WO2016021040A1

WO2016021040A1 - スライダ用バネの組込方法と組込装置

Info

Publication number: WO2016021040A1
Application number: PCT/JP2014/070997
Authority: WO
Inventors: 中村　優; 勉箱井; 征夫久保
Original assignee: Ykk株式会社
Priority date: 2014-08-08
Filing date: 2014-08-08
Publication date: 2016-02-11
Also published as: CN106332544A; TWI568373B; CN106332544B; TW201605373A

Abstract

スライダ用バネの組み込み工数がかからず、スライダの組み立て効率を向上させ、安定な品質で効率的な製造を可能にするスライダ用バネの組込方法と組込装置である。スライダ用バネ（１５）を形成するための長尺の板バネ材（５２）の端部を、一対の板バネ保持部材（４４ａ，４４ｂ）で保持して、パンチ（５０）とダイ（５４）により所定の前記スライダ用バネ（１５）の長さに剪断する。剪断されたスライダ用バネ（１５）を一対の板バネ保持部材（４４ａ，４４ｂ）で挟持した状態で、パンチ（５０）の前記剪断動作の移動方向にさらに移動させる。スライダ用バネ（１５）は、剪断とともに両端部に係合凹部（１５ａ，１５ｂ）が形成され、パンチ（５０）の移動により、係合凹部（１５ａ，１５ｂ）を胴体部（１２）に設けられた柱部（２０，２１）に嵌合させて、胴体部（１２）に取り付けられる。

Description

スライダ用バネの組込方法と組込装置

　この発明は、スライドファスナのスライダに自動停止機能を持たせるために、スライダの胴体部上面にスライダ用バネを固定するスライダ用バネの組込方法と組込装置に関する。

　従来、衣服や鞄等の開口部を開閉するためのスライドファスナに用いられるスライダ１０は、例えば図１３、図１４に示すように、ファスナエレメントを開閉する胴体部１２と、スライダ１０を操作するための引手１４、及び胴体部１２の上面に設けられ引手１４が係止される部分を覆って引手１４を保持するカバー部材１６とを備えている。このカバー部材１６は、引手１４を軸支するとともに、スライダ１０内部に突入する停止体１３を付勢する板バネであるスライダ用バネ１５を保持し覆い隠すものである。ここで上下とは、図１等における上下方向を指し、左右とは同じく左右方向を指し、前後とは図面の紙面に対して垂直方向を指す。

　胴体部１２は、上翼板１２ａと下翼板１２ｂとが平行に設けられ、先端部の連結柱１７を介して一体に形成されている。上翼板１２ａと下翼板１２ｂとの間の空間は、Ｙ形に形成され、スライドファスナのエレメントが通過するエレメント案内路１８となっている。上翼板１２ａの上面には、前後部にそれぞれ柱部２０，２１が一体に突設されている。柱部２０，２１間の上翼板１２ａには、スライダ１０を停止させる停止体１３の停止片１３ａがエレメント案内溝１８に突入するための透孔２２が設けられている。各柱部２０，２１の基端部の互いに対向する部分近傍には、Ｃ字状の停止体１３を保持する凹部が各々形成された受け部２４，２５が突設されている。

　引手１４は板体状に形成され、基端部に大きな窓孔１４ａを有し、窓孔１４ａの端部が軸部１４ｂとなっている。この軸部１４ｂが、胴体部１２の各柱部２０，２１近傍の受け部２４，２５間に位置し、その上方に停止体１３の嵌合部１３ｂが位置するとともに、スライダ用バネ１５により押圧される。

　スライダ用バネ１５は、カバー部材１６内に収容可能な長さで、両端部に係合凹部１５ａ，１５ｂが形成されている。係合凹部１５ａ，１５ｂは、上翼板１２ａの柱部２０，２１に各々嵌合するとともに、カバー部材１６内の図示しない取り付け部に嵌合し、固定される。

　カバー部材１６は、上翼板１２ａに設けられた前後の各柱部２０，２１に覆い被さる形状に設けられ、下面側が開口した断面Ｕ字状に形成されている。カバー部材１６の長手方向の中間部には、引手１４の軸部１４ｂが挿通する切欠部１６ａが形成されている。カバー部材１６の内壁には、各柱部２０，２１が嵌合して位置決めされる図示しない凹部が設けられ、カバー部材１６が確実に胴体１２に取り付けられるように構成されている。そして、カバー部材１６によって、引手１４がスライダ１０の前後方向に回動自在に取り付けられる。

　従来、このスライダ用バネ１５のスライダ１０への取り付けは、特許文献１に開示されているように、先ず長尺の板バネに所定の長さ毎に打ち抜き部を形成し、この打ち抜き部毎にその中間位置で切断ポンチにより切断して、係合凹部１５ａ，１５ｂを有したスライダ用バネ１５を形成する。そして、切断された一つのスライダ用バネ１５をカバー部材１６内に収容し、所定の取り付け部に固定する。スライダ用バネ１５の固定は、先ずカバー部材１６の下面開口部を上向きにしてカバー部材１６を受け台に装着し、その状態でスライダ用バネ１５をカバー部材１６内に取り付ける。この後、カバー部材１６を受け台から取り出し、スライダ１０の組み立て工程で、カバー部材１６の下面開口部を、胴体部１２の上翼板１２ａの上面に対向させ、上翼板１２ａ上に停止体１３及び引手１４を取り付け、上翼板１２ａの上面の取り付け部分にカバー部材１６を載置し、所定位置でかしめてカバー部材１６を胴体部１２に固定するものであった。

特開平３－１４９００２号公報

　しかしながら、上記特許文献１に開示されたスライダ用バネの組込方法は、カバー部材１６にスライダ用バネ１５を取り付ける工程と、カバー部材１６を胴体部１２に組み込む工程とが別系統の工程で存在し、スライダ１０の組み立て工数が多くなり、組み立て時間もかかり、組立効率の向上の妨げとなっていた。

　この発明は、上記背景技術に鑑みて成されたもので、スライダ用バネの組み込み工数がかからず、スライダの組み立て効率を向上させ、安定な品質で効率的な製造を可能にするスライダ用バネの組込方法と組込装置を提供することを目的とする。

　この発明は、スライドファスナのスライダに停止機能を持たせるためのスライダ用バネを、前記スライダの胴体部に組み込むスライダ用バネの組込方法であって、前記スライダ用バネを形成するための長尺の板バネ材の端部を、一対の板バネ保持部材で保持して、パンチとダイにより所定の前記スライダ用バネの長さに剪断し、剪断された前記スライダ用バネを前記一対の板バネ保持部材間に挟持した状態で、前記パンチの前記剪断動作の移動方向に移動して、前記スライダに前記スライダ用バネを取り付けるスライダ用バネの組込方法である。

　前記スライダ用バネは、前記剪断とともに両端部に係合凹部が形成され、前記パンチの移動により、前記係合凹部を前記胴体部に設けられた柱部に嵌合させて、前記スライダ用バネを前記胴体部に取り付けるものであるである。

　またこの発明は、スライドファスナのスライダに停止機能を持たせるためのスライダ用バネを、前記スライダの胴体部に組み込むスライダ用バネの組込装置であって、前記スライダ用バネを形成するための長尺の板バネ材を個々の前記スライダ用バネに剪断するパンチ及びダイと、剪断された前記スライダ用バネの側縁部を保持する一対の板バネ保持部材と、前記パンチを動作させ前記板バネ材を剪断するとともに、剪断された前記スライダ用バネを前記板バネ保持部材間に挟持した状態で、前記パンチより前記剪断動作の移動方向に前記スライダ用バネを移動させる駆動部材とを備えたスライダ用バネの組込装置である。

　前記一対の板バネ保持部材は、前記スライダ用バネを両側縁部からである保持する板バネ保持片を備え、前記板バネ保持片の互いに対向する面には、下方に向かうに従い狭くなるように傾斜が形成されたテーパ面を備え、前記テーパ面に前記スライダ用バネが保持されるものである。

　前記板バネ保持部材は、一対のレバーを介して、レバー用コイルスプリング）で互いに近づく方向に付勢され、前記レバー用コイルスプリングによる弾性力で前記スライダ用バネを保持するものである。

　この発明のスライダ用バネの組込方法と組込装置によれば、スライダ用バネをスライダの胴体部に組み込んでスライダを組み立てる工程を効率化することができ、スライダの組み立て効率を向上させることができる。

この発明の一実施形態のスライダ用バネの組込装置の内部構造を示す正面図である。この発明の一実施形態のスライダ用バネの組込装置の背面図である。この発明の一実施形態のスライダ用バネの組込装置の左側面図である。この発明の一実施形態のスライダ用バネの組込装置により板バネを切断した状態の背面図である。この発明の一実施形態のスライダ用バネの組込装置により板バネを切断した状態の剪断装置部の拡大背面図である。この発明の一実施形態のスライダ用バネの組込装置により板バネを胴体部に組み込む剪断装置部の拡大斜視図である。この発明の一実施形態のスライダ用バネの組込装置により板バネを切断して胴体部に取り付ける状態の背面図である。この発明の一実施形態のスライダ用バネの組込装置により板バネを切断して胴体部に取り付ける状態の剪断装置部の拡大背面図である。この発明の一実施形態のスライダ用バネの組込装置により板バネを胴体部に組み込む状態の背面図である。この発明の一実施形態のスライダ用バネの組込装置により板バネを胴体部に組み込む状態の剪断装置部の拡大背面図である。この発明の一実施形態のスライダ用バネの組込装置により板バネを胴体部の柱部に固定した状態の背面図である。この発明の一実施形態のスライダ用バネの組込装置により板バネを胴体部の柱部に固定した状態の剪断装置部の拡大背面図である。この発明が適用されるスライドファスナのスライダを示す斜視図である。この発明が適用されるスライドファスナのスライダの分解斜視図である。

　以下、この発明の一実施形態について、図面に基づいて説明する。まずこの実施形態のスライドファスナ用スライダの組込装置が用いられるスライドファスナのスライダ１０は、上述の図１３、図１４に示したものと同様であり、上翼板１２ａと下翼板１２ｂとが平行に設けられ、先端部の連結柱１７を介して一体に形成され、別体に設けられたカバー部材１６を胴体部１２の柱部２０，２１にかしめて固定する構造のものであれば良い。以下、スライドファスナ用スライダ１０については、上述の通りの図１３、図１４に示した構造であるので、詳細な説明は省略する。

　この発明のスライダ用バネの組込装置３０は、上述のスライドファスナのスライダ１０において、胴体部１２の上翼板１２ａの上面の前後部にそれぞれ設けられた柱部２０，２１に、直接スライダ用バネ１５を固定するものである。スライダ用バネ１５は、上述のように、カバー部材１６内に収容可能な長さで、両端部に係合凹部１５ａ，１５ｂが形成され、係合凹部１５ａ，１５ｂが上翼板１２ａの柱部２０，２１に各々嵌合し、固定される。

　カバー部材１６は、胴体部１２の各柱部２０，２１に被せられて、引手１４の端部にある軸部１４ｂを柱部２０，２１間に軸支するものである。カバー部材１６は、各柱部２０，２１に覆い被さる形状に形成され、下面が開放した断面Ｕ字状に形成されている。カバー部材１６の側面の長手方向の中間部には、引手１４の軸部１４ｂが挿通する切欠部１６ａが形成されている。カバー部材１６は、ステンレスや銅合金等の金属材料により、プレス成形やダイキャスト成形により製造される。また、胴体部１２は、アルミニウム合金や亜鉛合金などの金属材料により、ダイキャスト成形により一体的に製造される。

　この実施形態のスライドファスナのスライダ１０にスライダ用バネ１５を組み込む組込装置３０は、図１～図３に示すように、略四角筒状の筐体３２を有し、筐体３２内に一対のレバー３４ａ，３４ｂが互いに対称に取り付けられた摺動取付部材３６が設けられている。摺動取付部材３６は、筐体３２に対して上下方向に摺動可能に設けられ、摺動取付部材３６の中央部には、後述するパンチ５０を上下方向に駆動可能に挿通されたパンチ駆動部材３８が設けられている。

　レバー３４ａ，３４ｂは、図１に示すように、筐体３２内で摺動取付部材３６の左右に一対設けられた揺動軸４０ａ，４０ｂを中心に、筐体３２内で揺動自在に取り付けられている。レバー３４ａ，３４ｂの図面上方の上端部には、レバー３４ａ，３４ｂの下端部を互いに近づく方向に付勢したレバー用コイルスプリング４２ａ，４２ｂの先端部が嵌合し、レバー用コイルスプリング４２ａ，４２ｂの各基端部は、摺動取付部材３６の所定位置に各々取り付けられている。そして、レバー３４ａ，３４ｂの下端部は、摺動取付部材３６の下端に設けられた剪断装置部３７に位置し、凹状の係合部３５ａ，３５ｂが形成されている。

　剪断装置部３７は、摺動取付部材３６の下方に設けられ、図６に示すように、パンチ駆動部材３８の下端部のパンチ取付部３８ａに固定されたパンチ５０と、パンチ５０により板バネ材５２を剪断するダイ５４とを備えている。パンチ５０は、スライダ用板１５の幅とほぼ等しい幅に形成され、剪断されるスライダ用板１５の長手方向長さともほぼ等しい長方形横断面を有している。さらに、剪断装置部３７には、水平方向に往復動自在に設けられた一対の板バネ保持部材４４ａ，４４ｂが設けられている。板バネ保持部材４４ａ，４４ｂは、上面に凸状の被係合部４５ａ，４５ｂを備え、レバー３４ａ，３４ｂの下端部に形成された係合部３５ａ，３５ｂに係合している。板バネ保持部材４４ａ，４４ｂは、互いに対向する内側に、剪断されたスライダ用バネ１５を挟持して、所定の位置に取り付ける板バネ保持片４６ａ，４６ｂを備えている。

　板バネ保持片４６ａ，４６ｂは、レバー用コイルスプリング４２ａ，４２ｂにより、レバー３４ａ，３４ｂを介して互いに近づく方向に付勢され、パンチ５０をはさんで互いにパンチ５０の幅だけ離間し、即ち板バネ１５の長手方向と直交する幅方向の距離だけ離間している。板バネ保持片４６ａ，４６ｂの互いに対向ずる面には、下端部が互いに近づく方向に傾斜したテーパ面４７ａ，４７ｂが形成されている。これにより、長尺の板バネ材５２を切断して形成されたスライダ用バネ１５が、パンチ５０に切断された後も、下方に落下せず、板バネ保持片４６ａ，４６ｂのテーパ面４７ａ，４７ｂ間に挟持される。

　筐体３２の上方には、筐体３２の上端面３２ａに下端部が取り付けられた筐体用コイルスプリング４８ａ，４８ｂと、摺動取付部材３６に下端部が取り付けられた摺動取付部材用コイルスプリング４９ａ，４９ｂとが設けられている。筐体用コイルスプリング４８ａ，４８ｂと摺動取付部材用コイルスプリング４９ａ，４９ｂは、ともに図示しない駆動装置により上下に駆動される駆動部材５６に取り付けられている。駆動部材５６には、パンチ駆動部材３８の上端部も固定され、パンチ駆動部材３８は、筐体３２の進退動作に連動するとともに、筐体３２及び摺動取付部材３６に対しても摺動可能に設けられている。

　次に、この実施形態のスライダ用バネ１５の剪断方法とスライダ１０の胴体部１２へのスライダ組込方法について、図２～図１２を基にして説明する。この実施形態のスライダ用バネ１５の剪断方法と組込方法は、まず図２、図３に示すように、図示しない板バネ送り出し装置から長尺の板バネ材５２が送られる。板バネ材５２は、前工程で、スライダ用バネ１５の長さの間隔で図示しない長孔がパンチング等により形成されている。また、組込装置３０の下方には、図示するようにスライダ１０の胴体部１２に、引手１４と停止体１３を取り付けた状態でセットされる。

　この状態で、先ず、図示しない駆動装置を駆動して、駆動部材５６を下降させ、図４～図６に示すように、長尺の板バネ材５２をスライダ用バネ１５の長さに切断する。切断動作は、駆動部材５６の下降により、パンチ駆動部材３８を介してパンチ５０が駆動され、パンチ５０とダイ５４の剪断縁により、板バネ材５２が剪断される。板バネ材５２からスライダ用バネ１５が切断された状態でも、スライダ用バネ１５は、レバー用コイルスプリング４２ａ，４２ｂにより挟持される方向に付勢された板バネ保持片４６ａ，４６ｂ間に保持され、落下することはない。板バネ材５２に予め形成された長孔の中央部で、パンチ５０により板バネ材５２が所定間隔に切断されることにより、切断されたスライダ用バネ１５の両端部に係合凹部１５ａ，１５ｂが形成された状態となる。

　さらに、連続動作により駆動部材５６とともにパンチ駆動部材３８が下降する際、先ず筐体３２が降下して、図７、図８に示すように、板バネ保持片４６ａ，４６ｂ間の開口に柱部２０，２１の先端部が位置した状態となる。さらに駆動部材５６が降下することにより、板バネ保持片４６ａ，４６ｂ間に柱部２０，２１の先端部が位置した状態で、筐体３２は停止しているが、パンチ駆動部材３８は筐体用コイルスプリング４８ａ，４８ｂと摺動取付部材用コイルスプリング４９ａ，４９ｂに抗して降下し、パンチ５０により剪断したスライダ用バネ１５を板バネ保持片４６ａ，４６ｂ間の下方に移動させる。このときスライダ用バネ１５は、レバー用コイルスプリング４２ａ，４２ｂにより付勢された板バネ保持片４６ａ，４６ｂ間に挟持されているので、パンチ５０の下面から離れて落下することはない。

　さらに、連続動作により駆動部材５６とともにパンチ駆動部材３８が剪断動作の移動方向にさらに下降すると、図９、図１０に示すように、パンチ５０とともにスライダ用バネ１５が、板バネ保持片４６ａ，４６ｂのテーパ面４７ａ，４７ｂ間に進入し、板バネ保持片４６ａ，４６ｂのテーパ面４７ａ，４７ｂに沿って、板バネ保持片４６ａ，４６ｂの間隔を広げながら移動する。このときも、スライダ用バネ１５はテーパ面４７ａ，４７ｂにより挟持され、テーパ面４７ａ，４７ｂの間隔はスライダ用バネ１５の下方に向かって間隔が狭くなっているので、スライダ用バネ１５がパンチ５０の下面から離れて落下することはない。

　そして、さらに駆動部材５６とともにパンチ駆動部材３８が剪断動作の移動方向に下降し、図１１、図１２に示すように、スライダ用バネ１５の係合凹部１５ａ，１５ｂが柱部２０，２１に嵌合する。このときも、スライダ用バネ１５は、レバー用コイルスプリング４２ａ，４２ｂにより付勢された板バネ保持片４６ａ，４６ｂで保持されながらテーパ面４７ａ，４７ｂに沿って下降し、柱部２０，２１に係合凹部１５ａ，１５ｂが嵌合するので、不用意にスライダ用板バネ１５が位置を外れたり、落下することがなく、確実に柱部２０，２１に嵌合する。

　この実施形態のスライダ用バネの組込方法と組込装置によれば、スライダ１０に自動停止機能を持たせるためのスライダ用バネ１５の取り付けにおいて、スライダ１０の胴体部１２に直接組込装置３０からスライダ用バネ１５を取り付けることができ、従来のように前工程で一旦カバー１６内にスライダ用バネ１５を組み込む工程が不要になり、スライダ１０への一連の各部品の取付工程の中で、スライダ用バネ１５を効率的に取り付けることができ、スライダ１０の組み立て効率が向上する。

　なお、この発明は、上記実施形態に限定されず、剪断装置のパンチやダイの位置、板バネ保持部材の形状や構造は適宜設定可能なものである。また、板バネ保持部材は、レバーを介した保持構造以外の構成でも良く、スライダ用バネを剪断後も確実に保持して、スライダに取り付け可能なものであれば良い。

１０　スライダ
１２　胴体部
１３　停止体
１４　引手
１５　スライダ用バネ
１５ａ，１５ｂ　係合凹部
１６　カバー
２０，２１　柱部
３０　組込装置
３２　筐体
３４ａ，３４ｂ　レバー
３６　摺動取付部材
３７　剪断装置
３８　パンチ駆動部材
４０ａ，４０ｂ　揺動軸
４２ａ，４２ｂ　レバー用コイルスプリング
４４ａ，４４ｂ　板バネ保持部材
４６ａ，４６ｂ　板バネ保持片
４７ａ，４７ｂ　テーパ面
４８ａ，４８ｂ　筐体用コイルスプリング
４９ａ，４９ｂ　摺動取付部材用コイルスプリング
５０　パンチ
５２　板バネ材
５４　ダイ
５６　駆動部材

Claims

　スライドファスナのスライダ（１０）に停止機能を持たせるためのスライダ用バネ（１５）を、前記スライダ（１０）の胴体部（１２）に組み込むスライダ用バネの組込方法において、
　前記スライダ用バネ（１５）を形成するための長尺の板バネ材（５２）の端部を、一対の板バネ保持部材（４４ａ，４４ｂ）で保持して、パンチ（５０）とダイ（５４）により所定の前記スライダ用バネ（１５）の長さに剪断し、
　剪断された前記スライダ用バネ（１５）を前記一対の板バネ保持部材（４４ａ，４４ｂ）間に挟持した状態で、前記パンチ（５０）の前記剪断動作の移動方向に移動して、前記胴体部（１２）にスライダ用バネ（１５）を取り付けることを特徴とするスライダ用バネの組込方法。
　前記スライダ用バネ（１５）は、前記剪断とともに両端部に係合凹部（１５ａ，１５ｂ）が形成され、前記パンチ（５０）の移動により、前記係合凹部（１５ａ，１５ｂ）を前記胴体部（１２）に設けられた柱部（２０，２１）に嵌合させて、前記スライダ用バネ（１５）を前記胴体部（１２）に取り付ける請求項１記載のスライダ用バネの組込方法。
　スライドファスナのスライダ（１０）に停止機能を持たせるためのスライダ用バネ（１５）を、前記スライダ（１０）の胴体部（１２）に組み込むスライダ用バネの組込装置において、
　前記スライダ用バネ（１５）を形成するための長尺の板バネ材（５２）を個々の前記スライダ用バネ（１５）に剪断するパンチ（５０）及びダイ（５４）と、
　剪断された前記スライダ用バネ（１５）の側縁部を保持する一対の板バネ保持部材（４４ａ，４４ｂ）と、
　前記パンチ（５０）を動作させ前記板バネ材（５２）を剪断するとともに、剪断された前記スライダ用バネ（１５）を前記板バネ保持部材（４４ａ，４４ｂ）間に挟持した状態で、前記パンチ（５０）により前記剪断動作の移動方向に前記スライダ用バネ（１５）を移動させる駆動部材（５６）とを備えたことを特徴とするスライダ用バネの組込装置。
　前記一対の板バネ保持部材（４４ａ，４４ｂ）は、前記スライダ用バネ（１５）を両側縁部から挟持する板バネ保持片（４６ａ，４６ｂ）を備え、前記板バネ保持片（４６ａ，４６ｂ）の互いに対向する面には、下方に向かうに従い狭くなるように傾斜が形成されたテーパ面（４７ａ，４７ｂ）を備え、前記テーパ面（４７ａ，４７ｂ）に前記スライダ用バネ（１５）が保持される請求項３記載のスライダ用バネの組込装置。
　前記板バネ保持部材（４４ａ，４４ｂ）は、一対のレバー（３４ａ，３４ｂ）を介して、レバー用コイルスプリング（４２ａ，４２ｂ）で互いに近づく方向に付勢され、前記レバー用コイルスプリング（４２ａ，４２ｂ）による弾性力で前記スライダ用バネ（１５）を挟持する請求項４記載のスライダ用バネの組込装置。