WO2015178204A1 - アンテナ整合回路、アンテナ整合モジュール、アンテナ装置および無線通信装置 - Google Patents

アンテナ整合回路、アンテナ整合モジュール、アンテナ装置および無線通信装置 Download PDF

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Abstract

 アンテナ装置(101)は、複数の周波数帯の高周波信号の送受信可能なアンテナ素子(20)とアンテナ整合回路(50)とで構成される。アンテナ整合回路(50)は、アンテナ素子(20)側に接続されたインピーダンス変換回路(30)、および給電回路(10)側に接続された可変リアクタンス回路(40)を備える。インピーダンス変換回路(30)は、トランス結合した第1インダクタンス素子(L1)および第2インダクタンス素子(L2)を含み、可変リアクタンス回路(40)は、送受信信号伝送路に対して並列または直列に接続されるリアクタンス素子と、当該リアクタンス素子の接続状態を切り替えるスイッチ(SW)とを含む。

Description

アンテナ整合回路、アンテナ整合モジュール、アンテナ装置および無線通信装置
 本発明は、例えばUHF帯の通信に用いられるアンテナ整合回路、アンテナ整合モジュール、アンテナ装置および無線通信装置に関するものである。
 例えば携帯電話端末に適用される、マルチバンド対応のアンテナ装置として特許文献1が開示されている。図21は特許文献1のアンテナ装置の構成を示す図である。
 図21はローバンド側またはハイバンド側の可変マッチング回路の構成例である。この可変マッチング回路は可変リアクタンス部RCおよびマッチング部Mで構成されている。可変リアクタンス部RCはインダクタLaとキャパシタCaの並列回路で構成されていて、その並列回路がアンテナ素子20の根元部に直列に接続される。マッチング部MはインダクタLbとキャパシタCbの並列回路で構成されていて、その並列回路が給電回路10と可変リアクタンス部RCとの間に並列に接続されている。
特開2011-55258号公報
 図21に示されるように、可変リアクタンス部によりリアクタンスをアクティブに切り替えることでアンテナの広帯域化を図ることができる。
 しかし、近年の無線通信装置の小型化の要請により、アンテナ装置のアンテナスペースがより制約されてきている。このことに伴い、アンテナの入力インピーダンスはますます低くなる傾向にある。上記可変リアクタンス部RCやマッチング部Mが、リアクタンス素子とスイッチとで構成されると、アンテナ素子20のインピーダンスの低下に伴い、スイッチによる電力損失が相対的に増大する。
 上記損失の増大を回避するために、仮に、リアクタンス素子によってアンテナ素子のインピーダンスを整合させたのち(アンテナ素子のインピーダンスを大きくしたのち)にスイッチによってリアクタンスの切り替えを行ったとしても、その場合にはアンテナの共振周波数を大きく変化させることはできない。また、インダクタやキャパシタ等でインピーダンスを変化させるとき、広帯域に亘って(同時に)インピーダンス変換できないため、整合させようとする周波数帯域の端ではスイッチによる損失が増大する。
 そこで、本発明の目的は、スイッチによる損失を抑えつつアンテナの共振周波数の変化幅を大きくしたアンテナ整合回路、アンテナ装置およびそれを備えた無線通信装置を提供することにある。
(1)本発明のアンテナ整合回路は、給電回路が接続される給電回路接続部と、アンテナ素子が接続されるアンテナ素子接続部との間に接続され、アンテナ素子側に接続されたインピーダンス変換回路、および給電回路側に接続された可変リアクタンス回路を備え、前記インピーダンス変換回路は、トランス結合した第1インダクタンス素子および第2インダクタンス素子を含み、前記可変リアクタンス回路は、送受信信号伝送路に対して並列または直列に接続されるリアクタンス素子と、当該リアクタンス素子の接続状態を切り替えるスイッチとを含む、ことを特徴とする。
 上記構成によれば、トランス構造のインピーダンス変換回路でインピーダンスを高める過程で、アンテナ素子のQ値が劣化する(高まる)ことがない。また、トランス構造のインピーダンス変換回路であるので、インピーダンス変換比に周波数依存性が実質的に無く、スイッチによりリアクタンスを切り替えることによって、広帯域に亘るインピーダンス整合が可能となる。詳しくは後述するが、特に、トランスによるインピーダンス変換により、必要な帯域のインピーダンスをスミスチャート上の第1象限、第4象限に移動させやすいため(必要な帯域のインピーダンスを高めやすいため)、後段(給電回路側)の回路での損失の影響を抑えることが可能となる。
(2)前記第1インダクタンス素子は送受信信号伝送路に対して直列に接続され、前記第2インダクタンス素子は、第1インダクタンス素子と前記アンテナ素子との接続点に対して並列に接続された構成であることが好ましい。これにより、インピーダンス変換回路はオートトランス型回路を構成し、その寄生インダクタンスを利用することで、リアクタンス素子による必要なインピーダンス変化量を小さくできる。その結果、リアクタンス素子の付加による狭帯域化を抑制できる。
(3)前記リアクタンス素子は、送受信信号伝送路に対して直列(シリーズ)に接続されたキャパシタンス素子と、送受信信号伝送路に対してスイッチを介して並列(シャント)接続されるキャパシタンス素子とを含むことが好ましい。これにより、上記オートトランス型回路の並列寄生インダクタンスによって誘導性となるインピーダンスを、直列接続のキャパシタンス素子によって、または直列接続のキャパシタンス素子と並列接続のキャパシタンス素子とによって、容易にインピーダンス整合させることができる。
(4)本発明のアンテナ整合回路モジュールは、給電回路が接続される給電回路接続部と、アンテナ素子が接続されるアンテナ素子接続部との間に接続され、前記アンテナ素子側に接続されたインピーダンス変換回路、および前記給電回路側に接続された可変リアクタンス回路を備え、
 前記インピーダンス変換回路は、複数の誘電体層を積層してなる積層素体に内蔵されたトランス結合した第1インダクタンス素子および第2インダクタンス素子を含み、
 前記可変リアクタンス回路は、前記積層素体に搭載または内蔵され、送受信信号伝送路に対して並列または直列に接続されるリアクタンス素子と、前記積層素体に搭載され、当該リアクタンス素子の接続状態を切り替えるスイッチとを含む、
(5)本発明のアンテナ装置は、アンテナ素子、当該アンテナ素子に接続されたアンテナ整合回路を有し、アンテナ整合回路を上記(1)~(3)のいずれかに記載のアンテナ整合回路で構成することを特徴とする。
(6)本発明の無線通信装置は、アンテナ装置、当該アンテナ装置に接続された無線通信回路を有し、アンテナ装置を上記(5)に記載のアンテナ装置で構成する、ことを特徴とする。
 上記構成によれば、小型のアンテナ装置でありながら、広帯域に亘って高利得のもとでの通信が可能となる。
 本発明によれば、アンテナ素子を大きくすることなく、広帯域に亘って高利得なアンテナ装置および無線通信装置が得られる。
図1(A)、図1(B)は本発明の第1の実施形態であるアンテナ装置の回路図である。 図2(A)はインピーダンス変換回路30の回路図であり、図2(B)はインピーダンス変換回路30の等価回路図である。図2(C)はインピーダンス変換回路30の等価回路図である。 図3は、インピーダンス変換回路30の、積層素体内における1次コイルおよび2次コイルの配置関係を考慮して表した回路図である。 図4はインピーダンス変換回路30の各種導体パターンの斜視図である。 図5(A)、図5(B)は、図1に示したアンテナ整合回路50によるインピーダンス軌跡の移動について示す図である。 図6(A)、図6(B)、図6(C)は、可変リアクタンス回路40の作用を示す図である。 図7は比較例としてのアンテナ整合回路51の回路図である。 図8は、図1に示したアンテナ整合回路50および図7に示したアンテナ整合回路51のそれぞれの挿入損失の周波数特性を示す図である。 図9(A)、図9(B)は、従来構造のアンテナ整合回路によるインピーダンス軌跡の移動について示す図である。 図10(A)は第2の実施形態に係るインピーダンス変換回路の接続状態を示す図である。図10(B)は給電回路10から視たインピーダンスの軌跡について示す図である。 図11(A)は比較例のインピーダンス整合回路の接続状態を示す図である。図11(B)はその給電回路10から視たインピーダンスの軌跡について示す図である。 図12(A)は、図10(B)に示した特性を示すアンテナおよびインピーダンス変換回路30によるアンテナ装置102の回路図である。図12(B)はアンテナ装置102の挿入損失の周波数特性を示す図である。 図13(A)は、図11(B)に示した特性を示すアンテナおよびインピーダンス整合回路による比較例であるアンテナ装置の回路図である。図13(B)は図13(A)に示した比較例のアンテナ装置の挿入損失の周波数特性を示す図である。 図14(A)(B)(C)は、可変リアクタンス回路からインピーダンス変換回路30側を視たインピーダンスがスミスチャートの第1象限または第4象限にあるときの可変リアクタンス回路の例である。 図15(A)(B)(C)は、可変リアクタンス回路からインピーダンス変換回路30側を視たインピーダンスがスミスチャートの第2象限または第3象限にあるときの可変リアクタンス回路の例である。 図16は、図14(A)(B)(C)および図15(A)(B)(C)に示した回路によるインピーダンスの移動経路の例をスミスチャート上に示した図である。 図17は第4の実施形態に係るアンテナ整合回路52およびアンテナ装置103の回路図である。 図18は第4の実施形態に係るインピーダンス変換回路31の等価回路図である。 図19は第5の実施形態に係るアンテナ整合回路モジュール150の概略正面図である。 図20は第6の実施形態に係る携帯電話端末等の無線通信装置の構成を示す図である。 図21は特許文献1のアンテナ装置の構成を示す図である。
《第1の実施形態》
 図1(A)(B)は第1の実施形態であるアンテナ整合回路50およびアンテナ装置101の回路図である。このアンテナ装置101は、アンテナ素子20とアンテナ整合回路50とで構成されている。アンテナ整合回路50の給電回路接続部FCには給電回路10が接続され、アンテナ素子接続部ACにはアンテナ素子20が接続される。アンテナ整合回路50は、アンテナ素子20側に接続されたインピーダンス変換回路30、および給電回路10側に接続された可変リアクタンス回路40を備える。
 アンテナ素子20は、700MHz~960MHz帯の高周波信号の送受信可能なアンテナ素子である。
 インピーダンス変換回路30は、トランス結合した第1インダクタンス素子L1および第2インダクタンス素子L2を含み、この第1インダクタンス素子L1と第2インダクタンス素子L2とでオートトランス型回路が構成されている。
 図1(A)に示す可変リアクタンス回路40は、送受信信号伝送路に対して並列または直列に接続されるリアクタンス素子と、当該リアクタンス素子の接続状態を切り替えるスイッチとを含む。この図1(A)に示す例では、キャパシタC0が送受信信号伝送路に対して直列接続されていて、スイッチSWのキャパシタC1の選択状態でキャパシタC1が並列(シャント)に接続され、スイッチSWのキャパシタC2の選択状態でキャパシタC2が並列(シャント)に接続され、スイッチSWのキャパシタC3の選択状態でキャパシタC3がキャパシタC0に対して並列接続される。
 図1(B)に示す可変リアクタンス回路40Bは、送受信信号伝送路に対して並列または直列に接続されるリアクタンス素子と、当該リアクタンス素子の接続状態を切り替えるスイッチとを含む。この図1(B)に示す例では、キャパシタC0が送受信信号伝送路に対して直列接続されていて、スイッチSW1のオン状態でキャパシタC1が並列(シャント)に接続され、スイッチSW2のオン状態でキャパシタC2が並列(シャント)に接続され、スイッチSW3のオン状態でキャパシタC3がキャパシタC0に対して並列接続される。
 図2(A)は上記インピーダンス変換回路30の回路図であり、図2(B)はインピーダンス変換回路30の等価回路図である。インピーダンス変換回路30は第1インダクタンス素子L1と第2インダクタンス素子L2とを相互インダクタンスMを介して密結合したオートトランス型回路を含む。このオートトランス型回路は、図2(B)に示すように、三つのインダクタンス素子Z1,Z2,Z3によるT型回路に等価変換できる。すなわち、このT型回路は、給電回路側の第1ポートP1、アンテナ素子20に接続される第2ポートP2、グランドに接続されるグランド端子G、第1ポートP1と分岐点Aとの間に接続されたインダクタンス素子Z1、第2ポートP2と分岐点Aとの間に接続されたインダクタンス素子Z2、およびグランド端子Gと分岐点Aとの間に接続された第3インダクタンス素子Z3で構成される。
 図2(A)に示した第1インダクタンス素子L1のインダクタンスをL1、第2インダクタンス素子L2のインダクタンスをL2、相互インダクタンスをMで表すと、図2(B)のインダクタンス素子Z1のインダクタンスはL1+M、インダクタンス素子Z2のインダクタンスは-M、インダクタンス素子Z3のインダクタンスはL2+Mである。
 図2(B)に示したT型回路のうち、給電回路に接続されるポートP1とグランドに接続されるグランド端子Gとの間に構成される部分(Z1およびZ3)がトランス比によるインピーダンス変換に寄与する部分である。すなわち、インピーダンス変換回路30のインピーダンス変換比は、(L1+L2+2M):L2である。
 図2(C)はインピーダンス変換回路30の等価回路図である。ここで、説明を簡単化するために、インピーダンス変換回路30を構成する第1インダクタンス素子L1と第2インダクタンス素子L2との結合係数kが1であると考えると、インピーダンス変換回路30は、シャントに接続された、インダクタ(並列寄生インダクタンス)と理想トランスITとで構成されたものと見なせる。ここで、並列寄生インダクタのインダクタンスは(L1+L2+2M)であり、M=k・√(L1・L2)である。理想トランスITは1次コイルと2次コイルとの巻回数比n:1のインピーダンス変換回路である。
 上記並列寄生インダクタンスは、小型のトランスにおいてインダクタンスの大きなコイルを構成できないことと、結合係数kが大きな(k=1)トランスを得られないこと等に起因して生じる。換言すると、インダクタンス素子L1,L2のインダクタンスおよび結合係数を定めることで上記並列寄生インダクタンスを設定できる。この並列寄生インダクタンスを有効利用する構成については後に詳述する。
 なお、高周波においては透磁率の高い磁性体を利用できないことと、小型のトランスにおいてはインダクタンス素子の巻回数が多くできないこと等に起因して、漏れインダクタンス(直列寄生インダクタンス)が生じるが、インピーダンスの実部の変換には寄与しない。
 インピーダンス変換回路30は、複数の誘電体基材層を積層してなる積層素体に導体パターンを設けてなる。すなわち、インピーダンス変換回路30は、誘電体の基材層と導体パターンとが積層された積層体構造である。図3は、インピーダンス変換回路30の、積層素体内における1次コイルおよび2次コイルの配置関係を考慮して表した回路図である。図4はインピーダンス変換回路30の各種導体パターンの斜視図である。これらの導体パターンが形成されている誘電体の基材層は除いて描いている。
 なお、基材層は誘電体の他に磁性体であってもよい。磁性体を用いることで、1次コイルと2次コイルとの結合を大きくすることができる(更に大きな結合係数が得られる)。また、磁性体層と誘電体層の両方を用いてもよい。
 図4に表れているように、導体パターンL1A,L1Bによる第1ループ状導体LP1、導体パターンL1C,L1Dによる第2ループ状導体LP2、導体パターンL2Aによる第3ループ状導体LP3、導体パターンL2Bによる第4ループ状導体LP4、がそれぞれ形成されている。各層の導体パターンはビア導体により層間接続されている。
 最下層の基材層の下面には第1ポート(給電ポート)P1、第2ポート(アンテナポート)P2、グランド端子Gに相当する端子およびその他の実装用端子(空き端子NC)が形成されている。これらの端子は最下層の基材層の下面に形成されている。
 第1インダクタンス素子(図2(A)に示したL1)は第1ループ状導体LP1および第2ループ状導体LP2で構成されている。第2インダクタンス素子(図2(A)に示したL2)は第3ループ状導体LP3および第4ループ状導体LP4で構成されている。
 第1ループ状導体LP1および第2ループ状導体LP2は第3ループ状導体LP3と第4ループ状導体LP4との間に層方向に挟み込まれている。
 第1ループ状導体LP1の一部である導体パターンL1Bおよび第2ループ状導体LP2の一部である導体パターンL1Cは並列接続されている。そして、第1ループ状導体LP1の残余部である導体パターンL1Aおよび第2ループ状導体LP2の残余部である導体パターンL1Dが前記並列回路に対してそれぞれ直列接続されている。
 導体パターンL2Aによる第3ループ状導体LP3および導体パターンL2Bによる第4ループ状導体LP4は直列接続されている。
 図5(A)(B)は、図1に示したアンテナ整合回路50によるインピーダンス軌跡の移動について示す図である。
 図5(A)(B)は、図1に示した点A0,A1,A2からアンテナ素子20側を視たインピーダンスをスミスチャート上に表した図である。図5(A)において、軌跡T0は、アンテナ素子20のインピーダンス(図1に示すA0から視たインピーダンス)の軌跡である。図5(A)(B)において、軌跡T1はインピーダンス変換回路30を介してアンテナ素子を視たインピーダンス(図1に示すA1から視たインピーダンス)の軌跡である。また、図5(B)において、軌跡T21,T22,T23は、可変リアクタンス回路40のスイッチSW1,SW2,SW3を所定状態にしたときの、給電回路10(図1に示すA2)からアンテナ素子20側を視たインピーダンスの軌跡である。周波数スイープ範囲はいずれも700MHz~960MHzである。インピーダンス軌跡上の点P7は700MHz帯の中心周波数(720MHz)、点P8は800MHz帯の中心周波数(850MHz)、点P9は900MHz帯の中心周波数(920MHz)の位置である。
 本明細書においては、スミスチャートの極座標における反射係数(複素反射係数ρ)の実数部が正で虚数部が正の領域を第1象限、反射係数の実数部が負で虚数部が正の領域を第2象限、反射係数の実数部が負で虚数部が負の領域を第3象限、反射係数の実数部が正で虚数部が負の領域を第4象限と言う。
 インピーダンス変換回路30は、図2(C)に示した理想トランスITによってインピーダンス軌跡を小円化するとともにインピーダンスを高める。また、図2(C)に示した並列寄生インダクタンスによって、上記小円化されたインピーダンス軌跡の中心は等コンダクタンス円に沿って反時計回りに回転する。その結果、図5(A)(B)に示したように、インピーダンス変換回路30を介してアンテナ素子20を視たインピーダンスの軌跡はスミスチャート上の主に第1象限に位置することになる。
 可変リアクタンス回路40の作用により、給電回路10からアンテナ素子20側を視たインピーダンスは、図5(B)に示す軌跡T21,T22,T23のように、スミスチャートの中心方向へ移動する。700MHz帯に整合させるように可変リアクタンス回路のスイッチの状態を定めることにより、点P7が中心oに近づくように移動する。また、800MHz帯に整合させるように可変リアクタンス回路のスイッチの状態を定めることにより、点P8が中心oに近づくように移動する。同様に、900MHz帯に整合させるように可変リアクタンス回路のスイッチの状態を定めることにより、点P9が中心oに近づくように移動する。
 図6(A)(B)(C)は上記可変リアクタンス回路40の作用を示す図である。上記3つの周波数帯でそれぞれ整合させるための、可変リアクタンス回路40のスイッチSWの状態は次のとおりである。
[表1]
____________________
  周波数帯      SWの状態
____________________
 700MHz帯    off
 800MHz帯    C1選択
 900MHz帯    C3選択
____________________
 図6(A)は、700MHz帯に整合させるように、スイッチSWを表1に示した状態にしたときのインピーダンス軌跡の移動を示している。図1に示した可変リアクタンス回路40の直列キャパシタC0によって、インピーダンス軌跡T1はインピーダンス軌跡T21で示すように移動する。図6(A)中の矢印C0は直列キャパシタC0による移動を表している。
 図6(B)は、800MHz帯に整合させるように、スイッチSWを表1に示した状態にしたときのインピーダンス軌跡の移動を示している。図1に示した可変リアクタンス回路40の直列キャパシタC0および並列キャパシタC1によって、インピーダンス軌跡T1はインピーダンス軌跡T22で示すように移動する。図6(B)中の矢印C0は直列キャパシタC0による移動、矢印C1は並列キャパシタC1による移動をそれぞれ表している。
 図6(C)は、900MHz帯に整合させるように、スイッチSWを表1に示した状態にしたときのインピーダンス軌跡の移動を示している。図1に示した可変リアクタンス回路40の直列キャパシタC0,C3によって、インピーダンス軌跡T1はインピーダンス軌跡T23で示すように移動する。図6(C)中の矢印C0//C3は直列キャパシタC0,C3による移動を表している。
 なお、図1(B)に示した構成の場合は、上記3つの周波数帯でそれぞれ整合させるための、可変リアクタンス回路40BのスイッチSW1,SW2,SW3の状態は例えば次のように設定する。
[表2]
________________________
  周波数帯     SW1 SW2 SW3
________________________
 700MHz帯   off off off
 800MHz帯    on  on off
 900MHz帯   off off  on
________________________
 図5(A)で示したとおり、インピーダンス変換回路30によって、アンテナ素子20のインピーダンス軌跡T0は小円化され且つ第1象限に移動される。そして、図6(A)(B)(C)で示したとおり、可変リアクタンス回路40の作用により、第1象限の小円化されたインピーダンス軌跡T1はスミスチャートの中心付近方向へ移動する。
 図7は比較例としてのアンテナ整合回路51の回路図である。この例では、アンテナ整合回路51は、直列キャパシタC4,C5、直列インダクタL6、並列インダクタL0、スイッチSW4,SW5,SW6で構成されている。
 図8は、図1に示したアンテナ整合回路50および図7に示したアンテナ整合回路51のそれぞれの挿入損失の周波数特性を示す図である。図8において、曲線IL7は可変リアクタンス回路40を700MHz帯に整合させたときの特性、曲線IL8は可変リアクタンス回路40を800MHz帯に整合させたときの特性、曲線IL9は可変リアクタンス回路40を900MHz帯に整合させたときの特性である。また、曲線IL7(P)はアンテナ整合回路51を700MHz帯に整合させたときの特性、曲線IL8(P)はアンテナ整合回路51を800MHz帯に整合させたときの特性、曲線IL9(P)はアンテナ整合回路51を900MHz帯に整合させたときの特性である。
 本実施形態に係るアンテナ装置においては、オートトランス型回路構造のトランスによるインピーダンス変換回路30および可変リアクタンス回路40の組み合わせによりアンテナ整合回路50を構成したことにより、図8に示したように、スイッチでの損失が軽減され、挿入損失特性が最大で1.7dB程度改善された。
 なお、仮に、インピーダンス変換回路30を周波数依存性の無いトランスで構成すると、図9(A)に示すように、アンテナ素子20のインピーダンス軌跡はT01で示すように小円化するとともに高インピーダンス方向へ移動する。このインピーダンス軌跡T01をスミスチャートの中心方向へ移動させるには、図9(A)に示したように、一旦、例えば第1象限または第2象限へ移動させた後、リアクタンス素子によって中心方向へ移動させることになる。これに対し、本実施形態によれば、インピーダンス変換回路30はオートトランス型回路構成であるので、図2(C)に示した並列寄生インダクタンスの作用で、インピーダンス変換回路30によって、アンテナ素子20のインピーダンス軌跡T0は小円化され、且つ第1象限または第2象限に移動される(図5(A))。したがって、インピーダンス軌跡をスミスチャートの中心へ移動させるまでの移動距離が短くなり、帯域特性の劣化を抑えることができる。また、リアクタンス素子の数が少なくて済み、可変リアクタンス回路の構成も単純化できる。
 因みに、トランスを用いないでリアクタンス素子によってインピーダンス整合を行おうとすると、リアクタンス素子の周波数特性(周波数依存性)によってインピーダンス軌跡が伸長してしまい、整合できる周波数帯域が非常に狭くなってしまう。例えば図9(B)においてインピーダンス軌跡T02で示す例では、点P7(700MHz帯)でアンテナ装置は共振から大きく外れてしまい、この周波数帯域に整合させたとしても大きな損失が生じる。また、例えば並列のインダクタ等でインピーダンス変換を行えば、800~960MHz付近でインピーダンスは非常に低くなる。従って、これらの周波数帯において、スイッチでの損失が非常に大きくなる。したがって広帯域に亘ってマッチングさせることは難しい。これに対し、本実施形態では、トランスによりインピーダンス変換を行うので、狭帯域化することがなく、リアクタンス素子で整合させることによる損失が生じない。
《第2の実施形態》
 第2の実施形態では、特にスイッチによる挿入損失の少なさについて示す。
 図10(A)は第2の実施形態に係るインピーダンス変換回路の接続状態を示す図である。インピーダンス変換回路30の構成は第1の実施形態で示したものと同様である。図10(B)は給電回路10から視たインピーダンスの軌跡について示す図である。図11(A)は比較例のインピーダンス整合回路の接続状態を示す図である。この例では、並列接続のインダクタLで整合回路が構成されている。図11(B)はその給電回路10から視たインピーダンスの軌跡について示す図である。
 図10(B)において、インピーダンス軌跡上のマーカーm1,m2,m3の周波数および給電回路10から視たインピーダンスは次のとおりである。
[m1]
 700MHz
 15.6+j90.0Ω
[m2]
 880MHz
 5.69+j26.7Ω
[m3]
 960MHz
 4.56+j44.8Ω
 この例では、700MHz帯のインピーダンスは第1象限にあり、800MHz帯および900MHz帯のインピーダンスは第2象限にある。
 一方、比較例の図11(B)において、インピーダンス軌跡上のマーカーm1,m2,m3の周波数およびインピーダンスは次のとおりである。
[m1]
 700MHz
 7.52+j40.6Ω
[m2]
 880MHz
 2.06+j5.81Ω
[m3]
 960MHz
 1.37+j12.0Ω
 図11(A)(B)に示した比較例では、700MHz帯においては、インピーダンスが高くなっているが、800MHz帯および900MHz帯においては、インピーダンスは非常に低くなっていて整合していない。このように、並列接続のインダクタLでは、或る周波数帯域についてはインピーダンスを高められるが、広帯域に亘るインピーダンス整合はできない。
 図12(A)は、図10(B)に示した特性を示すアンテナおよびインピーダンス変換回路30によるアンテナ装置102の回路図である。この例では、インピーダンス変換回路30と給電回路10との間に可変リアクタンス回路41を挿入している。可変リアクタンス回路41は、SP3T(single pole triple throw (switch))形式のスイッチSWとキャパシタC0,C1,C2,C3で構成されている。
 図12(B)はアンテナ装置102の挿入損失の周波数特性を示す図である。図12(B)において、曲線IL7(1),IL7(3)は可変リアクタンス回路41を700MHz帯に整合させたときの特性、曲線IL8(1),IL8(3)は可変リアクタンス回路41を800MHz帯に整合させたときの特性、曲線IL9(1),IL9(3)は可変リアクタンス回路41を900MHz帯に整合させたときの特性である。また、(1)を付した曲線IL7(1),IL8(1),IL9(1)はスイッチSWの抵抗値が1Ωであるときの特性であり、(3)を付した曲線IL7(3),IL8(3),IL(3)はスイッチSWの抵抗値が3Ωであるときの特性である。このように、スイッチSWの抵抗値が大きくても、挿入損失の増加量は0.3dB程度未満である。
 図13(A)は、図11(B)に示した特性を示すアンテナおよびインピーダンス整合回路による比較例であるアンテナ装置の回路図である。この例では、並列接続のインダクタLと給電回路10との間に可変リアクタンス回路42を挿入している。可変リアクタンス回路41は、直列接続のキャパシタCa,Cb,Cc、並列接続のインダクタL1,Lb,LcおよびスイッチSWa,SWbで構成されている。スイッチSWa,SWbの切替によって、直列接続のキャパシタと並列接続のインダクタとによる3組の回路のいずれかが選択される。
 図13(B)は、図13(A)に示した比較例のアンテナ装置の挿入損失の周波数特性を示す図である。図13(B)において、曲線IL7(1),IL7(3)は可変リアクタンス回路42を700MHz帯に整合させたときの特性、曲線IL8(1),IL8(3)は可変リアクタンス回路42を800MHz帯に整合させたときの特性、曲線IL9(1),IL9(3)は可変リアクタンス回路42を900MHz帯に整合させたときの特性である。また、(1)を付した曲線IL7(1),IL8(1),IL9(1)はスイッチSWaの抵抗値が1Ω(スイッチSWbの抵抗値は0Ω)であるときの特性であり、(3)を付した曲線IL7(3),IL8(3),IL(3)はスイッチSWaの抵抗値が3Ω(スイッチSWbの抵抗値は0Ω)であるときの特性である。スイッチSWaの抵抗値が1Ωから3Ωになると、800MHz帯および900MHz帯における挿入損失は約2dBも増加する。これは、800MHz帯および900MHz帯において、インピーダンスが非常に低い回路にスイッチが接続されている状態となり、スイッチの損失による影響を強く受けるためである(図11(B)参照)。すなわち、インピーダンス整合の終端条件に応じてスイッチの損失が大きく見えるからである。
 これに対して、本実施形態によれば、インピーダンス変換回路30でインピーダンスが高くなるので、可変リアクタンス回路41のスイッチSWの損失の影響を受けにくい。その結果、図12(B)に示したとおり、スイッチSWを設けたことによる挿入損失の増大は非常に小さい。
《第3の実施形態》
 第3の実施形態では、可変リアクタンス回路の幾つかの異なる構成について示す。可変リアクタンス回路以外のアンテナ装置の構成は図1に示したとおりである。
 図14(A)(B)(C)は、可変リアクタンス回路からインピーダンス変換回路30側を視たインピーダンスがスミスチャートの第1象限または第4象限にあるときの可変リアクタンス回路の例である。図15(A)(B)(C)は、可変リアクタンス回路からインピーダンス変換回路30側を視たインピーダンスがスミスチャートの第2象限または第3象限にあるときの可変リアクタンス回路の例である。
 図16は、図14(A)(B)(C)および図15(A)(B)(C)に示した回路によるインピーダンスの移動経路の例をスミスチャート上に示した図である。
 可変リアクタンス回路からインピーダンス変換回路30側を視たインピーダンスが、図16において点Pa1にあるとき、図14(A)に示す回路構成を用いる。すなわち、並列接続のキャパシタCpおよび直列接続のキャパシタCsによってインピーダンス整合させる。
 可変リアクタンス回路からインピーダンス変換回路30側を視たインピーダンスが、図16において点Pb1にあるとき、図14(B)に示す回路構成を用いる。すなわち、並列接続のキャパシタCpおよび直列接続のインダクタLsによってインピーダンス整合させる。
 可変リアクタンス回路からインピーダンス変換回路30側を視たインピーダンスが、図16において点Pc1にあるとき、図14(C)に示す回路構成を用いる。すなわち、並列接続のインダクタLpおよび直列接続のキャパシタCsによってインピーダンス整合させる。
 可変リアクタンス回路からインピーダンス変換回路30側を視たインピーダンスが、図16において点Pa2にあるとき、図15(A)に示す回路構成を用いる。すなわち、直列接続のキャパシタCsおよび並列接続のインダクタLpによってインピーダンス整合させる。
 可変リアクタンス回路からインピーダンス変換回路30側を視たインピーダンスが、図16において点Pb2にあるとき、図15(B)に示す回路構成を用いる。すなわち、直列接続のインダクタLsおよび並列接続のキャパシタCpによってインピーダンス整合させる。
 可変リアクタンス回路からインピーダンス変換回路30側を視たインピーダンスが、図16において点Pc2にあるとき、図15(C)に示す回路構成を用いる。すなわち、直列接続のキャパシタCsおよび並列接続のキャパシタCpによってインピーダンス整合させる。
 以上に示したとおり、直列接続のリアクタンス素子および並列接続のリアクタンス素子によってインピーダンス整合させる。そして、直列接続のリアクタンス素子および並列接続のリアクタンス素子の値が周波数帯に応じた所定値となるように、直列リアクタンス素子または並列リアクタンス素子をスイッチによって切り替える。特に、値の異なる並列接続の複数のリアクタンス素子をスイッチで切り替える場合、最もインピーダンスの高い素子を常に接続し、その素子よりインピーダンスの低い素子をスイッチで接続する。そのことにより、常に接続される素子はスイッチを経由しないため、スイッチの損失(歪み)を受けない。また、スイッチの切り替え回数(信号が通過するスイッチの数)を最小限にでき、スイッチでの損失を小さくできるし、安価なスイッチを用いることもできる。
《第4の実施形態》
 図17は第4の実施形態に係るアンテナ整合回路52およびアンテナ装置103の回路図である。このアンテナ装置103は、アンテナ素子20とアンテナ整合回路52とで構成されている。アンテナ整合回路52の給電回路接続部FCには給電回路10が接続され、アンテナ素子接続部ACにはアンテナ素子20が接続される。アンテナ整合回路52は、アンテナ素子20側に接続されたインピーダンス変換回路31、および給電回路10側に接続された可変リアクタンス回路41を備える。
 インピーダンス変換回路31は、トランス結合した第1インダクタンス素子L1および第2インダクタンス素子L2で構成されている。
 可変リアクタンス回路41は、直列接続のキャパシタC0,C1、並列接続のキャパシタC2,C3、およびスイッチSWを含む。
 図18は上記インピーダンス変換回路31の等価回路図である。インピーダンス変換回路31は図18に示すように、三つのインダクタンス素子Ls1,Ls2,LmによるT型回路と理想トランスITとで構成されたものと見なせる。ここで、インダクタンス素子Lmは励磁インダクタンス、インダクタンス素子Ls1は1次側の漏れインダクタンス、インダクタンス素子Ls2は1次側に換算した2次側の漏れインダクタンスである。漏れインダクタンスLs1,Ls2が小さければ、図2(C)に示した回路と同様に、並列接続のインダクタンス素子Lmの作用で、インピーダンス変換回路31を介してアンテナ素子20を視たインピーダンスの軌跡はスミスチャート上の主に第1象限に位置することになる。したがって、第1の実施形態の場合と同様の可変リアクタンス回路の作用で、インピーダンス整合させることができる。
《第5の実施形態》
 図19は第5の実施形態に係るアンテナ整合回路モジュール150の概略正面図である。このアンテナ整合回路モジュール150は、トランス部130とスイッチ切替回路140とで構成されている。トランス部130は、複数の誘電体基材層を積層してなる積層素体に導体パターンを設けて構成されたチップである。積層素体の内部には、例えば図4に示したインピーダンス変換回路30を構成する各種導体パターンが形成されている。また、積層素体の内部には、可変リアクタンス回路を構成するキャパシタパターン等の各種リアクタンス素子が形成されている。トランス部130の上面にはスイッチ切替回路140を搭載するための電極が形成されている。トランス部130の下面には実装用電極が形成されている。
 スイッチ切替回路140は例えばSP3TのFETスイッチのチップである。このスイッチ切替回路140がトランス部130の上面に搭載されている。
 なお、可変リアクタンス回路は、トランス部130の上面にチップキャパシタやチップインダクタを搭載することで構成してもよい。
 このようにアンテナ整合回路をモジュール化することにより、アンテナ整合回路を小型化でき、またそれに伴い損失が小さくなる。
 このようにモジュール化したアンテナ整合回路モジュール150は回路基板に実装することでアンテナ整合回路を容易に構成できる。
《第6の実施形態》
 図20は第6の実施形態に係る携帯電話端末等の無線通信装置201の構成を示す図である。この図20では、無線通信装置201の筐体内の主要部についてのみ表している。筐体内にアンテナ素子20および回路基板が設けられていて、回路基板にはグランド導体60が形成されていて、アンテナ整合回路50および無線通信回路である給電回路10が設けられている。
 アンテナ素子20は、給電回路10から2つの放射素子20a,20bが接続されたT分岐タイプのアンテナを構成している。放射素子20aは、LowBand(700MHz~960MHz帯)でλ/4共振(λ:LowBandの波長)するような電気長となるように設計されている。放射素子20bは、HighBand(1.7GHz~2.1GHz帯)でλ/4共振(λ:HighBandの波長)するような電気長となるように設計されている。なお、このアンテナの動作原理はあくまでも一例である。例えば、HighBandについては、放射素子全体(20a+20b)で(3/4)λ共振するように設計してもよい。
 以上に示した各実施形態ではLowBandにおいて700MHz帯、800MHz帯、900MHz帯のそれぞれで整合させる例を示したが、同様にして、HighBand(1.7GHz~2.1GHz帯)について適用してもよい。その場合には、HighBandでのアンテナ素子20の特性に応じてインピーダンス変換回路30および可変リアクタンス回路40を構成すればよい。
C0,C1,C4,C5…直列キャパシタ
C2,C3…並列キャパシタ
AC…アンテナ素子接続部
FC…給電回路接続部
G…グランド端子
IT…理想トランス
T0,T01,T02…インピーダンス軌跡
T1…インピーダンス軌跡
T21,T22,T23…インピーダンス軌跡
L0…並列インダクタ
L1…第1インダクタンス素子
L1A,L1B,L1C,L1D…導体パターン
L2…第2インダクタンス素子
L2A,L2B…導体パターン
L6…直列インダクタ
LP1…第1ループ状導体
LP2…第2ループ状導体
LP3…第3ループ状導体
LP4…第4ループ状導体
M…マッチング部
P1…第1ポート
P2…第2ポート
RC…可変リアクタンス部
SW1,SW2,SW3,SW4,SW5,SW6…スイッチ
Z1,Z2,Z3…インダクタンス素子
10…給電回路
20…アンテナ素子
20a,20b…放射素子
30,31…インピーダンス変換回路
40,41,42…可変リアクタンス回路
50,51,52…アンテナ整合回路
60…グランド導体
101,102,103…アンテナ装置
130…トランス部
140…スイッチ切替回路
150…アンテナ整合回路モジュール
201…無線通信装置

Claims (6)

  1.  給電回路が接続される給電回路接続部と、アンテナ素子が接続されるアンテナ素子接続部との間に接続されるアンテナ整合回路において、
     前記アンテナ素子側に接続されたインピーダンス変換回路、および前記給電回路側に接続された可変リアクタンス回路を備え、
     前記インピーダンス変換回路は、トランス結合した第1インダクタンス素子および第2インダクタンス素子を含み、
     前記可変リアクタンス回路は、送受信信号伝送路に対して並列または直列に接続されるリアクタンス素子と、当該リアクタンス素子の接続状態を切り替えるスイッチとを含む、アンテナ整合回路。
  2.  前記第1インダクタンス素子は送受信信号伝送路に対して直列に接続され、前記第2インダクタンス素子は、第1インダクタンス素子と前記アンテナ素子との接続点に対して並列に接続された、請求項1に記載のアンテナ整合回路。
  3.  前記リアクタンス素子は、送受信信号伝送路に対して直列接続されたリアクタンス素子と、前記送受信信号伝送路に対して前記スイッチを介して並列接続されるリアクタンス素子とを含む、請求項1または2に記載のアンテナ整合回路。
  4.  給電回路が接続される給電回路接続部と、アンテナ素子が接続されるアンテナ素子接続部との間に接続されるアンテナ整合回路モジュールにおいて、
     前記アンテナ素子側に接続されたインピーダンス変換回路、および前記給電回路側に接続された可変リアクタンス回路を備え、
     前記インピーダンス変換回路は、複数の誘電体層を積層してなる積層素体に内蔵されたトランス結合した第1インダクタンス素子および第2インダクタンス素子を含み、
     前記可変リアクタンス回路は、前記積層素体に搭載または内蔵され、送受信信号伝送路に対して並列または直列に接続されるリアクタンス素子と、前記積層素体に搭載され、当該リアクタンス素子の接続状態を切り替えるスイッチとを含む、アンテナ整合回路モジュール。
  5.  アンテナ素子、当該アンテナ素子に接続されたアンテナ整合回路を有するアンテナ装置において、
     前記アンテナ整合回路は、請求項1~3のいずれかに記載のアンテナ整合回路である、アンテナ装置。
  6.  アンテナ装置、当該アンテナ装置に接続された無線通信回路を有する無線通信装置において、
     前記アンテナ装置は、請求項5に記載のアンテナ装置である、無線通信装置。
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