WO2013136357A1

WO2013136357A1 - スイッチ装置

Info

Publication number: WO2013136357A1
Application number: PCT/JP2012/001694
Authority: WO
Inventors: 雄二郎阿部
Original assignee: 三菱電機株式会社
Priority date: 2012-03-12
Filing date: 2012-03-12
Publication date: 2013-09-19

Abstract

　スイッチ操作部（１）の周囲でリング状の照明を行うスイッチ装置において、スイッチ操作部（１）と光源（５）との間に設けられ、光源（５）からの光が入射されるプリズム底板部（６３）と、プリズム底板部（６３）からスイッチ操作部（１）の周囲に立ち上がって、端面がスイッチ操作部（１）をリング状に囲む立ち壁部（６２）と、からなる照明用プリズム（６）を備え、プリズム底板部（６３）は、透光性の濁色部材で形成されて光源（５）からの光を拡散し、立ち壁部（６２）は、透明部材で形成されてプリズム底板部（６３）により拡散された光を端面まで導光するようにしたことにより、光のムラがなく、スイッチ操作部（１）の裏のプリズム底板部（６３）とスイッチ操作部（１）の周囲のリング照明部（６１）との輝度差をなくし、どの方向から見てもスイッチ操作部（１）の周囲が均一に明るく照らされるので、視認性および意匠性を良くすることができる。

Description

スイッチ装置

　この発明は、スイッチ操作部の周囲でリング状の照明を行うスイッチ装置に関するものである。

　従来より、カーオーディオやカーナビゲーション装置など、スイッチ操作部における視認性を向上させるために、スイッチ操作部の周囲のリング照明部を照明するスイッチ装置が知られている。

　例えば特許文献１には、光源からの光のムラをなくすための透明な導光用プリズムと、リング照明部として立ち壁を有する意匠用プリズムとを別々に備えたスイッチ装置が開示されている。
　このように、導光用プリズムと意匠用プリズムとを別々に備えた場合には、部品点数が多くなり、構造も複雑となるため、リング照明部の立ち壁とスイッチ操作部の裏のプリズム底板部を一体型のプリズムにすることが考えられる。

特開２００６－１２６６２号公報

　しかしながら、一体型のプリズムの全体を透明にすると、光源からの光のムラができてしまうため、全体を乳白の拡散材とするのが一般的であるが、リング照明部の立ち壁が高い場合には、意匠部であるリング照明部（立ち壁の先端）まで光が回りにくくなり、リング照明部は少し暗くなってしまう、すなわち、スイッチ操作部の裏のプリズム底板部（拡散板）とリング照明部とで輝度に差が生じてしまうという課題があった。また、これを解決するために、プリズム全体の材料の乳白を薄くすると、スイッチ操作部の裏のプリズム底板部（拡散板）に光源がムラとなり見えてしまうという課題があった。

　この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、スイッチ操作部の周囲でリング状の照明を行う際に、光のムラがなく、スイッチ操作部の裏のプリズム底板部（拡散板）とスイッチ操作部の周囲のリング照明部との輝度差がないスイッチ装置を提供することを目的とする。

　上記目的を達成するため、この発明は、スイッチ操作部の周囲でリング状の照明を行うスイッチ装置において、前記スイッチ操作部と光源との間に設けられ、前記光源からの光が入射されるプリズム底板部と、当該プリズム底板部から前記スイッチ操作部の周囲に立ち上がって、端面が前記スイッチ操作部をリング状に囲む立ち壁部と、からなる照明用プリズムを備え、前記プリズム底板部は、透光性の濁色部材で形成されて前記光源からの光を拡散し、前記立ち壁部は、透明部材で形成されて前記プリズム底板部により拡散された光を前記端面まで導光することを特徴とする。

　この発明のスイッチ装置によれば、スイッチ操作部の周囲でリング状の照明を行う際に、光のムラがなく、スイッチ操作部の裏のプリズム底板部（拡散板）とスイッチ操作部の周囲のリング照明部との輝度差をなくし、どの方向から見てもスイッチ操作部の周囲が均一に明るく照らされるので、視認性および意匠性を良くすることができる。

車両内におけるスイッチ操作部を備えたスイッチ装置の外観の一例を示す正面概略図である。図１に示すスイッチ装置におけるスイッチ操作部のＡ－Ａ断面図である。図１に示すスイッチ装置を運転席側から見た場合のスイッチ操作部の斜視図である。実施の形態１におけるスイッチ装置の外観の一例を示す正面概略図である。図４に示すスイッチ装置におけるスイッチ操作部のＢ－Ｂ断面図である。実施の形態１におけるプリズムの外観斜視図である。図４に示すスイッチ装置を運転席側から見た場合のスイッチ操作部の斜視図である。

　以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態１．
　図１は、カーオーディオやカーナビゲーション装置など、車両内におけるスイッチ操作部を備えたスイッチ装置の外観の一例を示す正面概略図である。
　このスイッチ装置は、正面視で円形のスイッチ操作部１の周囲に意匠部となるリング照明部２１を設けた構造となっている。

　図２は、図１に示すスイッチ装置におけるスイッチ操作部のＡ－Ａ断面図である。
　スイッチ操作部１の裏には、基板４に載置されたＬＥＤ光源５が配置されており、スイッチ操作部１とＬＥＤ光源５との間には、ＬＥＤ光源５からの光が入射されるプリズム底板部（拡散板）２３が配置されている。また、スイッチ操作部１の周囲には、プリズム底板部（拡散板）２３からスイッチ操作部１の周囲に立ち上がって、その端面がスイッチ操作部１をリング状に囲む立ち壁部２２が配置されている。そして、この立ち壁部２２の端面（先端）が意匠部となるリング照明部２１を形成している。

　また、プリズム２は、プリズム底板部（拡散板）２３と、立ち壁部２２とからなる一体型の樹脂製の照明用プリズムであり、このプリズム２はパネル３に取り付けられている。
　この際、一体型の樹脂製プリズム２は、全体が透光性の濁色部材（乳白材料）で形成されている。そして、プリズム底板部（拡散板）２３で、ＬＥＤ光源５からの光を拡散させて、立ち壁部２２を介して意匠部であるリング照明部２１まで光を回す、という構造になっている。

　しかし、この構造では、リング照明の立ち壁部２２が高い場合には、意匠部であるリング照明部２１まで光が回りにくくなり、スイッチ操作部１の裏のプリズム底板部（拡散板）２３とリング照明部２１とで輝度に差が生じてしまう。図１は、プリズム底板部（拡散板）２３が正面から直接視認できるスイッチ操作部１の直近の外周部分が明るく、その周りのリング照明部２１が少し暗くなってしまっている様子を示している。

　そして、このスイッチ装置は、車両内のほぼ中央付近（運転席と助手席の間）に設置されていることが多く、例えばこのスイッチ装置を運転席から見た場合、図３に示すように、スイッチ操作部１の手前側（運転席に近い側）は、スイッチ操作部１とリング照明部２１との間のすき間がプリズム底板部（拡散板）２３を介して明るく照らされる一方、スイッチ操作部１の向こう側（運転席から遠い方）は、スイッチ操作部１とリング照明部２１との間のすき間が見えないためリング照明部２１の照明分だけ、すなわち、手前側に比べると暗くなってしまい、スイッチ操作部１の周囲が均一の明るさで照らされる状態にはならず、視認性が悪かった。

　図４は、この発明の実施の形態１におけるスイッチ装置の外観の一例を示す正面概略図である。また、図５は、図４に示すスイッチ装置におけるスイッチ操作部のＢ－Ｂ断面図である。なお、図１～３に示す従来のスイッチ装置のスイッチ操作部と同様の構成には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。

　この実施の形態１では、スイッチ操作部１の裏には従来同様、スイッチ操作部１とＬＥＤ光源５との間に設けられ、ＬＥＤ光源５からの光が入射されるプリズム底板部（拡散板）６３が配置されており、スイッチ操作部１の周囲には、プリズム底板部（拡散板）６３からスイッチ操作部１の周囲に立ち上がって、その端面がスイッチ操作部１をリング状に囲む立ち壁部６２が配置されている。そして、この立ち壁部６２の端面（先端）が意匠部となるリング照明部６１を形成している。

　また、プリズム６は、プリズム底板部（拡散板）６３と、立ち壁部６２とからなる一体型の樹脂製の照明用プリズムである点においても従来と同じであるが、この実施の形態１では、プリズム６のうちプリズム底板部（拡散板）６３のみが透光性の濁色部材（乳白材料）で形成され、立ち壁部６２およびリング照明部６１は透明部材であるクリア樹脂材料で形成されている。すなわち、このプリズム６は、二色一体成形プリズムである。
　図６は、この発明の実施の形態１におけるプリズム６の外観斜視図である。

　このように、スイッチ操作部１の周囲を照明させるためのプリズムを、透光性の濁色部材（乳白材料）で形成されてＬＥＤ光源５からの光を拡散させるプリズム底板部（拡散板）６３と、透明部材であるクリア樹脂材料で形成されてプリズム底板部（拡散板）６３により拡散された光を端面（先端）のリング照明部６１まで導光する立ち壁部６２とからなる二色一体成形のプリズム６としたことにより、まず初めにＬＥＤ光源５から入った光は、プリズム６の底板であるプリズム底板部（拡散板）６３で拡散される。そして、プリズム６のリング照明部６１および立ち壁部６２は透明部材（クリア樹脂材料）であるため、プリズム底板部（拡散板）６３により拡散された光の輝度と、その拡散された光が立ち壁部６２を介してリング照明部６１まで導光されて照明される光の輝度とがほとんど同じになる。

　このようにして、プリズム６の底板であるプリズム底板部（拡散板）６３から、立ち壁部６２の端面（先端）の意匠部であるリング照明部６１まで、輝度がほとんど変わらずに光らせることができる。

　図４において、プリズム底板部（拡散板）６３が正面から直接視認できるスイッチ操作部１の直近の外周部分と、その周りのリング照明部６１との間には破線が施してあるが、リング照明部６１とプリズム底板部（拡散板）６３との輝度差がないため、正面から視認した場合には、この２つを合わせた１つの大きな外周部が明るく照らされている状態となる。
　すなわち、このスイッチ装置を運転席から見た場合、リング照明部６１も明るいため、図７に示すように、スイッチ操作部１の周囲が均一の明るさで照らされる。

　このように、実施の形態１のスイッチ装置では、立ち壁部６２の端面（先端）の意匠部であるリング照明部６１と、プリズム６の底板であるプリズム底板部（拡散板）６３との輝度差をなくすことが可能となる。また、リング照明の立ち壁部６２が透明部材（クリア樹脂材料）であるため、意匠部であるリング照明部６１だけでなくスイッチ操作部１の周囲を囲む位置にある立ち壁部６２もスイッチ操作部１の裏のプリズム底板部（拡散板）６３と輝度差なく光らせることができる。

　なお、この実施の形態１では、カーオーディオやカーナビゲーション装置など、車両内におけるスイッチ操作部を備えたスイッチ装置を例として説明したが、このスイッチ装置は車両内に搭載するものに限ったものではなく、スイッチ操作部の周囲でリング状の照明を行うものであれば、どのようなスイッチ装置にも適用することができるものである。

　以上のように、この発明の実施の形態１のスイッチ装置によれば、スイッチ操作部の周囲でリング状の照明を行う際に、光のムラがなく、スイッチ操作部の裏のプリズム底板部（拡散板）とスイッチ操作部の周囲のリング照明部との輝度差をなくし、どの方向から見てもスイッチ操作部の周囲が均一に明るく照らされるので、視認性および意匠性を良くすることができる。

　なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。

　この発明のスイッチ装置は、スイッチ操作部の周囲でリング状の照明を行うものであれば、どのようなスイッチ装置にも適用することができるものであるが、特に、カーオーディオやカーナビゲーション装置など、車両内におけるスイッチ操作部を備えたスイッチ装置に適している。

　１　スイッチ操作部、２，６　プリズム、３　パネル、４　基板、５　ＬＥＤ光源、２１，６１　リング照明部（意匠部）、２２，６２　立ち壁部、２３，６３　プリズム底板部（拡散板）。

Claims

　スイッチ操作部の周囲でリング状の照明を行うスイッチ装置において、
　前記スイッチ操作部と光源との間に設けられ、前記光源からの光が入射されるプリズム底板部と、当該プリズム底板部から前記スイッチ操作部の周囲に立ち上がって、端面が前記スイッチ操作部をリング状に囲む立ち壁部と、からなる照明用プリズムを備え、
　前記プリズム底板部は、透光性の濁色部材で形成されて前記光源からの光を拡散し、
　前記立ち壁部は、透明部材で形成されて前記プリズム底板部により拡散された光を前記端面まで導光する
　ことを特徴とするスイッチ装置。
　前記照明用プリズムは、前記透光性の濁色部材からなる前記プリズム底板部と、透明部材からなる前記立ち壁部とを一体に形成してなることを特徴とする請求項１記載のスイッチ装置。