WO2015098276A1 - 洗浄機 - Google Patents
洗浄機 Download PDFInfo
- Publication number
- WO2015098276A1 WO2015098276A1 PCT/JP2014/078786 JP2014078786W WO2015098276A1 WO 2015098276 A1 WO2015098276 A1 WO 2015098276A1 JP 2014078786 W JP2014078786 W JP 2014078786W WO 2015098276 A1 WO2015098276 A1 WO 2015098276A1
- Authority
- WO
- WIPO (PCT)
- Prior art keywords
- water supply
- main body
- drainage
- water
- heat recovery
- Prior art date
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A47—FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47L—DOMESTIC WASHING OR CLEANING; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47L15/00—Washing or rinsing machines for crockery or tableware
- A47L15/42—Details
- A47L15/4291—Recovery arrangements, e.g. for the recovery of energy or water
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A47—FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47L—DOMESTIC WASHING OR CLEANING; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47L15/00—Washing or rinsing machines for crockery or tableware
- A47L15/42—Details
- A47L15/4214—Water supply, recirculation or discharge arrangements; Devices therefor
- A47L15/4223—Devices for water discharge, e.g. devices to prevent siphoning, non-return valves
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A47—FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47L—DOMESTIC WASHING OR CLEANING; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47L15/00—Washing or rinsing machines for crockery or tableware
- A47L15/0076—Washing or rinsing machines for crockery or tableware of non-domestic use type, e.g. commercial dishwashers for bars, hotels, restaurants, canteens or hospitals
- A47L15/0078—Washing or rinsing machines for crockery or tableware of non-domestic use type, e.g. commercial dishwashers for bars, hotels, restaurants, canteens or hospitals with a plurality of fluid recirculation arrangements, e.g. with separated washing liquid and rinsing liquid recirculation circuits
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A47—FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47L—DOMESTIC WASHING OR CLEANING; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47L15/00—Washing or rinsing machines for crockery or tableware
- A47L15/0076—Washing or rinsing machines for crockery or tableware of non-domestic use type, e.g. commercial dishwashers for bars, hotels, restaurants, canteens or hospitals
- A47L15/0081—Washing or rinsing machines for crockery or tableware of non-domestic use type, e.g. commercial dishwashers for bars, hotels, restaurants, canteens or hospitals with vertical sliding closing doors, e.g. hood-type dishwashers
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B40/00—Technologies aiming at improving the efficiency of home appliances, e.g. induction cooking or efficient technologies for refrigerators, freezers or dish washers
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Water Supply & Treatment (AREA)
- Washing And Drying Of Tableware (AREA)
Abstract
食器洗浄機(1)は、洗浄室(3)内に収容された被洗浄物(P)の洗浄及びすすぎに用いられる給水を貯留する給水貯留部(28)と、被洗浄物の洗浄及びすすぎに用いられた排水を一時的に貯留する排水貯留部(15)と、給水貯留部に給水を供給する給水配管(27A、27B)と、排水口(19B)を有し、排水口(19B)から出た排水と給水配管(27A、27B)を流れる給水との間で熱交換を行う排水熱回収装置(450)を備え、排水熱回収装置(450)は、洗浄室(3)の下方に配置されると共に、給水貯留部(28)から洗浄室(3)内に給水を送水するポンプ(34)が配置されている機械室(4)4内に設けられている。
Description
本発明は、食器などの被洗浄物の洗浄を行う洗浄機に関する。
洗浄室の中の食器類を洗浄したりすすいだりするために供給される給水と、その際に洗浄室から排出される排水との間で熱を交換させる排水熱回収装置を備える洗浄機が知られている。このような排水熱回収装置を備える洗浄機が、例えば、特許文献1(特開平8-150107号公報)及び特許文献2(実用新案登録第312813号)に開示されている。特許文献1及び2で開示されている洗浄機は、食器類の洗浄を行なう洗浄室の下方にポンプなどの装置が収納された機械室が設けられており、上記排水熱回収装置は、このような機械室の外側に設けられている。
しかしながら、上記従来の洗浄機では、排水熱回収装置が機械室の外側(以後、機械室の外側を「機外」と称する。)に設けられているので、機外の排水熱回収装置にまで排水が流れる間に排水の温度が低下し、熱交換が非効率になるという問題がある。また、上記従来の洗浄機では、排水熱回収装置を機外に設ける必要があるので、洗浄機を据付する際の自由度が劣るという問題がある。
そこで、本発明の目的は、効率的な熱交換を可能にすると共に、洗浄機を据付する際の自由度が低下することを回避できる洗浄機を提供することにある。
本発明の一側面に係る洗浄機は、洗浄室内に収容された被洗浄物の洗浄及びすすぎに用いられる給水を貯留する給水貯留部と、被洗浄物の洗浄及びすすぎに用いられた排水を一時的に貯留する排水貯留部と、給水貯留部に給水を供給する給水流路と、排水貯留部から排水が排出される排水流路と、を有し、排水流路を流れる排水と給水流路を流れる給水との間で熱交換を行う排水熱回収装置と、を備え、排水熱回収装置は、洗浄室の下方に配置されると共に、給水貯留部から洗浄室内に給水を送水するポンプが配置されている機械室内に設けられ、排水流路が排水貯留部の排水口に接続されている。
このような構成の洗浄機では、排水貯留部の排水口に排水流路が直結されているので、排水貯留部から排水されてすぐの排水を用いて給水と熱交換することが可能となる。また、このような構成の洗浄機では、排水熱回収装置が機械室内に配置されているので、機械室外に別途、排水熱回収装置を設けるスペースを確保する必要がない。したがって、効率的な熱交換を可能にすると共に、洗浄機を据付する際の自由度が低下することを回避できる。
また、一実施形態において、排水熱回収装置は、排水流路の一部となる内空部を有し、排水貯留部に固定可能に形成された接続部と、接続部の内空部に対し嵌合可能に形成され、排水流路の一部となる内空部を有する直管と、接続部に固定可能、かつ、接続部に接続する側の端部から直管を内挿可能に形成される本体部と、を備え、直管を本体部に内挿した際に、直管の外周面と本体部の内周面との間に給水流路が形成されていてもよい。
この構成の排水熱回収装置では、接続部が洗浄水タンクに固定されると共に、直管が内挿された本体部が、直管を内空部に嵌合させるようにして接続部に固定される。これにより、接続部及び直管の内空部に排水流路が形成され、本体部の内周面と直管の外周面との間に給水流路が形成される。このような排水熱回収装置を備える洗浄機によれば、排水流路が直管により形成されているので、残菜などのゴミを容易に取り除くことができる。また、本体部から排水流路となる直管を取り外し可能に構成されているので、直管を取り外して清掃できるなどメンテナンス性に優れる。
また、一実施形態において、排水熱回収装置は、排水流路の一部となる内空部を有し、排水貯留部に固定可能に形成された接続部と、内空部に対し嵌合可能に形成され、排水流路の一部となる内空部を有する蛇腹管と、接続部に固定可能、かつ、接続部に接続する側の端部から蛇腹管を内挿可能に形成される本体部と、を備え、蛇腹管を本体部に内挿した際に、蛇腹管の外周面と本体部の内周面との間に給水流路が形成され、蛇腹管の蛇腹部の外径が、本体部において蛇腹管を内挿する部分の内径よりも小さくなるように形成されていてもよい。
この構成の排水熱回収装置では、接続部が洗浄水タンクに固定されると共に、蛇腹管が内挿された本体部が、蛇腹管を内空部に嵌合させるようにして接続部に固定される。これにより、接続部及び蛇腹管の内空部に排水流路が形成され、本体部の内周面と蛇腹管の外周面との間に給水流路が形成される。このような排水熱回収装置を備える洗浄機によれば、排水流路が蛇腹管により形成されているので、排水流路と給水流路との互いの接触面積を広くでき、排水と給水との間の熱交換効率を高めることができる。また、この排水熱回収装置を備える洗浄機によれば、排水流路となる蛇腹管が、本体部において蛇腹管を内挿する部分の内径よりも小さい。これにより、本体部から蛇腹管を取り外し可能となり、蛇腹管を取り外して清掃できるなどメンテナンス性に優れる。
また、一実施形態において、排水熱回収装置は、排水流路の外側に給水流路が配置された二重管となる部分を有し、給水流路は、給水が流入する流入部及び給水が流出する流出部を有し、流入部及び流出部の少なくとも一方は、流入部における給水の流入方向及び流出部における給水の流出方向が、二重管の円周に対する接線方向となるように設けられていてもよい。
この構成の排水熱回収装置では、給水流路の流入部から流入する給水が、排水流路の外周面に沿って回転しながら排水流路の延在方向に沿って流出部まで流れるようになる。言い換えれば、給水が、給水流路内を螺旋状に流れることになる。このような排水熱回収装置を備える洗浄機によれば、給水流路内を直線的に流れる場合と比較して、排水熱回収装置内に給水を長く留まらせることができる。この結果、排水と給水との間で熱交換を行うための時間が十分に確保されるので、給水は、排水が有する熱を十分に受け取ることができる。
また、一実施形態において、排水熱回収装置は、筒状の本体管状部と、本体管状部の内周面に対向した状態で配置される給水流路と、本体管状部の径方向において給水流路の内側の空間に形成される排水流路と、を備えていてもよい。
このような構成の排水熱回収装置では、給水流路は、排水流路を形成する本体管状部の中に完全に包含されているので、熱交換によって交換された熱が外部に放熱されることを低減できる。この排水熱回収装置を備える洗浄機によれば、給水と排水との間で効率的な熱交換が可能となる。
また、一実施形態において、給水流路は、本体管状部の内周面に対向した状態で螺旋状に配置されていてもよい。
このような構成の排水熱回収装置によれば、給水流路が螺旋状に配置されるので、本体管状部における給水流路を長く確保することができる。したがって、本体管状部内に長く給水を留まらせることができるので、給水と排水との間で十分に熱交換をすることができる。言い換えれば、所定の熱交換性能を得るためのスペースを小さくすることができる。
また、一実施形態において、給水流路は管状部材により形成されており、本体管状部と管状部材とが一体的に形成されていてもよい。言い換えれば、本体管状部に給水流路となる管状部材がインサート成形されていてもよい。
このような構成の排水熱回収装置によれば、本体管状部の中に給水流路となる管状部材を設けるための接続をネジなどによって行う必要がない。したがって、ネジなどによる接続部分において発生する、排水及び給水などの漏れの発生を低減できる。
また、一実施形態において、本体管状部の内周面には螺旋溝が形成されていてもよい。この場合、本体管状部に内挿される内挿管状部の外周面と螺旋溝とによって給水流路が形成され、内挿管状部の内空部が排水流路となってもよい。
このような構成の排水熱回収装置によれば、螺旋状に配置された給水流路の内側の空間に形成される排水流路が内挿管状部の内空部として形成されるので、排水に含まれる残菜などのゴミが溜まることを抑制できる。
また、一実施形態において、内空部が排水流路となる接続管状部を更に備えていてもよい。この場合、本体管状部の軸方向における両端の少なくとも一方に接続管状部が接続され、本体管状部の径方向において給水流路の内側に形成される排水流路の内径と接続管状部の内径とが略同一となるように、本体管状部の内径が形成されていてもよい。
このような構成の排水熱回収装置によれば、排水流路全体のうち給水流路と熱交換を行う部分、すなわち、本体管状部の内周面において配置された給水流路の内側の空間に形成される排水流路の内径が、この排水流路に接続される接続管状部の内空部に形成される排水流路の内径と略同一に形成されている。このため、給水流路の内側の空間に形成される排水流路と、この排水流路と排水方向に沿って前後に接続される排水流路とが、段差なく滑らかに接続される。すなわち、排水熱回収装置内の排水流路全体が、凹凸なく滑らかに形成される。これにより、給水流路の内側の空間に形成される排水流路部分に、排水に含まれる残菜などのゴミが溜まることを回避できる。また、給水流路は、排水流路を形成する本体管状部の中に完全に包含されているので、熱交換によって交換された熱が外部に放熱されることを低減できる。この結果、メンテナンスに優れると共に、給水と排水との間で効率的な熱交換が可能となる。
また、一実施形態において、本体管状部の軸方向における下流側端部に接続されると共に内空部が排水流路となり、本体管状部に接続される接続部から排水の流れる方向に向かって内空部の内径を徐々に小さくする傾斜面を有するテーパ部を更に備えていてもよい。本体管状部の中心軸を挟んで互いに対向する給水流路同士の本体管状部の径方向における距離を基準寸法としたとき、傾斜面は、中心軸を通り排水の流れる方向に沿った断面において、中心軸を挟んで互いに対向する接続部の一点との距離が基準寸法より大きくなるように形成されていてもよい。
ここでいう距離とは、接続部の一点から傾斜面に下した垂線の長さとは異なる。すなわち、傾斜面と中心軸を挟んで対向する位置にある接続部の一点を回動軸として、基準寸法の長さの棒状部材を、中心軸を通り排水の流れる方向に沿った断面の面方向に沿って回動させたときに、当該棒状部材と傾斜面とが接触しない距離をいう。下流とは、排水の流れる方向における下流を意味する。
このような構成の排水熱回収装置によれば、排水が流れる方向に向かって内径が徐々に小さくなる内空部を有する部分があったとしても、この部分における棒状部材の強固な引っ掛かりを抑制することができる。仮に棒状部材が径方向に引っ掛かったとしても、時間的に後から落下してくる水及び/又は他の棒状部材と共に下流方向に流すことができる。この結果、棒状部材の詰りを抑制することができる。
また、一実施形態において、排水熱回収装置は、第1部材と第2部材とを備えていてもよい。この場合、第1部材は、給水流路の入口となる給水入口部、給水流路の出口となる給水出口部、及び排水流路の入口となる排水入口部を有する本体部と、給水入口部に接続される一端から給水出口部に接続される他端まで延びる管であって、一端から他端までの間の一部が本体部から一方向に突出するように配置される、給水流路となる給水管と、を有し、第2部材は、本体部から突出する給水管の一部を収容すると共に排水流路となる収容部と、排水流路の出口となる排水出口部と、を有し、本体部の一方向側に着脱可能に装着され、収容部を流れる排水と収容部に収容された給水管を流れる給水との間で熱交換が行われてもよい。
このような構成の排水熱回収装置によれば、洗浄機に組み込んだ後であっても、洗浄機本体に取り付けられた第1部材から第2部材を取り外すことにより、容易に排水熱回収装置の内部を点検、清掃することができる。この結果、メンテナンス性に優れた排水熱回収装置を提供することができる。
また、一実施形態において、本体部から突出する給水管の一部は、一方向に沿って螺旋状に巻回されており、排水入口部から流入した排水は、螺旋状に巻回される給水管によって囲われる一方向に沿って延びる空間を通って排水出口部から排出されてもよい。
このような構成の排水熱回収装置によれば、螺旋状に巻回される給水管によって囲われる一方向に沿って延びる空間を通る排水と給水管を流れる給水との間で熱交換が行われる。給水の流路となる給水管が螺旋状に配置されているので、省スペースで所定の熱交換性能を得ることができる。
また、一実施形態において、第2部材の収容部における第1部材の本体部との接合部は、一方向に直交する面方向において、螺旋状に巻回される給水管と対向する位置に設けられていてもよい。
このような構成の排水熱回収装置によれば、排水の流路となる空間から見て、第1部材と第2部材との接合部が、供給管の裏側に位置する。このため、排水が接合部に至ることが抑制されるので、当該接合部から排水が漏れ出すことを抑制できる。
また、一実施形態において、第1部材における供給管は、本体部が射出成形される際に一体的に成形されていてもよい。言い換えれば、供給管が本体部における射出成形時のインサート部品となっていてもよい。
このような構成の排水熱回収装置によれば、本体部の中に給水の流路となる供給管を設けるための接続をネジなどによって行う必要がない。したがって、ネジなどによる接続部分において発生する、排水及び給水の漏れの発生を低減できる。
また、一実施形態において、第1部材の本体部における給水入口部及び給水出口部には、射出成形時に一体的に成形されたネジ溝を有していてもよい。
このような構成の排水熱回収装置によれば、給水入口部及び給水出口部に他の配管を接続する際の部品点数を少なくすることができる。これにより、排水熱回収装置全体における部品点数を削減することができる。
本発明によれば、給水と排水との間で効率的な熱交換が可能となる。
以下、図面を参照して第1~第9実施形態に係る食器洗浄機について説明する。図面の説明において、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
〔第1実施形態〕
第1実施形態について、主に図1~図6を参照しながら説明する。第1実施形態の食器洗浄機1は、図2に示すように、洗浄室3内に設けられた上側及び下側洗浄ノズル12A,12Bから洗浄水(給水)を噴射すると共に、上側及び下側すすぎノズル13A,13Bからすすぎ水(給水)を噴射する食器洗浄機である。図1及び図2に示すように、食器洗浄機1は、ステンレススチール製のパネルで覆われた洗浄機本体2を有している。図1に示すように、洗浄機本体2は、洗浄室3が形成された上側部分2Aと、機械室4が形成された下側部分2Bとに仕切られている。洗浄機本体2の背面側におけるコーナ部には、上側部分2Aと下側部分2Bとに渡って上下方向に延びる支柱6が配置され、支柱6,6間には背面パネル5が配置されている。
第1実施形態について、主に図1~図6を参照しながら説明する。第1実施形態の食器洗浄機1は、図2に示すように、洗浄室3内に設けられた上側及び下側洗浄ノズル12A,12Bから洗浄水(給水)を噴射すると共に、上側及び下側すすぎノズル13A,13Bからすすぎ水(給水)を噴射する食器洗浄機である。図1及び図2に示すように、食器洗浄機1は、ステンレススチール製のパネルで覆われた洗浄機本体2を有している。図1に示すように、洗浄機本体2は、洗浄室3が形成された上側部分2Aと、機械室4が形成された下側部分2Bとに仕切られている。洗浄機本体2の背面側におけるコーナ部には、上側部分2Aと下側部分2Bとに渡って上下方向に延びる支柱6が配置され、支柱6,6間には背面パネル5が配置されている。
また、洗浄機本体2の上側部分2Aには、洗浄室3の開閉を行うための箱型のドア7が設けられている。このドア7は、ステンレススチール製の一対の支柱6,6により上下動自在に案内されると共に、前方において水平方向に延在するハンドル8Aによって上下動する。このハンドル8Aの両端には左右一対の回動アーム8B,8Bの先端が固定され、各回動アーム8B,8Bはドア7の側面7Aに沿って斜めに配置されている。そして、ハンドル8Aの回動運動に対してドア7を上下運動させる必要があるので、各回動アーム8B,8Bには、ドア7の側面7Aに沿って配置されたリンク部8Cの一端が回動自在に連結され、リンク部8Cの他端は、軸ピン8Dを介してドア7に連結されている。洗浄機本体2の底面の四隅には脚部9が取り付けられており、食器洗浄機1の安定した設置が可能となっている。
図2に示すように、洗浄室3内には、ラックレール(図示せず)が着脱自在に配置されており、このラックレール上に、飲食後の皿及び/又は茶碗等の食器Pが並べられた格子状の食器ラック11が載置される。洗浄室3の上部には、放射状に延びる3本のアームからなる上側洗浄ノズル12Aと、2本のアームからなる上側すすぎノズル13Aとがそれぞれ回転自在に配置されている。同様に、洗浄室3の下部には、放射状に延びる3本のアームからなる下側洗浄ノズル12Bと、2本のアームからなる下側すすぎノズル13Bとがそれぞれ回転自在に配置されている。食器ラック11に並べられた食器Pは、上側及び下側洗浄ノズル12A,12Bによって上下から洗浄水が噴射され、すすぎノズル13A,13Bによって上下からすすぎ水が噴射される。
このように構成された洗浄室3の底面3Aには、第1フィルタ14が着脱自在に配置されており、この第1フィルタ14の下方には、すなわち、機械室4の上方には、洗浄水を貯留するための洗浄水タンク(排水貯留部)15が形成されている。この洗浄水タンク15内には、洗浄能力及び殺菌能力を向上させるために洗浄水を加熱する洗浄水ヒータ16と、この洗浄水の温度を検知するための洗浄水温センサ17とが設置されている。
洗浄水タンク15の底面15Aには、第1フィルタ14より目の細かいメッシュ状の第2フィルタ18が着脱自在に配置されており、この第2フィルタ18の下方には、底面15Aの一部が落ち込むようにして落込部19が形成されている。落込部19の底面19Aには排水口19Bが形成されており、排水熱回収装置450が接続されている。
洗浄水タンク15には、上下方向に延びるオーバーフロー管21が設けられている。オーバーフロー管21は、その上端が洗浄水タンク15の上縁に位置しており、下端が落込部19の底面19Aに形成された排水口19Bに嵌め込まれている。余剰な洗浄水は、オーバーフロー管21の上端部に形成された流入孔から管内に流れ込み、排水熱回収装置450を介して外部に排出される。このため、洗浄水タンク15内の洗浄水は、常に一定水位に保たれる。
オーバーフロー管21は、洗浄水タンク15に対して取り外し可能になっている。使用者がオーバーフロー管21を引き上げることで、オーバーフロー管21が差し込まれていた排水口19Bが落込部19の底面19Aから露出し、この排水口19Bから洗浄水タンク15内の洗浄水を完全に排水することができる。
洗浄水タンク15の落込部19には、洗浄水吸込管22を介して洗浄ポンプ23が接続されている。洗浄ポンプ23の吐出口には洗浄水吐出管24が接続されている。洗浄水吐出管24は、第1洗浄水吐出管25と第2洗浄水吐出管26とに分岐して、第1洗浄水吐出管25は上側洗浄ノズル12Aに接続され、第2洗浄水吐出管26は下側洗浄ノズル12Bに接続されている。
また、機械室4内には、外部から給水配管27A、排水熱回収装置450及び給水配管27Bを介してすすぎ水となる給水W2が供給される貯湯タンク(給水貯留部)28が配置されている。この貯湯タンク28内には、殺菌能力を向上させるためにすすぎ水を加熱するすすぎ水ヒータ29と、このすすぎ水の温度を検知するためのすすぎ水温センサ31と、水位を検知する水位センサ32とが配置されている。給水配管27B上に設けられている電磁弁27Cは、水位センサ32における水位の検知と連動して弁を開閉し、貯湯タンク28内の水位を一定に保つ。また、貯湯タンク28内には、余剰なすすぎ水を外部に排出して一定水位に保つためのオーバーフロー管(図示せず)が設置されていてもよい。
貯湯タンク28には、すすぎ水吸込管33を介してすすぎポンプ34が接続されている。すすぎポンプ34の吐出口にはすすぎ水吐出管36が接続されている。すすぎ水吐出管36は、第1すすぎ水吐出管37と第2すすぎ水吐出管38とに分岐して、第1すすぎ水吐出管37は上側すすぎノズル13Aに接続され、第2すすぎ水吐出管38は下側すすぎノズル13Bに接続されている。
また、図3に示すように、機械室4内には、洗浄水タンク15から排出される排水W1が流れる排水流路51と、貯湯タンク28に供給する給水W2が流れる給水流路52と、を有し、排水流路51を流れる排水W1と給水流路52を流れる給水W2との間で熱交換を行う排水熱回収装置450が配置されている。
排水熱回収装置450について詳細に説明する。排水熱回収装置450は、図3に示されるように、主に、第1部材460(図4参照)及び第2部材480(図5参照)の2つの部材からなり、第1部材460及び第2部材480は互いに着脱可能に構成されている。なお、第1部材460及び第2部材480を互いに着脱可能にする構成は、後段にて詳述する。
第1部材460は、図3及び図4に示されるように、本体部461と、給水管475と、を有している。本体部461は、給水W2の入口となる給水入口部471及び給水W2の出口となる給水出口部473が形成されていると共に、排水W1の入口となる排水入口部463から延びる、排水流路51となる中空部461Aが管軸C方向に沿って形成されている管状の部材である。
給水管475は、一端が給水入口部471に接続され、他端が給水出口部473に接続されており、給水流路52となる管である。給水管475は、全体として、第1部材460から管軸C方向に沿って下方向に突出していると共に、管軸Cを中心とする管軸周りの空間C1を囲うように螺旋状に巻回される熱交換部(本体部から突出する給水管の一部)477を有している。給水W2の流れに従って説明すると、給水管475は、給水入口部471から本体部461の下端に向かって延び、当該下端近傍から、第1部材460の管軸周りの空間C1を周回しながら管軸C方向下方に漸進していくように設けられる熱交換部477を形成し、その後、再び本体部461の上端に向かって延び、給水出口部473に接続される。
給水管475は、本体部461が射出成形される際に本体部461と一体的に成形されている。言い換えれば、給水管475は、本体部461における射出成形時のインサート部品となっている。給水管475は、例えば、ステンレススチール管(SUS管)である。また、本体部461における給水入口部471及び給水出口部473は、射出成形時に一体的に形成されたネジ溝471A,473Aをそれぞれ有している。給水入口部471には、外部の水道源から給水W2が供給される給水配管27Aが、給水入口部471のネジ溝471Aに螺合されることにより接続される。給水出口部473には、貯湯タンク28に給水W2を供給する給水配管27Bが、給水出口部473のネジ溝473Aに螺合されることにより接続される。
第2部材480は、図3及び図5に示されるように、本体部461から管軸C方向下方に突出する熱交換部477を内挿(収容)すると共に排水W1の流路となる収容部481Aと、排水W1の出口となる排水出口部489と、を有している。収容部481Aは、管軸C方向に沿って形成されている。また、第2部材480は、本体部461の管軸C方向下方側(一方向側)に着脱可能に装着されている。
以下、排水熱回収装置450の第1部材460について更に詳細に説明する。図3及び図4に示されるように、第1部材460の本体部461には、排水入口部463、取付部465、及び装着部469が更に形成されている。排水入口部463は、本体部461における排水方向上流側に形成され、内空部が排水流路となる排水流路形成部463Aを嵌合可能に形成された空間である。排水入口部463には、外周面の一部にパッキン463Bが配置された状態の排水流路形成部463Aが嵌合され、排水W1の入口となる部分が形成される。
取付部465は、洗浄水タンク15(図2参照)の落込部19に、排水熱回収装置450を固定するための部分である。具体的には、洗浄水タンク15の落込部19に設けられた挿通孔19Cに洗浄室3側から挿通されたネジ20Aが、本体部461における取付部465のネジ孔465Aに締結されることにより、排水熱回収装置450が洗浄水タンク15の落込部19に固定される。
装着部469は、第1部材460を第2部材480に固定するための部分である。具体的には、装着部469に設けられた挿通孔469Aに第1部材460側から挿通されたネジ469Bが、第2部材480における装着部483のネジ孔483Aに締結されることにより、第1部材460と第2部材480とが互い固定される。
次に、排水熱回収装置450の第2部材480について更に詳細に説明する。図3及び図5に示されるように、第2部材480には、装着部483と、本体部481と、テーパ部487と、が形成されている。
装着部483は、第2部材480を第1部材460に固定するための部分である。具体的には、第1部材460側から第1部材460の装着部469の挿通孔469Aに挿通されたネジ469Bが、第2部材480の装着部483に設けられたネジ孔483Aに締結されることにより、第1部材460と第2部材480とが固定される。
第1部材460の本体部461における中空部461Aを形成する内周面461Bと、第2部材480における収容部481Aを形成する内周面481Bとにおける接合部479は、管軸Cの径方向において熱交換部477と対向する位置に設けられている。
本体部481は、第1部材460の熱交換部477を内挿する部分である。本体部481の内周面481Bは、第1部材460が第2部材480に固定されたとき、給水管475の外周面に対して所定距離の隙間G1をあけた状態で対向するように形成されている。当該隙間G1は、限りなく0に近くなるように設定してもよいし、第1部材460から流れ込む排水W1によって残菜などのゴミが流されるような水流が確保できる距離に設定してもよい。
テーパ部487は、排水W1の流れる方向において本体部481の下流側に形成されている。テーパ部487の端部には、排水出口部489が形成されている。排水出口部489には、食器洗浄機1からの排水W1を排出可能な排水管(図示せず)が接続される。
また、図2に示すように、機械室4内には、洗浄水タンク15内の洗浄水に混入させるための洗剤を貯留した洗剤タンク39が配置されている。洗剤タンク39には、洗剤吸込管41を介して洗剤供給ポンプ42が接続されている。洗剤供給ポンプ42の吐出口には洗剤吐出管43の一端が接続されている。洗剤吐出管43の他端43Aは、洗浄室3内に位置して下方に向かって開口している。
また、機械室4内には、食器洗浄機1の動作全般を制御するマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)70が内蔵された電装ボックス71などが収容されている。
次に、食器洗浄機1の動作について説明する。食器洗浄機1は、電源スイッチがONされると、貯湯タンク28内の温水をすすぎポンプ34によって洗浄室3へ噴射することにより、洗浄水タンク15内へ温水が供給される。これにより初期給湯が行われる。そして、初期給湯量に合った量の洗剤が洗浄水タンク15内へ供給されて、洗浄水タンク15内の洗浄水の洗剤濃度が所定濃度となる。
初期給湯後、ユーザが食器Pをラッキングして、ドア7を閉めると、ドアスイッチ(図示せず)により、ドアが閉められたことが検知されると共に、運転開始信号がマイコン70へ入力される。運転開始信号がマイコン70へ入力されると、食器の洗浄が開始される。食器の洗浄は、洗浄水タンク15内の洗浄水を洗浄室3内の食器Pに向けて噴射することにより行われる。
洗浄ポンプ23が始動することにより、洗浄水タンク15内に貯留された洗浄水は、洗浄水吐出管24などを介して上側及び下側洗浄ノズル12A,12Bに圧送されて、各洗浄ノズル12A,12Bから洗浄室3内の食器Pに向けて噴射される。このとき、各洗浄ノズル12A,12Bは噴射力の反力によって回転し続けるため、洗浄水が食器Pに満遍なく当てられて、食器Pの汚れが効率良く洗い落とされる。
この洗浄室3内に噴射された洗浄水は、食器Pから洗い落とされた残菜などが第1フィルタ14によって取り除かれつつ洗浄水タンク15内に回収される。さらに、第2フィルタ18によって細かい残菜が取り除かれた後、洗浄ポンプ23により再び洗浄室3内に循環供給される。
次に、すすぎポンプ34が始動することにより、貯湯タンク28内に貯留されたすすぎ水は、すすぎ水吐出管36などを介して上側及び下側すすぎノズル13A,13Bに圧送されて、各すすぎノズル13A,13Bから食器Pに向けて噴射される。このとき、各すすぎノズル13A,13Bもまた、噴射力の反力によって回転し続けるため、すすぎ水が食器Pに満遍なく当てられて、食器Pのすすぎが効率良く行われる。
この食器Pに噴射されたすすぎ水は、第1フィルタ14を介して洗浄水タンク15内に回収されて洗浄水と混ざり合い、次回の洗浄工程における洗浄水として使用される。洗浄室3内にすすぎ水が噴射されて洗浄水タンク15内に回収されると、一定水位を超える余剰な洗浄水は、オーバーフロー管21から排水され、排水熱回収装置450を介して外部に排出される。オーバーフロー管21から排出される排水W1の温度は、60℃前後となっている。
オーバーフロー管21から排出された排水W1が排水熱回収装置450において螺旋状に配置された管状部材60の内側に形成された空間54Aを流れる際に、管状部材60に排水W1と比較して冷たい給水W2が流れると、排水W1と給水W2との間で熱交換が行われる。外部の水道源から供給される給水W2の温度は、10℃~25℃である。すなわち、60℃前後の排水W1と10℃~25℃の給水W2との間で熱交換が行われる。これにより、管状部材60の一方の端部61から流入された給水W2は、流入時よりも水温が高くなった状態で他方の端部63から流出される。給水配管27B上には、電磁弁27Cが設けられているので、電磁弁27Cの開閉状態によっては管状部材60に給水W2が滞留している場合がある。この場合には、管状部材60に滞留している給水W2と排水W1との間で熱交換が行われる。
次に、第1実施形態の食器洗浄機1の作用効果について説明する。第1実施形態の食器洗浄機1では、洗浄水タンク15の排水口19Bに排水流路51が直結されているので、洗浄水タンク15から排水されてすぐの排水W1と給水W2と間で熱交換することが可能となる。また、このような構成の食器洗浄機1では、排水熱回収装置450が機械室4内に配置されているので、機械室4の外側に別途、排水熱回収装置450を設けるスペースを確保する必要がない。したがって、効率的な熱交換を可能にすると共に、食器洗浄機1を据付する際の自由度が低下することを回避できる。
また、第1実施形態の食器洗浄機1では、機械室という限られた空間内に配置されるため、小型化が図られている。このため、部品点数が削減され、コストを抑制することができる。また、図2に示すように、排水熱回収装置450が洗浄水タンク15の落込部19の底面19Aに直接取り付けられているため、排水熱回収装置450に落込部19からの熱が伝熱され、排水熱回収効率が高められる。
また、第1実施形態の食器洗浄機1では、図1に示すように、機械室4がステンレス製のパネルで覆われているので、機械室4の温度が洗浄機本体2の外側に比べて高い。このため、排水熱の回収効率を高めることができる。また、第1実施形態の食器洗浄機1では、機械室4がステンレス製のパネルで覆われているので、洗浄機本体2の外側に排水熱回収装置が配置される場合と比べて、厨房環境の影響を受けにくい。このため、排水熱の回収性能を安定化させることができる。
洗浄室の中の食器類を洗浄したりすすいだりするために供給される給水と、その際に洗浄室から排出される排水との間で熱を交換させる排水熱回収装置が、特許文献3(実用新案登録第3106414号)に開示されている。しかしながら、特許文献3に示すような構成の排水熱回収装置では、給水管が外気に接しているため、せっかく熱交換した給水が外気とも熱交換されてしまい、排水と給水との間の熱交換効率が劣ってしまう。
第1実施形態の排水熱回収装置450では、給水流路52である給水管475が、排水流路51を形成する第2部材480の収容部481Aの中に完全に内挿されるので、熱交換によって交換された熱が排水熱回収装置450の外部に放熱されることを低減できる。これにより、効率的な熱交換が可能となる。
洗浄室の中の食器類を洗浄したりすすいだりするために供給される給水と、その際に洗浄室から排出される排水との間で熱を交換させる排水熱回収装置を備える洗浄機が特許文献4(実用新案登録第3132813号)に開示されている。この特許文献4の排水熱回収装置では、給水が流れる給水管に対し、加熱された排水を散布して接触させることにより、給水管の中を流れる給水と排水との間で熱交換が行われる。しかしながら、特許文献4に示すような構成の排水熱回収装置では、洗浄機に組み込んだ後に、排水熱回収装置の内部を点検、清掃するためには、まず、排水熱回収装置を洗浄機本体から取り外し、更に、排水熱回収装置を部品レベルで分解する必要があり、メンテナンス性に劣っている。
第1実施形態の排水熱回収装置450では、排水熱回収装置450を食器洗浄機1に組み込んだ後であっても、食器洗浄機1に取り付けられた第1部材460から第2部材480を取り外すことにより、容易に排水熱回収装置450の内部を点検、清掃することができる。この結果、効率的な熱交換を可能にすると共に、メンテナンス性に優れた排水熱回収装置450を提供することができる。なお、第1部材460を食器洗浄機1から取り外したあと、第2部材480を第1部材460から取り外すことにより排水熱回収装置450の内部を点検、清掃してもよい。この場合であっても、排水熱回収装置450の分解及び組立が容易であり、メンテナンス性に優れる。
第1実施形態の排水熱回収装置450では、図6に示されるように、主に第1部材460及び第2部材480の2つの部品から構成されている。このため、第1部材460を蓋のよう扱い、容器状の第2部材480に嵌めこんで蓋をしたり、締結部材によって蓋をしたりすることで、容易に排水熱回収装置450を組み立てることができる。また、部品点数を少なくしたことで、部品コストを抑制することができる。また、部品点数が少ないので、組み立て時間を短縮することができ、生産性を向上させることができる。また、部品点数を少なくしたことにより、シール処理を施す箇所が少なくなり、水漏れに対する信頼性が向上する。
また、第1実施形態の排水熱回収装置450では、図3に示されるように、排水W1が流れる管軸周りの空間C1からみて、第1部材460と第2部材480との接合部479が、給水管475の裏側に位置している。このため、本体部461から入ってくる排水W1が勢いよく、接合部479に当たることはない。また、第1実施形態の排水熱回収装置450では、排水W1が接合部479に至ることが抑制される。これらの結果、接合部479から排水W1が漏れ出すことを抑制することができる。
また、第1実施形態の排水熱回収装置450では、第1部材460の本体部461の中に給水流路52となる給水管475を設けるための接続をネジなどによって行う必要がない。したがって、ネジなどによる接続部分において発生する、排水W1及び給水W2の漏れの発生を低減できる。また、当該接続部分をシール処理したりする、排水W1及び給水W2の漏れの発生を低減するための手間を省くことができる。
また、第1実施形態の排水熱回収装置450では、給水入口部471及び給水出口部473に他の給水配管27A,27Bをそれぞれ接続する際の部品点数を少なくすることができる。これにより、排水熱回収装置450全体における部品点数を削減することができる。
また、第1実施形態の排水熱回収装置450では、図3に示されるように、螺旋状に配置された給水管475の上端(排水方向上流側)が、第1部材460の傾斜面461Cに近接して配置されている。また、排水方向に沿って隣接する給水管475同士は互い接触するように配置されており、互いの給水管475間で隙間がほとんどない。したがって、本体部461から流れてきた排水W1のほとんどは、給水管475の内側に形成される、管軸周りの空間C1を流れる。すなわち、給水管475の内側に形成される管軸周りの空間C1に排水流路51が形成される。そして、給水管475と第2部材480の内周面481Bとの間に形成される隙間G1に排水W1が流れることはほとんどない。このため、隙間G1にゴミが流入することもなく、また、詰まることもない。
また、給水流路52となる給水管475は円管であるため、給水管475の内側の管軸周りの空間C1に形成される排水流路51と接触する面積が相対的に高くなる。このため、排水W1と給水W2との間で効率的な熱交換が可能となる。
また、第1実施形態の排水熱回収装置450では、給水流路52となる給水管475を螺旋状に配置したので、所定の熱交換性能を得るためのスペースを小さくすることができる。
以上、第1実施形態について説明したが、本発明は、第1実施形態に限られるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
第1実施形態に係る排水熱回収装置450では、第1部材460が、排水流路51となる中空部461Aが管軸C方向に沿って形成されている管状部材として構成される例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1部材は、板状部材であり、排水が流入する排水入口部が形成されると共に、板状部材の上面に給水入口部及び給水出口部が設けられてもよい。そして、給水入口部と給水出口部とに接続される給水管は、一端から他端までの間の一部が本体部の下面から一方向に突出するように配置されてもよい。
また、第1実施形態に係る排水熱回収装置450では、第2部材480が、管軸C方向に沿って形成される中空の収容部481Aが形成される管状部材として構成される例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、第2部材は、底部に排水出口部が形成される有底筒状部材として構成されてもよい。
上述したような第1実施形態の変形例に係る排水熱回収装置であっても、第1部材を第2部材に装着した際には、第2部材の収容部に熱交換部を収容することができる。そして、この構成の排水熱回収装置の場合も、食器洗浄機に組み込んだ後であっても、食器洗浄機に取り付けられた第1部材から第2部材を取り外すことにより、容易に排水熱回収装置の内部を点検、清掃することができる。
また、第1実施形態に係る排水熱回収装置450では、給水管475は、全体として、第1部材460から管軸C方向に沿って下方向に突出していると共に、管軸Cを中心とする管軸周りの空間C1を囲うように螺旋状に巻回される熱交換部477を有している例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、給水管は、全体として、第1部材から管軸C方向(一方向)に沿って下方向に突出していればよく、螺旋状に巻回される部分を有していなくてもよい。例えば、給水管は、第1実施形態の熱交換部477に代えて、給水入口部から本体部の下端に向かい、所定の位置で再び上端に向かって給水出口部まで延びる構成としてもよい。また、給水管は、管軸C方向における所定の範囲を繰り返し往復するような蛇行部分を有する構成としてもよい。
第1実施形態に係る排水熱回収装置450では、第1部材460と第2部材480とがネジ469Bによって互いに固定される例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1部材460及び第2部材480の一方に嵌合部を設け、他方に被嵌合部を設け、互いの部材を嵌合させた後に回転させることにより互いを固定させる、ロック機構を設けてもよい。
第1実施形態に係る排水熱回収装置450における給水管475は、流路方向に直交する断面形状が円形状である円管である例を挙げて説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されない。例えば、流路方向に直交する断面形状が矩形の角管である給水管を備える排水熱回収装置450としてもよい。この構成の排水熱回収装置では、排水流路51の内周面が直線状になるので、排水W1に含まれる残菜などのゴミが溜まることを回避できる。
また、第1実施形態の第2部材480におけるテーパ部487は、排水W1の流れる方向に向かって内空部487Aの内径を徐々に小さくする傾斜面487Bを有している。内空部487Aの内径が小さくなり始める部分を接続部487Cとする。ここで、螺旋状に配置された給水管475の内側に形成される空間481Aの内径を「基準寸法φ1」としたとき、管軸Cを通り、排水W1の流れる方向に沿った断面(図3)において、傾斜面487Bは、管軸Cを挟んで対向する接続部487Cの一点との距離が基準寸法φ1より大きくなるように形成されていてもよい。言い換えれば、傾斜面487Bは、管軸Cを挟んで対向する接続部487Cの一点を回動軸として、管軸Cを通り排水W1の流れる方向に沿った断面の面方向に沿って基準寸法φ1の長さの棒状部材を回動させたときに、当該棒状部材と接触しないように形成されていてもよい。すなわち、傾斜面487Bは、図3に示されるように、接続部487Cの一点を中心に描かれる半径φ1の円と接触しないように形成されていてもよい。
このような第1実施形態に係る構成の排水熱回収装置450では、排水W1が流れる方向に向かって内径が徐々に小さくなる内空部487Aを有する部分があったとしても、この部分における棒状部材(例えば、爪楊枝)の径方向の強固な引っ掛かりを抑制することができる。仮に棒状部材が径方向に引っ掛かったとしても、当該棒状部材は、時間的に後から落下してくる水及び/又は他の棒状部材と共に下流方向に流される。この結果、棒状部材の詰りを抑制することができる。なお、上記効果を説明するために行った実験結果を第5実施形態において示す。
本願発明は、第1実施形態及び第1実施形態の変形例を適宜組み合わせてもよい。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態に係る排水熱回収装置50について、主に図7及び図8を参照しながら説明する。排水熱回収装置50が搭載される食器洗浄機については、第1実施形態の食器洗浄機1と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。排水熱回収装置50は、図7に示すように、接続管状部53と、本体管状部54と、流入部56と、流出部57と、固定部58と、管状部材60と、を備えている。接続管状部53は、内空部53Aが排水流路51となる部分である。接続管状部53は、本体管状部54の軸方向における両端に接続されている。
次に、第2実施形態に係る排水熱回収装置50について、主に図7及び図8を参照しながら説明する。排水熱回収装置50が搭載される食器洗浄機については、第1実施形態の食器洗浄機1と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。排水熱回収装置50は、図7に示すように、接続管状部53と、本体管状部54と、流入部56と、流出部57と、固定部58と、管状部材60と、を備えている。接続管状部53は、内空部53Aが排水流路51となる部分である。接続管状部53は、本体管状部54の軸方向における両端に接続されている。
本体管状部54は、軸方向における両端に接続管状部53が接続されている。本体管状部54の内周面54Bには、給水流路52となる管状部材60が対向かつ接触した状態で螺旋状に配置されている。螺旋状の管状部材60の内側に形成される空間54Aは、排水流路51となる。第2実施形態の排水熱回収装置50では、接続管状部53と本体管状部54とは本体部55として一体的に形成されている。更に、本体部55に給水流路52となる管状部材60がインサート成形されている。
螺旋状に配置された管状部材60の内側の空間54Aの内径(言い換えれば、空間54Aに形成される排水流路51の内径)D2と接続管状部53の内径D1とが略同一となるように、本体管状部54の内径D3が形成されている。流入部56は、排水熱回収装置50に給水W2を流入させるために設けられ、図8に示す管状部材60の一方の端部61を配置するための空間である。流出部57は、排水熱回収装置50から給水W2を流出させるために設けられ、図8に示す管状部材60の他方の端部63を配置するための空間である。
固定部58は、洗浄水タンク15の落込部19に、排水熱回収装置50を固定するための部分である。具体的には、洗浄水タンク15の落込部19に設けられた挿通孔19Cに、洗浄室3側から挿通されたネジ20Aが、固定部58のネジ孔58Aに締結されることにより、排水熱回収装置50が洗浄水タンク15の落込部19に固定される。
排水流路51と給水流路52とは、管状部材60の肉厚部を介して互いに接している。管状部材60として熱伝導性に優れた金属管などを採用することで、排水流路51を流れる排水W1と給水流路52を流れる給水W2との間で効率的な熱交換を行うことができる。すなわち、洗浄水タンク15から排水される排水W1と、排水W1と比べて冷たい給水W2との間で効率的な熱交換を行うことができる。また、本体部55として、相対的に熱伝導性に劣る樹脂製部材を使用することにより、本体部55の外側、すなわち、排水熱回収装置50の外側に排水W1の熱が放熱されることを低減できるので、より効率的な熱交換が可能となる。
図8に示すように、管状部材60は、流路方向に直交する断面形状が円形状である円管である。図7及び図8に示すように、管状部材60は、管状部材60の外周面60Aが本体管状部54の内周面54Bに対向かつ接触した状態で螺旋状に配置されている。言い換えれば、管状部材60は、本体部55の軸L周りを周回しながら、軸L方向に漸進していくように設けられる。管状部材60には、給水配管27Aを介して給水W2を外部から流入させる一方の端部61と、一方の端部61から流入された給水W2を貯湯タンク28に向けて送り出す他方の端部63とが形成されている。他方の端部63から流出した給水W2は、給水配管27Bを介して貯湯タンク28に送られる。
このような排水熱回収装置50を備える食器洗浄機1によれば、排水熱回収装置450と共通する構成については、食器洗浄機1が享受できる作用効果を奏することができる。
排水熱回収装置50を備える食器洗浄機1では、図7に示すように、排水流路51全体のうち給水流路52と熱交換を行う部分、すなわち、本体管状部54の内周面54Bにおいて螺旋状に配置された給水流路52の内側の空間54Aに形成される排水流路51の内径D2が、この排水流路51に接続される接続管状部53の内空部53Aに形成される排水流路51の内径D1と略同一に形成されている。このため、螺旋状に配置された給水流路52の内側の空間54Aに形成される排水流路51と、排水方向に沿って前後に接続される接続管状部53の内空部53Aに形成される排水流路51とが、段差なく滑らかに接続される。
言い換えれば、図7に示すように、給水流路52となる管状部材60が、本体部55の軸Lから見て径方向に凹んだ位置(本体管状部54)に配置されることにより、本体部55の軸Lから見て径方向に凹んでいない位置(接続管状部53)に形成される排水流路51と、本体管状部54の内周面54Bにおいて螺旋状に配置された給水流路52の内側の空間54Aに形成される排水流路51とが直線状の流路として形成される。
このため、螺旋状に配置された給水流路52の内側の空間54Aに形成される排水流路51部分に、排水W1に含まれる残菜などのゴミが溜まることを回避できる。また、給水流路52は、排水流路51を形成する本体管状部54の中に完全に包含されるので、熱交換によって得られた熱が排水熱回収装置50の外部に放熱されることを低減できる。この結果、メンテナンスに優れると共に、給水W2と排水W1との間で効率的な熱交換が可能となる。
また、第2実施形態の排水熱回収装置50は、本体部55の中に給水流路52となる管状部材60がインサート成形されているため、ネジなどによって接続される箇所を有さない。したがって、ネジなどによって接続される部分において発生することが多い、排水W1及び給水W2などが漏れるなどの不具合の発生を低減できる。更に、排水熱回収装置50の組立にかかる時間が短くすることができるので、製造時のコストを削減できる。
また、給水流路52となる管状部材60は円管であるため、管状部材60の内側の空間54Aに形成される排水流路51と接触する面積が相対的に高くなる。このため、排水W1と給水W2との間で効率的な熱交換が可能となる。
また、第2実施形態の排水熱回収装置50では、給水流路52となる管状部材60を螺旋状に配置したので、所定の熱交換性能を得るためのスペースを小さくすることができる。
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態に係る排水熱回収装置150について、主に図9及び図10を参照しながら説明する。排水熱回収装置150が搭載される食器洗浄機については、第3実施形態の食器洗浄機1と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。排水熱回収装置150は、図9及び図10に示すように、第1接続部材151と、本体部材161と、直管(内挿管状部)171と、第2接続部材181と、を有している。
次に、第3実施形態に係る排水熱回収装置150について、主に図9及び図10を参照しながら説明する。排水熱回収装置150が搭載される食器洗浄機については、第3実施形態の食器洗浄機1と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。排水熱回収装置150は、図9及び図10に示すように、第1接続部材151と、本体部材161と、直管(内挿管状部)171と、第2接続部材181と、を有している。
図9及び図10に示すように、第1接続部材151は、内空部153及び接続部157を有している。内空部153は、排水熱回収装置150における排水流路51の一部となる。接続部157は、洗浄水タンク15の落込部19(図2参照)及び本体部材161に固定するために設けられている。接続部157は、第1ネジ孔157A及び第2ネジ孔157Bを有している。内空部153の下方(本体部材161に接続される側)には、直管171を嵌合させるための被嵌合部154が設けられている。被嵌合部154の外周面にはパッキン158が設けられている。
本体部材161は、接続部162、接続管状部163、本体管状部164、流入部167及び流出部168を備える。接続部162は、第1接続部材151に固定するために設けられており、挿通孔162Aを有している。接続管状部163は、本体部材161の上端部に設けられており、内挿される第1接続部材151の下端部159の外径と略同一サイズの内径を有している。これにより、本体部材161は、第1接続部材151と接続可能となっている。また、接続管状部163は、本体部材161の下端部にも設けられており、内挿される第2接続部材181の上端部189の外径と略同一サイズの内径を有している。これにより、本体部材161は、第2接続部材181と接続可能となっている。
本体管状部164は、本体部材161の上端部の接続管状部163と下端部の接続管状部163との間に形成されている。本体管状部164には、内周面164Bに螺旋溝164Aが形成されている。螺旋溝164Aは、本体部材161の軸L周りを周回しながら、軸L方向に漸進していくように設けられる連続螺旋溝である。流入部167は、排水熱回収装置150に給水W2を流入させるために設けられる。流出部168は、排水熱回収装置150から給水W2を流出させるために設けられる。
直管171は、上端部175が被嵌合部154に対し嵌合可能に形成されると共に、下端部176が被嵌合部184に対し嵌合可能に形成されている管状部材である。直管171は、熱伝導率が相対的に高い金属素材により形成されている。直管171の内空部173は、排水熱回収装置150における排水流路51の一部となる。
第2接続部材181は、内空部183及び接続部186を有している。内空部183は、排水熱回収装置150における排水流路51の一部を形成する。接続部186は、本体部材161に固定するために設けられている。接続部186は、挿通孔186Aを有している。内空部183の上方(本体部材161に接続される側)には、直管171を嵌合させるための被嵌合部184が設けられている。被嵌合部184の内周面にはパッキン188が設けられている。
このように第1接続部材151と、本体部材161と、直管171と、第2接続部材181と、を有する排水熱回収装置150では、図10に示すように、第1接続部材151が、洗浄水タンク15の落込部19に固定される。具体的には、洗浄水タンク15の落込部19に設けられた挿通孔19Cに洗浄室3側から挿通されたネジ20Aが第1接続部材151の第1ネジ孔152Aに締結されることにより、第1接続部材151が洗浄水タンク15の落込部19に固定される。
次に、直管171が内挿された本体部材161が、直管171を第1接続部材151の被嵌合部154に嵌合させた状態で、第1接続部材151に固定される。第1接続部材151と本体部材161との接続は、本体部材161に設けられた挿通孔162Aに、機械室4側から挿通されたネジ20Bが第1接続部材151の第2ネジ孔152Bに締結されることにより行われる。
次に、直管171が内挿された本体部材161に対し第2接続部材181の被嵌合部184を嵌合させ、本体部材161に第2接続部材181を固定させる。第2接続部材181と本体部材161との接続は、第2接続部材181に設けられた挿通孔186Aに、機械室4の外側から挿通されたネジ20Cが本体部材161のネジ孔166Aに締結されることにより行われる。
これにより、第1接続部材151の内空部153、直管171の内空部173及び第2接続部材181の内空部183が、排水流路51となる。また、流入部167、流出部168及び直管171の外周面と本体管状部164の内周面164Bに形成される螺旋溝164Aとの間に形成される空間が、螺旋状の給水流路52となる。すなわち、給水流路52は、本体管状部164の内周面164Bに対向かつ接触した状態で配置されている。
このような排水熱回収装置150を備える食器洗浄機1によれば、排水熱回収装置450と共通する構成については、食器洗浄機1が享受できる作用効果を奏することができる。
排水熱回収装置150を備える食器洗浄機1では、図10に示すように、排水流路51全体のうち給水流路52と熱交換を行う部分、すなわち、本体管状部54の内周面54Bに螺旋状に配置された給水流路52の内側の空間54Aに内挿された直管171の内空部173により形成される排水流路51の内径D12が、この排水流路51に接続される第1接続部材151の内空部153に形成される排水流路51の内径D11と略同一に形成されている。このため、螺旋状に形成された給水流路52の内側の空間54Aに内挿される直管171の内空部173により形成される排水流路51と、排水方向に沿って前後に接続される第1接続部材151の内空部153に形成される排水流路51及び第2接続部材181の内空部183に形成される排水流路51とが、段差なく滑らかに接続される。
これにより、螺旋状に配置された給水流路52の内側の空間54Aに内挿される直管171の内空部173により形成される排水流路51部分に、排水W1に含まれる残菜などのゴミが溜まることを回避できる。また、給水流路52は、本体部材161の中に完全に包含されるので、熱交換によって得られた熱が排水熱回収装置150の外部に放熱されることを低減できる。この結果、メンテナンスに優れると共に、給水W2と排水W1との間で効率的な熱交換が可能となる。
〔第4実施形態〕
次に、第4実施形態に係る排水熱回収装置250について、主に図11及び図12を参照しながら説明する。排水熱回収装置250が搭載される食器洗浄機については、第1実施形態の食器洗浄機1と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。排水熱回収装置250は、図11及び図12に示すように、第1接続部材(接続管状部)251と、本体部材(本体管状部)261と、管状部材271と、第2接続部材(接続管状部)281と、を有している。
次に、第4実施形態に係る排水熱回収装置250について、主に図11及び図12を参照しながら説明する。排水熱回収装置250が搭載される食器洗浄機については、第1実施形態の食器洗浄機1と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。排水熱回収装置250は、図11及び図12に示すように、第1接続部材(接続管状部)251と、本体部材(本体管状部)261と、管状部材271と、第2接続部材(接続管状部)281と、を有している。
第1接続部材251は、内空部251Aが排水流路51となる部分である。第1接続部材251は、本体部材261の軸方向における上端に接続されている。本体部材261は、給水流路52となる管状部材271が内周面261Aに対向かつ接触した状態で螺旋状に配置されると共に、螺旋状の管状部材271の内側に形成される空間261Bが排水流路51となる部分である。固定部252は、洗浄水タンク15の落込部19に、排水熱回収装置250を固定するための部分である。具体的には、洗浄水タンク15の落込部19に設けられた挿通孔19Cに、洗浄室3側から挿通されたネジ20Aが、固定部252のネジ孔(図示せず)に締結されることにより、排水熱回収装置250が洗浄水タンク15の落込部19に固定される。
螺旋状に配置された管状部材271の内側の空間261Bの内径(言い換えれば、空間261Bに形成される排水流路51の内径)D32と第1接続部材251の内径D31とが略同一となるように、本体部材261の内径D33が形成されている。図12に示すように、切欠部265は、排水熱回収装置250に給水W2を流入及び流出させるために設けられる。具体的には、切欠部265は、管状部材271の一方の端部273及び他方の端部274を本体部材261に挿通させる。
図11に示すように、第2接続部材281は、内空部281Aが排水流路51となる部分である。第2接続部材281は、本体部材261の軸方向における下端に接続されている。第2接続部材281の下流側には更に管状部材(図示せず)が接続されて排水W1が排水熱回収装置250の外部に排出される。
排水流路51と給水流路52とは、管状部材271の肉厚部を介して互いに接している。管状部材271として熱伝導性に優れた金属管などを採用することで、排水流路51を流れる排水W1と給水流路52を流れる給水W2との間で効率的な熱交換を行うことができる。また、本体部材261として、相対的に熱伝導性に劣る樹脂製部材を使用することにより、排水熱回収装置250の外側に排水W1の熱が放熱されてしまうことを低減できるので、より効率的な熱交換が可能となる。
管状部材271は、流路方向に直交する断面形状が円形状である円管である。管状部材271は、管状部材271の外周面271Aが本体部材261の内周面261Aに対向かつ接触した状態で、螺旋状に配置されている。管状部材271には、給水配管27A(図2参照)を介して給水W2を外部から流入させる一方の端部273と、一方の端部273から流入された給水W2を貯湯タンク28(図2参照)に向けて送り出す他方の端部274とが形成されている。他方の端部274から流出した給水W2は、給水配管27B(図2参照)を介して貯湯タンク28に送られる。
このような排水熱回収装置250を備える食器洗浄機1によれば、排水熱回収装置450と共通する構成については、食器洗浄機1が享受できる作用効果を奏することができる。
排水熱回収装置250を備える食器洗浄機1では、図11に示すように、排水流路51全体のうち給水流路52と熱交換を行う部分、すなわち、本体部材261の内周面261Aにおいて螺旋状に配置された給水流路52となる管状部材271の内側の空間261Bに形成される排水流路51の内径D32が、この排水流路51に接続される第1接続部材251及び第2接続部材281のそれぞれの内空部251A,281Aに形成される排水流路51の内径D31と略同一に形成されている。このため、螺旋状に配置された管状部材271の内側の空間261Bに形成される排水流路51と、排水方向に沿って前後に接続される第1接続部材251及び第2接続部材281のそれぞれの内空部251A,281Aに形成される排水流路51とが、段差なく滑らかに接続される。このため、螺旋状に配置された管状部材271の内側の空間261Bに形成される排水流路51部分に、排水W1に含まれる残菜などのゴミが溜まることを回避できる。
また、給水流路52は、排水流路51を形成する本体部材261の中に完全に包含されるので、熱交換によって得られた熱が排水熱回収装置250の外部に放熱されることを低減できる。この結果、メンテナンスに優れると共に、給水W2と排水W1との間で効率的な熱交換が可能となる。また、第4実施形態の排水熱回収装置250では、給水流路52となる管状部材271を螺旋状に配置したので、所定の熱交換性能を得るためのスペースを小さくすることができる。
〔第5実施形態〕
次に、第5実施形態に係る排水熱回収装置350について、主に図13及び図14を参照しながら説明する。排水熱回収装置350が搭載される食器洗浄機については、第1実施形態の食器洗浄機1と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。排水熱回収装置350は、図13に示すように、第1テーパ部358と、本体管状部354と、第2テーパ部(テーパ部)359と、流入部356と、流出部357と、管状部材360と、を備えている。
次に、第5実施形態に係る排水熱回収装置350について、主に図13及び図14を参照しながら説明する。排水熱回収装置350が搭載される食器洗浄機については、第1実施形態の食器洗浄機1と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。排水熱回収装置350は、図13に示すように、第1テーパ部358と、本体管状部354と、第2テーパ部(テーパ部)359と、流入部356と、流出部357と、管状部材360と、を備えている。
第1テーパ部358は、内空部358Aが排水流路51となる部分であり、軸方向における下端は、後述する本体管状部354が接続されている。第1テーパ部358と本体管状部354とは一体的に形成されている。第1テーパ部358は、排水W1の流れる方向に向かって内空部358Aの内径を徐々に大きくする第1傾斜面358Bを有している。
また、第1テーパ部358は、洗浄水タンク15の落込部19(図2参照)に、排水熱回収装置350を固定するための部分が設けられている。具体的には、洗浄水タンク15(図2参照)の落込部19に設けられた挿通孔19Cに、洗浄室3(図2参照)側から挿通されたネジ20Aが、ネジ孔358Cに締結されることにより、排水熱回収装置350が洗浄水タンク15の落込部19に固定される。
本体管状部354は、軸方向における上端に第1テーパ部358が接続され、下端部に第2テーパ部359が接続されている。本体管状部354と第2テーパ部359とは一体的に形成されている。本体管状部354の内周面354Bには、給水流路52となる管状部材360が対向かつ接触した状態で螺旋状に配置されている。本体管状部354の径方向において、螺旋状の管状部材360の内側に形成される空間354Aは、排水流路51となる。第5実施形態では、螺旋状に配置された管状部材360の内側の空間354Aの内径(言い換えれば、空間354Aに形成される排水流路51の内径)はφ1である。更に言い換えれば、本体管状部354の管軸(中心軸)Cを挟んで互いに対向する管状部材360同士の本体管状部354の径方向における距離がφ1である。第5実施形態では、この距離を「基準寸法φ1」という。
流入部356は、排水熱回収装置350に給水W2を流入させるために設けられ、管状部材360の一方の端部361を配置するための空間である。流出部357は、排水熱回収装置350から給水W2を流出させるために設けられ、管状部材360の他方の端部363を配置するための空間である。
第2テーパ部359は、内空部359Aが排水流路51となる部分である。第2テーパ部359は、本体管状部354に接続される接続部359Cから排水W1の流れる方向に向かって内空部359Aの内径を徐々に小さくする傾斜面359Bを有している。傾斜面359Bは、管軸Cを通り、排水W1の流れる方向に沿った断面(図13)において、管軸Cを挟んで対向する接続部359Cの一点との距離が基準寸法φ1より大きくなるように形成されている。言い換えれば、傾斜面359Bは、管軸Cを挟んで対向する接続部359Cの一点を回動軸として、管軸Cを通り排水W1の流れる方向に沿った断面の面方向に沿って基準寸法φ1の長さの棒状部材を回動させたときに、当該棒状部材と接触しないように形成されている。管軸Cを通り排水W1の流れる方向に沿った断面の面方向とは、図13の紙面方向である。すなわち、傾斜面359Bは、図13に示すように、接続部359Cの一点を中心に描かれる半径φ1の円と接触しないように形成されている。
このような排水熱回収装置350を備える食器洗浄機1によれば、排水熱回収装置450と共通する構成については、食器洗浄機1が享受できる作用効果を奏することができる。
排水熱回収装置350を備える食器洗浄機1では、排水W1が流れる方向に向かって内径が徐々に小さくなる内空部359Aを有する部分があったとしても、この部分における棒状部材(例えば、爪楊枝)の径方向の強固な引っ掛かりを抑制することができる。仮に棒状部材が径方向に引っ掛かったとしても、当該棒状部材は、時間的に後から落下してくる水及び/又は他の棒状部材と共に下流方向に流される。この結果、棒状部材の詰りを抑制することができる。例えば、65mmの長さの爪楊枝が管状部材360の内側に形成される空間354A及び/又は第2テーパ部359に引っ掛かるおそれがある場合には、基準寸法φ1を65mm以上とすればよい。基準寸法φ1は、異物のサイズに応じて適宜設定することが可能である。
内周面354Bに給水W2を流す管状部材360が接触された状態で螺旋状に配置された本体管状部354を有する排水熱回収装置350は、このような管状部材360を備えない排水管の排水流路に比べると滑らかではない部分が存在するので、異物が詰まりやすいという傾向がある。本願発明者らは、このような構成の排水熱回収装置において異物が詰る場合に、どのような傾向があるかを確認するために下記に示す試験(以下、「詰り試験」と称す。)を繰り返し行った。
まず、図14に示すように、内周面554Bに螺旋状の管状部材560が配置された本体管状部554の下流端に内空部559Aの内径が徐々に小さくなる第2接続管状部559が接続された排水熱回収装置550を準備した。各部の寸法は以下の通りであった。
管状部材560の外径:7mm
管状部材560の内側に形成される空間554Aの内径(言い換えれば、空間554Aに形成される排水流路551の内径)(更に言い換えれば、本体管状部554の管軸Cを挟んで互いに対向する管状部材560同士の本体管状部554の径方向における距離):60mm
本体管状部554の軸方向長さ:90mm
排水熱回収装置550に接続される排水パイプ570の内径:30.5mm
排水パイプの長さ:126mm
管状部材560の外径:7mm
管状部材560の内側に形成される空間554Aの内径(言い換えれば、空間554Aに形成される排水流路551の内径)(更に言い換えれば、本体管状部554の管軸Cを挟んで互いに対向する管状部材560同士の本体管状部554の径方向における距離):60mm
本体管状部554の軸方向長さ:90mm
排水熱回収装置550に接続される排水パイプ570の内径:30.5mm
排水パイプの長さ:126mm
次に、詰り試験に用いるための投入物、すなわち爪楊枝10本、割箸10本、箸袋5袋、細断スポンジ2g、及び細断金たわし2gを含む投入物を準備した。
次に、図2に示すような洗浄水タンク15に図14に示す排水熱回収装置550を接続した。そして、洗浄水をためた洗浄水タンク15に上記投入物を投入し、オーバーフロー管21を抜いて洗浄水タンク15から洗浄水を排水させた。このとき、排水熱回収装置550及び排水熱回収装置550の下流側に接続される排水パイプ570における投入物の詰りを確認した。詰り試験は10回実施し、下表1及び表2に示す結果をそれぞれ得た。表1は、排水熱回収装置550における試験結果、表2は、排水パイプ570における試験結果を示している。表1及び表2に示す「○」は詰りが確認されなかったこと、「数字」は詰りの個数、「有」は、詰りが確認されたことを示している。
本願発明者らは、表1及び表2に示す試験結果から、排水熱回収装置550における異物の詰まりは、特に爪楊枝の頻度が高いことを確認した。そして、爪楊枝が詰まる際には、以下の3つのパターンがあることが分かった。(1)爪楊枝の両端が管状部材に引っ掛かっている(図14に示す爪楊枝T1)。(2)爪楊枝の一端が管状部材と第2接続管状部(又は排水パイプ)との隙間と接触し、他端が第2接続管状部の第2傾斜面に接触している(図14に示す爪楊枝T2)。(3)爪楊枝の両端が第2接続管状部(第2傾斜面)に乗っている(図14に示す爪楊枝T3)。
さらに検討を進めたところ、上記(3)の状態は、(1)及び(2)の状態と比べて爪楊枝の引っ掛かりの程度が弱いことが分かった。すなわち、時間的に後から落下してくる水及び/又は他の異物と共に下流方向に流されやすいことが分かった。したがって、上記(1)及び(2)の状態の詰りが解消できる構成とすれば、排水熱回収装置550における異物の詰りを効果的に解消できることが分かった。
本願発明者らは、爪楊枝の長さに着目し、(1)の状態となることを回避するためには、管状部材560の内側の空間554Aの内径を爪楊枝の長さ以上とすればよいことが分かった。これにより、爪楊枝の両端が引っ掛かった状態で、爪楊枝が排水熱回収装置550内に詰まることを回避できる。
また、本願発明者らは、(2)の状態となることを回避するためには、管状部材560下端の内周面の一点559Cと管軸Cを挟んで対向する第2接続管状部559の第2傾斜面559Bとの距離を爪楊枝の長さ以上とすればよいことが分かった。これにより、爪楊枝の一端が本体管状部554と第2接続管状部559(又は排水パイプ570)との隙間に接触し、他端が第2接続管状部559の第2傾斜面559Bに接触した状態で、爪楊枝が排水熱回収装置550内に詰まることを抑制できる。
本願発明者らは、これら鋭意検討の結果を踏まえ、図13に示すような第5実施形態に係る排水熱回収装置350を試作した。このとき、基準寸法φ1を一般的な爪楊枝の長さ65mmとした。そして、この試作品において、上記同様の詰り試験を行った。下記表3に、詰り試験の結果を示す。なお、以下の表3の「○」は詰りが確認されなかったこと、「数字」は詰りの個数を示している。
この詰り試験では、4回目に詰りが発生した。しかし、この詰りは上記(3)の状態による詰りであり、次の試験で、下流方向に流されることが確認された。以上の試験結果により、第5実施形態に係る排水熱回収装置350の構成とすることにより、第2テーパ部359における異物の詰まりを抑制できることが確認された。
〔第6実施形態〕
次に、第6実施形態に係る排水熱回収装置650について、主に図15を参照しながら説明する。排水熱回収装置650が搭載される食器洗浄機については、第1実施形態の食器洗浄機1と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、第6実施形態に係る排水熱回収装置650について、主に図15を参照しながら説明する。排水熱回収装置650が搭載される食器洗浄機については、第1実施形態の食器洗浄機1と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
機械室4内には、洗浄水タンク15から排出される排水W1が流れる排水流路51と、貯湯タンク28に供給する給水W2が流れる給水流路52と、を有し、排水流路51を流れる排水W1と給水流路52を流れる給水W2との間で熱交換を行う排水熱回収装置650が配置されている。
排水熱回収装置650は、内側管657を内挿可能に形成された外側管653と、内側管657とを有しており、内側管657を内挿した状態の外側管653が、落込部19の排水口19Bに接続される。具体的には、外側管653に形成された固定部656が、図示しないネジなどを介して落込部19の底面19Aに固定される。これにより、内側管657の内空部に排水W1が流れる排水流路51が形成され、外側管653の内周面と内側管657の外周面との間の空間に、給水W2が流れる給水流路52が形成される。
排水流路51と給水流路52とは、内側管657を介して互いに接している。内側管657は、熱伝導性に優れた金属管などが採用されているので、排水流路51を流れる排水W1と給水流路52を流れる給水W2との間で熱交換が行われる。すなわち、洗浄水タンク15から排水される排水W1と、排水W1と比べて冷たい給水W2との間で熱交換が行われる。
外側管653には、給水配管27Aを介して給水W2を外部から流入させる流入部654と、流入部654から流入された給水W2を貯湯タンク28に向けて送り出す流出部655とが形成されている。流出部655から流出した給水W2は、給水配管27Bを介して貯湯タンク28に送られる。
第6実施形態の排水熱回収装置650では、オーバーフロー管21から排出された排水W1が排水熱回収装置650の内側管657の内空部を流れる際に、外側管653の内周面と内側管657の外周面との間の空間に、排水W1と比較して冷たい給水W2が流れると、排水W1と給水W2との間で熱交換が行われる。これにより、流入部654から流入された給水W2は、流入時よりも水温が高くなった状態で流出部655から流出される。給水配管27B上には、電磁弁27Cが設けられているので、電磁弁27Cの開閉状態によっては外側管653の内周面と内側管657の外周面との間の空間に給水が滞留している場合がある。この場合には、外側管653の内周面と内側管657の外周面との間の空間に滞留している給水W2と排水W1との間で熱交換が行われる。
このような排水熱回収装置650を備える食器洗浄機1によれば、排水熱回収装置450と共通する構成については、食器洗浄機1が享受できる作用効果を奏することができる。
〔第7実施形態〕
次に、第7実施形態に係る排水熱回収装置750について、主に図16及び図17を参照しながら説明する。排水熱回収装置750が搭載される食器洗浄機については、第1実施形態の食器洗浄機1と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。排水熱回収装置750は、図16及び図17に示すように、接続部材700と、直管710と、本体部材720と、を有している。
次に、第7実施形態に係る排水熱回収装置750について、主に図16及び図17を参照しながら説明する。排水熱回収装置750が搭載される食器洗浄機については、第1実施形態の食器洗浄機1と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。排水熱回収装置750は、図16及び図17に示すように、接続部材700と、直管710と、本体部材720と、を有している。
図16に示すように、接続部材700は、内空部701、第1ネジ孔703及び第2ネジ孔704を有している。内空部701は、排水熱回収装置750における排水流路51の一部を形成する。第1ネジ孔703は、洗浄水タンク15の落込部19に固定するために設けられている。第2ネジ孔704は、本体部材720に固定するために設けられている。内空部701の下方(本体部材720と接続される側)には、直管710を嵌合させるための被嵌合部705が形成されている。被嵌合部705の外周面には、パッキン706が設けられている。
直管710は、上端部710Aが被嵌合部705に対し嵌合可能に形成されている管状部材である。直管710は、熱伝導率が相対的に高い金属部材により形成されている。直管710の内空部711は、排水熱回収装置750における排水流路51の一部を形成する。
本体部材720は、接続部721、第1内周面722、第2内周面723、流入部724及び流出部725を備えており、樹脂により一体成形されている。接続部721は、接続部材700に固定するために設けられており、挿通孔721Aを有している。第1内周面722は、本体部材720の上端部及び下端部に設けられており、内挿される直管710の外径と略同一サイズの内径を有している。これにより、本体部材720は、接続部材700に接続する側の端部720Aから直管710を内挿可能となっている。本体部材720の上端部及び下端部にそれぞれ設けられた第1内周面722にはパッキン727が設けられている。
第2内周面723は、軸方向において本体部材720の上端部及び下端部にそれぞれ設けられた第1内周面722の間に形成されており、第1内周面722よりも大きな内径を有している。流入部724は、本体部材720に給水W2を流入させるために設けられ、給水流路52の一部を形成する。流出部725は、本体部材720から給水W2を流出させるために設けられており、給水流路52の一部を形成する。そして、直管710を本体部材720に内挿した際には、直管710の外周面710Bと本体部材720の第2内周面(内周面)723との間に、排水熱回収装置750の給水流路52の一部が形成される。
このように接続部材700と、直管710と、本体部材720と、を有する排水熱回収装置750では、図17に示すように、接続部材700が洗浄水タンク15の落込部19に固定される。具体的には、洗浄水タンク15の落込部19に設けられた挿通孔19Cに、洗浄室3側から挿通されたネジ708が、接続部材700の第1ネジ孔703に締結されることにより、接続部材700が洗浄水タンク15の落込部19に固定される。
次に、直管710が内挿された本体部材720が、直管710を接続部材700の被嵌合部705に嵌合させるようにして、接続部材700に固定される。接続部材700と本体部材720との接続は、接続部721に設けられた挿通孔721Aに、機械室4側から挿通されたネジ728が、接続部材700の第2ネジ孔704に締結されることにより行われる。これにより、接続部材700の内空部701と直管710の内空部711とにより排水流路51が形成され、流入部724、流出部725及び本体部材720の第2内周面723と直管710の外周面710Bとの間に給水流路52が形成される。
このような排水熱回収装置750を備える食器洗浄機1によれば、排水熱回収装置650を備える食器洗浄機1が享受できる作用効果を奏することができる。そして、更に排水熱回収装置750を備える食器洗浄機1によれば、排水流路51が直管710により形成されているので、残菜などのゴミを容易に取り除くことができる。また、排水流路51となる直管710が取り外し可能に構成されているので、直管710を排水熱回収装置750から取り外して清掃できるなどメンテナンス性に優れる。
〔第8実施形態〕
次に、第8実施形態に係る排水熱回収装置850について、主に図18及び図19を参照しながら説明する。第8実施形態に係る排水熱回収装置850は、第7実施形態に係る排水熱回収装置750における直管710が蛇腹管840となっている。ここでは、この排水熱回収装置850における蛇腹管840について詳細に説明し、その他の構成、排水熱回収装置850が搭載される食器洗浄機については、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、第8実施形態に係る排水熱回収装置850について、主に図18及び図19を参照しながら説明する。第8実施形態に係る排水熱回収装置850は、第7実施形態に係る排水熱回収装置750における直管710が蛇腹管840となっている。ここでは、この排水熱回収装置850における蛇腹管840について詳細に説明し、その他の構成、排水熱回収装置850が搭載される食器洗浄機については、ここでは詳細な説明を省略する。
図18に示すように、接続部材700の内空部701の下方(本体部材720と接続される側)には、蛇腹管840を嵌合させるための被嵌合部705が内挿されている。
蛇腹管840は、上端部840Aが被嵌合部705に対し嵌合可能に形成された管状部材である。蛇腹管840は、熱伝導率が相対的に高い金属素材により形成することができる。蛇腹管840の上下端部のそれぞれは、蛇腹状ではなく直管状に形成されている。蛇腹管840の内空部841は、排水熱回収装置850における排水流路51の一部を形成する。蛇腹管840の蛇腹状部分の外径D81は、本体部材720において蛇腹管840を内挿する部分の内径D80よりも小さくなるように形成されている。
本体部材720の第1内周面722は、本体部材720の上端部及び下端部に設けられており、内挿される蛇腹管840の蛇腹部分の外径D81よりも少し大きな内径D80を有している。これにより、本体部材720は、接続部材700に接続する側の端部720Aから蛇腹管840を内挿可能となっている。本体部材720の上端部及び下端部にそれぞれ設けられた第1内周面722には、パッキン727が設けられている。蛇腹管840が本体部材720に内挿された際には、流入部724、流出部725及び蛇腹管840の蛇腹部分の外周面840Bと本体部材720の第2内周面(内周面)723との間に、排水熱回収装置850の給水流路52が形成される。
このように接続部材700と、蛇腹管840と、本体部材720と、を有する排水熱回収装置850では、図19に示すように、接続部材700が洗浄水タンク15の落込部19に固定される。具体的には、洗浄水タンク15の落込部19に設けられた挿通孔19Cに、洗浄室3側から挿通されたネジ708が、接続部材700の第1ネジ孔703に締結されることにより、接続部材700が洗浄水タンク15の落込部19に固定される。
次に、蛇腹管840が内挿された本体部材720を、蛇腹管840が接続部材700の被嵌合部705に嵌合させるようにして、接続部材700に固定される。接続部材700と本体部材720との接続は、接続部721に設けられた挿通孔721Aに、機械室4側から挿通されたネジ728が、接続部材700の第2ネジ孔704に締結されることにより行われる。これにより、接続部材700の内空部701と蛇腹管840の内空部841とにより排水流路51が形成され、流入部724、流出部725及び本体部材720の第2内周面723と蛇腹管840の蛇腹部分の外周面840Bとの間に給水流路52が形成される。
このような排水熱回収装置850を備える食器洗浄機1によれば、排水熱回収装置650を備える食器洗浄機1が享受できる作用効果を奏することができる。そして、第8実施形態に係る食器洗浄機1によれば、排水流路51と給水流路52とが互いに接触する部分が蛇腹状に形成されているので、排水流路51と給水流路52とが互いに接触する面積を大きくすることができる。これにより、排水流路51と給水流路52との熱交換効率を高めることができる。また、排水流路51の一部を形成する蛇腹管840が取り外し可能に構成されているので、蛇腹管840を排水熱回収装置850から取り外して清掃できるなど、メンテナンス性に優れる。
〔第9実施形態〕
次に、第9実施形態に係る排水熱回収装置950について、主に図20を参照しながら説明する。第9実施形態の排水熱回収装置950が第6実施形態の排水熱回収装置650と異なるのは、内側管957の構成である。ここでは、この排水熱回収装置950における内側管957について詳細に説明し、第6実施形態の排水熱回収装置650と共通する点については説明を省略する。
次に、第9実施形態に係る排水熱回収装置950について、主に図20を参照しながら説明する。第9実施形態の排水熱回収装置950が第6実施形態の排水熱回収装置650と異なるのは、内側管957の構成である。ここでは、この排水熱回収装置950における内側管957について詳細に説明し、第6実施形態の排水熱回収装置650と共通する点については説明を省略する。
図20は、内側管957を排水方向(長手方向)に沿って切断した際の断面図である。図20に示すように、内側管957の外周面957Aは凹凸面として形成されている。また、内側管957の内周面957Bは、第6実施形態の内側管657と同様に、平滑面として形成されている。
このような排水熱回収装置950を備える食器洗浄機1によれば、排水熱回収装置650を備える食器洗浄機1が享受できる作用効果を奏することができる。そして、排水熱回収装置950を備える食器洗浄機1では、内側管957の外周面957Aの表面積を増大させることができるので、排水W1が流れる内側管957の外周面957Aと給水流路52とが互いに接触する面積を広くできる。これにより、排水流路51を流れる排水W1と給水流路52を流れる給水W2との間の熱交換効率を高めることができる。また、内側管の外周面が平滑面に形成されている場合と同じ熱交換効率を得る場合には、内側管957の長手方向の長さを短くできるので、排水熱回収装置950全体のサイズを小さくすることができる。また、排水W1が流れる側の内周面957Bは平滑面のままであるので、排水W1に含まれる残菜などのゴミの蓄積を低減できる。
以上、第1~第9実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
<第1変形例>
例えば、第2実施形態に係る排水熱回収装置50における管状部材60は、本体部55の軸L周りを周回しながら、軸L方向に漸進していくように設けられている例、言い換えれば、軸L方向に管状部材60が隙間なく並べられている例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図21に示すように、管状部材60が軸L方向に間隔をあけて並べられた構成の排水熱回収装置50Aとしてもよい。また、上記実施形態で説明した螺旋状に配置された給水流路についても同様の変形例を適用することができる。
例えば、第2実施形態に係る排水熱回収装置50における管状部材60は、本体部55の軸L周りを周回しながら、軸L方向に漸進していくように設けられている例、言い換えれば、軸L方向に管状部材60が隙間なく並べられている例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図21に示すように、管状部材60が軸L方向に間隔をあけて並べられた構成の排水熱回収装置50Aとしてもよい。また、上記実施形態で説明した螺旋状に配置された給水流路についても同様の変形例を適用することができる。
また、例えば、第2実施形態に係る排水熱回収装置50における管状部材60は、流路方向に直交する断面形状が円形状である円管である例を挙げて説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図22に示すように、流路方向に直交する断面形状が矩形の角管である管状部材60Bを備える排水熱回収装置50Bとしてもよい。この構成の排水熱回収装置であれば、排水流路51の内周面が直線状になるので、より一層、排水W1に含まれる残菜などのゴミが溜まることを回避できる。また、上記実施形態で説明した螺旋状に配置された給水流路についても同様の変形例を適用することができる。
<第2変形例>
また、例えば、第2実施形態における本体管状部54及び管状部材60を、耐熱性を有する透明素材(例えば、透明樹脂)で形成してもよい。このような構成の排水熱回収装置50Cでは、洗浄水タンク15から排出される排水W1が排水熱回収装置50Cを通過する際に、外部から容易に排水W1の流れる状況を視認することができる。このため、排水流路51に排水W1に含まれる残菜などのゴミが詰まったり、汚れが蓄積したりしていないかなど、排水熱回収装置50Cを分解することなく確認できる。したがって、排水流路51の状態に応じて適宜メンテナンスを行うことができ、定期的に行うメンテナンスの回数を減らすことができる。
また、例えば、第2実施形態における本体管状部54及び管状部材60を、耐熱性を有する透明素材(例えば、透明樹脂)で形成してもよい。このような構成の排水熱回収装置50Cでは、洗浄水タンク15から排出される排水W1が排水熱回収装置50Cを通過する際に、外部から容易に排水W1の流れる状況を視認することができる。このため、排水流路51に排水W1に含まれる残菜などのゴミが詰まったり、汚れが蓄積したりしていないかなど、排水熱回収装置50Cを分解することなく確認できる。したがって、排水流路51の状態に応じて適宜メンテナンスを行うことができ、定期的に行うメンテナンスの回数を減らすことができる。
また、他の実施形態に係る排水熱回収装置50Cでは、図23に示すように、全部ではなく一部が透明素材M1により形成された本体管状部54を用いてもよい。また、管状部材60も、全部ではなく一部が透明素材M2により形成されていてもよい。特に、管状部材60は、管状部材60の外側を流れる排水W1との間で熱交換をすることから、熱伝導性の高い金属素材で形成されることが好ましい。そこで、図23に示すように、管状部材60を金属素材で形成し、その一部を透明樹脂などの透明素材M2で形成することにより、熱伝導性を維持したまま、メンテナンス性に優れる排水熱回収装置50Cとすることが可能となる。
なお、第3実施形態における排水熱回収装置150の本体部材161及び直管171についても、図24に示すように、残部又はその一部を透明素材M3,M4により形成してもよい。同様に、第4実施形態における本体部材261及び管状部材271(図11参照)についても、全部又はその一部を透明素材により形成してもよい。同様に、第5実施形態における本体管状部354及び管状部材360(図13参照)についても、また、第1実施形態における本体部481及び給水管475(図3参照)についても、全部又はその一部を透明素材により形成してもよい。
<第3変形例>
例えば、第2実施形態に係る排水熱回収装置50では、本体管状部54の内周面54Bに管状部材60の外周面60Aに接するように管状部材60を配置することにより、給水流路52が本体管状部54の内周面54Bに対向かつ接触した状態で配置されると共に、給水流路52の内側の空間に排水流路51が形成される例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図25に示すように、排水流路51が本体管状部54よりも径の小さな内側管状部材65によって形成された構成の排水熱回収装置50Dであってもよい。この場合、内側管状部材65の内空部65Aが排水流路51となり、本体管状部54の内周面54Bと内側管状部材65の外周面65Bとの間の空間が給水流路52となる。すなわち、給水流路52は、本体管状部54の内周面54Bに対向かつ接触した状態で配置される。
例えば、第2実施形態に係る排水熱回収装置50では、本体管状部54の内周面54Bに管状部材60の外周面60Aに接するように管状部材60を配置することにより、給水流路52が本体管状部54の内周面54Bに対向かつ接触した状態で配置されると共に、給水流路52の内側の空間に排水流路51が形成される例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図25に示すように、排水流路51が本体管状部54よりも径の小さな内側管状部材65によって形成された構成の排水熱回収装置50Dであってもよい。この場合、内側管状部材65の内空部65Aが排水流路51となり、本体管状部54の内周面54Bと内側管状部材65の外周面65Bとの間の空間が給水流路52となる。すなわち、給水流路52は、本体管状部54の内周面54Bに対向かつ接触した状態で配置される。
また、例えば、第3実施形態に係る排水熱回収装置150では、本体管状部164の内周面164Bに螺旋溝165Bが形成された例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、内周面に螺旋溝165Bを有さない本体管状部164を用いてもよい。
<第4変形例>
図26(A)に示されるように、例えば、第6実施形態における外側管653を、下記に詳述する構成の外側管653Aとしてもよい。すなわち、排水W1が流れる排水流路51の外側に給水W2が流れる給水流路52が配置された二重管となる部分を有する排水熱回収装置650Aにおいて、外側管653Aは、図26(A)に示すように、給水W2が流入する流入部654Aと、図26(B)に示すように、給水W2が流出する流出部655Aと、を有し、流入部654A及び流出部655Aの少なくとも一方は、流入部654Aにおける給水W2の流入方向A1(図26(A)参照)及び流出部655Aにおける給水W2の流出方向A2(図26(B)参照)が、二重管の円周A3に対する接線方向(多少のずれを含む概念)となるように設けられてもよい。
図26(A)に示されるように、例えば、第6実施形態における外側管653を、下記に詳述する構成の外側管653Aとしてもよい。すなわち、排水W1が流れる排水流路51の外側に給水W2が流れる給水流路52が配置された二重管となる部分を有する排水熱回収装置650Aにおいて、外側管653Aは、図26(A)に示すように、給水W2が流入する流入部654Aと、図26(B)に示すように、給水W2が流出する流出部655Aと、を有し、流入部654A及び流出部655Aの少なくとも一方は、流入部654Aにおける給水W2の流入方向A1(図26(A)参照)及び流出部655Aにおける給水W2の流出方向A2(図26(B)参照)が、二重管の円周A3に対する接線方向(多少のずれを含む概念)となるように設けられてもよい。
なお、外側管653Aに形成される流入部654A及び流出部655Aの向きは、図26(A)及び図26(B)に示すように、流入部654Aにおける給水W2の流入方向A1と流出部655Aにおける給水W2の流出方向A2とが互いに同じ方向とするだけでなく、図27(A)及び図27(B)に示すように、流入部654Aにおける給水W2の流入方向A1と流出部655Aにおける給水W2の流出方向A2とが互いに反対方向となるように設けられた排水熱回収装置650Aとしてもよい。
このような構成の排水熱回収装置650Aでは、外側管653Aの流入部654Aから流入する給水W2が、内側管657Aの外周面に沿って回転しながら内側管657Aの延在方向に沿って流出部655Aまで流れるようになる。言い換えれば、給水W2が、内側管657Aの外周面と外側管653Aの内周面との間の空間を螺旋状に流れることになる。これにより、内側管657Aに沿って給水W2が直線的に流れる場合と比較して、排水熱回収装置650A内に給水W2を長く留まらせることができる。この結果、排水W1と給水W2との間で熱交換を行うための時間が十分に確保されるので、給水W2は、排水W1が有する熱を十分に受け取ることができる。
なお、第9実施形態における外側管653Aを上述した構成の外側管653Aとしてもよい。また、第7及び第8実施形態における本体部材720における流入部724及び流出部725についても、流入部724及び流出部725の少なくとも一方を、流入部724における給水W2の流入方向A1及び流出部725における給水W2の流出方向A2が、二重管の円周A3に対する接線方向となるように設けられてもよい。
<第5変形例>
また、例えば、第6及び第9実施形態における外側管653(653A)及び内側管657(657A)を、耐熱性を有する透明素材(例えば、透明樹脂)で形成してもよい。このような構成の排水熱回収装置650Bでは、洗浄水タンク15から排出される排水W1が排水熱回収装置650Bを通過する際に、外部から容易に排水W1の流れ状況を視認することができる。このため、排水流路51に排水W1に含まれる残菜などのゴミが詰まったり、汚れが蓄積したりしていないかなど、排水熱回収装置650Bを分解することなく、排水流路51の状態を確認できる。したがって、排水流路51の状態に応じて適宜メンテナンスを行うことができ、定期的に行うメンテナンスの回数を減らすことができる。
また、例えば、第6及び第9実施形態における外側管653(653A)及び内側管657(657A)を、耐熱性を有する透明素材(例えば、透明樹脂)で形成してもよい。このような構成の排水熱回収装置650Bでは、洗浄水タンク15から排出される排水W1が排水熱回収装置650Bを通過する際に、外部から容易に排水W1の流れ状況を視認することができる。このため、排水流路51に排水W1に含まれる残菜などのゴミが詰まったり、汚れが蓄積したりしていないかなど、排水熱回収装置650Bを分解することなく、排水流路51の状態を確認できる。したがって、排水流路51の状態に応じて適宜メンテナンスを行うことができ、定期的に行うメンテナンスの回数を減らすことができる。
また、他の実施形態に係る食器洗浄機では、図28に示すように、全部ではなく一部が透明素材657Bにより形成された内側管657(657A)を用いてもよい。内側管657(657A)は、内側管657(657A)の外側を流れる給水W2との間で熱交換をすることから、熱伝導性の高い金属素材で形成されることが好ましい。そこで、図28に示すように、内側管657(657A)を金属素材で形成し、その一部を透明樹脂などの透明素材657Bで形成することにより、熱伝導性を維持したまま、メンテナンス性に優れる排水熱回収装置650Bとすることが可能となる。
なお、第7実施形態における本体部材720及び直管710(図17参照)についても、全体又はその一部を透明素材により形成してもよい。同様に、第8実施形態における本体部材720及び蛇腹管840(図19参照)についても、全体又はその一部を透明素材により形成してもよい。
<第6変形例>
また、例えば、図29に示すように、第1~第9実施形態及び他の変形例の排水熱回収装置(例えば、排水熱回収装置50,150,250,350,450,650,650A,650B,750,850,950,50A,50B,50C,50D)(図29は、排水熱回収装置50を例として示している)と貯湯タンク28との間に電磁弁などの給水バルブ81を設け、上記排水熱回収装置に供給される給水W2のタイミングを調整できる構成の食器洗浄機1Aとしてもよい。給水バルブ81は、機械室4内に配置された電装ボックス71に内蔵されたマイコン70により弁の開閉が制御される。
また、例えば、図29に示すように、第1~第9実施形態及び他の変形例の排水熱回収装置(例えば、排水熱回収装置50,150,250,350,450,650,650A,650B,750,850,950,50A,50B,50C,50D)(図29は、排水熱回収装置50を例として示している)と貯湯タンク28との間に電磁弁などの給水バルブ81を設け、上記排水熱回収装置に供給される給水W2のタイミングを調整できる構成の食器洗浄機1Aとしてもよい。給水バルブ81は、機械室4内に配置された電装ボックス71に内蔵されたマイコン70により弁の開閉が制御される。
食器洗浄機では、一般的に、貯湯タンク28への給水及び洗浄水タンク15からの排水が間欠的に行われている。このため、排水熱回収装置において排水W1が流れるタイミングと給水W2が流れるタイミングとがずれ、十分な熱交換を行うことができない場合があった。そこで、第6変形例に係る食器洗浄機1Aでは、排水熱回収装置において排水W1が流れるタイミングと給水W2が流れるタイミングとを一致するようにした。
具体的には、例えば、すすぎ運転が終了するタイミングで洗浄水タンク15からオーバーフローして十分な量の排水が行われるような食器洗浄機においては、マイコン70は、すすぎ運転が終了するまで(すなわち、すすぎポンプ34が稼働している間)は給水バルブ81の弁を閉じ、すすぎ運転が終了した(すなわち、すすぎポンプ34が停止した)と同時に、給水バルブ81の弁を開ける。マイコン70が、給水バルブ81を上記のように制御することにより、排水熱回収装置内を排水W1が流れるタイミングで給水W2が流れるようになる。これにより、排水熱回収装置を流れる排水W1と給水W2との間で十分に熱交換を行うことができる。
<第7変形例>
また、例えば、図30に示すように、第1~第9実施形態及び他の変形例の排水熱回収装置(例えば、排水熱回収装置50,150,250,350,450,650,650A,650B,750,850,950,50A,50B,50C,50D)(図30は、排水熱回収装置50を例として示している)の下流側に電磁弁などの排水バルブ83を設け、上記排水熱回収装置内に排水W1を滞留させることができる構成の食器洗浄機1Bとしてもよい。排水バルブ83は、機械室4内に配置された電装ボックス71に内蔵されたマイコン70により弁の開閉が制御される。
また、例えば、図30に示すように、第1~第9実施形態及び他の変形例の排水熱回収装置(例えば、排水熱回収装置50,150,250,350,450,650,650A,650B,750,850,950,50A,50B,50C,50D)(図30は、排水熱回収装置50を例として示している)の下流側に電磁弁などの排水バルブ83を設け、上記排水熱回収装置内に排水W1を滞留させることができる構成の食器洗浄機1Bとしてもよい。排水バルブ83は、機械室4内に配置された電装ボックス71に内蔵されたマイコン70により弁の開閉が制御される。
食器洗浄機に設けられる排水熱回収装置では、一般的に、洗浄水タンク15から排水された排水W1は、排水熱回収装置内で長く滞留せずに排出されてしまう。このため、排水熱回収装置において、排水W1から給水W2へ十分に熱交換が行われない場合がある。また、排水W1が、給水W2との間で熱交換ができる状態(すなわち、比較的高温の状態)で排水熱回収装置から排出されてしまう場合がある。そこで、第7変形例に係る食器洗浄機1Bでは、排水熱回収装置内の最下流側に排水バルブ83を設け、排水熱回収装置内に排水W1を滞留させる時間を調整できるようにした。
具体的には、マイコン70は、任意の時間間隔で、排水バルブ83の開弁を制御する。開弁間隔は、0秒から次回すすぎ運転が行われるまでの時間の間で自由に設定することが可能である。例えば、0秒、30秒、60秒など、自由に設定することができる。また、マイコン70は、排水熱回収装置内に給水W2が供給されるタイミングでは常に排水W1が滞留するように、排水バルブ83を閉弁するように制御してもよい。これにより、排水熱回収装置を流れる排水W1と給水W2との間で十分に熱交換を行うことができる。この結果、貯湯タンク28に供給される給水W2の温度が相対的に高くなり、すすぎ水として供給するための温度に昇温するためのガス、電気エネルギーの消費量を低減することができ、ランニングコストも低減することができる。
<その他の変形例>
第1~第9実施形態及びそれらの変形例の排水熱回収装置(例えば、排水熱回収装置50,150,250,350,450,650,650A,650B,750,850,950,50A,50B,50C,50D)は、上述したようなドアが上下に開閉するタイプの食器洗浄機1,1A,1Bに適用するだけでなく、例えば、オーブンのように洗浄機本体の前面側にドアが設けられたタイプの食器洗浄機、又は食器を収容するためのラックを搬送しながら洗浄を行うコンベアタイプの食器洗浄機などにも適用することができる。
第1~第9実施形態及びそれらの変形例の排水熱回収装置(例えば、排水熱回収装置50,150,250,350,450,650,650A,650B,750,850,950,50A,50B,50C,50D)は、上述したようなドアが上下に開閉するタイプの食器洗浄機1,1A,1Bに適用するだけでなく、例えば、オーブンのように洗浄機本体の前面側にドアが設けられたタイプの食器洗浄機、又は食器を収容するためのラックを搬送しながら洗浄を行うコンベアタイプの食器洗浄機などにも適用することができる。
第2実施形態の本体管状部54の内周面54Bには、給水流路52が対向かつ接触した状態で配置されている構成を例に挙げて説明したが、本体管状部54の内周面54Bには、給水流路52が対向かつ接触しない状態で配置される構成であってもよい。同様に、第3実施形態は、給水流路52が本体管状部164の内周面164Bに対向かつ接触しない状態で配置される構成であってもよい。第4実施形態は、給水流路52が本体部材261の内周面261Aに対向かつ接触しない状態で配置される構成であってもよい。第5実施形態は、給水流路52が本体管状部354の内周面354Bに対向かつ接触しない状態で配置される構成であってもよい。第3変形例は、給水流路52が本体管状部54の内周面54Bに対向かつ接触しない状態で配置される構成であってもよい。
第1実施形態では、給水管475は、本体部481の内周面481Bに隙間G1をあけた状態で対向して配置される構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本体部481の内周面481Bに接触した状態で対向して配置される構成であってもよい。
本願発明は、第1~第9実施形態、第1~第7変形例、及びその他の変形例を適宜組み合わせてもよい。
1,1A,1B…食器洗浄機、3…洗浄室、4…機械室、50,150,250,350,450,650,650A,650B,750,850,950,50A,50B,50C,50D…排水熱回収装置、51…排水流路、52…給水流路、53…接続管状部、54,354…本体管状部、55…本体部、60,60B,271,360…管状部材、163…接続管状部、164…本体管状部、171…直管(内挿管状部)、251…第1接続部材(接続管状部)、261…本体部材(本体管状部)、281…第2接続部材(接続管状部)、359…第2テーパ部(テーパ部)、359B…傾斜面、359C…接続部、460…第1部材、461…本体部、463…排水入口部、471…給水入口部、473…給水出口部、475…給水管、477…熱交換部、479…接合部、480…第2部材、481…本体部(本体管状部)、481A…収容部、487…テーパ部、489…排水出口部、φ1…基準寸法、653,653A…外側管(本体部)、654,654A…流入部、655,655A…流出部、657,657A…内側管、700…接続部材(接続部)、701…内空部、710…直管、720…本体部材(本体部)、723…第2内周面(内周面)、724…流入部、725…流出部、840…蛇腹管。
Claims (15)
- 洗浄室内に収容された被洗浄物の洗浄及びすすぎに用いられる給水を貯留する給水貯留部と、
前記被洗浄物の洗浄及びすすぎに用いられた排水を一時的に貯留する排水貯留部と、
前記給水貯留部に前記給水を供給する給水流路と、前記排水貯留部から前記排水が排出される排水流路と、を有し、前記排水流路を流れる前記排水と前記給水流路を流れる前記給水との間で熱交換を行う排水熱回収装置と、を備え、
前記排水熱回収装置は、前記洗浄室の下方に配置されると共に、前記給水貯留部から前記洗浄室内に前記給水を送水するポンプが配置されている機械室内に設けられ、前記排水流路が前記排水貯留部の排水口に接続されている、洗浄機。 - 前記排水熱回収装置は、
前記排水流路の一部となる内空部を有し、前記排水貯留部に固定可能に形成された接続部と、
前記接続部の内空部に対し嵌合可能に形成され、前記排水流路の一部となる内空部を有する直管と、
前記接続部に固定可能、かつ、前記接続部に接続する側の端部から前記直管を内挿可能に形成される本体部と、を備え、
前記直管を前記本体部に内挿した際に、前記直管の外周面と前記本体部の内周面との間に前記給水流路が形成される、請求項1に記載の洗浄機。 - 前記排水熱回収装置は、
前記排水流路の一部となる内空部を有し、前記排水貯留部に固定可能に形成された接続部と、
前記内空部に対し嵌合可能に形成され、前記排水流路の一部となる内空部を有する蛇腹管と、
前記接続部に固定可能、かつ、前記接続部に接続する側の端部から前記蛇腹管を内挿可能に形成される本体部と、を備え、
前記蛇腹管を前記本体部に内挿した際に、前記蛇腹管の外周面と前記本体部の内周面との間に前記給水流路が形成され、
前記蛇腹管の蛇腹部の外径が、前記本体部において前記蛇腹管を内挿する部分の内径よりも小さくなるように形成されている、請求項1に記載の洗浄機。 - 前記排水熱回収装置は、前記排水流路の外側に前記給水流路が配置された二重管となる部分を有し、
前記給水流路は、前記給水が流入する流入部及び前記給水が流出する流出部を有し、
前記流入部及び前記流出部の少なくとも一方は、前記流入部における前記給水の流入方向及び前記流出部における前記給水の流出方向が、前記二重管の円周に対する接線方向となるように設けられている、請求項1~3の何れか一項に記載の洗浄機。 - 前記排水熱回収装置は、
筒状の本体管状部と、
前記本体管状部の内周面に対向した状態で配置される前記給水流路と、
前記本体管状部の径方向において前記給水流路の内側の空間に形成される前記排水流路と、
を備えている、請求項1に記載の洗浄機。 - 前記給水流路は、前記本体管状部の内周面に対向した状態で螺旋状に配置される、請求項5に記載の洗浄機。
- 前記給水流路は管状部材により形成されており、
前記本体管状部と前記管状部材とが一体的に形成されている、請求項5又は6に記載の洗浄機。 - 前記本体管状部の内周面には螺旋溝が形成されており、
前記本体管状部に内挿される内挿管状部の外周面と前記螺旋溝とによって前記給水流路が形成され、
前記内挿管状部の内空部が前記排水流路となる、請求項5又は6に記載の洗浄機。 - 前記本体管状部の軸方向における両端の少なくとも一方に接続されると共に内空部が前記排水流路となる接続管状部を更に備え、
前記本体管状部の径方向において前記給水流路の内側に形成される前記排水流路の内径と前記接続管状部の内径とが略同一となるように、前記本体管状部の内径が形成されている、請求項5~8の何れか一項に記載の洗浄機。 - 前記本体管状部の軸方向における下流側端部に接続されると共に内空部が前記排水流路となるテーパ部を更に備え、
前記テーパ部は、前記本体管状部に接続される接続部から前記排水の流れる方向に向かって前記内空部の内径を徐々に小さくする傾斜面を有し、
前記本体管状部の中心軸を挟んで互いに対向する前記給水流路同士の前記本体管状部の径方向における距離を基準寸法としたとき、
前記傾斜面は、前記中心軸を通り、前記排水の流れる方向に沿った断面において、前記中心軸を挟んで互いに対向する前記接続部の一点との距離が前記基準寸法より大きくなるように形成されている、請求項5~9の何れか一項に記載の洗浄機。 - 前記排水熱回収装置は、
給水流路の入口となる給水入口部、前記給水流路の出口となる給水出口部、及び排水流路の入口となる排水入口部を有する本体部と、
前記給水入口部に接続される一端から前記給水出口部に接続される他端まで延びる管であって、前記一端から前記他端までの間の一部が前記本体部から一方向に突出するように配置される、前記給水流路となる給水管と、
を有する第1部材と、
前記本体部から突出する前記給水管の一部を収容すると共に前記排水流路となる収容部と、
前記排水流路の出口となる排水出口部と、
を有し、前記本体部の前記一方向側に着脱可能に装着される第2部材と、を備え、
前記収容部を流れる前記排水と前記収容部に収容された前記給水管を流れる前記給水との間で熱交換が行われる、請求項1に記載の洗浄機。 - 前記本体部から突出する前記給水管の一部は、前記一方向に沿って螺旋状に巻回されており、前記排水入口部から流入した前記排水は、前記螺旋状に巻回される前記給水管によって囲われる前記一方向に沿って延びる空間を通って前記排水出口部から排出される、請求項11に記載の洗浄機。
- 前記第2部材の前記収容部における前記第1部材の前記本体部との接合部は、前記一方向に直交する面方向において、前記螺旋状に巻回される前記給水管と対向する位置に設けられている、請求項12に記載の洗浄機。
- 前記第1部材における給水管は、前記本体部が射出成形される際に一体的に成形されている、請求項11~13の何れか一項に記載の洗浄機。
- 前記第1部材の本体部における前記給水入口部及び前記給水出口部には、射出成形時に一体的に成形されたネジ溝を有している、請求項11~14の何れか一項に記載の洗浄機。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
CN201480070970.7A CN105916427B (zh) | 2013-12-27 | 2014-10-29 | 清洗机 |
US15/107,830 US10264943B2 (en) | 2013-12-27 | 2014-10-29 | Washer |
EP14873951.9A EP3087897B1 (en) | 2013-12-27 | 2014-10-29 | Dishwasher |
ES14873951T ES2821808T3 (es) | 2013-12-27 | 2014-10-29 | Lavavajillas |
Applications Claiming Priority (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013-272299 | 2013-12-27 | ||
JP2013272294 | 2013-12-27 | ||
JP2013-272294 | 2013-12-27 | ||
JP2013272299A JP6236316B2 (ja) | 2013-12-27 | 2013-12-27 | 洗浄機 |
JP2014-110534 | 2014-05-28 | ||
JP2014110534A JP6656794B2 (ja) | 2013-12-27 | 2014-05-28 | 排水熱回収装置 |
JP2014-137911 | 2014-07-03 | ||
JP2014137911A JP6681656B2 (ja) | 2014-07-03 | 2014-07-03 | 洗浄機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
WO2015098276A1 true WO2015098276A1 (ja) | 2015-07-02 |
Family
ID=53478154
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
PCT/JP2014/078786 WO2015098276A1 (ja) | 2013-12-27 | 2014-10-29 | 洗浄機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
WO (1) | WO2015098276A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105411498A (zh) * | 2015-11-03 | 2016-03-23 | 佛山市顺德区美的洗涤电器制造有限公司 | 洗碗机以及洗碗机的洗涤控制方法和装置 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0312813U (ja) | 1989-06-22 | 1991-02-08 | ||
JPH03106414A (ja) | 1989-09-21 | 1991-05-07 | Fuji Cafe Kk | 遠赤外線を放出する濾紙 |
JPH03132813A (ja) | 1989-10-16 | 1991-06-06 | Truth Inc | カムハンドルロック |
JPH08150107A (ja) | 1994-11-30 | 1996-06-11 | Sanyo Electric Co Ltd | 食器洗浄機の排熱回収装置 |
US5660193A (en) * | 1994-06-28 | 1997-08-26 | Premark Feg L.L.C. | Waste water heat recovering unit and dishwashing machine |
JP2012047407A (ja) * | 2010-08-27 | 2012-03-08 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 熱交換器、熱交換システム、熱交換システムの施工方法 |
JP2013234766A (ja) * | 2012-05-03 | 2013-11-21 | Shimizu Reiki:Kk | 熱交換システム |
-
2014
- 2014-10-29 WO PCT/JP2014/078786 patent/WO2015098276A1/ja active Application Filing
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0312813U (ja) | 1989-06-22 | 1991-02-08 | ||
JPH03106414A (ja) | 1989-09-21 | 1991-05-07 | Fuji Cafe Kk | 遠赤外線を放出する濾紙 |
JPH03132813A (ja) | 1989-10-16 | 1991-06-06 | Truth Inc | カムハンドルロック |
US5660193A (en) * | 1994-06-28 | 1997-08-26 | Premark Feg L.L.C. | Waste water heat recovering unit and dishwashing machine |
JPH08150107A (ja) | 1994-11-30 | 1996-06-11 | Sanyo Electric Co Ltd | 食器洗浄機の排熱回収装置 |
JP2012047407A (ja) * | 2010-08-27 | 2012-03-08 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 熱交換器、熱交換システム、熱交換システムの施工方法 |
JP2013234766A (ja) * | 2012-05-03 | 2013-11-21 | Shimizu Reiki:Kk | 熱交換システム |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105411498A (zh) * | 2015-11-03 | 2016-03-23 | 佛山市顺德区美的洗涤电器制造有限公司 | 洗碗机以及洗碗机的洗涤控制方法和装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN105916427B (zh) | 清洗机 | |
KR20080108528A (ko) | 식기세척기 특히 가정용 식기세척기 | |
US9445708B2 (en) | Water-bearing domestic appliance | |
KR20090127708A (ko) | 노즐 어셈블리 | |
WO2015098276A1 (ja) | 洗浄機 | |
JP2009297356A (ja) | 食器洗浄機 | |
JP6236316B2 (ja) | 洗浄機 | |
TWI418681B (zh) | Washing machine (5) | |
JP2005230192A (ja) | 食器洗浄機 | |
JP2011062332A (ja) | 洗濯機 | |
KR20070074274A (ko) | 식기세척기의 필터장치 | |
JP2015142705A (ja) | 排水熱回収装置 | |
JP6312429B2 (ja) | 洗浄機 | |
KR101380362B1 (ko) | 퇴수조가 구비되는 식기세척기 | |
TWI415993B (zh) | Washing machine (2) | |
JP4783630B2 (ja) | 食器洗浄乾燥機 | |
KR20230103444A (ko) | 식기세척기 | |
JP6577779B2 (ja) | 洗浄機 | |
JP5012211B2 (ja) | 食器洗い機の排水構造、並びに、キッチンキャビネットシステム | |
JP2020196994A (ja) | シンクの排水構造及び調理台 | |
JP6681656B2 (ja) | 洗浄機 | |
US10905308B2 (en) | Dish washer | |
JP5669702B2 (ja) | 食器洗浄機 | |
CN220024773U (zh) | 一种即热式茶台 | |
CN216776900U (zh) | 基站及清洁机器人 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
121 | Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application |
Ref document number: 14873951 Country of ref document: EP Kind code of ref document: A1 |
|
WWE | Wipo information: entry into national phase |
Ref document number: 15107830 Country of ref document: US |
|
NENP | Non-entry into the national phase |
Ref country code: DE |
|
REEP | Request for entry into the european phase |
Ref document number: 2014873951 Country of ref document: EP |
|
WWE | Wipo information: entry into national phase |
Ref document number: 2014873951 Country of ref document: EP |