WO2014157554A1 - 樹脂被覆されたワイヤーハーネス管 - Google Patents

樹脂被覆されたワイヤーハーネス管 Download PDF

Info

Publication number
WO2014157554A1
WO2014157554A1 PCT/JP2014/058968 JP2014058968W WO2014157554A1 WO 2014157554 A1 WO2014157554 A1 WO 2014157554A1 JP 2014058968 W JP2014058968 W JP 2014058968W WO 2014157554 A1 WO2014157554 A1 WO 2014157554A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
tube
heat
wire harness
aluminum
resin
Prior art date
Application number
PCT/JP2014/058968
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
啓太 白井
委千央 竹田
誠 米光
佳哉 西村
竜平 藤田
佑樹 矢部
達也 宮崎
Original Assignee
株式会社Uacj
住友電装株式会社
住友電工ファインポリマー株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社Uacj, 住友電装株式会社, 住友電工ファインポリマー株式会社 filed Critical 株式会社Uacj
Priority to US14/780,916 priority Critical patent/US9853427B2/en
Priority to CN201480017105.6A priority patent/CN105051993A/zh
Priority to JP2015508715A priority patent/JPWO2014157554A1/ja
Publication of WO2014157554A1 publication Critical patent/WO2014157554A1/ja

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G3/00Installations of electric cables or lines or protective tubing therefor in or on buildings, equivalent structures or vehicles
    • H02G3/02Details
    • H02G3/04Protective tubing or conduits, e.g. cable ladders or cable troughs
    • H02G3/0462Tubings, i.e. having a closed section
    • H02G3/0481Tubings, i.e. having a closed section with a circular cross-section
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R16/00Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for
    • B60R16/02Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements
    • B60R16/0207Wire harnesses
    • B60R16/0215Protecting, fastening and routing means therefor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L9/00Rigid pipes
    • F16L9/006Rigid pipes specially profiled
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L9/00Rigid pipes
    • F16L9/14Compound tubes, i.e. made of materials not wholly covered by any one of the preceding groups
    • F16L9/147Compound tubes, i.e. made of materials not wholly covered by any one of the preceding groups comprising only layers of metal and plastics with or without reinforcement
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B7/00Insulated conductors or cables characterised by their form
    • H01B7/0045Cable-harnesses

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Details Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

 ワイヤーハーネス管は、アルミニウム管と、該アルミニウム管の外面側を被覆している熱収縮チューブと、前記アルミニウム管と前記熱収縮チューブとの間に設けられた接着剤層と、を備えている。

Description

樹脂被覆されたワイヤーハーネス管 関連出願の相互参照
 本国際出願は、2013年3月27日に米国特許商標庁に出願された米国仮出願第61/805,718号に基づく優先権を主張するものであり、米国仮出願第61/805,718号の全内容を本国際出願に援用する。
 本発明は、自動車用のワイヤーハーネスを保護する金属製のワイヤーハーネス管と、その製造方法とに関する。
 飛び石や、雨水からワイヤーハーネスを保護するためのワイヤーハーネス管として、従来、アルミニウムなどの金属管に塗装を施したものが用いられていた。
 ワイヤーハーネス管は、自動車に取り付けられる際に、種々の形に曲げ加工をされる。塗装したワイヤーハーネス管は、曲げ加工をする際に、塗膜のはがれや割れが起きる。また、塗装工程を実施する際に、塗装設備や廃棄・廃液処理設備が必要となるため、製造コストがかかるという問題があった。
 そのため、例えば、日本国特許公開第2013-42648号公報に記載されているように、金属管に熱収縮チューブを被覆する方法が検討されている。
日本国特許公開第2013-42648号公報
 しかし、この方法では、曲げ加工時にチューブの被覆に割れやはがれが発生し、実用的ではなかった。また、飛び石などによりキズが入ると、チューブの被覆にはがれが発生することがあり、車載という過酷な雰囲気下での耐食性に問題がおきる可能性があった。
 本発明の一側面においては、曲げ加工性に優れたワイヤーハーネス管を提供することが望ましい。
 以下、本発明の一側面のワイヤーハーネス管について説明する。
 本発明の一側面のワイヤーハーネス管は、アルミニウム合金製管(単に、アルミニウム管とも呼ぶ。)の外面側を樹脂製の熱収縮チューブで被覆した樹脂被覆ハーネス管である。
 当該ワイヤーハーネス管は、
 アルミニウム管と、
 該アルミニウム管の外面側を被覆している熱収縮チューブと、
 前記アルミニウム管と前記熱収縮チューブとの間に設けられた接着剤層と、を備えることを特徴とする。
 前記接着剤層は、エチレン酢酸ビニル樹脂、あるいは、オレフィン系エラストマー樹脂を含んでいてもよい。また、前記接着剤層は、エチレン酢酸ビニル樹脂であることが好ましい。
 当該ワイヤーハーネス管においては、前記接着剤層は、前記エチレン酢酸ビニル樹脂を含み、JIS-K7199(1999年)に従い、温度200℃でせん断速度1/sの条件で測定したせん断粘度が1,000~100,000Pa・sであることがさらに好ましい。
 当該ワイヤーハーネス管においては、前記熱収縮チューブの被覆後の厚みは、0.05~0.90mmの範囲内であってもよい。なお、熱収縮チューブの被覆後の厚みとは、樹脂製のチューブがアルミニウム管の外面を被覆し、熱収縮処理が行われた後における熱収縮チューブの厚みのことを意味する。
 当該ワイヤーハーネス管においては、前記熱収縮チューブがポリオレフィン系樹脂を含んで形成されていてもよい。
 当該ワイヤーハーネス管においては、前記熱収縮チューブと前記アルミニウム管との接着度が、7(N/10mm・0.1mm)以上であってもよい。
 本発明の一側面によれば、アルミニウム管と熱収縮チューブとの間に接着剤層が存在することにより、曲げ加工した後に曲げ部に被覆のはがれ、割れ、しわのないワイヤーハーネス管を得ることができる。さらに、曲げ加工後、高温状態に長時間おいても、塗膜(被覆)のはがれや膨れがないワイヤーハーネス管を得ることができる。さらに、キズがついてもチューブが剥離しないワイヤーハーネス管を得ることができる。
 以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1Aは、本実施形態のワイヤーハーネス管の構成を示す模式図である。図1Bは、図1Aに示すワイヤーハーネス管における、アルミニウム管とその被覆部分の断面構成を示す断面図である。
 10・・・ワイヤーハーネス管
 11・・・ワイヤーハーネス
 12・・・アルミニウム管
 13・・・接着剤層
 14・・・熱収縮チューブ
 図1Aには、本実施形態のワイヤーハーネス管10の構成を示す。この図に示すように、ワイヤーハーネス管10は、内部に自動車用のワイヤーハーネス11を備えるとともに、ワイヤーハーネス11の周囲にこれを保護するためのアルミニウム管12が設けられている。
 また、図1Bに示すように、本実施形態にかかるワイヤーハーネス管10は、アルミニウム管12の外面側に、アルミニウム管12を被覆する樹脂製の熱収縮チューブ14が設けられている。さらに、ワイヤーハーネス管10には、熱収縮チューブ14とアルミニウム管12との間に接着剤層13が設けられている。
 すなわち、本実施形態のワイヤーハーネス管10は、アルミニウム管12に熱収縮チューブ14を被覆したもので、アルミニウム管12側から、アルミニウム管12、接着剤層13、熱収縮チューブ14の順に各層が形成されている。
 アルミニウム管12は、アルミニウム合金製の金属管である。アルミニウム管12は、アルミニウム合金であればどのようなものでも適用可能であるが、JIS-3000系合金もしくはJIS-6000系合金であることが好ましい。
 アルミニウム管12の肉厚は、1~1.5mmとすることが好ましい。
 また、接着剤層とアルミニウム管との密着性を向上させるため、アルミニウム管の表面粗さを適宜設定することができる。
 接着剤層13に含まれる接着剤は、エチレン酢酸ビニル(EVA)樹脂、あるいは、オレフィン系エラストマー樹脂(TPO)であることが好ましい。
 また、接着剤層13がEVA樹脂を含んでいる場合には、該接着剤層13のせん断粘度は1,000~100,000Pa・s範囲であることが好ましい。せん断粘度が1,000Pa・sより低いとチューブで被覆する際の加熱工程において、アルミニウム管と熱収縮チューブの間に生じる空気層の排出が困難となり、未接着部が発生し、曲げ加工時にしわが生じやすくなる。せん断粘度が100,000Pa・sより高いと、接着剤が流動しにくくなり、高い接着力が得られず、曲げ加工時にしわが生じやすくなる。
 せん断粘度は、接着剤層に含まれる、EVA樹脂の分子量、電子線照射あるいは化学架橋による架橋の程度によって変化させることができる。
 オレフィン系エラストマー樹脂としては、塩素化ポリプロピレン樹脂などがあげられる。
 熱収縮チューブ14に含まれる樹脂は、ポリオレフィン系樹脂であることが望ましい。ポリオレフィン系の樹脂は、架橋させることで耐熱性が向上し、ワイヤーハーネス管の製造工程における熱収縮加工時の加熱温度を、例えば約200℃の高温にすることができる。また、ポリエステル系樹脂、ポリプロピレンサルファイド系樹脂、塩化ビニル系樹脂などの樹脂では、被覆後に曲げ加工を行うと、樹脂被覆のはがれや割れが起きる可能性があるためである。
 熱収縮チューブ14の厚さは、アルミニウム管12に被覆し熱収縮を行った後(被覆後)において、0.05~0.90mmであることが好ましい。なお、ここでいう熱収縮チューブ14の厚さとは、接着剤層13を塗布した状態のアルミニウム管12の外径をAとし、アルミニウム管12に被覆し熱収縮を行った後におけるワイヤーハーネス管10の外径をBとした場合に(図1B参照)、(B-A)/2で得られる値のことである。
 厚さが0.05mm未満であると、曲げ加工時に熱収縮チューブにしわが入りやすくなるとともに、飛び石などが当たった時にチューブが破損しやすくなる。また、厚さが0.05mm未満であると、引っかき強度が弱くなる可能性がある。
 厚さが0.90mmを超えると、曲げ加工を施しにくくなるとともに、熱収縮チューブのコストが高くなる。
 また、得られるワイヤーハーネス管の耐食性を向上させるという観点から、熱収縮チューブの厚さを適宜変更してもよい。
 本実施形態のワイヤーハーネス管によれば、曲げ加工を行った際に、曲げ部分に熱収縮チューブ膜の剥がれ、割れ、及びしわが発生することを抑制することができる。また、本発明のワイヤーハーネス管によれば、飛び石による傷付きの発生を抑える(すなわち、耐チッピング性を向上させる)ことができる。
 本実施形態のワイヤーハーネス管10を製造する場合には、アルミニウム管12の外面を、接着剤層13、収縮チューブ14で覆い、加熱することにより、熱収縮チューブ14を収縮させる。なお、このときの加熱温度は特に限定はされないが、熱収縮チューブ14がポリオレフィンを含んでいる場合は、160℃以上であることが好ましく、200℃以上であることがより好ましい。加熱温度が160℃以上であることにより、熱収縮チューブとアルミニウム管との接着力が向上し、熱収縮チューブに傷が入った場合にも、熱収縮チューブの傷が拡大したり、熱収縮チューブの剥がれが発生したりすることを抑えることができる。また、加熱温度が200℃以上であることにより、接着力をより向上させることができる。また、加熱温度は270℃以下が好ましく、250℃以下であることがより好ましい。加熱温度が270℃以下であれば、熱収縮チューブの溶融を防止することができる。また、加熱温度が250℃以下であれば、熱収縮チューブの変色を抑制することができる。
 また、熱収縮チューブ14がポリオレフィン以外の樹脂を含んでいる場合は、加熱温度は100℃以上200℃以下であることが好ましい。加熱温度が100℃以上であることにより、熱収縮チューブとアルミニウム管との接着力が向上する。また、加熱温度が200℃以下であれば、熱収縮チューブの溶融を防止することができる。
 加熱の方法は、特に限定はされないが、例えば恒温層を使用することができる。
 このような製造工程により、接着剤層13及び熱収縮チューブ14で被覆されたワイヤーハーネス管10を製造することができる。
〔実施例〕
 以下に、本発明の実施例について説明する。但し、本発明はこれに限定されない。
 (実施例1)
 実施例1では、JIS-A3003合金で形成されたアルミニウム管(外径:20mm、肉厚:1.2mm、長さ:200mm)の外面に、接着剤としてのEVA(せん断粘度16000Pa・s)が内周面に塗布された内径25.4mmの熱収縮チューブをかぶせ、200℃の恒温槽に入れた。熱収縮チューブの材料には、ポリオレフィン系樹脂を用いた。そして、10分後、アルミニウム管の温度が200℃になった時点で恒温槽から取り出し、室温に放置し、冷却した。
 以上の工程により、熱収縮チューブとアルミニウム管との間に接着層(EVA)が形成された、本発明のワイヤーハーネス管と同様の構成を有する熱収縮チューブが被覆されたアルミニウム管(以下、チューブ被覆アルミニウム管とも呼ぶ)を製造した。熱収縮後の、チューブの膜厚は、0.30mmであった。
 (実施例2)
 実施例2では、接着剤としてTPOを用いたこと以外は、実施例1と同じ材料及び同じ方法で、チューブ被覆アルミニウム管を製造した。熱収縮後の、チューブの膜厚は、0.30mmであった。
 (実施例3)
 実施例3では、熱収縮チューブの材料として塩化ビニル樹脂を用いたこと、接着剤層をせん断粘度5800Pa・sのEVAを用いたこと、及び、恒温層の温度を160℃としたこと以外は、実施例1と同じ材料及び同じ方法で、チューブ被覆アルミニウム管を製造した。熱収縮後の、チューブの膜厚は、0.30mmであった。
 (実施例4)
 実施例4では、熱収縮チューブの材料としてポリエステル樹脂を用いたこと、及び、恒温層の温度を160℃としたこと以外は、実施例1と同じ材料及び同じ方法で、チューブ被覆アルミニウム管を製造した。熱収縮後の、チューブの膜厚は、0.25mmであった。
 (実施例5)
 実施例5では、恒温層の温度を160℃としたこと以外は、実施例1と同じ材料及び同じ方法で、チューブ被覆アルミニウム管を製造した。熱収縮後の、チューブの膜厚は、0.30mmであった。
 (実施例6)
 実施例6では、接着剤層をせん断粘度5800Pa・sのEVAを用いたこと、及び恒温層の温度を110℃としたこと以外は、実施例1と同じ材料及び同じ方法で、チューブ被覆アルミニウム管を製造した。熱収縮後の、チューブの膜厚は、0.30mmであった。
 (実施例7)
 実施例7では、恒温層の温度を230℃としたこと以外は、実施例1と同じ材料及び同じ方法で、チューブ被覆アルミニウム管を製造した。熱収縮後の、チューブの膜厚は、0.30mmであった。
 (実施例8)
 実施例8では、接着剤層をせん断粘度5800Pa・sのEVAを用いたこと、及び使用する熱収縮チューブの膜厚を変更したこと以外は、実施例1と同じ材料及び同じ方法で、チューブ被覆アルミニウム管を製造した。熱収縮後の、チューブの膜厚は、0.05mmであった。
 (実施例9)
 実施例9では、使用する熱収縮チューブの膜厚を変更したこと以外は、実施例1と同じ材料及び同じ方法で、チューブ被覆アルミニウム管を製造した。熱収縮後の、チューブの膜厚は、0.50mmであった。
 (実施例10)
 実施例10では、接着剤層をせん断粘度5800Pa・sのEVAを用いたこと、及び使用する熱収縮チューブの膜厚を変更したこと以外は、実施例1と同じ材料及び同じ方法で、チューブ被覆アルミニウム管を製造した。熱収縮後の、チューブの膜厚は、0.10mmであった。
 (実施例11)
 実施例11では、使用する熱収縮チューブの接着剤のせん断粘度を16000Pa・sに変更したこと以外は、実施例1と同じ材料及び同じ方法で、チューブ被覆アルミニウム管を製造した。熱収縮後の、チューブの膜厚は、0.30mmであった。
 (実施例12)
 実施例12では、使用する熱収縮チューブの接着剤のせん断粘度を1900Pa・sに変更したこと以外は、実施例1と同じ材料及び同じ方法で、チューブ被覆アルミニウム管を製造した。熱収縮後の、チューブの膜厚は、0.30mmであった。
 (実施例13)
 実施例13では、使用する熱収縮チューブの接着剤のせん断粘度を300Pa・sに変更したこと以外は、実施例1と同じ材料及び同じ方法で、チューブ被覆アルミニウム管を製造した。熱収縮後の、チューブの膜厚は、0.10mmであった。
 (実施例14)
 実施例14では、使用する熱収縮チューブの接着剤のせん断粘度を50000Pa・sに変更したこと以外は、実施例1と同じ材料及び同じ方法で、チューブ被覆アルミニウム管を製造した。熱収縮後の、チューブの膜厚は、0.10mmであった。
 (実施例15)
 実施例15では、使用する熱収縮チューブの接着剤のせん断粘度を100000Pa・sに変更したこと以外は、実施例1と同じ材料及び同じ方法で、チューブ被覆アルミニウム管を製造した。熱収縮後の、チューブの膜厚は、0.10mmであった。
 (比較例1)
 比較例1では、接着剤を使用しなかったこと以外は、実施例1と同じ材料及び同じ方法で、チューブ被覆アルミニウム管を製造した。熱収縮後の、チューブの膜厚は、0.30mmであった。
 (比較例2)
 比較例2では、熱収縮チューブの材料としてポリエステル樹脂を用いたこと、接着剤を使用しなかったこと、及び、恒温層の温度を160℃としたこと以外は、実施例1と同じ材料及び同じ方法で、チューブ被覆アルミニウム管を製造した。熱収縮後の、チューブの膜厚は、0.30mmであった。
 (比較例3)
 比較例3では、熱収縮チューブの材料として塩化ビニル樹脂を用いたこと、接着剤を使用しなかったこと、及び、恒温層の温度を160℃としたこと以外は、実施例1と同じ材料及び同じ方法で、チューブ被覆アルミニウム管を製造した。熱収縮後の、チューブの膜厚は、0.30mmであった。
 (比較例4)
 比較例4では、熱収縮チューブの材料としてポリプロピレンサルファイド樹脂を用いたこと、接着剤を使用しなかったこと、及び、恒温層の温度を160℃としたこと以外は、実施例1と同じ材料及び同じ方法で、チューブ被覆アルミニウム管を製造した。熱収縮後の、チューブの膜厚は、0.30mmであった。
 (比較例5)
 比較例5では、熱収縮チューブの代わりにエポキシポリエステル樹脂を塗装によりアルミニウム管に樹脂の被覆を形成した後、160℃の恒温槽を用いて上述の実施例及び比較例と同様に熱収縮を行い、被覆アルミニウム管を製造した。熱収縮後の、塗膜の膜厚は、0.10mmであった。
 以上の各実施例及び各比較例のうち、実施例1~3及び比較例1~4で製造したチューブ被覆アルミニウム管を用いて、以下の方法で曲げ試験を行った。
(曲げ試験)
 チューブ被覆アルミニウム管について曲げ試験を行った。その後、曲げ部分の熱収縮チューブについて、曲げ内側のしわや、曲げ外側の割れが無いかを確認した。その結果を、以下の表1に示す。表1では、曲げ試験の結果について、良品:〇、やや不良:△、不良品:×、として示している。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 表1に示すように、ポリオレフィン系樹脂のチューブに対して接着剤を使用したチューブ被覆アルミニウム管において、曲げ部分にしわ及び割れの発生がなく、良好な結果が得られた。
 また、表1には示していないが、実施例13のチューブ被覆アルミニウム管では、曲げ部分に微小なしわが発生した。これは、使用した接着剤のせん断粘度が1000Pa・s未満であったことが原因であると考えられる。
 以上の各実施例及び各比較例のうち、実施例1,5,6,7及び比較例1で製造したチューブ被覆アルミニウム管を用いて、以下の方法で接着力測定試験及び割れ試験を行った。
(接着力測定試験)
 チューブ被覆アルミニウム管の表面の熱収縮チューブを、10mm幅で切りおこし、引張試験機(新東科学(株)製ストロガノフM50)にて、引っ張り速度50mm/sで引っ張り値が安定した強度を算出し、接着力の値(N/10mm)とした。接着力の値を熱収縮後のチューブ膜厚で除した値を接着度(N/10mm・0.1mm)とした。
(割れ試験)
 チューブ被覆アルミニウム管にカッターナイフで切れ目を入れ、140℃に設定した恒温槽に入れた。30時間後、チューブ被覆アルミニウム管を取り出して、自然放冷した後、表面状態を観察した。
 これらの試験の結果を、以下の表2に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000002
 表2に示すように、熱収縮時の加熱温度を高温にすることで、アルミニウム管と熱収縮チューブとの接着力を向上させることができた。そして、接着度が7(N/10mm・0.1mm)以上であれば、割れ試験においてチューブの割れが拡大することを抑えることができた。また、加熱温度が高温(200℃)であっても、接着剤を使用しないチューブ被覆アルミニウム管は、接着力が低下し、かつ、割れ試験後にチューブのはがれが発生することが確認された。
 以上の各実施例及び各比較例のうち、実施例1,8,9,10,11,12,13,14,15で製造したチューブ被覆アルミニウム管と比較例5の塗装アルミニウム管を用いて、上述した方法での割れ試験及び以下の方法でスクラッチ試験を行った。
(スクラッチ試験)
 チューブ被覆アルミニウム管の表面を、ヘイドン試験機(株式会社東洋精機製作所製HHS-2000)にて、ケガキ針(硬度HRA90)を用いてスクラッチ試験を行った。そして、スクラッチした際にケガキ針がアルミニウム管に到達するときの強度を測定し、引っかき強度(g)とした。
 その結果を、以下の表3に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000003
 表3に示すように、被覆チューブをポリオレフィンで形成した場合には、現状のエポキシポリエステル塗料で塗装した場合と比較して、同じ膜厚でも高い引っかき強度が得られることが確認された。
 以上、本発明の実施形態及び実施例について説明したが、本発明は上記実施形態及び実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて、種々の態様をとることができる。

Claims (5)

  1.  アルミニウム管と、
     該アルミニウム管の外面側を被覆している熱収縮チューブと、
     前記アルミニウム管と前記熱収縮チューブとの間に設けられた接着剤層と、を備えているワイヤーハーネス管。
  2.  前記接着剤層は、エチレン酢酸ビニル樹脂、あるいは、オレフィン系エラストマー樹脂を含んでいる、請求項1に記載のワイヤーハーネス管。
  3.  前記接着剤層は、前記エチレン酢酸ビニル樹脂を含み、
     温度200℃、せん断速度1/sでのせん断粘度が1,000~100,000(Pa・s)である、
     請求項1または2に記載のワイヤーハーネス管。
  4.  前記熱収縮チューブは、ポリオレフィン系樹脂を含み、
     前記熱収縮チューブの被覆後の厚みは、0.05~0.90mmの範囲内である、
     請求項1から3の何れか1項に記載のワイヤーハーネス管。
  5.  前記熱収縮チューブと前記アルミニウム管との接着度が、7(N/10mm・0.1mm)以上である、
     請求項1から4の何れか1項に記載のワイヤーハーネス管。
PCT/JP2014/058968 2013-03-27 2014-03-27 樹脂被覆されたワイヤーハーネス管 WO2014157554A1 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US14/780,916 US9853427B2 (en) 2013-03-27 2014-03-27 Resin-coated wire harness pipe
CN201480017105.6A CN105051993A (zh) 2013-03-27 2014-03-27 树脂覆盖的线束管
JP2015508715A JPWO2014157554A1 (ja) 2013-03-27 2014-03-27 ワイヤーハーネス管の製造方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201361805718P 2013-03-27 2013-03-27
US61/805,718 2013-03-27

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2014157554A1 true WO2014157554A1 (ja) 2014-10-02

Family

ID=51624512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2014/058968 WO2014157554A1 (ja) 2013-03-27 2014-03-27 樹脂被覆されたワイヤーハーネス管

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9853427B2 (ja)
JP (1) JPWO2014157554A1 (ja)
CN (1) CN105051993A (ja)
WO (1) WO2014157554A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104403177A (zh) * 2014-12-17 2015-03-11 大连联合高分子材料有限公司 一种耐磨汽车空调铝管路热缩套管及其制备方法和应用
CN104788776A (zh) * 2015-03-27 2015-07-22 大连联合高分子材料有限公司 保护汽车金属管路用环保耐磨半硬质热缩管及其制备方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09324161A (ja) * 1996-06-05 1997-12-16 Sumitomo Electric Ind Ltd ホットメルト接着剤およびそれを用いた熱回復性物品
US20070128925A1 (en) * 2003-11-20 2007-06-07 Bernd Graeve Heat-shrink tube
JP2013042648A (ja) * 2011-07-21 2013-02-28 Yazaki Corp 自動車用高圧ワイヤハーネス及びこの製造方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4181775A (en) * 1976-05-24 1980-01-01 N.V. Raychem S.A. Adhesive
US4732632A (en) * 1984-11-09 1988-03-22 Raychem Corporation Protecting elongated substrate with multiple-layer polymer covering
JPH05147106A (ja) * 1991-05-29 1993-06-15 Sumitomo Electric Ind Ltd 熱回復性物品
JP3056440B2 (ja) * 1997-06-18 2000-06-26 株式会社神戸製鋼所 シートラミネート金属板およびその製造方法
CN105246677B (zh) * 2014-03-31 2018-04-17 住友电气工业株式会社 多层热可逆物品、线结、线束和用于制造多层热可逆物品用胶粘剂的方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09324161A (ja) * 1996-06-05 1997-12-16 Sumitomo Electric Ind Ltd ホットメルト接着剤およびそれを用いた熱回復性物品
US20070128925A1 (en) * 2003-11-20 2007-06-07 Bernd Graeve Heat-shrink tube
JP2013042648A (ja) * 2011-07-21 2013-02-28 Yazaki Corp 自動車用高圧ワイヤハーネス及びこの製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104403177A (zh) * 2014-12-17 2015-03-11 大连联合高分子材料有限公司 一种耐磨汽车空调铝管路热缩套管及其制备方法和应用
CN104788776A (zh) * 2015-03-27 2015-07-22 大连联合高分子材料有限公司 保护汽车金属管路用环保耐磨半硬质热缩管及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20160072265A1 (en) 2016-03-10
US9853427B2 (en) 2017-12-26
JPWO2014157554A1 (ja) 2017-02-16
CN105051993A (zh) 2015-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2701020B2 (ja) 自動車塗膜保護用シート
WO2014157554A1 (ja) 樹脂被覆されたワイヤーハーネス管
JP6738605B2 (ja) プラスチックライニング鋼管の溶接部防食方法及び熱収縮性防食シート用押え粘着テープ
JP6399056B2 (ja) ポリエチレン被覆鋼管およびその製造方法
JP2017179509A (ja) 化成処理金属板
CN108370140B (zh) 电线保护部件以及线束
WO2017145785A1 (ja) 電線保護部材及びその製造方法並びにワイヤーハーネス
JP6551480B2 (ja) ポリエチレン被覆鋼管およびその製造方法
JP4742949B2 (ja) 水配管用内面被覆鋼管
JP2018001548A (ja) 耐剥離性に優れたポリオレフィン被覆鋼管およびその製造方法
JP4865518B2 (ja) ポリエチレン系樹脂架橋発泡体
JP6610685B2 (ja) ポリエチレン被覆鋼管およびその製造方法
JP6399055B2 (ja) ポリエチレン被覆鋼管およびその製造方法
JP2709483B2 (ja) 被覆金属管材における被覆形成方法
EP3603924A1 (en) Method for producing composite material structure
JPH05187592A (ja) 被覆鋼管の防食補修方法
JP2018134861A (ja) ポリエチレン被覆鋼管およびその製造方法
JP2715039B2 (ja) 熱回復性物品
JPH0524091A (ja) ポリオレフイン被覆金属管の製造方法
RU49944U1 (ru) Композитная труба
JPH0858023A (ja) ポリエチレン被覆金属管の製造方法
WO2015105139A1 (ja) 樹脂被覆高張力平型鋼線及びその製造方法
JP2007268796A (ja) 水配管用内面被覆鋼管
CN109536061A (zh) 一种粘合薄膜
JP6766404B2 (ja) 4層ポリオレフィン樹脂被覆鋼管

Legal Events

Date Code Title Description
WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 201480017105.6

Country of ref document: CN

121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 14775713

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

ENP Entry into the national phase

Ref document number: 2015508715

Country of ref document: JP

Kind code of ref document: A

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 14780916

Country of ref document: US

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: IDP00201506541

Country of ref document: ID

122 Ep: pct application non-entry in european phase

Ref document number: 14775713

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1