WO2014155681A1

WO2014155681A1 - 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム

Info

Publication number: WO2014155681A1
Application number: PCT/JP2013/059560
Authority: WO
Inventors: 杉浦　健治
Original assignee: 楽天株式会社
Priority date: 2013-03-29
Filing date: 2013-03-29
Publication date: 2014-10-02
Also published as: JPWO2014155681A1; JP5364220B1; US11521244B2; US20160055545A1

Abstract

　情報提供装置は、広告を表示するための広告表示領域が設けられるページから特定されるキーワードを取得し、複数の広告それぞれの情報を記憶する記憶手段から、当該キーワードに対応する広告を表示対象候補として選定し、当該表示対象候補の中から、前記ページにおける前記広告表示領域に表示させる表示対象広告を特定する。そして、情報提供装置は、特定した表示対象広告と同一の広告主による前記表示対象候補のうち、特定されなかった前記表示対象候補が所定条件を満たす場合に、当該表示対象候補と前記表示対象広告とを前記広告表示領域に表示させる表示対象広告として決定する。

Description

情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム

本発明は、Ｗｅｂサイトに含まれるコンテンツの内容に連動した広告、または検索キーワードに連動した広告をユーザへ提供可能なシステム等の技術分野に関する。

　従来から、Ｗｅｂサイトに含まれるコンテンツの内容に連動した広告を提供可能な広告配信システムが知られている（例えば、特許文献１）。このシステムでは、広告掲載Ｗｅｂサイトの広告掲載対象コンテンツの内容からキーワードやトピックを抽出しておき、閲覧者が端末から広告掲載対象コンテンツへのアクセス要求をした場合に、上記抽出されたキーワードやトピックにより広告を検索し、広告付きのコンテンツを閲覧者の端末に提供するようになっている。また、検索キーワードに連動した広告をユーザへ提供可能なシステムも知られている（例えば、特許文献２）。このシステムでは、ユーザ端末が検索サイトを経由して広告媒体サイトにアクセスしてきた際、そのユーザ端末に対し、検索エンジンに与えた検索キーワードを反映させた広告コンテンツを提示するようになっている。

特開２００７－２８６８３３号公報特開２００８－８３８０３号公報

　ところで、上述した広告は、端末に表示されるＷｅｂページの所定位置に広告枠として設けられた広告表示領域に掲載される。しかし、広告主が自身の広告を掲載させるために広告枠を幾つも確保することは容易ではない。

　本発明は、以上の点等に鑑みてなされたものであり、広告主が確保した広告枠を有効利用することが可能な情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを課題とする。

　上記課題を解決するために、請求項１に記載の発明は、広告を表示するための広告表示領域が設けられるページから特定されるキーワードを取得する取得手段と、複数の広告それぞれの情報を記憶する記憶手段から、前記取得手段により取得されるキーワードに対応する広告を表示対象候補として選定する選定手段と、前記選定手段により選定される表示対象候補の中から、前記ページにおける前記広告表示領域に表示させる表示対象広告を特定する特定手段と、前記特定手段により特定される表示対象広告と同一の広告主による前記表示対象候補のうち、前記特定手段により特定されなかった前記表示対象候補が所定条件を満たす場合に、当該表示対象候補と前記表示対象広告とを前記広告表示領域に表示させる表示対象広告として決定する決定手段と、を備えることを特徴とする。

　この発明によれば、広告主が確保した広告枠を有効利用することができる。

　請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の情報処理装置において、前記決定手段は、前記特定手段により特定されなかった前記表示対象候補が、前記表示対象広告が表示される前記広告表示領域とは異なる広告表示領域に表示される他の広告であって前記表示対象候補の広告主とは異なる他の広告主による前記他の広告と競合関係にあるとの条件を満たす場合に、当該表示対象候補と前記表示対象広告とを前記広告表示領域に表示させる表示対象広告として決定することを特徴とする。

　この発明によれば、表示対象広告として特定されなかった広告と競合関係にある広告が表示対象広告として特定された場合に、当該特定されなかった広告が表示されないことによる不利益が生じるのを防止することができる。

　請求項３に記載の発明は、請求項２に記載の情報処理装置において、前記競合関係にあるとの条件には、所定のソート基準にしたがって順位付けされた、前記他の広告の順位が、前記特定手段により特定されなかった前記表示対象候補の順位より高いという条件が含まれることを特徴とする。

　この発明によれば、競合関係にあるとの範囲を限定することができる。

　請求項４に記載の発明は、請求項２に記載の情報処理装置において、前記競合関係にあるとの条件には、所定のソート基準にしたがって順位付けされた、前記他の広告の順位と、前記特定手段により特定されなかった前記表示対象候補の順位との差が所定順位以内であるという条件が含まれることを特徴とする。

　請求項５に記載の発明は、請求項２に記載の情報処理装置において、前記競合関係にあるとの条件には、前記他の広告の対象となる商品の価格帯と、前記特定手段により特定されなかった前記表示対象候補の対象となる商品の価格帯とが同一であるという条件が含まれることを特徴とする。

　請求項６に記載の発明は、請求項１乃至５の何れか一項に記載の情報処理装置において、前記決定手段は、所定のソート基準にしたがって順位付けされた、前記特定手段により特定されなかった前記表示対象候補の順位が所定順位以内にあるとの条件を満たす場合に、当該表示対象候補と前記表示対象広告とを前記広告表示領域に表示させる表示対象広告として決定することを特徴とする。

　この発明によれば、所定のソート基準にしたがったランキングにおいて所定順位以内ある商品の広告を優先して表示させることができる。

　請求項７に記載の発明は、請求項１乃至５の何れか一項に記載の情報処理装置において、　前記複数の広告には、それぞれ、前記キーワードに基づき算出されるスコアが付与されており、前記決定手段は、前記特定手段により特定される前記表示対象広告の前記スコアと、前記特定手段により特定されなかった前記表示対象候補の前記スコアとの差が所定値以内であるとの条件を満たす場合に、当該表示対象候補と前記表示対象広告とを前記広告表示領域に表示させる表示対象広告として決定することを特徴とする。

　この発明によれば、広告のスコアに基づくランキングの中で表示させることが可能な表示対象候補の順位の下限を適切に設定することができる。

　請求項８に記載の発明は、請求項１乃至５の何れか一項に記載の情報処理装置において、前記決定手段は、前記特定手段により特定される前記表示対象広告の入札金額と、前記特定手段により特定されなかった前記表示対象候補の入札金額との差が所定金額以内であるとの条件を満たす場合に、当該表示対象候補と前記表示対象広告とを前記広告表示領域に表示させる表示対象広告として決定することを特徴とする。

　この発明によれば、広告の入札金額に基づくランキングの中で表示させることが可能な表示対象候補の順位の下限を適切に設定することができる。

　請求項９に記載の発明は、請求項１乃至８の何れか一項に記載の情報処理装置において、前記決定手段により決定される複数の前記表示対象広告は、表示切り替え時間に基づいて同一の前記広告表示領域に切り替え表示されるものであり、複数の前記表示対象広告それぞれの入札金額の比に基づいてそれぞれの前記表示切り替え時間を設定する設定手段を更に備えることを特徴とする。

　この発明によれば、広告の入力金額が低い広告よりも高い広告ほど表示継続時間が長くなるので閲覧者に長く閲覧させることができる。

　請求項１０に記載の発明は、請求項１乃至８の何れか一項に記載の情報処理装置において、前記決定手段により決定される複数の前記表示対象広告は、表示切り替え時間に基づいて同一の前記広告表示領域に切り替え表示されるものであり、複数の前記表示対象広告それぞれのスコアであって前記キーワードに基づき算出されるスコアの比に基づいてそれぞれの前記表示切り替え時間を設定する設定手段を更に備えることを特徴とする。

　この発明によれば、広告のスコアが低い広告よりも高い広告ほど表示継続時間が長くなるので閲覧者に長く閲覧させることができる。

　請求項１１に記載の発明は、請求項１乃至８の何れか一項に記載の情報処理装置において、前記決定手段により決定される複数の前記表示対象広告は、広告表示領域の占有率に基づいて同一の前記広告表示領域に分割表示されるものであり、複数の前記表示対象広告それぞれの入札金額の比に基づいてそれぞれの前記広告表示領域の占有率を設定する設定手段を更に備えることを特徴とする。

　この発明によれば、広告の入力金額が低い広告よりも高い広告ほど表示面積が広くなるので閲覧者に見易く閲覧させることができる。

　請求項１２に記載の発明は、請求項１乃至８の何れか一項に記載の情報処理装置において、前記決定手段により決定される複数の前記表示対象広告は、広告表示領域の占有率に基づいて同一の前記広告表示領域に分割表示されるものであり、複数の前記表示対象広告それぞれのスコアであって前記キーワードに基づき算出されるスコアの比に基づいてそれぞれの前記広告表示領域の占有率を設定する設定手段を更に備えることを特徴とする。

　この発明によれば、広告のスコアが低い広告よりも高い広告ほど表示面積が広くなるので閲覧者に見易く閲覧させることができる。

　請求項１３に記載の発明は、コンピュータにより実行される情報処理方法であって、広告を表示するための広告表示領域が設けられるページから特定されるキーワードを取得する取得ステップと、複数の広告それぞれの情報を記憶する記憶手段から、前記取得ステップにより取得されるキーワードに対応する広告を表示対象候補として選定する選定ステップと、前記選定ステップにより選定される表示対象候補の中から、前記ページにおける前記広告表示領域に表示させる表示対象広告を特定する特定ステップと、前記特定ステップにより特定される表示対象広告と同一の広告主による前記表示対象候補のうち、前記特定ステップにより特定されなかった前記表示対象候補が所定条件を満たす場合に、当該表示対象候補と前記表示対象広告とを前記広告表示領域に表示させる表示対象広告として決定する決定ステップと、を含むことを特徴とする。

　請求項１４に記載の発明は、コンピュータを、広告を表示するための広告表示領域が設けられるページから特定されるキーワードを取得する取得手段、複数の広告それぞれの情報を記憶する記憶手段から、前記取得手段により取得されるキーワードに対応する広告を表示対象候補として選定する選定手段、前記選定手段により選定される表示対象候補の中から、前記ページにおける前記広告表示領域に表示させる表示対象広告を特定する特定手段、及び、前記特定手段により特定される表示対象広告と同一の広告主による前記表示対象候補のうち、前記特定手段により特定されなかった前記表示対象候補が所定条件を満たす場合に、当該表示対象候補と前記表示対象広告とを前記広告表示領域に表示させる表示対象広告として決定する決定手段として機能させることを特徴とする。

　本発明によれば、広告主が確保した広告枠を有効利用することができる。

本実施形態に係る情報提供システムＳの概要構成例を示す図である。記事表示領域と広告表示領域が設けられたＷｅｂページの一例を示す図である。（Ａ）は、本実施形態に係る広告処理サーバ２の概要構成例を示すブロック図であり、（Ｂ）は、システム制御部５４における機能ブロックの一例を示す図である。広告処理サーバ２のシステム制御部２４における広告提供処理の一例を示すフローチャートである。広告データベース２２１から選定された表示対象候補のリストの一例を示す図である。

　以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、情報提供システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
［１．情報提供システムの構成及び機能概要］

　先ず、本実施形態に係る情報提供システムＳの構成及び概要機能について、図１を用いて説明する。図１は、本実施形態に係る情報提供システムＳの概要構成例を示す図である。図１に示すように、情報提供システムＳは、情報提供サーバ１及び広告処理サーバ２等を含んで構成される。広告処理サーバ２は、本発明の情報処理装置の一例である。情報提供サーバ１及び広告処理サーバ２は、ネットワークＮＷに接続されている。ネットワークＮＷは、例えば、インターネット、専用通信回線（例えば、ＣＡＴＶ（Community Antenna Television）回線）、移動体通信網（基地局等を含む）、及びゲートウェイ等により構築される。また、情報提供サーバ１及び広告処理サーバ２には、ネットワークＮＷを介して、端末Ｔｎ（ｎ＝１，２，３・・・ｋ）が接続可能になっている。なお、端末Ｔｎとしては、例えば、パーソナルコンピュータ（ＰＣ）、携帯電話機、携帯情報端末 (ＰＤＡ：Personal Digital Assistant)、携帯電話と携帯情報端末を融合させた携帯端末（Smartphone）、又は携帯ゲーム機等の端末装置が適用可能である。また、端末Ｔｎのユーザとして、後述するページ管理者、閲覧者、広告主等が挙げられる。

　情報提供サーバ１は、ブログサイトやＳＮＳ（Social Networking Service）サイト、或いは情報検索サイト等のＷｅｂサイトを提供するサーバである。Ｗｅｂサイトは、固有のＵＲＬ（Uniform Resource Locator）が付与されている。ブログサイトやＳＮＳサイト等のＷｅｂサイトには、端末Ｔｎへ提供されるＷｅｂページに表示可能な記事が登録される。記事は、例えばテキストデータにより構成される。

　上記Ｗｅｂサイトから提供されるＷｅｂページは、ＨＴＭＬ（Hyper Text Markup Language）文書やＸＨＴＭＬ文書等の構造化文書、及び画像データ等により構成される。Ｗｅｂページの中には、該Ｗｅｂページで取り扱われる情報の分類や検索のために付与されたタグがＷｅｂページ中に埋め込まれている（ＨＴＭＬ文書中に記述されている）ものも存在する。このタグは、例えば商品などのカテゴリを示す。端末Ｔｎは、ＷｅｂブラウザによりＷｅｂサイトのＵＲＬを指定することで、該Ｗｅｂサイトから提供されたＷｅｂページをディスプレイ上に表れた表示画面（ウインドウ画面）に表示する。端末Ｔｎのユーザは、Ｗｅｂページ上に表示された情報を閲覧することができる。このようなＷｅｂページには、少なくとも、商品の広告を表示するための広告表示領域が設けられる。ここで、商品とは取引対象となるものをいい、物品ばかりでなくサービス等も含まれる。サービスには、施設の宿泊サービス、利用サービス等様々なものが含まれる。広告表示領域には、広告処理サーバ２に対して広告配信要求を行い、広告処理サーバ２から広告（広告データ）を取得して該広告表示領域に埋め込むスクリプトが設定されている。このスクリプトは、所定のスクリプト言語（例えば、JavaScript（登録商標））により構成されており、Ｗｅｂページを構成する構造化文書内に記述されている。広告処理サーバ２から提供される広告は、例えばテキストデータや画像データ等により構成される。また、広告には、商品の情報を提供するＷｅｂサイトや商品の注文手続を行うＷｅｂサイトへのリンク（ハイパーリンク）が設定されている。また、例えばブログサイトから提供されるＷｅｂページには、当該Ｗｅｂページを管理するページ管理者（例えば、ブログサイトの開設者等）より登録された記事を表示（記述）するための記事表示領域が設けられる。なお、ブログサイトの開設者の他にも、例えばブログサイトの運営者から提供されるブログサービスの利用者もページ管理者に該当する。また、例えば情報検索サイトから提供されるＷｅｂページには、ユーザが所望の情報を検索するためのキーワード（サーチワード）の入力欄（以下、「キーワード入力欄」という）が設けられている。

　図２は、記事表示領域と広告表示領域が設けられたＷｅｂページの一例を示す図である。図２の例では、Ｗｅｂページには、複数の記事表示領域５１～５３、及び複数の広告表示領域６１～６３が設けられている。記事表示領域５１～５３には、それぞれ、該記事表示領域に表示される記事の登録日時が対応付けられている。登録日時が新しい記事ほどＷｅｂページのより上部（最初に表示される位置）に設けられた記事表示領域に表示される。具体的には、図２のＷｅｂページに含まれる記事ａ～ｃのうち、登録日時が１番新しい記事ａがＷｅｂページの１番上部の記事表示領域５１に表示される。また、登録日時が２番目に新しい記事ｂがＷｅｂページの２番目に上部の記事表示領域５２に表示され、登録日時が３番目に新しい記事ｃがＷｅｂページの３番目に上部の記事表示領域５３に表示される。図２の例では、広告表示領域６１～６３が隣接して設けられているが、各広告表示領域６１～６３は任意の表示位置に設けられてもよい。また、図２に示すように、端末Ｔｎの表示画面Ｄ内に収まりきれないＷｅｂページの領域は、記事の登録者（ページ管理者）や閲覧者などによるスクロール操作に応じてスクロールすることで表示画面Ｄに表示される。これにより、記事表示領域５１～５３及び広告表示領域６１～６３は、それぞれ、表示画面Ｄ上でアクティブ状態と非アクティブ状態とを切り替え可能になっている。ここで、アクティブ状態とは、表示画面Ｄに表示されている状態をいう。アクティブ状態にある記事表示領域は、記事の登録者（ページ管理者）により入力される記事を受付可能になっている。そして、記事の登録者（ページ管理者）により入力された記事は、当該Ｗｅｂページを提供したＷｅｂサイトに登録され、記事表示領域に表示されることになる。また、アクティブ状態にある広告表示領域は、閲覧者による広告の選択を受付可能になっている。閲覧者により広告が選択された場合、選択された広告に設定されたリンクにより例えば商品の情報が掲載されるＷｅｂページが表示されることになる。なお、端末Ｔｎの表示画面Ｄ内に収まりきれないＷｅｂページの領域は、例えばAjaxの技術を用いることにより、スクロールに応じて情報提供サーバ１からその都度取得されるように構成してもよい。

　図３（Ａ）は、本実施形態に係る広告処理サーバ２の概要構成例を示すブロック図である。図３（Ａ）に示すように、広告処理サーバ２は、通信部２１、記憶部２２（記憶手段の一例）、入出力インターフェース部２３、及びシステム制御部２４等を備えている。システム制御部２４と入出力インターフェース部２３とは、システムバス２５を介して接続されている。通信部２１は、ネットワークＮＷに接続され、通信状態の制御を行う。

　記憶部２２は、例えば、ハードディスクドライブなどにより構成されており、オペレーティングシステム及び広告提供処理プログラム（本発明の情報処理プログラムを含む）などの各種プログラムを記憶する。なお、広告提供処理プログラムは、例えば、所定のサーバなどからネットワークＮＷを介してダウンロードされるようにしても良いし、ＣＤ（Compact Disc）、ＤＶＤ（Digital Versatile Disc）などの記録媒体に記録（コンピュータにより読み取り可能に記録）されて読み込まれるようにしてもよい。また、記憶部２２には、例えば、広告主から提供された広告（広告データ）が、広告を識別する広告ＩＤ（広告の広告ＩＤ）に対応付けられて記憶されている。

　また、記憶部２２には、広告データベース（ＤＢ）２２１が設けられる。なお、広告データベース２２１は、記憶部２２に設けられるのではなく、広告処理サーバ２とは異なる他のサーバに設けられるように構成してもよい。広告データベース２２１には、広告の広告ＩＤ、広告主を識別する広告主ＩＤ（広告主の広告主ＩＤ）、広告の入札金額、及び広告対象となる商品の商品情報が対応付けられて登録されている。これらの情報は、広告の情報の一例である。ここで、広告の入札金額とは、広告表示領域に広告を表示させるために広告主により指定された金額をいう。広告主からの広告依頼数が広告表示領域（広告枠）の数より多い場合、入札金額が高い広告ほど広告表示領域に表示させる広告として決定され易くなる。また、広告対象となる商品の商品情報には、商品を識別する商品ＩＤ（商品の商品ＩＤ）、商品の商品区分、属性及び属性値等が対応付けられて含まれる。ここで、商品の商品区分は、例えば、商品のカテゴリを示す。商品区分の例として、「カメラ」、「テレビ」、「洗濯機」、「冷蔵庫」等が挙げられる。なお、商品区分は、上位階層（上位レベル）から下位階層（下位レベル）までの複数階層に区分されるように構成してもよい。商品の属性は、例えば、商品に属する性能（性質）や価格帯等を示す。例えば、商品区分「カメラ」の属性の例として、画素、ズーム、重量、価格帯等が挙げられる。また、価格帯は、例えば、高価格帯、中価格帯、及び低価格帯に分けられる。なお、商品の属性には、商品のメーカが含まれてもよい。属性の属性値は、属性の具体的な値等を示す。例えば、属性「画素」の属性値の例として、８００万、１０００万等が挙げられる。また、属性「価格帯」の属性値の例として、低価格帯「１～１９９９９」、中価格帯「２００００～３９９９９」、及び高価格帯「４００００～５９９９９」等が挙げられる。このような価格帯の属性値は、例えば、商品区分ごとに異なる場合が一般的である。

　システム制御部２４は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）２４ａ、ＲＯＭ（Read Only Memory）２４ｂ、ＲＡＭ（Random Access Memory）２４ｃ等により構成される。図３（Ｂ）は、システム制御部５４における機能ブロックの一例を示す図である。コンピュータとしてのシステム制御部２４は、記憶部２２に記憶された広告提供処理プログラムにしたがって、広告提供処理を実行する。この広告提供処理において、システム制御部２４は、図３（Ｂ）に示すように、キーワード取得部２４１、表示対象候補選定部２４２、表示対象広告特定部２４３、表示対象広告決定部２４４、表示切り替え時間設定部２４５、表示領域占有率設定部２４６、及び広告表示制御部２４７等として機能する。なお、キーワード取得部２４１は、本発明における第１取得手段の一例である。表示対象候補選定部２４２は、本発明における選定手段の一例である。表示対象広告特定部２４３は、本発明における特定手段の一例である。表示対象広告決定部２４４は、本発明における決定手段の一例である。表示切り替え時間設定部２４５及び表示領域占有率設定部２４６は、本発明における設定手段の一例である。

　キーワード取得部２４１は、上述した広告表示領域が設けられたＷｅｂページから特定されるキーワードを取得する。ここで、キーワードは、例えば、商品のカテゴリを示すワードである。

　表示対象候補選定部２４２は、広告データベース２２１から、キーワード取得部２４１により取得されたキーワードに対応する広告を表示対象候補として選定する。例えば、当該キーワードを含む商品区分に属する商品ついての広告が広告データベース２２１から選定される。

　表示対象広告特定部２４３は、表示対象候補選定部２４２により選定された表示対象候補の中から、Ｗｅｂページにおける広告表示領域に表示させる表示対象広告を特定する。例えば、表示対象広告特定部２４３は、当該Ｗｅｂページに設けられた広告表示領域の数分の広告を特定する。なお、表示対象候補選定部２４２により広告表示領域の数より多い数の表示対象候補が選定された場合、表示対象広告特定部２４３は、例えば広告の入札金額、又は広告のスコアの高い上位の表示対象候補を、広告表示領域に表示させる広告として特定する。ここで、広告のスコアは、キーワード取得部２４１により取得されたキーワードに基づき算出される。例えば、当該キーワードを多く含む広告ほどスコアが高くなる。なお、広告のスコアは、一般的な検索エンジンで検索結果をソートして表示させる際に用いられる手法で算出されるものであってもよい。

　表示対象広告決定部２４４は、表示対象広告特定部２４３により特定された表示対象広告と同一の広告主による表示対象候補のうち、表示対象広告特定部２４３により特定されなかった表示対象候補が所定条件を満たす場合に、当該表示対象候補と上記表示対象広告とを上記広告表示領域に表示させる表示対象広告として決定する。この所定条件の例については後述する。表示対象広告決定部２４４により決定された複数の表示対象広告（同一の広告主による表示対象広告）は、例えば、表示切り替え時間に基づいて同一の広告表示領域に切り替え表示される。この表示切り替え時間は、広告の表示継続時間に相当する。或いは、表示対象広告決定部２４４により決定された複数の表示対象広告は、例えば、広告表示領域の占有率に基づいて同一の広告表示領域に分割表示される。この占有率により表示面積が決まる。

　表示切り替え時間設定部２４５は、例えば、表示対象広告決定部２４４により決定された複数の表示対象広告それぞれの入札金額またはスコアの比に基づいて、それぞれの表示切り替え時間を設定する。つまり、入札金額またはスコアが高い広告ほど、表示切り替え時間が長くなるように設定される。これにより、入力金額またはスコアが低い広告よりも高い広告ほど表示継続時間が長くなるので閲覧者に長く閲覧させることができる。ただし、複数の表示対象広告それぞれの入札金額またはスコアの比に基づかずそれぞれの表示切り替え時間を同一に設定されるように構成しても構わない。

　表示領域占有率設定部２４６は、例えば、表示対象広告決定部２４４により決定された複数の表示対象広告それぞれの入札金額またはスコアの比に基づいて、それぞれの広告表示領域の占有率を設定する。つまり、入札金額またはスコアが高い広告ほど、広告表示領域の占有率が高くなるように設定される。これにより、入力金額またはスコアが低い広告よりも高い広告ほど表示面積が広くなるので閲覧者に見易く閲覧させることができる。ただし、複数の表示対象広告それぞれの入札金額またはスコアの比に基づかずそれぞれの広告表示領域の占有率を同一に設定されるように構成しても構わない。

　広告表示制御部２４７は、表示対象広告決定部２４４により決定された商品の広告を端末ＴｎのＷｅｂブラウザに提供（送信）することでＷｅｂページにおける広告表示領域に表示させる。

　なお、システム制御部２４は、上述した機能の他にも、広告主の端末Ｔｎを介して広告入札を受け付け、入札された広告に関する情報を広告データベース２２１に登録する機能を有する。
［２．情報提供システムＳの動作］

　次に、本実施形態に係る情報提供システムＳの動作例について、図４を用いて説明する。図４は、広告処理サーバ２のシステム制御部２４における広告提供処理の一例を示すフローチャートである。図４は、広告処理サーバ２のシステム制御部２４における広告提供処理の一例を示すフローチャートである。図４に示す処理は、例えば、広告処理サーバ２が端末ＴｎからネットワークＮＷを介して送信された広告配信要求を受信した場合に開始される。

　なお、端末ＴｎのＷｅｂブラウザは、情報提供サーバ１から取得したＷｅｂページを表示する際に、当該Ｗｅｂページの広告表示領域に埋め込まれたスクリプトを実行することで、所定の記事表示領域に記述された記事、或いはユーザによりキーワード入力欄に入力されたキーワードを取得する。そして、Ｗｅｂブラウザは、広告処理サーバ２のアドレス情報に従ってネットワークＮＷを介して広告処理サーバ２へアクセスし、広告配信要求を広告処理サーバ２へ送信する。なお、この広告配信要求には、例えば、Ｗｅｂブラウザにより取得された記事又はキーワード、及び当該Ｗｅｂページに設けられた広告表示領域の数（以下、「広告表示領域数」という）が含まれる。また、Ｗｅｂページに複数の記事表示領域が設けられている場合、全ての記事表示領域に記述された記事及び記事の登録日時が広告配信要求に含まれるように構成してもよい。或いは、この場合、最新の登録日時が対応付けられた記事表示領域に記述された記事（つまり、最新の記事）、またはアクティブ状態にある記事表示領域に記述された記事が広告配信要求に含まれるように構成してもよい。

　図４に示す処理が開始されると、システム制御部２４のキーワード取得部２４１は、受信された広告配信要求からキーワードを取得する（ステップＳ１）。このとき、広告表示領域数等も取得される。なお、広告配信要求に記事が含まれる場合、キーワード取得部２４１は、例えば、予め用意された商品区分リストに登録された商品区分と一致するキーワードを広告配信要求に含まれる記事から取得する。また、広告配信要求に複数の記事が含まれている場合、例えば、複数の記事の中で、最新の登録日時が対応付けられた記事からキーワードが取得される。或いは、この場合、複数の記事の中で、例えば当該複数の記事においてより多く出現する商品ＩＤがより多く含まれる記事からキーワードが取得されるように構成してもよい。

　なお、キーワード取得部２４１は、端末ＴｎのＷｅｂブラウザにより上記記事から抽出されたキーワードを当該端末Ｔｎから取得するように構成してもよい。或いは、キーワード取得部２４１は、端末ＴｎのＷｅｂブラウザによりＷｅｂページから抽出されたタグをキーワードとして当該端末Ｔｎから取得するように構成してもよい。或いは、キーワード取得部２４１は、端末ＴｎのＷｅｂブラウザによりＷｅｂページから取得された当該ＷｅｂページのＵＲＬを当該端末Ｔｎから取得し、予め用意されたＵＲＬ－キーワード対応付けリストに登録されたＵＲＬと一致するＵＲＬに対応付けられたキーワードを取得するように構成してもよい。

　次いで、システム制御部２４の表示対象候補選定部２４２は、広告データベース２２１から、ステップＳ１で取得されたキーワードに対応する広告を表示対象候補として選定する（ステップＳ２）。図５は、広告データベース２２１から選定された表示対象候補のリストの一例を示す図である。図５の例では、選定された表示対象候補は、上記取得されたキーワードを含む商品区分に属する商品ついての広告である。また、図５に示すリストには、広告ＩＤ、広告主ＩＤ、及び広告の入札金額に加えて、広告のスコア、及び広告の表示順位（ランキングにおける表示順位）が示されている。なお、図５に示すリストにおいて、広告ＩＤ及び広告主ＩＤは、説明の便宜上、アルファベットで簡易に示している。また、図５の例では、広告のランキングは、広告のスコアの高い順になっており、また、広告の入札金額の高い順にもなっている。しかし、広告のスコアに基づくランキングと、広告の入札金額に基づくランキングとは異なる場合もある。

　次いで、システム制御部２４の表示対象広告特定部２４３は、ステップＳ２で選定された表示対象候補の中から、Ｗｅｂページにおける広告表示領域に表示させる表示対象広告を特定する（ステップＳ３）。例えば、表示対象広告特定部２４３は、図５に示す広告のスコア又は入力金額に基づく表示順位が上位の広告を表示対象広告として、ステップＳ１で取得された広告表示領域数だけ特定する。なお、例えば、図２に示すように、広告表示領域が３つあるとした場合、それぞれの広告表示領域に対して、広告主が互いに異なる表示対象広告が特定されるように構成してもよいし、広告主が同一である表示対象広告が特定されるように構成してもよい。広告主が互いに異なる表示対象広告が特定される例として、図２に示す広告表示領域６１には広告「Ａ－１」が表示対象広告として特定され、図２に示す広告表示領域６２には広告「Ｂ－１」が表示対象広告として特定され、図２に示す広告表示領域６３には広告「Ｃ－１」が表示対象広告として特定されるという例が挙げられる。なお、システム制御部２４の表示対象広告特定部２４３は、ステップＳ３において広告表示領域数分の表示対象広告を一度に特定するのではなく、ステップＳ２で選定された表示対象候補の中から、Ｗｅｂページにおける広告表示領域に表示させる表示対象広告を１つずつ特定するごとに、当該表示対象広告と同一の広告主による表示対象候補があるか否かを判定して、後述するステップＳ６～Ｓ１０の処理を行うように構成してもよい。

　次いで、システム制御部２４の表示対象広告決定部２４４は、ステップＳ３で特定された表示対象広告を１つ選択する（ステップＳ４）。次いで、システム制御部２４の表示対象広告決定部２４４は、ステップＳ４で選択した表示対象広告と同一の広告主による表示対象候補（ステップＳ２で選定された広告）があるか否かを判定する（ステップＳ５）。そして、ステップＳ４で選択した表示対象広告と同一の広告主による表示対象候補があると判定された場合（ステップＳ５：ＹＥＳ）、ステップＳ６へ進む。一方、ステップＳ４で選択した表示対象広告と同一の広告主による表示対象候補がないと判定された場合（ステップＳ５：ＮＯ）、ステップＳ８へ進む。

　ステップＳ６では、システム制御部２４の表示対象広告決定部２４４は、ステップＳ４で選択した表示対象広告と同一の広告主による表示対象候補のうち、ステップＳ３で特定されなかった表示対象候補があるか否かを判定する。例えば、図５の例において、広告「Ａ－１」が表示対象広告としてステップＳ４で選択されたとすると、この表示対象広告と同一の広告主「Ａ」による表示対象候補は、広告「Ａ－２」と、広告「Ａ－３」である。そして、ステップＳ４で選択された表示対象広告と同一の広告主による表示対象候補のうち、ステップＳ３で特定されなかった表示対象候補があると判定された場合（ステップＳ６：ＹＥＳ）、ステップＳ７へ進む。一方、ステップＳ４で選択された表示対象広告と同一の広告主による表示対象候補のうち、ステップＳ３で特定されなかった表示対象候補がないと判定された場合（ステップＳ６：ＮＯ）、ステップＳ８へ進む。

　ステップＳ７では、システム制御部２４の表示対象広告決定部２４４は、ステップＳ３で特定されなかった表示対象候補が所定条件を満たすか否かを判定する。この所定条件は、ステップＳ３で表示対象広告として特定されなかった広告（言い換えれば、本来、広告表示領域に表示されない広告）を、同じ広告主による上記表示対象広告と同じ広告表示領域に表示させるための条件である。この判定例として、以下の［判定例１］～［判定例４］が挙げられる。なお、表示対象広告と同一の広告主による表示対象候補のうち、ステップＳ３で特定されなかった表示対象候補が複数ある場合、表示対象候補のそれぞれが所定条件を満たすか否かが判定される。

　［判定例１］：この場合、表示対象広告決定部２４４は、ステップＳ３で特定されなかった表示対象候補が、当該表示対象候補と同一の広告主による表示対象広告が表示される広告表示領域とは異なる広告表示領域に表示される他の広告であって、当該表示対象候補の広告主とは異なる他の広告主による他の広告と競合関係にあるとの条件を満たす場合に、ステップＳ３で特定されなかった表示対象候補が上記所定条件を満たすと判定する。

　例えば、図５において、広告主「Ａ」による広告「Ａ－１」が図２に示す広告表示領域６１に表示される表示対象広告として特定され、広告主「Ｂ」による他の広告「Ｂ－１」が図２に示す広告表示領域６２に表示される表示対象広告として特定されたものとする。また、広告主「Ａ」による広告「Ａ－２」が、ステップＳ３で特定されなかった表示対象候補とする。この場合、広告「Ａ－２」が広告「Ｂ－１」と競合関係にあるとの条件を満たす場合、当該広告「Ａ－２］が上記所定条件を満たすと判定される。これは、例えば、広告「Ａ－２」が広告「Ｂ－１」と競合関係にあるのに、広告「Ａ－２」が表示されないと、広告「Ａ－２」の広告主にとって不利益が大きいためである。当該構成により、表示対象広告として特定されなかった広告と競合関係にある広告が表示対象広告として特定された場合に、当該特定されなかった広告が表示されないことによる不利益が生じるのを防止することができる。ここで、競合関係にあるとの条件には、以下の（ａ）～（ｃ）に示す条件のうち、少なくとも何れか一つの条件が含まれる。これらの条件により、競合関係にあるとの範囲を限定することができる。

　（ａ）所定のソート基準にしたがって順位付けされた、上記他の広告（例えば広告「Ｂ－１」）の順位が、上記表示対象候補（例えば広告「Ａ－２」）の順位より高いという条件。

　ここで、「所定のソート基準」は、広告の入札金額または広告のスコアとは異なるソート基準であり、このソート基準の例として、例えば広告に係る商品の注目度、該商品の販売数、または該商品の売上等が挙げられる。例えば広告「Ｂ－１」の順位（例えば、注目度に基づくランキングにおける順位）が広告「Ａ－２」より低い場合、広告「Ｂ－１」よりも広告「Ａ－２」の方が例えば注目度が高いので、あえて広告「Ａ－２」を表示しなくても不利益が小さいと考えられるため、このような場合、競合関係にないとみなす趣旨である。

　（ｂ）所定のソート基準にしたがって順位付けされた、上記他の広告（例えば広告「Ｂ－１」）の順位と、上記表示対象候補（例えば、広告「Ａ－２」）の順位との差が所定順位（例えば、１０位）以内であるという条件。

　例えば広告「Ｂ－１」の順位と広告「Ａ－２」の順位とが離れている場合（例えば、広告「Ｂ－１」が３位、広告「Ａ－２」が１００位）、そもそも比較対象とはならないと考えられるため、このような場合、競合関係にないとみなす趣旨である。

　（ｃ）上記他の広告（例えば広告「Ｂ－１」）の対象となる商品の価格帯と、上記表示対象候補（例えば広告「Ａ－２」）の対象となる商品の価格帯とが同一であるという条件。

　例えば広告「Ｂ－１」の対象となる商品の価格帯と、広告「Ａ－２」の対象となる商品の価格帯とが異なる場合（例えば、広告「Ｂ－１」の価格帯が高価格帯「４００００～５９９９９」、広告「Ａ－２」の価格帯が中価格帯「２００００～３９９９９」）、そもそも比較対象とはならないと考えられるため、このような場合、競合関係にないとみなす趣旨である。なお、商品の価格帯以外の属性値を用いてもよい。例えば、商品区分「カメラ」の場合、上記他の広告（例えば広告「Ｂ－１」）の対象となる商品の画素と、上記表示対象候補（例えば広告「Ａ－２」）の対象となる商品の画素とが同一、又はこれらの画素の差が閾値以内であるという条件が、競合関係にあるとの条件に含まれるように構成してもよい。

　例えば、上記（ａ）～（ｃ）に示す条件を全て満たす場合に、競合関係にあるとの条件を満たすと判定されるように構成すれば、より一層、競合関係にあるとの範囲を限定することができる。

　［判定例２］：この場合、表示対象広告決定部２４４は、所定のソート基準にしたがって順位付けされた上記表示対象候補（ステップＳ３で特定されなかった表示対象候補）の順位が所定順位（例えば、１００位）以内にあるとの条件を満たす場合に、当該表示対象候補（ステップＳ３で特定されなかった表示対象候補）が上記所定条件を満たすと判定する。ここでの「所定のソート基準」は、広告の入札金額、広告のスコア、広告に係る商品の注目度、該商品の販売数、または該商品の売上等が挙げられる。ソート基準にしたがったランキングにおいて所定順位以内ある商品の広告を優先して表示させることができる。

　［判定例３］：この場合、表示対象広告決定部２４４は、ステップＳ３で特定された表示対象広告のスコアと、ステップＳ３で特定されなかった表示対象候補のスコアとの差が所定値（例えば、４０）以内であるとの条件を満たす場合に、当該表示対象候補（ステップＳ３で特定されなかった表示対象候補）が上記所定条件を満たすと判定する。

　例えば、図５において、広告主「Ａ」による広告「Ａ－１」が図２に示す広告表示領域６１に表示される表示対象広告として特定され、広告主「Ｂ」による他の広告「Ｂ－１」が図２に示す広告表示領域６２に表示される表示対象広告として特定され、広告主「Ｃ」による他の広告「Ｃ－１」が図２に示す広告表示領域６３に表示される表示対象広告として特定されたものとする。また、ステップＳ３で特定されなかった表示対象候補が広告「Ａ－２」とする。この場合、広告「Ｂ－１」又は「Ｃ－１」のスコアと、広告「Ａ－２」のスコアとの差が所定値以内であるとの条件を満たす場合に、広告「Ａ－２」が上記所定条件を満たすと判定される。つまり、広告主が異なる両広告（「Ｂ－１」と「Ａ－２」、又は「Ｃ－１」と「Ａ－２」）のスコア差によって広告「Ａ－２」が広告表示領域に表示されるか否かが決まる。これにより、広告のスコアに基づくランキングの中で表示させることが可能な表示対象候補の順位の下限を適切に設定することができる。なお、広告主が同じ両広告（「Ａ－１」と「Ａ－２」）のスコア差によって広告「Ａ－２」が広告表示領域に表示されるか否かが決まるように構成してもよい。

　また、上記特定された表示対象広告のうち最もスコアが低い表示対象広告（例えば、広告「Ｃ－１」）のスコアと、ステップＳ３で特定されなかった表示対象候補（例えば、広告「Ａ－２」）のスコアとの差が所定値以内であるか否かが判定されるように構成してもよい。この構成により、広告のスコアに基づくランキングの中で表示させることが可能な表示対象候補の順位の下限を適切に設定することができる。

　なお、図５の例のように、ステップＳ３で複数の表示対象広告が特定された場合において、複数の表示対象広告（例えば、広告「Ａ－１」、広告「Ｂ－１」、広告「Ｃ－１」）それぞれのスコアの平均スコアと、ステップＳ３で特定されなかった表示対象候補（例えば、広告「Ａ－２」」）のスコアとの差が所定値以内であるとの条件を満たす場合に、ステップＳ３で特定されなかった表示対象候補が上記所定条件を満たすと判定されるように構成してもよい。この構成によっても、広告のスコアに基づくランキングの中で表示させることが可能な表示対象候補の順位の下限を適切に設定することができる。

　［判定例４］：この場合、表示対象広告決定部２４４は、ステップＳ３で特定された表示対象広告の入札金額と、ステップＳ３で特定されなかった表示対象候補の入札金額との差が所定金額以内であるとの条件を満たす場合に、ステップＳ３で特定されなかった表示対象候補が上記所定条件を満たすと判定する。これにより、広告の入札金額に基づくランキングの中で表示させることが可能な表示対象候補の順位の下限を適切に設定することができる。この場合、広告主が異なる両広告の入札金額差によって上記表示対象候補（ステップＳ３で特定されなかった表示対象候補）が広告表示領域に表示されるか否かが決まることが望ましい。広告主が同じ両広告（「Ａ－１」と「Ａ－２」）の入札金額差によって広告「Ａ－２」が広告表示領域に表示されるか否かが決まる構成では、広告主が両広告の入札金額差を調整できてしまう可能性があるからである。また、上記特定された表示対象広告のうち最も入札金額が低い表示対象広告の入札金額との差が所定金額以内であるか否かが判定されるように構成してもよい。この構成により、広告の入札金額に基づくランキングの中で表示させることが可能な表示対象候補の順位の下限を適切に設定することができる。

　なお、ステップＳ３で複数の表示対象広告が特定された場合において、複数の表示対象広告それぞれの入札金額の平均入札金額と、ステップＳ３で特定されなかった表示対象候補の入札金額との差が所定金額以内であるとの条件を満たす場合に、ステップＳ３で特定されなかった表示対象候補が上記所定条件を満たすと判定されるように構成してもよい。この構成によっても、広告の入札金額に基づくランキングの中で表示させることが可能な表示対象候補の順位の下限を適切に設定することができる。

　また、ステップＳ３で特定されなかった表示対象候補の入札金額が初期値から変動する場合がある。例えば、図５において、広告「Ａ－２」の入札金額は「１５０」であるが、表示対象広告として決定するためには、表示対象広告「Ｃ－１」の入札金額「２００」以上にする、つまり、入札金額の初期値から「５０」以上加算することが要求される場合がある。この場合、広告主が、加算される金額の上限を設定することができる。このように設定される金額（上限）を「設定金額」という。この場合、表示対象広告決定部２４４は、ステップＳ３で特定された表示対象広告の入札金額と、ステップＳ３で特定されなかった表示対象候補の入札金額との差が設定金額以内であるとの条件を満たす場合に、ステップＳ３で特定されなかった表示対象候補が上記所定条件を満たすと判定する。つまり、上記入札金額差が、広告主による設定金額を超えた場合、上記所定条件を満たさないと判定される。なお、この場合においても、上記と同じように、複数の表示対象広告それぞれの入札金額の平均入札金額と、ステップＳ３で特定されなかった表示対象候補の入札金額との差が設定金額以内であるとの条件を満たす場合に、ステップＳ３で特定されなかった表示対象候補が上記所定条件を満たすと判定されるように構成してもよい。

　上述した［判定例１］～［判定例４］は何れかが単独で実行されてもよいが、［判定例１］～［判定例４］の２つ以上がそれぞれ実行され、それぞれの条件が満たされる場合（つまり、２つ以上の判定のＡＮＤ条件が満たされる場合）に、ステップＳ３で特定されなかった表示対象候補が上記所定条件を満たすと判定されてもよい。

　そして、ステップＳ３で特定されなかった表示対象候補が所定条件を満たさない（当該表示対象候補が複数ある場合、全ての表示対象候補が所定条件を満たさない）と判定された場合（ステップＳ７：ＮＯ）、ステップＳ８へ進む。一方、ステップＳ３で特定されなかった表示対象候補が所定条件を満たす（当該表示対象候補が複数ある場合、少なくとも１つの表示対象候補が所定条件を満たす）と判定された場合（ステップＳ７：ＮＯ）、ステップＳ９へ進む。

　ステップＳ８では、システム制御部２４の表示対象広告決定部２４４は、ステップＳ４で選択された表示対象広告を、広告表示領域に表示させる表示対象広告として決定し、ステップＳ１１へ進む。一方、ステップＳ９では、システム制御部２４の表示対象広告決定部２４４は、ステップＳ４で選択された表示対象広告と、当該表示対象広告と同一の広告主による広告であって上記所定条件を満たすと判定された１つ又は複数の表示対象候補とを、広告表示領域に表示させる表示対象広告として決定し、ステップＳ１０へ進む。

　ステップＳ１０では、複数の表示対象広告の表示設定処理が実行される。この表示設定処理では、例えば、システム制御部２４の表示切り替え時間設定部２４５は、ステップＳ１１で決定された複数の表示対象広告それぞれの入札金額またはスコアの比に基づいて、それぞれの表示切り替え時間を設定する。例えば、図２に示す広告表示領域６１に表示される表示対象広告として、広告「Ａ－１」と広告「Ａ－２」とが決定されたとする。この場合、図５の例では、広告「Ａ－１」の入札金額が「３００」、広告「Ａ－２」の入札金額が「１５０」であるので、入札金額の比は「２：１」となる。そのため、広告「Ａ－１」の表示切り替え時間が「１０秒」に設定され、広告「Ａ－２」の表示切り替え時間が「５秒」に設定される。或いは、上記表示設定処理では、例えば、システム制御部２４の表示領域占有率設定部２４６は、ステップＳ１１で決定された複数の表示対象広告それぞれの入札金額またはスコアの比に基づいて、それぞれの広告表示領域の占有率を設定する。例えば、上記と同様、図２に示す広告表示領域６１に表示される表示対象広告として、広告「Ａ－１」と広告「Ａ－２」とが決定されたとする。この場合、図５の例では、入札金額の比は「２：１」となるため、広告「Ａ－１」の広告表示領域の占有率が「２／３」に設定され、広告「Ａ－２」の広告表示領域の占有率が「１／３」に設定される。

　ステップＳ１１では、システム制御部２４は、ステップＳ３で特定された表示対象広告をステップＳ４で全て選択したか否かを判定する。そして、表示対象広告を全て選択していないと判定された場合（ステップＳ１１：ＮＯ）、ステップＳ４に戻り、まだ選択されていない表示対象広告が１つ選択され、上記ステップＳ５以降の処理が行われる。一方、表示対象広告を全て選択したと判定された場合（ステップＳ１１：ＹＥＳ）、ステップＳ１２へ進む。

　ステップＳ１２では、システム制御部２４の広告表示制御部２４７は、ステップＳ８またはステップＳ９で決定された表示対象広告（広告データ）を端末ＴｎのＷｅｂブラウザへ応答（送信）して広告表示領域に表示させる。なお、ステップＳ９で決定された複数の表示対象広告を広告表示領域に表示させる場合、ステップＳ１０で設定された表示切り替え時間、または広告表示領域の占有率を示す情報が端末ＴｎのＷｅｂブラウザへ送信される。或いは、Ｗｅｂブラウザにそれぞれの表示対象広告の表示切り替え時間にしたがって切替表示を実行させるスクリプト、またはＷｅｂブラウザにそれぞれの表示対象広告の広告表示領域の占有率にしたがって分割表示を実行させるスクリプトが端末ＴｎのＷｅｂブラウザへ送信される。これにより、端末ＴｎのＷｅｂブラウザは、Ｗｅｂページの広告表示領域にそれぞれの表示対象広告を、時間経過に伴い、それぞれの表示切り替え時間にしたがって切替表示する。或いは、端末ＴｎのＷｅｂブラウザは、Ｗｅｂページの広告表示領域にそれぞれの表示対象広告を、それぞれの占有率にしたがって分割表示する。

　以上説明したように、上記実施形態によれば、広告処理サーバ２は、端末Ｔｎから広告配信要求を受信した場合に、当該端末Ｔｎに表示されるＷｅｂページから特定されるキーワードを取得し、広告データベース２２１から当該キーワードに対応する広告を表示対象候補として選定し、当該表示対象候補の中からＷｅｂページにおける広告表示領域に表示させる表示対象広告を特定する。そして、広告処理サーバ２は、上記特定した表示対象広告と同一の広告主による表示対象候補のうち、表示対象広告として特定されなかった表示対象候補が所定条件を満たす場合に、当該表示対象候補と上記表示対象広告とを上記広告表示領域に表示させる表示対象広告として決定するように構成したので、広告主が確保した広告枠を有効利用することができる。

　なお、上記実施形態において、情報提供サーバ１と広告処理サーバ２とは、ハードウェアが独立した構成としているが、情報提供サーバ１の機能が広告処理サーバ２に組み込まれるように構成してもよい。この場合、広告処理サーバ２は、端末ＴｎからＷｅｂページの要求があった場合に、図４に示す処理を行うことで決定した表示対象広告を広告表示領域に組み込み、当該表示対象広告が組み込まれたＷｅｂページを端末Ｔｎへ送信することになる。

　また、本実施形態においては、広告処理サーバ２が図４に示す広告提供処理を行うように構成したが、別の例として、端末Ｔｎが広告提供処理を行うように構成（つまり、端末Ｔｎが本発明の情報処理装置として機能する）してもよい。この構成の場合、本発明の情報処理プログラムが端末Ｔｎにインストールされる。そして、端末Ｔｎ（取得手段としてのＣＰＵ）は、例えば情報検索サイトから提供されたＷｅｂページにおけるキーワード入力欄、または端末Ｔｎの表示画面の上部に設けられたツールバーにおけるキーワード入力欄に入力されたキーワードを取得する。次いで、端末Ｔｎ（選定手段としてのＣＰＵ）は、図４に示す処理と同様の方法により、複数の広告それぞれの情報を記憶する記憶手段（端末Ｔｎのハードディスク等）から、上記取得されたキーワードに対応する広告を表示対象候補として選定する。この記憶手段には、所定のタイミングで広告処理サーバ２から取得された広告の情報が記憶される。次いで、端末Ｔｎ（特定手段としてのＣＰＵ）は、図４に示す処理と同様の方法により、上記選定された表示対象候補の中から、Ｗｅｂページにおける広告表示領域に表示させる表示対象広告を特定する。次いで、端末Ｔｎ（決定手段としてのＣＰＵ）は、図４に示す処理と同様の方法により、上記特定された表示対象広告と同一の広告主による表示対象候補のうち、表示対象広告として特定されなかった表示対象候補が所定条件を満たす場合に、当該表示対象候補と上記表示対象広告とを上記広告表示領域に表示させる表示対象広告として決定する。次いで、端末Ｔｎ（設定手段としてのＣＰＵ）は、図４に示す処理と同様の方法により、上記決定された複数の表示対象広告それぞれの入札金額またはスコアの比に基づいて、それぞれの表示切り替え時間を設定する。或いは、端末Ｔｎ（設定手段としてのＣＰＵ）は、図４に示す処理と同様の方法により、上記決定された複数の表示対象広告それぞれの入札金額またはスコアの比に基づいて、それぞれの広告表示領域の占有率を設定する。そして、端末Ｔｎは、Ｗｅｂページの広告表示領域にそれぞれの表示対象広告を、時間経過に伴い、それぞれの表示切り替え時間にしたがって切替表示する。或いは、端末Ｔｎは、Ｗｅｂページの広告表示領域にそれぞれの表示対象広告を、それぞれの占有率にしたがって分割表示する。なお、この場合において、端末Ｔｎにインストールされる情報処理プログラムは、例えば、所定のサーバ等からネットワークＮＷを介してダウンロードされるようにしても良いし、ＣＤ、ＤＶＤ等の記録媒体に記録されて読み込まれるようにしても良い。更に別の例として、本発明の情報処理プログラムは、例えば、Ｗｅｂページを構成する構造化文書内にスクリプトとして記述されるように構成し、当該スクリプトをＷｅｂブラウザが実行するものであってもよい（この構成の場合も、端末Ｔｎが本発明の情報処理装置として機能する）。

１　情報提供サーバ
２　広告処理サーバ
２１　通信部
２２　記憶部
２３　入出力インターフェース部
２４　システム制御部
Ｔｎ　端末
ＮＷ　ネットワーク
Ｓ　情報提供システム

Claims

　広告を表示するための広告表示領域が設けられるページから特定されるキーワードを取得する取得手段と、
　複数の広告それぞれの情報を記憶する記憶手段から、前記取得手段により取得されるキーワードに対応する広告を表示対象候補として選定する選定手段と、
　前記選定手段により選定される表示対象候補の中から、前記ページにおける前記広告表示領域に表示させる表示対象広告を特定する特定手段と、
　前記特定手段により特定される表示対象広告と同一の広告主による前記表示対象候補のうち、前記特定手段により特定されなかった前記表示対象候補が所定条件を満たす場合に、当該表示対象候補と前記表示対象広告とを前記広告表示領域に表示させる表示対象広告として決定する決定手段と、
　を備えることを特徴とする情報処理装置。
　前記決定手段は、前記特定手段により特定されなかった前記表示対象候補が、前記表示対象広告が表示される前記広告表示領域とは異なる広告表示領域に表示される他の広告であって前記表示対象候補の広告主とは異なる他の広告主による前記他の広告と競合関係にあるとの条件を満たす場合に、当該表示対象候補と前記表示対象広告とを前記広告表示領域に表示させる表示対象広告として決定することを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
　前記競合関係にあるとの条件には、所定のソート基準にしたがって順位付けされた、前記他の広告の順位が、前記特定手段により特定されなかった前記表示対象候補の順位より高いという条件が含まれることを特徴とする請求項２に記載の情報処理装置。
　前記競合関係にあるとの条件には、所定のソート基準にしたがって順位付けされた、前記他の広告の順位と、前記特定手段により特定されなかった前記表示対象候補の順位との差が所定順位以内であるという条件が含まれることを特徴とする請求項２に記載の情報処理装置。
　前記競合関係にあるとの条件には、前記他の広告の対象となる商品の価格帯と、前記特定手段により特定されなかった前記表示対象候補の対象となる商品の価格帯とが同一であるという条件が含まれることを特徴とする請求項２に記載の情報処理装置。
　前記決定手段は、所定のソート基準にしたがって順位付けされた、前記特定手段により特定されなかった前記表示対象候補の順位が所定順位以内にあるとの条件を満たす場合に、当該表示対象候補と前記表示対象広告とを前記広告表示領域に表示させる表示対象広告として決定することを特徴とする請求項１乃至５の何れか一項に記載の情報処理装置。
　前記複数の広告には、それぞれ、前記キーワードに基づき算出されるスコアが付与されており、
　前記決定手段は、前記特定手段により特定される前記表示対象広告の前記スコアと、前記特定手段により特定されなかった前記表示対象候補の前記スコアとの差が所定値以内であるとの条件を満たす場合に、当該表示対象候補と前記表示対象広告とを前記広告表示領域に表示させる表示対象広告として決定することを特徴とする請求項１乃至５の何れか一項に記載の情報処理装置。
　前記決定手段は、前記特定手段により特定される前記表示対象広告の入札金額と、前記特定手段により特定されなかった前記表示対象候補の入札金額との差が所定金額以内であるとの条件を満たす場合に、当該表示対象候補と前記表示対象広告とを前記広告表示領域に表示させる表示対象広告として決定することを特徴とする請求項１乃至５の何れか一項に記載の情報処理装置。
　前記決定手段により決定される複数の前記表示対象広告は、表示切り替え時間に基づいて同一の前記広告表示領域に切り替え表示されるものであり、
　複数の前記表示対象広告それぞれの入札金額の比に基づいてそれぞれの前記表示切り替え時間を設定する設定手段を更に備えることを特徴とする請求項１乃至８の何れか一項に記載の情報処理装置。
　前記決定手段により決定される複数の前記表示対象広告は、表示切り替え時間に基づいて同一の前記広告表示領域に切り替え表示されるものであり、
　複数の前記表示対象広告それぞれのスコアであって前記キーワードに基づき算出されるスコアの比に基づいてそれぞれの前記表示切り替え時間を設定する設定手段を更に備えることを特徴とする請求項１乃至８の何れか一項に記載の情報処理装置。
　前記決定手段により決定される複数の前記表示対象広告は、広告表示領域の占有率に基づいて同一の前記広告表示領域に分割表示されるものであり、
　複数の前記表示対象広告それぞれの入札金額の比に基づいてそれぞれの前記広告表示領域の占有率を設定する設定手段を更に備えることを特徴とする請求項１乃至８の何れか一項に記載の情報処理装置。
　前記決定手段により決定される複数の前記表示対象広告は、広告表示領域の占有率に基づいて同一の前記広告表示領域に分割表示されるものであり、
　複数の前記表示対象広告それぞれのスコアであって前記キーワードに基づき算出されるスコアの比に基づいてそれぞれの前記広告表示領域の占有率を設定する設定手段を更に備えることを特徴とする請求項１乃至８の何れか一項に記載の情報処理装置。
　コンピュータにより実行される情報処理方法であって、
　広告を表示するための広告表示領域が設けられるページから特定されるキーワードを取得する取得ステップと、
　複数の広告それぞれの情報を記憶する記憶手段から、前記取得ステップにより取得されるキーワードに対応する広告を表示対象候補として選定する選定ステップと、
　前記選定ステップにより選定される表示対象候補の中から、前記ページにおける前記広告表示領域に表示させる表示対象広告を特定する特定ステップと、
　前記特定ステップにより特定される表示対象広告と同一の広告主による前記表示対象候補のうち、前記特定ステップにより特定されなかった前記表示対象候補が所定条件を満たす場合に、当該表示対象候補と前記表示対象広告とを前記広告表示領域に表示させる表示対象広告として決定する決定ステップと、
　を含むことを特徴とする情報処理方法。
　コンピュータを、
　広告を表示するための広告表示領域が設けられるページから特定されるキーワードを取得する取得手段、
　複数の広告それぞれの情報を記憶する記憶手段から、前記取得手段により取得されるキーワードに対応する広告を表示対象候補として選定する選定手段、
　前記選定手段により選定される表示対象候補の中から、前記ページにおける前記広告表示領域に表示させる表示対象広告を特定する特定手段、及び、
　前記特定手段により特定される表示対象広告と同一の広告主による前記表示対象候補のうち、前記特定手段により特定されなかった前記表示対象候補が所定条件を満たす場合に、当該表示対象候補と前記表示対象広告とを前記広告表示領域に表示させる表示対象広告として決定する決定手段として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。