JP2013214235A - 表示制御装置、表示制御方法、およびプログラム - Google Patents

表示制御装置、表示制御方法、およびプログラム Download PDF

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芳徳 高木
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Abstract

【課題】表示画面に表示される領域の移動を動的に制御することが可能な、表示制御装置、表示制御方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】表示画面に表示されている画像における領域を移動させる起点となる起点位置と、起点位置を移動させる方向を規定する移動方向とに基づいて、起点位置を移動させる移動速度を規定する移動係数を算出する移動係数算出部と、算出された移動係数と、起点位置を移動させる移動時間を規定する移動指示量とに基づいて、起点位置を移動させる移動距離を算出する移動距離算出部と、起点位置を、移動方向に、移動係数に対応する移動速度で、算出された移動距離分移動させる表示制御部とを備える、表示制御装置が提供される。
【選択図】図7

Description

本開示は、表示制御装置、表示制御方法、およびプログラムに関する。
例えば携帯電話やスマートフォンなどのような可搬型の装置(いわゆる、モバイル装置)では、例えば、可搬性を確保するためなどの理由により、画像などを表示可能な表示画面のサイズや解像度に制限がある場合が多い。一方、例えば、撮像デバイスの高機能化や、有線通信/無線通信における通信速度の向上、上記のような可搬型の装置の高機能化などに伴い、上記のような可搬型の装置が扱うことが可能な画像の大きさは、増えている。
表示画面に表示対象の画像全体を表示することができない場合、上記のような可搬型の装置では、画像の一部の領域が表示画面に表示される。なお、表示画面に表示対象の画像全体を表示することができない場合における表示方法は、可搬型の装置に限られず、表示画面に画像を表示させることが可能な任意の装置において用いられている。
このような中、ユーザの操作性の向上を図るための表示制御に係る技術が開発されている。例えば、表示対象の画像全体のうちの一部の領域が表示画面に表示される場合において、表示されている領域が、画像全体のうちのどの領域であるかをユーザに提示する技術としては、例えば、特許文献1に記載の技術が挙げられる。
特開2007−122633号公報
表示画面に画像全体が表示されていないときに、画像における所望の領域を表示画面に表示させる場合、ユーザは、例えば、画像における所望の領域を表示画面に表示させるために操作(ユーザ操作)を行う。上記ユーザ操作としては、例えば、表示画面の表示と当該表示画面に対するユーザ操作とが可能なタッチパネルに対する操作(例えば、ドラッグ操作や、さらにピンチ操作やフリック操作を組み合わせた操作など)や、マウスなどの操作デバイスに対する操作などが挙げられる。そして、表示画面における表示を制御する表示制御装置は、ユーザ操作に応じて表示画面に表示されている領域を移動させる。
ここで、表示制御装置が表示画面に表示されている領域を移動させる場合には、表示制御装置がどのような精度で領域を移動させるかが問題となる。
例えば、表示制御装置が画像において1[pixel]ずつの精度で領域を移動させる場合(精度を優先する場合の一例)には、表示制御装置は、例えばユーザ操作に応じて、1[pixel]分領域を移動させ、1[pixel]分ずれた領域を表示画面に表示させる。よって、上記のように表示制御装置において精度が優先される場合には、所望する領域を表示画面に表示させるために、ユーザが上記ユーザ操作をより多くの回数行わなければならない可能性が高い。したがって、上記のように表示制御装置において精度が優先される場合には、ユーザの操作性が損なわれる恐れがある。
一方、例えば、表示制御装置が画像において50[pixel]ずつの精度で領域を移動させる場合(精度を優先しない場合の一例)には、表示制御装置は、例えばユーザ操作に応じて、50[pixel]分領域を移動させ、50[pixel]分ずれた領域を表示画面に表示させる。上記のように表示制御装置において精度が優先されない場合には、ユーザは、上記精度が優先される場合よりもより少ない操作回数で、所望の領域を表示画面に表示させることができる可能性が高い。よって、表示制御装置において精度が優先されない場合には、上記精度が優先される場合よりもユーザの操作性を向上させうる。しかしながら、上記のように表示制御装置において精度が優先されない場合には、表示制御装置は、ユーザが所望する領域に合致する領域を表示画面に表示させることができるとは限らない。
ここで、例えば特許文献1に示す技術では、表示対象の画像全体の一部の領域が表示されている表示画面上に、当該領域が画像全体のどの部分の領域であるかを示す画像を重畳させる。よって、例えば特許文献1に示す技術を用いることによって、表示されている領域が画像全体のうちのどの領域であるかをユーザに提示することができる可能性はある。しかしながら、例えば特許文献1に示す技術では、表示されている領域が画像全体のうちのどの領域であるかをユーザに提示しているに過ぎず、上記領域の移動に係る問題について、何らの考慮もなされていない。
本開示では、表示画面に表示される領域の移動を動的に制御することが可能な、新規かつ改良された表示制御装置、表示制御方法、およびプログラムを提案する。
本開示によれば、表示画面に表示されている画像における領域を移動させる起点となる起点位置と、上記起点位置を移動させる方向を規定する移動方向とに基づいて、上記起点位置を移動させる移動速度を規定する移動係数を算出する移動係数算出部と、算出された移動係数と、上記起点位置を移動させる移動時間を規定する移動指示量とに基づいて、上記起点位置を移動させる移動距離を算出する移動距離算出部と、上記起点位置を、上記移動方向に、上記移動係数に対応する移動速度で、算出された移動距離分移動させる表示制御部と、を備える、表示制御装置が提供される。
また、本開示によれば、表示画面に表示されている画像における領域を移動させる起点となる起点位置と、上記起点位置を移動させる方向を規定する移動方向とに基づいて、上記起点位置を移動させる移動速度を規定する移動係数を算出するステップと、算出された移動係数と、上記起点位置を移動させる移動時間を規定する移動指示量とに基づいて、上記起点位置を移動させる移動距離を算出するステップと、上記起点位置を、上記移動方向に、上記移動係数に対応する移動速度で、算出された移動距離分移動させるステップと、を有する、表示制御方法が提供される。
また、本開示によれば、表示画面に表示されている画像における領域を移動させる起点となる起点位置と、上記起点位置を移動させる方向を規定する移動方向とに基づいて、上記起点位置を移動させる移動速度を規定する移動係数を算出するステップ、算出された移動係数と、上記起点位置を移動させる移動時間を規定する移動指示量とに基づいて、上記起点位置を移動させる移動距離を算出するステップ、上記起点位置を、上記移動方向に、上記移動係数に対応する移動速度で、算出された移動距離分移動させるステップ、をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
本開示によれば、表示画面に表示される領域の移動を動的に制御することができる。
本実施形態に係る表示制御方法に係る処理を説明するための説明図である。 本実施形態に係る表示制御装置における移動係数算出処理の第1の例を説明するための説明図である。 本実施形態に係る表示制御装置における移動係数算出処理の第2の例を説明するための説明図である。 本実施形態に係る表示制御装置における移動係数算出処理の第2の例を説明するための説明図である。 本実施形態に係る表示制御装置における移動係数算出処理の第2の例を説明するための説明図である。 本実施形態に係る表示制御装置における、表示制御方法に係る処理の一例を説明するための説明図である。 本実施形態に係る表示制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係る表示制御装置のハードウェア構成の一例を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、以下では、下記に示す順序で説明を行う。
1.本実施形態に係る表示制御方法
2.本実施形態に係る表示制御装置
3.本実施形態に係るプログラム
(本実施形態に係る表示制御方法)
本実施形態に係る表示制御装置の構成について説明する前に、本実施形態に係る表示制御方法について説明する。また、以下では、本実施形態に係る表示制御装置が、本実施形態に係る表示制御方法に係る処理を行うものとして説明する。
なお、以下では、本実施形態に係る表示制御装置が、ユーザ操作に基づいて、表示画面に表示されている領域を移動させる場合を例に挙げて説明するが、本実施形態に係る表示制御装置における処理は、上記に限られない。例えば、本実施形態に係る表示制御装置は、ユーザ操作に基づき特定される移動方向(後述する)と移動指示量(後述する)とを、ユーザ操作によらずに決定し、決定された移動方向(後述する)と移動指示量(後述する)とを用いて、表示画面に表示されている領域を移動させることも可能である。ここで、移動方向(後述する)および移動指示量(後述する)それぞれの決定方法としては、例えば、ランダムに決定する方法や、予め規定された順番に従って決定する方法などが挙げられる。
また、以下では、本実施形態に係るユーザ操作が、例えば、表示画面の表示と当該表示画面に対するユーザ操作とが可能なタッチパネルに対する操作である場合を例に挙げて説明する。ユーザは、例えば、タッチパネルに対してドラッグ操作を行うことによって表示画面に表示されている領域を移動させ、また、複数回のドラッグ操作を行うことによって、所望の領域を表示画面に表示させる。また、ユーザは、例えば、タッチパネルに対するピンチ操作により画像を縮小表示させ、その後にタッチパネルに対してドラッグ操作を行い、さらに、タッチパネルに対するフリック操作により画像を拡大表示させることによって、所望の領域を表示画面に表示させてもよい。なお、本実施形態に係るユーザ操作は、表示画面の表示と当該表示画面に対するユーザ操作とが可能なタッチパネルに対する操作に限られない。例えば、ユーザは、表示画面の表示はなされないがユーザ操作が可能なタッチパネル(例えば、機器において、表示画面が設けられる面とは反対の面(いわゆる機器の背面)などに設けられるタッチパネルなど。)を用いて、領域の移動に係る操作を行うことができる。また、例えば、ユーザは、マウスやキーボード、ボタンなどの操作デバイスを用いて、領域の移動に係る操作を行うことも可能である。
また、以下では、本実施形態に係る表示制御装置が、表示画面全体に画像の一部の領域が表示されている場合において、表示画面全体に表示されている領域を移動させる場合を例に挙げて説明するが、本実施形態に係る表示制御装置における処理は、上記に限られない。例えば、本実施形態に係る表示制御装置は、表示画面全体に画像全体が表示されている場合において、トリミング枠などのような画像の一部を示す領域を移動させることも可能である。また、本実施形態に係る画像としては、例えば、静止画像や、動画像、HTML(HyperText Markup Language)などのマークアップ言語に基づき表示される画像が挙げられる。
[本実施形態に係る表示制御方法の概要]
図1は、本実施形態に係る表示制御方法に係る処理を説明するための説明図である。図1に示すARは、表示画面に対応する領域を示している。つまり、図1では、画像全体の一部の領域が表示画面に表示されている例を示している。以下では、表示画面に対応する領域を「領域AR」と示す場合がある。
なお、図1では、表示画面に対応する領域である領域ARが矩形の領域である場合を示しているが、本実施形態に係る表示画面に対応する領域の形状は、上記に限られない。例えば、本実施形態に係る表示画面に対応する領域は、三角形や、台形、五角形など任意の形状であってもよい。また、本実施形態に係る領域が、上記トリミング枠などのような画像の一部を示す領域である場合においても、本実施形態に係る領域は、上記本実施形態に係る表示画面に対応する領域と同様に、任意の形状をとることが可能である。
例えば、ユーザが表示画面に図1のAに示す領域を表示画面に表示させることを所望する場合には、ユーザは例えばドラッグ操作を行い、本実施形態に係る表示制御装置は、当該ドラッグ操作に応じて領域ARを移動させる。
ここで、上述したように、表示画面に表示されている領域を移動させる場合、どのような精度で領域を移動させるかが問題となる。例えば、表示制御装置が常に精度を優先して領域を移動させる場合には、ユーザは、より多くの回数ドラッグ操作を行わなければ、表示画面に図1に示すAの領域を表示させることはできない。よって、表示制御装置が精度を優先して領域を移動させる場合には、ユーザの操作性が損なわれる恐れがある。また、例えば、表示制御装置が常に精度を優先せずに領域を移動させる場合には、1回のドラッグ操作で領域がより大きく移動することから、表示画面に図1に示すAの領域を表示させることができるとは限らない。
そこで、本実施形態に係る表示制御装置は、表示画面に表示される領域の移動を動的に制御する。より具体的には、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、(1)起点位置を移動させる移動速度を規定する移動係数を算出する処理(移動係数算出処理)、(2)算出された移動係数を用いて起点位置を移動させる移動距離を算出する処理(移動距離算出処理)、および(3)起点位置を移動させる処理(移動処理)、を行うことによって、領域を動的に移動させる。
ここで、本実施形態に係る起点位置とは、例えば、領域AR(表示画面に表示されている画像、または、当該画像の一部)を移動させる起点となる、画像における領域内の位置である。本実施形態に係る起点位置としては、例えば、領域ARの中心位置など領域ARにおいて予め設定された位置が挙げられる。なお、本実施形態に係る起点位置は、領域ARにおいて予め設定された位置に限られない。例えば、本実施形態に係る起点位置は、領域ARにおける、ユーザがタッチパネルをタッチした位置に対応する位置など、ユーザにより設定される位置であってもよい。
また、本実施形態に係る画像における位置は、例えば、画像における特定の位置を原点とした座標(X,Y)で表される。ここで、上記画像における特定の位置としては、例えば画像の左下端が挙げられるが、本実施形態に係る表示制御装置が原点とする画像における位置は、上記に限られない。例えば、本実施形態に係る表示制御装置は、画像における任意の位置を原点とすることが可能である。以下では、本実施形態に係る表示制御装置が、画像の左下端を原点として、画像における位置を表す場合を例に挙げて説明する。
(1)移動係数算出処理
本実施形態に係る表示制御装置は、起点位置と、起点位置を移動させる方向を規定する移動方向とに基づいて、移動係数を算出する。ここで、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、操作部(後述する)から伝達される操作信号に基づいて、ドラッグ操作の方向などのユーザ操作に基づく本実施形態に係る移動方向を特定する。つまり、本実施形態に係る移動方向は、例えば、操作部(後述する)に対するユーザ操作に応じて定まる。なお、本実施形態に係る表示制御装置における本実施形態に係る移動方向の決定方法は、上記に限られない。例えば、本実施形態に係る表示制御装置は、移動方向をランダムに決定してもよいし、移動方向の順番が規定されたテーブルなどを参照することによって、移動方向を予め規定された順番に従って決定してもよい。
(1−1)移動係数算出処理の第1の例
本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、起点位置と、起点位置を移動方向に移動させた場合における画像の端点位置との距離に基づいて、移動係数を算出する。より具体的には、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、画像において、起点位置から移動方向に移動させることが可能な距離が大きい程、より大きな移動係数を算出する。
図2は、本実施形態に係る表示制御装置における移動係数算出処理の第1の例を説明するための説明図である。例えば、領域ARを図2に示すAまたはBに示す方向に移動させる場合には、領域ARを移動させることが可能な移動先の選択肢は、少ない。すなわち、領域ARを図2に示すAまたはBに示す方向に移動させる場合には、起点位置と画像の端点位置との距離は、小さい。一方、例えば、領域ARを図2に示すCまたはDに示す方向に移動させる場合には、領域ARを移動させることが可能な移動先の選択肢は、領域ARを図2に示すAまたはBに示す方向に移動させる場合よりも多い。すなわち、領域ARを図2に示すCまたはDに示す方向に移動させる場合には、起点位置と画像の端点位置との距離は、領域ARを図2に示すAまたはBに示す方向に移動させる場合よりも大きい。
ここで、本実施形態に係る移動係数は、起点位置を移動させる移動速度を規定するものであり、移動係数が大きい程、領域ARの移動速度は大きくなる。また、本実施形態に係る表示制御装置は、後述する(2)の処理(移動距離算出処理)において、算出された移動係数を用いて領域ARの移動距離を算出し、移動係数が大きい程、移動距離が大きくなる可能性が高い。つまり、本実施形態に係る表示制御装置が算出する移動係数が小さい程、精度を優先して領域が移動されることとなり、本実施形態に係る表示制御装置が算出する移動係数が大きい程、精度が優先されずに領域が移動されることとなる。
よって、仮に、領域ARを移動させることが可能な移動先の選択肢が少ないときに大きな移動係数が算出された場合には、領域ARは大きく移動することから移動先の選択肢がさらに減ることとなる。そのため、上記の場合には、ユーザが所望する領域が表示画面に表示される可能性はより低くなる。したがって、領域ARを移動させることが可能な移動先の選択肢が少ない場合、すなわち、起点位置と画像の端点位置との距離が小さい場合には、精度を優先して領域を移動させることがより望ましい。
また、仮に、領域ARを移動させることが可能な移動先の選択肢が多いときに小さな移動係数が算出された場合には、領域ARは大きく移動しない。そのため、仮に、領域ARを移動させることが可能な移動先の選択肢が多いときに小さな移動係数が算出された場合には、所望の領域を表示画面に表示させるためにユーザがより多くの回数ドラッグ操作を行わなければならない可能性が高まることから、ユーザの操作性が損なわれる恐れがある。したがって、領域ARを移動させることが可能な移動先の選択肢が多い場合、すなわち、起点位置と画像の端点位置との距離が大きい場合には、精度を優先せずに領域を移動させることがより望ましい。
そこで、本実施形態に係る表示制御装置は、ユーザが所望する領域が表示画面に表示される可能性をより高め、また、ユーザの操作性が損なわれる可能性をより低減するために、例えば、画像において、起点位置から移動方向に移動させることが可能な距離が大きい程、より大きな移動係数を算出する。
ここで、説明の簡単化のために、図2に示す領域ARにおいて、画像における水平方向にドラッグ操作(ユーザ操作の一例)が行われた場合を例に挙げると、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、下記の数式1に示す演算を行うことによって、移動係数Cを算出する。ここで、数式1に示す“a”は、例えば、予め設定されている定数である。また、数式1に示す“X1”は、ユーザ操作の方向に対応する水平方向の座標(画像の左端の座標、または、画像の右端の座標)を示している。また、数式1に示す“Xs”は、起点位置に対応する水平方向の座標を示している。
Figure 2013214235
なお、上記では、説明の簡単化のために、本実施形態に係る移動方向が水平方向である場合を例に挙げて、移動係数の算出方法の一例を説明したが、本実施形態に係る表示制御装置が算出する移動係数は、移動方向が水平方向である場合に限られない。例えば、本実施形態に係る表示制御装置は、本実施形態に係る移動方向が垂直方向である場合には、移動方向に対応する画像における垂直方向の座標(画像の下端の座標、または、画像の上端の座標)を利用して上記数式1と同様の演算を行うことによって、移動係数を算出することができる。また、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、起点位置と端点位置との距離を、ユークリッド距離として算出して、上記数式1と同様の演算を行うことによって、任意の移動方向における移動係数を算出することができる。
本実施形態に係る表示制御装置は、例えば上記のような演算を行うことによって、起点位置と、起点位置を移動方向に移動させた場合における画像の端点位置との距離に基づいて、移動係数を算出する。また、本実施形態に係る表示制御装置は、算出した移動係数に基づいて、後述する(2)の処理(移動距離算出処理)、および後述する(3)の処理(移動処理)を行う。よって、本実施形態に係る表示制御装置は、表示画面に表示される領域の移動を動的に制御することができる。
また、本実施形態に係る表示制御装置は、画像において、起点位置から移動方向に移動させることが可能な距離が大きい程、より大きな移動係数を算出する。よって、本実施形態に係る表示制御装置は、ユーザが所望する領域が表示画面に表示される可能性をより高め、また、ユーザの操作性が損なわれる可能性をより低減することができる。
なお、本実施形態に係る表示制御装置における第1の例に係る移動係数算出処理は、上記に限られない。例えば、本実施形態に係る表示制御装置は、移動係数に下限値を設定し、設定されている下限値以上の移動係数を算出することも可能である。上記のように移動係数に下限値を設定することによって、本実施形態に係る表示制御装置は、起点位置と画像の端点位置との距離が十分に小さい場合には、一定の精度で領域ARを移動させることができる。ここで、上記下限値は、例えば、予め設定された値であってもよいし、ユーザが調整可能な値であってもよい。
(1−2)移動係数算出処理の第2の例
本実施形態に係る表示制御装置は、上記第1の例に係る移動係数算出処理を行うことによって、表示画面に表示される領域の移動を動的に制御することを実現することができる。しかしながら、本実施形態に係る表示制御装置における移動係数算出処理は、上記第1の例に係る移動係数算出処理に限られない。そこで、次に、本実施形態に係る表示制御装置における、第2の例に係る移動係数算出処理について説明する。
以下では、説明の簡単化のために、領域ARにおいて画像における水平方向にドラッグ操作(ユーザ操作の一例)が行われた場合、すなわち、本実施形態に係る移動方向が水平方向である場合を例に挙げて、第2の例に係る移動係数算出処理について説明する。なお、上述したように、本実施形態に係る表示制御装置は、本実施形態に係る移動方向が垂直方向である場合や、本実施形態に係る移動方向が任意の方向である場合においても、移動係数を算出することが可能である。
本実施形態に係る表示制御装置は、起点位置と端点位置との距離に加え、さらに、画像において設定された基準位置と、起点位置との距離に基づいて、移動係数を算出する。
ここで、本実施形態に係る基準位置としては、予め設定された画像における位置や、画像に対するオブジェクトの検出結果に基づいて設定される、画像における位置が挙げられる。
[i]予め設定された画像における位置を基準位置とする場合における、移動係数算出処理の一例
図3は、本実施形態に係る表示制御装置における移動係数算出処理の第2の例を説明するための説明図である。ここで、図3に示す“Xc”は、画像の中心位置(予め設定された画像における位置の一例)に対応する座標を示しており、図3に示す“Xs”は、起点位置に対応する水平方向の座標を示している。また、図3では、画像の左端に対応する水平方向の座標を“X0”と示し、画像の右端に対応する水平方向の座標を“X1”と示している。
また、図3では、画像の中心位置を基準位置とする場合における、起点位置を移動させる移動速度の変化の概要を、画像における領域A、領域B、および領域Cそれぞれについて示している。ここで、図3に示す領域Aは、起点位置が画像の中心位置に向って移動する領域に該当し、図3に示す領域B、領域Cは、起点位置が、画像の中心位置を越えて画像の端点位置に向って移動する領域に該当する。
画像の中心位置を基準位置とする場合、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、座標Xsと座標Xcとの大小関係に基づいて、移動係数の算出方法を変える。より具体的には、Xs<Xcの場合には、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば下記の数式2に示す演算を行うことによって、移動係数Cを算出する。また、Xs>Xcの場合には、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば下記の数式3に示す演算を行うことによって、移動係数Cを算出する。また、Xs=Xcの場合には、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば上記数式1に示す演算を行うことによって、移動係数Cを算出する。
ここで、数式2、数式3に示す“a”、“b”、“c”、“d”は、例えば、設定される定数である。“a”、“b”、“c”、“d”の値は、例えば、表示画面の解像度と、画像のサイズによって設定される。本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、表示画面の解像度および画像のサイズの組合せと、“a”、“b”、“c”、“d”それぞれの値とが対応付けられたテーブルを参照することによって、“a”、“b”、“c”、“d”を設定する。
Figure 2013214235
Figure 2013214235
本実施形態に係る表示制御装置は、画像の中心位置を基準位置とする場合には、起点位置と基準位置との位置関係に基づいて、例えば上記数式1〜数式3のいずれかの演算を行って移動係数を算出する。上記のように移動係数を算出することによって、例えば図3の領域Aに示すように、“起点位置が画像の中心位置に近づく程、領域ARの移動速度が遅くなること”を実現することができる。
なお、本実施形態に係る表示制御装置における、画像の中心位置を基準位置とする場合の移動係数の算出処理は、上記に限られない。例えば、本実施形態に係る表示制御装置は、さらに、起点位置と画像の中心位置との間の距離と、起点位置と移動方向に係る端点位置との距離との大小関係に基づいて、上記数式1の演算と、上記数式2または上記数式3とを切り替えてもよい。例えば、上記のように、さらに、起点位置と画像の中心位置との間の距離と、起点位置と移動方向に係る端点位置との距離との大小関係に基づいて、移動係数を算出することによって、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば図3の領域Bに示すように、“起点位置が画像の中心位置から離れる程、領域ARの移動速度が徐々に速くなり、また、起点位置が画像の端点位置に近づく程、領域ARの移動速度が遅くなること”を実現することができる。
また、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、さらに、移動係数に下限値を設けてもよい。移動係数に下限値が設けられることによって、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば図3の領域Cに示すように、“起点位置と画像の端点位置との距離が十分に小さい場合に、一定の速度で領域ARを移動させること”を実現することができる。
画像の中心位置を基準位置とする場合、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、上記のように移動係数を算出する。ここで、例えば図3に示すように、たいていの画像は、画像の中心付近にユーザが表示画面への表示を所望する領域(図3の例では、人物が存在する領域)が存在することが多い。よって、画像の中心位置が基準位置として設定されることによって、本実施形態に係る表示制御装置は、ユーザが表示画面への表示を所望する可能性が高い領域付近において、精度を優先して領域ARを移動させることが可能となる。したがって、本実施形態に係る表示制御装置は、ユーザが所望する領域が表示画面に表示される可能性をより高めることができる。また、画像の中心位置が基準位置として設定されることによって、本実施形態に係る表示制御装置は、ユーザが表示画面への表示を所望する可能性が高い領域から離れた位置では、精度を優先せずに領域ARを移動させることが可能となる。よって、本実施形態に係る表示制御装置は、ユーザの操作性が損なわれる可能性をより低減することができる。
なお、上記では、画像の中心位置が基準位置として設定される例を示したが、本実施形態に係る設定される画像における位置は、画像の中心位置に限られない。例えば、本実施形態に係る表示制御装置は、画像共通に、または、画像ごとに、予め設定された任意の位置を、基準位置として設定してもよい。本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、ROM(Read Only Memory。後述する)に記憶された、基準位置を特定するための設定情報や、画像に付加された、基準位置を特定するためのメタデータなどを用いて、基準位置を設定する。
[ii]画像に対するオブジェクトの検出結果に基づく画像の位置を基準位置とする場合における、移動係数算出処理の一例
上記[i]に示すように、例えば画像の中心位置のように、予め設定された画像における位置を基準位置とすることによって、本実施形態に係る表示制御装置は、ユーザが表示画面への表示を所望する可能性が高い領域を基準位置として、移動係数を算出することができる。しかしながら、ユーザが表示画面への表示を所望する領域が、設定された画像における位置に存在しない場合もありうる。そこで、第2の例に係る移動係数算出処理の他の例として、本実施形態に係る表示制御装置は、画像からオブジェクトを検出し、オブジェクトの検出結果に基づいて、基準位置を設定する。
本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、画像に対して顔検出処理を行い、ユーザの顔を含む領域(以下、「顔領域」と示す。)に対応する顔画像をオブジェクトとして検出する。ここで、本実施形態に係る顔領域としては、例えば、検出された顔を含む矩形の領域が挙げられるが、本実施形態に係る顔領域の形状は、上記に限られない。そして、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、検出された顔画像の中心位置や、顔領域のうち起点位置からの距離が最も小さい位置、顔領域の四隅に対応する位置(矩形の領域の場合)うち起点位置からの距離が最も小さい位置を、基準位置として設定する。
ここで、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、ユーザの目、鼻、口、骨格などの特徴点の検出や、顔の輝度分布および構造パターンと類似した領域を検出することによって、顔領域を特定するが、顔領域の特定方法は、上記に限られない。
なお、本実施形態に係る表示制御装置が、画像から対象物体(例えば、車などの物など)を検出する、任意の画像処理技術を用いることによって、検出された任意の対象物体を含む画像に対応する位置を、基準位置として設定することができることは、言うまでもない。
また、本実施形態に係る表示制御装置は、画像から複数の顔画像が検出された場合など、オブジェクトが複数検出された場合には、例えば、検出されたオブジェクトそれぞれに対応する位置の重心位置を、基準位置として設定する。ここで、検出されたオブジェクトに対応する位置としては、例えば、検出された顔画像の中心位置や、顔領域のうち起点位置からの距離が最も小さい位置などが挙げられる。
なお、画像から複数の顔画像が検出された場合において本実施形態に係る表示制御装置が設定する基準領域は、上記に限られない。例えば、本実施形態に係る表示制御装置は、オブジェクトが複数検出された場合、例えば、検出されたオブジェクトに対応する領域のうち起点位置からの距離が最も小さい位置を、基準位置として設定することができ、また、検出された複数のオブジェクトに対応する領域のうちの任意の位置を、基準位置として設定することも可能である。
図4は、本実施形態に係る表示制御装置における移動係数算出処理の第2の例を説明するための説明図である。ここで、図4は、本実施形態に係る表示制御装置が、図3に示す画像と同一の画像において、顔画像をオブジェクトとして検出する場合を示している。図4に示す“F1”は、顔画像のうち起点位置からの距離が最も小さい位置に対応する座標を示しており、図4に示す“Fg”は、画像から検出された3つの顔画像の重心位置に対応する座標を示している。また、図4に示す“Xs”は、起点位置に対応する水平方向の座標を示している。また、図4では、画像の左端に対応する水平方向の座標を“X0”と示し、画像の右端に対応する水平方向の座標を“X1”と示している。
また、図4では、図3と同様に、起点位置を移動させる移動速度の変化の概要を、画像における領域A、領域B、領域C、および領域Dそれぞれについて示している。ここで、図4に示す領域Aは、起点位置が、顔領域のうち起点位置からの距離が最も小さい位置に向って移動する領域に該当し、図4に示す領域Bは、起点位置が、顔領域のうち起点位置からの距離が最も小さい位置から、検出された顔画像の重心位置に向って移動する領域に該当する。図4に示す領域C、領域Dは、起点位置が、検出された顔画像の重心位置を越えて画像の端点位置に向って移動する領域に該当する。
例えば、顔画像のうち起点位置からの距離が最も小さい位置が、基準位置として設定される場合、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、座標Xsと座標F1との大小関係に基づいて、移動係数の算出方法を変える。より具体的には、Xs<F1の場合には、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば下記の数式4に示す演算を行うことによって、移動係数Cを算出する。また、Xs>F1の場合には、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば下記の数式5に示す演算を行うことによって、移動係数Cを算出する。また、Xs=F1の場合には、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば上記数式1に示す演算を行うことによって、移動係数Cを算出する。
ここで、数式4、数式5に示す“a”、“b”、“c”、“d”は、例えば、上記数式2、上記数式3に示すに示す“a”、“b”、“c”、“d”と同様に、設定される定数である。
Figure 2013214235
Figure 2013214235
本実施形態に係る表示制御装置は、顔画像のうち起点位置からの距離が最も小さい位置を基準位置とする場合には、起点位置と基準位置との位置関係に基づいて、例えば上記数式1、上記数式4、上記数式5のいずれかの演算を行って移動係数を算出する。上記のように移動係数を算出することによって、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、起点位置と基準位置との距離が小さい程、より小さな移動係数を算出することができる。よって、上記のように移動係数を算出することによって、例えば図4の領域Aに示すように、“起点位置が、顔画像のうち起点位置からの距離が最も小さい位置に近づく程、領域ARの移動速度が遅くなること”を実現することができる。
また、例えば、顔画像の重心位置が、基準位置として設定される場合、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、座標Xsと座標Fgとの大小関係に基づいて、移動係数の算出方法を変える。より具体的には、Xs<Fgの場合には、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば下記の数式6に示す演算を行うことによって、移動係数Cを算出する。また、Xs>Fgの場合には、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば下記の数式7に示す演算を行うことによって、移動係数Cを算出する。また、Xs=Fgの場合には、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば上記数式1に示す演算を行うことによって、移動係数Cを算出する。
ここで、数式6、数式7に示す“a”、“b”、“c”、“d”は、例えば、上記数式2、上記数式3に示すに示す“a”、“b”、“c”、“d”と同様に、設定される定数である。
Figure 2013214235
Figure 2013214235
本実施形態に係る表示制御装置は、顔画像の重心位置を基準位置とする場合には、起点位置と基準位置との位置関係に基づいて、例えば上記数式1、上記数式6、上記数式7のいずれかの演算を行って移動係数を算出する。上記のように移動係数を算出することによって、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、起点位置と基準位置との距離が小さい程、より小さな移動係数を算出することができる。よって、上記のように移動係数を算出することによって、例えば“起点位置が、顔画像の重心位置に近づく程、領域ARの移動速度が遅くなること”を実現することができる。
なお、本実施形態に係る表示制御装置は、算出する移動係数に下限値を設けることによって、例えば、下記のような移動速度の制御を実現することもできる。
・起点位置が、顔画像のうち起点位置からの距離が最も小さい位置に近づく程、領域ARの移動速度が遅くなる(図4の領域Aに対応)
・顔画像のうち起点位置からの距離が最も小さい位置から、顔画像の重心位置まで、一定の速度で領域ARを移動させる(図4の領域Bに対応)
・起点位置が顔画像の重心位置から離れる程、領域ARの移動速度が徐々に速くなり、また、起点位置が画像の端点位置に近づく程、領域ARの移動速度が遅くなる(図4の領域Cに対応)
・起点位置と画像の端点位置との距離が十分に小さい場合に、一定の速度で領域ARを移動させる(図4の領域Dに対応)
顔画像をオブジェクトとして検出して基準位置を設定する場合、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、上記のように移動係数を算出する。画像からオブジェクトの検出結果に基づいて、基準位置を設定することによって、本実施形態に係る表示制御装置は、上記[i]に示す場合よりも、ユーザが表示画面への表示を所望する可能性が高い領域を基準位置として、移動係数を算出することができる。
なお、本実施形態に係る表示制御装置が検出するオブジェクトは、顔画像などのように、画像自体から検出されるものに限られない。例えば、本実施形態に係る表示制御装置は、マークアップ言語に基づく画像を構成するタグを、オブジェクトとして検出することも可能である。
図5は、本実施形態に係る表示制御装置における移動係数算出処理の第2の例を説明するための説明図である。ここで、図5は、本実施形態に係る表示制御装置が、HTMLに基づく画像(マークアップ言語に基づき表示される画像の一例)を、表示画面に表示させている例を示している。
図5に示すように、領域ARにHTMLに基づく画像の一部が表示される場合、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、HTMLに基づく画像を構成するHTMLタグの中から所定のHTMLタグをオブジェクトとして検出し、検出されたHTMLタグに対応する位置を、基準位置とする。そして、本実施形態に係る表示制御装置は、顔検出処理に基づき基準位置が設定された場合と同様に、移動係数を算出する。ここで、上記所定のHTMLタグとしては、例えば、“H1タグ”や、“srcタグ”、“canvasタグ”などが挙げられるが、本実施形態に係る所定のHTMLタグは、上記に限られない。
なお、HTMLに基づく画像を構成するHTMLタグの中から複数の所定のHTMLタグが検出された場合、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、所定のHTMLタグに対して設けられた優先度に基づいて、優先度が高い所定のHTMLタグに対応する位置を基準位置としてもよい。上記のように、優先度が高い所定のHTMLタグに対応する位置を基準位置とすることによって、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、HTMLに基づく画像のうち、文字ばかりの部分よりも、画像部分(“srcタグ”や“canvasタグ”に対応する部分)を重視した移動係数を算出することができる。なお、本実施形態に係る所定のHTMLタグに対して設けられる優先度は、予め設定された固定のものであってもよいし、ユーザが変更することが可能であってもよい。また、本実施形態に係る所定のHTMLタグや、所定のHTMLタグに対して設けられる優先度は、例えば、Webページごとに設けられていてもよい。
顔画像や、マークアップ言語に基づく画像を構成するタグをオブジェクトとして検出して基準位置を設定することによって、本実施形態に係る表示制御装置は、上記[i]に示す場合よりも、ユーザが表示画面への表示を所望する可能性が高い領域を基準位置として、移動係数を算出することができる。
なお、上記では、本実施形態に係る表示制御装置が、画像から顔検出処理により検出された顔領域や、マークアップ言語に基づく画像を構成する所定のタグに対応する位置を、基準位置とする例を示したが、本実施形態に係る表示制御装置が検出するオブジェクトは、上記に限られない。例えば、本実施形態に係る表示制御装置は、任意の画像処理技術により検出される任意の検出対象や、表示画面に表示される画像に付加されたメタデータから検出される検出対象など、表示画面に表示される画像に関連して検出することが可能な任意の検出対象を、オブジェクトとして検出することができる。
本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、上記第1の例に係る移動係数算出処理や、上記第2の例に係る移動係数算出処理を行うことによって、表示画面に表示される領域の移動を動的に制御することが可能な、移動係数を算出する。
(2)移動距離算出処理
本実施形態に係る表示制御装置は、上記(1)の処理(移動係数算出処理)において算出された移動係数と、起点位置を移動させる移動時間を規定する移動指示量とに基づいて、起点位置を移動させる移動距離を算出する。より具体的には、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、算出された移動係数と、移動指示量とを乗算することによって、移動距離を算出する。
ここで、本実施形態に係る移動指示量は、例えば、ドラッグ操作に係る起点位置と終点位置との間の距離や、ドラッグ操作が行われた時間などのユーザ操作量に基づいて定まる。より具体的には、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、操作部(後述する)から伝達される操作信号に応じてユーザ操作量を特定し、ユーザ操作量と移動指示量とが対応付けられたテーブルを参照して、ユーザ操作に基づく移動指示量を決定する。つまり、本実施形態に係る移動指示量は、例えば、操作部(後述する)に対するユーザ操作に応じて定まる。なお、本実施形態に係る表示制御装置における本実施形態に係る移動指示量の決定方法は、上記に限られない。例えば、本実施形態に係る表示制御装置は、移動指示量をランダムに決定してもよいし、移動指示量の順番が規定されたテーブルなどを参照することによって、移動指示量を予め規定された順番に従って決定してもよい。
(3)移動処理
本実施形態に係る表示制御装置は、起点位置を、移動方向に、上記(1)の処理(移動係数算出処理)において算出された移動係数に対応する移動速度で、上記(2)の処理(移動距離算出処理)において算出された移動距離分移動させる。本実施形態に係る表示制御装置が、上記(3)の処理(移動処理)を行うことによって、領域ARは移動し、表示画面には、移動した領域ARに対応する画像全体の一部の領域が表示される。
本実施形態に係る表示制御装置は、本実施形態に係る表示制御方法に係る処理として、例えば、上記(1)の処理(移動係数算出処理)〜上記(3)の処理(移動処理)を行う。ここで、本実施形態に係る表示制御装置は、上記(3)の処理(移動処理)において、起点位置を上記(1)の処理(移動係数算出処理)において算出された移動係数に対応する移動速度で移動させるので、起点位置を含む領域ARの移動速度は、算出される移動係数に応じて変わる。また、本実施形態に係る表示制御装置は、上記(3)の処理(移動処理)において、起点位置を上記(2)の処理(移動距離算出処理)において算出された移動距離分移動させるので、起点位置を含む領域ARの移動距離は、算出される移動距離に応じて変わる。
したがって、本実施形態に係る表示制御装置は、表示画面に表示される領域の移動を動的に制御することができる。
また、本実施形態に係る表示制御装置は、表示画面に表示される領域の移動を動的に制御することによって、ユーザが所望する領域が表示画面に表示される可能性をより高め、また、ユーザの操作性が損なわれる可能性をより低減することができる。
[本実施形態に係る表示制御方法に係る処理の一例]
図6は、本実施形態に係る表示制御装置における、表示制御方法に係る処理の一例を説明するための説明図である。
本実施形態に係る表示制御装置は、移動指示が検出されたか否かを判定する(S100)。ここで、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、移動方向と移動指示量とが決定された場合に、移動指示が検出されたと判定する。本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、ドラッグ操作などのユーザ操作に基づき移動方向と移動指示量とを決定してもよいし、ユーザ操作によらず、定期的/非定期的に、移動方向と移動指示量とを決定してもよい。ユーザ操作によらずに移動方向と移動指示量とを決定する場合、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、ランダムに、または、移動方向、移動指示量それぞれの順番が規定されたテーブルに従って、移動方向と移動指示量とを決定する。
ステップS100において、移動指示が検出されたと判定されない場合には、本実施形態に係る表示制御装置は、移動指示が検出されたと判定されるまで処理を進めない。
また、ステップS100において、移動指示が検出されたと判定された場合には、本実施形態に係る表示制御装置は、移動係数を算出する(S102)。ここで、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば上記(1)の処理(移動係数算出処理)を行うことによって、移動係数を算出する。
ステップS102の処理が行われると、本実施形態に係る表示制御装置は、移動距離を算出する(S104)。ここで、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、ステップS102において算出された移動係数を用いた、上記(2)の処理(移動距離算出処理)を行うことによって、移動距離算出処理を算出する。
ステップS104の処理が行われると、本実施形態に係る表示制御装置は、起点位置を移動させる(S106)。ここで、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、ステップS100において決定された移動方向、ステップS102において算出された移動係数、およびステップS104において算出された移動距離を用いた、上記(3)の処理(移動処理)を行うことによって、起点位置を移動させる。
例えば図6に示す処理によって、本実施形態に係る表示制御方法に係る処理が実現される。よって、例えば図6に示す処理を行うことによって、本実施形態に係る表示制御装置は、表示画面に表示される領域の移動を動的に制御することができる。
なお、本実施形態に係る表示制御方法に係る処理は、図6に示す処理に限られない。例えば、本実施形態に係る表示制御装置は、図6に示すステップS100とステップS102との間において、“起点位置と画像の端点位置との距離が十分に大きいか否かを判定する処理”を行うことも可能である。本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、起点位置と画像の端点位置との距離が、所定の閾値より大きい場合(または、所定の閾値以上の場合)に、起点位置と画像の端点位置との距離が十分に大きいと判定する。
“起点位置と画像の端点位置との距離が十分に大きいか否かを判定する処理”を行う場合において、起点位置と画像の端点位置との距離が十分に大きいと判定されたときには、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、図6に示すステップS102と同様の処理を行う。
また、“起点位置と画像の端点位置との距離が十分に大きいか否かを判定する処理”を行う場合において、起点位置と画像の端点位置との距離が十分に大きいと判定されないときには、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、移動係数の下限値を移動係数とする。そして、本実施形態に係る表示制御装置は、図6に示すステップS104と同様の処理を行う。
上記のように“起点位置と画像の端点位置との距離が十分に大きいか否かを判定する処理”を行う場合であっても、本実施形態に係る表示制御方法に係る処理が実現される。よって、上記のように“起点位置と画像の端点位置との距離が十分に大きいか否かを判定する処理”を行う場合であっても、本実施形態に係る表示制御装置は、表示画面に表示される領域の移動を動的に制御することができる。
(本実施形態に係る表示制御装置)
次に、上述した本実施形態に係る表示制御方法に係る処理を行うことが可能な、本実施形態に係る表示制御装置の構成の一例について、説明する。
図7は、本実施形態に係る表示制御装置100の構成の一例を示すブロック図である。表示制御装置100は、例えば、操作部102と、表示部104と、制御部106とを備える。
また、表示制御装置100は、例えば、ROM(図示せず)や、RAM(Random Access Memory。図示せず)、記憶部(図示せず)、サーバなどの外部装置と通信を行う通信部(図示せず)などを備えていてもよい。表示制御装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス(bus)により上記各構成要素間を接続する。
ここで、ROM(図示せず)は、制御部106が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶する。RAM(図示せず)は、制御部106により実行されるプログラムなどを一時的に記憶する。
記憶部(図示せず)は、表示制御装置100が備える記憶手段であり、例えば、画像データや、アプリケーションなど様々なデータを記憶する。ここで、記憶部(図示せず)としては、例えば、ハードディスク(Hard Disk)などの磁気記録媒体や、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)などの不揮発性メモリ(nonvolatile memory)などが挙げられる。また、記憶部(図示せず)は、表示制御装置100から着脱可能であってもよい。
[表示制御装置100のハードウェア構成例]
図8は、本実施形態に係る表示制御装置100のハードウェア構成の一例を示す説明図である。表示制御装置100は、例えば、MPU150と、ROM152と、RAM154と、記録媒体156と、入出力インタフェース158と、操作入力デバイス160と、表示デバイス162と、通信インタフェース164とを備える。また、表示制御装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス166で各構成要素間を接続する。
MPU150は、例えば、MPU(Micro Processing Unit)や、各種処理回路などで構成され表示制御装置100全体を制御する制御部106として機能する。また、MPU150は、表示制御装置100において、例えば、後述する移動係数算出部110、移動距離算出部112、および表示制御部114の役目を果たす。
ROM152は、MPU150が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データなどを記憶する。RAM154は、例えば、MPU150により実行されるプログラムなどを一時的に記憶する。
記録媒体156は、記憶部(図示せず)として機能し、例えば、画像データや、アプリケーションなど様々なデータを記憶する。ここで、記録媒体156としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリが挙げられる。また、記録媒体156は、表示制御装置100から着脱可能であってもよい。
入出力インタフェース158は、例えば、操作入力デバイス160や、表示デバイス162を接続する。操作入力デバイス160は、操作部102として機能し、また、表示デバイス162は、表示部104として機能する。ここで、入出力インタフェース158としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)端子や、DVI(Digital Visual Interface)端子、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)端子、各種処理回路などが挙げられる。また、操作入力デバイス160は、例えば、表示制御装置100上に備えられ、表示制御装置100の内部で入出力インタフェース158と接続される。操作入力デバイス160としては、例えば、ボタン、方向キー、ジョグダイヤルなどの回転型セレクター、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられる。また、表示デバイス162は、例えば、表示制御装置100上に備えられ、表示制御装置100の内部で入出力インタフェース158と接続される。表示デバイス162としては、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display;LCD)や有機ELディスプレイ(organic ElectroLuminescence display。または、OLEDディスプレイ(Organic Light Emitting Diode display)ともよばれる。)などが挙げられる。
なお、入出力インタフェース158が、表示制御装置100の外部装置としての操作入力デバイス(例えば、キーボードやマウスなど)や、表示デバイスなどの、外部デバイスと接続することもできることは、言うまでもない。また、表示デバイス162は、例えばタッチスクリーンなど、表示とユーザ操作とが可能なデバイスであってもよい。
通信インタフェース164は、表示制御装置100が備える通信手段であり、ネットワークを介して(あるいは、直接的に)、サーバなどの外部装置と無線/有線で通信を行うための通信部(図示せず)として機能する。ここで、通信インタフェース164としては、例えば、通信アンテナおよびRF(Radio Frequency)回路(無線通信)や、IEEE802.15.1ポートおよび送受信回路(無線通信)、IEEE802.11bポートおよび送受信回路(無線通信)、あるいはLAN(Local Area Network)端子および送受信回路(有線通信)などが挙げられる。また、本実施形態に係るネットワークとしては、例えば、LANやWAN(Wide Area Network)などの有線ネットワーク、無線LAN(WLAN;Wireless Local Area Network)や基地局を介した無線WAN(WWAN;Wireless Wide Area Network)などの無線ネットワーク、あるいは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの通信プロトコルを用いたインターネットなどが挙げられる。
表示制御装置100は、例えば図8に示す構成によって、本実施形態に係る表示制御方法に係る処理を行う。なお、本実施形態に係る表示制御装置100のハードウェア構成は、図8に示す構成に限られない。例えば、表示制御装置100は、スタンドアロンで処理を行う構成である場合には、通信デバイス164を備えていなくてもよい。また、表示制御装置100は、操作デバイス160や表示デバイス162を備えない構成をとることも可能である。
再度図7を参照して、表示制御装置100の構成の一例について説明する。操作部102は、表示制御装置100が備える、ユーザによる操作を可能とする操作手段である。操作部102は、例えば、ドラッグ操作や、ピンチ操作、フリック操作などのユーザ操作に応じた操作信号を制御部106へ伝達する。ここで、操作部102としては、例えば、ボタンや、方向キー、ジョグダイヤルなどの回転型セレクター、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられる。また、操作部102は、例えばリモート・コントローラなどの外部操作デバイスから送信された外部操作信号を受信し、受信した外部操作信号(または、受信した外部操作信号を操作信号に変換した信号)を制御部106へ伝達してもよい。
表示部104は、画像を表示することが可能な表示制御装置100が備える表示手段であり、例えば、図1に示す画像や図5に示す画像が表示される画面や、所望の操作をユーザに行わせるための操作画面など、表示画面に様々な画面を表示する。表示部104としては、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどが挙げられる。
制御部106は、例えばMPUなどで構成され、表示制御装置100全体を制御する役目を果たす。また、制御部106は、例えば、移動係数算出部110と、移動距離算出部112と、表示制御部114とを備え、本実施形態に係る表示制御方法に係る処理を主導的に行う役目を果たす。
移動係数算出部110は、上記(1)の処理(移動係数算出処理)を主導的に行う役目を果たし、起点位置と移動方向とに基づいて、移動係数を算出する。より具体的には、移動係数算出部110は、例えば、上記第1の例に係る移動係数算出処理や、上記第2の例に係る移動係数算出処理を行うことによって、表示画面に表示される領域の移動を動的に制御することが可能な、移動係数を算出する。
移動距離算出部112は、上記(2)の処理(移動距離算出処理)を主導的に行う役目を果たし、移動係数算出部110において算出された移動係数と、移動指示量とに基づいて、移動距離を算出する。より具体的には、移動距離算出部112は、例えば、移動係数と移動指示量とを乗算することによって、移動距離を算出する。
表示制御部114は、上記(3)の処理(移動処理)を主導的に行う役目を果たし、起点位置を、移動方向に、移動係数算出部110において算出された移動係数に対応する移動速度で、移動距離算出部112において算出された移動距離分移動させる。そして、表示制御部114は、例えば、移動後の起点位置に対応する画像全体の一部の領域を、表示部104に表示させる。
制御部106は、例えば、移動係数算出部110、移動距離算出部112、および表示制御部114を備えることによって、本実施形態に係る表示制御方法に係る処理を主導的に行う。
表示制御装置100は、例えば図7に示す構成によって、本実施形態に係る表示制御方法に係る処理(例えば、上記(1)の処理(移動係数算出処理)〜上記(3)の処理(移動処理)を行う。したがって、表示制御装置100は、例えば図7に示す構成によって、表示画面に表示される領域の移動を動的に制御することができる。
また、表示制御装置100は、表示画面に表示される領域の移動を動的に制御することによって、ユーザが所望する領域が表示画面に表示される可能性をより高め、また、ユーザの操作性が損なわれる可能性をより低減することができる。
なお、本実施形態に係る表示制御装置の構成は、図7に示す構成に限られない。例えば、本実施形態に係る表示制御装置は、図7に示す移動係数算出部110、移動距離算出部112、および表示制御部114を個別に備える(例えば、それぞれを個別の処理回路で実現する)ことができる。
また、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、操作部102を備えない構成をとることも可能である。操作部102を備えない構成であっても、本実施形態に係る表示制御装置は、例えば、ランダムに、または、移動方向、移動指示量それぞれの順番が規定されたテーブルに従って、移動方向と移動指示量とを決定することによって、本実施形態に係る表示制御方法に係る処理を実現することができる。
また、本実施形態に係る表示制御装置は、表示部104を備えているか否かによらず、例えば、通信部(図示せず)を介して外部表示装置と通信を行い、当該外部表示装置の表示を制御することも可能である。
以上のように、本実施形態に係る表示制御装置は、本実施形態に係る表示制御方法に係る処理として、例えば、上記(1)の処理(移動係数算出処理)〜上記(3)の処理(移動処理)を行う。ここで、本実施形態に係る表示制御装置は、上記(3)の処理(移動処理)において、起点位置を上記(1)の処理(移動係数算出処理)において算出された移動係数に対応する移動速度で移動させるので、起点位置を含む領域ARの移動速度は、算出される移動係数に応じて変わる。また、本実施形態に係る表示制御装置は、上記(3)の処理(移動処理)において、起点位置を上記(2)の処理(移動距離算出処理)において算出された移動距離分移動させるので、起点位置を含む領域ARの移動距離は、算出される移動距離に応じて変わる。
したがって、本実施形態に係る表示制御装置は、表示画面に表示される領域の移動を動的に制御することができる。
また、本実施形態に係る表示制御装置は、表示画面に表示される領域の移動を動的に制御することによって、ユーザが所望する領域が表示画面に表示される可能性をより高め、また、ユーザの操作性が損なわれる可能性をより低減することができる。
以上、本実施形態として表示制御装置100を挙げて説明したが、本実施形態は、かかる形態に限られない。本実施形態は、例えば、携帯電話やスマートフォンなどの通信装置や、映像/音楽再生装置(または映像/音楽記録再生装置)、ゲーム機、PC(Personal Computer)などのコンピュータ、デジタルカメラなどの撮像装置など、表示画面における表示を制御することが可能な様々な機器に適用することができる。
(本実施形態に係るプログラム)
コンピュータを、本実施形態に係る表示制御装置として機能させるためのプログラム(例えば、上記(1)の処理(移動係数算出処理)〜上記(3)の処理(移動処理)など、本実施形態に係る表示制御方法に係る処理を実行することが可能なプログラム)が、コンピュータにおいて実行されることによって、表示画面に表示される領域の移動を動的に制御することができる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記では、コンピュータを、本実施形態に係る表示制御装置として機能させるためのプログラム(コンピュータプログラム)が提供されることを示したが、本実施形態は、さらに、上記プログラムをそれぞれ記憶させた記録媒体も併せて提供することができる。
上述した構成は、本実施形態の一例を示すものであり、当然に、本開示の技術的範囲に属するものである。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
表示画面に表示されている画像における領域を移動させる起点となる起点位置と、前記起点位置を移動させる方向を規定する移動方向とに基づいて、前記起点位置を移動させる移動速度を規定する移動係数を算出する移動係数算出部と、
算出された移動係数と、前記起点位置を移動させる移動時間を規定する移動指示量とに基づいて、前記起点位置を移動させる移動距離を算出する移動距離算出部と、
前記起点位置を、前記移動方向に、前記移動係数に対応する移動速度で、算出された移動距離分移動させる表示制御部と、
を備える、表示制御装置。
(2)
前記移動係数算出部は、前記起点位置と、前記起点位置を前記移動方向に移動させた場合における前記画像の端点位置との距離に基づいて、前記移動係数を算出する、(1)に記載の表示制御装置。
(3)
前記移動係数算出部は、さらに、前記画像において設定された基準位置と、前記起点位置との距離に基づいて、前記移動係数を算出する、(2)に記載の表示制御装置。
(4)
前記基準位置は、前記画像における中心位置である、(3)に記載の表示制御装置。
(5)
前記移動係数算出部は、前記画像に対するオブジェクトの検出結果に基づいて、前記基準位置を設定する、(3)に記載の表示制御装置。
(6)
前記画像において検出される前記オブジェクトは、ユーザの顔を含む顔画像である、(5)に記載の表示制御装置。
(7)
前記画像において検出される前記オブジェクトは、タグである、(5)に記載の表示制御装置。
(8)
前記移動係数算出部は、複数の前記オブジェクトが検出された場合には、前記画像における検出された前記オブジェクトそれぞれに対応する位置の重心位置を、前記基準位置として設定する、(5)〜(7)のいずれか1つに記載の表示制御装置。
(9)
前記移動係数算出部は、前記起点位置と前記基準位置との距離が小さい程、より小さな前記移動係数を算出する、(3)〜(8)のいずれか1つに記載の表示制御装置。
(10)
前記移動係数算出部は、前記画像において、前記起点位置から前記移動方向に移動させることが可能な距離が大きい程、より大きな前記移動係数を算出する、(1)〜(9)のいずれか1つに記載の表示制御装置。
(11)
前記移動係数算出部は、設定されている下限値以上の移動係数を算出する、(2)〜(10)のいずれか1つに記載の表示制御装置。
(12)
ユーザが操作を行うことが可能な操作部をさらに備え、
前記移動方向と前記移動指示量とは、前記操作部に対するユーザ操作に応じて定まる、(1)〜(11)のいずれか1つに記載の表示制御装置。
(13)
表示画面に表示されている画像における領域を移動させる起点となる起点位置と、前記起点位置を移動させる方向を規定する移動方向とに基づいて、前記起点位置を移動させる移動速度を規定する移動係数を算出するステップと、
算出された移動係数と、前記起点位置を移動させる移動時間を規定する移動指示量とに基づいて、前記起点位置を移動させる移動距離を算出するステップと、
前記起点位置を、前記移動方向に、前記移動係数に対応する移動速度で、算出された移動距離分移動させるステップと、
を有する、表示制御方法。
(14)
表示画面に表示されている画像における領域を移動させる起点となる起点位置と、前記起点位置を移動させる方向を規定する移動方向とに基づいて、前記起点位置を移動させる移動速度を規定する移動係数を算出するステップ、
算出された移動係数と、前記起点位置を移動させる移動時間を規定する移動指示量とに基づいて、前記起点位置を移動させる移動距離を算出するステップ、
前記起点位置を、前記移動方向に、前記移動係数に対応する移動速度で、算出された移動距離分移動させるステップ、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
100 表示制御装置
102 操作部
104 表示部
106 制御部
110 移動係数算出部
112 移動距離算出部
114 表示制御部

Claims (14)

  1. 表示画面に表示されている画像における領域を移動させる起点となる起点位置と、前記起点位置を移動させる方向を規定する移動方向とに基づいて、前記起点位置を移動させる移動速度を規定する移動係数を算出する移動係数算出部と、
    算出された移動係数と、前記起点位置を移動させる移動時間を規定する移動指示量とに基づいて、前記起点位置を移動させる移動距離を算出する移動距離算出部と、
    前記起点位置を、前記移動方向に、前記移動係数に対応する移動速度で、算出された移動距離分移動させる表示制御部と、
    を備える、表示制御装置。
  2. 前記移動係数算出部は、前記起点位置と、前記起点位置を前記移動方向に移動させた場合における前記画像の端点位置との距離に基づいて、前記移動係数を算出する、請求項1に記載の表示制御装置。
  3. 前記移動係数算出部は、さらに、前記画像において設定された基準位置と、前記起点位置との距離に基づいて、前記移動係数を算出する、請求項2に記載の表示制御装置。
  4. 前記基準位置は、前記画像における中心位置である、請求項3に記載の表示制御装置。
  5. 前記移動係数算出部は、前記画像に対するオブジェクトの検出結果に基づいて、前記基準位置を設定する、請求項3に記載の表示制御装置。
  6. 前記画像において検出される前記オブジェクトは、ユーザの顔を含む顔画像である、請求項5に記載の表示制御装置。
  7. 前記画像において検出される前記オブジェクトは、タグである、請求項5に記載の表示制御装置。
  8. 前記移動係数算出部は、複数の前記オブジェクトが検出された場合には、前記画像における検出された前記オブジェクトそれぞれに対応する位置の重心位置を、前記基準位置として設定する、請求項5に記載の表示制御装置。
  9. 前記移動係数算出部は、前記起点位置と前記基準位置との距離が小さい程、より小さな前記移動係数を算出する、請求項3に記載の表示制御装置。
  10. 前記移動係数算出部は、前記画像において、前記起点位置から前記移動方向に移動させることが可能な距離が大きい程、より大きな前記移動係数を算出する、請求項1に記載の表示制御装置。
  11. 前記移動係数算出部は、設定されている下限値以上の移動係数を算出する、請求項2に記載の表示制御装置。
  12. ユーザが操作を行うことが可能な操作部をさらに備え、
    前記移動方向と前記移動指示量とは、前記操作部に対するユーザ操作に応じて定まる、請求項1に記載の表示制御装置。
  13. 表示画面に表示されている画像における領域を移動させる起点となる起点位置と、前記起点位置を移動させる方向を規定する移動方向とに基づいて、前記起点位置を移動させる移動速度を規定する移動係数を算出するステップと、
    算出された移動係数と、前記起点位置を移動させる移動時間を規定する移動指示量とに基づいて、前記起点位置を移動させる移動距離を算出するステップと、
    前記起点位置を、前記移動方向に、前記移動係数に対応する移動速度で、算出された移動距離分移動させるステップと、
    を有する、表示制御方法。
  14. 表示画面に表示されている画像における領域を移動させる起点となる起点位置と、前記起点位置を移動させる方向を規定する移動方向とに基づいて、前記起点位置を移動させる移動速度を規定する移動係数を算出するステップ、
    算出された移動係数と、前記起点位置を移動させる移動時間を規定する移動指示量とに基づいて、前記起点位置を移動させる移動距離を算出するステップ、
    前記起点位置を、前記移動方向に、前記移動係数に対応する移動速度で、算出された移動距離分移動させるステップ、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015122039A (ja) * 2013-12-25 2015-07-02 日本電信電話株式会社 表示装置、表示方法及び表示プログラム
JP2017135444A (ja) * 2016-01-25 2017-08-03 パイオニア株式会社 映像制御装置
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