WO2014041617A1

WO2014041617A1 - ブラインド装置

Info

Publication number: WO2014041617A1
Application number: PCT/JP2012/073239
Authority: WO
Inventors: 美穂杉本; 幸二藤田
Original assignee: パイオニア株式会社; 東北パイオニア株式会社
Priority date: 2012-09-11
Filing date: 2012-09-11
Publication date: 2014-03-20

Abstract

　ブラインド装置１は、複数の遮光パネル１０と、支持部２０と、制御部４０とを備え、複数の遮光パネル１０のそれぞれには回転軸１０ａが設けられ、隣接する回転軸１０ａは、略平行に並列配置されており、支持部２０は、複数の遮光パネル１０を回転軸１０ａの回りに回動自在に支持しており、制御部４０は、遮光パネル１０の回転軸１０ａ回りの回転角度を制御し、遮光パネル１０は、回転軸１０ａに沿って延在する基板１１と、基板１１の両面に配置される自発光パネル１２，１３を備える。

Description

ブラインド装置

　本発明は、ブラインド装置に関するものである。

　ブラインド装置は、並列した複数の遮光パネルの角度を変更することで、外光を遮蔽する遮光状態と外光を取り入れる開放状態を切り替えることができるものである。遮光状態では、複数の遮光パネルが平面的に並べられるので、並べられた複数の遮光パネルの表面に文字や絵柄を表示することで、ブラインド装置に表示機能を加えることが提案されている（下記特許文献１参照）。

特開２００３－２５５８７１号公報

　従来のブラインド装置は、遮光状態の際に隣接する遮光パネルの間に隙間があったり、遮光パネルの縁部に重なりがあったりするので、複数の遮光パネルの表面を組み合わせて連続的な絵柄や文字を表示する場合に、良質な表示性能が得られない問題があった。また、遮光パネルの一面側のみに表示を行っているので、室内側と室外側といった遮光パネルで区切られる空間の両側で表示機能を発揮できない問題があった。

　本発明は、このような問題に対処することを課題の一例とするものである。すなわち、ブラインド装置の表示性能を更に向上させること、ブラインド装置の表示機能に多様性を持たせること、等が本発明の目的である。

　このような目的を達成するために、本発明によるブラインド装置は、以下の構成を少なくとも具備するものである。

　複数の遮光パネルと、支持部と、駆動制御部とを備え、前記複数の遮光パネルのそれぞれには回転軸が設けられ、隣接する前記回転軸は、略平行に並列配置されており、前記支持部は、前記複数の遮光パネルを前記回転軸の回りに回動自在に支持しており、前記駆動制御部は、前記遮光パネルの前記回転軸回りの回転角度を制御し、前記遮光パネルは、前記回転軸に沿って延在する基板と、該基板の両面に配置される自発光パネルを備えることを特徴とするブラインド装置。

本発明の実施形態に係るブラインド装置の全体構成の一例を示した説明図である。図１（ａ）がブラインド装置の遮光状態を示しており、図１（ｂ）がブラインド装置の開放状態を示している。本発明の実施形態に係るブラインド装置の遮光パネルを説明する説明図である。本発明の実施形態に係るブラインド装置の遮光状態と開放状態を側面視した説明図である。本発明の実施形態に係るブラインド装置の遮光状態と開放状態を側面視した説明図である。本発明の実施形態に係るブラインド装置の表示機能の一例を示した説明図である。

　以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。図１は、本発明の実施形態に係るブラインド装置の全体構成の一例を示した説明図である。図１（ａ）がブラインド装置の遮光状態を示しており、図１（ｂ）がブラインド装置の開放状態を示している。

　ブラインド装置１は、表面と裏面の両面に自発光パネルを備える複数の遮光パネル１０と、複数の遮光パネル１０を支持する支持部２０を備える。遮光パネル１０は、それぞれに回転軸１０ａが設けられ、複数の遮光パネル１０における相互の回転軸１０ａが平行（湾曲状の軸を含む）になるように並列配置されている。支持部２０は、回転軸１０ａ回りに遮光パネル１０を回動自在に軸支している。

　ブラインド装置１は、遮光パネル１０の回転軸１０ａ回りの回転角度を制御する駆動部３０を備えている。駆動部３０は、遮光パネル１０を回転駆動する駆動手段３１を備えている。また、制御部４０は駆動手段３１を制御する駆動制御手段３２を備えている。駆動手段３１は、図示のようにタイミングベルト３１Ｂを介して各遮光パネル１０に設けたギヤ３１Ａをモーター３１Ｃで駆動するものであってもよいし、各遮光パネル１０にモーターを設けたものであってもよい。駆動制御手段３２は、図示の例ではモーター３１Ｃの回転角度を制御しており、前述したように各遮光パネル１０にモーターを設けたものでは各モーターの回転角度を同期制御する。

　図２は、本発明の実施形態に係るブラインド装置の遮光パネルを説明する説明図である。図示のように、遮光パネル１０は、回転軸１０ａに沿って延在する基板１１と基板１１の表面及び裏面の両方に配置される自発光パネル１２，１３を備えている。図示の例では基板１１は回転軸１０ａに沿って長い矩形状に形成されている。基板１１と自発光パネル１２，１３は、別部材を貼り合わせたものであってもよいし、基板１１の表裏両面に自発光パネル１２，１３を一体に形成したものであってもよい。基板１１は遮光性の板材を用いることができる。自発光パネル１２，１３としては有機ＥＬパネルを用いることができる。自発光パネルの１２，１３を構成する基板にはフレキシブル性を有する基板を用いることができ、ガラス基板又は樹脂基板が挙げられる。

　図３及び図４は、本発明の実施形態に係るブラインド装置の遮光状態と開放状態を側面視した説明図である。各図の（ａ）が遮光状態を示しており、各図の（ｂ）が開放状態を示している。図３に示した例では、複数の遮光パネル１０は、同図（ａ）に示す遮光状態で互いに隣接する遮光パネル１０の端面１０ｅが直接接合して自発光パネル１２，１３の表面が面一状になっている。この例では、遮光パネル１０の各端面１０ｅの接触を和らげるために、各端面１０ｅに緩衝部材を設けてもよい。

　また、図２（ｂ）に示すように、対向し合う一対の遮光パネル１０の端面１０ｅに、湾曲部１１Ａを設けても構わない。この湾曲部１１Ａの断面形状は湾曲状である。このような湾曲部１１Ａを設けることで、複数の遮光パネル１０を回転させる際、隣接する遮光パネル間に間隙を設けつつ、隣接する遮光パネル同士が接触することを抑止し、さらに複数の遮光パネルによる遮光性を向上させること、複数の遮光パネルで表示する１つの画像に連続性を持たせることができる。また、対向し合う一対の遮光パネル１０の端面１０ｅに、所定の間隙を設けても構わない。この間隙は、複数の遮光パネル１０が並べられる方向（縦方向）における、遮光パネル１０の幅（縦幅）に対して小さい。

　図４に示した例では、複数の遮光パネル１０は、同図（ａ）に示す遮光状態で互いに隣接する遮光パネル１０の端面１０ｅが他の部材としての隙間埋め部材１４を介して接合して自発光パネル１２，１３で所定の一面を構成している。この隙間埋め部材１４は遮光パネル１０の各端面１０ｅ間の光漏れを防ぐと共に各端面１０ｅ間の直接接触を避ける緩衝部材になっている。

　このような構造のブラインド装置１によると、複数の遮光パネル１０の両面に設けた自発光パネル１２，１３が接合することで得られる表示面を面一状にすることができると共に、接合する自発光パネル１２，１３を隙間無く繋ぐことができる。これによって、この表示面に連続性のある絵柄や文字を表示させる場合の表示品質を向上させることができる。また、遮光状態では各遮光パネル１０の端面１０ｅ間に隙間が無いので、光漏れのない良質な遮光が可能になる。また、接合した自発光パネル１２，１３を全点灯して室内の壁面照明を得る場合などでは、照明光の切れ間が少ない一様照明を得ることができる。

　図５は、本発明の実施形態に係るブラインド装置の表示機能の一例を示した説明図である。図５における（ａ）が遮光パネル１０の一面側の表示状態を示しており、（ｂ）が他面側の表示状態を示している。ブラインド装置１は、各遮光パネル１０の自発光パネル１２，１３を点灯制御する制御部４０を備えている。各遮光パネル１０の自発光パネル１２，１３には、それぞれドライバー１２Ｐ，１３Ｐが設けられており、制御部４０から送られる点灯信号によって各自発光パネル１２，１３を個別に点灯制御できるようになっている。

　制御部４０は、遮光状態における複数の遮光パネル１０に連続性のある画像を表示させることができる。また、制御部４０は、遮光パネル１０の表面及び裏面に配置された自発光パネル１２，１３に異なる画像を表示させることができる。図示の例では、（ａ）で示した一面側の表示面全体に一つの絵柄画像を表示しており、（ｂ）で示した他面側の表示面全体に一連の文字画像を表示している。

　図示の例では、制御部４０は、前述した画像表示を行うために、一つの画像データを複数の遮光パネル１０毎に分割する画像データ分割手段４１を備えている。これによると、Ｘ，Ｙ２つの画像データが制御部４０のデータ入力手段４２に入力されると、画像データ分割手段４１によって各画像データＸ，Ｙが各自発光パネル１２，１３毎の画像データ（Ｘ１，Ｘ２，Ｘ３，Ｘ４，Ｘ５），（Ｙ１，Ｙ２，Ｙ３，Ｙ４，Ｙ５）に分割されて各自発光パネル１２，１３のドライバー１２Ｐ，１３Ｐに送信される。これによって、複数の遮光パネル１０に設けた自発光パネル１２，１３にはそれぞれ分割された画像データによる分割画像が表示されることになり、複数の自発光パネル１２，１３を接合した表示面全体には、分割前の画像データによる全体画像が表示されることになる。なお、駆動制御手段３２を備える制御部４０と画像データ分割手段４１及び画像データ入力手段４２を備える制御部４０は同一制御ユニットであってもよいし異なる制御ユニットであってもよい。

　以上説明したように、本発明の実施形態に係るブラインド装置によると、複数の遮光パネル１０を遮光状態にすることで、各遮光パネル１０に設けた自発光パネル１２，１３を接合した表示面全体に連続性のある絵柄や文字の画像を表示することができる。その際、全体の表示面が隙間無く面一状になっているので、良好な表示品質を得ることができる。また、複数の遮光パネル１０は表面側に自発光パネル１２を備え、裏面側に自発光パネル１３を備えており、自発光パネル１２，１３に異なる画像を表示させることができるので、例えば、室内側には風景画像などを表示し、室外側には広告画像を表示するなどして、ブラインド装置１の表示機能に多様性を持たせることができる。

　以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。上述の各図で示した実施の形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。

Claims

　複数の遮光パネルと、支持部と、制御部とを備え、
　前記複数の遮光パネルのそれぞれには回転軸が設けられ、
　隣接する前記回転軸は、略平行に並列配置されており、
　前記支持部は、前記複数の遮光パネルを前記回転軸の回りに回動自在に支持しており、
　前記制御部は、前記遮光パネルの前記回転軸回りの回転角度を制御し、
　前記遮光パネルは、前記回転軸に沿って延在する基板と、該基板の両面に配置される自発光パネルを備えることを特徴とするブラインド装置。
　前記複数の遮光パネルの間には、間隙が設けられていることを特徴とする請求項１記載のブラインド装置。
　前記複数の遮光パネルにおける対面する一対の側面には、断面が湾曲状の湾曲部が設けられていることを特徴とする請求項２に記載のブラインド装置。
　前記複数の遮光パネルは、直接又は他の部材を介して当接することを特徴とする請求項１に記載のブラインド装置。
　前記他の部材は、前記遮光パネル間の間隙に配置されることを特徴とする請求項４記載のブラインド装置。
　前記自発光パネルは、有機ＥＬパネルであることを特徴とする請求項１記載のブラインド装置。
　前記自発光パネルは、フレキシブル性を有するガラス基板又は樹脂基板を備えることを特徴とする請求項６記載のブラインド装置。
　遮光状態になる回転角度で配置された前記複数の遮光パネルは、前記制御部により駆動されて、一の画像を表示し、
　前記複数の遮光パネルのそれぞれは、分割された前記一の画像の一部を表示することを特徴とする請求項１記載のブラインド装置。
　遮光状態になる回転角度で配置された前記複数の遮光パネルは、当該遮光パネルの一方の面側及び他方の面側にて、異なる画像を表示することを特徴とする請求項８記載のブラインド装置。
　前記制御部は、前記分割された一の画像の一部を前記複数の遮光パネルのそれぞれに表示させる画像分割手段を備えることを特徴とする請求項９に記載のブラインド装置。