WO2015125249A1 - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

 空気調和装置100は、冷媒循環回路Aと、第一熱交換器13と第二熱交換器15との間に配設されたデシカント材と、第一熱交換器13、デシカント材、及び、第二熱交換器15の順に通過する気流を生じさせる送風装置と、流路切換装置を制御して、第一熱交換器13を凝縮器又は放熱器として作用させると共に、第二熱交換器15を蒸発器として作用させて、デシカント材に保持された水分を脱着させる第一運転モードと、第一熱交換器13を蒸発器として作用させると共に、第二熱交換器15を凝縮器又は放熱器として作用させて、デシカント材に水分を吸着させる第二運転モードと、を切り換える制御装置90と、を備え、第二熱交換器15は、重力方向の最も下側の領域である第一領域に、重力方向の最も下側の領域ではない第二領域と比較して、同一量の結露水が付着する場合における結露水の滑落作用が強い領域を有するものである。

Description

空気調和装置
 本発明は、除湿機能を有する空気調和装置に関する。
 従来の空気調和装置として、例えば、圧縮機、凝縮器、膨張弁、及び、蒸発器が、配管で順次接続された冷媒循環回路と、デフロストヒータと、を備えたものがある。冷媒循環回路では、圧縮機で圧縮された冷媒が、高温高圧のガス冷媒となって、凝縮器に送り込まれる。凝縮器に流入した冷媒は、空気に熱を放出することによって、液化する。液化した冷媒は、膨張弁で減圧されて、気液二相冷媒となって、蒸発器に流入する。気液二相冷媒は、蒸発器で周囲空気から熱を吸収することによって、ガス化して、圧縮機に吸入される。
 そのような空気調和装置が、例えば、冷凍倉庫、冷蔵倉庫等で使用される場合には、庫内温度を、10℃と比較して低い温度帯に維持するために、空気調和装置の蒸発器における蒸発温度が、0℃と比較して低くなるように制御される必要があり、その結果、蒸発器において、着霜が発生して、空気調和装置の冷凍能力(除湿能力)が低下する。そのため、蒸発器に取り付けられたデフロストヒータによって、定期的に霜取り運転が行われる。
 そして、そのような空気調和装置では、その霜取り運転が行われる分だけ、余計にエネルギーが消費されることとなって、空気調和装置の運転効率が低下する。また、その霜取り運転中に、庫内温度が上昇することに起因して、その霜取り運転後の空気調和装置にかかる負荷が増大することとなって、結果的に、空気調和装置の消費電力が増加する。
 また、そのような空気調和装置が、例えば、回転数が制御される圧縮機を用いたものである場合には、冷房の中間期(梅雨どき、秋等)における冷房負荷の低下に伴って、圧縮機の回転数が、その負荷に追従するように低下される。その際、蒸発器における蒸発温度が上昇して、部屋等の顕熱が除去されるが、部屋等の潜熱が除去されない状況が生じることとなって、部屋等の相対湿度が上昇し、空調空間に居る人が不快と感じる。
 そこで、従来の空気調和装置では、冷凍サイクルと、水分吸着手段と、が組み合わされて、蒸発器(吸熱器)に流れこむ空気中の水分が、その水分吸着手段によって予め除去されることによって、例えば、霜取り運転が不要とされ、また、空調空間に居る人の不快感が低減される。
 例えば、特許文献1には、水分吸着手段であるデシカントロータを備えた空気調和装置が開示されている。特許文献1に開示された空気調和装置では、デシカントロータで水分が除去された空気が、蒸発器(吸熱器)に供給される。また、水分を吸着したデシカントロータから水分を脱着して、デシカントロータを再生させるために、凝縮器(放熱器)で加熱された空気が、デシカントロータに供給される。
特開2001-241693号公報(段落[0055]~段落[0090]、図2~図4)
 例えば、特許文献1に開示された空気調和装置では、吸湿用の風路と放湿用の風路とが必要であり、それらの風路間で生じる空気漏れを抑制するために、吸湿用の風路と放湿用の風路との境界部分を気密に分離するシール構造が必要となる。そのため、空気調和装置が大型化して、高コスト化されてしまう。また、吸湿用の風路と放湿用の風路とが必要であるため、空気調和装置内の風路構造が複雑化されて、デシカントロータの交換等が困難になってしまう。
 本発明は、上記のような課題を背景としてなされたものであり、除湿性能、特に低温環境下での除湿性能が向上されつつ、コスト性能及び保守性能が向上された空気調和装置を得ることを目的としている。
 本発明に係る空気調和装置は、圧縮機、流路切換装置、第一熱交換器、減圧装置、及び、第二熱交換器が、配管で順次接続された冷媒循環回路と、前記第一熱交換器と前記第二熱交換器との間に配設されたデシカント材と、前記第一熱交換器、前記デシカント材、及び、前記第二熱交換器の順に通過する気流を生じさせる送風装置と、前記流路切換装置を制御して、前記第一熱交換器を凝縮器又は放熱器として作用させると共に、前記第二熱交換器を蒸発器として作用させて、前記デシカント材に保持された水分を脱着させる第一運転モードと、前記第一熱交換器を蒸発器として作用させると共に、前記第二熱交換器を凝縮器又は放熱器として作用させて、前記デシカント材に水分を吸着させる第二運転モードと、を切り換える制御装置と、を備え、前記第二熱交換器は、重力方向の最も下側の領域である第一領域に、重力方向の最も下側の領域ではない第二領域と比較して、同一量の結露水が付着する場合における結露水の滑落作用が強い領域を有するものである。
 本発明に係る空気調和装置では、風路に、第一熱交換器、デシカント材、及び、第二熱交換器が、ほぼ直列に配設された状態で、第一熱交換器を凝縮器又は放熱器として作用させると共に、第二熱交換器を蒸発器として作用させて、デシカント材に保持された水分を脱着させる第一運転モードと、第一熱交換器を蒸発器として作用させると共に、第二熱交換器を凝縮器又は放熱器として作用させて、デシカント材に水分を吸着させる第二運転モードと、が切り換えられることによって、空調空間の除湿が行われる。そのため、デシカント材の吸着作用に、冷媒循環回路での冷却作用と加熱作用とが組み合わされることによって、除湿量が増加することとなって、除湿性能が向上され、また、比較的除湿が困難な低温環境下においても、高い除湿性能が確保される。
 また、本発明に係る空気調和装置では、デシカント材に保持された水分を脱着させる第一運転モードと、デシカント材に水分を吸着させる第二運転モードと、で、共通の風路が用いられるため、空気調和装置が大型化されることが抑制されて、除湿性能が向上されつつ、コスト性能が向上される。また、空気調和装置内の風路構造が複雑化されることが抑制されて、除湿性能が向上されつつ、保守性能が向上される。
 また、本発明に係る空気調和装置では、デシカント材に保持された水分を脱着させる第一運転モードと、デシカント材に水分を吸着させる第二運転モードと、で、共通の風路が用いられ、更に、第二熱交換器が、重力方向の最も下側の領域に、重力方向の最も下側の領域ではない領域と比較して、同一量の結露水が付着する場合における結露水の滑落作用が強い領域を有する。そのため、デシカント材に保持された水分を脱着させる第一運転モード時に、第二熱交換器に生じる結露水が、第二熱交換器の最も結露水が残留しやすい領域である、重力方向の最も下側の領域に残留し、デシカント材に水分を吸着させる第二運転モードに移行した際に、その第二熱交換器の重力方向の最も下側の領域に残留した結露水が蒸発することによって、空調空間に供給される空気が加湿されることが抑制される。
 つまり、本発明に係る空気調和装置が、デシカント材に保持された水分を脱着させる第一運転モードと、デシカント材に水分を吸着させる第二運転モードと、で、共通の風路が用いられるものであり、且つ、デシカント材に水分を吸着させる第二運転モードにおいて、除湿した空気を加熱して排出するものであるが故に可能となる、除湿性能の更なる向上が、重力方向の最も下側の領域に、重力方向の最も下側の領域ではない領域と比較して、同一量の結露水が付着する場合における結露水の滑落作用が強い領域を有し、且つ、その滑落作用が強い領域が、最も結露水が残留しやすい領域の少なくとも一部である、第二熱交換器によって、効率よく実現される。
実施の形態1に係る空気調和装置の、構成を説明するための図である。 実施の形態1に係る空気調和装置の、第二熱交換器の構成を説明するための図である。 実施の形態1に係る空気調和装置の、第一運転モードにおける湿り空気線図である。 実施の形態1に係る空気調和装置の、第二運転モードにおける湿り空気線図である。 実施の形態1に係る空気調和装置の、デシカント材の吸着特性を説明するための図である。 比較例に係る空気調和装置の、第二熱交換器の状態を説明するための図である。 実施の形態2に係る空気調和装置の、第二熱交換器の構成を説明するための図である。 実施の形態3に係る空気調和装置の、主要部の構成を説明するための図である。
 以下、本発明に係る空気調和装置について、図面を用いて説明する。
 なお、以下で説明する構成、動作等は、一例にすぎず、本発明に係る空気調和装置は、そのような構成、動作等である場合に限定されない。また、各図において、同一又は類似するものには、同一の符号を付すか、又は、符号を付すことを省略している。また、細かい構造については、適宜図示を簡略化又は省略している。また、重複又は類似する説明については、適宜簡略化又は省略している。
実施の形態1.
 実施の形態1に係る空気調和装置について説明する。
<空気調和装置の構成>
 以下に、実施の形態1に係る空気調和装置の構成について説明する。
 図1は、実施の形態1に係る空気調和装置の、構成を説明するための図である。なお、図1では、空気の流れを白抜き矢印で示し、第一運転モードにおける冷媒の流れを実線矢印で示し、第二運転モードにおける冷媒の流れを点線矢印で示している。また、第一運転モードにおける四方弁12の流路を実線で示し、第二運転モードにおける四方弁12の流路を点線で示している。
 図1に示されるように、空気調和装置100は、筐体1内に、圧縮機11と、流路切換装置である四方弁12と、第一熱交換器13と、減圧装置である膨張弁14と、第一熱交換器13とほぼ平行に配設された第二熱交換器15と、を備えており、これらが配管で接続されて冷媒循環回路Aが形成される。筐体1内は、第一熱交換器13及び第二熱交換器15の下方に配置されたドレンパン21によって、風路室2と、機械室3と、に区画される。圧縮機11及び四方弁12は機械室3に配設され、他は風路室2に配設される。
 四方弁12の流路が切り換えられることで、冷媒循環回路Aにおける冷媒の循環方向が反転される。四方弁12は、他の流路切換装置であってもよい。四方弁12の流路が、図1に実線で示される流路に切り換えられると、圧縮機11から吐出された冷媒は、四方弁12、第一熱交換器13、膨張弁14、第二熱交換器15、及び、四方弁12の順に流れて、圧縮機11に戻る。その際、第一熱交換器13は凝縮器として作用し、第二熱交換器15は蒸発器として作用する。四方弁12の流路が、図1に点線で示される流路に切り換えられると、圧縮機11から吐出された冷媒は、四方弁12、第二熱交換器15、膨張弁14、第一熱交換器13、及び、四方弁12の順に流れて圧縮機11に戻る。その際、第二熱交換器15は凝縮器として作用し、第一熱交換器13は蒸発器として作用する。
 冷媒循環回路Aの冷媒は、例えば、R410A冷媒を含む。冷媒循環回路Aの冷媒は、そのような冷媒に限定されず、例えば、HFC冷媒、HC冷媒、HFO冷媒、又は、自然冷媒を含むものであってもよい。つまり、例えば、HFO冷媒とHFC冷媒とが混合されたもの等であってもよい。自然冷媒は、例えば、CO冷媒、又は、NH冷媒を含む。例えば、自然冷媒がCO冷媒である場合等のように、冷媒循環回路Aの高圧側圧力が臨界圧力以上になる場合には、第一熱交換器13又は第二熱交換器15は、放熱器として作用する。
 第一熱交換器13及び第二熱交換器15は、プレートフィンチューブ型の熱交換器である。第一熱交換器13及び第二熱交換器15において、伝熱管内を流れる冷媒と、フィンの周囲を流れる空気と、が熱交換する。
 膨張弁14は、通過する冷媒を減圧膨張する。膨張弁14は、開度が固定された弁である。膨張弁14は、そのような弁に限定されず、例えば、開度制御が可能な電子式膨張弁等であってもよい。また、膨張弁14が、キャピラリチューブ等の、他の減圧装置であってもよい。
 風路室2には、空調対象の空気を風路室2内に導入する吸込口4と、空調された空気を空気調和装置100外に排出する吹出口5と、点検窓6と、が形成される。風路室2内に風路形成板22が配設されて、吸込口4と吹出口5との間を連通させる風路Bが形成される。点検窓6には、点検窓6を塞ぐ蓋7が取り付けられる。点検時には、蓋7が取り外される。
 風路Bには、第一熱交換器13と、第一熱交換器13とほぼ平行に配設された、デシカント材であるデシカントブロック23と、デシカントブロック23とほぼ平行に配設された第二熱交換器15と、送風装置であるファン24と、が、ほぼ直列に配置される。ファン24は、風路Bの下流部に配設されてもよく、また、風路Bの上流部に配設されてもよい。ファン24が駆動されることによって、風路Bに、図1に白抜き矢印で示される気流が生じる。つまり、吸込口4から風路Bに吸入された空気は、第一熱交換器13、デシカントブロック23、第二熱交換器15、及び、ファン24の順に通過した後に、吹出口5から排出される。
 デシカントブロック23は、水分を吸脱着する材料であるデシカント材を、固形化して矩形に成型したものである。デシカント材は、例えば、ゼオライト、シリカゲル、メソポーラスシリカ、高分子系吸着材等である。
 なお、第一熱交換器13と、デシカントブロック23と、第二熱交換器15と、は、必ずしも平行に配設されなくてもよい。また、第一熱交換器13と、デシカントブロック23と、第二熱交換器15と、は、必ずしも重力方向と平行に配設されなくてもよい。
 風路室2には、空気調和装置100内に吸い込まれる空気の温湿度、つまり、空気調和装置100の周囲の空気の温湿度を計測する温湿度センサ81が配設される。また、機械室3には、空気調和装置100全体の動作を司る制御装置90が配設される。制御装置90は、後述される除湿動作の制御(温湿度センサ81の検出信号に応じた運転モードの切り換え等)、圧縮機11の回転数の制御、膨張弁14の開度の制御、ファン24の回転数の制御等を司る。制御装置90を構成する全部又は各部は、例えば、マイコン、マイクロプロセッサユニット等で構成されてもよく、また、ファームウェア等の更新可能なもので構成されてもよく、また、CPU等からの指令によって実行されるプログラムモジュール等であってもよい。また、制御装置90は、空気調和装置100外に設けられていてもよい。
<第二熱交換器の構成>
 以下に、実施の形態1に係る空気調和装置の第二熱交換器の構成について説明する。
 図2は、実施の形態1に係る空気調和装置の、第二熱交換器の構成を説明するための図である。なお、図2では、第二熱交換器15を通過する気流と平行な方向から見た状態での、第二熱交換器15を示している。
 図2に示されるように、第二熱交換器15は、重力方向と平行な方向の寸法が長い複数の大フィン31と、大フィン31と比較して、重力方向と平行な方向の寸法が短い複数の小フィン32と、を有する。複数の大フィン31と複数の小フィン32とは、交互に並設される。大フィン31と、小フィン32と、は、長手方向が重力方向とほぼ平行になるように、並設される。複数の大フィン31及び複数の小フィン32を跨がるように、複数のヘアピン状伝熱管33が配設される。複数のヘアピン状伝熱管33のうちの1つのヘアピン状伝熱管33の端部と、複数のヘアピン状伝熱管33のうちの他の1つのヘアピン状伝熱管33の端部と、が、Uベンド34によって連結される。ヘアピン状伝熱管33は、管板35、36に固定される。
 複数の大フィン31のそれぞれの重力方向の上側の端部31aと、複数の小フィン32のそれぞれの重力方向の上側の端部32aと、は、同一の高さに揃えられる。そのため、第二熱交換器15の、重力方向の最も下側の領域である第一領域15aは、第二熱交換器15の、重力方向の最も下側の領域ではない第二領域15bと比較して、フィンピッチが2倍になる。
 なお、第一領域15aの一部のみ、大フィン31と小フィン32とが交互に配設されてもよい。また、例えば、第二熱交換器15が小フィン32を有さず、大フィン31の第一領域15aに含まれる部分の厚さが、大フィン31の第二領域15bに含まれる部分の厚さと比較して、薄くてもよい。つまり、第一領域15aにおけるフィンの占有体積比率が、第二領域15bにおけるフィンの占有体積比率と比較して、低くなるのであれば、第二熱交換器15は、他の形態であってもよい。第二熱交換器15が、大フィン31と小フィン32とを交互に並設させるものである場合には、構造、製造工程等が簡素化される。
<空気調和装置の除湿動作>
 以下に、実施の形態1に係る空気調和装置の除湿動作について説明する。
 空気調和装置100では、除湿動作において、制御装置90が、四方弁12の流路を切り換えることによって、第一運転モード及び第二運転モードの2つの運転モードが行われる。
 まず、第一運転モード及び第二運転モードのそれぞれの動作について説明する。
(第一運転モードにおける冷凍サイクルの動作)
 第一運転モードでは、図1に実線で示されるように、四方弁12の流路が切り換えられる。圧縮機11に吸入された低圧のガス冷媒は、圧縮されて、高温高圧のガス冷媒となる。圧縮機11から吐出された冷媒は、四方弁12を経て、第一熱交換器13に流入する。第一熱交換器13に流入した冷媒は、風路Bを流れる空気に放熱してその空気を加熱すると共に、その空気によって冷却されて凝縮し、高圧の液冷媒となって第一熱交換器13から流出する。第一熱交換器13から流出した液冷媒は、膨張弁14で減圧され、低圧の二相冷媒となる。低圧の二相冷媒となった冷媒は、第二熱交換器15に流入し、風路Bを流れる空気から吸熱してその空気を冷却すると共に、その空気によって加熱されて蒸発し、低圧のガス冷媒となって第二熱交換器15から流出する。第二熱交換器15から流出したガス冷媒は、四方弁12を経て、圧縮機11に吸入される。
(第一運転モードにおける空気の動作)
 図3は、実施の形態1に係る空気調和装置の、第一運転モードにおける湿り空気線図である。なお、図3では、縦軸を空気の絶対湿度、横軸を空気の乾球温度としている。また、図3では、空気が飽和空気である状態を曲線Cで示している。つまり、曲線C上では、相対湿度が100%である。
 空気調和装置100の周囲の空気が、図3に示されるa点の状態であるとすると、その空気は、風路Bに流入した後、第一熱交換器13によって加熱されることで、温度が上昇し、図3に示されるb点の状態になって、相対湿度が低下し、デシカントブロック23に流入する。その際、その空気の相対湿度が低くなっているため、デシカントブロック23に保持された水分が脱着(放出)されて、その空気に含まれる水分の量が増加する。また、デシカントブロック23に流入した空気から、脱着に伴う脱着熱が奪われることとなって、その空気の温度が低下する。そのため、デシカントブロック23から流出する空気は、図3に示されるc点の状態になって、高湿度となる。デシカントブロック23から流出した空気は、その後、第二熱交換器15に流入し、冷却される。その際、冷媒循環回路Aは、制御装置90によって、第二熱交換器15内の冷媒温度が、空気の露点温度と比較して低くなるように制御されているため、その空気は、第二熱交換器15によって冷却されると共に除湿され、図3に示されるd点の状態となって、低温で且つ絶対湿度の低い空気となる。第二熱交換器15から流出した空気は、ファン24に流入し、吹出口5から空気調和装置100の外側に排出される。
(第二運転モードにおける冷凍サイクルの動作)
 第二運転モードでは、図1に点線で示されるように、四方弁12の流路が切り換えられる。圧縮機11に吸入された低圧のガス冷媒は、圧縮されて、高温高圧のガス冷媒となる。圧縮機11から吐出された冷媒は、四方弁12を経て、第二熱交換器15に流入する。第二熱交換器15に流入した冷媒は、風路Bを流れる空気に放熱してその空気を加熱すると共に、その空気によって冷却されて凝縮し、高圧の液冷媒となって第二熱交換器15から流出する。第二熱交換器15から流出した液冷媒は、膨張弁14で減圧され、低圧の二相冷媒となる。低圧の二相冷媒となった冷媒は、第一熱交換器13に流入し、風路Bを流れる空気から吸熱してその空気を冷却すると共に、その空気によって加熱されて蒸発し、低圧のガス冷媒となって第一熱交換器13から流出する。第一熱交換器13から流出したガス冷媒は、四方弁12を経て、圧縮機11に吸入される。
(第二運転モードにおける空気の動作)
 図4は、実施の形態1に係る空気調和装置の、第二運転モードにおける湿り空気線図である。なお、図4では、縦軸を空気の絶対湿度、横軸を空気の乾球温度としている。また、図4では、空気が飽和空気である状態を曲線Cで示している。つまり、曲線C上では、相対湿度が100%である。
 空気調和装置100の周囲の空気が、図4に示されるa点の状態であるとすると、その空気は、風路Bに流入した後、第一熱交換器13によって冷却される。その際、冷媒循環回路Aは、制御装置90によって、第一熱交換器13内の冷媒温度が、空気の露点温度と比較して低くなるように制御されているため、その空気は、第一熱交換器13によって冷却されると共に除湿され、図4に示されるe点の状態となって、低温で且つ相対湿度の高い空気となる。第一熱交換器13から流出した空気は、デシカントブロック23に流入する。その際、その空気の相対湿度が高くなっているため、デシカントブロック23に水分が吸着されて、その空気に含まれる水分の量が減少することとなって、その空気は、更に除湿される。また、デシカントブロック23に流入した空気は、吸着に伴う吸着熱によって加熱されることとなって、その空気の温度が上昇する。そのため、デシカントブロック23から流出する空気は、図4に示されるf点の状態になって、高温且つ低湿度となる。デシカントブロック23から流出した空気は、その後、第二熱交換器15によって加熱されて、図4に示されるg点の状態となって、高温となる。第二熱交換器15から流出した空気は、ファン24に流入し、吹出口5から空気調和装置100の外側に排出される。
 以上のように、第二運転モードでは、第一熱交換器13における冷媒を用いた冷却によって行われる除湿(図4における、a点の絶対湿度とe点の絶対湿度との差)に、デシカントブロック23の吸着作用によって行われる除湿(図4における、e点の絶対湿度とf点の絶対湿度との差)が、加えられる。つまり、図3と図4を比較しても明らかなように、第二運転モード時には、第一運転モード時と比較して、多くの除湿量を確保することが可能である。そのため、空気調和装置100の除湿機能は、主に第二運転モードによって実現される。
 そして、空気調和装置100は、第一運転モードと第二運転モードとを交互に繰り返す。例えば、第二運転モードが継続して実施される場合には、デシカントブロック23が保持できる水分の量に上限があるため、一定時間が経過すると、デシカントブロック23に水分が吸着されなくなって、除湿量が低下する。そこで、空気調和装置100は、デシカントブロック23に保持された水分の量が上限近くになった段階で、第一運転モードに切り換え、デシカントブロック23から水分を脱着する運転を実施する。このように、第一運転モードと第二運転モードとが交互に実施されることで、デシカントブロック23の吸脱着作用が順次発揮されることとなり、デシカントブロック23の吸着作用によって除湿量を増加するという効果が、長期に亘って持続される。
(第一運転モード及び第二運転モードの切換のタイミング)
 次に、第一運転モード及び第二運転モードの切換のタイミングについて説明する。
 第一運転モード及び第二運転モードのそれぞれの運転時間は、空気条件、空気調和装置100の運転状態等に応じた適正な時間に設定されるとよい。なお、第一運転モード及び第二運転モードのそれぞれの運転時間は、予め設定された一定の時間であってもよい。
 第一運転モードの適正な運転時間は、デシカントブロック23から適正な量の水分が脱着されて、デシカントブロック23に残存する水分の量が適正な量となるまでに要する時間である。デシカントブロック23に残存する水分が適正な量と比較して多い状態で、第一運転モードが第二運転モードに切り換えられると、第二運転モードでデシカントブロック23に吸着される水分の量が減ってしまい、第二運転モードにおける除湿量が低減する。逆に、第一運転モードの運転時間が長すぎると、第一運転モードと比較して除湿量が多い第二運転モードへの切り換えが遅くなって、第一運転モードの運転時間の後半で、デシカントブロック23が水分を殆ど脱着できない状態が継続されることとなるため、第一運転モードと第二運転モードとの切換を繰り返した場合に、除湿量の減少が顕著となる。
 第二運転モードの適正な運転時間は、デシカントブロック23に適正な量の水分が吸着されて、デシカントブロック23で保持される水分の量が適正な量となる時間である。デシカントブロック23で吸着できる余地がある状態で、第二運転モードが第一運転モードに切り換えられると、第一運転モードと比較して除湿量の多い第二運転モードの運転時間が短くなるため、第一運転モードと第二運転モードとの切換を繰り返した場合に、除湿量の減少が顕著となる。逆に、第二運転モードの運転時間が長すぎると、第二運転モードの後半で、デシカントブロック23が水分を吸着できない状態が継続されることとなり、同様に、除湿量が減少する。
 そして、デシカントブロック23が保持する水分の量は、デシカントブロック23に流入する空気の相対湿度によって変化するため、第一運転モードの適正な運転時間及び第二運転モードの適正な運転時間は、デシカントブロック23に流入する空気の相対湿度によって変化する。つまり、デシカントブロック23に相対湿度が高い空気が流入する場合には、デシカントブロック23に保持された水分が脱着されにくくなり、逆に、デシカントブロック23に吸着される水分の量が多くなる。また、デシカントブロック23に相対湿度の低い空気が流入する場合には、デシカントブロック23に保持された水分が脱着されやすくなり、逆に、デシカントブロック23に吸着される水分の量が少なくなる。
 そのため、空気調和装置100では、温湿度センサ81の検出信号に基づいて、吸込空気の相対湿度を求め、その相対湿度に応じて、第一運転モード及び第二運転モードのそれぞれの運転時間を決定する。
 具体的には、制御装置90が、吸込空気の基準となる相対湿度(以降、基準相対湿度と記載する。)と、予め実験、シミュレーション等によって求められた、その基準相対湿度の吸込空気が風路Bを通過した場合に除湿量を多くすることができる、第一運転モード及び第二運転モードのそれぞれの基準運転時間と、を、記憶し、実際の吸込空気の相対湿度と基準相対湿度との大小関係に応じて、基準運転時間を適宜増減した時間を、第一運転モード及び第二運転モードのそれぞれの運転時間として、決定する。
 例えば、制御装置90は、除湿動作の開始時における温湿度センサ81の検出信号に基づいて、実際の吸込空気の相対湿度を求める。そして、その相対湿度が予め記憶された基準相対湿度と比較して高い場合には、第一運転モードにおいて、デシカントブロック23から脱着される水分の量が、実際の吸込空気の相対湿度が基準相対湿度と等しい場合における脱着される水分の量と比較して少なくなるため、第一運転モードの運転時間を予め設定された第一運転モードの基準運転時間と比較して長い時間に、設定する。また、第二運転モードにおいて、デシカントブロック23に吸着される水分の量が、実際の吸込空気の相対湿度が基準相対湿度と等しい場合における吸着される水分の量と比較して多くなるため、第二運転モードの運転時間を予め設定された第二運転モードの基準運転時間と比較して短い時間に、設定する。
 また、例えば、その相対湿度が予め記憶された基準相対湿度と比較して低い場合には、第一運転モードにおいて、デシカントブロック23から脱着される水分の量が、実際の吸込空気の相対湿度が基準相対湿度と等しい場合における脱着される水分の量と比較して多くなるため、第一運転モードの運転時間を予め設定された第一運転モードの基準運転時間と比較して短い時間に、設定する。また、第二運転モードにおいて、デシカントブロック23に吸着される水分の量が、実際の吸込空気の相対湿度が基準相対湿度と等しい場合における吸着される水分の量と比較して少なくなるため、第二運転モードの運転時間を予め設定された第二運転モードの基準運転時間と比較して長い時間に、設定する。
<デシカント材>
 図5は、実施の形態1に係る空気調和装置の、デシカント材の吸着特性を説明するための図である。なお、図5では、縦軸を水分の平衡吸着率、横軸を空気の相対湿度としている。また、図5では、デシカント材がシリカゲル又はゼオライトである場合の吸着特性を、Dで示している。また、図5では、デシカント材が、孔質ケイ素材料であり、1.5nm程度の細孔が多数形成されたメソポーラスシリカである場合の吸着特性を、Eで示している。また、図5では、デシカント材が高分子系吸着材である場合の吸着特性を、Fで示している。
 図5に示されるように、メソポーラスシリカは、相対湿度が約30%~40%の範囲において、相対湿度に対する平衡吸着率の変化率である傾斜が、30%未満の範囲、又は、40%を超える範囲における傾斜と比較して大きいものである。また、高分子系吸着材は、相対湿度が高い範囲において、平衡吸着率が際立って高い。デシカントブロック23のデシカント材は、図中のD、E、Fのうちのいずれであってもよい。デシカントブロック23のデシカント材が、図中のE、Fである場合には、デシカントブロック23のデシカント材が、図中のDである場合と比較して、脱着時の相対湿度を低くする必要性が抑制され、第一運転モードにおいて第一熱交換器13が凝縮器として作用する際に、第一熱交換器13を通過した空気を用いて、デシカントブロック23の脱着を行うことが可能となる。図中のDである場合には、場合によっては、補助ヒータ(図示せず)が必要となる。
<空気調和装置の作用>
 以下に、実施の形態1に係る空気調和装置の作用について説明する。
 空気調和装置100では、風路Bに、第一熱交換器13、デシカントブロック23、及び、第二熱交換器15が、ほぼ直列に配設された状態で、第一運転モードと第二運転モードとが切り換えられることによって、空調空間の除湿が行われる。そのため、デシカントブロック23の吸着作用に、冷媒循環回路Aでの冷却作用と加熱作用とが組み合わされることによって、除湿量が増加することとなって、除湿性能が向上され、また、比較的除湿が困難な低温環境下においても、高い除湿性能が確保される。
 特に、第二運転モードでは、冷凍サイクルの冷却作用によって行われる除湿、つまり第一熱交換器13で行われる除湿に、デシカントブロック23で行われる除湿が、加えられるため、除湿性能が向上され、また、比較的除湿が困難な低温環境下においても、高い除湿性能が確保される。
 また、第二運転モードにおいて、冷凍サイクルの冷却作用によって行われる除湿、つまり第一熱交換器13で行われる除湿に、デシカントブロック23で行われる除湿が、加えられない場合には、風路Bを流れる空気の温度が約10℃以下であると、第一熱交換器13に着霜が生じるため、霜取り運転の頻度が増加して、除湿能力が極端に低下してしまう。一方、冷凍サイクルの冷却作用によって行われる除湿、つまり第一熱交換器13で行われる除湿に、デシカントブロック23で行われる除湿が、加えられる場合には、風路Bを流れる空気の温度が約10℃以下である場合でも、デシカントブロック23で行われる除湿分だけ、第一熱交換器13で行われる除湿を抑制することが可能となって、霜取り運転の頻度が増加して、除湿能力が極端に低下してしまうことを回避することが可能となる。
 また、冷凍サイクルの冷却作用によって行われる除湿、つまり第一熱交換器13で行われる除湿に、デシカントブロック23で行われる除湿が、加えられない場合には、風路Bを流れる空気を、40%程度以下の相対湿度にすることが困難であった。一方、空気調和装置100では、第二運転モードにおいて、デシカントブロック23で行われる除湿が、加えられ、更に、風路Bを流れる空気が第二熱交換器15で加熱されるため、風路Bを流れる空気を、図4に示されるg点の状態、つまり、高温で且つ絶対湿度が低い状態にして、20%程度以下の相対湿度にすることが可能である。20%程度以下の相対湿度の空気は、乾燥用途に好適である。例えば、このような空気が、洗濯物等の被乾燥物に直接当てられると、被乾燥物の乾燥が格段促進されるため、空気調和装置100の乾燥機能が向上されることとなる。
 また、空気調和装置100では、第一運転モードと第二運転モードとで、共通の風路Bが用いられるため、空気調和装置100が大型化されることが抑制されて、除湿性能が向上されつつ、コスト性能が向上される。また、空気調和装置100の筐体1内の風路構造が複雑化されることが抑制されて、除湿性能が向上されつつ、保守性能が向上される。
 図6は、比較例に係る空気調和装置の、第二熱交換器の状態を説明するための図である。
 また、第一運転モードにおいて、第二熱交換器15に結露水が生じる際に、図6に示されるように、第二熱交換器15が、小フィン32を有しない場合には、その結露水が、大フィン31間を滑落して、滴の体積を大きくしつつ第一領域15aに達すると、その滴が、両側の大フィン31から表面張力を受けて、大フィン31間に保持されることとなり、ドレンパン21に落下しなくなってしまう。そして、第二運転モードに切り換えられた際に、第一領域15aに残留する結露水が蒸発することによって、空気調和装置100の外側に排出される空気が加湿されてしまう。
 一方、空気調和装置100では、第二熱交換器15が、複数の大フィン31と複数の小フィン32とを交互に並設させるものであるため、結露水の滴の体積が大きくなる第一領域15aにおいて、フィン間に結露水が保持されることが抑制されることとなり、第一運転モードにおいて、第二熱交換器15に生じる結露水が、第二熱交換器15の最も結露水が残留しやすい領域である第一領域15aに残留することが抑制されて、第二運転モードに切り換えられた際に、空気調和装置100の外側に排出される空気が加湿されることが抑制される。
 つまり、空気調和装置100が、第一運転モードと第二運転モードとで、共通の風路Bが用いられるものであり、且つ、第二運転モードにおいて、除湿した空気を加熱して排出するものであるが故に可能となる、除湿性能の更なる向上が、第二領域15bと比較して、同一量の結露水が付着する場合における結露水の滑落作用が強い第一領域15aを有し、且つ、その第一領域15aが最も結露水が残留しやすい領域である、第二熱交換器15によって、効率よく実現される。
実施の形態2.
 実施の形態2に係る空気調和装置について説明する。
 なお、実施の形態1と重複又は類似する説明は、適宜簡略化又は省略している。
<第二熱交換器の構成>
 以下に、実施の形態2に係る空気調和装置の第二熱交換器の構成について説明する。
 図7は、実施の形態2に係る空気調和装置の、第二熱交換器の構成を説明するための図である。なお、図7では、第二熱交換器15を通過する気流と平行な方向から見た状態での、第二熱交換器15を示している。
 図7に示されるように、第二熱交換器15は、複数の大フィン31を有する。大フィン31は、長手方向が重力方向とほぼ平行になるように、並設される。複数の大フィン31を跨がるように、複数のヘアピン状伝熱管33が配設される。複数のヘアピン状伝熱管33のうちの1つのヘアピン状伝熱管33の端部と、複数のヘアピン状伝熱管33のうちの他の1つのヘアピン状伝熱管33の端部と、が、Uベンド34によって連結される。ヘアピン状伝熱管33は、管板35、36に固定される。
 第二熱交換器15の、重力方向の最も下側の領域である第一領域15aには、ヘアピン状伝熱管33が配設されない。つまり、第二熱交換器15の第一領域15aでは、第二熱交換器15の第二領域15bと比較して、単位体積当たりの伝熱管の本数が少ない。第二熱交換器15の第一領域15aにおいて、大フィン31及び管板35、36が、ヘアピン状伝熱管33を挿通するための孔、切欠き等が形成された形状であってもよく、また、ヘアピン状伝熱管33を挿通できない形状であってもよい。第二熱交換器15の第一領域15aにおいて、大フィン31及び管板35、36が、ヘアピン状伝熱管33を挿通するための孔、切欠き等が形成された形状である場合には、他の空気調和装置と部品を共通化することが可能となる。
 なお、第一領域15aの一部に、ヘアピン状伝熱管33が配設されていてもよい。また、例えば、第二熱交換器15の第一領域15aにヘアピン状伝熱管33が配設され、そのヘアピン状伝熱管33が、第二領域15bに配設されたヘアピン状伝熱管33と比較して細くてもよい。つまり、第一領域15aにおける伝熱管の占有体積比率が、第二領域15bにおける伝熱管の占有体積比率と比較して、低くなるのであれば、第二熱交換器15は、他の形態であってもよい。第二熱交換器15が、第一領域15aにヘアピン状伝熱管33が配設されないものである場合には、構造、製造工程等が簡素化される。
<空気調和装置の作用>
 以下に、実施の形態2に係る空気調和装置の作用について説明する。
 空気調和装置100では、第二熱交換器15が、第一領域15aにヘアピン状伝熱管33が配設されないものであるため、結露水の滴の体積が大きくなる第一領域15aにおいて、フィン間に結露水が保持されることが抑制されることとなり、第一運転モードにおいて、第二熱交換器15に生じる結露水が、第二熱交換器15の最も結露水が残留しやすい領域である第一領域15aに残留することが抑制されて、第二運転モードに切り換えられた際に、空気調和装置100の外側に排出される空気が加湿されることが抑制される。
 つまり、空気調和装置100が、第一運転モードと第二運転モードとで、共通の風路Bが用いられるものであり、且つ、第二運転モードにおいて、除湿した空気を加熱して排出するものであるが故に可能となる、除湿性能の更なる向上が、第二領域15bと比較して、同一量の結露水が付着する場合における結露水の滑落作用が強い第一領域15aを有し、且つ、その第一領域15aが最も結露水が残留しやすい領域である、第二熱交換器15によって、効率よく実現される。
実施の形態3.
 実施の形態3に係る空気調和装置について説明する。
 なお、実施の形態1及び実施の形態2と重複又は類似する説明は、適宜簡略化又は省略している。
<空気調和装置の構成>
 以下に、実施の形態3に係る空気調和装置の構成について説明する。
 図8は、実施の形態3に係る空気調和装置の、主要部の構成を説明するための図である。
 図8に示されるように、第一熱交換器13、デシカントブロック23、第二熱交換器15、及び、圧縮機11は、保持部材である共通の取付板25によって保持される。第二熱交換器15の、少なくとも、重力方向の最も下側の領域である第一領域15aは、取付板25に当接する。取付板25は、ドレンパン21に取り付けられた、防振材である防振ゴム26a、26bによって、保持される。
<空気調和装置の作用>
 以下に、実施の形態3に係る空気調和装置の作用について説明する。
 空気調和装置100では、第二熱交換器15の第一領域15aが、圧縮機11を保持する取付板25に当接することで、圧縮機11で生じる振動が第二熱交換器15の第一領域15aに伝搬することとなるため、結露水の滴の体積が大きくなる第一領域15aにおいて、フィン間に結露水が保持されることが抑制されることとなり、第一運転モードにおいて、第二熱交換器15に生じる結露水が、第二熱交換器15の最も結露水が残留しやすい領域である第一領域15aに残留することが抑制されて、第二運転モードに切り換えられた際に、空気調和装置100の外側に排出される空気が加湿されることが抑制される。
 つまり、空気調和装置100が、第一運転モードと第二運転モードとで、共通の風路Bが用いられるものであり、且つ、第二運転モードにおいて、除湿した空気を加熱して排出するものであるが故に可能となる、除湿性能の更なる向上が、第二領域15bと比較して、同一量の結露水が付着する場合における結露水の滑落作用が強い第一領域15aを有し、且つ、その第一領域15aが最も結露水が残留しやすい領域である、第二熱交換器15によって、効率よく実現される。
 また、取付板25が、圧縮機11及び第二熱交換器15に加えて、第一熱交換器13とデシカントブロック23とを保持する。そのため、部品点数が削減されて、空気調和装置100が低コスト化され、また、製造工程が簡素化される。
 なお、第二熱交換器15の第一領域15aが、取付板25に当接せず、第二熱交換器15の第二領域15bが、取付板25に当接していてもよい。そのような場合でも、圧縮機11で生じる振動が第二熱交換器15の第一領域15aに伝搬することとなるため、同様の効果が奏される。第二熱交換器15の第一領域15aが、取付板25に当接する場合には、結露水の滴の体積が大きくなる第一領域15aにおいて、フィン間に結露水が保持されることの抑制が、更に促進される。
 以上、実施の形態1~実施の形態3について説明したが、本発明は各実施の形態の説明に限定されない。例えば、各実施の形態の全部又は一部、各変形例等を組み合わせることも可能である。
 1 筐体、2 風路室、3 機械室、4 吸込口、5 吹出口、6 点検窓、7 蓋、11 圧縮機、12 四方弁、13 第一熱交換器、14 膨張弁、15 第二熱交換器、15a 第一領域、15b 第二領域、21 ドレンパン、22 風路形成板、23 デシカントブロック、24 ファン、25 取付板、26a、26b 防振ゴム、31 大フィン、31a 上側の端部、32 小フィン、32a 上側の端部、33 ヘアピン状伝熱管、34 Uベンド、35、36 管板、81 温湿度センサ、90 制御装置、100 空気調和装置、A 冷媒循環回路、B 風路。

Claims (11)

  1.  圧縮機、流路切換装置、第一熱交換器、減圧装置、及び、第二熱交換器が、配管で順次接続された冷媒循環回路と、
     前記第一熱交換器と前記第二熱交換器との間に配設されたデシカント材と、
     前記第一熱交換器、前記デシカント材、及び、前記第二熱交換器の順に通過する気流を生じさせる送風装置と、
     前記流路切換装置を制御して、前記第一熱交換器を凝縮器又は放熱器として作用させると共に、前記第二熱交換器を蒸発器として作用させて、前記デシカント材に保持された水分を脱着させる第一運転モードと、前記第一熱交換器を蒸発器として作用させると共に、前記第二熱交換器を凝縮器又は放熱器として作用させて、前記デシカント材に水分を吸着させる第二運転モードと、を切り換える制御装置と、を備え、
     前記第二熱交換器は、重力方向の最も下側の領域である第一領域に、重力方向の最も下側の領域ではない第二領域と比較して、同一量の結露水が付着する場合における結露水の滑落作用が強い領域を有する、空気調和装置。
  2.  前記第二熱交換器は、並設された複数のフィンを有し、
     前記第二熱交換器の、前記第一領域の少なくとも一部において、前記第二領域と比較して、前記複数のフィンの占有体積比率が低いことで、前記滑落作用が強い領域が形成された、請求項1に記載の空気調和装置。
  3.  前記第二熱交換器において、重力方向の下側の端部が前記第一領域まで延びる複数の前記フィン間に、重力方向の下側の端部が前記第一領域まで延びない前記フィンが、配設されることで、前記滑落作用が強い領域が形成された、請求項2に記載の空気調和装置。
  4.  前記第二熱交換器は、並設された複数の伝熱管を有し、
     前記第二熱交換器の、前記第一領域の少なくとも一部において、前記第二領域と比較して、前記複数の伝熱管の占有体積比率が低いことで、前記滑落作用が強い領域が形成された、請求項1~3のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  5.  前記第二熱交換器の、前記第一領域の少なくとも一部において、前記第二領域と比較して、単位体積当たりの前記複数の伝熱管の本数が少ないことで、前記滑落作用が強い領域が形成された、請求項4に記載の空気調和装置。
  6.  前記圧縮機と前記第二熱交換器とは、同一の保持部材によって保持され、
     前記第二熱交換器の前記第一領域の少なくとも一部が、前記保持部材に当接することで、前記滑落作用が強い領域が形成された、請求項1~5のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  7.  圧縮機、流路切換装置、第一熱交換器、減圧装置、及び、第二熱交換器が、配管で順次接続された冷媒循環回路と、
     前記第一熱交換器と前記第二熱交換器との間に配設されたデシカント材と、
     前記第一熱交換器、前記デシカント材、及び、前記第二熱交換器の順に通過する気流を生じさせる送風装置と、
     前記流路切換装置を制御して、前記第一熱交換器を凝縮器又は放熱器として作用させると共に、前記第二熱交換器を蒸発器として作用させて、前記デシカント材に保持された水分を脱着させる第一運転モードと、前記第一熱交換器を蒸発器として作用させると共に、前記第二熱交換器を凝縮器又は放熱器として作用させて、前記デシカント材に水分を吸着させる第二運転モードと、を切り換える制御装置と、を備え、
     前記圧縮機と前記第二熱交換器とは、同一の保持部材によって保持された、空気調和装置。
  8.  前記第一熱交換器は、前記保持部材によって保持された、請求項6又は7に記載の空気調和装置。
  9.  前記デシカント材は、前記保持部材によって保持された、請求項6~8のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  10.  前記第二熱交換器の重力方向の下方に配設されたドレンパンを備え、
     前記保持部材は、前記ドレンパンに取り付けられた防振材によって保持された、請求項6~9のいずれか一項に記載の空気調和装置。
  11.  前記冷媒循環回路を循環する冷媒は、R410A冷媒、HFC冷媒、HC冷媒、HFO冷媒、又は、自然冷媒を含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の空気調和装置。
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