以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本発明の実施の形態の動作を行うプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列に行われる処理であるが、必ずしも時系列に処理されなくても、並列的又は個別に実行される処理をも含んでもよい。
また、本実施の形態で説明される各機能をハードウェアで実現するか、ソフトウェアで実現するかは問わない。つまり、本実施の形態で説明される各ブロック図は、ハードウェアのブロック図と考えても、ソフトウェアの機能ブロック図と考えてもよい。例えば、各ブロック図は、回路デバイス等のハードウェアで実現されてもよく、図示しないプロセッサ等の演算装置上で実行されるソフトウェアで実現されてもよい。
また、本実施の形態で説明されるブロック図の各ブロックは、その機能が実施されればよく、それらの各ブロックで構成が分離されなくてもよい。なお、本実施の形態1~6のそれぞれにおいて、特に記述しない項目については実施の形態1~6と同様とし、同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。また、本実施の形態1~6のそれぞれは、単独で実施されてもよく、組み合わされて実施されてもよい。いずれの場合においても、下記で説明する有利な効果を奏することとなる。また、本実施の形態で説明する各種具体的な設定例は一例を示すだけであり、特にこれらに限定されない。
また、本実施の形態において、システムとは、複数の装置で構成される装置全体を表すものである。また、本実施の形態において、ネットワークとは、少なくとも2つの装置が接続され、ある装置から他の装置へ情報の伝達ができるようにした仕組みをいう。ネットワークを介して通信する装置は、独立した装置同士であってもよく、1つの装置を構成している内部ブロック同士であってもよい。また、本実施の形態において、通信とは、無線通信及び有線通信は勿論、無線通信と有線通信とが混在した通信であってもよい。例えば、ある区間では無線通信が行われ、他の空間では有線通信が行われるようなものであってもよい。また、ある装置から他の装置への通信が有線通信で行われ、他の装置からある装置への通信が無線通信で行われるようなものであってもよい。
実施の形態1.
(実施の形態1の構成)
図1は、本発明の実施の形態1における空気調和システム1の概略構成の一例を示す図である。図1において、本発明の実施の形態1は、周囲環境又は操作履歴から想定される操作内容に応じて、後述するユーザインターフェース201の表示内容を構成することで、使用環境に応じて、最適で直感的なユーザインターフェース201を供給する。以下、その詳細について説明する。
図1に示すように、空気調和システム1は、室外ユニット11と、室内ユニット21aと、室内ユニット21bと、室内ユニット21cと、リモートコントローラー31aと、リモートコントローラー31bと、リモートコントローラー31cと、を備えている。
室外ユニット11と、室内ユニット21aと、室内ユニット21bと、室内ユニット21cと、は、冷媒配管43を介して、接続されている。室外ユニット11と、室内ユニット21aと、室内ユニット21bと、室内ユニット21cと、は、伝送線41を介して、接続されている。室内ユニット21aと、室内ユニット21bと、リモートコントローラー31aと、は、伝送線41を介して、接続されている。室内ユニット21cと、リモートコントローラー31bと、リモートコントローラー31cと、は、伝送線41を介して、接続されている。
室内ユニット21a、室内ユニット21b、及びリモートコントローラー31aには、例えば、グループ#1が設定されている。室内ユニット21c、リモートコントローラー31b、及びリモートコントローラー31cには、例えば、グループ#3が設定されている。例えば、グループ#1では、リモートコントローラー31aから供給される各種信号で、室内ユニット21a及び室内ユニット21bの動作が制御され、それに伴って室外ユニット11が制御される。例えば、グループ#2では、リモートコントローラー31b又はリモートコントローラー31cから供給される各種信号で、室内ユニット21cの動作が制御され、それに伴って室外ユニット11が制御される。つまり、室外ユニット11は室内ユニット21a~室内ユニット21cの何れかが動作することで連動するため、後述するように、冷凍サイクルが形成される。
なお、室内ユニット21a、室内ユニット21b、及び室内ユニット21cのそれぞれを特に区別しない場合、室内ユニット21と称する。リモートコントローラー31a、リモートコントローラー31b、及びリモートコントローラー31cのそれぞれを特に区別しない場合、リモートコントローラー31と称する。
なお、上記で説明した伝送線41は、通信媒体が有線の一例であるが、特にこれに限定されない。例えば、伝送線41は、通信媒体が無線であってもよい。通信媒体は、有線及び無線の何れであったとしても、その通信プロトコルは特に限定されない。例えば、室外ユニット11と、室内ユニット21と、の間で、有線又は無線の通信媒体を介して、専用の通信プロトコルで通信が行われてもよく、汎用の通信プロトコルで通信が行われてもよい。
例えば、室内ユニット21と、リモートコントローラー31と、の間で、有線又は無線の通信媒体を介して、専用の通信プロトコルで通信が行われてもよい。例えば、室内ユニット21と、リモートコントローラー31と、の間で、有線又は無線の通信媒体を介して、汎用の通信プロトコルで通信が行われてもよい。具体的には、室内ユニット21と、リモートコントローラー31と、の間で、無線の通信媒体を介して、RFC(Request for Comments)で定義されている通信プロトコルで通信が行われてもよい。この場合、リモートコントローラー31は、以降で説明する機能を備えているものであれば、室内ユニット21を制御する専用の機器ではなく、例えば、スマートフォン等のアプリケーションとして仮想的に実現される仮想機器であってもよい。
なお、上記で説明したように、室内ユニット21にリモートコントローラー31から各種指令が供給された場合、供給された各種指令に応じて、室内ユニット21は、室外ユニット11と連携して動作する。例えば、室外ユニット11と室内ユニット21とが冷媒配管43を介して接続されているため、冷媒の圧縮と膨張とを繰り返すことで冷凍サイクルが形成される。この結果、室内ユニット21は、空調対象空間の空気を調和する。
具体的には、空気調和システム1は、図示しない冷媒回路を備え、冷房運転又は暖房運転で空調対象空間に空気調和された空気を供給する。空気調和システム1は、例えば、冷房運転時には冷風を供給する。空気調和システム1は、例えば、暖房運転時には温風を供給する。図示しない冷媒回路には、冷媒が充填されている。よって、充填された冷媒は、冷媒配管43内を循環して、蒸気圧縮式の冷凍サイクルが形成される。
さらに具体的には、図示しない冷媒回路は、例えば、室外ユニット11が、圧縮機、室外ユニット側熱交換器、室外ユニット側ファン、室外ユニット側膨張弁、及び四方弁(何れも図示せず)を備えている。また、例えば、図示しない冷媒回路は、室内ユニット21が、室内ユニット側熱交換器、室内ユニット側ファン、及び室内ユニット側膨張弁(何れも図示せず)を備えている。冷媒回路は、圧縮機、四方弁、室外ユニット側熱交換器、室外ユニット側膨張弁、室内ユニット側膨張弁、及び室内ユニット側熱交換器が冷媒配管43を介して接続されている。
室外ユニット11は、外部から供給される各種指令、例えば、室内ユニット21を介してリモートコントローラー31から供給される各種指令に基づいて、圧縮機、四方弁、室外ユニット側熱交換器、室外ユニット側ファン、及び室外ユニット側膨張弁を制御する。
例えば、室外ユニット11は、リモートコントローラー31から供給される各種指令に基づいて圧縮機を駆動させ、圧縮機に吸入させた冷媒を圧縮させ、任意の圧力で吐出させる。室外ユニット11は、リモートコントローラー31から供給される各種指令に基づいて四方弁を作動させ、冷媒配管43の経路を切り換えることで、圧縮機から吐出された高温高圧の冷媒を室外ユニット側熱交換器又は室内ユニット側熱交換器に供給し、冷房運転と、暖房運転と、を切り換える。室外ユニット11は、室外ユニット側熱交換器を通過する冷媒と、室外ユニット側熱交換器の周囲の空気とを熱交換させる。室外ユニット11は、リモートコントローラー31から供給される各種指令に基づいて室外ユニット側ファンを駆動させ、室外ユニット側熱交換器に熱交換させる空気を供給し、室外ユニット側熱交換器の熱交換を促進させる。室外ユニット11は、リモートコントローラー31から供給される各種指令に基づいて室外ユニット側膨張弁の開度を調整し、冷媒配管43を流通する冷媒の流量を制御する。
室内ユニット21は、外部から供給される各種指令、例えば、室内ユニット21を介してリモートコントローラー31から供給される各種指令に基づいて、室内ユニット側熱交換器、室内ユニット側ファン、及び室内ユニット側膨張弁を制御する。例えば、室内ユニット21は、室内ユニット側熱交換器を通過する冷媒と、室内ユニット側熱交換器の周囲の空気とを熱交換させる。室内ユニット21は、リモートコントローラー31から供給される各種指令に基づいて、室内ユニット側膨張弁の開度を調整し、冷媒配管43を流通する冷媒の流量を制御する。
次に、室外ユニット11及び室内ユニット21に設定されるアドレスの一例について説明する。アドレスは、室外ユニット11、室内ユニット21a、室内ユニット21b、室内ユニット21c、リモートコントローラー31a、リモートコントローラー31b、及びリモートコントローラー31cのうち、ネットワーク内で1台の機器を特定させるため、機器同士でアドレスが重複しない値が設定される。
例えば、室外ユニット11には、アドレスとして“051”が設定されている。室内ユニット21aには、アドレスとして“001”が設定されている。室内ユニット21bには、アドレスとして“002”が設定されている。室内ユニット21cには、アドレスとして“003”が設定されている。リモートコントローラー31aには、アドレスとして“101”が設定されている。リモートコントローラー31bには、アドレスとして“103”が設定されている。リモートコントローラー31cには、アドレスとして“153”が設定されている。
室外ユニット11に設定されるアドレスは、例えば、“051”から“100”であるが、特にこれらに限定されない。室内ユニット21に設定されるアドレスは、例えば、“001”から“050”であるが、特にこれらに限定されない。リモートコントローラー31に設定されるアドレスは、例えば、“101”から“200”であるが、特にこれらに限定されない。
なお、各アドレスの設定は、例えば、図示しないロータリースイッチ等で行われればよい。また、上記で説明したアドレスの数値は一例であって、特にこれらに限定されない。また、上記で説明した室外ユニット11の台数、室内ユニット21の台数、及びリモートコントローラー31の台数は一例であって、特にこれらに限定されない。例えば、室外ユニット11が1台であり、室内ユニット21が1台であり、リモートコントローラー31が1台であるような空気調和システム1であってもよい。また、上記で説明したようなアドレスの設定方法は一例であって、特にこれに限定されない。
次に、リモートコントローラー31の構成について図2及び図3を用いて説明する。図2は、本発明の実施の形態1におけるリモートコントローラー31の概略構成の一例を示す図である。図3は、本発明の実施の形態1におけるリモートコントローラー31の詳細構成の一例を示す図である。なお、図1又は図2に示す室外ユニット11及び室内ユニット21を備えたものが空気調和機であると想定する。
図2に示すように、室内ユニット21及び室外ユニット11は、冷媒配管43を介して接続されている。室外ユニット11、室内ユニット21、及びリモートコントローラー31のそれぞれは、伝送線41を介して、各種信号が送受信される。室内ユニット21及びリモートコントローラー31は、電源線42で接続されている。室内ユニット21は、電源線42を介して、リモートコントローラー31を給電する。よって、リモートコントローラー31は、室内ユニット21から電力を受電することで作動する。
なお、伝送線41は、上記で説明したように、室内ユニット21と、リモートコントローラー31との間においても有線通信が行われることを想定しているが、特にこれに限定されない。伝送線41は、要するに、通信媒体であればよい。よって、伝送線41は、無線媒体であってもよいため、室内ユニット21と、リモートコントローラー31との間において無線通信が行われてもよい。
なお、上記で説明した電源線42は、有線接続を想定しているが、特にこれに限定されない。例えば、室内ユニット21は、電力伝達媒体を空気としてもよい。この場合、室内ユニット21がリモートコントローラー31に電力を無線給電すればよい。すなわち、室内ユニット21は、ワイヤレス給電を行うことで、リモートコントローラー31に電力を供給してもよい。ワイヤレス給電の種類は特に限定されず、例えば、電磁誘導方式、共振結合方式、及び電界結合方式等が利用されればよい。
また、外部からリモートコントローラー31への電力供給源として室内ユニット21が用いられる一例について説明したが、特にこれに限定されない。図示しない外部電源供給源、例えば、商用電源からリモートコントローラー31に直接電力が供給されてもよい。
また、上記の説明では、リモートコントローラー31に外部から電力が供給される一例について説明したが、特にこれらに限定されない。例えば、リモートコントローラー31に二次電池又は一次電池を設けることで、外部から電力が供給されない状態であっても、リモートコントローラー31が各種機能を実行することができるようにしてもよい。なお、二次電池は、特に限定されず、例えば、リチウムイオン二次電池等であればよい。また、一次電池は、特に限定されず、例えば、リチウム電池等であればよい。
リモートコントローラー31は、通信部51、電源部53、タッチパネルディスプレイ55、記憶部65、センサモジュール67、及び制御処理部69等を備えている。タッチパネルディスプレイ55は、例えば、操作入力部61及び表示部63で構成されている。操作入力部61は、後述するユーザインターフェース201として、外部からの操作内容を入力させる機器であるが、タッチパネルの動作原理でその構成が異なる。
例えば、タッチパネルがマトリクス・スイッチで構成されると想定する。この場合、タッチパネルは、碁盤の目のように縦横一定間隔で配列された電極で形成されたスイッチからなる面で構成されているため、上下2層に電極がそれぞれ形成されている。操作者がその面の一部を押下することで、上下2層の電極は接触する。この結果、閉回路が形成されるため、縦と横との位置情報が検出される。つまり、操作入力部61は、上記で説明した上下2層の電力で構成される。
また、別の形態として、例えば、タッチパネルが抵抗膜方式で構成されると想定する。この場合、タッチパネルは、上下2層に形成される電極が透明電極である金属薄膜で構成される。金属薄膜に予め定めた抵抗を持たせ、対向する2枚の金属薄膜のうち、1枚に電圧が印加されている。この状態で、操作者がその面のうち、1枚目の面の一部を押下することで、操作した位置に応じた電圧が2枚目の面に発生する。発生した電圧が検知されれば、操作された位置は、アナログ量として検知される。つまり、操作入力部61は、上記で説明した金属薄膜で構成される。
また、別の形態として、例えば、タッチパネルが表面弾性波方式で構成されると想定する。この場合、タッチパネルは、剛性の高いガラス等の基板上の複数の隅部に圧電素子が設けられて構成される。圧電素子は、その面の一部が押下されることで、振動波が発生する。このとき、例えば、操作者の指が一面に触れていれば、その触れた点は固定点となり、振動波はそこで吸収され、振動波の一部は跳ね返る。このような跳ね返りの振動波は、圧電素子の電圧の発生で検知される。よって、その一面のいろいろな箇所で反射時間が計測されれば、操作者が接触した位置情報が検知される。つまり、操作入力部61は、上記で説明した圧電素子で構成される。
また、別の形態として、例えば、タッチパネルが赤外線方式で構成されると想定する。この場合、タッチパネルは、赤外線LEDを光源とし、赤外線LEDから発光された赤外光が遮断され、遮断箇所を受光素子が検知することで、操作者が接触した位置情報が検知される。つまり、操作入力部61は、上記で説明した赤外線LED及び受光素子で構成される。
また、別の形態として、例えば、タッチパネルが静電容量方式で構成されると想定する。この場合、タッチパネルは、駆動電極と、受信電極と、受信電極を覆う誘電体とで形成され、駆動電極から電界を発生させておき、操作者の接触端部、例えば、指先と、誘電体との間の静電容量の変化が受信電極で捉えられ、操作者が接触した位置情報が検知される。つまり、操作入力部61は、駆動電極及び受信電極で構成される。
また、別の形態として、例えば、タッチパネルが電磁誘導方式で構成されると想定する。この場合、タッチパネルは、磁界検出センサーが画面の下方に設けられ、電子ペン等のように磁界を発生する機器が画面に触れた箇所で電磁誘導を引き起こさせる。この結果、操作者が利用した電子ペンの接触位置が検知される。つまり、操作入力部61は、時間検出センサーで構成される。
なお、上記の説明では操作入力部61の一例について説明したが、特にこれらに限定されない。例えば、図示しない再生装置が後述するデジタルオブジェクト211を三次元空間上に立体映像又は立体画像として再生した場合、図示しない撮像装置が、デジタルオブジェクト211を操作する指等の物理的オブジェクトの位置を捉えてもよい。この場合、操作入力部61は、図示しない撮像装置である。
つまり、操作入力部61は、後述するように、ユーザが操作したものに対応する制御指令が入力されるユーザインターフェース201であればよく、その実施形態については特に限定されない。
表示部63は、後述するユーザインターフェース201として、外部に表示内容を出力する機器である。表示部63は、例えば、液晶ディスプレイである。なお、表示部63は、液晶ディスプレイに限定されない。例えば、表示部63は、有機EL(electroluminescence)ディスプレイであってもよい。この場合、後述するユーザインターフェース201は、有機ELディスプレイと、タッチパネルと、で構成されればよい。また、例えば、表示部63は、ホログラムとして実現される立体映像又は立体画像の再生画像であってもよい。この場合、表示部63は、レーザー照射装置及びホログラム等で実現される再生装置と、再生画像に触れた位置を検知する撮像装置と、で構成されればよい。
要するに、表示部63は、後述するように、ユーザに操作させるもの又は操作結果等を表示させるユーザインターフェース201であればよく、その実施形態については特に限定されない。
電源部53は、供給された電力をリモートコントローラー31内部の使用電力に変換する。例えば、交流電力が供給される場合、電源部53は、内部で使用可能範囲内の直流電力に変換する。また、直流電力が供給される場合、電源部53は、内部で使用可能範囲内の直流電力に変換する。また、二次電池又は一次電池で電力が供給される場合、電源部53は、二次電池又は一次電池から安定的に電力を取得するための制御機能として構成されればよい。
通信部51は、制御処理部69から供給される各種信号を送信信号に変調処理し、その変調処理された送信信号を室内ユニット21に伝送線41を介して送信する。通信部51は、室内ユニット21から供給される各種信号を受信信号に復調処理し、その復調された受信信号を制御処理部69に供給する。
記憶部65は、例えば、書き換え可能なRAM(Random Access Memory)を用いて、一時的にデータを保存する。記憶部65は、例えば、読み出しのみ可能なROM(Read Only Memory)を用いて、各種処理プログラムで構成される各種モジュール、各種パラメータ、及び後述するデジタルオブジェクト211等の操作内容に対応する各種データを記憶している。つまり、記憶部65は、RAM及びROM等から構成されている。なお、記憶部65に格納される各種データの詳細例については図3を用いて後述する。
センサモジュール67は、例えば、リモートコントローラー31の周囲環境を検知する。センサモジュール67は、例えば、人感センサモジュール81、温度センサモジュール83、湿度センサモジュール85、及び照度センサモジュール87等で構成される。人感センサモジュール81は、人の存否を検出する。温度センサモジュール83は、室内温度を検出する。湿度センサモジュール85は、室内湿度を検出する。照度センサモジュール87は、室内照度を検出する。
なお、センサモジュール67は、温度センサモジュール83だけであってもよい。また、センサモジュール67は、人感センサモジュール81と、温度センサモジュール83とで構成されてもよい。また、センサモジュール67の構成の一形態として、温度センサモジュール83及び湿度センサモジュール85が一体的に構成されてもよい。なお、センサモジュール67の詳細例については図3を用いて後述する。
制御処理部69は、例えば、プロセッサ等で構成され、記憶部65から各種データ等を読み出し、一定のクロックを供給する図示しない発振器の周波数に基づいて読み出した各種データ等を処理する。制御処理部69は、操作入力部61から供給される各種信号を処理する。制御処理部69は、表示部63に出力する各種信号を処理する。制御処理部69は、センサモジュール67から供給される各種信号を処理する。制御処理部69は、記憶部65に各種データを格納する。制御処理部69は、通信部51に各種信号を供給する。なお、制御処理部69が各種信号を処理時に仮想的に実現される各種モジュールについては図3を用いて説明する。
次に、図3を用いて、制御処理部69、記憶部65、及びセンサモジュール67の詳細構成例について説明する。まず、制御処理部69の詳細構成例について説明する。図3に示すように、制御処理部69は、各種処理の実行に応じて、稼働状態判定モジュール101、周囲環境判定モジュール102、操作履歴判定モジュール103、及び画像処理モジュール105等が仮想的に構成される。
稼働状態判定モジュール101は、通信部51から供給される各種情報に基づいて、室内ユニット21が稼働しているか否かを判定する。なお、稼働状態判定モジュール101は、記憶部65に格納されている各種情報、例えば、後述するように稼働状態データ格納領域181に格納されている各種情報に基づいて、室内ユニット21の稼働状態を判定してもよい。
周囲環境判定モジュール102は、リモートコントローラー31の周囲環境を判定する。周囲環境判定モジュール102は、例えば、存否判定モジュール111、温度判定モジュール112、湿度判定モジュール113、及び照度判定モジュール114等を備えている。存否判定モジュール111は、人感センサモジュール81から供給される各種信号に基づいて、リモートコントローラー31の周囲に人が存在するか否かを判定する。
温度判定モジュール112は、温度センサモジュール83から供給される各種信号と、予め設定された温度の閾値と、に基づいて、リモートコントローラー31の周囲の温度を判定する。予め設定された温度の閾値は、詳細については後述するが、複数の閾値が存在し、例えば、リモートコントローラー31が冷房運転が行われると想定するための冷房判定温度であり、リモートコントローラー31が暖房運転が行われると想定するための暖房判定温度である。
湿度判定モジュール113は、湿度センサモジュール85から供給される各種信号と、予め設定された湿度の閾値と、に基づいて、リモートコントローラー31の周囲の湿度を判定する。照度センサモジュール87は、照度センサ161から供給される各種信号と、予め設定された照度の閾値と、に基づいて、リモートコントローラー31の周囲の照度を判定する。
要するに、周囲環境判定モジュール102は、センサモジュール67の出力を利用するものであり、センサモジュール67に設けられた各種センサに対応した判定を行う。例えば、センサモジュール67に風速センサ又は風量センサ等が設けられれば、周囲環境判定モジュール102は、それらに対応した判定を行う。また、例えば、センサモジュール67に人の脳波を測定するセンサが設けられている場合、周囲環境判定モジュール102には、人の脳波と、人の脳波に対応する行動パターンと、を紐付ける演算モジュールが実装されていればよい。
なお、周囲環境判定モジュール102は、センサモジュール67から直接供給される各種信号の他に、記憶部65に保持されている各種情報、例えば、後述するように、周囲環境データ格納領域182に格納されている各種情報を参照することで周囲環境を判定してもよい。
操作履歴判定モジュール103は、リモートコントローラー31の操作履歴を判定する。操作履歴判定モジュール103は、例えば、運転モード判定モジュール116等を備えている。運転モード判定モジュール116は、記憶部65に保持されている各種情報、例えば、後述するように、操作履歴データ格納領域184に格納されている各種情報に基づいて、過去の操作履歴を参照し、直近に操作された運転モードを判定する。
画像処理モジュール105は、デジタル画像を生成させるデータとして、表示部63及び記憶部65にデジタルオブジェクトデータを供給する。画像処理モジュール105は、記憶部65に保持されているデジタルオブジェクトデータに基づいて、デジタルオブジェクト211の各種状態を判定する。例えば、画像処理モジュール105は、オブジェクト状態判定モジュール118及びオブジェクト描画モジュール119等で構成される。
オブジェクト状態判定モジュール118は、例えば、後述する記憶部65に割り当てられている操作履歴データ格納領域184に保持されている各種情報に基づいて、デジタルオブジェクト211の各種状態を判定する。オブジェクト描画モジュール119は、例えば、後述するように、記憶部65に割り当てられているデフォルトデータ格納領域183及び操作履歴データ格納領域184に保持されている各種情報に基づいて、デジタルオブジェクトデータを生成し、生成結果を表示部63に供給し、表示部63にデジタル画像を表示させる。
次に、記憶部65の詳細構成例について説明する。記憶部65には、稼働状態データ格納領域181、周囲環境データ格納領域182、デフォルトデータ格納領域183、及び操作履歴データ格納領域184等のそれぞれの記憶領域が割り当てられている。
稼働状態データ格納領域181には、例えば、通信部51から供給される各種信号のうち、室内ユニット21の稼働状態データが格納される。ここで、稼働状態データ格納領域181は、例えば、論理構成としてリングバッファで構成され。供給された各種信号を時系列で保持していき、保持する領域が無くなった場合、最初に保持し始めた領域から保持を再開させるものであってもよい。
周囲環境データ格納領域182には、例えば、センサモジュール67から供給される各種信号又は周囲環境判定モジュール102から供給される各種信号が格納される。ここで、周囲環境データ格納領域182は、例えば、論理構成としてリングバッファで構成され、供給された各種信号を時系列で保持していき、保持する領域が無くなった場合、最初に保持し始めた領域から保持を再開させるものであってもよい。
例えば、人感センサモジュール81から供給される人の存否判定結果が、人感センサモジュール81の存否判定周期ごとに時系列で周囲環境データ格納領域182に格納される。人感センサモジュール81から供給される人の存否判定結果が時系列で順次格納されていくことで、リモートコントローラー31は、現在の検知結果に基づいて人の存否判定結果を参照することができ、直前、例えば、30秒前の検知結果に基づいて人の存否判定結果を参照することもできる。
なお、人感センサモジュール81の存否判定周期は、細かく設定されれば、直前の存否判定をさらに短い時間で判定することができる。また、人の出入りが減少する夜間等において、人が出入りする頻度が下がると想定した場合には、人感センサモジュール81の存否判定周期が大きめに設定されてもよい。
デフォルトデータ格納領域183には、例えば、デフォルト設定のデジタルオブジェクトデータが格納されている。デジタルオブジェクトデータは、例えば、オブジェクト形状データ、オブジェクト位置データ、オブジェクトサイズデータ、オブジェクト種別データ、及びオブジェクト色空間データ等で構成される。
オブジェクト形状データは、例えば、デジタルオブジェクトデータを表示部63を介して表示させる形状を特定する各種情報が設定されている。具体的には、オブジェクト形状データは、通常表示用画像情報に関するデータ及び強調表示用画像情報に関するデータを含んでいる。
オブジェクト位置データは、例えば、デジタルオブジェクトデータを表示部63を介して表示させるときの位置を特定する各種情報が設定されている。オブジェクトサイズデータは、例えば、デジタルオブジェクトデータを表示部63を介して表示させるときのサイズを特定する各種情報が設定されている。オブジェクト種別データは、例えば、デジタルオブジェクトデータの種別を特定する各種情報が設定されている。
オブジェクト色空間データは、例えば、デジタルオブジェクトデータを表示部63を介して表示させる色を特定する各種情報が設定されている。具体的には、オブジェクト色空間データは、色相データ、彩度データ、明度データ、及び輝度データで構成されている。このうち、明度データ及び輝度データは、デジタルオブジェクトデータの色を生成するアルゴリズムに応じて選択される。例えば、HSV(Hue Saturation Value)色空間が色生成に用いられる場合、色相データ、彩度データ、及び明度データが適用される。また、例えば、HLS(Hue Saturation Lightness)色空間が色生成に用いられる場合、色相データ、彩度データ、及び輝度データが適用される。
なお、上記で説明したデジタルオブジェクトデータは一例であって、特にこれらに限定されない。また、上記で説明したデジタルオブジェクトデータは、例えば、オブジェクト種別データごとに、オブジェクト形状データ、オブジェクト位置データ、オブジェクトサイズデータ、及びオブジェクト色空間データ等のそれぞれが紐付けされていてもよい。また、オブジェクト形状データ、オブジェクト位置データ、オブジェクトサイズデータ、オブジェクト種別データ、及びオブジェクト色空間データ等のそれぞれが互いに紐付けされ、互いに参照できる論理構成となっていてもよい。
操作履歴データ格納領域184には、例えば、運転モードデータ、運転モード関連データ、及びデジタルオブジェクトデータ等が格納されている。運転モードデータは、例えば、操作入力部61で操作されたデジタルオブジェクト211等のうち、運転モードに対応するものであって、指定された運転モードに関するデータである。運転モード関連データは、例えば、指定された運転モードに関連する各種データである。例えば、運転モードとして冷房運転が指定されている場合、運転モード関連データは、冷房運転時の設定内容に対応する各種データである。同様に、運転モードとして暖房運転が指定されている場合、運転モード関連データは、暖房運転時の設定内容に対応する各種データである。
操作履歴データ格納領域184に格納されるデジタルオブジェクトデータは、オブジェクト状態データ、オブジェクト形状データ、オブジェクト位置データ、オブジェクトサイズデータ、オブジェクト種別データ、及びオブジェクト色空間データ等で構成される。オブジェクト状態データは、例えば、デジタルオブジェクトデータの各種描画履歴が時系列で保持される。オブジェクト形状データ、オブジェクト位置データ、オブジェクトサイズデータ、オブジェクト種別データ、及びオブジェクト色空間データは、上記で説明したものと同様のデータであって、直近の状態が保持される。なお、上記で説明した操作履歴データは一例であって、特にこれらに限定されない。
次に、センサモジュール67の詳細構成例について説明する。人感センサモジュール81は、焦電型赤外線センサ131、信号処理部132、及び人検知部133を備えている。焦電型赤外線センサ131は、例えば、フレネルレンズと、焦電素子と、接合型電界効果トランジスタと、で構成される。焦電型赤外線センサ131は、フレネルレンズで集光させた赤外線を焦電素子に供給させ、焦電素子の出力に応じて接合型電界効果トランジスタのゲート電圧を変動させることで、接合型電界効果トランジスタの出力電圧を変動させ、そのように変動させた出力電圧を焦電型赤外線センサ131の出力として信号処理部132に供給する。
なお、焦電素子の個数は特に限定されない。例えば、焦電型赤外線センサ131は、1個の焦電素子が設けられてもよい。また、例えば、焦電型赤外線センサ131は、複数個の焦電素子が配列されて構成されてもよい。
信号処理部132は、LPF(Low Pass Filter)、増幅器、及びA/D変換器で構成され、焦電型赤外線センサ131から供給された出力電圧のノイズを低減させてデジタル信号に変換し、人検知部133に供給する。LPFは、例えば、焦電型赤外線センサ131の微小な出力電圧から電源ノイズ等を除去し、アナログ信号として増幅器に供給する。増幅器は、アナログ信号を増幅し、A/D変換器に供給する。A/D変換器は、増幅されたアナログ信号を予め設定されたサンプリング周期でデジタル信号に変換し、人検知部133に供給する。人検知部133は、閾値設定部及び比較部で構成される。人検知部133は、閾値設定部で設定された閾値をデジタル信号が超えているか否かを比較部で比較し、比較結果を制御処理部69に供給する。
温度センサモジュール83は、温度センサ141及び信号処理部142を備えている。温度センサ141は、例えば、複数のサーミスタで構成される。温度センサ141は、温度変化で抵抗値が変動し、その抵抗値の変動をアナログ信号として信号処理部142に供給する。信号処理部142は、LPF、増幅器、及びA/D変換器で構成される。LPFは、温度センサ141から供給されたアナログ信号のノイズ成分を除去し、増幅器に供給する。増幅器は、アナログ信号を増幅し、A/D変換器に供給する。A/D変換器は、増幅されたアナログ信号を予め設定されたサンプリング周期でデジタル信号に変換し、制御処理部69に供給する。
湿度センサモジュール85は、湿度センサ151及び信号処理部152を備えている。湿度センサ151は、例えば、上部電極と、下部電極と、高分子感湿材とを備えた静電容量式のセンサの複数組で構成される。湿度センサ151は、湿度変化に伴い、上部電極と下部電極との間に設けられた高分子感湿材の静電容量が変動し、その静電容量の変動をアナログ信号として信号処理部152に供給する。信号処理部152は、LPF、増幅器、及びA/D変換器で構成される。LPFは、湿度センサ151から供給されたアナログ信号のノイズ成分を除去し、増幅器に供給する。増幅器は、アナログ信号を増幅し、A/D変換器に供給する。A/D変換器は、増幅されたアナログ信号を予め設定されたサンプリング周期でデジタル信号に変換し、制御処理部69に供給する。
照度センサモジュール87は、照度センサ161及び信号処理部162を備えている。照度センサ161は、例えば、複数のフォトダイオードで構成される。照度センサ161は、その複数のフォトダイオードの検出結果をアナログ信号として信号処理部162に供給する。信号処理部162は、LPF、増幅器、及びA/D変換器で構成される。LPFは、照度センサ161から供給されたアナログ信号のノイズ成分を除去し、増幅器に供給する。増幅器は、アナログ信号を増幅器し、A/D変換器に供給する。A/D変換器は、増幅されたアナログ信号を予め設定されたサンプリング周期でデジタル信号に変換し、制御処理部69に供給する。
なお、上記で説明した各種構成は一例であって、特にこれらに限定されない。例えば、制御処理部69は、各種演算を実行すればよく、その機能構成は特に限定されない。また、例えば、記憶部65で割り当てられている各種領域は一例であり、制御処理部69がデータの取得先とデータの格納先とを参照することができればよい。また、センサモジュール67は、上記で説明した構成と比べて簡易な構成であってもよい。
具体的には、人感センサモジュール81は、焦電型赤外線センサ131だけで構成され、他の構成はなくてもよい。この場合、信号処理部132に相当する処理は、別途、センサモジュール67と、制御処理部69との間に、インターフェースが設けられていればよい。人検知部133に相当する処理は、制御処理部69で実行されればよい。同様に、温度センサモジュール83は、温度センサ141だけで構成され、湿度センサモジュール85は、湿度センサ151だけで構成され、照度センサモジュール87は、照度センサ161だけで構成されてもよい。
(実施の形態1の動作)
次に、リモートコントローラー31の表示部63で表示されるデジタルオブジェクト211等の構成状態の遷移について説明する。図4は、本発明の実施の形態1における通常構成状態と特殊構成状態との間の状態遷移の一例を示す図である。図4に示すように、デジタルオブジェクト211等は、通常構成状態と、特殊構成状態と、が想定されている。通常構成状態は、デフォルト設定でデジタルオブジェクトデータが描画された場合の構成である。特殊構成状態は、周囲環境又は操作履歴から想定される操作内容に応じて、ユーザインターフェース201の表示内容が描画された場合の構成である。例えば、次に説明する状態遷移が行われる。
(通常構成状態)
制御処理部69は、特殊構成モード指令が無い場合(ステップS11)、通常構成状態を維持させる。制御処理部69は、特殊構成モード指令が有る場合(ステップS12)、特殊構成状態に遷移させる。
(特殊構成状態)
制御処理部69は、予め設定された時間が未経過である場合(ステップS13)、特殊構成状態を維持させる。また、制御処理部69は、特殊構成表示指令が有る場合(ステップS13)、特殊構成状態を維持させる。制御処理部69は、予め設定された時間が経過済みである場合(ステップS14)、通常構成状態に遷移させる。また、制御処理部69は、特殊構成表示指令が無い場合(ステップS14)、通常構成状態に遷移させる。
次に、以上で説明した状態遷移を前提として、デジタルオブジェクト表示処理の動作例について説明する。図5は、本発明の実施の形態1におけるリモートコントローラー31の動作例を説明するフローチャートである。
なお、ステップS23~ステップS25の処理は、温度判定処理であって、周囲環境に応じてデジタルオブジェクト211等が表示される処理である。また、ステップS27~ステップS29の処理は、操作履歴判定処理であって、操作履歴に応じてデジタルオブジェクト211等が表示される処理である。つまり、図5を用いて説明する動作は、周囲環境又は操作履歴に応じたデジタルオブジェクト211等が表示される処理である。なお、周囲環境又は操作履歴に応じた処理に移行するトリガとして、例えば、特殊構成モード指令の有無及び室内ユニット21の稼働状況が利用されている。
(ステップS21)
リモートコントローラー31は、特殊構成モード指令が有るか否かを判定する。リモートコントローラー31は、特殊構成モード指令が有る場合、ステップS22に進む。一方、リモートコントローラー31は、特殊構成モード指令が無い場合、ステップS21に戻る。
ここで、特殊構成モード指令は、例えば、スマートフォン等の外部に存在する端末から送信される指令であってもよい。例えば、ユーザが午後7時から空気調和を行わせたいと想定する。この場合、ユーザがスマートフォン等からリモートコントローラー31に特殊構成モード指令を供給することで、ユーザは、リモートコントローラー31が設けられた部屋に入室後、特殊構成モードで表示されているデジタルオブジェクト211等を操作することができる。なお、スマートフォン等にリモートコントローラー31の仮想環境を実現するアプリケーションがインストールされていれば、リモートコントローラー31に表示されると想定されるデジタルオブジェクト211等をスマートフォン等で表示させることもできる。
また、例えば、特殊構成モード指令は、予め設定された各種時刻情報等から特殊構成モードが指令されてもよい。例えば、予め設定された人の行動履歴又は人のスケジュール等に基づいて、リモートコントローラー31が特殊構成モードに移行してもよい。具体的には、午前9時からユーザが空気調和される部屋を利用することが人の行動履歴又は人のスケジュール等から判断された場合、リモートコントローラー31は、午前9時に特殊構成モードに移行してもよい。
また、例えば、特殊構成モード指令は、人の存否判定結果に応じたものであってもよい。例えば、リモートコントローラー31は、人の存否判定結果が不在から在室となったタイミングで特殊構成モード指令が有る状態に移行してもよい。なお、このような人の存否判定結果を用いる場合については、実施の形態2として図8及び図9を用いて後述する。
(ステップS22)
リモートコントローラー31は、室内ユニット21が稼働しているか否かを判定する。リモートコントローラー31は、室内ユニット21が稼働していない場合、ステップS23に進む。一方、リモートコントローラー31は、室内ユニット21が稼働している場合、ステップS27に進む。
ここで、室内ユニット21の稼働していない状態とは、室内ユニット21への電源が遮断されている状態だけでなく、室内ユニット21が運転を待機している状態を含む。例えば、室内ユニット21及び室外ユニット11で冷媒寝込み運転を行っていてもよい。一方、室内ユニット21が稼働している状態とは、室内ユニット21の稼働に伴い室外ユニット11が稼働することで、室内ユニット21及び室外ユニット11で冷凍サイクルが形成されている状態であって、空気調和が実施されている状態を意味すると想定する。
(ステップS23)
リモートコントローラー31は、室内温度が何れであるかを判定する。リモートコントローラー31は、室内温度が暖房判定温度以上冷房判定温度以下である場合、ステップS30に進む。リモートコントローラー31は、室内温度が暖房判定温度未満である場合、ステップS24に進む。リモートコントローラー31は、室内温度が冷房判定温度と比べて大きい場合、ステップS25に進む。
(ステップS24)
リモートコントローラー31は、暖房運転開始時の設定内容に対応するデジタルオブジェクト211を表示し、ステップS26に移行する。
(ステップS25)
リモートコントローラー31は、冷房運転開始時の設定内容に対応するデジタルオブジェクト211を表示し、ステップS26に移行する。
(ステップS26)
リモートコントローラー31は、予め設定された時間が経過したか否かを判定する。リモートコントローラー31は、予め設定された時間が経過した場合、処理を終了する。一方、リモートコントローラー31は、予め設定された時間が経過しない場合、ステップS22に戻る。なお、ここで、予め設定された時間とは、例えば、5分間であるが、特にこれに限定されない。つまり、ユーザがリモートコントローラー31を使用すると想定される時間が経過した場合、リモートコントローラー31は、特殊構成モードから通常構成モードに移行すればよい。
(ステップS27)
リモートコントローラー31は、運転モードが何れであるかを判定する。リモートコントローラー31は、運転モードが冷房かつ暖房以外である場合、ステップS30に進む。リモートコントローラー31は、運転モードが暖房である場合、ステップS28に進む。リモートコントローラー31は、運転モードが冷房である場合、ステップS29に進む。
(ステップS28)
リモートコントローラー31は、暖房運転時の設定内容に対応するデジタルオブジェクト211を表示し、ステップS26に移行する。
(ステップS29)
リモートコントローラー31は、冷房運転時の設定内容に対応するデジタルオブジェクト211を表示し、ステップS26に移行する。
(ステップS30)
リモートコントローラー31は、通常構成に対応するデジタルオブジェクト211を表示し、ステップS26に移行する。
次に、上記で説明した動作例を参照し、リモートコントローラー31の操作例について説明する。図6は、本発明の実施の形態1における冷房を想定した通常構成状態の場合のデジタルオブジェクト211の表示例を示す図である。リモートコントローラー31は、デジタルオブジェクト211をユーザインターフェース201として表示させる。よって、ユーザインターフェース201に表示されているデジタルオブジェクト211が操作された場合、指定されたデジタルオブジェクト211に対応する操作が実行される。ここで、ユーザインターフェース201は、例えば、表示部63として機能する液晶ディスプレイと、操作入力部61として機能するタッチパネルと、で構成される。
ここで、デジタルオブジェクト211は、デジタルオブジェクト211a~デジタルオブジェクト211gの何れか1つを指すものとする。デジタルオブジェクト211aは、例えば、下三角ボタンとして描画され、押下等の操作がされることで設定温度を下げる制御指令が制御処理部69に供給される。デジタルオブジェクト211bは、例えば、上三角ボタンとして描画され、押下等の操作がされることで設定温度を上げる制御指令が制御処理部69に供給される。
デジタルオブジェクト211cは、例えば、左向きボタンとして描画され、押下等の操作がされることで画面左側に隠蔽されている仮想画像を呼び出す制御指令が制御処理部69に供給される。デジタルオブジェクト211dは、例えば、“運転”という文字が表記されたボタンとして描画され、押下等の操作がされることで運転を行う制御指令が制御処理部69に供給される。デジタルオブジェクト211eは、例えば、“冷房モード”という文字が表記されたボタンとして描画され、押下等の操作がされることで冷房モードに対応する設定内容を表示させる制御指令が制御処理部69に供給される。
デジタルオブジェクト211fは、例えば、“メニュー”という文字が表記されたボタンとして描画され、押下等の操作がされることでメニューに対応する設定内容を表示させる制御指令が制御処理部69に供給される。デジタルオブジェクト211gは、例えば、右向きボタンとして描画され、押下等の操作がされることで画面右側に隠蔽されている仮想画像を呼び出す制御指令が制御処理部69に供給される。
なお、上記で説明した表示構成は一例であって、特にこれに限定されない。例えば、デジタルオブジェクト211として描画されるボタンの数、ボタンの大きさ、ボタンの色、及びボタンの位置等は一定である必要はなく、状況に応じて適宜変更される。例えば、上記で説明したように、制御処理部69が表示部63に暖房運転開始時の設定内容に対応するデジタルオブジェクト211を表示させる場合、制御処理部69は、図6に示す表示例から暖房運転開始時の設定内容へ変更させるため、暖房運転開始時の設定内容に対応するデジタルオブジェクト211を表示部63に再描画させる。また、例えば、上記で説明したように、制御処理部69が表示部63に冷房運転開始時の設定内容に対応するデジタルオブジェクト211を表示させる場合、制御処理部69は、図6に示す表示例から冷房運転開始時の設定内容へ変更させるため、冷房運転開始時の設定内容に対応するデジタルオブジェクト211を表示部63に再描画させる。
また、例えば、上記で説明したように、制御処理部69が表示部63に暖房運転時の設定内容に対応するデジタルオブジェクト211を表示させる場合、制御処理部69は、図6に示す表示例から暖房運転時の設定内容へ変更させるため、暖房運転時の設定内容に対応するデジタルオブジェクト211を表示部63に再描画させる。また、例えば、上記で説明したように、制御処理部69が表示部63に冷房運転時の設定内容に対応するデジタルオブジェクト211を表示させる場合、制御処理部69は、図6に示す表示例から冷房運転時の設定内容へ変更させるため、冷房運転時の設定内容に対応するデジタルオブジェクト211を表示部63に再描画させる。
次に、上記で図5を用いて説明した温度判定処理の詳細について図7で説明する。図7は、本発明の実施の形態1における室内温度判定指標530の一例を示す図である。図7に示すように、室内温度判定指標530は、室内温度を判定する指標である。室内温度判定指標530は、例えば、冷房判定温度と、暖房判定温度と、が設定されることで、室内温度の判定に用いられる温度範囲が、第1温度領域、第2温度領域、及び第3温度領域にそれぞれ区切られている。第1温度領域は、例えば、冷房モード運転開始に対応するデジタルオブジェクト211を表示させる温度範囲が紐付けされている。第2温度領域は、例えば、現在表示されているデジタルオブジェクト211を維持させる温度範囲が紐付けされている。第3温度領域は、例えば、暖房モード運転開始に対応するデジタルオブジェクト211を表示させる温度範囲が紐付けされている。
次に、冷房判定温度及び暖房判定温度について説明する。まず、冷房判定温度は、例えば、運転モードが冷房モード時にユーザインターフェース201を介して設定された冷房設定温度である。なお、冷房判定温度は、スマートフォン等から送信された冷房設定温度であってもよい。また、冷房判定温度は、運転スケジュール等で予め設定された冷房設定温度であってもよい。次に、暖房判定温度は、例えば、運転モードが暖房モード時にユーザインターフェース201を介して設定された暖房設定温度である。なお、暖房判定温度は、スマートフォン等から送信された暖房設定温度であってもよい。また、暖房判定温度は、運転スケジュール等で予め設定された暖房設定温度であってもよい。
次に、室内温度と、冷房判定温度又は暖房判定温度と、の比較例について説明する。例えば、室内温度判定例531aの場合、室内温度は、冷房判定温度を超えているため、第1温度領域に属している。この場合、室内温度が冷房モード運転開始に対応するデジタルオブジェクト211を表示させる温度範囲にあるため、リモートコントローラー31は、冷房運転開始時の設定内容に対応するデジタルオブジェクト211を表示する。また、室内温度判定例531bの場合、室内温度は、暖房判定温度未満であるため、第3温度領域に属している。この場合、室内温度が暖房モード運転開始に対応するデジタルオブジェクト211を表示させる温度範囲にあるため、リモートコントローラー31は、暖房運転開始時の設定内容に対応するデジタルオブジェクト211を表示する。また、室内温度判定例531cの場合、室内温度は、冷房判定温度と、暖房判定温度と、の間にあるため、第2温度領域に属している。この場合、室内温度が現在表示されているデジタルオブジェクト211を維持させる温度範囲にあるため、リモートコントローラー31は、通常構成に対応するデジタルオブジェクト211を表示する。
なお、冷房判定温度は、暖房判定温度未満であってもよい。また、暖房判定温度は、冷房判定温度を超えていてもよい。冷房判定温度及び暖房判定温度の何れか一方だけが設定されていてもよい。
なお、上記の説明では、リモートコントローラー31は、運転モードの操作履歴で室内ユニット21の稼働状態が冷房及び暖房の何れかであるかを判定したが、特にこれに限定されない。例えば、リモートコントローラー31は、運転モード以外の操作履歴で室内ユニット21の稼働状態が冷房及び暖房の何れかであるかを判定してもよい。具体的には、リモートコントローラー31は、直近に入力された設定温度が第1温度領域に属している場合、室内ユニット21は冷房運転を実施していると判定し、ステップS29に移行してもよい。同様に、リモートコントローラー31は、直近に入力された設定温度が第3温度領域に属している場合、室内ユニット21は暖房運転を実施していると判定し、ステップS28に移行してもよい。同様に、リモートコントローラー31は、直近に入力された設定温度が第2温度領域に属している場合、室内ユニット21は冷房運転及び暖房運転以外を実施していると判定し、ステップS30に移行してもよい。
なお、上記の説明では、室内温度に基づいた動作であったが、特にこれに限定されない。例えば、室内湿度に基づいた動作であってもよい。この場合、室内湿度と、予め設定された湿度閾値とで比較処理が実施されればよい。また、例えば、室内照度に基づいた動作であってもよい。この場合、室内照度と、予め設定された照度閾値とで比較処理が実施されればよい。また、リモートコントローラー31周囲の撮像結果に応じた動作であってもよい。例えば、撮像結果から複数の人を検知した場合、人の画像を認識するアルゴリズム等で人数と人の服装とを求め、求めた人数が閾値以上であって、人の服装が夏季のものである場合、リモートコントローラー31は、冷房モード運転開始に対応するデジタルオブジェクト211を表示すればよい。同様に、撮像結果から複数の人を検知した場合、人の画像を認識するアルゴリズム等で人数と人の服装とを求め、求めた人数が閾値以上であって、人の服装が冬季のものである場合、リモートコントローラー31は、暖房モード運転開始に対応するデジタルオブジェクト211を表示すればよい。
(実施の形態1の効果)
以上の説明から、リモートコントローラー31は、室内ユニット21が稼働していない場合、室内温度等の周囲環境を判定し、判定結果から想定される操作内容に応じて、ユーザインターフェース201の表示内容を構成する。また、リモートコントローラー31は、室内ユニット21が稼働している場合、運転モード等の操作履歴を判定し、判定結果から想定される操作内容に応じて、ユーザインターフェース201の表示内容を構成する。したがって、周囲環境又は操作履歴から想定される操作内容に応じて、ユーザインターフェース201の表示内容を構成することで、使用環境に応じて、最適で直感的なユーザインターフェース201を供給することができる。
以上、本実施の形態1において、室外ユニット11と、室内ユニット21と、を備えた空気調和機を制御するリモートコントローラー31であって、異なる種類のデジタルオブジェクト211のデータを記憶する記憶部65と、デジタルオブジェクト211を表示させる表示部63と、デジタルオブジェクト211の操作を検知する操作入力部61と、で構成されるタッチパネルディスプレイ55と、タッチパネルディスプレイ55を制御する制御処理部69と、を備え、制御処理部69は、それぞれのデジタルオブジェクト211のうち、室内ユニット21の周囲環境又は操作入力部61の操作履歴から想定される操作に応じたデジタルオブジェクト211を表示させるリモートコントローラー31が構成される。
上記構成で、周囲環境又は操作履歴から想定される操作内容に応じて、ユーザインターフェース201の表示内容を構成することで、使用環境に応じて、最適で直感的なユーザインターフェース201を供給することができる。
また、本実施の形態1において、制御処理部69は、室外ユニット11及び室内ユニット21が稼働している場合、操作履歴から想定される操作に応じたデジタルオブジェクト211を表示させ、室外ユニット11及び室内ユニット21が稼働していない場合、周囲環境から想定される操作に応じたデジタルオブジェクト211を表示させる。
また、本実施の形態1において、デジタルオブジェクト211は、デジタル画像で表示されたボタンで構成されたものである。
上記構成で、特に顕著に、使用環境に応じて、最適で直感的なユーザインターフェース201を供給することができる。
実施の形態2.
(他の実施の形態との相違点)
実施の形態1との相違点は、室内ユニット21の稼働状態の判定処理の前工程の処理が、人の存否判定結果に基づいた動作である点にある。図8は、本発明の実施の形態2における通常構成状態と特殊構成状態との間の状態遷移の一例を示す図である。
(実施の形態2の動作)
図8に示すように、デジタルオブジェクト211等は、通常構成状態と、特殊構成状態と、が想定されている。通常構成状態は、デフォルト設定でデジタルオブジェクトデータが描画された場合の構成である。特殊構成状態は、周囲環境又は操作履歴から想定される操作内容に応じて、ユーザインターフェース201の表示内容が描画された場合の構成である。例えば、次に説明する状態遷移が行われる。
(通常構成状態)
制御処理部69は、人の不在が検知された場合(ステップS41)、通常構成状態を維持させる。制御処理部69は、人の在室が検知された場合(ステップS42)、特殊構成状態に遷移させる。
(特殊構成状態)
制御処理部69は、予め設定された時間が未経過である場合(ステップS43)、特殊構成状態を維持させる。制御処理部69は、予め設定された時間が経過済みである場合(ステップS44)、通常構成状態に遷移させる。
次に、以上で説明した状態遷移を前提として、デジタルオブジェクト表示処理の動作例について説明する。図9は、本発明の実施の形態2におけるリモートコントローラー31の動作例を説明するフローチャートである。
なお、ステップS54~ステップS56の処理は、温度判定処理であって、周囲環境に応じてデジタルオブジェクト211が表示される処理である。また、ステップS58~ステップS60の処理は、操作履歴判定処理であって、操作履歴に応じてデジタルオブジェクト211が表示される処理である。つまり、図9を用いて説明する動作は、周囲環境又は操作履歴に応じたデジタルオブジェクト211が表示される処理である。ただし、周囲環境又は操作履歴に応じた処理に移行するトリガとして、例えば、人の存否判定結果及び室内ユニット21の稼働状況が利用されている。
(ステップS51)
リモートコントローラー31は、現在の存否判定結果が在室状態であるか否かを判定する。リモートコントローラー31は、現在の存否判定結果が在室状態である場合、ステップS52に進む。一方、リモートコントローラー31は、現在の存否判定結果が在室状態でない場合、ステップS51に戻る。
(ステップS52)
リモートコントローラー31は、直前の存否判定結果が不在状態である場合、ステップS53に進む。一方、リモートコントローラー31は、直前の存否判定結果が不在状態でない場合、ステップS61に進む。
例えば、リモートコントローラー31は、ステップS51で現在の人の存否判定結果を求め、ステップS52で直前の人の存否判定結果として、30秒前の人の存否状態を判定することで、長時間在室状態であったのか、又は今在室になったのかを判定する。具体的には、リモートコントローラー31は、現在在室であって、直前も在室であれば、長時間在室の状態にあったと判断し、室内ユニット21の稼働状態の判定処理に移行しない。一方、リモートコントローラー31は、現在在室であって、直前が不在であれば、今在室になった、つまり、不在の部屋に人が入室したと判断し、室内ユニット21の稼働状態の判定処理に移行する。なお、直前の時間が30秒前というのは一例であって、特にこれに限定されない。例えば、直前の時間が10秒前であってもよい。
(ステップS53)
リモートコントローラー31は、室内ユニット21が稼働しているか否かを判定する。リモートコントローラー31は、室内ユニット21が稼働していない場合、ステップS54に進む。一方、リモートコントローラー31は、室内ユニット21が稼働している場合、ステップS58に進む。
ここで、室内ユニット21の稼働していない状態とは、室内ユニット21への電源が遮断されている状態だけでなく、室内ユニット21が運転を待機している状態を含む。例えば、室内ユニット21及び室外ユニット11で冷媒寝込み運転を行っていてもよい。一方、室内ユニット21が稼働している状態とは、室内ユニット21の稼働に伴い室外ユニット11が稼働することで、室内ユニット21及び室外ユニット11で冷凍サイクルが形成されている状態であって、空気調和が実施されている状態を意味すると想定する。
(ステップS54)
リモートコントローラー31は、室内温度が何れであるかを判定する。リモートコントローラー31は、室内温度が暖房判定温度以上冷房判定温度以下である場合、ステップS61に進む。リモートコントローラー31は、室内温度が暖房判定温度未満である場合、ステップS55に進む。リモートコントローラー31は、室内温度が冷房判定温度と比べて大きい場合、ステップS56に進む。
(ステップS55)
リモートコントローラー31は、暖房運転開始時の設定内容に対応するデジタルオブジェクト211を表示し、ステップS57に移行する。
(ステップS56)
リモートコントローラー31は、冷房運転開始時の設定内容に対応するデジタルオブジェクト211を表示し、ステップS57に移行する。
(ステップS57)
リモートコントローラー31は、予め設定された時間が経過したか否かを判定する。リモートコントローラー31は、予め設定された時間が経過した場合、処理を終了する。一方、リモートコントローラー31は、予め設定された時間が経過しない場合、ステップS53に戻る。
なお、ここで、予め設定された時間とは、例えば、5分間であるが、特にこれに限定されない。つまり、ユーザがリモートコントローラー31を使用すると想定される時間が経過した場合、リモートコントローラー31は、特殊構成モードから通常構成モードに移行すればよい。
(ステップS58)
リモートコントローラー31は、運転モードが何れであるかを判定する。リモートコントローラー31は、運転モードが冷房かつ暖房以外である場合、ステップS61に進む。リモートコントローラー31は、運転モードが暖房である場合、ステップS59に進む。リモートコントローラー31は、運転モードが冷房である場合、ステップS60に進む。
(ステップS59)
リモートコントローラー31は、暖房運転時の設定内容に対応するデジタルオブジェクト211を表示し、ステップS57に移行する。
(ステップS60)
リモートコントローラー31は、冷房運転時の設定内容に対応するデジタルオブジェクト211を表示し、ステップS57に移行する。
(ステップS61)
リモートコントローラー31は、通常構成に対応するデジタルオブジェクト211を表示し、ステップS57に移行する。
(実施の形態2の効果)
以上の説明から、本実施の形態2においては、空調対象空間となっている部屋における人の存否状態が、人の不在状態から人の在室状態へ遷移した場合、温度判定処理又は操作履歴判定処理が実施される。よって、長時間にわたって人が部屋に存在していると想定される場合、温度判定処理又は操作履歴判定処理が実施されることがない。一方、空調対象空間となっている部屋における人の存否状態が、人の不在状態から人の在室状態へ遷移した場合、温度判定処理又は操作履歴判定処理の何れかを選択するために、室内ユニット21の稼働状態が判定される。よって、人が部屋に入室したタイミングで周囲環境又は操作履歴に応じて、デジタルオブジェクト211が表示される。したがって、リモートコントローラー31が表示するデジタルオブジェクト211は直前の状態が反映されているため、リモートコントローラー31は、特に顕著に、使用環境に応じて、最適で直感的なユーザインターフェース201をユーザに供給することができる。
以上、本実施の形態2において、制御処理部69は、室内ユニット21の空調対象空間で人の存否状態が不在状態から在室状態に遷移した場合、周囲環境又は操作履歴から想定される操作に応じたデジタルオブジェクト211を表示させる。
また、本実施の形態2において、制御処理部69は、周囲環境から想定される操作に応じたデジタルオブジェクト211を表示させる場合、室内ユニット21の空調対象空間に対応する室内温度と、冷房判定温度と、暖房判定温度と、に基づいて、冷房運転又は暖房運転の運転開始に使用されるデジタルオブジェクト211を表示させる。
また、本実施の形態2において、制御処理部69は、操作履歴から想定される操作に応じたデジタルオブジェクト211を表示させる場合、操作履歴のうち、前回の操作に対応する運転モードの設定に使用されるデジタルオブジェクト211を表示させる。
上記構成で、特に顕著に、使用環境に応じて、最適で直感的なユーザインターフェース201を供給することができる。
実施の形態3.
(他の実施の形態との相違点)
実施の形態1及び実施の形態2との相違点は、特殊構成状態の一例を具体的に示した点にある。実施の形態3では、リモートコントローラー31は、後述するデジタルオブジェクト251、デジタルオブジェクト261、デジタルオブジェクト271、及びデジタルオブジェクト281の表示サイズを変更させている。
(実施の形態3の動作)
図10は、本発明の実施の形態3における冷房運転開始時の設定内容を想定した特殊構成状態の場合のデジタルオブジェクト251の表示例を示す図である。図10に示すように、温度判定前状態601では、デジタルオブジェクト251a、デジタルオブジェクト251b、デジタルオブジェクト251c、デジタルオブジェクト251d、及びデジタルオブジェクト251eがユーザインターフェース201に表示されている。なお、デジタルオブジェクト251a、デジタルオブジェクト251b、デジタルオブジェクト251c、デジタルオブジェクト251d、及びデジタルオブジェクト251eのそれぞれを特に区別しない場合、デジタルオブジェクト251と称する。
図10に示すように、温度判定前状態601から温度判定後第1状態631へ遷移したと想定する。この場合、温度判定後第1状態631では、周囲環境に対応したデジタルオブジェクト251のサイズ変更が行われるため、表示サイズが変更されている。例えば、デジタルオブジェクト251bの表示サイズが拡大されている。また、図10に示すように、温度判定前状態601から温度判定後第2状態661へ遷移したと想定する。この場合、温度判定後第2状態661では、デジタルオブジェクト251bのサイズ変更が行われるため、表示サイズが変更されて拡大され、同時に、デジタルオブジェクト251cとして描画されているボタンが削除されている。
図11は、本発明の実施の形態3における暖房運転開始時の設定内容を想定した特殊構成状態の場合のデジタルオブジェクト261の表示例を示す図である。図11に示すように、温度判定前状態602では、デジタルオブジェクト261a、デジタルオブジェクト261b、デジタルオブジェクト261c、デジタルオブジェクト261d、及びデジタルオブジェクト261eがユーザインターフェース201に表示されている。なお、デジタルオブジェクト261a、デジタルオブジェクト261b、デジタルオブジェクト261c、デジタルオブジェクト261d、及びデジタルオブジェクト261eのそれぞれを特に区別しない場合、デジタルオブジェクト261と称する。
図11に示すように、温度判定前状態602から温度判定後第1状態632へ遷移したと想定する。この場合、温度判定後第1状態632では、周囲環境に対応したデジタルオブジェクト261のサイズ変更が行われるため、表示サイズが変更されている。例えば、デジタルオブジェクト261bの表示サイズが拡大されている。また、図11に示すように、温度判定前状態602から温度判定後第2状態662へ遷移したと想定する。この場合、温度判定後第2状態662では、デジタルオブジェクト261bのサイズ変更が行われるため、表示サイズが変更されて拡大され、同時に、デジタルオブジェクト261cとして描画されているボタンが削除されている。
図12は、本発明の実施の形態3における冷房運転時の設定内容を想定した特殊構成状態の場合のデジタルオブジェクト271の表示例を示す図である。図12に示すように、操作履歴判定前状態701では、デジタルオブジェクト271a、デジタルオブジェクト271b、デジタルオブジェクト271c、デジタルオブジェクト271d、デジタルオブジェクト271e、デジタルオブジェクト271f、及びデジタルオブジェクト271gがユーザインターフェース201に表示されている。なお、デジタルオブジェクト271a、デジタルオブジェクト271b、デジタルオブジェクト271c、デジタルオブジェクト271d、デジタルオブジェクト271e、デジタルオブジェクト271f、及びデジタルオブジェクト271gのそれぞれを特に区別しない場合、デジタルオブジェクト271と称する。
図12に示すように、操作履歴判定前状態701から操作履歴判定後状態731へ遷移したと想定する。この場合、操作履歴判定後状態731では、操作履歴に対応したデジタルオブジェクト271a、デジタルオブジェクト271b、デジタルオブジェクト271d、及びデジタルオブジェクト271eのサイズ変更が行われるため、表示サイズが変更されている。例えば、デジタルオブジェクト271a、デジタルオブジェクト271b、デジタルオブジェクト271d、及びデジタルオブジェクト271eの表示サイズが拡大されている。
図13は、本発明の実施の形態3における暖房運転時の設定内容を想定した特殊構成状態の場合のデジタルオブジェクト281の表示例を示す図である。図13に示すように、操作履歴判定前状態702では、デジタルオブジェクト281a、デジタルオブジェクト281b、デジタルオブジェクト281c、デジタルオブジェクト281d、デジタルオブジェクト281e、デジタルオブジェクト281f、及びデジタルオブジェクト281gがユーザインターフェース201に表示されている。なお、デジタルオブジェクト281a、デジタルオブジェクト281b、デジタルオブジェクト281c、デジタルオブジェクト281d、デジタルオブジェクト281e、デジタルオブジェクト281f、及びデジタルオブジェクト281gのそれぞれを特に区別しない場合、デジタルオブジェクト281と称する。
図13に示すように、操作履歴判定前状態702から操作履歴判定後状態732へ遷移したと想定する。この場合、操作履歴判定後状態732では、操作履歴に対応したデジタルオブジェクト281a、デジタルオブジェクト281b、デジタルオブジェクト281d、及びデジタルオブジェクト281eのサイズ変更が行われるため、表示サイズが変更されている。例えば、デジタルオブジェクト281a、デジタルオブジェクト281b、デジタルオブジェクト281d、及びデジタルオブジェクト281eの表示サイズが拡大されている。
なお、上記の説明では、特定のデジタルオブジェクト251、デジタルオブジェクト261、デジタルオブジェクト271、及びデジタルオブジェクト281を拡大表示させる一例について説明したが、特にこれに限定されない。リモートコントローラー31は、例えば、不要なデジタルオブジェクト251、デジタルオブジェクト261、デジタルオブジェクト271、及びデジタルオブジェクト281を通常の大きさに比べ、小さくするように描画してもよい。
(実施の形態3の効果)
以上の説明から、本実施の形態3においては、図10に示すように、冷房運転開始時の設定内容が強調表示されている。例えば、デジタルオブジェクト251bは、“冷房発停”という文字が表示され、冷房の運転を開始させるボタンとなっていると共に、拡大表示されている。よって、リモートコントローラー31は、使用環境の1つである周囲環境に応じて、最適で直感的なユーザインターフェース201を提供することができる。
また、本実施の形態3においては、図11に示すように、暖房運転開始時の設定内容が強調表示されている。例えば、デジタルオブジェクト251bは、“暖房発停”という文字が表示され、暖房の運転を開始させるボタンとなっていると共に、拡大表示されている。よって、リモートコントローラー31は、使用環境の1つである周囲環境に応じて、最適で直感的なユーザインターフェース201を提供することができる。
また、本実施の形態3においては、図12に示すように、冷房運転時の設定内容が強調表示されている。例えば、デジタルオブジェクト271aは、下三角ボタンであり、押下等の操作がされることで設定温度を下げる制御指令を制御処理部69に供給する。デジタルオブジェクト271aは、拡大表示されているため、強調表示されている。デジタルオブジェクト271bは、上三角ボタンであり、押下等の操作がされることで設定温度を上げる制御指令を制御処理部69に供給する。デジタルオブジェクト271bは、拡大表示されているため、強調表示されている。
また、例えば、デジタルオブジェクト271dは、“冷房発停”という文字が表示され、冷房の運転を停止させるボタンとなっていると共に、拡大表示されている。デジタルオブジェクト271eは、“冷房モード”という文字が表示され、冷房モードの設定へ遷移させるボタンとなっていると共に、拡大表示されている。よって、リモートコントローラー31は、使用環境の1つである操作履歴に応じて、最適で直感的なユーザインターフェース201を提供することができる。
また、本実施の形態3においては、図13に示すように、暖房運転時の設定内容が強調表示されている。例えば、デジタルオブジェクト281aは、下三角ボタンであり、押下等の操作がされることで設定温度を下げる制御指令を制御処理部69に供給する。デジタルオブジェクト281aは、拡大表示されているため、強調表示されている。デジタルオブジェクト281bは、上三角ボタンであり、押下等の操作がされることで設定温度を上げる制御指令を制御処理部69に供給する。デジタルオブジェクト281bは、拡大表示されているため、強調表示されている。
また、例えば、デジタルオブジェクト281dは、“暖房発停”という文字が表示され、暖房の運転を停止させるボタンとなっていると共に、拡大表示されている。デジタルオブジェクト281eは、“暖房モード”という文字が表示され、暖房モードの設定へ遷移させるボタンとなっていると共に、拡大表示されている。よって、リモートコントローラー31は、使用環境の1つである操作履歴に応じて、最適で直感的なユーザインターフェース201を提供することができる。
以上、本実施の形態3におけるリモートコントローラー31は、特に顕著に、使用環境に応じて、最適で直感的なユーザインターフェース201を提供することができる。
以上、本実施の形態3において、制御処理部69は、デジタルオブジェクト251、261、271、281の表示サイズを変更させる。
また、本実施の形態3において、制御処理部69は、周囲環境から想定される操作に応じたデジタルオブジェクト251、261を表示させる場合、周囲環境に対応するデジタルオブジェクト251、261の表示サイズを、周囲環境に対応しないデジタルオブジェクト251、261の表示サイズと比べて大きくする。
また、本実施の形態3において、制御処理部69は、操作履歴から想定される操作に応じたデジタルオブジェクト271、281を表示させる場合、操作履歴に対応するデジタルオブジェクト271、281の表示サイズを、操作履歴に対応しないデジタルオブジェクト271、281の表示サイズと比べて大きくする。
上記構成で、特に顕著に、使用環境に応じて、最適で直感的なユーザインターフェース201を供給することができる。
実施の形態4.
(他の実施の形態との相違点)
実施の形態1~実施の形態3との相違点は、特殊構成状態の一例を具体的に示した点にある。実施の形態4では、リモートコントローラー31は、後述するデジタルオブジェクト291、デジタルオブジェクト311、デジタルオブジェクト321、及びデジタルオブジェクト331の表示位置を変更させている。
(実施の形態4の動作)
図14は、本発明の実施の形態4における冷房運転開始時の設定内容を想定した特殊構成状態の場合のデジタルオブジェクト291の表示例を示す図である。図14に示すように、温度判定前状態603では、デジタルオブジェクト291a、デジタルオブジェクト291b、デジタルオブジェクト291c、デジタルオブジェクト291d、及びデジタルオブジェクト291eがユーザインターフェース201に表示されている。なお、デジタルオブジェクト291a、デジタルオブジェクト291b、デジタルオブジェクト291c、デジタルオブジェクト291d、及びデジタルオブジェクト291eのそれぞれを特に区別しない場合、デジタルオブジェクト291と称する。
図14に示すように、温度判定前状態603から温度判定後第1状態633へ遷移したと想定する。この場合、温度判定後第1状態633では、デジタルオブジェクト291の位置変更が行われるため、表示位置が変更されている。例えば、制御処理部69は、周囲環境に対応したデジタルオブジェクト291bが操作されやすい位置となるように、デジタルオブジェクト291bの表示位置をユーザインターフェース201である表示画面の中央側に表示させる。
また、図14に示すように、温度判定前状態603から温度判定後第2状態663へ遷移したと想定する。この場合、温度判定後第2状態663では、デジタルオブジェクト291bの位置変更が行われるため、表示位置が変更され、同時に、デジタルオブジェクト291cとして描画されているボタンが削除されている。
なお、制御処理部69は、周囲環境に対応しないデジタルオブジェクト291d等が操作されにくい位置となるように、デジタルオブジェクト291d等の表示位置をユーザインターフェース201である表示画面の縁側に表示させてもよい。
図15は、本発明の実施の形態4における暖房運転開始時の設定内容を想定した特殊構成状態の場合のデジタルオブジェクト311の表示例を示す図である。図15に示すように、温度判定前状態604では、デジタルオブジェクト311a、デジタルオブジェクト311b、デジタルオブジェクト311c、デジタルオブジェクト311d、及びデジタルオブジェクト311eがユーザインターフェース201に表示されている。なお、デジタルオブジェクト311a、デジタルオブジェクト311b、デジタルオブジェクト311c、デジタルオブジェクト311d、及びデジタルオブジェクト311eのそれぞれを特に区別しない場合、デジタルオブジェクト311と称する。
図15に示すように、温度判定前状態604から温度判定後第1状態634へ遷移したと想定する。この場合、温度判定後第1状態634では、デジタルオブジェクト311の位置変更が行われるため、表示位置が変更されている。例えば、制御処理部69は、周囲環境に対応したデジタルオブジェクト311bが操作されやすい位置となるように、デジタルオブジェクト311bの表示位置をユーザインターフェース201である表示画面の中央側に表示させる。
また、図15に示すように、温度判定前状態604から温度判定後第2状態664へ遷移したと想定する。この場合、温度判定後第2状態664では、デジタルオブジェクト311bの位置変更が行われるため、表示位置が変更され、同時に、デジタルオブジェクト311cとして描画されているボタンが削除されている。
なお、制御処理部69は、周囲環境に対応しないデジタルオブジェクト311d等が操作されにくい位置となるように、デジタルオブジェクト311d等の表示位置をユーザインターフェース201である表示画面の縁側に表示させてもよい。
図16は、本発明の実施の形態4における冷蔵運転時の設定内容を想定した特殊構成状態の場合のデジタルオブジェクト321の表示例を示す図である。図16は、本発明の実施の形態4における冷房運転時の設定内容を想定した特殊構成状態の場合のデジタルオブジェクト321の表示例を示す図である。図16に示すように、操作履歴判定前状態703では、デジタルオブジェクト321a、デジタルオブジェクト321b、デジタルオブジェクト321c、デジタルオブジェクト321d、デジタルオブジェクト321e、デジタルオブジェクト321f、及びデジタルオブジェクト321gがユーザインターフェース201に表示されている。
なお、デジタルオブジェクト321a、デジタルオブジェクト321b、デジタルオブジェクト321c、デジタルオブジェクト321d、デジタルオブジェクト321e、デジタルオブジェクト321f、及びデジタルオブジェクト321gのそれぞれを特に区別しない場合、デジタルオブジェクト321と称する。
図16に示すように、操作履歴判定前状態703から操作履歴判定後状態733へ遷移したと想定する。この場合、操作履歴判定後状態733では、操作履歴に対応したデジタルオブジェクト321a、デジタルオブジェクト321b、デジタルオブジェクト321d、及びデジタルオブジェクト321eの位置変更が行われるため、表示位置が変更されている。例えば、制御処理部69は、操作履歴に対応したデジタルオブジェクト321a、デジタルオブジェクト321b、デジタルオブジェクト321d、及びデジタルオブジェクト321eが操作されやすい位置となるように、デジタルオブジェクト321a、デジタルオブジェクト321b、デジタルオブジェクト321d、及びデジタルオブジェクト321eの表示位置をユーザインターフェース201である表示画面の中央側に表示させる。
なお、制御処理部69は、操作履歴に対応しないデジタルオブジェクト321f等が操作されにくい位置となるように、デジタルオブジェクト321f等の表示位置をユーザインターフェース201である表示画面の縁側に表示させてもよい。
図17は、本発明の実施の形態4における暖房運転時の設定内容を想定した特殊構成状態の場合のデジタルオブジェクト331の表示例を示す図である。図17は、本発明の実施の形態4における暖房運転時の設定内容を想定した特殊構成状態の場合のデジタルオブジェクト331の表示例を示す図である。図17に示すように、操作履歴判定前状態704では、デジタルオブジェクト331a、デジタルオブジェクト331b、デジタルオブジェクト331c、デジタルオブジェクト331d、デジタルオブジェクト331e、デジタルオブジェクト331f、及びデジタルオブジェクト331gがユーザインターフェース201に表示されている。
なお、デジタルオブジェクト331a、デジタルオブジェクト331b、デジタルオブジェクト331c、デジタルオブジェクト331d、デジタルオブジェクト331e、デジタルオブジェクト331f、及びデジタルオブジェクト331gのそれぞれを特に区別しない場合、デジタルオブジェクト331と称する。
図17に示すように、操作履歴判定前状態704から操作履歴判定後状態734へ遷移したと想定する。この場合、操作履歴判定後状態734では、操作履歴に対応したデジタルオブジェクト331a、デジタルオブジェクト331b、デジタルオブジェクト331d、及びデジタルオブジェクト331eの位置変更が行われるため、表示位置が変更されている。例えば、制御処理部69は、操作履歴に対応したデジタルオブジェクト331a、デジタルオブジェクト331b、デジタルオブジェクト331d、及びデジタルオブジェクト331eが操作されやすい位置となるように、デジタルオブジェクト331a、デジタルオブジェクト331b、デジタルオブジェクト331d、及びデジタルオブジェクト331eの表示位置をユーザインターフェース201である表示画面の中央側に表示させる。
なお、制御処理部69は、操作履歴に対応しないデジタルオブジェクト331f等が操作されにくい位置となるように、デジタルオブジェクト331f等の表示位置をユーザインターフェース201である表示画面の縁側に表示させてもよい。
(実施の形態4の効果)
以上の説明から、本実施の形態4においては、図14に示すように、冷房運転開始時の設定内容が強調表示されている。例えば、デジタルオブジェクト291bは、“冷房発停”という文字が表示され、冷房の運転を開始させるボタンとなっていると共に、表示画面の中央側に表示されている。よって、リモートコントローラー31は、使用環境の1つである周囲環境に応じて、最適で直感的なユーザインターフェース201を提供することができる。
また、本実施の形態4においては、図15に示すように、暖房運転開始時の設定内容が強調表示されている。例えば、デジタルオブジェクト311bは、“暖房発停”という文字が表示され、暖房の運転を開始させるボタンとなっていると共に、表示画面の中央側に表示されている。よって、リモートコントローラー31は、使用環境の1つである周囲環境に応じて、最適で直感的なユーザインターフェース201を提供することができる。
また、本実施の形態4においては、図16に示すように、冷房運転時の設定内容が強調表示されている。例えば、デジタルオブジェクト321aは、下三角ボタンであり、押下等の操作がされることで設定温度を下げる制御指令を制御処理部69に供給する。デジタルオブジェクト321aは、表示画面の中央側に表示されているため、強調表示されている。デジタルオブジェクト321bは、上三角ボタンであり、押下等の操作がされることで設定温度を上げる制御指令を制御処理部69に供給する。デジタルオブジェクト321bは、表示画面の中央側に表示されているため、強調表示されている。
また、例えば、デジタルオブジェクト321dは、“冷房発停”という文字が表示され、冷房の運転を停止させるボタンとなっていると共に、表示画面の中央側に表示されている。デジタルオブジェクト321eは、“冷房モード”という文字が表示され、冷房モードの設定へ遷移させるボタンとなっていると共に、表示画面の中央側に表示されている。よって、リモートコントローラー31は、使用環境の1つである操作履歴に応じて、最適で直感的なユーザインターフェース201を提供することができる。
また、本実施の形態3においては、図17に示すように、暖房運転時の設定内容が強調表示されている。例えば、デジタルオブジェクト331aは、下三角ボタンであり、押下等の操作がされることで設定温度を下げる制御指令を制御処理部69に供給する。デジタルオブジェクト331aは、表示画面の中央側に表示されているため、強調表示されている。デジタルオブジェクト331bは、上三角ボタンであり、押下等の操作がされることで設定温度を上げる制御指令を制御処理部69に供給する。デジタルオブジェクト331bは、表示画面の中央側に表示されているため、強調表示されている。
また、例えば、デジタルオブジェクト331dは、“暖房発停”という文字が表示され、暖房の運転を停止させるボタンとなっていると共に、表示画面の中央側に表示されている。デジタルオブジェクト331eは、“暖房モード”という文字が表示され、暖房モードの設定へ遷移させるボタンとなっていると共に、表示画面の中央側に表示されている。よって、リモートコントローラー31は、使用環境の1つである操作履歴に応じて、最適で直感的なユーザインターフェース201を提供することができる。
以上、本実施の形態4におけるリモートコントローラー31は、特に顕著に、使用環境に応じて、最適で直感的なユーザインターフェース201を提供することができる。
以上、本実施の形態4においては、制御処理部69は、デジタルオブジェクト291、311、321、331の表示位置を変更させる。
また、本実施の形態4において、制御処理部69は、表示部63に出力させる表示画面にデジタルオブジェクト291、311を表示させるものであって、周囲環境から想定される操作に応じたデジタルオブジェクト291、311を表示させる場合、周囲環境に対応するデジタルオブジェクト291、311の表示位置を表示画面の中央側に表示させ、周囲環境に対応しないデジタルオブジェクト291、311の表示位置を表示画面の縁側に表示させる。
また、本実施の形態4において、制御処理部69は、表示部63に出力させる表示画面にデジタルオブジェクト321、331を表示させるものであって、操作履歴から想定される操作に応じたデジタルオブジェクト321、331を表示させる場合、操作履歴に対応するデジタルオブジェクト321、331の表示位置を表示画面の中央側に表示させ、操作履歴に対応しないデジタルオブジェクト321、331の表示位置を表示画面の縁側に表示させる。
上記構成で、特に顕著に、使用環境に応じて、最適で直感的なユーザインターフェース201を供給することができる。
実施の形態5.
(他の実施の形態との相違点)
実施の形態1~実施の形態4との相違点は、特殊構成状態の一例を具体的に示した点にある。実施の形態5では、リモートコントローラー31は、後述するデジタルオブジェクト341、デジタルオブジェクト351、デジタルオブジェクト361、及びデジタルオブジェクト371の表示色を変更させている。
(実施の形態5の動作)
図18は、本発明の実施の形態5における冷房運転開始時の設定内容を想定した特殊構成状態の場合のデジタルオブジェクト341の表示例を示す図である。図18に示すように、温度判定前状態605では、デジタルオブジェクト341a、デジタルオブジェクト341b、デジタルオブジェクト341c、デジタルオブジェクト341d、及びデジタルオブジェクト341eがユーザインターフェース201に表示されている。なお、デジタルオブジェクト341a、デジタルオブジェクト341b、デジタルオブジェクト341c、デジタルオブジェクト341d、及びデジタルオブジェクト341eのそれぞれを特に区別しない場合、デジタルオブジェクト341と称する。
図18に示すように、温度判定前状態605から温度判定後第1状態635へ遷移したと想定する。この場合、温度判定後第1状態635では、デジタルオブジェクト341の色変更が行われるため、表示色が変更されている。例えば、制御処理部69は、周囲環境に対応したデジタルオブジェクト341bが目立つように、デジタルオブジェクト341bの表示色の明度又は彩度を、周囲環境に対応しないデジタルオブジェクト341a、デジタルオブジェクト341c、デジタルオブジェクト341d、及びデジタルオブジェクト341eの表示色の明度又は彩度と比べて高くさせる。
また、図18に示すように、温度判定前状態605から温度判定後第2状態665へ遷移したと想定する。この場合、温度判定後第2状態665では、デジタルオブジェクト341bの色変更が行われるため、表示色が変更され、同時に、デジタルオブジェクト341cとして描画されているボタンが削除されている。
図19は、本発明の実施の形態5における暖房運転開始時の設定内容を想定した特殊構成状態の場合のデジタルオブジェクト351の表示例を示す図である。図19に示すように、温度判定前状態606では、デジタルオブジェクト351a、デジタルオブジェクト351b、デジタルオブジェクト351c、デジタルオブジェクト351d、及びデジタルオブジェクト351eがユーザインターフェース201に表示されている。なお、デジタルオブジェクト351a、デジタルオブジェクト351b、デジタルオブジェクト351c、デジタルオブジェクト351d、及びデジタルオブジェクト351eのそれぞれを特に区別しない場合、デジタルオブジェクト351と称する。
図19に示すように、温度判定前状態606から温度判定後第1状態636へ遷移したと想定する。この場合、温度判定後第1状態636では、デジタルオブジェクト351の色変更が行われるため、表示色が変更されている。例えば、制御処理部69は、周囲環境に対応したデジタルオブジェクト351bが目立つように、デジタルオブジェクト351bの表示色の明度又は彩度を、周囲環境に対応しないデジタルオブジェクト351a、デジタルオブジェクト351c、デジタルオブジェクト351d、及びデジタルオブジェクト351eの表示色の明度又は彩度と比べて高くさせる。
また、図19に示すように、温度判定前状態606から温度判定後第2状態666へ遷移したと想定する。この場合、温度判定後第2状態666では、デジタルオブジェクト351bの色変更が行われるため、表示色が変更され、同時に、デジタルオブジェクト351cとして描画されているボタンが削除されている。
図20は、本発明の実施の形態5における冷房運転時の設定内容を想定した特殊構成状態の場合のデジタルオブジェクト361の表示例を示す図である。図20は、本発明の実施の形態5における冷房運転時の設定内容を想定した特殊構成状態の場合のデジタルオブジェクト361の表示例を示す図である。図20に示すように、操作履歴判定前状態705では、デジタルオブジェクト361a、デジタルオブジェクト361b、デジタルオブジェクト361c、デジタルオブジェクト361d、デジタルオブジェクト361e、デジタルオブジェクト361f、及びデジタルオブジェクト361gがユーザインターフェース201に表示されている。
なお、デジタルオブジェクト361a、デジタルオブジェクト361b、デジタルオブジェクト361c、デジタルオブジェクト361d、デジタルオブジェクト361e、デジタルオブジェクト361f、及びデジタルオブジェクト361gのそれぞれを特に区別しない場合、デジタルオブジェクト361と称する。
図20に示すように、操作履歴判定前状態705から操作履歴判定後状態735へ遷移したと想定する。この場合、操作履歴判定後状態735では、操作履歴に対応したデジタルオブジェクト351a、デジタルオブジェクト351b、デジタルオブジェクト351d、及びデジタルオブジェクト351eの色変更が行われるため、表示色が変更されている。例えば、制御処理部69は、操作履歴に対応したデジタルオブジェクト361a、デジタルオブジェクト361b、デジタルオブジェクト361d、及びデジタルオブジェクト361eが目立つように、デジタルオブジェクト361a、デジタルオブジェクト361b、デジタルオブジェクト361d、及びデジタルオブジェクト361eの表示色の明度又は彩度を、周囲環境に対応しないデジタルオブジェクト361c、デジタルオブジェクト361f、及びデジタルオブジェクト361gの表示色の明度又は彩度と比べて高くさせる。
図21は、本発明の実施の形態5における暖房運転時の設定内容を想定した特殊構成状態の場合のデジタルオブジェクト371の表示例を示す図である。図21は、本発明の実施の形態5における暖房運転時の設定内容を想定した特殊構成状態の場合のデジタルオブジェクト371の表示例を示す図である。図21に示すように、操作履歴判定前状態706では、デジタルオブジェクト371a、デジタルオブジェクト371b、デジタルオブジェクト371c、デジタルオブジェクト371d、デジタルオブジェクト371e、デジタルオブジェクト371f、及びデジタルオブジェクト371gがユーザインターフェース201に表示されている。
なお、デジタルオブジェクト371a、デジタルオブジェクト371b、デジタルオブジェクト371c、デジタルオブジェクト371d、デジタルオブジェクト371e、デジタルオブジェクト371f、及びデジタルオブジェクト371gのそれぞれを特に区別しない場合、デジタルオブジェクト371と称する。
図21に示すように、操作履歴判定前状態706から操作履歴判定後状態736へ遷移したと想定する。この場合、操作履歴判定後状態736では、操作履歴に対応したデジタルオブジェクト371a、デジタルオブジェクト371b、デジタルオブジェクト371d、及びデジタルオブジェクト371eの色変更が行われるため、表示色が変更されている。例えば、制御処理部69は、操作履歴に対応したデジタルオブジェクト371a、デジタルオブジェクト371b、デジタルオブジェクト371d、及びデジタルオブジェクト371eが目立つように、デジタルオブジェクト371a、デジタルオブジェクト371b、デジタルオブジェクト371d、及びデジタルオブジェクト371eの表示色の明度又は彩度を、周囲環境に対応しないデジタルオブジェクト371c、デジタルオブジェクト371f、及びデジタルオブジェクト371gの表示色の明度又は彩度と比べて高くさせる。
(実施の形態5の効果)
以上の説明から、本実施の形態5におけるリモートコントローラー31は、図18に示すように、冷房運転開始時の設定内容が強調表示されている。例えば、デジタルオブジェクト341bは、“冷房発停”という文字が表示され、冷房の運転を開始させるボタンとなっていると共に、表示色の明度又は彩度を、周囲環境に対応しない他のデジタルオブジェクト341と比べて高くさせている。よって、リモートコントローラー31は、使用環境の1つである周囲環境に応じて、最適で直感的なユーザインターフェース201を提供することができる。
また、本実施の形態5においては、図19に示すように、暖房運転開始時の設定内容が強調表示されている。例えば、デジタルオブジェクト351bは、“暖房発停”という文字が表示され、暖房の運転を開始させるボタンとなっていると共に、表示色の明度又は彩度を、周囲環境に対応しない他のデジタルオブジェクト351と比べて高くさせている。よって、リモートコントローラー31は、使用環境の1つである周囲環境に応じて、最適で直感的なユーザインターフェース201を提供することができる。
また、本実施の形態5においては、図20に示すように、冷房運転時の設定内容が強調表示されている。例えば、デジタルオブジェクト361aは、下三角ボタンであり、押下等の操作がされることで設定温度を下げる制御指令を制御処理部69に供給する。デジタルオブジェクト361aは、表示色の明度又は彩度を、操作履歴に対応しない他のデジタルオブジェクト361と比べて高くさせているため、強調表示されている。デジタルオブジェクト361bは、上三角ボタンであり、押下等の操作がされることで設定温度を上げる制御指令を制御処理部69に供給する。デジタルオブジェクト361bは、表示色の明度又は彩度を、操作履歴に対応しない他のデジタルオブジェクト361と比べて高くさせているため、強調表示されている。
また、例えば、デジタルオブジェクト361dは、“冷房発停”という文字が表示され、冷房の運転を停止させるボタンとなっていると共に、表示色の明度又は彩度を、操作履歴に対応しない他のデジタルオブジェクト361と比べて高くさせているため、強調表示されている。デジタルオブジェクト361eは、“冷房モード”という文字が表示され、冷房モードの設定へ遷移させるボタンとなっていると共に、表示色の明度又は彩度を、操作履歴に対応しない他のデジタルオブジェクト361と比べて高くさせているため、強調表示されている。よって、リモートコントローラー31は、使用環境の1つである操作履歴に応じて、最適で直感的なユーザインターフェース201を提供することができる。
また、本実施の形態5においては、図21に示すように、暖房運転時の設定内容が強調表示されている。例えば、デジタルオブジェクト371aは、下三角ボタンであり、押下等の操作がされることで設定温度を下げる制御指令を制御処理部69に供給する。デジタルオブジェクト371aは、表示色の明度又は彩度を、操作履歴に対応しない他のデジタルオブジェクト371と比べて高くさせているため、強調表示されている。デジタルオブジェクト371bは、上三角ボタンであり、押下等の操作がされることで設定温度を上げる制御指令を制御処理部69に供給する。デジタルオブジェクト371bは、表示色の明度又は彩度を、操作履歴に対応しない他のデジタルオブジェクト371と比べて高くさせているため、強調表示されている。
また、例えば、デジタルオブジェクト371dは、“暖房発停”という文字が表示され、暖房の運転を停止させるボタンとなっていると共に、表示色の明度又は彩度を、操作履歴に対応しない他のデジタルオブジェクト371と比べて高くさせているため、強調表示されている。デジタルオブジェクト371eは、“暖房モード”という文字が表示され、暖房モードの設定へ遷移させるボタンとなっていると共に、表示色の明度又は彩度を、操作履歴に対応しない他のデジタルオブジェクト371と比べて高くさせているため、強調表示されている。よって、リモートコントローラー31は、使用環境の1つである操作履歴に応じて、最適で直感的なユーザインターフェース201を提供することができる。
以上、本実施の形態5におけるリモートコントローラー31は、特に顕著に、使用環境に応じて、最適で直感的なユーザインターフェース201を供給することができる。
以上、本実施の形態5においては、制御処理部69は、デジタルオブジェクト341、351、361、371の表示色を変更させる。
また、本実施の形態5において、制御処理部69は、周囲環境から想定される操作に応じたデジタルオブジェクト341、351を表示させる場合、周囲環境に対応するデジタルオブジェクト341、351の表示色の明度又は彩度を、周囲環境に対応しないデジタルオブジェクト341、351の表示色の明度又は彩度と比べて高くさせる。
また、本実施の形態5において、制御処理部69は、操作履歴から想定される操作に応じたデジタルオブジェクト361、371を表示させる場合、操作履歴に対応するデジタルオブジェクト361、371の表示色の明度又は彩度を、操作履歴に対応しないデジタルオブジェクト361、371の表示色の明度又は彩度と比べて高くさせる。
上記構成で、特に顕著に、使用環境に応じて、最適で直感的なユーザインターフェース201を供給することができる。
実施の形態6.
(他の実施の形態との相違点)
実施の形態1~実施の形態5との相違点は、特殊構成状態の一例を具体的に示した点にある。実施の形態6では、リモートコントローラー31は、後述するデジタルオブジェクト381、デジタルオブジェクト391、デジタルオブジェクト411、及びデジタルオブジェクト421の表示形状を変更させている。
(実施の形態6の動作)
図22は、本発明の実施の形態6における冷房運転開始時の設定内容を想定した特殊構成状態の場合のデジタルオブジェクト381の表示例を示す図である。図22に示すように、温度判定前状態607では、デジタルオブジェクト381a、デジタルオブジェクト381b、デジタルオブジェクト381c、デジタルオブジェクト381d、及びデジタルオブジェクト381eがユーザインターフェース201に表示されている。なお、デジタルオブジェクト381a、デジタルオブジェクト381b、デジタルオブジェクト381c、デジタルオブジェクト381d、及びデジタルオブジェクト381eのそれぞれを特に区別しない場合、デジタルオブジェクト381と称する。
図22に示すように、温度判定前状態607から温度判定後第1状態637へ遷移したと想定する。この場合、温度判定後第1状態637では、デジタルオブジェクト381の形状変更が行われるため、表示形状が変更されている。例えば、制御処理部69は、周囲環境に対応したデジタルオブジェクト381bが目立つように、デジタルオブジェクト381bの表示形状を強調表示用画像情報に基づいて表示させる。
また、図22に示すように、温度判定前状態607から温度判定後第2状態667へ遷移したと想定する。この場合、温度判定後第2状態667では、デジタルオブジェクト381bの形状変更が行われるため、表示形状が変更され、同時に、デジタルオブジェクト381cとして描画されているボタンが削除されている。
図23は、本発明の実施の形態6における暖房運転開始時の設定内容を想定した特殊構成状態の場合のデジタルオブジェクト391の表示例を示す図である。図23に示すように、温度判定前状態608では、デジタルオブジェクト391a、デジタルオブジェクト391b、デジタルオブジェクト391c、デジタルオブジェクト391d、及びデジタルオブジェクト391eがユーザインターフェース201に表示されている。なお、デジタルオブジェクト391a、デジタルオブジェクト391b、デジタルオブジェクト391c、デジタルオブジェクト391d、及びデジタルオブジェクト391eのそれぞれを特に区別しない場合、デジタルオブジェクト391と称する。
図23に示すように、温度判定前状態608から温度判定後第1状態638へ遷移したと想定する。この場合、温度判定後第1状態638では、デジタルオブジェクト391の形状変更が行われるため、表示形状が変更されている。例えば、制御処理部69は、周囲環境に対応したデジタルオブジェクト391bが目立つように、デジタルオブジェクト391bの表示形状を強調表示用画像情報に基づいて表示させる。
また、図23に示すように、温度判定前状態608から温度判定後第2状態668へ遷移したと想定する。この場合、温度判定後第2状態668では、デジタルオブジェクト391bの形状変更が行われるため、表示形状が変更され、同時に、デジタルオブジェクト391cとして描画されているボタンが削除されている。
図24は、本発明の実施の形態6における冷房運転時の設定内容を想定した特殊構成状態の場合のデジタルオブジェクト411の表示例を示す図である。図24に示すように、操作履歴判定前状態707では、デジタルオブジェクト411a、デジタルオブジェクト411b、デジタルオブジェクト411c、デジタルオブジェクト411d、デジタルオブジェクト411e、デジタルオブジェクト411f、及びデジタルオブジェクト411gがユーザインターフェース201に表示されている。
なお、デジタルオブジェクト411a、デジタルオブジェクト411b、デジタルオブジェクト411c、デジタルオブジェクト411d、デジタルオブジェクト411e、デジタルオブジェクト411f、及びデジタルオブジェクト411gのそれぞれを特に区別しない場合、デジタルオブジェクト411と称する。
図24に示すように、操作履歴判定前状態707から操作履歴判定後状態737へ遷移したと想定する。この場合、操作履歴判定後状態737では、操作履歴に対応したデジタルオブジェクト411a、デジタルオブジェクト411b、デジタルオブジェクト411d、及びデジタルオブジェクト411eの形状変更が行われるため、表示形状が変更されている。例えば、制御処理部69は、操作履歴に対応したデジタルオブジェクト361a、デジタルオブジェクト361b、デジタルオブジェクト361d、及びデジタルオブジェクト361eが目立つように、デジタルオブジェクト361a、デジタルオブジェクト361b、デジタルオブジェクト361d、及びデジタルオブジェクト361eの表示形状を強調表示用画像情報に基づいて表示させる。
図25は、本発明の実施の形態6における暖房運転時の設定内容を想定した特殊構成状態の場合のデジタルオブジェクト421の表示例を示す図である。図25に示すように、操作履歴判定前状態708では、デジタルオブジェクト421a、デジタルオブジェクト421b、デジタルオブジェクト421c、デジタルオブジェクト421d、デジタルオブジェクト421e、デジタルオブジェクト421f、及びデジタルオブジェクト421gがユーザインターフェース201に表示されている。
なお、デジタルオブジェクト421a、デジタルオブジェクト421b、デジタルオブジェクト421c、デジタルオブジェクト421d、デジタルオブジェクト421e、デジタルオブジェクト421f、及びデジタルオブジェクト421gのそれぞれを特に区別しない場合、デジタルオブジェクト421と称する。
図25に示すように、操作履歴判定前状態708から操作履歴判定後状態738へ遷移したと想定する。この場合、操作履歴判定後状態738では、操作履歴に対応したデジタルオブジェクト421a、デジタルオブジェクト421b、デジタルオブジェクト421d、及びデジタルオブジェクト421eの形状変更が行われるため、表示形状が変更されている。例えば、制御処理部69は、操作履歴に対応したデジタルオブジェクト421a、デジタルオブジェクト421b、デジタルオブジェクト421d、及びデジタルオブジェクト421eが目立つように、デジタルオブジェクト421a、デジタルオブジェクト421b、デジタルオブジェクト421d、及びデジタルオブジェクト421eの表示形状を強調表示用画像情報に基づいて表示させる。
(実施の形態6の効果)
以上の説明から、本実施の形態6におけるリモートコントローラー31は、図22に示すように、冷房運転開始時の設定内容が強調表示されている。例えば、デジタルオブジェクト381bは、“冷房発停”という文字が表示され、冷房の運転を開始させるボタンとなっていると共に、表示形状を強調表示用画像情報に基づいて表示させる。よって、リモートコントローラー31は、使用環境の1つである周囲環境に応じて、最適で直感的なユーザインターフェース201を提供することができる。
また、本実施の形態6においては、図23に示すように、暖房運転開始時の設定内容が強調表示されている。例えば、デジタルオブジェクト391bは、“暖房発停”という文字が表示され、暖房の運転を開始させるボタンとなっていると共に、表示形状を強調表示用画像情報に基づいて表示させる。よって、リモートコントローラー31は、使用環境の1つである周囲環境に応じて、最適で直感的なユーザインターフェース201を提供することができる。
また、本実施の形態6においては、図24に示すように、冷房運転時の設定内容が強調表示されている。例えば、デジタルオブジェクト411aは、下三角ボタンであり、押下等の操作がされることで設定温度を下げる制御指令を制御処理部69に供給する。デジタルオブジェクト411aは、表示形状を強調表示用画像情報に基づいて表示されているため、強調表示されている。デジタルオブジェクト361bは、上三角ボタンであり、押下等の操作がされることで設定温度を上げる制御指令を制御処理部69に供給する。デジタルオブジェクト361bは、表示形状を強調表示用画像情報に基づいて表示されているため、強調表示されている。
また、例えば、デジタルオブジェクト411dは、“冷房発停”という文字が表示され、冷房の運転を停止させるボタンとなっていると共に、表示形状を強調表示用画像情報に基づいて表示されているため、強調表示されている。デジタルオブジェクト411eは、“冷房モード”という文字が表示され、冷房モードの設定へ遷移させるボタンとなっていると共に、表示形状を強調表示用画像情報に基づいて表示されているため、強調表示されている。よって、リモートコントローラー31は、使用環境の1つである操作履歴に応じて、最適で直感的なユーザインターフェース201を提供することができる。
また、本実施の形態6においては、図25に示すように、暖房運転時の設定内容が強調表示されている。例えば、デジタルオブジェクト421aは、下三角ボタンであり、押下等の操作がされることで設定温度を下げる制御指令を制御処理部69に供給する。デジタルオブジェクト421aは、表示形状を強調表示用画像情報に基づいて表示されているため、強調表示されている。デジタルオブジェクト421bは、上三角ボタンであり、押下等の操作がされることで設定温度を上げる制御指令を制御処理部69に供給する。デジタルオブジェクト421bは、表示形状を強調表示用画像情報に基づいて表示されているため、強調表示されている。
また、例えば、デジタルオブジェクト421dは、“暖房発停”という文字が表示され、暖房の運転を停止させるボタンとなっていると共に、表示形状を強調表示用画像情報に基づいて表示されているため、強調表示されている。デジタルオブジェクト421eは、“暖房モード”という文字が表示され、暖房モードの設定へ遷移させるボタンとなっていると共に、表示形状を強調表示用画像情報に基づいて表示されているため、強調表示されている。よって、リモートコントローラー31は、使用環境の1つである操作履歴に応じて、最適で直感的なユーザインターフェース201を提供することができる。
以上、本実施の形態6におけるリモートコントローラー31は、特に顕著に、使用環境に応じて、最適で直感的なユーザインターフェース201を供給することができる。
以上の説明から、本実施の形態6においては、制御処理部69は、デジタルオブジェクト381、391、411、421の表示形状を変更させる。
また、本実施の形態6において、記憶部65は、それぞれのデジタルオブジェクト381、391に対応する強調表示用画像情報と、それぞれのデジタルオブジェクト381、391に対応する通常表示用画像情報と、を備え、制御処理部69は、周囲環境から想定される操作に応じたデジタルオブジェクト381、391を表示させる場合、周囲環境に対応するデジタルオブジェクト381、391の表示形状を強調表示用画像情報に基づいて表示させ、周囲環境に対応しないデジタルオブジェクト381、391の表示形状を通常表示用画像情報に基づいて表示させる。
また、本実施の形態6において、記憶部65は、それぞれのデジタルオブジェクト411、421に対応する強調表示用画像情報と、それぞれのデジタルオブジェクト411、421に対応する通常表示用画像情報と、を備え、制御処理部69は、操作履歴から想定される操作に応じたデジタルオブジェクト411、421を表示させる場合、操作履歴に対応するデジタルオブジェクト411、421の表示形状を強調表示用画像情報に基づいて表示させ、操作履歴に対応しないデジタルオブジェクト411、421の表示形状を通常表示用画像情報に基づいて表示させる。
上記構成で、特に顕著に、使用環境に応じて、最適で直感的なユーザインターフェース201を供給することができる。