WO2015166947A1 - 排気装置 - Google Patents

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真弘 近藤
光次郎 渡
清水 晃治
田村 秀樹
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Abstract

 外部空間に向けて開口する導入口(30)と、導入口(30)より奥側の吸引口とが形成され、内部に捕集空間(34)が設けられるフード部(14)と、吸引口を通して捕集空間内の空気を吸い込み可能な送風機と、捕集空間(34)を導入口(30)側から覆うカバー部材(22)と、外部空間の空気を捕集空間(34)に取り込むための吸気部(58)と、を備え、フード部(14)には、吸気部(58)より奥側にある奥壁面(36)に沿って層状の空気流を吐き出すための送風口(64)が設けられることを特徴とする排気装置。上記の構成により、フード部内での汚れの発生を抑えられる排気装置を提供することができる。

Description

排気装置
 本発明は、油煙等の汚染物を吸い込んで排出する排気装置に関する。
 加熱調理器を用いた調理では油煙が頻繁に生じる。これが室内空間に拡散すると汚れの原因となる。この対策として、通常、レンジフード等の排気装置が用いられる。一般的な排気装置は、フード部と、フード部内の空気を吸い込んで排出する排気ファンを備える。フード部には加熱調理器に向けて開口する導入口が形成される。排気ファンの駆動により、油煙等の汚染物を含む空気(以下、汚染空気という)が導入口からフード部内に吸い込まれ、その室内空間での拡散が抑えられる。
 従来、室内空間の汚染空気をフード部内に取り込み易くするための工夫をした排気装置が知られている(特許文献1参照)。この排気装置では、排気ファンとは別のファンによりフード部内に誘導流を吹き出し、その誘導流により導入口の近傍の汚染空気をフード部内に誘導している。
特開2005-98618号公報
 ところで、フード部内に吸い込まれた汚染物は、通常、フィルタ等の捕捉部材により捕捉される。しかし、その捕捉部材の設置箇所より上流側では汚染物によりフード部内に汚れが発生しかねず、従来の排気装置には改善の余地があった。
 本発明は、このような課題に鑑みてなされ、その目的は、フード部内での汚れの発生を抑えられる排気装置を提供することにある。
 上記課題を解決するために、本発明のある態様の排気装置は、外部空間に向けて開口する導入口と、導入口より奥側にて開口する吸引口とが形成され、内部に捕集空間が設けられるフード部と、吸引口を通して捕集空間内の空気を吸い込み可能な送風機と、捕集空間を導入口側から覆うカバー部材と、外部空間の空気を捕集空間に取り込むための吸気部と、を備え、フード部には、吸気部より奥側にある奥壁面に沿って層状の空気流を吐き出すための送風口が設けられる。
 この態様によると、吸気部から汚染空気が捕集空間内に取り込まれたとき、送風口から吐き出される空気流がエアカーテンとして機能し、その空気流により、汚染空気の奥壁面への接近が抑えられる。よって、汚染空気に含まれる汚染物の奥壁面への付着を防げ、フード部内での汚れの発生を抑えられる。
 排気装置は、送風機から排出される空気の一部を送風口に給気可能に構成されてもよい。
 この態様によると、送風口へ給気するための駆動系を送風機とは別に設置せずともよくなる。
 排気装置は、捕集空間から送風機を経由して送風口に至る流路中に設置され、空気に含まれる汚染物を捕捉可能な捕捉部材を更に備えてもよい。
 この態様によると、送風口から清浄化された空気流を吐き出すことができ、その空気流による奥壁面への汚染物の付着を防げる。
 送風口は、吸引口の周りの周方向に沿って環状に連なるように設けられてもよい。
 この態様によると、フード部の奥壁面の広い範囲で汚染物の付着を抑え易くなる。
 排気装置は、送風口に給気するための給気路を形成し、互いに間隔を空けて配置される第1対向壁部及び第2対向壁部と、第1対向壁部及び第2対向壁部を接続する接続部材と、を更に備え、給気路には、給気路を流れる空気流の気流方向を変更する気流方向変更部が設けられ、接続部材は、気流方向変更部より上流側に設けられ、該気流方向変更部より下流側には設けられなくともよい。
 この態様によると、給気路の空気流が接続部材により分断されても、気流方向変更部により気流方向を変更するときに空気流が拡散され、分流されていない状態の空気流を送風口から吐き出し易くなる。
 接続部材は、給気路を流れる空気流の気流方向に沿って複数設けられてもよい。
 この態様によると、複数の接続部材により給気路を流れる空気流を整流でき、気流方向変更部に入る空気流の流れが安定し、送風口から層流状態の空気流を吐き出し易くなる。
 吸気部は、吸引口の中心軸に沿った方向から見たとき、送風口から吸引口側に離れた位置にてカバー部材に設けられてもよい。
 この態様によると、送風口の付近に汚染空気が接近し難くなるため、その付近のような奥まった清掃し難い箇所での汚染物の付着を防ぎ易くなり、清掃時の作業性が良好になる。
 奥壁面は、送風口から吸引口に連なるように延びて設けられ、送風口を跨ぐように直線状に延びる平面部が含まれてもよい。
 この態様によると、送風口から吐き出される空気流の層厚を維持し易くなるため、吸気部から取り込まれる汚染空気の奥壁面への接近を抑え易くなり、その奥壁面への汚染物の付着を抑え易くなる。
 本発明によれば、フード部内での汚れの発生を抑えられる。
実施形態に係る排気装置の使用状態を示す側面図である。 実施形態に係る排気装置の側面断面図である。 実施形態に係る排気装置の正面断面図である。 図2の一部を拡大した側面断面図である。 実施形態に係る排気装置の底面図である。 実施形態に係るフード部の奥壁面を示す側面断面図である。 図4の範囲Qを斜め上側から見た斜視断面図である。 第1変形例に係る排気装置の側面断面図である。 第2変形例に係る排気装置の側面断面図である。 第3変形例に係る排気装置の底面図である。
 以下の実施形態や各変形例では、同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、各図面では実施形態の説明を容易にするために部材の一部を適宜省略する。
 図1は実施形態に係る排気装置10の使用状態を示す側面図である。排気装置10はレンジフードであり、室内空間201に設置される。室内空間201には、この他に、電磁調理器等の加熱調理器203が設置される。
 図2、図3は、それぞれ排気装置10の側面断面図、正面断面図である。図2では図1のY方向から見たXZ面断面図を示し、図3では図1のX方向から見たYZ面断面図を示す。以下、方向X、Yをそれぞれ前後方向X、左右方向Yといい、これらと直交する鉛直方向を上下方向Zという。なお、XY面は水平面である。
 排気装置10は、第1筐体12と、フード部14と、捕捉部材16と、第2筐体18と、送風機20と、カバー部材22を備える。図2、図3に示す構成は大半が共通するので、図2を主に参照しながら説明する。
 第1筐体12は、扁平な箱状に形成され、その内側にフード部14が設けられる。第1筐体12は、天面部24と、底面部26と、これらの四周の外周部を接続する側面部28とを備える。
 フード部14には、外部空間である室内空間201に向けて開口する導入口30と、導入口30より奥側にて開口する吸引口32とが形成される。導入口30は、加熱調理器203のある下方に向けて開口し、第1筐体12の底面部26に形成される。フード部14には、その内部に汚染空気を捕集するための捕集空間34が設けられる。
 フード部14には、導入口30を形成する第1内壁部38から吸引口32側に向けて延びる板状の延出部40が形成される。また、フード部14には、吸引口32を形成する第2内壁部42から導入口30と反対側に延びる筒状の接続部44が形成される。接続部44内には連通路46が形成される。連通路46は、吸引口32の中心軸L1に沿って直線状に延びるように形成される。
 フード部14は、導入口30より奥側に奥壁面36が形成される。奥壁面36は、導入口30側より吸引口32側の方が内径が小さくなるような椀状、つまり、凹状に形成される。奥壁面36は、吸引口32から離れた外周端寄りの箇所が、フード部14の一部である延出部40の裏側まで延びるように設けられる。
 捕捉部材16はフィルタであり、連通路46内を横断するように配置される。捕捉部材16は、フード部14に脱着可能に取り付けられる。捕捉部材16は、その内部を流れる空気に含まれる汚染物を捕捉可能である。ここでの汚染物には、加熱調理器203を用いた調理により生じる油煙の他に、埃等が含まれる。捕捉部材16は、そのような機能を発揮できる形態であればフィルタに限られない。
 第2筐体18は、第1筐体12の上方に配設され、その内側に収納部48が設けられる。収納部48の内側には収納空間50が形成され、収納空間50には送風機20が設置される。収納部48にはフード部14の接続部44が接続され、収納空間50は連通路46を通して捕集空間34と連通される。収納部48には排気ダクト52が接続され、収納空間50は排気ダクト52内の排気路54を通して室外空間(図示せず)と連通される。
 送風機20は、シロッコファン等の遠心送風機であるが、その種類はこれに限られない。送風機20は、空気を吸い込むための吸込口56がフード部14の吸引口32と同軸上に位置するように設置される。送風機20は、その駆動により、吸引口32を通して捕集空間34内の空気を吸い込み可能であるとともに、吸い込んだ空気を排気路54に排出可能である。
 カバー部材22は、整流板であり、捕集空間34を導入口30側から覆うように配置される。図4は図2の一部を拡大した図である。フード部14の延出部40は、その表側である内周面40aがカバー部材22の外周部22aにより覆われる。カバー部材22は、導入口30に対して、その室内空間201への露出面である下面22bが面一となるように設けられる。カバー部材22はフード部14に設けられる支持具(図示せず)を介してフード部14に脱着可能に取り付けられる。
 カバー部材22には、その厚さ方向に貫通する貫通孔により吸気部58が形成される。吸気部58は、カバー部材22と同様に、捕集空間34の導入口30側に配置される。カバー部材22の外周部22aの端縁部には、吸引口32側に立ち上がる起立片60が設けられる。吸気部58の内周縁部には、吸引口32側に立ち上がる立設片62が設けられる。
 図5は排気装置10の底面図である。本図は、吸引口32の中心軸L1に沿った方向P1(図2参照)から見た図でもある。この中心軸L1は、導入口30の中心軸とも一致する。以下、この方向P1から見たときの各部位の位置関係をいうときは図5を参照しながら説明する。
 導入口30は、方向P1から見たとき、矩形状に形成される。カバー部材22は、方向P1から見たとき、導入口30の形状に合致するような矩形状に形成され、その内側に嵌め入れられる。吸気部58は、カバー部材22の四周それぞれの外側辺22cに沿って長い長孔として、カバー部材22の外周寄りの位置に複数形成される。各吸気部58は、吸引口32の周りの周方向に沿って環状に配列される。
 ここで、フード部14には、図4に示すように、導入口30より奥側に送風口64が設けられる。送風口64は捕集空間34に開口する。送風口64は、フード部14の奥壁面36と、導入口30とは反対側にある延出部40の裏側の縁部40bとにより形成される。
 送風口64には、空気流を給気するための給気路70が接続される。給気路70から給気されると、送風口64からは、吸気部58より奥側にある奥壁面36に沿って、層状の空気流が吐き出される。本図では給気路70から送風口64を通して流れる空気流の方向を矢印で示し、層状の空気流が吐き出される範囲の一部を二点鎖線S1で示す。層状の空気流は送風口64から吸引口32に近づく方向に向けて吐き出される。
 図5では送風口64の開口する位置を破線で示す。送風口64は、複数の側辺部分66と複数の角部分68により形成される。各側辺部分66は導入口30の四周それぞれの外側辺33bに沿って直線状に延びるスリット状に形成される。各側辺部分66は、吸引口32の周りの周方向に沿って環状に配列される。前後方向X両側の側辺部分66は、吸引口32を間に挟んだ箇所に設けられ、左右方向X両側の側辺部分66も、吸引口32を間に挟んだ箇所に設けられる。各角部分68は隣接する側辺部分66の端部同士を接続し、円弧状に形成される。送風口64は、各側辺部分66と角部分68により、吸引口32の周りの周方向に沿って環状に連なるように設けられる。
 給気路70から送風口64に給気されると、各側辺部分66からは、その長手方向の全長に亘る範囲から吸引口32に近づく同方向に向けて層状の空気流が吐き出される。各角部分68からも、吸引口32に近づく方向に向けて層状の空気流が吐き出される。
 吸気部58は、方向P1から見たとき、送風口64に近接した位置であって、送風口64から吸引口32側に離れた位置にてカバー部材22に設けられる。また、吸気部58は、送風口64の側辺部分66に近接した位置において、その側辺部分66の長手方向に沿って延びるように形成される。吸気部58の長手方向長さは、その吸気部58に近接した位置にある側辺部分66の長手方向長さより短くなるように形成される。吸気部58からは、図4に示すように、その中心軸L2に沿った方向である鉛直上方に空気が吐き出される。吸気部58からは、送風口64から吐き出される空気流の経路に向けて空気が吐き出されることになる。
 図6はフード部14の奥壁面36を示す側面断面図である。奥壁面36は、送風口64から吸引口32に連なるように延びて設けられる。奥壁面36は、送風口64から吸引口32にかけて、第1平面部92と、曲面部94と、第2平面部96とが順に設けられる。
 第1平面部92は、送風口64から吐き出される空気流の上流側から下流側に向けて、送風口64を跨ぐように直線状に延びて形成される。曲面部94は、曲率半径50[mm]以上の曲線状を呈するように形成される。ここでの曲率半径とは、吸引口32の中心軸L1(図2参照)に沿って切断した断面において、曲面部94の内周面がなす曲線の曲率半径をいう。曲面部94の内周面を通る接線をL3(図2参照)といい、吸引口32の中心軸L1に対する接線L3の鋭角での角度をθ(図2参照)というと、曲面部94は、送風口64側から吸引口32側に向かうにつれて、その角度θが大きくなるように湾曲して形成される。第2平面部96は、送風口64側から吸引口32側に向けて直線状に延びて形成される。このように、奥壁面36は、各平面部92、96と曲面部94の組み合わせにより形成される。
 給気路70は、図2に示すように、排気路54から分岐して設けられ、送風口64は給気路70を通して排気路54に連通される。給気路70には、第1筐体12内に設けられる下流側給気路70Aと、下流側給気路70Aと排気路54を接続する上流側給気路70Bが含まれる。
 下流側給気路70Aは、第1筐体12の天面部24に開口する給入口72と送風口64を連通し、全体として角形筒状に形成される。上流側給気路70Bは、排気ダクト52と第1筐体12の給入口72を接続する複数の給気チューブ74内に形成され、排気路54から分岐して複数設けられる。図2、図3では、角形筒状の下流側給気路70Aの四周の側辺部分のうち、一つの側辺部分にある給入口72に接続される給気チューブ74のみ全体を示し、他の側辺部分にある給入口72に接続される他の給気チューブ74は一部を省略する。
 給気路70は、その通路断面積が、排気路54の通路断面積S2[mm]より小さくなるように形成される。詳細には、下流側給気路70Aの通路断面積をS1a[mm]とし、各上流側給気路70Bの通路断面積の合計値をS1b[mm]とすると、それらS1a、S1bは、何れも排気路54の通路断面積S2より小さくなるように形成される。これにより、排気路54と給気路70の分岐箇所から下流側の流路内に給気路70内より多量の空気を流し易くなる。
 下流側給気路70Aは、図4に示すように、給入口72から送風口64にかけて順に、流入領域76と、気流方向変更部78と、中間領域80と、流出領域84とが設けられる。気流方向変更部78では、その気流方向前方にある突き当たり面78aに空気流が衝突して、その気流方向が変更される。中間領域80では、その気流方向前方に傾斜面82が設けられ、その傾斜面82に沿って空気流が流れる。流出領域84は、気流方向変更部78で気流方向を変更した空気流を層流状態に発達させる助走区間として設けられる。給気路70を流れる空気は、気流方向変更部78により気流方向を変更するときに減速されてレイノルズ数が小さくなり、送風口64から層流状態の空気を吐き出し易くなる。
 図7は図4の範囲Qを斜め上側から見た斜視断面図である。下流側給気路70Aは、互いに間隔を空けて配置される第1対向壁部86と第2対向壁部88により形成される。第1対向壁部86と第2対向壁部88は接続部材としての複数のリブ90により接続される。これにより各対向壁部86、88を含む部位が補強される。各リブ90は、気流方向変更部78より上流側にある下流側給気路70Aの流入領域76に設けられ、それより下流側の中間領域80、流出領域84には設けられない。各リブ90は、流入領域76を流れる空気流の気流方向P2に沿って並列に設けられる。
 以上の実施形態に係る排気装置10の動作を説明する。図2を参照する。送風機20が駆動すると、フード部14の捕集空間34内の空気が吸引口32を通して吸い込まれ、捕集空間34内が負圧に保持される。捕集空間34内の空気は送風機20から排気路54を通して室外空間に排出され、排気路54内が正圧に保持される。
 このとき、排気路54内の圧力と捕集空間34内の圧力との間で圧力差が生じるため、その圧力差により、送風口64には排気路54内の空気が給気路70を通して給気される。つまり、送風機20から排出される空気の一部が送風口64に給気可能に構成される。給気路70に給気されると、送風口64からはフード部14の奥壁面36に沿って層状の空気流が吐き出される。
 また、捕集空間34内が負圧に保持されるため、吸気部58を通して室内空間201の汚染空気が捕集空間34内に取り込まれる。このとき、送風口64から吐き出される空気流がエアカーテンとして機能し、その空気流により、吸気部58から取り込まれる汚染空気の奥壁面36への接近が抑えられ、汚染物の奥壁面36への付着を防げる。
 汚染物は、これを含む空気が捕捉部材16を通過したときに捕捉され、送風口64から清浄化された空気流を吐き出すことができる。よって、送風口64から吐き出される空気流による奥壁面36への汚染物の付着を防げる。
 以上の実施形態に係る排気装置10によれば、送風口64から吐き出される空気流により、フード部14の奥壁面36への汚染物の付着を防げ、フード部14内での汚れの発生を抑えられる。
 また、送風口64から吐き出される空気流の流量は、給気路70の上流側にある捕集空間34と、下流側にある空間である排気路54との圧力差に応じて決まり、その圧力差が増大するほど増加する。この点、本実施形態では、カバー部材22により捕集空間34が覆われるため、送風機20により捕集空間34を負圧にし易くなり、その圧力差を増大させ易くなる。よって、送風機20の出力を増大させなくとも、送風口64から大流量の空気流を吐き出し易くなり、フード部14の奥壁面36への汚染物の付着を抑え易くなる。
 また、捕集空間34がカバー部材22により覆われるため、室内空間201の空気流等の影響を捕集空間34が受け難くなり、送風口64から吐き出される空気流を層流状態に保ち易くなる。よって、吸気部58から取り込まれる空気の奥壁面36への接近を広い範囲で抑え易くなり、フード部14の奥壁面36への汚染物の付着を抑え易くなる。
 また、送風機20から排出される空気の一部が送風口64に給気可能に構成されるため、送風口64に給気するための駆動系を送風機20とは別に設置せずともよくなり、その駆動系の設置に要するコストやスペースを抑えられる。
 また、フード部14の奥壁面36の広い範囲に層状の空気流を吐き出すうえで、単一の箇所から吐き出すとなると、送風口64から吸引口32までの距離が長くなり易く、その空気流を層流状態に保ち難くなる。この点、本実施形態では、吸引口32を間に挟んだ異なる箇所から吸引口32に向けて空気を吐き出すように送風口64の各側辺部分66が設けられるため、フード部14の奥壁面36の広い範囲に空気流を吐き出すうえで、送風口64から吸引口32までの距離を短くし易くなる。よって、送風口64から吐き出される空気流を層流状態に保ち易くなり、フード部14の奥壁面36の広い範囲で汚染物の付着を抑え易くなる。
 また、送風口64は、吸引口32の周りの周方向に沿って環状に連なるように設けられ、フード部14の奥壁面36のほぼ全域に空気流を吐き出せる。よって、その奥壁面36の広い範囲で汚染物の付着を抑え易くなる。
 また、リブ90が気流方向変更部78より下流側に設けられると、給気路70の空気流がリブ90により分断され、分流した状態の空気流が送風口64から吐き出され易くなる。この場合、分流した空気流の間にデッドスペースが生じてしまい、そのデッドスペースでは奥壁面36へ汚染物が接近し易くなる。この点、本実施形態では、リブ90が気流方向変更部78より上流側に設けられ、下流側に設けられていない。よって、給気路70の空気流がリブ90により分断されても、気流方向変更部78により気流方向を変更するときに空気流が拡散される。この結果、それより下流側に分流した状態の空気流が流れ難くなり、送風口64からは分流していない状態の空気流を吐き出し易くなる。このため、各対向壁部86、88を含む部位の強度をリブ90により確保しつつ、フード部14の奥壁面36の広い範囲に送風口64から空気流を吐き出し易くなる。
 また、各リブ90のそれぞれは、給気路70を流れる空気流の気流方向に沿って設けられる。よって、給気路70を流れる空気流を各リブ90により整流でき、気流方向変更部78に入る空気流の流れが安定し、送風口64から層流状態の空気流を吐き出し易くなる。
 また、吸気部58は、方向P1から見たとき、送風口64に近接した位置に設けられるため、送風口64から吐き出される空気流がエゼクタ作用を発揮する誘導流として機能する。よって、吸気部58から捕集空間34に取り込まれる空気量が増え、送風機20の出力が小さくとも吸気部58から多くの空気を取り込み易くなる。
 また、吸気部58は、方向P1から見たとき、送風口64から吸引口32側に離れた位置にある。このため、吸気部58から汚染空気を取り込んだとき、送風口64の付近に汚染空気が接近し難くなり、汚染物が接触し得る範囲を吸引口32側に近づけ易くなる。よって、かりにフード部14の奥壁面36に汚染物が付着しても、その付着範囲が吸引口32側に近くなり、清掃すべき範囲が狭まることで清掃作業が容易となる。
 また、送風口64は、フード部14内の奥まった箇所にあるため、その付近はユーザが手を入れ難く清掃し難い。この点、本実施形態では、送風口64の付近に汚染空気が接近し難くなるため、その清掃し難い箇所での汚染物の付着を防ぎ易くなり、清掃時の作業性が良好になる。
 また、フード部14の奥壁面36に対して送風口64を跨ぐ位置に曲面部94が設けられると、送風口64から空気流が吐き出されるとき、空気流の一部が曲面部94に接触して層厚が薄くなり易くなる。この点、本実施形態では奥壁面36の送風口64を跨ぐ位置に第1平面部92が設けられるため、送風口64から吐き出される空気流の層厚を維持し易くなる。この空気流の層厚が厚い方が、吸気部58から取り込まれる汚染空気の奥壁面36への接近を抑え易くなるので、その奥壁面36への汚染物の付着を抑え易くなる。
 以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示すにすぎない。また、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能である。
 排気装置10は、加熱調理器203を用いた調理により生じる油煙等の汚染物の他に、工場用設備での溶接作業により生じるヒューム等の汚染物の排出に用いてもよい。排気装置10は、キッチン等の調理室の他に、飲食店の客室等で用いられてもよい。
 図8は第1変形例に係る排気装置10の側面断面図を示す。上述の実施形態に係るフード部14の奥壁面36は椀状に形成される例を説明した。奥壁面36は、本図のように、平面状に形成されてもよい。この場合、奥壁面36は曲面部94を含まず、平面部92のみにより形成されることになる。なお、奥壁面36は、曲面部94のみにより形成されてもよい。つまり、奥壁面36は、平面部92と曲面部94の一方又は両方により形成されていればよい。
 図9は第2変形例に係る排気装置10の側面断面図を示す。上述の実施形態にフード部14の奥壁面36は、送風口64から吸引口32にかけて連なる単一の部材により構成される例を説明した。奥壁面36は、送風口64から吸引口32にかけての途中位置で分割した形状の部分を有する複数の分割部材98により構成されてもよい。本図では、各分割部材98の境界位置を一点鎖線L4で示す。分割部材98は、第1分割部材98Aと第2分割部材98Bを含む。第1分割部材98Aは、奥壁面36の一部と、接続部44を含んで構成される。第2分割部材98Aは、奥壁面36の他の部位と、接続部44が下側から差し込まれる挿入孔100とを含んで構成される。各分割部材98はねじ、嵌め合い等により脱着可能に連結される。
 図10は第3変形例に係る排気装置10の底面図を示す。上述の実施形態に係る送風口64は、複数の側辺部分66と複数の角部分68により形成された。送風口64は、本図に示すように、複数の角部分68を含まず、複数の側辺部分66のみにより形成されてもよい。また、この他にも、送風口64は単数の側辺部分66のみにより形成されてもよく、その位置、形状、数は上述したものに限られない。
 また、送風口64には、排気路54と捕集空間34の圧力差により、排気路54の空気を給気路70を通して給気される例を説明した。この他に、送風機20とは別の送風機を第1筐体12等に設置し、その送風機により給気路70を通して送風口64に給気されるようにしてもよい。
 また、吸気部58は、カバー部材22に形成される貫通孔により形成される例を説明した。吸気部58は、フード部14の導入口30とカバー部材22の外周部22aの端縁部との間に設けられる隙間により形成されてもよい。
 捕捉部材16は、送風機20が設置される収納空間50と捕集空間34を連通する連通路46に設置される例を説明した。捕捉部材16は、少なくとも捕集空間34から送風機20を経由して送風口64に至る流路中に設置されていればよく、連通路46の他に、排気路54、給気路70等に設置されていてもよいし、捕集空間34の吸引口32の近傍に設置されてもよい。
10…排気装置、14…フード部、20…送風機、22…カバー部材、30…導入口、32…吸引口、34…捕集空間、36…奥壁面、54…排気路、58…吸気部、64…送風口、70…給気路、78…気流方向変更部、86…第1対向壁部、88…第2対向壁部、90…リブ(接続部材)、92…平面部。
 本発明は、油煙等の汚染物を吸い込んで排出する排気装置に関する。

Claims (8)

  1.  外部空間に向けて開口する導入口と、前記導入口より奥側にて開口する吸引口とが形成され、内部に捕集空間が設けられるフード部と、
     前記吸引口を通して前記捕集空間内の空気を吸い込み可能な送風機と、
     前記捕集空間を前記導入口側から覆うカバー部材と、
     前記外部空間の空気を前記捕集空間に取り込むための吸気部と、を備え、
     前記フード部には、前記吸気部より奥側にある奥壁面に沿って層状の空気流を吐き出すための送風口が設けられることを特徴とする排気装置。
  2.  前記送風機から排出される空気の一部を前記送風口に給気可能に構成されることを特徴とする請求項1に記載の排気装置。
  3.  前記捕集空間から前記送風機を経由して前記送風口に至る流路中に設置され、空気に含まれる汚染物を捕捉可能な捕捉部材を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の排気装置。
  4.  前記送風口は、前記吸引口の周りの周方向に沿って環状に連なるように設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の排気装置。
  5.  前記送風口に給気するための給気路を形成し、互いに間隔を空けて配置される第1対向壁部及び第2対向壁部と、
     前記第1対向壁部及び前記第2対向壁部を接続する接続部材と、を更に備え、
     前記給気路には、該給気路を流れる空気流の気流方向を変更する気流方向変更部が設けられ、
     前記接続部材は、前記気流方向変更部より上流側に設けられ、該気流方向変更部より下流側には設けられないことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の排気装置。
  6.  前記接続部材は、前記給気路を流れる空気流の気流方向に沿って複数設けられることを特徴とする請求項5に記載の排気装置。
  7.  前記吸気部は、前記吸引口の中心軸に沿った方向から見たとき、前記送風口から該吸引口側に離れた位置にて前記カバー部材に設けられることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の排気装置。
  8.  前記奥壁面は、前記送風口から前記吸引口に連なるように延びて設けられ、前記送風口を跨ぐように直線状に延びる平面部が含まれることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の排気装置。
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