WO2014057526A1 - 地図データ記憶装置、地図表示装置 - Google Patents

地図データ記憶装置、地図表示装置 Download PDF

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Abstract

 本発明は、地図表示に必要な名称情報へのアクセス性が良い形式で地図データを記憶する地図データ記憶装置と、これを備えた地図表示装置の提供を目的とする。本発明の地図データ記憶装置は、階層化とメッシュ化が施された地図データを記憶する地図データ記憶部と、隣接する複数のメッシュを含む仮想メッシュ内において一対一で設定された名称レコードからなる名称リストを記憶する名称情報記憶部とを備える。地図データにおいて、各地物は最下層から各地物ごとに定められた階層までの各階層のメッシュ夫々に属する。名称レコードは、名称情報を表示最大階層番号と所属基準メッシュ番号に紐付けたデータである。名称リストは、名称レコードが表示最大階層番号、所属仮想メッシュ番号、所属基準メッシュ番号、及び表示最大階層所属メッシュ番号に基づきソートされたリストである。

Description

地図データ記憶装置、地図表示装置
 本発明は、地図データ記憶装置と、それを用いた地図表示装置に関する。
 通常、地図データはデータ量が大きいため、背景や道路を含む地図データが存在する空間をメッシュと呼ばれる所定の範囲の矩形に分割して、地図データを管理している。
 また、地図データの地図表示やルート探索などを高速に実行するために、地図データを縮尺に応じて間引く階層化(レイヤ化)による地図データ管理が行われている。
 このような地図データの管理方法において、レイヤ間や、同一レイヤのメッシュ間で使用される名称は重複することが多い。そこで、例えば特許文献1には、地図データに含まれる名称データのうち、レイヤ間や、同一レイヤのメッシュ間で共通する名称データは共通名称データとしてまとめることにより、地図データ全体のデータ量を削減する技術を提案している。
特開2004-126036号公報
 しかし、特許文献1による地図データの管理方法では、共通名称データのデータ構造が開示されておらず、空間的な管理形態が取られていないことから、所望のデータへのアクセス性に問題があった。例えば、複数の名称データを取得する場合に、所望のデータが共通名称データ内に散在している可能性があるため、アクセス(共通名称データがディスクに格納されている場合にはディスクアクセス)がランダムに発生し、データのアクセス性能を劣化させるという問題があった。
 本発明は上述の問題点に鑑み、効率よくデータへのアクセスが可能な地図データ記憶装置と、当該地図データ記憶装置を用いた地図表示装置の提供を目的とする。
 本発明の地図データ記憶装置は、縮尺毎に階層化され、階層毎に定められた大きさのメッシュに区画され、メッシュは階層毎にメッシュ番号で識別され、最下層のメッシュを基準メッシュとし、メッシュ毎に地物を表す地図データを記憶する地図データ記憶部と、名称を表示する地物について仮想メッシュ内において一対一で設定された名称レコードからなる名称リストを記憶する名称情報記憶部と、を備える。メッシュは複数単位で仮想メッシュに区画され、仮想メッシュは階層毎に仮想メッシュ番号で識別され、地図データにおいて、各地物は最下層から各地物ごとに定められた階層までのメッシュ夫々に属し、名称レコードは、地物の名称またはシンボルの少なくとも一方を含む名称情報を、地物の名称情報が表示される最大の階層を示す表示最大階層を示す表示最大階層番号と、地物の所属する基準メッシュである所属基準メッシュ番号に紐付けたデータであり、名称リストは、名称レコードが表示最大階層番号、地物が表示最大階層で所属する仮想メッシュの仮想メッシュ番号である所属仮想メッシュ番号、所属基準メッシュ番号、及び表示最大階層における所属メッシュである表示最大階層所属メッシュを示す表示最大階層所属メッシュ番号に基づきソートされたリストである。
 本発明の地図データ記憶装置の名称情報記憶部が記憶する名称リストは、名称レコードが表示最大階層番号、地物が表示最大階層で所属する仮想メッシュの仮想メッシュ番号である所属仮想メッシュ番号、所属基準メッシュ番号、及び表示最大階層における所属メッシュ番号である表示最大階層所属メッシュ番号に基づきソートされたリストである。よって、地図表示の際には名称リストから効率よく名称情報を取得することが出来る。また、名称レコードは仮想メッシュ内において一対一で設定されているので、当該地図データ記憶装置から地図データを取り出して地図表示を行う場合、複数の仮想メッシュに跨って存在する地物の名称レコードを、現在の地図表示範囲を含む1つの仮想メッシュの中から取得することができ、高速に地図表示を行うことが可能である。
 この発明の目的、特徴、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
ナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 地図データの階層とメッシュの概念を説明する図である。 地図情報のデータ構造を示す図である。 地物の存在階層範囲と表示階層範囲を示す図である。 名称リストのデータ構成例を示す図である。 名称リストの具体例を示す図である。 地物が複数のメッシュに跨る状態を示す図である。 名称リストの具体例を示す図である。 名称参照リストのデータ構成例を示す図である。 名称参照リストの具体例を示す図である。 地図表示処理を示すフローチャートである。 名称取得処理を示すフローチャートである。 名称描画処理を示すフローチャートである。 背景データの具体例を示す図である。
 <A.実施の形態1>
 <A-1.構成>
 図1は、本発明の地図データ記憶装置や地図表示装置を備えるナビゲーション装置10の構成を示すブロック図である。ナビゲーション装置10は、車両等の移動体に搭載される。
 ナビゲーション装置10は、入力部1と、位置検出部2と、地図情報記憶部3と、制御部4と、表示部5と、音声出力部6とを備える。
 入力部1は、使用者の操作や指示が入力される操作スイッチ群であり、入力された操作や指示に応じた信号が制御部4に与えられる。
 位置検出部2は、ナビゲーション装置10を搭載した移動体の現在位置を検出する部であり、例えばGPS(Global Positioning System)受信機や、車速センサ、加速度センサ、角速度センサ等を用いて構成される。位置検出部2が検出した現在位置を示す位置情報(以下、現在位置情報と呼ぶ)は、制御部4に与えられる。なお、位置検出部2はナビゲーション装置10とは別の装置として構成されていても良い。
 地図情報記憶部3は、地図情報を記憶する記憶媒体であり、例えばハードディスクドライブ、DVD及びそのドライブ装置、ブルーレイディスク及びそのドライブ装置、半導体メモリ等により実現する。
 制御部4は、入力部1からの指示信号と、位置検出部2からの現在位置情報と、地図情報記憶部3から読み出した地図情報とを用いて、現在地周辺の地図表示や経路案内といった各種のナビゲーション処理を行う。制御部4は、例えばプロセッサで構成され、描画処理を行う描画処理部41と、描画処理部41の描画データを格納する描画メモリ42と、表示部5の表示を制御する表示制御部43を備えている。
 表示部5は、制御部4の描画処理部41が描画メモリ42に描画した内容を、表示制御部43の制御に従い表示するものであり、例えば液晶ディスプレイで構成される。
 音声出力部6は、制御部4による各種のナビゲーション処理の結果得られた情報を、音声により使用者に提示する。音声出力する情報は、例えば、地図上での経路探索処理によって得られた目的地までの経路に従い出発地から目的地までの案内を行うための案内情報や、検索処理によって得られた目的地の施設情報などである。なお、表示部5と音声出力部6は、ナビゲーション装置10とは別の装置として構成されていても良い。
 <A-2.地図情報>
 図3は、地図情報記憶部3で記憶される地図情報のデータ構造を示している。地図情報は、地図管理情報、地図データ、地物名称情報、及び各種情報を検索するための検索情報を有している。すなわち、地図情報記憶部3は、地図データを記憶する地図データ記憶部である。地図データは階層化(レイヤ化)とメッシュ化されて管理されており、図2はその様子を示している。
 図2には、階層番号が0から3の4階層からなる地図データを示している。ここに示す夫々の階層の地図データは、地図上の同一範囲を異なる縮尺で描画するための地図データである。なお、以下の説明では、階層番号がnの階層のことを単に「階層n」とも表記する。
 階層3の地図データは4個のメッシュからなる。階層2の地図データは、階層3の地図データにおける各メッシュを4分割した16個のメッシュからなる。階層1の地図データは、階層2の地図データにおける各メッシュを4分割した64個のメッシュからなる。階層0の地図データは、階層1の地図データにおける各メッシュを4分割した256個のメッシュからなる。なお、図2では正方形のメッシュを示しているが、メッシュの形はこれに限らず、長方形やひし形など他の形状であっても良い。
 図2において、各メッシュを示す正方形枠の中の数字は、各メッシュに付与されたメッシュ番号を表している。階層3のメッシュには、左下、右下、左上、右上の順に0,1,2,3とジグザグにメッシュ番号が付与される。以下では、メッシュ番号がnのメッシュのことを単に「メッシュn」とも表記する。
 階層2のメッシュでは、一つ上層(階層3)の対応するメッシュのメッシュ番号の順にメッシュ番号が付与され、一つ上層の対応するメッシュのメッシュ番号が同じになる4つのメッシュについては、左下、右下、左上、右上の順にメッシュ番号が付与される。本明細書において、メッシュが対応するとは、異なる階層間のメッシュの2次元座標が同じであることを指している。
 階層番号2では、階層番号3のメッシュ0に対応した4つのメッシュに対して、左下、右下、左上、右上の順に0,1,2,3とメッシュ番号が付与される。また、階層番号3のメッシュ1に対応した階層番号2の4つのメッシュに対して、左下、右下、左上、右上の順に4,5,6,7とメッシュ番号が付与される。また、階層番号3のメッシュ2,3に対応した階層番号2のメッシュについても、同様にして図2に示すようにメッシュ番号が付与される。
 階層番号1,0のメッシュについても、階層番号2と同様にメッシュ番号が付与される。なお、階層番号0のメッシュは基準メッシュとも呼ばれ、そのメッシュ番号を基準メッシュ番号と呼ぶ。
 このようにメッシュ番号を付与すると、任意の基準メッシュに対して、各階層において基準メッシュに対応するメッシュのメッシュ番号を求めることが出来る。
 また、各階層において、緯度方向(図2の横方向)に所定数Vのメッシュ、経度方向(図2の縦方向)に所定数HのメッシュのV×H個のメッシュを1つに纏めた仮想的なメッシュを仮想メッシュと呼ぶ。各仮想メッシュには、識別のための仮想メッシュ番号が、メッシュ番号と同様にして付与されている。
 図2には、仮想メッシュを1階層上位のメッシュと同じ大きさ(V=2,H=2)としたとき場合の仮想メッシュを点線で示している。例えば、階層番号が0のときメッシュ番号0,1,2,3のメッシュを1つのメッシュとしたものが仮想メッシュとなる。なお、図2では説明のために一部の仮想メッシュのみを点線で示し、その他は図示を省略している。
 図3に戻って、地図情報が有する情報について説明する。
 地図管理情報は、地図情報のバージョンを表すバージョン情報、階層毎に地図データを管理する階層管理情報、地物名称情報及び検索情報をそれぞれ管理する名称管理情報及び検索情報管理情報などを有している。階層管理情報は、各メッシュのメッシュ番号と、地図データの地図情報における格納位置と、データサイズ等の情報を階層毎に有している。
 地図データは、地図データヘッダ、道路データ、背景データ、経路誘導データ等からなる。すなわち、地図情報記憶部3は、地図データを記憶する地図データ記憶部である。
 地図データヘッダは、地図データ内の各データを管理する情報を有する。
 道路データは、メッシュにおける道路に対応して設けられた道路レコードの集合である。道路レコードは、道路間の接続関係や道路を識別する地物IDの他、道路の位置、形状、及び種類等を表す情報を有する。
 背景データは、メッシュにおける道路以外の各地物(背景)を表すデータであり、メッシュにおける各背景を表示するための背景レコードの集合である。背景レコードは、背景を識別する地物ID、背景の位置及び形状、背景の種類などを表す情報を有する。背景の例として、河川、海等を表す面、線状の河川、鉄道等を表す線、施設等の代表位置を表す点などがある。
 経路誘導データは交差点等での経路案内に要する情報を有する。
 地物名称情報は、地物名称情報内の各種データを管理する名称情報ヘッダ、各地物の名称を表す名称リスト、名称リストの所望の名称を参照するため名称参照リストなどを有する。名称リストと名称参照リストについては、詳細を後述する。
 地図表示を行う際に、表示縮尺によってどの階層の地図データを使用するかが定められている。最も詳しい(狭域)縮尺では最下層のメッシュの地図データを使用し、最も粗い(広域)縮尺では最上層のメッシュの地図データを使用して地図を表示する。例えば、図2において、縮尺が1/5万以上~1/2.5万のときは階層0、1/10万以上~1/5万未満のときは階層1、1/20万以上~1/10万未満のときは階層2、1/40万以上~1/20万のときは階層3のメッシュの地図データを使用する。
 各階層の地図データが表す地物は、それよりも下層の地図データが表す地物を間引いたものである。最下層の地図データでは地図上の全ての地物が表されるが、どの階層まで存在するか(存在階層範囲)は地物により異なる。
 例えば図2に示す地図データの例では、階層0にのみ存在する地物、階層0,1に存在する地物、階層0,1,2に存在する地物、階層0,1,2,3に存在する地物に分けられる。
 地図表示においては、地物の形状を示すと共に、当該地物の名称やシンボルを示すことがある。シンボルとは、地物を端的に表すマーク(アイコン)のことである。以下には、地物の名称の表示についての説明を行うが、実際には地物の名称のみが表示される場合、シンボルのみが表示される場合、名称とシンボルが共に表示される場合がある。
 各階層に存在する全ての地物について名称を表示すると、文字同士が重なって地図表示が煩雑になるため、名称の表示階層範囲を地物の存在階層範囲より下層に限定することがある。例えば、存在階層範囲が0~3の地物に対して、地物の名称の表示階層範囲は0~2となることがある。このように、地物の存在階層範囲と名称の表示階層範囲は必ずしも一致しない。表示階層範囲の最大の階層番号を表示最大階層番号と呼ぶ。
 また、例えば田舎の農道など、名称を持たない地物があっても良い。
 図4は、地図データの各階層における地物とその名称を示している。地物F0と地物F5は、階層0にのみ存在し、階層0にのみそれらの名称N0,N1を表示するので、存在階層範囲は0、表示階層範囲は0、表示最大階層番号は0である。地物F1,F6は階層0,1に存在し、階層0,1にそれらの名称N1,N6を表示するので、存在階層範囲は0,1、表示階層範囲は0,1、表示最大階層番号は1である。地物F2,F7は階層番号0~2に存在し、階層番号0~2にそれらの名称N2,N7を表示するもので、それらの存在階層範囲は0~2、表示階層範囲は0~2、表示最大階層番号は2である。地物F4は階層番号0~3に存在し、階層番号0~3に名称N4を表示するので、存在階層範囲は0~3、表示階層範囲0~3、表示最大階層番号は3である。地物F3は階層番号0~3に存在するが、その名称N3を表示するのは階層番号0~2であるので、存在階層範囲は0~3、表示階層範囲は0~2、表示最大階層番号は2である。
 <A-3.名称リスト>
 図5は、地物名称情報が有する名称リストのデータ構成例である。名称リストは、地図表示に使用する名称を表す名称レコードを並べたものである。名称レコードは名称を表示する地物について一対一で設定され、地物ID,表示最大階層番号、表示最大階層所属メッシュ番号、所属基準メッシュ番号、名称文字列、及びシンボルコードから構成される。すなわち、地図情報記憶部3は、名称レコードからなる名称リストを記憶する名称情報記憶部でもある。
 地物IDは、名称情報を表示する地物を識別するための識別子である。表示最大階層所属メッシュ番号は、表示最大階層番号が示す階層において、地物が所属するメッシュのメッシュ番号を表す。所属基準メッシュ番号は、地物が所属する基準メッシュの基準メッシュ番号を表す。名称文字列は、地物の名称を表し地図表示時に表示される文字列である。言語毎に言語コードとその言語での文字列を設けることにより、複数の言語に対応しても良い。シンボルコードは、地物のシンボルを表すコードである。地図情報内のシンボル画像情報(図示せず)には、シンボルコードに対応して設けられたシンボルの画像データが格納されており、制御部4は、地図表示時に名称リストからシンボルコードを参照して該当する画像データを取得し、シンボルの表示を行う。なお、シンボルを持たない地物については無効値(例えば0xFFFF)を格納する。
 なお、図2のように各階層のメッシュの関係を予め定めていることから、表示最大階層所属メッシュ番号は表示最大階層番号と所属基準メッシュ番号とから求めることが可能なため、必ずしもデータとして保持している必要はない。後述するように表示最大階層所属メッシュ番号に基づいて名称レコードのソートを行うので、その際に演算で求める必要があるが、ソートの後もデータとして保持する必要はない。ただし、後述する名称参照リストを用いて名称リストから名称レコードを取得する場合には、名称情報が表示最大階層所属メッシュ番号にも紐付けられている必要がある。
 名称レコードは、最下層の地図データに存在する地物の名称情報に対応して設けられる。そして、名称レコードは、表示最大階層番号の降順にソートされる。表示最大階層番号が同一の名称レコードは、表示最大階層における所属仮想メッシュ番号(表示最大階層所属仮想メッシュ番号)の昇順にソートされる。また、表示最大階層番号が同一で、表示最大階層所属仮想メッシュ番号が同一の名称レコードは、表示最大階層所属メッシュ番号の昇順にソートされる。また、表示最大階層番号が同一で、表示最大階層所属仮想メッシュ番号が同一で、表示最大階層所属メッシュ番号が同一の名称レコードは、所属基準メッシュ番号の昇順にソートして並べる。すなわち、名称リストは、表示最大階層番号、表示最大階層所属仮想メッシュ番号、表示最大階層所属メッシュ番号、所属基準メッシュ番号の優先順位でソートされたリストである。
 図6は、図4に示した地物を表す名称レコードの具体例を示している。図4に示した階層0の地物F0~F7に対応して、名称レコード#0~#7が設けられ、名称レコード#0~#7は上記のルールに従ってソートされている。なお、図6に示す例では、説明を分りやすくするために名称レコードの数を僅か8つにしているが、実際にはより多数の名称レコードが設けられる。名称レコードの数が多いほど、本発明の効果であるデータの削減や、アクセス効率の向上がより顕著になる。
 名称レコードは最下層の地物に対応して設けられるので、同一の地物が複数の階層間に跨って表れるにもかかわらず、名称レコードは同一の地物について重複して保存されることがなく、名称リストのデータ量が削減される。例えば図4では、地物F2の名称N2は階層0~2の夫々で重複して使用されるが、図6の名称リストには、名称レコード#1として一度だけ格納されるので、名称リストのデータ量を削減できる。
 また、名称レコードは上記のルールに従ってソートされるため、各階層のメッシュの名称を格納した名称レコードが連続して並べられており、地図情報記憶部3上に分散して記憶されることがなく、制御部4はメッシュの地図表示に必要な名称レコードを高速に取得できる。
 例えば、図4で階層2のメッシュ0に示された地物F2、F3,F4,F7の名称N2,N3,N4,N7を表示する場合を考える。名称N2,N3,N7は図6の名称リストにおいて、表示最大階層番号が2で表示最大階層所属メッシュ番号が0の名称レコード#1,#2,#3にそれぞれ格納されており、これらの名称レコードは連続して格納されているため纏めて取得することができる。なお、名称N4については表示最大階層番号が3であるため、表示最大階層番号が3のメッシュ番号が0の名称レコード#0を取得する。
 また、図4で階層1のメッシュ0に示された地物F1,F2,F3,F4,F6,F7の名称N1,N2,N3,N4,N6,N7を表示する場合を考える。名称N1,N6は図6の名称リストにおいて、表示最大階層番号が1で表示最大階層所属メッシュ番号が0の名称レコード#4,#5にそれぞれ格納されており、これらの名称レコードは連続して格納されているため纏めて取得することができる。なお、名称N2,N3,N4,N7については、上述した階層2のメッシュ0における名称N2,N3,N4,N7の表示と同様にして名称レコードを取得する。
 ここまでは、地物が一つの基準メッシュに含まれる場合について名称レコードの説明をした。地物が、その表示最大階層において1つの仮想メッシュ内に位置し、複数の基準メッシュに跨る場合は、この地物に対して1つの名称レコードが設けられる。この場合には、地物が跨る基準メッシュの1つを選択して、その名称レコードの所属基準メッシュとする。この選択した基準メッシュを代表基準メッシュと呼ぶ。言い換えれば、複数の基準メッシュに跨る地物の所属基準メッシュ番号は、当該複数の基準メッシュのうちのいずれかのメッシュ番号である。
 また、地物が、その表示最大階層において複数の仮想メッシュに跨る場合は、地物が跨る各仮想メッシュ毎に、この地物に対する名称レコードを設ける。そして、各仮想メッシュごとに、地物が跨る基準メッシュの1つを選択して、各名称レコードの所属基準メッシュとする。この選択した基準メッシュも代表基準メッシュと呼ぶ。
 このように名称レコードを設けることにより、仮想メッシュ内では同一地物に対して名称レコードが重複して格納されることがなくなり、名称リストのデータ量を削減できる。また、複数の仮想メッシュに跨った地物に対しては、各仮想メッシュ毎に当該地物の名称レコードが重複して存在するため、地図表示範囲を含む1つの仮想メッシュから必要な名称レコードを取得することができる。各仮想メッシュ毎に重複して名称レコードを有しない場合には、異なる仮想メッシュから名称レコードを取得せざるを得ない場合があるが、上記の名称レコードの設定方法によればそのようなことがなく、名称レコードを効率よく取得することが可能である。
 図7は、地物が複数のメッシュに跨る例を示している。以下の説明では、メッシュ番号がnのメッシュをメッシュn、基準メッシュ番号がnのメッシュを基準メッシュn、仮想メッシュ番号がnのメッシュを仮想メッシュnと呼ぶ。
 図7において、地物F10の表示最大階層は0で、階層0の仮想メッシュ0において基準メッシュ0,1に跨っている。このうち、基準メッシュ0を代表基準メッシュとする。
 地物F11は、表示最大階層が0で、階層0において仮想メッシュ0,1,4に跨っている。仮想メッシュ0では基準メッシュ2,3に跨っており、このうち基準メッシュ2を代表基準メッシュとする。仮想メッシュ1では基準メッシュ6,7に跨っており、このうち基準メッシュ6を代表基準メッシュとする。仮想メッシュ4では基準メッシュ16にのみ属し、所属基準メッシュ番号は18となる。
 地物F12は、表示最大階層が1で、階層1において仮想メッシュ0,2に跨っている。地物F12は、仮想メッシュ0の中で基準メッシュ2,8,10に跨っており、このうち基準メッシュ2を代表基準メッシュとする。仮想メッシュ2の中では基準メッシュ32,34,40,42に跨っており、このうち基準メッシュ32を代表基準メッシュとする。
 図8は、図7で説明した地物F10,F11,F12の名称レコードを図6の名称リストに追加したものである。但し、説明のために、実際には名称リストに格納しない「所属仮想メッシュ番号」の列を示している。
 地物F10は、最大表示階層0においてメッシュ0,1に跨り、メッシュ0を代表基準メッシュとするので、所属基準メッシュを0とする名称レコード#6Aが格納されている。
 地物F11は、最大表示階層0において仮想メッシュ0,1,4に跨っているので、名称リストには、仮想メッシュ0,1,4に対応して名称レコード#8、#8A,#8Bがそれぞれ格納される。
 地物F11の仮想メッシュ0における代表基準メッシュは2であるので、名称レコード#8の所属基準メッシュ番号には2が格納される。また、地物F11の仮想メッシュ1における代表基準メッシュは6であるので、名称レコード#8Aの所属基準メッシュ番号には6が格納される。また、地物F11は仮想メッシュ4において基準メッシュ18に属するので、名称レコード#8Bの所属基準メッシュ番号には18が格納される。
 地物F12は、最大表示階層1において仮想メッシュ0,2に跨っているので、名称リストには、仮想メッシュ0に対応する名称レコード#5Aと、仮想メッシュ2に対応する名称レコード#5Bが格納される。
 地物F12の仮想メッシュ0における代表基準メッシュは2であるので、名称レコード#5Aの所属基準メッシュ番号には2が格納される。また、地物F12の仮想メッシュ2における代表基準メッシュは32であるので、名称レコード#5Bの所属基準メッシュ番号には32が格納される。
 しかし、地物F10が跨る基準メッシュ1、地物F11が跨る基準メッシュ3,7、地物F12が跨る基準メッシュ8,10,34,40,42は代表基準メッシュでないため、これらを所属基準メッシュとする名称レコードは格納しない。そのため、同一仮想メッシュ内では名称レコードは重複せず、名称リストのデータ量が削減される。
 階層0の仮想メッシュ0に含まれる領域を地図表示する場合、図8に示すように表示最大階層番号が0で仮想メッシュ番号が0の名称レコードが名称レコード#6、#6A,#7,#8と連続して並んでいるため、これらを纏めて取得できる。また、地物F11は複数の仮想メッシュ0,1,4に跨っているが、各仮想メッシュ毎に1つずつ地物F11の名称を表す名称レコードを格納しているため、上記纏めて取得した名称レコードの中に地物F11の名称レコードが必ず含まれている。したがって、地物F11の名称レコードを別途取得する必要がなく、地図表示を高速に行うことができる。
 これに比べて、複数の仮想メッシュ間で名称レコードが重複しないように設定すると、地図表示速度が低下する。例えば、地物F11の名称情報を表す名称レコードを仮想メッシュ4の基準メッシュ18に対してのみ作成すると、仮想メッシュ0の地図表示を行う際に仮想メッシュ4の名称レコードを取得する必要がある。
 <A-4.名称参照リスト>
 次に、地物名称情報を構成する名称参照リストについて説明する。名称参照リストは、制御部4が名称リストから必要な名称レコードをより速く取得するために設けられるものであり、ナビゲーション装置10に必須の構成ではない。
 図9は、名称参照リストのデータ構成例を示している。名称参照リストは各階層の各メッシュに対応して設けた名称参照レコードを並べたものである。
 名称参照レコードは、対応する階層におけるメッシュの地図表示で参照すべき名称レコードの中で、上記階層を表示最大階層番号とする名称レコードを示している。
 名称参照レコードは、参照階層番号、参照メッシュ番号、参照先頭地物ID、参照名称レコード数、外部代表基準メッシュ数、及び外部代表基準メッシュ番号列から構成される。参照階層番号は、地図表示の際に参照する階層番号を表す。参照メッシュ番号は、参照階層番号が示す階層のメッシュのうち、地図表示の際に参照するメッシュのメッシュ番号を表す。以下、参照階層番号が表す階層における参照メッシュ番号が表すメッシュを参照メッシュと呼ぶ。
 また、参照階層番号を表示最大階層番号とし参照メッシュ番号を表示最大階層所属メッシュ番号とする名称レコード(群)を、参照メッシュ内名称レコード(群)と呼ぶ。参照メッシュ内名称レコード群の各名称レコードは、名称リスト内で連続して並んでおり、その先頭にある名称レコードの地物IDを参照先頭地物IDとする。なお、参照先頭地物IDでは、地物IDの代わりに上記名称レコードのレコード番号や、上記名称レコードのオフセット(名称リストの先頭から上記名称レコードまでのバイト数)を表してもよい。
 参照名称レコード数は、参照メッシュ内名称レコード群を構成する名称レコードの数を表す。外部代表基準メッシュは、参照メッシュを含む仮想メッシュにおいて、参照メッシュとそれ以外のメッシュに跨り、所属基準メッシュが参照メッシュの基準メッシュには含まれない地物の代表基準メッシュを表し、外部代表基準メッシュ数は、その数を表している。外部代表基準メッシュ番号列は、外部代表基準メッシュの基準メッシュ番号を外部代表基準メッシュ数だけ並べたものである。
 図10は、図8の名称リストを参照するための名称参照リストの具体例であり、名称参照レコード#0~#339で構成されている。
 名称参照レコード#0は、階層番号が3、メッシュ番号が0のメッシュの地図表示をする際に使用される名称参照レコードである。参照階層番号に3、参照メッシュ番号に0が設定される。参照メッシュ内名称レコード群(表示最大階層番号が3で、表示最大階層所属メッシュ番号が0である名称レコード群)は名称レコード#0のみである。そこで、参照先頭地物IDには名称レコード#0のIDであるID0が設定され、参照名称レコード数には1が設定される。当該名称参照レコード#0の参照メッシュが含む地物で、他のメッシュに跨るものはないため、外部代表基準メッシュ数は0となり、外部代表基準メッシュ番号列は存在しない。
 名称参照レコード#4は、階層番号が2、メッシュ番号が0のメッシュの地図表示を擦る際に使用される名称参照レコードである。参照階層番号に2、参照メッシュ番号に0が設定される。参照メッシュ内名称レコード群(表示最大階層番号が2で、表示最大階層所属メッシュ番号が0である名称レコード群)は名称レコード#1,#2,#3である。そこで、参照先頭地物IDには名称レコード#1の地物IDであるID1が設定され、参照名称レコード数には3が設定される。名称参照レコード#4の参照メッシュが含む地物で、他のメッシュに跨るものはないため、外部代表基準メッシュ数は0となり、外部代表基準メッシュ番号列は存在しない。
 名称参照レコード#20は、階層番号が1、メッシュ番号が0のメッシュの地図表示をする際に使用される名称参照レコードである。参照階層番号に1、参照メッシュ番号に0が設定される。参照メッシュ内名称レコード群(表示最大階層番号が1で、表示最大階層所属メッシュ番号が0である名称レコード群)は名称レコード#4,名称レコード#5,名称レコード#5Aである。そこで、参照先頭地物IDには名称レコード#4の地物IDであるID4が設定され、参照名称レコード数には3が設定される。当該参照メッシュと他のメッシュに跨る地物はF12である。地物F12の仮想メッシュ0における代表基準メッシュは基準メッシュ2であるが、基準メッシュ2は名称参照レコード#20の参照メッシュに対応しているので、外部代表基準メッシュ数は0となり、外部代表基準メッシュ番号列は存在しない。
 名称参照レコード#22は、階層番号が1、メッシュ番号が2のメッシュの地図表示をする際に使用される名称参照レコードである。参照階層番号に1、参照メッシュ番号に2が設定される。参照メッシュ内名称レコード群(表示最大階層番号が1で、表示最大階層所属メッシュ番号が2である名称レコード群)は存在しない。そこで、参照先頭地物IDには、空値(例えば0XFFFFFFFF)を設定し、参照名称レコード数には0を設定する。当該参照メッシュと他のメッシュに跨る地物はF12である。地物F12の仮想メッシュ0における代表基準メッシュは基準メッシュ2であるところ、基準メッシュ2は当該参照メッシュと対応関係にない。そこで、外部代表基準メッシュ数は1となり、外部代表基準メッシュ番号列として2が格納される。
 名称参照レコード#28は、階層番号が1、メッシュ番号が8のメッシュの地図表示をする際に使用される名称参照レコードである。参照階層番号に1、参照メッシュ番号に8が設定される。参照メッシュ内名称レコード群(表示最大階層番号が1で、表示最大階層所属メッシュ番号が8である名称レコード群)は、名称レコード#5Bである。そこで、参照先頭地物IDには、名称レコード#5Bの地物IDであるID5Aを設定し、参照名称レコード数には1を設定する。当該参照メッシュと他のメッシュに跨る地物はF12である。地物F12の仮想メッシュ2における代表基準メッシュは基準メッシュ32であるところ、基準メッシュ32は当該参照メッシュと対応関係にあり、名称レコード#5Bにより表される。そこで、外部代表基準メッシュ数は0となり、外部代表基準メッシュ番号列は存在しない。
 名称参照レコード#30は、階層番号が1、メッシュ番号が10のメッシュの地図表示をする際に使用される名称参照レコードである。参照階層番号に1、参照メッシュ番号に10が設定される。参照メッシュ内名称レコード群(表示最大階層番号が1で、表示最大階層所属メッシュ番号が10である名称レコード群)は存在しない。そこで、参照先頭地物IDには、空値が設定され、参照名称レコード数には0が設定される。当該参照メッシュと他のメッシュに跨る地物はF12であり、地物F12の仮想メッシュ2における代表基準メッシュ32は参照メッシュと対応関係にない。そのため、外部代表基準メッシュ数は1となり、外部代表基準メッシュ番号列には32が格納される。
 名称参照レコード#84は、階層番号が0、メッシュ番号が0のメッシュの地図表示をする際に使用される名称参照レコードである。参照階層番号に0、参照メッシュ番号に0が設定される。参照メッシュ内名称レコード群(表示最大階層番号が0で、表示最大階層所属メッシュ番号が0である名称レコード群)は、名称レコード#6,#6Aである。そこで、参照先頭地物IDには、名称レコード#6の地物IDであるID6が設定され、参照名称レコード数には2が設定される。当該参照メッシュと他のメッシュに跨る地物はF10であり、地物F10の仮想メッシュ0における代表基準メッシュ0は当該参照メッシュと対応しており、名称レコード#6Aにより表される。したがって、外部代表基準メッシュ数は0となり、外部代表基準メッシュ番号列は存在しない。
 名称参照レコード#85は、階層番号が0、メッシュ番号が1のメッシュの地図表示をする際に使用される名称参照レコードである。参照階層番号に0、参照メッシュ番号に1が設定される。参照メッシュ内名称レコード群(表示最大階層番号が0で、表示最大階層所属メッシュ番号が1である名称レコード群)は名称レコード#7である。そこで、参照先頭地物IDには、名称レコード#7の地物IDであるID7が設定され、参照名称レコード数には1が設定される。当該参照メッシュと他のメッシュに跨る地物はF10であり、地物F10の階層0における仮想メッシュ0の代表基準メッシュはメッシュ0であり、当該参照メッシュ外である。したがって、外部代表基準メッシュ数は1となり、外部代表基準メッシュ番号列として0が格納される。
 名称参照レコード#86は、階層番号が0、メッシュ番号が2のメッシュの地図表示をする際に使用される名称参照レコードである。参照階層番号に0、参照メッシュ番号に2が設定される。参照メッシュ内名称レコード群(表示最大階層番号が0で、表示最大階層所属メッシュ番号が2である名称レコード群)は名称レコード#8である。したがって、参照先頭地物IDには、名称レコード#8の地物IDであるID8が設定され、参照名称レコード数には1が設定される。当該参照メッシュと他のメッシュに跨る地物はF11とF12である。地物F11及びF12の仮想メッシュ0における代表基準メッシュは共にメッシュ2である。これは名称参照レコード#86の参照メッシュに一致し、上記名称レコード#8により表されるため、外部代表基準メッシュ数は0となり、外部代表基準メッシュ番号列は存在しない。
 名称参照レコード#87は、階層番号が0、メッシュ番号が3のメッシュの地図表示をする際に使用される名称参照レコードである。参照階層番号に0、参照メッシュ番号に3が設定される。参照メッシュ内名称レコード群(表示最大階層番号が0で、表示最大階層所属メッシュ番号が3である名称レコード群)は存在しない。したがって、参照先頭地物IDには空値が設定され、参照名称レコード数には0が設定される。当該参照メッシュと他のメッシュに跨る地物はF11である。地物F11の仮想メッシュ0における代表基準メッシュはメッシュ2であり、当該参照メッシュ外であるので、外部代表基準メッシュ数は1となり、外部代表基準メッシュ番号列には2が格納される。
 名称参照レコード#90は、階層番号が0、メッシュ番号が6のメッシュの地図表示をする際に使用される名称参照レコードである。参照階層番号に0、参照メッシュ番号に6が設定される。参照メッシュ内名称レコード群(表示最大階層番号が0で、表示最大階層所属メッシュ番号が6である名称レコード群)は名称レコード#8Aである。したがって、参照先頭地物IDには名称レコード#8Aの地物IDであるID8が設定され、参照名称レコード数には1が設定される。当該参照メッシュと他のメッシュに跨る地物はF11である。地物F11の仮想メッシュ1における代表基準メッシュは基準メッシュ6である。基準メッシュ6は当該参照メッシュ内にあり、上記名称レコード#8Aにより表されるため、外部代表基準メッシュ数は0となり、外部代表基準メッシュ番号列は存在しない。
 名称参照レコード#91は、階層番号が0、メッシュ番号が7のメッシュの地図表示をする際に使用される名称参照レコードである。参照階層番号に0、参照メッシュ番号に7が設定される。参照メッシュ内名称レコード群(表示最大階層番号が0で、表示最大階層所属メッシュ番号が7である名称レコード群)は存在しない。したがって、参照先頭地物IDには空値が設定され、参照名称レコード数には0が設定される。当該参照メッシュと他のメッシュに跨る地物はF11であり、地物F11の仮想メッシュ1における代表基準メッシュは基準メッシュ6である。基準メッシュ6は当該参照メッシュ外にあるので、外部代表基準メッシュ数は1となり、外部代表基準メッシュ番号列として6が格納される。
 名称参照レコード#102は、階層番号が0、メッシュ番号が18のメッシュの地図表示をする際に使用される名称参照レコードである。参照階層番号に0、参照メッシュ番号に18が設定される。参照メッシュ内名称レコード群(表示最大階層番号が0で、表示最大階層所属メッシュ番号画が18である名称レコード群)は、名称レコード#8Bである。したがって、参照先頭地物IDには、名称レコード#8Bの地物IDであるID8を設定し、参照名称レコード数には1が設定される。当該参照メッシュと他のメッシュに跨る地物はF11であり、地物F11の仮想メッシュ4における代表基準メッシュは基準メッシュ18である。基準メッシュ18は当該参照メッシュと一致し、上記名称レコード#8Bにより表されるため、外部代表基準メッシュ数は0となり、外部代表基準メッシュ番号列は存在しない。
 上記のようにして、名称参照リストにより任意の階層のメッシュの地図表示に必要な名称レコードの先頭の地物IDと名称レコード数が得られるので、名称リストから必要な名称レコードを連続して得ることが出来る。また、地物が複数のメッシュに跨った場合でも、その名称レコードの所属基準メッシュ番号が分るため、名称レコードの取得が可能となる。
 <A-5.動作>
 図11は、ナビゲーション装置の地図表示処理を示すフローチャートである。以下に、ナビゲーション装置10を搭載した移動体の現在位置を中心とした地図を、使用者が指定した表示縮尺で表示する動作について説明する。
 まず、入力部1より使用者が入力した表示縮尺を制御部4が取得する(ステップST100)。また、制御部4は、位置検出部2から現在地の位置情報を、地図情報記憶部3から地図情報を取得し、マップマッチング処理により移動体の現在位置を算出する(ステップST110)。
 次に、制御部4は、ST100で取得した表示縮尺によって、ステップST110で取得した現在位置を中心とした地図を表示するために必要なメッシュ(階層番号およびメッシュ番号)を算出する(ステップST120)。ここで算出した階層(番号)、メッシュ(番号)を表示対象階層(番号)、表示対象メッシュ(番号)と呼ぶ。
 どの階層をどの表示縮尺で使用するかは予め定めておく。それに基づき、ST100で得た表示縮尺で使用する階層を選択し、現在位置と表示部5の表示画面の大きさと選択した階層のメッシュの大きさとから必要なメッシュを算出する。
 具体例を言えば、ST100で取得した表示縮尺が図2の階層2に対応し、表示画面の大きさが階層2のメッシュ1枚の大きさに相当し、ST110で算出した現在位置が階層2のメッシュ0の右上隅にあるとき、必要なメッシュのメッシュ番号として0,1,2,3が算出される。
 次に、制御部4は、表示対象メッシュの地図データを、当該ステップに来る毎に1つずつ地図情報記憶部3から読み取る(ステップST130)。ST120の具体例では、当該ステップに来る毎に、階層2のメッシュ0,1,2,3の地図データを順に1つずつ読み取る。
 ステップST130で地図データを読み取ると、描画処理部41は当該地図データに基づき、例えば河川、海、鉄道等の背景を描画メモリ42に描画し、さらに道路を描画メモリ42に描画する(ステップST140)。背景の各地物の描画位置は、地図データ中の背景データに格納されている地物位置及び形状を表す情報から算出し、各道路の描画位置は、地図データ中の道路データに格納されている道路の位置及び形状を表す情報から算出される。また、描画色は、背景データにある各背景の種別、道路データにある各道路の種別により定める。
 その後、当該ステップに来る毎に、表示対象メッシュについて1つずつ、制御部4は地図情報記憶部3の名称参照リストを基に、地図情報記憶部3の名称リストから地物の名称を取得する(ステップST150)。すなわち、制御部4は地図情報記憶部3から名称レコードを取得する名称レコード取得部として動作する。ステップST150で名称取得処理を施す表示対象メッシュ(番号)を、現表示対象メッシュ(番号)と呼ぶ。なお、名称参照リストを用いない場合には、制御部4は地図情報記憶部3の名称リストから直接、地物の名称を取得する。
 次に、描画処理部41は、ステップST150で取得した名称を、描画メモリ42に描画された対応する背景又は道路の近傍に描画する(ステップST160)。
 その後、表示対象メッシュの全てについて名称描画処理が終了したかを調べる。終了していなければステップST130へ戻り、未処理の表示対象メッシュについて名称描画処理を続行する。
 表示対象メッシュの全てについて名称描画処理が終了していれば、表示制御部43が描画メモリ42の内容を表示部5に表示して、地図表示が完了する(ステップST180)。その後、ステップST100へ戻り、上記の処理を繰り返す。
 図12は、ステップST150における現表示対象メッシュに対する名称取得処理を示すフローチャートである。以下、ステップST150の名称取得処理を詳細に説明する。まず、参照メッシュの初期設定を行う(ステップST200)。ここでは、制御部4の記憶部(図示せず、例えばメモリ)に設けた階層番号変数とメッシュ番号変数に、表示対象階層番号と現表示対象メッシュ番号を夫々格納する。例えば、図2の地図データを例に説明すると、表示対象階層番号が0で、現表示対象メッシュ番号が0のとき、階層番号変数に0、メッシュ番号変数に0が格納される。また、表示対象階層番号が0で、現表示対象メッシュ番号が1のとき、階層番号変数に0、メッシュ番号変数に1が格納される。
 次に、参照メッシュの名称参照レコードを既に取得しているか否かを判断する(ステップST210)。既に取得していればステップST250を実行し、未だ取得していなければステップST220を実行する。図2の地図データを例に説明する。表示対象階層番号が0で、現表示対象メッシュ番号が順次0,1,2,3となったとする。現表示対象メッシュ番号が0のときに、後述するステップST220では階層番号が1でメッシュ番号が0のメッシュの名称参照レコードが読み取られる。その後、現表示対象メッシュ番号が1,2,3となったとき、それらに対応する階層番号が1でメッシュ番号が0であるメッシュの名称参照レコードは、既に上記処理により制御部4の記憶部に格納されているため、ステップST250に移る。この判断処理により、同じ名称参照レコードを重複して読み取る、すなわち名称レコードを重複して読み取ることを防止している。
 参照メッシュの名称参照レコードを未だ取得していなければ(ステップST210でNO)、階層番号変数及びメッシュ番号変数に格納された値がそれぞれ参照階層番号及び参照メッシュ番号となる名称参照レコードを、制御部4が地図情報記憶部3の名称参照リストから読みとり、記憶部(図示せず)に格納する(ステップST220)。
 例えば、表示対象階層番号が0で現表示対象メッシュ番号が0のとき、ステップST240で説明するように、ステップST220に来る毎に、階層番号変数には順に0,1,2,3が、メッシュ番号変数には順に0,0,0,0が、それぞれ既に格納されている。これらの変数の値に応じ、図10の名称参照レコードが以下のように制御部4の記憶部に格納される。
 階層番号変数が0、メッシュ番号変数が0のとき、参照階層番号が0、参照メッシュ番号が0である名称参照レコード#84が格納される。階層番号変数が1、メッシュ番号変数が0のとき、参照階層番号が1、参照メッシュ番号が0である名称参照レコード#20が格納される。階層番号変数が2、メッシュ番号変数が0のとき、参照階層番号が2、参照メッシュ番号が0である名称参照レコード#4が格納される。階層番号変数が3、メッシュ番号変数が0のとき、照階層番号が3、参照メッシュ番号が0である名称参照レコード#0が格納される。
 表示対象階層番号が0、現表示対象メッシュ番号が1のとき、本ステップに来る毎に、階層番号変数には順に0,1,2,3が格納され、メッシュ番号変数には順に1,0,0,0が格納される。これらの変数の値に応じ、図10の名称参照レコードが以下のように制御部4の記憶部に格納される。
 階層番号変数が0、メッシュ番号変数が1のとき、参照階層番号が0、参照メッシュ番号が1である名称参照レコード#85が制御部4の記憶部に格納される。階層番号変数が1,2,3でメッシュ番号変数が0のときの各名称参照レコードは、表示対象階層番号が0で現表示対象メッシュ番号が0のときの処理で既に取得済みである。そのため、ステップST210での判断がYESとなってステップST220には移らない。このように、同一の名称参照レコードを重複して読み取ることはない。
 同様にして、階層番号変数が0、メッシュ番号変数が2のとき、名称参照レコード#86が制御部4の記憶部に格納される。また、階層番号変数が0、メッシュ番号変数が3にのとき、名称参照レコード#87が制御部4の記憶部に格納される。
 次に、制御部4が地図情報記憶部3の名称リストから名称レコードを取得する(ステップST230)。ここでは、ステップST220で取得した名称参照レコードの参照先頭地物IDから参照名称レコード数だけの名称レコードを読み取り、制御部4の記憶部(図示せず)に格納する。すなわち、制御部4は参照メッシュ内名称レコードを取得している。ここでは、名称レコードを名称リストから連続して読み取るため、高速に読み取ることができる。
 さらに、表示最大階層番号が表示対象階層番号に一致し、且つ所属基準メッシュ番号がST220で取得した名称参照レコードの外部基準メッシュ番号列が表す基準メッシュ番号に一致する名称レコードも読み取り、制御部4の記憶部(図示せず)に格納する。すなわち、制御部4は外部代表基準メッシュの名称レコードも取得する。
 このように、メッシュ番号変数が示すメッシュ以外に所属する名称レコードであっても、名称参照レコードの外部基準メッシュ番号列を参照することにより、容易に取得することができる。また、所属基準メッシュ番号が同じ名称レコードは、名称リストの中で連続して並んでいるため、これらを高速に読み取ることができる。
 なお、ステップST230で読み取った名称レコードの中で所属基準メッシュが表示対象メッシュに含まれないものは、地図表示に使用しないため、制御部4の記憶部に格納しなくても良い。これにより記憶部の容量を削減できる。
 ステップST230の名称レコード取得処理の具体例を以下に示す。階層番号変数が0、メッシュ番号変数が0で、ステップST220で名称参照レコード#84を取得したとき、その参照先頭地物IDがID6で、参照名称レコード数が2であるから、図8の名称レコード#6(ID6)、名称レコード#6A(ID6A)が制御部4の記憶部に格納される。その後、ステップST240で表示対象階層番号が1階層上位に設定され、階層番号変数が1、メッシュ番号変数が0となる。そこで、2回目はステップST220で名称参照レコード#20を取得し、ステップST230では図8の名称レコード#4(ID4)、名称レコード#5(ID5)、名称レコード#5A(ID5A)が制御部4の記憶部に格納される。その後、ステップST240で表示対象階層番号がさらに1階層上位に設定されて階層番号変数が2、メッシュ番号変数が0となる。そこで、3回目はステップST220で名称参照レコード#4を取得し、ステップST230では図8の名称レコード#1(ID1)、名称レコード#2(ID2)、名称レコード#3(ID3)が制御部4の記憶部に格納される。その後、ステップST240で表示対象階層番号がさらに1階層上位に設定されて階層番号変数が3、メッシュ番号変数が0となる。そこで、4回目はステップST220で名称参照レコード#0を取得し、ステップST230では図8の名称レコード#0(ID0)が制御部4の記憶部に格納される。以上の処理により、表示対象階層が0で現表示対象メッシュが0の地図表示に必要な名称を表す名称レコードの全てを名称リストから取得した。すなわち、制御部4は、地図表示を行う対象メッシュ(表示対象メッシュ)の階層以上の表示最大階層番号と、表示対象メッシュに対応する所属基準メッシュ番号を有する名称レコードを名称リストから取得した。
 階層番号変数が0、メッシュ番号変数が1の場合には、ステップST220で名称参照レコード#85を取得している。その参照先頭地物IDがID7で、参照名称レコード数が1であるから、図8の名称レコード#7(ID7)が制御部4の記憶部に格納される。また、名称参照レコード#85の外部基準メッシュ数が1で、外部基準メッシュ番号列が0であるから、表示最大階層番号が0で、所属基準メッシュ番号が0である名称レコードを読み取って制御部4の記憶部に格納する。しかし、名称レコード#6(ID6)、名称レコード#6A(ID6A)は、階層番号変数が0及びメッシュ番号変数が0のときの処理で既に格納されているため、ここでは格納しない。
 階層番号変数が0、メッシュ番号変数が2の場合には、ステップST220で名称参照レコード#86を取得している。その参照先頭地物IDがID8で、参照名称レコード数が1であるから、図8の名称レコード#8(ID8)が制御部4の記憶部に格納される。
 階層番号変数が0、メッシュ番号変数が3の場合には、ステップST220で名称参照レコード#87を取得している。その外部代表基準メッシュ数が1で、外部代表基準メッシュ番号列が2であるから、表示最大階層番号が0で、所属基準メッシュ番号が2である名称レコードを取得し、制御部4の記憶部に格納する。しかし、上記の条件に該当する名称レコード#8(ID8)は、階層番号変数が0及びメッシュ番号変数が2の場合の処理で既に格納されているため、ここでは格納しない。
 図7に示すように、地物F11は仮想メッシュ0,1,4に跨り、上記のようにメッシュ2を含む仮想メッシュ0内の名称レコードを取得すればよい。
 ステップST230で名称レコードを取得すると、制御部4は、1つ上層の対応するメッシュを表すように参照メッシュを更新する。具体的には、階層番号変数を一つ加算し、変更後の階層番号変数が表す階層のメッシュで、現参照メッシュに対応するメッシュのメッシュ番号をメッシュ番号変数に格納する(ステップST240)。
 図2に示す地図データを例にして、ステップST240の動作を説明する。表示対象階層が0で現表示対象メッシュ番号が0であって、現在の階層番号変数が0のとき、その1階層上位の階層番号である1を階層番号変数に格納する。その後、階層番号変数に格納されている階層番号1のメッシュの中で、表示対象階層番号が0で現表示対象メッシュ番号が0のメッシュに対応するメッシュのメッシュ番号0を、メッシュ番号変数に格納する。
 以下同様にして、本ステップに来る度に階層番号変数2及びメッシュ番号変数0が格納され、ついで階層番号変数3及びメッシュ番号変数0が格納される。
 表示対象階層が0で、現表示対象メッシュ番号が1のときも、同様にして、本ステップに来る度に階層番号変数に1、メッシュ番号変数に0が格納され、次に階層番号変数が2、メッシュ番号変数に0が格納され、次に階層番号変数に3、メッシュ番号変数に0が格納される。
 ステップST240で参照メッシュを更新した後、表示対象メッシュに対応する全上層メッシュについて名称レコードを取得したか否かを判断する(ステップST250)。ステップST240で階層番号変数を加算していった結果、地図データの最上層の階層番号を超えた場合には、表示対象メッシュとその全上層メッシュについて名称レコードの取得が終了したと判断し、処理を終了する。そうでなければステップST210へ戻る。
 図2に示す地図データを例にすると、階層番号変数が3を超えたときにステップST250でYESとなり、処理を終了する。
 図13は、ステップST160における描画処理部41の名称描画処理を示すフローチャートである。以下、ステップST160の名称描画処理を詳細に説明する。なお、名称描画処理において、道路の名称と背景の名称の描画は、いずれも図13にフローチャートで示す同様の動作で行われる。以下の説明で、地物が道路のとき、地物データは道路データを意味し、地物レコードは道路レコードを意味する。また、地物が背景のとき、地物データは背景データを意味し、地物レコードは背景レコードを意味する。
 名称描画処理において、まず制御部4は、図11のステップST130で取得した地物データから地物レコードを取り出し、当該地物を識別する地物IDを求める(ステップST300)。
 次いで、図11のステップST150で制御部4の記憶部(図示せず)に格納された名称レコードを検索し、ステップST300で取得した地物IDをもつ名称レコードを取得する(ステップST310)。
 なお、地物レコードに、名称またはシンボル表示の要否を示す情報を設けても良い。名称またはシンボル表示が不要な地物に対しては、名称レコードの検索を行わずにステップST330へ移る。
 次に、名称描画を行う(ステップST320)。ここでは、ステップST310で求めた名称レコードの名称文字列を求め、当該名称文字列を描画処理部41が描画メモリ42に描画する。具体的には、ステップST300で得た地物レコードから地物の位置及び形状を表す情報を求め、上記地物の位置及び形状から上記名称文字列の描画位置を算出し、算出した位置に名称文字列を描画する。一例として、地物の形状の重心位置や、地物の形状に沿った位置などを描画位置として算出する。
 地物が背景で、背景の種類が点のときはST310で求めた名称レコードからシンボルコードを求め、ST300で得た地物(背景)レコードの背景の位置を表す情報からシンボルの描画位置を求め、その位置にシンボルの画像を描画する。シンボルの画像に名称文字列を併せて描画してもよい。
 なお、描画位置を地物レコードや名称レコードに予め格納しておき、その描画位置に名称文字列またはシンボルを描画しても良い。上記描画位置としては地物の代表位置、重心位置、各文字の描画位置などを表す情報を格納しても良い。これにより、描画位置の演算が不要になるので、より高速に地図表示を行うことが出来る。名称レコードに描画位置の情報を格納する場合には、名称リストを検索情報として利用して地物を検索する場合に、検索した地物の位置の表示を容易に行うことが出来る。
 また、こうして描画メモリ42に描画された地物と名称情報は、後工程(図11のステップST180)で表示制御部43により、表示部5の指示の下、表示部5に表示される。言い換えれば、制御部4の表示制御部43は、名称情報を地物に併せて表示指示する地図表示指示部として動作する。
 次に、ステップST300で地物レコードを取得した全ての地物について、名称描画が完了したか否かを判断する(ステップST330)。完了していれば処理を終了し、そうでなければステップST300へ戻る。
 図14は、階層0におけるメッシュ0の背景データの背景レコードを例示している。図4に示す地物F0~F4及び図7に示す地物F10を背景の地物とした場合の例を示している。背景レコードは、地物ID、背景種別、地物の位置・形状から構成される。
 上述したように、図11のステップST150では、表示対象階層が0で現表示対象メッシュ番号が0の場合に、図8の名称レコード#0(ID0)、名称レコード#1(ID1)、名称レコード#2(ID2)、名称レコード#3(ID3)、名称レコード#4(ID4)、名称レコード#6(ID6)、名称レコード#5(ID5)、名称レコード#5A(ID5A)、名称レコード#6A(ID6A)が制御部4の記憶部に格納されている。
 それで、図14の各背景レコードの地物IDにより上記名称レコードを参照し、図4に示す地物F0~F4及び図7に示す地物F10の名称の文字列またはシンボルの画像が描画される。
 なお、上記の説明では地物IDを背景レコード内に設けるようにしたが、地物IDを表すデータを背景レコードに設けず、階層番号とメッシュ番号と背景レコードの並び順の番号とによって表してもよい。道路レコードの場合も同様である。
 なお、名称レコードに、地物の種類に応じ、住所、電話番号、郵便番号、アクセス可能な時間等々の地物の各種属性を追加し、名称リストを検索情報として利用しても良い。
 <A-6.効果> 
 本発明の地図データ記憶装置は、縮尺毎に階層化され、階層毎に定められた大きさのメッシュに区画され、メッシュは階層毎にメッシュ番号で識別され、最下層のメッシュを基準メッシュとし、メッシュ毎に地物を表す地図データを記憶する地図データ記憶部(地図情報記憶部3)と、名称を表示する地物について設定された名称レコードからなる名称リストを記憶する名称情報記憶部(地図情報記憶部3)と、を備え、メッシュは複数単位で仮想メッシュに区画され、仮想メッシュは階層毎に仮想メッシュ番号で識別され、各地物は最下層から各地物ごとに定められた階層までの各階層のメッシュ夫々に属し、名称レコードは、地物の名称またはシンボルの少なくとも一方を含む名称情報を、地物の名称情報が表示される最大の階層を示す表示最大階層を示す表示最大階層番号と、地物の所属する基準メッシュである所属基準メッシュ番号に紐付けたデータであり、名称リストは、名称レコードが表示最大階層番号、地物が表示最大階層で所属する仮想メッシュの仮想メッシュ番号である所属仮想メッシュ番号、所属基準メッシュ番号、及び表示最大階層における所属メッシュ番号である表示最大階層所属メッシュ番号に基づきソートされたリストである。よって、地図表示の際には名称リストから効率よく名称情報を取得することが出来る。また、名称レコードは仮想メッシュ内において一対一で設定されているので、当該地図データ記憶装置から地図データを取り出して地図表示を行う場合、複数の仮想メッシュに跨って存在する地物の名称レコードを、現在の地図表示範囲を含む1つの仮想メッシュの中から取得することができ、高速に地図表示を行うことが可能である。
 また、本発明の地図表示装置は、上記の地図データ記憶装置と、地図データ記憶装置から名称レコードを取得する名称レコード取得部(制御部4)と、地図データ記憶装置から地図データを取得してこれに基づき地物を表示指示すると共に、名称レコード取得部が取得した名称レコードの名称情報を当該地物に併せて表示指示する地図表示指示部(制御部4)と、を備え、名称レコード取得部(制御部4)は、名称レコードを名称リストから取得し、名称レコード取得部(制御部4)が取得する名称レコードは、地図表示を行う対象メッシュの階層以上の表示最大階層番号と、対象メッシュに対応する基準メッシュ番号とを有する。同一又は近傍のメッシュに属する地物についての名称レコードが、名称リストにおいて連続して配置されているため、地図表示を行う際に制御部4は名称レコードを効率よく取得することが可能である。また、名称レコードは仮想メッシュ内において一対一で設定されているので、複数の仮想メッシュに跨って存在する地物の名称レコードを、現在の地図表示範囲を含む1つの仮想メッシュの中から取得することができ、高速に地図表示を行うことが可能である。
 また、名称リストは、表示最大階層番号、所属仮想メッシュ番号、表示最大階層所属メッシュ番号、所属基準メッシュ番号の優先順位でソートされたリストであるので、同一又は近傍のメッシュに属する地物についての名称レコードが、名称リストにおいて連続して配置されており、地図表示を行う際に制御部4は名称レコードを効率よく取得することが可能である。
 また、名称レコードは、名称情報を表示最大階層所属メッシュ番号にも紐付けたデータであり、名称情報記憶部(地図情報記憶部3)は、名称リストにおける参照メッシュ内名称レコードの格納箇所を示す名称参照リストをさらに記憶し、参照メッシュ内名称レコードは、任意の階層である参照階層を表示最大階層とし、参照階層における任意のメッシュである参照メッシュを表示最大階層所属メッシュとする名称レコードである。よって、制御部4は名称参照リストを参照することによって、地図表示に必要な名称レコードの名称リストにおける格納箇所が分かるため、より高速に名称レコードを取得できる。
 また、名称レコードは、仮想メッシュ内で複数の基準メッシュに跨って属する地物に対して1つ設けられ、当該地物に対する所属基準メッシュ番号は、複数の基準メッシュのうちのいずれかである代表基準メッシュのメッシュ番号である。よって、地物が仮想メッシュ内で複数の基準メッシュに跨る場合でも、当該地物に対して名称レコードを重複して格納しないため、名称リストのデータ量を削減できる。
 また、名称レコードは、複数の仮想メッシュに跨って属する地物に対して各仮想メッシュ毎に設けられ、各仮想メッシュに対応して設けた名称レコード各々の所属基準メッシュ番号は、名称レコードの各々に対応する仮想メッシュ内の地物が属する基準メッシュのうちのいずれかである代表基準メッシュのメッシュ番号である。よって、複数の仮想メッシュに跨って存在する地物の名称レコードは、現在の地図表示範囲を含む1つの仮想メッシュの中から取得することができ、高速に地図表示を行うことが可能である。
 また、名称参照リストは、同一仮想メッシュ内で参照メッシュと他のメッシュに跨る地物の代表基準メッシュで、参照メッシュには含まれない代表基準メッシュである外部代表基準メッシュを表す情報を含み、名称レコード取得部(制御部4)は、参照メッシュ内名称レコードと、外部代表基準メッシュの名称レコードを取得する。
 地図データは、地物を識別する地物IDを有しており、名称レコードは、名称情報を地物IDにも紐付けたデータであり、地図表示指示部(表示制御部43)は、名称情報を、対応する地物IDの地物に併せて表示する。これにより、名称情報を対応する道路や背景に対して表示することが可能である。
 また、地図表示指示部(表示制御部43)における名称情報の表示位置は、地物の位置及び形状に基づき定められるので、名称情報を対応する道路や背景に対して適切な位置に表示することが可能である。
 また、名称レコードが、名称情報を表示する位置情報を有する場合には、名称情報の表示位置の演算が不要となるので、より高速に地図表示を行うことが出来る。また、名称リストを検索情報として利用するときには、検索した地物の位置表示を容易に行える。
 なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
 この発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての態様において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
 1 入力部、2 位置検出部、3 地図情報記憶部、4 制御部、5 表示部、6 音声出力部、10 ナビゲーション装置、41 描画処理部、42 描画メモリ、43 表示制御部。

Claims (10)

  1.  縮尺毎に階層化され、階層毎に定められた大きさのメッシュに区画され、前記メッシュは階層毎にメッシュ番号で識別され、最下層のメッシュを基準メッシュとし、前記メッシュ毎に地物を表す地図データを記憶する地図データ記憶部と、
     名称を表示する地物について前記仮想メッシュ内において一対一で設定された名称レコードからなる名称リストを記憶する名称情報記憶部と、を備え、
     前記メッシュは複数単位で仮想メッシュに区画され、前記仮想メッシュは階層毎に仮想メッシュ番号で識別され、
     前記地図データにおいて、各前記地物は最下層から各前記地物ごとに定められた階層までの各階層の前記メッシュ夫々に属し、
     前記名称レコードは、前記地物の名称またはシンボルの少なくとも一方を含む名称情報を、前記地物の前記名称情報が表示される最大の階層を示す表示最大階層を示す表示最大階層番号と、前記地物の所属する前記基準メッシュである所属基準メッシュを示す所属基準メッシュ番号に紐付けたデータであり、
     前記名称リストは、前記名称レコードが前記表示最大階層番号、前記地物が前記表示最大階層で所属する前記仮想メッシュの前記仮想メッシュ番号である所属仮想メッシュ番号、前記所属基準メッシュ番号、及び前記表示最大階層における所属メッシュである表示最大階層所属メッシュを示す表示最大階層所属メッシュ番号に基づきソートされたリストである、
    地図データ記憶装置。
  2.  請求項1に記載の地図データ記憶装置と、
     前記地図データ記憶装置から前記名称レコードを取得する名称レコード取得部と、
     前記地図データ記憶装置から前記地図データを取得してこれに基づき地物を表示指示すると共に、前記名称レコード取得部が取得した前記名称レコードの前記名称情報を当該地物に併せて表示指示する地図表示指示部と、
    を備え、
     前記名称レコード取得部は、前記名称レコードを前記名称リストから取得し、
     前記名称レコード取得部が取得する前記名称レコードは、地図表示を行う対象メッシュの階層以上の前記表示最大階層番号と、前記対象メッシュに対応する前記基準メッシュ番号とを有する、
    地図表示装置。
  3.  前記名称リストは、前記表示最大階層番号、前記所属仮想メッシュ番号、前記表示最大階層所属メッシュ番号、前記所属基準メッシュ番号の優先順位でソートされたリストである、
    請求項2に記載の地図表示装置。
  4.  前記名称レコードは、前記名称情報を前記表示最大階層所属メッシュ番号にも紐付けたデータであり、
     前記名称情報記憶部は、前記名称リストにおける参照メッシュ内名称レコードの格納箇所を示す名称参照リストをさらに記憶し、
     前記参照メッシュ内名称レコードは、任意の階層である参照階層を前記表示最大階層とし、前記参照階層における任意のメッシュである参照メッシュを前記表示最大階層所属メッシュとする前記名称レコードである、
    請求項2に記載の地図表示装置。
  5.  前記名称レコードは、前記仮想メッシュ内で複数の基準メッシュに跨って属する地物に対して1つ設けられ、
     当該地物に対する前記所属基準メッシュ番号は、前記複数の基準メッシュのうちのいずれかである代表基準メッシュのメッシュ番号である、
    請求項4に記載の地図表示装置。
  6.  前記名称レコードは、複数の前記仮想メッシュに跨って属する地物に対して各前記仮想メッシュ毎に設けられ、
     各前記仮想メッシュに対応して設けた前記名称レコード各々の前記所属基準メッシュ番号は、前記名称レコードの各々に対応する仮想メッシュ内の前記地物が属する基準メッシュのうちのいずれかのメッシュ番号である、
    請求項5に記載の地図表示装置。
  7.  前記名称参照リストは、
     同一前記仮想メッシュ内で前記参照メッシュと他のメッシュに跨る地物の代表基準メッシュで、前記参照メッシュには含まれない前記代表基準メッシュである外部代表基準メッシュを表す情報を含み、
     前記名称レコード取得部は、前記参照メッシュ内名称レコードと、前記外部代表基準メッシュの前記名称レコードを取得する、
    請求項6に記載の地図表示装置。
  8.  前記地図データは、地物を識別する地物IDを有しており、
     前記名称レコードは、前記名称情報を地物IDにも紐付けたデータであり、
     前記地図表示指示部は、前記名称情報を、対応する前記地物IDの地物に併せて表示指示する、
    請求項2に記載の地図表示装置。
  9.  前記地図表示指示部における前記名称情報の表示位置は、前記地物の位置及び形状に基づき定められる、
    請求項2に記載の地図表示装置。
  10.  前記名称レコードは、前記名称情報を表示する位置情報を有する、
    請求項2に記載の地図表示装置。
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