設けられている。したがって、図５に示したように、枠Ｆの中心部分にＮＦＣアンテナ１４０－１が含まれるように枠Ｆを表示した場合には、携帯端末２０と表示装置１０との近距離無線通信が確立されていないと判別される（図３のステップＳ１０７にてＮＯ）。このような場合、表示装置１０は、枠Ｆをずらすように枠Ｆの表示位置を変更する。具体的には図６（ｂ）に示すように、枠Ｆの上半分の領域にＮＦＣアンテナ１４０－１が含まれるように、枠Ｆの表示位置を変更する（図３のステップＳ１０８）。

　図６（ｃ）に示すように、表示位置が変更された枠Ｆが示す位置に、ユーザが携帯端末２０を近接させる（図３のステップＳ１０６にてＹＥＳ）と、携帯端末２０のＮＦＣアンテナ２４０の位置とＮＦＣアンテナ１４０－１の位置とが近接することになる。これにより、携帯端末２０と表示装置１０との近距離無線通信が確立されたと判別される（図３のステップＳ１０７にてＹＥＳ）。

　ここで、携帯端末２０との近距離無線通信が確立された場合、表示装置１０は、枠Ｆの表示位置と、ＮＦＣアンテナ１４０－１の設置位置とを参照して、携帯端末２０のアンテナ２４０の設置位置を推定し、推定されたアンテナ２４０の設置位置を記憶しておくことが好ましい。そして、以降の処理においては、記憶した設置位置を参照して、枠Ｆを表示することにより、より確実に携帯端末２０との近距離無線通信を確立させることができる。

　なお、図６に示す例において、携帯端末２０のＮＦＣアンテナ２４０が、携帯端末２０下半分の領域に設けられている場合には、図６（ｃ）に示すように枠Ｆの表示位置を変更すると、携帯端末２０と表示装置１０との近距離無線通信が確立されなくなってしまう。上記の場合には、図６（ａ）に示す表示位置から、上側にずらすように枠Ｆの表示位置を再度変更するように構成すればよい。

　また、図６に示す例においては、枠Ｆの表示位置を、表示装置表示部１６０に向かって垂直方向にずらす構成としているが、水平方向にずらす構成としてもよい。また、近距離無線通信が確立されなかった場合に、表示位置をずらす方向の順番を予め定めておき、近距離無線通信が確立されるまで、繰り返し表示位置をずらすように構成してもよい。

　また、表示装置１０が、図示しない音声出力部を備えている場合には、ユーザに対して、携帯端末２０をずらすべき方向を示す音声を出力してもよい。

　続いて、表示装置１０が表示装置表示部１６０に近接した携帯端末２０の機種情報を取得している場合（図３のステップＳ１０２にてＹＥＳ）のガイドの表示例について図７を参照して説明する。なお、図７に示す例においても、表示装置１０のＮＦＣアンテナ１４０－１のみを図示している。

　図７（ａ）は、携帯端末２０の一例である携帯端末２０ａを示す図である。図７（ａ）に示すように、携帯端末２０ａのＮＦＣアンテナ２４０ａは、携帯端末２０ａの上半分の領域に設けられている。表示装置記憶部１２０に格納されている機種情報テーブルにおいては、機種情報と、当該機種情報が示す携帯端末におけるＮＦＣアンテナの設置位置とが互いに関連づけられている。そのため、表示装置１０が携帯端末２０ａから機種情報を取得した場合、表示制御部１３１は、機種情報テーブルを参照して、携帯端末２０ａにおけるＮＦＣアンテナ２４０ａの設置位置を特定することができる。

　図７（ｂ）は、携帯端末２０ａを近接させるために表示するガイドの一例を示す図である。図７（ｂ）に示すように、表示装置１０は、携帯端末２０ａのＮＦＣアンテナ２４０ａの設置位置を特定することができるため、携帯端末２０ａのＮＦＣアンテナ２４０ａと、ＮＦＣアンテナ１４０－１とを近接するように枠Ｆを表示することができる。これにより、確実に携帯端末２０ａと表示装置１０との近距離無線通信を確立させることができる。

　一方、図７（ｃ）は、携帯端末２０の他の一例である携帯端末２０ｂを示す図である。図７（ｃ）に示すように、携帯端末２０ｂのＮＦＣアンテナ２４０ｂは、携帯端末２０ｂの下半分の領域に設けられている。表示装置１０は、携帯端末２０ｂから機種情報を取得した場合、図７（ｄ）に示すように枠Ｆを表示する。図７（ｄ）は、携帯端末２０ｂを近接させるために表示するガイドの一例を示す図である。図７（ｄ）に示すように、表示装置１０は、携帯端末２０ｂのＮＦＣアンテナ２４０ｂと、ＮＦＣアンテナ１４０－１とを近接させるように枠Ｆを表示することができる。これにより、確実に携帯端末２０ｂと表示装置１０との近距離無線通信を確立させることができる。

　また、例えば、携帯端末２０から、ジャイロセンサ２６０からの出力信号である姿勢情報が提供されている場合には、姿勢情報を参照して枠Ｆの表示位置をさらに変更する構成としてもよい。例えば、姿勢情報を参照して、携帯端末２０ａのユーザが携帯端末２０ａを逆さ（上下逆）に持っていると判定された場合には、表示装置１０は、図７（ｂ）に示すようなガイドではなく、図７（ｄ）に示すようなガイドを表示する構成としてもよい。

　表示装置１０におけるガイドの表示態様は、上述の態様に限定されるものではない。例えば、表示装置表示部１６０に表示されるコンテンツに応じて、ガイドの表示位置を変更するように構成してもよい。また、表示装置表示部１６０に表示されるガイドの表示位置に応じて、コンテンツの表示態様を変更するように構成してもよい。例えば、携帯端末２０の機種によっては、携帯端末２０の形状に応じたガイドを表示した場合に、表示装置表示部１６０に表示されるコンテンツの一部（例えば、テキスト等）がガイドに重なってしまう場合がある。上記の場合には、ガイドの表示位置に重ならないように、表示装置表示部１６０に表示されるコンテンツの一部または全体を移動させるように構成してもよい。

　図８（ａ）は、表示装置１０の表示画面の一例を示す図であり、図８（ｂ）は、表示装置１０の表示画面の他の例を示す図である。図８に示す例においては、表示装置１０は、ＮＦＣアンテナ１４０－１～１５を備えている。

　図８（ａ）に示すように、携帯端末２０が表示装置表示部１６０に近接した場合、携帯端末２０から最も近い位置に設置されているＮＦＣアンテナ１４０－８に、携帯端末２０を近接させるように枠Ｆを表示させることが好ましい。しかしながら、表示装置表示部１６０に表示されるコンテンツによっては、ＮＦＣアンテナ１４０－８の周囲に枠Ｆを表示すると、当該コンテンツの視聴の妨げとなる場合がある。そのような場合には、例えば、図８（ｂ）に示すように、ＮＦＣアンテナ１４０－９に携帯端末２０を近接させるように枠Ｆを表示するように、枠Ｆの表示位置を変更してもよい。上記の場合には、例えば、表示装置記憶部１２０には、表示するコンテンツを示す動画像データに関連づけて、当該コンテンツの表示レイアウトを示すレイアウト情報を格納しておき、表示制御部１３１がレイアウト情報を参照して、ガイドの表示位置を決定する構成とすればよい。

　以上のように、本実施形態に係る表示装置１０によれば、携帯端末２０が表示装置表示部１６０に近接したことをトリガとして、ガイドを表示させることができる。すなわち、表示装置１０は、ガイドを表示装置表示部１６０に常時表示する必要がない。したがって、表示装置１０によれば、表示コンテンツの視聴の妨げとなることを低減しつつ、携帯端末２０との近距離無線通信の確立を容易にすることができる。

　なお、本実施形態では、タッチパネル１５０によって、携帯端末２０が表示装置表示部１６０に近接したことを検出する構成について説明したが、そのような構成に限定されるものではない。例えば、ＮＦＣアンテナ１４０－１～ｎの何れかが、携帯端末２０のアンテナ２４０から電波を受信することにより、携帯端末２０が表示装置表示部１６０に近接したことを検出するように構成してもよい。

　〔実施形態２〕
　本発明の実施形態２について、図９～図１１に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。

　図９は、本実施形態に係る表示装置１０ａの要部構成を示す機能ブロック図である。図９に示すように、表示装置１０ａは、表示装置制御部１３０がアンテナ位置推定部１３５（位置推定部）としても機能するという点において、表示装置１０と異なっている。

　アンテナ位置推定部１３５は、携帯端末２０のＮＦＣアンテナ２４０の携帯端末２０における位置（以下、アンテナ位置とも記載）を推定するための構成である。アンテナ位置を推定する構成の一例について説明する。例えば、表示装置表示部１６０において、ＮＦＣアンテナ１４０を他の領域に比べて密に配置した領域（すなわち、アンテナ位置推定用エリア）を設け、当該領域に携帯端末２０を近接させる。ＮＦＣ通信制御部１３３は、当該領域に配置されたＮＦＣアンテナ１４０のうち、何れのＮＦＣアンテナとの通信が確立されたかを示す情報（例えば、ＮＦＣアンテナ１４０－１～ｎを識別するためのアンテナＩＤ）をアンテナ位置推定部１３５に供給する。アンテナ位置推定部１３５は、ＮＦＣ通信制御部１３３から供給された情報を参照することにより、アンテナ位置を推定することができる。アンテナ位置推定部１３５は、推定したアンテナ位置を示すアンテナ位置情報を表示制御部１３１に供給する。

　表示制御部１３１は、アンテナ位置推定部１３５により推定されたアンテナ位置と、ＮＦＣアンテナ１４０－１～ｎの何れかの位置とが近接するように、枠Ｆをガイドとして表示装置表示部１６０に表示させる。

　続いて、図１０を参照して、表示装置１０ａにおける処理の流れについて説明する。図１０は、本実施形態に係る表示装置１０ａにおける処理の流れを示すフローチャートである。

　（ステップＳ２０１）
　表示制御部１３１は、携帯端末２０のユーザに対して、携帯端末２０をアンテナ位置推定用エリアに近接させるように促す画像又は文章を、表示装置表示部１６０に表示する。

　（ステップＳ２０２）
　続いて、表示装置１０ａのタッチパネル１５０は、携帯端末２０がアンテナ位置推定用エリアに近接したことを検出する。この際、タッチパネル１５０は、アンテナ位置推定用エリアに近接した携帯端末２０の近接位置情報を近接位置情報取得部１３２に供給する。近接位置情報取得部１３２は、取得した近接位置情報を参照して、携帯端末２０の形状情報を取得し、表示制御部１３１に供給する。表示制御部１３１は、近接位置情報取得部１３２から形状情報を取得する。

　（ステップＳ２０３）
　ＮＦＣ通信制御部１３３は、アンテナ位置推定用エリアに配置されたＮＦＣアンテナ１４０のうち、何れのＮＦＣアンテナとの通信が確立されたかを示す情報をアンテナ位置推定部１３５に供給する。アンテナ位置推定部１３５は、ＮＦＣ通信制御部１３３から供給された情報を参照することにより、携帯端末２０のアンテナ位置を推定する。アンテナ位置推定部１３５は、推定したアンテナ位置を示すアンテナ位置情報を表示制御部１３１に供給する。

　（ステップＳ２０４）
　続いて、表示制御部１３１は、アンテナ位置推定部１３５により推定されたアンテナ位置と、ＮＦＣアンテナ１４０－１～ｎの何れかの位置とが近接するように、枠Ｆをガイドとして表示装置表示部１６０に表示させる。ここで、表示される枠Ｆは、ステップＳ２０２にて取得した形状情報が示す形状を有する枠である。

　（ステップＳ２０５～２０９）
　ステップＳ２０５～２０９の処理は、図３におけるステップＳ１０６～Ｓ１１０の処理と同様であるため、説明を省略する。

　（表示装置１０ａにおけるガイドの表示例）
　続いて、表示装置１０ａにおけるガイドの表示例について図１１を参照して説明する。図１１は、本実施形態に係る表示装置１０ａにおける表示画面の遷移の一例を示す図である。図１１（ａ）に示すように、表示装置１０において、ＮＦＣアンテナ１４０－１～９は、ＮＦＣアンテナ１４０－１０～２３が配置されている領域と比べて密に配置されている。すなわち、ＮＦＣアンテナ１４０１～９が配置されている領域が、アンテナ位置推定用エリアである。

　表示装置１０ａは、例えば、図１１（ａ）に示すように、携帯端末２０をアンテナ位置推定用エリアに近接させるように促す枠Ｆを表示する（図１０のステップＳ２０１）。ここで表示される枠Ｆの形状は、予め定められた形状であればよい。図１１（ａ）における枠Ｆが示す位置に携帯端末２０が近接すると（図１０のステップＳ２０２）、タッチパネル１５０及び近接位置情報取得部１３２は、携帯端末２０の形状情報を取得する。また、ＮＦＣ通信制御部１３３及びアンテナ位置推定部１３５は、携帯端末２０のアンテナ位置を推定する（図１０におけるステップＳ２０３）。ここで、表示装置表示部１６０に近接した携帯端末２０が、図７（ａ）に示したような携帯端末２０ａである場合、アンテナ位置推定用エリアに配置されたＮＦＣアンテナ１４０－１～９のうち、ＮＦＣアンテナ１４０－２との通信が確立されることになる。

　続いて、表示装置１０ａは、表示装置表示部１６０に表示されているコンテンツの視聴の妨げとならないよう、携帯端末２０ａを何れのＮＦＣアンテナ１４０に近接させるかを決定する。表示装置１０ａが、携帯端末２０ａをＮＦＣアンテナ１４０－２０に近接させることを決定した場合、図１１（ｂ）に示すように、表示装置１０ａは、推定されたアンテナ位置とＮＦＣアンテナ１４０－２０とが近接するような枠Ｆを表示装置表示部１６０に表示する（図１０のステップＳ２０４）。これにより、図１１（ｃ）に示すように、枠Ｆが示す位置に携帯端末２０ａを近接させると、携帯端末２０ａのＮＦＣアンテナ２４０と、ＮＦＣアンテナ１４０－２０とを近接させることができる。

　以上のように、表示装置１０ａは、携帯端末２０のアンテナ位置を推定し、推定したアンテナ位置と、ＮＦＣアンテナ１４０とを近接させるようにガイドを表示することができるので、より確実に携帯端末２０との近距離無線通信を確立することができる。

　〔実施形態３〕
　本発明の実施形態３について、図１２～図１４に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。

　上述の実施形態では、携帯端末２０をＮＦＣアンテナ１４０に近接させるためのガイドとして、携帯端末２０の形状を有する枠Ｆを表示する構成であるが、ガイドの表示態様は、これに限定されるものではない。本実施形態では、携帯端末２０を移動させる方向を示す矢印を表示する場合について説明する。

　図１２は、本実施形態に係る表示装置１０ｂの要部構成を示す機能ブロック図である。図１２に示すように、表示装置１０ｂは、表示装置制御部１３０がアンテナ距離推定部１３６（距離推定部）としても機能するという点において、表示装置１０と異なっている。また、本実施形態では、表示装置１０ｂの表示装置記憶部１２０には、ＮＦＣアンテナ１４０－１～ｎの各々を識別するためのアンテナＩＤと、表示装置表示部１６０におけるＮＦＣアンテナ１４０－１～ｎが設けられている位置を示す座標とが対応づけられたアンテナ位置情報テーブルが格納されている。

　アンテナ距離推定部１３６は、携帯端末２０とＮＦＣアンテナ１４０－１～ｎの各々との距離を推定するための構成である。具体的には、携帯端末２０が、表示装置表示部１６０に近接すると、ＮＦＣ通信制御部１３３は、ＮＦＣアンテナ１４０－１～ｎの各々が、携帯端末２０から受信した電波の強度を示す電波強度情報をアンテナ距離推定部１３６に供給する。アンテナ距離推定部１３６は、ＮＦＣ通信制御部１３３から供給された電波強度情報を参照して、ＮＦＣアンテナ１４０－１～ｎの各々と、携帯端末２０との距離を推定する。アンテナ距離推定部１３６は、推定した各距離を示す距離情報を表示制御部１３１に供給する。

　表示制御部１３１は、アンテナ距離推定部１３６から供給された距離情報を参照して、携帯端末２０との距離が最も短いＮＦＣアンテナ１４０を決定する。表示制御部１３１は、表示装置記憶部１２０に格納されているアンテナ位置情報テーブルを参照して、上記決定されたＮＦＣアンテナ１４０が設けられている位置を示す座標を取得する。また、表示制御部１３１は、近接位置情報取得部１３２から供給された近接位置情報を参照して携帯端末２０の位置を示す座標を取得する。表示制御部１３１は、携帯端末２０からアンテナ距離推定部１３６により推定された距離が最も短いＮＦＣアンテナ１４０までの方向を示す矢印を表示装置表示部１６０に表示する。

　なお、本実施形態では、表示装置１０ｂがタッチパネル１５０を備えていない構成とすることも可能である。上記の場合、携帯端末２０の近接位置の検出は、以下のように実現される。表示制御部１３１は、アンテナ距離推定部１３６から供給された距離情報と、表示装置記憶部１２０に格納されているアンテナ位置情報テーブルとを参照して、表示装置表示部１６０における携帯端末２０の位置を示す座標を特定する。

　続いて、図１３を参照して表示装置１０ｂにおける処理の流れについて説明する。図１３は、本実施形態に係る表示装置１０ｂにおける処理の流れを示すフローチャートである。

　（ステップＳ３０１）
　表示装置１０ｂのタッチパネル１５０は、携帯端末２０が表示装置表示部１６０に近接したことを検出する。実施形態１における表示装置１０と同様に、表示制御部１３１は、近接位置情報取得部１３２から当該通知を受信したことをトリガとして、ガイドを表示させるための処理を開始する。

　（ステップＳ３０２）
　続いて、アンテナ距離推定部１３６は、ＮＦＣ通信制御部１３３から供給された電波強度情報を参照して、ＮＦＣアンテナ１４０－１～ｎの各々と、携帯端末２０との距離を推定する。アンテナ距離推定部１３６は、推定した各距離を示す距離情報を表示制御部１３１に供給する。

　（ステップＳ３０３）
　続いて、表示制御部１３１は、携帯端末２０からアンテナ距離推定部１３６により推定された距離が最も短いＮＦＣアンテナ１４０までの方向を示す矢印を表示装置表示部１６０に表示する。

　（ステップＳ３０４）
　図３におけるステップＳ１０６と同様に、表示装置１０は、タッチパネル１５０により、ガイドが示す位置に携帯端末２０が近接したことを検出されるまで、処理を待機する。

　（ステップＳ３０５）
　図３におけるステップＳ１０７と同様に、タッチパネル１５０により、ガイドが示す位置に携帯端末２０が近接したことを検出すると、ＮＦＣ通信制御部１３３は、携帯端末２０と、ＮＦＣアンテナ１４０（より詳しくは、ＮＦＣアンテナ１４０－１～ｎのいずれかのアンテナ）との通信が確立されたか否かを判別する。携帯端末２０と、ＮＦＣアンテナ１４０との通信が確立されていない場合には、表示装置１０ｂは、ステップＳ３０２の処理に戻す。携帯端末２０と、ＮＦＣアンテナ１４０との通信が確立された場合には、表示装置１０は、ステップＳ３０６の処理に進む。

　（ステップＳ３０６～Ｓ３０７）
　ステップＳ３０６～Ｓ３０７の処理は、図３におけるステップＳ１０９～Ｓ１１０の処理と同様であるため、説明を省略する。

　（表示装置１０ｂにおけるガイドの表示例）
　続いて、表示装置１０ｂにおけるガイドの表示例について図１４を参照して説明する。図１４は、本実施形態に係る表示装置１０ｂにおける表示画面の一例を示す図である。

　図１４に示すように、表示装置１０ｂは、ＮＦＣアンテナ１４０－１～ｎを備えている。図１４に示すような位置に携帯端末２０が近接したことを検出すると（図１３のステップＳ３０１）、アンテナ距離推定部１３６は、ＮＦＣ通信制御部１３３から供給された電波強度情報を参照して、ＮＦＣアンテナ１４０－１～ｎの各々と、携帯端末２０との距離を推定する（図１３のステップＳ３０２）。

　表示制御部１３１は、アンテナ距離推定部１３６から供給された距離情報を参照して、携帯端末２０との距離が最も短いＮＦＣアンテナ１４０を決定する。図１４に示す例においては、ＮＦＣアンテナ１４０－８が、携帯端末２０との距離が最も短いアンテナである。表示制御部１３１は、表示装置記憶部１２０に格納されているアンテナ位置情報テーブルを参照して、ＮＦＣアンテナ１４０－８が設けられている位置を示す座標を取得する。さらに、表示制御部１３１は、近接位置情報取得部１３２から供給された近接位置情報を参照して携帯端末２０の位置を示す座標を取得する。そして、図１４に示すように、表示制御部１３１は、携帯端末２０からＮＦＣアンテナ１４０－８までの方向を示す矢印Ａを表示装置表示部１６０に表示する（図１３のステップＳ３０３）。

　以上のように、本実施形態に係る表示装置１０ｂによれば、携帯端末２０を表示装置表示部１６０に対してどのように近接させればよいかを、ユーザに容易に把握させることができる。

　〔実施形態４〕
　本発明の実施形態４について、図１５～図１８に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。

　図１５は、本実施形態に係る画像表示システム１を模式的に示す図である。画像表示システム１は、表示装置１０ｃ及びサーバ３０（情報提供サーバ）を含んで構成されており、表示装置１０ｃは、上述の実施形態における表示装置と同様に、携帯端末２０と通信可能な表示装置である。図１５に示すように、本実施形態において、表示装置１０ｃは、サーバ３０と連携して動作し、ガイドを表示するための表示位置を示す表示位置情報をサーバ３０から受信する。すなわち、本実施形態では、サーバ３０は、表示位置情報を表示装置１０ｃに提供する情報提供サーバとして機能する。

　図１６は、本実施形態における表示装置１０ｃの要部構成を示すブロック図である。図１６に示すように、表示装置１０ｃは、表示装置１０における近接位置情報取得部１３２及び通信制御部１３４に替えて、近接位置情報取得部１３２ｃ及び通信制御部１３４ｃを備えているという点において、表示装置１０と異なっている。

　近接位置情報取得部１３２ｃは、タッチパネル１５０から、表示装置表示部１６０に近接した携帯端末２０の近接位置を示す近接位置情報を取得し、取得した近接位置情報を通信制御部１３４ｃに送信する。通信制御部１３４ｃは、近接位置情報取得部１３２ｃから受信した近接位置情報を、表示装置通信部１１０を介して、サーバ３０に送信する。サーバ３０は、表示装置１０ｃから、近接位置情報を受信したことをトリガとして、携帯端末２０を表示装置表示部１６０に近接させるためのガイドを、表示装置１０ｃに表示させるための処理を開始する。

　通信制御部１３４ｃは、表示装置通信部１１０による通信を制御するための構成である。通信制御部１３４ｃは、表示装置通信部１１０が取得した携帯端末２０の機種情報を、表示装置通信部１１０を介してサーバ３０に送信する。

　また、本実施形態では、表示制御部１３１は、表示装置通信部１１０を介してサーバ３０から表示位置情報を受信し、表示位置情報が示す位置にガイドを表示させる。

　（サーバ３０）
　図１７（ａ）は、本実施形態におけるサーバ３０の要部構成を示す機能ブロック図である。図１７（ａ）に示すように、サーバ３０は、サーバ通信部３１０、サーバ記憶部３２０、及びサーバ制御部３３０を備えている。

　サーバ通信部３１０は、ネットワークを介して、表示装置１０ｃと各種の情報を送受信するための構成である。サーバ通信部３１０は、表示装置１０ｃから、近接位置情報、及び携帯端末２０の機種情報を受信する。また、サーバ通信部３１０は、後述するガイド表示位置決定部３３２により生成された表示位置情報を表示装置１０ｃに送信する。

　サーバ記憶部３２０には、サーバ３０を動作するための制御プログラム、サーバ３０において動作するアプリケーションのプログラムが格納されている。また、サーバ記憶部３２０には、上述の実施形態にて説明した機種情報テーブル、及びアンテナ位置情報テーブルが格納されている。

　サーバ制御部３３０は、図１７（ａ）に示すように、通信制御部３３１（表示位置情報出力部）及びガイド表示位置決定部３３２（表示位置情報出力部）としても機能する。

　通信制御部３３１は、サーバ通信部３１０による通信を制御するための構成である。通信制御部３３１は、サーバ通信部３１０が表示装置１０ｃから取得した各種の情報をガイド表示位置決定部３３２に供給する。また、通信制御部３３１は、ガイド表示位置決定部３３２により生成された表示位置情報を、サーバ通信部３１０を介して表示装置１０ｃに供給する。

　ガイド表示位置決定部３３２は、表示装置１０ｃから、携帯端末２０の近接位置情報を受信したことをトリガとして、表示位置情報を生成し、生成した表示位置情報を表示装置１０ｃに出力する。

　表示装置１０ｃから、携帯端末２０の機種情報を取得していない場合、ガイド表示位置決定部３３２は、取得した近接位置情報から携帯端末２０の筐体の４隅に対応する近接位置を抽出することにより、携帯端末２０の形状を示す形状情報を生成する。ガイド表示位置決定部３３２は、生成した形状情報とアンテナ位置情報テーブルとを参照して、表示装置１０ｃが表示しているコンテンツの視聴の妨げとならないように、表示装置表示部１６０に表示させるガイドの表示位置を決定する。ガイド表示位置決定部３３２は、決定した表示位置を示す表示位置情報を生成する。ガイド表示位置決定部３３２は、生成した表示位置情報を、サーバ通信部３１０を介して表示装置１０ｃに出力する。この場合、ガイド表示位置決定部３３２は、表示位置情報に加えて形状情報も表示装置１０ｃに出力する。

　一方、表示装置１０ｃから携帯端末２０の機種情報を取得している場合、ガイド表示位置決定部３３２は、サーバ記憶部３２０に格納されている機種情報テーブルを参照して、携帯端末２０の機種情報が示す機種に対応する枠Ｆを表示装置表示部１６０に表示することを決定する。また、ガイド表示位置決定部３３２は、機種情報テーブルとアンテナ位置情報テーブルとを参照して、表示装置１０ｃが表示しているコンテンツの視聴の妨げとならないように、枠Ｆの表示位置を決定する。ガイド表示位置決定部３３２は、決定した表示位置を示す表示位置情報を生成する。ガイド表示位置決定部３３２は、生成した表示位置情報を、サーバ通信部３１０を介して表示装置１０ｃに出力する。

　以上のように、上述の実施形態１～３における表示装置が行う処理の一部を、サーバ３０と連携することにより実現することができる。

　（サーバ３０のハードウェア構成）
　図１７（ｂ）は、本実施形態におけるサーバ３０のハードウェア構成を示すブロック図である。図１７（ｂ）に示すように、サーバ３０は、通信部３１００、記憶部３２００、及び制御部３３００を備えている。

　通信部３１００は、ネットワークを介して、表示装置１０ｃとの通信を可能にするためのインターフェースである。通信部３１００は、上述したサーバ通信部３１０の機能を実現する。

　記憶部３２００は、主記憶部および補助記憶部を備えている。記憶部３２００の主記憶部として利用可能なデバイスとしては、例えば、半導体ＲＡＭ（random access memory）を挙げることができる。また、記憶部３２００の補助記憶部として利用可能なデバイスとしては、例えば、ハードディスクドライブ（ＨＤＤ）を挙げることができ、補助記憶部には、サーバ３０として動作させるための制御プログラムが保存されている。制御プログラムは、サーバ制御部３３０の機能を実現するためのプログラムである。

　制御部３３００は、記憶部３２００の主記憶部上に制御プログラムを展開し、展開された制御プログラムに含まれる各種の命令を実行することによって、上述したサーバ制御部３３０の機能を実現する。制御部３３００として利用可能なデバイスとしては、ＣＰＵ（Central Processing Unit）を挙げることができる。

　（画像表示システム１の処理の流れ）
　続いて、本実施形態に係る画像表示システム１における処理の流れについて、図１８を参照して説明する。図１８は、本実施形態に係る画像表示システム１における処理の流れを示すシーケンス図である。

　（ステップＳ４０１）
　表示装置１０ｃのタッチパネル１５０は、携帯端末２０が表示装置表示部１６０に近接したことを検出する。

　（ステップＳ４０２）
　続いて、表示装置１０ｃの近接位置情報取得部１３２ｃは、タッチパネル１５０から、表示装置表示部１６０に近接した携帯端末２０の近接位置を示す近接位置情報を取得し、取得した近接位置情報を通信制御部１３４ｃに送信する。通信制御部１３４ｃは、近接位置情報取得部１３２ｃから受信した近接位置情報を、表示装置通信部１１０を介して、サーバ３０に送信する。また、表示装置１０ｃが携帯端末２０から機種情報を取得している場合、通信制御部１３４ｃは、近接位置情報に加えて、当該機種情報を、サーバ３０に送信する。

　（ステップＳ４０３）
　サーバ３０は、表示装置１０ｃから、近接位置情報を受信したことをトリガとして、携帯端末２０を表示装置表示部１６０に近接させるためのガイドを、表示装置１０ｃに表示させるための処理を開始する。サーバ３０のガイド表示位置決定部３３２は、上述の処理により、ガイドの表示位置を決定し、表示位置情報を生成する。

　（ステップＳ４０４）
　サーバ３０の通信制御部３３１は、ステップＳ４０３にて生成された表示位置情報を、サーバ通信部３１０を介して表示装置１０ｃに出力する。

　（ステップＳ４０５）
　表示装置１０ｃの表示制御部１３１は、サーバ３０から受信した表示位置情報を参照して、表示位置情報が示す位置にガイドを表示させるよう、表示装置表示部１６０を制御する。

　（ステップＳ４０６）
　ステップＳ４０５にて、ガイドが表示されると、表示装置１０ｃは、タッチパネル１５０により、当該ガイドが示す位置に携帯端末２０が近接したことを検出されるまで、処理を待機する。

　（ステップＳ４０７）
　タッチパネル１５０により、ガイドが示す位置に携帯端末２０が近接したことを検出すると、ＮＦＣ通信制御部１３３は、携帯端末２０と、ＮＦＣアンテナ１４０（より詳しくは、ＮＦＣアンテナ１４０－１～ｎのいずれかのアンテナ）との通信が確立されたか否かを判別する。携帯端末２０と、ＮＦＣアンテナ１４０との通信が確立されていない場合には、表示装置１０ｃは、ステップＳ４０８の処理に進む。携帯端末２０と、ＮＦＣアンテナ１４０との通信が確立された場合には、表示装置１０ｃは、ステップＳ４１１の処理に進む。

　（ステップＳ４０８）
　ステップＳ４０７にて、携帯端末２０と、ＮＦＣアンテナ１４０との近距離無線通信が確立されていない場合には、表示装置１０ｃは、サーバ３０に対して、近距離無線通信が確立されていない旨を通知する。

　（ステップＳ４０９）
　ステップＳ４０８にて、表示装置１０ｃから近距離無線通信が確立されていない旨の通知を受信すると、サーバ３０のガイド表示位置決定部３３２は、ガイドの表示位置を変更する。表示位置の変更処理は、図６を参照して説明したように、実施形態１における表示制御部１３１と同様の処理を行えばよい。ガイド表示位置決定部３３２は、変更した表示位置を示す表示位置情報を新たに生成する。

　（ステップＳ４１０）
　続いて、サーバ３０は、ステップＳ４０９にて生成された表示位置情報を表示装置１０ｃに出力する。表示位置情報を受信した表示装置１０ｃは、ステップＳ４０５の処理に戻る。

　（ステップＳ４１１）
　ステップＳ４０７にて、携帯端末２０と、ＮＦＣアンテナ１４０との通信が確立された場合には、ＮＦＣ通信制御部１３３は、ＮＦＣアンテナ１４０を介して、携帯端末２０のユーザ情報を携帯端末２０から取得する。ＮＦＣ通信制御部１３３は、取得したユーザ情報を表示制御部１３１に供給する。

　（ステップＳ４１２）
　　続いて、表示制御部１３１は、ＮＦＣ通信制御部１３３から供給されたユーザ情報を参照して、表示装置記憶部１２０に格納されているコンテンツのうち、当該ユーザ情報が示すユーザに応じたコンテンツを、表示装置表示部１６０に表示させる。

　以上のように、画像表示システム１は、表示コンテンツの視聴の妨げとなることを低減しつつ、ユーザが携帯端末２０を近接させるべき位置を示すガイドを表示装置１０ｃに表示させることができるので、携帯端末２０と表示装置１０ｃとの近距離無線通信を容易に確立させることができる。

　〔実施形態５〕
　本発明の実施形態５について、図１９～図２０に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。

　実施形態４では、表示装置１０ｃは、表示装置１０ｃは、ガイドを表示するための表示位置を示す表示位置情報をサーバ３０から受信する構成であったが、本実施形態では、表示装置１０ｃは、表示装置表示部１６０に表示するコンテンツをサーバ３０ａから受信する構成である。すなわち、本実施形態では、サーバ３０ａは、表示装置１０ｃに表示コンテンツを提供するコンテンツ提供サーバとして機能する。また、本実施形態における表示装置１０ｃは、携帯端末２０を表示装置表示部１６０に近接するためのガイドが含まれた画像をサーバ３０ａから受信する構成である。

　図１９は、本実施形態に係る画像表示システム１におけるサーバ３０ａの要部構成を示す機能ブロック図である。図１９に示すように、サーバ３０ａは、ガイド表示位置決定部３３２に替えて、表示画像生成部３３３を備えているという点において、サーバ３０と異なっている。

　本実施形態では、サーバ記憶部３２０には、表示装置表示部１６０に表示させるコンテンツのデータを示す動画像データがさらに格納されている。また、さらに、サーバ記憶部３２０には、携帯端末２０をＮＦＣアンテナ１４０に近接させるためのガイドを示す画像データが格納されていてもよい。上記の場合、サーバ記憶部３２０に格納されている機種情報テーブルにおいて、当該画像データと機種情報とが互いに関連づけられていることが好ましい。

　表示画像生成部３３３は、表示装置１０ｃに供給する画像データを生成するための構成である。表示画像生成部３３３は、サーバ記憶部３２０に格納されている動画像データを、サーバ通信部３１０を介して表示装置１０ｃに出力する。表示装置１０ｃの表示制御部１３１は、サーバ３０ａから供給された動画像データが示すコンテンツを表示装置表示部１６０に表示する。

　また、表示画像生成部３３３は、表示装置１０ｃから受信した近接位置情報及び機種情報を参照して、携帯端末２０を表示装置表示部１６０に近接させるためのガイドの表示位置を決定する。なお、ガイドの表示位置の決定は、実施形態４におけるガイド表示位置決定部３３２と同様の処理を行えばよい。そして、表示画像生成部３３３は、表示装置１０ｃに供給するコンテンツに、決定した表示位置にガイドが重畳された重畳画像データを生成する。表示画像生成部３３３は、生成した重畳画像データを、サーバ通信部３１０を介して、表示装置１０ｃに出力する。

　以上のように、表示装置１０ｃに表示する画像を、サーバ３０ａから供給する構成であっても、上述の実施形態１～３における表示装置と同様にガイドを表示させることができる。

　（画像表示システム１の処理の流れ）
　続いて、本実施形態に係る画像表示システム１における処理の流れについて、図２０を参照して説明する。図２０は、本実施形態に係る画像表示システム１における処理の流れを示すシーケンス図である。

　（ステップＳ５０１～５０２）
　ステップＳ５０１～Ｓ５０２は、図１８に示すステップＳ４０１～Ｓ４０２と同様であるため、説明を省略する。

　（ステップＳ５０３）
　サーバ３０ａは、表示装置１０ｃから、近接位置情報を受信したことをトリガとして、表示されているコンテンツにガイドが重畳された重畳画像データを生成する処理を開始する。サーバ３０ａの表示画像生成部３３３は、上述の処理により、重畳画像データを生成する。

　（ステップＳ５０４）
　サーバ３０ａの通信制御部３３１は、ステップＳ５０３にて生成された重畳画像データを、サーバ通信部３１０を介して表示装置１０ｃに出力する。

　（ステップＳ５０５）
　表示装置１０ｃの表示制御部１３１は、ステップＳ５０４にてサーバ３０ａから供給された重畳画像データが示す画像を表示するように、表示装置表示部１６０を制御する。

　（ステップＳ５０６～５０８）
　ステップＳ５０６～５０８は、図１８に示すステップＳ４０６～４０８と同様であるため、説明を省略する。

　（ステップＳ５０９）
　ステップＳ５０８にて、表示装置１０ｃから近距離無線通信が確立されていない旨の通知を受信すると、サーバ３０ａの表示画像生成部３３３は、ガイドの表示位置を変更した重畳画像データを新たに生成する。表示位置の変更処理は、図６を参照して説明したように、実施形態１における表示制御部１３１と同様の処理を行えばよい。

　（ステップＳ５１０）
　続いて、サーバ３０ａは、ステップＳ５０９にて生成された重畳画像データを、サーバ通信部３１０を介して表示装置１０ｃに出力する。重畳画像データを受信した表示装置１０ｃは、ステップＳ５０５の処理に戻る。

　（ステップＳ５１１～Ｓ５１２）
　ステップＳ５１１～Ｓ５１２の処理は、図１８に示すステップＳ４１１～Ｓ４１２の処理と同様であるため、説明を省略する。

　〔実施形態６〕
　実施形態４及び実施形態５では、１つのサーバ３０、または１つのサーバ３０ａを用いる例を説明したが、サーバ３０及びサーバ３０ａの有する各機能が、個別のサーバにて実現されていてもよい。そして、複数のサーバを適用する場合においては、各サーバは、同じ事業者によって管理されていてもよいし、異なる事業者によって管理されていてもよい。

　〔実施形態７〕
　表示装置１０、及び表示装置１０ａ～ｃの各制御ブロック（特に表示制御部１３１、アンテナ位置推定部１３５、及びアンテナ距離推定部１３６）は、集積回路（ＩＣチップ）等に形成された論理回路（ハードウェア）によって実現してもよいし、ＣＰＵ（Central Processing Unit）を用いてソフトウェアによって実現してもよい。

　また、携帯端末２０、及び携帯端末２０ａ～２０ｂの各制御ブロック（特に携帯端末制御部２３０）は、集積回路（ＩＣチップ）等に形成された論理回路（ハードウェア）によって実現してもよいし、ＣＰＵ（Central Processing Unit）を用いてソフトウェアによって実現してもよい。

　さらに、サーバ３０及びサーバ３０ａの各制御ブロック（特にガイド表示位置決定部３３２及び表示画像生成部３３３）は、集積回路（ＩＣチップ）等に形成された論理回路（ハードウェア）によって実現してもよいし、ＣＰＵ（Central Processing Unit）を用いてソフトウェアによって実現してもよい。

　後者の場合、表示装置１０、表示装置１０ａ～ｃ、サーバ３０、及びサーバ３０ａは、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するＣＰＵ、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ（またはＣＰＵ）で読み取り可能に記録されたＲＯＭ（Read Only Memory）または記憶装置（これらを「記録媒体」と称する）、上記プログラムを展開するＲＡＭ（Random Access Memory）などを備えている。そして、コンピュータ（またはＣＰＵ）が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体（通信ネットワークや放送波等）を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。

　〔まとめ〕
　本発明の態様１に係る表示装置（表示装置１０、１０ａ、１０ｂ、１０ｃ）は、携帯端末（携帯端末２０）と通信可能な表示装置であって、携帯端末と近距離無線通信を行うためのアンテナであって、表示部（表示装置表示部１６０）に重畳して設けられた１又は複数のアンテナ（ＮＦＣアンテナ１４０）と、上記表示部に表示させる画像を出力する表示制御部（表示制御部１３１）と、を備え、上記表示制御部は、上記携帯端末が上記表示部に近接した場合に、上記携帯端末を上記１又は複数のアンテナの少なくとも何れかに近接させるためのガイドを上記表示部に表示させる、ことを特徴としている。

　上記の構成によれば、上記表示装置は、上記携帯端末と近距離無線通信を行うためのアンテナを、上記携帯端末が近接している位置に移動させる駆動手段を備える必要がない。したがって、上記の構成によれば、故障やメンテナンス負担の増大といった問題を抑制しつつ、携帯端末との近距離無線通信の確立を容易にすることができる。

　また、上記の構成によれば、上記表示装置は、上記携帯端末が上記表示部に近接したことをトリガとして、上記ガイドを上記表示部に表示させることができる。すなわち、上記表示装置は、上記ガイドを上記表示部に常時表示する必要がない。したがって、上記の構成によれば、上記ガイドが表示コンテンツの視聴の妨げとなることを低減することもできる。

　本発明の態様２に係る表示装置は、上記態様１において、上記表示部に近接した上記携帯端末の形状を示す形状情報、及び当該携帯端末の機種情報の少なくとも何れかを取得する情報取得部（表示装置通信部１１０、近接位置情報取得部１３２、通信制御部１３４、及びタッチパネル１５０）を更に備え、上記情報取得部により取得した上記形状情報及び上記機種情報の少なくとも何れかに応じた形状を有する枠（枠Ｆ）を上記ガイドとして上記表示部に表示させる、ことが好ましい。

　上記の構成によれば、上記表示装置は、上記ガイドとして上記形状情報及び上記機種情報の少なくとも何れかに応じた形状を有する枠を表示させるので、上記携帯端末を上記表示部に対してどのように近接させればよいかを、ユーザに容易に把握させ、上記携帯端末を正確に近接させることができる。

　本発明の態様３に係る表示装置は、上記態様１または２において、上記表示制御部は、上記携帯端末が、上記ガイドの示す位置に近接している場合であって、上記携帯端末と上記１又は複数のアンテナの何れかとの通信が確立されない場合に、上記ガイドの表示位置を、現在の表示位置の少なくとも一部を含んだ位置に変更する、ことが好ましい。

　上記の構成によれば、上記表示装置は、上記ガイドの表示位置を、現在の表示位置の少なくとも一部を含んだ位置に変更する、すなわち、上記ガイドを現在の表示位置からずらすように上記ガイドの表示位置を変更する。そのため、上記表示装置は、上記携帯端末が、上記ガイドの示す位置に近接しているにも関わらず、上記携帯端末と上記１又は複数のアンテナの何れかとの通信が確立されない場合には、上記ガイドの表示位置を変更することができる。これにより、ユーザに対して上記携帯端末を近接させる位置を変更させるように促すことができる。したがって、上記の構成によれば、確実に上記携帯端末と上記表示装置との近距離無線通信を確立することができる。なお、上記ガイドの表示位置を変更する場合、上記表示部に向かって垂直方向にずらすように構成してもよいし、水平方向にずらすように構成してもよい。

　本発明の態様４に係る表示装置は、上記態様１から３において、上記携帯端末のアンテナの当該携帯端末における位置を推定する位置推定部（アンテナ位置推定部１３５）を更に備え、上記表示制御部は、上記位置推定部により推定された上記位置と、上記１又は複数のアンテナの何れかの位置とが近接するように、上記ガイドを上記表示部に表示させる、ことが好ましい。

　携帯端末の機種によって、当該携帯端末においてＮＦＣアンテナが設けられる位置が異なっていることが多い。そのため、上記ガイドが示す位置に上記携帯端末を近接させたとしても、通信が確立されない場合がある。上記の構成によれば、上記表示装置は、上記携帯端末のアンテナの当該携帯端末における位置を推定することができるので、より確実に上記携帯端末と上記表示装置との近距離無線通信を確立することができる。

　なお、上記位置の推定を行うための構成としては、例えば、以下の構成が挙げられる。上記１又は複数のアンテナを他の領域よりも密に配置した領域に上記携帯端末を近接させ、当該領域に配置されたアンテナのうち、何れのアンテナとの通信が確立されたかを判定することにより、上記位置を推定することができる。

　本発明の態様５に係る表示装置は、上記態様１において、上記携帯端末と、上記１又は複数のアンテナの各々との距離を推定する距離推定部（アンテナ距離推定部１３６）を更に備え、
　上記表示制御部は、上記ガイドとして、上記携帯端末から、上記１又は複数のアンテナのうち、上記距離推定部により推定された上記距離が最も短いアンテナまでの方向を示す矢印（矢印Ａ）を上記表示部に表示させてもよい。

　上記の構成によれば、上記表示装置は、上記表示部に近接した上記携帯端末と、上記１又は複数のアンテナの各々との距離を推定することができる。上記表示装置は、上記携帯端末から、上記１又は複数のアンテナのうち、上記距離推定部により推定された上記距離が最も短いアンテナまでの方向を示す矢印を、上記ガイドとして表示することができるので、上記携帯端末を上記表示部に対してどのように近接させればよいかを、ユーザに容易に把握させることができる。

　本発明の態様６に係る表示装置は、上記態様１から５において、上記表示制御部は、上記表示部に表示されるコンテンツに応じて、上記ガイドの表示位置を変更する、ことが好ましい。

　上記の構成によれば、表示コンテンツの視聴の妨げとなることをさらに低減させることができる。

　本発明の態様７に係る画像表示システム（画像表示システム１）は、表示装置（表示装置１０ｃ）とサーバ（サーバ３０）とを含む画像表示システムであって、上記表示装置は、携帯端末（携帯端末２０）と近距離無線通信を行うためのアンテナであって、表示部に重畳して設けられた１又は複数のアンテナ（ＮＦＣアンテナ１４０）を備え、上記サーバは、上記携帯端末を上記１又は複数のアンテナの少なくとも何れかに近接させるためのガイドの表示位置を示す表示位置情報を上記表示装置に出力する表示位置情報出力部（通信制御部３３１、ガイド表示位置決定部３３２）を備えている、ことを特徴としている。

　また、上記の構成によれば、上記表示装置は、上記サーバから上記表示位置情報が提供された場合に、当該表示位置情報を参照して、上記ガイドを表示することができる。すなわち、上記表示装置は、上記ガイドを上記表示部に常時表示する必要がない。したがって、上記の構成によれば、上記ガイドが表示コンテンツの視聴の妨げとなることを低減することもできる。

　本発明の態様８に係る情報提供サーバ（サーバ３０）は、携帯端末（携帯端末２０）と通信可能な表示装置（表示装置１０ｃ）に接続される情報提供サーバであって、上記携帯端末と近距離無線通信を行うためのアンテナであって上記表示装置の表示部に重畳して設けられた１又は複数のアンテナ（ＮＦＣアンテナ１４０）の少なくとも何れかに上記携帯端末を近接させるためのガイドの表示位置を示す表示位置情報を上記表示装置に出力する表示位置情報出力部（通信制御部３３１、ガイド表示位置決定部３３２）を備えている、ことを特徴としている。

　本発明の態様９に係る情報提供方法は、携帯端末（携帯端末２０）と通信可能な表示装置（表示装置１０ｃ）に情報を提供する情報提供方法であって、上記携帯端末と近距離無線通信を行うためのアンテナであって上記表示装置の表示部に重畳して設けられた１又は複数のアンテナ（ＮＦＣアンテナ１４０）の少なくとも何れかに上記携帯端末を近接させるためのガイドの表示位置を示す表示位置情報を上記表示装置に出力する表示位置情報出力ステップを含んでいる、ことを特徴としている。

　上記の構成によれば、上記サーバと同様の効果を奏する。

　本発明の各態様に係る表示装置及び情報提供サーバは、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記表示装置及び情報提供サーバが備える各部（ソフトウェア要素に限る）として動作させることにより上記表示装置及び情報提供サーバをコンピュータにて実現させる表示装置及び情報提供サーバの制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。

　〔付記事項〕
　本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。

　本発明は、携帯端末と近距離無線通信を行うことが可能な表示装置等に利用することができる。

　　　１　　　　　　　　　　　　　　画像表示システム
　　１０、１０ａ、１０ｂ、１０ｃ　　表示装置
　１１０　　　　　　　　　　　　　　表示装置通信部（情報取得部）
　１３１　　　　　　　　　　　　　　表示制御部
　１３２、１３２ｃ　　　　　　　　　近接位置情報取得部（情報取得部）
　１３４、１３４ｃ　　　　　　　　　通信制御部（情報取得部）
　１３５　　　　　　　　　　　　　　アンテナ位置推定部（位置推定部）
　１３６　　　　　　　　　　　　　　アンテナ距離推定部（距離推定部）
　１４０　　　　　　　　　　　　　　ＮＦＣアンテナ（アンテナ）
　１５０　　　　　　　　　　　　　　タッチパネル（情報取得部）
　１６０　　　　　　　　　　　　　　表示装置表示部（表示部）
　２０　　　　　　　　　　　　　　　携帯端末
　３０、３０ａ　　　　　　　　　　　サーバ（情報提供サーバ）
　３３１　　　　　　　　　　　　　　通信制御部（表示位置情報出力部）
　３３２　　　　　　　　　　　　　　ガイド表示位置決定部（表示位置情報出力部）

Claims

　携帯端末と通信可能な表示装置であって、
　携帯端末と近距離無線通信を行うためのアンテナであって、表示部に重畳して設けられた１又は複数のアンテナと、
　上記表示部に表示させる画像を出力する表示制御部と、を備え、
　上記表示制御部は、上記携帯端末が上記表示部に近接した場合に、上記携帯端末を上記１又は複数のアンテナの少なくとも何れかに近接させるためのガイドを上記表示部に表示させる、
ことを特徴とする表示装置。
　上記表示部に近接した上記携帯端末の形状を示す形状情報、及び当該携帯端末の機種情報の少なくとも何れかを取得する情報取得部を更に備え、
　上記情報取得部により取得した上記形状情報及び上記機種情報の少なくとも何れかに応じた形状を有する枠を上記ガイドとして上記表示部に表示させる、
ことを特徴とする請求項１に記載の表示装置。
　上記表示制御部は、上記携帯端末が、上記ガイドの示す位置に近接している場合であって、上記携帯端末と上記１又は複数のアンテナの何れかとの通信が確立されない場合に、上記ガイドの表示位置を、現在の表示位置の少なくとも一部を含んだ位置に変更する、
ことを特徴とする請求項１または２に記載の表示装置。
　上記携帯端末のアンテナの当該携帯端末における位置を推定する位置推定部を更に備え、
　上記表示制御部は、上記位置推定部により推定された上記位置と、上記１又は複数のアンテナの何れかの位置とが近接するように、上記ガイドを上記表示部に表示させる、
ことを特徴とする請求項１から３の何れか１項に記載の表示装置。
　上記携帯端末と、上記１又は複数のアンテナの各々との距離を推定する距離推定部を更に備え、
　上記表示制御部は、上記ガイドとして、上記携帯端末から、上記１又は複数のアンテナのうち、上記距離推定部により推定された上記距離が最も短いアンテナまでの方向を示す矢印を上記表示部に表示させる、
ことを特徴とする請求項１に記載の表示装置。
　上記表示制御部は、上記表示部に表示されるコンテンツに応じて、上記ガイドの表示位置を変更する、
ことを特徴とする請求項１から５のいずれか１項に記載の表示装置。
　請求項１に記載の表示装置としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、上記表示制御部としてコンピュータを機能させるための制御プログラム。
　表示装置とサーバとを含む画像表示システムであって、
　上記表示装置は、
　　携帯端末と近距離無線通信を行うためのアンテナであって、表示部に重畳して設けられた１又は複数のアンテナを備え、
　上記サーバは、
　　上記携帯端末を上記１又は複数のアンテナの少なくとも何れかに近接させるためのガイドの表示位置を示す表示位置情報を上記表示装置に出力する表示位置情報出力部を備えている、
ことを特徴とする画像表示システム。
　携帯端末と通信可能な表示装置に接続される情報提供サーバであって、
　上記携帯端末と近距離無線通信を行うためのアンテナであって上記表示装置の表示部に重畳して設けられた１又は複数のアンテナの少なくとも何れかに上記携帯端末を近接させるためのガイドの表示位置を示す表示位置情報を、上記表示装置に出力する表示位置情報出力部を備えている、
ことを特徴とする情報提供サーバ。
　請求項９に記載の情報提供サーバとしてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、上記表示位置情報出力部としてコンピュータを機能させるための制御プログラム。
　携帯端末と通信可能な表示装置に情報を提供する情報提供方法であって、
　上記携帯端末と近距離無線通信を行うためのアンテナであって上記表示装置の表示部に重畳して設けられた１又は複数のアンテナの少なくとも何れかに上記携帯端末を近接させるためのガイドの表示位置を示す表示位置情報を、上記表示装置に出力する表示位置情報出力ステップを含んでいる、
ことを特徴とする情報提供方法。