WO2015075834A1

WO2015075834A1 - 光学シートの保持構造及び表示装置

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Publication number: WO2015075834A1
Application number: PCT/JP2013/081630
Authority: WO
Inventors: 良太川畑; 康史松元
Original assignee: 堺ディスプレイプロダクト株式会社
Priority date: 2013-11-25
Filing date: 2013-11-25
Publication date: 2015-05-28
Also published as: US9810834B2; US20160356952A1

Abstract

　表示装置における光学シートの皺、撓み、及び振動試験時における千切れの発生を防止し、輝度ムラ、輝度低下等の不具合を防止することができる光学シートの保持構造、及び該保持構造を有する表示装置を提供する。　光学シートを保持するシャーシは、光学シートを係止する係止部を備える。係止部は、光学シートの保持板の一方の面から厚み方向に垂直に立設された基部と、基部の先端部から、シャーシの枠の外側へ向けて保持面と略平行に設けられた係止片とを有する。保持板の光学シートの保持面と、係止片の前記保持面と対向する面との間の距離は、光学シートのシート厚に略等しく、中央の係止部の基部の断面形状は、光学シートに設けられてある被係止孔の形状と略等しい。

Description

光学シートの保持構造及び表示装置

　本発明は、液晶パネルを用いて画像を表示する表示装置に関する。特に、表示装置を狭額縁化しつつ、表示装置内で使用される光学シートの皺又は撓み等による輝度ムラ、輝度低下等の不具合の発生を防止することができる光学シートの保持構造、該保持構造を有する表示装置に関する。

　液晶パネルを用いた表示装置には、光源からの光を拡散又は集光させるための光学シートが備えられている。光学シートは、液晶パネルと光源との間に設けられる。このとき光学シートは、液晶パネルに対して平行となるように位置決め部材で保持されることが必要となる。

　光学シートは、１又は複数の光学フィルムからなる。光学シートは、主として光源からの熱によって熱膨張するから、一部のみが位置決め部材に固定されるなど、膨張分のゆとりを持たせて位置決めされて保持される。例えば、光学シートは矩形であって、一長辺側の縁部に複数の孔が設けられており、該複数の孔が、位置決め部材に設けられた位置決めピンに貫通されることによって掛止される。この場合、光学シートの前記一長辺と反対側の縁部は固定されないから、熱膨張したときに光学シートに皺又は撓みが発生しない。

　また表示装置は、大型化及び薄型化と共に、狭額縁化が求められている。光学シートの位置決め用の孔及び位置決め部材は、額縁内に隠される限られた範囲内に設けられなければならない。そこで、光学シートの保持構造には種々の工夫が施されている（特許文献１等）。

国際公開ＷＯ２０１１／０９３１１９号

　光学シートに設けられた孔に、位置決めピンを貫通させて係止して保持することにより、光学シートが熱膨張した場合でも、皺又は撓みが発生しない。しかしながら一方で、ゆとりを持たせて保持されることによって、光学シートは面内及び厚み方向で移動することが可能である。

　詳細には、光学シートの孔は位置決めピンよりも大きい。つまり、孔と位置決めピンとの間に隙間がある。隙間があることにより、光学シートの熱膨張による孔の位置ずれに対応すると共に、組み立て工程が容易化される。しかしながら、隙間があることにより、光学シートの面内の移動が可能となるから光学シート全体の位置ずれが発生する。また、位置決めピンの長さは、光学シート厚よりも長いから、光学シートは、厚み方向にも移動することが可能であり、バタつきが発生する。

　光学シートの面上の位置ずれ、及びバタつきは、光学シートの皺又は撓みの一因となる。これにより、表示装置の輝度ムラ、輝度低下等の不具合が発生する。

　更に、狭額化が求められているため、光学シートの縁部に設けられる孔よりも外側の余剰部分は、非常に幅狭となる。光学シートの孔と位置決めピンとの間に隙間が有ることで、表示装置の振動試験時又は運搬時等、強い振動が加えられる特異な状況下では、光学シートの孔よりも外側の幅狭の部分に力が加わり、光学シートの千切れが発生する虞があった。

　本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、表示装置における光学シートの皺、撓み、及び千切れの発生を防止することができる光学シートの保持構造、及び該保持構造を有する表示装置を提供することを目的とする。

　本発明に係る光学シートの保持構造は、枠体の開口部を囲む環状の平坦な保持面で光学シートの周縁部を保持する光学シートの保持構造において、前記保持面に、前記光学シートの縁部に設けられてある１又は複数の被係止孔を係止する係止部が設けられており、該係止部は、前記保持面から立設された基部と、該基部の先端部から、枠の外側へ向けて前記保持面と略平行に設けられた係止片とを有し、前記基部の枠体の周方向に垂直な方向における長さと、前記被係止孔の前記光学シートの周方向に垂直な方向における長さとが略等しく、前記保持面と、前記係止片との間の距離は、前記光学シートのシート厚と略等しいことを特徴とする。

　本発明に係る光学シートの保持構造は、前記係止部の内の１つにおける前記基部の断面は、前記光学シートに設けられている被係止孔の形状と略等しいことを特徴とする。

　本発明に係る光学シートの保持構造は、前記係止部は複数備えられており、該複数の係止部は、枠体の周方向に沿って並設されており、前記複数の係止部の内、特定の係止部の基部の断面は、前記光学シートに設けられてある対応する被係止孔の形状と略等しいことを特徴とする。

　本発明に係る光学シートの保持構造は、前記特定の係止部は、前記複数の係止部の内の中央に位置する１つの係止部であることを特徴とする。

　本発明に係る光学シートの保持構造は、前記保持面の係止片と対向する部分に、窪みが形成されていることを特徴とする。

　本発明に係る光学シートの保持構造は、前記係止部は、１つの基部の先端部から、枠の周方向に沿って複数の係止片が並設されてあることを特徴とする。

　本発明に係る光学シートの保持構造は、前記基部の先端は、前記保持面と略平行な先端面を有し、該先端面における前記係止片と反対側の周縁は、縦断面視で平面又は曲面の面取りがしてあることを特徴とする。

　本発明に係る光学シートの保持構造は、枠体の周方向における前記基部の断面の長さは、前記周方向に垂直な方向における長さよりも長いことを特徴とする。

　本発明に係る表示装置は、表示パネルと、該表示パネルの背面に設置される光学シートと、枠体の開口部を囲む環状の平坦な保持面で前記光学シートの周縁部を保持する光学シート枠体とを備える表示装置において、前記光学シートは、縁部に１又は複数の被係止孔を備え、前記光学シート枠体は、前記保持面の内、前記光学シートの前記被係止孔に対応する箇所に、前記被係止孔を係止する係止部を備え、該係止部は、前記保持面から立設された基部と、該基部の先端部から、枠の外側へ向けて前記保持面と略平行に設けられた係止片とを有し、前記基部の枠体の周方向に垂直な方向における長さと、前記被係止孔の前記光学シートの周方向に垂直な方向における長さとが略等しく、前記保持面と、前記係止片との間の距離は、前記光学シートのシート厚と略等しいことを特徴とする。

　本発明に係る表示装置は、前記光学シートの表示パネルと反対側に備えられる光源装置と、該光源装置を位置決めする光源装置枠体とを更に備え、前記光学シート枠体及び前記光源装置枠体は夫々、前記光学シートにおける厚み方向と、該厚み方向に垂直な方向との２方向を向く位置決めピンで互いに位置決めする位置決め部を備えることを特徴とする。

　本発明では、表示装置における光学シートは、光学シートの周縁部に設けられてある１又は複数の被係止孔を、保持面から立設された基部に挿入させ、基部の先端部から保持面と略平行に設けられている係止片にて係止される。枠体の周方向に垂直な方向において、被係止孔と係止部の基部との間に隙間がないので、光学シートが面内で移動しない。また、保持面と、係止片の保持面側の面との間の距離がシート厚と略等しいから、光学シートが厚み方向で移動することがない。

　本発明では、少なくとも１つの係止部にて、光学シートに設けられた被係止孔と、基部の断面とが略等しい。光学シートの被係止孔と、該被係止孔を貫通する基部の外周とが略一致するから、光学シートが面内で移動しない。

　本発明では、複数の係止部が枠体の周方向に沿って並設され、いずれかの特定の係止部における基部の断面が、光学シートの対応する被係止孔と略等しい。係止部が直線上に並設されるので、光学シートは前記直線方向に精度良く位置決めされて保持される。特定の係止部では、光学シートの被係止孔と、該被係止孔を貫通する基部の断面形状とが略一致するから、光学シートが面内でずれにくい。特定の係止部以外の係止部では、枠体の周方向において基部は光学シートの被係止孔よりも短いから、基部と被係止孔との間に隙間がある。これにより、光学シートが熱膨張した場合に皺又は撓みを発生させない。

　本発明では、複数の係止部の内の中央に位置する１つにて、基部の断面が光学シートの対応する被係止孔と略等しく、当該中央の１つの係止部で光学シートがずれない。中央で位置ずれなく保持されるので、光学シートがより安定的に位置決めされて保持される。また、中央以外の係止部では、枠体の周方向において、基部は光学シートの被係止孔よりも短いから隙間がある。これにより、光学シートが熱膨張した場合に皺又は撓みを発生させない。更に、特定の係止部を端部の係止部とした場合よりも、基部と光学シートの被係止孔との隙間を少なくすることができる。

　本発明では、光学シートのシート厚と、保持面及び係止片間の距離とが略等しい。保持面の係止片に対向する箇所に窪みが設けられることにより、光学シートを係止部に係止するに際し、窪みが光学シートの逃げ場となって押し込みやすくなり、作業性が向上する。

　本発明では、１つの基部から、保持面に平行に複数の係止片が設けられる。光学シートを厚み方向に抑える箇所が増え、厚み方向の力を多くの点で受けることができるから、光学シートが安定的に係止され、バタつきが抑止される。

　本発明では、基部の先端部における係止片と反対側の縁部に、面取りがされる。面取りにより、光学シートの縁部の被係止孔が係止片に係止されるに際し、前記被係止孔の内周が基部の前記端部に掛かりづらく、作業性が向上する。

　本発明では、基部の断面を枠体の周方向に細長くしてある。細長くすることによって光学シートにおける前記周方向に垂直な面内の方向に懸かる力をより多くの点で受けることができるから、周方向に垂直な方向に光学シートが面内で回転するような位置ずれを有効に抑止することが可能となる。

　本発明では、光学シートの液晶パネルと反対側に備えられる光源装置を位置決めする光源装置枠体と、光学シートを保持する光学シート枠体とが、前記表示パネルにおける厚み方向と、該厚み方向に垂直な方向との２方向の位置決めピンで互いに位置決めされる。したがって、光源装置枠体と、光学シート枠体とが位置ずれしない。これにより、光学シートと光源装置との間の位置ずれを抑止することができる。

　本発明による場合、表示装置における光学シートの面上の位置ずれ、及び厚み方向のバタつきを抑止することができる。これにより、表示装置内のシートの皺、撓み、及び千切れの発生を防止し、輝度ムラ、輝度低下等の不具合を防止することができる。

実施の形態１における表示装置の外観を示す正面図である。実施の形態１における表示装置を構成する要部を模式的に示す分解斜視図である。図１のＡ－Ａ´線による縦断面図である。実施の形態１における第２シャーシの縁部を模式的に示す正面図である。図４のＢ－Ｂ´線による縦断面図である。実施の形態１における係止部を模式的に示す斜視図である。実施の形態１における複数の係止部を示す正面図である。実施の形態２における第２シャーシの縁部を模式的に示す正面図である。図８のＣ－Ｃ´線による縦断面図である。実施の形態３における第２シャーシの縁部を模式的に示す正面図である。実施の形態４における第２シャーシの縁部を模式的に示す正面図である。実施の形態５における第２シャーシの縁部を模式的に示す縦断面図である。実施の形態６における第２シャーシを模式的に示す斜視図である。実施の形態７における表示装置を構成する要部を模式的に示す分解斜視図である。図１４のＥ－Ｅ´線による縦断面図である。実施の形態７における第２シャーシの縁部を模式的に示す正面図である。第２シャーシ及び第３シャーシの位置決め構造を示す斜視図である。

　以下に、本発明の実施の形態について図面に基づき具体的に説明する。なお、以下に開示する実施の形態では、液晶パネルを用いた表示装置に、本発明を適用した例を挙げて詳細に説明する。

　（実施の形態１）
　図１は、実施の形態１における表示装置１００の外観を示す正面図である。表示装置１００は、液晶パネル１及び他の部品を、第１シャーシ２を含む他の複数のシャーシで位置決め収容してなる。

　図２は、実施の形態１における表示装置１００を構成する要部を模式的に示す分解斜視図であり、図３は、図１のＡ－Ａ´線による縦断面図である。

　表示装置１００は、液晶パネル１、第１シャーシ２、光学シート３、第２シャーシ４、導光板５２、光源５１、反射シート５３、及び第３シャーシ６を備える。

　第１シャーシ２は、矩形状の枠体である。第１シャーシ２は、矩形の筒状の側板と、該側板の一端部から内向きに張り出した環状板の枠部とからなり、断面形状はＬ字である。

　液晶パネル１は、表示パネルであり、矩形の平板状をなす。液晶パネル１は、アクティブマトリクス方式を採用している。液晶パネル１は、所定の間隔を設けて対向配置された２つの透明基板の間に液晶が封入されて構成される。

　光学シート３は、矩形状であり、１枚のプリズムシートを２枚の拡散シートで挟んだ３枚の光学シート群である。光学シート３は、一長辺に、５つの耳部３１を有する。各耳部３１は、先細の台形状をなす。各耳部３１には、被係止孔３２が設けられている。被係止孔３２は、光学シート３の長手方向に長い長円形状をなす。

　第２シャーシ４は、矩形平板状の保持板４０の外周縁に周板４６を設け、保持板４０の中央部に矩形状の開口部を設けてなる枠体である。第２シャーシ４の断面形状は、図３に示すように、保持板４０を縦線とし、周板４６を横線とするＴ字形である。また、第２シャーシ４は、保持板４０の一方の面４１の一長辺側の縁部に、複数の係止部４３ａ，４３ｂを備える。複数の係止部４３ａ，４３ｂは、中央の係止部４３ａと、他の係止部４３ｂとで、計５つからなる。係止部４３ａ，４３ｂの詳細については後述する。なお面４１の一縁部には、光学シート３の耳部３１側の縁部を受ける受け部４１１（保持面）が設けられている。受け部４１１は、光学シート３の耳部３１側の縁部の形状に倣って、光学シート３のシート厚に略等しい深さ、又はシート厚以上の深さ（シート厚よりも少し深い）で窪んで形成されている。

　光源５１は、長細の基板５４に、複数の発光ダイオード（ LED：Light Emitting Diode）５５を長手方向に並設して実現されている。

　導光板５２は、矩形の平板形状をなす。導光板５２は、例えばアクリル等の透明度が高い樹脂製である。導光板５２は、長辺側の縁部に、３つの切り欠き５６を有する。切り欠き５６は夫々、導光板５２を厚み方向に矩形に切り欠くことによって形成される。

　反射シート５３は、矩形状であって反射機能を有する光学シートである。反射シート５３は、一長辺に、３つの凸部５７を有している。各凸部５７には、略円形の孔５８が設けられている。

　第３シャーシ６は、一面が開放された直方体の箱状をなす。第３シャーシ６には、底面の一長辺側の縁部に、３つの柱状部材６１が長手方向に沿って並設されている。各柱状部材６１は、略円柱形状をなし、第３シャーシ６の底面から垂直に立設されている。

　上述した各要部は、以下のように組み立てられて表示装置１００を構成する。

　まず、第３シャーシ６の底面上に、反射シート５３が設置される。反射シート５３の３つの凸部５７と、第３シャーシ６の３つの柱状部材６１とは、対応する位置関係にある。凸部５７の孔５８は、柱状部材６１の断面形状と略等しい形状を有する。反射シート５３は、３つの凸部５７の孔５８が第３シャーシ６の３つの柱状部材６１に夫々貫通されることで保持される。

　第３シャーシ６の柱状部材６１が設けられている側と反対の一長辺側の側面内側に、長手方向に沿って、光源５１が出射方向が内向きになるように設置される。

　第３シャーシ６には導光板５２も設置される。導光板５２は、切り欠き５６とは反対側の端面を光源５１と対向させ、一広面が反射シート５３の反射面と対向するように設置される。導光板５２の広面の大きさは、反射シート５３の大きさと略等しいか少し小さい。また、導光板５２の一長辺の長さは、光源５１の発光ダイオード５５の並設長と略等しい。導光板５２の３つの切り欠き５６は、反射シート５３の孔５８を貫通した柱状部材６１を回避するようにしてある。

　次に、第２シャーシ４が、第３シャーシ６の開放された一面を保持板４０で覆うように設置される。第２シャーシ４の周板４６の内周は、第３シャーシ６の側板外周よりも大きい。光源５１、導光板５２、反射シート５３及びその他部品が載置された第３シャーシ６の側板外周に、第２シャーシ４の周板４６の内周が嵌め合わせられる。このとき、第２シャーシ４の係止部４３ａ，４３ｂ側の一長辺が、導光板５２の切り欠き５６側に対応するように、且つ、保持板４０の係止部４３ａ，４３ｂが備えられている面４１とは反対側の面４２が第３シャーシ６へ向くように嵌め合わせられる。第２シャーシ４と第３シャーシ６とが嵌め合わされることで、反射シート５３及び導光板５２が位置決めされ、図示しないその他部品が収容される。第２シャーシ４の保持板４０における開口部の大きさは、導光板５２の広面よりも小さく、第２シャーシ４の保持板４０の面４２が、スペーサ７５，７６を介して導光板５２の周縁部を押さえるようにしてある。

　光源５１からの線状の光は、導光板５２の光源５１に対向する端面から導光板５２内部へ入射し、反射シート５３での全反射と他面での部分反射を繰り返し、導光板５２内を進行する。導光板５２内の光は、反射シート５３と反対側の広面から平面光として出射される。このようにして、エッジライト方式による光源装置が実現される。

　光学シート３は、第２シャーシ４の保持板４０の開口部を覆うように第２シャーシ４に保持される。光学シート３の大きさは、第２シャーシ４の開口部よりも大きく、光学シート３の周縁部が保持板４０の環状の面４１の内、受け部（保持面）４１１で保持される。第２シャーシ４は、各係止部４３ａ，４３ｂに、光学シート３の耳部３１の被係止孔３２を係止させることで光学シート３を位置決めして保持する。係止部４３ａ，４３ｂによる光学シート３の保持構造の詳細については後述する。このように第２シャーシ４により保持された光学シート３は、導光板５２側の一面に入射された光を拡散させ、より均一な輝度分布を持つ平面光を反対面から出射する。

　液晶パネル１は、光学シート３の導光板５２側と反対側の位置に、表示面を光学シート３とは反対側へ向けるようにして設けられる。液晶パネル１の大きさは、光学シート３よりも少し大きい。液晶パネル１は、第２シャーシ４の保持板４０における光学シート３の受け部４１１の余剰部分にスペーサ７３，７４を介して載置され、第１シャーシ２の枠部との間でスペーサ７１，７２を介して挟持される。なお、液晶パネル１の表示面と反対側の面には、図示しない偏光板が設けられている。なお、液晶パネル１の表示面側には、保護シート又はガラス板等が設けられていてもよい。

　第１シャーシ２の開口部の大きさは、液晶パネル１の表示面よりも小さく、第１シャーシ２の側板内周は、第２シャーシ４の周板４６の外周よりも大きい。第１シャーシ２の側板の内側に、第２シャーシ４の周面４６の外側が嵌め合わされるようにしてある。このとき、液晶パネル１の表示面は第１シャーシ２の枠部の開口部から露出し、外部から視認が可能なようにしてある。

　このように構成される表示装置１００では、光学シート３から出射した均一な輝度分布を持つ平面光が、液晶パネル１の表示面と反対側に入射され、液晶パネル１にて、画像信号に基づき、複数の画素に応じた箇所で変調される。これにより、視聴者は表示装置１００にて動画像を視認することが可能となる。

　表示装置１００では、狭額縁化が求められている。狭額縁化を実現するためには、第１シャーシ２及び第２シャーシ４における液晶パネル１、光学シート３、導光板５２及び反射シート５３の周縁部を保持する部分の面積は限られる。特に第２シャーシ４は、大判の光学シート３を狭い受け部（保持面）４１１で保持することになる。この場合、表示装置１００内部の熱等の影響による光学シート３のシワ、又は撓みの防止、及び、振動試験時又は運搬時等の特異な状況下での被係止孔３２周辺部の千切れの防止が課題となる。

　そこで実施の形態１における表示装置１００の第２シャーシ４は、周縁部の面積が小さくても、光学シート３を精度よく位置決めし、且つ安定的に保持することが可能な保持構造を有する。以下、第２シャーシ４の中央の係止部４３ａの構造について詳細に説明する。他の係止部４３ｂの構造は、中央の係止部４３ａと同様であるので詳細な説明を省略し、中央の係止部４３ａとの差異点について後述する。

　図４は、実施の形態１における第２シャーシ４の縁部を模式的に示す正面図であり、図５は、図４のＢ－Ｂ´線による縦断面図である。図４は、実施の形態１における第２シャーシ４の係止部４３ａ，４３ｂが備えられている縁部の内、中央の係止部４３ａ周辺を拡大して表している。

　係止部４３ａは、第２シャーシ４の一方の面４１の受け部４１１に設けられている。係止部４３ａは、受け部４１１から垂直に立設された基部４４ａを有している。基部４４ａの立設方向の長さは、光学シート３の厚みよりも少し長い。基部４４ａの断面形状は、光学シート３の耳部３１に設けられている被係止孔３２の形状とほぼ等しく、大きさも略等しい。具体的には、実施の形態１における基部４４ａの断面形状は、第２シャーシ４の長手方向に細長い長円をなしている。

　また係止部４３ａは、基部４４ａの先端部に係止片４５ａを有している。係止片４５ａは、基部４４ａの先端面における長辺の内、枠外側の長辺の中心付近の一部が、枠の外側へ向けて所定の幅で延出するようにして設けられている。実施の形態１における係止片４５ａの幅は、基部４４ａの断面の長さの１／５程度である。また係止片４５ａは、先端ほど厚みが薄くなるように、基部４４ａの先端側に斜面を有している。

　係止部４３ａは、係止片４５ａを通る縦断面視で鉤形状をなす。係止片４５ａの受け部４１１の面に対向する面と、受け部４１１の面との間の距離は、光学シート３のシート厚に略等しい。

　このような構成により、係止部４３ａは光学シート３を安定的に保持することができる。図６は、実施の形態１における係止部４３ａを模式的に示す斜視図である。図６では、第２シャーシ４の係止部４３ａが備えられている縁部をＢ－Ｂ´線により切断した場合を斜め方向から見て、係止部４３ａに光学シート３が係止されている様子を示している。光学シート３の耳部３１の被係止孔３２と基部４４ａの断面形状とがほぼ等しいので、光学シート３は面内でずれにくい。係止部４３ａの係止片４５ａの受け部４１１側の面と、受け部４１１の面との間の距離は、光学シート３のシート厚と略等しいので、光学シート３は厚み方向にもずれにくく、バタつかない。なお、表示装置１００の組み立て時に、光学シート３を第２シャーシ４の係止部４３ａへ係止させるに際し、光学シート３の耳部３１の外側を撓ませて係止片４５ａに掛けることができるから、作業性の低下を最小限に抑えることができる。

　図７は、実施の形態１における複数の係止部４３ａ，４３ｂを示す正面図である。図７に示すように、複数の係止部４３ａ，４３ｂの基部４４ａ，４４ｂの断面の長辺は、同一直線状にある。且つ、いずれの係止部４３ａ，４３ｂでも、基部４４ａ，４４ｂの断面の短手方向の長さは、光学シート３の耳部３１の被係止孔３２の短手方向の長さと略等しい。これにより、光学シート３の短手方向の位置決めの精度が向上する。光学シート３は、光学シート３の短手方向で移動できないので、光学シート３の面内での位置ずれを抑止し、皺又は撓み等を防止できる。

　なお、中央以外の係止部４３ｂでは、基部４４ｂの断面長円の長さを、図７に示すように、光学シート３の耳部３１の被係止孔３２の長さよりも短くしてある。中央以外の係止部４３ｂにおける基部４４ｂの断面長円の長さが、被係止孔３２の長さよりも短いことにより、光学シート３が熱膨張したときの被係止孔３２の長さ方向における位置のずれを吸収し、皺又は撓みを防止することができると共に、光学シート３を係止部４３ａ，４３ｂへ掛ける作業を容易化することができる。

　なお、実施の形態１では、光学シート３の複数の耳部３１の被係止孔３２の形状及び大きさは、いずれも同一であるとした。しかしながら、複数の被係止孔３２の形状及び大きさは、必ずしも等しくなくともよい。光学シート３の５つの被係止孔３２の内、中央以外の被係止孔３２の大きさが、中央の被係止孔３２よりも大きい構成としてもよい。この場合、第２シャーシ４の中央の係止部４３ａの基部４４ａと、中央以外の係止部４３ｂの基部４４ｂとでは、断面長円の長さが同一でよい。更には、５つの被係止孔３２の形状は、夫々全く異なる形状でもよく、対応する基部４４ａ，４４ｂとの間で、断面形状の短手方向の長さが略一致すればよい。特に１組の対応する被係止孔３２と基部４４ａとで、形状及び大きさが略同一であれば位置ずれを防止することが可能である。

　なお、表示装置１００の光源装置は、上述したような発光ダイオード５５を用いたエッジライト方式に限るものではない。例えば、直下型ＬＥＤバックライト方式のものを用いてもよい。また、光源５１は基板５４及び発光ダイオード５５からなるものに限らず、冷陰極蛍光ランプ（CCFL：Cold Cathode Fluorescent Lamp ）、熱陰極管（HCFL：Hot Cathode Fluorescent Lamp）、外部電極蛍光ランプ（EEFL：External Electrode Fluorescent Lamp）等であってもよい。なお、実施の形態１では、光源５１は、第３シャーシ６内側の長辺側の一側面内側から内向きに光を照射するように設置されたが、これに限らず、短辺側の側面内側から内向きに光を照射するように設置する構成であってもよい。

　（実施の形態２）
　係止部の形状は、実施の形態１にて開示した形状に限らない。図８は、実施の形態２における第２シャーシ４の縁部を模式的に示す正面図であり、図９は、図８のＣ－Ｃ´線による縦断面図である。実施の形態２におけるパネルシャーシ４の構成は、以下説明する保持面４１の形状以外は実施の形態１における構成と同様である。したがって、共通する構成には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。

　図８は、実施の形態２における第２シャーシ４の係止部４３ａ，４３ｂが備えられている縁部の内、中央の係止部４３ａ周辺を拡大して表している。実施の形態２では、受け部４１１の内、係止片４５ａと対向する部分、即ち、光学シート３の耳部３１の外縁部が当たる箇所に、厚み方向に窪ませた逃げ部（窪み）４７ａが設けられている。逃げ部４７ａは、基部４４ａの断面長円の長さに略等しい幅で、一定の深さに窪ませてある。他の係止部４３ｂにも、同じように逃げ部が設けられる。

　逃げ部４７ａの幅及び長さ、及び窪みの深さは図８に示した例に限らず、適宜設計されてよい。

　逃げ部４７ａは、表示装置１００の組み立て時に、第２シャーシ４の係止部４３ａ，４３ｂに光学シート３を掛けるに際し、耳部３１の逃げ場となり、耳部３１を押し込んで係止片４５ａ，４５ｂに掛ける作業が容易となる。

　なお、実施の形態２に示した逃げ部４７ａは、実施の形態１、及び３から７に示す係止部にも適用可能である。

　（実施の形態３）
　図１０は、実施の形態３における第２シャーシ４の縁部を模式的に示す正面図である。実施の形態３における係止部４３ｃの係止片４５ｃを通る縦断面は、実施の形態１における係止部４３ａの縦断面と同様であるから、断面図を省略する。実施の形態３における第２シャーシ４の構成は、係止部４３ｃの形状以外は実施の形態１における構成と同様である。したがって、共通する構成には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。

　実施の形態３の係止部４３ｃは、複数の係止片４５ｃを有する。具体的には、実施の形態３における係止部４３ｃでは、２つの係止片４５ｃが、基部４４ｃの先端部の長手方向の両端から第２シャーシ４の枠の外側へ向けて各々延出して形成されている。

　実施の形態３に示したように係止片４５ｃを複数設けることにより、厚み方向に光学シート３を抑える箇所が増加し、光学シート３の厚み方向に懸かる力を多くの点で受けることができる。したがって、光学シート３のバタつきを更に抑止することが可能となる。

　実施の形態３に示した複数の係止片４５ｃは、実施の形態１、２、及び５から７に示す係止部にも適用可能である。

　（実施の形態４）
　図１１は、実施の形態４における第２シャーシ４の縁部を模式的に示す正面図である。実施の形態４における係止部４３ｄの係止片４５ｄを通る縦断面は、実施の形態１における係止部４３ａの縦断面と同様であるから、断面図を省略する。実施の形態４における第２シャーシ４の構成は、係止部４３ｄの形状以外は実施の形態１における構成と同様である。したがって、共通する構成には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。

　実施の形態４の係止片４５ｄは、基部４４ｄの全長に亘って連続するように設けてある。

　実施の形態４に示したように、係止片４５ｄが幅広な構成とすることにより、光学シート３の厚み方向に懸かる力をより広い面で受けることができ、したがって、光学シート３のバタつきを更に抑止することが可能となる。

　実施の形態４に示した幅広の係止片４５ｄは、実施の形態１、２及び５から７に示す係止部にも適用可能である。

　（実施の形態５）
　図１２は、実施の形態５における第２シャーシ４の縁部を模式的に示す縦断面図である。実施の形態５における第２シャーシ４の構成は、係止部４３ｅの形状以外は実施の形態１における構成と同様である。したがって、共通する構成には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。

　実施の形態５では、基部４４ｅの先端部の係止片４５ｅと反対側の長辺に曲面の面取りがしてある。なお、曲面に限らず、例えば、テーパ状に面取りがされてもよい。

　実施の形態５に示した基部４４ｅの面取りは、実施の形態１から４、６、及び７に示す係止部にも適用可能である。

　（実施の形態６）
　図１３は、実施の形態６における第２シャーシ４ｆを模式的に示す斜視図である。実施の形態６における表示装置１００の構成は、係止部４３ｆ，４３ｇが設けられている箇所、及び光学シート３の用い方以外は実施の形態１における構成と同様である。したがって、詳細な説明を省略する。

　実施の形態６において、実施の形態１における光学シート３を表示装置１００内で、上下反転させた状態で用いる。

　第２シャーシ４ｆは、保持板４０ｆの一方の面である保持面４１ｆの一縁部に、中央の係止部４３ｆと、他の係止部４３ｇとで計５つの係止部４３ｆ，４３ｇを有している。係止部４３ｆ，４３ｇの数は５つに限らない。第２シャーシ４ｆは、各係止部４３ｆ，４３ｇを光学シート３の耳部３１の被係止孔３２に貫通させて光学シート３を保持する。

　第２シャーシ４ｆの５つの係止部４３ｆ，４３ｇは夫々、保持面４１ｆの一縁部に設けられている。なお保持面４１ｆの該一縁部には、光学シート３の耳部３１側の縁部を受ける受け部４１１ｆが設けられている。受け部４１１ｆは、光学シート３の耳部３１側の縁部の形状に倣って、光学シート３のシート厚に略等しい深さで窪むように形成されている。なお実施の形態６においても、受け部４１１ｆは必須ではない。

　係止部４３ｆ，４３ｇは、受け部４１１ｆから垂直に立設された基部を有している。基部の立設方向の長さは、光学シート３の厚みよりも少し長い。中央部の係止部４３ｆの基部の断面形状は、光学シート３の中央の耳部３１に設けられている被係止孔３２の形状と略等しく、大きさも略等しい。中央以外の係止部４３ｇの基部の断面形状は、光学シート３の中央以外の耳部３１の被係止孔３２の形状に対し、光学シート３の短手方向では同一であるが、長手方向に伸長させた形状をなす。
　また係止部４３ｆ，４３ｇは、基部の先端部から延出した係止片を有している。係止片は、基部の先端部の端面における長辺の内、枠外側の長辺の中心から所定の幅で外側へ向けて延出している。係止片は、先端ほど厚みが薄くなるように、基部の端面側に斜面を有している。
　係止部４３ｆ，４３ｇは、係止片を通る縦断面視で鉤形状をなす。係止片の受け部４１１ｆに対向する面と、受け部４１１ｆの面との間の距離は、光学シート３のシート厚に略等しい。
　このような構造を有する第２シャーシ４ｆは、係止部４３ｆ，４３ｇ側の一長辺が、導光板５２の光源５１側の縁部に対応するように設置される。つまり、実施の形態６における第２シャーシ４ｆの係止部４３ｆ，４３ｇは、実施の形態１における第２シャーシ４の係止部４３ａ，４３ｂを上下反転させた形状をなす。

　実施の形態６に示した第２シャーシ４ｆは、実施の形態７の表示装置にも適用可能である。

　（実施の形態７）
　図１４は、実施の形態７における表示装置１０１を構成する要部を模式的に示す分解斜視図であり、図１５は、図１４のＥ－Ｅ´線による縦断面図である。

　以下の実施の形態７における表示装置１０１の構成は、第２シャーシ及び第３シャーシ以外は実施の形態１における表示装置１００の構成と同様である。したがって、共通する構成には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。

　表示装置１０１は、液晶パネル１、第１シャーシ２、光学シート３、第２シャーシ８、導光板５２、光源５１、反射シート５３、及び第３シャーシ９を備える。

　第２シャーシ８は、矩形平板状の保持板８０の外周縁に周板８６を設け、保持板８０の中央部に矩形状の開口部を設けてなる枠体である。第２シャーシ８の断面形状は、図１５に示すように、保持板８０を縦線とし、周板８６を横線とするＴ字形である。また、第２シャーシ８は、保持板８０の一方の面８１の一長辺側の縁部に複数の係止部８３ａ，８３ｂを備える。複数の係止部８３ａ，８３ｂは、中央の係止部８３ａと、他の係止部８３ｂとで、計５つからなる。係止部８３ａ，８３ｂの構造は、実施の形態１における係止部４３ａ，４３ｂの構造と同様であるから、対応する符号を付して詳細な説明を省略する。

　第２シャーシ８は、係止部８３ａ，８３ｂが備えられている長辺側の周板８６の一面に、縦方向に開設された位置決め孔８７を有する。位置決め孔８７は、長辺側の周板８６の一面の中央から所定の距離離れた位置に、保持板８０との干渉を回避すべく、係止部８３ａ，８３ｂが備えられている面８１と反対側の面８２側に開設されている。また第２シャーシ８は、保持板８０に垂直に開設された挿入口８８を有する。挿入口８８は、位置決め孔８７と保持板８０を挟んで厚み方向に対称の位置にあって、第２シャーシ８の外周から所定の距離内側の箇所に開設されている。

　第３シャーシ９は、一面が開放された直方体の箱状をなす。第３シャーシ９には、底面の一長辺側の縁部に、３つの柱状部材９１が長手方向に沿って並設されている。各柱状部材９１は、略円柱形状をなし、第３シャーシ９の底面から垂直に立設されている。

　第３シャーシ９は、柱状部材９１が並設されている縁部側の側面に、底面の短手方向に開設された位置決め孔９２を有する。位置決め孔９２は、前記側面の中央から所定の距離外れた位置に開設されている。更に第３シャーシ９は、位置決め孔９２付近の側面の端部が、所定の幅で延出した凸部９３を備える。凸部９３の延出方向は、位置決め孔９２の開設方向、及び、第３シャーシ９の底面に垂直である。

　実施の形態７における第２シャーシ８及び第３シャーシ９は、他の要部と以下のように組み合わせられて表示装置１０１を構成する。

　第３シャーシ９の底面上に、反射シート５３が設置される。反射シート５３の３つの凸部５７と、第３シャーシ９の３つの柱状部材９１とは、対応する位置関係にある。凸部５７の孔５８は、柱状部材９１の断面形状と略等しい形状を有する。反射シート５３は、３つの凸部５７の孔５８が第３シャーシ９の３つの柱状部材９１に夫々貫通されることで保持される。

　第３シャーシ９の柱状部材９１が設けられている側と反対側の一長辺の側面内側に、長手方向に沿って、光源５１が出射方向が内向きになるように設置される。

　第３シャーシ９の底面には導光板５２も設置される。導光板５２は、切り欠き５６とは反対側の端面を光源５１と対向させ、一広面が反射シート５３の反射面と対向するように設置される。導光板５２の３つの切り欠き５６は、反射シート５３の孔５８の貫通した柱状部材９１を回避するようにしてある。

　次に、第２シャーシ８が、第３シャーシ９の開放された一面を保持板８０で覆うように設置される。第２シャーシ８の周板８６の内周は、第３シャーシ９の側板外周よりも大きい。光源５１、導光板５２、反射シート５３及びその他部品が載置された第３シャーシ９の側板外周に、第２シャーシ８の周板８６の内周が嵌め合わされる。このとき、第２シャーシ８の係止部８３ａ，８３ｂ側の一長辺が導光板５２の切り欠き５６側に対応するようにしてある。更に、実施の形態７では、嵌め合わされた第２シャーシ８と第３シャーシ９とが、位置決め孔８７及び位置決め孔９２を通る縦方向の位置決めピン８９と、挿入口８８に厚み方向に挿入される延出部９３とで、相互に位置決めされる。位置決め構造については後述にて詳細を説明する。第２シャーシ８と第３シャーシ９とが嵌め合わされ、位置決めされることにより、反射シート５３及び導光板５２が精度良く位置決めされ、その他部品が収容される。第２シャーシ８の保持板８０における開口部の大きさは、導光板５２の広面よりも小さく、第２シャーシ８の保持板８０の面８２が、スペーサ７５，７６を介して導光板５２の周縁部を押さえるようにしてある。

　光学シート３は、第２シャーシ８の保持板８０の開口部を覆うように第２シャーシ８に保持される。光学シート３の大きさは、第２シャーシ８の開口部よりも大きく、光学シート３の周縁部が第２シャーシ８の環状の平坦な８１の内、受け部（保持面）８１１で保持される。第２シャーシ８は、各係止部８３ａ，８３ｂに、光学シート３の耳部３１の被係止孔３２を係止させることで光学シート３を位置決めして保持する。係止部８３ａ，８３ｂによる光学シート３の保持構造の詳細については、実施の形態１における係止部４３ａ，４３ｂによる保持構造と同様であるから、詳細な説明を省略する。このように第２シャーシ８により保持された光学シート３は、導光板５２側の一面に入射された光を拡散させ、より均一な輝度分布を持つ平面光を反対面から出射する。

　液晶パネル１は、第２シャーシ８の保持板８０における光学シート３の受け部８１１の余剰部分にスペーサ７３，７４を介して載置され、第１シャーシ２の枠部との間でスペーサ７１，７２を介して挟持される。

　第１シャーシ２の開口部の大きさは、液晶パネル１の表示面よりも小さく、第１シャーシ２の側板内周は、第２シャーシ８の周板８６の外周よりも大きい。第１シャーシ２の側板の内側に、第２シャーシ８の周板８６の外側が嵌め合わされるようにしてある。このとき、液晶パネル１の表示面は第１シャーシ２の枠部の開口部から露出し、外部から視認が可能なようにしてある。

　このように構成される表示装置１０１では、光学シート３から出射した均一な輝度分布を持つ平面光が、液晶パネル１の表示面と反対側に入射され、液晶パネル１にて、画像信号に基づき、複数の画素に応じた箇所で変調される。これにより、視聴者は表示装置１０１にて動画像を視認することが可能となる。

　第２シャーシ８及び第３シャーシ９の縁部を拡大した図面を参照し、第２シャーシ８及び第３シャーシ９の位置決め構造について詳細に説明する。図１６は、実施の形態７における第２シャーシ８の縁部を模式的に示す正面図であり、図１７は、第２シャーシ８及び第３シャーシ９の位置決め構造を示す斜視図である。なお図１７では、第２シャーシ８及び第３シャーシ９が嵌合している状態の図１６のＥ－Ｅ´線による断面を斜め方向から見た様子を示している。

　第２シャーシ８の位置決め孔８７の形状は、第３シャーシ９の位置決め孔８２の形状と略等しい円形である。第２シャーシ８の位置決め孔８７と、第３シャーシ９の位置決め孔９２とは、第２シャーシ８と第３シャーシ９とが嵌め合わされたときに中心線が一致するようにしてある。そして、第２シャーシ８及び第３シャーシ９の短手方向に、位置決めピン８９が第２シャーシ８の位置決め孔８７と第３シャーシ９の位置決め孔９２を貫通する。これにより、第２シャーシ８及び第３シャーシ９間の長手方向及び厚み方向の位置関係が決められる。

　第２シャーシ８の挿入口８８の形状は、第２シャーシの長手方向に沿ったスリット状であり、第３シャーシ９の延出部９３の断面形状は、挿入口８８の形状と略等しい。第２シャーシ８と第３シャーシ９とが嵌め合わされたときに、第３シャーシ９の延出部９３が第２シャーシ８の挿入口８８に挿入するようにしてある。これにより、第２シャーシ８及び第３シャーシ９間の短手方向の位置関係が決められる。

　このような位置決め構造により、第２シャーシ８の周板８６の内周と第３シャーシ９の側板の外周との間に隙間があったとしても、ずれが起こりにくい。したがって、光学シート３の位置決め精度を向上させることができ、これにより、光学シート３の皺又は撓みの発生を、より効果的に防止することができる。

　実施の形態７では、図１４乃至図１７に示したように、第２シャーシ８及び第３シャーシ９夫々、周板８６又は一側面の中央から外れた位置の１箇所に、短手方向に開設された位置決め孔８７，９２及び位置決めピン８９と、厚み方向に開設された挿入口８８及び厚み方向に突出した延出部９３とを設ける構成とした。しかしながら、第２シャーシ８及び第３シャーシ９間の位置決め構造はこれに限らず、夫々異なる位置でもよい。例えば短手方向に開設される位置決め孔は、実施の形態７に示した構成と同様に、第２シャーシ８の周板８６及び第３シャーシ９の側面に設け、厚み方向の凸部及び厚み方向に開設される挿入口は、保持板８０の短辺側のいずれかの端部に設けてもよい。また、短手方向ではなく、長手方向に開設された位置決め孔、挿入口、長手方向の凸部又は位置決めピンを設ける構成としてもよい。

　なお、実施の形態７で示した位置決め孔８７，９２及び挿入口８８による位置決め構造は、係止部が、実施の形態２から６に示したいずれの形状であっても適用可能であることは勿論である。

　開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述の説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。

　１　液晶パネル
　１００，１０１　表示装置
　４，８　第２シャーシ（光学シート枠体）
　４３ａ，４３ｂ，４３ｃ，４３ｄ，４３ｅ，４３ｆ，４３ｇ，８３ａ，８３ｂ　係止部
　４４ａ，４４ｂ，４４ｃ，４４ｄ，４４ｅ，８４ａ，８４ｂ　基部
　４５ａ，４５ｂ，４５ｃ，４５ｄ，４５ｅ，８５ａ，８５ｂ　係止片
　４１１，４１１ｆ，８１１　受け部（保持面）
　４７ａ　逃げ部（窪み）
　３　光学シート
　３２　被係止孔
　６，９　第３シャーシ（光源装置枠体）
　８８　挿入口
　８７，９２　位置決め孔
　９３　延出部

Claims

　枠体の開口部を囲む環状の平坦な保持面で光学シートの周縁部を保持する光学シートの保持構造において、
　前記保持面に、前記光学シートの縁部に設けられてある１又は複数の被係止孔を係止する係止部が設けられており、
　該係止部は、
　前記保持面から立設された基部と、
　該基部の先端部から、枠の外側へ向けて前記保持面と略平行に設けられた係止片と
　を有し、
　前記基部の枠体の周方向に垂直な方向における長さと、前記被係止孔の前記光学シートの周方向に垂直な方向における長さとが略等しく、
　前記保持面と、前記係止片との間の距離は、前記光学シートのシート厚と略等しい
　ことを特徴とする光学シートの保持構造。
　前記係止部の内の１つにおける前記基部の断面は、前記光学シートに設けられている被係止孔の形状と略等しい
　ことを特徴とする請求項１に記載の光学シートの保持構造。
　前記係止部は複数備えられており、
　該複数の係止部は、枠体の周方向に沿って並設されており、
　前記複数の係止部の内、特定の係止部の基部の断面は、前記光学シートに設けられてある対応する被係止孔の形状と略等しい
　ことを特徴とする請求項１に記載の光学シートの保持構造。
　前記特定の係止部は、前記複数の係止部の内の中央に位置する１つの係止部である
　ことを特徴とする請求項３に記載の光学シートの保持構造。
　前記保持面の係止片と対向する部分に、窪みが形成されている
　ことを特徴とする請求項１から４のいずれか１つに記載の光学シートの保持構造。
　前記係止部は、
　１つの基部の先端部から、枠の周方向に沿って複数の係止片が並設されてある
　ことを特徴とする請求項１から５のいずれか１つに記載の光学シートの保持構造。
　前記基部の先端は、前記保持面と略平行な先端面を有し、
　該先端面における前記係止片と反対側の周縁は、縦断面視で平面又は曲面の面取りがしてある
　ことを特徴とする請求項１から６のいずれか１つに記載の光学シートの保持構造。
　枠体の周方向における前記基部の断面の長さは、前記周方向に垂直な方向における長さよりも長い
　ことを特徴とする請求項１から７のいずれか１つに記載の光学シートの保持構造。
　表示パネルと、該表示パネルの背面に設置される光学シートと、枠体の開口部を囲む環状の平坦な保持面で前記光学シートの周縁部を保持する光学シート枠体とを備える表示装置において、
　前記光学シートは、縁部に１又は複数の被係止孔を備え、
　前記光学シート枠体は、
　前記保持面の内、前記光学シートの前記被係止孔に対応する箇所に、前記被係止孔を係止する係止部を備え、
　該係止部は、
　前記保持面から立設された基部と、
　該基部の先端部から、枠の外側へ向けて前記保持面と略平行に設けられた係止片と
　を有し、
　前記基部の枠体の周方向に垂直な方向における長さと、前記被係止孔の前記光学シートの周方向に垂直な方向における長さとが略等しく、
　前記保持面と、前記係止片との間の距離は、前記光学シートのシート厚と略等しい
　ことを特徴とする表示装置。
　前記光学シートの表示パネルと反対側に備えられる光源装置と、該光源装置を位置決めする光源装置枠体とを更に備え、
　前記光学シート枠体及び前記光源装置枠体は夫々、
　前記光学シートにおける厚み方向と、該厚み方向に垂直な方向との２方向を向く位置決めピンで互いに位置決めする位置決め部
　を備えることを特徴とする請求項９に記載の表示装置。