WO2014102873A1 - 血圧計および血圧計の腕帯部の製造方法 - Google Patents

血圧計および血圧計の腕帯部の製造方法 Download PDF

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    • A61B5/02233Occluders specially adapted therefor

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  • the body member having the ischemic air bag is formed by bending a sheet-like member and hermetically sealed, and the air bag for detecting arterial pulsation is the ischemic air of the body member. Since it is arrange
  • the buzzer 114 may cause an error when the blood pressure value is determined when the power switch 9 of the sphygmomanometer body 2 is pressed and the display unit 8 is ready for display, when the mode is switched by pressing the mode switch 10, A warning sound is generated when an error occurs.
  • the main body member forming sheet 50 shown in FIG. 5 is a rectangular sheet, and has a rectangular first surface portion 50A and a rectangular second surface portion 50B.
  • the first surface portion 50A and the second surface portion 50B are separated by a center fold line 59 that is parallel to the longitudinal direction T.
  • the first surface portion 50A and the second surface portion 50B are folded in the direction of the arrow RR shown in FIG. 6 along the center fold line 59 and overlap each other, thereby forming a rectangular main body member 80 as shown in FIG. .
  • FIG. 11 shows a state in which the arm band 3 is directly wound around the skin of the upper arm T of the patient.
  • FIG. 12 shows an example of a procedure for winding the armband 3 directly around the skin of the upper arm T of the patient.
  • the medical staff wraps and fixes the armband portion 3 directly to the bare skin of the upper arm T of the patient as follows.
  • the arm band portion 3 to be wound around the upper arm T has the first surface portion 50A on the lower side, the second surface portion 50B on the upper side, and the second surface portion 50B, as shown in FIG. The side is applied from the lower side of the upper arm T.

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Abstract

【課題】腕帯部の構造を簡単化して、腕帯部を患者の上腕に対して、容易に巻き付けることができる血圧計および血圧計の腕帯部の製造方法を提供する。 【解決手段】血圧計1の腕帯部3は、シート状の部材を折り曲げて気密に封止して形成され、空気を供給することで上腕Tを阻血するための阻血用空気袋20を有する本体部材80と、本体部材80の阻血用空気袋20に配置され、空気を供給することで上腕Tの動脈の拍動を検出するための動脈拍動検出用の空気袋40を備える。

Description

血圧計および血圧計の腕帯部の製造方法
 本発明は、腕帯部を巻き付けて患者の血圧を測定する血圧計および血圧計の腕帯部の製造方法に関する。
 医療機関で看護師等の医療従事者が使用する血圧計としては、腕帯部へ送気するための送気球と血圧計本体部とを一体化した手動加圧方式のものがある。この血圧計の腕帯部は動脈を阻血するための阻血用空気袋と、この阻血用空気袋に付けてある動脈拍動検出用の空気袋を有している。医療従事者が手動で送気球を握ったり離したりすることで、血圧計本体部からチューブを通して腕帯部内の阻血用空気袋に空気を送って、患者の上腕を加圧して血圧を測定する。医療従事者は送気球を片手で簡単に操作でき、腕帯部内の阻血用空気袋に空気を送る際に、空気を送るためのモータが不要であるので、夜間でも静かな血圧測定を行うことができる(特許文献1を参照)。
特許第4673020号公報
 ところで、従来の血圧計の腕帯部は、阻血用空気袋(大バッグ)と動脈拍動検出用の空気袋(小バッグ)から成るダブルカフ型のブラダーと、このブラダーを収容する外布と、により構成されている。すなわち、腕帯部は、ブラダーと外布の2部材により構成されている。このため、腕帯部の構造が複雑であり、低コスト化が図れないという問題がある。
 そこで、本発明は、腕帯部の構造を簡単化して、腕帯部を患者の上腕に対して、容易に巻き付けることができる血圧計および血圧計の腕帯部の製造方法を提供することを目的とする。
 本発明の血圧計は、腕帯部を有し、前記腕帯部を被測定者の上腕に巻いて加圧することで血圧を測定する血圧計であって、前記腕帯部は、シート状の部材を折り曲げて気密に封止して形成され、空気を供給することで前記上腕を阻血するための阻血用空気袋を有する本体部材と、前記本体部材の前記阻血用空気袋に配置され、前記空気を供給することで前記上腕の動脈の拍動を検出するための動脈拍動検出用の空気袋と、を備えることを特徴とする。
 上記構成によれば、阻血用空気袋を有する本体部材は、シート状の部材を折り曲げて気密に封止して形成され、しかも動脈拍動検出用の空気袋が、本体部材の前記阻血用空気袋に配置されているので、覆うための外布は不要であり、腕帯部の構造を簡単化して、腕帯部を患者の上腕に対して、容易に巻き付けることができる。
 好ましくは、前記本体部材は、第1面部と前記第1面部に重なっている第2面部を有し、前記阻血用空気袋は、前記第1面部と前記第2面部の内部に形成されており、前記動脈拍動検出用の空気袋は、前記阻血用空気袋の一部を切り欠くことで前記阻血用空気袋の内部に配置されて気密に保持されていることを特徴とする。
 上記構成によれば、本体部材は、第1面部と前記第1面部に重なっている第2面部を有し、阻血用空気袋は、第1面部と第2面部の内部に形成され、動脈拍動検出用の空気袋は、阻血用空気袋の一部を切り欠くことで阻血用空気袋の内部に配置されて気密に保持される。これにより、動脈拍動検出用の空気袋と阻血用空気袋は、一体化して構成することができる。従って、腕帯部の洗浄や清掃が容易である。
 好ましくは、前記本体部材は、面ファスナを構成する一方の部材と、前記一方の部材に対して着脱可能に取り付けられる前記面ファスナを構成する他方の部材とを有し、前記本体部材の前記阻血用空気袋の第1面部側には前記面ファスナの前記一方の部材が縫製により固定され、前記阻血用空気袋の前記第1面部の内面には、前記縫製により生じる孔を塞いで前記第1面部の外面と内面との空気の通りを防止するためのシート状の封止部材が貼り付けられていることを特徴とする。
 上記構成によれば、本体部材の阻血用空気袋の第1面部側には面ファスナの一方の部材が縫製により固定され、阻血用空気袋の第1面部の内面には、第1面部の外面と内面との空気の通りを防止するためのシート状の封止部材が貼り付けられている。これにより、面ファスナの一方の部材は、縫製により固定されるので、融着により固定する場合に比べて取り付け強度を向上することができ、しかも阻血用空気袋が縫製により貫通孔が形成されても、この貫通孔はシート状の封止部材により塞ぐことができるので、阻血用空気袋の気密(液密)性を確保することができる。
 好ましくは、前記動脈拍動検出用の空気袋は、前記阻血用空気袋の第2面部の一部を切り欠くことで形成された蓋部材と、前記阻血用空気袋の前記第2面部の内面に貼り付けられたシート状の当て部材との間で、気密に保持されていることを特徴とする。
 上記構成によれば、動脈拍動検出用の空気袋は、蓋部材と、シート状の当て部材とにより、気密に保持されているので、阻血用空気袋の気密(液密)性を確保することができる。
 好ましくは、前記面ファスナの前記他方の部材は、前記本体部材の重なっている前記第1面部と前記第2面部に対して、縫製により取り付けられていることを特徴とする。
 上記構成によれば、面ファスナの前記他方の部材は、本体部材の重なっている第1面部と第2面部に対して、縫製により取り付けられているので、縫製により生じた貫通孔を通じて、本体部材における阻血用空気袋以外の部分における空気を抜くことができるので、本体部材における阻血用空気袋以外の部分の空気抜き性を確保することができる。
 好ましくは、前記腕帯部の前記阻血用空気袋と前記動脈拍動検出用の空気袋に対してチューブを用いて接続された血圧計本体部を有し、前記血圧計本体部は、筐体と、前記筐体に取り付けられ、押すことにより前記チューブを通じて前記空気を前記阻血用空気袋と前記動脈拍動検出用の空気袋に送る送気球と、を有することを特徴とする。
 上記構成によれば、医療従事者が一方の手で送気球を持った状態で、医療従事者は他方の片手だけで腕帯部を上腕に容易に位置決めしながら巻き付けることができ、腕帯部の巻き付け作業性を向上できる。
 本発明の血圧計の腕帯部の製造方法は、被測定者の上腕に巻いて加圧することで血圧を測定する血圧計の腕帯部の製造方法であって、シート状の部材を折り曲げて気密に封止することで、空気を供給することで前記上腕を阻血するための阻血用空気袋を有する本体部材を、形成して、前記空気を供給することで前記上腕の動脈の拍動を検出するための動脈拍動検出用の空気袋を、前記本体部材の前記阻血用空気袋に配置することを特徴とする。
 上記構成によれば、阻血用空気袋を有する本体部材は、シート状の部材を折り曲げて気密に封止して形成され、しかも動脈拍動検出用の空気袋が、本体部材の前記阻血用空気袋に配置されているので、覆うための外布は不要であり、腕帯部の構造を簡単化して、腕帯部を患者の上腕に対して、容易に巻き付けることができる。
 本発明は、腕帯部の構造を簡単化して、腕帯部を患者の上腕に対して、容易に巻き付けることができる血圧計および血圧計の腕帯部の製造方法を提供することができる。
本発明の血圧計の好ましい実施形態を示す斜図。 図1に示す血圧計の正面図。 血圧計本体部の表示部が表示できる表示項目の例を示す図。 血圧計本体部内に配置されている制御回路ブロック例と、腕帯部の構成例を示す図。 腕帯部を構成する各部材を示す分解斜視図。 図5に示す各部材の製造過程を示す斜視図。 製造された腕帯部の構造例を示し、図7(A)は、腕帯部3の内面側を示す斜視図であり、図7(B)は、腕帯部3の外面側を示す斜視図であり、そして、図7(C)は、図7(A)に示す腕帯部のA-A線における断面図。 腕帯部の製造工程例を示す図。 本体部材における高周波融着部の例を示す図。 図7(A)の動脈拍動検出用の空気袋と阻血用空気袋の付近を示すB-B線における断面図。 腕帯部を患者の上腕Tの素肌に直接巻き付ける様子を示す図。 腕帯部を患者の上腕Tの素肌に直接巻く手順の例を示す図。 阻血用空気袋により上腕に対して加えられる圧力が、時間経過により変化する例を示す図。
 以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
 尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
 図1は、本発明の血圧計の好ましい実施形態を示す斜視図である。図2は、図1に示す血圧計の正面図である。
 図1に示すように、血圧計1は、看護師等の医療従事者により手動加圧方式で患者の上腕Tに装着された腕帯内の空気袋を加圧することで、患者の血圧測定を行うことができる。この手動加圧方式の血圧計1は、送気球(加圧部)と血圧計本体部とが一体化されており、医療従事者は片手で送気球を加圧操作することができ、モータ音が無いために、夜間でも静かに血圧測定を行うことができる。
 医療従事者は、この血圧計1を用いる際には、患者の病態に応じて3つの測定モードを選択することができる。3つの測定モードとは、ノーマルモード、スローモード、そして聴診モードである。
 ノーマルモードは、自動測定により血圧測定をよりスピーディーに行うことができるモードである。スローモードは、自動測定により加圧後の減圧速度を、ノーマルモードの加圧後の減圧速度に比べて遅く設定して、低血圧の患者や脈拍の弱い患者の血圧測定を行うことができるモードである。そして、聴診モードは、自動測定は行わずに、医療従事者が聴診器を用いた聴診法により血圧測定をするモードである。
 図1と図2に示す血圧計1における測定方式は、オシロメトリック法(いわゆる阻血用空気袋と動脈拍動検出用の空気袋を用いるダブルカフ方式)であり、図1に示すように測定対象部位は、被測定者である患者の上腕Tである。使用する電源としては、例えば乾電池を用いている。
 図1と図2に示すように、血圧計1は、血圧計本体部2と、腕帯部3を有している。血圧計本体部2は、筐体4と送気球5を有している。送気球5は、医療従事者が加圧操作することで内部の空気を送ることができる加圧部であり、伸縮性を有する材料で作られている。送気球5は、この例えばゴム気球である。
 図1と図2に示す血圧計本体部2の筐体4は、プラスチック製であり、長方形状の表示部8と、電源スイッチ9と、モードスイッチ10と、排気スイッチ11を有している。この表示部8は、例えば液晶表示装置や有機EL(エレクトロルミネッセンス)表示装置等であり、単色表示であっても、カラー表示であっても良い。この表示部8は、最高血圧値、最低血圧値、脈拍数、そして上述した3つの測定モードのどのモードが選択されているかを表示することができる。
 電源スイッチ9は、医療従事者が押すことで、血圧計本体部2の電源をオンしたり、オフすることができる。モードスイッチ10は、医療従事者が押すことで、測定モードを上述したノーマルモード、スローモード、そして聴診モードの内の任意のモードに切り替えることができる。排気スイッチ11は、医療従事者が押すことで、後で説明する腕帯部3内の阻血用空気袋内の空気と動脈拍動検出用の空気袋内の空気を強制的に排出することができる。
 図1に示す2本のチューブ6,7は、血圧計本体部2の筐体4と腕帯部3とを接続しているフレキシブルなチューブである。チューブ6はチューブ7に比べて太い。チューブ6の一端部6Bは、コネクタ部12を介して筐体4の上部に対して接続されている。チューブ7の一端部7Bは、プラグ7Cとコネクタ部12を介して筐体4の上部に対して接続されている。チューブ6,7の一端部6B、7B側付近は、ホルダー13により固定されている。このように、チューブ6,7がホルダー13により固定されていることにより、チューブ6,7が分離しないようにまとめているが、細いチューブ7の一端部7Bは、太いチューブ6の一端部6Bに比べて弛ませることで、チューブ6の動きにチューブ7の動きが追従できるように、チューブ7の長さには余裕を持たせてある。これにより、太いチューブ6を引き回したことで太いチューブ6が多少無理な方向に引っ張られたとしても、細いチューブ7が太いチューブ6につられて抜けてしまわない。
 図1に示すように、筐体4の下部には、延長部14が下方に突出して形成されている。この延長部14は、送気球5の正面部5Sの一部を覆っている薄板状の部材である。医療従事者が図2に示すように、延長部14を手Hの指で支えながら送気球5を握ったり離したりする動作を繰り返すことにより、送気球5からの空気は、血圧計本体部2内の配管とチューブ6,7を通じて腕帯部3内の阻血用空気袋と動脈拍動検出用の空気袋に供給することができる。筐体4の両側には突出部4Tが形成されている。
 図3には、血圧計本体部2の表示部8が表示できる表示項目の例を示している。
 図3に示すように、表示部8は、最高血圧値表示領域8A、最低血圧値表示領域8B、脈拍表示領域8C、脈波信号表示領域8D、前回値の表示領域8E、排気中の表示領域8F、加圧不足の表示領域8G、過加圧の表示領域8H、選択中のモード表示領域8Kを有している。
 図3に示す最高血圧値表示領域8Aは、加圧中および減圧中にあっては血圧の瞬時圧を表示し、最終的には最高血圧値を表示する。最低血圧値表示領域8Bは、最終的に決定された最低血圧値を表示する。
 図3に示す脈拍表示領域8Cは、測定された脈拍値を表示する。脈波信号表示領域8Dは、検出された脈波信号の大きさを表示し、脈波信号の大きさは左右に移動するバー状に表示する。通常の脈を持つ患者の場合には、脈波信号の大きさの表示はリズミカルに左右に増加したり減少したりするが、不整脈を持つ患者の場合には、脈波信号の大きさの表示はリズミカルに左右に増加したり減少することはない。この脈波信号表示領域8Dを備えることで、被測定者である患者が不整脈を有するか否かを視覚的に判断することができる。
 図3に示す前回値の表示領域8Eは、電源スイッチ9を押して血圧計本体部2の動作を立ち上げると点滅または点灯し、前回に測定した最高血圧値、最低血圧値、脈拍値が、最高血圧値表示領域8A、最低血圧値表示領域8B、脈拍表示領域8Cにそれぞれ表示される。そして、しばらく経過するか、あるいは送気球5を操作して送気が行われると、前回に測定した最高血圧値、最低血圧値、脈拍値の表示が消滅して、前回値の表示領域8Eは、電源スイッチ9を押して血圧計本体部2の動作を立ち上げると点滅または点灯も消滅する。排気中の表示領域8Fは、腕帯部3内の阻血用空気袋と動脈拍動検出用の空気袋の空気を急速に排気する際に点滅する。また、排気中の表示領域8Fは、排気スイッチ11が押された場合にも点滅する。
 図3に示す加圧不足の表示領域8Gが、点灯または点滅している時には、腕帯部3内の圧力が血圧測定をするのに十分なレベルまで達していないことを示すので、医療従事者に対してさらに送気球5を用いて空気を送るように促すことができる。
 過加圧の表示領域8Hが、点灯または点滅している時には、腕帯部3内の圧力が所定の圧力以上(例えば、320mmHg以上)になっていることを示し、医療従事者は過加圧の表示領域8Hを確認することで、加圧動作を止めるように促すことができる。
 図3に示す選択中のモード表示領域8Kは、モードスイッチ10を押すことで、ノーマルモード、スローモード、そして聴診モードの内のどのモードが選択されているかを表示している。このモード選択によって、排気(減圧)スピードを変えることができるようになっている。ノーマルモードが選択されると、排気スピードは例えば約5mmHg/秒に設定される。ノーマルモードでは、排気スピードが比較的速いので測定時間を比較的短くできるという利点がある。その一方で、圧力変化測定の刻みが大きいことになるので、脈拍が安定した人を測定する場合には特に問題はないが、不整脈の人の血圧を測定する場合には、脈が抜けやすいので測定誤差が大きくなる可能性がある。
 そこで、スローモードが設けられており、このスローモードが選択された場合には、排気スピードをノーマルモード時の略半分付近、例えば2.0~2.5mmHg/秒に設定している。このように「スロー」モードでは通常よりゆっくり減圧することにより詳細に圧力変化を見ることができるので、脈が抜けやすい不整脈の人の測定がより正確に行うことができる。
 さらに、聴診モードは、聴診器を使ってマニュアルで測定するモードであるが、この場合も通常モードの略半分程度の排気スピード、例えば2.0~3.0mmHg/秒に設定される。
 次に、図4を参照して、血圧計1の血圧計本体部2内に配置されている制御回路ブロック例について説明する。図4は、血圧計本体部2内に配置されている制御回路ブロック例と、腕帯部3の構成例を示している。
 図4に示す血圧計本体部2の筐体4の内部には、制御部100が配置されており、この制御部100は中央処理装置(CPU)を有している。制御部100は、表示部8と、電源コントロール部102と、電源スイッチ9と、モードスイッチ10と、排気スイッチ11と、圧力センサ110と、ROM(読み出し専用メモリ)111と、RAM(ランダムアクセスメモリ)112と、駆動部113と、ブザー114に電気的に接続されている。
 図4に示す電池115の電源は、電源コントロール部102によりコントロールされることで、制御部100に電源供給される。電池115としては、乾電池であっても、2次電池(充電池)であっても良い。しかし、好ましくは、医療従事者が片手で送気球の加圧操作を行い、しかも測定時の消費電力は0.5W程度であるため、使用する電源としては、例えば単3形乾電池(DC1.5V)または単3形充電池(DC1.5V)を1本のみ用いる。このため、新品の単3形乾電池(DC1.5V)を使用する場合、1000回程度の血圧測定が可能となり、血圧計1全体の小型化,軽量化(135g程度)が図られる。表示部8は、制御部100の指令により図3を参照しながら説明した表示項目を表示する。
 図4において、後で詳しく説明するが、腕帯部3は、本体部材80を有しており、この本体部材80には、阻血用空気袋20と、動脈拍動検出用の空気袋40が設けられている。圧力センサ110は、この阻血用空気袋20内の圧力と、動脈拍動検出用の空気袋40内の圧力を検出する。圧力センサ110は、阻血用空気袋20内の圧力の変化を検出する。しかも、動脈拍動検出用の空気袋40内の圧力は、血圧測定中に生じる上腕Tの動脈拍動による動脈壁の振動により、すなわち上腕Tの動脈の脈波により変動するが、圧力センサ110はこの圧力の変動を検出する。
 阻血用空気袋20は大カフともいい、動脈拍動検出用の空気袋40は小カフともいう。腕帯部の本体部材80は、阻血用空気袋20と、腕巻き部分96を有している。阻血用空気袋20には、動脈拍動検出用の空気袋40が内蔵して配置されている。血圧計1は、いわゆるダブルカフ方式の腕帯部3を有している。
 図4に示すROM111は、制御プログラムや各種のデータを予め格納している。RAM112は、演算結果や測定結果を一時的に格納する。駆動部113は、制御部100の指令により電磁バルブ116を駆動する。腕帯部3が上腕Tを加圧している場合には、圧力センサ110により検出される圧力の変動値は、測定時である減圧時の圧力の変動値に比べてかなり大きい。このため、圧力センサ110が検出する圧力の変動値が所定値以上であると、制御部100が判断すると、制御部100は現在加圧中であると判断して駆動部113に指令をして電磁バルブ116を閉める。
 これに対して、圧力センサ110が検出する圧力について、所定期間内に圧力変動値(上昇値)がほぼゼロもしくは減圧状態であると制御部100が判断すると、制御部100は駆動部113に指令をして、電磁バルブ116を減圧スピードが所定値になるように開く。そして血圧計1の動作は、加圧モードから測定モードに移行することになる。
 強制排気弁117は、排気スイッチ11が押されると、制御部100の指令により開くようになっている。
 ブザー114は、制御部100の指令により所定の警告音を発生する。例えば、ブザー114は、血圧計本体部2の電源スイッチ9を押して表示部8が表示可能な状態になった時、モードスイッチ10を押すことによるモードの切り替え時、血圧値が決定した時、エラーが発生した時等に警告音を発生する。
 図4に示す強制排気弁117は、チューブ6の一端部6Bと導通管120の間に配置されている。送気球5は、マニホールド118と、分岐部119と、導通管120と、強制排気弁117を通じて、チューブ6の一端部6Bに接続されている。チューブ6の他端部6Aは、阻血用空気袋20に接続されている。また、送気球5は、マニホールド118と、分岐部119と、マニホールド121と、分岐部122を介して、圧力センサ110に接続されている。分岐部122は、チューブ7の一端部7Bに接続されている。チューブ7の他端部7Aは、動脈拍動検出用の空気袋40に接続されている。
 これにより、圧力センサ110は、阻血用空気袋20内の圧力の変動と、動脈拍動検出用の空気袋40内の圧力の変動を検出することができる。医療従事者が送気球5を握ったり離したりすることで、空気は、マニホールド118と、分岐部119と、導通管120と、強制排気弁117と、チューブ6を通じて、阻血用空気袋20内に送り込むことができるとともに、空気は、マニホールド118と、分岐部119と、マニホールド121と、分岐部122と、チューブ7を通じて、動脈拍動検出用の空気袋40に送り込むことができる。
 次に、図1に示す腕帯部3の製造方法の好ましい例と腕帯部3の構造例を、図5から図10を参照して説明する。
 この腕帯部3は、図1に示すように、患者の上腕Tの素肌に直接巻かれるものであり、詳しい腕帯部3の製造方法の好ましい例と腕帯部3の構造例は、図5から図10に示している。
 この腕帯部3は、阻血用空気袋(大バッグ)と動脈拍動検出用の空気袋(小バッグ)から成るダブルカフ型のブラダーを有しているが、このブラダーを覆うための外布は有していない、いわゆるワンピースカフ構造を有している。すなわち、腕帯部3は、阻血用空気袋(大バッグ)と動脈拍動検出用の空気袋(小バッグ)から成る1部材により構成されている。
 図5は、腕帯部3を構成する各部材を示す分解斜視図である。図6は、図5に示す各部材の製造過程を示す斜視図である。図7は、製造された腕帯部3の構造例を示し、図7(A)は、腕帯部3の内面側を示す斜視図であり、図7(B)は、腕帯部3の外面側を示す斜視図であり、そして、図7(C)は、図7(A)に示す腕帯部3のA-A線における断面を示す図である。
 まず、図5から図7を参照して好ましい腕帯部3の製造方法を説明する前に、図5と図6を参照して腕帯部3を構成する各部材の特徴を説明する。
 図5に示すように、腕帯部3は、本体部材形成用シート50と、シート状の当て部材51と、シート状の封止部材52と、面ファスナ60のオス部材61と、面ファスナ60のメス部材62と、動脈拍動検出用の空気袋(小バッグ)40を有している。面ファスナ60のオス部材61は、面ファスナ60のメス部材62に対して着脱可能に取り付けることができる。面ファスナ60のオス部材61は、面ファスナの一方の部材であり、面ファスナ60のメス部材62は、面ファスナの他方の部材である。
 図5に示す本体部材形成用シート50は、長方形状のシートであり、長方形状の第1面部50Aと長方形状の第2面部50Bを有している。第1面部50Aと第2面部50Bは、この長手方向Tに平行な中心折り曲げ線59により、区分されている。第1面部50Aと第2面部50Bは、中心折り曲げ線59により、図6に示す矢印RR方向に折り曲げて互いに重ねることで、図7に示すような長方形状の本体部材80を形成することができる。
 図5に示すように、本体部材形成用シート50は、好ましくは第1シート層71と第2シート層72を有する2重構造である。この第1シート層71は、内側の層であり、第2シート層72は、外側の層である。第1シート層71は、例えばポリウレタン樹脂で作られており、第2シート層72は、例えばナイロン樹脂で作られているが、これに限定されず、例えばポリエステルでも良い。このナイロン樹脂は、米デュポン社の商品名であるが、ポリアミド系繊維(樹脂)の一般名であり、吸水性が高く、結晶性が高く、耐薬品性に優れ、優れた強靭性、耐衝撃性、柔軟性を有する。第1シート層71は、ポリウレタン樹脂に限らず、天然ゴム、合成ゴム、エラストマやPVC(ポリ塩化ビニル)等により作ることもできる。
 このように、第1シート層71が例えばウレタン樹脂で作られているのは、阻血用空気袋(大バッグ)を形成して、空気を入れることで膨らませることができ、しかも空気が抜けないようにするためである。第2シート層72が例えばナイロン樹脂で作られているのは、第1シート層71を覆い、図1に示す患者(被測定者)の上腕Tの素肌に直接触れるので、吸水性や強靭性や柔軟性等を重視するためである。
 図5に示すシート状の当て部材51は、第1層51Aと第2層51Bを有する。第1層51Aは、例えばナイロンであり、第2層51Bは、例えばウレタン樹脂であるが、れに限定されない。シート状の封止部材52は、例えばウレタン樹脂であるが、これに限定されない。
 図5に示すように、本体部材形成用シート50の第2面部50Bには、切り込み部分50Cが形成されている。この切り込み部分50Cには、3辺部分50F、50G、50Hを切ることで、蓋部材50Kが形成されている。この蓋部材50Kを開けることにより、蓋部材50Kの内側には、動脈拍動検出用の空気袋40が挿入されるようになっている。これにより、動脈拍動検出用の空気袋40は、本体部材形成用シート50の第1面部50Aと第2面部50Bとの間に位置されるようになっている。
 図6に示すように、動脈拍動検出用の空気袋40は、空気袋部材40Aの内側に両面テープ41を介して、金属あるいはプラスチック製の薄い支持プレート42が固定されている。このように、支持プレート42が配置されているので、阻血用空気袋20内の大きな圧力変動が動脈拍動検出用の空気袋40に伝わらない。このため、動脈拍動検出用の空気袋40内の微小な圧力変動が、阻血用空気袋20内の大きな圧力変動に影響されること無く検出することができる。また、支持プレート42が配置されているので、動脈拍動検出用の空気袋40は、患者の上腕Tの素肌に確実に密着させることができる機能を有する。
 図5から図6に示すように、当て部材51は、本体部材形成用シート50の第2面部50Bの内面50Nに対して例えば高周波融着により固定される。これにより、蓋部材50Kの内側に動脈拍動検出用の空気袋40が挿入された状態で、動脈拍動検出用の空気袋40は、当て部材51により覆われる。このため、動脈拍動検出用の空気袋40は、阻血用空気袋20に内蔵されている。
 ここで、好ましい腕帯部3の製造方法の好ましい例を説明する。図8は、腕帯部3の製造工程例を示している。
 図8(A)と図5に示すように、面ファスナ60のオス部材61が、本体部材形成用シート50の第1面部50Aの外面50M上に配置され、オス部材61は第1面部50Aに対して、図8に示す糸80を用いた縫製によりしっかりと取り付けられる。このように、オス部材61を第1面部50Aに対して縫製により確実に固定するのは、融着により固定する場合に比べて、第1面部50Aに対するオス部材61の取付け強度を向上することができるためである。
 ただし、糸80による縫製により、面ファスナ60のオス部材61と第1面部50Aには糸80が通っているので貫通孔80Rが開いており、このままでは、オス部材61の外側61Pと、第1面部50Aの内面50S側との間では、空気が通ってしまう。そこで、この貫通孔80Rによる空気の通りを防ぐために、図8(B)に示すように、シート状の封止部材52が、第1面部50Aの内面50Sに対して、例えば高周波融着により固定される。
 これにより、シート状の封止部材52は、糸80の通った貫通孔80Rを塞ぐことができるので、オス部材61の外側61Pと、第1面部50Aの内面50S側との間で空気が通ってしまうことを、確実に防ぐことができる。このように、シート状の封止部材52を用いて、空気が通らないように第1面部50Aの気密性(あるいは液密性)を確保するのは、後で説明するが、図7(A)に示す阻血用空気袋20の密封性を確保するためである。
 次に、図5から図6に示すように、動脈拍動検出用の空気袋40は、本体部材形成用シート50の第2面部50Bの蓋部材50Kの内側(図5における上面側)に入れる。そして、図8(C)と図8(D)に示すように、当て部材51は、第2面部50Bの内面50Nに載せて、内面50Nに対して例えば高周波融着により固定する。
 しかも、蓋部材50Kは、当て部材51に対して、例えば高周波融着50Rにより固定する。これにより、動脈拍動検出用の空気袋40は、蓋部材50Kと当て部材51により気密(液密)に封止することができるとともに、外側50Pと内側51Pとの間で、空気が通ることが無い。このように、蓋部材50Kと動脈拍動検出用の空気袋40の領域で空気が通らないように密封性を確保するのは、後で説明するが、図7(A)に示す阻血用空気袋20の密封性を確保するためである。
 なお、図5と図6と図8を参照して説明した本体部材80の製造工程では、製造する順番を任意に変更することができる。
 次に、図9は、本体部材80における高周波融着部90,91,92,93,94の例を示している。
 図6に示す第1面部50Aと第2面部50Bは、中心折り曲げ線59に沿って折り曲げ部95により、図6に示す矢印RR方向に折り曲げて互いに重ねることで、図7(A)と図7(B)に示すように、長方形状の本体部材80を形成する。この本体部材80を形成する際には、図7(A)と図7(B)と、図9(A)と図7(B)に示すように、第1面部50Aと第2面部50Bは、封止するために、高周波融着部90,91,92,93,94を形成する。
 これにより、本体部材80では、高周波融着部90,91,92,93,94と折り曲げ部59は、本体部材80と、阻血用空気袋20と、腕巻き部分96に区分している。阻血用空気袋20は、折り曲げ部95と高周波融着部90,91,94とにより密封して形成されている。この阻血用空気袋20のチューブ接続用の穴20Hには、チューブ6が気密に接続されている。図10は、図7(A)の動脈拍動検出用の空気袋40と阻血用空気袋20の付近を示すB-B線における断面図である。図10に示すように、動脈拍動検出用の空気袋40は、当て部材51を用いて、阻血用空気袋20の上に重なるようにして配置されている。
 図7と図9に戻ると、腕巻き部分96は、折り曲げ部95と高周波融着部92,93,94とにより密封して形成されている。
 次に、図7(A)と図9(A)に示すように、腕巻き部分96では、面ファスナ60のメス部材62が、糸99を用いる縫製により、図7(C)に示すように、第2面部50Bの外面50Qに対して取り付けられる。このように、このようにメス部材62を縫製により固定するのは、メス部材62の取付け強度を向上するためである。メス部材62が、糸99を用いて縫製により第2面部50Bの外面50Qに対して固定されることにより、糸99を通した部分には、貫通穴98が形成されている。この貫通孔98は、第1面部50Aの外側から第1面部50A、第2面部50B、そして面ファスナ60のメス部材62の外側に貫通して形成されている。
 この貫通孔98を、腕巻き部分96の第1面部50Aの外側から第1面部50A、第2面部50B、そして面ファスナ60のメス部材62の外側に貫通して形成されているのは、次の理由からである。
 図9(A)に示す腕巻き部分96は、阻血用空気袋20とは異なり、空気の流入の無い部分、すなわち上腕を加圧する時に膨張しない部分であるので、上腕Tに対して密着して確実に巻き付けるためには、この腕巻き部分96内には、空気が入らないようにすることが望ましい。しかし、実際に本体部材80を製造する際に、本体部材80では、高周波融着部90,91,92,93,94と折り曲げ部95が、阻血用空気袋20と、腕巻き部分96とに区分できるように形成すると、腕巻き部分96内に空気を全く入れないようにすることが困難である。
 そこで、面ファスナ60のメス部材62を腕巻き部分96に取り付ける際に、貫通孔98を腕巻き部分96の表裏に渡って貫通して形成することで、貫通孔98を利用して腕巻き部分96内に残留しようとする空気を完全に外に押し出すことができる。このため、腕巻き部分96からの空気抜け性が向上するメリットがある。腕帯部3の腕巻き部分96は、残留空気による無用な膨らみが生じないので、腕帯部3は、患者の上腕Tに対して密着するようにして、確実にしかも容易に巻き付けることができる。
 なお、図7(A)に示す腕帯部3としては、患者の腕周り寸法を考慮して異なるサイズを用意することができる。腕帯部3のサイズは、例えば小さいものから大きいものにかけて、SSサイズ、Sサイズ、Mサイズ、Lサイズ、そしてLLサイズである。
 次に、上述した血圧計1の使用例を、図11から図13を参照しながら説明する。
 図11は、腕帯部3を患者の上腕Tの素肌に直接巻き付ける様子を示している。図12は、腕帯部3を患者の上腕Tの素肌に直接巻く手順の例を示している。医療従事者は、図11に示すように、患者の上腕Tの素肌に対して直接腕帯部3を、次のようにして巻き付けて固定する。
 図11に示すように上腕Tに巻こうとする腕帯部3は、図12(A)に示すように、第1面部50Aを下側にして第2面部50Bを上側にし、第2面部50B側を上腕Tの下側から当てる。医療従事者は、図12(B)に示すように、手で腕帯部3の始端部159を持って、R1方向に沿って腕帯部3を上腕Tに対して巻き付ける。この際に、動脈拍動検出用の空気袋40は、上腕Tの動脈の位置に合わせて位置決めすることで、動脈拍動検出用の空気袋40が上腕Tの動脈に対して正確に位置決めできる。
 これにより、医療従事者が患者の上腕Tに対して腕帯部3を巻く際に、上腕Tの素肌には、第2面部50Bが直接接触し、吸水性や強靭性や柔軟性を発揮しながら、動脈拍動検出用の空気袋40が上腕Tの動脈上からずれてしまうことを防止できる。
 しかも、図7(A)と図7(B)に示す腕巻き部分96内に残留しようとする空気は、図7(C)に示す貫通孔98を利用して、腕巻き部分96の外部に押し出すことができる。このため、腕巻き部分96は、残留空気による無用な膨らみが生じないので、腕帯部3は、上腕Tに対して密着するようにして、確実にしかも容易に巻き付けることができる。
 図12(C)に示すように、医療従事者は手で腕帯部3の終端部169を持ってR2方向に沿って腕帯部3を上腕Tに対して巻き付けて、面ファスナのオス部材61に対して、上述した面ファスナのメス部材62を着脱可能に貼り付ける。面ファスナのメス部材61と面ファスナのオス部材62が着脱可能にかみ合うので、腕帯部3は上腕Tの素肌に対して直接巻き付けて、ずれない様に固定することができる。
 次に、図1に示すように腕帯部3が上腕Tに対して正しい姿勢で保持された状態で、医療従事者は、図3に示す電源スイッチ9を押し、しかもモードスイッチ10を押すことで任意のモードを選択する。
 図2に示すように、延長部14を手Hの指で支えながら送気球5を握ったり離したりする動作を繰り返すことにより、送気球5からの空気は、血圧計本体部2内の配管とチューブ6,7を通じて、腕帯部3内の阻血用空気袋20と動脈拍動検出用の空気袋40内に空気をそれぞれ送り込まれる。
 これにより、図4に示す圧力センサ110は、動脈拍動検出用の空気袋40内の空気圧力の変動を正確に検出できるので、正確な血圧測定を行うことができる。阻血用空気袋20と動脈拍動検出用の空気袋40は半径方向の内側である上腕T側に加圧力をかけることができ、阻血用空気袋20が発生する圧力と動脈拍動検出用の空気袋40が発生する圧力は、腕帯部2の外側へは逃げずに上腕Tに対して加圧でき、正確な血圧測定をすることができる。
 図13は、阻血用空気袋20により上腕Tに対して加えられる圧力が、時間経過により変化する例を示している。
 図1に示す送気球5を握ったり離したりする動作を繰り返すことにより、図5に示す腕帯部3内の阻血用空気袋20と動脈拍動検出用の空気袋40内には空気を送るので、図9に示すように、腕帯部3内の阻血用空気袋20内の圧力は、圧力上昇期間t1において上昇する。この圧力上昇期間t1では、図4の制御部100は現在加圧中であると判断して駆動部113に指令をして電磁バルブ116を閉める。そして、医療従事者が送気球5を握ったり離したりする動作を停止して加圧を終了する。
 ゴム球である送気球5を使用しているので、図9の自然減圧期間t2では、圧力は自然に少し低下する。この自然減圧期間t2の間待機して、その後、最適な速度減圧期間t3では、図4の圧力センサ110が検出する圧力について、減圧状態であると制御部100が判断すると、制御部100は駆動部113に指令をして電磁バルブ116を減圧スピードが所定値になるように開く。これにより、腕帯部3内の阻血用空気袋20内の圧力が減少され、この減圧の間に、図4に示す制御部100は、圧力センサ110からの信号により、最高血圧値(SYS)と最低血圧値(D1A)と脈拍値を取得する。その後、排気期間t4では、図4の制御部100は強制排気弁117を作動することで、腕帯部3内の阻血用空気袋20と動脈拍動検出用の空気袋40内の空気を強制排気することで、圧力を無くす。
 なお、血圧を測定後は、医療従事者は腕帯部3を、図12(C)、図12(B)、そして図12(A)の順番に患者の上腕Tから取り外せばよい。すなわち、図12(C)に示すように、医療従事者は手で腕帯部3の終端部169を持って、R3方向に沿って腕帯部3の終端部169を剥がす。これにより、図12(B)に示すように、腕帯部3の終端部169側の面ファスナのメス部材62は、腕帯部3の始端部159側の面ファスナのオス部材61から剥がすことができる。そして、医療従事者は、図12(B)に示すように腕帯部3の始端部159を手で持ってR4方向に上腕Tから離すことにより、図12(A)に示すように腕帯部3は上腕Tから取り外すことが簡単にできる。
 上述したように、図7(A)に示すように、阻血用空気袋20は、折り曲げ部95と高周波融着部90,91,94とにより密封して形成されている。しかも、動脈拍動検出用の空気袋40は、蓋部材50Kと当て部材51により封止することができるとともに、外側50Pと内側51Pとの間で、空気が通ることが無い。従って、阻血用空気袋20と動脈拍動検出用の空気袋40は、気密で液密になっている。このため、腕帯部3は、消毒液で消毒したり、洗浄液で洗浄することができるので、腕帯部3を清潔に保つことができる。
 本発明の実施形態の血圧計1は、腕帯部3を有し、腕帯部3を被測定者の上腕Tに巻いて加圧することで血圧を測定する血圧計である。この腕帯部3は、シート状の部材を折り曲げて気密に封止して形成され、空気を供給することで上腕Tを阻血するための阻血用空気袋20を有する本体部材80と、本体部材80の阻血用空気袋20に配置され、空気を供給することで上腕Tの動脈の拍動を検出するための動脈拍動検出用の空気袋40を備える。
 このため、阻血用空気袋20を有する本体部材80は、シート状の部材を折り曲げて気密に封止して形成され、しかも動脈拍動検出用の空気袋40が、本体部材80の阻血用空気袋20に配置されている。従って、覆うための外布は不要であり、腕帯部3の構造を簡単化して、腕帯部3を患者の上腕Tに対して、容易に巻き付けることができる。
 本体部材は、第1面部と第1面部に重なっている第2面部を有し、阻血用空気袋は、第1面部と第2面部の内部に形成されており、動脈拍動検出用の空気袋は、阻血用空気袋の一部を切り欠くことで阻血用空気袋の内部に配置されて気密に保持されている。
 このため、本体部材は、第1面部と第1面部に重なっている第2面部を有し、阻血用空気袋は、第1面部と第2面部の内部に形成され、動脈拍動検出用の空気袋は、阻血用空気袋の一部を切り欠くことで阻血用空気袋の内部に配置されて気密に保持される。これにより、動脈拍動検出用の空気袋と阻血用空気袋は、一体化して構成することができる。従って、腕帯部の洗浄や清掃が容易である。
 本体部材は、面ファスナを構成する一方の部材と、一方の部材に対して着脱可能に取り付けられる他方の部材とを有し、本体部材の阻血用空気袋の第1面部側には面ファスナの一方の部材が縫製により固定され、阻血用空気袋の第1面部の内面には、縫製により生じる孔を塞いで第1面部の外面と内面との空気の通りを防止するためのシート状の封止部材が貼り付けられている。
 このため、本体部材の阻血用空気袋の第1面部側には面ファスナの一方の部材が縫製により固定され、阻血用空気袋の第1面部の内面には、縫製により生じる孔を塞いで、第1面部の外面と内面との空気の通りを防止するためのシート状の封止部材が貼り付けられている。これにより、面ファスナの一方の部材は、縫製により固定されるので、融着により固定する場合に比べて取り付け強度を向上することができ、しかも阻血用空気袋が縫製により貫通孔が形成されても、この貫通孔はシート状の封止部材により、縫製により生じる孔を塞ぐことができるので、阻血用空気袋の気密(液密)性を確保することができる。
 動脈拍動検出用の空気袋は、阻血用空気袋の第2面部の一部を切り欠くことで形成された蓋部材と、阻血用空気袋の第2面部の内面に貼り付けられたシート状の当て部材との間で、気密に保持されている。
 このため、動脈拍動検出用の空気袋は、蓋部材と、シート状の当て部材とにより、気密に保持されているので、阻血用空気袋の気密(液密)性を確保することができる。
 面ファスナの他方の部材は、本体部材の重なっている第1面部と第2面部に対して、縫製により取り付けられている。
 このため、面ファスナの他方の部材は、本体部材の重なっている第1面部と第2面部に対して、縫製により取り付けられているので、縫製により生じた貫通孔を通じて、本体部材における阻血用空気袋以外の部分における空気を抜くことができるので、本体部材における阻血用空気袋以外の部分の空気抜き性を確保することができる。
 腕帯部の阻血用空気袋と動脈拍動検出用の空気袋に対してチューブを用いて接続された血圧計本体部を有し、血圧計本体部は、筐体と、筐体に取り付けられ、押すことによりチューブを通じて空気を阻血用空気袋と動脈拍動検出用の空気袋に送る送気球と、を有する。
 このため、医療従事者が一方の手で送気球を持った状態で、医療従事者は他方の片手だけで腕帯部を上腕に容易に位置決めしながら巻き付けることができ、腕帯部の巻き付け作業性を向上できる。
 本発明の血圧計の腕帯部の製造方法は、被測定者の上腕に巻いて加圧することで血圧を測定する血圧計の腕帯部の製造方法であって、シート状の部材を折り曲げて気密に封止することで、空気を供給することで上腕を阻血するための阻血用空気袋を有する本体部材を、形成して、空気を供給することで上腕の動脈の拍動を検出するための動脈拍動検出用の空気袋を、本体部材の阻血用空気袋に配置する。
 このため、阻血用空気袋を有する本体部材は、シート状の部材を折り曲げて気密に封止して形成され、しかも動脈拍動検出用の空気袋が、本体部材の阻血用空気袋に配置されているので、覆うための外布は不要であり、腕帯部の構造を簡単化して、腕帯部を患者の上腕に対して、容易に巻き付けることができる。
 本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
 図示した血圧計は、手動加圧式のものであるが、本発明の血圧計はこれに限らない。自動式の血圧計は、腕帯部と、腕帯部とは別体の血圧計本体部を有し、腕帯部は患者(被測定者)の上腕に対して巻き付ける。そして、血圧計本体部内のポンプを駆動すると、血圧計本体部から空気がチューブを通じて阻血用空気袋と動脈拍動検出用の空気袋に送ることができる。
 図示例では、面ファスナ60のオス部材61が、面ファスナの一方の部材であり阻血用空気袋20に配置され、面ファスナ60のメス部材62は、面ファスナの他方の部材であり腕巻き部分96に配置されている。しかし、これに限らず、逆に、面ファスナ60のメス部材が、面ファスナの一方の部材であり阻血用空気袋20に配置され、面ファスナ60のオス部材は、面ファスナの他方の部材であり腕巻き部分96に配置されるようにしても良い。
 上記実施形態の各構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
 1・・・血圧計、3・・・腕帯部、2・・・血圧計本体部、4・・・筐体、5・・・送気球、6,7・・・チューブ、20・・・阻血用空気袋、40・・・動脈拍動検出用の空気袋、50・・・本体部材形成用シート、60・・・面ファスナ、61・・・面ファスナのオス部材(面ファスナの一方の部材)、62・・・面ファスナのメス部材(面ファスナの他方の部材)、80・・・本体部材、96・・・腕巻き部分、T・・・上腕

Claims (7)

  1.  腕帯部を有し、前記腕帯部を被測定者の上腕に巻いて加圧することで血圧を測定する血圧計であって、
     前記腕帯部は、
     シート状の部材を折り曲げて気密に封止して形成され、空気を供給することで前記上腕を阻血するための阻血用空気袋を有する本体部材と、
     前記本体部材の前記阻血用空気袋に配置され、前記空気を供給することで前記上腕の動脈の拍動を検出するための動脈拍動検出用の空気袋と、
    を備えることを特徴とする血圧計。
  2.  前記本体部材は、第1面部と前記第1面部に重なっている第2面部を有し、前記阻血用空気袋は、前記第1面部と前記第2面部の内部に形成されており、
     前記動脈拍動検出用の空気袋は、前記阻血用空気袋の一部を切り欠くことで前記阻血用空気袋の内部に配置されて気密に保持されていることを特徴とする請求項1に記載の血圧計。
  3.  前記本体部材は、面ファスナを構成する一方の部材と、前記一方の部材に対して着脱可能に取り付けられる前記面ファスナを構成する他方の部材とを有し、前記本体部材の前記阻血用空気袋の第1面部側には前記面ファスナの前記一方の部材が縫製により固定され、前記阻血用空気袋の前記第1面部の内面には、前記縫製により生じる孔を塞いで前記第1面部の外面と内面との空気の通りを防止するためのシート状の封止部材が貼り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の血圧計。
  4.  前記動脈拍動検出用の空気袋は、前記阻血用空気袋の第2面部の一部を切り欠くことで形成された蓋部材と、前記阻血用空気袋の前記第2面部の内面に貼り付けられたシート状の当て部材との間で、気密に保持されていることを特徴とする請求項2に記載の血圧計。
  5.  前記面ファスナの前記他方の部材は、前記本体部材の重なっている前記第1面部と前記第2面部に対して、縫製により取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の血圧計。
  6.  前記腕帯部の前記阻血用空気袋と前記動脈拍動検出用の空気袋に対してチューブを用いて接続された血圧計本体部を有し、前記血圧計本体部は、筐体と、前記筐体に取り付けられ、押すことにより前記チューブを通じて前記空気を前記阻血用空気袋と前記動脈拍動検出用の空気袋に送る送気球と、を有することを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載の血圧計。
  7.  被測定者の上腕に巻いて加圧することで血圧を測定する血圧計の腕帯部の製造方法であって、
     シート状の部材を折り曲げて気密に封止することで、空気を供給することで前記上腕を阻血するための阻血用空気袋を有する本体部材を、形成して、
     前記空気を供給することで前記上腕の動脈の拍動を検出するための動脈拍動検出用の空気袋を、前記本体部材の前記阻血用空気袋に配置することを特徴とする血圧計の腕帯部の製造方法。
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